JP6266177B2 - ゴルフクラブヘッドの溝及びゴルフクラブヘッドの溝を製造する方法 - Google Patents

ゴルフクラブヘッドの溝及びゴルフクラブヘッドの溝を製造する方法 Download PDF

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Description

関連出願
これは、2014年10月31日に出願され、参照により本明細書に組み込まれる、米国特許出願第14/529,590号の利益を主張する。
本開示は、一般に、ゴルフ用品に関し、より具体的には、ゴルフクラブヘッドの溝と、ゴルフクラブヘッドの溝を製造する方法と、に関する。
通常、ゴルフクラブヘッドは、トーエンドとヒールエンドとの間に伸びる複数の平行な溝を有するクラブフェースを含むことができる。特に、アイアン型クラブヘッドの複数の溝は、ゴルフボールとクラブフェースとの間の水、砂、芝生、及び/または他の破片を取り除くことができる。ゴルフクラブフェースは、四角形または箱型の溝、V字型の溝、またはU字型の溝などの、さまざまな形を有する溝を有することができる。
一実施例による、パターを示した図である。 一実施例による、パターのボール打面の概略図である。 一実施例による、パターのボール打面の概略図である。 図3のボール打面の溝の概略平面図である。 図3の断面5−5から見た、図4の溝の水平断面図である。 図3のボール打面の別の溝の水平断面図である。 図3のボール打面の別の溝の水平断面図である。 一実施例による、パターのボール打面の概略図である。 図8のボール打面の溝の概略平面図である。 図8の断面10−10から見た、図9の溝の水平断面図である。 図8のボール打面の別の溝の水平断面図である。 図8のボール打面の別の溝の水平断面図である。 一実施例による、パターのボール打面の概略図である。 図13のボール打面の溝の概略平面図である。 図13の断面15−15から見た、図14の溝の水平断面図である。 図13のボール打面の別の溝の水平断面図である。 図13のボール打面の別の溝の水平断面図である。 一実施例による、パターのボール打面の概略図である。 図18のボール打面の溝の概略平面図である。 図18の断面20−20から見た、図19の溝の水平断面図である。 図18のボール打面の別の溝の水平断面図である。 図18のボール打面の別の溝の水平断面図である。 一実施例による、パターのボール打面の概略図である。 図23の断面24−24から見た、図23のボール打面の溝の垂直断面の別の実施例の図である。 図23の断面24−24から見た、図23のボール打面の溝の垂直断面の別の実施例の図である。 図23の断面24−24から見た、図23のボール打面の溝の垂直断面の別の実施例の図である。 一実施例による、パターのボール打面の概略図である。 一実施例による、パターのボール打面の概略図である。 パターのボール打面の溝の例示的水平断面の概略図である。 パターのボール打面の溝の例示的水平断面の概略図である。 パターのボール打面の溝の例示的水平断面の概略図である。 パターのボール打面の溝の例示的水平断面の概略図である。 パターのボール打面の溝の例示的水平断面の概略図である。 パターのボール打面の溝の例示的水平断面の概略図である。 パターのボール打面の溝の例示的水平断面の概略図である。 パターのボール打面の溝の例示的水平断面の概略図である。 パターのボール打面の溝の例示的水平断面の概略図である。 パターのボール打面の例示的溝の概略平面図である。 パターのボール打面の例示的溝の概略平面図である。 パターのボール打面の例示的溝の概略平面図である。 パターのボール打面の例示的溝の概略平面図である。 パターのボール打面の例示的溝の概略平面図である。 パターのボール打面の例示的溝の概略平面図である。 パターのボール打面の例示的溝の概略平面図である。 パターのボール打面の例示的溝の概略平面図である。 一実施例による、パターのボール打面の概略図である。 一実施例による、パターのボール打面の概略図である。 一実施例による、パターの溝の水平断面図である。 一実施例による、パターの垂直概略断面図である。 一実施例による、パターの垂直概略断面図である。 別の実施例による、パターフェースの図である。 別の実施例による、パターフェースの図である。 一実施例による、ゴルフクラブを製造する方法の図である。 一実施例による、パターのボール打面の概略図である。 図54のボール打面の溝の断面図である。 一実施例による、パターのボール打面の概略図である。 図56のボール打面の溝の断面図である。 一実施例による、パターのボール打面の概略図である。 図58のボール打面の溝の断面図である。 一実施形態による、パターのボール打面の概略図である。 図60のボール打面の溝の概略平面図である。 図60の断面62−62から見た、図61の溝の水平断面図である。 溝を切るためのツールの図である。 一実施例による、V字型溝の図である。 一実施例による、V字型溝の図である。 一実施例による、溝の概略平面図である。 図66の溝の水平断面図である。
一般に、ゴルフクラブヘッドの溝及びゴルフクラブヘッドの溝を製造するための方法が、本明細書で説明される。本明細書で説明する方法、装置、及び/または製造品に関連するゴルフ用品は、任意の特定の時期のゴルフのルールに適合しても、適合しなくてもよい。さらに、本明細書で提供する図は、例示目的のためであり、図のうちの1つまたは複数は、正しい縮尺で描かれていない場合がある。本明細書で説明する装置、方法、及び製造品は、この点について限定されない。
図1の実施例では、パター100が示されている。本明細書ではパター100の溝を説明するが、本明細書で説明する装置、方法、及び製造品は、他の種類のクラブヘッド(たとえば、ドライバー型クラブヘッド、フェアウェイ・ウッド型クラブヘッド、ハイブリッド型クラブヘッド、アイアン型クラブヘッドなど)に適用可能であり得る。たとえば、アイアン型クラブヘッドの溝は、2009年8月5日に出願され、その全開示が参照により明示的に組み込まれる、米国特許出願第2010/0035702号で、詳細に説明されている。したがって、本明細書におけるパターへの言及は、任意の種類のゴルフクラブを含むことができる。
パター100は、パターフェース110を有するパターヘッド102を含む。パターフェース110は、一般に、平面的であってよい。パターフェース110は、一般に、パターフェース110と同じ平面上にあり得る、またはパターフェース110から外側にわずかに突出し得る、ボール打面112を含む。ボール打面112は、パターフェース110と同じ大きさであってよく、または(図1に示す通り)パターフェース110よりも小さくてよい。ボール打面112は、(図示しない)ゴルフボールを打つために一般に使用される、パターフェース110上の領域であってよい。しかしながら、人はまたボールを、ボール打面112の外側であるパターフェース110の一部分で打つことがある。
ボール打面112は、パターフェース110の連続した部分または一体部分であってよく、またはパターフェース110に取り付けられるインサートとして形成され得る。そのようなインサートを、パターフェース110と同じ材料または異なる材料から作り、その後、パターフェース110に取り付けることができる。ボール打面112は、一般に溝120として示す1つまたは複数の溝と、1つまたは複数の山部170と、を含むことができる。たとえば、ボール打面112は、一般に122、124、126、128、130、132、134、136、138、140、142、及び144として示す、12の溝を有して示されている。溝120は、一般に、120などの1つの参照番号を用いて参照することができる。しかしながら、ボール打面112上の溝のうちの1つを具体的に説明するときには、その具体的な溝の参照番号を使用することができる。
2つの隣接する溝を、山部170によって分けることができる。各溝120と隣接溝120との間の山部170は、別の対の隣接する溝120間の山部170と同じまたは異なる幅を有することができる。山部170は、また、ボール打面112の上面を画定することができる。一般に、溝120のうちの2つ以上は、互いに平行であってよい。たとえば、溝122及び溝124は、互いに平行であってよい。しかしながら、溝120を、互いに対して任意の方法で配向することができる。たとえば、溝120のうちの任意のものを、対角に、垂直に、及び/または水平に向けることができる。図2の実施例で示す通り、溝120のうちの1つまたは複数は、実質的に線形で、隣接溝120に対して一般に平行であってよく、パターフェース110のトーエンド180とヒールエンド190との間に伸びることができる。
以下で詳細に説明する通り、溝120の深さ、長さ、幅、水平断面形状、及び/または垂直断面形状は、線形に、非線形に、均一なまたは非均一な段階的間隔で、アーチ状に、及び/または1つまたは複数の幾何学的図形にしたがって、パターヘッド102の、トーエンド180からヒールエンド190にかけて、及び/またはトップレール182からソール192にかけて、増加、減少、及び/または変化することができる。本明細書で説明する装置、方法、及び製造品は、この点において限定されない。
図2を参照すると、ボール打面112は、溝122〜溝144を有して示されている。ボール打面112は、パターフェース110と一緒に製造されるものなど、パターフェース110の一体部分であってよい。代替的に、ボール打面112は、パターフェース110に取り付けられるインサートであってよい。溝120の各々は、トーエンド180からヒールエンド190にかけて伸びて、対応する長さ193を画定することができる(溝144の長さ193のみが図2に示されている)。溝120のうちの一部または全部の長さ193は、トップレール182からソール192への方向で変化することができ、各溝120が、ボール打面112の外周の形状に一般に合うようにすることができる。たとえば、溝の長さは、トップレール182の近くからボール打面112の中心184にかけて増加し、中心184からソール192の近くにかけて減少することができる。中心184は、ボール打面112の幾何学的中心であってよい。代替的に、中心184は、ボール打面112の慣性または重量に関連する中心を表すことができる。しかしながら、中心184を、通常ボールを打つボール打面112の領域として、一般に定義することができる。図1に示す通り、溝120の長さ193は、類似であってよい。図2に示す実施例などの他の実施例では、溝の長さ193は、トップレール182の近くから中心184にかけて減少し、ソール192の近くから中心184にかけて減少することができる。したがって、ボール打面112上に配置される任意の溝の長さは、本開示の範囲内である。
図3に示す別の実施例では、ボール打面212は、(具体的に溝222〜溝244として示す)溝220を含むことができる。ボール打面212は、パターフェース110の一体部分、またはパターフェース110に取り付けられる別の部品であってよい。したがって、ボール打面212を説明するときには、パター100とパターヘッド102との部分は、上記で説明したものと同じ参照番号を用いて参照される。
図4は、溝232の概略図を示しており、図5は、図3の切断線5−5から見た、溝232の水平断面を示している。溝232は、一般に領域271〜領域275として示されている、水平に広がった領域に分けられて示されており、それらは、図3と図4とにおいて、垂直な境界線によって視覚的に画定されている。水平領域271〜水平領域275は、トーエンド180の近くからヒールエンド190の近くにかけて、及び/またはトップレール182の近くからソール192の近くにかけて、溝232の水平断面形状の変化を画定することができる。溝の水平断面形状は、溝の特定の部分の長さ、深さ、幅、断面形状、及び/または構成材料などの、溝の長さ293に沿った溝の任意の特性を指すことができる。図3〜図7の実施例では、溝220は、溝220の長さ293を画定する、第1の垂直壁250と第2の垂直壁252とを含む。溝220の各々は、溝220の深さを画定する、底面254を有する。各溝の深さは、領域271〜領域275における溝220の断面形状にしたがって、第1の壁250から第2の壁252にかけて変化することができる。各溝220は、また、溝220の垂直境界を画定する、第1の水平壁256と第2の水平壁258とを含む。第1の水平壁256と第2の水平壁258との間の距離は、溝220の幅280を画定する。幅280は、図38〜図45の実施例で示す通り、第1の垂直壁250から第2の垂直壁252にかけて変化することができ、その場合、溝は、長さ590、第1の幅594、第2の幅595、及び/または第3の幅596を有することができる。しかしながら、図3〜図7の実施例では、第1の水平壁256及び第2の水平壁258は、一般に一定の幅280を画定するために、一般に平行である。
図5を参照すると、領域271の底面254は、第1の深さ282を領域271と領域272との間の境界において画定するために、下向きに傾斜またはカーブしている。領域272の底面254は、より急な下向きのカーブを有して、第1の深さ282から、領域272と領域273との間の境界における第2の深さ284に、推移する。底面254が領域273において平坦な場合、第2の深さ284は、一般に、溝232の最大の深さを画定することができる。しかしながら、底面254が平坦でない場合、溝232の最大の深さは、領域273の別の部分で画定され得る。溝220のうちの任意のものは、垂直軸yに対して対称であってよい。したがって、y軸の各側での溝220の形状は、y軸の他方の側の溝232の形状を映すことができる。しかしながら、溝220のうちの任意のものは、非対称であってよい。領域271及び領域275は、溝232の浅い部分を画定し、領域273は、溝232のより深い中心部分を画定する。溝220のうちの任意のものの最も深い部分は、溝220の中心にあってよい。領域272及び領域274は、深さ282から深さ284への底面254の推移を容易にする。
図3と図5とを参照すると、溝220の各々の一般的断面形状は、トップレール182からソール190にかけて、一般に同様のままであってよい。しかしながら、溝220の各々の領域271〜領域275の長さ、幅、及び/または深さを含む断面形状は、トップレール182からソール192にかけて徐々に変化することができる。図6と図7とでは、溝238と溝244との水平断面が、それぞれ示されている。たとえば、溝238の領域271〜領域275は、溝232の領域271〜領域275よりも、それぞれ長さが短い。同様に、溝244の領域271〜領域275は、溝238の領域271〜領域275よりも、それぞれ長さが短い。別の実施例では、溝238の領域271〜領域275は、溝232の領域271〜領域275よりも、それぞれ、より浅い深さを有することができる。同様に、溝244の領域271〜領域275は、溝238の領域271〜領域275よりも、それぞれ、より浅い深さを有することができる。
溝222〜溝232の領域271〜領域275の長さ、深さ、及び/または幅が、トップレール182からボール打面212の大まかな中心にかけて徐々に増加すること、及び/または溝232〜溝244の領域271〜領域275の大きさが、ボール打面212の大まかな中心からソール192にかけて減少することにより、(図3に示す)中央ストライクゾーン260を形成し、中央ストライクゾーン260は、アドレスをとった個人が見たときに、ゴルフボールの形状に似ていることができる。ゴルフボールのおおよその視覚的表現は、個人がボール打面212をボールに揃えることを、助けることができる。溝220の最も深い部分を画定する領域273は、ボール打面212の中心で、長さがより長く、トップレール182とソール192とに向かって、長さを徐々に減らすことができる。同様に、推移領域272及び推移領域274は、ボール打面212の中心で最大の長さを有し、トップレール182とソール192とに向かって、長さを徐々に減らすことができる。領域271〜領域275の長さは、ボール打面212上の溝220の位置により変化し得るが、各溝220の同様な領域の深さは、同様または異なってよい。たとえば、溝232の最大の深さは、溝244の最大の深さと同様であってよい。代替的に、溝222〜溝244の深さは、ボール打面212に対する溝220の位置に基づいて変化することができる。さらに代替的に、溝222〜溝244の深さは、任意の方法で、トップレール182からソールにかけて、変化することができる。上記の実施例は、特定の数の水平領域を説明し得るが、本明細書で説明する装置、方法、及び製造品は、より多くの、またはより少ない水平領域を含むことができる。
図8に示す別の実施例では、ボール打面312は、(具体的には溝322〜溝344として示されている)溝320を含む。ボール打面312は、パターフェース110の一体部分、またはパターフェース110に取り付けられる別の部品であってよい。したがって、ボール打面312を説明するときには、パター100とパターヘッド102との部分は、上記で説明したものと同じ参照番号を用いて参照される。
図9は、溝332の概略図を示し、図10は、図8の切断線10−10から見た、溝332の水平断面を示している。溝332は、水平に広がった領域371〜領域375に分けられて示されており、それらは、図8と図9とにおいて、垂直境界線によって視覚的に画定されている。水平領域371〜水平領域375は、トーエンド180の近くからヒールエンド190の近くにかけて、及び/またはトップレール182の近くからソール192の近くにかけての、溝332の水平断面形状の変化を画定することができる。溝の水平断面形状は、溝の特定の部分の長さ、深さ、幅、断面形状、及び/または構成材料などの、溝の長さ393に沿った溝の任意の特性を指すことができる。図8〜図12の実施例では、溝320は、溝320の長さ393を画定する、第1の垂直壁350と第2の垂直壁352とを含む。溝320の各々は、溝320の深さを画定する、底面354を有する。各溝の深さは、領域371〜領域375における溝320の断面形状にしたがって、第1の壁350から第2の壁352にかけて、変化することができる。各溝320は、また、溝320の垂直境界を画定する、第1の水平壁356と第2の水平壁358とを含む。第1の水平壁356と第2の水平壁358と間の距離は、溝320の幅380を画定する。幅380は、図38〜図45の実施例で示す通り、第1の垂直壁350から第2の垂直壁352にかけて、変化することができる。しかしながら、図8〜図12の実施例では、第1の水平壁256及び第2の水平壁258は、一般に一定の幅380を画定するために、一般に平行である。
図10を参照すると、領域371における底面354は、第1の深さ382を、371と372との間の境界において画定するために、一般に平坦及び/またはわずかに傾斜していてよい。領域372における底面354は、第1の深さ382から、領域372と領域373との間の境界における第2の深さ384に、下向きに段階的に推移する。領域372における底面354は、溝320が領域372において一般に均一の深さ384を有するように、一般に平坦及び/またはわずかに傾斜していてよい。領域372内の底面354は、第2の深さ384から第3の深さ386にかけて、下向きに段階的に推移する。領域373内の底面354は、溝320が領域373において一般に均一の深さ386を有するように、一般に平坦またはわずかに傾斜していてよい。溝320のうちの任意のものは、垂直軸yに対して対称であってよい。したがって、y軸の各側の溝320の形状は、y軸の他方の側の溝320の形状を映す。しかしながら、溝320のうちの任意のものは、非対称であってよい。深さ386は、溝320の最大の深さを表す。
図10〜図12を参照すると、溝320の一般的断面形状は、トップレール182からソール190にかけて、一般に同様なままでよい。しかしながら、溝320の各々の領域371〜領域375の長さ、幅、及び/または深さを含む断面形状は、トップレール182からソール192にかけて、徐々に変化することができる。図11と図12とでは、溝338と溝344との水平断面が、それぞれ示されている。たとえば、溝338の領域371〜領域375は、溝332の領域371〜領域375よりも、それぞれ、長さが短い。同様に、溝344の領域371〜領域375は、溝338の領域371〜領域375よりも、それぞれ、長さが短い。別の実施例では、溝338の領域371〜領域375は、溝332の領域371〜領域375よりも、それぞれ、より浅い深さを有することができる。同様に、溝344の領域371〜領域275は、溝338の領域371〜領域375よりも、それぞれ、より浅い深さを有することができる。
溝322〜溝332の領域371〜領域375の長さ、深さ、及び/または幅が、トップレール182からボール打面312の中心にかけて徐々に増加すること、及び/または溝332〜溝344の領域371〜領域375の大きさが、ボール打面312の中心からソール192にかけて徐々に減少することにより、(図8に示す)中央ストライクゾーン360を形成し、中央ストライクゾーン360は、アドレスをとった個人が見たときに、ゴルフボールの形状に個々に似ることができる。ゴルフボールの大まかな視覚的表現は、個人がボール打面312をボールに揃えることを、助けることができる。溝360の最も深い部分を画定する領域373は、ボール打面312の中心において長さがより長く、トップレール182とソール192とに向かって、長さを徐々に減少させることができる。同様に、推移領域372及び推移領域374は、ボール打面312の中心において最大の長さを有し、トップレール182とソール192とに向かって、長さを徐々に減少させることができる。領域371〜領域375の長さは、ボール打面312上の溝320の位置によって変化するが、各溝320の同様の領域の深さは、同様または異なってよい。たとえば、溝344の最大の深さは、溝332の最大の深さと同様であってよい。代替的に、溝322〜溝344の深さは、ボール打面312上の溝320の位置に基づいて、変化することができる。さらに代替的に、溝322〜溝344の深さは、任意の方法で、トップレール182からソールにかけて、変化することができる。上記の実施例は、特定の数の水平領域を説明し得るが、本明細書で説明する装置、方法、及び製造品は、より多くの、またはより少ない水平領域を含むことができる。
図13に示した別の実施例では、ボール打面412は、(具体的には溝422〜溝444として示す)溝420を含む。ボール打面412は、パターフェース110の一体部分、またはパターフェース110に取り付けられる別の部品であってよい。したがって、ボール打面412を説明するときには、パター100とパターヘッド102との部分は、上記で説明したものと同じ参照番号を用いて参照される。
図14は、溝432の概略図を示し、図15は、図13の切断線15−15から見た、溝432の水平断面を示している。溝432は、水平に広がった領域471と領域472とに分けられて示されており、それらは、図13と図14とにおいて、溝432の境界線と溝432の中心における垂直線とによって視覚的に画定されている。水平領域471及び水平領域472は、トーエンド180の近くからヒールエンド190の近くにかけて、及び/またはトップレール182の近くからソール192の近くにかけて、溝432の水平断面形状の変化を画定することができる。溝の水平断面形状は、溝の特定の部分の長さ、深さ、幅、断面形状、及び/または構成材料などの、溝の長さ493に沿った溝の任意の特性を指す。図13〜図17の実施例では、溝420は、溝420の長さ493を画定する、第1の垂直壁450と第2の垂直壁452とを含む。溝420の各々は、溝420の深さを画定する、底面454を有する。各溝の深さは、領域471と領域472とにおける溝420の断面形状にしたがって、第1の壁450から第2の壁452にかけて、変化することができる。各溝420は、また、溝420の垂直境界を画定する、第1の水平壁456と第2の水平壁458とを含む。第1の水平壁456と第2の水平壁458との間の距離は、溝420の幅480を画定する。幅480は、図38〜図45の実施例で示す通り、第1の垂直壁450から第2の垂直壁452にかけて、変化することができる。しかしながら、図13〜図17の実施例では、第1の水平壁456及び第2の水平壁458は、一般に一定の幅480を画定するために、一般に平行である。
図15を参照すると、領域471における底面454は、線形形状を有し、下向きに傾斜している。溝450は、中心垂直軸yに対して対称である。したがって、領域472における底面454は、領域471における底面454と同様の線形形状を有し、同様に下向きに傾斜している。したがって、溝420の深さは、第1の壁452と第2の壁454とにおける深さ482から、溝420の中心における深さ484に、徐々に増加する。深さ484は、溝420の最も深い部分を表し、それは、溝420の中心にあり得る。
図15〜図17を参照すると、溝420の一般的断面形状は、トップレール182からソール190にかけて、一般に同様なままであってよい。しかしながら、溝420の各々の領域471と領域472との長さ及び/または深さを含む断面形状は、トップレール182からソール192にかけて、徐々に変化することができる。たとえば、溝438の領域471及び領域472は、溝332の領域471と領域472とよりも、それぞれ、長さが短い。同様に、溝444の領域471及び領域471は、溝438の領域471と領域472とよりも、それぞれ、長さが短い。別の実施例では、溝438の領域471及び領域472は、溝432の領域471と領域472とよりも、それぞれ、浅い深さを有することができる。同様に、溝444の領域471及び領域472は、溝438の領域471と領域472とよりも、それぞれ、浅い深さを有することができる。
溝422〜溝432の領域471と領域472との長さ、深さ、及び/または幅が、トップレール182からボール打面412の中心にかけて、徐々に増加すること、及び/または溝432〜溝444の領域471と領域472との大きさが、ボール打面412の中心からソール192にかけて、徐々に減少することにより、(図13に示す)中央ストライクゾーン460を形成する。領域471及び領域472は、ボール打面412の中心において最大の長さを有し、トップレール182とソール192とに向かって、長さを徐々に減少させることができる。領域471と領域472との長さは、ボール打面412上の溝420の位置により変化するが、各溝420の同様の領域の深さは、同様または異なってよい。たとえば、溝444の最大の深さは、溝432の最大の深さと同様であってよい。代替的に、溝422〜溝444の深さは、ボール打面412上の溝420の位置に基づいて、変化することができる。さらに代替的に、溝422〜溝444の深さは、任意の方法で、トップレール182からソールにかけて、変化することができる。上記の実施例は、特定の数の水平領域を説明し得るが、本明細書で説明する装置、方法、及び製造品は、より多くの、またはより少ない領域を含むことができる。
図18に示した別の実施例では、ボール打面512は、(具体的には溝522〜溝544として示す)溝520を含む。ボール打面512は、パターフェース110の一体部分、またはパターフェース110に取り付けられる別の部品であってよい。したがって、ボール打面512を説明するときには、パター100とパターヘッド102との部分は、上記で説明したものと同じ参照番号を用いて参照される。
図19は、溝532の概略図を示し、図20は、図18の切断線20−20から見た、溝532の水平断面を示している。溝532は、水平に広がった領域571と領域572とに分けられて示されており、それらは、図18と図19とにおいて、溝532の境界線と溝532の中心における垂直線とによって視覚的に画定されている。水平領域571及び水平領域572は、トーエンド180の近くからヒールエンド190の近くにかけて、及び/またはトップレール182の近くからソール192の近くにかけて、溝532の水平断面形状の変化を画定することができる。溝の水平断面形状は、溝の特定の部分の長さ、深さ、幅、断面形状、及び/または構成材料などの、溝の長さ593に沿った溝の任意の特性を指す。図18〜図22の実施例では、溝520は、溝520の長さ593を画定する、第1の垂直壁550と第2の垂直壁552とを含む。溝520の各々は、溝520の深さを画定する、底面554を有する。各溝の深さは、領域571と領域572との溝520の断面形状にしたがって、第1の壁550から第2の壁552にかけて、変化することができる。各溝520は、また、溝520の垂直境界を画定する、第1の水平壁556と第2の水平壁558とを含む。第1の水平壁556と第2の水平壁558との間の距離は、溝520の幅580を画定する。幅580は、図38〜図45の実施例で示す通り、第1の垂直壁550から第2の垂直壁552にかけて、変化することができる。しかしながら、図18〜図22の実施例では、第1の水平壁556及び第2の水平壁558は、一般に一定の幅580を画定するために、一般に平行である。
図20を参照すると、領域571における底面554は、線形形状を有し、下向きに傾斜している。領域572における底面554も、また、線形形状を有し、下向きに傾斜している。しかしながら、第2の壁552が第1の壁550よりも長いために、領域572における底面554は、領域571における底面554よりも小さな傾きを有する。したがって、本実施例の溝550は、垂直中心軸yに対して非対称である。したがって、溝250は、第1の壁550によって画定される第1の深さ582と、第2の壁552によって画定される第2の深さ584と、中心深さ586と、を有し、中心深さ586は、領域571と領域572との下向きに傾斜した底面554にそれぞれしたがって、深さ582と深さ584とから徐々に到達される。中心深さ586は、溝520の最も深い部分の深さであってよい。
図20〜図22を参照すると、溝520の一般的断面形状は、トップレール182からソール190にかけて、一般に同様のままであり得る。しかしながら、溝520の各々の領域571と領域572との長さ、幅、及び/または深さを含む断面形状は、トップレール182からソール192にかけて、徐々に変化することができる。図21と図22とでは、溝538と溝544との水平断面が、それぞれ、示されている。たとえば、溝538の領域571及び領域572は、溝532の領域571と領域572とよりも、それぞれ、長さが短い。同様に、溝544の領域571及び領域572は、溝538の領域571と領域572とよりも、それぞれ、長さが短い。別の実施例では、溝538の領域571及び領域572は、溝532の領域571と領域572とよりも、それぞれ、浅い深さを有することができる。同様に、溝544の領域571及び領域572は、溝538の領域571と領域572とよりも、それぞれ、浅い深さを有することができる。
溝522〜溝532の領域571と領域572との長さ、深さ、及び/または幅が、トップレール182からボール打面512の中心にかけて、徐々に増加すること、及び/または溝532〜溝544の領域571と領域572との大きさが、ボール打面512の中心からソール192にかけて、徐々に減少することにより、(図18に示す)中央ストライクゾーン560を形成する。領域571及び領域572は、ボール打面512の中心において最大の長さを有し、トップレール182とソール192とに向かって、長さを徐々に減少させることができる。領域571と領域572との長さは、ボール打面512上の溝520の位置によって変化するが、各溝520の同様の領域の深さは、同様または異なってよい。たとえば、溝544の最大の深さは、溝532の最大の深さに同様であってよい。代替的に、溝522〜溝544の深さは、ボール打面512上の溝520の位置に基づいて、変化することができる。さらに代替的に、溝522〜溝544の深さは、任意の方法で、トップレール182からソールにかけて、変化することができる。上記の実施例は、特定の数の水平領域を説明し得るが、本明細書で説明する装置、方法、及び製造品は、より多くの、またはより少ない水平領域を含むことができる。
上記で説明した溝220、溝320、溝420、及び溝520は、パター100と共に使用するための溝の水平断面形状の4つの実施例を例示している。水平断面形状の他の実施例を、図29〜図37に示し、ここで、各溝は、長さ590、第1の深さ591、第2の深さ592、及び/または第3の深さ593を有することができる。溝を、任意の数の水平領域によって画定することができ、その場合、任意の1つまたは複数の領域は、同様の特性または異なる特性を有する。y軸に対して対称または非対称であり得る溝は、たとえば、線形または非線形の形状の複雑な組み合わせを有する底面を有し、トーエンド180からヒールエンド190にかけて、同様またはさまざまな深さを画定することができる。そのような溝を、多数の水平領域を用いて説明することができ、その場合、各領域は、述べた複雑な形状のうちの1つまたは複数を画定する。したがって、上記で説明した、水平範囲の数、配置、大きさ、及び他の特性は、本開示による溝の断面形状をまったく限定しない。
上記の実施例では、各対応するボール打面上の溝は、同様の形状を有する。しかしながら、ボール打面上の溝は、異なる形状を有することができる。たとえば、ボール打面は、溝220と溝320との組み合わせを含むことができる。別の実施例では、ボール打面は、溝420と溝520との組み合わせを含むことができる。したがって、溝の断面形状の任意の組み合わせをボール打面上で使用して、特定のボール打特性をパターに与えることができる。
溝の水平断面形状は、トップレール182からボール打面の中心にかけて、徐々に、また比例的に、変化することができ、ボール打面の中心からソール192にかけて、徐々に変化することができる。述べた徐々の変化は、ボールストライクゾーンを画定することができ、ボールストライクゾーンは、ボール打面の中心において、トップレール182とソール192との近くよりも大きい。さらに、溝の水平断面形状の徐々の述べられた変化は、ボール打面の中心とボール打面の中心の周りにおいて、トップレール182とソール192との近くの溝よりも、より長く深い溝部分を有する溝を提供する。しかしながら、溝の上述の徐々の変化は、例示的であり、他の徐々の変化スキームを使用して、特定のボール打特性を、ボール打面のさまざまな部分に与えることができる。
図23を参照すると、別の実施例によるボール打面612は、溝620を有して示されている。図24〜図26は、図23の切断線24−24から見た、溝620の垂直断面形状を示している。図24では、溝620の垂直断面形状は、箱型、長方形、または正方形である。図25では、溝620の垂直断面形状は、V字型である。図26では、溝620の垂直断面形状は、U字型である。図24〜図26の垂直断面溝形状は、本開示による任意の溝に適用可能である。たとえば、溝220の垂直断面形状は、図24の溝620にしたがった長方形または正方形であってよい。別の実施例では、溝620の垂直断面形状は、図25の溝620にしたがったV字型であってよい。さらに、溝の垂直断面形状は、トーエンド180からヒールエンド190にかけて、変化することができる。たとえば、図4と図5とを参照すると、溝220は、正方形または長方形の垂直断面形状を領域271と領域275とにおいて、U字型の垂直断面形状を領域271と領域274とにおいて、V字型の垂直断面形状を領域273において、有することができる。加えて、溝の垂直断面形状は、また、トップレール182からソール190にかけて、変化することができる。たとえば、トップレール182とソール192との近くの溝は、正方形の垂直断面形状を有することができ、一方で、クラブフェースの中心における溝は、U字型の垂直断面形状を有することができる。
上記の実施例におけるパターのボール打面は、溝を、トップレール182からソール192にかけて有して示されている。しかしながら、ボール打面は、より多くの、またはより少ない溝を有することができ、または溝のない部分を有することができる。たとえば、ボール打面は、いくつかの溝を、ボール打面の中心部分で有することができ、トップレール182またはソール192の近くの部分において、溝がなくてよい。
溝は、ボール打面に渡って水平の伸びることに限定されない。ボール打面は、上記で説明した、深さの変化する垂直溝、または可変の水平及び/または垂直の断面形状を有する、垂直溝と水平溝との組み合わせ、を有することができる。溝の方向は、マトリックス状のボール打面をパター上に提供するようになっていてよい。
図27を参照すると、溝720を有するボール打面712を、3つの部分に、水平に分けることができ、それらは、トー部分780、中心部分785、及びヒール部分790である。ボール打面712は、上記で説明した、ボール打面212とボール打面312とに同様であってよい。したがって、溝720は、上記で説明した溝220と溝320とにそれぞれ類似の、領域271〜領域275と領域371〜領域375とを有する。上記で説明した3つの部分は、ボール打面712を水平に分け、トップレール182からソール192にかけて、垂直に広がる。トー部分780は、トーエンド180の近くであり、ヒール部分790は、ヒールエンド190の近くであり、中心部分785は、トー部分780とヒール部分790との間である。さまざまな実施例によると、トー部分780とヒール部分790とにおける溝720の深さは、中心部分785における溝720の深さよりも大きくなり得ない。一実施例では、トーエンド180の最も近くまたはヒールエンド190の最も近くであり得る、溝720の最も浅い深さは、約0.003インチであってよい。中心部分785またはその近くでは、溝720の深さは、上述した通り、約0.017インチの深さまで増加することができる。可変の深さは、少なくとも0.020インチであるが0.022インチ未満の深さを有する部分を含むことができる。可変の幅は、少なくとも0.035インチであるが0.037インチ未満の幅を有する部分を含むことができる。
図28を参照すると、ボール打面712を、3つの部分に垂直に分けることができ、それらは、トップレール部分782、中央部分786、及びソール部分792である。これらの部分は、ボール打面712を垂直に分け、トーエンド180からヒールエンド190にかけて、水平に広がる。トップレール部分782は、トップレール182の近くであり、ソール部分792は、ソール192の近くであり、中央部分786は、トップレール部分782とソール部分792との間である。溝720の最も深い部分の長さは、トップレール部分782から中央部分786にかけて、また、中央部分786からソール部分792にかけて、変化することができる。たとえば、上記で説明した実施例に関して、溝の最も深い部分の長さは、トップレール部分782とソール部分792との間の中央近くに位置する溝720を指すことができる。図27と図28とに示す通り、溝710の長さは、中央部分786において最大であり得、トップレール部分782に向かって、またソール部分792に向かって、徐々に減少することができる。
図29〜図37は、本開示による、異なる溝水平断面形状の実施例を示している。上記の実施例では、溝220と溝320と溝420と溝520との幅は、長方形の形状を有して示されている。しかしながら、本開示による溝は、図38〜図45の実施例によって示す通り、異なる幅の形状を有することができる。したがって、本開示による溝は、任意の水平断面形状、垂直断面形状、幅形状、及び/または深さ形状を有することができる。
溝の長さ、深さ、幅、及び/または断面形状の変化物を含む溝の断面形状は、ボールの速度、制御、及び/または回転に影響を与えることができる。開示の可変の深さの溝は、パターフェースで打たれた後のボールの速度の一貫性を、プラスチックのパターフェースインサートよりも約50%、溝のないアルミニウムのパターフェースインサートよりも約40%、改善することができる。ボールを、本開示による溝を有するパターを用いて打つことは、(1)より遅いボール速度という結果になり得、それにより、ボールロールアウト距離の減少という結果になり得、(2)ヒール打ち及びトー打ちが、中心打ちに比較して、ボール速度が減少するという結果になり得、また、より短いボールロールアウト距離という結果になり得、(3)比較的軽度及び重度の障害を持つプレーヤが、ボールを、パターフェース上の異なる位置で打つことを可能にする(より重度の障害を持つプレーヤは、ボール打面のより下の方で打つ傾向があり、一方で、より軽度の障害を持つプレーヤは、ボール打面のより上の方で打つ傾向がある。また、比較的重度の障害を持つプレーヤは、より広い範囲の打位置を有することができ、一方で、比較的軽度の障害を持つプレーヤは、より狭い範囲の打位置を有することができ、及び/または(4)フェースの中心に溝を有するパターフェースは、中心打ちにおいて、ボール速度/ロールアウト距離が減少するという結果になり得、それにより、中心/ヒール/トー打ちにおいて、より一貫したボール速度/ロールアウト距離という結果になり得る。
図46を参照すると、可変断面形状の溝を有するパターフェース810の別の実施例が、示されている。パターフェース810は、14の溝を有して示されており、それらは、トーエンド180の近くの溝822〜溝828と、パターフェース810の中心における溝830〜溝840と、ヒールエンド190の近くの溝842〜溝848と、にグループ分けされている。本実施例では、より顕著な溝は、パターフェース810の中心に配置されており、あまり顕著でない溝は、中心の周辺にある。より顕著な溝は、あまり顕著でない溝に比較して、より大きな深さ及び/または幅を有する溝を指すことができる。図46に示す通り、溝832〜溝838は、パターフェース810の残りの溝よりも、より顕著であり得る。さらに、パターフェース810の部分は、溝がなくてよい。これらの部分は、参照番号850を用いて参照される。
図47を参照すると、可変断面形状の溝を有するパターフェース910の別の実施例が、示されている。パターフェース910は、10の溝922〜溝940を有して示されている。各溝の長さは、トップレール182からソール190にかけて、徐々に増加する。溝922〜溝940の各々または溝922〜溝940のグループは、異なる垂直断面形状を有することができる。たとえば、溝922〜溝930は、箱型垂直断面を有して示されており、一方で、溝932〜溝940は、V字型垂直断面を有して示されている。
図48を参照すると、別の実施形態による溝922の水平断面が示されている。溝922の底面954は、溝の縁950と縁952とから、溝922の最大の深さ951にかけて、徐々に減少して示されている。本開示による溝のうちの任意のものは、溝922と同じ水平断面形状を有することができる。本開示による溝のうちの任意のものは、同じ深さ951を有することができる。しかしながら、深さ951は、溝の長さが減少するにつれて、比例的に減少することができる。
図49に示す別の実施例では、ボール打面1012は、(具体的には溝1222〜溝1256として示す)溝1220を含むことができる。ボール打面1012は、パター100と共に使用するためであってよい。したがって、パター100とパターヘッド102との部分は、上記で提示したものと同じ参照番号を用いて参照される。溝は、本開示による断面形状と、長さと、幅と、を有することができる。
図49を参照すると、別の実施例による、溝1220を有するボール打面1012の側断面図が示されている。ボール打面1012を、溝1220に対して2つの部分に分けることができる。ボール打面1012は、トップレール部分1282とソール部分1286とを含むことができる。トップレール部分1282及びソール部分1286は、ボール打面1012を垂直に分け、トーエンド180からヒールエンド190にかけて、水平に広がることができる。トップレール部分1282は、中心線1284によって表されるボール打面1012の中心部分からトップレール182の近くにかけて、一般に伸び、溝1222を含むことができる。ソール部分1286は、ソール192の近くから中心部分1284にかけて、一般に伸び、溝1224を含むことができる。ソール部分1286の溝1224は、各溝1224に沿った1つまたは複数の場所において、トップレール部分1282の溝1222よりも大きな深さを有することができる。より浅い溝1222をトップレール部分1282において有することによって、パターによって打たれた後にゴルフボールが前方に転がる速度は、より一貫し、滑らかなボールのロールアウトを提供するように、増加することができる。代替的に、溝1220の深さは、中心部分1284から(図示しない)トップレール182にかけて、1つまたは複数の溝において段階的に、徐々に減少することができる。別の実施例では、溝のペアの深さは、中心部分1284から(図示しない)トップレール182にかけて、徐々に減少することができる。したがって、溝の深さがソール192からトップレール182にかけて減少することは、各溝、溝のペア、または溝のさまざまなグループに対してであってよい。
図50を参照すると、ソール部分1286の溝1224は、各溝1224に沿った1つまたは複数の位置において、トップレール部分1282の溝1222よりも小さな深さを有することができる。代替的に、溝1220の深さは、中心部分1284及び/またはソール192から(図示しない)トップレール182にかけて、1つまたは複数の溝において段階的に、徐々に増加することができる。別の実施例では、溝のペアの深さは、中心部分1284及び/またはソール192から(図示しない)トップレール182にかけて、徐々に増加することができる。したがって、溝の深さが中心部分1284及び/またはソール192からトップレール182にかけて増加することは、各溝、溝のペア、または溝のさまざまなグループに対してであってよい。
図51及び図52は、本開示による他の実施例を示している。図51を参照すると、パターヘッド1300は、複数の水平溝1320と垂直溝1322とを有する、ボール打面1312を含む。溝1320と溝1322との各々は、可変断面形状、深さ形状、幅形状、長さ形状、及び/または他の溝の特性などの、別の溝と比べて異なる構成を、トーエンド1380からヒールエンド1390の近くにかけて、及び/またはトップレール1382からソール1392にかけて、有することができる。たとえば、水平溝1320の深さは、トップレール1382からソール1386にかけて、1つまたは複数の溝において段階的に、増加することができる。本明細書で説明する装置、方法、及び製造品は、この点において限定されない。
図52を参照すると、パターヘッド1400は、ボール打面1412を含み、ボール打面1412は、複数の第1の斜め溝1420と第2の斜め溝1422とを有する。第1の斜め溝1420は、互いに一般に平行であってよい。同様に、第2の斜め溝1422は、互いに一般に平行であってよい。第1の斜め溝1420及び第2の斜め溝1422は、図52に示す通り、互いを横断していてよい。たとえば、第1の斜め溝1420は、第2の斜め溝1422と、30°、45°、60°、または90°の角度で交差することができる。溝1420と溝1422との各々は、可変断面形状、深さ形状、幅形状、長さ形状、及び/または他の溝の特性などの、別の溝と比べて異なる構成を、トーエンド1480からヒールエンド1490の近くにかけて、及び/またはトップレール1482からソール1492にかけて、有することができる。たとえば、第1の斜め溝1420の深さは、1つまたは複数の溝において段階的に、トップレール1482からソール1486にかけて、徐々に増加することができる。本明細書で説明する装置、方法、及び製造品は、この点において限定されない。
図52を参照すると、一実施例によるゴルフクラブヘッドを製造するプロセス2000が、示されている。プロセス2000は、トーエンドとヒールエンドとトップレールとソールとによって画定されるゴルフクラブフェースを形成すること(ブロック2002)を含む。ゴルフクラブフェースを、ゴルフクラブヘッド及びゴルフクラブフェースが1つの連続する部分であるように、ゴルフクラブヘッドと共に形成することができる。代替的に、ゴルフクラブヘッドとゴルフクラブフェースとを、別々に形成することができる。ゴルフクラブフェースを、その後、ゴルフクラブフェースに、接着剤、テープ、溶接、はんだ付け、締め具、及び/または他の適切な方法とデバイスとを使用することによって、取り付けることができる。ゴルフクラブヘッド及び/またはゴルフクラブフェースは、任意の材料から製造され得る。たとえば、ゴルフクラブヘッド及び/またはゴルフクラブフェースは、チタニウム、チタニウム合金、他のチタニウムベースの材料、スチール、アルミニウム、アルミニウム合金、他の金属、金属合金、プラスチック、木、複合材料、または他の適切な種類の材料から作られ得る。ゴルフクラブヘッド及び/またはゴルフクラブフェースは、スタンピング(つまり、機械プレスまたはスタンピングプレスを使用した押し抜き、ブランキング、型押し、曲げ加工、フランジ成形、または印圧加工、鋳造)、射出成型、鍛造、機械加工、またはそれらの組み合わせ、金属、プラスチック、及び/または複合部品を製造するための使用される他のプロセス、及び/または他の適切なプロセスなどのさまざまなプロセスを使用して、形成され得る。一実施例では、パターヘッドを製造するとき、パターフェース及び/またはボール打面の材料は、特定のボール打特性とローリング特性とをパターフェースに与えるように、決定され得る。別の実施例では、ボール打面212がパターフェース110とは別であり、パターフェース110上の対応する形状のくぼみの中に挿入され、取り付けられるときには、打面212を、パターフェース110よりも軽い材料から作成して、パターの合計重量を一般に減少させることができる。
プロセス2000によると、溝は、トップレールとソールとの間のクラブフェース及び/またはクラブヘッド上に形成され、各溝が、トーエンドとヒールエンドとの間に伸び、溝の深さが、トップレールとソールとの間に伸びる方向と、ヒールエンドとトーエンドとの間に伸びる方向と、において変化するようにする(ブロック2004)。溝を、鋳造、鍛造、機械加工、回転フライス加工、及び/または他の適切なプロセスなどのさまざまなプロセスを使用して、形成することができる。溝の垂直断面形状は、溝を製造する方法に依存することができる。たとえば、溝を機械加工するときの切削ビットの種類は、溝の垂直断面形状を決定することができる。溝の垂直断面形状は、上記で説明した実施例など、対照であってよく、または(図示しない)非対称であってよい。一実施例では、溝の幅は、0.032インチであってよく、それは、切削ビットの幅であり得る。したがって、溝を機械加工するとき、切削ビットの形状及び寸法は、溝の形状と寸法とを決定することができる。
溝は、ボール打面を回転フライス加工することによって、または溝をボール打面にスタンピングまたは鍛造することによって、製造され得る。溝を、また、上記で説明したボール打面をパターヘッド上に直接作るように、パターヘッド上に直接製造することができる。溝は、溝をパターヘッド上にプレス成型することによって製造され得る。たとえば、プレスは、パターヘッド上の材料を変形及び/または動かして、溝を作ることができる。溝を、フライス加工プロセスによって製造することができ、その場合、フライス加工ツールの回転軸は、パターフェースに対して垂直である。フライス加工ツールの回転軸を、パターフェースに対して垂直とは別の角度に向けることができる。溝は、スルー溝を形成するようにきれいにカットした1つの材料を、ベース材料または固体材料上に重ねることによって、製造され得る。溝は、パターフェース材料を、レーザー及び/または熱でエッチングまたは浸食することによって、製造され得る。溝は、感光性マスクを使用して、パターフェース材料を化学的に侵食することによって、製造され得る。溝は、ワックスまたは石油化学物質などの化学マスクを使用して、パターフェース材料を電子/化学浸食することによって、製造され得る。溝は、砂などの摩耗材料の搬送媒体として空気または水を使用して、フェース材料を摩耗させることによって、製造され得る。上記で説明した方法のうちの任意の1つまたは組み合わせを使用して、溝のうちの1つまたは複数をパターヘッド上に製造することができる。さらに、くぼみを任意の材料に作成するために使用される他の方法を使用して、溝を製造することができる。
図54を参照すると、別の実施例によるボール打面2212が示されている。ボール打面2212を、3つの部分に垂直に分け、3つの部分によって画定することができ、それらは、トップレール部分2282、中央部分2286、及びソール部分2292である。トップレール部分2282、中央部分2286、及びソール部分2292は、ボール打面2212を垂直に分け、トーエンド180からヒールエンド190にかけて、を水平に広がる。トップレール部分2282は、トップレール182の近くであり、ソール部分2292は、ソール192の近くであり、中央部分2286は、トップレール部分2282とソール部分2292との間である。図54では、ボール打面2212は、12の溝2222〜溝2244を有することができ、それらを、集合的に溝2220と呼ぶことができる。たとえば、溝2222、溝2224、溝2226、及び溝2228は、トップレール部分2282内にあるとみなすことができ、溝2230、溝2232、溝2234、及び溝2236は、中央部分2286内にあるとみなすことができ、溝2238、溝2240、溝2242、及び溝2244は、ソール部分2292内にあるとみなすことができる。しかしながら、溝2220のうちの1つまたは複数は、3つの垂直に分けられた部分の2つの隣接部分内にある、つまり、溝2220の一部が隣接する部分に重なる、とみなすことができる。溝2220の長さは、中央部分2286において最大であってよく、トップレール部分2282に向かって、またソール部分2292に向かって、徐々に減少することができる。代替的に、溝2220の長さは、ボール打面2212の周囲形状にしたがって、変化することができる。トップレール部分2282、中央部分2286、及びソール部分2292は、例示的であり、ボール打面2212上の部分を画定することができ、そのような部分に配置され得る溝2220は、1つまたは複数の同様の構成または特徴を有する。したがって、ボール打面2212を、1つまたは複数の溝の構成または特徴に関連する、さまざまな垂直部分及び/または水平部分によって、画定することができる。本明細書で説明する装置、方法、及び製造品は、この点において限定されない。
図55は、溝2234における、ボール打面2212の水平断面を示している。各溝2220は、底面2255を有する中心部分2254を含むことができ、底面2255は、溝2220の最大の深さ2257を画定することができる。中心部分2254は、長さ2259を有し、長さ2259は、ボール打面2212上の溝2220の位置によって、変化することができる。図54の実施例では、中央部分2286の溝2220の中心部分2254は、一般に同じ長さを有する。本明細書で説明する装置、方法、及び製造品は、この点において限定されない。
ボール打面2212の中心を、y軸2261によって画定することができる。y軸2261は、また、図54と図55とに示す通り、中心部分2254の中心軸を画定することができる。しかしながら、中心部分2254は、y軸2261に対して、(図示しない)オフセットされてよい。図55の実施例によると、溝2230と溝2232と溝2234と溝2236との底面2255の各々は、y軸2261から、トーエンド180に向かって、またヒールエンド190に向かって、実質的に等しく伸びる。図55に示す通り、y軸2261と中心部分2254のトーエッジ部分2264との間の距離を、長さ2262と画定することができる。トーエッジ部分2264を、y軸2261とトーエンド190との間の溝の部分として画定することができ、溝の深さは、深さ2257から増加し、溝の開口部または最上部にかけて推移する。y軸2261と中心部分2254のヒールエッジ部分2268との間の距離を、長さ2266と画定することができる。ヒールエッジ部分2268を、y軸2261とヒールエンド180との間の溝の部分として画定することができ、溝の深さは、深さ2257から増加し、溝の開口部または最上部にかけて推移する。図54と図55との実施例によると、長さ2262は、長さ2266と実質的に同じである。図54に示すボール打面2212を有するパターは、まっすぐなパットストロークを有する個人にとって適切であり得る。
図56を参照すると、別の実施例によるボール打面3212が示されている。ボール打面3212を、3つの部分に垂直に分け、3つの部分によって画定することができ、それらは、トップレール部分3282、中央部分3286、及びソール部分3292である。トップレール部分3282、中央部分3286、及びソール部分3292は、ボール打面3212を垂直に分け、トーエンド180からヒールエンド190にかけて、水平に広がる。トップレール部分3282は、トップレール182の近くであり、ソール部分3292は、ソール192の近くであり、中央部分3286は、トップレール部分3282とソール部分3292との間である。図56では、ボール打面3212は、12の溝3222〜溝3244を有することができ、それらを、集合的に溝3220と呼ぶことができる。たとえば、溝3222、溝3224、溝3226、及び溝3228は、トップレール部分3282内にあるとみなすことができ、溝3230、溝3232、溝3234、及び溝3236は、中央部分3286内にあるとみなすことができ、溝3238、溝3240、溝3242、及び溝3244は、ソール部分3292内にあるとみなすことができる。しかしながら、溝3220のうちの1つまたは複数は、3つの垂直に分けられた部分のうちの2つの隣接する部分内にある、つまり、溝3220の一部が隣接する部分に重なる、とみなすことができる。溝3220の長さは、中央部分3286において最大であってよく、トップレール部分3282に向かって、またソール部分3292に向かって、徐々に減少することができる。代替的に、溝3220の長さは、ボール打面3212の周囲形状にしたがって、変化することができる。トップレール部分3282、中央部分3286、及びソール部分3292は、例示的であり、ボール打面3212上の部分を画定することができ、そのような部分内に配置され得る溝3220は、1つまたは複数の同様の構成または特徴を有する。したがって、ボール打面3212を、1つまたは複数の溝の構成または特徴に関連する、さまざまな垂直部分及び/または水平部分によって画定することができる。本明細書で説明する装置、方法、及び製造品は、この点において限定されない。
図57は、溝3234における、ボール打面3212の水平断面を示している。各溝3220は、底面3255を有する中心部分3254を含むことができ、底面3255は、溝3220の最大の深さ3257を画定することができる。中心部分3254は、長さ3259を有し、長さ3259は、ボール打面3212上の溝3220の位置によって、変化することができる。図56の実施例では、中央部分3286の溝3220の中心部分3254は、一般に同じ長さを有する。本明細書で説明する装置、方法、及び製造品は、この点において限定されない。
ボール打面3212の中心を、y軸3261によって画定することができる。y軸3261は、また、図56と図57とに示す中心部分3254の中心軸を画定することができる。しかしながら、中心部分3254は、y軸3261に対して、(図示しない)オフセットされてよい。図57の実施例によると、溝3230と溝3232と溝3234と溝3236との底面3255との各々は、トーエンド180に向かってy軸3261から、図54の溝2234の底面2255よりも長い長さで伸びる。図57に示す通り、y軸3261と中心部分3254のトーエッジ部分3264との間の距離を、長さ3262として画定することができる。トーエッジ部分3264を、y軸3261とトーエンド190との間の溝の部分として画定することができ、溝の深さは、深さ3257から増加し、開口部または溝の最上部まで推移する。y軸3261と中心部分3254のヒールエッジ部分3268との間の距離を、長さ3266として画定することができる。ヒールエッジ部分3268を、y軸3261とヒールエンド180との間の溝の部分として画定することができ、溝の深さは、深さ3257から増加し、開口部または溝の最上部まで推移する。図57の実施例によると、長さ3262は、図55の長さ2266よりも長い。長さ3262は、また、長さ3266よりも長くてよい。代替的に、長さ3262は、長さ3266と実質的に同様であってよいが、図55の長さ2266よりも長い。したがって、図56のボール打面3212の溝3220の一部または全部のうちの最も深い部分は、トーエンド190に向かって、図54のボール打面2212の溝2220の最も深い部分よりも伸びる。図56に示すボール打面3212を有するパターは、わずかに弧を描くパットストロークを有する個人にとって適切であり得る。
図58を参照すると、別の実施例によるボール打面4212が示されている。ボール打面4212を、3つの部分に垂直に分け、3つの部分によって画定することができ、それらは、トップレール部分4282、中央部分4286、及びソール部分4292である。トップレール部分4282、中央部分4286、及びソール部分4292は、ボール打面4212を垂直に分け、トーエンド180からヒールエンド190にかけて、水平に広がる。トップレール部分4282は、トップレール182の近くであり、ソール部分4292は、ソール192の近くであり、中央部分4286は、トップレール部分4282とソール部分4292との間である。図58では、ボール打面4212は、12の溝4222〜溝4244を有することができ、それらを、集合的に溝4220と呼ぶことができる。たとえば、溝4222、溝4224、溝4226、及び溝4228は、トップレール部分4282内にあるとみなすことができ、溝4230、溝4232、溝4234、及び溝4236は、中央部分4286内にあるとみなすことができ、溝4238、溝4240、溝4242、及び溝4244は、ソール部分4292内にあるとみなすことができる。しかしながら、溝4220のうちの1つまたは複数は、3つの垂直に分けられた部分の2つの隣接する部分内にある、つまり、溝4220の一部が隣接する部分に重なる、とみなすことができる。溝4220の長さは、中央部分4286において最大であってよく、トップレール部分4282に向かって、またソール部分4292に向かって、徐々に減少することができる。代替的に、溝4220の長さは、ボール打面4212の周囲形状にしたがって、変化することができる。トップレール部分4282、中央部分4286、及びソール部分4292は、例示的であり、ボール打面4212上の部分を画定することができ、そのような部分内に配置され得る溝4220は、1つまたは複数の同様の構成または特徴を有する。したがって、ボール打面4212を、1つまたは複数の溝の構成または特徴に関連する、さまざまな垂直部分及び/または水平部分によって画定することができる。本明細書で説明する装置、方法、及び製造品は、この点において限定されない。
図59は、溝4232における、ボール打面4212の水平断面を示している。各溝4220は、底面4255を有する中心部分4254を含むことができ、底面4255は、溝4220の最大の深さ4257を画定することができる。中心部分4254は、長さ4259を有し、長さ4259は、ボール打面4212上の溝4220の位置によって、変化することができる。図58の実施例では、中央部分4286の溝4220の中心部分4254は、一般に同じ長さを有する。本明細書で説明する装置、方法、及び製造品は、この点において限定されない。
ボール打面4212の中心を、y軸4261によって画定することができる。y軸4261は、また、図58と図59とに示す中心部分4254の中心軸を画定することができる。しかしながら、中心部分4254は、y軸4261に対して、(図示しない)オフセットされてよい。図59の実施例によると、溝4230と溝4232と溝4234と溝4236との底面4255の各々は、トーエンド180に向かってy軸4261から、図56の溝3234の底面3255よりも長い長さで伸びる。図59に示す通り、y軸4261と中心部分4254のトーエッジ部分4264との間の距離を、長さ4262として画定することができる。トーエッジ部分4264を、y軸4261とトーエンド190との間の溝の部分として画定することができ、溝の深さは、深さ4257から増加し、溝の開口部にまで推移する。y軸4261と中心部分4254のヒールエッジ部分4268との間の距離を、長さ4266と画定することができる。ヒールエッジ部分4268を、y軸4261とヒールエンド180との間の溝の部分として画定することができ、溝の深さは、深さ4257から増加し、溝の開口部にまで推移する。図59の実施例によると、長さ4262は、図57の長さ3266よりも長く、したがって、図55の長さ2266よりも長い。長さ4262は、長さ4266よりも長くてよい。代替的に、長さ4262は、長さ4266と実質的に同様であってよいが、図57の長さ3266よりは長い。したがって、図58のボール打面4212の溝4220の一部または全部のうちの最も深い部分は、トーエンド190に向かって、図56のボール打面3212の溝3220の最も深い部分よりも伸びる。図58に示すボール打面4212を有するパターは、強い弧を描くパットストロークを有する個人にとって適切であり得る。
図54〜図59の実施例によると、個人の能力を個人のパットストロークに基づいて最適化するように、パター上の溝を構成することができる。個人のパットストロークにおける弧の程度により、本明細書で説明する溝のうちの任意のものをパター上に提供して、溝の深さを一般に画定する溝の全部のうちのいくつかの部分が、パターの打面の中心部分からトーエンドにかけて、特定の長さで伸びて、パターを使用したときの個人の能力を最適化するようにする。したがって、溝の最も深い部分の長さを、個人のパットストロークにおける弧の程度に比例させることができる。たとえば、強く弧を描くパットストロークとわずかに弧を描くパットストロークとの間のパットストロークを有する個人に対して、溝の深さを一般に画定する溝の部分は、y軸からトーエンド190に向かって、ボール打面3212の溝3230と溝3232と溝3234と溝3236とよりも長いが、ボール打面4212の溝4230と溝4232と溝4034と溝4036とよりも短く、伸びることができる。図54〜図59の実施例では、溝の深さを画定する打面の中央部分の溝の部分は、個人のパットストロークのタイプに基づいて異なる。しかしながら、トップレール部分とソール部分との溝を含む打面上の溝の全部を、個人のパットストロークのタイプに基づいた上記の実施例にしたがって、構成することができる。さらに、図54〜図59の実施例による溝は、任意の形状または構成を有することができる。たとえば、図54〜図59の実施例によるボール打面は、図5〜図7、図10〜図12、図15〜図17及び/または図31〜図35の溝の実施例による溝断面形状を有することができる。本明細書で説明する装置、方法、及び製造品は、この点において限定されない。
図54〜図59の実施例によるゴルフクラブヘッド、ボール打面、及び/または溝は、本明細書で説明する、方法のうちの任意のものによって、及び/または材料のうちの任意のものを用いて、製造され得る。各溝は、約0.032インチ(0.081cm)の幅を有することができ、約0.003インチ(0.008cm)と約0.017インチ(0.043cm)との間の深さを有することができる。本明細書で詳細に説明する通り、ボール打面2212、ボール打面3212、またはボール打面4212の任意のものは、ゴルフクラブヘッドまたはゴルフクラブヘッド内の対応する形状のくぼみへのインサートという形態であってよい。インサートは、基準面を画定し得るゴルフクラブヘッドのフェースの残りの部分と同一平面上にあってよい。したがって、ボール打面の溝は、ゴルフクラブヘッドの中にそれ、または基準面の下である。代替的に、インサートの全部または一部は、溝の全部または一部が基準面の上に位置するように、基準面から突出することができる。パターなどの1つまたは複数のゴルフクラブで取り換え可能なボール打面を有することによって、ゴルフクラブヘッドのボール打面を、個人の能力を向上させるために、自身のパットスタイルに基づいて別のボール打面に交換することができる。たとえば、パットスタイルが特定の期間の間に変化した個人は、自身のパターのボール打面を、本開示による別のボール打面と交換し、パターが、個人の現在のパットスタイルにより良く合うようにすることができる。取り換え可能なボール打面を有する代わりに、図54〜図59の例示的溝を含む本明細書で説明する溝のうちの任意のものを、ゴルフクラブヘッド上に製造することができる。本明細書で説明する装置、方法、及び製造品は、この点において限定されない。
図60に示す別の実施例では、ボール打面5212は、(具体的には溝5222〜溝5244として示す)溝5220を含むことができる。ボール打面5212は、パターフェース110の一体部分、またはパターフェース110に取り付けられる別の部分であってよい。したがって、ボール打面5212を説明するときには、パター100とパターヘッド102との部分を、上記で説明したものと同じ参照番号を用いて参照する。本明細書で説明する他の実施例と同様に、各溝5220の深さ、長さ、及び/または幅は、パターヘッド102の、トーエンド180からヒールエンド190にかけて、及び/またはトップレール182からソール192にかけて、増加、減少、及び/または変化することができる。本明細書で説明する装置、方法、及び製造品は、この点において限定されない。
図61は、溝5232の概略平面図を示しており、図62は、以下で説明する溝5220の構成を例示するために、溝5232の水平断面を示している。溝5220の各々は、溝の垂直境界を画定する、第1の水平壁5256と第2の水平壁5258とを含む。各溝5220は、また、第1の端壁5250と第2の端壁5252とを含むことができる。溝5220の各々は、溝5220の深さ5255を画定する、底面5254を有する。各溝5220の深さ5255は、第1の壁5250から第2の壁5252にかけて、変化することができる。溝5220は、端壁を有しないことがあり、それは、各溝5220の深さが、底面5254がボール打面5212に触れるまで、徐々に減少し得るからである。溝に沿った任意の位置における第1の水平壁5256と第2の水平壁5258との間の距離は、その位置における溝5220の幅5280を画定する。第1の端壁5250と第2の端壁5252との間の距離は、溝5220の長さ5293を画定する。
各溝5220の幅5280の変化に対する各溝5220の深さ5255の変化は、溝5220を製造するために使用される切削ツールに依存し得る。一実施例によると、溝の幅の変化は、溝の長さに沿った溝の深さの変化に類似であってよい。たとえば、溝の深さの1ミリの増加毎に、溝の幅も、また、1ミリずつ増加する。別の実施例によると、溝の深さは、溝の長さに沿った溝の幅の変化の倍数で変化し得る。たとえば、溝の深さが1ミリ増加する毎に、溝の幅は、0.5ミリずつ増加する。したがって、各溝の深さの変化は、各溝の長さに沿った各溝の幅の変化に線形に関連し得る。
図63は、材料に溝を切るための切削ブレード5301を有する、典型的な切削ビット5300を示している。マシンは、切削ブレード5301が材料に穴を開けることができるように、切削ビット5300を回転させ、マシンは、切削される材料を動かし、または切削ビット5300を動かして、溝を、移動の経路に沿って作る。切削ビット5300は、角度5302を有し、角度5302は、図64と図65とに示す、切削ブレード5301によって切削される溝の角度5304を画定する。図63の例示的な切削ビットは、約90°の角度5302を有し、それは、図65に示す溝を、約90°の角度5304で切削することができる。図64は、約60°の溝角度5304を有する溝を示している。図64の溝を切るための(図示しない)切削ビットは、約60°の角度を有する切削ビットを有する。
各溝の深さをy、各溝の幅をx、及び切削ブレードの角度をαで示すと、各溝の長さに沿った、各溝の深さと各溝の幅との関係を、以下によって表すことができる。
Figure 0006266177
溝の長さに沿った、各溝の深さに対する各溝の幅の変化を、以下によって表すことができる。
Figure 0006266177
方程式(2)によると、切削ブレード5301が約90°の角度を有するとき、溝の幅は、溝の深さに対して、溝の長さに沿って、2倍で変化する。たとえば、溝の深さが1ミリ増加する毎に、溝の幅は、2ミリずつ増加する。切削ブレードが60°の角度を有するとき、溝の幅は、溝の深さに対して、約1.15倍で変化する。たとえば、溝の深さが1ミリ増加する毎に、溝の幅は、1.15ミリずつ増加する。切削ブレードが30°の角度を有するとき、溝の幅は、溝の深さに対して、約0.54倍で変化する。たとえば、溝の深さが1ミリ増加する毎に、溝の幅は、約0.54ミリずつ増加する。したがって、切削ツールを用いて各溝を切ることは、溝の長さに沿って互いに対して線形に変化する、幅と深さとを有する溝を提供する。
方程式(2)によると、図61に示す溝の幅形状は、図62による溝の深さ形状に類似の形状であってよい。言い換えると、溝が、1つの端壁5250または端壁5252から溝の中心部分にかけて深くなるにつれて、溝の幅も、また、溝の角度または切削ツールの角度に関連する倍数で増加する。したがって、溝の幅は、溝の長さに沿った溝の深さの変化に対して、線形に変化し、溝の幅形状及び深さ形状は、同様であってよい。
方程式(2)によると、溝の幅の変化に対する溝の深さの変化は、線形である。しかしながら、溝の幅の変化に対する溝の深さの変化は、一定または非線形であってよい。溝を製造するための1つまたは複数の切削ツールを使用して、溝の深さが、溝の幅の変化に対して、非線形の関係にしたがって、変化するようにすることができる。たとえば、溝の幅の変化に対する溝の深さの変化を、以下の方程式によって画定することができる。
Figure 0006266177
方程式(3)によると、溝の幅は、溝の深さの平方根の2倍であり、以下の方程式によって表すことができる。
Figure 0006266177
したがって、溝の深さの変化と幅の変化との間の関係は、非線形であってよい。別の実施形態によると、溝の深さ及び/または断面形状は、変化することができるが、溝の幅は、一定のままであってよい。たとえば、溝は、溝の深さが溝の一端から溝の他方の端にかけて変化する一方で、溝の幅が一定のままである、正方形の断面形状を有することができる。別の実施例によると、溝の幅は、溝の一端から溝の他方の端にかけて、一定のままであってよいが、溝の断面形状及び/または深さは、溝の一端から溝の他方の端にかけて、変化することができる。別の実施形態によると、溝の深さは、溝の一端から溝の他方の端にかけて、一定のままであってよいが、溝の幅は、溝の一端から溝の他方の端にかけて、変化する及び/または一定のままである。
図66と図67とに示した別の実施例によると、溝5320の深さ5355は、溝の中心部分5356などの溝の部分に沿って、一定であってよい。したがって、溝の幅5380は、また、上記で詳細に説明した通り、溝5356の中心部分に沿って一定である。図66と図67との溝5320を製造するために、切削ツール5300などの切削ツールは、溝の中心部分5356において一定の深さ5355で使用され、したがって、溝5320の中心部分5356において、一定の幅5380という結果になる。
パターの重心近くでより深く、より広い溝を有する溝エリアは、より速い予測ボール速度を提供することができ、一方で、トー部分とヒール部分との近くのより浅く、より狭い溝エリアは、より遅い予測ボール速度を提供することができる。さらに、パターの中心部分におけるより大きな溝の幅及び深さは、ゴルフボールとの接点における質量を減らすことができ、それによって、各可能性のある接点における質点を同等とみなすことによって、ボール速度をパターフェース内で正規化し、中心からずれた当たり、トー、ヒール、ハイ、またはローでの当たりでも、ボール速度が、パターフェースの中心に当たった場合と一般に同じになるようにする。
図63の切削ツールは、例示的な切削ツールである。異なる形状を有する他の切削ツールを使用することができ、したがって、異なる形状の溝という結果になる。図63の切削ツールは、V字型であり、これは、V字型溝という結果になる。しかしながら、(図示しない)U字型切削ツールは、U字型溝という結果になり得る。一実施形態によると、平坦な先または先端を有する切削ツールを、底部が平坦な溝を製造するために使用することができる。たとえば、切削ツールは、とがった先の代わりに平坦な先を有するV字型切削ツールであってよい。したがって、平坦な底部を有するV字型溝を製造することができる。したがって、溝の底部は、実質的に、点(つまり、幅をほとんど有さない)から、溝の幅(つまり、長方形または正方形の断面の溝形状)と同じ幅まで、であってよい。一実施例によると、溝の底部は、平坦であってよく、約0.003インチ(0.0076センチメートル)の幅を有することができる。平坦な底部を有する溝は、パット能力を向上させることができる。溝を、上記で説明した1つの切削ツールまたは複数の切削ツールを使用することによって製造することができる。たとえば、複数の切削ツールを使用して1つの溝を製造し、溝の一端から溝の他方の端にかけて、異なる溝の断面形状及び/または寸法を、提供することができる。
ゴルフのルールが時々で変わり得る(たとえば、ゴルフ標準化組織または運営組織によって、新しい規則が採用され得、または古いルールが廃止または変更され得る)ために、本明細書で説明する方法、装置、及び/または製造品に関連するゴルフ用品は、任意の特定の時期におけるゴルフのルールに適合または非適合であってよい。したがって、本明細書で説明する方法、装置、及び/または製造品に関連するゴルフ用品は、適合または非適合ゴルフ用品として、宣伝され、売り出され、及び/または販売され得る。本明細書で説明する方法、装置、及び/または製造品は、この点において限定されない。
特定の動作の順序を上記で説明したが、これらの動作を、他の時系列で実行することができる。たとえば、上記で説明した2つ以上の動作を、連続して、一斉に、または同時に、実行することができる。代替的に、2つ以上の動作を、反対の順序で実行することができる。さらに、上記で説明した1つまたは複数の動作を、まったく実行しなくてもよい。本明細書で説明する装置、方法、及び製造品は、この点において限定されない。
本発明をさまざまな態様に関連して説明したが、本発明はさらに変更され得るということが理解される。本出願は、一般に、本発明の原理に従う、本発明の任意の変化物、用途、または適合を含むように意図されており、本発明に関連する当技術分野内で知られ、慣習となっている行為に含まれるような本開示からの逸脱物を、含む。
以下の項目は、国際出願時の特許請求の範囲に記載の要素である。
(項目1)
ゴルフクラブヘッドであって、
ボディトー部分と、ボディヒール部分と、ボディトップレール部分と、ボディソール部分と、を有するボディ部分と、
前記ボディ部分のクラブフェースであって、前記クラブフェースの中心部分から前記ボディヒール部分に向かって、また前記クラブフェースの前記中心部分から前記ボディトー部分に向かって、伸びる溝を備える、前記ボディ部分のクラブフェースと、
を備え、
少なくとも1つの溝の、前記溝の部分における、前記溝の長さに沿った、深さの変化が、少なくとも1つの溝の、前記溝の前記部分における、前記溝の前記長さに沿った、幅の変化に対して、線形または非線形のうちの1つである、
前記ゴルフクラブヘッド。
(項目2)
各溝が、溝中心部分を備え、少なくとも1つの溝の前記深さ、及び前記少なくとも1つの溝の前記幅が、前記溝中心部分において一定である、項目1に記載のゴルフクラブヘッド。
(項目3)
前記少なくとも1つの溝が、V字型断面を有する、項目1に記載のゴルフクラブヘッド。
(項目4)
前記少なくとも1つの溝が、平坦な底部を有する、項目1に記載のゴルフクラブヘッド。
(項目5)
前記溝のうちの少なくとも2つの断面構成が、前記ボディヒール部分と前記ボディトー部分との間、または前記ボディトップレール部分と前記ボディソール部分との間、のうちの少なくとも1つにおいて変化する、項目1に記載のゴルフクラブヘッド。
(項目6)
前記クラブフェースが、前記ボディ部分に、取り外し可能に取り付けれらている、項目1に記載のゴルフクラブヘッド。
(項目7)
前記少なくとも1つの溝が、前記クラブフェース上に、V字型切削ツールを用いて製造される、項目1に記載のゴルフクラブヘッド。
(項目8)
前記溝の深さが、前記ボディトップレール部分から前記中心部分に向かう方向と、前記ボディソール部分から前記中心部分に向かう方向と、において増加する、項目1に記載のゴルフクラブヘッド。
(項目9)
ゴルフクラブヘッドであって、
ボディトー部分と、ボディヒール部分と、ボディトップレール部分と、ボディソール部分と、を有するボディ部分と、
前記ボディ部分上のクラブフェースであって、前記クラブフェースの中心部分から前記ボディヒール部分に向かって、また前記クラブフェースの前記中心部分から前記ボディトー部分に向かって、伸びる溝を備える、前記ボディ部分上のクラブフェースと、
を備え、
少なくとも1つの溝の、前記溝の部分における、前記溝の長さに沿った、深さの変化が、少なくとも1つの溝の、前記溝の前記部分における、前記溝の前記長さに沿った、幅の変化に対して、線形または非線形のうちの1つであり、
前記溝の深さが、前記ボディトップレール部分から前記中心部分に向かう方向と、前記ボディソール部分から前記中心部分に向かう方向と、で増加し、
前記少なくとも1つの溝が、V字型断面を有する、
前記ゴルフクラブヘッド。
(項目10)
各溝が、溝中心部分を備え、少なくとも1つの溝の前記深さ、及び前記少なくとも1つの溝の前記幅が、前記溝中心部分において一定である、項目9に記載のゴルフクラブヘッド。
(項目11)
前記溝のうちの少なくとも2つの断面構成が、前記ボディヒール部分と前記ボディトー部分との間、または前記ボディトップレール部分と前記ボディソール部分との間、のうちの少なくとも1つにおいて変化する、項目9に記載のゴルフクラブヘッド。
(項目12)
前記クラブフェースが、前記ボディ部分に、取り外し可能に取り付けれらている、項目9に記載のゴルフクラブヘッド。
(項目13)
前記少なくとも1つの溝が、前記クラブフェース上に、V字型切削ツールを用いて製造される、項目9に記載のゴルフクラブヘッド。
(項目14)
前記少なくとも1つの溝が、平坦な底部を有する、項目9に記載のゴルフクラブヘッド。
(項目15)
ゴルフクラブヘッドであって、
ボディトー部分と、ボディヒール部分と、ボディトップレール部分と、ボディソール部分と、を有するボディ部分と、
前記ボディ部分上のクラブフェースであって、前記クラブフェースの中心部分から前記ボディヒール部分に向かって、また前記クラブフェースの前記中心部分から前記ボディトー部分に向かって、伸びる溝を備える、前記ボディ部分上のクラブフェースと、
を備え、
少なくとも1つの溝の、前記溝の部分における、前記溝の長さに沿った、深さの変化が、少なくとも1つの溝の、前記溝の前記部分における、前記溝の前記長さに沿った、幅の変化に対して、線形または非線形のうちの1つであり、
各溝が、溝中心部分を備え、少なくとも1つの溝の前記深さ及び前記少なくとも1つの溝の前記幅が、前記溝中心部分において一定であり、
前記少なくとも1つの溝が、V字型断面を有する、
前記ゴルフクラブヘッド。
(項目16)
前記溝のうちの少なくとも2つの断面構成が、前記ボディヒール部分と前記ボディトー部分との間、または前記ボディトップレール部分と前記ボディソール部分との間、のうちの少なくとも1つにおいて変化する、項目15に記載のゴルフクラブヘッド。
(項目17)
前記クラブフェースが、前記ボディ部分に、取り外し可能に取り付けれらている、項目15に記載のゴルフクラブヘッド。
(項目18)
前記少なくとも1つの溝が、前記クラブフェース上に、V字型切削ツールを用いて製造される、項目15に記載のゴルフクラブヘッド。
(項目19)
前記少なくとも1つの溝が、平坦な底部を有する、項目15に記載のゴルフクラブヘッド。
(項目20)
前記溝の深さが、前記ボディトップレール部分から前記中心部分に向かう方向と、前記ボディソール部分から前記中心部分に向かう方向と、において増加する、項目15に記載のゴルフクラブヘッド。

Claims (17)

  1. ゴルフクラブヘッドであって、
    ボディ中心領域と、ボディトー部分と、ボディヒール部分と、ボディトップレール部分と、ボディソール部分と、を有するボディ部分と、
    前記ボディ部分のクラブフェースであって、前記クラブフェースの中心部分から前記ボディヒール部分に向かって、また前記クラブフェースの前記中心部分から前記ボディトー部分に向かって、伸びる溝を備える、前記ボディ部分のクラブフェースと、
    フェース−背面方向に沿って伸びる少なくとも1つの溝の深さと、
    ヒール−トー方向に沿って伸びる少なくとも1つの溝の長さと、
    トップレール−ソール方向に沿って伸びる少なくとも1つの溝の幅と、
    を備え、
    各溝が前記溝の最大深さを画定する深さ部分を有し、前記深さ部分が前記ボディヒール部分から前記ボディトー部分に向かう方向に沿って伸びる深さ部分長さを有しており、
    少なくとも1つの溝の、前記溝の長さに沿った、深さの変化が、少なくとも1つの溝の、前記溝の前記長さに沿った、幅の変化に対して、線形であり、
    各溝の前記深さが、溝ヒール部分から前記深さ部分に向けて増加し、
    各溝の前記深さが、溝トー部分から前記深さ部分に向けて増加し、
    各溝の前記幅が、前記溝ヒール部分から前記深さ部分に向けて増加し、
    各溝の前記幅が、前記溝トー部分から前記深さ部分に向けて増加し、
    前記ボディトップレール部分と前記ボディ中心領域の間に位置する、少なくとも2つの前記溝の前記深さ部分長さが、前記ボディトップレールから前記中心領域に向けて増加し、
    前記ボディソール部分と前記ボディ中心領域の間に位置する、少なくとも2つの前記溝の前記深さ部分長さが、前記ボディソール部分から前記中心領域に向けて増加する、ゴルフクラブヘッド。
  2. 各溝の前記幅が、前記深さ部分において一定である、請求項1に記載のゴルフクラブヘッド。
  3. 前記少なくとも1つの溝が、V字型断面を有し、
    少なくとも1つの溝の、前記溝の長さに沿った、幅の変化が、少なくとも1つの溝の、前記溝の前記長さに沿った、深さの変化に対して、約1.15倍で変化する、請求項1又は2に記載のゴルフクラブヘッド。
  4. 前記少なくとも1つの溝が、平坦な底部を有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載のゴルフクラブヘッド。
  5. 前記クラブフェースが、前記ボディ部分に、取り外し可能に取り付けれらている、請求項1〜4のいずれか一項に記載のゴルフクラブヘッド。
  6. 前記少なくとも1つの溝が、前記クラブフェース上に、V字型切削ツールを用いて製造される、請求項1〜5のいずれか一項に記載のゴルフクラブヘッド。
  7. 前記溝の深さが、前記ボディトップレール部分から前記中心部分に向かう方向と、前記ボディソール部分から前記中心部分に向かう方向と、において増加する、請求項1〜6のいずれか一項に記載のゴルフクラブヘッド。
  8. ゴルフクラブヘッドであって、
    ボディ中心領域と、ボディトー部分と、ボディヒール部分と、ボディトップレール部分と、ボディソール部分と、を有するボディ部分と、
    前記ボディ部分上のクラブフェースであって、前記クラブフェースの中心部分から前記ボディヒール部分に向かって、また前記クラブフェースの前記中心部分から前記ボディトー部分に向かって、伸びる溝を備える、前記ボディ部分上のクラブフェースと、
    フェース−背面方向に沿って伸びる少なくとも1つの溝の深さと、
    ヒール−トー方向に沿って伸びる少なくとも1つの溝の長さと、
    トップレール−ソール方向に沿って伸びる少なくとも1つの溝の幅と、
    を備え、
    各溝が前記溝の最大深さを画定する深さ部分を有し、前記深さ部分が前記ボディヒール部分から前記ボディトー部分に向かう方向に沿って伸びる深さ部分長さを有しており、
    少なくとも1つの溝の、前記溝の長さに沿った、深さの変化が、少なくとも1つの溝の、前記溝の前記長さに沿った、幅の変化に対して、線形であり、
    前記溝の深さが、前記ボディトップレール部分から前記中心部分に向かう方向と、前記ボディソール部分から前記中心部分に向かう方向と、で増加し、
    前記少なくとも1つの溝が、V字型断面を有し、
    各溝の前記深さが、溝ヒール部分から前記深さ部分に向けて増加し、
    各溝の前記深さが、溝トー部分から前記深さ部分に向けて増加し、
    各溝の前記幅が、前記溝ヒール部分から前記深さ部分に向けて増加し、
    各溝の前記幅が、前記溝トー部分から前記深さ部分に向けて増加し、
    前記ボディトップレール部分と前記ボディ中心領域の間に位置する、少なくとも2つの前記溝の前記深さ部分長さが、前記ボディトップレールから前記中心領域に向けて増加し、
    前記ボディソール部分と前記ボディ中心領域の間に位置する、少なくとも2つの前記溝の前記深さ部分長さが、前記ボディソール部分から前記中心領域に向けて増加する、ゴルフクラブヘッド。
  9. 各溝の前記幅が、前記深さ部分において一定である、請求項8に記載のゴルフクラブヘッド。
  10. 少なくとも1つの溝の、前記溝の長さに沿った、幅の変化が、少なくとも1つの溝の、前記溝の前記長さに沿った、深さの変化に対して、約1.15倍で変化する、請求項8又は9に記載のゴルフクラブヘッド。
  11. 前記少なくとも1つの溝が、前記クラブフェース上に、V字型切削ツールを用いて製造される、請求項8〜10のいずれか一項に記載のゴルフクラブヘッド。
  12. 前記少なくとも1つの溝が、平坦な底部を有する、請求項8〜11のいずれか一項に記載のゴルフクラブヘッド。
  13. ゴルフクラブヘッドであって、
    ボディ中心領域と、ボディトー部分と、ボディヒール部分と、ボディトップレール部分と、ボディソール部分と、を有するボディ部分と、
    前記ボディ部分上のクラブフェースであって、前記クラブフェースの中心部分から前記ボディヒール部分に向かって、また前記クラブフェースの前記中心部分から前記ボディトー部分に向かって、伸びる溝を備える、前記ボディ部分上のクラブフェースと、
    フェース−背面方向に沿って伸びる少なくとも1つの溝の深さと、
    ヒール−トー方向に沿って伸びる少なくとも1つの溝の長さと、
    トップレール−ソール方向に沿って伸びる少なくとも1つの溝の幅と、
    を備え、
    各溝が前記溝の最大深さを画定する深さ部分を有し、前記深さ部分が前記ボディヒール部分から前記ボディトー部分に向かう方向に沿って伸びる深さ部分長さを有しており、
    少なくとも1つの溝の、前記溝の長さに沿った、深さの変化が、少なくとも1つの溝の、前記溝の前記長さに沿った、幅の変化に対して、線形であり、
    各溝の前記幅が、前記深さ部分において一定であり、
    前記少なくとも1つの溝が、V字型断面を有し、
    各溝の前記深さが、溝ヒール部分から前記深さ部分に向けて増加し、
    各溝の前記深さが、溝トー部分から前記深さ部分に向けて増加し、
    各溝の前記幅が、前記溝ヒール部分から前記深さ部分に向けて増加し、
    各溝の前記幅が、前記溝トー部分から前記深さ部分に向けて増加し、
    前記ボディトップレール部分と前記ボディ中心領域の間に位置する、少なくとも2つの前記溝の前記深さ部分長さが、前記ボディトップレールから前記中心領域に向けて増加し、
    前記ボディソール部分と前記ボディ中心領域の間に位置する、少なくとも2つの前記溝の前記深さ部分長さが、前記ボディソール部分から前記中心領域に向けて増加する、
    ゴルフクラブヘッド。
  14. 前記クラブフェースが、前記ボディ部分に、取り外し可能に取り付けれらている、請求項13に記載のゴルフクラブヘッド。
  15. 前記少なくとも1つの溝が、前記クラブフェース上に、V字型切削ツールを用いて製造される、請求項13又は14に記載のゴルフクラブヘッド。
  16. 前記少なくとも1つの溝が、平坦な底部を有する、請求項13〜15のいずれか一項に記載のゴルフクラブヘッド。
  17. 前記溝の深さが、前記ボディトップレール部分から前記中心部分に向かう方向と、前記ボディソール部分から前記中心部分に向かう方向と、において増加する、請求項13〜16のいずれか一項に記載のゴルフクラブヘッド。
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