JP6048326B2 - ロール成形装置 - Google Patents

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Description

本発明は、一対の回転軸にそれぞれ外嵌されたロールによってロール成形を行なうロール成形装置に関する。
この種のロール成形装置としては特許文献1に記載の装置がある。特許文献1に記載の装置では、一対のロールの外周面にそれぞれ凹凸形状の溝が形成されている。そして、一方のロールの凸部が他方のロールの凹部内に位置している。
また、特許文献1に記載の装置では、回転軸を回転可能に支持する軸受を軸線方向に沿う方向に付勢する弾性体が設けられており、この弾性体によって各ロールの位置が調整されている。
特開2006―75900号公報
ところで、ワークの加工精度を確保する上では、ロールの内周面と回転軸の外周面とを密接させてロールの径方向におけるガタツキを極力なくすことが重要となる。しかしながら、特許文献1には、回転軸へのロールの組み付け構造については開示されていない。
本発明の目的は、ロールの組み付けを容易に行なうことができるとともに、ロールの径方向におけるガタツキを抑制することができるロール成形装置を提供することにある。
上記目的を達成するためのロール成形装置は、一対の回転軸にそれぞれ外嵌されたロールによってロール成形を行なう装置であって、前記ロールは前記回転軸の軸線方向に沿って設けられた複数の分割体からなり、前記複数の分割体の少なくとも一つは前記軸線方向に沿って突出するとともに前記回転軸の外周面に当接する突出部を有し、前記突出部の外周面には他の分割体の内周面と当接するとともに前記軸線方向において同他の分割体に近接するほど縮径するように傾斜した傾斜面が形成され、前記突出部を有する前記分割体と前記他の分割体とを前記軸線方向において互いに近接する方向に押圧する押圧部材が設けられている。
同構成によれば、ロールを構成する複数の分割体の一つに軸線方向に沿って突出した突出部が設けられ、この突出部の外周面に他の分割体の内周面が当接する傾斜面が形成されている。このため、この突出部を有する分割体と上記他の分割体とが押圧部材によって軸線方向において互いに近接する方向に押圧される。そして、突出部の傾斜面は他の分割体から同傾斜面に直交する方向に対して力を受ける。また、この力における径方向の成分によって突出部が回転軸に向けて押圧される。このことから、ロールが回転軸に組み付けられていない状態において分割体の内周面と回転軸の外周面との間に隙間を設けても、ロールが回転軸に組み付けられた状態においては分割体の内周面と回転軸の外周面とを密接させることができる。従って、回転軸に対してロールを容易に密嵌させることができる。
また、上記目的を達成するためのロール成形装置は、一対の回転軸にそれぞれ外嵌されたロールによってロール成形を行なう装置であって、前記ロールは前記一対の回転軸にそれぞれ外嵌されたリテーナと、これらリテーナに外嵌された切刃とを備え、前記リテーナは前記ロールの軸線方向に沿って設けられた複数の分割体からなり、前記複数の分割体の少なくとも一つは前記軸線方向に沿って突出するとともに前記切刃の内周面に当接する突出部を有し、前記突出部の内周面には他の分割体の外周面と当接するとともに前記軸線方向において同他の分割体に近接するほど拡径するように傾斜した傾斜面が形成され、前記突出部を有する前記分割体と前記他の分割体とを前記軸線方向において互いに近接する方向に押圧する押圧部材が設けられている。
同構成によれば、ロールを構成する複数の分割体の一つに軸線方向に沿って突出した突出部が設けられ、この突出部の内周面に他の分割体の外周面が当接する傾斜面が形成されている。このため、この突出部を有する分割体と上記他の分割体とが押圧部材によって軸線方向において互いに近接する方向に押圧される。そして、突出部の傾斜面は他の分割体から同傾斜面に直交する方向に対して力を受ける。また、この力における径方向の成分によって突出部が切刃に向けて押圧される。このことから、切刃がリテーナに組み付けられていない状態においてリテーナの外周面と切刃の内周面との間に隙間を設けても、切刃がリテーナに組み付けられた状態においては切刃の内周面とリテーナの外周面とを密接させることができる。従って、リテーナに対して切刃を容易に密嵌させることができる。
本発明によれば、ロールの組み付けを容易に行なうことができるとともに、ロールの径方向におけるガタツキを抑制することができる。
第1実施形態におけるロール成形装置の正面図。 同実施形態の上側ロールの断面図。 同実施形態の上側ロールの断面図であってボルトを含む位置での断面図。 同実施形態におけるリテーナの分解斜視図。 同実施形態におけるリテーナの分解断面図。 同実施形態における上側ロール及び下側ロールの断面図であって、(a)は中心軸線に直交する断面図、(b)は中心軸線に沿った断面図。 同実施形態の作用を説明するための断面図。 同実施形態のロール成形装置によってワークがロール成形される様子を示す図。 第2実施形態の上側ロールの断面図。 第3実施形態の上側ロールの断面図。 第4実施形態の上側ロールの断面図。 変形例の上側ロールの断面図。 他の変形例の上側ロールの断面図。 他の変形例の上側ロールの断面図。
<第1実施形態>
以下、図1〜図8を参照して、ロール成形装置を具体化した第1実施形態について説明する。
図1に示すように、ロール成形装置10は、基台11と、この基台11に立設された一対の支持柱12,13と、支持柱12,13において互いに上下に離間して設けられた軸受14,15と、上側の一対の軸受14によって回転可能に支持された上側回転軸21と、下側の一対の軸受15によって回転可能に支持された下側回転軸61とを備えている。
上側回転軸21及び下側回転軸61は互いに平行に配置されている。上側回転軸21の基端及び下側回転軸61の基端にはそれぞれギア16,17が固設されており、これらギア16,17は互いに噛合されている。また、下側回転軸61の基端にはスプロケット18が固設されている。スプロケット18と図示しない電動モータの出力軸との間には無端状のチェーンが掛け渡されている。従って、各回転軸21,61はスプロケット18、ギア16,17を介して電動モータによって回転駆動される。
上側回転軸21及び下側回転軸61にはそれぞれ上側ロール22及び下側ロール62が外嵌されて固設されており、これらロール22,62は互いに対向している。
次に、図2〜図5を参照して、上側ロール22及び下側ロール62について説明する。本実施形態では、上側ロール22と下側ロール62とは基本的に同一の構成である。このため、以降においては、上側ロール22の構成について説明し、下側ロール62の説明を省略する。
図2〜図5に示すように、上側ロール22は、上側回転軸21の軸線方向Lに沿って設けられた第1リテーナ23、第2リテーナ27、及び第3リテーナ31と、これら複数のリテーナ23、27、31の外周面に嵌合された切刃群42とによって構成されている。
上側ロール22の基端及び先端にはそれぞれ第1リテーナ23及び第2リテーナ27が設けられている。軸線方向Lにおける第1リテーナ23と第2リテーナ27との間には3つの第3リテーナ31が設けられている。
第1リテーナ23は円環状の基部23aを有しており、その内周側の側面には軸線方向Lに沿って先端側に突出する円環状の突出部24が形成されている。突出部24の外周面には、軸線方向Lにおいて第2リテーナ27に近接するほど縮径するように傾斜した傾斜面25が形成されている。図5に示すように、第1リテーナ23が組み付けられていない状態において、この突出部24の内径は上側回転軸21の外径よりも僅かに大きくされている。また、図2及び図3に示すように、第1リテーナ23が組み付けられた状態において、この突出部24の内周面は上側回転軸21の外周面に当接している。
図2〜図5に示すように、第2リテーナ27は円環状の基部27aを有しており、その内周側の側面には軸線方向Lに沿って基端側に向けて突出する円環状の外周側突出部28が形成されている。外周側突出部28の内周面には、軸線方向Lにおいて第1リテーナ23に近接するほど拡径するように傾斜するとともに第1リテーナ23の傾斜面25に面接触する傾斜面29が形成されている。
第3リテーナ31はいずれも円環形状をなしている。
図2及び図3に示すように、第1リテーナ23の傾斜面25は軸線方向Lにおいて第2リテーナ27の基部27aの位置まで延びている。また、第2リテーナ27の傾斜面29は軸線方向Lにおいて最も基端側の第3リテーナ31の位置まで延びている。外周側突出部28と第1リテーナ23の基部23aとの間には間隙が存在している。
図3〜図5に示すように、第1リテーナ23、第3リテーナ31、及び第2リテーナ27にはそれぞれ孔26、孔32、及び雌ねじ孔30が同一軸線上に形成されている。これら孔26、32、30は周方向において等間隔に複数(本実施形態では4つ)形成されている。図3に示すように、これら孔26、32、30には基端側からボルト50が挿通されており、ボルト50の先端が雌ねじ孔30に螺入されている。従って、このボルト50によって、第1リテーナ23と第2リテーナ27とが軸線方向Lにおいて互いに近接する方向に押圧されるとともに、第3リテーナ31が第1リテーナ23と第2リテーナ27との間において挟圧されている。なお、ボルト50のヘッドと第1リテーナ23の孔26との間には図示しないスプリングワッシャが適宜設けられている。
図2、図3、図5に示すように、複数のリテーナ23、27、31の各々には、複数の切刃40とスペーサ41とが軸線方向Lに沿って交互に積層された切刃群42が外嵌されている。本実施形態では、冷やし嵌めによって切刃群42が各リテーナ23、27、31に外嵌される。すなわち、各リテーナ23、27、31を液体窒素などによって冷却して収縮させ、各リテーナ23、27、31の外周面と切刃群42の内周面との間に隙間を生じさせた状態で切刃群42が各リテーナ23、27、31に外嵌される。
図6(a)、(b)に示すように、各切刃40の外周面には刃部40aと凹部40bとが等間隔に交互に形成されている。また、下側回転軸61に外嵌された複数のリテーナの各々にも、上側回転軸21に外嵌された複数のリテーナ23、27、31と同様にして切刃80とスペーサとからなる切刃群が外嵌されている。そして、上側ロール22の切刃40の刃部40aが下側ロール62の切刃80の凹部80b内に位置するように上側回転軸21及び下側回転軸61の回転位相が調整されている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
図5に示すように、上側回転軸21に対して上側ロール22を外嵌する際には、既に切刃群42が外嵌されている第1リテーナ23、第3リテーナ31、及び第2リテーナ27を順に上側回転軸21に外挿する。このとき、前述したように、第1リテーナ23が組み付けられていない状態においては、突出部24の内径が上側回転軸21の外径よりも僅かに大きいため、第1リテーナ23の内周面と上側回転軸21の外周面との間に隙間が存在することとなる。このため、第1リテーナ23を上側回転軸21に容易に外挿することができる。
次に、各リテーナ23、31、27の孔26、32、30にボルト50を挿通し、同ボルト50を第2リテーナ27の雌ねじ孔30に螺入して締め付ける。このことによって、第1リテーナ23と第2リテーナ27とが軸線方向Lにおいて互いに近接する方向に押圧される。そして、図7に示すように、突出部24の傾斜面25は第2リテーナ27から同傾斜面25に直交する方向に対して力Fを受ける。また、この力Fにおける径方向の成分Fyによって突出部24が上側回転軸21に向けて押圧される。このことから、上側ロール22が上側回転軸21に組み付けられた状態においては第1リテーナ23の内周面と上側回転軸21の外周面とを密接させることができる。従って、上側回転軸21に対して上側ロール22を容易に密嵌させることができる。
そして、図8に示すように、電動モータによって互いに反対方向に回転駆動される上側ロール22と下側ロール62との間をワークWが通過する際に同ワークWがロール成形される。
以上説明した本実施形態に係るロール成形装置によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)上側ロール22は上側回転軸21の軸線方向Lに沿って設けられた複数のリテーナ23、27、31を備えている。第1リテーナ23は軸線方向Lに沿って突出するとともに上側回転軸21の外周面に当接する突出部24を有している。突出部24の外周面には第2リテーナ27の内周面と当接するとともに軸線方向Lにおいて第2リテーナ27に近接するほど縮径するように傾斜した傾斜面25が形成されている。第1リテーナ23と第2リテーナ27とを軸線方向Lにおいて互いに近接する方向に押圧するボルト50が設けられている。
こうした構成によれば、第1リテーナ23が上側回転軸21に組み付けられていない状態において第1リテーナ23の内周面と上側回転軸21の外周面との間に隙間を設けても、上側ロール22が上側回転軸21に組み付けられた状態においては第1リテーナ23の内周面と上側回転軸21の外周面とを密接させることができる。従って、上側回転軸21に対して上側ロール22を容易に密嵌させることができる。よって、ロール22,62の組み付けを容易に行なうことができるとともに、ロール22,62の径方向におけるガタツキを抑制することができる。
(2)第2リテーナ27には傾斜面25に当接する傾斜面29が形成されている。こうした構成によれば、第1リテーナ23の突出部24の傾斜面25と第2リテーナ27の傾斜面29とが面接触する。このため、傾斜面29によって第1リテーナ23の傾斜面25が軸線方向Lの広い範囲にわたって上側回転軸21に向けて押圧される。従って、上側回転軸21に対して上側ロール22を安定して組み付けることができる。
(3)第1リテーナ23は上側ロール22の軸線方向Lの基端に位置するとともに、第1リテーナ23の傾斜面25は第2リテーナ27及び第3リテーナ31よりも内周側に位置している。
上側回転軸21の外周面に当接する部位に対しては高い加工精度が求められるが、こうした構成によれば、第1リテーナ23のみが上側回転軸21の外周面に当接することとなる。このため、高い加工精度が求められる対象部品の点数を少なくすることができる。
(4)第2リテーナ27は上側ロール22における軸線方向Lの先端に位置するとともに、軸線方向Lに沿って基端側に向けて突出する外周側突出部28を有している。外周側突出部28の内周面には上記傾斜面29が形成されている。
第1リテーナ23の傾斜面25に当接する部位に対しては高い加工精度が求められるが、こうした構成によれば、第2リテーナ27のみが傾斜面25に当接することとなる。このため、加工の対象部品の点数を少なくすることができる。
(5)複数のリテーナ23、27、31の各々には、上側ロール22を構成する複数の切刃40とスペーサ41とからなる切刃群42が軸線方向Lに沿って外嵌されている。こうした構成によれば、複数のリテーナ23、27、31の各々の外周面に複数の切刃40とスペーサ41とからなる切刃群42が外嵌されるため、軸線方向Lにおける切刃40及びスペーサ41の厚さ管理を容易に行なうことができる。
<第2実施形態>
以下、図9を参照して、第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態の構成と同一の構成には同一の符号を付し、第1実施形態の構成に対応する構成には「100」を加算した符号「1**」を付すことにより、重複する説明を省略する。
図9に示すように、上側ロール122の基端及び先端にはそれぞれ第1リテーナ123及び第2リテーナ127が設けられている。軸線方向Lにおける第1リテーナ123と第2リテーナ127との間には5つの第3リテーナ131が設けられている。
第1リテーナ123の基部123aにおける内周側の側面には軸線方向Lに沿って先端側に突出する円環状の突出部124が形成されている。この突出部124の外周面には先端側ほど縮径するように傾斜した傾斜面125が形成されている。
第3リテーナ131の基部131aにおける内周側の側面には第1リテーナ123と同様な突出部133が形成されている。この突出部133の外周面には先端側ほど縮径するように傾斜した傾斜面134が形成されている。また、基部131aの内周側の側面には、リテーナ123,131の突出部124,133が内嵌される凹部135が形成されている。この凹部135の内周面には、第1リテーナ123の傾斜面125或いは第3リテーナ131の傾斜面134に当接する傾斜面136が形成されている。
第2リテーナ127の基部127aにおける内周側の側面には第3リテーナ131の突出部133が内嵌される凹部128が形成されている。この凹部128の内周面には、上記第3リテーナ131の傾斜面134に当接する傾斜面129が形成されている。
第1リテーナ123、第3リテーナ131、及び第2リテーナ127にはそれぞれ雌ねじ孔126、孔130、及び孔132が同一軸線上に形成されている。これら孔130、132、126には先端側からボルト150が挿通されており、ボルト150の先端が雌ねじ孔126に螺入されている。従って、このボルト150によって、軸線方向Lにおいて互いに隣接するリテーナ123、127、131が互いに近接する方向に押圧されている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
ボルト150によって、軸線方向Lにおいて互いに隣接するリテーナ123、127、131がボルト150によって軸線方向Lにおいて互いに近接する方向に押圧される。そして、突出部124、133の傾斜面125、134は第3リテーナ131或いは第2リテーナ127から同傾斜面125、134に直交する方向に対して力を受ける。また、この力における径方向の成分によって突出部124、133が上側回転軸21に向けて押圧される。このことから、上側ロール122が上側回転軸21に組み付けられた状態においては第1リテーナ123及び第3リテーナ131の内周面と上側回転軸21の外周面とを密接させることができる。従って、上側回転軸21に対して上側ロール122を容易に密嵌させることができる。
以上説明した本実施形態に係るロール成形装置によれば、第1実施形態の効果(1)、(2)、(5)に準じた効果が得られるようになる。
<第3実施形態>
以下、図10を参照して、第3実施形態について説明する。なお、第2実施形態の構成と同一の構成には同一の符号を付し、第2実施形態の構成に対応する構成には「100」を加算した符号「2**」を付すことにより、重複する説明を省略する。
図10に示すように、本実施形態では、第2実施形態において例示した第1リテーナ123及び第2リテーナ127が省略され、ボルト250の先端にナット251が螺合されている点が第2実施形態と相違している。従って、上側ロール222を構成するリテーナ231の各々は同一の形状である。
以上説明した本実施形態に係るロール成形装置によれば、第1実施形態の効果(1)、(2)、(5)に準じた効果の他、新たに以下に示す効果(6)が得られるようになる。
(6)上側ロール222を構成するリテーナ231の各々が同一の形状であるため、部品の種類を低減することができる。従って、装置を製造する際に部品管理が容易となる。
<第4実施形態>
以下、図11を参照して、第4実施形態について説明する。なお、第1実施形態の構成と同一の構成には同一の符号を付し、第1実施形態の構成に対応する構成には「300」を加算した符号「3**」を付すことにより、重複する説明を省略する。
図11に示すように、上側ロール322を構成するリテーナ323は、円環状の基部323aを有している。この基部323aの内周側の側面及び外周側の側面にはそれぞれ軸線方向Lに沿って先端側に突出する円環状の第1突出部324及び第2突出部327が形成されている。第1突出部324の外周面には先端側ほど縮径するように傾斜した傾斜面325が形成されている。第2突出部327の外周面は切刃340の内周面に当接している。また、第2突出部327の内周面には、軸線方向Lにおいて先端側ほど拡径するように傾斜した傾斜面328が形成されている。
リテーナ323には互いに対向する傾斜面325、328によって円環状の凹部329が区画されており、この凹部329には軸線方向Lの先端側から円環状の楔部材330が嵌合されている。この楔部材330の内周面にはリテーナ323の傾斜面325に沿った傾斜面331が形成されており、同傾斜面331はリテーナ323の傾斜面325に当接している。また、楔部材330の外周面にはリテーナ323の傾斜面328に沿った傾斜面332が形成されており、同傾斜面332はリテーナ323の傾斜面328に当接している。切刃340が組み付けられていない状態において、第2突出部327の外径は切刃340の内径よりも僅かに小さくされている。
リテーナ323及び楔部材330にはそれぞれ孔326及び雌ねじ孔333が同一軸線上に形成されている。これら孔326、333には軸線方向Lにおける基端側からボルト350が挿通されており、ボルト350の先端が雌ねじ孔333に螺入されている。従って、このボルト350によって、軸線方向Lにおいてリテーナ323と楔部材330とが互いに近接する方向に押圧されている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
上側回転軸21に対して上側ロール322を外嵌する際には、リテーナ323を上側回転軸21に外挿するとともに、切刃340をリテーナ323に外挿する。このとき、前述したように、切刃340が組み付けられていない状態においては、リテーナ323の第2突出部327の外径が切刃340の内径よりも僅かに小さいため、第2突出部327の外周面と切刃340の内周面との間に隙間が存在することとなり、切刃340をリテーナ323に容易に外挿することができる。
次に、楔部材330をリテーナ323の凹部329内に配置する。そして、リテーナ323及び楔部材330の孔326、333にボルト350を挿通し、同ボルト350を楔部材330の雌ねじ孔333に螺入して締め付ける。このことによって、リテーナ323と楔部材330とがボルト350によって軸線方向Lにおいて互いに近接する方向に押圧される。そして、リテーナ323の第2突出部327の傾斜面328は楔部材330から同傾斜面325に直交する方向に対して力を受ける。また、この力における径方向の成分によって第2突出部327が切刃340に向けて押圧される。このことから、上側ロール322が上側回転軸21に組み付けられた状態においては切刃340の内周面とリテーナ323の外周面とを密接させることができる。従って、リテーナ323に対して切刃340を容易に密嵌させることができる。
以上説明した本実施形態に係るロール成形装置によれば、第1実施形態の効果(1)〜(3)に加えて新たに以下に示す効果(7)が得られるようになる。
(7)リテーナ323は軸線方向Lに沿って突出するとともに切刃340の内周面に当接する第2突出部327を有している。第2突出部327の内周面には楔部材330の外周面と当接するとともに軸線方向Lにおいて楔部材330に近接するほど拡径するように傾斜した傾斜面328が形成されている。また、リテーナ323と楔部材330とを軸線方向Lにおいて互いに近接する方向に押圧するボルト350が設けられている。
こうした構成によれば、切刃340がリテーナ323に組み付けられていない状態においてリテーナ323の外周面と切刃340の内周面との間に隙間を設けても、切刃340がリテーナ323に組み付けられた状態においては切刃340の内周面とリテーナ323の外周面とを密接させることができる。従って、リテーナ323に対して切刃340を容易に密嵌させることができる。よって、上側ロール322の組み付けを容易に行なうことができるとともに、上側ロール322の径方向におけるガタツキを抑制することができる。また、リテーナ323が1つで済むため、高い加工精度が求められる対象部品の点数を少なくすることができる。
<変形例>
なお、本発明に係るロール成形装置は、上記実施形態にて例示した構成に限定されるものではなく、これを適宜変更した例えば次のような形態として実施することもできる。
・第4実施形態に代えて、図12に示すように、リテーナ423の第1突出部424の外周面425の外径及び楔部材430の内周面431の内径を軸線方向Lにおいてそれぞれ同一とし、傾斜面を設けないようにすることもできる。なお、図12において第4実施形態の構成と対応する構成については「100」を加算した符号「4**」を付している。この場合であっても、第4実施形態の効果(7)に準じた効果を奏することができる。
・第4実施形態に代えて、図13に示すように、リテーナ523の第2突出部527の内周面に傾斜面を設けないようにすることもできる。なお、図13において第4実施形態の構成と対応する構成については「200」を加算した符号「5**」を付している。この場合であっても、第1実施形態の効果(1)に準じた効果を奏することができる。
・上記各実施形態及び変形例では切刃とリテーナとを別体としているが、リテーナと切刃とを一体とすることもできる。
・例えば第1実施形態における第2リテーナ27の外周側突出部28の内周面に傾斜面29を形成することに代えて、図14に示すように、第2リテーナ627の外周側突出部628の内周面629の内径を軸線方向Lにおいて同一とし、第1リテーナ623の傾斜面625に当接する突起部629aを設けるようにしてもよい。なお、図14において第1実施形態の構成と対応する構成については「500」を加算した符号「6**」を付している。この場合であっても、第1リテーナ623と第2リテーナ627とがボルト650によって軸線方向Lにおいて互いに近接する方向に押圧されると、第1リテーナ623の突出部624の傾斜面625は第2リテーナ627の突起部629aから同傾斜面625に直交する方向に対して力を受ける。そして、この力における径方向の成分によって突出部624が上側回転軸21に向けて押圧される。従って、第1実施形態の効果(1)に準じた効果を奏することができる。
10…ロール成形装置、11…基台、12,13…支持柱、14,15…軸受、16,17…ギア、18…スプロケット、21…上側回転軸、22…上側ロール、23…第1リテーナ(分割体)、23a…基部、24…突出部、25…傾斜面、26…孔、27…第2リテーナ(他の分割体)、27a…基部、28…外周側突出部、29…傾斜面、30…雌ねじ孔、31…第3リテーナ(分割体)、32…孔、40…切刃、40a…刃部、40b…凹部、41…スペーサ、42…切刃群、50…ボルト(押圧部材)、61…下側回転軸、62…下側ロール、80…切刃、80a…刃部、80b…凹部、W…ワーク。

Claims (9)

  1. 一対の回転軸にそれぞれ外嵌されたロールによってロール成形を行なう装置であって、
    前記ロールは前記回転軸の軸線方向に沿って設けられた複数の分割体からなり、
    前記複数の分割体の少なくとも一つは前記軸線方向に沿って突出するとともに前記回転軸の外周面に当接する突出部を有し、
    前記突出部の外周面には他の分割体の内周面と当接するとともに前記軸線方向において同他の分割体に近接するほど縮径するように傾斜した傾斜面が形成され、
    前記突出部を有する前記分割体と前記他の分割体とを前記軸線方向において互いに近接する方向に押圧する押圧部材が設けられている、
    ロール成形装置。
  2. 前記突出部を有する前記分割体は前記ロールにおける前記軸線方向の基端に位置するとともに、前記傾斜面は他の全ての前記分割体よりも内周側に位置している、
    請求項1に記載のロール成形装置。
  3. 前記他の分割体は前記ロールにおける前記軸線方向の前記基端とは反対の先端に位置するとともに、前記軸線方向に沿って前記基端側に向けて突出する外周側突出部を有し、
    前記外周側突出部の内周面には前記突出部の傾斜面に当接する外周側突出部の傾斜面が形成されている、
    請求項に記載のロール成形装置。
  4. 前記突出部の傾斜面と前記外周側突出部の傾斜面とは軸線方向において互いに隣接する前記分割体に形成されている、
    請求項に記載のロール成形装置。
  5. 前記複数の分割体の各々は同一の形状である、
    請求項に記載のロール成形装置。
  6. 前記分割体は前記ロールを構成するリテーナであり、
    前記リテーナの外周面には前記ロールを構成する複数の切刃が前記軸線方向に沿って外嵌されている、
    請求項1〜請求項のいずれか一項に記載のロール成形装置。
  7. 前記突出部を第1突出部とするとき、
    前記複数の分割体の少なくとも一つは前記軸線方向に沿って突出するとともに前記切刃の内周面に当接する第2突出部を有し、
    前記第2突出部の内周面には他の分割体の外周面と当接するとともに前記軸線方向において同他の分割体に近接するほど拡径するように傾斜した傾斜面が形成され、
    前記第2突出部を有する前記分割体と前記他の分割体とを前記軸線方向において互いに近接する方向に押圧する押圧部材が設けられている、
    請求項に記載のロール成形装置。
  8. 一対の回転軸にそれぞれ外嵌されたロールによってロール成形を行なう装置であって、
    前記ロールは前記一対の回転軸にそれぞれ外嵌されたリテーナと、これらリテーナに外嵌された切刃とを備え、
    前記リテーナは前記回転軸の軸線方向に沿って設けられた複数の分割体からなり、
    前記複数の分割体の少なくとも一つは前記軸線方向に沿って突出するとともに前記切刃
    の内周面に当接する突出部を有し、
    前記突出部の内周面には他の分割体の外周面と当接するとともに前記軸線方向において同他の分割体に近接するほど拡径するように傾斜した傾斜面が形成され、
    前記突出部を有する前記分割体と前記他の分割体とを前記軸線方向において互いに近接する方向に押圧する押圧部材が設けられている、
    ロール成形装置。
  9. 前記押圧部材は前記複数の分割体の孔に挿通されたボルトを含む、
    請求項1〜請求項のいずれか一項に記載のロール成形装置。
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