JP6048326B2 - ロール成形装置 - Google Patents
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Description
以下、図1〜図8を参照して、ロール成形装置を具体化した第1実施形態について説明する。
次に、図2〜図5を参照して、上側ロール22及び下側ロール62について説明する。本実施形態では、上側ロール22と下側ロール62とは基本的に同一の構成である。このため、以降においては、上側ロール22の構成について説明し、下側ロール62の説明を省略する。
図2及び図3に示すように、第1リテーナ23の傾斜面25は軸線方向Lにおいて第2リテーナ27の基部27aの位置まで延びている。また、第2リテーナ27の傾斜面29は軸線方向Lにおいて最も基端側の第3リテーナ31の位置まで延びている。外周側突出部28と第1リテーナ23の基部23aとの間には間隙が存在している。
図5に示すように、上側回転軸21に対して上側ロール22を外嵌する際には、既に切刃群42が外嵌されている第1リテーナ23、第3リテーナ31、及び第2リテーナ27を順に上側回転軸21に外挿する。このとき、前述したように、第1リテーナ23が組み付けられていない状態においては、突出部24の内径が上側回転軸21の外径よりも僅かに大きいため、第1リテーナ23の内周面と上側回転軸21の外周面との間に隙間が存在することとなる。このため、第1リテーナ23を上側回転軸21に容易に外挿することができる。
(1)上側ロール22は上側回転軸21の軸線方向Lに沿って設けられた複数のリテーナ23、27、31を備えている。第1リテーナ23は軸線方向Lに沿って突出するとともに上側回転軸21の外周面に当接する突出部24を有している。突出部24の外周面には第2リテーナ27の内周面と当接するとともに軸線方向Lにおいて第2リテーナ27に近接するほど縮径するように傾斜した傾斜面25が形成されている。第1リテーナ23と第2リテーナ27とを軸線方向Lにおいて互いに近接する方向に押圧するボルト50が設けられている。
以下、図9を参照して、第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態の構成と同一の構成には同一の符号を付し、第1実施形態の構成に対応する構成には「100」を加算した符号「1**」を付すことにより、重複する説明を省略する。
ボルト150によって、軸線方向Lにおいて互いに隣接するリテーナ123、127、131がボルト150によって軸線方向Lにおいて互いに近接する方向に押圧される。そして、突出部124、133の傾斜面125、134は第3リテーナ131或いは第2リテーナ127から同傾斜面125、134に直交する方向に対して力を受ける。また、この力における径方向の成分によって突出部124、133が上側回転軸21に向けて押圧される。このことから、上側ロール122が上側回転軸21に組み付けられた状態においては第1リテーナ123及び第3リテーナ131の内周面と上側回転軸21の外周面とを密接させることができる。従って、上側回転軸21に対して上側ロール122を容易に密嵌させることができる。
<第3実施形態>
以下、図10を参照して、第3実施形態について説明する。なお、第2実施形態の構成と同一の構成には同一の符号を付し、第2実施形態の構成に対応する構成には「100」を加算した符号「2**」を付すことにより、重複する説明を省略する。
(6)上側ロール222を構成するリテーナ231の各々が同一の形状であるため、部品の種類を低減することができる。従って、装置を製造する際に部品管理が容易となる。
以下、図11を参照して、第4実施形態について説明する。なお、第1実施形態の構成と同一の構成には同一の符号を付し、第1実施形態の構成に対応する構成には「300」を加算した符号「3**」を付すことにより、重複する説明を省略する。
上側回転軸21に対して上側ロール322を外嵌する際には、リテーナ323を上側回転軸21に外挿するとともに、切刃340をリテーナ323に外挿する。このとき、前述したように、切刃340が組み付けられていない状態においては、リテーナ323の第2突出部327の外径が切刃340の内径よりも僅かに小さいため、第2突出部327の外周面と切刃340の内周面との間に隙間が存在することとなり、切刃340をリテーナ323に容易に外挿することができる。
(7)リテーナ323は軸線方向Lに沿って突出するとともに切刃340の内周面に当接する第2突出部327を有している。第2突出部327の内周面には楔部材330の外周面と当接するとともに軸線方向Lにおいて楔部材330に近接するほど拡径するように傾斜した傾斜面328が形成されている。また、リテーナ323と楔部材330とを軸線方向Lにおいて互いに近接する方向に押圧するボルト350が設けられている。
なお、本発明に係るロール成形装置は、上記実施形態にて例示した構成に限定されるものではなく、これを適宜変更した例えば次のような形態として実施することもできる。
・例えば第1実施形態における第2リテーナ27の外周側突出部28の内周面に傾斜面29を形成することに代えて、図14に示すように、第2リテーナ627の外周側突出部628の内周面629の内径を軸線方向Lにおいて同一とし、第1リテーナ623の傾斜面625に当接する突起部629aを設けるようにしてもよい。なお、図14において第1実施形態の構成と対応する構成については「500」を加算した符号「6**」を付している。この場合であっても、第1リテーナ623と第2リテーナ627とがボルト650によって軸線方向Lにおいて互いに近接する方向に押圧されると、第1リテーナ623の突出部624の傾斜面625は第2リテーナ627の突起部629aから同傾斜面625に直交する方向に対して力を受ける。そして、この力における径方向の成分によって突出部624が上側回転軸21に向けて押圧される。従って、第1実施形態の効果(1)に準じた効果を奏することができる。
Claims (9)
- 一対の回転軸にそれぞれ外嵌されたロールによってロール成形を行なう装置であって、
前記ロールは前記回転軸の軸線方向に沿って設けられた複数の分割体からなり、
前記複数の分割体の少なくとも一つは前記軸線方向に沿って突出するとともに前記回転軸の外周面に当接する突出部を有し、
前記突出部の外周面には他の分割体の内周面と当接するとともに前記軸線方向において同他の分割体に近接するほど縮径するように傾斜した傾斜面が形成され、
前記突出部を有する前記分割体と前記他の分割体とを前記軸線方向において互いに近接する方向に押圧する押圧部材が設けられている、
ロール成形装置。 - 前記突出部を有する前記分割体は前記ロールにおける前記軸線方向の基端に位置するとともに、前記傾斜面は他の全ての前記分割体よりも内周側に位置している、
請求項1に記載のロール成形装置。 - 前記他の分割体は前記ロールにおける前記軸線方向の前記基端とは反対の先端に位置するとともに、前記軸線方向に沿って前記基端側に向けて突出する外周側突出部を有し、
前記外周側突出部の内周面には前記突出部の傾斜面に当接する外周側突出部の傾斜面が形成されている、
請求項2に記載のロール成形装置。 - 前記突出部の傾斜面と前記外周側突出部の傾斜面とは軸線方向において互いに隣接する前記分割体に形成されている、
請求項3に記載のロール成形装置。 - 前記複数の分割体の各々は同一の形状である、
請求項4に記載のロール成形装置。 - 前記分割体は前記ロールを構成するリテーナであり、
前記リテーナの外周面には前記ロールを構成する複数の切刃が前記軸線方向に沿って外嵌されている、
請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載のロール成形装置。 - 前記突出部を第1突出部とするとき、
前記複数の分割体の少なくとも一つは前記軸線方向に沿って突出するとともに前記切刃の内周面に当接する第2突出部を有し、
前記第2突出部の内周面には他の分割体の外周面と当接するとともに前記軸線方向において同他の分割体に近接するほど拡径するように傾斜した傾斜面が形成され、
前記第2突出部を有する前記分割体と前記他の分割体とを前記軸線方向において互いに近接する方向に押圧する押圧部材が設けられている、
請求項6に記載のロール成形装置。 - 一対の回転軸にそれぞれ外嵌されたロールによってロール成形を行なう装置であって、
前記ロールは前記一対の回転軸にそれぞれ外嵌されたリテーナと、これらリテーナに外嵌された切刃とを備え、
前記リテーナは前記回転軸の軸線方向に沿って設けられた複数の分割体からなり、
前記複数の分割体の少なくとも一つは前記軸線方向に沿って突出するとともに前記切刃
の内周面に当接する突出部を有し、
前記突出部の内周面には他の分割体の外周面と当接するとともに前記軸線方向において同他の分割体に近接するほど拡径するように傾斜した傾斜面が形成され、
前記突出部を有する前記分割体と前記他の分割体とを前記軸線方向において互いに近接する方向に押圧する押圧部材が設けられている、
ロール成形装置。 - 前記押圧部材は前記複数の分割体の孔に挿通されたボルトを含む、
請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載のロール成形装置。
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