JP5861550B2 - ラジアルフォイル軸受 - Google Patents

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Description

本発明は、ラジアルフォイル軸受に関する。
従来、高速回転体用の軸受として、回転軸に外挿されて用いられるラジアル軸受が知られている。このようなラジアル軸受としては、軸受面を形成する薄板状のトップフォイルと、このトップフォイルを弾性的に支持するバックフォイルと、前記トップフォイル及び前記バックフォイルを収容する円筒状の軸受ハウジングと、を備えたラジアルフォイル軸受がよく知られている。ラジアルフォイル軸受のバックフォイルとしては、薄板を波板状に成形したバンプフォイルが主として用いられている。
このようなラジアルフォイル軸受にあっては、通常、トップフォイルやバンプフォイルが軸受ハウジングから脱落するのを防止するため、その一端部(止端部)がスポット溶接によって軸受ハウジングに直接、あるいはスペーサを介して間接的に固定されている。
また、特許文献1では、トップフォイルの両端をそれぞれハウジング内壁の止め壁に突き当てるようにして係止させ、固定している。
特開2006−57828号公報
しかし、トップフォイルを溶接すると、入熱があるためトップフォイルに歪みが生じる可能性が高い。また、溶接に代えて機械的に固定を行うべく、トップフォイルの一端部(止端部)を曲げ加工したものも知られているが、その場合には、曲げ加工によってトップフォイルに歪みが生じてしまう。さらに、前記特許文献1では、トップフォイルの両端を止め壁に突き当てているため、トップフォイルにその両端部から中心部に向かう反力が加えられ、歪みが生じてしまう。
ところが、回転軸の回転によって該回転軸とトップフォイルとの間に形成されるフォイル軸受の流体潤滑膜は、10μm前後と非常に薄いため、トップフォイルに少しでも歪みが生じると、軸受の負荷能力や動特性(剛性と減衰)に影響が及び、設計通りの性能が得られなくなる。
また、一端部(止端部)をスポット溶接によって軸受ハウジングに固定する一般的なトップフォイルでは、その両端付近(止端側と自由端側)が軸受ハウジングの内周面を構成する曲面になじみ難く、平面に近い状態になる。すると、平面に近い当該部位では回転軸を締め付ける力(局所的なプリロード)が発生し、その結果、始動トルクが高くなったり、運転中の発熱が設定以上に高くなるなどの不都合が起こる。
また、前記特許文献1では、前記反力によってトップフォイルに歪みが生じるため、トップフォイルが軸受ハウジングの内周面に沿って真円に近い形状になることなく、歪みによって部分的に平面部を有する角形に近い形状になってしまう。すると、平面部に近い部位が回転軸に対して強く当接することにより、回転軸を締め付ける力(局所的なプリロード)が発生し、始動トルクが高くなったり、運転中の発熱が設定以上に高くなってしまう。
このような回転軸を締め付ける力(局所的なプリロード)を小さくするには、例えばトップフォイルの両端付近を支えているバンプフォイル(バックフォイル)の山を無くす方法が考えられる。しかし、バンプフォイルの山を無くすと、山を無くした部位における回転軸の支持剛性が大幅に下がるため、衝撃荷重などによって回転軸が当該部位に向かって動こうとしたときに抑制が効かず、回転軸に設けられたインペラなどの回転部分が静止部(ハウジング)と接触を起こす可能性が高まってしまう。
また、当該部位における回転軸の支持剛性を下げ過ぎないようにするには、当該部位のバンプフォイルを1山のみ低くする方法が考えられる。しかし、低くする量が数十μmのオーダーと小さいため、その製作は極めて困難である。
本発明は前記事情に鑑みてなされたもので、トップフォイルに生じる歪みを充分に少なくして軸受の負荷能力や動特性(剛性と減衰)について設計通りの良好な性能が得られるようにし、しかも加工コストを抑えることができるようにしたラジアルフォイル軸受を、提供することを第1の目的とする。また、回転軸を締め付ける力(局所的なプリロード)が生じるのを防止した、ラジアルフォイル軸受を提供することを第2の目的とする。
本発明のラジアルフォイル軸受は、回転軸に外挿されて該回転軸を支持するラジアルフォイル軸受であって、
前記回転軸に対向して配置される円筒状のトップフォイルと、前記トップフォイルの径方向外側に配置されるバックフォイルと、前記トップフォイル及び前記バックフォイルを内挿した状態に収容する円筒状の軸受ハウジングと、を備え、
前記軸受ハウジングの内周面には、その軸方向に沿って一端から他端に連続する通し溝が形成され、
前記通し溝には、該通し溝をその長さ方向に分割して複数の係合溝を形成する固定具が嵌め込まれ、
前記通し溝と前記固定具とには、前記固定具が前記通し溝の長さ方向に移動するのを規制する規制部が設けられ、
前記トップフォイルは、矩形状で、一方の辺側に凸部と凹部とを有してなる第1の凹凸部を有し、前記一方の辺と反対の他方の辺側に、前記第1の凹凸部の凸部に対応する位置に凹部を形成し、かつ前記第1の凹凸部の凹部に対応する位置の少なくとも一部に凸部を形成する第2の凹凸部を有する金属箔が、前記第1の凹凸部と前記第2の凹凸部とが重なるように円筒状に巻かれるとともに、前記第1の凹凸部および前記第2の凹凸部における各凸部が、それぞれ対応する前記第2の凹凸部および前記第1の凹凸部における各凹部を通って前記軸受ハウジング側に引き出されて形成され、
前記軸受ハウジング側に引き出された凸部が、それぞれ対応する前記係合溝に係合していることを特徴とする。
このラジアルフォイル軸受にあっては、第1の凹凸部と第2の凹凸部とを有する金属箔を、前記第1の凹凸部と前記第2の凹凸部とが重なるようにして円筒状に巻き、各凹凸部の凸部をそれぞれ軸受ハウジング側に引き出し、これら引き出した凸部を、軸受ハウジングの内周面の通し溝に固定具で形成した係合溝に係合させているので、トップフォイルに対してスポット溶接や曲げ加工を行うことなく、また、両端部から中心部に向かう強い反力を生じさせることなく、トップフォイルを軸受ハウジング内に収容・固定することができる。したがって、トップフォイルに歪みが生じるのを防止し、トップフォイルの歪みを充分に少なくすることができる。
また、通し溝を軸受ハウジングの軸方向に沿って一端から他端に連続して形成しているので、例えば放電ワイヤカット加工によって該通し溝を容易に形成することができる。
また、トップフォイルと軸受ハウジングとの間で軸方向のずれが生じた際にも、通し溝が長さ方向に分割されて形成された係合溝に係合する凸部が、該係合溝の端部に規制されてその移動が停止させられることにより、それ以上のずれが防止される。さらに、通し溝と固定具とに、固定具が通し溝の長さ方向に移動するのを規制する規制部が設けられているので、固定具の移動も停止させられている。したがって、トップフォイルが軸受ハウジングから脱落することが確実に防止される。
また、前記ラジアルフォイル軸受において、前記通し溝の内側面には、前記凸部の先端部を係止させる係止凹部が前記通し溝の長さ方向に沿って形成されていることが好ましい。
このようにすれば、トップフォイルの凸部を係止凹部に係止させることで、該凸部の位置決めとその係止を容易に行うことができ、さらにトップフォイルの組立再現性を高めることができる。
また、前記ラジアルフォイル軸受において、前記規制部は、前記軸受ハウジングの両側面において前記通し溝の両端部にそれぞれ連通して該軸受ハウジングの厚さ方向に形成された係止溝と、前記固定具の両端部にそれぞれ形成されて前記係止溝に係止する折曲片と、によって構成されていることが好ましい。
このようにすれば、通し溝に対してその長さ方向に固定具が移動するのを確実に規制することができ、これによってトップフォイルが軸受ハウジングから脱落することが確実に防止される。また、係止溝の加工についても、例えば放電ワイヤカット加工によって容易に行うことができる。
また、前記ラジアルフォイル軸受において、前記トップフォイルには、前記一方の辺側と前記他方の辺側とに、これらの間の中央部に比べて薄厚な薄肉部が形成されていることが好ましい。
このようにすれば、トップフォイルの両端部が弾性変形し易くなり、該両端部において回転軸を締め付ける力(局所的なプリロード)が生じるのが抑制される。
また、前記ラジアルフォイル軸受において、前記薄肉部は、その外周面が前記中央部の外周面より凹んだ状態に形成されていることが好ましい。
このようにすれば、この薄肉部では、その外周面側を支持するバックフォイルとの間に隙間が形成され、したがって該薄肉部において回転軸を締め付ける力(局所的なプリロード)が生じるのが確実に防止される。
本発明のラジアルフォイル軸受によれば、トップフォイルに歪みが生じるのを防止し、トップフォイルの歪みが充分に少なくなるようにしたので、軸受の負荷能力や動特性(剛性と減衰)について、設計通りの良好な性能を得ることができる。
また、通し溝を軸受ハウジングの一端から他端に連続して形成することで該通し溝の形成を容易にするとともに、該通し溝に単に固定具を嵌め込むことで複数の係合溝を形成できるようにしたので、加工を容易にして加工コストを充分低く抑えることができる。
本発明に係るラジアルフォイル軸受が適用されるターボ機械の一例を示す模式図である。 本発明に係るラジアルフォイル軸受の第1実施形態の概略構成を示す図であり、(a)はラジアルフォイル軸受の側面図、(b)は軸受ハウジングの内周面の要部を示す図である。 (a)は図2に示したラジアルフォイル軸受の要部分解斜視図、(b)は通し溝に固定具が嵌合している状態を示す平面図、(c)は通し溝に固定具が嵌合している状態を示す側断面図である。 (a)はラジアルフォイル軸受の要部分解斜視図、(b)は図2(a)のA−A線矢視断面図である。 (a)は図2(a)の要部を平坦化して模式的に示す側面図、(b)は(a)のB−B線矢視図である。 (a)はトップフォイルの展開図、(b)はトップフォイルの展開側面図である。 図2(a)の要部拡大図である。 本発明に係るラジアルフォイル軸受の第2実施形態を示す図であり、(a)はトップフォイルの展開図、(b)はトップフォイルの展開側面図である。 (a)は通し溝に固定具が嵌合している状態を示す平面図、(b)は通し溝に固定具が嵌合している状態を示す側断面図である。
以下、図面を参照して本発明のラジアルフォイル軸受を詳しく説明する。なお、以下の図面においては、各部材を認識可能な大きさとするために、各部材の縮尺を適宜変更している。
図1は、本発明のラジアルフォイル軸受が適用されるターボ機械の一例を示す側面図であり、図1中符号1は回転軸、2は回転軸の先端部に設けられたインペラ、3は本発明に係るラジアルフォイル軸受である。なお、図1では省略してラジアルフォイル軸受を一つしか記載していないが、通常は回転軸1の軸方向にラジアルフォイル軸受が二つ設けられて、回転軸1の支持構造が構成される。したがって、本実施形態においてもラジアルフォイル軸受3が二つ設けられているものとする。
回転軸1には、インペラ2が形成された側にスラストカラー4が固定されており、このスラストカラー4の両側には、このスラストカラー4に対向してそれぞれの側にスラスト軸受5が配置されている。
また、インペラ2は静止側となるハウジング6内に配置されており、ハウジング6との間にチップクリアランス7を有している。
また、回転軸1には、スラストカラー4より中央側に、ラジアルフォイル軸受3が外挿されている。
図2(a)、(b)は、このような構成のターボ機械に適用されたラジアルフォイル軸受の第1実施形態を示す図である。この第1実施形態のラジアルフォイル軸受3は、図2(a)に示すように回転軸1に外挿されて該回転軸1を支持する円筒状のもので、回転軸1に対向して配置される円筒状のトップフォイル10と、該トップフォイル10の径方向外側に配置されるバックフォイル11と、該バックフォイル11の径方向外側に配置される軸受ハウジング12とを備えて構成されている。
軸受ハウジング12は、ラジアルフォイル軸受3の最外部を構成する金属製で円筒状のもので、内部にバックフォイル11およびトップフォイル10を収容したものである。この軸受ハウジング12には、その内周面に、該軸受ハウジング12の軸方向に沿って通し溝13が形成されている。すなわち、軸受ハウジング12の内周面要部を示す図2(b)に示すように、軸受ハウジング12の内周面には、該軸受ハウジング12の軸方向の一端から他端に連続してその全長に通し溝13が形成されている。通し溝13は、長さが軸受ハウジング12の長さと同じで35mm程度、開口幅が0.4mm〜0.6mm程度、深さが1.5mm〜2.5mm程度に形成されている。
また、通し溝13の両端部には、該通し溝13にそれぞれ連通して係止溝14が形成されている。係止溝14は、ラジアルフォイル軸受3の要部分解斜視図である図3(a)に示すように、軸受ハウジング12の両側面がそれぞれ切り欠かれて形成されたもので、該軸受ハウジング12の厚さ方向に沿って外周縁から内周縁にまで連続して形成されている。なお、本実施形態では、係止溝14を通し溝13に確実に連通させるべく、係止溝14の幅を、通し溝13の幅に比べて十分に広く形成している。
また、通し溝13には、その両内側面にそれぞれ係止凹部15が形成されている。これら係止凹部15は、通し溝13の長さ方向に沿ってその全長に形成された溝状のもので、本実施形態では、最大深さが0.2〜0.3mm程度の断面U字状(半円弧状)に形成されている。また、これら係止凹部15は、通し溝13の開口側、例えば軸受ハウジング12の内周面から1mm以内の深さ位置に形成されている。これにより、係止凹部15は、後述するようにトップフォイル10の凸部の先端部を係止できるようになっている。
ここで、これら通し溝13および係止凹部15を形成するには、ワイヤカット放電加工が好適に用いられる。すなわち、通し溝13や溝状の係止凹部15のように、軸受ハウジング12の軸方向の一端から他端にかけて連続する溝を形成する場合には、ワイヤカット放電加工によってその断面形状の外形をなぞるようにワイヤを移動させることにより、各溝を容易にかつ精度良く形成することができる。特に本実施形態では、通し溝13とその両側面の係止凹部15とを、一連の加工で容易に形成することができるため、このようにワイヤカット放電加工を採用することにより、通し溝13や係止凹部15の加工コストを充分低く抑えることができる。
また、係止溝14についても、軸受ハウジング12の外面側から内面側にかけて連続する溝を形成するため、ワイヤカット放電加工を採用することによってその加工コストを充分低く抑えることができる。ただし、係止溝14については、特にその加工精度を必要としないことなどから、エンドミルによる切削加工などを採用することもできる。
このような通し溝13および係止溝14には、固定具16が嵌め込まれて係止している。固定具16は、図3(a)、および通し溝13と固定具16の平面図である図3(b)、通し溝13と固定具16の側断面図である図3(c)に示すように、通し溝13に嵌め込まれて収容される棒状(四角柱状)の基部17と、基部17の両端部に形成されて前記係止溝14、14に係止する一対の折曲片18、18と、基部17の中央部に形成されて折曲片18と反対の側に突出する二つの隔壁片19と、を有して構成されている。
基部17は、高さが0.5〜1.5mm程度に形成されたもので、その上面(隔壁片19側の面)が通し溝13の開口より1mm程度沈み込むように形成されている。折曲片18は、通し溝13の底面と軸受ハウジング12の外周面との間の距離にほぼ等しい長さに形成されており、これによって係止溝14に充分な面積で当接するともに、軸受ハウジング12の外周面から突出しないようになっている。
ここで、これら折曲片18、18と、通し溝13に連通して設けられた係止溝14、14とにより、本発明に係る規制部が形成されている。すなわち、一対の折曲片18、18がそれぞれ通し溝13の両端部に設けられた係止溝14、14に係止し、したがって一対の折曲片18、18で軸受ハウジング12を挟持することより、固定具16は通し溝13の長さ方向(軸受ハウジング12の軸方向)に移動するのが規制され、クリアランス分を除いて実質的に移動しないようになっている。
隔壁片19は、図3(b)、(c)に示すように基部17をほぼ三等分し、したがって通し溝13をほぼ三等分する二つの位置に形成されたもので、高さが、通し溝13の開口位置と同じレベルになるか、通し溝13より少し突出する程度に形成されている。例えば、バックフォイル11の高さの半分程度、突出するようにしてもよい。このような隔壁片19によって通し溝13がその長さ方向にほぼ三分割されることにより、通し溝13内には固定具16によって三つの係合溝20が形成される。
すなわち、固定具16を軸受ハウジング12の内周面側から係止溝14および通し溝13に嵌め込み、係止させることにより、三つの係合溝20を容易に形成することができる。これら係合溝20は、その深さがほぼ1mm程度となっており、その両内側面に、前記係止凹部15を開口させている。
なお、固定具16は、例えば厚さが3〜4mm程度のステンレス等からなる金属板をワイヤカット放電加工することにより、形成することができる。
また、図2(a)に示すように軸受ハウジング12には、後述するバックフォイル11を係止させるための係合凸部33aが、係止部材30によって形成されている。すなわち、ラジアルフォイル軸受3の要部分解斜視図である図4(a)に示すように、軸受ハウジング12の両側面には、それぞれ、該軸受ハウジング12の外周縁から内周縁にまで延びる溝状の係合凹部31が互いに対向して形成されている。係合凹部31は、図2(a)に示すように本実施形態では軸受ハウジング12の側面をその周方向にほぼ3分割する位置に、それぞれ形成されている。そして、これら係合凹部31には前記係止部材30が係止している。なお、本実施形態では、軸受ハウジング17の一方の側面から見て前記3箇所の係合凹部31のうちの2箇所の係合凹部31、31間に、前記通し溝13が配置されている。
また、軸受ハウジング12の内周面には、図4(a)に示すように対向する係合凹部31、31間に、該係合凹部31、31に連通する溝32が形成されている。溝32は、その深さが、係合凹部31の深さ、すなわち軸受ハウジング12の外面側に向かう深さ(本実施形態では軸受ハウジング12の厚さに等しくなっている)より浅くなっている。これにより、本実施形態では、係合凹部31と溝32との間に段差部(図示せず)が形成されている。
そして、これら係合凹部31、31および溝32には、係止部材30が係止している。係止部材30は、係合凹部31、31に係合する一対の係合アーム33と、これら係合アーム33、33間を連結する連結部34と、を有してH字状に形成されたものである。連結部34は、図2(a)のA−A線矢視断面図である図4(b)に示すように、前記溝32に係合して該溝32内に収容され、該溝32の外側に突出しないように形成されている。具体的には、溝32の深さが1mm〜2mm程度となっており、したがって連結部34の高さも1mm〜2mm程度となっている。
一対の係合アーム33は、連結部34に対して上下方向に延出して形成されたもので、これによって前記したように係止部材30をH字状に形成している。これら係合アーム33の上側に延出した部分、すなわち係合凹部31に係合する側と反対の側は、軸受ハウジング12の内周面より突出することにより、後述するバックフォイル片11aの係合切欠11dに係合する係合凸部33aとなっている。
また、係合アーム33の下側に延出した部分は、前述した係合凹部31と溝32との間の段差部に係止している。これにより、係止部材30は軸受ハウジング12に対し、その軸方向への移動が規制されている。
なお、係止部材30の係合アーム33や連結部34は、図4(a)に示したように四角柱状であっても、また、円柱状(丸棒状)であってもよく、その太さは0.3〜0.5mm程度となっている。このような係止部材30は、例えば厚さが0.5mm未満のステンレス等からなる金属箔をH字状にエッチング加工したり、ワイヤカット放電加工することにより、形成することができる。
また、溝32については、前記通し溝13と同様にして、ワイヤカット放電加工で形成することができる。さらに、係合凹部31については、前記係止溝14と同様にして、ワイヤカット放電加工やエンドミルによる切削加工などで加工することができる。すなわち、通し溝13と溝32とを、ワイヤカット放電加工によって連続的に加工処理することができ、同様に、係止溝14と係合凹部31とについても、ワイヤカット放電加工等によって連続的に加工処理することができる。したがって、軸受ハウジング12について、その加工コストの低減化を図ることが可能になる。
このようにして溝32、係止凹部31を形成した後、係止部材30を軸受ハウジング12の内周面側から係合凹部31および溝32に嵌め込み、係止させることにより、係合凸部33aを容易に形成することができる。
図2(a)に示すようにバックフォイル11は、フォイル(薄板)で形成されてトップフォイル10を弾性的に支持するものである。このようなバックフォイル11としては、例えばバンプフォイルや、特開2006−57652号公報や特開2004−270904号公報などに記載されているスプリングフォイル、特開2009−299748号公報などに記載されているバックフォイルなどが用いられる。本実施形態では、バックフォイル11としてバンプフォイルを用いている。ただし、前記のスプリングフォイルやバックフォイルを、本発明のバックフォイルとして用いてもよいのはもちろんである。
バックフォイル(バンプフォイル)11は、本実施形態ではトップフォイル10の周方向に沿って配置された3つ(複数)のバックフォイル片11aによって構成されている。これらバックフォイル片11aは、フォイル(薄板)が波板状に成形され、かつ、側面が全体として略円弧状になるよう成形されたもので、3つが全て同じ形状・寸法に形成されている。したがって、これらバックフォイル片11aは、軸受ハウジング12の内周面をほぼ3分割して配置されている。
また、これらバックフォイル片11aは、前記通し溝13を挟む位置ではある程度の隙間をあけて配置されているものの、それ以外の位置では、互いの端部が近接して配置されている。このような構成によって3つのバックフォイル片11aは、全体として略円筒形状に形成されて、軸受ハウジング12の内周面に沿って配置されている。
また、このように波板状に成形されたバックフォイル片11aは、図2(a)の要部を平坦化して模式的に示す図5(a)に示すように、軸受ハウジング12の周方向に沿って、該軸受ハウジング12と接する平坦な谷部11bと、トップフォイル10に接する湾曲した山部11cとを交互に形成している。これによってバックフォイル片11aは、特にトップフォイル10に接する山部11cにより、トップフォイル10を弾性的に支持している。また、ラジアルフォイル軸受3の軸方向に、山部11cや谷部11bによる流体の通路を形成している。
また、これらバックフォイル片11aには、図5(a)のB−B線矢視図である図5(b)に示すように、それぞれの周方向中央部(軸受ハウジング12の周方向に沿う方向の中央部)の両側周縁部に、係合切欠11dが形成されている。該係合切欠11dは、図5(a)に示すようにバックフォイル片11aの谷部11bに形成されたもので、山部11c、11c間に形成された平坦部からなる谷部11bが、その側周縁から内側に向かって矩形状に切り欠かれて形成されたものである。
該係合切欠11dは、軸受ハウジング12に設けられた前記係合部材30の係合凸部33aに対応する位置、すなわち係合凸部33aと重なる位置に形成されており、その縦横の幅が、係合凸部33aに係合するように該係合凸部33aの縦横の幅とほぼ同じに形成されている。具体的には、軸受ハウジング12の周方向に沿う横幅が0.2mm〜0.4mm程度、軸方向に沿う縦幅が1mm〜2mm程度となっている。
なお、係合切欠11dの形成については、バリが発生せず、加工による歪みも生じないように、フォイルをエッチング加工や放電加工で行うのが好ましい。すなわち、エッチング加工や放電加工でフォイルに係合切欠11dを形成した後、山部11cや谷部11bを形成するためのプレス成型を行い、バックフォイル片11aを形成するのが好ましい。
このような構成のもとに、軸受ハウジング12の係合凸部33aには、図4(a)および図5(a)に示すようにバックフォイル片11aの係合切欠11dが係合している。
このように、係合アーム33の上側に延出した係合凸部33aに、バックフォイル片11aの係合切欠11dが係合し、その状態で軸受ハウジング12の内周面上に3つのバックフォイル片11aが配置されているので、係止部材30は特にその連結部34がバックフォイル片11aに押さえられることにより、軸受ハウジング12から脱落することが防止されている。
図2(a)に示すようにトップフォイル10は、3つのバックフォイル片11aからなるバックフォイル11の内面に沿って円筒状に巻かれたもので、一方の端部側に形成された凸部21aと、他方の端部側に形成された凸部21bとが、それぞれ軸受ハウジング12に形成された前記通し溝13中の係合溝20に係合するよう配設されたものである。このトップフォイル10は、その展開図である図6(a)に示すように、軸受周方向を長辺とし、軸受長方向を短辺とする矩形状の金属箔が、その側面図である図6(b)中の矢印方向(長辺の長さ方向:軸受周方向)に円筒状に巻かれて、形成されたものである。
このトップフォイル10には、図6(a)に示したように、一方の辺側(短辺側)に一つの凸部21aと二つの凹部22aとを有してなる第1の凹凸部23aが形成され、前記一方の辺(短辺)と反対の他方の辺側(短辺側)に、二つの凸部21bと一つの凹部22bとを有してなる第2の凹凸部23bが形成されている。第2の凹凸部23bの凹部22bは第1の凹凸部23aの凸部21aに対応して形成され、第1の凹凸部23aの凹部22aは第2の凹凸部23bの凸部21bに対応して形成されている。
すなわち、第2の凹凸部23bの凹部22bは、第1の凹凸部23aと第2の凹凸部23bとが重なるようにトップフォイル10を円筒状に巻いた際、該凹部22b内を凸部21aが通り抜けるように形成されている。同様に、第1の凹凸部23aの凹部22aは、トップフォイル10を円筒状に巻いた際、該凹部22a内を凸部21bがそれぞれ通り抜けるように形成されている。なお、凸部21a、21bは、その幅が、前記通し溝13と固定具16とによって形成された係合溝20の長さに対応してこれとほぼ一致するように形成されている。
凹部22b、22aを通り抜けた凸部21a、21bは、図2(a)に示すようにそれぞれ軸受ハウジング12側に引き出され、その先端部が軸受ハウジング12の前記係合溝20に係合させられる。本実施形態では、図2(a)の要部拡大図である図7に示すように、凸部21a、21bはその先端部がそれぞれ通し溝13中の係合溝20内に入れられて係合させられた後、さらに係止凹部15内に入れられ、ここに係止させられている。これにより、トップフォイル10はその周方向への移動が規制され、その移動量が僅かとなるように配設されている。
すなわち、凸部21a、21bは、その先端が係止凹部15の内面に強く突き当てられることなく、先端部側面が係止凹部15の内面に接する程度となるように配設される。したがって、回転軸1の定常運転時には、凸部21a、21bは係止凹部15又は係合溝20から大きな反力を受けないため、トップフォイル10は歪みを生じないようになっている。また、ラジアルフォイル軸受3に回転軸1の軸ぶれなどによる不測の外力が加わった際にも、トップフォイル10は軸受ハウジング12内を回転することなく、さらに、軸受ハウジング12と回転軸1との間から脱落しないようになっている。
つまり、不測の外力が加わった際には、凸部21a、21bが係止凹部15の内面に強く係止することにより、これら凸部21a、21bが係止凹部15から外れ、さらに係合溝20からも外れてしまうことがなく、したがってトップフォイル10が回転したり、過剰に変形して前記凸部21a、21bが凹部22b、22aから抜け出てしまい、トップフォイル10が軸受ハウジング12から脱落してしまうようなことが防止されている。
また、凸部21a、21bは、係合溝20を区画する固定具16の隔壁片19により、軸方向への移動が規制されている。すなわち、凸部21aはその両側が隔壁片19によって規制されることにより、該凸部21aを形成した第1の凹凸部23a側は軸方向への移動が規制されている。また、二つの凸部21bは、それぞれその片側が隔壁片19によって規制され、かつ互いに逆方向に規制されることにより、これら二つの凸部21bを形成した第2の凹凸部23b側も、軸方向への移動が規制されている。このようにトップフォイル10は、軸受ハウジング12の軸方向への移動が規制されているため、軸受ハウジング12から外に飛び出すことが防止されている。
また、トップフォイル10は、図6(b)に示すように、第1の凹凸部23aを形成した側(一方の辺側)と第2の凹凸部23bを形成した側(他方の辺側)とに、これらの間の中央部に比べて薄厚(薄肉)な薄肉部24が形成されている。これら薄肉部24は、図2(a)に示すように、その外周面(バンプフォイル11側の面)が前記中央部の外周面より凹んだ状態となるよう、薄厚化(薄肉化)されて形成されている。
薄肉部24を形成するには、例えばエッチング加工によってトップフォイル10の両端部を、十μmオーダーでコントロールして所望の厚さ(薄さ)に形成する。具体的には、軸受径φ35mmとした場合、トップフォイル10の厚さを100μmとすると、薄肉部24の厚さは80μm程度となるようにする。なお、このようなエッチング加工では、曲げ加工などに比べてトップフォイル10に生じる応力が極めて小さく、したがってトップフォイル10に歪みが生じることもほとんどない。
また、図6(b)に示す、薄肉部24の周方向の長さLは、図2(a)に示すように通し溝13と、バンプフォイル11の端部の山一つ分までに対応する長さとされる。
このようにトップフォイル10の両端部に薄肉部24を形成したことにより、これら両端部(薄肉部24)は弾性変形し易くなり、したがってこれら両端部は軸受ハウジング12の内周面を構成する曲面に倣って曲面となる。これにより、トップフォイル10は、その両端部においても回転軸1を締め付ける力(局所的なプリロード)がほとんど発生しないようになる。
また、トップフォイル10の両端部の外周面を、前記中央部の外周面より凹んだ状態となるように薄厚化して薄肉部24を形成しているので、その外周面側を支持するバックフォイル11との間において、その端部の山一つ分との間に隙間が形成される。これにより、該薄肉部24においては、回転軸1を締め付ける力(局所的なプリロード)が生じるのが確実に防止される。なお、薄肉部24の周方向の長さLについては、図2(a)に示した例に代えて、通し溝13と、バンプフォイル11の端部の山三つ分ぐらいまでに対応する長さとしてもよい。
次に、このような構成からなるラジアルフォイル軸受3の作用について説明する。
回転軸1が停止した状態では、トップフォイル10はバックフォイル11(3つのバックフォイル片11a)によって回転軸1側に付勢されることで回転軸1に密着している。なお、本実施形態では、トップフォイル10の両端部が薄肉部24となっているので、これら薄肉部24では回転軸1を締め付ける力(局所的なプリロード)がほとんど生じないようになっている。
そして、回転軸1を図2(a)中の矢印P方向に始動させると、最初は低速で回転を始め、その後徐々に加速して高速で回転する。すると、図2(a)中矢印Qで示すように、トップフォイル10の一方の側とバンプフォイル片11aの一端との間から周囲流体が引き入れられ、トップフォイル10と回転軸1との間に流入する。これにより、トップフォイル10と回転軸1との間に流体潤滑膜が形成される。
この流体潤滑膜の膜圧は、トップフォイル10に作用し、トップフォイル10に接するバックフォイル片11aの個々の山部11cを押圧する。すると、バックフォイル片11aはトップフォイル10に押圧されることにより、その山部11cが押し広げられ、これによってバックフォイル片11aは軸受ハウジング12上をその周方向に動こうとする。すなわち、バックフォイル片11a(バックフォイル11)は、トップフォイル10を弾性的に支持するため、トップフォイル10から荷重を受けた際にはその周方向に変形することで、トップフォイル10の撓みを許容し、これを支持する。
しかし、図4(a)、(b)に示すようにバックフォイル片11aには、その側周縁部に設けられた係合切欠11dに係止部材30の係合凸部33aが係合しており、これによってバックフォイル片11aは、軸受ハウジング12の内周面上で周方向に回ることが防止されている。したがって、バックフォイル片11aの個々の山部11cは、係合凸部33aが係合している係合切欠11dを固定点(固定端)として周方向に変形する(動く)ものの、バックフォイル片11a自体はその中心が定位置からずれることはない。
また、バックフォイル片11aは周方向に変形する(動く)際、軸受ハウジング12やトップフォイル10との間の摩擦の影響を受けるため、その両端部、すなわち自由端側では変形し易い(動き易い)ものの、前記固定点(固定端)側では変形し難くなっている。そのため、自由端側と固定端側とでは、バックフォイル片11aによる支持剛性に差が生じる。
しかし、本実施形態では、係合切欠11dをバックフォイル片11aの周方向中央部に形成し、したがって係合凸部33aによる固定点をバックフォイル片11aの周方向中央部としているので、固定端と自由端との間の距離が短くなっていることにより、前記の支持剛性の差が小さくなっている。さらに、本実施形態では、バックフォイル11を3つのバックフォイル片11aに分割しているため、バックフォイル11を単一のフォイルで形成した場合に比べ、固定端と自由端との間の距離が短くなっており、したがって自由端側と固定端側との間の支持剛性の差がより小さくなっている。
また、回転軸1が高速で回転している際、係合凸部33aがバックフォイル片11aの軸方向への動きも拘束しているため、不測に衝撃等が作用した場合でも、バックフォイル片11aが軸受ハウジング12から脱落することはない。
また、流体潤滑膜が形成されるまでの過渡状態においては、回転軸1とトップフォイル10との間に固体摩擦が生じ、これが始動時の抵抗になる。しかし、前記したようにトップフォイル10の両端部でプリロードが生じなくなっていることや、周囲流体が流入する側のトップフォイル10が薄肉部24となっていて柔らかくなっており、トップフォイル10と回転軸1との間が開口し易くなっていることにより、回転軸1が始動すると早期に流体潤滑膜が形成され、回転軸1はトップフォイル10に対して非接触状態で回転するようになる。
このようなラジアルフォイル軸受3にあっては、トップフォイル10の凹部22b、22aから引き出した凸部21a、21bを、軸受ハウジング12の内周面の通し溝13に固定具16で形成した係合溝20に係合させているので、トップフォイル10に対してスポット溶接や曲げ加工を行うことなく、また、両端部から中心部に向かう強い反力を生じさせることなく、トップフォイル10を軸受ハウジング12内に収容・固定することができる。したがって、トップフォイル10に歪みが生じるのを防止し、トップフォイル10の歪みを充分に少なくすることができるため、軸受の負荷能力や動特性(剛性と減衰)について、設計通りの良好な性能を発揮させることができる。
また、通し溝13を軸受ハウジング12の軸方向に沿って一端から他端に連続して形成しているので、放電ワイヤカット加工によって該通し溝13を容易に形成することができ、したがってその加工コストを低く抑えることができる。
また、トップフォイル10と軸受ハウジング12との間で軸方向のずれが生じた際にも、通し溝13が長さ方向に分割されて形成された係合溝20に係合する凸部21a、21bが、該係合溝20の端部(隔壁片19)に規制されてその移動が停止させられることにより、それ以上のずれを防止することができる。さらに、通し溝13の係止溝14と固定具16の折曲片18とにより、固定具16が通し溝13の長さ方向に移動するのを規制する規制部を形成しているので、固定具16の移動も停止させることができる。したがって、トップフォイル10が軸受ハウジング12から脱落することを確実に防止することができる。
また、通し溝13の内側面に係止凹部15を形成し、該係止凹部15にトップフォイル10の凸部21a、21bの先端部を係止させるようにしているので、該凸部21a、21bの位置決めとその係止を容易に行うことができ、さらにトップフォイル10の組立再現性を高めることができる。
また、トップフォイル10については、単にエッチング加工による凹凸部23a、23bの形成が増えただけであり、従来のスポット溶接や、歪みを発生させる曲げ加工を無くすことができる。したがって、製作の難易度を低下させ、製造コストを低減化することができる。
また、軸受ハウジング12に対するトップフォイル10の溶接が無いため、溶接不良などによる組立て不良や組立てのバラツキが無くなる。したがって、再現性が高くなり、量産性に優れたものとなる。
また、従来のようにトップフォイルの一端側を軸受ハウジングにスポット溶接して止端とし、他端側を自由端としたタイプのものでは、回転軸を逆回転させた際、トップフォイルが回転軸に巻き付くおそれがある。これに対して本実施形態のラジアルフォイル軸受3は、図2(a)に示すようにほとんど左右対称となっているため、回転軸1の正回転にも逆回転にも共に対応して同等に機能するようになる。したがって、回転軸が逆回転する回転機械にも適用可能となる。
また、トップフォイル10の両端部に薄肉部24を形成しているので、トップフォイル10は、前記したようにこれら両端部においても回転軸1を締め付ける力(局所的なプリロード)が発生しないようになる。したがって、プリロードによって始動トルクが高くなったり、運転中の発熱が設定以上に高くなることを防止することができる。
また、トップフォイル10の両端部に薄肉部24を形成しているので、例えば従来のようにトップフォイルの両端部を軸受ハウジングの内曲面(内周面)になじませるための、熱処理工程が不要になる。
さらに、トップフォイル10の両端部に薄肉部24を形成したことで、周囲流体が流入する側のトップフォイル10の端部側(従来型の自由端側に相当)が柔らかくなっているため、前記したように周囲流体がトップフォイル10と回転軸1との間に流入し易くなる。したがって、より低い回転数で流体潤滑膜が形成されるようになり、始動性が向上する。
また、軸受ハウジング12の内周面の両側端部にそれぞれ形成した係合凸部33aに、バックフォイル片11aの両側周縁部にそれぞれ形成した係合切欠11dを係合させることにより、バックフォイル片11aを軸受ハウジング12に固定しているので、バックフォイル片11aに対してスポット溶接や曲げ加工を行うことなく、バックフォイル片11aを軸受ハウジング12内に収容・固定することができる。したがって、バックフォイル11(バックフォイル片11a)のスポット溶接や、バックフォイル11の歪みの影響によってトップフォイル10に歪みが生じるのを防止し、トップフォイル10の歪みを充分に少なくすることができる。よって、軸受の負荷能力や動特性(剛性と減衰)について、設計通りの良好な性能を発揮させることができる。
次に、本発明のラジアルフォイル軸受の第2実施形態を説明する。
本実施形態のラジアルフォイル軸受も、図1に示したターボ機械に適用されるラジアルフォイル軸受である。本実施形態のラジアルフォイル軸受が第1実施形態のラジアルフォイル軸受3と異なるところは、トップフォイルの形状、及びこれに対応する軸受ハウジングの係合溝の形状である。
すなわち、図8(a)に示すように本実施形態のラジアルフォイル軸受のトップフォイル40は、一方の辺側(短辺側)に一つの凸部41aと一つの凹部42aとを有してなる第1の凹凸部43aが形成され、前記一方の辺(短辺)と反対の他方の辺側(短辺側)に、一つの凸部41bと一つの凹部42bとを有してなる第2の凹凸部43bが形成されている。第2の凹凸部43bの凹部42bは、第1の凹凸部43aの凸部41aに対応して形成され、第1の凹凸部43aの凹部42aは、第2の凹凸部43bの凸部41bに対応して形成されている。
すなわち、第2の凹凸部43bの凹部42bは、第1の凹凸部43aと第2の凹凸部43bとが重なるようにトップフォイル40を円筒状に巻いた際、該凹部42b内を凸部41aが通り抜けるように形成されている。同様に、第1の凹凸部43aの凹部42aは、トップフォイル40を円筒状に巻いた際、該凹部42a内を凸部41bが通り抜けるように形成されている。なお、本実施形態では、凹部42b、42aの幅が、対応する凸部41a、41bの幅より充分広くなるように形成されている。また、凸部41a、41bの幅は、第1実施形態と同様に、後述する係合溝の長さに対応してこれとほぼ一致するように形成されている。
軸受ハウジング25の内周面に形成された通し溝13には、図9(a)、(b)に示すように固定具50が嵌め込まれて係止している。固定具50は、通し溝13に嵌め込まれて収容される棒状(四角柱状)の基部17と、基部17の両端部に形成されて前記係止溝14、14に係止する一対の折曲片18、18と、基部17の中央部に形成されて折曲片18と反対の側に突出する一つの隔壁部51と、を有して構成されている。
すなわち、この固定具50は、図3(b)、図3(c)に示した固定具16に対し、二つの隔壁片19に代えて一つの隔壁部51が形成されている点のみ、異なっている。したがって、本実施形態では、図9(a)、(b)に示すように隔壁部51の両側に一つずつ、計2箇所に係合溝52が形成されている。なお、隔壁部51は、前記隔壁片19に比べて充分に長く形成されており、この隔壁部51に対応する箇所では、図9(b)に示すように係合溝が形成されない。すなわち、本実施形態では、通し溝13の全長に係合溝52が形成されることなく、図8(a)に示した凸部41a、41bが配置される位置に係合溝52が形成されている。
このような構成のラジアルフォイル軸受にあっても、第1実施形態のラジアルフォイル軸受3と同様の作用効果を得ることができる。すなわち、凹部42b、42aから引き出した凸部41a、41bを、軸受ハウジング12の内周面の通し溝13に固定具50で形成した係合溝52に係合させているので、トップフォイル21に対してスポット溶接や曲げ加工を行うことなく、また、両端部から中心部に向かう強い反力を生じさせることなく、トップフォイル40を軸受ハウジング12内に収容・固定することができる。したがって、トップフォイル40に歪みが生じるのを防止し、トップフォイル40の歪みを充分に少なくすることができるため、軸受の負荷能力や動特性(剛性と減衰)について、設計通りの良好な性能を発揮させることができる。
また、トップフォイル40の両端部に薄肉部24を形成しているので、トップフォイル40は、前記したようにこれら両端部においても回転軸1を締め付ける力(局所的なプリロード)が発生しないようになる。したがって、プリロードによって始動トルクが高くなったり、運転中の発熱が設定以上に高くなることを防止することができる。
また、トップフォイル40と軸受ハウジング12との間で軸方向のずれが生じた際にも、通し溝13が長さ方向に分割されて形成された係合溝52に係合する凸部41a、41bが、該係合溝52の端部(隔壁部51)に規制されてその移動が停止させられることにより、それ以上のずれを防止することができる。したがって、トップフォイル10が軸受ハウジング12から脱落することを確実に防止することができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、前記実施形態では第1の凹凸部、第2の凹凸部を、それぞれ一つ又は二つの凸部と凹部とによって形成したが、これら凸部と凹部の数については、三つ以上であってもよい。
また、薄肉部24については、例えばその表裏両面をエッチング加工し、薄厚(薄肉)に形成してもよい。
さらに、バックフォイル片11aの係合切欠11dに係合させる係合凸部については、係止部材30によって形成することなく、軸受ハウジング12の内周面に直接形成してもよい。
また、バックフォイル11を3つのバックフォイル片11aによって構成したが、バックフォイル11については、1枚の金属箔を略円筒状に成形した単一のもので構成してもよい。さらに、複数のバックフォイル片11aで構成する場合には、2つ、または4つ以上のバックフォイル片11aでバックフォイル11を構成するようにしてもよい。
1…回転軸、3…ラジアルフォイル軸受、10、40…トップフォイル、11…バックフォイル、12…軸受ハウジング、13…通し溝、14…係止溝、15…係止凹部、16、50…固定具、17…基部、18…折曲片、19…隔壁片、20、52…係合溝、21a、21b、41a、41b…凸部、22a、22b、42a、42b…凹部、23a、43a…第1の凹凸部、23b、43b…第2の凹凸部、24…薄肉部、51…隔壁部

Claims (5)

  1. 回転軸に外挿されて該回転軸を支持するラジアルフォイル軸受であって、
    前記回転軸に対向して配置される円筒状のトップフォイルと、前記トップフォイルの径方向外側に配置されるバックフォイルと、前記トップフォイル及び前記バックフォイルを内挿した状態に収容する円筒状の軸受ハウジングと、を備え、
    前記軸受ハウジングの内周面には、その軸方向に沿って一端から他端に連続する通し溝が形成され、
    前記通し溝には、該通し溝をその長さ方向に分割して複数の係合溝を形成する固定具が嵌め込まれ、
    前記通し溝と前記固定具とには、前記固定具が前記通し溝の長さ方向に移動するのを規制する規制部が設けられ、
    前記トップフォイルは、矩形状で、一方の辺側に凸部と凹部とを有してなる第1の凹凸部を有し、前記一方の辺と反対の他方の辺側に、前記第1の凹凸部の凸部に対応する位置に凹部を形成し、かつ前記第1の凹凸部の凹部に対応する位置の少なくとも一部に凸部を形成する第2の凹凸部を有する金属箔が、前記第1の凹凸部と前記第2の凹凸部とが重なるように円筒状に巻かれるとともに、前記第1の凹凸部および前記第2の凹凸部における各凸部が、それぞれ対応する前記第2の凹凸部および前記第1の凹凸部における各凹部を通って前記軸受ハウジング側に引き出されて形成され、
    前記軸受ハウジング側に引き出された凸部が、それぞれ対応する前記係合溝に係合していることを特徴とするラジアルフォイル軸受。
  2. 前記通し溝の内側面には、前記凸部の先端部を係止させる係止凹部が前記通し溝の長さ方向に沿って形成されていることを特徴とする請求項1記載のラジアルフォイル軸受。
  3. 前記規制部は、前記軸受ハウジングの両側面において前記通し溝の両端部にそれぞれ連通して該軸受ハウジングの厚さ方向に形成された係止溝と、前記固定具の両端部にそれぞれ形成されて前記係止溝に係止する折曲片と、によって構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のラジアルフォイル軸受。
  4. 前記トップフォイルには、前記一方の辺側と前記他方の辺側とに、これらの間の中央部に比べて薄厚な薄肉部が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のラジアルフォイル軸受。
  5. 前記薄肉部は、その外周面が前記中央部の外周面より凹んだ状態に形成されていることを特徴とする請求項4記載のラジアルフォイル軸受。
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