JP6048131B2 - 振動溶着用ポリブチレンテレフタレート樹脂組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、ポリブチレンテレフタレート樹脂組成物に関する。より詳しくは、溶着強度および加工性に優れ、自動車部材や電気・電子部材に適用可能なポリブチレンテレフタレート樹脂組成物およびそれからなる成形品に関するものである。
ポリブチレンテレフタレート樹脂(以下、PBTと略記することがある。)は、電気特性、耐薬品性、耐熱性、寸法安定性などに優れているため、各種の電気・電子機器部材、自動車、列車、電車などの車両用内外装部材、その他の一般工業製品製造用材料として、広く使用されている。
しかし、射出成形品の成形効率は良いが、その流動特性や金型構造の点から形状に制限があり、例えば、中空成形体などの成形が困難であった。このため、従来、製品形状の複雑な部品同士の接合においては、接着剤による接合、ボルトなどによる機械的接合などが行われてきた。しかしながら、接着剤ではその接着強度が、また、ボルトなどによる機械的接合では、費用、締結の手間、重量増が問題となっている。一方、振動溶着、レーザー溶着、超音波溶着などの接合方法では短時間で接合が可能であり、また、接着剤や金属部品を使用する必要がないので、それにかかるコストや重量増、環境汚染等の問題を低減することができるため、これらの方法による部品同士の接合が増大している。
また、近年では、自動車のElectrical Control Unit(以下、ECUとする。)ハウジングやイグニッションケースに代表される中空部材での機密性確保が重要な課題となっており、これらの部材を構成する部品同士の接合面での溶着強度が必要とされている。また、これらの部材は自動車のエンジン周りに使用されるため、低温時での溶着強度が特に必要とされている。
また、車両用内外装部材用途においては、意匠性の向上のため溶着加工時に発生するバリの発生を抑制するための加工性も必要とされている。
これまでに、溶着強度に優れたポリブチレンテレフタレート樹脂組成物として、PBT、変性ポリエステル共重合体、グリシジル基を有するアクリル系共重合体及び/又はα−オレフィン・α,β−不飽和カルボン酸(エステル)・α,β−不飽和カルボン酸グリシジルエステル系三元共重合体、ガラス繊維を配合してなる振動溶着用ポリブチレンテレフタレート樹脂成形用組成物が提案されている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、この樹脂成形用組成物は、溶着強度および加工性は十分ではなく、低温時の溶着強度においても上記の要求を満たすものとはなっていない。
また、耐水性、機械的強度に優れた熱可塑性ポリエステル樹脂として、特定の共重合成分を含んだPBT共重合体、ガラス繊維を配合してなる熱可塑性樹脂組成物が提案されている(例えば、特許文献2参照)。しかし、特許文献2に記載された技術は、耐水性向上を目的にPBT共重合体を使用しており、この樹脂成形用組成物においても、溶着強度および加工性は十分ではなく、低温時の溶着強度においても上記の要求を満たすものとなはなっていない。
特開2006−176691号公報 特開2001−49095号公報
本発明の課題は、溶着強度および加工性に優れた成形部品を得ることができる振動溶着用ポリブチレンテレフタレート樹脂組成物、およびそれを成形してなる成形部品を振動溶着して得られる成形品を提供することにある。
本発明者らは、かかる課題を解決するために、鋭意研究、検討を重ねた結果、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、
(1)(A)ポリブチレンテレフタレート樹脂5重量部以上48重量部以下と、(B)ポリブチレンテレフタレート/イソフタレート共重合体を含むポリブチレンテレフタレート系樹脂であって、全ジカルボン酸成分に対してイソフタル酸成分の含有率が3mol%以上40mol%以下であるポリブチレンテレフタレート系樹脂52重量部以上95重量部以下との合計100重量部に対して、(C)α−オレフィンとα,β−不飽和酸のグリシジルエステルを共重合成分とするグリシジル基含有共重合体1重量部以上20重量部以下、(D)エチレンと炭素数3以上20以下のα−オレフィンとからなるエチレン・α−オレフィン共重合体1重量部以上30重量部以下、および(E)強化繊維10重量部以上60重量部以下を配合してなる振動溶着用ポリブチレンテレフタレート樹脂組成物、
(2)前記(A)ポリブチレンテレフタレート樹脂の固有粘度が0.70dl/g以上1.60dl/g以下である上記(1)記載の振動溶着用ポリブチレンテレフタレート樹脂組成物、
(3)前記(B)ポリブチレンテレフタレート/イソフタレート共重合体を含むポリブチレンテレフタレート系樹脂の固有粘度が0.70dl/g以上1.60dl/g以下である上記(1)または(2)記載の振動溶着用ポリブチレンテレフタレート樹脂組成物、
(4)前記(C)グリシジル基含有共重合体がα−オレフィンとα,β−不飽和酸のグリシジルエステルを共重合成分とするグリシジル基含有二元共重合体である上記(1)〜(3)いずれか記載の振動溶着用ポリブチレンテレフタレート樹脂組成物、
(5)前記(D)エチレン・α−オレフィン共重合体の密度が600kg/m以上870kg/m以下である上記(1)〜(4)いずれか記載の振動溶着用ポリブチレンテレフタレート樹脂組成物、
(6)前記(D)エチレン・α−オレフィン共重合体の190℃、2160g荷重で測定されるメルトフローレートが0.05g/10分以上1.0g/10分以下である上記(1)〜(5)いずれか記載の振動溶着用ポリブチレンテレフタレート樹脂組成物、
(7)前記(C)グリシジル基含有共重合体と前記(D)エチレン・α−オレフィン共重合体の重量比(C)/(D)が10/90以上50/50以下である上記(1)〜(6)いずれか記載の振動溶着用ポリブチレンテレフタレート樹脂組成物、
(8)上記(1)〜(7)のいずれか記載の振動溶着用ポリブチレンテレフタレート樹脂組成物からなる成形部品を振動溶着した成形品、
を提供するものである。
本発明によれば、溶着強度および加工性に優れた成形部品を成形することができる、振動溶着用ポリブチレンテレフタレート樹脂組成物を得ることができる。
実施例で使用した溶着強度測定用試験片の形状を示す平面図 実施例で使用した溶着強度測定用溶着試験片の形状を示す平面図
本発明のポリブチレンテレフタレート樹脂組成物(以下、樹脂組成物と略記することがある)は、(A)ポリブチレンテレフタレート樹脂を配合してなるものである。(A)ポリブチレンテレフタレート樹脂は、流動性に優れており、また結晶化速度が速いため、配合することにより優れた成形性を得ることができる。
本発明の樹脂組成物に用いられる(A)ポリブチレンテレフタレート樹脂は、テレフタル酸あるいはそのエステル形成性誘導体と、1,4−ブタンジオールあるいはそのエステル形成性誘導体とを、通常の重合方法によって重合することにより得られる重合体である。
本発明において、(A)ポリブチレンテレフタレート樹脂としては、o−クロロフェノール溶液を25℃で測定したときの固有粘度が0.70dl/g以上1.60dl/g以下の範囲にあるものが好適である。固有粘度を0.70dl/g以上とすることで、本発明に係る樹脂組成物からなる成形部品の常温および低温における溶着強度がより向上し、さらに加工性もより向上する。0.80dl/g以上がより好ましい。一方、固有粘度を1.60dl/g以下とすることで、本発明に係る樹脂組成物の流動性がより向上する。
本発明の樹脂組成物に用いられる(A)ポリブチレンテレフタレート樹脂の製造方法は、特に限定されるものではなく、公知の重縮合法や開環重合法などを用いることができる。バッチ重合法および連続重合法のいずれでもよく、また、エステル交換反応および直接重合による重縮合反応のいずれも適用することができる。カルボキシル末端基量を少なくすることができ、かつ、流動性向上効果が大きくなるという点で、連続重合法が好ましく、コストの点で、直接重合法が好ましい。なお、エステル交換反応および重縮合反応を効果的に進めるために、これらの反応時に触媒を添加することが好ましい。触媒の具体例としては、有機チタン化合物、スズ化合物、ジルコニア化合物、アンチモン化合物などが挙げられる。これらを2種以上用いてもよい。これらの中でも有機チタン化合物が好ましく、例えば、チタン酸のテトラ−n−プロピルエステル、テトラ−n−ブチルエステルおよびテトライソプロピルエステルなどを挙げることができる。チタン酸のテトラ−n−ブチルエステルが特に好ましい。触媒の添加量は、機械特性、成形性および色調の点で、ポリブチレンテレフタレート樹脂100重量部に対して、0.01重量部以上0.2重量部以下の範囲が好ましい。
本発明の樹脂組成物における(A)ポリブチレンテレフタレート樹脂の配合量は、後述する(B)ポリブチレンテレフタレート/イソフタレート共重合体を含むポリブチレンテレフタレート系樹脂との合計100重量部に対して、5重量部以上48重量部以下の範囲である。(A)ポリブチレンテレフタレート樹脂の配合量を5重量部以上とすることで、本発明に係る樹脂組成物からなる成形部品の常温および低温おける良好な溶着強度を実現でき、さらに加工性も向上する。10重量部以上が好ましく、30重量部以上がより好ましい。また、(A)ポリブチレンテレフタレート樹脂の配合量を48重量部以下とすることで、本発明に係る樹脂組成物からなる成形部品の常温および低温における良好な溶着強度を実現できる。
本発明における(B)ポリブチレンテレフタレート/イソフタレート共重合体を含むポリブチレンテレフタレート系樹脂は、ポリブチレンテレフタレート樹脂と比較して結晶化速度が遅いため、配合することにより、優れた溶着強度を得ることができる。
本発明の樹脂組成物に用いられる(B)ポリブチレンテレフタレート/イソフタレート共重合体を含むポリブチレンテレフタレート系樹脂とは、テレフタル酸およびイソフタル酸と1,4−ブタンジオールとの共重合体であって、テレフタル酸あるいはそのエステル形成性誘導体、およびイソフタル酸あるいはそのエステル形成性誘導体と、1,4−ブタンジオールあるいはそのエステル形成性誘導体とを通常公知の方法で重縮合して得られるものである。さらに他の成分を共重合してもよい。上記ポリブチレンテレフタレート/イソフタレート共重合体における全ジカルボン酸成分中のイソフタル酸成分含有率(以下、イソフタル酸含有率とする。)が3mol%以上40mol%以下である。ここで、ジカルボン酸成分およびイソフタル酸成分とは、重縮合前のジカルボン酸の残基あるいはそのエステル形成性誘導体の残基、および重縮合前のイソフタル酸の残基あるいはそのエステル形成性誘導体の残基を意味する。イソフタル酸含有率を3mol%以上とすることで、本発明に係る樹脂組成物からなる成形部品の常温および低温における良好な溶着強度を実現できる。一方、イソフタル酸有率を40mol%以下とすることで、本発明に係る樹脂組成物からなる成形部品の常温および低温おける良好な溶着強度を実現でき、さらに加工性も向上する。20mol%以下がより好ましい。他の共重合成分として用いられるジカルボン酸あるいはそのエステル形成性誘導体としては、例えば、ナフタレンジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、4,4’−ジフェノキシエタンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸やこれらのアルキルエステル等が挙げられる。ジオールあるいはそのエステル形成性誘導体としては、例えば、エチレングリコール、トリメチレングリコール、プロピレンクリコール、ヘキサメチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等が挙げられる。
本発明における(B)ポリブチレンテレフタレート/イソフタレート共重合体を含むポリブチレンテレフタレート系樹脂としては、o−クロロフェノール溶液を25℃で測定したときの固有粘度が0.70dl/g以上1.60dl/g以下の範囲にあるものが好適である。固有粘度を0.70dl/g以上とすることで、本発明に係る樹脂組成物からなる成形部品の常温および低温における溶着強度がより向上し、さらに加工性もより向上する。0.75dl/g以上がより好ましい。一方、固有粘度を1.60dl/g以下とすることで、本発明に係る樹脂組成物の流動性がより向上する。
本発明の樹脂組成物に用いられる(B)ポリブチレンテレフタレート/イソフタレート共重合体を含むポリブチレンテレフタレート系樹脂の製造方法は、特に限定されるものではなく、公知の重縮合法や開環重合法などを用いることができる。バッチ重合法および連続重合法のいずれでもよく、また、エステル交換反応および直接重合による重縮合反応のいずれも適用することができる。カルボキシル末端基量を少なくすることができ、かつ、流動性向上効果が大きくなるという点で、連続重合法が好ましく、コストの点で、直接重合法が好ましい。なお、エステル交換反応および重縮合反応を効果的に進めるために、これらの反応時に触媒を添加することが好ましい。触媒の具体例としては、有機チタン化合物、スズ化合物、ジルコニア化合物、アンチモン化合物などが挙げられる。これらを2種以上用いてもよい。これらの中でも有機チタン化合物が好ましく、例えば、チタン酸のテトラ−n−プロピルエステル、テトラ−n−ブチルエステルおよびテトライソプロピルエステルなどを挙げることができる。チタン酸のテトラ−n−ブチルエステルが特に好ましい。触媒の添加量は、機械特性、成形性および色調の点で、(B)ポリブチレンテレフタレート/イソフタレート共重合体を含むポリブチレンテレフタレート系樹脂100重量部に対して、0.01〜0.2重量部の範囲が好ましい。
本発明の樹脂組成物における(B)ポリブチレンテレフタレート/イソフタレート共重合体を含むポリブチレンテレフタレート系樹脂の配合量は、前述した(A)ポリブチレンテレフタレート樹脂との合計100重量部に対して、52重量部以上95重量部以下の範囲である。(B)ポリブチレンテレフタレート/イソフタレート共重合体を含むポリブチレンテレフタレート系樹脂の配合量を52重量部以上とすることで、樹脂組成物からなる成形部品を振動溶着して得られる成形品の常温および低温における溶着強度が向上する。また、(B)ポリブチレンテレフタレート/イソフタレート共重合体を含むポリブチレンテレフタレート系樹脂の配合量を95重量部以下とすることで、樹脂組成物からなる成形部品を振動溶着して得られる成形品の常温および低温における溶着強度、および加工性が向上する。80重量部以下が好ましく、70重量部以下がより好ましい。
本発明における(C)α−オレフィンとα,β−不飽和酸のグリシジルエステルを共重合成分とするグリシジル基含有共重合体は、下記(D)エチレンと炭素数3以上20以下のα−オレフィンとからなるエチレン・α−オレフィン共重合体と併用することにより、優れた溶着強度および加工性を得ることができる。
本発明における(C)α−オレフィンとα,β−不飽和酸のグリシジルエステルを共重合成分とするグリシジル基含有共重合体は、α−オレフィン、α,β−不飽和酸のグリシジルエステルおよび必要に応じてこれらと共重合可能な不飽和酸モノマを共重合することにより得られる共重合体である。全共重合成分中、α−オレフィン、α,β−不飽和酸のグリシジルエステルを60重量%以上用いることが好ましい。
α−オレフィンとしては、例えば、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−オクテン等を挙げることができる。これらを2種以上用いてもよい。α,β−不飽和酸のグリシジルエステルとしては、例えば、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジル、エタクリル酸グリシジル、イタコン酸グリシジルなどを挙げることができる。これらを2種以上用いてもよい。メタクリル酸グリシジルが好ましく使用される。また、上記成分と共重合可能な不飽和酸モノマとしては、例えば、ビニルエーテル類、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどのビニルエステル類、メチル、エチル、プロピル、ブチルなどのアクリル酸およびメタクリル酸エステル類、アクリロニトリル、スチレンなどを挙げることができる。これらを2種以上用いてもよい。
本発明における(C)α−オレフィンとα,β−不飽和酸のグリシジルエステルを共重合成分とするグリシジル基含有共重合体の好ましい例としては、エチレン/メタクリル酸グリシジル共重合体、エチレン/メタクリル酸グリシジル/酢酸ビニル共重合体、エチレン/メタクリル酸グリシジル/アクリル酸エステル共重合体、エチレン/アクリル酸グリシジル/酢酸ビニル共重合体などが挙げられる。これらを2種以上用いてもよい。樹脂組成物から得られる成形品の低温における溶着強度をより向上させる観点から、上記グリシジル基含有共重合体はα−オレフィンとα,β−不飽和酸のグリシジルエステルを共重合成分とするグリシジル基含有二元共重合体であることが好ましく、具体的には、エチレン/メタクリル酸グリシジル共重合体がより好ましい。
特に好ましい、エチレン/メタクリル酸グリシジル共重合体はElf Atochemからロタダー(登録商標)、例えばロタダー(登録商標)AX8840という商品名で入手できる。
本発明の樹脂組成物における(C)α−オレフィンとα,β−不飽和酸のグリシジルエステルを共重合成分とするグリシジル基含有共重合体の配合量は、上記(A)ポリブチレンテレフタレート樹脂と(B)ポリブチレンテレフタレート/イソフタレート共重合体を含むポリブチレンテレフタレート系樹脂の合計100重量部に対して、1重量部以上20重量部以下の範囲である。(C)α−オレフィンとα,β−不飽和酸のグリシジルエステルを共重合成分とするグリシジル基含有共重合体の配合量を1重量部以上とすることで、樹脂組成物からなる成形部品を振動溶着して得られる成形品の常温および低温における溶着強度、加工性が向上する。5重量部以上が好ましい。(C)α−オレフィンとα,β−不飽和酸のグリシジルエステルからなるグリシジル基含有共重合体の配合量を20重量部以下とすることで、樹脂組成物からなる成形部品を振動溶着して得られる成形品の常温および低温における溶着強度、加工性、および樹脂組成物の流動性が向上する。15重量部以下が好ましい。
本発明における(D)エチレンと炭素数3以上20以下のα−オレフィンとからなるエチレン・α−オレフィン共重合体は、エチレンと炭素数3以上20以下を有する少なくとも1種類以上のαオレフィンを共重合してなるものである。上記エチレンと上記炭素数3以上20以下のα−オレフィン以外にも、本発明の効果に悪影響を与えない範囲内において他の成分を加えることができる。この場合において、他の成分としてα,β−不飽和酸のグリシジルエステルを有するものは上記(C)α−オレフィンとα,β−不飽和酸のグリシジルエステルを共重合成分とするグリシジル基含有共重合体とする。
本発明で用いる、(D)エチレンと炭素数3以上20以下のα−オレフィンとからなるエチレン・α−オレフィン共重合体の炭素原子数3以上20以下のα−オレフィンとしては、例えば、プロピレン、イソブチレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセンなどが挙げられ、1−ブテンおよび1−オクテンが特に好ましい。
特に好ましい、エチレン/1−ブテン共重合体は、三井化学株式会社からタフマー(登録商標)、例えばタフマー(登録商標)A0550Sという商品名で入手できる。
本発明の樹脂組成物における(D)エチレンと炭素数3以上20以下のα−オレフィンとからなるエチレン・α−オレフィン共重合体の配合量は、上記(A)ポリブチレンテレフタレート樹脂と(B)ポリブチレンテレフタレート/イソフタレート共重合体を含むポリブチレンテレフタレート系樹脂の合計100重量部に対して、1重量部以上30重量部以下の範囲である。(D)エチレンと炭素数3以上20以下のα−オレフィンとからなるエチレン・α−オレフィン共重合体の配合量を1重量部以上とすることで、樹脂組成物からなる成形部品を振動溶着して得られる成形品の低温における溶着強度が向上する。5重量部以上が好ましい。(C)α−オレフィンとα,β−不飽和酸のグリシジルエステルからなるグリシジル基含有共重合体の配合量を30重量部以下とすることで、樹脂組成物からなる成形部品を振動溶着して得られる成形品の常温および低温における溶着強度、加工性、および樹脂性組成物の流動性が向上する。20重量部以下が好ましい。
また、本発明に用いる(D)エチレンと炭素数3以上20以下のα−オレフィンとからなるエチレン・α−オレフィン共重合体の密度は600kg/m以上870kg/m以下が好ましい。密度を870kg/m以下とすることで、樹脂組成物からなる成形部品を振動溶着して得られる成形品の低温時における溶着強度がより向上する。一方、下限については特に制限はないが、上記エチレン・α−オレフィン共重合体の入手の容易性に鑑み密度は600kg/m以上が好ましい。
また、本発明に用いる(D)エチレンと炭素数3以上20以下のα−オレフィンとからなるエチレン・α−オレフィン共重合体は、ASTM−D1238に従った190℃、2160g荷重で測定したメルトフローレート(以下MFRと略す)が0.05g/10分以上1.0g/10分以下であることが好ましい。MFRを0.05g/10分以上とすることで、樹脂組成物の流動性がより向上し、1.0g/10分以下とすることで、樹脂組成物からなる成形部品を振動溶着して得られる成形品の常温および低温における溶着強度、および加工性がより向上する。
さらに、前記(C)α−オレフィンとα,β−不飽和酸のグリシジルエステルを共重合成分とするグリシジル基含有共重合体と(D)エチレンと炭素数3以上20以下のα−オレフィンとからなるエチレン・α−オレフィン共重合体の重量比は、10/90以上50/50以下であることが好ましい。重量比を10/90以上とすることで、樹脂組成物の流動性がより向上し、50/50以下とすることで、樹脂組成物からなる成形部品を振動溶着して得られる成形品の常温および低温における溶着強度、および加工性がより向上する。
本発明における(E)強化繊維としては、ガラス繊維,炭素繊維,金属繊維および有機繊維(ナイロン,ポリエステル,アラミド,ポリフェニレンスルフィド、液晶ポリマ,アクリル等)等を使用することが可能であり、1種または2種以上併用することも可能であるが、ガラス繊維が最も望ましい。また、繊維径は、好ましくは、直径4から25μm、特に6から20μmの繊維を使用することができる。
また、本発明において強化繊維は組成物中で開繊していることが好ましく、かかる開繊性とは組成物中の強化繊維が実質的に単繊維にまで開繊している状態をいい、具体的には観察した強化繊維の内で10本以上束になった強化繊維の本数が強化繊維の総本数の40%以下程度にあることを意味する。
本発明における(E)強化繊維の配合量は、上記(A)ポリブチレンテレフタレート樹脂と(B)ポリブチレンテレフタレート/イソフタレート共重合体を含むポリブチレンテレフタレート系樹脂の合計100重量部に対して、10重量部以上60重量部以下である。強化繊維の配合量が10重量部以上とすることで、樹脂組成物の機械特性が向上し、60重量部以下とすることで、樹脂組成物の流動性が向上する。
本発明の樹脂組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で、他の樹脂成分、無機充填材、離型剤、安定剤、着色剤、滑剤などの通常の添加剤を配合することができる。これらを2種以上配合してもよい。
他の樹脂成分としては、溶融成形可能な樹脂であればいずれでもよく、例えば、AS樹脂(アクリロニトリル/スチレン共重合体)、水添または未水添SBS樹脂(スチレン/ブタジエン/スチレントリブロック共重合体)、水添または未水添SIS樹脂(スチレン/イソプレン/スチレントリブロック共重合体)、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリメチルペンテン樹脂、環状オレフィン系樹脂、酢酸セルロースなどのセルロース系樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエーテルイミド樹脂などが挙げられる。これらを2種以上配合してもよい。
無機充填材としては、ウィスカー状、板状、粉末状、粒状などのいずれの充填材も使用することができる。具体的にはチタン酸カリウムウィスカー、チタン酸バリウムウィスカー、ホウ酸アルミニウムウィスカー、窒化ケイ素ウィスカーなどウィスカー状充填、マイカ、タルク、カオリン、シリカ、炭酸カルシウム、ガラスビーズ、ガラスフレーク、ガラスマイクロバルーン、クレー、二硫化モリブデン、ワラステナイト、モンモリロナイト、酸化チタン、酸化亜鉛、ポリリン酸カルシウム、グラファイト、硫酸バリウムなどの粉状、粒状または板状充填などが挙げられる。これらを2種以上配合してもよい。
離型剤としては、ポリエステル樹脂組成物の離型剤に用いられるものをいずれも使用することができる。例えば、カルナウバワックス、ライスワックス等の植物系ワックス、蜜ろう、ラノリン等の動物系ワックス、モンタンワックス等の鉱物系ワックス、パラフィンワックス、ポリエチレンワックス等の石油系ワックス、ひまし油およびその誘導体、脂肪酸およびその誘導体等の油脂系ワックスなどが挙げられる。これらを2種以上配合してもよい。
安定剤としては、ポリエステル樹脂組成物の安定剤に用いられるものをいずれも使用することができる。例えば、酸化防止剤、光安定剤、触媒失活剤などを挙げることができる。これらを2種以上配合してもよい。
着色剤としては、例えば、有機染料、有機顔料、無機顔料などが挙げられる。これらを2種以上配合してもよい。
本発明のポリブチレンテレフタレート樹脂組成物は、前記(A)〜(E)および必要によりその他成分が均一に分散されていることが好ましい。本発明のポリブチレンテレフタレート樹脂組成物の製造方法としては、例えば、単軸あるいは2軸の押出機、バンバリーミキサー、ニーダーあるいはミキシングロールなどの公知の溶融混練機を用いて、各成分を溶融混練する方法を挙げることができる。各成分は、予め一括して混合しておき、それから溶融混練してもよい。なお、各成分に含まれる水分は少ない方がよく、必要により予め乾燥しておくことが望ましい。
また、溶融混練機に各成分を投入する方法としては、例えば、単軸あるいは2軸の押出機を用い、スクリュー根元側に設置した主投入口から(A)ポリブチレンテレフタレート樹脂、(B)ポリブチレンテレフタレート/イソフタレート共重合体を含むポリブチレンテレフタレート系樹脂、(C)α−オレフィンとα,β−不飽和酸のグリシジルエステルを共重合成分とするグリシジル基含有共重合体、((D)エチレンと炭素数3以上20以下のα−オレフィンとからなるエチレン・α−オレフィン共重合体、必要に応じてその他成分を供給し、主投入口と押出機先端の間に設置した副投入口から(E)強化繊維を供給し溶融混合する方法が挙げられる。
溶融混練温度は、流動性および機械特性に優れるという点で、110℃以上が好ましく、210℃以上がより好ましく、240℃以上がさらに好ましい。また、360℃以下が好ましく、320℃以下がより好ましく、280℃以下がさらに好ましい。ここで、溶融混練温度とは、溶融混練機の設定温度を指し、例えば2軸押出機の場合、シリンダー温度を指す。
本発明のポリブチレンテレフタレート樹脂組成物は、公知の射出成形、押出成形、ブロー成形、プレス成形、紡糸などの任意の方法で成形することにより、各種成形部品に加工し利用することができる。射出成形時の温度は、流動性をより向上させる観点から240℃以上が好ましく、機械特性を向上させる観点から280℃以下が好ましい。
成形部品としては、例えば、射出成形部品、押出成形部品、ブロー成形部品、フィルム、シート、繊維などが挙げられる。本発明のポリブチレンテレフタレート樹脂組成物は滞留安定性に優れることから、大型成形部品にも好ましく用いられる。
このようにして得られた成形部品を振動溶着することにより常温および低温における溶着強度、表面外観に優れた成形品を得ることができる。本発明の成形部品を振動溶着する方法としては常用の方法を用いることができる。
本発明において、上記各種成形品は、自動車部材、電気・電子部材、建築部材、各種容器、日用品、生活雑貨および衛生用品など各種用途に利用することができる。特に、本発明のポリブチレンテレフタレート樹脂組成物は、低温での溶着強度に優れた成形品を得ることができるため、自動車のECUハウジングやイグニッションケースとして特に好適である。
以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明する。実施例、比較例で使用する原料の略号および内容を以下に示す。
(A)ポリブチレンテレフタレート樹脂
A−1:ポリブチレンテレフタレート(固有粘度:0.75dl/g、東レ(株)製“トレコン”(登録商標)1100M(商品名))
A−2:ポリブチレンテレフタレート(固有粘度:0.85dl/g、東レ(株)製“トレコン”(登録商標)1200M(商品名))
A−3:ポリブチレンテレフタレート(固有粘度:1.33dl/g、東レ(株)製“トレコン”(登録商標)1400S(商品名))
(B)ポリブチレンテレフタレート/イソフタレート共重合体を含むポリブチレンテレフタレート系樹脂
B−1:ポリブチレンテレフタレート/イソフタレート共重合体(固有粘度:0.70dl/g、重量比:テレフタル酸/イソフタル酸=90/10)
B−2:ポリブチレンテレフタレート/イソフタレート共重合体(固有粘度:0.75dl/g、重量比:テレフタル酸/イソフタル酸=90/10 )
B−3:ポリブチレンテレフタレート/イソフタレート共重合体(固有粘度:1.33dl/g、重量比:テレフタル酸/イソフタル酸=90/10 )
B−4:ポリブチレンテレフタレート/イソフタレート共重合体(固有粘度:0.75dl/g、重量比:テレフタル酸/イソフタル酸=65/35 )
(C)α−オレフィンとα,β−不飽和酸のグリシジルエステルを共重合成分とするグリシジル基含有共重合体
C−1:エチレン/グリシジルメタクリレート共重合体(Elf Atochem製“ロタダー”(登録商標)AX8840(商品名))
C−2:エチレン/メチルアクリレート/グリシジルメタクリレート共重合体(Elf Atochem製“ロタダー”(登録商標)AX8900(商品名))
(D)エチレンと炭素数3以上20以下のα−オレフィンとからなるエチレン・α−オレフィン共重合体
D−1:エチレン/1−ブテン共重合体(三井化学(株)製“タフマー”(登録商標)A0550S(商品名) 密度:861kg/m MFR:0.5g/10分
D−2:エチレン/1−ブテン共重合体(三井化学(株)製“タフマー”(登録商標)A35050(商品名) 密度:864kg/m MFR:35g/10分
D−3:エチレン/1−ブテン共重合体(三井化学(株)製“タフマー”(登録商標)A4085(商品名) 密度:885kg/m MFR:3.6g/10分
D−4:エチレン/1−オクテン共重合体(ダウケミカル社製“エンゲージ”(登録商標)HM7487(商品名) 密度:860kg/m MFR:0.5g/10分
(E)強化繊維
E−1:チョップドストランド(日本電気硝子(株)社製 T−187(商品名) 3mm長、平均繊維径13.0μm)
実施例および比較例における評価方法を以下にまとめて示す。
(1)振動溶着強度(常温時・低温時)
図1に示す表面形状で厚さ10mmの試験片を射出成形で成形し、この試験片をブランソン社製2850型振動溶着装置を用いて以下の条件で溶着し、図2に示す溶着試験片を得た。
加圧力:2.3MPa
振幅:1.5mm
溶着代:1.5mm
図2に示す溶着試験片中央部を長手方向に切り出した、縦:96mm×横6mm×厚み10mmの試験片中央部について、常温、低温(−40℃)の環境下にて以下の条件で曲げ試験を実施した。
歪み速度:5mm/min
スパン;50mm
常温での曲げ強度が、45MPa以上あれば良好と判断できる。50MPa以上が好ましく、55MPa以上がより好ましい。
−40℃での曲げ強度が、50MPa以上であれば良好と判断できる。55MPa以上が好ましく、60MPa以上がより好ましい。
(2)加工性
上記振動溶着強度測定に用いた溶着試験片の溶着加工時のバリの発生を目視にて観察し、(良)○−△−×(悪)の3段階で判定した。
[実施例1〜15]
表1に示す配合組成に従い、(A)成分、(B)成分、(C)成分、(D)成分、および(E)成分をシリンダー温度260℃に設定したスクリュー径57mmφの二軸押出機(WERNER & Pfeiderer社製ZSK57)に元込め部から供給し、溶融混練を行った。ダイスから吐出されたストランドを冷却バス内で冷却した後、ストランドカッターにてペレット化し、ポリブチレンテレフタレート樹脂組成物を得た。得られたポリブチレンタレフタレート樹脂組成物について、上記方法で評価した結果を表1に記した。得られたポリブチレンテレフタレート樹脂組成物は、何れも樹脂組成物からなる成形部品を振動溶着して得られる成形品の常温および低温における振動溶着部の強度、および樹脂組成物からなる成形部品の加工性が優れるものであった。
Figure 0006048131
[比較例1〜8]
表2に示す配合組成に変更した以外は実施例1〜15と同様にしてポリブチレンテレフタレート樹脂組成物のペレットを得た。得られたポリブチレンテレフタレート樹脂組成物について、上記方法で評価した結果を表2に記した。何れも樹脂組成物からなる成形部品を振動溶着して得られる成形品の常温および低温における振動溶着部の溶着強度は不十分なものであった。また、比較例2、6、7および8の樹脂組成物からなる成形部品の加工性も不十分なものであった。
Figure 0006048131

Claims (8)

  1. (A)ポリブチレンテレフタレート樹脂5重量部以上48重量部以下と、(B)ポリブチレンテレフタレート/イソフタレート共重合体を含むポリブチレンテレフタレート系樹脂であって、全ジカルボン酸成分に対してイソフタル酸成分の含有率が3mol%以上40mol%以下であるポリブチレンテレフタレート系樹脂52重量部以上95重量部以下との合計100重量部に対して、(C)α−オレフィンとα,β−不飽和酸のグリシジルエステルを共重合成分とするグリシジル基含有共重合体1重量部以上20重量部以下、(D)エチレンと炭素数3以上20以下のα−オレフィンとからなるエチレン・α−オレフィン共重合体1重量部以上30重量部以下、および(E)強化繊維10重量部以上60重量部以下を配合してなる振動溶着用ポリブチレンテレフタレート樹脂組成物。
  2. 前記(A)ポリブチレンテレフタレート樹脂の固有粘度が0.70dl/g以上1.60dl/g以下である請求項1記載の振動溶着用ポリブチレンテレフタレート樹脂組成物。
  3. 前記(B)ポリブチレンテレフタレート/イソフタレート共重合体を含むポリブチレンテレフタレート系樹脂の固有粘度が0.70dl/g以上1.60dl/g以下である請求項1または2記載の振動溶着用ポリブチレンテレフタレート樹脂組成物。
  4. 前記(C)グリシジル基含有共重合体がα−オレフィンとα,β−不飽和酸のグリシジルエステルを共重合成分とするグリシジル基含有二元共重合体である請求項1〜3いずれか記載の振動溶着用ポリブチレンテレフタレート樹脂組成物。
  5. 前記(D)エチレン・α−オレフィン共重合体の密度が600kg/m以上870kg/m以下である請求項1〜4いずれか記載の振動溶着用ポリブチレンテレフタレート樹脂組成物。
  6. 前記(D)エチレン・α−オレフィン共重合体の190℃、2160g荷重で測定されるメルトフローレートが0.05g/10分以上1.0g/10分以下である請求項1〜5いずれか記載の振動溶着用ポリブチレンテレフタレート樹脂組成物。
  7. 前記(C)グリシジル基含有共重合体と前記(D)エチレン・α−オレフィン共重合体の重量比(C)/(D)が10/90以上50/50以下である請求項1〜6いずれか記載の振動溶着用ポリブチレンテレフタレート樹脂組成物。
  8. 請求項1〜7のいずれか記載の振動溶着用ポリブチレンテレフタレート樹脂組成物からなる成形部品を振動溶着した成形品。
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