JP6047377B2 - 什器 - Google Patents
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Description
しかし、台座を有した照明スタンドは、設置するのに什器の天板上のスペースを要し、また、クランプ金具を有した照明スタンドは、什器の天板の外周部にしか設置できないという問題がある。
このような構成によれば、天板上に形成されたレール等に支柱の下端部を固定することで、天板上に支柱を立設している。
また、レールが照明装置に対して細いため、より大型の照明装置や、その他の部材をレールに取り付けようとした場合等に、支柱の支持強度が不足する可能性がある。
そこでなされた本発明の目的は、支柱の支持強度を高めるとともに、美観を向上させることのできる什器を提供することである。
すなわち、本発明の什器は、什器の天板に形成された開口部と、前記開口部の下方に設けられ、上方に開口したボックス本体と、前記ボックス本体の底面に着脱可能に固定されるベースプレートと、前記ベースプレートに固定され、前記天板の上方に配置される物品を支持する支柱の下端部を支持する支柱支持部と、を備えることを特徴とする。
また、ベースプレートや支柱支持部を開口部の下方のボックス本体内に収容することで、天板上の美観を向上させることができる。
この連通部を通して、物品の電源コード等の配線を挿通させることができる。
蓋体を装着することで、天板上の美観をさらに向上させることができる。しかも、蓋体を、孔を中心として複数に分割した蓋部材からなるものとすることで、支柱支持部で下端部を支持した支柱を立てたままの状態で、蓋体で開口部を塞ぐことができる。
ここで、蓋部材の分割数は複数であればいかなる数であっても良い。
この受け部には、他のオプション部材等を支持するオプション部材保持穴等を形成しても良い。その場合、蓋部材には、オプション部材保持穴に対向する部分に切欠きを設けるようにしても良い。これによって、蓋体で開口部を塞いだ状態でも、他のオプション部材等を装着することができる。
これにより、被支持部で蓋部材を確実に支持しつつ、残部においては、蓋部材と開口部との隙間から配線等を通すことも可能となる。
これにより、スリーブ部材に支柱の下端部を挿入すれば、支柱の下端部を安定して支持できる。
図1に示すように、テーブル(什器)10は、物品を載置可能な上面11aを有する天板11と、天板11を支持する脚部12と、天板11の上面11aから窪むように形成されたボックス部20と、を備えている。
このようなテーブル10では、天板11の上面11aの作業スペースを、複数の執務者が共有して使用できるようになっている。
図2に示すように、ボックス部20は、天板11に形成された例えば矩形の開口部13の下方に、上方に開口した金属製、樹脂製等のボックス本体21を備えている。
底板部22は、開口部13の開口寸法よりも大きくなるよう、その四辺の長さが設定されている。
4枚の側板部23のうち、互いに対向する2枚の側板部23A,23Aは、その幅方向の中間壁部23dに対し、両側が上方に延びる延長壁部23e,23eとされ、延長壁部23e,23eの上端部に、延長壁部23eに直交してボックス本体21の外方に延びる取付プレート部24が形成されている。各取付プレート部24には、それぞれ貫通孔25が形成されている。図4〜図6に示すように、これらの貫通孔25のそれぞれを通して図示しないネジ部材を天板11の下面11bにねじ込むことによって、ボックス本体21が天板11の下面11bに固定されている。ここで、取付プレート部24は、天板11の下面11bにおいて、開口部13を挟んだ両側に位置するよう固定されている。これにより、図5に示すように、天板11の下方において、側板部23A、23Aの中間壁部23dと天板11の下面11bとの間に、ボックス本体21の内外を連通して、配線などを挿通させることのできる配線挿通部(連通部)26が形成されている。
また、図3(c)に示すように、4枚の側板部23のうち残る2枚の側板部23B,23Bは、側板部23A,23Aの中間壁部23dと同等の高さhを有し、側板部23Bの幅wが、底板部22において側板部23Bが設けられた辺22aの長さより小さく形成されている。これにより、図6に示すように、側板部23Bの上方と両側には、天板11の下方において、側板部23B,23Bと天板11の下面11bとの間に、ボックス本体21の内外を連通して、配線などを挿通させることのできる配線挿通部(連通部)27が形成されている。
図4〜図6に示すように、取付ベース部31には、複数の貫通孔33が形成されている。開口部13の外周側において、各貫通孔33を通して天板11の下面11bに図示しないネジ部材がねじ込まれることで、受け部材30が天板11に固定されている。
図4に示すように、ブラケット部32は、開口部13の隅部13aに近接し、天板11の上面11aに直交して下方に延びるオプション部材保持穴35と、オプション部材保持穴35に近接して形成された平面状の受け部36と、を備えている。オプション部材保持穴35には、各種のオプション部材の脚等を挿入することにより、オプション部材を天板11上にセットできるようになっている。受け部36は、オプション部材保持穴35に対し、開口部13の周縁部13b,13bに沿って延びるよう形成されている。図2に示すように、この受け部36は、天板11の上面11aよりも所定寸法下方に位置するよう形成されている。
また、各蓋部材41において開口部13の周縁部13bに沿う外周部、より具体的には、蓋部材41の長辺41aに対向する長辺41bと、長辺41aの両側に隣接する短辺41c,41cに、それぞれ、外方に張り出す張り出し部43,44が形成されている。張り出し部43,44は、長辺41bおよび短辺41cの、ほぼ全長にわたる部分にのみ形成されており、長辺41bと両側の短辺41cとが交差する角部41dの部分は切り欠き部45とされている。この切り欠き部45は、前記の受け部材30のオプション部材保持穴35を露出させる大きさに形成されている。
また、張り出し部43,44において、切り欠き部45に近接する端部(被支持部)43a,44aは、ABS等の硬質樹脂(第一の材料)で形成され、端部43a,44a以外の残部43b,44bは、ゴム系材料や、エラストマー等の軟質樹脂(第二の材料)で形成するのが好ましい。
図8、図9(a)〜(c)に示すように、ベースプレート51は、矩形のプレート部52と、プレート部52の互いに対向する二辺から下方に向けて折り曲げ形成された垂下部53と、垂下部53の下端からプレート部52の中央側に向けて折り曲げ形成された取付片54と、が一体に形成されている。
取付片54には、その上面の複数個所に、ナット部材54Nが溶接等により固定されている。図5、図6に示すように、ボックス本体21の底板部22に形成された貫通孔28を通して、底板部22の下方から図示しないボルト部材をナット部材54Nにねじ込むことで、ベースプレート51がボックス本体21の底板部22に固定可能とされている。
サポート部材55の溝55a上には、円筒状のスリーブ部材(支柱支持部)56が一体に固定されている。スリーブ部材56は、サポート部材55とプレート部52とを貫通してプレート部52の上方に所定長突出し、サポート部材55とプレート部52の2個所において溶接等によって強固に固定されている。円筒状のスリーブ部材56の上下には、所定内径を有した円筒状のブッシュ56b,56bが嵌め込まれている。
底板部22には、このスリーブ部材56の下端が突き当たる位置に貫通孔29が形成されている。そして、底板部22の下方からノブボルト58が貫通孔29を通して下側のブッシュ56bにねじ込まれることによって、スリーブ部材56が底板部22に固定されるようになっている。
また、支柱50と、スリーブ部材56とには、スリーブ部材56内に支柱50を挿入したときに互いに合致する位置(高さ)に、ネジ孔61と貫通孔62が形成されている。支柱50は、貫通孔62を通してユリアネジ63をネジ孔61にねじ込むことで、スリーブ部材56に固定することができる。
そして、蓋部材41,41を、支柱50を挟み込むようにして設置することで、開口部13を塞ぐことができる。このとき、支柱50に、蓋部材41を、凹部42aの周囲で支持するために、外周に張り出すフランジ部64を設けることもできる。
しかも、支柱50を支持するためのベースプレート51やスリーブ部材56は、ボックス部20内に収容されるため、天板11上の美観を向上させることができる。
これ以外にも、支柱50は、図1に示した照明装置70に限らず、他の照明装置を支持するために用いることもでき、さらには、照明装置70以外の各種オプション部材を支持するために用いることもできる。
なお、本発明は、図面を参照して説明した上述の実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、図10、図11に示すように、ボックス部20を長方形状とした場合にも、開口部13やボックス本体21を長方形状に形成して、底板部22の中央部に、上記実施形態と同様のベースプレート51を取り付け、支柱50を設けるようにしても良い。ボックス部20を長方形状とする場合、図10に示すように、側板部23Aにおいて、中間壁部23dを間隔を隔てて複数(図10の例では2個所)に設け、互いに隣接する中間壁部23d,23d間にも延長壁部23eを設けるようにしても良い。
さらに、上記実施形態では、什器の一例としてテーブル10を示したが、これ以外にも、デスク、カウンター等、天板を有したものであれば様々な什器に本発明を適用することができる。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
11 天板
11a 上面
11b 下面
12 脚部
13 開口部
13a 隅部
13b 周縁部
20 ボックス部
21 ボックス本体
22 底板部(底面)
22a 辺
23,23A,23B 側板部
23d 中間壁部
23e 延長壁部
24 取付プレート部
25 貫通孔
26,27 配線挿通部(連通部)
28 貫通穴
29 貫通穴
30 受け部材
31 取付ベース部
32 ブラケット部
33 貫通孔
35 オプション部材保持穴
36 受け部
40 蓋体
41 蓋部材
41a 長辺
41b 長辺
41c 短辺
41d 角部
42 貫通孔(支柱挿通孔)
42a 凹部
43,44 張り出し部
43a,44a 端部(被支持部)
43b,44b 残部
45 切り欠き部
50 支柱
50a 下端部
51 ベースプレート
52 プレート部
53 垂下部
54 取付片
54N ナット部材
55 サポート部材
55a 溝
56 スリーブ部材(支柱支持部)
56b ブッシュ
58 ノブボルト
60 孔
61 ネジ孔
62 貫通孔
63 ユリアネジ
64 フランジ部
70 照明装置
71 コア部
72 照明ユニット
74 電源コード
Claims (7)
- 什器の天板に形成された開口部と、
前記開口部の下方に設けられ、上方に開口したボックス本体と、
前記ボックス本体の底面に着脱可能に固定されるベースプレートと、
前記ベースプレートに固定され、前記天板の上方に配置される物品を支持する支柱の下端部を支持する支柱支持部と、
を備えることを特徴とする什器。 - 前記ボックス本体に、前記天板の下方において該ボックス本体の内外を連通する連通部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の什器。
- 前記開口部を塞ぐ蓋体が装着可能とされ、前記蓋体は、前記支柱を挿通させる支柱挿通孔を有するとともに、前記支柱挿通孔を中心として分割された複数の蓋部材からなることを特徴とする請求項1または2に記載の什器。
- 前記開口部の周縁部の一部に、前記蓋部材を支持する受け部が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の什器。
- 前記蓋部材において前記開口部の周縁部に沿う外周部が、前記受け部に支持され、第一の材料からなる被支持部と、第二の材料からなり、前記被支持部以外の残部と、を有し、
前記第一の材料が、前記第二の材料よりも高い剛性を有していることを特徴とする請求項4に記載の什器。 - 前記支柱支持部は、前記ベースプレートに固定され、前記支柱の下端部が挿入可能な筒状のスリーブ部材であることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の什器。
- 前記物品が、照明装置であることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の什器。
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