JP6047340B2 - 含水被処理物処理システムおよび含水被処理物処理方法 - Google Patents

含水被処理物処理システムおよび含水被処理物処理方法 Download PDF

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Description

この発明は、水処理施設で発生する余剰汚泥等、水を多く含む含水被処理物の水分を減らして含水量が小さい被処理物に処理する含水被処理物処理システム、含水被処理物の処理方法及び余剰汚泥の水分を減らして乾燥汚泥燃料を製造する乾燥汚泥製造システム及び乾燥汚泥の製造方法に関する。
周知のように、水処理において発生する余剰汚泥や、有害物質を含む水分を多く含有する土壌等は、含水量が多いために取扱が容易ではなく、焼却処分や埋立て処分等が困難である。また、埋立て処分する場合には、スペース上の制約もあり、含水被処理物の容積の減容は不可欠である。そこで、例えば、余剰汚泥に関して乾燥させて取扱を容易にする技術が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開昭59−4812号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された技術は、大規模な施設を要するうえ熱媒体系統のメンテナンスが容易とはいえず、含水被処理物の処理が必ずしも効率的とはいえない。そこで、含水被処理物から含有している水分を容易かつ効率的に除去することが可能な含水被処理物処理システム、含水被処理物の処理方法に対する技術的要請があり、ひいては余剰汚泥を燃料又は助燃材として使用可能な乾燥汚泥とする乾燥汚泥製造システム、乾燥汚泥の製造方法に対する技術的要請がある。
この発明は、このような事情を考慮してなされたもので、余剰汚泥、有害物質を含む水分を多く含有する土壌等、水を多く含む含水被処理物の水分を減らして、含水量が小さい被処理物に処理する含水被処理物処理システム、含水被処理物の処理方法及び余剰汚泥の水分を減らして、余剰汚泥から乾燥汚泥燃料を製造する乾燥汚泥製造システム及び乾燥汚泥の製造方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明の第一の態様は、含水被処理物の水分を減量処理する含水被処理物処理システムであって、水を加熱して蒸気を発生する蒸気発生装置と、含水被処理物が投入される乾燥装置と、熱処理をした後に燃焼ガスを排出する熱処理装置と、を備え、前記乾燥装置は、間接加熱式のディスク方式であり、前記乾燥装置は、前記蒸気発生装置からの蒸気で前記含水被処理物を加熱して、前記含水被処理物の水分を除去、含有水分を減量し、前記熱処理装置は、セメント製造用ロータリーキルン、生石灰または軽量骨材の製造用ロータリーキルン、鉱石の焼成用ロータリーキルン、都市ごみの焼却炉、並びに家畜糞の炭化装置のうちから選ばれるいずれか一種であり、
前記蒸気発生装置は、前記熱処理装置から供給された排熱ガスにより蒸気発生装置で蒸気を発生させることを特徴とする含水被処理物処理システムである。
本発明の第二の態様は、含水被処理物の水分を減量処理する含水被処理物処理方法であって、蒸気発生装置で水を加熱して蒸気を発生し、乾燥装置に含水被処理物を投入し、熱処理装置で熱処理をした後に、排ガスを排出し、前記乾燥装置は、間接加熱式のディスク方式であり、前記乾燥装置において、前記蒸気発生装置からの蒸気で前記含水被処理物を加熱して、前記含水被処理物の水分を除去して、含有水分を減量させ、前記熱処理装置は、セメント製造用ロータリーキルン、生石灰または軽量骨材の製造用ロータリーキルン、鉱石の焼成用ロータリーキルン、都市ごみの焼却炉、並びに家畜糞の炭化装置のうちから選ばれるいずれか一種であり、前記蒸気発生装置に、熱処理装置で発生した排熱ガスを供給することを特徴とする含水被処理物処理方法である。
本発明の第一の態様の含水被処理物処理システム、および第二の態様の含水被処理物の処理方法によれば、蒸気発生装置が発生する蒸気を乾燥装置に供給して含水被処理物を加熱して、含水被処理物の水分を蒸発、除去して含水被処理物の水分を減量させている。そして、加熱媒体として蒸気を用いるので、蒸気を加圧することで多量の蒸気を容易かつ効率的に移動させることができ、しかも保有する顕熱及び潜熱が大きいことから含水被処理物を効率的に加熱し、含有する水分を効率的に減量することができる。
また、前記乾燥装置が間接加熱式のディスク方式であることにより、熱媒体が直接含水被処理物に接触することを防ぐことができる。
また、熱処理をした後に燃焼ガスを排出する熱処理装置を備え、前記熱処理装置は、セメント製造用ロータリーキルン、生石灰または軽量骨材の製造用ロータリーキルン、鉱石の焼成用ロータリーキルン、都市ごみの焼却炉、並びに家畜糞の炭化装置のうちから選ばれるいずれか一種であり、前記蒸気発生装置は、前記熱処理装置から供給された排熱ガスにより蒸気発生装置で蒸気を発生させであるので、蒸気製造コストを削減することができる。
また、水を蒸気に変換してから含水被処理物を加熱するため、排熱ガスで直接加熱する場合よりも多くの種類の乾燥装置を適用することができる。また、含水処理物である汚泥から、乾燥時に発生する臭気を伴う排ガス量を少なくできるため、排ガス処理装置を小型化することができる。
記乾燥装置の一例は、チャンバーと、前記チャンバー内に含水被処理物を供給する供給機構と、前記チャンバー内に回転可能に配置されて回転につれて前記チャンバー内の前記含水被処理物を攪拌する複数のディスクと、前記ディスク内に形成された蒸気路に前記蒸気を供給して前記ディスクを蒸気の潜熱により加熱するための蒸気供給機構と、前記チャンバーから水分量の減少した含水被処理物を排出するための排出機構とを具備し、前記蒸気路は前記チャンバーの内部空間とは連通していない。この場合、前記ディスクを介して蒸気潜熱により前記含水被処理物を効率的に加熱できるうえ、蒸気がチャンバー内部の含水被処理物と直接接触することがないので、装置から排出される蒸気に臭気がつかない利点を有する
本発明の第一の態様の含水被処理物処理システムは、蒸気タービンをさらに備え、前記蒸気タービンは、前記蒸気発生装置からの蒸気で回転されて発電機を運転してもよい。
本発明の第二の態様の含水被処理物処理方法では、前記蒸気発生装置で発生させた蒸気で蒸気タービンを回転させて発電機を運転してもよい。
上記の構成を有することにより、蒸気発生設備で発生した蒸気で蒸気タービンを回転させて発電機を運転することができる。その結果、第一の態様の含水被処理物処理システム、および第二の態様の含水被処理物の処理方法において、高温、高圧の蒸気を発電に適用することで大きな経済的効果を得ることができる。
本発明の第一の態様の含水被処理物処理システムは、前記乾燥装置における前記含水被処理物の加熱により生成された水蒸気を復水、回収する蒸気回収器をさらに備え、前記蒸気回収器で回収した水を水処理装置に排出、水処理してもよい。
本発明の第二の態様の含水被処理物処理方法では、前記乾燥装置において前記含水被処理物を加熱して生じた水蒸気を蒸気回収器により復水し、水処理装置に排出して水処理してもよい。
上記の構成を有することにより、含水被処理物を加熱することで、含水処理物から生じた蒸気を蒸気回収器により復水、回収し、水処理装置に排出して水処理することができる。その結果、第一の態様の含水被処理物処理システム、および第二の態様の含水被処理物の処理方法において、例えば、含水被処理物が有害物質(例えば、アンモニア、溶剤等に代表される、BODとして測定される物質、CODとして測定される物質等)を含有している場合でも、有害物質等が外部に排出されて環境に影響を与えるのを抑制し、安全に処理することができる。
本発明の第三の態様は乾燥汚泥製造システムであって、本発明の第一の態様の含水被処理物処理システムにおいて、前記含水被処理物として余剰汚泥を投入して、前記余剰汚泥の含有する水分を除去して乾燥汚泥とし、前記乾燥汚泥を貯留する貯留装置を備え、前記貯留装置に貯留された前記乾燥汚泥は、前記熱処理装置へ供給されることを特徴とする乾燥汚泥製造システムである。
本発明の第四の態様は乾燥汚泥製造方法であって、本発明の第二の態様の含水被処理物処理方法において、前記含水被処理物として余剰汚泥を投入して、前記余剰汚泥の含有する水分を除去して乾燥汚泥とし、貯留装置に前記乾燥汚泥を貯留し、前記貯留装置に貯留された前記乾燥汚泥を、前記熱処理装置へ供給することを特徴とする乾燥汚泥製造方法である。
この発明に係る含水被処理物処理システム、含水被処理物の処理方法及び乾燥汚泥製造システム、乾燥汚泥の製造方法によれば、余剰汚泥を蒸気で加熱することで余剰汚泥の水分を容易かつ効率的に除去して、乾燥汚泥を製造することができる。
また、乾燥装置と熱処理装置とが、お互いに必要なもの(熱、又は物質)を供給し合うので、エネルギーおよび物質をより有効に利用することができる。
この発明に係る含水被処理物処理システム、含水被処理物の処理方法及び乾燥汚泥製造システム、乾燥汚泥の製造方法によれば、蒸気発生装置が発生する蒸気により含水被処理物、余剰汚泥を効率的に加熱するので、含水被処理物の水分を容易かつ効率的に除去することができる。また、余剰汚泥の水分を容易かつ効率的に除去して乾燥汚泥を製造することができる。また、含水処理物である汚泥から、乾燥時に発生する臭気を伴うガスや水分を、環境中に未処理のまま放出することなく、容易に処理することができる。また、エネルギーおよび物質をより有効に利用することができる。
本発明の第一の実施形態に係る乾燥汚泥製造システムの概略構成を説明する図である。 第一の実施形態における汚泥乾燥装置の概略を説明する正面図である。 第一の実施形態における汚泥乾燥装置のディスクの正断面である。 第一の実施形態における汚泥乾燥装置のディスクの側断面図である。 第一の実施形態における汚泥乾燥装置の水分排水機構の断面図である。 本発明の第二の実施形態に係る乾燥汚泥製造システムの概略構成を説明する図である。
[第一実施形態]
図1は、本発明の第一の実施形態として、廃熱を利用した乾燥汚泥製造システムを説明する図であり、符号1は乾燥汚泥製造システムを示している。
乾燥汚泥製造システム1は、図1に示すように、ロータリーキルン(熱処理装置)10と、廃熱ボイラ(蒸気発生装置)11と、汚泥乾燥装置12と、蒸気タービン13と、発電機(不図示)と、蒸気回収器14と、水処理装置15と、貯炭装置16とを備える。この乾燥汚泥製造システム1は、例えば、汚水処理場における水処理で発生した余剰汚泥T1を汚泥乾燥装置12に投入して、加熱して水分を蒸発させることで余剰汚泥が含んだ水分を除去、減量した乾燥汚泥燃料T2を製造する。なお、図1に示したS1〜S5は、蒸気S1〜S4および水5を表しており、これらはそれぞれ適した移送手段(例えば、配管、ホース、溝等)により移送先に移送される。
この明細書において、乾燥汚泥燃料T2とは、投入した余剰汚泥T1から水分が除去、減量されたもの(例えば、水分が40%以下)を言い、余剰汚泥T1から水分を除去した状態で燃料として適さない場合であっても、さらに自然乾燥や他の乾燥手段等の水分除去を行うことにより燃料として好適な性状になる物も含む。
ロータリーキルン10は、例えば、セメント工場で使用される周知のセメント製造用ロータリーキルンであり、予熱部10Aと、傾斜して配置された筒状のロータリーキルン本体10Bと、冷却部10Cとを備え、燃料(例えば、重油、ガス、セメント原料等)を燃焼させたロータリーキルン本体10Bの内部で石灰石を含む原料M1をゆっくり回転させながら徐々に送りつつ加熱、焼成してセメントM2を製造する。
ロータリーキルン本体10Bは、入口温度が、例えば、約900℃、火炎が生じる部分の最高温度が約1450℃に達する。石灰石を含む原料M1はロータリーキルン本体10B内に一定時間滞留する。滞留時間は限定されないが、例えば30分である。
予熱部10Aは、ロータリーキルン本体10Bの排熱ガスG1で石灰石を含む原料M1を予熱する。ロータリーキルン本体10B内で石灰石を含む原料M1を加熱した後、排熱ガスG1は、石灰石を含む原料M1の投入口とは反対側に流れ、石灰石を含む原料M1がロータリーキルン本体10Bに移動するまでの間、石灰石を含む原料M1を昇温する。
冷却部10Cは、ロータリーキルン本体10Bで製造された高温のセメントM2が投入されて冷却される部分であり、冷却されたセメントM2は製品として次工程に搬送される。
なお、熱処理装置としては、セメント製造用ロータリーキルンに限られず、生石灰、軽量骨材(特殊な鉱物を高温で発泡させた骨材)等の製造や鉱石の焼成等に用いるロータリーキルンを適用してもよい。また、可燃物を多く含む都市ごみの焼却炉や、家畜糞の炭化装置等、熱処理(製造を含む)した後に燃焼ガスを排出する種々の熱処理装置の排熱ガスG1を熱源として利用してもよい。
この実施形態においては、廃熱ボイラ11の缶体内へ、ロータリーキルン10の予熱部10Aで石灰石を含む原料M1を予熱した後の排熱ガスG1(例えば、200〜400℃)が導かれる。排熱ガスG1により缶体内の水が加熱されることで、廃熱ボイラ11は水蒸気を発生させる。廃熱ボイラ11で生成された水蒸気は、気水分離機を経て高温高圧の蒸気タービンの駆動に適した蒸気とされた後、蒸気タービン13に供給され、図示しないブレードが回転され、図示しない発電機が駆動される。水蒸気の残余は汚泥乾燥装置12に供給される。
なお、排熱ガスG1に代えて、乾燥汚泥製造システム1で製造した乾燥汚泥燃料T2を燃焼材又は助燃材として、又は他の燃料により水を加熱し蒸気を発生させるようにしてもよい。
汚泥乾燥装置12としては、例えば図2から図5に示す汚泥乾燥装置を用いることができる。この汚泥乾燥装置は、含水被処理物を、蒸気によって間接的に乾燥する間接加熱型乾燥装置である。間接的に含水被処理物を加熱することにより、熱媒体として使用する水蒸気に、含水被処理物由来の臭気が取り込まれないという利点がある。
図2は、余剰汚泥T1の乾燥に適したディスク方式の汚泥乾燥装置12の一例を示す図である。このディスク方式の汚泥乾燥装置12は、基台121と、基台121の上部に配置された円筒状のドラム122と、このドラム122に配置され軸線周りに回転する攪拌機123と、攪拌機123を回転させる図示しない駆動部と、余剰汚泥T1をドラム122に投入するホッパ125とを備えている。
ドラム122は、余剰汚泥T1を投入する投入口122Aと、ドラム122の側分に設けられ水分が除去されて水分含有量が減少した乾燥汚泥燃料T2がオーバーフローして排出される排出口122Bと、空気取入れ口122Cと、余剰汚泥T1から除去された蒸発蒸気を排出する排気口122Dとを備えている。
ドラム122は外壁と内壁とからなるジャケット構造を有している。この外壁と内壁とに囲まれた空間には、熱媒体である蒸気S3が送り込まれる。ジャケットに供給された蒸気S3は熱交換により水S5に変わる。
ドラム122の底部には、ドレンパイプが設けられている。水S5は、このドレンパイプを通り、ドラム122外に排出される。排出された水S5は、蒸気S2と共に排熱ボイラ(蒸気発生装置)11に戻される。
攪拌機123は、回転軸123Aと、回転軸123Aの外周に設けられ軸線O方向に複数配置された円盤状のディスク123Bと、これらディスク123Bに蒸気S3を流入させる流入口123Cと、前記回転軸123Aに固定されたギア123Dとを備えている。流入口123Cから流入させた蒸気S3は、各ディスク123B内部に形成された流路を通過し、水に変わるとともに潜熱でディスク123Bを加熱する。
以上で説明したように、ドラム122内の余剰汚泥T1は、ドラム122の内壁、および後述の攪拌機123のディスク123Bの両方から加熱される。
図3は、ディスク123Bと回転軸123Aの断面図である。
回転軸123Aは中空の筒形状をしており、回転軸123Aの外径とほぼ同一形状の回転軸内部空間131を有する。この回転軸123Aの外周面には、軸線Oに沿って、円盤形状のディスク123Bが間隔を開けて複数設けられている。図3に示した通り、このディスク123Bの厚みは、中心側で厚く、その外縁部に近づくにしたがい、薄くなっている。
ディスク123Bは、ステンレス等の金属で形成された中空構造であり、ディスク123Bの外形とほぼ同一形状のディスク内部空間132を有する。
回転軸内部空間131とディスク内部空間132との間の回転軸外壁には、回転軸内部空間131とディスク内部空間132とを連通するドレンパイプ133が設けられている。熱媒体として回転軸内部空間131に供給された蒸気S3は、ドレンパイプ133を介して、ディスク内部空間132へ供給される。蒸気S3はディスク123Bの内壁面で潜熱を放出して凝縮して水となる。
その結果、ディスク123Bの表面は加熱され、加熱されたディスク123B表面に接触した余剰汚泥T1が加熱される。
ドレンパイプ133は、一つのディスク123B毎に少なくとも一つ備えられる。ドレンパイプ133は、図4に示すように、回転軸123A周りに同じ間隔を開けて複数箇所に設けられてもよい。このように均等に複数箇所にドレンパイプ133を設けることで、ディスク内部空間132内の複数箇所に熱媒体としての蒸気を均等に送り込むことができる。
図4は、ディスク123Bの側断面図である。
ディスク内部空間132内には、ディスク内部空間132を分割する長バッフル134と、ディスク内部空間132を部分的に分割する短バッフル135とからなる分割板の一組が設けられている。長バッフル134は、回転軸123Aの外壁から、ディスク123Bの外縁部内壁まで、ほぼ半径方向に沿って延びている。短バッフル135は、回転軸123Aの外壁から、ディスク123Bの外縁部側に向けて半径方向に延びているが、ディスク123Bの外縁部内壁までは届いていない。したがって、短バッフル135により部分的に分割されているディスク内部空間132は、短バッフルをまたいで連通している。
長バッフル134と短バッフル135の一組は、ドレインパイプ133を、回転軸軸周りで両側から囲んでいる。そして、ドレインパイプ133に対して、回転方向前側には、短バッフル135が設けられ、ディスク(軸)回転方向後ろ側には、長バッフル134が設けられている。
図4に示されるように、一つのディスク123Bは、そのディスク内部空間132内に二組以上の長バッフル134および短バッフル135からなる組を有してもよい。
ディスク内部空間132へ送り込まれてた蒸気S3は、ディスク123Bの外壁を介して余剰汚泥T1を加熱する。この余剰汚泥T1の加熱に伴う熱交換により、ディスク内部空間132へ送り込まれてた蒸気S3は冷却され、その一部は凝結し液体となる。この液体はディスク123Bの内壁に付着する。
図5に示されるように、この凝結した液体(水分)は重力及びディスク123Bにかかる遠心力により、ディスク123Bの外縁部内壁側に集積される。ディスクの回転に伴い、ディスク123Bの外縁部内壁側に集積された水分(S5)は、長バッフル134により受け止められる。ディスク123Bの回転に伴い、長バッフル134と短バッフル135の一組が、回転軸周方向の上方へ変位した場合、長バッフル134により受け止められ、ディスク123Bの外縁部内壁側に集積された水分(S5)は、反対側の短バッフル135と長バッフル134とに挟まれた形で保持される。この水分S5は、重力にしたがい、短バッフル135と長バッフル134との間に位置するドレインパイプ133から、回転軸内部空間131内へ落下する。
図5は、軸内部空間に貯まった水分S5を汚泥乾燥装置外部へ排出するための水分排出機構の断面図である。
この水分排出機構140は、回転軸123Aの両端の内、蒸気S3が供給される端(前端)とは反対側の端(後端)に設けられている。上記の例では、水分排出機構140は、回転軸123Aの後端側に設けられているが、本発明の第一の実施形態における汚泥乾燥装置では、上記水分排出機構140は、回転軸123Aの上述の前端側(蒸気S3が供給される側)に設けられてもよい。
水分排出機構140は、サイフォン管141と、連結部142と、後端キャップ143と、回転シール機構145と、延長管144とを備える。
回転軸123Aの後端は、後端キャップ143により塞がれている。後端キャップ143の中心には、穴が設けられており、延長管144が挿入されている。後端キャップ143の外側端部を形成する面には、回転シール機構145が取り付けられている。
延長管144は、軸内部空間131に貯まった水分S5を、汚泥乾燥装置の外部へ排出するための配管である。そして、その一部は回転軸123Aの軸方向と平行に延び、軸中心を貫く形で回転軸123Aの後端から、後端キャップ143の穴を通して回転軸123Aへ挿入されている。
延長管144の回転軸123Aへ挿入された側の端部は、軸内部空間131内で、連結部142を介して、サイフォン管141に連通されている。
サイフォン管141は、軸内部空間131内で下方(重力の働く方向)へ延びる配管である。サイフォン管141の両端の内、延長管144に連結されている側の端(後端)とは反対側の端(前端)は、回転軸123Aの内周面近傍まで延びている。
水分排出機構140を構成する部材の内、後端キャップ143は、回転軸123Aと共に回転する。サイフォン管141と、連結部142と、延長管144とは、固定されている。回転シール機構145により、回転軸内空間131の密閉が保たれている。
固定されているサイフォン管の前端が回転軸123Aの回転の妨げとならないように、サイフォン管141の前端と、回転軸123A内周面との間には、スペースが設けられている。
サイフォン管141の前端は、水平の断面形状を持つ開口部となっている。そして、この開口部は回転軸内空間131に貯まった水分S5の液面よりも下方に延びている。
回転軸内空間131には、高圧の蒸気S3が供給されるため、回転軸内空間131に貯まった水分S5は、圧力で押し出され、サイフォン管141を経由して、延長管144及び回転シール機構145を通って攪拌機123の外部に排出される。
含水被処理物の乾燥のために熱媒体として使用された蒸気S3は、含水被処理物に直接接触していないので、水分S5には、含水被処理物由来の臭気は取り込まれない。
次に、汚泥乾燥装置12における余剰汚泥T1の乾燥手段について説明する。
ホッパ125に余剰汚泥T1を供給すると、余剰汚泥T1はスクリュー125Aにより出口125B側に移送され、投入口122Aを経由してドラム122内に投入される。
ドラム122に投入された余剰汚泥T1は、蒸気流入口123Cから流入した蒸気S3がディスク123B内を流通することにより加熱されたディスク123Bの表面と接して加熱される。その結果、余剰汚泥T1に含まれる水分は、蒸発蒸気となり除去される。乾燥装置12において蒸気S3が凝縮してできた水S5は、タービン13からの蒸気S2とともに廃熱ボイラ11に戻される。
余剰汚泥T1から蒸発した蒸発蒸気は排気口122Dから排出される。また、乾燥汚泥燃料T2は、排出口122Bから排出される。このように、乾燥装置12を用いることにより効率的に乾燥汚泥燃料を製造することができる。
蒸気タービン13は、図示しない発電機に連結されていて、廃熱ボイラ11から送られた水蒸気がタービン翼に衝突することで回転され、この蒸気タービン13が発電機を運転することで電力を生み出す。
蒸気タービン13に供給される蒸気S1は、例えば、250℃〜500℃、圧力が5〜25MPaとされており、蒸気タービン13において温度が低下して蒸気S2となり、蒸気S2は廃熱ボイラ11の缶体に還流する。なお、蒸気タービン13で使用した蒸気を系外に排出してもよい。
蒸気回収器14は、汚泥乾燥装置12で加熱された余剰汚泥T1から発生した蒸気(排ガス)S4(水蒸気を含む)を回収、凝縮して水分として回収するものであり、余剰汚泥T1が含む水分に有害物質(例えば、BODとして測定される物質、CODとして測定される物質等)が含まれている場合でも、有害物質が大気中にそのまま放出されるのを抑制する。
水処理装置15は、例えば、生物式、化学式、物理式の周知の水処理装置を用いることができる。この水処理装置15は、蒸気回収器14で回収した水のBOD、COD、有害物等を効率的に環境基準に適合する範囲に調整して、乾燥汚泥燃焼製造システム1の外部に排出する。
貯炭装置16は、製造された乾燥汚泥T2を貯留する装置であり、この実施形態では、製造した乾燥汚泥T2を一時的に貯留して、ロータリーキルン10へセメント原料として供給する。乾燥汚泥T2は粉砕してセメント原料又は助燃剤として使用することができる。
なお、製造された乾燥汚泥T2は、ロータリーキルン10で助燃材として燃焼させる他に、燃料として燃焼させてもよいし、ロータリーキルン10以外で燃焼させてもよい。
また、製造された乾燥汚泥T2は、燃料としてではなく、埋立用資材、土嚢等、他の用途に用いてもよいし、乾燥された被処理物を最終処分場で処分する対象としてもよい。
次に、乾燥汚泥製造システム1の作用について説明する。
1)ロータリーキルン10を運転する。定常状態では、予熱部10Aに投入された石灰石を含む原料M1がロータリーキルン本体10Bに移送される。ロータリーキルン本体10Bでは、燃料が燃焼されていて、予熱された石灰石を含む原料M1を加熱してセメントM2を製造し、製造されたセメントM2は冷却部10Cに移送されて冷却され、製品として取出される。
2)ロータリーキルン本体10Bにおいて石灰石を含む原料M1を加熱した後の燃焼ガス(例えば、600〜1000℃)は予熱部10Aに排出され、予熱部10Aで石灰石を含む原料M1を加熱した後に排熱ガスG1として予熱部10Aから排出される。
3)予熱部10Aから排出された排熱ガスG1は、廃熱ボイラ11に送られて缶体内の水を加熱して蒸気を発生させる。
4)廃熱ボイラ11で発生した蒸気は、例えば、気水分離されて高温、高圧の蒸気S1とされて蒸気タービン13に送られ発電に供される。
一方、蒸気タービン13に移送した残余の蒸気S3は冷却後(150℃〜200℃の比較的温度が低いもの)に汚泥乾燥装置12に移送される。
汚泥乾燥装置12に蒸気S3が供給されたら、汚泥乾燥装置12に余剰汚泥T1を投入し、投入された余剰汚泥T1は汚泥乾燥装置12の内部で加熱されて余剰汚泥T1の水分が蒸発、除去され、乾燥汚泥燃料T2が製造される。
余剰汚泥T1の水分は、汚泥乾燥装置12によって、例えば、含水量30〜40%まで除去、減量されて乾燥汚泥燃料T2が製造される。(修正指示がありましたが、「そのまま」とのメモが記されておりましたので修正しておりません)
汚泥乾燥装置12において加熱された余剰汚泥T1からは、例えば、有害物質を含んだ水分が発生するが、この水蒸気を蒸気回収器により復水、回収して、水処理装置に移送して水処理する。水処理することにより、有害物質等を除去するとともに、BOD,CODを許容範囲内として系外に排出する。
以上、説明したように、汚泥乾燥燃料製造システム1によれば、廃熱ボイラ11が発生する蒸気を汚泥乾燥装置12に供給して余剰汚泥T1を加熱し、余剰汚泥T1の水分を蒸発、減量させることができる。
汚泥乾燥燃料製造システム1によれば、ロータリーキルン10で発生した排熱ガスG1の熱で蒸気を発生させるので、蒸気発生コストを削減することができる。また、蒸気に変換してから余剰汚泥T1を加熱するため、余剰汚泥T1を排熱ガスG1で直接加熱する場合よりも多くの種類の汚泥乾燥装置を適用することが可能である。しかも、乾燥汚泥燃料T2を効率的に製造することができる。
汚泥乾燥燃料製造システム1によれば、廃熱ボイラ11で発生させた蒸気で蒸気タービン13を回転させ、発電機を運転するので、発電による経済的効果に加えて発電に適さない蒸気を有効利用することができる。
汚泥乾燥燃料製造システム1によれば、余剰汚泥T1を加熱して生じた蒸気を蒸気回収器により復水、回収し、水処理装置15に排出して水処理するので、例えば、余剰汚泥T1が有害物質(例えば、アンモニア等)を含有している場合であっても、有害物質を外部に排出することなく、環境への影響を抑制して安全に処理することができる。
なお、上記の実施形態において記載した技術的事項については、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施の形態においては、乾燥汚泥製造システム1が、廃熱ボイラ11と、汚泥乾燥装置12と、蒸気タービン13と、発電機(不図示)と、蒸気回収器14と、水処理装置15と、貯炭装置16とを備える場合について説明したが、例えば、蒸気タービン13と、発電機(不図示)と、蒸気回収器14と、水処理装置15と、貯炭装置16については必要に応じて設けてもよい。
また、上記実施の形態においては、汚泥乾燥装置12として、ディスク方式汚泥乾燥装置を適用する場合について説明したが、その他の方式の乾燥装置を適用してもよい。
また、廃熱ボイラ11に代えて、通常のボイラを用いてもよい。
上記実施の形態においては、余剰汚泥T1を乾燥して乾燥汚泥燃料を製造する場合について説明したが、土壌その他の含水被処理物に適用することもできる。
また、汚泥乾燥装置12がドラム式乾燥装置であるある場合について説明したが、他の形式の乾燥装置を用いてもよい。
[第二実施形態]
以下、図6を参照し、この発明の第二の実施の形態について説明する。
図6は、本発明の第二の実施形態に係る廃熱を利用した乾燥汚泥製造システムを説明する図であり、符号201は乾燥汚泥製造システムを示している。尚、前述の実施形態と同一部材には同一の符号を付し、その説明を省略する。
この図6に示す本発明の第二の実施形態に係る乾燥汚泥製造システム201は、第一の実施形態に係る乾燥汚泥製造システム1と同様に、ロータリーキルン(熱処理装置)210と、廃熱ボイラ(蒸気発生装置)11と、汚泥乾燥装置12と、蒸気タービン13と、発電機(不図示)と、蒸気回収器14と、水処理装置15と、貯炭装置16とを備える。
第二の実施形態に係る乾燥汚泥製造システム201は、上記の構成要素に加えて以下の要素を含む。
第二の実施形態に係る乾燥汚泥製造システム201は、廃熱ボイラ11から蒸気タービン13へと蒸気を流すための第一の蒸気流路220、又は蒸気タービン13から廃熱ボイラ11へと蒸気を流すための第二の蒸気流路221に、蒸気の一部を汚泥乾燥装置12へと抜き出すバルブ17を有している。
また、バルブ17は、第一の蒸気流路220および第二の蒸気流路221の両方に備えられてもよい。
バルブ17の開度は、乾燥汚泥装置12に必要とされる熱容量に応じて適宜調節される。汚泥乾燥装置12に供給される余剰汚泥T1の量が多い場合、余剰汚泥T1に含まれる水分が多い場合、および必要とされる乾燥汚泥の乾燥度が高い場合、大きく設定される。また、逆の場合には、バルブ17の開度は小さく設定され、蒸気タービン13からの発電が優先される。
第二の蒸気流路221に備えられたバルブ17は、廃熱ボイラ11により発生された蒸気の内、蒸気タービン13で発電に利用されなかった蒸気を、汚泥乾燥装置12へ供給する。
第二の蒸気流路221を流れる蒸気は、一部のみを、汚泥乾燥装置212へ供給しても良いし、全てを供給しても良い。
上記バルブ17と汚泥乾燥装置12とを連結する上記流路には加湿器18が設けられている。この加湿器18により、汚泥乾燥装置12へ供給される蒸気の飽和水蒸気量は、飽和状態まで高められる。飽和度の高い蒸気を汚泥乾燥装置12へ供給することにより、伝熱効率(係数)を増加することができる。これにより、より効果的に、セメント製造施設で発生した排ガスに含まれる熱を余剰汚泥T1へ伝えることができるようになり、効率的な汚泥乾燥へとつながる。
本発明の第二の実施形態に係る乾燥汚泥製造システム201は、セメント製造施設の一部へ組み込まれている。セメント製造施設の一部とは、図6に示される原料供給部230及びロータリーキルン210を意味する。
ロータリーキルン210は、セメント工場で使用されるセメント製造用ロータリーキルンであり、予熱部210Aと、ロータリーキルン本体210Bと、冷却部210Cとを備え、燃料(例えば、重油、ガス、セメント原料等)を燃焼させたロータリーキルン本体210Bの内部で石灰石を含む原料M1をゆっくり回転させながら徐々に送りつつ加熱、焼成してセメントM2を製造する。
ロータリーキルン本体210Bは、入口温度が、例えば、約900℃、火炎が生じる部分の最高温度が約1450℃に達する。石灰石を含む原料M1はロータリーキルン本体210B内に一定時間滞留する。滞留時間は限定されないが例えば30分である。
予熱部210Aは、ロータリーキルン本体210Bの排熱ガスG1で石灰石を含む原料M1を予熱するものである。ロータリーキルン本体210B内で石灰石を含む原料M1を加熱した後、排熱ガスG1は、石灰石を含む原料M1の投入口とは反対側に流れ、石灰石を含む原料M1がロータリーキルン本体210Bに移動するまでの間、石灰石を含む原料M1を昇温する。
冷却部210Cは、ロータリーキルン本体210Bで製造された高温のセメントM2が投入されて冷却される部分であり、冷却されたセメントM2は製品として次工程に搬送される。
貯炭装置16に貯留された乾燥汚泥T2は、燃料または原料としてセメント製造施設へ供給することができる。乾燥汚泥T2を、セメント製造施設へ、燃料として供給する場合は、ロータリーキルン本体210Bの加熱バーナーに設けられた入り口E3から、乾燥汚泥T2を供給する。乾燥汚泥T2を、セメント製造施設へ、原料として供給する場合は、原料供給部230上方に設けられた入り口E2、又はロータリーキルン本体210Bの上流側に設けられた入り口E1から、乾燥汚泥T2を供給する。
上記のように、本発明の第二の実施形態の乾燥汚泥製造装置は、セメント製造施設の一部に組み込まれている。そして、セメント製造施設で発生する廃熱処理ガスの熱が、乾燥汚泥製造装置で蒸気発生のために利用される。この蒸気は熱媒体として余剰汚泥T1の加熱および乾燥に使用される。そして、得られる乾燥汚泥T2は、セメント製造施設で燃料、又は原料として再利用される。このように、乾燥汚泥製造装置とセメント製造施設とが、お互いに必要なもの(熱、又は物質)を供給し合うので、本発明の第二の実施形態の乾燥汚泥製造装置では、エネルギーおよび物質をより有効に利用することができる。
本発明に係る含水被処理物処理システム、含水被処理物の処理方法及び乾燥汚泥製造システム、乾燥汚泥の製造方法によれば、含水被処理物の処理及び余剰汚泥から乾燥汚泥の製造を効率的に行うことができるので産業上利用可能である。
S1、S2、S3、S4 蒸気
S5 水(水分)
T1 余剰汚泥(含水被処理物)
T2 乾燥汚泥
1、201 乾燥汚泥製造システム(含水被処理物処理システム)
10、210 ロータリーキルン(熱処理装置)
11 ボイラ(蒸気発生装置)
12 汚泥乾燥装置(乾燥装置)
13 蒸気タービン
14 蒸気回収器
15 水処理装置
16 貯炭装置

Claims (10)

  1. 含水被処理物の水分を減量処理する含水被処理物処理システムであって、
    水を加熱して蒸気を発生する蒸気発生装置と、
    含水被処理物が投入される乾燥装置と、
    熱処理をした後に燃焼ガスを排出する熱処理装置と、を備え、
    前記乾燥装置は、間接加熱式のディスク方式であり、
    前記乾燥装置は、前記蒸気発生装置からの蒸気で前記含水被処理物を加熱して、前記含水被処理物の水分を除去、含有水分を減量
    前記熱処理装置は、セメント製造用ロータリーキルン、生石灰または軽量骨材の製造用ロータリーキルン、鉱石の焼成用ロータリーキルン、都市ごみの焼却炉、並びに家畜糞の炭化装置のうちから選ばれるいずれか一種であり、
    前記蒸気発生装置は、前記熱処理装置から供給された排熱ガスにより蒸気発生装置で蒸気を発生させることを特徴とする含水被処理物処理システム。
  2. 請求項1に記載の含水被処理物処理システムであって、
    蒸気タービンと、をさらに備え、
    前記蒸気タービンは、前記蒸気発生装置からの蒸気で回転されて発電機を運転する含水被処理物処理システム。
  3. 請求項1に記載の含水被処理物処理システムであって、
    前記乾燥装置における前記含水被処理物の加熱により生成された水蒸気を復水、回収する蒸気回収器をさらに備え、
    前記蒸気回収器で回収した水を水処理装置に排出、水処理する含水被処理物処理システム。
  4. 請求項に記載の含水被処理物処理システムであって、
    前記乾燥装置における前記含水被処理物の加熱により生成された水蒸気を復水、回収する蒸気回収器をさらに備え、
    前記蒸気回収器で回収した水を水処理装置に排出、水処理する含水被処理物処理システム。
  5. 請求項1に記載の含水被処理物処理システムにおいて、
    前記含水被処理物として余剰汚泥を投入して、前記余剰汚泥の含有する水分を除去して乾燥汚泥とし、
    前記乾燥汚泥を貯留する貯炭装置を備え、
    前記貯炭装置に貯留された前記乾燥汚泥は、前記熱処理装置へ供給されることを特徴とする乾燥汚泥製造システム。
  6. 含水被処理物の水分を減量処理する含水被処理物処理方法であって、
    蒸気発生装置で水を加熱して蒸気を発生し、
    乾燥装置に含水被処理物を投入し、
    熱処理装置で熱処理をした後に、排ガスを排出し、
    前記乾燥装置は、間接加熱式のディスク方式であり、
    前記乾燥装置において、前記蒸気発生装置からの蒸気で前記含水被処理物を加熱して、前記含水被処理物の水分を除去して、含有水分を減量させ
    前記熱処理装置は、セメント製造用ロータリーキルン、生石灰または軽量骨材の製造用ロータリーキルン、鉱石の焼成用ロータリーキルン、都市ごみの焼却炉、並びに家畜糞の炭化装置のうちから選ばれるいずれか一種であり、
    前記蒸気発生装置に、熱処理装置で発生した排熱ガスを供給することを特徴とする含水被処理物処理方法。
  7. 請求項に記載の含水被処理物処理方法であって、
    前記蒸気発生装置で発生させた蒸気で蒸気タービンを回転させて発電機を運転する含水被処理物処理方法。
  8. 請求項に記載の含水被処理物処理方法であって、
    前記乾燥装置において前記含水被処理物を加熱して生じた水蒸気を蒸気回収器により復水し、水処理装置に排出して水処理する含水被処理物処理方法。
  9. 請求項に記載の含水被処理物処理方法であって、
    前記乾燥装置において前記含水被処理物を加熱して生じた水蒸気を蒸気回収器により復水し、水処理装置に排出して水処理する含水被処理物処理方法。
  10. 請求項に記載の含水被処理物処理方法において、
    前記含水被処理物として余剰汚泥を投入して、前記余剰汚泥の含有する水分を除去して乾燥汚泥とし、
    貯炭装置に前記乾燥汚泥を貯留し、
    前記貯炭装置に貯留された前記乾燥汚泥を、前記熱処理装置へ供給することを特徴とする乾燥汚泥の製造方法。
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