JP6045813B2 - ティルティングパッドジャーナル軸受 - Google Patents

ティルティングパッドジャーナル軸受 Download PDF

Info

Publication number
JP6045813B2
JP6045813B2 JP2012109271A JP2012109271A JP6045813B2 JP 6045813 B2 JP6045813 B2 JP 6045813B2 JP 2012109271 A JP2012109271 A JP 2012109271A JP 2012109271 A JP2012109271 A JP 2012109271A JP 6045813 B2 JP6045813 B2 JP 6045813B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pad
rotating shaft
bearing
inner ring
rigidity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012109271A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013234746A (ja
Inventor
勇樹 見村
勇樹 見村
均 榊田
均 榊田
三上 誠
誠 三上
和徳 池田
和徳 池田
大石 勉
勉 大石
平野 俊夫
俊夫 平野
真人 三澤
真人 三澤
健一 今井
健一 今井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2012109271A priority Critical patent/JP6045813B2/ja
Publication of JP2013234746A publication Critical patent/JP2013234746A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6045813B2 publication Critical patent/JP6045813B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Sliding-Contact Bearings (AREA)
  • Mounting Of Bearings Or Others (AREA)

Description

この発明の実施の形態は、ティルティングパッドジャーナル軸受に関する。
蒸気タービンおよび発電機のような大型高速回転機械の回転軸は、ティルティングパッドジャーナル軸受によって支持される。ティルティングパッドジャーナル軸受は、例えば揺動可能な六つのパッドを有する。これらのパッドは、回転軸を囲んで配置され、回転軸の動きに対して自由に揺動する。
ジャーナル軸受の潤滑剤として、例えば油が用いられる。ティルティングパッドジャーナル軸受に供給された潤滑油は、回転する回転軸との間の摩擦によって移動し、回転軸と各パッドとの間に供給される。供給された潤滑油は、回転軸とパッドとの間に介在する油膜となる。
各パッドは、回転軸の回転によって生じた油膜の圧力分布に応じて揺動する。詳しく述べると、例えば回転軸の下方のパッドは、パッドの揺動の中心点が油膜の圧力分布の中心点の鉛直下方に位置するように揺動する。このようにパッドが揺動することで、回転軸に不安定な振動が生じることが抑制される。
特開平7−180721号公報
回転機械の大型化および回転の高速化によって、ティルティングパッドジャーナル軸受を用いたとしても不安定振動が発生するおそれが生じる。例えば当該回転機械の負荷が大きくなると振動が発生、または振動が急激に大きくなることがある。
本発明の目的は、安定性の高いティルティングパッドジャーナル軸受を提供することにある。
一つの実施の形態に係るティルティングパットジャーナル軸受は、第1のパッドと、第2のパッドとを備える。前記第1のパッドは、軸受内輪の内部に揺動可能に配置され、油膜を介して回転軸の下方に位置し、第1の基部と第1のメタル部と第1のピボット部とを有する。前記第2のパッドは、前記軸受内輪の内部に揺動可能に配置され、第2の基部と第2のメタル部と第2のピボット部とを有し、前記軸受内輪の周方向において前記第1のパッドと隣接し、前記第1のパッドの基部よりも剛性が低くなるように前記第2のパッドの基部に空洞部が設けられる。

第1の実施の形態に係る蒸気タービンの一部を切り欠いて示す側面図。 第1の実施形態の軸受を図1のF2−F2線に沿って示す断面図。 第1の実施形態の軸受の一部を示す断面図。 第1の実施形態の油膜の圧力分布を示す軸受の断面図。 第1の実施形態の油膜および軸受の剛性の構成を示す断面図。 第1の実施形態の回転軸および一対の軸受を示す側面図。 第1の実施形態の蒸気タービンの一部を拡大して示す断面図。 第1の実施形態の蒸気タービンの一部を図1のF8−F8線に沿って示す断面図。 第1の実施形態の回転軸が回転しているときの軸受を示す断面図。 第1の実施形態の回転軸の振れ回りの軌道を示す断面図。 第2の実施の形態に係る軸受の一部を示す断面図。 第2の実施形態の第2のパッドを分解して示す断面図。 第3の実施の形態に係る軸受の一部を示す断面図。 第4の実施の形態に係る軸受の一部を示す断面図。 第5の実施の形態に係る軸受の一部を示す断面図。 第6の実施の形態に係る軸受の一部を示す断面図。 第7の実施の形態に係る軸受の一部を示す断面図。
以下に、第1の実施の形態について、図1から図10を参照して説明する。図1は、蒸気タービン10の一部を切り欠いて概略的に示す側面図である。蒸気タービン10は、回転機械の一例である。図1に示すように、蒸気タービン10は、ケーシング11と、回転軸12と、複数の静翼13と、複数の動翼14と、一対のティルティングパッドジャーナル軸受(以下「軸受」と称する)15とを備えている。
ケーシング11の内部に、流路21が形成されている。流路21は、少なくとも一部が断面円形状に形成される。ケーシング11に、流路21の一方の端部に通じる供給口が設けられる。当該供給口から、流路21に蒸気が供給される。蒸気タービン10に供給された蒸気は、図1の矢印に示すように流路21を流れる。
回転軸12は、ケーシング11に配置されている。回転軸12の一部は流路21に配置される。回転軸12の端部は、ケーシング11の外に突出している。なお、回転軸12の全体がケーシング11に収容されても良い。
複数の静翼13は、流路21の内壁にそれぞれ固定されている。静翼13は、通過する蒸気を圧力降下させる。複数の静翼13の直径はそれぞれ異なっている。静翼13と回転軸12との間に、隙間が形成されている。
複数の動翼14は、回転軸12にそれぞれ固定されている。複数の動翼14は、通過する蒸気の運動エネルギーをトルクに変換し、回転軸12を回転させる。複数の動翼14は、回転軸12の軸方向において、複数の静翼13と交互に並んでいる。複数の動翼14の直径はそれぞれ異なっている。
それぞれの動翼14の端部と流路21の内壁との間に、複数のシール部23が設けられている。シール部23は、流路21の内壁からそれぞれ突出している形状と、動翼14の先端からそれぞれ突出している形状がある。シール部23は、流路21の周方向に延びるリブ状に形成されている。複数のシール部23は、流路21の軸方向に並んで配置される。シール部23の先端と動翼14の端部との間に、隙間が形成される。
一対の軸受15は、ケーシング11の内部において、回転軸12にそれぞれ取り付けられる。静翼13および動翼14は、一対の軸受15の間に位置する。軸受15は、回転軸12を回転自在に支持する。
図2は、図1のF2−F2に沿って軸受15を示す断面図である。図3は、軸受15の一部を示す断面図である。図2に示すように、軸受15は、軸受内輪25と、第1のパッド26と、一対の第2のパッド27と、三つの第3のパッド28A,28B,28Cを有している。言い換えると、軸受15は六つのパッドを有している。
軸受内輪25は、内部に潤滑室31が設けられた円筒形状に形成されている。潤滑室31に、油のような潤滑剤が充填されている。軸受内輪25は、軸受外輪に収容される。軸受内輪25は、当該軸受外輪によってケーシング11に固定されている。
軸受内輪25および前記軸受外輪に、回転軸12が回転可能に挿通されている。図2に示すように、回転軸12の自重によって、回転軸12の中心は、軸受内輪25の中心よりも下方に位置する。
第1ないし第3のパッド26,27,28A,28B,28Cは、軸受内輪25の内部である潤滑室31に配置される。第1ないし第3のパッド26,27,28A,28B,28Cは、基部33と、メタル部34と、ピボット35とをそれぞれ有している。
基部33は、軸受内輪25の内壁に向いた背面33aを有している。背面33aは、軸受内輪25の内壁に向かって膨らんだ曲面状に形成されるが、例えば球面状に形成されても良い。図3に示すように、背面33aの曲率中心は、軸受内輪25の曲率中心Obよりも軸受内輪25に近い。
メタル部34は、基部33に固定されている。メタル部34は、回転軸12に面する潤滑面34aを有している。潤滑面34aは、凹んだ曲面状に形成されるが、例えば球面状に形成されても良い。図3に示すように、潤滑面34aの曲率中心Opは、軸受内輪25の曲率中心Obよりも軸受内輪25に近い。
ピボット35は、基部33の背面33aから軸受内輪25の内壁に向かって突出している。ピボット35は、軸受内輪25の内壁に設けられたピボットホルダー37に接触している。これにより、第1ないし第3のパッド26,27,28A,28B,28Cは、それぞれピボット35とピボットホルダー37との接触点を中心に自由に揺動する。
図2に示すように、第1のパッド26は、潤滑油を介して回転軸12の下方に配置されている。言い換えると、第1のパッド26の少なくとも一部が、回転軸12の中心軸の鉛直下方に位置している。
一対の第2のパッド27は、軸受内輪25の周方向において、第1のパッド26にそれぞれ隣接している。言い換えると、一対の第2のパッド27の間に、第1のパッド26が配置されている。
第2のパッド27の基部33の内部に、空洞部41が設けられている。空洞部41は、第2のパッド27の周方向における一方の端部の近傍から、他方の端部の近傍まで設けられている。空洞部41には、例えば空気が充填されているが、他の物質が充填されても良いし、真空であっても良い。
第3のパッド28Aは、軸受内輪25の周方向において、一方の第2のパッド27に隣接している。第3のパッド28Bは、軸受内輪25の周方向において、他方の第2のパッド27に隣接している。第3のパッド28Cは、軸受内輪25の周方向において、第3のパッド28A,28Bに隣接している。言い換えると、第3のパッド28Cは、他の第3のパッド28A,28Bの間に位置する。
第1ないし第3のパッド26,27,28A,28B,28Cは、軸受内輪25の周方向において、等間隔に配置されている。第3のパッド28Cは、第1のパッド26の反対側に位置する。言い換えると、第3のパッド28Cは、回転軸12の上方に位置する。
以下、上記の軸受15の機能について説明する。なお、特に説明のない限り、第1ないし第3のパッド26,27,28A,28B,28Cのうち、第2のパッド27について代表して説明する。第1および第3のパッド26,28A,28B,28Cは、第2のパッド27と同様の機能を有する。
潤滑室31に供給された潤滑油は、回転する回転軸12との間に生じる摩擦によって移動する。これにより、潤滑油が第1ないし第3のパッド26,27,28A,28B,28Cと回転軸12との間に供給される。
図3において、説明のため、軸受内輪25の曲率中心Obとメタル部34の潤滑面34aの曲率中心Op、第2のパッド27の重心Gをつなぐ直線L1を示す。さらに、第2のパッド27の重心Gから延び、直線L1に垂直な垂線L2を示す。垂線L2を第2のパッド27の傾きθの基準(0°)とする。本明細書において、当該基準から反時計回り(回転軸12の回転方向と同方向)に傾くときを正側、時計回りに傾くときを負側と定義する。
上記のように、潤滑油は回転軸12と第2のパッド27との間の隙間に供給されている。第2のパッド27の潤滑面34aは静止している。一方、回転軸12は非常に高周速で回転する。第2のパッド27と回転軸12との間の隙間において、潤滑油の回転軸12側と第2のパッド27側との間では、非常に大きな速度差が発生する。このような速度差が発生すると、潤滑油にせん断力が働き、潤滑油内部で粘性力が発生する。
図4は、油膜の圧力分布を概略的に示す軸受15の断面図である。潤滑油内部の粘性作用と、回転軸12と第2のパッド27の動きから形成される傾きθにより、くさび効果が発生する。これにより、図4に示すように、回転軸12と第1および第2のパッド26,27との間の隙間にある潤滑油に油膜圧力分布P1〜P3が発生する。図4において、二点鎖線によって油膜圧力分布P1〜P3の大きさと分布とが概略的に示される。
油膜圧力分布P1は、第3のパッド28Bに隣接する第2のパッド27と回転軸12との間に発生する。油膜圧力分布P2は、第1のパッド26と回転軸12との間に発生する。油膜圧力分布P3は、第3のパッド28Aに隣接する第2のパッド27と回転軸12との間に発生する。なお、油膜圧力分布P1〜P3は、回転軸12の回転方向に基づいて順番に定義したものである。
第1および第2のパッド26,27に発生する油膜圧力分布P1〜P3を全周積分すると、回転軸12にかかる荷重Wに一致する。第2のパッド27は、回転軸12の回転に応じて変化する油膜圧力分布P3の中心点が、軸受内輪25の中心と、ピボット35およびピボットホルダー37の接触点Tとの間を結ぶ直線上に位置するように自由に揺動する。
揺動する第1ないし第3のパッド26,27,28A,28B,28Cは、自動調心的かつ全体的に回転軸12の荷重Wを受ける。これにより、軸受15においてホイップ等を発生させる不安定化力の発生が抑制される。
図5は、油膜および軸受15の剛性の構成を概略的に示す断面図である。なお図5は、油膜および軸受15の剛性についての理解を容易にするために、ハッチングを省略している。
軸受15にかかる剛性は、四つに分けて考え得る。当該剛性は、油膜の剛性kaと、メタル部34の剛性kbと、パッドの基部33の剛性kcと、ピボット35とピボットホルダー37の接触剛性kdとを有する。図5において、各剛性ka,kb,kc,kdは、バネを模して示される。
軸受15において、回転軸12の荷重は、回転軸12の下方に位置する第1のパッド26に大きくかかる。油膜の剛性kaは回転軸12の荷重に依存する。このため、第1のパッド26の油膜の剛性kaは、第2のパッド27の油膜の剛性kaと比べて非常に大きい。これら各パッドの油膜の剛性kaによって、回転軸12が支持されている。
第1ないし第3のパッド26,27,28A,28B,28Cの油膜の剛性kaの方向は、各パッドに対して垂直方向である。このため、各パッドの油膜の剛性kaに、異方性が発生する。一方、他の剛性kb,kc,kdは、各パッドの間での差異が小さい。
第1ないし第3のパッド26,27,28A,28B,28Cの油膜の剛性kaに異方性が生じるため、軸受15において、回転軸12は楕円状に変位する(振れ回る)。図2において、回転軸12の振れ回りの軌道が二点鎖線の矢印によって示される。回転軸12にかかる剛性の異方性が小さいと、振れ回りの軌道は真円形に近づく。回転軸12にかかる剛性の異方性が大きいと、振れ回りの軌道は楕円形に近づく。
以下に、図6ないし図8を参照して、軸受15に支持された回転軸12に生じ得る振動について詳しく説明する。回転軸12は、以下に示すように、複数の要因によって振動することがある。
図6は、回転軸12および一対の軸受15を概略的に示す側面図である。図6に示すように、回転軸12は、一対の軸受15によって、二箇所で支持される。回転軸12は、一対の軸受15の間において、回転軸12にかかる荷重Wによって鉛直下方に撓む。図6において、真直ぐな状態の回転軸12が二点鎖線によって示される。
撓んだ回転軸12が回転すると、軸受15の内部において回転軸12がぶれる。すなわち、回転軸12は荷重Wによって振動し得る。回転軸12の剛性が高いと、回転軸12が真直ぐに近づき、振動の発生が抑制される。回転軸12の剛性が低いと、回転軸12の撓みが大きくなり、回転軸12が振動しやすくなる。
図7は、蒸気タービン10の一部を拡大して示す断面図である。図7に示すように、流路21を流れる蒸気は、静翼13および動翼14を通過する。一方、図7の矢印に示すように、流路21の内壁近傍を流れる蒸気は、シール部23に衝突する。シール部23に衝突した蒸気は、動翼14に向かう。
図8は、図1のF8−F8線に沿って蒸気タービン10の一部を示す断面図である。図8に示すように、シール部23に衝突して動翼14に向かう蒸気は、回転軸12の回転方向に沿う外力F1を動翼14に作用させる。外力F1は、回転軸12および動翼14の回転を加速させる。
一方、図6に示すように、回転軸12は鉛直下方に撓んでいる。このため、下方の動翼14とシール部23との間の隙間は、上方の動翼14とシール部23との間の隙間より狭い。
上記のような隙間の大きさの違いにより、下方の動翼14が受け止める蒸気の量は、上方の動翼14が受け止める蒸気の量よりも多くなる。すなわち、比較的多くの蒸気が上方の動翼14とシール部23との間の隙間を通過するため、上方の動翼14を通過する蒸気の量が少なくなる。このため、図8に示すように、蒸気によって下方の動翼14に生じるトルクF2は、上方の動翼に生じるトルクF3よりも大きくなる。すなわち、回転軸12および動翼14に、いわゆるトルクアンバランスが生じる。
以下、シール部23に衝突した蒸気によって動翼14に作用する外力F1と、トルクアンバランスとを、蒸気力と称する。この蒸気力は、回転軸12および動翼14の回転を加速させる。回転軸12の回転が加速すると、回転軸12に振動が発生し、または回転軸12の振動が大きくなり得る。さらに、蒸気力は、蒸気タービン10の負荷に応じて増減する。言い換えると、蒸気力は負荷依存性を有する。
例えば、蒸気タービン10が大型化したり、回転軸12の回転が高速化したりすると、蒸気力が大きくなる。さらに、蒸気タービンの性能向上対策のため、段落数の増加(動翼および静翼の増加)、漏れ損失の低減、高温化、および高圧化が行われることがある。これらによって、軸系の危険速度の低下、システム減衰の低下、不安定化シール力の増大が生じ、蒸気力が大きくなる。
従来の蒸気タービンでは、蒸気力によって不安定振動が生じ得る。当該不安定振動は、負荷が小さい間は全く生じないか、生じていても振幅が小さく問題にならない。しかし、不安定振動は、負荷が大きくなると、はじめて発生するか、または振幅が急速に成長して激しい振動になる。不安定振動が発生すると、従来の蒸気タービンでは、負荷を増すことが困難になる。
また、前記不安定振動は、振動数が回転軸12の一次固有振動数に近く、回転軸12の回転速度が一次危険速度を超えて運転されている領域で生じやすい。したがって、前記不安定振動が生じる振動数は、回転同期振動数よりも低い。
なお、蒸気力は、下の(1)式のように連成ばね項でモデル化され得る。
Figure 0006045813
一方、図5に示すように、第1ないし第3のパッド26,27,28A,28B,28Cと回転軸12との間の油膜は、回転軸12に減衰力Cを作用させる。図5において、減衰力Cはサスペンションを模して示される。
減衰力Cは、上述の回転軸12の撓みおよび蒸気力によって生じる回転軸12の振動を減衰させる。このため、油膜の減衰力Cが回転軸12の撓みおよび蒸気力によって生じる回転軸12の振動を抑えきれなくなったとき、回転軸12の振動が大きくなる。
以下、図9および図10を参照して、前記構成の軸受15の作用について説明する。なお、以下では特に記載がない場合、一対の第2のパッド27のうち一方の第2のパッド27について代表して説明する。他方の第2のパッド27は、一方の第2のパッド27と同様の機能を有する。
図9は、回転軸12が回転しているときの軸受15を示す断面図である。回転軸12が回転することで、第2のパッド27に図4に示すような圧力P3が作用する。圧力P3は、主に、空洞部41と油膜との間に位置する第2のパッド27の一部27aに作用する。第2のパッド27の一部27aは、基部33の一部とメタル部34の一部とを含む。
圧力P3が作用した第2のパッド27の一部27aは、第2のパッド27の周方向の両端部27bを支点として、空洞部41に向かってたわむ。言い換えると、第2のパッド27の一部27aは、圧力P3によって変形する。図9において、変形前の第2のパッド27の一部27aが二点鎖線で示される。
上記のように第2のパッド27の一部27aが変形し得るため、図5に示すような第2のパッド27のメタル部34の剛性kbおよび基部33の剛性kcは、例えば第1のパッド26のメタル部34の剛性kbおよび基部33の剛性kcよりも低い。このため、回転軸12にかかる剛性の異方性が大きくなる。回転軸12にかかる剛性の異方性が大きくなると、回転軸12の振れ回りの軌道は楕円形に近づく。言い換えると、回転軸12の振れ回りの軌道の扁平率が大きくなる。
図10は、回転軸12の振れ回りの軌道を示す断面図である。図10は、説明のため、回転軸12の振れ回りの軌道を図2よりも強調して示す。回転軸12には、蒸気力によって回転軸12の回転を加速する外力Fsが作用している。外力Fsは、図8に示す外力F1およびトルクF2,F3によるトルクアンバランスによって、回転軸12に作用する外力である。
回転軸12の振れ回りの軌道が楕円形に近づくと、図10に示すように、回転軸12の振れ回りの回転方向Dと、蒸気力による外力Fsの方向とに違いが生じる。このため、蒸気力による外力Fsが回転軸12の回転を加速させ難くなる。したがって、回転軸12に振動が発生することが抑制される。
第1の実施形態のティルティングパッドジャーナル軸受15によれば、第1のパッド26に隣接する第2のパッド27に、空洞部41が設けられる。これにより、回転軸12にかかる剛性の異方性が大きくなり、回転軸12の振れ回りの軌道が楕円形に近づく。したがって、蒸気力による外力Fsが回転軸12の回転を加速させ難くなることで回転軸12の振動が抑制され、軸受15の安定性を高めることができる。
次に、図11および図12を参照して、第2の実施の形態について説明する。なお、以下に開示する実施形態において、第1の実施形態の蒸気タービン10と同一の機能を有する構成部分には同一の参照符号を付す。さらに、当該構成部分については、その説明を一部または全て省略することがある。
図11は、第2の実施形態の軸受15の一部を示す断面図である。図11に示すように、第2のパッド27は、第1の部分51と、第2の部分52と、複数のネジ53とを有している。
第1の部分51は、メタル部34と、基部33の一部を含んでいる。第1の部分51は、油膜を介して回転軸12に面している。
第2の部分52は、基部33の一部を含んでいる。第2の部分52に、ピボット35が取り付けられる。すなわち、第2の部分52は、軸受内輪25に揺動可能に取り付けられる。なお、ピボット35は、第2の部分52と一体に形成されても良い。
図12は、第2のパッド27を分解して示す断面図である。第2の部分52に、凹部55と、複数の挿通孔56とが設けられている。凹部55は、第1の部分51に向かって開口する穴である。第1の部分51が第2の部分52に取り付けられると、第1の部分51が凹部55を塞ぐ。第1の部分51と凹部55とが、空洞部41を規定する。
挿通孔56は、基部33の背面33aにそれぞれ開口している。挿通孔56は、内壁に雌ネジが形成されても良いし、単純な孔であっても良い。挿通孔56に、ネジ53がそれぞれ挿通される。
ネジ53は、挿通孔56に挿通され、第1の部分51に設けられた雌ネジ部57にねじ込まれる。このように、ネジ53によって、第1の部分51が第2の部分52に取り外し可能に固定される。
雌ネジ部57は、第1の部分51の背面51aに開口している。第1の部分51の背面51aは、潤滑面34aの反対側に位置する。雌ネジ部57は、第1の部分51に含まれる基部33の一部に設けられ、メタル部34には達しない。
第1の部分51に含まれる基部33の一部は、第2の部分52に含まれる基部33の一部よりも剛性が低い材料によって形成される。なお、第1の部分51に含まれる基部33の一部の材料と、第2の部分52に含まれる基部33の一部の材料とが同じであっても良い。また、第1の部分51に含まれる基部33の一部に、例えば溝を形成することで、第1の部分51に含まれる基部33の一部の剛性を低くしても良い。
第2の実施形態のティルティングパッドジャーナル軸受15によれば、回転軸12が回転したときに、第2のパッド27の第1の部分51が空洞部41に向かってたわむ。これにより、回転軸12にかかる剛性の異方性が大きくなり、回転軸12の振れ回りの軌道が楕円形に近づく。したがって、蒸気力による外力Fsが回転軸12の回転を加速させ難くなることで回転軸12の振動が抑制され、軸受15の安定性を高めることができる。
第2のパッド27は、第1の部分51と、第1の部分51に取り外し可能に固定された第2の部分52とを有している。第1の部分51は変形するため劣化しやすい。劣化した第1の部分51は第2の部分52から取り外され、新しい第1の部分51と交換できる。これにより、軸受15のメンテナンス性が向上し、第1の部分51の劣化によって回転軸12の振動に影響が生じることを抑制でき、さらに第2のパッド27の損傷を抑制できる。
空洞部41は、第2の部分52に設けられた凹部55と、第1の部分51とによって規定される。これにより、第2のパッド27に空洞部41を容易に形成することができる。なお、凹部55は第1の部分51に設けられても良いし、第1の部分51と第2の部分52とにそれぞれ設けられても良い。
第1の部分51に含まれる基部33の一部は、第2の部分52に含まれる基部33の一部よりも剛性が低い材料で形成される。これにより、第1の部分51が容易に変形し、軸受15の振れ回りの軌道がさらに楕円形に近づく。したがって、軸受15の安定性を高めることができる。
なお、第2の部分52に含まれる基部33の一部が、第1の部分51に含まれる基部33の一部よりも剛性が低い材料で形成されても良い。この場合、第2の部分52が容易に変形し、第2のパッド27の基部33の剛性が低下する。これにより、軸受15の振れ回りの軌道がさらに楕円形に近づく。したがって、軸受15の安定性を高めることができる。
さらに、第2のパッド27が第1のパッド26よりも剛性が低い材料で形成されても良い。この場合、第1のパッド26の剛性と第2のパッド27の剛性との異方性が大きくなる。これにより、軸受15の振れ回りの軌道がさらに楕円形に近づく。したがって、軸受15の安定性を高めることができる。
次に、図13を参照して、第3の実施の形態について説明する。図13は、第3の実施の形態に係る軸受15の一部を示す断面図である。図13に示すように、第1の部分51は、キー59によって第2の部分52に取り外し可能に固定されている。このような第3の実施形態のティルティングパッドジャーナル軸受15であっても、第2の実施形態の蒸気タービン10と同様に、軸受15の安定性を高めることができる。
次に、図14を参照して、第4の実施の形態について説明する。図14は、第4の実施の形態に係る軸受15の一部を示す断面図である。図14に示すように、第2のパッド27は、ストッパ61を有している。ストッパ61は、支持部の一例である。
ストッパ61は、空洞部41に配置されている。ストッパ61は、空洞部41において、ピボット35に近い第1の内面41aから突出している。回転軸12が静止しているとき、ストッパ61と、メタル部34に近い第2の内面41bとの間に、隙間が形成される。言い換えると、ストッパ61は、隙間を介して、油膜を介して回転軸12に面するとともに当該油膜と空洞部41との間に位置する第2のパッド27の一部27aに面する。
回転軸12が回転し、圧力P3が作用した第2のパッド27の一部27aが空洞部41に向かってたわむ。たわんだ第2のパッド27の一部27aは、ストッパ61に受け止められる。言い換えると、ストッパ61は、変形した第2のパッド27の一部27aに押圧され、当該一部27aを支持する。
第4の実施形態のティルティングパッドジャーナル軸受15によれば、ストッパ61が変形した第2のパッド27の一部27aを支持する。これにより、第2のパッド27の一部27aが過剰に変形して第2のパッド27が損傷することを抑制できる。さらに、第2のパッド27の一部27aの変形量を所望の大きさに抑えることができ、第2のパッド27の剛性を制御しやすくなる。
例えば、回転軸12の回転中に、蒸気タービン10における配管からの圧力や、軸受15の中心線の芯がずれていることで、回転軸12に対して水平方向に非常に大きな圧力がかかる場合がある。このような、いわゆるミスアライメントが発生したとしても、ストッパ61によって第2のパッド27の一部27aの過剰なたわみを防ぐことができる。
次に、図15を参照して、第5の実施の形態について説明する。図15は、第5の実施の形態に係る軸受15の一部を示す断面図である。図15に示すように、第2のパッド27は、コイルバネ63を有している。コイルバネ63は、支持部の一例である。
コイルバネ63は、空洞部41に配置されている。コイルバネ63は、空洞部41において、第1の内面41aから突出している。回転軸12が静止しているとき、コイルバネ63と、第2の内面41bとの間に、隙間が形成される。
回転軸12が回転し、圧力P3が作用した第2のパッド27の一部27aが空洞部41に向かってたわむ。たわんだ第2のパッド27の一部27aは、コイルバネ63に受け止められる。言い換えると、コイルバネ63は、変形した第2のパッド27の一部27aに押圧され、当該一部27aを支持する。
第5の実施形態のティルティングパッドジャーナル軸受15によれば、第4の実施形態と同様に、第2のパッド27が損傷することを抑制できる。さらに、第2のパッド27の一部27aの変形量を所望の大きさに抑えることができ、第2のパッド27の剛性を制御しやすくなる。
次に、図16を参照して、第6の実施の形態について説明する。図16は、第6の実施の形態に係る軸受15の一部を示す断面図である。図16に示すように、第2のパッド27は、板バネ65を有している。板バネ65は、支持部の一例である。
板バネ65は、空洞部41に配置されている。板バネ65は、空洞部41において、第2の内面41bに向かって突出するように形成される。回転軸12が静止しているとき、板バネ65と、第2の内面41bとの間に、隙間が形成される。
回転軸12が回転し、圧力P3が作用した第2のパッド27の一部27aが空洞部41に向かってたわむ。たわんだ第2のパッド27の一部27aは、板バネ65に受け止められる。言い換えると、板バネ65は、変形した第2のパッド27の一部27aに押圧され、当該一部27aを支持する。
第6の実施形態のティルティングパッドジャーナル軸受15によれば、第4の実施形態と同様に、第2のパッド27が損傷することを抑制できる。さらに、第2のパッド27の一部27aの変形量を所望の大きさに抑えることができ、第2のパッド27の剛性を制御しやすくなる。
次に、図17を参照して、第7の実施の形態について説明する。図17は、第7の実施の形態に係る軸受15の一部を示す断面図である。図17に示すように、第2のパッド27は、支持部67を有している。
支持部67は、空洞部41に配置されている。支持部67は、第2のパッド27の基部33よりも剛性が低い材料によって形成される。なお、支持部67に溝や空洞を形成することで、支持部67の剛性を基部33の剛性より低くしても良い。
支持部67は、空洞部41において、第1の内面41aおよび第2の内面41bに接触している。なお、支持部67は、第1の内面41aまたは第2の内面41bから離されても良い。
回転軸12が回転し、圧力P3が作用した第2のパッド27の一部27aが空洞部41に向かってたわむ。たわんだ第2のパッド27の一部27aは、支持部67に受け止められる。言い換えると、支持部67は、変形した第2のパッド27の一部27aに押圧され、当該一部27aを支持する。
第7の実施形態のティルティングパッドジャーナル軸受15によれば、第4の実施形態と同様に、第2のパッド27が損傷することを抑制できる。さらに、支持部67の剛性を調整することで、第2のパッド27の一部27aの変形量を所望の大きさに抑えることができる。したがって、第2のパッド27の剛性を制御しやすくなる。
以上述べた少なくとも一つの実施形態のティルティングパッドジャーナル軸受によれば、回転軸の下方に位置する第1のパッド26に隣接する第2のパッド27に、空洞部41が設けられている。これにより、ティルティングパッドジャーナル軸受の安定性が高まる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、回転機械は蒸気タービン10に限らず、発電機のような他の回転機械であっても良い。また、軸受15は六つのパッド26,27,28A,28B,28Cを有していたが、これに限らず四つ、五つ、七つ、またはその他の複数のパッドを有しても良い。複数のパッドのうち、少なくとも一つのパッドが回転軸12の下方に位置する。
さらに、上述の複数の実施の形態を適宜組み合わせても良い。例えば、第1の部分51および第2の部分52を有する第2のパッド27の空洞部41に、ストッパ61、コイルバネ63、板バネ65、または支持部67が配置されても良い。このような第2のパッド27において、第1の部分51を第2の部分52に固定する部材は、ネジ53、キー59、または他の部材であっても良い。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]軸受内輪の内部に揺動可能に配置され、油膜を介して回転軸の下方に位置する第1のパッドと、前記軸受内輪の内部に揺動可能に配置され、前記軸受内輪の周方向において前記第1のパッドと隣接するとともに、内部に空洞部が設けられた第2のパッドと、を具備したことを特徴とするティルティングパッドジャーナル軸受。
[2]前記第2のパッドは、油膜を介して前記回転軸に面する第1の部分と、前記軸受内輪に揺動可能に取り付けられた第2の部分と、を有し、前記第1の部分は、取り外し可能に前記第2の部分に固定され、前記第1の部分または前記第2の部分の少なくとも一方に凹部が設けられ、前記空洞部は、前記第1の部分が前記第2の部分に取り付けられることで塞がれた前記凹部によって規定されることを特徴とする[1]に記載のティルティングパッドジャーナル軸受。
[3]前記第1の部分がネジによって前記第2の部分に固定されたことを特徴とする[2]に記載のティルティングパッドジャーナル軸受。
[4]前記第1の部分がキーによって前記第2の部分に固定されたことを特徴とする[2]に記載のティルティングパッドジャーナル軸受。
[5]前記第1の部分および前記第2の部分のいずれか一方は、他方よりも剛性が低いことを特徴とする[1]ないし[4]のいずれか一つに記載のティルティングパッドジャーナル軸受。
[6]前記第2のパッドは、前記第1のパッドよりも剛性が低いことを特徴とする[1]ないし[5]のいずれか一つに記載のティルティングパッドジャーナル軸受。
[7]前記空洞部に配置され、変形した前記第2のパッドの一部から押圧される支持部をさらに具備することを特徴とする[1]ないし[6]のいずれか一つに記載のティルティングパッドジャーナル軸受。
[8]前記支持部は、隙間と、当該隙間に存する油膜を介して前記回転軸に面するとともに前記油膜と前記空洞部との間に位置する前記第2のパッドの一部に面することを特徴とする[7]に記載のティルティングパッドジャーナル軸受。
[9]前記支持部がコイルバネであることを特徴とする[7]に記載のティルティングパッドジャーナル軸受。
[10]前記支持部が板バネであることを特徴とする[7]に記載のティルティングパッドジャーナル軸受。
[11]前記支持部は、前記第2のパッドよりも剛性が低いことを特徴とする[7]に記載のティルティングパッドジャーナル軸受。
[12]ティルティングパッドジャーナル軸受を具備する回転機械であって、前記ティルティングパッドジャーナル軸受が、軸受内輪の内部に揺動可能に配置され、油膜を介して回転軸の下方に位置する第1のパッドと、前記軸受内輪の内部に揺動可能に配置され、前記軸受内輪の周方向において前記第1のパッドと隣接するとともに、内部に空洞部が設けられた第2のパッドと、を備えたことを特徴とする回転機械。

10…蒸気タービン、12…回転軸、15…軸受(ティルティングパッドジャーナル軸受)、25…軸受内輪、26…第1のパッド、27…第2のパッド、27a…一部、41…空洞、51…第1の部分、52…第2の部分、53…ネジ、55…凹部、59…キー、61…ストッパ、63…コイルバネ、65…板バネ、67…支持部。

Claims (6)

  1. 軸受内輪の内部に揺動可能に配置され、油膜を介して回転軸の下方に位置し、第1の基部と第1のメタル部と第1のピボット部とを有する第1のパッドと、
    前記軸受内輪の内部に揺動可能に配置され、第2の基部と第2のメタル部と第2のピボット部とを有し、前記軸受内輪の周方向において前記第1のパッドと隣接し、前記第1のパッドの基部よりも剛性が低くなるように前記第2の基部に空洞部が設けられた第2のパッドと、
    を具備したことを特徴とするティルティングパッドジャーナル軸受。
  2. 前記第2のパッドの基部は、油膜を介して前記回転軸に面する第1の部分と、前記軸受内輪に揺動可能に取り付けられた第2の部分と、を有し、
    前記第1の部分は、取り外し可能に前記第2の部分に固定され、
    前記第1の部分または前記第2の部分の少なくとも一方に凹部が設けられ、
    前記空洞部は、前記第1の部分が前記第2の部分に取り付けられることで塞がれた前記凹部によって規定されることを特徴とする請求項1に記載のティルティングパッドジャーナル軸受。
  3. 前記第1の部分がネジによって前記第2の部分に固定されたことを特徴とする請求項2に記載のティルティングパッドジャーナル軸受。
  4. 前記第1の部分がキーによって前記第2の部分に固定されたことを特徴とする請求項2に記載のティルティングパッドジャーナル軸受。
  5. 前記第1の部分および前記第2の部分のいずれか一方は、他方よりも剛性が低いことを特徴とする請求項2ないし4のいずれか一つに記載のティルティングパッドジャーナル軸受。
  6. 前記空洞部に配置され、変形した前記第2のパッドの基部の一部から押圧される支持部をさらに具備することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一つに記載のティルティングパドジャーナル軸受。
JP2012109271A 2012-05-11 2012-05-11 ティルティングパッドジャーナル軸受 Active JP6045813B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012109271A JP6045813B2 (ja) 2012-05-11 2012-05-11 ティルティングパッドジャーナル軸受

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012109271A JP6045813B2 (ja) 2012-05-11 2012-05-11 ティルティングパッドジャーナル軸受

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013234746A JP2013234746A (ja) 2013-11-21
JP6045813B2 true JP6045813B2 (ja) 2016-12-14

Family

ID=49761021

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012109271A Active JP6045813B2 (ja) 2012-05-11 2012-05-11 ティルティングパッドジャーナル軸受

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6045813B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5922809B1 (ja) * 2015-01-30 2016-05-24 三菱日立パワーシステムズ株式会社 ティルティングパッド軸受および回転機械
JP2016142311A (ja) * 2015-01-30 2016-08-08 三菱日立パワーシステムズ株式会社 タービン
CN105257700B (zh) * 2015-11-12 2018-02-27 湖南大学 一种动静压混合可倾瓦径向气体轴承
JP6899235B2 (ja) 2017-03-24 2021-07-07 三菱重工業株式会社 ティルティングパッド軸受用の軸受パッド、ティルティングパッド軸受及び回転機械
JP6979332B2 (ja) 2017-10-31 2021-12-15 三菱パワー株式会社 ティルティングパッド軸受
JP2021148139A (ja) * 2020-03-16 2021-09-27 三菱重工業株式会社 軸受装置
JP2022084138A (ja) * 2020-11-26 2022-06-07 三菱重工業株式会社 軸受パッド、及び軸受装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6060320A (ja) * 1983-09-12 1985-04-06 Hitachi Zosen Corp ティルティングパッド軸受
JP3402866B2 (ja) * 1995-09-12 2003-05-06 三菱重工業株式会社 冷却装置付きジャーナル軸受
JPH09133127A (ja) * 1995-11-09 1997-05-20 Toshiba Corp パッド型ジャーナル軸受
JP2001124062A (ja) * 1999-10-21 2001-05-08 Hitachi Ltd ティルティングパッド軸受装置
FR2957994B1 (fr) * 2010-03-25 2012-08-17 Fives Fcb Palier hydrodynamique destine a soutenir un cylindre anime d'un mouvement de rotation autour de son axe
JP5463211B2 (ja) * 2010-06-09 2014-04-09 株式会社日立製作所 ティルティングパッド式ジャーナル軸受装置、およびそれを用いた蒸気タービン

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013234746A (ja) 2013-11-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6045813B2 (ja) ティルティングパッドジャーナル軸受
CN101932839B (zh) 轴承装置及旋转机械
JP5767884B2 (ja) ティルティングパッドジャーナル軸受および蒸気タービン
JP4929223B2 (ja) 軸受装置及び回転機械
JPS60263723A (ja) 圧搾フイルム・ダンパ
KR20180018434A (ko) 공기 베어링 및 회전체 시스템
JP6783534B2 (ja) ラジアル軸受装置、及び、回転機械
US20160108737A1 (en) Blade system, and corresponding method of manufacturing a blade system
JP6272044B2 (ja) 動翼体のシール構造、動翼体及び回転機械
JP4848413B2 (ja) ジャーナル軸受を備えた回転構造体
JP6278448B2 (ja) 液体ダンパ、及びこれを備えた回転機械翼
JP6278447B2 (ja) 液体ダンパ、及びこれを備えた回転機械翼
JP2014141912A (ja) 回転機械
JP2010203504A (ja) スクイーズフィルムダンパ軸受
US9506372B2 (en) Damping means for damping a blade movement of a turbomachine
JP6116278B2 (ja) 軸受装置及びこの軸受装置を備えた回転機械
WO2016080000A1 (ja) ティルティングパッド軸受
JP5427799B2 (ja) ティルティングパッドジャーナル軸受装置、及びこれを用いたターボ機械
JP2018150857A (ja) ロータ及びこのロータを備える回転機械
KR102240987B1 (ko) 베어링 장치 및 회전기계
JP2012241758A (ja) ティルティングパッドジャーナル軸受
JP2014141955A (ja) 回転機械
JP4709888B2 (ja) 回転構造体及びその組立方法
JP2016142311A (ja) タービン
JP2015124775A (ja) 軸受装置、回転機械

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20131219

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20131226

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20140109

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150807

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150901

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151102

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160315

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160511

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161018

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161116

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6045813

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151