JP6044397B2 - マスクペースト組成物、これを用いて得られる半導体素子および半導体素子の製造方法 - Google Patents

マスクペースト組成物、これを用いて得られる半導体素子および半導体素子の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6044397B2
JP6044397B2 JP2013043768A JP2013043768A JP6044397B2 JP 6044397 B2 JP6044397 B2 JP 6044397B2 JP 2013043768 A JP2013043768 A JP 2013043768A JP 2013043768 A JP2013043768 A JP 2013043768A JP 6044397 B2 JP6044397 B2 JP 6044397B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mask
weight
polysiloxane
acid
composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013043768A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014168026A5 (ja
JP2014168026A (ja
Inventor
浩一 旦
浩一 旦
諏訪 充史
充史 諏訪
清水 浩二
浩二 清水
村瀬 清一郎
清一郎 村瀬
藤森 茂雄
茂雄 藤森
藤原 健典
健典 藤原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP2013043768A priority Critical patent/JP6044397B2/ja
Publication of JP2014168026A publication Critical patent/JP2014168026A/ja
Publication of JP2014168026A5 publication Critical patent/JP2014168026A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6044397B2 publication Critical patent/JP6044397B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Description

本発明は半導体基板においてドーパントを拡散させる際に非ドーピング領域をマスクするマスクペースト組成物に関する。またそれから形成された硬化膜、および不純物がパターニングされた光電変換素子等の半導体素子に関する。
現在、太陽電池の製造において、半導体基板中にN型またはP型のドーピング層を形成する場合にはN型またはP型ドーパント成分をCVD法またはドーピングペーストにより溶液塗布し、その後、熱拡散により半導体基板中に拡散させドーピング層を形成する。例えば、ドーピングペーストを使用する場合、まず半導体基板表面に熱酸化膜を形成し、続いてフォトリソグラフィ法により所定のパターンを有するレジストを熱酸化膜上に積層する。そして当該レジストをマスクとして酸またはアルカリによりレジストでマスクされていない熱酸化膜部分をエッチングし、レジストを剥離して熱酸化膜のマスクを形成する。続いてN型またはP型のドーピングペーストを塗布してマスクが開口している部分にペーストを付着させる。その後、ペースト中のドーピング成分を700〜1100℃で熱拡散させてN型またはP型のドーピング層を形成している。
このような太陽電池の製造に関して、近年では特許文献1にあるように従来のフォトリソグラフィ技術を用いず、簡易的に印刷などでマスク層領域の微細なパターニング形成を行い、低コストに太陽電池を製造することが検討されている。
一方、太陽電池に用いられる半導体基板は、その表面に鏡面加工が施されないことが多く、このような半導体基板表面にマスクを形成した場合、マスク材が凹部に溜まって凹部におけるマスク膜厚が大きくなり、凸部におけるマスク膜厚が小さくなる。そのため、塗布後のマスク層厚みは均一とはならず、マスクペーストとしては、使用可能な膜厚上限と膜厚下限の差である膜厚マージンが大きな材料が求められる。特にマスク層領域の境界部分は膜厚が薄くなる傾向にあることから、膜厚0.1〜0.2μm前後の膜厚が小さい領域にマスク性を有するものが、マスクの微細パターン加工性の点から求められる。
特許文献1、2にはシロキサン系のマスクペーストが提案されている。また、特許文献3には焼成後に消失する嵩高い官能基を有することで焼成後の構造をルーズにし、厚膜化時の耐クラック性に優れるマスクペーストが提案されている。
特開2007−49079号公報 特開2007−194306号公報 特開2011―116953号公報
しかしながら、特許文献1〜2に記載されたマスクペーストは0.2μm程度の膜厚においてマスク性を発現するが、耐クラック性が悪く、厚膜化には好ましくない。厚膜化した場合、高温で処理が行われるマスク層の硬化もしくはドーピング成分の熱拡散時において、膜にクラックが発生しマスク性が失われるという問題があった。
また、特許文献3に記載されたマスクペーストはマスク性を得るには厚膜化する必要があり、低膜厚領域でマスク性を得ることはできない。また、耐クラック性としても充分ではないという問題があった。
本発明は、上述のような事情に基づいてなされたものであり、耐クラック性に優れ、マスク性に優れるマスクペーストを提供することを課題とする。具体的には厚膜化した場合でも焼成、ドーピング成分の熱拡散時にクラックが発生しにくく、薄膜化した場合でもマスク性に優れる実用に耐えうる膜厚マージンが広いマスクペーストを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下の構成を有する。すなわち(a)一般式(1)で表されるオルガノシランの1種以上を反応させることによって合成されるポリシロキサン、(b)平均粒子径150nm以下のシリカ粒子、(c)沸点130℃以上の溶剤を含有してなり、(a)ポリシロキサンの平均重量分子量が1000以上であり、組成物固形分中のシリカ粒子が20重量%以上70重量%以下であり、全組成物中のP、B、Al濃度がそれぞれ20ppm以下であり、組成物固形分中の炭素数6〜15のアリール基濃度が15重量%以上60重量%以下であり、アクリル酸エステル系樹脂、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイドから選ばれるいずれか1種以上を含有することを特徴とするマスクペースト組成物である。
(RSi(OR4−n (1)
(式中、Rは水素、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数2〜10のアルケニル基、炭素数6〜15のアリール基のいずれかを表し、複数のRはそれぞれ同じでも異なっていてもよい。Rは水素、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数2〜6のアシル基、炭素数6〜15のアリール基のいずれかを表し、複数のRはそれぞれ同じでも異なっていてもよい。nは0から3の整数を表す。)
本発明のマスクペースト組成物は硬化焼成時、ドーパントの熱拡散時などの高温プロセスにおいて優れた耐クラック性を有し、硬化膜はドーパントに対する優れたマスク性を有する。そのためマスクペーストとして実用に耐えうる膜厚マージンが広い特徴を有する。また、パターニング塗布時のパターン精度に優れ、ペーストとしての長期保管時の特性の変化が極めて小さい特徴も有する。
本発明のマスクペースト組成物を用いた半導体素子の製造方法の一例を示す工程図。 実施例で用いたスリット塗布装置を示す斜視図。 ペーストをスリット塗布装置にてストライプ状に塗布している状態を示す断面図。
本発明のマスクペースト組成物は(a)一般式(1)で表されるオルガノシランの1種以上を反応させることによって合成されるポリシロキサン、(b)平均粒子径150nm以下のシリカ粒子、(c)沸点130℃以上の溶剤を含有する。
(RSi(OR4−n (1)
式中、Rは水素、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数2〜10のアルケニル基または炭素数6〜15のアリール基のいずれかを表し、複数のRはそれぞれ同じでも異なっていてもよい。Rは水素、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数2〜6のアシル基、炭素数6〜15のアリール基のいずれかを表し、複数のRはそれぞれ同じでも異なっていてもよい。nは0から3の整数を表す。
ポリシロキサンが主要成分であることによりドーパントの熱拡散時などの高温プロセスにおいてもマスク層が酸化分解により消失するのを抑制することができる。また、シリカ粒子を共存させることにより、ドーパントに対するマスク性、耐クラック性を向上することができる。シリカ粒子は架橋密度が高いため、マスク層のマスク性を高くすることができる。また、ポリシロキサン成分にはシラノール基、未反応アルコキシ基など加水分解を伴う架橋反応可能末端が存在し、高温プロセスにおいて架橋反応が進行する。その際、体積収縮によりひずみが生じ、ひずみが大きい場合はクラックが発生する。一方、シリカ粒子は既に架橋密度が高く、高温プロセスにおいても体積収縮がおこりにくい。そのため、シリカ粒子が共存することでマスク層の歪みの集積を緩和することができ、耐クラック性を向上することができる。
また、本発明は沸点130℃以上の溶剤を含有することも必須である。これは本発明のポリシロキサンの重合触媒として炭化水素系の酸を触媒とするのが好ましく、その際、保存安定性に悪影響のある触媒成分がポリシロキサン中に残らないよう揮発除去することが必要であり、そのために重合過程で重合系を触媒の沸点より高く制御する必要があるからである。炭化水素系の酸を触媒とするのが好ましい理由は、リン酸やその金属塩などの触媒ではマスク性を阻害するイオン源となるおそれがあるからである。また、本願ペーストは各種塗布装置を用いて基板に塗布されるが、ノズル、版、配管、ロールなどへのペースト剤の析出抑制の点からも、沸点130℃以上の溶剤を含有することが必須である。沸点130℃未満の溶剤のみからなる場合、雰囲気露出部分において短時間でペーストの固形分が析出するため、新たなペースト供給により再溶解することがなく、ノズル詰まり、装置汚れ、基板汚染の原因となる。
本発明の組成物中のP、BおよびAl濃度はそれぞれ20ppm以下であることが必須であり、より好ましくはそれぞれ1ppm以下、さらに好ましくはそれぞれ0.5ppm以下である。該濃度が低いほどマスク性が向上し、薄い膜厚でもマスク性が良好となる。P、BおよびAlは一般的なドーパント成分であり、これらがマスクペースト組成物中に高濃度で存在すると、熱拡散時においてこれらドーパント成分が基板側に熱拡散し、本来マスクされるべき部分が汚染されるため、マスク層としての機能を果たすことができない。
本発明において、P、BおよびAlの含有量は以下の方法で測定した値であるものとする。Pについては公知である湿式分解法で試料の有機成分を分解後ICP質量分析法で測定した値、Bについては公知である酸素フラスコ燃焼法で試料の有機成分を分解後ICP発光分析法で測定した値、Alについては燃焼イオンクロマトグラフ法で測定した値である。
本発明のマスクペースト組成物は固形分中の炭素数6〜15のアリール基濃度が15重量%以上であることが好ましい。これはポリシロキサン中に予め嵩高いアリール基を導入し立体障害を付与することで、ポリシロキサン骨格同士の架橋密度が小さくなり、ルーズな構造となってクラックがより抑制されると考えられるからである。ここでいうルーズな構造とは、架橋密度が小さく、骨格同士の自由度が高い構造である。嵩高い官能基としてフェニル基以外にもアルキル基、アルケニル基や脂環族系官能基が考えうるが、耐熱性を考慮すると芳香族系のものが好ましい。一方、ポリシロキサン骨格同士の架橋密度が小さくなるとマスク性が損なわれることが懸念されるが、前記の通りシリカ粒子の導入によりその問題が解消される。すなわち、本発明においてはポリシロキサン中にアリール基を特定量含有することにより高温プロセスにおけるクラック発生を抑制しながら、マスク性に優れるシリカ粒子を含有することにより、フェニル基含有による構造のルーズ化に伴うマスク性の低下を補い、優れた耐クラック性とマスク性を両立するものである。固形分中の炭素数6〜15のアリール基濃度の上限は60重量%以下が好ましく、50重量%以下がさらに好ましい。ここで、アリール基濃度とはアリール基そのものの濃度をさし、例えばシロキサンのモノマーユニットとして1−(p−ヒドロキシフェニル)エチルトリメトキシシランを用いる場合はフェニル基部分(2置換体分子量76)の濃度を表す。
アリール基濃度は、一般式(1)で表されるオルガノシランの種類とその反応仕込み量により調整することができる。また、マスクペースト組成物のアリール基濃度は、例えば、Si−NMR、H−NMR、IRなどで組成物にどのような官能基が含まれているかの構造情報を得た上で、C−NMRやラマン分光法で各官能基の量を定量することで見積もることが可能である。必要に応じてHPLC分取などの分取処理を組み合わせることにより定量性を上げることができる。
一般式(1)のRにおけるアルキル基、アルケニル基、アリール基はいずれも無置換体、置換体のどちらでもよく、組成物の特性に応じて選択できる。アルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基、n−ヘキシル基、n−デシル基、トリフルオロメチル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、3−グリシドキシプロピル基、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチル基、〔(3−エチル−3−オキセタニル)メトキシ〕プロピル基、3−アミノプロピル基、3−メルカプトプロピル基、3−イソシアネートプロピル基が挙げられる。アルケニル基の具体例としては、ビニル基、3−アクリロキシプロピル基、3−メタクリロキシプロピル基が挙げられる。アリール基の具体例としては、フェニル基、トリル基、p−ヒドロキシフェニル基、p−スチリル基、p−メトキシフェニル基、1−(p−ヒドロキシフェニル)エチル基、2−(p−ヒドロキシフェニル)エチル基、4−ヒドロキシ−5−(p−ヒドロキシフェニルカルボニルオキシ)ペンチル基、ナフチル基が挙げられる。
一般式(1)のRにおけるアルキル基、アシル基、アリール基はいずれも無置換体、置換体のどちらでもよく、組成物の特性に応じて選択できる。アルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基が挙げられる。アシル基の具体例としては、アセチル基が挙げられる。アリール基の具体例としては、フェニル基が挙げられる。
一般式(1)のnは0から3の整数を表す。n=0の場合は4官能性シラン、n=1の場合は3官能性シラン、n=2の場合は2官能性シラン、n=3の場合は1官能性シランである。
一般式(1)で表されるオルガノシランの具体例としては、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラアセトキシシラン、テトラフェノキシシランなどの4官能性シラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチルトリイソプロポキシシラン、メチルトリn−ブトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、エチルトリイソプロポキシシラン、エチルトリn−ブトキシシラン、n−プロピルトリメトキシシラン、n−プロピルトリエトキシシラン、n−ブチルトリメトキシシラン、n−ブチルトリエトキシシラン、n−ヘキシルトリメトキシシラン、n−ヘキシルトリエトキシシラン、デシルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、p−ヒドロキシフェニルトリメトキシシラン、1−(p−ヒドロキシフェニル)エチルトリメトキシシラン、2−(p−ヒドロキシフェニル)エチルトリメトキシシラン、4−ヒドロキシ−5−(p−ヒドロキシフェニルカルボニルオキシ)ペンチルトリメトキシシラン、トリフルオロメチルトリメトキシシラン、トリフルオロメチルトリエトキシシラン、3,3,3−トリフルオロプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリエトキシシラン、〔(3−エチル−3−オキセタニル)メトキシ〕プロピルトリメトキシシラン、〔(3−エチル−3−オキセタニル)メトキシ〕プロピルトリエトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−トリメトキシシリルプロピルコハク酸などの3官能性シラン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシラン、ジメチルジアセトキシシラン、ジn−ブチルジメトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、(3−グリシドキシプロピル)メチルジメトキシシラン、(3−グリシドキシプロピル)メチルジエトキシシランなどの2官能性シラン、トリメチルメトキシシラン、トリn−ブチルエトキシシラン、(3−グリシドキシプロピル)ジメチルメトキシシラン、(3−グリシドキシプロピル)ジメチルエトキシシランなどの1官能性シランが挙げられる。なお、これらのオルガノシランは単独で使用しても、2種以上を組み合わせて使用してもよい。これらのオルガノシランの中でも、硬化膜の耐クラック性と硬化速度の点から3官能性シランが好ましく用いられる。
また、本発明に用いられるポリシロキサンは炭素数6〜15のアリール基を含有していることが好ましい。
炭素数6〜15のアリール基を含有するシラン化合物としてはフェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、p−ヒドロキシフェニルトリメトキシシラン、p−トリルトリメトキシシラン、p−スチリルトリメトキシシラン、p−メトキシフェニルトリメトキシシラン、1−(p−ヒドロキシフェニル)エチルトリメトキシシラン、2−(p−ヒドロキシフェニル)エチルトリメトキシシラン、4−ヒドロキシ−5−(p−ヒドロキシフェニルカルボニルオキシ)ペンチルトリメトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、1−ナフチルトリメトキシシラン、2−ナフチルトリメトキシシラン、1−ナフチルトリエトキシシラン、2−ナフチルトリエトキシシラン、アントラセントリメトキシシランが好ましく用いられる。このなかで、コストの点からナフタレン系、アントラセン系など多環系よりもフェニル系のものが好ましい。
マスクペースト組成物としては、耐熱性、耐クラック性の観点から粒子以外のポリシロキサンの構成成分がアリール基含有シラン化合物のみであることがもっとも好ましい。マスクペースト組成物の固形分中のアリール基含有量は20重量%以上がさらに好ましく、25重量%以上がもっとも好ましい。アリール基含有量が該量より小さい場合、高温プロセスでの耐クラック膜厚が低くなる。
また、環境的側面から焼成時にベンゼンなどの芳香環化合物由来の分解物排出を出来るだけ低く抑える目的においては、ポリシロキサンを炭素数6〜15のアリール基を有さないもののみで構成されるものを用いることも好ましい様態である。すなわち、一般式(1)におけるRが水素、炭素数1〜10のアルキル基または炭素数2〜10のアルケニル基のいずれかであることが好ましい。
この場合のオルガノシランの具体例としては、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラアセトキシシランなどの4官能性シラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチルトリイソプロポキシシラン、メチルトリn−ブトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、エチルトリイソプロポキシシラン、エチルトリn−ブトキシシラン、n−プロピルトリメトキシシラン、n−プロピルトリエトキシシラン、n−ブチルトリメトキシシラン、n−ブチルトリエトキシシラン、n−ヘキシルトリメトキシシラン、n−ヘキシルトリエトキシシラン、デシルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、トリフルオロメチルトリメトキシシラン、トリフルオロメチルトリエトキシシラン、3,3,3−トリフルオロプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリエトキシシラン、〔(3−エチル−3−オキセタニル)メトキシ〕プロピルトリメトキシシラン、〔(3−エチル−3−オキセタニル)メトキシ〕プロピルトリエトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−トリメトキシシリルプロピルコハク酸などの3官能性シラン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシラン、ジメチルジアセトキシシラン、ジn−ブチルジメトキシシラン、(3−グリシドキシプロピル)メチルジメトキシシラン、(3−グリシドキシプロピル)メチルジエトキシシランなどの2官能性シラン、トリメチルメトキシシラン、トリn−ブチルエトキシシラン、(3−グリシドキシプロピル)ジメチルメトキシシラン、(3−グリシドキシプロピル)ジメチルエトキシシランなどの1官能性シランが挙げられる。なお、これらのオルガノシランは単独で使用しても、2種以上を組み合わせて使用してもよい。これらのオルガノシランの中でも、硬化膜の耐クラック性と硬化速度の点から3官能性シランが好ましく用いられる。
また、本発明に用いられるポリシロキサンの重量平均分子量(Mw)は、GPC(ゲルパーミネーションクロマトグラフィ)で測定されるポリスチレン換算分子量で1000以上であることが必須である。Mwが1000より小さいと主成分であるシロキサンの反応性末端基が多くなり、保存安定性が悪くなる。また、焼成時の脱離基が多くなるため焼成ひずみが大きく、耐クラック性も悪くなる。Mwは大きいほど保存安定性がよくなるので好ましい。ただしあまり大きすぎると塗布プロセスにおけるフィルター透過性が悪化し、マスク層の剥離工程を有する場合、剥離液に対する溶解性が悪くなることがある。このことから、Mwの上限値は100000未満が好ましく、50000未満がさらに好ましく、20000未満が最も好ましい。
本発明においては従来のテトラエトキシシランなどの低分子量のものとは異なりポリシロキサン成分の分子量が高いことが特徴であり、ポリシロキサンの重量平均分子量が1000以上であることが重要である。ここで、ポリシロキサンの重量平均分子量はポリシロキサンがシリカ粒子と結合している場合は共重合体としての重量平均分子量である。
本発明のマスクペースト組成物は平均粒子径150nm以下のシリカ粒子を含有する。ここで本発明における平均粒子径とは数平均粒子径のことを言う。シリカ粒子の数平均粒子径は、下限としては好ましくは2nm以上、より好ましくは3nm以上、さらに好ましくは5nm以上であり、上限としては好ましくは125nm以下、さらに好ましくは100nm以下である。150nmより大きいと硬化膜の薄膜での膜厚均一性、マスク性が低下する。また、2nm以上では耐クラック性の向上効果がより大きくなる。シリカ粒子の数平均粒子径は、組成物から粒子を単離可能である場合には、シリカ粒子を乾燥後、焼成し、得られた粒子の比表面積を測定した後に、粒子を球と仮定して比表面積から粒子径を求め、数平均として平均粒子径を求める。用いる機器は特に限定されないが、アサップ2020(Micromeritics社製)などを用いることができる。また、硬化膜等単離が困難な場合には、硬化膜において、膜断面もしくは膜表面のSEM写真を撮影し、粒状物を無作為に50個選んでその粒子径を測定し、数平均粒子径を求めることができる。
また、ペースト組成物中にシリカ粒子を含有することにより、基板へ塗布した場合の液の基板への広がりを抑制し、優れた塗布パターニング精度を得ることができる。
シリカ粒子の具体例としては、イソプロパノールを分散媒とした粒子径12nmのIP
A−ST、メチルイソブチルケトンを分散媒とした粒子径12nmのMIBK−ST、イ
ソプロパノールを分散媒とした粒子径45nmのIPA−ST−L、粒子径85nmのIPA−ST−ZL、プロピレングリコールモノメチルエーテルを分散媒とした粒子径15nmのPGM−ST(以上商品名、日産化学工業(株)製)、γ−ブチロラクトンを分散媒とした粒子径12nmのオスカル101、分散溶液が水である粒子径5〜80nmのカタロイド−S(以上商品名、触媒化成工業(株)製)、プロピレングリコールモノメチルエーテルを分散媒とした粒子径16nmのクォートロンPL−2L−PGME、γ−ブチロラクトンを分散媒とした粒子径17nmのクォートロンPL−2L−BL、ジアセトンアルコールを分散媒とした粒子径17nmのクォートロンPL−2L−DAA、分散溶液が水である粒子径18〜20nmのクォートロンPL−2L、粒子径15nmのクォートロンPL−1、粒子径35nmのクォートロンPL−3、粒子径75nmのクォートロンPL−7、粒子径が18nmのGP−2L(以上商品名、扶桑化学工業(株)製)、粒子径が5〜50nmであるレオロシール(商品名、(株)トクヤマ製)、粒子径が7〜40nmであるアエロジル(商品名、(株)日本アエロジル製)などが挙げられる。また、これらのシリカ粒子は単独で使用しても、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明のマスクペースト組成物におけるシリカ粒子の含有量は、固形分中20重量%以上であり、30重量%以上がさらに好ましく、40重量%以上がもっとも好ましい。上限は70重量%以下である。シリカ粒子が20重量%より少ないと、マスク性、耐クラック性、塗布パターニング性の向上効果が十分でなく、70重量%より大きいと粒子同士の空隙比率が大きくなるためマスク性が低下する。
本発明のマスクペースト組成物において、シリカ粒子はポリシロキサンに対して結合を伴わないブレンド成分であってもよく、ポリシロキサンと結合していてもかまわない。
シリカ粒子とポリシロキサンにおいて結合を形成する方法としては特に制限はないが、ポリシロキサンの縮合反応工程にシリカ粒子を共存させ、縮合反応を伴い重合反応と並行して反応させる方法や、重合後のポリシロキサンとシリカ粒子を共存させ加熱により末端シラノール基同士を縮合反応させる方法などが好ましく適用できる。
本発明のポリシロキサンはオルガノシラン化合物を加水分解した後、該加水分解物を溶媒の存在下、あるいは無溶媒で縮合反応させることによって得ることができる。
加水分解反応の各種条件、例えば酸濃度、反応温度、反応時間などは、反応スケール、反応容器の大きさ、形状などを考慮して適宜設定することができるが、例えば、溶媒中、オルガノシラン化合物に酸触媒および水を1〜180分かけて添加した後、室温〜110℃で1〜180分反応させることが好ましい。このような条件で加水分解反応を行うことにより、急激な反応を抑制することができる。反応温度は、より好ましくは30〜130℃である。
加水分解反応は、酸触媒の存在下で行うことが好ましい。酸触媒としては、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸などのハロゲン化水素系無機酸、硫酸、硝酸、リン酸、ヘキサフルオロリン酸、ヘキサフルオロアンチモン酸、ホウ酸、テトラフルオロホウ酸、クロム酸などのその他無機酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸などのスルホン酸、酢酸、クエン酸、蟻酸、グルコン酸、乳酸、シュウ酸、酒石酸、ピルビン酸、クエン酸、コハク酸、フマル酸、リンゴ酸などのカルボン酸を例示することができる。本発明の酸触媒はマスク性の観点からケイ素、水素、炭素、酸素、窒素、硫黄以外の原子を極力含まないことが好ましく、カルボン酸系、もしくはスルホン酸系の酸触媒を用いることが好ましい。なかでも蟻酸、酢酸など沸点120℃以下の低沸点のものが除去性の点からさらに好ましい。
酸触媒を低沸点のものを使用し、加水分解反応後に系中を酸触媒の沸点以上に制御することにより、酸成分の一部もしくは全部を除去することも組成物の保存安定性の点から好ましい。
酸触媒の好ましい含有量は、加水分解反応時に使用される全オルガノシラン化合物100重量部に対して、好ましくは0.1重量部〜5重量部である。酸触媒の量を上記範囲とすることで、加水分解反応が必要かつ十分に進行するよう容易に制御できる。
オルガノシラン化合物の加水分解反応によりシラノール化合物を得た後、反応液をそのまま50℃以上、溶媒の沸点以下で1〜100時間加熱し、縮合反応を行うことが好ましい。また、ポリシロキサンの重合度を上げるために、再加熱もしくは塩基触媒を添加してもよい。
オルガノシラン化合物の加水分解反応および該加水分解物の縮合反応に用いられる溶媒は、特に限定されず、樹脂組成物の安定性、塗れ性、揮発性などを考慮して適宜選択できる。また、溶媒を2種以上組み合わせてもよいし、無溶媒で反応を行ってもよい。溶媒の具体例としては、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、t−ブタノール、1−メトキシ−2−プロパノール、ペンタノール、4−メチル−2−ペンタノール、3−メチル−2−ブタノール、3−メチル−3−メトキシ−1−ブタノール、1−t−ブトキシ−2−プロパノール、ジアセトンアルコールなどのアルコール類;エチレングリコール、プロピレングリコールなどのグリコール類;エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールt−ブチルエーテル、プロピレングリコールn−ブチルエーテルエチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、ジエチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、ジプロピレングリコール−n−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジn−ブチルエーテル、ジフェニルエーテル、ジエチレングリコールエチルメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテルなどのエーテル類;メチルエチルケトン、アセチルアセトン、メチルプロピルケトン、メチルブチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジイソブチルケトン、シクロペンタノン、2−ヘプタノン、ジイソブチルケトン、シクロヘキサノン、シクロヘプタノンなどのケトン類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドなどのアミド類;酢酸イソプロピル、、エチルアセテート、プロピルアセテート、ブチルアセテート、n−プロピルアセテート、イソプロピルアセテート、n−ブチルアセテート、イソブチルアセテート、アセト酢酸エチル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、3−メトキシブチルアセテート、3−メチル−3−メトキシブチルアセテート、ブチルジグリコールアセテート、1,3−ブチレングリコールジアセテート、エチルジグリコールアセテート、ジプロピレングリコールメチルエーテルアセテート、乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸ブチル、トリアセチルグリセリンなどのアセテート類;トルエン、キシレン、ヘキサン、シクロヘキサン、安息香酸エチル、ナフタレン、1,2,3,4−テトラヒドロナフタレンなどの芳香族あるいは脂肪族炭化水素、γ−ブチロラクトン、N−メチル−2−ピロリドン、N、N−ジメチルイミダゾリジノン、ジメチルスルホキシド、炭酸プロピレンなどを挙げることができる。
本発明においてはオルガノシロキサンの加水分解反応後、酸触媒を触媒の沸点以上に加熱し除去することが好ましい様態のひとつであり、沸点130℃以上の溶媒が好ましく、そのことと溶解性、塗布性などの点からジエチレングリコールメチルエチルエーテル(bp 176℃)、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート(bp 156.4℃)、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート(bp 145℃)、乳酸メチル(bp 145℃)、乳酸エチル(bp 155℃)、ジアセトンアルコール(bp 169℃)、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(bp 145℃)、3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール(bp 174℃)、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル(bp 188℃)、ジプロピレングリコール−n−ブチルエーテル(bp 229℃)、γ−ブチロラクトン(bp 204℃)、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート(bp 217℃)、ブチルジグリコールアセテート(bp 246℃)、アセト酢酸エチル(bp 181℃)、N−メチル−2−ピロリドン(bp 204℃)、N、N−ジメチルイミダゾリジノン(bp 226℃)、ジプロピレングリコールメチルエーテルアセテート(bp 213℃)、1,3−ブチレングリコールジアセテート(bp 232℃)、ジイソブチルケトン(bp 168℃)、プロピレングリコールt−ブチルエーテル(bp 151℃)、プロピレングリコールn−ブチルエーテル(bp 170℃)を好ましく例示することができる。
加水分解反応によって溶媒が生成する場合には、無溶媒で加水分解させることも可能である。反応終了後に、さらに溶媒を添加することにより、樹脂組成物として適切な濃度に調整することも好ましい。また、目的に応じて加水分解後に、生成アルコールなどを加熱および/または減圧下にて適量を留出、除去し、その後好適な溶媒を添加してもよい。
加水分解反応時に使用する溶媒の量は、全オルガノシラン化合物100重量部に対して80重量部以上、500重量部以下が好ましい。溶媒の量を上記範囲とすることで、加水分解反応が必要かつ十分に進行するよう容易に制御できる。
また、加水分解反応に用いる水は、イオン交換水が好ましい。水の量は任意に選択可能であるが、Si原子1モルに対して、1.0〜4.0モルの範囲で用いることが好ましい。
また、本発明のマスクペースト組成物は、本発明の効果を損なわない限り、加水分解および縮合反応に用いた溶媒以外の溶媒を含んでもよい。混合溶媒としては上述の溶媒中から選択することが好ましく、 単一溶剤系でも2種以上の溶剤を組み合わせるのでもよい。例えば、加水分解および縮合反応に用いる溶媒として沸点130℃以上の溶媒を使用し、マスクペーストとして使用する組成物には沸点100℃以下の低沸点溶媒とブレンドし塗布乾燥性を付与することも好ましい様態である。
本発明のマスクペースト組成物は、スルホン酸もしくはその塩、またはカルボン酸もしくはその塩を含有することが好ましい。
カルボン酸もしくはその塩としては、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、エナント酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、マルガリン酸、ステアリン酸、トリフルオロ酢酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラギドン酸、ドコサヘキサエン酸、エイコサペンタン酸、乳酸、リンゴ酸、クエン酸、安息香酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、サリチル酸、没食子酸、メリト酸、ケイ皮酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、フマル酸、マレイン酸、ピルビン酸、などの各種カルボン酸、およびこれらの金属塩、無水物が例示されるがこれらに制限されない。以下、カルボン酸もしくはその塩を総称してカルボン酸化合物という。
スルホン酸もしくはその塩としては、硫酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、フルオロスルホン酸、10カンファースルホン酸、タウリンなどの各種スルホン酸、およびこれらの金属塩が例示され、その他一般的に熱酸発生剤といわれるSI−60、SI−80、SI−100、SI−110、SI−145、SI−150、SI−60L、SI−80L、SI−100L、SI−110L、SI−145L、SI−150L、SI−160L、SI−180L、SI−200(いずれも、三新化学工業(株)製 スルホン酸オニウム塩)4−ヒドロキシフェニルジメチルスルホニウムトリフルオロメタンスルホナート、ベンジル−4−ヒドロキシフェニルメチルスルホニウムトリフルオロメタンスルホナート、2−メチルベンジル−4−ヒドロキシフェニルメチルスルホニウムトリフルオロメタンスルホナート、4−アセトキシフェニルジメチルスルホニウムトリフルオロメタンスルホナート、4−アセトキシフェニルベンジルメチルスルホニウムトリフルオロメタンスルホナート、4−メトキシカルボニルオキシフェニルジメチルスルホニウムトリフルオロメタンスルホナート、ベンジル−4−メトキシカルボニルオキシフェニルメチルスルホニウムトリフルオロメタンスルホナートなどが挙げられるがこれらに制限されない。以下、スルホン酸もしくはその塩を総称してスルホン酸化合物という。
例えば固形分濃度が高く、ペースト中に粒子を高濃度で含有している場合、粒子の安定性や運動性にもよるが高温硬化条件において、プリベークもしくは焼成時において粒子の凝集が起こる場合がある。粒子の凝集が起こると膜面が荒れ、膜厚が一定しないばかりかマスク性能が著しく低下する。これは、高温状態においてシロキサン組成物の流動性が高くなるためである。そこで本発明においてはこれらのカルボン酸化合物、スルホン酸化合物を含有することにより、高温硬化条件においてシロキサン組成物の流動性が高くなるタイミングでシリカ粒子のシラノール基とポリシロキサンの架橋反応を促進するため、粒子の流動が抑制され、凝集を抑制することができる。
これらのカルボン酸化合物、スルホン酸化合物の添加量は固形分対比0.1重量%以上が好ましい。添加量が0.1重量%より少ないと硬化が十分でない。上限は特に制限はないが、5重量%より多いと室温において架橋が進行し、保存安定性が低下するため好ましくない。なお、これらのカルボン酸化合物、スルホン酸化合物は単独で使用しても、2種以上を組み合わせて使用してもよい。その場合、合計量で0.1重量%以上含有することが好ましい。
さらに、本発明のマスクペースト組成物は本発明の効果を害しない範囲において、シランカップリング剤、架橋剤、増感剤、熱ラジカル発生剤、溶解促進剤、溶解抑止剤、界面活性剤、増粘剤、安定剤、消泡剤、シリカ粒子以外の金属化合物粒子などの各種添加剤を含有することもできる。 シランカップリング剤の具体例としては、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、ジフェニルジエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−トリエトキシシリル−N−(1,3−ジメチル−ブチリデン)プロピルアミン、N−フェニル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリエトキシシラン、〔(3−エチル−3−オキセタニル)メトキシ〕プロピルトリメトキシシラン、〔(3−エチル−3−オキセタニル)メトキシ〕プロピルトリエトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、3−ウレイドプロピルトリエトキシシラン、3−イソシアネートプロピルトリエトキシシラン、3−トリメトキシシリルプロピルコハク酸、N−t−ブチル−3−(3−トリメトキシシリルプロピル)コハク酸イミド、トリス−(3−トリメトキシシリルプロピル)イソシアヌレートなどが挙げられる。
中でも、基板密着性や組成物の保存安定性の点から2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−イソシアネートプロピルトリエトキシシラン、N−t−ブチル−3−(3−トリメトキシシリルプロピル)コハク酸イミド、トリス−(3−トリメトキシシリルプロピル)イソシアヌレートが好ましく使用される。
シランカップリング剤の添加量に特に制限は無いが、使用する場合、好ましくはポリシロキサン、粒子固形分100重量部に対して0.1〜10重量部の範囲である。添加量が0.1重量部より少ないと密着性向上の効果が十分ではなく、10重量部より多いと保管中にシランカップリング剤同士が縮合反応し、ゲル化の原因となる。
本発明のマスクペースト組成物は、界面活性剤を含有しても良い。界面活性剤を含有することで、塗布ムラが改善し均一な塗布膜が得られる。フッ素系界面活性剤や、シリコーン系界面活性剤が好ましく用いられる。
フッ素系界面活性剤の具体的な例としては、1,1,2,2−テトラフロロオクチル(1,1,2,2−テトラフロロプロピル)エーテル、1,1,2,2−テトラフロロオクチルヘキシルエーテル、オクタエチレングリコールジ(1,1,2,2−テトラフロロブチル)エーテル、ヘキサエチレングリコール(1,1,2,2,3,3−ヘキサフロロペンチル)エーテル、オクタプロピレングリコールジ(1,1,2,2−テトラフロロブチル)エーテル、ヘキサプロピレングリコールジ(1,1,2,2,3,3−ヘキサフロロペンチル)エーテル、パーフロロドデシルスルホン酸ナトリウム、1,1,2,2,8,8,9,9,10,10−デカフロロドデカン、1,1,2,2,3,3−ヘキサフロロデカン、N−[3−(パーフルオロオクタンスルホンアミド)プロピル]−N,N′−ジメチル−N−カルボキシメチレンアンモニウムベタイン、パーフルオロアルキルスルホンアミドプロピルトリメチルアンモニウム塩、パーフルオロアルキル−N−エチルスルホニルグリシン塩、リン酸ビス(N−パーフルオロオクチルスルホニル−N−エチルアミノエチル)、モノパーフルオロアルキルエチルリン酸エステルなどの末端、主鎖および側鎖の少なくとも何れかの部位にフルオロアルキルまたはフルオロアルキレン基を有する化合物からなるフッ素系界面活性剤を挙げることができる。また、市販品としては、メガファックF142D、同F172、同F173、同F183、同F444、同F475、同F477(以上、大日本インキ化学工業(株)製)、エフトップEF301、同303、同352(新秋田化成(株)製)、フロラードFC−430、同FC−431(住友スリーエム(株)製))、アサヒガードAG710、サーフロンS−382、同SC−101、同SC−102、同SC−103、同SC−104、同SC−105、同SC−106(旭硝子(株)製)、BM−1000、BM−1100(裕商(株)製)、NBX−15、FTX−218、DFX−218((株)ネオス製)などのフッ素系界面活性剤がある。
シリコーン系界面活性剤の市販品としては、SH28PA、SH7PA、SH21PA、SH30PA、ST94PA(いずれも東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製)、BYK067A,BYK310、BYK322、BYK331、BYK333,BYK355(ビックケミー・ジャパン(株)製)などが挙げられる。
界面活性剤の含有量は、マスクペースト組成物中、0.0001〜1重量%とするのが一般的である。
本発明のマスクペースト組成物は、固形分濃度としては特に制限はないが、2重量%〜50重量%が好ましい範囲である。本濃度範囲よりも低いと塗布膜厚が薄くなりすぎ所望のマスク性を得にくく、本濃度範囲よりも高いと保存安定性が低下する。
本発明のマスクペースト組成物は各種塗布方法により、全面塗布またはパターニング塗布し、熱により硬化しマスク層を形成する非感光性組成物である。
塗布方法としてはスピンコート法、ロールコート印刷法、スプレー印刷法、凸版印刷法、凹版印刷法、スクリーン印刷法、インクジェット印刷法、スリット印刷法など公知の塗布方法によってシリコン基板などの下地基板上に塗布することができる。塗布に際しては様々な版、ノズルを使用することができ、例えばスリット塗布法においてスリットノズルを複数のノズルに分割し複数のラインをストライプ状に塗布する方法なども好ましく用いることができる。
本発明のマスクペースト組成物の好ましい塗布パターニング方法としては特に制限はないが、パターン設計の自由度、ノズルメンテナンスの容易さから、スクリーン印刷法を挙げることができる。
スクリーン印刷法に適応する場合、マスクペースト組成物の粘度が3000mPa・s以上であることが好ましい。ペースト粘度が3000mPa・s以上であることにより、スクリーン版への塗れやスクリーン版のメッシュ部分の塗布液透過量を制御しやすく、また塗布液が塗布基板上に接地した後に広がりにくいことから、パターン精度が向上する。さらに好ましくは5000mPa・s以上、最も好ましくは10000mPa・s以上が好ましい。上限は特にないが、液の取り扱いの観点から100000mPa・s未満が好ましい。ここで、粘度はJIS Z8803(1991)「溶液粘度−測定方法」に基づき、B型デジタル粘度計で測定された値である。
粘度を本範囲に調整するために、各種増粘剤を含有することが好ましい。増粘剤としてはポリビニルピロリドン、ポリビニルブチラール、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、メチルセルロース、エチルセルロース、ニトロセルロースなどの各種セルロース化合物、ポリメチルメタクリレートなどのアクリル酸エステル系樹脂、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイドなどが例示できる。
これらの中でもアクリル酸エステル系樹脂、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイドから選ばれるいずれか1種以上の増粘剤が特に好ましい。シロキサン硬化時の焼成残渣がなく、耐クラック性、マスク性の低下がないからである。これは、これらの増粘剤が他の増粘剤と比較し完全熱分解する温度が低く、熱分解しやすいためであると考えられる。焼成後に増粘剤の未分解物由来の残渣があると、焼成炉内の汚染や、後工程の剥離工程において完全に剥離できず、剥離工程の汚染や、基板性能の低下につながり好ましくない。また、耐クラック性についてはシロキサンの縮合硬化は焼成時に昇温開始から約600℃まで継続的に続き、体積収縮による歪みがクラック発生の原因になる。増粘剤を併用した場合、増粘剤の分解消失により生じる歪みがクラックの主要原因になる。ここで、通常の増粘剤は増粘剤の熱分解がシロキサンの硬化収縮が進んだ段階でもおこるため、クラックが生じやすいが、上記の好ましい増粘剤についてはシロキサンの硬化収縮の早い段階で増粘剤の分解がおこるため、増粘剤の分解により生じたマスク層中の歪みがその後のシロキサンの硬化収縮で吸収され、耐クラック性の低下がなく、最終的に緻密でマスク性能の低下もないマスク層が得られると考えられる。また、これら好ましい増粘剤については、少ない添加量で増粘させられることも、焼成残渣、耐クラック性、マスク性の点から好ましい。
アクリル酸エステル系樹脂としてはポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリメタクリル酸プロピル、ポリメタクリル酸ブチル、ポリアクリル酸メチル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸プロピル、ポリアクリル酸ブチル、ポリヒドロキシエチルメタクリレート、ポリベンジルメタクリレート、ポリグリシジルメタクリレート等のポリアクリル酸エステルおよびこれらの共重合体が挙げられる。共重合体の場合、上記アクリル酸エステル成分が重合比率として60mol%以上であればよく、他の共重合成分としてポリアクリル酸、ポリスチレンなどビニル重合可能な成分を共重合していても構わない。
また、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイドについてはこの2種の共重合体も好ましい。
アクリル酸エステル系樹脂、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイドいずれも重量平均分子量10万以上のものが増粘効果が高く、好ましい。これらは複数種のものを組み合わせて使用しても良い。
これら増粘剤の含有量としては増粘効果の点から組成物において1重量%以上が好ましく、焼成残渣の抑制や、耐クラック性、マスク性能の点から10重量%以下がより好ましい。
本発明のマスクペースト組成物を用いた硬化膜の形成方法について説明する。上記の各種塗布方法で塗布した後に塗布基板をホットプレート、オーブンなどの加熱装置でプリベークする。プリベークは、50〜150℃の範囲で30秒〜30分間行い、プリベーク後の膜厚は、0.05〜10μmとするのが好ましい。プリベーク後、ホットプレート、オーブンなどの加熱装置で500〜1200℃の範囲で30分間〜2時間程度キュアすることで、マスク層が形成される。プリベークとキュアの間に200℃〜250℃の範囲で10分〜2時間程度 ミドルベイクを行うことも好ましい。これらプリベーク、ミドルベイク、キュアはN下、O下、N/O下、空気雰囲気下など公知の条件で行うことができる。
本発明のマスクペースト組成物は基板に全面塗布することも好ましいが、スクリーン印刷法、インクジェット印刷法などにより選択的にマスクパターンを形成したり、スピンコート法などで基板上に全面塗布後に、新たに感光性マスクペーストを上層に塗布し、例えば周知のフォトリソグラフィ法およびエッチング法によりドーピング領域に対応する部分を選択的に除去しマスクパターンを形成することも好ましい。本発明のマスク層形成後、そのまま保護膜としてマスク層を剥離せずに使用することも好ましい。
また、マスクペーストを基板に選択的に塗布後、基板をホットプレート、オーブンなどの過熱装置でプリベークもしくは焼成した後に、ドーピングペーストを全面もしくはマスクペーストを塗布していない領域に選択的に塗布し、基板を焼成、熱拡散し、半導体基板に選択的に不純物拡散を行うことも好ましい。その後、フッ酸などの剥離剤によりマスク層、ドーピングペーストの硬化層を除去し、ドーピング領域がパターニングされた半導体素子を形成することも好ましい様態である。このようなプロセスとすることによりマスクペーストを全面塗布、硬化焼成後エッチングする従来法と比較し、マスクペースト組成物のロスを低減するばかりでなく、マスクペーストの硬化焼成とドーピングペーストの硬化焼成、熱拡散を同時に行うことも可能となり焼成回数を減らしプロセスを簡略化することができる。
以下に本マスクペーストを用いた不純物拡散層の形成方法およびこれを利用した半導体素子の製造方法について、光電変換素子の一種である太陽電池の製造方法を例に説明する。
まず、図1(1)に示すように、N型の半導体基板10上にマスクペースト組成物を選択的に塗布してストライプ状のマスクパターン12を形成する。形成方法は、複数のノズルからなるスリット塗布方式を利用してマスクペーストを塗布する方法、インクジェット印刷法、スクリーン印刷法、凸版印刷法、凹版印刷法、ロールコート印刷法やスプレー印刷法などが挙げられる。マスクパターン12を形成した後、焼成してマスクペーストを硬化する。
次に図1(2)に示すように半導体基板10上にマスクパターン12の間にP型ドーピングパターン14とN型ドーピングパターン16を選択的に形成する。形成方法はマスクパターンと同様の方法が挙げられる。
次に図1(3)に示すように、半導体基板10を焼成し、各ドーピング成分を半導体基板10内に拡散させる。このようにしてP型不純物拡散層24、N型不純物拡散層26が形成される。
次に図1(4)に示すようにフッ酸などの剥離剤を用いて、マスクパターン12、P型ドーピングパターン14およびN型ドーピングパターン16を剥離除去する。
次に図1(5)に示すように、熱酸化等により、半導体基板10の表面に、パッシベーション膜18を設ける。また、パッシベーション膜が形成された側と反対側の面に、周知の方法により太陽光の反射防止効果を有するシリコン窒化膜20を形成する。
次に図1(6)に示すように、パッシベーション膜18を選択的に除去して、P型不純物拡散層24およびN型不純物拡散層26の所定領域が露出するようにコンタクトホールを形成する。そして、コンタクトホールに例えば電解めっき法および無電解めっき法により所望の金属を充填して、P型不純物拡散層24、N型不純物拡散層26それぞれに電気的に接続された電極22を形成する。以上の工程により、本実施形態に係る太陽電池を製造することができる。
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて各種の
設計変更などの変形を加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施形態も
本発明の範囲に含まれるものである。
本発明のマスクペースト組成物は、太陽電池などの光起電力半導体以外にも半導体表面にp型および/またはn型領域をパターン形成する半導体デバイス、例えば、トランジスターアレイやダイオードアレイ、フォトダイオードアレイ、トランスデューサーなどにも展開することができる。
以下、実施例を挙げて、本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されない。なお、用いた化合物のうち、略語を使用しているものについて、以下に示す。
GBL:γ−ブチロラクトン(bp 205℃)
IPA:イソプロピルアルコール(bp 82℃)
MMB:3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール(bp 174℃)
1,3BGDA:1,3−ブチレングリコールジアセテート(bp 232℃)
EDM:ジエチレングリコールメチルエチルエーテル(bp 176℃)
PGME:1−メトキシ−2−プロパノール(bp 118℃)
PGMEA:プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(bp 145℃)
PTB:プロピレングリコール t−ブチルエーテル(bp 151℃)
PEO:ポリエチレンオキサイド
PMMA:ポリメチルメタクリレート
PPO:ポリプロピレンオキサイド
PVP:ポリビニルピロリドン。
(1)固形分濃度測定
アルミカップに測定したい溶液を1g秤取し、ホットプレートを用いて250℃で30分間加熱して液分を蒸発させた。加熱後のアルミカップに残った固形分を秤量して、溶液の固形分濃度を求めた。
(2)重量平均分子量測定
ポリシロキサンの重量平均分子量はサンプルを孔径0.45μmメンブレンフィルターで濾過後、GPC(東ソー(株)製HLC−8220GPC)(展開溶剤:テトラヒドロフラン、展開速度:0.4ml/分)を用いてポリスチレン換算により求めた。
(3)溶液中のP、BおよびAl含有量測定
Pについては試料を硫酸、硝酸、フッ化水素酸および過塩素酸を用いて加水分解し、硫酸白煙が生じるまで濃縮したのち、ICP質量分析法(アジレント・テクノロジー(株)製Agilent4500)にて組成物中の含有量を測定した。
Bについては試料を白金るつぼに秤量し、エタノールを添加した後、酸素を充填したステンレス鋼製密封容器中で燃焼させ、生成ガスを水酸化ナトリウム水溶液に吸収し、硝酸を加えて中和して定容とした。この定容液について、ICP発光分光分析法(エスアイアイ・ナノテクノロジー(株)製SPS3000)によりBの定量分析を行った。
Alについては燃焼イオンクロマトグラフ法(三菱化学アナリテック(株)製AQF−100)により組成物中の含有量を測定した。
(4)溶液粘度測定
B型デジタル粘度計(英弘精機株式会社製DV−II+Pro)を用い、チャンバーを23℃に保温し、ローター回転開始5分後の値を読みとり、溶液粘度を算出した。
(5)スリット塗布性確認
スリットノズルによりマスクペースト組成物をストライプ状にパターニングし、そのストライプ幅精度を確認した。
基板としては、一辺100mmのn型単結晶シリコンからなる半導体基板を用意し、スライスダメージや自然酸化物を除去するために、両表面をアルカリエッチングした。この際、半導体基板の両面には典型的な幅が40〜100μm、深さ3〜4μm程度の無数の凹凸が形成され、これを塗布基板とした。
図2に本実施例で用いたストライプ塗布装置の概略図を示す。ステージ32に真空吸着させた半導体基板31に対して、ノズル38をY方向に移動させることでマスクペーストをストライプ塗布した。図3に示すように、ノズル41の下部に形成された複数の吐出口42からマスクペースト組成物からなるペースト43を吐出させて、半導体基板40と吐出口42との間にビード44を形成させた状態でノズル41を紙面垂直方向に移動させた。
本マスクペーストをストライプ塗布後、空気中にて基板を100℃で5分間、さらに230℃で30分間加熱することで、厚さ約1.0μm、幅240μm、ピッチ600μm、長さ8cmのマスクパターンを形成した。
ここで任意の1本のラインについて等間隔で10点につきライン幅を測定し、塗布幅の標準偏差σが10μm以内のものを良好(○)、10μmを超えるものを不良(×)と判定した。
(6)スクリーン印刷性確認
スクリーン印刷によりマスクペースト組成物をストライプ状にパターニングし、そのストライプ幅精度を確認した。
基板としては、一辺100mmのn型単結晶シリコンからなる半導体基板を用意し、スライスダメージや自然酸化物を除去するために、両表面をアルカリエッチングした。この際、半導体基板の両面には典型的な幅が40〜100μm、深さ3〜4μm程度の無数の凹凸が形成され、これを塗布基板とした。
塗布基板としては1辺100mmのn型単結晶シリコンからなる未研磨半導体基板を用いた。塗布面には典型的な幅が40〜100μm、深さ3〜4μmの無数の凹凸が形成されていた。
スクリーン印刷機(マイクロテック株式会社TM−750型)を用い、スクリーンマスクとしては幅200μm、長さ6cmの開口部をピッチ600μmで50本形成したもの(SUS製、400メッシュ、線径23μm)を用い、ストライプ状のマスクパターンを形成した。
本マスクペーストをスクリーン印刷後、空気中にて基板を100℃で5分間、さらに230℃で30分間加熱することで、厚さ約1.5μm、幅210μm、ピッチ600μm、長さ6cmのマスクパターンを形成した。
ここで中央の1本のラインについて等間隔で10点につきライン幅を測定し、塗布幅の標準偏差が15μm以内のものを良好(○)、15μmを上回るものを不良(×)と判定した。
(7)クラック膜厚測定
3cm×3cmにカットしたP型シリコンウェハー(E&Mマテリアルズ製、表面抵抗率0.291Ω/□、研磨済)を1%フッ酸水溶液に5分浸漬したあと水洗し、エアブロー後ホットプレートで100℃5分処理した。
マスクペーストを、公知のスピンコート法で該シリコンウェハーに塗布した。サンプルは回転数を変え、焼成後膜厚で0.1μmごとに膜厚を変えたものを準備した。薄膜領域においては、マスクペーストと同溶媒組成で希釈したものを適宜使用した。塗布後、各シリコンウェハーを100℃で5分間プリベークした。その後プリベーク膜厚を表面形状測定装置(サーフコム1400 東京精密(株)製)にて測定した。
続いて各シリコンウェハーを電気炉内に配置し、空気雰囲気下、20℃から10℃/分で昇温後800℃で60分間加熱してマスク組成物を焼成した。その後焼成後膜厚を測定した。5倍レンズを装着した光学顕微鏡にて表面を観察し、クラックが観察されない最高マスク層膜厚サンプルの焼成後膜厚をクラック膜厚とした。
(8)剥離残渣評価およびマスク膜厚測定
クラック膜厚観察サンプルについてリン含有不純物拡散液(ポリテトラエトキシシラン5.9重量%、5酸化2リン5.0重量%)を、公知のスピンコート法でマスク上に塗布した。拡散剤の塗布後、各シリコンウェハーを140℃で5分間プリベークした。続いて、N雰囲気下、1000℃で90分間加熱して不純物拡散成分を熱拡散させた。熱拡散後、各シリコンウェハーを、10重量%のフッ酸水溶液に23℃で10分間浸浸させて、拡散剤およびマスクを剥離した。フッ酸剥離後、シリコンウェハーを純水に浸浸させて洗浄し、表面の目視残渣の有無を観察した。目視で表面付着物が確認できるものを不良(剥離残渣あり)、確認できないものを良好(剥離残渣なし)とした。
剥離後のシリコンウェハーに対して、表面抵抗を四探針式表面抵抗測定装置(RT−70V ナプソン(株)製)を用いて測定した。
ここで測定に用いたシリコンウェハー(ブランク、不純物熱拡散なし)の表面抵抗率0.291Ω/□(P/N判定はP)に対し、参考例としてマスク層なしでリン含有不純物拡散液を熱拡散したシリコンウェハーの表面抵抗率を測定したところ、2.1Ω/□(P/N判定はP)と、不純物の熱拡散により高抵抗化した。ここで剥離後のシリコンウェハーについて表面抵抗率0.32Ω/□(P/N判定はP)以上でマスク性なしと判断し、マスク性がある最低マスク層膜厚サンプルの焼成後膜厚をマスク膜厚とした。
なお、クラック膜厚とマスク膜厚の差分が、マスク材として使用可能であるマージンを示し、このマージンが広いほど適用可能な範囲が広く、優れているものである。
(9)P/N判定
上記剥離後のシリコンウェハー表面に対してP/N判定機を用いてP/N判定を実施した。
(10)保存安定性
マスクペーストを密封容器に入れ、23℃で30日保管後の粘度変化率が10%未満のものを特に良好(○)、10%以上15%未満のものを良好(△)、それ以上のものを不良(×)とした。
合成例1
500mLの三口フラスコにフェニルトリメトキシシランを198.29g(1.0mol)、MMBを239.63g仕込み、室温で攪拌しながら蟻酸3.80gをモノマーの加水分解に必要な水(54.00g)に溶解した蟻酸水溶液を30分かけて添加した。その後、フラスコを70℃のオイルバスに浸けて1時間攪拌した後、オイルバスを30分かけて150℃まで昇温した。昇温開始1時間後に溶液の内温が100℃に到達し、そこから30分間加熱攪拌した(内温は100〜130℃)。反応中に副生成物であるメタノール、水、蟻酸が合計72.8g留出した。
得られたポリシロキサンのMMB溶液に、ポリシロキサンの固形分濃度が40重量%となるようにMMBを加えてポリシロキサン溶液(A−1)を得た。得られたポリシロキサンの重量平均分子量(Mw)は1500であった。
合成例1−2
内温100℃到達後の反応時間を3時間とした以外は合成例1−1同様にしてポリシロキサン溶液(A−2)を得た。得られたポリシロキサンの重量平均分子量(Mw)は4000であった。
合成例1−3
溶媒をMMBの代わりに1,3BGDAとした以外は合成例1−1同様にしてポリシロキサン溶液(A−3)を得た。得られたポリシロキサンの重量平均分子量(Mw)は1500であった。
合成例1−4
溶媒をMMBの代わりに1,3BGDAとし、内温100℃到達後の反応時間を3時間とした以外は合成例1−1同様にしてポリシロキサン溶液(A−4)を得た。得られたポリシロキサンの重量平均分子量(Mw)は4500であった。
合成例1−5
溶媒をMMBの代わりにEDMとし、内温100℃到達後の反応時間を3時間とした以外は合成例1−1同様にしてポリシロキサン溶液(A−5)を得た。得られたポリシロキサンの重量平均分子量(Mw)は3500であった。
合成例1−6
溶媒をMMBの代わりにGBLとし、内温100℃到達後の反応時間を3時間とした以外は合成例1−1同様にしてポリシロキサン溶液(A−6)を得た。得られたポリシロキサンの重量平均分子量(Mw)は3500であった。
合成例1−7
溶媒をMMBの代わりにPGMEAとし、内温100℃到達後の反応時間を3時間とした以外は合成例1−1同様にしてポリシロキサン溶液(A−7)を得た。得られたポリシロキサンの重量平均分子量(Mw)は6000であった。
合成例1−8
蟻酸の代わりにリン酸0.82gを使用し、内温100℃到達後の反応時間を3時間とした以外は合成例1−1同様に反応を行い、ポリシロキサン溶液(A−8)を得た。得られたポリシロキサンの重量平均分子量(Mw)は4500であった。
合成例1−9
蟻酸の代わりにホウ酸16.00gを使用し、内温100℃到達後の反応時間を以外は合成例1−1同様にポリシロキサン溶液(A−9)を得た。得られたポリシロキサンの重量平均分子量(Mw)は3000であった。
合成例1−10
溶媒をMMBの代わりにPGMEとし、内温100℃到達後の反応時間を3時間とした以外は合成例1−1同様にしてポリシロキサン溶液(A−10)を得た。得られたポリシロキサンの重量平均分子量(Mw)は4500であった。
合成例1−11
蟻酸の添加量を0.5gとし、内温100℃到達後の反応時間を10分とした以外は合成例1−1同様にしてポリシロキサン溶液(A−11)を得た。得られたポリシロキサンの重量平均分子量(Mw)は500以下であった。
合成例1−12
内温100℃到達後の反応時間を5時間とした以外は合成例1−1同様にしてポリシロキサン溶液(A−12)を得た。得られたポリシロキサンの重量平均分子量(Mw)は7500であった。
合成例2−1
500mLの三口フラスコにフェニルトリメトキシシランを59.49g(0.30mol)、PL−2L−IPA (扶桑化学工業(株)製 コロイダルシリカ IPA分散液 シリカ平均粒子径17nm シリカ濃度25.4重量%) を165.57g(0.70mol SiO換算)、MMBを133.07g仕込み、室温で攪拌しながら蟻酸3.04gをモノマーの加水分解に必要な水(16.20g)に溶解した蟻酸水溶液を30分かけて添加した。その後、フラスコを70℃のオイルバスに浸けて1時間攪拌した後、オイルバスを30分かけて150℃まで昇温した。昇温開始1時間後に溶液の内温が100℃に到達し、そこから3時間加熱攪拌した(内温は100〜138℃)。反応中に副生成物であるメタノール、IPA、水、蟻酸が合計147.3g留出した。
得られたポリシロキサンのMMB溶液に、ポリシロキサンの固形分濃度が40重量%となるようにMMBを加えてポリシロキサン溶液(B−1)を得た。得られたポリシロキサンはシリカ粒子と結合した共重合体であり、共重合体としての重量平均分子量(Mw)は1500であった。
合成例2−2
モノマー、溶媒の仕込み量をフェニルトリメトキシシランを49.57g(0.25mol)、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシランを12.32g(0.05mol)、ジフェニルジメトキシシランを24.44g(0.10mol)、PL−2L−IPAを141.92g(0.60mol SiO換算)、MMBを155.86gとした以外は合成例2−1と同様にポリシロキサン溶液(B−2)を得た。得られたポリシロキサンはシリカ粒子と結合した共重合体であり、共重合体としての重量平均分子量(Mw)は2300であった。
合成例2−3
モノマー、溶媒の仕込み量をフェニルトリメトキシシランを109.06g(0.55mol)、PL−2L−IPAを106.44g(0.45mol SiO換算)、GBLを168.87gとした以外は合成例2−1と同様にポリシロキサン溶液(B−3)を得た。得られたポリシロキサンはシリカ粒子と結合した共重合体であり、共重合体としての重量平均分子量(Mw)は2100であった。
合成例3
モノマー、溶媒の仕込み量をフェニルトリメトキシシランを123.93g(0.625mol)、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシランを30.80g(0.125mol)、ジフェニルジメトキシシランを61.09g(0.25mol)、MMBを270.74gとし、内温100℃到達後の反応時間を3時間とした以外は合成例1と同様にポリシロキサン溶液Cを得た。得られたポリシロキサンの重量平均分子量(Mw)は5500であった。
合成例4
モノマー、溶媒の仕込み量をp−スチリルトリメトキシシランを224.30g(1.0mol)、MMBを278.64gとした以外は合成例1と同様にポリシロキサン溶液Dを得た。得られたポリシロキサンの重量平均分子量(Mw)は4000であった。
合成例5
モノマー、溶媒の仕込み量をp−トリルトリメトキシシランを212.30g(1.0mol)、MMBを254.32gとした以外は合成例1と同様にポリシロキサン溶液Eを得た。得られたポリシロキサンの重量平均分子量(Mw)は4000であった。
合成例6
モノマー、溶媒の仕込み量を4−メトキシフェニルトリメトキシシランを228.32g(1.0mol)、MMBを284.68gとした以外は合成例1と同様にポリシロキサン溶液Fを得た。得られたポリシロキサンの重量平均分子量(Mw)は4000であった。
合成例7
モノマー、溶媒の仕込み量を1−ナフチルトリメトキシシランを248.35g(1.0mol)、MMBを308.38gとした以外は合成例1と同様にポリシロキサン溶液Gを得た。得られたポリシロキサンの重量平均分子量(Mw)は4500であった。
合成例8
モノマー、溶媒の仕込み量をメチルトリメトキシシランを90.80g(0.67mol)、フェニルトリメトキシシランを66.09g(0.33mol)、MMBを171.20gとした以外は合成例1と同様にポリシロキサン溶液Hを得た。得られたポリシロキサンの重量平均分子量(Mw)は4000であった。
合成例9
モノマー、溶媒の仕込み量をプロピルトリメトキシシランを164.22g(1.0mol)、GBLを198.52gとした以外は合成例1と同様にポリシロキサン溶液Iを得た。得られたポリシロキサンの重量平均分子量(Mw)は4500であった。
粒子分散液の溶媒置換品の合成例
減圧用ナスフラスコにPL−2L−IPA200g、MMB150gを添加し、40℃水浴下、エバポレーターで減圧しながらトラップに約150g留去物が得られたところで常圧にもどし、さらにMMB150gを添加した。もう一度バス中で減圧することによりPL−2L−IPAと固形分濃度が同じで溶媒がMMBに置換されたPL−2L(MMB置換品)を得た。
上記同様の方法でMMBではなく他の溶媒にすることでPL−2Lの1,3BGDA置換品、EDM置換品、GBL置換品、PGMEA置換品、PTB置換品を得た。
同様の方法でPL−3−IPA(扶桑化学工業(株)製 コロイダルシリカ IPA分散液 シリカ平均粒子径35nm シリカ濃度17.0重量%)の1,3BGDA置換品、PL−7(扶桑化学工業(株)製コロイダルシリカ 水分散品、平均粒子径75nm、シリカ濃度23.0重量%)のMMB置換品、PL−20(扶桑化学工業(株)製コロイダルシリカ 水分散品、平均粒子径220nm、シリカ濃度20.0重量%)のMMB置換品を得た。
実施例1
ポリシロキサン溶液A−1に、PL−2L(MMB置換品)をモノマーモル比でポリシロキサン30mol%/PL−2L 70mol%のブレンド比となるようにブレンドし、固形分濃度が25%となるようにMMBを添加した。ここでシリカ粒子のPL−2Lのモノマーモル比はSiOをモノマーユニットとして算出した。さらに固形分対比0.5重量%となるようにSI−200を添加し、混合溶解した。その後、孔径0.45μmのフィルターで濾過してマスクペースト組成物を得た。得られた組成物につき、スリット塗布性確認と、溶液中のP、BおよびAl含有量測定、剥離残渣評価、クラック膜厚測定、マスク膜厚測定、P/N判定および保存安定性の評価(以下、「各測定および評価」という)を行った。評価結果を表3に示す
実施例2
ポリシロキサン溶液A−2に、PL−2L(MMB置換品)をモノマーモル比でポリシロキサン30mol%/PL−2L 70mol%のブレンド比となるようにブレンドし、固形分濃度が25重量%となるようにMMBを添加した。ここでPL−2Lのモノマーモル比はSiOをモノマーユニットとして算出した。さらに固形分対比0.5重量%となるようにSI−200を添加し、混合溶解した。その後、孔径0.45μmのフィルターで濾過してマスクペースト組成物を得た。得られた組成物につき、各測定および評価を行った。評価結果を表3に示す。
実施例3
ポリシロキサン溶液A−3に、PL−3(1,3BGDA置換品)をモノマーモル比でポリシロキサン30mol%/PL−2L 70mol%のブレンド比となるようにブレンドし、固形分濃度が25重量%となるように1,3BGDAを添加した。ここでPL−3のモノマーモル比はSiOをモノマーユニットとして算出した。さらに固形分対比0.5重量%となるようにSI−200を添加し、混合溶解した。その後、孔径0.45μmのフィルターで濾過してマスクペースト組成物を得た。得られた組成物につき、各測定および評価を行った。評価結果を表3に示す。
実施例4
ポリシロキサン溶液B−1に、固形分濃度が25重量%となるようにMMBを添加し、固形分対比0.5重量%となるようにサンエイドSI−200(三新化学工業製)を添加し、混合溶解した。その後、孔径0.45μmのフィルターで濾過してマスクペースト組成物を得た。得られた組成物につき、各測定および評価を行った。評価結果を表3に示す。
実施例5
ポリシロキサン溶液A−4に、PL−2L(1,3BGDA置換品)をモノマーモル比でポリシロキサン20mol%/PL−2L 80mol%のブレンド比となるようにブレンドし、固形分濃度が25重量%となるように1,3BGDAを添加した。ここでPL−2Lのモノマーモル比はSiOをモノマーユニットとして算出した。さらに固形分対比0.5重量%となるようにSI−200を添加し、混合溶解した。その後、孔径0.45μmのフィルターで濾過してマスクペースト組成物を得た。得られた組成物につき、各測定および評価を行った。評価結果を表3に示す。
実施例6
ポリシロキサン溶液A−4に、PL−2L(1,3BGDA置換品)をモノマーモル比でポリシロキサン60mol%/PL−2L 40mol%のブレンド比となるようにブレンドし、固形分濃度が25重量%となるように1,3BGDAを添加した。ここでPL−2Lのモノマーモル比はSiOをモノマーユニットとして算出した。さらに固形分対比0.5重量%となるようにSI−200を添加し、混合溶解した。その後、孔径0.45μmのフィルターで濾過してマスクペースト組成物を得た。得られた組成物につき、各測定および評価を行った。評価結果を表3に示す。
実施例7
ポリシロキサン溶液A−2に、PL−2L(MMB置換品)をモノマーモル比でポリシロキサン40mol%/PL−2L 60mol%のブレンド比となるようにブレンドし、固形分濃度が25重量%となるようにMMBを添加した。ここでPL−2Lのモノマーモル比はSiOをモノマーユニットとして算出した。さらに組成物全体に対して500ppmとなるようにメガファックF444(DIC(株)製パーフルオロアルキルエチレンオキシド付加物)を添加し混合溶解した。さらに固形分対比0.5重量%となるようにSI−200を添加し、混合溶解した。その後、孔径0.45μmのフィルターで濾過してマスクペースト組成物を得た。得られた組成物につき、各測定および評価を行った。評価結果を表3に示す。
実施例8
ポリシロキサン溶液A−5に、PL−2L−PGME(扶桑化学工業(株)製コロイダルシリカ PGME分散品、平均粒子径17nm)をモノマーモル比でポリシロキサン40mol%/PL−2L 60mol%のブレンド比となるようにブレンドし、組成物の溶剤組成がPGME70/EDM30(重量比)、固形分濃度が25重量%となるようにPGME,EDMを添加した。ここでPL−2Lのモノマーモル比はSiOをモノマーユニットとして算出した。さらに固形分対比0.5重量%となるようにSI−200を添加し、混合溶解した。その後、孔径0.45μmのフィルターで濾過してマスクペースト組成物を得た。得られた組成物につき、各測定および評価を行った。評価結果を表3に示す。
実施例9
ポリシロキサン溶液A−6に、PL−2L(GBL置換品)をモノマーモル比でポリシロキサン40mol%/PL−2L 60mol%のブレンド比となるようにブレンドし、固形分濃度が25重量%となるようにGBLを添加した。ここでPL−2Lのモノマーモル比はSiOをモノマーユニットとして算出した。さらに組成物全体に対して500ppmとなるようにポリプロピレングリコールPPG4000(分子量4000,ジオール型)を添加し混合溶解した。さらに固形分対比0.5重量%となるようにSI−200を添加し、混合溶解した。その後、孔径0.45μmのフィルターで濾過してマスクペースト組成物を得た。得られた組成物につき、各測定および評価を行った。評価結果を表3に示す。
実施例10
ポリシロキサン溶液A−4に、PL−2L(1,3BGDA置換品)をモノマーモル比でポリシロキサン40mol%/PL−2L 60mol%のブレンド比となるようにブレンドし、固形分濃度が25重量%となるように1,3BGDAを添加した。さらに組成物全体に対して500ppmとなるようにBYK333(ビックケミー(株)ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン)を添加し混合溶解した。さらに固形分対比0.5重量%となるようにSI−200を添加し、混合溶解した。その後、孔径0.45μmのフィルターで濾過してマスクペースト組成物を得た。得られた組成物につき、各測定および評価を行った。評価結果を表3に示す。
実施例11
ポリシロキサン溶液A−2に、PL−2L(MMB置換品)をモノマーモル比でポリシロキサン40mol%/PL−2L 60mol%のブレンド比となるようにブレンドし、固形分濃度が25重量%となるようにMMBを添加した。ここでPL−2Lのモノマーモル比はSiOをモノマーユニットとして算出した。さらに組成物全体に対して500ppmとなるようにBYK355(ビックケミー(株)製アクリル系レベリング剤)を添加し混合溶解した。さらに固形分対比0.1重量%となるようにSI−200を添加し、混合溶解した。その後、孔径0.45μmのフィルターで濾過してマスクペースト組成物を得た。得られた組成物につき、各測定および評価を行った。評価結果を表3に示す。
実施例12
ポリシロキサン溶液A−7に、PL−2L(PTB置換品)をモノマーモル比でポリシロキサン40mol%/PL−2L 60mol%のブレンド比となるようにブレンドし、組成物の溶剤組成がPTB60/PGMEA40(重量比)、固形分濃度が25重量%となるようにPTB,PGMEAを添加した。 ここでPL−2Lのモノマーモル比はSiOをモノマーユニットとして算出した。さらに固形分対比1重量%となるようにSI−200を添加し、混合溶解した。その後、孔径0.45μmのフィルターで濾過してマスクペースト組成物を得た。得られた組成物につき、各測定および評価を行った。評価結果を表3に示す。
実施例13
ポリシロキサン溶液Cに、PL−2L(MMB置換品)をモノマーモル比でポリシロキサン40mol%/PL−2L 60mol%のブレンド比となるようにブレンドし、固形分濃度が25重量%となるようにMMBを添加した。ここでPL−2Lのモノマーモル比はSiOをモノマーユニットとして算出した。さらに固形分対比0.5重量%となるようにSI−200を添加し、混合溶解した。その後、孔径0.45μmのフィルターで濾過してマスクペースト組成物を得た。得られた組成物につき、各測定および評価を行った。評価結果を表3に示す。
実施例14
ポリシロキサン溶液B−2に、固形分濃度が25重量%となるようにMMBを添加した。さらに固形分対比0.5重量%となるようにSI−200を添加し、混合溶解した。その後、孔径0.45μmのフィルターで濾過してマスクペースト組成物を得た。得られた組成物につき、各測定および評価を行った。評価結果を表3に示す。
実施例15
ポリシロキサン溶液A−2に、PL−2L(MMB置換品)をモノマーモル比でポリシロキサン30mol%/PL−2L 70mol%のブレンド比となるようにブレンドし、固形分濃度が25重量%となるようにMMBを添加した。ここでPL−2Lのモノマーモル比はSiOをモノマーユニットとして算出した。さらに固形分対比0.2重量%となるように10−カンファースルホン酸(CSA)を添加し、混合溶解した。その後、孔径0.45μmのフィルターで濾過してマスクペースト組成物を得た。得られた組成物につき、各測定および評価を行った。評価結果を表3に示す。
実施例16
ポリシロキサン溶液A−2に、PL−2L(MMB置換品)をモノマーモル比でポリシロキサン30mol%/PL−2L 70mol%のブレンド比となるようにブレンドし、固形分濃度が25重量%となるようにMMBを添加した。ここでPL−2Lのモノマーモル比はSiOをモノマーユニットとして算出した。さらに固形分対比0.2重量%となるようにクエン酸を添加し、混合溶解した。その後、孔径0.45μmのフィルターで濾過してマスクペースト組成物を得た。得られた組成物につき、各測定および評価を行った。評価結果を表3に示す。
実施例17
固形分比率がA−2(99.5重量%)/A−8(0.5重量%)となるようにブレンドしたものに、PL−2L(MMB置換品)をモノマーモル比でポリシロキサン30mol%/PL−2L 70mol%のブレンド比となるようにブレンドし、固形分濃度が25重量%となるようにMMBを添加した。ここでPL−2Lのモノマーモル比はSiOをモノマーユニットとして算出した。SI−200を添加し、混合溶解した。その後、孔径0.45μmのフィルターで濾過してマスクペースト組成物を得た。得られた組成物につき、各測定および評価を行った。評価結果を表3に示す。
実施例18
固形分比率がA−2(95重量%)/A−8(5重量%)となるようにブレンドしたものに、PL−2L(MMB置換品)をモノマーモル比でポリシロキサン30mol%/PL−2L 70mol%のブレンド比となるようにブレンドし、固形分濃度が25重量%となるようにMMBを添加した。ここでPL−2Lのモノマーモル比はSiOをモノマーユニットとして算出した。SI−200を添加し、混合溶解した。その後、孔径0.45μmのフィルターで濾過してマスクペースト組成物を得た。得られた組成物につき、各測定および評価を行った。評価結果を表3に示す。
実施例19
ポリシロキサン溶液Dに、PL−2L(MMB置換品)をモノマーモル比でポリシロキサン30mol%/PL−2L 70mol%のブレンド比となるようにブレンドし、固形分濃度が25重量%となるようにMMBを添加した。ここでPL−2Lのモノマーモル比はSiOをモノマーユニットとして算出した。さらに固形分対比0.5重量%となるようにSI−200を添加し、混合溶解した。その後、孔径0.45μmのフィルターで濾過してマスクペースト組成物を得た。得られた組成物につき、各測定および評価を行った。評価結果を表3に示す。
実施例20
ポリシロキサン溶液Eに、PL−2L(MMB置換品)をモノマーモル比でポリシロキサン30mol%/PL−2L 70mol%のブレンド比となるようにブレンドし、固形分濃度が25重量%となるようにMMBを添加した。ここでPL−2Lのモノマーモル比はSiOをモノマーユニットとして算出した。さらに固形分対比0.5重量%となるようにSI−200を添加し、混合溶解した。その後、孔径0.45μmのフィルターで濾過してマスクペースト組成物を得た。得られた組成物につき、各測定および評価を行った。評価結果を表3に示す。
実施例21
ポリシロキサン溶液Fに、PL−2L(MMB置換品)をモノマーモル比でポリシロキサン30mol%/PL−2L 70mol%のブレンド比となるようにブレンドし、固形分濃度が25重量%となるようにMMBを添加した。ここでPL−2Lのモノマーモル比はSiOをモノマーユニットとして算出した。さらに固形分対比0.5重量%となるようにSI−200を添加し、混合溶解した。その後、孔径0.45μmのフィルターで濾過してマスクペースト組成物を得た。得られた組成物につき、各測定および評価を行った。評価結果を表3に示す。
実施例22
ポリシロキサン溶液Gに、PL−2L(MMB置換品)をモノマーモル比でポリシロキサン30mol%/PL−2L 70mol%のブレンド比となるようにブレンドし、固形分濃度が25重量%となるようにMMBを添加した。ここでPL−2Lのモノマーモル比はSiOをモノマーユニットとして算出した。さらに固形分対比0.5重量%となるようにSI−200を添加し、混合溶解した。その後、孔径0.45μmのフィルターで濾過してマスクペースト組成物を得た。得られた組成物につき、各測定および評価を行った。評価結果を表3に示す。
実施例23
ポリシロキサン溶液A−5に、PL−7(MMB置換品)をモノマーモル比でポリシロキサン40mol%/PL−7 60mol%のブレンド比となるようにブレンドし、組成物の溶剤組成がMMB70/EDM30(重量比)、固形分濃度が25重量%となるようにMMB,EDMを添加した。ここでPL−7のモノマーモル比はSiOをモノマーユニットとして算出した。さらに固形分対比0.5重量%となるようにSI−200を添加し、混合溶解した。その後、孔径0.45μmのフィルターで濾過してマスクペースト組成物を得た。得られた組成物につき、各測定および評価を行った。評価結果を表3に示す。
実施例24
固形分比率がA−2(99.6重量%)/A−9(0.4重量%)となるようにブレンドしたものに、PL−2L(MMB置換品)をモノマーモル比でポリシロキサン30mol%/PL−2L 70mol%のブレンド比となるようにブレンドし、固形分濃度が25重量%となるようにMMBを添加した。ここでPL−2Lのモノマーモル比はSiOをモノマーユニットとして算出した。SI−200を添加し、混合溶解した。その後、孔径0.45μmのフィルターで濾過してマスクペースト組成物を得た。得られた組成物につき、各測定および評価を行った。評価結果を表3に示す。
実施例25
ポリシロキサン溶液A−2に、PL−2L(MMB置換品)をモノマーモル比でポリシロキサン30mol%/PL−2L 70mol%のブレンド比となるようにブレンドし、固形分濃度が25重量%となるようにMMBを添加した。さらに、固形分対比0.5重量%となるようにSI−200(三新化学工業製)を添加し、溶液中のアルミニウム含有量が20ppmとなるように酢酸アルミニウムを添加し、混合溶解した。その後、孔径0.45μmのフィルターで濾過してマスクペースト組成物を得た。得られた組成物につき、各測定および評価を行った。評価結果を表3に示す。
実施例26
ポリシロキサン溶液Hに、PL−2L(MMB置換品)をモノマーモル比でポリシロキサン30mol%/PL−2L 70mol%のブレンド比となるようにブレンドし、固形分濃度が25重量%となるようにMMBを添加した。ここでPL−2Lのモノマーモル比はSiOをモノマーユニットとして算出した。さらに固形分対比0.5重量%となるようにSI−200を添加し、混合溶解した。その後、孔径0.45μmのフィルターで濾過してマスクペースト組成物を得た。得られた組成物につき、各測定および評価を行った。評価結果を表3に示す。
実施例27
ポリシロキサン溶液Iに、PL−2L(GBL置換品)をモノマーモル比でポリシロキサン35mol%/PL−2L 65mol%のブレンド比となるようにブレンドし、固形分濃度が25重量%となるようにMMBを添加した。ここでPL−2Lのモノマーモル比はSiOをモノマーユニットとして算出した。さらに固形分対比0.5重量%となるようにSI−200を添加し、混合溶解した。その後、孔径0.45μmのフィルターで濾過してマスクペースト組成物を得た。得られた組成物につき、各測定および評価を行った。評価結果を表3に示す。
比較例1
ポリシロキサン溶液A−10に、PL−2L−PGMEをモノマーモル比でポリシロキサン30mol%/PL−2L 70mol%のブレンド比となるようにブレンドし、固形分濃度が25重量%となるようにPGMEを添加した。ここでPL−2Lのモノマーモル比はSiOをモノマーユニットとして算出した。さらに固形分対比0.5重量%となるようにSI−200を添加し、混合溶解した。その後、孔径0.45μmのフィルターで濾過してマスクペースト組成物を得た。得られた組成物につき、各測定および評価を行った。評価結果を表3に示す。重合に沸点130℃未満の溶媒のみを用い、昇温が不十分であったため蟻酸成分が留去せず残留しており、保存安定性が不良であった。また、組成物が沸点130℃未満の溶媒のみから構成されていたため、塗布回数を重ねるごとにスリットノズルのまわりにシロキサンの析出物が堆積した。
比較例2
ポリシロキサン溶液A−11に、PL−2L(MMB置換品)をモノマーモル比でポリシロキサン30mol%/PL−2L 70mol%のブレンド比となるようにブレンドし、固形分濃度が25重量%となるようにMMBを添加した。ここでPL−2Lのモノマーモル比はSiOをモノマーユニットとして算出した。さらに固形分対比0.5重量%となるようにSI−200を添加し、混合溶解した。その後、孔径0.45μmのフィルターで濾過してマスクペースト組成物を得た。得られた組成物につき、各測定および評価を行った。評価結果を表3に示す。ポリシロキサンの分子量が低く、保存安定性が不良であった。またクラック膜厚も小さかった。また、スリット塗布性もペーストにじみが多く、線幅ムラが大きくなった。
比較例3
ポリシロキサン溶液A−5に、PL−20−PGMEをモノマーモル比でポリシロキサン40mol%/PL−20 60mol%のブレンド比となるようにブレンドし、固形分濃度が25重量%となるようにEDMを添加した。ここでPL−20のモノマーモル比はSiOをモノマーユニットとして算出した。さらに固形分対比0.5重量%となるようにSI−200を添加し、混合溶解した。その後、孔径0.45μmのフィルターで濾過してマスクペースト組成物を得た。得られた組成物につき、各測定および評価を行った。評価結果を表3に示す。シリカ粒子の粒径が大きすぎるため、マスク膜厚が大きく、保存安定性も不良であった。
比較例4
固形分比率がA−2(90重量%)/A−8(10重量%)となるようにブレンドしたものに、PL−2L(MMB置換品)をモノマーモル比でポリシロキサン30mol%/PL−2L 70mol%のブレンド比となるようにブレンドし、固形分濃度が25重量%となるようにMMBを添加した。ここでPL−2Lのモノマーモル比はSiOをモノマーユニットとして算出した。SI−200を添加し、混合溶解した。その後、孔径0.45μmのフィルターで濾過してマスクペースト組成物を得た。得られた組成物につき、各測定および評価を行った。評価結果を表3に示す。リン含有量が多いためマスク膜厚が大きくなった。
比較例5
固形分比率がA−2(99.2重量%)/A−9(0.8重量%)となるようにブレンドしたものに、PL−2L(MMB置換品)をモノマーモル比でポリシロキサン30mol%/PL−2L 70mol%のブレンド比となるようにブレンドし、固形分濃度が25重量%となるようにMMBを添加した。ここでPL−2Lのモノマーモル比はSiOをモノマーユニットとして算出した。SI−200を添加し、混合溶解した。その後、孔径0.45μmのフィルターで濾過してマスクペースト組成物を得た。得られた組成物につき、各測定および評価を行った。評価結果を表3に示す。マスク性評価において一部サンプルにおいてマスク層剥離後のシリコンウェハーの表面抵抗率がマスクペースト塗布前のブランクと比較し逆に低下していた。ペースト中の不純物であるボロンがシリコンウェハーにドープされ、汚染されたと思われる。ボロンの影響でマスク膜厚を算出できなかった。
比較例6
テトラエトキシシラン(TEOS)、PL−2L−PGMEをモノマーモル比でテトラエトキシシラン30mol%/PL−2L 70mol%のブレンド比となるようにブレンドし、固形分濃度が25重量%、溶媒比PGME70重量%/MMB30重量%となるように溶媒を添加した。ここでPL−2Lのモノマーモル比はSiO2をモノマーユニットとして算出した。さらに固形分対比0.5重量%となるようにSI−200を添加し、混合溶解した。その後、孔径0.45μmのフィルターで濾過してマスクペースト組成物を得た。得られた組成物につき、各測定および評価を行った。評価結果を表3に示す。シロキサンの重量平均分子量が300以下と低く、保存安定性が不良であった。またクラック膜厚も小さかった。また、スリット塗布性もペーストにじみが多く、線幅ムラが大きくなった。
比較例7
ポリシロキサン溶液A−2に、PL−2L(MMB置換品)をモノマーモル比でポリシロキサン70mol%/PL−2L 30mol%のブレンド比となるようにブレンドし、固形分濃度が25重量%となるようにMMBを添加した。ここでPL−2のモノマーモル比はSiOをモノマーユニットとして算出した。さらに固形分対比0.5重量%となるようにSI−200を添加し、混合溶解した。その後、孔径0.45μmのフィルターで濾過してマスクペースト組成物を得た。得られた組成物につき、各測定および評価を行った。評価結果を表3に示す。粒子含有量が少ないため、クラック膜厚が小さく、マスク膜厚が大きくなった。
比較例8
ポリシロキサン溶液A−2に、PL−2L(MMB置換品)をモノマーモル比でポリシロキサン15mol%/PL−2L 85mol%のブレンド比となるようにブレンドし、固形分濃度が25重量%となるようにMMBを添加した。ここでPL−2のモノマーモル比はSiOをモノマーユニットとして算出した。さらに固形分対比0.5重量%となるようにSI−200を添加し、混合溶解した。その後、孔径0.45μmのフィルターで濾過してマスクペースト組成物を得た。得られた組成物につき、各測定および評価を行った。評価結果を表3に示す。粒子含有量が多過ぎるため、マスク膜厚が大きくなった。
比較例9
ポリシロキサン溶液A−12に、固形分濃度が25重量%となるようにMMBを添加し、混合溶解した。その後、孔径0.45μmのフィルターで濾過してマスクペースト組成物を得た。得られた組成物につき、各測定および評価を行った。評価結果を表3に示す。粒子を含有しないため、クラック膜厚が小さくマスク膜厚が大きくなった。また、スリット塗布性もペーストにじみが多く、線幅ムラが大きくなった。
比較例10
ポリシロキサン溶液A−2に、PL−2L(MMB置換品)をモノマーモル比でポリシロキサン30mol%/PL−2L 70mol%のブレンド比となるようにブレンドし、固形分濃度が25重量%となるようにMMBを添加した。ここでPL−2のモノマーモル比はSiOをモノマーユニットとして算出した。さらに固形分対比0.5重量%となるようにSI−200と、溶液中のアルミニウム含有量が40ppmとなるように酢酸アルミニウムを添加し混合溶解した。その後、孔径0.45μmのフィルターで濾過してマスクペースト組成物を得た。得られた組成物につき、各測定および評価を行った。評価結果を表3に示す。マスク性評価において一部サンプルにおいてマスク層剥離後のシリコンウェハーの表面抵抗率がマスクペースト塗布前のブランクと比較し逆に低下していた。ペースト中の不純物であるアルミニウムがシリコンウェハーにドープされ、汚染されたと思われる。アルミニウムの影響でマスク膜厚を算出できなかった。
以下に本発明のペースト組成物をスクリーン印刷用に適用する場合の実施例を挙げる。
実施例28
ポリシロキサン溶液A−3に、PL−2L(1,3BGDA置換品)をモノマーモル比でポリシロキサン30mol%/PL−2L 70mol%のブレンド比となるようにブレンドし、1,3BGDAを添加した。ここでPL−2Lのモノマーモル比はSiOをモノマーユニットとして算出した。孔径0.45μmのフィルターで濾過後、さらに増粘剤のポリメタクリル酸メチル(以下PMMA、重量平均分子量99.6万)を組成物中8重量%となるよう添加し攪拌溶解しマスクペースト組成物(固形分濃度33重量%)を得た。得られた組成物につき、スクリーン印刷性確認、粘度測定と各測定および評価を行った。評価結果を表5に示す。
実施例29
ポリシロキサン溶液B−3をGBLに溶解し、孔径0.45μmのフィルターで濾過後、さらにPMMA(重量平均分子量99.6万)を組成物中5重量%となるよう添加し攪拌溶解しマスクペースト組成物(固形分濃度30重量%)を得た。得られた組成物につき、スクリーン印刷性確認、粘度測定と各測定および評価を行った。評価結果を表5に示す。
実施例30
ポリシロキサン溶液Iに、PL−2L(GBL置換品)をモノマーモル比でポリシロキサン35mol%/PL−2L 65mol%のブレンド比となるようにブレンドし、GBLを添加した。ここでPL−2Lのモノマーモル比はSiOをモノマーユニットとして算出した。孔径0.45μmのフィルターで濾過後、さらに増粘剤のPMMA(重量平均分子量99.6万)を組成物中8重量%となるよう添加し攪拌溶解しマスクペースト組成物(固形分濃度33重量%)を得た。得られた組成物につき、スクリーン印刷性確認、粘度測定と各測定および評価を行った。評価結果を表5に示す。
実施例31
ポリシロキサン溶液A−6に、PL−2L(GBL置換品)をモノマーモル比でポリシロキサン30mol%/PL−2L 70mol%のブレンド比となるようにブレンドし、GBLを添加した。ここでPL−2Lのモノマーモル比はSiOをモノマーユニットとして算出した。孔径0.45μmのフィルターで濾過後、さらに増粘剤のポリエチレンオキサイド(以下PEO、重量平均分子量85万)を組成物中7重量%となるよう添加し攪拌溶解しマスクペースト組成物(固形分濃度32重量%)を得た。得られた組成物につき、スクリーン印刷性確認、粘度測定と各測定および評価を行った。評価結果を表5に示す。
実施例32
ポリシロキサン溶液A−6に、PL−2L(GBL置換品)をモノマーモル比でポリシロキサン30mol%/PL−2L 70mol%のブレンド比となるようにブレンドし、GBLを添加した。ここでPL−2Lのモノマーモル比はSiOをモノマーユニットとして算出した。孔径0.45μmのフィルターで濾過後、さらに増粘剤のポリエチレンオキサイド(以下PEO、重量平均分子量85万)を組成物中4重量%となるよう添加し攪拌溶解しマスクペースト組成物(固形分濃度29重量%)を得た。得られた組成物につき、スクリーン印刷性確認、粘度測定と各測定および評価を行った。評価結果を表5に示す。
実施例33
ポリシロキサン溶液A−6に、PL−2L(GBL置換品)をモノマーモル比でポリシロキサン30mol%/PL−2L 70mol%のブレンド比となるようにブレンドし、GBLを添加した。ここでPL−2Lのモノマーモル比はSiOをモノマーユニットとして算出した。孔径0.45μmのフィルターで濾過後、さらに増粘剤のPEO(重量平均分子量85万)を組成物中2重量%、ポリプロピレンオキサイド(以下PPO、重量平均分子量22.8万)を組成物中0.5重量%となるよう添加し攪拌溶解しマスクペースト組成物(固形分濃度27.5重量%)を得た。得られた組成物につき、スクリーン印刷性確認、粘度測定と各測定および評価を行った。評価結果を表5に示す。
実施例34
ポリシロキサン溶液A−6に、アエロジル300(日本アエロジル(株)製 粉体シリカ粒子 シリカ平均粒子径7nm)をモノマーモル比でポリシロキサン40mol%/シリカ粒子60mol%のブレンド比となるように添加した。ここでアエロジル300のモノマーモル比はSiOをモノマーユニットとして算出した。さらにGBLと増粘剤のPMMA(重量平均分子量99.6万)を組成物中5重量%となるよう添加し、攪拌溶解しマスクペースト組成物(固形分濃度30重量%)を得た。得られた組成物につき、スクリーン印刷性確認、粘度測定と各測定および評価を行った。評価結果を表5に示す。
実施例35
ポリシロキサン溶液A−6に、PL−2L(GBL置換品)をモノマーモル比でポリシロキサン30mol%/PL−2L 70mol%のブレンド比となるようにブレンドし、GBLを添加した。ここでPL−2Lのモノマーモル比はSiOをモノマーユニットとして算出した。孔径0.45μmのフィルターで濾過後、さらに増粘剤のポリビニルピロリドン(以下PVP、重量平均分子量9万)を組成物中15重量%となるよう添加し攪拌溶解しマスクペースト組成物(固形分濃度40重量%)を得た。得られた組成物につき、スクリーン印刷性確認、粘度測定と各測定および評価を行った。評価結果を表5に示す。焼成後のフッ酸剥離時に増粘剤由来と思われる未溶解残渣があり、耐クラック性能、マスク性能ともに低かった。
実施例36
ポリシロキサン溶液A−4に、PL−2L(1,3BGDA置換品)をモノマーモル比でポリシロキサン30mol%/PL−2L 70mol%のブレンド比となるようにブレンドし、1,3BGDAを添加した。ここでPL−2Lのモノマーモル比はSiOをモノマーユニットとして算出した。孔径0.45μmのフィルターで濾過後、さらに増粘剤のエチルセルロース(和光純薬(株)製 エチルセルロース100 49%エトキシ)を組成物中3重量%となるよう添加し攪拌溶解しマスクペースト組成物(固形分濃度28重量%)を得た。得られた組成物につき、スクリーン印刷性確認、粘度測定と各測定および評価を行った。評価結果を表5に示す。焼成後のフッ酸剥離時に増粘剤由来と思われる未溶解残渣があり、耐クラック性能、マスク性能ともに低かった。
実施例37
ポリシロキサン溶液A−6に、PL−2L(GBL置換品)をモノマーモル比でポリシロキサン30mol%/PL−2L 70mol%のブレンド比となるようにブレンドし、GBLを添加した。ここでPL−2Lのモノマーモル比はSiOをモノマーユニットとして算出した。孔径0.45μmのフィルターで濾過後、さらに増粘剤のポリビニルブチラール(以下PVB、分子量6.6万)を組成物中10重量%となるよう添加し攪拌溶解しマスクペースト組成物(固形分濃度35重量%)を得た。得られた組成物につき、スクリーン印刷性確認、粘度測定と各測定および評価を行った。評価結果を表5に示す。焼成後のフッ酸剥離時に増粘剤由来と思われる未溶解残渣があり、耐クラック性能、マスク性能ともに低かった。また、粘度が低かったためスクリーン印刷時においてペーストにじみが多く、線幅ムラがσ=20μmとやや大きくなった。
実施例38
ポリシロキサン溶液A−6に、PL−2L(GBL置換品)をモノマーモル比でポリシロキサン30mol%/PL−2L 70mol%のブレンド比となるようにブレンドし、GBLを添加した。ここでPL−2Lのモノマーモル比はSiOをモノマーユニットとして算出した。孔径0.45μmのフィルターで濾過後、さらに増粘剤のポリビニルブチラール(以下PVB、分子量6.6万)を組成物中7重量%となるよう添加し攪拌溶解しマスクペースト組成物(固形分濃度32重量%)を得た。得られた組成物につき、スクリーン印刷性確認、粘度測定と各測定および評価を行った。評価結果を表5に示す。焼成後のフッ酸剥離時に増粘剤由来と思われる未溶解残渣があり、耐クラック性能、マスク性能ともに低かった。また、粘度が低かったためスクリーン印刷時においてペーストにじみが多く、線幅ムラがσ=35μmと大きくなった。
各合成例、実施例および比較例について表1〜5にまとめた。
Figure 0006044397
Figure 0006044397
Figure 0006044397
Figure 0006044397
Figure 0006044397
10 半導体基板
12 マスクパターン
14 P型ドーピングパターン
16 N型ドーピングパターン
18 パッシベーション膜
20 シリコン窒化膜
22 電極
24 P型不純物拡散層
26 N型不純物拡散層
30 ストライプ塗布装置
31 半導体基板
32 ステージ
33 リニア駆動装置(X方向)
34 リニア駆動装置(Y方向)
35 ブラケット
36 CCDカメラ
37 高さセンサー
38 ノズル
40 半導体基板
41 ノズル
42 吐出口
43 ペースト
44 ビード
45 マニホールド
46 加圧口
47 ペースト供給口

Claims (9)

  1. (a)一般式(1)で表されるオルガノシランの1種以上を反応させることによって合成されるポリシロキサン、(b)平均粒子径150nm以下のシリカ粒子、(c)沸点130℃以上の溶剤を含有してなり、(a)ポリシロキサンの重量平均分子量が1000以上であり、組成物固形分中のシリカ粒子が20重量%以上70重量%以下であり、全組成物中のP、BおよびAl濃度がそれぞれ20ppm以下であり、組成物固形分中の炭素数6〜15のアリール基濃度が15重量%以上60重量%以下であり、アクリル酸エステル系樹脂、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイドから選ばれるいずれか1種以上を含有することを特徴とするマスクペースト組成物。
    (RSi(OR4−n (1)
    (式中、Rは水素、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数2〜10のアルケニル基または炭素数6〜15のアリール基のいずれかを表し、複数のRはそれぞれ同じでも異なっていてもよい。Rは水素、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数2〜6のアシル基、炭素数6〜15のアリール基のいずれかを表し、複数のRはそれぞれ同じでも異なっていてもよい。nは0から3の整数を表す。)
  2. 粘度が3000mPa・s以上である請求項1記載のマスクペースト組成物。
  3. 組成物におけるアクリル酸エステル系樹脂、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイドから選ばれるいずれか1種以上の含有量が1重量%以上10重量%以下である請求項1または2記載のマスクペースト組成物。
  4. スルホン酸もしくはその塩、またはカルボン酸もしくはその塩のいずれかを含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のマスクペースト組成物。
  5. スルホン酸としてスルホン酸オニウム塩を含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のマスクペースト組成物。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載のマスクペースト組成物を硬化してなるマスク層。
  7. 請求項6に記載のマスク層が形成されてなる半導体素子。
  8. 前記半導体素子が光電変換素子である請求項7に記載の半導体素子。
  9. 半導体基板に、請求項1〜のいずれかに記載のマスクペースト組成物を用いてマスクパターンを形成する工程と、前記半導体基板に形成された前記マスクパターンをマスクとして、前記半導体基板に不純物を拡散させる工程と、を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
JP2013043768A 2012-03-07 2013-03-06 マスクペースト組成物、これを用いて得られる半導体素子および半導体素子の製造方法 Active JP6044397B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013043768A JP6044397B2 (ja) 2012-03-07 2013-03-06 マスクペースト組成物、これを用いて得られる半導体素子および半導体素子の製造方法

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012050092 2012-03-07
JP2012050092 2012-03-07
JP2013016390 2013-01-31
JP2013016390 2013-01-31
JP2013043768A JP6044397B2 (ja) 2012-03-07 2013-03-06 マスクペースト組成物、これを用いて得られる半導体素子および半導体素子の製造方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2014168026A JP2014168026A (ja) 2014-09-11
JP2014168026A5 JP2014168026A5 (ja) 2015-12-24
JP6044397B2 true JP6044397B2 (ja) 2016-12-14

Family

ID=51617574

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013043768A Active JP6044397B2 (ja) 2012-03-07 2013-03-06 マスクペースト組成物、これを用いて得られる半導体素子および半導体素子の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6044397B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9691935B2 (en) 2013-07-04 2017-06-27 Toray Industries, Inc. Impurity-diffusing composition and method for producing semiconductor element
JPWO2018021121A1 (ja) * 2016-07-29 2019-05-16 東レ株式会社 不純物拡散組成物およびこれを用いた半導体素子の製造方法
WO2019082803A1 (ja) * 2017-10-26 2019-05-02 東レ株式会社 樹脂組成物、その硬化膜、それを具備する半導体素子および半導体素子の製造方法
JP2021158266A (ja) * 2020-03-27 2021-10-07 東京応化工業株式会社 積層体、積層体の製造方法、及び半導体基板の製造方法

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2851915B2 (ja) * 1990-04-26 1999-01-27 触媒化成工業株式会社 半導体装置
KR100618301B1 (ko) * 1998-09-01 2006-08-31 쇼꾸바이 카세이 고교 가부시키가이샤 낮은 유전상수를 지니는 실리카-포함 필름을 형성하기위한 코팅 액체 및 그의 필름으로 코팅된 기질
JP2001164184A (ja) * 1999-12-10 2001-06-19 Fujitsu Ltd 被覆形成用塗布液及び被覆膜及びそれを用いた半導体装置
JP2007049079A (ja) * 2005-08-12 2007-02-22 Sharp Corp マスキングペースト、その製造方法およびマスキングペーストを用いた太陽電池の製造方法
WO2007020833A1 (ja) * 2005-08-12 2007-02-22 Sharp Kabushiki Kaisha マスキングペースト、その製造方法およびマスキングペーストを用いた太陽電池の製造方法
JP2007193318A (ja) * 2005-12-21 2007-08-02 Toray Ind Inc 感光性シロキサン組成物、それから形成された硬化膜および硬化膜を有する素子
JP5761890B2 (ja) * 2008-06-27 2015-08-12 日揮触媒化成株式会社 シリカ系塗膜形成用塗布液の調製方法
JP4746704B2 (ja) * 2009-06-24 2011-08-10 旭化成イーマテリアルズ株式会社 ポリシロキサン縮合反応物
JP5681402B2 (ja) * 2010-07-09 2015-03-11 東京応化工業株式会社 拡散剤組成物および不純物拡散層の形成方法
JP5539299B2 (ja) * 2011-12-14 2014-07-02 パナソニック株式会社 太陽電池モジュールの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014168026A (ja) 2014-09-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9691935B2 (en) Impurity-diffusing composition and method for producing semiconductor element
JP5646950B2 (ja) マスク材組成物、および不純物拡散層の形成方法
JP5681402B2 (ja) 拡散剤組成物および不純物拡散層の形成方法
TWI523920B (zh) A coating type diffusing agent composition
JP6044397B2 (ja) マスクペースト組成物、これを用いて得られる半導体素子および半導体素子の製造方法
WO2020116340A1 (ja) 半導体素子の製造方法、および、太陽電池の製造方法
JP2016195203A (ja) p型不純物拡散組成物、それを用いた半導体素子の製造方法および太陽電池。
JP2017103379A (ja) 不純物拡散組成物、およびそれを用いた半導体素子の製造方法
WO2015015642A1 (ja) マスクペースト組成物、これを用いて得られる半導体素子および半導体素子の製造方法
JP2014103232A (ja) 非感光性組成物およびこれを用いた不純物拡散層の製造方法
JP6855794B2 (ja) 不純物拡散組成物、それを用いた半導体素子の製造方法および太陽電池
WO2018021117A1 (ja) 半導体素子の製造方法および太陽電池の製造方法
TWI591127B (zh) 罩幕漿組成物、罩幕層、使用其所得到的半導體元件及半導體元件的製造方法
JP6772836B2 (ja) p型不純物拡散組成物、それを用いた半導体素子の製造方法および太陽電池の製造方法
JP6711269B2 (ja) 樹脂組成物、それを用いた固体撮像素子およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151106

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151106

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160816

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160823

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160928

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161018

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161031

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6044397

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151