JP6042684B2 - 点検支援システム - Google Patents
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Description
[点検支援システム1の構成]
図1は、本発明の実施形態に係る点検支援システム1の全体構成を示したシステム図である。通信回線1000は、インターネットや電話網、移動体通信網などの通信回線である。点検支援システム1は、火災報知設備2の点検を行う者(以下、「点検者」と称する)が行う点検作業を支援するシステムであり、受信機30、サーバ装置10、携帯端末20、通信端末40で構成されている。点検者は、携帯端末20を所持して火災報知設備2の点検を行う。点検者が火災報知設備2の点検を行う場合、受信機30に接続された通信端末40、サーバ装置10及び携帯端末20が通信回線1000を介して通信を行うことにより、点検者は、点検作業の支援を受けることができる。
中継器65−1には地区音響装置61が接続され、中継器65−2には防火戸62Aが接続されている。また、中継器65−3にはシャッター62Bが接続され、中継器65−4には排煙機62Cが接続されている。なお、防火戸62A、シャッター62B及び排煙機62Cを、以下では総称して、防排煙機器62という。
また、受信機30は、通信端末40と接続されることにより、通信回線1000を介して火災等の火災報知設備2の情報を外部に出力(送信)したり、外部から送信されたコマンドに応じて防排煙機器62の試験を行ったりする制御装置70として機能する。
なお、本実施形態においては、受信機30と通信端末40とで制御装置70として機能するが、制御装置70は、受信機30及び通信端末40の機能を有した一つの装置として実現されてもよい。
また、火災報知設備2は、図1においては1つのみ記載されているが、複数の施設に設置されている。このため、通信回線1000を介してサーバ装置10と通信が可能な制御装置70は、施設の数に応じて複数存在する場合がある。各施設にはそれぞれ固有の「物件番号」が割り当てられている。
携帯端末20は、パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話、スマートフォン又はタブレット端末など、通信回線1000に接続して通信を行うことが可能な装置である。携帯端末20は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、不揮発性メモリ、操作手段及び画像の表示手段として機能するタッチスクリーン、通信インターフェースなどを有している。携帯端末20の不揮発性メモリは、点検者が所持する携帯端末20に割り当てられた端末IDを記憶している。携帯端末20においては、CPUは、ROMや不揮発性メモリに記憶されたプログラムを実行し、携帯端末20の各部を制御する。
サーバ装置10は、CPU、ROM、RAM、ディスプレイ装置、不揮発性メモリ、キーボードやマウスなどの操作手段及び通信回線1000を介した通信を行う通信インターフェースを備えたコンピュータ装置である。
図2には、サーバ装置10の一例である機能ブロック図が示されている。サーバ装置10は、図2に示したように、作動情報表示指示部101と、コマンド中継部102と、情報生成部103とを有する。
通信端末40は、パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話、スマートフォン又はタブレット端末など、通信回線1000に接続して通信を行うことが可能な装置である。通信端末40は、CPU、ROM、RAM、不揮発性メモリ、操作手段及び表示手段として機能するタッチスクリーン、通信回線1000を介した通信を行う通信インターフェース、受信機30と通信を行うインターフェースなどを有する。通信端末40の不揮発性メモリは、点検者が点検する施設に割り当てられている物件番号を記憶する。通信端末40においては、CPUは、ROMや不揮発性メモリに記憶されたプログラムを実行し、通信端末40の各部を制御する。
受信機30は、CPU、ROM、RAM、不揮発性メモリ、操作手段及び表示手段として機能するタッチスクリーン、通信端末40と通信を行う通信インターフェース、火災感知器50や中継器65が接続されるインターフェースなどを有する。
「アドレス」のフィールドには、火災感知器50のアドレスや発信機51のアドレス、中継器65のアドレスなど、火災報知設備2に係る装置の各々に割り当てられているアドレスが格納される。
「種別」のフィールドには、同じレコードに格納されているアドレスで特定される装置の種別を示す情報が格納される。例えば、アドレスが「1」である火災感知器50が、周囲の温度を検知する熱感知器である場合、図4に示したようにアドレスの「1」に対応付けて「熱感知器」という情報が格納される。また、アドレスが「35」である装置が、地区音響装置61を制御する中継器65−1である場合、アドレスの「35」に対応付けて「地区音響装置」という情報が格納される。
「連動アドレス」のフィールドには、中継器65に接続されている装置を、どの装置に連動して動作させるかを規定する情報が格納される。例えば、アドレス「1」が割り当てられた火災感知器50−1からの信号で火災の発生を検知したときに防火戸62Aを閉める場合、図4に示したように防火戸62Aが接続されている中継器のアドレスの「37」に対応付けて、火災感知器50−1のアドレスである「1」という情報が格納される。なお、例えば、防火戸62Aが、アドレスが1から15の範囲の火災感知器50や発信機51に連動して動作する場合、連動アドレスのフィールドには、「1−15」というように、防火戸62Aを動作させる火災感知器50や発信機51のアドレスの範囲を格納してもよい。
中継器65は、CPU、ROM、RAM、不揮発性メモリ、受信機30が接続されるインターフェースなどを有する。中継器65においては、CPUは、ROMや不揮発性メモリに記憶されたプログラムを実行し、中継器65の各部を制御する。図2には、中継器65の一例である機能ブロック図が示されている。中継器65は、作動制御部651と、作動信号監視部652と、作動信号送信部653とを有する。
防排煙機器62は、当該機器を作動させるための駆動部と、作動信号を中継器65に出力するための回路構成とを有する。図2には、防排煙機器62の一例である機能ブロック図が示されている。防排煙機器62は、作動信号発生部621と、作動入力部622とを有する。
次に、点検支援システム1の動作例について説明する。まず、携帯端末20を所持している点検者は、火災報知設備2の点検作業を開始する場合、携帯端末20を操作してウェブブラウザを起動する(図5:ステップSa1)。点検者は、ウェブブラウザが起動した携帯端末20を操作してサーバ装置10へアクセスする。
携帯端末20がサーバ装置10へアクセスすると(ステップSa2)、サーバ装置10は、携帯端末20に対して端末IDを要求するメッセージを送信する(ステップSa3)。携帯端末20は、このメッセージを受信すると、不揮発性メモリに記憶されている端末IDを、この要求に応じてサーバ装置10へ送信する(ステップSa4)。
なお、当該ウェブページでは、表示されている装置に対する作動試験の指示がまだ携帯端末20により行われていないため、「復帰」ボタンが非アクティブとなり、グレー表示される。
サーバ装置10の作動情報表示指示部101は、通信端末40から送信された作動情報、アドレス、メッセージ、装置種別及び物件番号を受信する。作動情報表示指示部101が、作動情報、アドレス、装置種別及び物件番号を受信すると、サーバ装置10は、ウェブページのデータの送信先を特定する(ステップSa30)。具体的には、サーバ装置10は、受信した物件番号が格納されているレコードを点検予定テーブルにおいて検索する。例えば、サーバ装置10は、受信した物件番号が「011」である場合、物件番号のフィールドにおいて「011」が格納されているレコードを点検予定テーブルにおいて検索する。ここで、図3に示した点検予定テーブルの場合、物件番号「011」が格納されている1行目のレコードが検索される。
具体的には、情報生成部103は、図11に例示したように、試験対象となった装置が作動したことを知らせるメッセージ(作動中)、受信した装置種別(防火戸)、受信したアドレス(37)、受信したメッセージ(一階西階段)及び図7に例示した手動制御メニューを有するウェブページを表すデータを生成する。この生成されたデータは、作動情報表示指示部101により、上記の抽出された端末IDで特定される携帯端末20へ送信される(ステップSa32)。
また、本実施形態においては、試験を行った防排煙機器62は、作動し、携帯端末20は、図11に例示したように、試験を行った防排煙機器62のアドレスや設置場所、種別などを表示する。作動している装置がある場所と、携帯端末20に表示された設置場所との一致を点検者が確認すれば、設置データテーブルにおけるアドレスと設置場所(メッセージ)との対応付けが正しいか確認することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能である。例えば、上述の実施形態を以下のように変形して本発明を実施してもよい。なお、上述した実施形態及び以下の変形例は、各々を組み合わせてもよい。
サーバ装置10の作動情報表示指示部101は、通信端末40から送信された作動情報、アドレス、メッセージ、装置種別及び物件番号を受信する。作動情報表示指示部101が、作動情報、アドレス、装置種別及び物件番号を受信すると、サーバ装置10は、ウェブページのデータの送信先を特定する(ステップSb6)。具体的には、サーバ装置10は、受信した物件番号が格納されているレコードを点検予定テーブルにおいて検索する。
具体的には、情報生成部103は、図11に例示したように、防排煙機器62が作動したことを知らせるメッセージ(作動中)、受信した装置種別(防火戸)、受信したアドレス(37)、受信したメッセージ(一階西階段)及び図7に例示した手動制御メニューを有するウェブページを表すデータを生成する。この生成されたデータは、作動情報表示指示部101により、上記の抽出された端末IDで特定される携帯端末20へ送信される(ステップSb8)。
また、上述した実施形態においては、地区音響装置61や防火戸62A、シャッター62B、排煙機62Cなどは中継器65に接続され、中継器65を介して受信機30から制御されるが、中継器65を介さずに受信機30に接続し、受信機30から各装置を直接制御するようにしてもよい。
Claims (1)
- 火災報知設備の点検者によって所持される携帯端末と、
前記火災報知設備が有する防排煙機器に接続された制御装置と、
前記携帯端末及び前記制御装置と通信回線を介して通信を行う点検支援装置と、
を備える点検支援システムであって、
前記防排煙機器は、
当該防排煙機器が作動したことを示す作動信号を発生する作動信号発生部と、
当該防排煙機器が作動していない状態において擬似的に前記防排煙機器が作動した状態を作り出して前記作動信号発生部に作動信号を発生させる作動入力部と
を有し、
前記携帯端末は、
前記防排煙機器を試験するコマンドを受け付ける受付部と、
前記受付部が受け付けたコマンドを前記点検支援装置へ送信するコマンド送信部と、
情報を表示する表示部と
を有し、
前記点検支援装置は、
前記コマンド送信部から送信されたコマンドを受信し、受信したコマンドを前記制御装置へ送信するコマンド中継部を有し、
前記制御装置は、
前記作動信号発生部において発生した作動信号を受信する作動信号受信部と、
前記作動信号受信部により受信された作動信号に基づいて、前記防排煙機器の作動情報を前記点検支援装置に送信する作動情報送信部と、
前記コマンド中継部から送信されたコマンドを受信するコマンド受信部と、
前記コマンド受信部が受信したコマンドに基いて、前記防排煙機器を試験する試験部と
を有し、
前記点検支援装置は、前記作動情報送信部により送信された作動情報に基づいて、前記防排煙機器の作動に関する情報を前記携帯端末の表示部に表示させるとともに、前記防排煙機器が作動していない状態において前記防排煙機器を作動させるコマンドを入力するための画面を前記表示部に表示させる作動情報表示指示部をさらに有する
点検支援システム。
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