JP6042479B2 - 電力増幅器における動的バイアス制御 - Google Patents

電力増幅器における動的バイアス制御 Download PDF

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Description

関連出願の相互参照
本願は、2006年3月22日に出願された仮出願60/784,539号の米国特許法第119条の下での利益を主張し、該仮出願は、参照によりここに組込まれる。
背景情報
(技術分野)
開示された実施形態はRF電力増幅器に関連し、そしてより具体的には、セルラ電話のハンドセットのようなモバイル通信デバイスにおいて使用されるRF電力ンプに関連する。
(背景)
セルラ電話が単一のバッテリーチャージ(single battery charge)で動作(operate)できる時間の長さを延ばすことは望ましい。電力増幅器は、セルラ電話によって消費されるDC全電力のかなりの部分(significant portion of all the DC power)を消費する、セルラ電話のコンポーネントである。したがって、電力増幅器の平均電力効率を増大することは、望まれる。平均電力効率(average power efficiency)(APE)は、アンテナに送られた(delivered)RFエネルギーと、バッテリーから抽出されたエネルギーと、の比である。セルラ電話が単一のバッテリーチャージで動作することができる時間の量を増大するために、電力増幅器のAPEが増大されるべきである。オペレーション中のセルラ電話は、多くの異なる電力出力レベルのうちの1つにおいて送信させられることができる。広帯域符号分割多元接続(WCDMA 登録商標)セルラ電話においては、例えば、セルラ電話は、「トーク(”talk”)」モードにおいて、あるいは「待機(“wait”)」(時には「アイドル(“idle”)」と呼ばれる)モードにおいて、動作させられることができる。待機モードにおいては、ユーザデータ(例えば、会話)は通信されていない、しかしながら、セルラ電話の送信機は、それにもかかわらず、セルラ電話と基地局との間の無線リンクを維持するために、管理情報の最小量を送信する。トークモードにおいては、セルラ電話の送信機は、ユーザデータを通信するために、出力電力の1ワットまでを送信させられることができる。トークモードで送信されたRF電力の量は、さらに基地局までの距離のような様々な要因に多少依存して減らさせられる可能性がある。もしセルラ電話が基地局に近い場合、そのときは、それは、それが基地局から遠く離れている場合にそれが使用する高い出力電力レベルで送信する必要はない。セルラ電話が基地局に近いときのアイドルモードと比べてセルラ電話が基地局から遠いとき、より多くのRF電力がトークモードにおいて送信されることになっているが、セルラ電話はめったにハイパワートークモード(high power talk mode)でない。セルラ電話は、そのオペレーション中に、1つの出力電力モードから、別の出力電力モードにスイッチさせられ、そして各モードにおけるその電力増幅器のオペレーションは、全体のAPEが可能なかぎり大きいように、可能なかぎり効率的であるべきである。
与えられる物理的大きさのトランジスタを有する典型的な電力増幅器は、いくつかの級:A級、AB級、B級、あるいはC級、のうちの1つにおいて、動作するようにバイアスをかけられることができる。級は、増幅器のトランジスタが導通している(conducting)入力信号サイクルの割合によって、互いから区別される。この割合は、一般に「導通角(“conduction angle”)」と呼ばれる。360度の導通角は、トランジスタが全体の入力信号サイクルを通じて導通している(conductive)ことを意味する。180度の導通角は、トランジスタが、入力信号サイクルの半分の間、導通していることを意味する。一般的に、導通角が大きいほど、出力電力を生成することにおいて、増幅器は、より効率的でない。逆に、導通角が大きいほど、増幅器はより線形になる。セルラ電話の電力増幅器における非線形は、他のセルラ電話によって使用される隣接通信チャネルへの望まない伝送を結果としてもたらす可能性がある。それ故に、ある線形要件(certain linearity requirements)が、使用される通信標準規格によって課される。したがって、電力増幅器の設計においては、線形性トレードオフ(linearity tradeoff)に対して効率がよい。線形性と効率の事柄により、このモードのオペレーションは、ただ、アプリケーションについての必要とされる線形性を有しているので、セルラ電話の電力増幅器は、通常、AB級において動作される。したがって、効率は最適化される。
もし、通常のAB級の増幅器が比較的小さい振幅入力信号を用いて駆動され、AB級増幅器が固定電力利得を有している場合、そのときには、トランジスタの導通角が180度から360度の間の値を有するように、増幅器の出力信号はクリップされる(clipped)だろう。しかしながら、増幅器がより大きい電力を出力するように、入力信号の振幅(amplitude)がより大きく作られる場合、そのときには、出力信号は、一般的により大きな度(a greater degree)にクリップされるだろう。したがって、増幅器のトランジスタの導通角は減少し、その結果、線形性を減らす。これらの様々な相互作用する効果は、ベストな達成される効率および適切な線形性を有するセルラ電話の電力増幅器を設計することにおいて、考慮される。
1つの従来の設計方法においては、フルパワーで(at full power)、まさに適切な線形性を有するために、電力増幅器に、バイアスをかけることによって、最も高い出力電力において動作するとき、電力増幅器は、特に効率的であるように設計される。もし電力増幅器がこのようにバイアスをかけられ、そしてその後で、セルラ電話がより低い電力モード(lower power mode)において動作することができるように、入力信号の振幅が減少させられた場合、そのときには、超過DC電力は電力増幅器において消費されるであろう。もし、より少ないRF出力電力が増幅器に要求される場合(if less RF output power is required of the amplifier)、そのときには、より低いDC電力が要求される。効率は、送られるRF電力と、増幅器によって消費されるDC電力の量と、の比(ratio of delivered RF power versus the amount of DC power consumed by amplifier)である。したがって、電力増幅器が低電力モードにおいて動作する予定のとき、電力増幅器に対するDC電力が対応する量の分を減らされるので、電力は、低電力モードにおいて動作するとき、無駄にされない。2つの技術のうちの1つは、セルラ電話電力増幅器の低電力モードにおけるDC電力消費を減らすために、一般に活用される。
該技術のうちの第1の技術は、「動的電流バイアシング(“dynamic current biasing”)」と呼ばれる。電力増幅器のトランジスタを通じて流れているDCバイアス電流がある。このDCバイアス電流は、低電力モードにおいて減らされる。残念なことに、増幅器のトランジスタにおける電流密度を変更することは、増幅器利得における変化を引き起こすことができる。

電力増幅器に入力信号を供給する、電力増幅器のエレクトロニクスアップストリーム(electronics upstream)は、電力増幅器の電力出力を制御することができるべきである。電力制御ループを促進するためにアップストリームエレクトロニクスに戻る電力増幅器からのフィードバック信号が一般的にあるに違いないので、電力増幅器の電力利得を変更することは、アップストリームエレクトロニクスに複雑さを加える。そのような電力制御ループを提供することは、重要でない事柄である可能性がある。またフィードバック信号を供給するためのメカニズムは、電力増幅器に対するコストを加える。さらに、電力増幅器およびドライブエレクトロニクスの製造者が異なるエンティティである場合、そのときには、フィードバック情報の通信についてのメカニズムを提供することは、現存および固定プロトコルおよび集積回路設計のゆえ、可能なことではないかもしれない。
該技術のうちの第2の技術は、「動的電圧バイアシング(“dynamic voltage biasing”)と呼ばれる。DCバイアス電流を減少させることによってDC電力消費を減らすことよりは、寧ろ、電力増幅器内のトランジスタのコレクタ上のDCバイアス電圧が減少する。典型的に効率的な方法で減らされたDCバイアス電圧を提供することは、DC−DCコンバータ(DC to DC converter)とそれの関連する大きいオフチップコンポーネントの使用を含む。これは、小さい形状のセルラ電話ハンドセット(small feature size cellular telephone handsets)にとって魅力的ではない。それはまた、一般に、オフチップコンポーネントによる統合的解決法(integrated solution)ではない。オンチップあるいはオフチップかどうかにかかわらず、DC−DCコンバータを提供することは、全体的な設計に対して実質的なコストを加える。
モバイル通信デバイス(例えばセルラ電話)のRF出力電力増幅器(power amplifier)(PA)は、制御信号を受け取るために、電力増幅器入力端子、ドライバステージ(driver stage)、アナログマルチプレクサ、第1のAB級増幅回路、第2のAB級増幅回路、電力増幅器出力端子、そして入力端子を含んでいる。電力増幅器は、制御入力端子上でデジタル制御信号を受け取る。デジタル制御信号のデジタル値は、セルラ電話のオペレーティングモードを示す。1つのオペレーティングモードは、例えば、第2のオペレーティングモードよりも高い平均電力レベルを出力するように、電力増幅器に要求する。セルラ電話がこのより高い出力電力オペレーティングモードにおいて動作している場合、デジタル制御信号は第1のデジタル論理値を有する、一方で、セルラ電話がより低い出力電力オペレーティングモードにおいて動作している場合、デジタル制御信号は第2のデジタル論理値を有する。
デジタル制御信号が第1のデジタル値を有している場合、そのときには、アナログマルチプレクサは、ドライバステージの出力を、第1のAB級増幅回路の入力に結合する。第1のAB級増幅回路は、電力増幅器の出力端子を駆動する。第1のAB級増幅回路におけるパワートランジスタ(複数の並列接続されたトランジスタから構成される)は、第1のDCバイアスコレクタ電流において、および第1のDCバイアス エミッタ−コレクタ電圧において、バイアスをかけられる。他方で、もし制御入力端子上のデジタル制御信号が第2のデジタル論理値を有している場合、第2のAB級増幅回路が電力増幅器の出力端子を駆動するように、アナログマルチプレクサは、ドライバステージの出力を、第2のAB級増幅回路の入力に結合する。第2のAB級増幅回路におけるパワートランジスタ(複数の並列接続されたトランジスタから構成される)は、第2のDCバイアスコレクタ電流において、また、第2のDCバイアス エミッタ−コレクタ電圧において、バイアスをかけられる。
第1のオペレーティングモードが、第2のオペレーティングモードと比較してより高い出力電力において電力増幅器を動作することを含むモードである場合、第1のDCバイアスコレクタ電流は、第2のDCバイアスコレクタ電流よりも大きく、そして第1のDCバイアス コレクタ−エミッタ電圧は、第2のDCバイアス コレクタ−エミッタ電圧よりも大きい。第1および第2のAB級増幅回路におけるパワートランジスタを適切にサイジングすることによって(seizing)、第1および第2のAB級増幅回路のパワートランジスタにおけるエミッタ電流密度は、2つのオペレーティングモードにおいて実質的に等しいので、全体的な電力増幅器の電力利得が2つのオペレーティングモードのそれぞれにおいて実質的に同一である。1つのオペレーティングモードから他のオペレーティングモードにスイッチングすること(switching)は、電力増幅器の電力利得を変更しない。
複数の異なるオペレーティングモードのそれぞれにおける電力増幅器出力端子を駆動するために異なるAB級増幅回路を使用する技術は、3つ以上の異なるAB級増幅回路を含むように、展開されることができる(can be expanded)。新規の電力増幅器は、別々の電力増幅器集積回路である必要がない。例えば、セルラ電話の送信機チェーンのドライバ増幅器は、上記に述べられた新規の技術にしたがって複数の異なるAB級増幅回路を使用することができる。複数の異なるAB級増幅回路を含んでいる新規の技術を活用することによって、セルラ電話における電力増幅器の平均電力効率(APE)が改良される(improved)ことができる、その結果、単一のバッテリーチャージ上で、セルラ電話が使用されることができる時間の量を延ばす。
前述のことは、概要(summary)であり、したがって、必然的に、詳細の単純化、一般化および省略を含んでおり、したがって、当業者は、概要は説明のためだけのものであって、制限していることを意図していないということを理解するであろう。特許請求の範囲によってのみ定義されるような、ここに説明されるデバイスおよび/またはプロセスの、他の態様、発明の特徴、および利点は、ここに記載される非制限的詳細な説明において、明らかとなるであろう。
図1は、1つの新規の態様にしたがう、セルラ電話のハイレベルダイアグラムである。 図2は、図1のセルラ電話のRFトランシーバ回路要素のより詳細な図である。 図3は、図2のRFトランシーバ回路要素の電力増幅器のトランジスタレベルの図である。 図4は、図3の電力増幅器によって使用されるバイアス電圧を生成するバイアス回路の回路図である。 図5は、A級、B級あるいはC級増幅器と対立するような、AB級増幅器として増幅器を識別する方法を示す図である。 図6は、電力増幅器の出力電力に対して図3の電力増幅器によって消費された総DC電流を示す図である。 図7は、2つの他の従来の動的バイアシング技術を利用する電力増幅器と比較して、図3の電力増幅器の平均電力効率を示す図である。 図8は、どのように、図3の電力増幅器の電力利得が、広域出力電力範囲にわたって安定しているかを示す図である。 図9は、5MHzにおいてACPR(隣接チャネル電力比)に関して測定される図3の電力増幅器の線形性を示す。 図10は、それぞれの異なる出力電力オペレーティングモードについての異なるAB級の増幅回路を使用する技術を、3つ以上の異なるAB級増幅回路に、および3つ以上の対応する出力電力オペレーティングモードに、拡張することによって達成されることができる平均電力効率を示している図である。 図11は、1つの新規の態様にしたがって、方法の単純化されたフローチャートである。
詳細な説明
図1は、セルラ電話1の非常に単純化されたハイレベルなブロック図である。セルラ電話1はアンテナ2、無線周波数(radio frequency)(RF)トランシーバ回路要素3およびデジタルベースバンド集積回路4を含んでいる。デジタルベースバンド集積回路4は、主としてデジタル回路要素を含んでおり、またデジタルプロセッサを含んでいる。RFトランシーバ回路要素3は主としてアナログ回路要素を含んでいる。
図2は、RFトランシーバ回路要素3のより詳細な図である。回路要素は、RFトランシーバ集積回路3Aと、追加の個別のコンポーネント5−8と、を含んでいる。個別のコンポーネントは、スイッチプレクサ5、デュプレクサ6、SAWフィルタ7および電力増幅器8を含む。回路要素は受信機同様に送信機も含んでいるので、回路要素は、「トランシーバ(“transceiver”)」と呼ばれる。受信機は、ローカルオシレータ(local oscillator)(LO)10に加えて、いわゆる「信号チェーン(“signal chain”)」9を含んでいる。信号チェーンは、低雑音増幅器(low noise amplifier)(LNA)11、ミキサ12およびベースバンドフィルタ13を含む。LNA11は、アンテナ2から高周波および低い振幅信号(the high frequency and low amplitude signal)を受け取り、その信号を増幅する。ミキサ12は、高周波信号を低周波信号に変換するために復調を実行する。ベースバンドフィルタ13は低周波信号を受け取り、ノイズをフィルタにかけて取り除き(filters out)、そして、デジタルベースバンド集積回路4に、アナログ信号として、結果として生じる情報を出力する。デジタルベースバンド集積回路4におけるA/Dコンバータ(analog-to-digital converter)14は、RFトランシーバ回路要素3からアナログ信号を受け取り、アナログ信号をデジタル情報にデジタル化する。ベースバンド集積回路4におけるデジタルプロセッサは、その後でデジタル情報を処理する。
RFトランシーバ回路要素3の送信機部分はさらに、信号チェーン15と、ローカルオシレータ(local oscillator)(LO)21を含んでいる。信号チェーン15は、ベースバンドフィルタ16、ミキサ17、可変利得増幅器(variable gain amplifier)(VGA)18および電力増幅回路要素、を含んでいる。電力増幅回路要素は、ドライバ増幅器19、SAWフィルタ7および電力増幅器8を含んでいる。デジタル情報は、デジタルベースバンド集積回路4から生じ(originates in)、デジタルベースバンド集積回路4におけるD/Aコンバータ20によってアナログ方式に変換される。送信機信号チェーン15におけるベースバンドフィルタ16は、デジタルノイズをフィルタにかけて取り除く。ミキサ17は、高周波搬送波上に、ベースバンド信号を変調する。VGA18および電力増幅回路要素は、アンテナ2を駆動するための高周波信号を増幅する。
ここで説明されている具体的な実施形態においては、SAWフィルタ7および電力増幅器8は、RFトランシーバ集積回路3Aと一緒に(along with)、プリント回路基板(printed circuit board)に配置される別々のコンポーネントである。しかし、これはインテグレーション(integration)の1つの形式にすぎない。図2の様々なコンポーネントの機能性(functionalities)は、システムのターゲットコスト、ターゲットパフォーマンス、そして特定のターゲットアプリケーションに依存して、異なる方法で集積化されることができる(can be integrated)。例えば、全体の送信機信号チェーン15は、RFトランシーバ集積回路3Aに集積化されることができる。
図3は、0.25ミクロンのシリコンゲルマニウム(SiGe)BiCMOSプロセスにおいてインプリメントされる(implemented)、電力増幅器(PA)8の単純化されたトランジスタレベルの図である。PA8は、モデル化された信号ソース101、入力マッチングネットワーク102、出力マッチングネットワーク103およびモデル化された負荷104を含むシステム100、の一部である。図2の実施形態においては、モデル化された信号ソース101は、PA8が入力信号を受け取るSAWフィルタ7を表わす。モデル化された負荷104は、PAが結果として生じる増幅された信号を駆動する、スイッチプレクサ5、あるいは、デュプレクサ6を表す。
PA8は、第1のステージ(ここでは「ドライバステージ(“driver stage”)」と呼ばれる)105、段間マッチングネットワーク(inter-stage matching network)106、アナログマルチプレクサ回路107、第2のステージ、および出力加算ネットワーク(output summing network)108、を含んでいる。第2のステージは、第1のAB級増幅回路109および第2のAB級増幅回路110を含んでいる。(アナログマルチプレクサ回路107は実際にはデマルチプレクサであるが、それはここではマルチプレクサと呼ばれる。)
参照番号111は、電力増幅器入力端子を識別する。それは、集積回路チップ112を含んでいる、パッケージの端子である。参照番号113は、集積回路チップ112上に入力信号を受け取るために、ボンドパッド(bond pad)を識別する。インダクタシンボル114は、入力端子111をボンドパッド113に結合する、ボンドワイヤ(bond wire)のインダクタンスを表わす。ソース101からの入力信号は、入力マッチングネットワーク102およびインダクタンス114を通じて、ドライバステージ105の入力に結合される。入力マッチングネットワーク102は、ソース101をドライバステージ105にインピーダンスマッチするように機能する。
参照番号115は、集積回路チップ112から出力信号を出力するために、ボンドパッドを識別する。インダクタシンボル116は、ボンドパッド115を電力増幅器のパッケージの出力端子117に結合する、ボンドワイヤのインダクタンスを表わす。ボンドパッド115上の出力信号は、出力マッチングネットワーク103によってマッチされるインピーダンスを通じて、負荷104上に通信される。
PA8は、1.92GHzから1.98GHzまでのオペレーティング周波数範囲を有しており、この範囲の入力信号を、およそ+26dBmの最大出力電力を備えたおよそ18dBの最大出力利得を用いて、増幅する。デュプレクサ6は、2dB電力損失をもたらす(introduces)。
電圧バイアシング(VOLATAGE BIASING):
第1のAB級増幅回路109は、供給電圧VccのDCバイアスコレクタ電圧を有するように、電圧バイアスをかけられる(voltage biased)。DC条件の下においては、出力マッチングネットワーク103のインダクタ118と、インダクタンス116は、本質的には短路(short circuit)であり、一方で、キャパシタ119と、ボンドパッドキャパシタンス120は本質的には開路(open circuit)である。供給電圧Vcc、したがって、DC電圧は、第1のAB級増幅回路109のシリコンゲルマニウム(SiGe)HBT(ヘテロ接合バイポーラトランジスタ(heterojunction bipolar transistor))トランジスタ121のコレクタに、バイアスをかける。
トランジスタ121の各HBTエミッタは、縦48ミクロン横0.44ミクロンの大きさである。トランジスタ121は、並列で結合されたHBTトランジスタのような、100(hundred(100))を含んでいる。(トランジスタ121は、この特許ドキュメントのいずれかにおいては、単一のパワートランジスタと集合的に呼ばれる。)安定抵抗器(ballasting resistor)は、熱暴走(thermal runaway)を防ぐエミッタレジスタンスRを増大させるために、各HBTトランジスタのエミッタにおいて、提供されている。熱暴走を防ぐ、R上のより低いバウンド(bound)は、下の式(1)によって与えられている。
Figure 0006042479
式(1)においては、IおよびVは、それぞれDCコレクタバイアス電流および電圧である。θth=ΔT/Iは、熱抵抗(thermal resistance)である。θth=0.33C/mW、I=110mAおよびV=3Vと仮定すると、式(1)は、R≧1.1Ωが熱の安定性を保証することを示す。
第2のAB級増幅回路110は、およそ2分の1の供給電圧Vccの、DCバイアス コレクタ−エミッタ電圧を有するように、電圧バイアスをかけられる。DCの条件の下においては、インダクタンス122および123は、本質的には短路である。したがって、完全供給電圧Vccは、SiGe HBTトランジスタ124のコレクタおよびエミッタと、SiGe HBTトランジスタ125のコレクタおよびエミッタと、の間で降下される(dropped)。直列接続トランジスタ124および125のそれぞれが、他のトランジスタとして、そのコレクタおよびそのエミッタの間で、概略的に同じ電圧を降下すると仮定して、そのときには、第2のAB級増幅回路の複数のトランジスタにわたるコレクタ−エミッタ電圧降下は、おおよそVcc/2である。トランジスタ124として呼ばれるものは、実際には、第1のAB級増幅回路109に関連して上に述べられている、HBTストラクチャの20(twenty(20))の並列接続されたSiGE HBTトランジスタを含んでいる。同様に、トランジスタ125と呼ばれるものは、実際には、20のそのような並列接続されたSiGE HBTトランジスタを含んでいる。
電流バイアシング(CURRENT BIASING):
コンダクタ126上のDC制御バイアス電圧Vbias2は、第1のAB級増幅回路109のバイポーラトランジスタ121の総DCコレクタ電流が、およそ100ミリアンペアであるように、大きさが作られる。したがって、第1のAB級増幅回路109は、100ミリアンペアにおいて電流バイアスをかけられている(current biased)、と言われている。
第2のAB級増幅回路110は、以下のとおり、電流バイアスをかけられる。第1に、コンダクタ127上のDC制御バイアス電圧Vbias4は、およそ2.1ボルトの大きさを有するようにセットされる。第2に、Vccボンドパッド129から、インダクタンス122を通じて、トランジスタ124を通じて、インダクタンス123を通じて、トランジスタ125を通じて、そしてグラウンドコンダクタ130まで、およそ20ミリアンペアの総DCコレクタ電流が直列で流れるように、コンダクタ128上のDC制御バイアス電圧Vbias3は、セットされる。
図4は、制御バイアス電圧、Vbias4、Vbias3、Vbias2およびVbias1をそれぞれ生成する、4つのバイアス回路131−134の図である。回路131は、抵抗性分圧器(resistive voltage divider)である。3つのバイアス回路132−134のそれぞれは、同一の回路トポロジを有している。それぞれは、それぞれは、ベータヘルパ135と、電流ミラーバッファ(current mirror buffer)136と、を含んでいる。よりよい線形性を達成するために、低いDCベースインピーダンスは、ドライバステージ105について、および第1のAB級増幅回路109について、活用される。第2のAB級増幅回路110におけるDC電流動作(DC current behavior)が、トランジスタ(単数または複数)125によって決定されるので、低いDCインピーダンスはトランジスタ(単数または複数)125のベースにおいて提供される。このように、入力電力が増大するとき、トランジスタ124および125におけるDC電流も上昇する(rises)。その結果として、第2のAB級増幅回路110の線形性は、改善する。他方では、第2のAB級増幅回路110のトランジスタ(単数または複数)124は、固定されたバイアス電圧を用いて、レジスタを通じてトランジスタ124のベースまで、バイアスをかけられる、その結果、線形要件がすでに低電力において満たされているので、余分のバイアスインダクタ(extra bias inductor)についての必要性を除去する。したがって、バイアス回路132−134は、一定の電圧バイアスを提供し、改善された線形性について低周波のコンポーネントを終了させる(terminates)。
バイアス回路132−134のうちの1つの出力(バイアス回路の出力インピーダンス)を調べるDCインピーダンスZbiasは、おおよそ
Figure 0006042479
である。
m.M3は、M3トランジスタのトランスコンダクタンスである。gm.Q2は、Q2トランジスタのトランスコンダクタンスである。ro.Q2は、トランジスタQ2の出力レジスタンスである。
Δw≦5MHzについては(すなわち、WCDMAハンドセットPAsについてのチャネル帯域幅)、
Figure 0006042479
である。
AB級回路オペレーション(CLASS AB CIRCUIT OPERATION):
図5は、A級、B級あるいはC級増幅器と対立するような、AB級の増幅器として、増幅器を識別する方法を示す図である。図5の図においては、入力信号は、シヌソイド線(sinusoidal line)によって表わされる。トランジスタの導通は太い灰色のラインによって示されている。A級増幅器のトランジスタは、入力信号の全サイクル(360度)を通じて、電流を導通する。図5の上部の左のA級増幅器の例において、太い灰色の線は、0度から360度までの、入力信号の全サイクルを塗っている(overlays)。A級は、4つの図示されるコンフィギュレーションのうち、最も非効率でないコンフィギュレーション(least inefficient configuration)である。
B級増幅器のトランジスタは、約2分の1の入力信号のサイクルについての電流を、導通する。図5の上部の右のB級オペレーションの図においては、太い灰色の線のみが、90度から270度に存在することに注目してください。トランジスタは、2分の1の入力信号のサイクルについての電流を、導通していない。B級増幅器は、A級増幅器よりも効率的である。
C級増幅器のトランジスタは、2分の1よりも少ない入力信号のサイクルの電流を、導通する。図5の右下のC級オペレーションの図においては、太い灰色の線のみが、およそ100度からおよそ250度に存在することに注目してください。C級増幅器は、図示された増幅器のコンフィギュレーションの中で最も効率的であるが、C級増幅器は図示された増幅器コンフィギュレーションの中で最も高い非線形(ひずみ(distortion))を有している。
図5の左下の中における最後の説明図は、AB級増幅器のものである。AB級増幅器のトランジスタは、入力信号のサイクルのおよそ180度からおよそ360度までのどこからでも電流を、導通する。AB級オペレーションの図においては、太い灰色の線のみが、およそ80度からおよそ280度に存在することに注目してください。したがって、入力信号の合計360度中の200度、については、この例において、導通している。AB級増幅器は、A級増幅器よりも効率的であり、そして、B級増幅器よりも少ない非線形(ひずみ)を有している。
図3の電力増幅器8の第1および第2のAB級増幅回路109および110は、AB級増幅器として動作するように、バイアスをかけられる。
セルラ電話オペレーティングモード(CELLULAR TELEPHONE OPERATING MODES):
図1のセルラ電話1は、いくつかのオペレーティングモードのうちの1つにおいて、動作可能である。これらのオペレーティングモードのそれぞれにおいて、セルラ電話1は、異なる平均RF出力電力レベルにおいて、RFエネルギーを送信するべきである。したがって、電力増幅器8は、異なるオペレーティングモードのそれぞれにおいて、負荷104に対して異なる平均電力を出力すべきである。これらのオペレーティングモードの例は、「トークモード(“talk mode”)」あるいは、「待機(“wait”)」モード(時には「アイドル(idle)」モードと呼ばれる)を含むことができる。下の動作説明において、第1のオペレーティングモードにおけるオペレーションは、第2のオペレーティングモードにおけるオペレーションよりも、高い平均出力電力レベルを含むべきである。セルラ電話は第1のオペレーティングモードにおいて動作している場合、そのときには、信号Vconは、デジタル論理高値を有している、一方で、セルラ電話が第2のオペレーティングモードにおいて動作している場合、そのときには、信号Vconはデジタル論理低値を有している。一実施形態においては、デジタルベースバンド集積回路4(図1参照)は、信号Vconを生成し、信号コンダクタ137および入力端子138を介して、電力増幅器8に、それを供給する。別の実施形態においては、デジタルベースバンド集積回路4は、信号Vconを生成せず、むしろ、パワー検出器139が送信機チェーンのどこかにおいて、位置される(located)。図2の例においては、パワー検出器139は、ドライバ増幅器19において位置される。ドライバ増幅器19によって出力されている電力が、あらかじめ決定されたレベルより上(above predetermined level)であることを検出される場合、そのときにはパワー検出器139は信号Vconを、デジタル論理高値にアサートする(asserts)、そうでなければ、パワー検出器139は、信号Vconを、デジタルロジック低値において保持する。電力増幅器8が固定された電力利得を有していると仮定すると、そのときには、パワー検出器139によって検出されるあらかじめ決定されたレベルは、電力増幅器8の任意の望まれる電力出力レベルに対応するように作られることができる。
第1のオペレーティングモードにおいては、電力増幅器8は、より高い平均出力電力を用いて、負荷4を駆動する。信号Vconはデジタル高レベルを有している。したがって、信号Vconは、アナログマルチプレクサ回路107に、ノード140を第1のAB級回路109の入力ノード141に結合させ、ノード140を第2のAB級増幅回路110の入力ノード142からデカプルさせる(decouple)。第2のAB級増幅回路110は、ディスエーブルされている(be disabled)と言われている。Nチャネルトランジスタ143および144は、導通しており(conductive)(ONである)、一方で、Nチャネルトランジスタ145および146は、非導通である(OFFである)。信号経路は、ソース101から、ドライバステージ105を通じて、段間マッチングネットワーク106を通じてノード140に、第1のAB級増幅回路109を通じて加算ノード147に、出力マッチングネットワーク103を通じて、負荷104に、及ぶ。
この実施形態においては、トランジスタ143−146のそれぞれは、45μm/0.25μmのW/Lを有する、100(one hundred(100))の並列接続されたNチャネル電界効果(N-channel field effect)トランジスタを実際に含む。したがって、トランジスタ143−146のそれぞれは、第1および第2のAB級の増幅回路109および110への挿入損出(insertion loss)を低く保つ、大きいデバイスである。
第2のオペレーティングモードにおいては、電力増幅器8は、より低い平均出力電力を用いて、負荷104を駆動する。デジタル制御信号Vconは、デジタル低レベルを有している。したがって、アナログマルチプレクサ回路107は、ノード140を、第2のAB級増幅回路110の入力ノード142に結合し、そして、第1のAB級増幅回路110の入力ノード141から、ノード140をデカプルする。第1のAB級の増幅回路109は、ディスエーブルされていると言われている。Nチャネルトランジスタ145および146は、導通しており(ON)、一方で、Nチャネルトランジスタ143および144は、非導通である(OFF)。信号経路は、ソース101から、ドライバステージ105を通じて、段間マッチングネットワーク106を通じてノード140に、第2のAB級増幅回路110を通じて加算ノード147に、出力マッチングネットワーク103を通じて、負荷104に、及ぶ。
したがって、第1のオペレーティングモードにおいては、第1のAB級増幅回路109は、出力端子117と負荷104と、を駆動するために使用される。1つの例において、トランジスタ(単数または複数)121は、活用されるセルラ通信標準規格によって要求される線形性、を達成する一番低い導通角、を有するように、バイアスをかけられる。導通角を減らすことは効率を増大させる。第2のオペレーティングモードにおいては、他方では、第2のAB級増幅回路110は、出力端子117と負荷104と、を駆動するために、使用される。第2のAB級増幅回路のトランジスタ124および125は、より低いDCバイアス電圧と、より低いDCバイアスコレクタ電流と、を用いて、バイアスをかけられるので、第2のオペレーティングモードのより低い出力電力レベルにおいて動作されるとき、DC電力は、無駄にされない。
全体の電力増幅器8の電力利得は、電力増幅器8が、第1オペレーティングモードあるいは第2のオペレーティングモードにおいて、動作しているかどうかに関わらず、実質的に同じである。従来の動的電流バイアシングを使用しての、電力増幅器の電力利得における変化は、普通は、パワートランジスタの電流密度における変化による。図3の実施形態においては、SiGe HBTトランジスタ121における電流密度は、おおよそ、トランジスタ121のエミッタ面積で割られたDCバイアス電流である。HBTトランジスタのうちの1つのエミッタ面積は、エミッタ幅とエミッタ長さの積である。全体のエミッタ面積は、トランジスタ121を作る100の構成要素トランジスタのエミッタ面積の和である。同様に、SiGe HBTトランジスタ124および125における電流密度は、おおよそ、トランジスタ124あるいはトランジスタ125のエミッタ面積で割られたDCバイアス電流である。トランジスタ124およびトランジスタ125を埋め合わせする、構成要素HBTトランジスタのそれぞれは、第1のAB級増幅器109のトランジスタ121を埋め合わせする、HBTトランジスタと同一のサイズである。しかしながら、第2のAB級増幅回路110のトランジスタ124および125のそれぞれにおいては、そのようなHBTトランジスタはたった20しかない。したがって、第2のAB級増幅回路110のトランジスタ124および125の合計エミッタ面積は、第1のAB級増幅回路109のトランジスタ121の合計エミッタ面積の20パーセントである。第2のAB級増幅回路110におけるDCバイアス電流が20ミリアンペアにセットされ、かつ、第1のAB級増幅回路109は、100ミリアンペアにセットされるので、2つの増幅回路におけるパワートランジスタ内の電流密度は、同一である。2つの増幅回路の電流密度を同じに保つことは、2つの増幅回路の電力利得を同一に保つことを容易にする。
しかしながら、2つのオペレーティングモードにおいて、電力利得を同一に維持する他の要因がある。第1のAB級増幅回路109の出力と第2のAB級増幅回路110の出力との間の出力接続は、各増幅器の出力に対して寄生(parasitics)を加え、それは全体的な電力利得を減らす。しかしながら、付け加えられた寄生は、第1および第2のオペレーティングモードの間でスイッチングするとき、第2のステージの入力インピーダンスが少し変わるので、2つの増幅器の電力利得間のどんな差も減らすようにサーブする(serves)。
共振技術(resonating techniques)は、2つのオペレーティングモードのそれぞれにおいて、電力増幅器8の電力利得が同じであることを保証するのを助けるために、さらに活用される。第2のAB級増幅回路110の出力と、加算ノード147との間の接続と、第1のAB級増幅回路109と加算ノード147との間の接続は、第1のAB級増幅回路109の出力キャパシタンスを部分的に共振することによって、第2のオペレーティングモード(低電力オペレーティングモード)において、利得の電圧をあげる(boost the gain)ように、最適化される。第2のAB級増幅回路110の出力インピーダンスは、AB級の増幅回路109のそれよりも高いので、ノード147上のパラスティックキャパシタンスは、低電力利得上でより大きいデグレーディング効果(degrading effect)を有する。第2のオペレーティングモード(低電力オペレーション)においてパラシティックキャパシタンスを部分的に共振することによって、第1および第2のオペレーティングモード間の利得差はさらに減らされる。
示された実施形態においては、インダクタンス148は、第2のAB級の増幅回路110の出力と、加算ノード147との間のコンダクタの、インダクタンスである。インダクタンス148は、およそ0.2nHの値を有しており、このインダクタンスの大きさは、コンダクタのレイアウトによって決定される。インダクタンス148は共振(resonance)を達成するためにセットされる。キャパシタシンボル149は、第1のAB級増幅回路の出力キャパシタンスを表わす。それは、およそ5pFのキャパシタンスを有している。キャパシタシンボル150は、第2のAB級増幅回路110の出力上のパラシテッィクスキャパシタンスを表わす。それは、およそ1pFの値を有している。キャパシタ151および152は、20pFの値を有している。これらの値が使用されるとき、有益な利得安定共振は達成される。
図6は、横軸において、電力増幅器8の出力電力を示す図である。総DCバイアス電流が縦軸において示されている(図の右の目盛りを参照)。点線200は、従来の一定電圧バイアシング(CV)が活用された場合、DCバイアス電流がどうなるのかを示す。線201は、図3の電力増幅器8によって描かれたDCバイアス電流を示す。「DDB」ラベルは、「2重動的バイアシング(“Dual Dynamic Biasing”)」を示し、図3の電力増幅器8によって活用される技術を説明するために使用される用語である。電力増幅器が第1オペレーティングモードあるいは第2オペレーティングモードにおいて動作するかどうかを決定する、あらかじめ決定された出力電力は、16dBmである。図6が示すように、16dBmより下(below 16dBm)のより低い出力電力において動作するとき、電力増幅器8は、より少ないDCバイアス電流を描く。
図6の左に、「確率分布関数%(“Probability Distribution Function %”)」と題された目盛りがある。この目盛りは、電力増幅器出力電力の関数としてのCDMA確率分布関数(probability distribution function)(PDF)である、曲線202についてである。セルラ電話使用の経験的なデータは、どの出力レベルを用いて、セルラ電話が送る予定の時間のどんな割合かを決定するために、集められ、分析される。曲線202の左レッグ(left leg)は、非常に低い電力レベルでセルラ電話が動作しているのは、ほんのわずかな割合の時間であることを示す。曲線202の右レッグは、非常に高い電力レベルにおいてセルラ電話が動作しているのは、ほんのわずかな割合の時間であることを示す。曲線202の中心のピークは、その時間のほとんど、セルラ増幅器が標準電力レベル(midrange power levels)において動作していることを示す。線201がこの標準電力レベルエリアを、線200が交差するよりも低いDCバイアス電流レベルにおいて、交差することに注目してください。これは、実質的な電力節約(power savings)と、セルラ電話がその電池のバッテリーの単一チャージから動作できる時間の量の延長と、を表わす。
図7は、図3の電力増幅器8の平均電力効率がWCDMA出力電力PDF(確率分布関数)の約5パーセントであることを示す、チャートである。ラベル「DDB」は、2重動的バイアシングを示し、そして、電力増幅器8のデータの点を識別する。「DCB」とラベルされた点は、従来の動的電流バイアシング技術を使用する電力増幅器についてのデータの点を識別する。「CV」とラベルされた点は、任意の動的バイアス技術なしに、一定電圧バイアシングを使用する電力増幅器についてのデータの点を識別する。
図8は、大きな出力電力範囲にわたって、図3の電力増幅器8の電力利得がどのくらい一定であるかを示すグラフである。「DDB」とラベルされた線300は、図3の電力増幅器8の電力利得を示す。電力増幅器8の電力利得は、出力電力が40db範囲にわたって変化するとき、5dB未満だけ変わる。「DCB」とラベルされた線301は、動的電流バイアシング技術を使用して従来の電力増幅器の電力利得は何であるかを、示す。16dBmの縦の点線は、電力増幅器8が第1のオペレーティングモードあるいは第2のオペレーティングモードにおいて動作するかどうかを決定する、あらかじめ決定された出力電力レベルを、識別する。線301は、15dB利得変化よりも多いものを示す。
図9は、2つのケースに関する、5MhzにおいてACPR(隣接チャネル電力比)によって測られるPA8の線形性を示しており、それらの2つのケースは、デジタル先行ひずませ(digital predistortion)(DP)があるか、ないか、である。メモリレスデジタル先行ひずませリニアライザ(memoryless digital predistortion linearlizer)が使用されるが、16dBmより上(above 16dBm)の第1のオペレーティングモード(高電力モード)においてのみ使用される。これが、「DP後(“After DP”)」曲線におけるACPRの不連続性の理由である。ACPRは、デジタル先行ひずませを用いて8dBだけ改善され、またWCDMA線形性特定化(WCDMA linearity specification)を満足させる最大出力電力は、22.4dBmから26dBmで改善される。電力増幅器8は、26dBmまでの電力増幅器出力電力については、−33dBcよりもよいACPR(隣接チャネル電力比)を有する。これは、最大出力電力のWCDMAクラス3の要件を満足させる。相応じて、ピークPAE(電力付加効果率(power-added efficiency))は、60パーセント(17%から27%まで)だけ改善される。
複数の出力電力範囲のそれぞれについて異なるAB級増幅回路を使用する技術は、2つよりも多くのAB級増幅回路を使用するように、拡張されることができる。図10は、活用されるAB級増幅回路の数に対して達成される平均電力効率の比較である。電力増幅器は、例えば、3つの異なるAB級増幅回路と、3つの増幅回路のうちのどれが与えられた動作条件の下使用されるかを決定する2つのあらかじめ決定された出力電力レベルと、を活用することができる。より多くの増幅回路および大きなアナログマルチプレクサと関連する加えられた複雑さおよび寄生と、利得変化と、そして、一番低い出力電力レベルにおいて減らされた電力消費と、を含む最適な数のAB級の電力増幅回路に、いくつかの要因は影響をおよぼす。例えば、3つのAB級増幅回路のみを使用することは、2つのAB級の増幅回路のみを使用するその対の片方(counterpart)(図3参照)よりも、よい平均効率(8.9%)を達成する。しかしながら、対応する回路複雑さが増加し、達成できる電力利得は付け加えられた寄生のため降下する。より多くの増幅回路をまだ加えることは、さらなる収穫逓減(diminishing returns)を結果としてもたらすので、2つのAB級増幅回路を含んでいる図3のトポロジは、図1のセルラ電話1において採用される(adopted)。
図11は、1つの新規の態様にしたがって、単純化された方法のフローチャートである。セルラ電話が第1のオペレーティングモードあるいは第2のオペレーティングモードにおいて動作されかどうかに関して、決定がなされる(ステップ400)。1つの例においては、第1のオペレーティングモードは「トーク(“talk”)」モードであり、第2のオペレーティングモードは「待機(“wait”)」モードである。1つの例として、デジタルベースバンド集積回路4は、決定をし、そして、デジタル信号Vconを出力する、そのデジタル論理レベルは、セルラ電話が第1のオペレーティングモードあるいは第2のオペレーティングモードにおいて、動作するかどうかを示している。
セルラ電話が第1のオペレーティングモードにおいて動作している場合、そのときには、第1のAB級増幅回路が、電力増幅器(PA)出力端子を駆動するために、使用される(ステップ401)。第1のAB級の増幅回路内のパワートランジスタ(複数の並列接続されたトランジスタで構成される)は、第1のDCバイアスコレクタ電流において、また、第1のDCバイアス コレクタ−エミッタ電圧において、バイアスをかけられる。
他方で、セルラ電話が第2のオペレーティングモードにおいて動作している場合、第2のAB級増幅回路は、電力増幅器(PA)出力端子を駆動するために、使用される(ステップ402)。第2のAB級増幅回路内のパワートランジスタ(複数の並列接続されたトランジスタから構成される)は、第2のバイアスコレクタ電流において、また、第2のDCバイアス コレクタ−エミッタ電圧において、バイアスをかけられる。第1のオペレーティングモードが第2のオペレーティングモードと比べて、高い出力電力において電力増幅器を動作することを含むモードである場合、第1のDCバイアスコレクタ電流は、第2のDCバイアスコレクタ電流よりも大きく、また、第1のDCバイアス コレクタ−エミッタ電圧は、第2のDCバイアス コレクタ−エミッタ電圧よりも大きい。第1および第2のAB級増幅回路におけるパワートランジスタを適切にサイジングすることによって、第1および第2のAB級増幅回路のパワートランジスタにおけるエミッタ電流密度は、電力増幅器の電力利得が2つのオペレーティングモードのそれぞれにおいて実質的に同一であるように、2つのオペレーティングモードにおいて実質的に等しく維持される。
ある具体的な実施形態がインストラクション目的のために上で説明されてきたが、この特許ドキュメントの教示(teachings)は、一般的な適応性を有しており、上記に説明された具体的な実施形態に限定されない。第1および第2の増幅回路は、上の図3の例でのAB級増幅器であるが、複数の異なるオペレーティングモードのそれぞれにおいて電力増幅器出力端子を駆動するために異なる増幅回路を使用する技術は、他の級の増幅器を含むことができる。かならずしもすべての使用される増幅器は、同じ級において動作する必要はない。例えば、第1のオペレーティングモードにおいて使用される第1の増幅器は、AB級において動作することができ、第2のオペレーティングモードにおいて使用される第2の増幅器はC級において動作することができる。増幅回路109および110は、上で、AB級増幅回路と呼ばれているにもかかわらず、増幅回路109および110は、わずかな割合の時間の間(for a small proportion of time)、他の級の増幅器の導通角を用いて動作することができる。例えば、いくつかの実施形態においては、AB級増幅器110は短い期間の時間の間にハードに(hard)駆動されるので、それがクリップする度(the degree to which it clips)が、その導通角を180度に達するようにさせるが、この度のクリッピング(this degree of clipping)は、ごくわずかな時間のみの間に(for only a very small fractional of the time)、生じる。したがって、様々な修正、適応、および説明される具体的な実施形態の様々な特徴の組み合わせが、特許請求の範囲から逸脱することなく、実行されることができる。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
第1のオペレーティングモードにおいて、第1のAB級増幅回路を使用して、出力端子上に第1の複数の信号を駆動することと、なお、前記第1のAB級増幅回路は、第1のバイアス電流I1において、また、第1のコレクタ−エミッタバイアス電圧V1において、バイアスをかけられる第1のパワートランジスタを含んでおり、前記第1の複数の信号は、1ギガヘルツより上の周波数帯域にあり、第2のAB級増幅回路は、前記第1のオペレーティングモードの間にディスエーブルされる;
第2のオペレーティングモードにおいて、前記第2のAB級増幅回路を使用して、出力端子上に第2の複数の信号を駆動することと、なお、前記第2のAB級増幅回路は、第2のバイアス電流I2において、また、第2のコレクタ−エミッタ バイアス電圧V2において、バイアスをかけられる第2のパワートランジスタを含んでおり、I1>I2であり、V1>V2であり、前記第1のAB級増幅回路は、前記第2のオペレーティングモードの間にディスエーブルされ、前記第2の複数の信号は、1ギガヘルツより上の前記周波数帯域にあり、前記第1および第2のAB級増幅回路は、単一の集積回路上に集積化されている;
を備える方法。
[C2]
前記単一の集積回路は、WCDMA(広帯域符号分割多元接続)電力増幅器集積回路である、[C1]に記載の方法。
[C3]
前記第1のオペレーティングモードは、前記第1のAB級増幅回路が、前記出力端子を通じて、より高い平均出力電力を送るモードであり、前記第2のオペレーティングモードは、前記第2のAB級増幅回路が、前記出力端子を通じて、より低い平均出力電力を送るモードである、[C1]に記載の方法。
[C4]
前記単一の集積回路の端子上にデジタル信号を受け取ること、
をさらに備え、
前記デジタル信号が第1のデジタル論理値を有している場合、そのときには前記第1のAB級増幅回路は、前記第1のオペレーティングモードにおいて、前記出力端子を駆動し、また、前記デジタル信号が第2のデジタル論理値を有している場合、そのときには前記第2のAB級増幅回路は、前記第2のオペレーティングモードにおいて、前記出力端子を駆動する、
[C1]に記載の方法。
[C5]
前記デジタル信号を生成するためにパワー検出器を使用すること、
をさらに備える[C4]に記載の方法。
[C6]
デジタルベースバンド集積回路において、前記デジタル信号を生成すること、
をさらに備える[C4]に記載の方法。
[C7]
前記第2のAB級増幅回路は、第3のパワートランジスタをさらに備えており、前記第2のオペレーティングモードにおいて、前記第2のバイアス電流I2は、供給電圧ノードから、前記第2のパワートランジスタを通じ、前記第3のパワートランジスタを通じ、そしてグラウンドノードへの電流経路中で流れる、[C1]に記載の方法。
[C8]
前記第1および第2のAB級増幅回路は電力増幅器の部分であり、また前記電力増幅器は、前記電力増幅器の出力電力が40dB範囲にわたって変わるとき、5dB未満だけ変わる電力利得を有する、[C1]に記載の方法。
[C9]
前記第1のオペレーティングモードにおける前記第1のパワートランジスタは、第1のDCバイアス電流密度を有しており、また前記第2のオペレーティングモードにおける前記第2のパワートランジスタは、第2のDCバイアス電流密度を有しており、前記第1および第2のDCバイアス電流密度は実質的に同一である、[C1]に記載の方法。
[C10]
前記第1および第2のAB級増幅回路は、電力増幅器の部分であり、また、前記電力増幅器は、WCDMA(広帯域符号分割多元接続)出力電力PDF(確率分布関数)については、4パーセントより大きい平均電力効率(APE)を有している、[C1]に記載の方法。
[C11]
前記第1のAB級増幅回路の出力キャパシタンスを部分的に共振させるために、インダクタンスを使用すること、
をさらに備え、
前記第1のAB級増幅回路の出力ノードは、第1のコンダクタによって加算ノードに結合され、前記インダクタンスは、前記第2のAB級増幅回路の出力ノードから前記加算ノードに延長する、第2のコンダクタのインダクタンスである、
[C1]に記載の方法。
[C12]
前記第1のパワートランジスタは、並列に接続される複数のトランジスタを備えており、前記第2のパワートランジスタは、並列に接続される複数のトランジスタを備えている、[C1]に記載の方法。
[C13]
前記第1のパワートランジスタは、エミッタおよびコレクタを有しており、前記エミッタはグラウンドノードに接続され、前記コレクタは前記出力端子に接続される、[C1]に記載の方法。
[C14]
出力端子と;
入力リードおよび出力リードを有している第1の増幅器と、なお、前記出力リードは前記出力端子に結合され、前記第1の増幅器は、第1のバイアス電流I1において、また、第1のバイアス電圧V1において、バイアスをかけられる第1のパワートランジスタを含んでいる;
入力リードおよび出力リードを有している第2の増幅器と、なお、前記出力リードは前記出力端子に結合され、前記第2の増幅器は、第2のバイアス電流I2において、また、第2のバイアス電圧V2において、バイアスをかけられる第2のパワートランジスタを含んでいる;
入力リード、第1の出力リード、第2の出力リードおよび選択入力リードを有しているアナログマルチプレクサと、なお、第1のデジタル論理値が前記選択入力リード上に存在する場合、そのときには、前記アナログマルチプレクサは、その入力リード上にある信号を、前記第1の出力リードを通じて、前記第1の増幅器の前記入力リード上へ、前記第1の増幅器が信号の電力増幅されたバージョンを前記出力端子上へ駆動するように、結合し、また、第2のデジタル論理値が前記選択入力リード上に存在する場合、そのときには、前記アナログマルチプレクサは、その入力リード上にある前記信号を、前記第2の出力リードを通じて、前記第2の増幅器の前記入力リード上へ、前記第2の増幅器が前記信号の電力増幅されたバージョンを前記出力端子上へ駆動するように、結合する、また、前記マルチプレクサの前記入力リード上の前記信号は、1ギガヘルツの上の周波数帯域の中にあり、I1>I2であり、V1>V2であり、また、前記第1のパワートランジスタは、前記第1の増幅器が前記出力端子を駆動しているとき、第1のDCバイアス電流密度を有しており、また、前記第2のパワートランジスタは、前記第2の増幅器が前記出力端子を駆動しているとき、第2のDCバイアス電流密度を有しており、前記第1および第2のDCバイアス電流密度は、実質的に同一である;
を備える回路。
[C15]
前記回路は集積回路であり、前記回路は、
前記アナログマルチプレクサの前記選択入力リードに結合される入力端子、
をさらに備え、前記入力端子および前記出力端子は集積回路の端子である、
[C14]に記載の回路。
[C16]
デジタル信号を生成するパワー検出器、
をさらに備え、前記デジタル信号は前記アナログマルチプレクサの前記選択入力リード上に供給されている、
[C14]に記載の回路。
[C17]
前記回路はWCDMA(広帯域符号分割多元接続)電力増幅器集積回路である、[C14]に記載の回路。
[C18]
前記電力増幅器は、WCDMA(広帯域符号分割多元接続)出力電力PDF(確率分布関数)については、4パーセントより大きい平均電力効率(APE)を有する、[C17]に記載の回路。
[C19]
第2の増幅器は、第3のパワートランジスタをさらに含んでおり、前記第2のバイアス電流I2は、前記第2のパワートランジスタを通じて、そしてその後で前記第3のパワートランジスタを通じて、直列に流れる、[C14]に記載の回路。
[C20]
前記回路は、送信機チェーンにおけるドライバ増幅器の一部であり、前記信号の前記電力増幅されたバージョンは、前記ドライバ増幅器によって出力され、電力増幅器によってさらに増幅される、[C14]に記載の回路。
[C21]
電力増幅器の出力電力が40dB範囲にわたって変わるときに5dB未満だけ変わる電力利得を備えた、1ギガヘルツより上の周波数帯域の信号を増幅することが可能な電力増幅器であって、
26dBmまでの電力増幅器出力電力については、−33dBcよりもよいACPR(隣接チャネル電力比)を有し、また、WCDMA(広帯域符号分割多元接続)出力電力PDF(確率分布関数)については、4パーセントよりも大きい平均電力効率(APE)を有している、
電力増幅器。
[C22]
前記電力増幅器は集積回路の一部であって、
前記電力増幅器が、前記周波数帯域にある前記信号の増幅されたバージョンを出力する出力端子と;
入力および出力を有する第1の増幅回路と、なお、前記第1の増幅回路の前記出力は前記出力端子に結合される;
入力および出力を有する第2の増幅回路と、なお、前記第2の増幅回路の前記出力は前記出力端子に結合される;
第1の出力および第2の出力を有しているアナログマルチプレクサと、なお、前記第1の出力は前記第1の増幅回路の前記入力に結合され、前記第2の出力は前記第2の増幅回路の前記入力に結合される;
を備えている、[C21]に記載の電力増幅器。
[C23]
前記集積回路は、前記アナログマルチプレクサの選択入力に結合される制御端子、をさらに備えている、[C22]に記載の電力増幅器。

Claims (20)

  1. 第1のオペレーティングモードにおいて、第1のAB級増幅回路を使用して、出力端子上に第1の信号を駆動することと、なお、前記第1のAB級増幅回路は、第1のバイアス電流I1において、また、第1のコレクタ−エミッタバイアス電圧V1において、バイアスをかけられる第1のパワートランジスタを含んでおり、前記第1の信号は、1ギガヘルツより上の周波数帯域にあり、第2のAB級増幅回路は、前記第1のオペレーティングモードの間にディスエーブルされる;
    第2のオペレーティングモードにおいて、前記第2のAB級増幅回路を使用して、出力端子上に第2の信号を駆動することと、なお、前記第2のAB級増幅回路は、第2のバイアス電流I2において、また、第2のコレクタ−エミッタ バイアス電圧V2において、バイアスをかけられる第2のパワートランジスタと、前記第2のパワートランジスタに直列に接続される第3のパワートランジスタとを含んでおり、I1>I2であり、V1>V2であり、前記第1のAB級増幅回路は、前記第2のオペレーティングモードの間にディスエーブルされ、前記第2の信号は、1ギガヘルツより上の前記周波数帯域にあり、前記第1および第2のAB級増幅回路は、単一の集積回路上に集積化され前記第2のパワートランジスタのベースには、固定された制御バイアス電圧がかけられ、前記第1のパワートランジスタと前記第3のパワートランジスタのベースには、それぞれ同じ大きさの制御バイアス電圧がかけられる;
    を備える方法。
  2. 前記単一の集積回路は、WCDMA(広帯域符号分割多元接続)電力増幅器集積回路である、請求項1に記載の方法。
  3. 前記第1のオペレーティングモードは、前記第1のAB級増幅回路が、前記出力端子を通じて、より高い平均出力電力を送るモードであり、前記第2のオペレーティングモードは、前記第2のAB級増幅回路が、前記出力端子を通じて、より低い平均出力電力を送るモードである、請求項1に記載の方法。
  4. 前記単一の集積回路の端子上にデジタル信号を受け取ること、
    をさらに備え、
    前記デジタル信号が第1のデジタル論理値を有している場合、そのときには前記第1のAB級増幅回路は、前記第1のオペレーティングモードにおいて、前記出力端子を駆動し、また、前記デジタル信号が第2のデジタル論理値を有している場合、そのときには前記第2のAB級増幅回路は、前記第2のオペレーティングモードにおいて、前記出力端子を駆動する、
    請求項1に記載の方法。
  5. 前記デジタル信号を生成するためにパワー検出器を使用すること、
    をさらに備える請求項4に記載の方法。
  6. デジタルベースバンド集積回路において、前記デジタル信号を生成すること、
    をさらに備える請求項4に記載の方法。
  7. 前記第2のオペレーティングモードにおいて、前記第2のバイアス電流I2は、供給電圧ノードから、前記第2のパワートランジスタを通じ、前記第3のパワートランジスタを通じ、そしてグラウンドノードへの電流経路中で流れる、請求項1に記載の方法。
  8. 前記第1および第2のAB級増幅回路は電力増幅器の部分であり、また前記電力増幅器は、前記電力増幅器の出力電力が40dB範囲にわたって変わるとき、5dB未満だけ変わる電力利得を有する、請求項1に記載の方法。
  9. 前記第1のオペレーティングモードにおける前記第1のパワートランジスタは、第1のDCバイアス電流密度を有しており、また前記第2のオペレーティングモードにおける前記第2のパワートランジスタは、第2のDCバイアス電流密度を有しており、前記第1および第2のDCバイアス電流密度は実質的に同一である、請求項1に記載の方法。
  10. 前記第1および第2のAB級増幅回路は、電力増幅器の部分であり、また、前記電力増幅器は、WCDMA(広帯域符号分割多元接続)出力電力PDF(確率分布関数)については、4パーセントより大きい平均電力効率(APE)を有している、請求項1に記載の方法。
  11. 前記第1のAB級増幅回路の出力キャパシタンスを部分的に共振させるために、インダクタンスを使用すること、
    をさらに備え、
    前記第1のAB級増幅回路の出力ノードは、第1のコンダクタによって加算ノードに結合され、前記インダクタンスは、前記第2のAB級増幅回路の出力ノードから前記加算ノードに延長する、第2のコンダクタのインダクタンスである、
    請求項1に記載の方法。
  12. 前記第1のパワートランジスタは、並列に接続される複数のトランジスタを備えており、前記第2のパワートランジスタは、並列に接続される複数のトランジスタを備えている、請求項1に記載の方法。
  13. 前記第1のパワートランジスタは、エミッタおよびコレクタを有しており、前記エミッタはグラウンドノードに接続され、前記コレクタは前記出力端子に接続される、請求項1に記載の方法。
  14. 出力端子と;
    入力リードおよび出力リードを有している第1の増幅器と、なお、前記出力リードは前記出力端子に結合され、前記第1の増幅器は、第1のバイアス電流I1において、また、第1のバイアス電圧V1において、バイアスをかけられる第1のパワートランジスタを含んでいる;
    入力リードおよび出力リードを有している第2の増幅器と、なお、前記出力リードは前記出力端子に結合され、前記第2の増幅器は、第2のバイアス電流I2において、また、第2のバイアス電圧V2において、バイアスをかけられる第2のパワートランジスタと、前記第2のパワートランジスタに直列に接続される第3のパワートランジスタとを含んでいる;
    入力リード、第1の出力リード、第2の出力リードおよび選択入力リードを有しているアナログマルチプレクサと、なお、第1のデジタル論理値が前記選択入力リード上に存在する場合、そのときには、前記アナログマルチプレクサは、その入力リード上にある信号を、前記第1の出力リードを通じて、前記第1の増幅器の前記入力リード上へ、前記第1の増幅器が信号の電力増幅されたバージョンを前記出力端子上へ駆動するように、結合し、また、第2のデジタル論理値が前記選択入力リード上に存在する場合、そのときには、前記アナログマルチプレクサは、その入力リード上にある前記信号を、前記第2の出力リードを通じて、前記第2の増幅器の前記入力リード上へ、前記第2の増幅器が前記信号の電力増幅されたバージョンを前記出力端子上へ駆動するように、結合する、また、前記マルチプレクサの前記入力リード上の前記信号は、1ギガヘルツの上の周波数帯域の中にあり、I1>I2であり、V1>V2であり、また、前記第1のパワートランジスタは、前記第1の増幅器が前記出力端子を駆動しているとき、第1のDCバイアス電流密度を有しており、また、前記第2のパワートランジスタは、前記第2の増幅器が前記出力端子を駆動しているとき、第2のDCバイアス電流密度を有しており、前記第1および第2のDCバイアス電流密度は、実質的に同一であり、前記第2のパワートランジスタのベースには、固定された制御バイアス電圧がかけられ、前記第1のパワートランジスタと前記第3のパワートランジスタのベースには、それぞれ同じ大きさの制御バイアス電圧がかけられる;
    を備える回路。
  15. 前記回路は集積回路であり、前記回路は、
    前記アナログマルチプレクサの前記選択入力リードに結合される入力端子、
    をさらに備え、前記入力端子および前記出力端子は集積回路の端子である、
    請求項14に記載の回路。
  16. デジタル信号を生成するパワー検出器、
    をさらに備え、前記デジタル信号は前記アナログマルチプレクサの前記選択入力リード上に供給されている、
    請求項14に記載の回路。
  17. 前記回路はWCDMA(広帯域符号分割多元接続)電力増幅器集積回路である、請求項14に記載の回路。
  18. 前記電力増幅器は、WCDMA(広帯域符号分割多元接続)出力電力PDF(確率分布関数)については、4パーセントより大きい平均電力効率(APE)を有する、請求項17に記載の回路。
  19. 前記第2のバイアス電流I2は、前記第2のパワートランジスタを通じて、そしてその後で前記第3のパワートランジスタを通じて、直列に流れる、請求項14に記載の回路。
  20. 前記回路は、送信機チェーンにおけるドライバ増幅器の一部であり、前記信号の前記電力増幅されたバージョンは、前記ドライバ増幅器によって出力され、電力増幅器によってさらに増幅される、請求項14に記載の回路。
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