JP6041560B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に関し、特にシートの斜行を補正する斜行補正部に関する。
従来、複写機、レーザービームプリンタ、ファクシミリ等の電子写真方式の画像形成装置においては、シート給送ローラにより、シート積載部に積載されたシートを順次給送するようにしている。そして、給送したシートを分離部により1枚ずつ分離して斜行補正部に搬送し、この斜行補正部によりシートの斜行を補正した後、画像形成部において形成したトナー画像を転写部でシートへ転写するようにしている。
ここで、斜行補正部として、停止しているレジストレーションローラ対のニップにシート先端を突き当ててシートにループを作成することでシートの斜行を補正する構成が一般的である。
なお、近年、画像形成物の生産性を向上させるために、レジストレーションローラ対を用いたシート搬送装置において、様々なシート搬送制御が提案されている。例えば、速いスループットを確保するために、レジストレーションローラ対によるシートの斜行補正後の駆動制御において、レジストレーションローラ対よりも上流の搬送ローラを停止させずに制御する構成が提案されている。
なお、この構成の場合、シートの給送を開始する際、シートの先端がシート積載部に積載されたときの位置にある場合と、分離部の手前の位置にある場合がある。このようにシートの先端位置が異なる場合において、給送するシートの間の間隔を一定に保つためには、シートの給送を開始するタイミング(以下、給紙タイミングという)を遅くしなければならないが、給紙タイミングを遅くするとプリントスピードが遅くなる。そこで、従来は、速いプリントスピード確保のため、給紙タイミングを変更する制御が提案されている(特許文献1参照)。
特開2000−159360号公報
ところで、従来の画像形成装置において、斜行補正部(レジストレーションローラ対)の駆動源としてステッピングモータを使用する場合がある。ここで、ステッピングモータを使用した場合、ステッピングモータを停止状態から駆動させると、略一定の加速度で徐々に速度を上げる制御を行うため、瞬時には目標速度に到達することはできない。このため、斜行補正部よりも上流の搬送ローラを停止させずに制御する場合、斜行補正部の回転速度が目標速度に到達するまでは、上流の搬送ローラの回転速度との間に速度差が生じる。
そして、斜行補正部と上流の搬送ローラとの間に速度差が生じると、斜行補正部と上流の搬送ローラとの間で形成されるシートのループ量が増大し、ループが大きくなり過ぎて搬送パスを構成するガイドに当たりシートが座屈する恐れがある。そこで、シートの座屈を防ぐためには、斜行補正部よりも上流の搬送パスにおいて、ループ形成用空間を十分に確保する必要がある。しかし、このようにループ形成用空間を十分に確保する場合には、シート給送装置が大型化する懸念がある。
そこで、本発明は、このような現状に鑑みてなされたものであり、斜行補正部の駆動開始時のシートのループ量の増加を抑制することのできる画像形成装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、画像形成装置において、シートに画像を形成する画像形成部と、シートを搬送するシート搬送部と、前記画像形成部及び前記シート搬送部の間に設けられ、前記シート搬送部から搬送されたシートと停止した状態で当接してシートの斜行を補正し、斜行補正後、シートを前記シート搬送部と同じ搬送速度で前記画像形成部に搬送する斜行補正部と、前記シート搬送部を駆動する第1駆動部と、前記斜行補正部を駆動する第2駆動部と、前記斜行補正部のシート搬送方向上流に配置され、前記シート搬送部により搬送されたシートを検知する検知部と、前記シート搬送部のシート搬送速度を、シートが前記斜行補正部に到達するまでは第1搬送速度とし、斜行補正後は、前記第1搬送速度から第2搬送速度に変速するよう前記第1駆動部を制御し、かつ斜行補正後の前記斜行補正部のシート搬送速度を前記第2搬送速度とするよう前記第2駆動部を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記検知部によりシートが検知される検知時間が予め設定されている設定時間よりも早い場合には、前記第2搬送速度を前記第1搬送速度よりも遅くするように前記第1駆動部及び前記第2駆動部を制御し、且つ、前記第1駆動部により前記シート搬送部のシート搬送速度を前記第1搬送速度から前記第2搬送速度へ減速開始するタイミングを前記第2駆動部により前記斜行補正部の駆動を開始するタイミングと一致させるように制御し、前記検知時間が前記設定時間よりも遅い場合には、前記第2搬送速度を前記第1搬送速度よりも速くするよう前記第1駆動部を制御し、且つ、前記第1駆動部により前記シート搬送部のシート搬送速度を前記第1搬送速度として前記シート搬送部がシートを搬送しているときに前記第2駆動部により前記斜行補正部の駆動を開始し、前記第1駆動部により前記シート搬送部のシート搬送速度を前記第1搬送速度から前記第2搬送速度へ加速開始するタイミングを前記第2駆動部により前記斜行補正部の駆動を開始するタイミングよりも遅らせるように制御することを特徴とするものである。
本発明のように、斜行補正後、シート搬送速度を速くする際には、シート搬送部の変速を開始するタイミングを斜行補正部の駆動を開始するタイミングよりも遅らせることにより、斜行補正部の駆動開始時のシートのループ量の増加を抑制することができる。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置の一例であるカラーレーザプリンタの概略構成を示す図。 上記カラーレーザプリンタに設けられたシート給送装置の概略構成を示す図。 上記カラーレーザプリンタの制御ブロック図。 上記カラーレーザプリンタの搬送速度制御のフローチャート。 上記カラーレーザプリンタの速度制御を示す図表。 上記カラーレーザプリンタの露光装置が感光体上に形成する静電潜像位置〜時間(t=T1)における中間転写ベルト上にあるトナー像先端位置までの距離Lα、静電潜像位置〜二次転写部までの距離L等を説明する図。 搬送速度がV2<V1の場合のループ量の増加を説明する図。 上記カラーレーザプリンタの速度制御を示す他の図表。 搬送速度がV1<V2の場合のループ量の増加を説明する図。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置の一例であるカラーレーザプリンタの概略構成を示す図である。図1において、10はカラーレーザプリンタ、10Aはカラーレーザプリンタ本体(以下、プリンタ本体という)である。このプリンタ本体10AにはシートSに画像を形成する画像形成部10Bと、中間転写部10Cと、定着装置5と、画像形成部10BにシートSを給送するシート給送部10Dが設けられている。なお、このカラーレーザプリンタ10は、シートの裏面に画像を形成することができるようになっており、このため表面(一面)に画像が形成されたシートSを反転させて再度、画像形成部10Bに搬送する再搬送部10Eが設けられている。
画像形成部10Bは、略水平方向に配置され、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(Bk)の4色のトナー画像を形成する4つのプロセスステーション16(16Y,16M,16C,16K)を備えている。このプロセスステーション16は、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの4色のトナー像を担持すると共に不図示のステッピングモータにより駆動される像担持体である感光体ドラム11(11Y,11M,11C,11K)を備えている。
また、感光体ドラム表面を一様に帯電する帯電装置12(12Y,12M,12C,12K)を備えている。さらに、画像情報に基づいてレーザビームを照射して一定速度で回転する感光体ドラム上に静電潜像を形成する露光装置13(13Y,13M,13C,13K)を備えている。また、感光体ドラム上に形成された静電潜像にイエロー、マゼンタ、シアン及びブラックのトナーを付着させてトナー像として顕像化する現像装置14(14Y,14M,14C,14K)を備えている。そして、これら帯電装置12、現像装置14等は感光体ドラム11の周囲に回転方向に沿ってそれぞれ配されている。
シート給送部10Dは、プリンタ本体下部に設けられ、シートSを収納するシート収納部である給紙カセット61〜64に積載収納されたシートSを送り出すシート給送装置71〜74を備えている。そして、画像形成動作が開始されると、シート給送装置71〜74によりシートSは給紙カセット61〜64から一枚ずつ分離給送される。この後、一枚ずつ分離給送されたシートSは、搬送縦パス81を通過して搬送水平パス88に達し、この後、搬送水平パス88に設けられた斜行補正部を構成するレジストレーションローラ対76に搬送される。
ここで、このレジストレーションローラ対(以下、整合ローラ対という)76は、シートSが突き当られてループを作成することにより、シートSの先端を倣わせ斜行を修正する機能を有している。また、整合ローラ対76は、シートSへの画像形成のタイミング、即ち、後述する中間転写ベルト上に担持されたトナー像に合わせて、所定のタイミングにてシートSを二次転写部へ搬送する機能を有している。なお、上流側からシートSが搬送されてくる際に整合ローラ対76は停止しており、この停止状態の整合ローラ対76にシートSを突き当てることにより、シートにループが形成される。そして、この後、シートSの剛性により、シート先端が整合ローラ対76のニップに揃うことにより、シートSの斜行が補正される。
中間転写部10Cは、感光体ドラム11の外周速度と同期して矢印に示す各プロセスステーション16の配列方向に沿って回転駆動されるベルト部材である中間転写ベルト31を備えている。ここで、この中間転写ベルト31は、駆動ローラ33、中間転写ベルト31を挟んで二次転写領域を形成する従動ローラ32及び不図示のばねの付勢力によって中間転写ベルト31に適度な張力を与えるテンションローラ34に張架されている。
この中間転写ベルト31は、内側には4個の、それぞれ感光体ドラム11と共に中間転写ベルト31を挟持し、一次転写部を構成する一次転写ローラ35(35Y,35M,35C,35K)が配されている。なお、これら一次転写ローラ35は不図示の転写バイアス用電源に接続されている。そして、この一次転写ローラ35から中間転写ベルト31に転写バイアスを印加することにより、感光体ドラム上の各色トナー像が順次中間転写ベルト31に多重転写され、中間転写ベルト31上にフルカラー画像が形成される。
また、従動ローラ32に対向するように二次転写ローラ41が配置されており、この二次転写ローラ41は中間転写ベルト31の最下方の表面に当接すると共に、整合ローラ対76により搬送されたシートSを中間転写ベルト31と共に挟持搬送する。そして、二次転写ローラ41と中間転写ベルト31のニップ部をシートSが通過する際、この二次転写ローラ41にバイアスを印加することにより、シートSに中間転写ベルト上のトナー画像が二次転写される。定着装置5は中間転写ベルト31を介してシート上に形成されたトナー画像をシートSに定着させるものであり、トナー像を保持したシートSは、この定着装置5を通過する際に熱及び圧力が加えられることによりトナー像が定着される。
次に、このように構成されたカラーレーザプリンタ10の画像形成動作について説明する。画像形成動作が開始されると、まず中間転写ベルト31の矢印Bで示す回転方向において一番上流にあるプロセスステーション16Yにおいて、感光体ドラム11Yに対し、露光装置13Yによりレーザ照射を行い、感光体ドラム上にイエローの潜像を形成する。この後、現像装置14Yにより、この潜像をイエローのトナーにより現像してイエローのトナー像を形成する。次に、このようにして感光体ドラム11Y上に形成されたイエローのトナー像が、高電圧が印加された一次転写ローラ35Yにより、一次転写領域において中間転写ベルト31に一次転写される。
次に、トナー像は中間転写ベルト31と共に、プロセスステーション16Yよりもトナー像が搬送される時間だけ遅延して画像が形成される次のプロセスステーション16Mの感光体ドラム11Mと転写ローラ35Mとにより構成される一次転写領域に搬送される。そして、中間転写ベルト上のイエロートナー像上に画像先端を合わせて次のマゼンタトナー像が転写される。以下、同様の工程が繰り返され、この結果、4色のトナー像が中間転写ベルト31上において一次転写され、中間転写ベルト上にフルカラー画像が形成される。なお、感光体ドラム上に僅かに残った転写残トナーは感光体クリーナ15(15Y,15M,15C,15K)により回収され、再び次の画像形成に備える。
また、このトナー画像形成動作に並行して給紙カセット61〜64に収容されたシートSは、シート給送装置71〜74により一枚ずつ分離給送された後、搬送ローラ75を経て整合ローラ対76まで搬送される。この時、整合ローラ対76は停止しており、搬送ローラ75により搬送されてきたシートSを停止状態の整合ローラ対76に突き当ててループを形成することにより、シートSの斜行が補正される。また、斜行が補正された後、シートSは、シート先端と中間転写ベルト31に形成されたトナー像とが一致するタイミングで回転を開始する整合ローラ対76により、二次転写ローラ41と中間転写ベルト31とのニップ部に搬送される。そして、二次転写ローラ41と中間転写ベルト31により挟持搬送されると共に、二次転写ローラ41と中間転写ベルト31のニップ部を通過する際、二次転写ローラ41に印加されるバイアスにより、シートSに中間転写ベルト上のトナー画像が二次転写される。
次に、トナー像が二次転写されたシートSは、定着前搬送装置42により定着装置5へと搬送される。そして、定着装置5は、対向するローラ、もしくはベルト等による所定の加圧力と、一般的にはヒータ等の熱源による加熱効果を加えてシートS上にトナー像を溶融固着させる。ここで、本カラーレーザプリンタ10は、シートSの片面に画像形成する片面モードと、シートの表裏両面に画像形成を行う両面モードを有している。そして、片面モードの場合には定着画像を有するシートSを排紙搬送パス82に、両面モードの場合には定着画像を有するシートSを反転誘導パス83に搬送すべく不図示の切換部材による経路選択が行われる。
ここで、片面モードの場合には、定着画像を有するシートSは排紙搬送パス82を経て排紙ローラ80により、排紙トレイ65に排出される。また、両面モードの場合は、シートSは反転誘導パス83を経て第1反転ローラ対78及び第2反転ローラ対79によりスイッチバックパス84へと引き込まれる。この後、シートSは、第2反転ローラ対79の正逆転によるスイッチバック動作により、先後端が反転した状態で両面搬送パス85へと搬送される。
次に、両面搬送パス85を搬送されたシートSはシート給送装置71〜74により搬送されてくる後続ジョブのシートSとのタイミングを合わせて搬送縦パス81に合流し、同様に搬送水平パス88から整合ローラ対76を経て二次転写部へと送られる。なお、この後の裏面(2面目)に対する画像形成プロセスに関しては、既述した表面(1面目)の場合と同様である。
図2は、シート給送装置71の構成を示す図である。なお、他のシート給送装置72〜74も同様の構成を有しているため説明は省略する。図2において、71aはシートSを送り出すシート給送部であるピックアップローラである。71bはフィードローラ、71cは不図示のトルクリミッタを有し、フィードローラ71bと圧接してニップ部を形成するリタードローラであり、このフィードローラ71bとリタードローラ71cとにより、シートSを分離搬送する分離部71eが構成される。また、77は分離部71eの下流に設けられた搬送ローラ、101は給紙カセット61に収納されたシートSをニップ部に案内する搬送パス、102はフィードローラ71bとリタードローラ71cとのニップ部と搬送ローラ77との間の搬送パスである。
なお、図1において、90は整合ローラ対76のシート搬送方向上流に配置されたシート検知部であるレジストレーションセンサ(以下、整合センサという)であり、この整合センサ90は、図3に示す制御部であるCPU200に接続されている。なお、図3において、201は、整合ローラ対76のシート搬送方向上流に配されたシート搬送部であるピックアップローラ71a、フィードローラ71b、リタードローラ71c、搬送ローラ75,77を駆動する第1駆動部である搬送モータである。202は、整合ローラ対76を駆動する第2駆動部であるレジトレーションモータ(以下、整合モータという)である。
そして、CPU200は、不図示の操作部、マイコン等からの給紙信号に基づき、搬送モータ201及び整合モータ202の駆動を制御する。また、CPU200は、整合センサ90からの信号により、シートSの到達タイミングを検知し、検知した到達タイミングに基づいて搬送モータ201及び整合モータ202の駆動を制御する。
次に、本実施の形態に係るシートの搬送速度制御について図4に示すフローチャート及び図5に示す図表を用いて説明する。不図示の操作部、マイコン等からの給紙信号が入力されると、CPU200は、図4に示すように駆動信号を搬送モータ201に出力して給紙を開始する(S2)。これにより、搬送モータ201が駆動され、ピックアップローラ71a、フィードローラ71b及び搬送ローラ75,77が搬送速度V1で回転し(S3)、まずピックアップローラ71aが給紙カセット61に積載されたシートを送り出す。なお、給紙開始時のシートの先端位置は、図2に示す給紙カセット61に収納された位置100、又は搬送パス101に進出した位置にある。
次に、送り出されたシートはフィードローラ71b及びリタードローラ71cにより分離された後、搬送パス102に沿って搬送され、搬送速度V1で回転する搬送ローラ77に到達する。なお、シートが搬送ローラ77に到達するまで、すなわちシートが搬送パス101,102にある間は、ピックアップローラ71a、フィードローラ71b及びリタードローラ71cのみの搬送となる。このため、搬送効率(ローラの搬送速度に対するシートの搬送速度)は低下する傾向にある。しかし、シート先端が搬送ローラ77より下流に搬送される際には、ほぼ搬送効率が低下することはないことから、本実施の形態では簡略化するために、搬送効率100%として以後の説明を行う。
次に、搬送速度V1で回転する搬送ローラ77により搬送されたシートは、この後、搬送ローラ75により搬送されて整合センサ90に到達し、整合センサ90をONする。そして、このようにシートが整合センサ90をONすると、CPU200は整合センサ90の検知信号であるON信号により、給紙開始からシートが整合センサ90に到達して整合センサ90をONするまでの時間tを検知する(S4)。
なお、本実施の形態においては、図5及び後述する図8に示すように、シート先端が分離ニップ71dの位置にあるときに給紙が開始され、ほぼ搬送効率が低下することなく搬送ローラ75に到達するものとする。また、説明の簡略化のため、搬送ローラ75までの搬送効率も100%として扱う。
ここで、例えば図5に示すように、シートは、t=T1で整合センサ90に到達し、整合センサ90をONする。この後、シートは停止している整合ローラ対76に到達し、一定量のループを作成する。そして、このようにシートが一定量のループした後、整合モータ202の駆動を開始する。
なお、CPU200は、整合モータ202の駆動を開始する前に、まずシートが整合センサ90に到達する時間(t=T1)における中間転写ベルト上にあるトナー像先端の二次転写部までの距離Lを下記の式により計算する。
=L−Lα、Lα/V=Tα+t
なお、Tαは、露光装置13の駆動開始〜給紙開始までの時間である。また、Lαは、図6に示すように、露光装置13が感光体ドラム11上に形成する静電潜像位置P〜上記時間(t=T1)における中間転写ベルト上にあるトナー像先端位置Pまでの距離である。Lは図6に示すように、静電潜像位置P〜二次転写部までの距離、Vは中間転写ベルトの速度である。
これを解くと、Lは時間tの関数として、下記のように表される。
=L−V(Tα+t)・・・(1)
次に、シートの搬送速度をV1からシートが二次転写部32に到達する前に搬送速度V(中間転写ベルト31と等速)となるようにするための搬送速度V2を計算する。ここで、整合センサ90〜整合ローラ対76までの距離をL1、シートが整合ローラ対76において作成されるループ量をLrとする。また、シートを搬送速度V2で搬送する距離をL2、その後、シートが搬送速度Vで二次転写部32まで搬送される距離をL2’とすると、V2を求めるための計算式は、下記のようになる。
/V=(L1+Lr)/V1+L2/V2+L2’/V
これを解くと、V2は、下記のように表される。
V2=L2/((L−L2’)/V−(L1+Lr)/V1)・・・(2)
なお、距離L2’は、シートの搬送速度がV2からVへの変速に要する時間等を考慮し、シートが二次転写部32に到達する際に、シートが確実に速度Vとなるように予め設定されている。また、設定時間時間t=t1は、上記式を解き、V2=V1となる時間である。
ここで、通常、シート先端が分離ニップ71dの位置にあるとき、図5に示すように、T1がt1より早くなる。そして、このようにT1がt1より早い場合(S5のN)、V2<V1とする(S8)。即ち、シートが整合ローラ対76に到達する前の第1搬送速度であるV1よりも、整合センサ90により検知される検知時間に応じて決定されるシートが整合ローラ対76に到達した後の第2搬送速度であるV2を遅くする。
また、シートが整合センサ90に到達してからの計測時間(検知時間)Tcとし、整合モータ202の駆動開始タイミングをシートが整合センサ90に到達してからの計測時間Trとする。そして、V2<V1の場合は、搬送モータ201の搬送速度を、整合モータ202の駆動開始(=Tr)と同期して(Tc=Tr)(S9)、V1からV2へ変速する。
つまり、V2<V1の場合は、搬送モータ201の変速タイミング(=Tc)を整合モータ202の駆動開始(=Tr)と同じにする。そして、この後、シートが二次転写部32に到達する前に、すなわち二次転写部32までの距離がL2’となったとき、搬送速度をV(中間転写ベルト31と等速)に変速する。
この場合、停止している整合ローラ対76の搬送速度がV2となるまでは、図7に示した斜線部の面積A(距離)だけ、整合ローラ対76に対して搬送ローラ75がシートを押し込むため、シートに形成されるループ量が増加する。そのため、搬送ローラ75〜整合ローラ対76間の搬送パス110には、シートが座屈せずに安定して搬送可能なループ空間が設けられている。しかし、この場合、搬送ローラ75の搬送速度V1からV2に減少することから、停止した状態の整合ローラ対76の搬送速度がV2になるまでの期間に増加するループは限られるので、広いループ空間を設ける必要はない。
一方、図8は、シート先端が給紙カセット61に収納された位置100にあるときに給紙開始され、搬送効率も低下した状態(シートの搬送速度V1’)で搬送ローラ75に到達した場合の二次転写部までの速度制御を示している。この場合、シートは、給紙開始から既述した図6の時間T1に比べて遅い時間T1’で整合センサ90に到達し、この後、停止している整合ローラ対76に到達し、一定量のループを作成する。そして、この後、整合モータ202の駆動を開始する。
このとき、CPU200は、シートが整合センサ90に到達する時間(t=T1’)と、上述した式(1)、(2)を用いて、速度V2を計算する。ここで、T1’は予め設定されているt1よりも遅いため(S5のY)、V2>V1とする(S6)。即ち、シートが整合ローラ対76に到達する前の第1搬送速度であるV1よりも、シートが整合ローラ対76に到達した後の第2搬送速度であるV2を早くする。
また、搬送モータ201の搬送速度のV1からV2への変速を開始するタイミング(=Tc)を、図9の実線で示したように、整合モータ202の駆動を開始するタイミング(=Tr)よりも時間t0だけ遅らせる(Tc=Tr+t0)(S7)。そして、シートが二次転写部32に到達する前に速度V(中間転写ベルト31と等速)に変速する。
ここで、V2>V1の場合、搬送ローラ75の搬送速度は増加する。この場合、搬送モータ201の変速タイミングを整合モータ202の駆動開始(=Tr)と同じにすると、図9に示した斜線部Bの面積(距離)だけ、整合ローラ対76に対して搬送ローラ75がシートを押し込み、シートに形成されるループ量が増加する。
そこで、本実施の形態においては、搬送モータ201の搬送速度を、V2>V1の場合は、搬送モータ201の変速タイミングを整合モータ202の駆動開始時間よりも遅くしている。つまり、搬送モータ201の変速タイミングをV2>V1の場合は、整合モータ202の駆動開始よりも遅くする。
なお、図9の一点鎖線は搬送モータ201の変速タイミングと整合モータ202の駆動開始タイミングと同期させた場合を示している。そして、この場合と、時間t0だけ変速タイミングを遅らせた場合を比較すると、時間t0だけ変速タイミングを遅らせたことにより、斜線部Cの面積(距離)だけループ量の増加を抑制できることが分かる。なお、この時間t0は任意で設定可能で、最終的にシートのループが無くならない範囲で長く設定することも、搬送パス110のループ空間がシートの座屈を許容可能な範囲で短く設定することも可能である。そして、このような速度制御を行った後、ジョブが終了したかを判断し(S10)、ジョブが終了したと判断すると(S10のY)、終了する。
ここで、例えば、本実施の形態の実施例として、搬送速度V1を200mm/s、搬送速度V2の可変速範囲を150〜300mm/s、Vを200mm/s、時間t0を40msとする。また、搬送モータ201及び整合モータ202の加速度及び減速度を各々5000mm/sとする。この場合、整合モータ202が駆動開始してからシートのループ量は、搬送速度V2が150mm/sのときに2.5mm増加し、搬送速度V2が200mm/s以上のときに4mm増加する。そして、時間t0を0msに設定した場合、増加するループ量は8mmになり、ループ量増加の抑制に効果があることが分かる。
また、搬送モータ201の整合ローラ到達後の速度V3とし、整合モータ202の速度V2に対し、V2>V3の関係にして、ループ量の増加を押さえることも可能である。この場合には、ループ消滅しない範囲でV3を設定する必要がある。
以上説明したように、整合ローラ到達前の搬送速度V1に対し、整合ローラ到達後の搬送速度V2の方が速くなる場合、整合モータ202の駆動開始に対し、搬送モータ201の変速開始を時間t0遅らせることで、シートのループ量増加を抑制できる。これにより、搬送パス110に必要なループ空間が小さくでき、カラーレーザプリンタ(画像形成装置)の小型化に貢献できる。
つまり、本実施の形態のように、斜行補正後、シート搬送速度を速くする際には、搬送モータ201の変速を開始するタイミングを整合モータ202の駆動を開始するタイミングよりも遅らせるようにしている。これにより、整合ローラ対76の駆動開始時のシートのループ量の増加を抑制することができる。この結果、搬送パスに設けるループ空間は必要最低限に抑えることができ、コンパクトな画像形成装置を提供できる。
10…カラーレーザプリンタ、10A…カラーレーザプリンタ本体、10B…画像形成部、1D…シート給送部、31…中間転写ベルト、71〜74…シート給送装置、71a…ピックアップローラ、71b…フィードローラ、71c…リタードローラ、76…レジストレーションローラ対、90…レジストレーションセンサ、200…CPU、201…搬送モータ、202…レジトレーションモータ、S…シート、V1…第1搬送速度、V2…第2搬送速度

Claims (4)

  1. シートに画像を形成する画像形成部と、
    シートを搬送するシート搬送部と、
    前記画像形成部及び前記シート搬送部の間に設けられ、前記シート搬送部から搬送されたシートと停止した状態で当接してシートの斜行を補正し、斜行補正後、シートを前記シート搬送部と同じ搬送速度で前記画像形成部に搬送する斜行補正部と、
    前記シート搬送部を駆動する第1駆動部と、
    前記斜行補正部を駆動する第2駆動部と、
    前記斜行補正部のシート搬送方向上流に配置され、前記シート搬送部により搬送されたシートを検知する検知部と、
    前記シート搬送部のシート搬送速度を、シートが前記斜行補正部に到達するまでは第1搬送速度とし、斜行補正後は、前記第1搬送速度から第2搬送速度に変速するよう前記第1駆動部を制御し、かつ斜行補正後の前記斜行補正部のシート搬送速度を前記第2搬送速度とするよう前記第2駆動部を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記検知部によりシートが検知される検知時間が予め設定されている設定時間よりも早い場合には、前記第2搬送速度を前記第1搬送速度よりも遅くするように前記第1駆動部及び前記第2駆動部を制御し、且つ、前記第1駆動部により前記シート搬送部のシート搬送速度を前記第1搬送速度から前記第2搬送速度へ減速開始するタイミングを前記第2駆動部により前記斜行補正部の駆動を開始するタイミングと一致させるように制御し、前記検知時間が前記設定時間よりも遅い場合には、前記第2搬送速度を前記第1搬送速度よりも速くするよう前記第1駆動部を制御し、且つ、前記第1駆動部により前記シート搬送部のシート搬送速度を前記第1搬送速度として前記シート搬送部がシートを搬送しているときに前記第2駆動部により前記斜行補正部の駆動を開始し、前記第1駆動部により前記シート搬送部のシート搬送速度を前記第1搬送速度から前記第2搬送速度へ加速開始するタイミングを前記第2駆動部により前記斜行補正部の駆動を開始するタイミングよりも遅らせるように制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記検知時間が遅くなるほど前記第2搬送速度を速くするように前記第1駆動部及び前記第2駆動部を制御することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記画像形成部はトナー像を搬送するベルト部材を備え、
    前記制御部は、前記搬送速度を前記第2搬送速度とした後、前記ベルト部材の速度と一致させるように前記第1駆動部及び前記第2駆動部を制御することを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. シートを収納するシート収納部を備え、
    前記シート搬送部は、前記シート収納部に収納されたシートを送り出すピックアップローラと、前記ピックアップローラのシート搬送方向に下流に設けられ、前記ピックアップローラにより送り出されたシートを搬送するフィードローラと、前記フィードローラと圧接してシートを分離するリタードローラと、を有し、
    前記検知時間は、前記ピックアップローラにより送り出される前のシート先端位置が前記フィードローラと前記リタードローラのニップ部から離れるほど遅くなることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の画像形成装置。
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