JP6041384B2 - 地盤改良システム - Google Patents

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Description

本発明は、土壌中に固化材を噴射する地盤改良工法に使用する地盤改良システムに関する。
土壌中に固化材を噴射する地盤改良工法は、例えば、地震等において砂地盤等の軟弱地盤が液状化してしまうのを防止するために施工される。
係る工法では、施工するべき土壌にボーリング孔を削孔し、高圧水その他により土壌を掘削し、掘削された土壌中に固化材を充填している。
しかし、土壌を掘削し、固化材を充填する際に、大量のスラリーが発生してしまう。当該スラリー(スライム、排泥)は産業廃棄物として処理しなければならず、コスト増の要因となってしまう。そのため、処理するべきスラリーの量を抑制する技術が種々提案されている。
本出願人は先に、ボーリング孔から浮上したスラリーを収集し、収集したスラリーを処理して噴射手段から土中に噴射する液状化防止工法を提案している(特許文献1参照)。
係る液状化防止工法(特許文献1)によれば、産業廃棄物として処理するべきスラリーの発生量を減少することが出来るので、有効な技術である。
しかし、収集したスラリー中の大径の粒子(例えば、5000μm以上の砂および/または異物)が噴射手段に供給されてしまう可能性があり、土中に噴射する際に噴射手段を閉塞させてしまう等の悪影響を及ぼしてしまう恐れがある。
特開2008−163714号公報
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、収集した排泥(スラリー)を土中に噴射する工法であって、産業廃棄物として処理しなければならない排泥の量を減量することが出来て、排泥中の含有物による悪影響を生じることがない地盤改良工法に使用される地盤改良システムの提供を目的としている。
本発明の地盤改良システムは、噴射装置(2m)を備えたロッド(2)をボーリング孔(Hb)内に挿入し、前記噴射装置(2m)から切削流体(Jw)および充填材(Jk)を噴射しながら前記ロッド(2)を回転しつつ引き上げて地中固結体を造成し、閉じたサイクル内で排泥を再利用する地盤改良システムにおいて、前記ボーリング孔(Hb)から浮上した排泥のうち土中に噴射する際に悪影響を及ぼしてしまう程度の5000μm以上の砂および/または異物を除去する機能を有する上流側の分級装置(4)と、前記上流側の分級装置(4)で砂および/または異物を除去した排泥を粒径1000μm以下の粒径が小さい土粒子と粒径1000μm〜5000μmの粒径が大きい土粒子に分級する機能を有する下流側の分級装置(6)を有し、前記下流側の分級装置(6)により分級された前記粒径が小さい土粒子と水前記噴射装置(2m)に供給する切削流体用ポンプ(15)と、前記下流側の分級装置(6)により分級された前記粒径が大きい土粒子と固化材計量装置(11a)で計量された固化材を混合する充填材作液プラント(12)と、前記粒径が大きい土粒子と前記固化材前記噴射装置(2m)に供給する充填材用ポンプ(14)を備え、前記充填材作液プラント(12)に充填材の比重を計測する比重計測装置(18)及び制御装置を設け、当該制御装置は前記比重計測装置(18)で計測された充填材の比重から固化材濃度を演算する制御を行う機能を有している。
本発明の実施に際して、切削流体の噴射方向及び充填材の噴射方向は、水平方向、水平方向に対して傾斜した方向、鉛直方向の何れであっても良い。換言すれば、本発明において、切削流体の噴射方向及び充填材の噴射方向については、特に限定するものではない。
また、切削流体は単一の噴流を噴射しても良いが、例えば一対の切削流体が噴射して半径方向外方で衝突するように(いわゆる「交差噴流」として)噴射することも可能である。充填材についても同様である。
上述する構成を具備する本発明によれば、切削流体および充填材を噴射する際に発生する排泥(スラリー)を分級して、再び、切削流体、充填材として再利用するので、産業廃棄物として処理するべき排泥の量が減少する。そのため、排泥処理の費用も節約することが出来るので、施工におけるコストを低く抑えることが出来る。
また、本発明によれば、閉じたサイクル内(CC)で排泥が再利用することが可能であり、排泥を処理するための中間処理施設を設けることを不要にすることが可能である。従って、中間処理施設を設けるための労力やコストを費やす必要がなくなる。
さらに本発明によれば、排泥を分級することにより、噴射する際に悪影響を及ぼしてしまう様な砂および/または異物を、排泥が再利用される以前の段階で除去することが出来る。
本発明において、複数台(例えば2台)の分級装置(4、6)により排泥を分級し、上流側(ボーリング孔に近い側)の分級装置(4)により土中に噴射する際に悪影響を及ぼしてしまう程度に粒径が大きい砂および/または異物を除去すれば、例えば5000μmよりも大きい砂および/または異物を、排泥が再利用される以前の段階で除去して、噴射の際の悪影響を未然に防止することが出来る。
それに加えて、本発明において供給される固化材の量を、粒径が大きい土粒子と混合した後に充填材が所望の固化材濃度となる量に調整すれば、造成される地中固結体の強度を制御することが出来る。
また、粒径が小さい土粒子(粒径1000μm以下の土粒子)と水を混合した後、粒径が小さい土粒子(粒径1000μm以下の土粒子)の濃度が調整された後に切削流体として利用すれば、ホースや噴射ノズルの摩耗や損傷が抑制される。また、切削流体における粒径が小さい土粒子の濃度が高くなり、切削流体搬送に必要な圧力が高圧となってしまい、地盤改良工法における仕様が乱れてしまうことを防止することが出来る。
本発明の第1実施形態を示すブロック図である。 第1実施形態における処理手順を示すフローチャートである。 第1実施形態において固化材供給量を決定する制御を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態を示すブロック図である。 第2実施形態において固化材供給量を決定する制御を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
最初に図1〜図3を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。
図1において、全体を符号101で示す地盤改良システムは、ボーリングマシン1と、ボーリングマシン1に装備されたボーリングロッド2と、排泥タンク3と、第1の分級装置4と、第1の分級処理物貯留槽5と、第2の分級装置6と、第2の分級処理物貯留槽7と、計量用アジテータ8を備えている。
さらに、地盤改良システム101は、水タンク9と、調整水タンク10と、固化材サイロ11と、充填材作液プラント12と、搬送ポンプ13と、充填材ポンプ14と、超高圧ポンプ15と、エアコンプレッサ(例えば、移動式エアコンプレッサ)16と、発電機17を備えている。
図1において、符号Eは第1実施形態に係る地盤改良工法が施工されている領域を示している。
施工領域Eではボーリング孔Hbを削孔し、噴射装置(いわゆる「モニタ」)2mを備えたロッド2をボーリング孔Hb内に挿入し、噴射装置2mから切削流体(例えば、高圧水)Jwを噴射し且つ充填材Jkを噴射しながらロッド2を回転しつつ引き上げることにより、地中固結体を造成する。
その様な地盤改良工法の施工中に、大量の排泥(スライム)が発生する。第1実施形態では、ボーリング孔Hbから浮上した排泥(スライム)を、ラインL1を介して排泥タンク3に回収し、排泥タンク3内に一旦貯留する。
排泥タンク3に貯留された排泥は、ラインL2を介して、第1の分級装置4に移送される。
第1の分級装置4では、移送された排泥から、土中に噴射した際に噴射に悪影響を及ぼす程度に粒径が大きい砂および/または異物(例えば、粒径が5000μmを超える砂および/または異物)を、それよりも小さい土粒子(例えば、粒径5000μm以下の土粒子)から除去する。
粒径が5000μmを超える砂および/または異物は符号4Qで示されており、例えばダンプトラック等の移動手段により、(系外の)図示しない処理施設に搬送される。粒径が5000μmを超える砂および/または異物4Qは、後述する場外搬出手段(例えば、大型バキューム車)19により(系外に)搬送することも可能である。
第1の分級装置4で分級された粒径5000μm以下の土粒子は、一旦、第1の分級処理物貯留槽5に貯留される。そして、例えば第1の分級処理物貯留槽5内に粒径5000μm以下の土粒子が所定量以上となる度毎に、ラインL3を経由して第2の分級装置6に移送される。
第2の分級装置6では、粒径が小さい土粒子(例えば、粒径1000μm以下の土粒子)と粒径が大きい土粒子(例えば、粒径1000μm〜5000μmの土粒子)に分級される。
発明者の実験によれば、粒径1000μm以下の土粒子であれば、切削流体に混合しても切削流体供給系統(ラインLa)及びそこに介装されている各種機器に損傷を及ぼさないことが確認されている。
また、粒径1000μm〜5000μmの土粒子は、固化材と混合すれば、固化材供給系統(ラインLb)及びそこに介装されている各種機器に損傷を及ぼさないことが確認されている。
粒径が小さい土粒子(例えば、粒径1000μm以下の土粒子)は、ラインL4を経由して、調整水タンク10に投入され、切削流体(切削水)に混合される。
調整水タンク10において、粒径が小さい土粒子(例えば、粒径1000μm以下の土粒子)は、図示しない混合手段により、水タンク9から注入される水と混合される。
明確には図示されていないが、調整水タンク10においては、貯蔵されている切削流体の比重や粘度を計測して、比重や粘度を所定範囲に調整することにより、切削流体における粒径が小さい土粒子(例えば、粒径1000μm以下の土粒子)の濃度を調整している。
調整水タンク10内で混合された粒径が小さい土粒子(例えば、粒径1000μm以下の土粒子)を含む切削水は、ラインL5を経由して超高圧ポンプ15に移送される。そして、超高圧ポンプ15で圧送されて、切削流体供給系統であるラインLaを経由して、ボーリングロッド2の噴射装置(モニタ)2mに供給され、切削水として噴射される。
上述した様に、切削水に混合される土粒子は粒径が小さい(例えば、粒径1000μm以下)ため、超高圧ポンプ15で圧送される際、ラインLaを流過する際、噴射装置2mから噴射される際に、機器に悪影響を及ぼす恐れはない。
第2の分級装置6において、粒径が大きい土粒子(例えば、粒径1000μm〜5000μmの土粒子)は、ラインL6を経由して、第2の分級処理物貯留槽7に送られ、計量用アジテータ8で計量するために、第2の分級処理物貯留槽7内に一時貯留される。
計量の際に、第2の分級処理物貯留槽7内の粒径が大きい土粒子(例えば、粒径1000μm〜5000μmの土粒子)はラインL7を介して計量用アジテータ8に移送されて計量される。
計量された粒径が大きい土粒子(例えば、粒径1000μm〜5000μmの土粒子)は、充填材に混合するため、ラインL8を介して充填材作液プラント12の投入口12iに投入される。
充填材作液プラント12では、固化材サイロ11に貯留された固化材と、粒径が大きい土粒子(例えば、粒径1000μm〜5000μmの土粒子)と、水を混合して、充填材(或いは、固化材)を製造する。
充填材製造の際には、粒径が大きい土粒子(例えば、粒径1000μm〜5000μmの土粒子)と固化材を所定の比率にする必要がある。
ここで、充填材作液プラント12に供給される固化材の量は、固化材サイロ11に設けた固化材計量装置11aで計量される。
一方、充填材作液プラント12に投入する粒径が大きい土粒子(例えば、粒径1000μm〜5000μmの土粒子)の量は、上述した様に計量用アジテータ8で計量されている。ここで、計量用アジテータ8は計量結果伝送装置8cを備えており、当該計量結果伝送装置8cは、計量結果(粒径が大きい土粒子の量)を、ラインLsを介して、充填材作液プラント12に設けた制御部12cに伝送する機能を有している。
充填材作液プラント12に設けた制御部12cは、固化材計量装置11aで計量する固化材の量と、計量用アジテータ8で軽量された粒径が大きい土粒子の量とが所定の比率となる様に、固化材サイロ11のホッパーの下端蓋(図示せず)を開閉制御する機能を有している。換言すれば、充填材作液プラント12の制御部12cは、固化材計量装置11aで計量した固化材の量と、計量用アジテータ8で計測した粒径が大きい土粒子の量から、充填材における固化材濃度を演算して、適量の固化材を充填材作液プラント12に投入する機能を有する様に構成されている。
充填材作液プラント12で製造された充填材は、搬送ポンプ13及び搬送パイプ13pを介して、充填材ポンプ14に搬送される。そして、充填材ポンプ14で高圧に加圧されて、ラインLb(充填材供給系統)経由でボーリングロッド2の噴射装置2mに供給され、符号Jkで示すように噴射される。ここで、充填材ポンプ14の処理能力は5〜250m/hであるのが好ましい。5m/h未満では施工に必要な量の充填材を噴射することが困難であり、250m/hを超過してしまうとラインLbを破損してしまう恐れがある。また、充填材ポンプ14の吐出圧は10MPa以下であることが好ましい。吐出圧が10MPaを超過するとラインLbを破損してしまう恐れが存在するからである。
上述した様に、固化材計量装置11aで計量した固化材の量と、計量用アジテータ8で計測した粒径が大きい土粒子の量から、充填材における固化材濃度を演算して、適量の固化材が充填材作液プラント12に投入されるので、噴射装置2mから噴射される充填材は、その固化材濃度が施工現場に対応した好適な数値となる様に調整されている。
図1において、エアコンプレッサ(例えば、移動式エアコンプレッサ)16は、エアコンプレッサ16で発生させた高圧エアを、必要に応じて、ラインLc経由でボーリングロッド2の噴射装置2mに供給される。そして高圧エアを切削水と共に噴射した場合には、切削水のみが噴射される場合に比較して、土壌が切削される距離を増加することが出来る。
発電機17で発電した電力は、図示しない電力ラインを介して、システムの各種機器の作動電力として供給される。
図1における符号CCは、施工領域で発生する排泥(スラリー)を処理して再利用する閉鎖系を示している。排泥や水、固化材は、閉鎖系CC内で亘って再利用される。
再利用に適さなくなった排泥、固化材、水は、回収ラインL9を介して、場外搬出手段(例えば、大型バキューム車)19に回収される。
場外搬出手段19は、回収された排泥、固化材、水を図示しない処理施設まで搬送する。
再利用に適さなくなった排泥、固化材、水を回収して場外搬出手段19により、閉鎖系CC外の処理施設まで搬送することにより、閉鎖系CC内の排泥、固化材、水は複数サイクルに亘って再利用することが可能となる。
図2は、第1実施形態における処理手順を示している。
以下、図2に基づいて、図1をも参照しつつ、地盤改良工法における排泥処理の手順について説明する。
第1実施形態の地盤改良工法における排泥処理に際しては、先ず、ボーリングマシン1により、ボーリング孔Hbを削孔し、ロッド2をボーリング孔Hb内に挿入し、ロッド2に設けられた噴射装置2mから切削水Jwを噴射し且つ充填材Jkを噴射する。それと共にロッド2を回転しつつ引き上げ、以って、施工領域Eに地中固結体を造成する(地中固結体造成:P1)。
地中固結体を造成する際に排泥が発生するため、その排泥を排泥タンク3に回収する(P2)。
回収された排泥は、第1の分級装置4及び第2の分級装置6に移送され、分級処理される(P3)。
第1の分級装置4では、投入された排泥を、粒径が5000μmを超過する砂および/または異物(P8:図1の符号4Q)と、粒径が5000μm以下の土粒子に分級する。図2の符号P8で示す粒径が5000μmを超過する砂および/または異物(ガラ・礫・木屑・他:符号4Q)は、閉鎖系CC(図1参照)外に移送されて図示しない処理施設で、公知の態様で処理される(産業廃棄物:P9)。
図1で説明したように、粒径が5000μm以下の土粒子は第2の分級装置6に移送され、第2の分級装置6において、粒径が1000μm以下の土粒子(P4:図2)と、粒径が1000〜5000μmの粒子(P6)とに分級される。
粒径が1000μm以下の土粒子(P4)は水と混合され、粒径が1000μm以下の土粒子の濃度が調整されて、切削流体(切削水:P5)として、ラインLaを介して噴射装置2mに供給される。
一方、粒径が1000〜5000μmの粒子を含む泥土(P6)は固化材と混合され、固化材濃度を調整されて、ラインLbを介して噴射装置2mに供給される。そして、排泥が発生したボーリング孔Hb或いは他のボーリング孔Hbにおける充填材または埋め戻し部材として再利用される(P7)。
閉鎖系CC内において余剰な排泥、固化材、水(余剰分:P10)は、場外搬出手段19(図1)によって閉鎖系CC外に搬出され、図示しない処理施設で処理される(P11)。
次に、主として図3を参照して、第1実施形態において、充填材作液プラント12(図1)における固化材供給量を決定する制御について説明する。
図3において、ステップS1では、充填材作液プラント12に設けた制御部12cには、固化材計量装置11aが軽量した固化材サイロ11における固化材の重量が入力され、計量用アジテータ8で軽量された粒径が大きい土粒子(例えば、粒径1000μm〜5000μmの土粒子:分級泥土)の重量が入力される。
ステップS2では、制御部12cで、固化材の重量と分級泥土の重量から固化材の濃度が演算される。そしてステップS3に進み、制御部12cは、固化材濃度が所定値に等しくなったか否かを判断する。
ステップS3において、固化材濃度が所定値に等しくなった場合(ステップS3がYES)には、固化材サイロ11の固化材排出ホッパー(図示せず)の底部を開放して、固化材サイロ11内の固化材を充填材作液プラント12に投入する。そしてステップS1に戻る。
固化材濃度が所定値よりも濃ければ(ステップS3が「所定値より濃度大」)、ステップS5で固化材を減量する。そして、ステップS1まで戻り、ステップS1以降を繰り返す。一方、固化材濃度が所定値よりも薄ければ(ステップS3が「所定値より濃度小」)、ステップS6で固化材を増量して、ステップS1まで戻り、ステップS1以降を繰り返す。
図1〜図3の第1実施形態において、充填材作液プラント12に比重計測装置(図1では図示せず)を設け、図3で説明した制御を行ないつつ、比重計測装置で充填材の比重を計測し、計測された比重から固化材濃度を演算して、固化材投入量を調整する制御を行うことも可能である。その様にすれば、固化材濃度の制御精度が向上する。
図1〜図3の第1実施形態によれば、切削水Jwを噴射し充填材Jkを噴射する際に発生する排泥を分級して、再び、切削流体Jwあるいは充填材Jkとして再利用するので、産業廃棄物として処理するべき排泥の量が減少する。そのため、排泥処理の費用も削減出来、施工コストを低く抑えることが出来る。
また、第1実施形態によれば、閉じたシステム(閉鎖系CC)内で排泥が再利用されるので、排泥を処理するための中間処理施設を設ける必要がない。従って、中間処理施設を設けるための労力やコストを費やす必要がなくなる。
さらに第1実施形態によれば、第1の分級装置4において、噴射する際に悪影響を及ぼしてしまう様な径の大きい砂および/または異物4Qを、切削流体噴射系統あるいは固化材供給系統に到達する以前の段階で除去することが出来る。これにより、切削流体噴射系統あるいは固化材供給系統の損傷を事前に防止することが出来る。
そして、第1の分級装置4と第2の分級装置6を設け、第2の分級装置6により、切削流体として再利用可能な粒径が小さい土粒子(粒径1000μm以下の土粒子)と、切削流体として再利用することは困難であっても充填材には混合可能な粒径が大きい土粒子(粒径1000μm〜5000μmの土粒子)に分級することにより、切削流体噴射系統あるいは充填材供給系統に過大な負荷を及ぼすことを防止することが出来る。
それに加えて、第1実施形態によれば、粒径が小さい土粒子(粒径1000μm以下の土粒子)と水が混合した後、粒径が小さい土粒子(粒径1000μm以下の土粒子)の濃度が調整された後に切削流体として利用されるので、ホースや噴射ノズルの摩耗や損傷が抑制される。また、切削流体における粒径が小さい土粒子の濃度が高くなり、切削流体搬送のために必要な圧力が高圧となり、地盤改良工法における仕様が乱れてしまう恐れを防止することが出来る。
あるいは、第1実施形態によれば、粒径が大きい土粒子と混合した後に充填材が所望の固化材濃度となる量に調整可能であるため、造成される地中固結体の強度を適正な数値に調整することが出来る。
その結果、造成される地中固結体を適正な強度にして、地中固結体の品質を向上させることが出来る。
次に、図4、図5を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。
図1〜図3の第1実施形態では、固化材サイロ11に設けた固化材計量装置11aで計量した固化材の重量と、計量用アジテータ8で計測した粒径が1000〜5000μmの粒子を含む泥土の重量から、固化材の濃度を調整した。
これに対して、図4、図5の第2実施形態は、充填材作液プラント12に比重計測装置18を設け、充填材の比重を比重計測装置18で計測し、計測された比重から固化材濃度を制御している。
なお、図4において、計量された粒径が大きい土粒子(粒径1000μm〜5000μmの土粒子)を投入するラインL8は、充填材作液プラント12の比重計測装置18に連通している様に図示されているが、実際には、ラインL8は充填材作液プラント12の投入口(図4では図示せず)に連通している。固化材サイロ11の固化材計量装置11aからのライン(符号なし)についても、同様に、充填材作液プラント12の投入口(図4では図示せず)に連通している。
以下、図1〜図3の第1実施形態とは異なる点を主に、図4、図5の第2実施形態を説明する。
図4において、全体を符号102で示す第2実施形態の地盤改良システムは、図1のシステム101における計量用アジテータ8及び固化材計量装置11aが省略されている。
その代わりに、図4のシステム102は、充填材作液プラント12に比重計測装置18を設けている。
第2実施形態のシステム102におけるその他の構成については、図1〜図3のシステム101と同様である。
次に、図5に基づき、図4をも参照しつつ、固化材供給量を決定する制御について説明する。
図5のステップS11において、比重計測装置18により充填材作液プラント12内の充填材の比重を計測する。
次のステップS12では、充填材作液プラント12に設けた図示しない制御装置により、ステップS11で計測された比重が、所定強度に対応する比重(適正な比重)であるか否かを判断する。
計測した比重が、所定強度に対応する比重であれば(ステップS12がYES)、ステップS13で、固化材サイロ11の固化材排出ホッパーの底(図示せず)を開放して、充填材作液プラント12に固化材を供給する。そして、ステップS11に戻り、ステップS11以降を繰り返す。
ステップS11で計測された充填材の比重が適正な比重(所定強度に対応する比重)よりも大きければ(ステップS12で「比重が大」)、ステップS14に進み、固化材を減量する。そしてステップS11まで戻り、ステップS11以降を繰り返す。
一方、適正な比重よりも小さければ(ステップS12で「比重が小」)、ステップS15に進み、固化材を増量する。そしてステップS11まで戻り、ステップS11以降を繰り返す。
第2実施形態において、計量用アジテータ8及び固化材計量装置11aをも設け、図5で説明した制御に加えて、粒径が大きい土粒子の量を計量用アジテータ9で計測し、固化材の供給量を固化材計量装置11aで計量し、粒径が大きい土粒子の量と固化材の供給量から固化材濃度を演算する制御(図3参照)を併せて実行することにより、固化材供給量の精度を向上し、以って、地中固結体の品質を向上することが出来る。
図4、図5の第2実施形態のその他の構成及び作用効果は、図1〜図3の第1実施形態と同様である。
図示の実施形態はあくまでも例示であり、本発明の技術的範囲を限定する趣旨の記述ではないことを付記する。
例えば、図示の実施形態では、切削流体は水平方向に噴射されているが、切削流体を、水平方向に対して傾斜した方向(鉛直方向も含む)に噴射することが可能である。充填材についても、水平方向に対して傾斜した方向(鉛直方向も含む)に噴射することが可能である。
また図示の実施形態では、切削流体は単一の噴流が水平方向へ噴射されているが、例えば一対の切削量体を噴射して半径方向外方で衝突する、いわゆる「交差噴流」として噴射することが可能である。充填材についても、交差噴流として噴射することが可能である。
1・・・ボーリングマシン
2・・・ボーリングロッド
2m・・・噴射装置
3・・・排泥タンク
4・・・第1の分級装置
5・・・第1の分級処理物貯留槽
6・・・第2の分級装置
7・・・第2の分級処理物貯留槽
8・・・計量用アジテータ
9・・・水タンク
10・・・調整水タンク
11・・・固化材サイロ
12・・・充填材作液プラント
13・・・搬送ポンプ
14・・・充填材ポンプ
15・・・超高圧ポンプ
18・・・比重計測装置

Claims (1)

  1. 噴射装置(2m)を備えたロッド(2)をボーリング孔(Hb)内に挿入し、前記噴射装置(2m)から切削流体(Jw)および充填材(Jk)を噴射しながら前記ロッド(2)を回転しつつ引き上げて地中固結体を造成し、閉じたサイクル内で排泥を再利用する地盤改良システムにおいて、前記ボーリング孔(Hb)から浮上した排泥のうち土中に噴射する際に悪影響を及ぼしてしまう程度の5000μm以上の砂および/または異物を除去する機能を有する上流側の分級装置(4)と、前記上流側の分級装置(4)で砂および/または異物を除去した排泥を粒径1000μm以下の粒径が小さい土粒子と粒径1000μm〜5000μmの粒径が大きい土粒子に分級する機能を有する下流側の分級装置(6)を有し、前記下流側の分級装置(6)により分級された前記粒径が小さい土粒子と水前記噴射装置(2m)に供給する切削流体用ポンプ(15)と、前記下流側の分級装置(6)により分級された前記粒径が大きい土粒子と固化材計量装置(11a)で計量された固化材を混合する充填材作液プラント(12)と、前記粒径が大きい土粒子と前記固化材前記噴射装置(2m)に供給する充填材用ポンプ(14)を備え、前記充填材作液プラント(12)に充填材の比重を計測する比重計測装置(18)及び制御装置を設け、当該制御装置は前記比重計測装置(18)で計測された充填材の比重から固化材濃度を演算する制御を行う機能を有することを特徴とする地盤改良システム。
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