JP3242873B2 - 排泥液再利用方法及びその装置 - Google Patents

排泥液再利用方法及びその装置

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JP3242873B2 JP33651397A JP33651397A JP3242873B2 JP 3242873 B2 JP3242873 B2 JP 3242873B2 JP 33651397 A JP33651397 A JP 33651397A JP 33651397 A JP33651397 A JP 33651397A JP 3242873 B2 JP3242873 B2 JP 3242873B2
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  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
  • Treatment Of Sludge (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軟弱地盤の改良、
建築物基礎の造成、地山の支保等を目的として、硬化材
の高圧噴射により地盤改良体を造成する地盤改良体造成
工に関連し、特に、施工の際に発生する排泥液を再利用
する方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】硬化材の高圧噴射による地盤改良体造成
工では、対象地盤に削孔した後、噴射ロッドを挿入し、
回転する噴射ロッドを前進後退移動させつつ高圧ジェッ
ト噴射により硬化材を周囲地盤に対して噴射し、円柱状
の固結体すなわち地盤改良体を造成する。高圧ジェット
の衝撃力により、周囲地盤を破砕しまた周囲地盤と硬化
材との撹拌を促進する。さらに効果的に行うために、高
圧のエアや水を同時に噴射することも一般的である。通
常、この施工において大量の排泥液が発生する。排泥液
の成分としては、水、及び破砕された周囲地盤の土粒子
の他に未硬化の硬化材粒子が含まれる。水は、硬化材の
調製用の水も含まれるが、高圧水噴射を行う場合はその
量が特に多くなる。土粒子については、その粒度組成は
対象地盤の土質によるが、軟弱地盤を構成する土質は粒
径75μm以下の細粒分が比較的多い。未硬化の硬化材
粒子は、例えばセメント系固化材のセメント粒子等であ
る。一般に、セメント粒子は、そのほとんどが粒径70
μm未満である。施工箇所で発生した排泥液は、地内圧
等により地表へと排出される。そして、地表で一旦溜め
られた排泥液は、デサンダー等により固体成分と液体成
分に分離されて廃棄されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年における大規模土
木工事の増加に伴い、地盤改良体造成工においても大型
化が求められるようになった。従って、高圧噴射工法に
おいても、より大きな固結体を造成するべく、噴射圧力
の超高圧化及び固化材、水、エアの増量化が図られた。
その結果、大規模施工では、排出される大量の排泥液が
産業廃棄物として環境に悪影響を及ぼすことが問題とな
ってきた。すなわち、地盤改良工により大量に排出され
る排泥液は、大量の泥土を含むほか、硬化材等も含まれ
ているため、そのまま廃棄することは環境汚染の点から
好ましくない。また、一般的にデサンダーや円筒部内径
150mmのサイクロンにより排泥液中の土砂を除去して
いるが、この程度の分級処理では、処理後の排泥液中に
粒径70μm未満の粒子が残留する。このため、そのま
ま硬化材調製用の水や高圧水に再利用すると、シルト分
(粒径75〜5μm)や粘土分(粒径5μm以下)等の濃
度が再利用回数毎に急激に上昇して極めて粘性が高くな
り、再利用不能となってしまう。
【0004】以上の問題点に鑑み、本発明の目的は、環
境保護を配慮して、地盤改良体造成工において地表に排
出された排泥液を適切に処理しその有効な再利用を可能
とする方法及び装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するべ
く、本発明は、硬化材の高圧噴射による地盤改良工にお
ける排泥液を再利用する方法において、高圧噴射するこ
とにより発生した水、未硬化の硬化材粒子及び土粒子を
含む排泥液を地表にて貯留し、先ず第1の粒子除去工程
により排泥液から粒径70μm以上の粒子を除去する。
次に、第2の粒子除去工程により排泥液から粒径30μ
m未満の粒子を除去する。これにより粒径70〜30μm
の粒子を含む排泥液が得られる。続いて、第2の粒子除
去工程により除去された粒径30μm未満の粒子を含む
排泥液から、第3の粒子除去工程により10μm未満の
粒子を除去することにより粒径30〜10μmの粒子を
含む排泥液が得られる。こうして、第2及び第3の粒子
除去工程から、粒径70〜10μmの排泥液が得られ、
この排泥液を硬化材の調製用に再利用する。すなわち、
セメント系固化材を硬化材とする場合、この排泥液には
再利用可能なセメント分の大半が残留している。
【0006】また、硬化材と併せて水を高圧噴射する場
合に、排泥液を高圧噴射用の水として再利用するため
に、上記第3の粒子除去工程で除去された粒径10μm
未満の粒子を含む排泥液に対し第4の粒子除去工程を適
用することにより粒径5μm以上の粒子を除去する。そ
の後、粒径5μm未満の粒子を含む比重、粘性共に水に
近い排泥液を地盤改良工において高圧噴射される水とし
て再利用する。
【0007】次に、上記方法を実施するための本発明に
よる排泥液再利用装置は、硬化材の高圧噴射を行う地盤
改良体造成装置と共に用いられるものであって、高圧噴
射することにより発生した水、未硬化の硬化材粒子及び
土粒子を含む排泥液を地表にて貯留する手段と、貯留さ
れた排泥液から粒径70μm以上の粒子を除去する第1
の粒子除去装置と、排泥液から粒径30μm未満の粒子
を除去する第2の粒子除去装置と、第2の粒子除去装置
で除去された粒径30μm未満の粒子を含む排泥液から
粒径10μm未満の粒子を除去する第3の粒子除去装置
と、第2及び第3の粒子除去装置により得られた粒径7
0〜10μmの粒子を含む排泥液を回収し、硬化材の調
製に再利用するべく硬化材調製装置へ移送する手段とを
有する。
【0008】また、上記地盤改良体造成装置が硬化材と
共に水を高圧噴射するべく高圧水用ポンプを有する場合
に、本発明による排泥液再利用装置は、上記第3の粒子
除去装置により除去された粒径10μm未満の粒子を含
む排泥液から粒径5μm以上の粒子を除去する第4の粒
子除去装置と、この第4の粒子除去装置により粒子を除
去された後の排泥液を回収し、高圧噴射される水として
再利用するべく高圧水用ポンプへ移送する手段とを有す
る。
【0009】上記の本発明による排泥液再利用方法及び
装置における硬化材は、実施例においてはセメント系固
化材であり、従って排泥液に含まれる未硬化の硬化材成
分はセメント粒子である。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明による排泥液再利
用方法及び装置の実施の形態を示す概略構成図である。
地表に設置された駆動マシン12は、ボーリングマシン
として対象地盤60に削孔62を形成し、そして噴射ロ
ッド14の回転及び前進後退移動を行う駆動マシンとし
ても機能する。削孔後、孔内に噴射ロッド14を挿入
し、硬化材噴射工程を開始する。噴射工程において、モ
ニター部50から硬化材34が噴射される。本発明の実
施形態の一例では、硬化材としてセメント系固化材いわ
ゆるセメントミルクを用いる。また、モニター部50か
らは高圧水33も噴射することができ、それにより周囲
地盤を切削する。排泥液は、噴射ロッドと削孔壁との間
隙を通って地表へ排出され、排泥ピット13に一時的に
溜められる。排泥ピット13は、排泥液を地表にて貯留
する手段の一例である。
【0011】排泥液32は、水と土粒子の他に未硬化の
セメント粒子を含む混合液である。本発明による排泥液
再利用方法は、この排泥液から可能な限り土粒子を除去
すると共に未硬化のセメント粒子を残留させることによ
り、水と共に残留セメント粒子を有効に硬化材として再
利用するものである。一般的に、土粒子の粒径は数百μ
m〜数μmと広く分布しているが、セメント粒子の粒径は
70μm未満である。本明細書中、「粒径」とは、平均
粒子直径を意味し、その数値は近似値を含む。なお、以
下に示す本発明の実施形態において、各排泥液タンク及
びポンプは、各粒子除去装置により処理された液体を回
収、貯留し、次工程へ移送する手段の一例として示すも
のである。また、粒子除去処理の各段階を経る毎に、当
初の排泥液に含まれる土粒子等が減少していくため排泥
液は水に近い液体へと変化していくが、説明の便宜上、
処理される液体を「排泥液」と統一して称し、「排泥
液」を回収し貯留するタンクも全て「排泥液タンク」と
称することとする。
【0012】図1に示す実施形態においては、先ず排泥
ピット13に溜められた排泥液を排泥用ポンプ16で汲
み上げて第1の粒子除去装置へ送る。第1の粒子除去装
置は、デサンダー17、φ150級サイクロン18及び
排泥液タンク19から構成される。デサンダー17を通
された排泥液は排泥液タンク19へ溜められた後、さら
にポンプ20で汲み上げられてφ150級サイクロン1
8により粒子除去される。サイクロンは分級処理に用い
られる装置であって、粒子成分を含む液体から遠心力に
より大粒径の粒子を分離させ、大粒径の粒子を含む液体
をアンダーフローとして落下させる一方、残留する小粒
径の粒子を含む液体をオーバーフローとして送出する。
一般に、円筒部内径の大きいものほど処理量は大きいが
分離される粒子成分の粒径も大きくなる。φ150級サ
イクロンとは、円筒部内径が150mmのサイクロンであ
る。この第1の粒子除去装置により、排泥液から粒径7
0μm以上の粒子がアンダーフローとして除去される。
これは主として、土粒子の粗粒分であり分離土砂40と
して図示されている。第1の粒子除去装置により粒子を
除去された排泥液(サイクロン18のオーバーフロー)
は排泥液タンク42へ送られる。排泥液タンク42内の
排泥液には、セメント粒子と粒径70μm未満の土粒子
が残留している。
【0013】次に、排泥液タンク42に溜められた排泥
液は第2の粒子除去装置により処理される。第2の粒子
除去装置は、φ50サイクロン27から構成される。φ
50サイクロンは円筒部内径が50mmのサイクロンであ
る。ポンプ22で汲み上げられた排泥液は、φ50サイ
クロン27により粒径30μm以上の粒子をアンダーフ
ローとして除去される。よって、φ50サイクロン27
により処理された排泥液のアンダーフローは粒径70〜
30μmの粒子を含んでおり排泥液タンク23へ回収さ
れる。一方、φ50サイクロン27のオーバーフローは
排泥液タンク21へ送られる。排泥液タンク21内の排
泥液には、粒径30μm未満のセメント粒子と土粒子が
残留している。続いて、排泥液タンク21内の排泥液は
ポンプ24で汲み上げられ、第3の粒子除去装置を構成
するφ30サイクロン30で処理される。φ30サイク
ロンは円筒部内径が30mmのサイクロンである。φ30
サイクロン30のオーバーフローは、粒径10μm未満
の粒子を含んでおり排泥液タンク36へ送られる。一
方、φ30サイクロン30のアンダーフローは、粒径3
0〜10μmの粒子を含んでいるが、これもまた排泥液
タンク23へ回収される。この結果、第2及び第3の粒
子除去装置のアンダーフローを回収、貯留した排泥液タ
ンク23内には粒径70〜10μmの粒子が含まれるこ
ととなる。セメント粒子のほとんどは粒径70μm未満
であるので、この排泥液タンク23内の排泥液は、土粒
子を可能な限り除去しかつセメント粒子を最大限に残し
たものといえる。第2及び第3の粒子除去工程の2段階
に亘ってサイクロンのアンダーフローを回収するのは、
残留セメント粒子の回収を効率的に実行するためであ
る。このようにして得られた排泥液タンク23内の排泥
液は、ポンプ35で汲み上げ、硬化材調製装置25へ送
り再利用することが可能である。このとき、排泥液に含
まれるセメント粒子の残留量を配慮して新たな硬化材の
調製が行われ、例えばセメント系固化材の追加が行われ
る。適宜、必要な清水を補う場合もあり得る。硬化材調
製装置25により調製された硬化材は、硬化材用高圧ポ
ンプ28によりスイベル58を介して噴射ロッド14へ
と送られる。
【0014】硬化材の高圧噴射による地盤改良工におい
ては、地盤の切削のため又は硬化材の噴射力を強化する
ために高圧水の噴射が併用されることが多い。本発明で
は、このような場合に、排泥液を高圧水用に再利用する
ことも可能である。その場合、排泥液タンク36内の排
泥液をさらに第4の粒子除去装置で処理する。第4の粒
子除去装置は、φ10サイクロン31で構成される。φ
10サイクロン31は円筒部内径が10mmのサイクロン
である。排泥液タンク36からポンプ39で汲み上げら
れた排泥液は、φ10サイクロン31により粒径5μm
以上の粒子をアンダーフローとして除去され、このアン
ダーフローは排泥液タンク37に回収される。排泥液タ
ンク37に回収されたアンダーフローには微粒子が濃縮
されており、その後廃棄される。
【0015】一方、φ10サイクロン31のオーバーフ
ローは排泥液タンク38へ送られる。φ10サイクロン
31のオーバーフローについては、当初の排泥液中のセ
メント粒子の約40%が除去されることが判明してい
る。また、土粒子についても5μm以上の細粒分が除去
されているので、φ10サイクロン31のオーバーフロ
ーの再利用を繰り返しても急激に細粒分の濃度が上がる
ことはなく、粘度の上昇も避けられる。φ10サイクロ
ン31のオーバーフローは、実験によると比重、粘性共
に水に近いので、高圧水としてそのまま利用することが
可能である。あるいは、適宜、清水を追加してもよい。
再利用する場合、排泥液は、排泥液タンク38からポン
プ41で汲み上げられて高圧水用ポンプ29へ送られ、
高圧水ポンプ29によりスイベル58を介して噴射ロッ
ド14へと送られる。
【0016】一般に、硬化材粒子と土粒子の細粒分は、
粒径分布が近似しているため完全に分離することは困難
であるが、実験によると、粘土比重2.5〜6及びセメ
ント比重3.1〜3.2の比重差で、φ10サイクロン
においてオーバーフローとアンダーフローに分離可能な
ことが判明している。
【0017】最後に、本発明による排泥液再利用方法及
び装置を実施した実験結果を示す。表1に示す実験A
は、粘性土における施工による排泥液の場合であり、表
2に示す実験Bは、砂質土における施工による排泥液の
場合である。当初の排泥液の量を100%とし、各粒子
除去工程後に図1に示した各排泥液タンクに回収された
排泥液の容積割合を示している。図1において再利用可
能な排泥液は、硬化材として再利用される排泥液タンク
23内の液体(φ50サイクロンとφ30サイクロンの
アンダーフローから得られた液体)と、水として再利用
される排泥液タンク38内の液体(φ10サイクロンの
オーバーフローとして得られた液体)である。各表に
は、それぞれの処理液に含まれる粒子の粒径も示す。
【0018】
【表1】 実験A:粘性土における排泥液の場合 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 排泥液タンク 含有粒子の粒径 再利用形態 容積割合 -------------------------------------------------------------------- (1)タンク19 70μm以上 廃棄 約25% (2)タンク23 70〜10μm 硬化材として再利用 約20% (3)タンク37 10〜5μm(濃縮微粒子) 廃棄 約 5% (4)タンク38 5μm未満 水として再利用 約50% −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0019】
【表2】 実験B:砂質土における排泥液の場合 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 排泥液タンク 含有粒子の粒径 再利用形態 容積割合 -------------------------------------------------------------------- (1)タンク19 70μm以上 廃棄 約25% (2)タンク23 70〜10μm 硬化材として再利用 約20% (3)タンク37 10〜5μm(濃縮微粒子) 廃棄 約10% (4)タンク38 5μm未満 水として再利用 約45% −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0020】以上の実験結果から、排泥液タンク23及
び排泥液タンク38に回収される液体の容積割合を加え
ると、当初の排泥液の65〜70%が再利用可能である
ことが判明した。
【0021】
【発明の効果】本発明による地盤改良体造成工における
排泥液再利用方法及び装置においては、排泥液から粒径
70μm以上の粒子を除去する第1の粒子除去処理、粒
径30μm未満の粒子を除去する第2の粒子除去処理及
び粒径10μm未満の粒子を除去する第3の粒子除去処
理を段階的に行うことにより、効率的に排泥液に残留す
るセメント粒子を可能な限り回収しかつ土粒子を除去す
る。これにより、セメント粒子を無駄とすることなく再
び硬化材として利用することができる。この結果、廃棄
される排泥液が削減されると共に、硬化材のコストも低
減できる。また、さらに排泥液から5μm以上の粒子を
除去する第4の粒子除去処理を行うことにより、微細な
土粒子及びセメント粒子の多くを除去できるので高圧水
としての再利用が可能となる。これによっても廃液を削
減することができる。以上の通り、本発明によれば地盤
改良体造成工における排泥液が有効に繰り返し再利用で
きるため、廃棄される排泥液が大幅に低減され、産業廃
棄物の低減ひいては環境保護に多大に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による排泥液再利用方法の実施状況及び
装置を示す概略構成図である。
【符号の説明】
10 排泥液再利用装置 12 駆動マシン 13 排泥ピット 14 噴射ロッド 16 排泥用ポンプ 17 デサンダー 18 φ150級サイクロン 19 排泥液タンク(φ150級サイクロンのアンダー
フロー回収用) 20、22、24、35、39、41 ポンプ 21 排泥液タンク(φ50サイクロンのオーバーフロ
ー回収用) 23 排泥液タンク(φ50サイクロン及びφ30サイ
クロンのアンダーフロー回収用) 25 硬化材調製装置 26 流量計 27 φ50サイクロン 28 硬化材用高圧ポンプ 29 高圧水用ポンプ 30 φ30サイクロン 31 φ10サイクロン 32 排泥液(スライム) 33 高圧水 34 硬化材 36 排泥液タンク(φ30サイクロンのオーバーフロ
ー回収用) 37 排泥液タンク(φ10サイクロンのアンダーフロ
ー回収用) 38 排泥液タンク(φ10サイクロンのオーバーフロ
ー回収用) 40 分離土砂 42 排泥液タンク(φ150級サイクロンのオーバー
フロー回収用) 50 モニタ部 58 スイベル 60 対象地盤 62 削孔 64 地盤改良体(固結体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (73)特許権者 000140292 株式会社奥村組 大阪府大阪市阿倍野区松崎町2丁目2番 2号 (73)特許権者 592051693 柏山工業株式会社 大阪府大阪市天王寺区悲田院町8−11 (73)特許権者 000183325 住友建設株式会社 東京都新宿区荒木町13番地の4 (73)特許権者 000151520 株式会社東京測器研究所 東京都品川区南大井6丁目8番2号 (73)特許権者 392012261 東興建設株式会社 東京都港区三田3丁目11番36号 (73)特許権者 591181986 常盤建設株式会社 大阪府大阪市西区靱本町3丁目1番26号 (73)特許権者 000140982 株式会社間組 東京都港区北青山2丁目5番8号 (73)特許権者 395022904 フローテクノ株式会社 福岡県福岡市博多区博多駅東2−9−25 (73)特許権者 000201478 前田建設工業株式会社 東京都千代田区富士見2丁目10番26号 (73)特許権者 000174943 三井建設株式会社 東京都中央区日本橋蛎殻町一丁目36番5 号 (73)特許権者 397076501 株式会社日本分離 東京都中央区八丁堀二丁目2番8号 (72)発明者 中釘 俊洋 東京都文京区関口1丁目47番12号ジェオ フロンテ研究会内 (72)発明者 鍜治 茂仁 東京都港区元赤坂1丁目2番7号鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 加嶋 透 東京都江東区木場2丁目15番12号株式会 社エステック内 (72)発明者 藤井 剛 東京都千代田区神田司町2丁目3番地株 式会社大林組東京本社内 (72)発明者 小田 惠之輔 大阪市阿倍野区松崎町2丁目2番2号株 式会社奥村組内 (72)発明者 村上 利文 大阪市天王寺区慈田院町8番11号柏山工 業株式会社内 (72)発明者 高橋 浩 東京都新宿区荒木町13番地の4住友建設 株式会社内 (72)発明者 藤田 清一 横浜市西区中央1−27−13株式会社東亜 測器内 (72)発明者 篠田 幸雄 横浜市都筑区川向町1310番1号株式会社 東京測器研究所内 (72)発明者 佐久間 孝夫 東京都港区新橋5丁目11番3号東興建設 株式会社内 (72)発明者 中島 浩平 千葉市美浜区浜田2丁目38番常盤建設株 式会社内 (72)発明者 井上 賢一 東京都港区北青山2丁目5番8号株式会 社間組内 (72)発明者 川田 充 福岡市博多区博多駅東2丁目9番25号フ ローテクノ株式会社内 (72)発明者 金川 邦久 東京都千代田区富士見二丁目10番26号前 田建設工業株式会社内 (72)発明者 川相 章 千葉市美浜区中瀬1−9−1三井建設株 式会社内 (72)発明者 青山 英一 東京都中央区八丁堀二丁目2番8号株式 会社日本分離内 (56)参考文献 特開 平7−286320(JP,A) 特開 平9−158168(JP,A) 特開 平10−211615(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C02F 11/00 ZAB E02D 3/12 102

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象地盤に形成された削孔内にて周辺に
    対して硬化材を高圧噴射し地盤改良体を造成する地盤改
    良工における排泥液を再利用する方法において、 前記高圧噴射することにより発生した水、未硬化の硬化
    材粒子及び土粒子を含む排泥液を地表にて貯留し、 第1の粒子除去工程により前記排泥液から粒径70μm
    以上の粒子を除去し、 第2の粒子除去工程により前記排泥液から粒径30μm
    未満の粒子を除去し、続いて、除去された粒径30μm
    未満の粒子を含む排泥液から第3の粒子除去工程により
    粒径10μm未満の粒子を除去することにより、粒径7
    0〜10μmの粒子を含む排泥液を得た後、この排泥液
    を前記硬化材の調製用に再利用することを特徴とする排
    泥液再利用方法。
  2. 【請求項2】 前記地盤改良工において前記硬化材と共
    に水を高圧噴射する場合に、前記第3の粒子除去工程に
    より除去された粒径10μm未満の粒子を含む排泥液か
    ら、第4の粒子除去工程により粒径5μm以上の粒子を
    除去することにより、粒径5μm未満の粒子を含む排泥
    液を得た後、この排泥液を前記地盤改良工において高圧
    噴射される水として再利用することを特徴とする請求項
    1記載の排泥液再利用方法。
  3. 【請求項3】 前記硬化材がセメント系固化材であり、
    前記硬化材粒子がセメント粒子である請求項1又は2記
    載の排泥液再利用方法。
  4. 【請求項4】 対象地盤に形成された削孔内にて硬化材
    を高圧噴射して地盤改良体を造成する噴射ロッド並びに
    地表に設置される噴射ロッド用駆動マシン、硬化材調製
    装置、及び硬化材用ポンプを有する地盤改良体造成装置
    と共に用いられる排泥液再利用装置において、 前記高圧噴射することにより発生した水、未硬化の硬化
    材粒子及び土粒子を含む排泥液を地表にて貯留する手段
    と、 前記貯留された排泥液から粒径70μm以上の粒子を除
    去する第1の粒子除去装置と、 前記第1の粒子除去装置により粒子を除去された後の前
    記排泥液から粒径30μm未満の粒子を除去する第2の
    粒子除去装置と、 前記第2の粒子除去装置により除去された粒径30μm
    未満の粒子を含む排泥液から粒径10μm未満の粒子を
    除去する第3の粒子除去装置と、 前記第2及び第3の粒子除去装置により粒子を除去され
    た後に得られる粒径70〜10μmの粒子を含む排泥液
    を回収し、前記硬化材の調製用に再利用するべく前記硬
    化材調製装置へ移送する手段とを有することを特徴とす
    る排泥液再利用装置。
  5. 【請求項5】 前記地盤改良体造成装置が硬化材と共に
    水を高圧噴射するべく高圧水用ポンプを有する場合に、 前記第3の粒子除去装置により除去された粒径10μm
    未満の粒子を含む排泥液から粒径5μm以上の粒子を除
    去する第4の粒子除去装置と、 前記第4の粒子除去装置により粒子を除去された後に得
    られる粒径5μm未満の粒子を含む排泥液を回収し、前
    記高圧噴射される水として再利用するべく前記高圧水用
    ポンプへ移送する手段を有することを特徴とする請求項
    4記載の排泥液再利用装置。
  6. 【請求項6】 前記硬化材がセメント系固化材であり、
    前記硬化材粒子がセメント粒子である請求項4又は5記
    載の排泥液再利用装置。
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