JP3042838B2 - ウォータジェットの排水処理方法および装置 - Google Patents

ウォータジェットの排水処理方法および装置

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JP3042838B2 JP9192831A JP19283197A JP3042838B2 JP 3042838 B2 JP3042838 B2 JP 3042838B2 JP 9192831 A JP9192831 A JP 9192831A JP 19283197 A JP19283197 A JP 19283197A JP 3042838 B2 JP3042838 B2 JP 3042838B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウォータジェット
排水を再使用可能なように処理する排水処理方法および
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】平成8年特許願第222943号(出願
日:平成8年8月23日、発明の名称:橋の支承部のは
つり方法および装置)の明細書および図面において、橋
の支承部のはつり装置が提案されており、この提案され
た装置は、ウォータジェットを噴射するノズルと、ノズ
ルを所望のとおりに移動させるためのノズル駆動機構
と、ノズルに高圧水を供給する高圧水供給源とを含んで
いる。高圧水供給源からの高圧水はノズルに送給され、
ノズルの噴射口から橋脚上部に固定された支承部および
その近傍に向けてウォータジェットとして噴射され、こ
のウォータジェットの作用によって、モルタルおよび/
またはコンクリートが破砕されてはつり取られる。この
はつり作業によって発生した排水は、中和、沈殿等の処
理の後廃棄される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなはつり装置
においては、ノズルから噴射される高圧のウォータジェ
ットによってコンクリートの表面を粉砕するために、多
量の水を必要とするが、水の有効利用として、ノズルか
ら噴射した水を再使用するのが望ましい。このようなは
つり装置の使用によって生じる排水は、コンクリートの
断片等を含んでおり、またアルカリ性であり、カルシウ
ム等の各種イオンを含んでおり、ウォータジェット排水
を再利用する場合には、排水中からこれらのものを必要
に応じて除去する必要がある。
【0004】このようなウォータジェット排水の再利用
は、はつり装置のみならず、金属、複合材等を切断・加
工する場合、またコンクリート、金属プレート等の物体
表面の塗装を除去する場合等にも望まれている。
【0005】本発明の目的は、ウォータジェット排水を
再利用するためのウォータジェットの排水処理方法およ
び装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ウォータジェ
ット排水をウォータジェットポンプで再利用可能なよう
に処理するウォータジェットの排水処理装置において、
前記ウォータジェット排水に含まれている微粒固形物を
除去する固形物除去装置と、前記ウォータジェット排水
に含まれているイオンを除去するイオン除去装置とを備
えていることを特徴とするウォータジェットの排水処理
装置である。
【0007】本発明に従えば、固形物除去装置が設けら
れているので、この固形物除去装置によってウォータジ
ェット排水に含まれている微粒固形物を除去することが
でき、この除去装置によって処理されたウォータジェッ
ト排水は再利用可能となる。さらにイオン除去装置が設
けられているので、このイオン除去装置によってウォー
タジェット排水に含まれているイオンを除去することが
できる。
【0008】また本発明は、前記ウォータジェット排水
を中和する中和装置を備えていることを特徴とするウォ
ータジェットの排水処理装置である。
【0009】本発明に従えば、中和装置が設けられてい
るので、この中和装置によってウォータジェット排水を
中和することができる。
【0010】
【0011】
【0012】また本発明は、前記ウォータジェット排水
が、高圧力ウォータジェットをコンクリート表面に向け
て噴射して破砕、除去する際に生じる排水であることを
特徴とする。
【0013】本発明に従えば、コンクリート表面を破
砕、除去する際に生じる排水の再利用に適用することが
できる。
【0014】また本発明は、前記ウォータジェット排水
が、高圧力ウォータジェットによって金属、複合材等を
切断および/または加工する際に生じる排水であること
を特徴とする。
【0015】本発明に従えば、金属、複合材等を切断・
加工する際に生じる排水の再利用に適用することができ
る。
【0016】また本発明は、前記ウォータジェット排水
が、物体表面に施された塗装を除去する際に生じる排水
であることを特徴とする。
【0017】本発明に従えば、物体表面の塗装を除去す
る際に生じる排水の再利用に適用することができる。
【0018】また本発明は、ウォータジェット排水をウ
ォータジェットポンプで再利用可能なように処理するウ
ォータジェットの排水処理方法において、前記ウォータ
ジェット排水に含まれている微粒固形物を除去する固形
物除去工程と、前記ウォータジェット排水に含まれてい
るイオンを除去するイオン除去工程とを含んでいること
を特徴とするウォータジェットの排水処理方法である。
【0019】本発明に従えば、排水処理方法は固形物除
去工程を含んでいるので、この固形物除去工程において
ウォータジェット排水に含まれている微粒固形物が除去
され、したがって処理されたウォータジェット排水は再
利用可能となる。さらに排水処理方法においてウォータ
ジェット排水に含まれているイオンを除去することがで
きる。
【0020】また本発明は前記ウォータジェット排水を
中和する中和工程を含んでいることを特徴とする。
【0021】本発明に従えば、排水処理方法は中和工程
を含んでいるので、この中和工程においてウォータジェ
ット排水を中和することができる。
【0022】
【0023】
【0024】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照してさらに
説明する。図1は、本発明に従うウォータジェットの排
水処理装置を簡略的に示すブロック図であり、この排水
処理装置は、本発明に従う排水処理方法を実施する。
【0025】図1において、図示の排水処理装置は、排
水タンク2、中和装置4、固形物除去装置6およびイオ
ン除去装置8を備えている。排水タンク2には、処理す
べきウォータジェット排水が収容される。この実施形態
の排水処理装置は、はつり装置によって橋脚上部および
その近傍に存在するモルタルおよび/またはコンクリー
トをはつり取ったとき生じる排水を処理するために好都
合に適用することができる。なお、はつり装置は、上述
したとおり、高圧水供給源からの高圧水をノズルに送給
してノズルから噴射されるウォータジェットによってモ
ルタルおよび/またはコンクリートを破砕、除去する装
置であり、その一例として平成8年特許願第22294
3号の明細書および図面に記載されたものがある。はつ
り装置を用いてはつり作業を行うと、この作業によって
生じた排水は、固形物としてのコンクリート断片等を含
み、また水酸化カルシウムを含んでいるので、その排水
のペーハー(pH)はアルカリ性を示している。
【0026】排水タンク2と中和装置4とは、ライン1
0を介して接続されている。ライン10には第1ポンプ
12が配設され、この第1ポンプ12の作用によって排
水タンク2からの排水がライン10を介して中和装置4
に送給される。ライン10には、排水のイオン濃度を検
出するための第1イオン濃度検出器11が設けられてお
り、第1イオン濃度検出器11からの検出信号に基づい
て第1ポンプ12の作動が制御され、これによって中和
装置4に送給される排水の送給量が調整される。
【0027】ライン10には、薬注ユニット14からの
酸性液が送給される。本実施形態では、薬注ユニット1
4は液タンク16を備え、この液タンク16には、排水
を中和するための酸性液、たとえば硫酸が充填される。
液タンク16とライン10とはライン18を介して接続
されている。ライン18には第2ポンプ20が配設さ
れ、第2ポンプ20の作用によって、液タンク16から
の酸性液がライン18を介してライン10に送給され
る。
【0028】図示の中和装置4は、排水と酸性液を混合
するスタテイックミキサから構成されている。中和装置
4は、排水処理工程における中和工程を実施し、ミキサ
によって酸性液を含む排水を所要のとおりに混合してウ
ォータジェット排水を中和する。
【0029】中和装置4と固形物除去装置6とはライン
22を介して接続されている。ライン22には、排水の
ペーハーを検出するための第1ペーハー検出器24と、
ライン22の排水の圧力を検出するための第1圧力検出
器26と、第1開閉弁36とが配設されている。第1ペ
ーハー検出器24の検出信号に基づいて第2ポンプ20
の作動が制御され、これによってライン10に送給され
る酸性液の送給量が制御される。また、第1圧力検出器
26は、ライン22の排水の圧力を検出し、これによっ
て、後述する固形物除去装置6の目詰まり状態を検知す
る。中和装置4からの排水はライン22および第1開閉
弁36を通して固形物除去装置6に送給される。
【0030】図示の固形物除去装置6は筒状の除去槽2
8を有し、除去槽28内に中空子膜フィルタ(図示せ
ず)が充填されている。中空子膜フィルタは、中空でか
つ周面に複数個の孔が形成されたそれ自体公知の繊維の
束から構成されている。中空子膜フィルタを用いた場合
には、処理すべきウォータジェット排水は、繊維の束の
周囲を流れ、各繊維の周面の孔を通して内部に流れる際
に固形物、この実施形態ではコンクリート断片等が除去
され、固形物が除去された排水は繊維の内部を通って流
れる。この固形物除去装置6において排水処理工程にお
ける固形物除去工程が行われる。
【0031】固形物除去装置6とイオン除去装置8との
間には、逆洗水タンク30および中間タンク32が配設
されている。固形物除去装置6と逆洗水タンク30とは
ライン34を介して接続されている。また、固形物除去
装置6と排水タンク2とはライン38を介して接続さ
れ、このライン38には第2および第3開閉弁37,4
0が配設されている。逆洗水タンク30には、さらにラ
イン42が接続され、このライン42は、フィルタ手段
44を介してコンプレッサ46に接続されている。ま
た、ライン42はライン48を介して固形物除去装置6
に接続されている。ライン42には第4開閉弁50が配
設され、ライン48には第5開閉弁52が配設されてい
る。コンプレッサ46は圧縮空気をライン42に送給
し、コンプレッサ46からの圧縮空気は、第4開閉弁5
0が開のときには逆洗水タンク30に送給され、一方第
5開閉弁52が開のときには固形物除去装置6に送給さ
れる。
【0032】逆洗水タンク30と中間タンク32とはラ
イン54を介して接続され、ライン54には第6開閉弁
56が配設されている。中間タンク32には、中和装置
4によって中和され、固形物除去装置6によって固形物
が除去されたウォータジェット排水が一時的に蓄えられ
る。この中間タンク32には、内部に蓄えられた排水の
量を検出するためのレベル検出器58が設けられてい
る。中間タンク32内の排水の量が多くなると、レベル
検出器58がこれを検出する。このようなときには、第
1ポンプ12の作動を停止して中間タンク32への排水
の送給を停止する。
【0033】中間タンク32とイオン除去装置8とはラ
イン60を介して接続されている。ライン60には第3
ポンプ62が配設され、第3ポンプ62の作用によっ
て、中間タンク32内のウォータジェット排水がライン
60を介してイオン除去装置8に送給される。イオン除
去装置8は逆浸透膜(図示せず)を備えている。このイ
オン除去装置8はイオン除去工程を実施し、排水が逆浸
透膜を通過するときに排水中に含まれているイオン、こ
の実施形態ではカルシウムイオン、塩素イオン等を除去
する。なお、逆浸透膜に代えてイオン交換樹脂を用いる
こともできる。
【0034】イオン除去装置8は、ライン64を介して
水タンク66に接続されている。ライン64には、第2
イオン濃度検出器68および流量検出器70が配設され
ている。第2イオン濃度検出器68は、ライン64を流
れる水(ウォータジェット排水が所要のとおり処理され
て再使用される水になっている)のイオン濃度を検出す
る。また、流量検出器70は、ライン64を通して送給
される水の流量を測定する。イオン除去装置8は、ま
た、ライン72を介して排水タンク2に接続されてい
る。このライン72には、第7開閉弁74および第8開
閉弁76が配設されている。さらに、ライン72(第7
開閉弁74と第8開閉弁76との間の部位)は、ライン
78を介して中間タンク32に接続され、このライン7
8には第9開閉弁80および、第3イオン濃度検出器8
2が配設されている。第3イオン濃度検出器82は、ラ
イン72またはライン78を流れる排水のイオン濃度を
検出する。なお、ウォータジェット排水のライン72ま
たはライン78への切換えは、第8開閉弁76および第
9開閉弁80を切換操作することによって行われる。
【0035】水タンク66には、上述した処理装置によ
って処理された水、すなわち再使用する水が蓄えられ
る。水タンク66には、水の量を検出するためのレベル
検出器84が設けられている。水タンク66内の水は、
ライン86を介してはつり装置88に送給される。ライ
ン86には第4ポンプ90、フィルタ手段92、定圧弁
94およびアキュムレータ95が配設されている。第4
ポンプ90は、水タンク66内の水をライン86を介し
てはつり装置88に送給し、フィルタ手段92はライン
86を通して流れる水に含まれているゴミ等の不純物を
除去し、また定圧弁94は、ライン86の水の圧力が所
定値以上になると開となってオーバフローした水を水タ
ンク66に戻す。
【0036】はつり装置88は、増圧機96(ウォータ
ジェットポンプを構成する)とノズル98を有してい
る。増圧機96は、ライン86からの水をたとえば10
00〜4000kgf/cm2程度の高圧に増圧し、こ
の高圧力の水がライン100を介してノズル98に送給
され、ノズル98から橋脚等のコンクリートの表面にウ
ォータジェットとして噴射される。したがって、回収さ
れたウォータジェット排水が、再使用のために排水処理
装置によって処理され、処理された水がはつり装置88
のノズル98から噴射され、このようにして水の再利用
が行われる。なお、ノズル98から噴射されたウォータ
ジェットは、コンクリートの表面に作用し、このように
コンクリート表面に作用した水はウォータジェット排水
として回収ライン101(たとえばウォータジェット排
水を回収する回収装置)を介して排水タンク2に回収さ
れる。
【0037】次いで、上述した排水処理装置により遂行
される排水処理方法について説明する。排水に対して、
まず、中和工程が行われる。排水タンク2からの排水が
ライン10を介して中和装置4に送給され、この中和装
置4によって中和工程が遂行される。ライン10を流れ
る排水には、薬注ユニット14から酸性液が注入され、
酸性液を含む排水が中和装置4に送給される。中和装置
4は、酸性液を含む排水を所要のとおりに混合し、この
混合操作によってアルカリ性の排水が酸性液によって中
和され、中和された排水がライン22に送出される。
【0038】中和工程の後に、固形物除去工程が行われ
る。コンクリートの断片等の固形物を除去するときに
は、第1および第6開閉弁36,56が開に保持され、
第2、第3、第4および第5開閉弁37,40,50,
52が閉に保持される。中和された排水は、ライン22
を介して固形物除去装置6に送給され、固形物除去装置
6を通して流れる間に、それに含まれたコンクリートの
断片等の固形物が中空子膜フィルタによって除去され
る。そして、固形物が除去された排水が逆洗水タンク3
0を経て中間タンク32に送給される。
【0039】固形物除去工程の後に、イオン除去工程が
遂行される。イオンの除去を行うときには、第7および
第9開閉弁74,80が開に保持される一方、第8開閉
弁76が閉に保持される。中間タンク32内の排水は、
ライン60を介してイオン除去装置8に送給され、イオ
ン除去装置8を通して流れる間に逆浸透膜(図示せず)
の作用によって排水中に含まれているイオンが除去さ
れ、イオンが除去された排水、換言すると所定の処理が
施された再使用の水は、ライン64を介して水タンク6
6に蓄えられる。一方、イオン除去装置8を通して流れ
た残部の排水、換言すると残留イオンを含む排水は、ラ
イン72,78を通して中間タンク32に戻される。な
お、水タンク66内の水は、上述した如くして再使用さ
れる。
【0040】上述した排水の処理中に固形物除去装置6
の中空子膜フィルタ(図示せず)の目詰まりが発生す
る、換言すると第1圧力検出器26の圧力が上昇する
と、フィルタ再生工程が遂行される。この再生工程にお
いては、第1、第2、第5および第6開閉弁36,3
7,52,56が閉に保持される一方、第3および第4
開閉弁40,50が開に保持され、さらにコンプレッサ
46が付勢される。したがって、コンプレッサ46から
の圧縮空気は、ライン42を介して逆洗水タンク30に
送給され、逆洗水タンク30内の水がライン34を介し
て固形物除去装置6に逆流され、この逆流された水が固
形物除去装置6からライン38を介して排水タンク2に
戻される。逆洗水タンク30から逆流した排水が固形物
除去装置6の中空子膜フィルタ(図示せず)を通して流
れる際に、この中空子膜フィルタの上記孔に詰まった固
形物が除去され、これによって中空子膜フィルタの目詰
まりが解消される。この逆流された排水は、目詰まりし
ていた固形物を含んでいるので、ライン38を通して排
水タンク2に戻される。なお、圧縮空気によって目詰ま
りを解消するときには、第1、第2、第4および第6開
閉弁36,37,50,56が閉に保持される一方、第
3および第5開閉弁40,52が開に保持され、さらに
コンプレッサ46が付勢される。したがって、コンプレ
ッサ46からの圧縮空気がライン48を介して固形物除
去装置8の中空子膜フィルタに送給され、かかる圧縮空
気によって目詰まりした固形物が除去される。その後、
第2および第5開閉弁37,52のみが開に保持され、
これによって固形物を含んだドレイン水が排水タンク7
2に戻される。
【0041】中間タンク32に戻される排水のイオン濃
度が所定範囲を越える、換言すると第2イオン濃度検出
器82のイオン濃度が所定範囲を越えると、排水が排水
タンク2へ戻される。このときには、第7および第8開
閉弁74,76が開に保持される一方、第9開閉弁80
が閉に保持される。したがって、イオン除去装置8から
排出されたイオン濃度の高い排水は、ライン72を介し
て排水タンク2に戻され、その結果、中間タンク32内
の排水のイオン濃度が低下する。
【0042】上記実施形態では、排水処理装置およびこ
れによって実施される排水処理方法を、はつり装置の使
用により生じる排水の処理に適用して説明したが、これ
に限定されることなく、ウォータジェットによって金
属、複合材等の部材を切断および/または加工する際
に、またはウォータジェットによってコンクリート、金
属プレート等の物体表面に施した塗装を除去する際に生
じる排水の処理にも同様に適用することができる。
【0043】また、上述した実施形態では、中和装置4
としてスタテイックミキサを、また固形物除去装置6と
して中空子膜フィルタを備えたものを用いているが、こ
れに限定されることなく、他の形態の中和装置4および
/または固形物除去装置6を用いることもできる。
【0044】
【発明の効果】本発明の請求項1のウォータジェットの
排水処理装置によれば、固形物除去装置が設けられてい
るので、この固形物除去装置によってウォータジェット
排水に含まれている微粒固形物を除去することができ、
この除去装置によって処理されたウォータジェット排水
は再利用可能となる。さらにイオン除去装置が設けられ
ているので、このイオン除去装置によってウォータジェ
ット排水に含まれているイオンを除去することができ
る。
【0045】また本発明の請求項2のウォータジェット
の排水処理装置によれば、中和装置が設けられているの
で、この中和装置によってウォータジェット排水を中和
することができる。
【0046】
【0047】また本発明の請求項3のウォータジェット
の排水処理装置によれば、コンクリート表面を破砕、除
去する際に生じる排水の再利用に適用することができ
る。
【0048】また本発明の請求項4のウォータジェット
の排水処理装置によれば、金属、複合材等を切断・加工
する際に生じる排水の再利用に適用することができる。
【0049】また本発明の請求項5のウォータジェット
の排水処理装置によれば、物体表面の塗装を除去する際
に生じる排水の再利用に適用することができる。
【0050】また本発明の請求項6のウォータジェット
の排水処理方法によれば、排水処理方法は固形物除去工
程を含んでいるので、この固形物除去工程においてウォ
ータジェット排水に含まれている微粒固形物が除去さ
れ、したがって処理されたウォータジェット排水は再利
用可能となる。さらに排水処理方法においてウォータジ
ェット排水に含まれているイオンを除去することができ
る。
【0051】また本発明の請求項7のウォータジェット
の排水処理方法によれば、排水処理方法は中和工程を含
んでいるので、この中和工程においてウォータジェット
排水を中和することができる。
【0052】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う排水処理装置の一実施形態を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
2 排水タンク 4 中和装置 6 固形物除去装置 8 イオン除去装置 14 薬注ユニット 30 逆洗水タンク 32 中間タンク 46 コンプレッサ 66 水タンク 88 はつり装置 96 増圧機(ウォータジェットポンプ) 98 ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // B26F 3/00 B26F 3/00 G (72)発明者 辻田 京史 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番 1号 川崎重工業株式会社 神戸工場内 (56)参考文献 特開 平7−148665(JP,A) 特開 昭55−103912(JP,A) 特開 平2−145299(JP,A) 特開 平5−245758(JP,A) 欧州特許出願公開653251(EP,A 1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C02F 1/44 C02F 1/42 C02F 1/66 510 - 540 B26F 3/00 WPI(DIALOG)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウォータジェット排水をウォータジェッ
    トポンプで再利用可能なように処理するウォータジェッ
    トの排水処理装置において、 前記ウォータジェット排水に含まれている微粒固形物を
    除去する固形物除去装置と、 前記ウォータジェット排水に含まれているイオンを除去
    するイオン除去装置とを備えていることを特徴とするウ
    ォータジェットの排水処理装置。
  2. 【請求項2】 前記ウォータジェット排水を中和する中
    和装置を備えていることを特徴とする請求項1記載のウ
    ォータジェットの排水処理装置。
  3. 【請求項3】 前記ウォータジェット排水が、高圧力ウ
    ォータジェットをコンクリート表面に向けて噴射して破
    砕、除去する際に生じる排水であることを特徴とする請
    求項1または2記載のウォータジェットの排水処理装
    置。
  4. 【請求項4】 前記ウォータジェット排水が、高圧力ウ
    ォータジェットによって金属、複合材等を切断および/
    または加工する際に生じる排水であることを特徴とする
    請求項1または2記載のウォータジェットの排水処理装
    置。
  5. 【請求項5】 前記ウォータジェット排水が、物体表面
    に施された塗装を除去する際に生じる排水であることを
    特徴とする請求項1または2記載のウォータジェットの
    排水処理装置。
  6. 【請求項6】 ウォータジェット排水をウォータジェッ
    トポンプで再利用可能なように処理するウォータジェッ
    トの排水処理方法において、 前記ウォータジェット排水に含まれている微粒固形物を
    除去する固形物除去工程と、 前記ウォータジェット排水に含まれているイオンを除去
    するイオン除去工程とを含んでいることを特徴とするウ
    ォータジェットの排水処理方法。
  7. 【請求項7】 前記ウォータジェット排水を中和する中
    和工程を含んでいることを特徴とする請求項6記載のウ
    ォータジェットの排水処理方法。
JP9192831A 1997-07-17 1997-07-17 ウォータジェットの排水処理方法および装置 Expired - Fee Related JP3042838B2 (ja)

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