JP6041284B1 - 複数枚の被製本用紙を製本するための製本方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 圧締めされた被製本用紙の背部分の接着強度を高め、略180度の状態に見開いたとしても製本状態を保つことができる製本方法を提供すること。【解決手段】 複数枚の被製本用紙6を重ねて圧締めする圧締め工程と、圧締めした複数枚の被製本用紙6の背部分26に接着剤8Aを塗布して接着層28Aを設ける接着剤塗布工程と、接着剤塗布工程の後にこの接着層28Aに多数の短繊維20を絡める短繊維絡め工程と、を含む製本方法。この製本方法では、短繊維絡め工程の後に、短繊維20を絡めた接着層28Aにファイル用紙4を貼り付けるファイル用紙貼付け工程を遂行することができる。また、短繊維絡め工程にて用いる短繊維の長さは、1〜8mmであるのが好ましい。【選択図】 図4

Description

本発明は、複数枚の被製本用紙の背部分に接着層を施して製本する製本方法に関する。
複数枚の被製本用紙を製本するための製本方法として、ホットメルト接着剤を用いた製本方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この製本方法では、例えばアルミ箔シートの表面にホットメルト接着剤の接着層を所定間隔をおいて連続的に並べて設け、例えば、この接着層の長さを被製本用紙の長さに対応させ、またこの接着層の幅を被製本用紙を重ねて圧締めした幅に対応させている。
このようなホットメルト接着剤を用いて製本する場合、アルミ箔シート上の接着層の一つ(例えば、先端側の一つ)を加熱手段(例えば、板状ヒータ)まで導き、圧締めした被製本用紙の背部分をこの接着層上に載置する。そして、このような状態にて、加熱手段によりアルミ箔シートを介して加熱すると、被製本用紙が載置された接着層が加熱溶融され、溶融した接着剤が被製本用紙の背部分に塗布されるとともに、その一部が被製本用紙に含浸される。その後、圧締めされた被製本用紙を移動させ、接着剤が溶融された状態において、ファイル用紙の幅方向中央部における内面に被製本用紙の背部分(接着剤が塗布された部分)を接触させ、このような状態で接着剤が固まることにより、複数枚の被製本用紙を所要の通りに製本することができる
特開平8−310154公報
しかしながら、この製本方法では、圧締めされた被製本用紙の背部分にホットメルト接着剤(例えば、エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂などの接着剤)を単に塗布するのみであるために、製作した製本の任意の頁を開いた場合、被製本用紙の背部分の近傍が盛り上がった状態となり、開いた頁の左側紙面と右側紙面とが略180度開いた状態とならず、被製本用紙の背部分近傍が見難くなる。そこで、この見難い状態を解消するために、略180度開いた状態となるように強く見開くようにすると、製本の左側紙面と右側紙面との間において接着剤に亀裂などが生じ、製本状態が保てなくなる問題が生じる。
本発明の目的は、圧締めされた被製本用紙の背部分の接着強度を高め、略180度の状態に見開いたとしても製本状態を保つことができる製本方法を提供することである。
本発明の請求項1に記載の製本方法は、複数枚の被製本用紙を重ねて圧締めする圧締め工程と、圧締めした前記複数枚の被製本用紙の背部分に接着剤を塗布して接着層を設ける接着剤塗布工程と、前記接着剤塗布工程の後に前記複数枚の被製本用紙に塗布した前記接着層に多数の短繊維を絡める短繊維絡め工程と、を含むことを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載の製本方法では、前記短繊維絡め工程の後に、前記短繊維を絡めた前記接着層にファイル用紙を貼り付けるファイル用紙貼付け工程を遂行することを特徴とする。
また、本発明の請求項3に記載の製本方法では、前記短繊維絡め工程にて用いる前記短繊維の長さは、1〜8mmであることを特徴とする。
また、本発明の請求項4に記載の製本方法では、前記短繊維は、合成繊維、半合成繊維、再生繊維又はこれの任意の2種以上の混合繊維であることを特徴とする。
本発明の請求項1に記載の製本方法によれば、圧締めした複数枚の被製本用紙の背部分に接着剤を塗布して接着層を設け、この背部分に塗布した接着層に多数の短繊維を絡めるので、被製本用紙の背部分は、絡められた多数の短繊維を介して接着剤により強固に固着され、略180度の状態となるように大きく見開いたとしても多数の短繊維により接着状態が保たれ、見開いた部分において接着層に亀裂などが生じにくく、多数回にわたって大きく見開いたとしても製本状態を保つことができる。
また、本発明の請求項2に記載の製本方法によれば、短繊維を絡めた接着層にファイル用紙を貼り付けるので、ファイル用紙に複数枚の被製本用紙を強固に固着することができ、長期にわたってきれいな製本状態を保つことができる。
また、本発明の請求項3に記載の製本方法によれば、短繊維の長さが1〜8mmであるので、被製本用紙の背部分の接着層に短繊維を所要の通りに絡めることができる。この短繊維の長さが1mmより短いと、短繊維の絡まりが弱くなって短繊維を介しての接着強度の強度アップが小さくなり、また短繊維の長さが8mmを超えると、短繊維が固まって接着剤にきれいに絡めることが難しくなる。
また、本発明の請求項4に記載の製本方法によれば、この短繊維が合成繊維、半合成繊維、再生繊維又はこれらの混合物であるので、短繊維を絡めた接着層の接着強度のアップを図ることができる。
製本用接着剤を用いて製本した本の一例を示す斜視図。 図2(a)〜(c)は、製本用接着剤の製造方法を説明するための図。 図3(a)〜(c)は、図2の製本用接着剤を用いた製本方法を説明するための図。 図4(a)〜(d)は、本発明に従う製本方法の実施形態を説明するための図。
以下、添付図面を参照して、本発明に従う製本方法の実施形態について説明する。
〔製本用接着剤〕
まず、図1〜図3を参照して、製本用接着剤及びこの接着剤を用いた製本方法について説明する。この製本方法により製作された製本物2(書籍、雑誌、ノートなど)は、ファイル用紙4と、このファイル用紙4の内側に配設される複数枚の被製本用紙6から構成され、ファイル用紙4と複数枚の被製本用紙6とが接着剤8を介して後述する如く固着される。ファイル用紙4の片側部10は、例えば表紙(又は裏表紙)となり、その他側部12は裏表紙(又は表紙)となり、その片側部10と他側部12とを接続する接続部16(即ち、ファイル用紙4の幅方向中央部)の内面に接着剤8を介して複数枚の被製本用紙6が接着固定される。
次に、図2を参照して、この製本物2を製作する際に用いる接着剤8について説明する。この接着剤8は、接着成分18に短繊維20を混合させたことを特徴とするものであり、例えば、図2(a)〜(c)で示すようにして作ることができる。まず、図2(a)で示すように、例えば、シート乃至プレート状部材22(例えば、樹脂シート、アルミ箔シート、樹脂プレート、金属プレートなど)の表面に接着成分18を載せる。この接着成分18としては、例えば市販されている接着剤を用いることができる。即ち、酢酸ビニル樹脂系接着剤、アクリル樹脂系接着剤(特に、エマルジョンタイプが好ましい)、クロロプレンゴム系接着剤、スチレン−ブタジエンゴム系接着剤、ニトリルゴム系接着剤、ポリスチレン樹脂系接着剤、ウレタン樹脂系接着剤、エチレン-酢酸ビニル系接着剤、ポリビニルアルコール系接着剤などを用いることができ、後述すように混入される短繊維20との接着が可能な接着剤が選定される。
次いで、図2(b)で示すように、この接着成分18に多数の短繊維20を加える。加える短繊維としては、ポリエステル、ポリアミド、ビニロン、ビニリデンなどの合成繊維、アセテートなどの半合成繊維、レーヨン、ポリノジック、キュプラなどの再生繊維、綿、麻などの植物系天然繊維などを用いることができるが、強度、繊維径などを考慮すると、上述の合成繊維、半合成繊維、再生繊維又はこれらの任意の2種以上の混合繊維を用いるのが好ましく、特に合成繊維を用いるのが好ましい。
そして、図2(c)に示すように、接着成分18に加えた多数の短繊維20を例えばヘラ(図示せず)などを用いて混合して接着剤8を作り、このような接着剤8においては、接着成分18に多数の短繊維20がほぼ均一に混入され、後述するように用いた場合に接着剤8の接着高度を高めることができる。
接着成分18に混入する短繊維20の長さは、1〜6mmであるが好ましく、1.5〜4.5mmであるのがより好ましい。この短繊維の長さが短くなり過ぎると、接着成分18を介しての短繊維の絡まりが弱くなって接着強度の強度アップが小さくなり、また短繊維の長さが長くなり過ぎると、短繊維が固まって玉状となって接着剤にほぼ均一に混入させることが難しくなる。
また、この短繊維20の混合割合は、10gの接着成分18に対して0.05〜0.2gであるのが好ましく、0.07〜0.15gであるのが更に好ましい。この短繊維20の混合割合が小さくなり過ぎると、短繊維20を混入したことによる接着強度アップの効果が少なく、また短繊維20の混合割合が大き過ぎると、接着成分18に混入させた際に短繊維20が玉状に固まって接着剤にほぼ均一に混入させることが難しくなる。
図2(a)〜(c)で示す実施形態では、接着成分18に短繊維20を加えてヘラなどを用いて混合しているが、このような簡易的な製造方法に限定されず、自動的に製造するための接着剤製造装置を用い、接着成分に所定量の短繊維を供給して自動的に混合して接着剤を製造するようにしてもよい。
〔製本方法〕
この接着剤8を用いた製本物2の製作は、例えば、図3(a)〜(c)で示すようにして製作することができる。まず、図3(a)に示すように、複数枚の被製本用紙6を重ね合わせ、所要の通りに圧締めして束状の状態にする(圧締め工程)。例えば、簡易的に行う場合、クリップ(図示せず)などを用いて圧締めすることができ、自動的に行う場合、両側から複数枚の性製本用紙を夾む圧締め装置を用いて行うことができる。
この圧締めの後、図3(b)に示すように、複数枚の被製本用紙6の背部分26に上述した接着剤8、即ち接着成分18に短繊維20を混合したものを塗布して接着層28を形成する(接着剤塗布工程)。その後、図3(c)で示すように、ファイル用紙4の接続部16の内面に、複数枚の被製本用紙6の背部分26の接着層28を接触するように押し当て貼り付け(ファイル用紙貼付け工程)、このようの押し当てた状態で接着剤8が硬化することによって、図1に示す製本物2を製作することができる。
このようにして製作した製本物2においては、接着剤8の接着成分18に多数の短繊維20が混合されているので、これらの短繊維20により接着剤8の接着強度が高められ、多数回にわたって製本物2を略180度となるように大きく見開いたとしても製本状態を保つことができる。
被製本用紙6としては、通常のシート状用紙を用いるようにしてもよいが、このシート状用紙を二つ折りしたものを用いてもよく、二つ折りしたものを用いる場合、折った部分が被製本用紙6の背26となるように圧締めされる。
この実施形態では、複数枚の被製本用紙6にファイル用紙4を貼り付けて表紙10及び裏表紙12を設けているが、簡易的な製本物2では、このファイル用紙4を省略するようにしてもよい。
〔他の製本方法〕
次に、図4を参照して、他の実施形態の製本方法について説明する。この他の実施形態では、接着成分に短繊維を混合した接着剤を用いるのではなく、接着剤に短繊維を絡めるようにしている。
この製本方法においては、まず、図4(a)に示すように、複数枚の被製本用紙6を重ね合わせ、所要の通りに圧締めして束状の状態にする(圧締め工程)。この圧締めは、上述したと同様に、クリップ(図示せず)などを用いて簡易的に行うことができる。
この圧締めの後、図4(b)に示すように、複数枚の被製本用紙6の背部分26に接着剤8Aを塗布して接着層28Aを形成する(接着剤塗布工程)。この接着剤8Aとしては、市販の接着剤、例えば酢酸ビニル樹脂系接着剤、アクリル樹脂系接着剤(特に、エマルジョンタイプが好ましい)、クロロプレンゴム系接着剤、スチレン−ブタジエンゴム系接着剤、ニトリルゴム系接着剤、ポリスチレン樹脂系接着剤、ウレタン樹脂系接着剤、エチレン-酢酸ビニル系接着剤、ポリビニルアルコール系接着剤などを用いることができる。
その後、図4(c)で示すように、塗布した接着剤8A(接着層28A)に多数の短繊維20を載せて絡めるようにする(短繊維絡め工程)。このように短繊維20を絡めると、接着層28Aに短繊維20が混入した状態となり、接着剤8A(接着層28A)の接着強度を高めることができる。
接着剤8Aに絡める短繊維20としては、上述したと同様に、ポリエステル、ポリアミド、ビニロン、ビニリデンなどの合成繊維、アセテートなどの半合成繊維、レーヨン、ポリノジック、キュプラなどの再生繊維、綿、麻などの植物系天然繊維などを用いることができるが、強度、繊維径などを考慮すると、上述の合成繊維、半合成繊維、再生繊維又はこれらの任意の2種以上の混合繊維を用いるのが好ましく、特に合成繊維を用いるのが好ましい。また、この短繊維20の長さは、接着成分に混合する場合よりも幾分長くてもよく、1〜8mmであるが好ましく、1.5〜6.5mmであるのがより好ましい。
このように絡めた後、図4(d)で示すように、ファイル用紙4の接続部16の内面に、複数枚の被製本用紙6の背部分26(具体的には、短繊維20を絡めた接着剤8A)に接触するように押し当て貼り付け(ファイル用紙貼付け工程)、このようの押し当てた状態で接着剤8Aが硬化することによって、図1に示す製本物2を製作することができる。
この製本方法においては、接着剤8Aに多数の短繊維20が絡められ、これら短繊維20を介して接着剤8Aにより強固に固着されているので、多数回にわたって略180度の状態となるように大きく見開いたとしても製本状態を保つことができる。
この実施形態でも、複数枚の被製本用紙6にファイル用紙4を貼り付けて表紙10及び裏表紙12を設けているが、簡易的な製本物2では、このファイル用紙4を省略するようにしてもよい。
本発明の効果を確認するために、次の通りの実験を行った。製本物の被製本用紙としてPPCカラー用紙(サイズ:A4)を用いた。このPPCカラー用紙を幅方向に二つに切断し(幅:15cm、長さ:29.7cm)、切断したPPCカラー用紙を長さ方向に二つ折りしたものを被製本用紙とした。この被製本用紙を10枚重ねて圧締めして製本物を製作した。
実施例1として、接着剤として接着成分に多数の短繊維を混合したものを用いた。接着成分としてコニシ株式会社から製造販売されている水性形接着剤(木・布・紙用として市販されているものであって、酢酸ビニル樹脂41%・水59%のもの)を用い、また短繊維として綿状のポリエステルを用い、この綿状のポリエステルを約5mmに切断し、接着成分5gに対してポリエステルの短繊維を0.05gを混入した接着剤を用いた。
このように準備し、10枚の被製本用用紙(二つ折りした用紙)を重ねてクリップで圧締めし、圧締めした被製本用紙の背部分(二つ折りした部分)にこの接着剤を塗布して製本物を製作した。
実施例2として、実施例1と同様の接着成分に実施例1と同様の綿状のポリエステルを約2mmに切断して混合し、接着成分5gに対してポリエステルの短繊維を0.03gを混入して接着剤をつくった。そして、実施例1と同様に、10枚の被製本用用紙を重ねてクリップで圧締めし、圧締めした被製本用紙の背部分にこの接着剤を塗布して製本物を製作した。
実施例3として、接着剤としてコニシ株式会社から製造販売されている水性形接着剤(木・布・紙用として市販されているものであって、酢酸ビニル樹脂41%・水59%のもの)(即ち、実施例1の接着成分のみからなるもの)を用い、また短繊維として綿状のポリエステルを用い、この綿状のポリエステルを約5mmに切断したものを用意した。
この実施例3においては、実施例1と同様に、10枚の被製本用紙を重ねてクリップで圧締めし、その後、圧締めした被製本用紙の背部分に接着剤を塗布し、この接着剤の層を覆うように短繊維を絡めて製本物を製作した。
また、実施例4として、実施例3と同様の接着剤を用い、また短繊維として綿状のポリエステルを用い、この綿状のポリエステルを約2mmに切断したものを用意した。この実施例4においては、実施例3と同様に、10枚の被製本用紙を重ねてクリップで圧締めし、圧締めした被製本用紙の背部分に接着剤を塗布し、この接着剤の層を覆うように短繊維を絡めて製本物を製作した。
更に、比較例として、短繊維を全く用い内で製本物を製作した。即ち、10枚の被製本用紙を重ねてクリップで圧締めし、圧締めした被製本用紙の背部分に接着剤を塗布して製本物を製作した。
上述したようにして製作した実施例1〜4及び比較例の製本物ついて接着強度を計測した。接着強度の測定装置として株式会社島津製作所から販売されている引張り試験機(モデル:EZ−S)を用い、実施例1〜4及び比較例の製本物の各々について、片側の5枚を可動側(上側)の挟持部に取り付け、残りの5枚を固定側(下側)の挟持部に取り付け、この取付状態において、可動側の挟持部を固定側の挟持部に対して移動させて製本物が略半分程度まで破断するまで移動させた。そして、かく破断するまでの引張り強度を測定し、このときの最大引張力を実施例1〜4及び比較例における接着強度とした。
この引張り試験の試験結果は、表1に示す通りであった。
Figure 0006041284
表1から明らかなように、比較例(短繊維を用いない場合)の引張り強度(接着強度)は5.2N(ニュートン)と小さいが、実施例1〜4(短繊維を用いた場合)の引張り強度(接着強度)は8,1〜13.0Nと大きく、比較例の引張り強度の約1,6〜2.5 倍であった。このことから、短繊維を用いた場合、製本したときの接着強度を大きく改善できることが確認できた。特に、短い短繊維を用いた実施例2及び4においては、短繊維が接着剤(接着成分)と絡んでその効果は大きく、比較例の引張り強度の約2.4〜2,5倍であった。また、接着成分に短繊維を混合した接着剤を用いた実施例1及び2においては、接着成分中に短繊維が幾分玉状になり、短繊維の長さが長い実施例1ではより大きな玉状となったが、接着剤(接着層)に短繊維を絡ませた実施例3及び4においては、短繊維が玉状になることがほとんどなく、きれいに仕上げることができた。
2 製本物
4 ファイル用紙
6 被製本用紙
8,8A 接着剤
16 接続部
18 接着成分
20 短繊維
28,28A 接着層









Claims (4)

  1. 複数枚の被製本用紙を重ねて圧締めする圧締め工程と、圧締めした前記複数枚の被製本用紙の背部分に接着剤を塗布して接着層を設ける接着剤塗布工程と、前記接着剤塗布工程の後に前記複数枚の被製本用紙に塗布した前記接着層に多数の短繊維を絡める短繊維絡め工程と、を含むことを特徴とする製本方法。
  2. 前記短繊維絡め工程の後に、前記短繊維を絡めた前記接着層にファイル用紙を貼り付けるファイル用紙貼付け工程を遂行することを特徴とする請求項1に記載の製本方法。
  3. 前記短繊維絡め工程にて用いる前記短繊維の長さは、1〜8mmであることを特徴とする請求項1又は2に記載の製本方法。
  4. 前記短繊維は、合成繊維、半合成繊維、再生繊維又はこれらの任意の2種以上の混合繊維であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の製本方法。
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