JP6037347B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機に関するものである。
一般に、遊技機の一種であるパチンコ遊技機は、遊技球を遊技盤の遊技領域へと発射させ、該遊技球を如何に入賞口へ入賞させるかを楽しむものであるが、その際、パチンコ遊技機に設けられた打球発射ハンドルの操作レバーを回転させ、その回転角度によって遊技球の発射強度の調整を行うことになる。この時、遊技者としては、操作レバーを遊技球が最も入賞し易いと思う回転角度に維持させておきたいものであるが、操作レバーには初期位置に戻そうとする付勢力が働いていることから、これを長時間継続すると、非常に手が疲れ、ひいては遊技に支障をきたしてしまう恐れがあった。そのため、遊技者によっては、操作レバーを所望の回転角度で止めようと操作レバーの隙間にメダル等の異物を差し込んで、その回転角度を維持させようとする者も存在していた。しかしながら、そもそもパチンコ遊技機の打球発射ハンドルは、メダル等の異物を差し込むように設計されていないことから、無理矢理差し込んだ異物によって操作レバーが破損したり故障してしまうという問題が発生していた。
そこで、こうした問題に対応すべく、操作レバー自体の構成において、該操作レバーを所望の位置で固定できるように設計することが考えられてきた。例えば、特許文献1に示すものは、操作レバー(回転操作部材41)に収納部87,89,91を形成し、該収納部87,89,91に遊技球17を挿入することで操作レバーを所望の位置に固定することができるようになっている。
特開2005−245691号公報
しかしながら、パチンコ遊技機には製造上の種々の規制があり、その一つとして、パチンコ遊技機は、遊技者が直接操作することによって遊技球を発射させなければならないことになっている。換言すれば、操作レバーを遊技者の手以外の物で固定すると、遊技球が自動で発射されてしまうことになるため、上記特許文献1に記載された発明のような構成であると、事実上、当該発明に係る製品を製造し製品化することができないことになってしまう。
そこで、本発明は上記のような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、遊技者が打球発射ハンドルの操作レバーを所望の回転角度に維持させるにあたり、遊技者の手にかかる負担を軽減し、しかも当該負担軽減を操作レバーとは独立した部位にて行い得るようにした遊技機を提供することにある。
かかる目的を達成するため本発明は、遊技球を遊技領域に発射させる発射装置を作動させるための打球発射ハンドルを備えた遊技機において、前記打球発射ハンドルは、遊技機本体の前面に突設されるハンドル基部と、前記ハンドル基部に回動自在に設けられ、初期位置からの回動角度によって打球発射強度を調整し得ると共に、その外周に指掛け用突起が形成された操作レバーと、前記操作レバーを前記初期位置に常時付勢する付勢手段と、前記ハンドル基部に設けられ前記操作レバーの指掛け用突起に指を掛けた状態で該指の先端が接触可能な指掛部が形成された指保持片とからなり、前記指保持片は、前記操作レバーとは独立し且つ該操作レバーと同じ回転中心軸線上にて左右両方向へ移動可能であり、且つ所定位置で固定可能に形成されていることを特徴としている。
また、本発明は、前記ハンドル基部に係合部を形成すると共に、前記指保持片に該係合部と係合する係脱部を形成し、常態では前記指保持片の係脱部が前記指保持片の係合部に係合することで前記指保持片は移動不能となる一方、前記指保持片に所定以上の力が加えられると前記係脱部と前記係合部との係合が解除されて前記指保持片が移動可能となることを特徴としている。なお、ここにいう「所定以上の力が加えられる」とは、例えば、指保持片に対し円周方向の力を加えること、指保持片に対し内向き、すなわち、ハンドル基部の中心方向に力を加えること、あるいは指保持片に対しその他の方向へ力を加えることを意味している。
具体的には、パチンコ遊技機の打球発射ハンドルを以下のように構成することが考えられる。前記ハンドル基部に係合部を固設し、該係合部と係合する弾性係脱部を前記指保持片に形成し、常態では該弾性係脱部が弾性により前記係合部に係合することで前記指保持片は移動不能となる一方、前記指保持片に円周方向の所定以上の力が加えられた場合に前記弾性係脱部の弾性に抗して前記係合部との係合が解除されて前記指保持片が移動可能となるように構成する。
あるいは、前記ハンドル基部の内部に内歯歯車状の係合部を形成し、前記指保持片に該係合部と係合する係脱部を形成するとともに該指保持片を外向きに付勢し該係脱部を前記係合部に係合させることで前記指保持片を移動不能とする弾性材を設け、該弾性材の弾性に抗して前記指保持片を内向きに押圧した場合に前記係脱部と係合部との係合が解除されて前記指保持片が移動可能となるように構成するなどが考えられる。
他方、本発明を以下のように具体化することも可能である。すなわち、前記指保持片を移動させるサーボモータを設ける一方、遊技機本体の前面側にコントローラを設け、該コントローラを操作することにより前記サーボモータの回転が制御され指保持片が所望の移動位置に保持されるようにしてもよい。
本発明によれば、遊技者が打球発射ハンドルの操作レバーを所望の回転角度に維持させるにあたり、遊技者の手にかかる負担を軽減し、しかも当該負担軽減を操作レバーとは独立した部位に形成した指保持片によって行うことができる。
パチンコ遊技機の正面図。 パチンコ遊技機の本体枠の正面図。 パチンコ遊技機の裏面図。 打球発射ハンドルの斜視図。 打球発射ハンドルの正面図。 打球発射ハンドルの分解斜視図。 打球発射ハンドルの縦断面図。 図7のA−A線断面図。 打球発射ハンドルの指保持片の斜視図。 打球発射ハンドルの縦断面図。 図10のB−B線断面図。 打球発射ハンドルの指保持片の斜視図。 打球発射ハンドルを設けた遊技機の正面図。 打球発射ハンドルの縦断面図。 図14のC−C線断面図。 打球発射ハンドルの縦断面図。
以下、本発明に係る遊技機について、パチンコ遊技機に適用した実施の形態を図面に基き説明する。図1はパチンコ遊技機の正面図、図2はパチンコ遊技機の本体枠の正面図、図3はパチンコ遊技機の背面図、である。
パチンコ遊技機Pは、縦長な方形状に枠組み形成される外枠1と、該外枠1の一側にヒンジ機構2,2によって開閉自在に装着される本体枠3とを備え、該本体枠3の前面一側には透明板保持枠4と、下球皿を有する球皿ユニット5が開閉自在に軸支されている。他方、本体枠3の後方には機構板6が配置されている。
前記本体枠3は、合成樹脂等により形成されており、その中央部に窓孔7が開設され、その窓孔7を後方から覆うように遊技盤8が着脱可能に取り付けられている。また、本体枠3の前面であり窓孔7の下方中央部には、遊技球を遊技盤8の遊技領域9に打ち込むための打球発射装置10が配設されている。なお、打球発射装置10は、後述する打球発射ハンドル11の操作レバー12を所望の位置まで回動することにより作動するようになっている。さらに、打球発射装置10の右側には、打球発射ハンドル11を装着するためのハンドル取付孔13が形成されており、該ハンドル取付孔13の右上方には、本体枠3及び透明板保持枠4を施錠するためのシリンダー錠14が設けられている。
前記遊技盤8は、合板によって形成されており、本体枠3の窓孔7を介して本体枠3の前面側に露出した状態になっている。そして、この遊技盤8の前面には、内側ガイドレール15aと外側ガイドレール15bが略円形状に敷設され、内側・外側ガイドレール15a・15bに囲まれるようにして遊技領域9が形成されている。この遊技領域9には、その中央部に図柄を変動表示する可変表示装置16が配設され、その下方に遊技球の入賞により該可変表示装置16を作動させる始動入賞口17が配設されている。また、該始動入賞口17の下方には、図柄が特定の図柄(例えば、「777」)に揃って、「大当り」という遊技者に有利な特別遊技状態となったときに、一定の条件の下で開成し一度に多くの入賞球を発生させる大入賞口18が配設されている。また、遊技領域9の中央最下部には、アウト球を遊技盤8の後側へ排出するためのアウト球排出口19が開設されている。その他、遊技領域9には、多数の遊技釘20、風車21、スルーゲート22、一般入賞口23が設けられている。
なお、図3に示されているように、遊技盤8の後面側には、遊技の主たる制御を行う主制御回路をケース内に収容した主制御装置25、該主制御回路からの指示に従って種々の制御を行う回路をケース内に収容したサブ制御装置26、音声制御装置27、図柄制御装置28が配設されている。
前記機構板6は、合成樹脂により前記本体枠3と略同じ大きさに成形されている。そして、機構板6には、その中央部分に後方へ突出する保護カバー部が形成されていて、機構板6を本体枠3の後ろ側に装着すると、遊技盤6の後面に配設された主制御装置25、サブ制御装置26、音声制御装置27、及び図柄制御装置28が保護カバー部内に収まるようになっている。また、機構板6には、これら制御装置を迂回するように遊技球を払出すための機構が形成されている。すなわち、機構板6の最上部には、遊技球を貯留する球タンク30が設けられており、該球タンク30の下方には、下流側に向けて緩やかに傾斜し球タンク30から受け入れた遊技球を整列して流下させるタンクレール31が設けられている。また、該タンクレール31の下流端には、遊技球を略垂直下方に流下させる流下レール32が接続されており、さらに、この流下レール32の下流端に球払出装置33が接続されている。また、機構板6の下方には、球払出制御装置34と電源装置35がそれぞれ配設されている。なお、36は電源スイッチである。
前記透明板保持枠4は、遊技盤8の前面を覆うようにして前記本体枠3の下部を除く前面に装着されている。この透明板保持枠4は、その前面に遊技盤8の遊技領域9を覗く窓開口40が開設され、その後側に窓開口40を塞ぐようにして一対の透明板を平行に配設してなる透明板ユニットが装着されている(図示省略)。また、透明板保持枠4の下部前面には、前方に膨出する上側膨出部41が形成されている。そして、この上側膨出部41の内側には、上球皿42が形成されており、この上球皿42は、賞球としての遊技球を貯留し前記打球発射装置10へ遊技球を供給する役割を担っている。
前記球皿ユニット5は、本体枠3の前面であって、前記透明板保持枠4の下方部分に設けられている。この球皿ユニット5の前面には、透明板保持枠4の上側膨出部41と連続するように前方に膨出する下側膨出部43が形成されており、該下側膨出部43の内側に下球皿44が形成されている。この下球皿44は、上球皿42において溢れた遊技球を貯留する役割を担っている。また、球皿ユニット5の右側には、前記打球発射装置10によって発射させる遊技球の打球力を調整するための打球発射ハンドル11が装着されている。
次に、打球発射ハンドル11の構成について詳細に説明する。なお、図1乃至図6は打球発射ハンドル11の第1実施の形態、図10乃至図12は打球発射ハンドル11の第2実施の形態、図13乃至図16は打球発射ハンドル11の第3実施の形態を示している。
(第1実施の形態)
図4に示されているように、打球発射ハンドル11は、パチンコ遊技機Pの前面の右下隅部に突設されるプラスチック製の筒状のハンドル基部50と、先端部に設けられるプラスチック製の球面殻状の前カバー51と、ハンドル基部50と前カバー51との間の外周に回転自在に設けられるプラスチック製の環状の操作レバー12と、該操作レバー12の奥部であり且つハンドル基部50の外周に突出状に設けられるプラスチック製の指保持片53とから概略構成されている。
前記ハンドル基部50は、後側の円筒部55と前側の拡径部56とが一体に形成され、該拡径部56には指保持片53をガイドする周溝57が形成されている。また、図7及び図8に示すように、周溝57内の中央部に軸受部58が形成されており、該軸受部58の外周に円板形フランジ状の係合部59が形成されている。そして、この係合部59には多数の貫通状の小孔60が外周縁寄りであって同心円上に僅かな間隔を離して密に開設されている。また、周溝57の奥側の内面には環状に形成された案内溝61が形成されている。なお、拡径部56の前面外周縁には、図6に示すように、ネジ止用ボス62が3つ設けられている。他方、円筒部55の内部であって、拡径部56との境目の部分には、可変抵抗器63が装着されている。すなわち、可変抵抗器63は、そのネジ軸部64を拡径部56の軸受部58に貫挿し、該ネジ軸部64に前側からナット17を締めることでハンドル基部50の中心部に固設されている。なお、ここでは、ハンドル基部50について、円筒部55と拡径部56とを一体成形したものを例として示したが、必ずしも一体のものとする必要はなく、射出金型成形上の理由、あるいは部品組付上の理由等から、それぞれを別体に成形し、これらをビス等により連結して組み立てられるようにしてもよい。
前記操作レバー12は、円環状であって、その外周面の4個所に指掛け用突起70が一体に形成され、これら指掛け用突起70の間隔に遊技者の指を添えることで操作レバー12を回転操作し易いようになっている。また、操作レバー12の内周面には、操作レバー12の中心方向へ延びるリム部71が一体に形成され、リム部71によりハブ部72が支持されている。さらに、ハブ部72の前面には、その中央に前方へ突出する筒状部73が一体に形成されていると共に、該筒状部73から若干離れた位置にフック74が形成されている。そして、筒状部73の外周にはコイル状の復帰バネ75が遊嵌されており、その復帰バネ75の一端はフック74に引っ掛けられている。一方、ハブ部72の後面の中央部には、後方へ突出する筒状部76が一体に形成されており、該筒状部76中に前記可変抵抗器63の回転軸18の先端部分が嵌入されている。こうして、操作レバー12は前記ハンドル基部50の前部に回転自在に支持されることになり、操作レバー12を回転操作すると回転軸66が回転し、可変抵抗器63が操作レバー12の回転状況を電気信号に変換することになる。なお、ここでは、操作レバー12に指掛け用突起70が4つ設けられている例を示したが、指掛け用突起70の数は、1つのみでもよいし、5つ以上であってもよい。要するに、遊技者が指掛け用突起に指を添えることによって操作レバーを回転し易くなっていれば、その数は任意に選択可能である。
前記前カバー51は、やや扁平な半球形殻状に形成されており、その後側開口縁の内周部に前記ハンドル基部50の各ボス62と相対位置するように3つのネジ受支柱77が後方へ突出するように一体に形成されている。そして、ネジ受支柱77の先端部をボス62に嵌入し、ボス62中にビス(図示しない)をネジ込むことにより、ボス62とネジ受支柱77とが連結されるようになっている。これにより、前カバー51がハンドル基部50に固定されると共に、前記操作レバー12はハンドル基部50と前カバー51との間にて回転自在となる。また、前カバー51の内周面の中心には支軸78が突設されており、該支軸78を前記操作レバー12の筒状部73に遊嵌することにより、操作レバー12が前側からも回転自在に軸支されることになる。なお、前カバー51を固定する際、ハンドル基部50の各ボス62は、操作レバー12のリム部71の間の空間に貫通させることから、操作レバー12は、その回転が阻害されることにはならない。さらに、前カバー51の内周面であって、支軸78の近傍に後方に向かって突出するフック79が設けられており、このフック79に前記復帰バネ75の他端が引っ掛けられている。このため、操作レバー12は、復帰バネ75の弾性により反時計回り方向に付勢されて常時初期位置に留まろうとすることになる。
前記指保持片53は、略扇形に成形されており、その外周縁には上方へ突出する3つの指掛部80が形成されている。そして、これら指掛部80が互いに隣接している中間部は、遊技者が中指や人差指、あるいは薬指の指先を置いた際、安定した接触状態を維持し得るように円弧状に窪ませた指置部81となっている。また、指保持片53には、その一側面(後面側)の上下方向における中間部位に該部位を一方側(後方側)へ膨出させた摺動部82が突設されている。この摺動部82は、前記ハンドル基部50の周溝57内に形成されている案内溝61に遊嵌されることになる。さらに、指保持片53の下端部には、二股状の弾性係脱部83,83が形成されており、該弾性係脱部83,83の相対する下端部には、内向き半球形状の小突起84,84(被係脱部)が形成されている。そして、この小突起84,84は、前記ハンドル基部50の周溝57内に形成された係合部59の小孔60に嵌着されることになる。このように、指保持片53の摺動部82をハンドル基部50の案内溝61に遊嵌する構成としたことにより、指保持片53は、操作レバー12と同じ回転中心軸線上において該操作レバー12とは独立して移動させることができる。しかも、指保持片53を360度、すなわち、ハンドル基部の全周にわたって旋回させることができる。また、指保持片53の弾性係脱部83をその弾性力によってハンドル基部50の係合部59に係合させる、すなわち、弾性係脱部83の小突起84を係合部59の小孔60に嵌着させるように構成したことから、常態では指保持片53は移動不能とし、その一方で、指保持片53に対し、円周方向の所定以上の力を加えた場合には、弾性係脱部83の弾性に抗して係合部59との係合が解除されることになる、すなわち、弾性係脱部83の小突起84を係合部59の小孔60から離脱させ、指保持片53を任意の位置に移動させることを可能にしている。
次に、上記のように構成された打球発射ハンドル11の操作方法について説明する。基本的に、遊技者が打球発射ハンドル11を握り、該打球発射ハンドル11の操作レバー12を回転操作することによって、遊技球の発射強度が調整されることになる。より具体的にはまず遊技者は、打球発射ハンドル11をその前方から手のひらに包み込むようにして握る。その際、遊技者の幾つかの指が操作レバーの指掛け用突起70に接触するようにしておく。この状態で、遊技者が操作レバー12を復帰バネ75の付勢に抗して時計回り方向へと回動操作すると、打球発射装置10が作動する。この時、操作レバー12の回転操作量、すなわち、操作レバー12の回転角度が前記可変抵抗器63によって電気信号として検出され、その電気信号に従って打球発射装置10が遊技球を発射することになる。そして、操作レバー12の回転角度を一定に保持していると、同一の発射強度によって遊技球が次々と連続的に発射されることになる。この状態から遊技者が操作レバー12をさらに時計回り方向へと回転させると、その回転角度に応じて遊技球の発射強度が強くなり、遊技球を遊技盤上のより遠くまで到達させることができる。反対に、操作レバー12を反時計回り方向へと回転させると、その回転角度に応じて遊技球の発射強度が弱くなり遊技球の遊技盤における到達距離が短くなる。なお、遊技を中止する場合には、遊技者が打球発射ハンドル11から手を離せば、操作レバー12が復帰バネ75の付勢力によって初期位置に復帰し、打球発射装置10からの遊技球の発射が停止することになる。そして、再び、遊技を再開させる場合には、上記の手順を再度行うことになる。
前記のとおり、打球発射ハンドル11は、その操作レバー12の回転角度を一定に保持していれば、遊技球が同一の発射強度によって連続的に発射されることになる。そのため、遊技者としては、操作レバーを遊技球が最も入賞し易いと思う回転角度に維持させておきたいものであるが、操作レバーには初期位置に戻そうとする付勢力が働いていることから、これを長時間継続すると、遊技者の手やそれに連動する筋肉に負担をかけ遊技者を非常に疲れてしまうことになる。この点、本発明には、打球発射ハンドル11に指保持片53が形成されていることから、前記のような遊技者にかかる負担を著しく低減することができる。すなわち、遊技者が打球発射ハンドル11を握り、操作レバー12の指掛け用突起70に指を掛けた際、遊技者の指先が接触する位置に指保持片53の指掛部80が存在している。従って、遊技者が操作レバー12を所望の位置まで回転操作させた後、指保持片53の指掛部80に指先を沿わせれば、指先の左側部が指掛部80に当たってその位置に留まることになる。この時、操作レバー12の指掛け用突起70は、指の根元から中間部辺りの位置で、その指の右側部に当たっている状態になっているから、操作レバー12の反時計回り方向への回転を完全に止めることになる。従って、遊技者は、操作レバー12を所望の回転位置に留めるために無理な力を掛ける必要が一切なくなる。
また、本発明の指保持片53は、必要に応じて操作レバー12と同じ回転中心軸線上にて左右両方向へ360°移動させることができる。具体的には、指保持片53を移動させる場合、指保持片53の指掛部80を移動させたい方向に押して、指保持片53に対し円周方向に少し大きめの力を加えてやる。すると、指保持片53の下端に形成されている弾性係脱部83,83の小突起84,84は、前記ハンドル基部50の周溝57に形成されている係合部59との係合が一旦解除され、隣接する係合部59に係合することになる。そして、指保持片53が所望の位置まで移動するまで、この動作を繰り返し、当該位置で小突起84を係合部59の小孔60に再び係合させてやれば、指保持片53を再度回転不能にすることができる。これにより、遊技者は指保持片53を常に最適な場所に位置させることができ、ひいては、操作レバー12を常に最適な回転角度に保持しておくことができる。また、係合部59の小孔60は、僅かな間隔を離して密に開設されていることから、指保持片53の位置を微調整することができ、遊技者が望む操作レバー12の位置を確実に維持することができる。なお、指保持片53の移動は、指保持片53がハンドル基部50の周溝57内を摺動しながら、より具体的には、指保持片53の摺動部82が周溝57内の案内溝61を摺動しながらなされるので、指保持片53はハンドル基部50の外周を旋回するように移動することになる。
ちなみに、遊技者によっては、指保持片53を必要としない場合もあるが、この場合、指保持片53を大きく移動させ、ハンドル基部50の下側に位置させることもできる。これにより、指保持片53を不要と考える遊技者にも対応することが可能である。
(第2実施の形態)
次に、本発明の第2実施の形態を図10乃至図12に基づいて説明する。なお、この第2実施の形態に示した発明は、前記第1実施の形態と多くの構成が共通するので、同一の構成部分については同一の符号を付すことにより説明を省略し、以下、相違する構成部分についてのみ説明する。
この第2実施の形態では、ハンドル基部50の拡径部56の周溝57内に形成される係合部90の構成、及び該係合部90に係合される指保持片53の被係合部の構成が上記第1実施の形態と異なっている。具体的には、拡径部56の周溝58内部の後側であって拡径部56の内壁面に内歯歯車状の係合部90が周設されている。また、周溝57の底壁91が小径筒状に形成されている。さらに、指保持片53の下部には、円弧状の係脱部92が形成されている。すなわち、指保持片53の指掛部80及び指置部81が形成されている上部に対して横断面コ字状に連なるように円弧状の係脱部92が形成されている。そして、この係脱部92の外周面(上面)にラック歯93が形成されており、係脱部92の下面には下方へ突出する突起94が設けられている。また、係脱部92の下面と突起92の間にわずかな隙間が形成されており、この隙間に弓形に形成された板バネからなる弾性材95の中間部を挿入することで弾性材95を係脱部92下面の突起94に固着している。さらに、弾性材95の両端部を周溝57の底壁91の外周面に摺動可能に当接させると共に、係脱部92を係合部90に対向するように配置させている。
第2実施の形態では、上記のように構成したことから、常態において、指保持片53は、弾性材95の弾性によって外向きに付勢されており、その結果、指保持片53の係脱部92に形成されたラック歯93がハンドル基部50の周溝58内の内歯歯車状の係合部90に係合することになる。このため、常態において、指保持片53は移動不能となる。他方、図11に矢印で示したように、遊技者が指保持片53を弾性材95の弾性に抗して内向きに押圧すると、指保持片53の係脱部92に形成されたラック歯93とハンドル基部50の周溝58内の内歯歯車状の係合部90の係合が解除される。そして、指保持片53を押圧した状態のまま、指保持片53を移動させれば、指保持片53を所望の位置に調整しながら移動させることができる。
このように、常態においては、移動不能となった指保持片53の指掛部80に打球発射ハンドル11を握る遊技者の指先を接触させておけば、遊技中に操作レバー12を所望の回転状態に安定的に保持することができる一方、遊技者が必要に応じて指保持片53を移動させたい場合には、指保持片53を内向きに押圧するという簡単な操作のみで、指保持片53を左右両方向へ自由に移動させることができる。そして、指保持片53が所望の位置に来たらその押圧をやめれば、係脱部92と係合部90とが再び係合し、指保持片53は再び回転不能な状態となる。このため、第2実施の形態に示した構成によれば、指保持片53をより簡単に任意位置に移動させて利用することができる。
(第3実施の形態)
次に、本発明の第3実施の形態を図13乃至図16に基づいて説明する。なお、この第3実施の形態に示した発明は、前記第1・第2実施の形態と多くの構成が共通するので、同一の構成部分については同一の符号を付すことにより説明を省略し、以下、相違する構成部分についてのみ説明する。
この第3実施の形態では、図13に示すように、パチンコ遊技機Pの前面に球保持片53を移動させるために、遊技者が自由に回転操作し得る摘子100を備えたコントローラ101が設けられている。なお、このコントローラ101は、摘子100の回転角度を電気信号に変換して出力し得る可変抵抗器、ロータリーエンコーダ等の装置である。一方、打球発射ハンドル11のハンドル基部50内には、図14に示したように、コントローラ101から得られた電気信号に従って回転するサーボモータ102が設けられている。なお、図14に示した指保持片53は、第1実施の形態、及び第2実施の形態に示したものと同様、操作レバー12の奥部で、操作レバー12と同じ回転中心軸線上にて操作レバー12とは独立して移動可能になるようにハンドル基部50の外周に配設されている。
さらに、この第3実施の形態に示すものは、指保持片53とサーボモータ102が遊星歯車機構を介して連結されている。この機構につき、より詳細に説明すると、ハンドル基部50の内部に設けられている軸受け部58の外周に回転筒体103が回転自在に設けられている。また、この回転筒体103は、その前後両端部に外向き歯車104と外向き歯車105とがそれぞれ形成されている。一方、ハンドル基部50の内周面であって、回転筒体103の歯車105と対向する位置には、内歯歯車106が形成されている。さらに、指保持片53の後面側に支軸107を介して遊星歯車108が固設されている。そして、回転筒体103の歯車105とハンドル基部の内周面の内歯歯車106の間に遊星歯車108を配置して遊星歯車108を外向き歯車105及び内歯歯車106に噛合させている。さらに、回転筒体103の後ろ側にサーボモータ102が設けられており、このサーボモータ102の回転軸に固設されたピニオン109に回転筒体13の後端側の外向き歯車104を噛合させている。このため、サーボモータ102の回転軸が回転しピニオン109、及び回転筒体103が回転すると、その回転は外向き歯車105を介して遊星歯車108を回転させ、ひいては遊星歯車108が固設されている指保持片53も移動することになる。この時、遊星歯車108は、内歯歯車106にも噛合していることから、指保持片53をサーボモータ102の回転数に対して大幅に減速して回転させ、遊技者が操作する摘子100の回転角度に追従して指保持片53を所望の位置に移動させることができる。なお、指保持片53とサーボモータ102の間に遊星歯車機構を介在させたことから、サーボモータ102が停止している時に、遊技者の手が指保持片53に触れるなどして指保持片53に外力が加えられたとしても、指保持片53はその位置に固定され、指保持片53が無用に動いてしまうことはない。このように第3実施の形態に示した打球発射ハンドル11では、遊技者がパチンコ遊技機Pの前面に設けられたコントローラ101を操作するのみでサーボモータ102の回転が制御され、それに伴って指保持片53を所望の位置に保持させることができるので、指保持片53をより簡単に任意位置に移動させて利用することができる。
一方、図16に示したものは、上記第3実施の形態のピニオン109に代えて螺旋状のウオーム110を設けると共に、上記第3実施の形態の回転筒体65に形成された外向き歯車104に代えてウオーム歯車111を設けて構成している。このようにウオーム歯車機構を介在させることによって、ウオーム110からの動力が回転筒体65へスムースに伝達されることになる一方、その反対には動力が伝達されないので、指保持片53に加えられる外力によって指保持片53が動いてしまうという弊害をより完全に防止することができる。
なお、上記実施の形態において、指保持片53が略扇形に成形されたものを例として示したが、指保持片の形状はこれに限られず、本発明の目的を達成しうるものであれば、種々の形状を選択することが可能である。また、上記実施の形態では、指保持片53を指掛部80と指置部81によって円弧状の窪みを持つように形成する例を示したが、これに限られず、例えば、指先を挿入し得るような内径のリング状に形成してもよい。要するに、打球発射ハンドル11を握る遊技者の指先がしっかりと捕捉されるような形状となっていれば、任意の形状を選択することが可能である。また、上記実施の形態において、指保持片53は円周方向であれば左右どちらでも移動可能とする例を示したが、指保持片の移動方向は少なくとも左右いずれか一方側に移動可能に構成すればよく、その場合、復帰バネ75の付勢方向には移動しないように構成することで確実に操作レバー12の位置を維持することが可能となる。
11 打球発射ハンドル
12 操作レバー
50 ハンドル基部
53 球保持片
70 指掛け用突起
80 指掛部

Claims (2)

  1. 遊技球を遊技領域に発射させる発射装置を作動させるための打球発射ハンドルを備えた遊技機において、
    前記打球発射ハンドルは、
    遊技機本体の前面に突設されるハンドル基部と、
    前記ハンドル基部に回動自在に設けられ、初期位置からの回動角度によって打球発射強度を調整し得ると共に、その外周に指掛け用突起が形成された操作レバーと、
    前記操作レバーを前記初期位置に常時付勢する付勢手段と、
    前記ハンドル基部に設けられ前記操作レバーの指掛け用突起に指を掛けた状態で該指の先端が接触可能な指掛部が形成されていると共に周方向に対して所定幅内に収まる片状に形成された指保持片とからなり、
    前記指保持片は、前記操作レバーと同じ回転中心軸線上にて左右両方向へ移動可能であり、且つ所定位置で固定可能に形成されていることを特徴とする遊技機。
  2. 前記ハンドル基部に係合部を形成すると共に、前記指保持片に該係合部と係合する係脱部を形成し、
    常態では前記指保持片の係脱部が前記指保持片の係合部に係合することで前記指保持片は移動不能となる一方、
    前記指保持片に所定以上の力が加えられると前記係脱部と前記係合部との係合が解除されて前記指保持片が移動可能となることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
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