JP6037308B2 - 植物バイオマスの増産方法 - Google Patents
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Description
本明細書は、植物バイオマス量の増産に有効な遺伝子及びその利用を提供する。
(2)本葉展開後の前記植物体のバイオマス量を増大させる、(1)に記載の生産方法。
(3)前記外来遺伝子は、植物細胞中でDNA二本鎖切断活性を有するタンパク質の産生を促進する、(1)又は(2)に記載の生産方法。
(4)前記外来遺伝子は、DNA二本鎖切断活性を有するタンパク質をコードする遺伝子である、(1)〜(3)のいずれかに記載の生産方法。
(5)前記外来遺伝子は、エンドヌクレアーゼをコードする遺伝子である、(1)〜(4)のいずれかに記載の生産方法。
(6)前記外来遺伝子は、配列番号2で表されるアミノ酸配列と95%以上の同一性を有し、DNA二本鎖切断活性を有するタンパク質をコードする、(1)〜(5)のいずれかに記載の生産方法。
(7)前記外来遺伝子は、カリフラワーモザイクウイルス35Sプロモーター又はシロイヌナズナSIG2プロモーターによって作動可能に備えられる、(1)〜(6)のいずれかに記載の生産方法。
(8)前記植物細胞におけるRAD51のオルソログ遺伝子の発現量が、宿主細胞である前記植物細胞の2倍未満である、(1)〜(7)のいずれかに記載の生産方法。
(9)DNA二本鎖切断を促進する外来遺伝子を植物細胞に導入して、形質転換植物細胞を取得する工程と、前記形質転換植物細胞からバイオマス増大能を取得した植物体を取得する工程と、を備える、植物体の生産方法。
(10)DNA二本鎖切断を促進する外来遺伝子を保持し倍数性が増大された植物細胞を有する、形質転換植物体。
(11)DNA二本鎖切断を促進する外来遺伝子を保持し倍数性が増大された形質転換植物体を親植物体とする、交配によって得られる植物体。
(12)(10)又は(11)の植物体の種子。
(13)(10)又は(11)に記載の植物体である第1の植物体と第2の植物体とを用いて交配によりバイオマス増大能を有する植物体を取得する、バイオマス量の増大能を有する植物体の生産方法。
(14)(10)又は(11)の植物体のバイオマスを原料として発酵する工程を備える、有用物質の生産方法。
(15)DNA二本鎖切断活性を有するタンパク質をコードするDNAを含む、植物バイオマス増大剤。
エンドリデュプリケーションレシオ=(8C+16C+32C)/(2C+4C+8C+16C+32C)×100
(ただし、2C、4C等、倍数体の数値は、それぞれ当該倍数性の細胞数を表す。)
本明細書は、DNA二本鎖切断を促進する遺伝子を開示する。本遺伝子は、DNA二本鎖切断促進するタンパク質の産生を促進し、又は該タンパク質をコードする遺伝子であってもよい。また、本遺伝子はエンドヌクレアーゼをコードする遺伝子であってもよい。エンドヌクレアーゼは、ホスホジエステル結合を加水分解することにより、核酸を分解する酵素である。エンドヌクレアーゼは制限酵素であってもよい。エンドヌクレアーゼをコードする遺伝子は、動物、植物のほか微生物においても広く存在しており、公知のエンドヌクレレアーゼをコードする遺伝子から適宜選択して用いることができる。
RAD51遺伝子及びそのオルソログ遺伝子の発現量が、宿主細胞の3倍未満であることが好ましい。RAD51遺伝子がコードするRAD51は、DNA二本鎖が切断された場合に、DNAの損傷を修復する機能を有することが知られている。即ち、本遺伝子によってDNA二本鎖が切断された場合に、DNAは修復されにくくなる。好ましくは2倍未満であり、さらに好ましくは1.5倍未満である。
対象となる植物、換言すると変異体植物のもととなる植物としては、特に限定されないが、例えば、双子葉植物、単子葉植物、例えばアブラナ科、イネ科、ナス科、マメ科、ヤナギ科等に属する植物(下記参照)が挙げられる。
アブラナ科:シロイヌナズナ(Arabidopsis thaliana)、アブラナ(Brassica rapa、Brassica napus)、キャベツ(Brassica oleracea var. capitata)、ハクサイ(Brassica rapa var. pekinensis)、チンゲンサイ(Brassica rapa var. chinensis)、カブ(Brassica rapa var. rapa)、ノザワナ(Brassica rapa var. hakabura)、ミズナ(Brassica rapa var. lancinifolia)、コマツナ(Brassica rapa var. peruviridis)、パクチョイ(Brassica rapa var. chinensis)、ダイコン(Brassica Raphanus sativus)、ワサビ(Wasabia japonica)など。
ナス科:タバコ(Nicotiana tabacum)、ナス(Solanum melongena)、ジャガイモ(Solaneum tuberosum)、トマト(Lycopersicon lycopersicum)、トウガラシ(Capsicum annuum)、ペチュニア(Petunia)など。
マメ科:ダイズ(Glycine max)、エンドウ(Pisum sativum)、ソラマメ(Vicia faba)、フジ(Wisteria floribunda)、ラッカセイ(Arachis. hypogaea)、ミヤコグサ(Lotus corniculatus var. japonicus)、インゲンマメ(Phaseolus vulgaris)、アズキ(Vigna angularis)、アカシア(Acacia)など。
キク科:キク(Chrysanthemum morifolium)、ヒマワリ(Helianthus annuus)など。
ヤシ科:アブラヤシ(Elaeis guineensis、Elaeis oleifera)、ココヤシ(Cocos nucifera)、ナツメヤシ(Phoenix dactylifera)、ロウヤシ(Copernicia)など。
ウルシ科:ハゼノキ(Rhus succedanea)、カシューナットノキ(Anacardium occidentale)、ウルシ(Toxicodendron vernicifluum)、マンゴー(Mangifera indica)、ピスタチオ(Pistacia vera)など。
ウリ科:カボチャ(Cucurbita maxima、Cucurbita moschata、Cucurbita pepo)、キュウリ(Cucumis sativus)、カラスウリ(Trichosanthes cucumeroides)、ヒョウタン(Lagenaria siceraria var. gourda)など。
バラ科:アーモンド(Amygdalus communis)、バラ(Rosa)、イチゴ(Fragaria)、サクラ(Prunus)、リンゴ(Malus pumila var. domestica)など。
ナデシコ科:カーネーション(Dianthus caryophyllus)など。
ヤナギ科:ポプラ(Populus trichocarpa、Populus nigra、Populus tremula)など。
イネ科:トウモロコシ(Zea mays)、イネ(Oryza sativa)、オオムギ(Hordeum vulgare)、コムギ(Triticum aestivum)、タケ(Phyllostachys)、サトウキビ(Saccharum officinarum)、ネピアグラス(Pennisetum pupureum)、エリアンサス(Erianthus ravenae)、ミスキャンタス(ススキ)(Miscanthus virgatum)、ソルガム(Sorghum)スイッチグラス(Panicum)など。
ユリ科:チューリップ(Tulipa)、ユリ(Lilium)など。
フトモモ科:ユーカリ(Eucalyptus camaldulensis、Eucalyptus grandis)など。
植物細胞として、例えば、単子葉植物及び双子葉植物由来の植物細胞を用いることができる。また、穀物植物由来の細胞であってもよい。植物細胞としては、例えば、上記した各種植物体の細胞が挙げられる。また、植物細胞には、懸濁培養細胞等の培養細胞の他、プロトプラスト、カルスも含まれる。また、植物細胞には、苗条原基、多芽体、毛状根などのほか、葉の切片等の植物体中の細胞も含まれる
植物体とは、植物の葉、茎、花、子実、根茎部を含む。本明細書において、バイオマス量の増大とは、植物体の重量が増加することをいう。重量は、乾燥重量であってもよく、湿潤重量であってもよい。また、重量は、植物体全体の重量であってもよく、葉のみ、葉と茎のみ、子実のみ、あるいは、根のみのように、植物体の一部の重量であってもよい。例えば、トウモロコシからバイオマスエタノールを得ることを目的としている場合、トウモロコシのバイオマス量は、子実であることが好ましく、葉と茎であってもよい。また、植物バイオマス増大能を有するとは、本遺伝子が発現していない植物体と比較して、好ましくは2%以上、より好ましくは5%以上、一層より好ましくは10%以上、一層より好ましくは20%以上、一層より好ましくは30%以上、一層より好ましくは35%、一層より好ましくは40%以上、一層より好ましくは45%以上、最も好ましくは50%以上、バイオマス量が増大していることを意味している。
植物の種子の中の胚にすでに存在する葉を子葉という。種子が発芽すると、最初に子葉が出現する。続いて生長の過程で本葉が出現する。即ち、本葉とは子葉以外の通常の葉である。播種後に本葉が展開するまでの日数は、植物によって異なり、例えば、シロイヌナズナは7日程度で本葉が展開する。上述したように、従来技術では、エンドリデュプリケーションの誘発によって、本葉展開後の生長が阻害され、バイオマス量は減少している(特許文献1)。これに対して、本明細書で開示する技術では、本葉展開後においてバイオマス量を増大させることができる。
上述のように、DNA二本鎖切断促進する遺伝子は、DNA二本鎖切断促進するタンパク質の産生を促し、又は該タンパク質をコードするものが含まれる。DNA二本鎖切断促進するタンパク質(以下、本タンパク質ともいう。)とは、核酸分解酵素のうち、DNA二本鎖が切断可能な酵素である。例えば、DNA及びRNAを分解可能なヌクレアーゼと、DNAを分解可能で、かつ、RNAを分解不可能なデオキシリボヌクレアーゼがある。切断形態による分類では、エンドヌクレアーゼとエキソヌクレアーゼとがある。エンドヌクレアーゼは、核酸の内部を切断する酵素であり、例えば、哺乳類由来デオキシリボヌクレアーゼ、マイクロコッカルヌクレアーゼがある。エキソヌクレアーゼは、核酸の末端からヌクレオチドを1個ずつ外す酵素であり、例として、Bal31ヌクレアーゼ、エキソヌクレアーゼI、エキソヌクレアーゼIII、λエキソヌクレアーゼがある。切断形態の相違を考慮すると、エンドヌクレアーゼは、エキソヌクレアーゼに比べ、DNA修復を促進しやすく、結果として、植物細胞の倍数性をより増大させ、植物体のバイオマスを増大させると考えられる。さらに、エンドヌクレアーゼは、制限酵素であってもよい。制限酵素には、認識する塩基の数が4〜8塩基のいずれであってもよい。また、DNA2本鎖をまっすぐ平滑末端で切断する制限酵素であっても、1本鎖が突出した粘着末端で切断する制限酵素であってもよい。制限酵素の例として、TspRI、Tsp45I,Sse9I,MseI,CviAII等が挙げられる。好ましくはMspI,DpnI,HaeIII,AvaII,EcoRI,EcoRII,HinfI,XbaI,HpaI,NotI,SwaI,SgrAIであり、さらに好ましくはTaqIである。さらに、TaqI遺伝子がコードするTaqIタンパク質も、配列番号2で表されるアミノ酸配列を有する制限酵素である。TaqIタンパク質は、5‘−TCGA−3’の4塩基配列を認識すると、TとCの間に切れ目を入れ、粘着末端でDNA二本鎖を切断する。TaqIタンパク質の態様としては、配列番号2で表されるアミノ酸配列を有するタンパク質のみならず、その変異体を含む。
本タンパク質の他の一態様としては、例えば、配列番号1で表される塩基配列からなるDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズするDNAによってコードされるタンパク質であって、TaqIタンパク質と機能的に同等なタンパク質が挙げられる。このようなDNAは、典型的には、配列番号1で表される塩基配列と、塩基配列全体での同一性が、少なくとも30%以上、好ましくは40%以上、より好ましくは50%以上、より好ましくは70%以上、さらに好ましくは80%以上であり、より一層好ましくは85%以上であり、さらに一層好ましくは90%以上であり、より一層好ましくは95%以上であり、さらに一層好ましくは98%以上であり、さらにまた一層好ましくは99%以上である。
本明細書のベクターは、上記DNAを含むことができる。本ベクターは、上記DNAのほか、植物細胞内で本DNAの発現を増強するためのベクターとすることができる。本ベクターは、宿主細胞(植物細胞)内の染色体上の内在性の本遺伝子の有無に関わらず、本遺伝子を外来性DNAとして導入して、結果として、本遺伝子の発現を増強することを意図することができる。特に、配列番号1で表される塩基配列を有するDNAを含むベクターは、このDNAの発現を増強するような、具体的には発現量を増大させるようなプロモーターの制御可能にプロモーターの下流域に連結されていることが好ましい。なお、本ベクターが、相同組換え等により、植物細胞内の染色体上の内在性の本遺伝子の発現を増強するように意図されることを排除するものではない。
本明細書の開示によれば、本ベクターが導入されて、本遺伝子を保持する形質転換細胞も提供される。本明細書に開示される形質転換植物体は、こうした形質転換細胞を含んでいる。本形質転換体は、形質転換前に比較して本遺伝子の発現が増強されている。増強される本遺伝子は、植物体に内在する遺伝子であってもよいし、外来性の遺伝子であってもよい。これらの双方であってもよい。また、遺伝子の発現が増強されているとは、遺伝子の発現量(本遺伝子の一次転写産物の量ほか、本遺伝子がコードするタンパク質の生産量)が形質転換前よりも増大しているか、あるいは当該タンパク質の活性が形質転換前よりも増大していることを意味している。本遺伝子の発現の増強の結果、本遺伝子の発現量が増大するとともに本タンパク質の活性自体が増大していてもよい。
本明細書に開示される植物バイオマスの生産方法は、DNA二本鎖切断を促進する外来遺伝子を保持した植物細胞を有する植物体を育成する工程を備えることができる。本明細書の生産方法によれば、バイオマス量を増大させることができ、バイオマス量の大きな植物体を得ることができる。特に、本葉展開後においてバイオマス量が増大した植物体を得ることができ、増大した植物バイオマスを得ることができる。育成工程は、当業者であれば、本植物体の種類に応じて適宜設定することができる。本生産方法で育成対象となる植物体は、本形質転換植物体又は当該植物体から交配により取得した植物体が挙げられる。
本明細書に開示される植物体の生産方法は、DNA二本鎖切断を促進する外来遺伝子を植物細胞に導入して、形質転換植物細胞を取得する工程と、前記形質転換植物細胞からバイオマス増大能を取得した植物体を取得する工程と、を備えることができる。形質転換細胞の取得及び植物体の取得については既に説明したとおりである。バイオマス増大能を獲得した植物体は、再生植物体の大きさ、本遺伝子の発現量、RAD51遺伝子の発現量、倍数性(エンドリデュプリケーションレシオ)の評価によって適宜選択することができる。
本明細書に開示される有用物質の生産方法は、本植物体のバイオマスを原料として発酵する工程を備えることができる。有用物質の例として、エタノールやブタノールなどのバイオ燃料、工業用原料、食品等が挙げられる。発酵に用いる微生物及び発酵条件は、当業者であれば適宜設定できる。微生物は、大腸菌などの前核微生物、カビや酵母などの真核微生物などを用いることができ、好ましくは,Saccharomyces cerevisiaeなどの酵母である。
本明細書の開示によれば、植物体において、本遺伝子の発現を調節することを特徴とする、バイオマス量の増大量を調節する方法が提供される。本明細書に開示の調節方法によれば、本遺伝子の導入量を調節することで、バイオマス量の増大の程度を調節することができる。植物体において本遺伝子の導入量を調節することには、既に説明したように、遺伝子工学的にあるいは交配によりかかる特性を有する植物体を作製することが含まれる。また、本遺伝子を有していないあるいは本遺伝子が機能していない植物体と交配させることもできる。
本明細書の開示によれば、植物バイオマス増大能を判定する方法が提供される。すなわち、被検植物体又はその一部における本遺伝子の発現解析を実施する工程を備えることを特徴とする、方法が提供される。「植物バイオマス増大能を判定する」とは、既存品種におけるバイオマス増大能の判定のみならず、交配や遺伝子組換え技術による新しい品種における植物バイオマス増大能の判定も含まれる。また、被検植物体の一部としては、植物の器官、組織及び細胞であってもよい。
本明細書の開示によれば、DNA二本鎖切断活性を有するタンパク質をコードするDNAを含む植物バイオマス増大剤が提供される。なお、本タンパク質については既に説明したとおりである。また、TaqIタンパク質は、DNA二本鎖切断活性を有するタンパク質の一例である。
出芽酵母用プラスミドpHS141(特許第4158920)を鋳型として、PCR法によってTaqI遺伝子を増幅した。PCR反応は、制限酵素サイト(BamHI,SacI)を付加したプライマー(BamHI−TaqI−F(配列番号3),TaqI−ScaI−R(配列番号4))とを用い、PrimeSTAR HS DNA Polymerase(タカラバイオ社製)により行った。さらに、増幅したTaqI遺伝子をTOPO TA Cloning Kit(Invitrogen社製)を用いて、TA−Cloning用pCR2.1にサブクローニングした。
得られたTaqI遺伝子を用いたPCR法によってTaqI−NLS遺伝子を作製した。PCR反応は、NLS配列を付加したプライマーTaq−NLS−SacI−R(配列番号5)を用い、PrimeSTAR HS DNA Polymeraseにより行った。さらに、増幅したTaqI−NLS遺伝子をTOPO TA Cloning Kit(Invitrogen社製)を用いて、TA−Cloning用pCR2.1にサブクローニングした。
シロイヌナズナ幼葉を液体窒素凍結下で粉砕したものと、DNeasy Plant Mini Kit(Qiagen社製)とを用いて、ゲノムDNAを調製した。調製したゲノムDNAを鋳型とし、PCR法によってシロイヌナズナのSIG2 (SIGMA SUBUNIT OF CHLOROPLAST RNA POLYMERASE)(At1g08540)のプロモーター部分(AtSIG2プロモーター)を増幅させた。PCR反応には、制限酵素サイト(SalI、BamHI)を付加したプライマー(SalI−AtSIG2−F(配列番号6)、AtSIG2−BamHI−R(配列番号7))を用いた。
植物発現用ベクターpBI121(CLONTECH社製)を制限酵素HindIII及びBamHI で処理した。次に、オリゴヌクレオチド(Linker−F2(配列番号8)、Linker−R2(配列番号9))を等量混合し、96℃で10min、その後室温に2時間静置した。静置後のオリゴヌクレオチド混合物と、上記制限酵素処理したpBI121と、DNA Ligation Kit <Mighty Mix>(タカラバイオ社製)と、によりライゲーション反応を行い、プロモータークローニングベクターpBI101N2を作製した。
作製したプロモータークローニングベクターpBI101N2に、作製したTaqI−NLS遺伝子をサブクローニングし、プロモータークローニング用ベクターpBI TaqI−NLSを作製した。
植物発現用ベクターpBI121(プロモーターとして、cauliflower mosaic virus(CaMV)35s promoterを含む)に、作製したTaqI−NLS遺伝子をサブクローニングし、植物発現用ベクターpBI 35S:TaqI−NLSを作製した。
作製したプロモータークローニング用ベクターpBI TaqI−NLSに、取得したAtSIG2プロモーターをサブクローニングし、植物発現用ベクターpBI AtSIG2:TaqI−NLSを作製した。
作製した植物発現用ベクターpBI AtSIG2:TaqI−NLSをアグロバクテリウム法によって、シロイヌナズナCol−0株に導入した。また、作製した植物発現用ベクターpBI 35S:TaqI−NLSをアグロバクテリウム法によって、シロイヌナズナ1406株に導入した。
得られたAtSIG2:TaqI−NLS遺伝子が導入されたシロイヌナズナの形質変換体を交配し、AtSIG2:TaqI−NLS遺伝子がホモに挿入された#2011,#2046,#2059系統を取得した。#2011,#2046,#2059系統、及びCol−0野生株の種子をMS寒天培地に播種し、22℃、16時間明期8時間暗期、光強度約30〜50μmol/m2/secの人工気象室で3週間育成した。この時点において、各々の植物体は、すでに本葉が展開している。得られたそれぞれの系統につき、10〜14個の植物体のバイオマス量の測定結果を図1に示す。図1に示すように、#2011,#2046,#2059系統の平均生重量は、それぞれ19.5mg,18.5mg,15.6mgであった。一方において、Col−0野生株の平均バイオマス量は、11.3mgであった。即ち、#2011,#2046,#2059系統の平均バイオマス量は、Col−0野生株の平均バイオマス量に対して、それぞれ73%,64%,39%増加していた。バイオマス量が増加した植物体の割合は、#2011系統では10個体中6個体、#2046系統では10個体中6個体、#2059系統では10個体中5個体であった。
上述の#878系統及び1406野生株の種子をMS寒天培地に播種し、22℃、16時間明期8時間暗期、光強度約30〜50μmol/m2/secの人工気象室で3週間育成した。その際に、MS寒天培地を縦に置き、植物の根が寒天の表面を這うように生長させた。播種から8,9,12日後に根の長さを測定し、8個体について平均値を求めた。結果を図3に示す。図3に示すように、#878系統について、8,9,12日後の平均の根の長さは、それぞれ、13.5mm,20.2mm,46.7mmであった。一方において、1406野生株について、8,9,12日後の平均の根の長さは、それぞれ、10.1mm,14.3mm,35.1mmであった。即ち、#878系統の平均の根の長さは、1406野生株の平均の根の長さに対して、8日後では34%、9日後では41%、12日後では33%増加していた。即ち、播種から8〜12日後という初期の段階においても、TaqI遺伝子を保持した植物細胞を有する植物体の植物バイオマスが増大している。
#2011,#2046,#2059系統、及びCol−0野生株ついて、バイオマス量測定後のロゼット葉の第一葉、第二葉を切り取り、CyStain(登録商標) UV Precise Pキット(PARTEC社製)を用いて核の抽出とゲノムDNAのDAPI染色を行った。ゲノムDNA染色後の核をフローサイトメトリCell Lab Quanta SC MPL(ベックマン・コールター社製)に供し、葉細胞の倍数性レベルを測定した。結果を図4に示す。図4によれば、#2011,#2046,#2059系統のそれぞれは、Col−0野生株と比較して、2C(二倍体)の量に大きな差はない。4C(四倍体)の量については、#2011,#2046,#2059系統のそれぞれは、Col−0野生株より少ない一方、8C(八倍体),16C(十六倍体)の量については、#2011,#2046,#2059系統のそれぞれで、Col−0野生株より多く存在している。即ち、#2011,#2046,#2059系統の倍数性レベルは、Col−0野生株の倍数性レベルよりも高い。このことから、TaqI遺伝子を保持した植物細胞を有する植物体では、倍数性が増大していることがわかる。
エンドリデュプリケーションレシオ=
(8C+16C+32C)/(2C+4C+8C+16C+32C)×100
(ただし、2C、4C等、倍数体の数値は、それぞれ当該倍数性の細胞数を表す。)
#878系統及び1406野生株について、#2011,#2046,#2059系統、及びCol−0野生株の場合と同一の手順によって、葉細胞の倍数性レベルを測定した。結果を図6に示す。図6によれば、#878系統は、1406野生株と比較して、2C,4Cの量は少ない。一方において、#878系統における8C,16Cの量は、1406野生株より多く存在している。即ち、#878系統の倍数性レベルは、1406野生株の倍数性レベルよりも高い。このことからも、TaqI遺伝子を保持した植物細胞を有する植物体では、倍数性が増大していることがわかる。
上述のTaqI−NLS遺伝子がホモに挿入された#878系統の種子と1406野生株の種子とをMS寒天培地に播種し、22℃、16時間明期8時間暗期、光強度約30〜50μmol/m2/secの人工気象室で2週間育成後、RNeasy plant mini kit(Quiagen,Valencia, CA)を用いて、全RNAを抽出した。得られたRNAのうち、mRNAの定量を、HIGH Capacity RNA−to−cDNAtm Kit、Power SYBR Green PCR Master Mix、及びABI PRISM 7000(Lifetechnologies,Carlsbad,CA)を用いて、定量的リアルタイムPCRによって行った。以下に示すプライマーを用いて、TaqI遺伝子、RAD51遺伝子、AtACT2遺伝子の、それぞれのmRNAを定量し、TaqI遺伝子の発現量、RAD51遺伝子の発現量について、AtACT2遺伝子の発現量に対する相対値を求めた。上述したように、RAD51遺伝子がコードするRAD51は、DNA二本鎖が切断された場合に、DNAの損傷を修復するために機能するタンパク質である。図8には、#878系統と1406野生株についてのTaqI遺伝子の発現量の相対値を示す。1406野生株では、TaqI遺伝子が全く発現していないのに対し、#878系統では、TaqI遺伝子が発現していることがわかる。即ち、細胞の倍数性の増大と植物バイオマスの増大とは、TaqI遺伝子の発現が原因となっていることが確認された。
TaqI-R QRT: TTCTCTTCTCGTGGGCTTGT(配列番号11)
AtACT2-F RT: CTGTTGACTACGAGCAGGAGATGGA(配列番号12)
AtACT2-R RT: GACTTCTGGGCATCTGAATCTCTCA(配列番号13)
RAD51-F RT: CGAGGAAGGATCTCTTGCAG(配列番号14)
RAD51-R RT: GCACTAGTGAACCCCAGAGG(配列番号15)
Claims (14)
- TaqI、Tsp45I及びSse9Iからなる群から選択される1又は2以上の制限酵素をコードする外来遺伝子を発現可能に保持した植物細胞を有するバイオマス増大能を取得した植物体を本葉展開後も育成する工程を備え、
前記植物体は、前記外来遺伝子を核内局在化シグナルに連結して備え及び/又は前記外来遺伝子をホモで備え、
前記植物細胞におけるRAD51のオルソログ遺伝子の発現量が、宿主細胞である前記植物細胞の2倍未満である、植物バイオマスの生産方法。 - 前記RAD51のオルソログ遺伝子の発現量が、宿主細胞である前記植物細胞の1.5倍未満である、請求項1に記載の生産方法。
- 前記RAD51のオルソログ遺伝子の発現量が、宿主細胞である前記植物細胞の1.2倍未満である、請求項2に記載の生産方法。
- 前記植物体は、前記外来遺伝子を核内局在化シグナルに連結して備えるとともにホモで備える、請求項1〜3のいずれかに記載の植物バイオマスの生産方法。
- 前記植物体又はその一部におけるエンドリデュプリケーションレシオが15%以上である、請求項1〜4のいずれかに記載の生産方法。
- 前記エンドリデュプリケーションレシオが20%以上である、請求項5に記載の生産方法。
- 前記外来遺伝子は、配列番号2で表されるアミノ酸配列と95%以上の同一性を有し、DNA二本鎖切断活性を有するタンパク質をコードする、請求項1〜6のいずれかに記載の生産方法。
- 前記外来遺伝子は、カリフラワーモザイクウイルス35Sプロモーター又はシロイヌナズナSIG2プロモーターによって作動可能に備えられる、請求項1〜7のいずれかに記載の生産方法。
- TaqI、Tsp45I及びSse9Iからなる群から選択される1又は2以上の制限酵素をコードする外来遺伝子を植物細胞に導入して形質転換植物細胞を取得する工程と、
前記形質転換植物細胞から前記外来遺伝子を発現可能に保持してバイオマス増大能を取得した植物体を取得する工程と、
を備え、
前記植物体は、前記外来遺伝子を核内局在化シグナルに連結して備え及び/又は前記外来遺伝子をホモで備え、
前記植物細胞におけるRAD51のオルソログ遺伝子の発現量が、宿主細胞である前記植物細胞の2倍未満である、植物バイオマスの生産方法。 - TaqI、Tsp45I及びSse9Iからなる群から選択される1又は2以上の制限酵素をコードする外来遺伝子を保持し、
前記外来遺伝子を核内局在化シグナルに連結して備え及び/又は前記外来遺伝子をホモで備え、
倍数性が増大された植物細胞を有してバイオマス増産能を備え、
前記植物細胞におけるRAD51のオルソログ遺伝子の発現量が、宿主細胞である前記植物細胞の2倍未満である、植物体。 - 請求項10に記載の形質転換植物体を親植物体とする、交配によって得られる植物体。
- 請求項10又は11に記載の植物体の種子。
- 請求項10又は11に記載の植物体である第1の植物体と第2の植物体とを用いて交配によりバイオマス増大能を有する植物体を取得する、バイオマス量の増大能を有する植物体の生産方法。
- 請求項10又は11に記載の植物体のバイオマスを原料として発酵する工程を備える、有用物質の生産方法。
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