JP5874949B2 - 変異体植物、その製造方法及び遺伝的組換え頻度を上昇させる方法 - Google Patents
変異体植物、その製造方法及び遺伝的組換え頻度を上昇させる方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5874949B2 JP5874949B2 JP2011004805A JP2011004805A JP5874949B2 JP 5874949 B2 JP5874949 B2 JP 5874949B2 JP 2011004805 A JP2011004805 A JP 2011004805A JP 2011004805 A JP2011004805 A JP 2011004805A JP 5874949 B2 JP5874949 B2 JP 5874949B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- restriction enzyme
- gene
- plant
- taqi
- enzyme gene
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12N—MICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
- C12N15/00—Mutation or genetic engineering; DNA or RNA concerning genetic engineering, vectors, e.g. plasmids, or their isolation, preparation or purification; Use of hosts therefor
- C12N15/09—Recombinant DNA-technology
- C12N15/63—Introduction of foreign genetic material using vectors; Vectors; Use of hosts therefor; Regulation of expression
- C12N15/79—Vectors or expression systems specially adapted for eukaryotic hosts
- C12N15/82—Vectors or expression systems specially adapted for eukaryotic hosts for plant cells, e.g. plant artificial chromosomes (PACs)
- C12N15/8201—Methods for introducing genetic material into plant cells, e.g. DNA, RNA, stable or transient incorporation, tissue culture methods adapted for transformation
- C12N15/8213—Targeted insertion of genes into the plant genome by homologous recombination
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Genetics & Genomics (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Biomedical Technology (AREA)
- Biotechnology (AREA)
- Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Zoology (AREA)
- Wood Science & Technology (AREA)
- Cell Biology (AREA)
- Microbiology (AREA)
- Plant Pathology (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- Biophysics (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Breeding Of Plants And Reproduction By Means Of Culturing (AREA)
- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
Description
すなわち、本発明に係る変異体植物の製造方法は、対象とする植物細胞内において発現可能な制限酵素遺伝子を当該植物細胞に導入し、当該制限酵素遺伝子を一過的に発現させてゲノムDNAに遺伝的組換えを誘導することで、変異体植物を製造する方法である。また、本発明に係る遺伝的組換え頻度を上昇させる方法は、対象とする植物細胞内において発現可能な制限酵素遺伝子を当該植物細胞に導入し、当該制限酵素遺伝子を一過的に発現させてゲノムDNAに遺伝的組換えを誘導する方法である。
本発明に係る変異体植物の製造方法は、植物細胞内において制限酵素遺伝子を一過的に発現させるか、アグロバクテリウム法により植物細胞内に制限酵素遺伝子を導入することで、ゲノムDNAにおける遺伝的組換え頻度を上げ、再編成されたゲノムDNAを有する変異体植物を製造する方法である。
本発明を適用することができる細胞は、低レベルであっても遺伝的組換えが生じている植物細胞であれば、如何なる種類の植物細胞であっても適用可能であり、当業者であれば容易に選択することができる。
アブラナ科:シロイヌナズナ(Arabidopsis thaliana)、アブラナ(Brassica rapa、Brassica napus)、キャベツ(Brassica oleracea var. capitata)、ハクサイ(Brassica rapa var. pekinensis)、チンゲンサイ(Brassica rapa var. chinensis)、カブ(Brassica rapa var. rapa)、ノザワナ(Brassica rapa var. hakabura)、ミズナ(Brassica rapa var. lancinifolia)、コマツナ(Brassica rapa var. peruviridis)、パクチョイ(Brassica rapa var. chinensis)、ダイコン(Brassica Raphanus sativus)、ワサビ(Wasabia japonica)など。
ナス科:タバコ(Nicotiana tabacum)、ナス(Solanum melongena)、ジャガイモ(Solaneum tuberosum)、トマト(Lycopersicon lycopersicum)、トウガラシ(Capsicum annuum)、ペチュニア(Petunia)など。
マメ科:ダイズ(Glycine max)、エンドウ(Pisum sativum)、ソラマメ(Vicia faba)、フジ(Wisteria floribunda)、ラッカセイ(Arachis. hypogaea)、ミヤコグサ(Lotus corniculatus var. japonicus)、インゲンマメ(Phaseolus vulgaris)、アズキ(Vigna angularis)、アカシア(Acacia)など。
キク科:キク(Chrysanthemum morifolium)、ヒマワリ(Helianthus annuus)など。
ヤシ科:アブラヤシ(Elaeis guineensis、Elaeis oleifera)、ココヤシ(Cocos nucifera)、ナツメヤシ(Phoenix dactylifera)、ロウヤシ(Copernicia)など。
ウルシ科:ハゼノキ(Rhus succedanea)、カシューナットノキ(Anacardium occidentale)、ウルシ(Toxicodendron vernicifluum)、マンゴー(Mangifera indica)、ピスタチオ(Pistacia vera)など。
ウリ科:カボチャ(Cucurbita maxima、Cucurbita moschata、Cucurbita pepo)、キュウリ(Cucumis sativus)、カラスウリ(Trichosanthes cucumeroides)、ヒョウタン(Lagenaria siceraria var. gourda)など。
バラ科:アーモンド(Amygdalus communis)、バラ(Rosa)、イチゴ(Fragaria)、サクラ(Prunus)、リンゴ(Malus pumila var. domestica)など。
ナデシコ科:カーネーション(Dianthus caryophyllus)など。
ヤナギ科:ポプラ(Populus trichocarpa、Populus nigra、Populus tremula)など。
イネ科:トウモロコシ(Zea mays)、イネ(Oryza sativa)、オオムギ(Hordeum vulgare)、コムギ(Triticum aestivum)、タケ(Phyllostachys)、サトウキビ(Saccharum officinarum)、ネピアグラス(Pennisetum pupureum)、エリアンサス(Erianthus ravenae)、ミスキャンタス(ススキ)(Miscanthus virgatum)、ソルガム(Sorghum)スイッチグラス(Panicum)など。
ユリ科:チューリップ(Tulipa)、ユリ(Lilium)など。
フトモモ科:ユーカリ(Eucalyptus camaldulensis、Eucalyptus grandis)など。
対象とする植物細胞内に導入する制限酵素遺伝子としては、特に限定されないが、TaqI、TspRI、Tsp45I、Sse9I、MseI、DnpI及びCviAII等をコードする遺伝子を挙げることができる。
本発明では、上述した制限酵素遺伝子を植物細胞において一過的に発現させるか、上述した制限酵素遺伝子をアグロバクテリウム法により植物細胞に導入する。これらいずれかの方法により、植物細胞を死滅することなくゲノムDNAにおける遺伝的組換え頻度を上げることができる。
方法
(1) Taq I発現用プラスミド作製
Taq I遺伝子を持つTaq Iをクローニングした出芽酵母用プラスミドpHS141(His,V5エピトープタグを含む)を鋳型に下記のオリゴDNAを用いてPCR反応を実施し、Taq I遺伝子断片を取得した。
GAGGCGCGCCATGGCCCCTACACAAGCCCA(配列番号1)
(下線部はAsc I制限酵素認識部位)
GCTTAATTAATCAATGGTGATGGTGATGAT (配列番号2)
(下線部はPac I制限酵素認識部位)
イネ完熟種子から籾殻を除去し、70% エタノールで5分間、アンチホルミン(有効塩素 5%)で約2時間振盪滅菌した。滅菌蒸留水で5回以上洗浄後、カルス誘導培地(Linsmaier and Skoog(LS)培地に2 mg/L 2,4-ジクロロフェノキシ酢酸(2,4-D)、30 g/L ショ糖、2.8 g/L L-プロリンを含む)に玄米を置床し、28 ℃の暗所で5日から6日間培養した。カルス化した種子部分から胚盤部分を摘出し、マンニトール含有培地(カルス誘導培地に0.4 M マンニトールを含む)に置床後、Ochiai-Fukuda T et al. (2006) (J Biotechnol 122:521-527) の方法に従い、パーティクルガン(BIO-RAD社 PDS-1000/He System)を用いて水稲品種日本晴の胚盤由来カルスに遺伝子導入を行った。実際には、プラスミドp35SP-Taq Iと、EGFP (enhanced green fluorescent protein)遺伝子及びブラストサイジン薬剤耐性(ブラストサイジンSデアミナーゼ:bsd)遺伝子を融合したgfbsdを有するプラスミドpAct-gfbsd(図1の下)とを、各2μgずつ混合して、直径0.6μmの金粒子に結合させ、パーティクルガンによる共導入(Co-transformation)を行った。また、ポジティブコントロールとして、pAct-gfbsd遺伝子のみを導入した。遺伝子導入後、28℃で約24時間培養を行い、ブラストサイジンS (BS)選抜培地(カルス誘導培地に10mg/L ブラストサイジン Sを含む)に置床した。BS選抜中のカルスは、26℃、28℃、32℃の各温度の植物用インキュベーターを用いて培養を行い、約2週間毎に新しいBS選抜培地へ継代した。
BS選抜培地上で生育したカルス塊について実体蛍光顕微鏡(Leica社)下で観察を行い、GFP蛍光を発するカルス塊を選抜した。カルス塊の一部をFTAカード(Whatman社)上に乗せ、パラフィルムで覆って上から強く押しつけた後、乾燥させた。直径2 mmのディスクとして打ち抜いた後、FTA精製試薬で3回、TEで2回洗浄して風乾した。乾燥させたディスクを用いてPCRを行い、Taq I遺伝子の染色体への導入を確認した。
(1) イネ胚盤由来カルスにパーティクルガン法を用いて、35S プロモーター制御のTaq I遺伝子と蛍光薬剤選抜マーカーgfbsd遺伝子を共導入(図1)したところ、多くのカルスの枯死とGFP蛍光の減衰が確認された(図2)。
方法
(1) YFP型組換え検出マーカーの作製
相同組換えが生じたことを検出するために、蛍光及び薬剤選抜マーカー遺伝子として、EYFP遺伝子(Clontech社)とbsd遺伝子を6アミノ酸からなるスペーサー配列(GGG CTC CAC GTG GCC GGC)を介して連結し、Act1プロモーター直下に挿入したプラスミドpAct-yfbsdを構築した(図3の上)。pAct-yfbsdのEYFP遺伝子領域内114番目のリジン(AAG)を終止コドン(TAG)に1塩基置換により改変して、YFP蛍光を発しないプラスミドpTG-sEYFPを構築し、受容体マーカー遺伝子(TGマーカー)とした(図3の上から2番目)。一方、pAct-yfbsdの開始コドンから54塩基を欠失させ、さらにyfbsd配列内のSph I制限酵素認識配列(GCATGC)をEco RI制限酵素認識配列(GAATTC)に書き換えたEYFP欠損プラスミドpRS2-dEYFP(Act1プロモーターは除いてある)を構築し、供与体マーカー遺伝子(RSマーカー)とした(図3の上から3番目)。
YFP型組換え検出マーカープラスミドpTG-sEYFP、pRS2-dEYFP及びハイグロマイシン薬剤耐性遺伝子(HYG)を有するプラスミドp35S2P-HYGの3者をそれぞれ1.5μgずつ混合して、パーティクルガン法を用いて、イネ胚盤由来カルスに共導入した(図3の破線枠内)。遺伝子導入後のカルスはN6-ハイグロマイシン選抜培地(N6培地に2 mg/L 2,4-D、30g/L ショ糖、2.8 g/L L-プロリン、50 mg/L ハイグロマイシンを含む)に置床した。ハイグロマイシン選抜中のカルスは、28℃の植物インキュベーターを用いて培養を行い、約2週間毎にハイグロマイシン含有培地へ継代した。生存したカルス塊の一部をFTAカード上に乗せて固定し、PCRによりYFP型組換え検出マーカープラスミドpTG-sEYFPおよびpRS2-dEYFPの両方について染色体挿入を確認した(以後、TG/RSカルスと呼ぶ)。
TG/RSカルスをマンニトール含有培地上に置床し、パーティクルガン法により制限酵素(Taq I)遺伝子(p35SP-Taq I(比較例1参照))を導入し、一過的発現を実施した。遺伝子導入24時間後のカルス塊をN6-BS選抜培地(N6カルス誘導培地に10mg/L ブラストサイジン Sを含む)に置床し、32℃で短期間(3日間)培養した。
N6-BS選抜培地上で生育したカルス塊は、実体蛍光顕微鏡下で蛍光観察を行い、DNA相同組換えが生じたことを示すYFP蛍光スポットを検出し、当該スポットを有するカルス塊数を測定した(図4)。上述したTaq I遺伝子の一過性発現によってTG/RSカルス内のTGマーカーとRSマーカー間で相同組換えが生じると、図4に示すように、YFBSDタンパク質が発現されることとなり、YFP蛍光を発するイネ・カルス(図4中、破線円内)が出現する。
EULS-11:AGACGATAAGCTTGATATCA(配列番号3)
(Act1 プロモーター領域内の配列)
EULS-10:ACCGGCAACAGGATTCAATC(配列番号4)
(NosT ターミネーター領域内の配列)
YFP蛍光カルス塊は再分化培地上に置床し、26℃の培養温度、明期16時間の条件で生育させた。緑化した個体を鉢上げ後、馴化処理を1週間程度行い、組換え温室で生育させた。
(1) TG/RSカルス系統を構築後、パーティクルガン法によりTaq I遺伝子を導入して一過的発現を行ったところ、TaqIに依存して組換え発生を示唆するYFP蛍光スポットの出現が確認された(図4)。また、蛍光スポット部分のカルス塊を単離して生育させ、ゲノム抽出後、PCR-RFLP解析を行った。その結果、相同組換えが活性化されていることを確認した(図5)。
本実施例では、実施例1で使用したTaqI以外の制限酵素を使用し、同様にゲノムDNAの遺伝的組換え誘発実験を行った。
(1)Sse 9I発現用プラスミド作製
Sporosarcina sp.由来Sse 9I遺伝子の塩基配列情報を元にして植物(シロイヌナズナ)のコドン利用率に最適化するようにDNAを全合成した。合成したSse 9I遺伝子の塩基配列を配列番号18に示した。また全合成したSse 9I遺伝子は、pDONR221(Invitrogen社製)にクローニングした。得られたベクターをTCL-AtSse9I/pDONR221と称す。
GAGGCGCGCCATGGGCATGAACAGCAGATTGTTAA(配列番号19)
(なお下線部はAsc I制限酵素認識部位)
GCTTAATTAATTATTGAGGGAGTGCTTGGGGAGGT(配列番号20)
(なお下線部はPac I制限酵素認識部位)
Thermus sp. YS45由来Tsp 45I遺伝子の塩基配列情報を元にして植物(シロイヌナズナ)のコドン利用率に最適化するようにDNAを全合成した。合成したTsp 45I遺伝子の塩基配列を配列番号21に示した。また全合成したTsp 45I遺伝子は、pENTR223.1(Invitrogen社製)にクローニングした。得られたベクターをTCL-AtTSP45I/pENTR223.1_LCと称す。
GAGGCGCGCCATGGCCGAATGGAACGTTTGGACGC(配列番号22)
(なお下線部はAsc I制限酵素認識部位)
GCTTAATTAATTACAGACCAAGGGCTTCCTCTCCC(配列番号23)
(なお下線部はPac I制限酵素認識部位)
AGGTGAAGTTCCAGAGTGATT(配列番号24)
(なお下線部は修正した塩基)
AATCACTCTGGAACTTCACCT(配列番号25)
(なお下線部は修正した塩基)
YFP型組換え検出マーカープラスミドが導入されたTG/RSカルスにおいて、Taq I遺伝子の導入によって、YFP蛍光カルス出現率の高かった0926-69系統を再分化培地上に置床し、28℃の培養温度、明期16時間の条件で生育させた。緑化、再生した個体を鉢上げ後、高湿度条件から徐々に湿度を下げながら馴化処理を行い、組換え温室で生育させた(0926-69 #3系統)。得られたT1種子を播種後、幼根先端部を実体蛍光顕微鏡で観察し、YFP蛍光が見られないことを確認した。続いて幼植物を鉢に移植後、葉の一部をFTAカード上に乗せて固定し、PCRによりpTG-sEYFPおよびpRS2-dEYFPの両プラスミドがゲノム中に挿入されていることを確認し、それぞれの植物体を0926-69 #3-1、#3-2、#3-3、#3-4系統とした。組換え温室で生育させ、T2種子を取得した(以後、TG/RS(T2)種子と呼ぶ)。
TG/RS(T2)完熟種子を、比較例1の(2)に記載した方法によってカルス誘導した。マンニトール含有培地上に置床し、パーティクルガン法により制限酵素(Taq I、Sse 9I、Tsq 45I)遺伝子(p35SP-Taq I、p35SP-Sse 9I、p35SP-Tsp 45I)、またはネガティブコントロールとしてハイグロマイシン耐性(HYG)遺伝子(p35S2P-HYG)を導入し、それぞれ一過的に発現させた。遺伝子導入24時間後のカルス塊をN6-BS選抜培地に置床し、32℃で培養した。生育したカルス塊は、実体蛍光顕微鏡下で蛍光観察を行い、DNA相同組換えが生じたことを示すYFP蛍光スポット(図8)およびスポットを有するカルス塊数を調べた(図9)。なお、YFP蛍光スポット出現率とは、カルス上に生じたYFP蛍光スポットの数を、パーティクルガン法によを用いた全カルス塊の数で除した値を100倍した数値である。
YFP型組換え検出マーカー(TG/RS/HYG)遺伝子を導入固定したT2種子より誘導したカルス塊に、パーティクルガン法により、See 9IまたはTsp 45I遺伝子を導入して一過的発現を行ったところ、YFP蛍光スポットの出現が確認された(図8、図9)。このことから、Taq I以外の制限酵素においても相同組換えが生じることが確認された。
本実施例では、制限酵素遺伝子を導入した後に熱処理を行うことで、ゲノムDNAの相同組換え率がどのように変動するか検証した。
本実施例では、実施例1で使用したTaqI遺伝子(p35SP-Taq I(比較例1参照))を植物細胞に導入した後に熱処理を行った。具体的に本実施例では、実施例2で調整したTG/RS(T2)完熟種子を比較例1の(2)に記載した方法によってカルス誘導し、その後、マンニトール含有培地上に置床し、パーティクルガン法によりTaqI遺伝子(p35SP-Taq I)を導入した。遺伝子導入24時間後のカルス塊をN6-BS選抜培地に置床し、40℃または50℃で1時間の熱処理を行った。熱処理後のカルス塊は、再び32℃で生育させた。熱処理後3日目、5日目、7日目に各処理区のカルス塊の蛍光観察を行い、DNA相同組換えが生じたことを示すYFP蛍光スポットおよびスポットを有するカルス塊数を調べた(図10)。
YFP型組換え検出マーカー(TG/RS/HYG)遺伝子を導入固定したT2種子より誘導したカルス塊に、パーティクルガン法により、Taq I遺伝子を導入して一過的発現後、TaqIが活性化する温度で熱処理(40℃または50℃で1時間処理)を行ったところ、DNA相同組換えが生じたことを示すYFP蛍光スポット出現率は、40℃/1時間処理で最も多く、出現時期も早かった(図10)。この結果から、制限酵素遺伝子を導入して一過的に発現させた後、制限酵素が活性化する温度で処理することで、比較的に早い段階で相同組換えが発生し、また相同組換えの頻度も向上することが確認された。
1.材料および方法
1−1.実験材料
植物の実験材料は、野生型シロイヌナズナ エコタイプCol-0を用いた。植物体は、バーミキュライト混合土を入れた直径50mmのポットに播種し、22℃、16時間明期8時間暗期、光強度約30〜45μmol/m2/secの栽培室(SANYO社製)で生育させた。
1−2−1.TaqI遺伝子の取得
TaqI遺伝子を持つ出芽酵母用プラスミドpHS141(特許第4158920)を鋳型とし、制限酵素サイト(BamHI、SacI)を付加した下記プライマー(BamHI-TaqI-F、TaqI-SacI-R)を用い、PrimeSTAR HS DNA Polymerase (タカラバイオ社製)によりPCRを行った。PCRの反応液組成、および反応条件は、添付の標準プロトコルに従った。
BamHI-TaqI-F(配列番号5):
5'-AGGATCCCCGGGTGGTCAGTCCCTTATGGCCCCTACACAAGCCCA-3'
TaqI-SacI-R(配列番号6):
5'-AGAGCTCTGTACCTCACGGGCCGGTGAGGGC-3'
TaqIのC末端側に核移行シグナル(NLS)を付加したTaqI-NLS遺伝子の取得は、1−2−1.と同様に行った。なおNLS配列を付加したプライマーは、TaqI-SacI-Rの代わりに、下記TaqI-NLS-SacI-Rプライマーを用いた。
TaqI-NLS-SacI-R(配列番号8):
5'-AGAGCTCCCCGGGCTATCCTCCAACCTTTCTCTTCTTCTTAGGCTGCAGACCTCCCGGGCCGGTGAGGGCTTCC-3'
NLS配列を付加したTaqI遺伝子のコーディング領域の塩基配列を配列番号9に示した。
1−1.で栽培したシロイヌナズナから幼葉を採取し、液体窒素凍結下で粉砕した。QIAGEN社製DNA調製キット(DNeasy Plant Mini Kit)を用いてキット添付の標準プロトコルに従ってゲノムDNAを調製した。
1−2−3.で調製したシロイヌナズナのゲノムDNAを鋳型とし、シロイヌナズナのHEAT SHOCK PROTEIN 18.2(At5g59720)のプロモーター部分(HSP18.2プロモーター)を増幅させるために、制限酵素サイト(SalI、BamHI)を付加した下記プライマー(SalI-HSP18.2-F、HSP18.2-BamHI-R)を用い、1−2−1.と同様にPCRを行った。
SalI-HSP18.2-F(配列番号10):
5'- AGTCGACTCTGGTGGTTTCAACTTGGG -3'
HSP18.2-BamHI-R(配列番号11):
5'- AGGATCCTGTTCGTTGCTTTTCGGGAG -3'
1−2−3.で調製したシロイヌナズナのゲノムDNAを鋳型とし、シロイヌナズナのSIG2 (SIGMA SUBUNIT OF CHLOROPLAST RNA POLYMERASE)(At1g08540)のプロモーター部分(AtSIG2プロモーター)を増幅させるために、制限酵素サイト(SalI、BamHI)を付加した下記プライマー(SalI-AtSIG2-F、AtSIG2-BamHI-R)を用い、1−2−1.と同様にPCRを行った。
SalI-AtSIG2-F(配列番号13):
5'- AGTCGACCGATCTTTCTCCAACAAGCTT -3'
AtSIG2-BamHI-R(配列番号14):
5'- AGGATCCGCTCGTTCTTAGCCTATATTCG-3'
植物発現用ベクターpBI121(CLONTECH社製)を制限酵素HindIII及びBamHI で処理した。次に、下記オリゴヌクレオチドを等量混合し、96℃で10min、その後室温に2時間静置後、上記制限酵素処理したpBI121とDNA Ligation Kit <Mighty Mix>(タカラバイオ社製)によりライゲーション反応を行い、プロモータークローニングベクターpBI101N2を作製した。
Linker-F2(配列番号16):
5'- AGCTTGGCGCGCCTTAATTAAACTAGTCTCGAGGTCGACT -3'
Linker-R2(配列番号17):
5'- CTAGAGTCGACCTCGAGACTAGTTTAATTAAGGCGCGCCA -3'
1−2−6.で作製したプロモータークローニングベクターpBI101N2に、1−2−1.で取得したTaqI遺伝子、1−2−2.で取得したTaqI-NLS遺伝子をサブクローニングし、各々、プロモータークローニング用ベクターpBI TaqI、プロモータークローニング用ベクターpBI TaqI-NLSを作製した。
植物発現用ベクターpBI121〔プロモーターとして、cauliflower mosaic virus(CaMV)35s promoterを含む〕に、1−2−1.で取得したTaqI遺伝子、1−2−2.で取得したTaqI-NLS遺伝子をサブクローニングし、各々、植物発現用ベクターpBI 35S:TaqI、植物発現用ベクターpBI 35S:TaqI-NLSを作製した。
1−2−7.で作製したプロモータークローニング用ベクター(pBI TaqI、pBI TaqI-NLS)、に、1−2−4.で取得したHSP18.2プロモーターをサブクローニングし、各々植物発現用ベクターpBI HSP18.2:TaqI、植物発現用ベクターpBI HSP18.2:TaqI -NLSを作製した。
1−2−7.で作製したプロモータークローニング用ベクター(pBI TaqI、pBI TaqI-NLS)、に、1−2−5.で取得したAtSIG2プロモーターをサブクローニングし、各々植物発現用ベクターpBI AtSIG2:TaqI、植物発現用ベクターpBI AtSIG2:TaqI -NLSを作製した。
1−2−8.から1−2−10.で作製した植物発現用ベクターをエレクトロポレーション法(Plant Molecular Biology Mannal, Second Edition , B. G. Stanton and A. S. Robbert, Kluwer Acdemic Publishers 1994)により、アグロバクテリウム・ツメファシエンス(Agrobacterium tumefaciens)C58C1株に導入した。次いで植物発現用ベクターが導入されたアグロバクテリウム・ツメファシエンスを、Cloughらにより記載された浸潤法(Steven J. Clough and Andrew F. Bent, 1998, The Plant Journal 16, 735-743)により、野生型シロイヌナズナ エコタイプCol-0に導入した。
なお、MS培地はMurashige, T. et al. (1962) Physiol. Plant., 15, 473-497を参照する。
上記1−2−11.の結果として、TaqI遺伝子を導入した形質転換植物体の地上部を撮影した写真を図11〜13に示す。また、結果として、プロモーターの違いによる形質転換効率(鉢あげ数/T1種子播種数)を表1に示す。
Claims (7)
- 対象とする植物細胞内において発現可能な制限酵素遺伝子をパーティクルガン法により当該植物細胞に導入し、選抜マーカーを利用した選抜圧を付加しない培地にて上記植物細胞を培養することで当該制限酵素遺伝子を一過的に発現させてゲノムDNAに遺伝的組換えを誘導することを特徴とする変異体植物の製造方法。
- 上記制限酵素遺伝子が好熱菌由来の制限酵素遺伝子であり、当該制限酵素遺伝子を導入した植物細胞を、当該制限酵素遺伝子がコードする制限酵素が活性化する温度未満の温度で培養することを特徴とする請求項1記載の変異体植物の製造方法。
- 上記制限酵素遺伝子が好熱菌由来の制限酵素遺伝子であり、当該制限酵素遺伝子を導入した植物細胞を、当該制限酵素遺伝子がコードする制限酵素が活性化する温度で処理し、その後、当該植物細胞を培養することを特徴とする請求項1記載の変異体植物の製造方法。
- 請求項1乃至3いずれか一項記載の変異体植物の製造方法により製造され、再編成されたゲノムDNAを有する変異体植物。
- 対象とする植物細胞内において発現可能な制限酵素遺伝子をパーティクルガン法により当該植物細胞に導入し、選抜マーカーを利用した選抜圧を付加しない培地にて上記植物細胞を培養することで当該制限酵素遺伝子を一過的に発現させてゲノムDNAに遺伝的組換えを誘導することを特徴とする遺伝的組換え頻度を上昇させる方法。
- 上記制限酵素遺伝子が好熱菌由来の制限酵素遺伝子であり、当該制限酵素遺伝子を導入した植物細胞を、当該制限酵素遺伝子がコードする制限酵素が活性化する温度未満の温度で培養することを特徴とする請求項5記載の遺伝的組換え頻度を上昇させる方法。
- 上記制限酵素遺伝子が好熱菌由来の制限酵素遺伝子であり、当該制限酵素遺伝子を導入した植物細胞を、当該制限酵素遺伝子がコードする制限酵素が活性化する温度で処理し、その後、当該植物細胞を培養することを特徴とする請求項5記載の遺伝的組換え頻度を上昇させる方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011004805A JP5874949B2 (ja) | 2010-01-15 | 2011-01-13 | 変異体植物、その製造方法及び遺伝的組換え頻度を上昇させる方法 |
US13/008,487 US8865969B2 (en) | 2010-01-15 | 2011-01-18 | Mutant plant, a method for producing thereof and a method of increasing frequency of a genetic recombination |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010007220 | 2010-01-15 | ||
JP2010007220 | 2010-01-15 | ||
JP2011004805A JP5874949B2 (ja) | 2010-01-15 | 2011-01-13 | 変異体植物、その製造方法及び遺伝的組換え頻度を上昇させる方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011160798A JP2011160798A (ja) | 2011-08-25 |
JP5874949B2 true JP5874949B2 (ja) | 2016-03-02 |
Family
ID=44592213
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011004805A Active JP5874949B2 (ja) | 2010-01-15 | 2011-01-13 | 変異体植物、その製造方法及び遺伝的組換え頻度を上昇させる方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US8865969B2 (ja) |
JP (1) | JP5874949B2 (ja) |
Families Citing this family (18)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5874949B2 (ja) * | 2010-01-15 | 2016-03-02 | トヨタ自動車株式会社 | 変異体植物、その製造方法及び遺伝的組換え頻度を上昇させる方法 |
JP6016343B2 (ja) | 2011-09-08 | 2016-10-26 | 株式会社ロッテ | 口腔用組成物 |
JP6037308B2 (ja) | 2013-03-12 | 2016-12-07 | 株式会社豊田中央研究所 | 植物バイオマスの増産方法 |
CA2928855A1 (en) * | 2013-11-04 | 2015-05-07 | Dow Agrosciences Llc | Optimal maize loci |
NZ746567A (en) * | 2013-11-04 | 2019-09-27 | Dow Agrosciences Llc | Optimal soybean loci |
WO2017002977A1 (ja) * | 2015-07-02 | 2017-01-05 | 株式会社豊田中央研究所 | 遺伝的組換えを誘発する方法及びその利用 |
JP6449138B2 (ja) | 2015-07-02 | 2019-01-09 | 株式会社豊田中央研究所 | 遺伝的組換えを誘発する方法及びその利用 |
JP6697250B2 (ja) * | 2015-12-02 | 2020-05-20 | 株式会社豊田中央研究所 | ゲノム再編方法及びその利用 |
JP6888906B2 (ja) | 2015-12-11 | 2021-06-18 | 株式会社豊田中央研究所 | 生物体のゲノムの改変方法及びその利用 |
US10781455B2 (en) | 2016-06-20 | 2020-09-22 | Dow Agrosciences Llc | Methodologies and compositions for creating targeted recombination and breaking linkage between traits |
JP6219458B2 (ja) * | 2016-07-22 | 2017-10-25 | 株式会社ロッテ | 口腔用組成物 |
JP6617694B2 (ja) * | 2016-12-12 | 2019-12-11 | 株式会社豊田中央研究所 | 植物体におけるゲノムシャッフリングのためのポリペプチド及びその利用 |
JP6928416B2 (ja) * | 2016-12-27 | 2021-09-01 | 株式会社豊田中央研究所 | Dna二本鎖切断活性を有するタンパク質を用いた真核生物の育種方法 |
JP6874742B2 (ja) * | 2017-12-21 | 2021-05-19 | 株式会社豊田中央研究所 | 細胞質ゲノムを改変するための化合物及びその利用 |
JP7059965B2 (ja) | 2019-02-21 | 2022-04-26 | 株式会社豊田中央研究所 | エピゲノム状態を制御する融合タンパク質及びその利用 |
JP7145140B2 (ja) * | 2019-11-21 | 2022-09-30 | 株式会社豊田中央研究所 | ゲノム再編方法及びその利用 |
EP4314276A1 (en) * | 2021-03-24 | 2024-02-07 | Syngenta Crop Protection AG | Inducible mosaicism |
CN116083466B (zh) * | 2022-09-16 | 2024-08-02 | 天津科技大学 | 一种以多重复序列为同源重组位点的基因工程蓝藻的构建方法 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5474896A (en) | 1992-05-05 | 1995-12-12 | Institut Pasteur | Nucleotide sequence encoding the enzyme I-SceI and the uses thereof |
IL120241A0 (en) | 1997-02-17 | 1997-06-10 | B G Negev Technologies And App | DNA segments encoding a domain of ho-endonuclease |
JP4158920B2 (ja) | 2004-11-22 | 2008-10-01 | 独立行政法人理化学研究所 | 耐熱性多頻度dna切断酵素の細胞内活性化によるゲノム再編成の誘発方法 |
JP5874949B2 (ja) * | 2010-01-15 | 2016-03-02 | トヨタ自動車株式会社 | 変異体植物、その製造方法及び遺伝的組換え頻度を上昇させる方法 |
-
2011
- 2011-01-13 JP JP2011004805A patent/JP5874949B2/ja active Active
- 2011-01-18 US US13/008,487 patent/US8865969B2/en active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US8865969B2 (en) | 2014-10-21 |
JP2011160798A (ja) | 2011-08-25 |
US20110277189A1 (en) | 2011-11-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5874949B2 (ja) | 変異体植物、その製造方法及び遺伝的組換え頻度を上昇させる方法 | |
JP6530887B2 (ja) | 植物形質転換率を高めるように改変されたアグロバクテリウム(Agrobacterium)株 | |
WO2019134884A1 (en) | Regeneration of genetically modified plants | |
CN110628808A (zh) | 拟南芥AtTCP5基因及其在调控株高上的应用 | |
JP5454086B2 (ja) | 植物に環境ストレス耐性を付与する遺伝子及びその利用方法 | |
WO2010035784A1 (ja) | 植物のバイオマス量を増産させる遺伝子及びその利用方法 | |
US20100325756A1 (en) | Plastid transformation utilizing endogenous regulatory elements | |
JP5212955B2 (ja) | 植物のバイオマス量を増産させる遺伝子及びその利用方法 | |
US20150211016A1 (en) | Environmental stress-resistant plant with high seed productivity and method for producing the same | |
JP6300377B2 (ja) | 植物への高効率遺伝子導入能を付与したアグロバクテリウム菌 | |
CN107177602B (zh) | 与植物耐旱相关的NtDR1基因及其应用 | |
US8232453B2 (en) | Promoter from sweet potato ran GTPase gene for the high level expression in plant-tissue culture and vector using the same | |
CN107384953B (zh) | 拟南芥糖基转移酶ugt84a2在调节植物开花时间中的应用 | |
KR100859988B1 (ko) | 지상부 특이적 프로모터 및 이를 이용한 목적 단백질의지상부 특이적 발현 방법 | |
JP6888906B2 (ja) | 生物体のゲノムの改変方法及びその利用 | |
JP5833827B2 (ja) | 植物の油脂生産性を増大させる遺伝子及びその利用方法 | |
KR102695341B1 (ko) | 바이러스 기반 유전자교정을 위한 꽃 조직 특이적 Cas9 발현 고추 형질전환체의 제조방법, 상기 방법에 의해 제조된 꽃 조직 특이적 Cas9 발현 고추 형질전환체 및 이의 용도 | |
CN112979775B (zh) | 抗穗发芽转基因小麦的培育方法及其相关生物材料 | |
CN113773374B (zh) | 转录因子ZmbZIPa6及其编码基因与应用 | |
JP3747456B2 (ja) | アミノ酸組成が改良されたトランスジェニック植物の作出法 | |
JP4474542B2 (ja) | 構成的発現プロモーター | |
KR101648559B1 (ko) | 스트레스 유래 비정상적 단백질 제거를 통한 식물 스트레스 내성과 관련된 신규 유전자 및 그의 용도 | |
JP5360960B2 (ja) | 組換え植物における目的遺伝子産物の高生産方法 | |
KR20220086039A (ko) | 식물체의 재분화 효율을 조절하는 애기장대 유래 esr2 유전자 및 이의 용도 | |
Walden et al. | Tissue culture and the use of transgenic plants to study plant development |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20131029 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20131029 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150113 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150313 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20150818 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20151112 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20151120 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20151215 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160107 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5874949 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |