JP6036857B2 - 圧延機の制御方法、圧延機の制御装置、及び圧延材の製造方法 - Google Patents

圧延機の制御方法、圧延機の制御装置、及び圧延材の製造方法 Download PDF

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本発明は、圧延機の制御方法、圧延機の制御装置、及び圧延材の製造方法に関する。
圧延工程においては、圧下量、圧延速度、圧延荷重等の様々な制約下において、被圧延材を所望の仕上寸法及び形状に圧延しなければならない。このため、圧延工程では、被圧延材が圧延機に進入する前に被圧延材の材料諸元に基づいて圧延機の設定計算(セットアップ計算)を実行し、圧延機の圧延荷重やロール周速度等の設定値を適切な値に設定しなければならない。
圧延機の設定計算は、被圧延材の材料諸元によって決まる値である被圧延材の変形抵抗及び被圧延材と圧延ロールとの間の摩擦係数(以下、変形抵抗及び摩擦係数と略記)を用いて、圧延モデル式を解くことにより実行される。このため、変形抵抗及び摩擦係数が誤差を含んでいる場合、この誤差が圧延機の設定値に影響し、圧延時の被圧延材の寸法不良や圧延能率の低下の原因となる。
従って、圧延時の被圧延材の寸法不良や圧延能率の低下を抑制するためには、変形抵抗及び摩擦係数を正確に測定する必要がある。しかしながら、変形抵抗及び摩擦係数は、直接測定することができない値である。このような背景から、圧延荷重や被圧延材の板厚等の直接測定することができる値を用いて変形抵抗及び摩擦係数を推定する技術が提案されている。
具体的には、特許文献1には、圧延機の出側に設置された板速計を利用して先進率を測定し、測定された先進率から摩擦係数を推定する技術が記載されている。また、特許文献2には、圧延荷重及び圧延機の出側における被圧延材の板厚から変形抵抗を推定する技術が記載されている。また、特許文献3には、圧延速度の状態に応じて変形抵抗及び摩擦係数を推定する技術が記載されている。
特開平2−20605号公報 特開平9−164412号公報 特開平8−281312号公報
しかしながら、特許文献1記載の技術によれば、板速計は高価であり、圧延機周辺という悪環境下で板速計の測定精度を維持することは難しいために、摩擦係数を推定するために多くの費用を要する。また、特許文献2記載の技術によれば、摩擦係数には固定値が用いられているために、摩擦係数が誤差を含んでいる場合、その誤差が変形抵抗の推定誤差として扱われてしまう。また、特許文献3記載の技術によれば、圧延速度が変化している場合は摩擦係数を一定として、摩擦係数が変化している場合は圧延速度を一定として圧延速度と摩擦係数とを分離して推定しているため、変形抵抗及び摩擦係数を同時に推定することはできない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、多くのコストを要することなく被圧延材の変形抵抗及び被圧延材と圧延ロールとの間の摩擦係数を同時に精度高く推定し、圧延時の被圧延材の寸法不良や圧延能率の低下を抑制可能な圧延機の制御方法及び制御装置を提供することにある。また、本発明の他の目的は、圧延時の被圧延材の寸法不良や圧延能率の低下を抑制し、歩留まりを向上させることが可能な圧延材の製造方法を提供することにある。
本発明に係る圧延機の制御方法は、圧延機を構成する各圧延スタンドの出側における被圧延材の板厚と各圧延スタンドのロール周速度及び圧延荷重とを測定する測定ステップと、前記測定ステップにおいて測定された各圧延スタンドの出側における被圧延材の板厚を用いて、少なくとも被圧延材の変形抵抗、被圧延材と圧延ロールとの間の摩擦係数、及び各圧延スタンドの入側及び出側における被圧延材の板厚を変数として含む圧延モデル式を解くことにより、各圧延スタンドの圧延荷重及び先進率を算出すると共に、マスフロー量一定則に従って前記測定ステップにおいて測定された各圧延スタンドの出側における被圧延材の板厚及びロール周速度と先進率とを用いて各圧延スタンドのマスフロー量を算出する算出ステップと、前記測定ステップにおいて測定された各圧延スタンドの圧延荷重と前記算出ステップにおいて算出された各圧延スタンドの圧延荷重との誤差を示す項と、前記算出ステップにおいて算出されたマフフロー量の各圧延スタンド間での誤差を表す項と、を少なくとも含む評価関数が所定条件を満足する前記変形抵抗及び前記摩擦係数を求める最適化問題を解くことにより、前記変形抵抗及び前記摩擦係数を算出する最適化ステップと、前記最適化ステップにおいて算出された前記変形抵抗及び前記摩擦係数を用いて圧延機による被圧延材の圧延処理を制御する制御ステップと、を含むことを特徴とする。
本発明に係る圧延機の制御装置は、圧延機を構成する各圧延スタンドの出側における被圧延材の板厚と各圧延スタンドのロール周速度及び圧延荷重とを測定する測定手段と、前記測定手段によって測定された各圧延スタンドの出側における被圧延材の板厚を用いて、少なくとも被圧延材の変形抵抗、被圧延材と圧延ロールとの間の摩擦係数、及び各圧延スタンドの入側及び出側における被圧延材の板厚を変数として含む圧延モデル式を解くことにより、各圧延スタンドの圧延荷重及び先進率を算出すると共に、マスフロー量一定則に従って前記測定手段によって測定された各圧延スタンドの出側における被圧延材の板厚及びロール周速度と先進率とを用いて各圧延スタンドのマスフロー量を算出する算出手段と、前記測定手段によって測定された各圧延スタンドの圧延荷重と前記算出手段によって算出された各圧延スタンドの圧延荷重との誤差を示す項と、前記算出手段によって算出されたマフフロー量の各圧延スタンド間での誤差を表す項と、を少なくとも含む評価関数が所定条件を満足する前記変形抵抗及び前記摩擦係数を求める最適化問題を解くことにより、前記変形抵抗及び前記摩擦係数を算出する最適化手段と、前記最適化手段によって算出された前記変形抵抗及び前記摩擦係数を用いて圧延機による被圧延材の圧延処理を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る圧延材の製造方法は、本発明に係る圧延材の制御装置を備える圧延機を利用して圧延材を製造するステップを含むことを特徴とする。
本発明に係る圧延機の制御方法及び制御装置によれば、多くのコストを要することなく被圧延材の変形抵抗及び被圧延材と圧延ロールとの間の摩擦係数を同時に精度高く推定し、圧延時の被圧延材の寸法不良や圧延能率の低下を抑制することができる。本発明に係る圧延材の製造方法によれば、圧延時の被圧延材の寸法不良や圧延能率の低下を抑制し、歩留まりを向上させることができる。
図1は、本発明の一実施形態である圧延機の制御装置の構成を示すブロック図である。 図2は、本発明の一実施形態である変形抵抗及び摩擦係数の推定処理の流れを示すフローチャートである。 図3は、被圧延材の出側板厚、圧延荷重、及びロール周速度の実績値と本発明を用いて推定した被圧延材の長手方向の変形抵抗、摩擦係数、及び先進率とを示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態である圧延機の制御装置について詳細に説明する。
〔構成〕
始めに、図1を参照して、本発明の一実施形態である圧延機の制御装置の構成について説明する。
図1は、本発明の一実施形態である圧延機の制御装置の構成を示すブロック図である。図1に示すように、本発明の一実施形態である圧延機の制御装置1は、N台の圧延スタンドを利用して被圧延材Sを圧延する圧延処理を制御する装置である。制御装置1は、板厚計2、荷重測定装置3、ロール周速度測定装置4、実績値収集部5、推定部6、設定計算部7、及び制御部8を備えている。
板厚計2は、各圧延スタンドの被圧延材Sの搬送方向下流側(以下、出側と表記)に設置され、各圧延スタンドで圧延された被圧延材Sの板厚を測定する装置である。
荷重測定装置3は、各圧延スタンドの圧延荷重を測定する装置である。
ロール周速度測定装置4は、各圧延スタンドの圧延ロールの周速度を測定する装置である。
実績値収集部5は、板厚計2、荷重測定装置3、及びロール周速度測定装置4の測定値を収集し、収集した測定値を被圧延材Sの板厚、圧延荷重、及びロール周速度の実績値として推定部6に出力する装置である。
推定部6は、実績値収集部5から出力された被圧延材Sの板厚、圧延荷重、及びロール周速度の実績値を用いて、被圧延材Sの変形抵抗及び被圧延材Sと各圧延スタンドの圧延ロールとの間の摩擦係数(以下、変形抵抗及び摩擦係数と略記)を推定する装置である。推定部6は、推定された変形抵抗及び摩擦係数のデータを設定計算部7に出力する。
設定計算部7は、変形抵抗及び摩擦係数のデータを用いて圧延モデル式を解くことによって、圧延荷重やロール周速度等の各圧延スタンドの設定値を計算し、計算された各圧延スタンドの設定値を制御部8に出力する装置である。
制御部8は、設定計算部7から出力された各圧延スタンドの設定値に基づいて各圧延スタンドにおける被圧延材Sの圧延処理を制御する装置である。
このような構成を有する圧延機の制御装置1では、推定部6が以下に示す推定処理を実行することによって、変形抵抗及び摩擦係数を同時に推定する。以下、この推定処理を実行する際の推定部6の動作について詳しく説明する。
〔推定処理〕
一般に、圧延荷重P及び先進率fは、以下の数式(1),(2)に示すような被圧延材Sの変形抵抗k、被圧延材Sと圧延ロールとの間の摩擦係数μ、被圧延材Sの入側板厚H、及び被圧延材Sの出側板厚h等のパラメータを用いた非線形関数として表すことができる。
Figure 0006036857
Figure 0006036857
また、以下の数式(3)により表されるマスフロー量MSについては、各圧延スタンドの入側及び出側でマスフロー量が一定であるとするマスフロー量一定則が成り立つ。但し、数式(3)中、i(=1〜N)は圧延スタンド番号、Vは圧延スタンドのロール周速度を示している。
Figure 0006036857
数式(3)で表されるマスフロー量MSを計算するためには、数式(2)で表される先進率fが必要になる。ここで、圧延荷重P、入側板厚H、出側板厚h、及びロール周速度Vは実測な可能な値である。このため、圧延荷重P、入側板厚H、出側板厚h、及びロール周速度Vの実績値を用いて数式(1),(2)に示す圧延モデル式を解くことによって、実測不可能な変形抵抗k及び摩擦係数μを推定することはできる。
しかしながら、数式(1)〜(3)で与えられる関係式の数より未知の変数の数が上回るため、数式(1)〜(3)を解くことによって変形抵抗k及び摩擦係数μを導出することはできない。そこで、本実施形態では、以下の数式(4)で表される評価関数Jを定義し、変形抵抗k及び摩擦係数μを導出する問題を評価関数Jの値を最小にする変形抵抗k及び摩擦係数μを導出する最適化問題として考える。最適化問題の解法としては、粒子群最適化手法や遺伝的アルゴリズム等を利用することができる。但し、数式(4)中、Pact、Pcalはそれぞれ圧延荷重Pの実績値及び計算値、Nは圧延スタンド数、w,w,wは重み係数、gは拘束条件を示す。
Figure 0006036857
数式(4)の右辺第1項は、圧延荷重Pの実績値Pactと数式(1)により求められる圧延荷重Pの計算値Pcalとの誤差を評価したものである。また、右辺第2項は、数式(3)により求められるマスフロー量MSの各圧延スタンド間での誤差を評価したもの、すなわち数式(2)により求められる先進率fの誤差を評価したものである。また、右辺第3項は、評価関数Jの拘束条件である。拘束条件を導入することによって、評価関数Jを最小にする解(変形抵抗k及び摩擦係数μ)を限定することができる。これら各項に重み係数を設け、どの項に誤差を多く分散させるかを決定する。
拘束条件としては、例えば以下に示す数式(5)のように被圧延材Sの長さ方向の微小区間では摩擦係数μの変化が微小であるとの条件を例示することができる。但し、数式(5)中、kは被圧延材Sの長さ方向の任意のサンプル点を示している。長さ方向の微小区間で局所的に摩擦係数μが等しいとすることによって、評価関数Jを最小にする解を限定することができる。
Figure 0006036857
上述の推定処理の流れをまとめると図2に示すフローチャートのようになる。すなわち、図2に示すように、本発明の一実施形態である推定処理では、始めに、推定部6が、変形抵抗k及び摩擦係数μの任意の初期解を用意し(ステップS1)、変形抵抗k及び摩擦係数μの任意の初期解と圧延荷重P、入側板厚H、出側板厚h、及びロール周速度Vの実績値とを用いて圧延モデル式により圧延荷重Pcal、先進率f、及びマスフロー量MSを計算する(ステップS2)。次に、推定部6は、圧延荷重P、入側板厚H、出側板厚h、及びロール周速度Vの実績値と圧延荷重Pcal、先進率f、及びマスフロー量MSとを用いて評価関数Jの値を算出する(ステップS3)。
次に、推定部6は、ステップS3の処理によって算出された評価関数Jの値が所定の閾値Th以上であるか否かを判別する(ステップS4)。判別の結果、評価関数Jの値が所定の閾値Th以上である場合、推定部6は、ステップS2の処理において用いた変形抵抗k及び摩擦係数μの値を修正した後(ステップS5)、推定処理をステップS2の処理に戻す。一方、評価関数Jの値が所定の閾値Th未満である場合には、推定部6は、ステップS2の処理において用いた変形抵抗k及び摩擦係数μの値を最適解として設定計算部7に出力する(ステップS6)。これにより、一連の推定処理は終了する。
以上の説明から明らかなように、本発明の一実施形態である圧延機の制御装置1では、推定部6が、数式(4)に示す評価関数Jを最小にする変形抵抗k及び摩擦係数μを求める最適化問題を解くことにより、変形抵抗k及び摩擦係数μを算出するので、多くのコストを要することなく変形抵抗k及び摩擦係数μを同時に精度高く推定し、圧延時の被圧延材の寸法不良や圧延能率の低下を抑制することができる。
なお、本実施形態では、評価関数Jを最小にする変形抵抗k及び摩擦係数μを求めることとしたが、本発明は本実施形態に限定されることはなく、評価関数Jの最小値近傍の変形抵抗k及び摩擦係数μを求めるようにしてもよい。すなわち、変形抵抗k及び摩擦係数μを求めるための評価関数Jの条件は、評価関数Jの形態や各種制約条件に応じて適宜変更することができる。
図3は、仕上厚2.8mm、仕上幅1340mmの被圧延材を熱間圧延ラインの仕上圧延機で圧延した際の第7圧延スタンドでの(a)被圧延材の出側板厚h、(b)圧延荷重P、及び(c)ロール周速度Vの実績値と、本発明を用いて推定した被圧延材の長手方向の(d)変形抵抗k、(e)摩擦係数μ、及び(f)先進率fと、を示す図である。
本実施例では、数式(4)に示す評価関数Jに含まれる重み係数w,w,wの値は全て1とし、拘束条件として数式(5)に示す拘束条件を用いた。また、評価関数Jの閾値Thは0.0003とし、最適化問題の解法として粒子群最適化手法を用いた。図3に示すように、本発明によれば、被圧延材の長手方向に沿って変形抵抗kと摩擦係数μとを同時に推定できることが確認された。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施の形態について説明したが、本実施形態による本発明の開示の一部をなす記述及び図面により本発明は限定されることはない。すなわち、本実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施の形態、実施例、及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれる。
1 制御装置
2 板厚計
3 荷重測定装置
4 圧延ロール周速測定装置
5 実績値収集部
6 推定部
7 設定計算部
8 制御部

Claims (5)

  1. 圧延機を構成する各圧延スタンドの出側における被圧延材の板厚と各圧延スタンドのロール周速度及び圧延荷重とを測定する測定ステップと、
    前記測定ステップにおいて測定された各圧延スタンドの出側における被圧延材の板厚を用いて、少なくとも被圧延材の変形抵抗、被圧延材と圧延ロールとの間の摩擦係数、及び各圧延スタンドの入側及び出側における被圧延材の板厚を変数として含む圧延モデル式を解くことにより、各圧延スタンドの圧延荷重及び先進率を算出すると共に、マスフロー量一定則に従って前記測定ステップにおいて測定された各圧延スタンドの出側における被圧延材の板厚及びロール周速度と、算出された前記先進率とを以下に示す数式(3)に代入することによって各圧延スタンドのマスフロー量を算出する算出ステップと、
    前記測定ステップにおいて測定された各圧延スタンドの圧延荷重と前記算出ステップにおいて算出された各圧延スタンドの圧延荷重との誤差を示す項と、前記算出ステップにおいて算出されたマフロー量の隣接する圧延スタンド間での誤差を表す項と、を少なくとも含む評価関数が所定条件を満足する前記変形抵抗及び前記摩擦係数を求める最適化問題を解くことにより、前記変形抵抗及び前記摩擦係数を算出する最適化ステップと、
    前記最適化ステップにおいて算出された前記変形抵抗及び前記摩擦係数を用いて圧延機による被圧延材の圧延処理を制御する制御ステップと、
    を含むことを特徴とする圧延機の制御方法。
    Figure 0006036857
    ここで、MS はi(1〜N)番目の圧延スタンドのマスフロー量、V はi番目の圧延スタンドのロール周速度、f はi番目の圧延スタンドの先進率、h はi番目の圧延スタンドの出側における被圧延材の板厚を示す。
  2. 前記最適化ステップは、被圧延材の長さ方向の微小区間では摩擦係数の変化が微小であるとの拘束条件を用いて前記最適化問題を解くステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の圧延機の制御方法。
  3. 前記所定条件は、前記評価関数の値が最小になることであることを特徴とする請求項1又は2に記載の圧延機の制御方法。
  4. 圧延機を構成する各圧延スタンドの出側における被圧延材の板厚と各圧延スタンドのロール周速度及び圧延荷重とを測定する測定手段と、
    前記測定手段によって測定された各圧延スタンドの出側における被圧延材の板厚を用いて、少なくとも被圧延材の変形抵抗、被圧延材と圧延ロールとの間の摩擦係数、及び各圧延スタンドの入側及び出側における被圧延材の板厚を変数として含む圧延モデル式を解くことにより、各圧延スタンドの圧延荷重及び先進率を算出すると共に、マスフロー量一定則に従って前記測定手段によって測定された各圧延スタンドの出側における被圧延材の板厚及びロール周速度と、算出された前記先進率とを以下に示す数式(3)に代入することによって各圧延スタンドのマスフロー量を算出する算出手段と、
    前記測定手段によって測定された各圧延スタンドの圧延荷重と前記算出手段によって算出された各圧延スタンドの圧延荷重との誤差を示す項と、前記算出手段によって算出されたマフロー量の隣接する圧延スタンド間での誤差を表す項と、を少なくとも含む評価関数が所定条件を満足する前記変形抵抗及び前記摩擦係数を求める最適化問題を解くことにより、前記変形抵抗及び前記摩擦係数を算出する最適化手段と、
    前記最適化手段によって算出された前記変形抵抗及び前記摩擦係数を用いて圧延機による被圧延材の圧延処理を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする圧延機の制御装置。
    Figure 0006036857
    ここで、MS はi(1〜N)番目の圧延スタンドのマスフロー量、V はi番目の圧延スタンドのロール周速度、f はi番目の圧延スタンドの先進率、h はi番目の圧延スタンドの出側における被圧延材の板厚を示す。
  5. 請求項4に記載の圧延材の制御装置を備える圧延機を利用して圧延材を製造するステップを含むことを特徴とする圧延材の製造方法。
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