JP6035788B2 - 圧粉磁芯用粉末 - Google Patents
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Description
従来、モーターなどの磁芯には、電磁鋼板を積層したものが用いられてきた。しかしながら、近年、モーター用磁芯材料として、圧粉磁芯が注目されている。
また、特に、モーターの小型化に伴う高速回転化により、中高周波(800Hz〜3kHz)における鉄損の低減が重要になってきている。
以上の点で、特許文献1における鉄損低減、圧縮性改善の試みは、未だ十分なものとは言えない。
1.表面に絶縁被膜をそなえる、粒度が300μm以下の圧粉磁芯用粉末であって、
該粉末の粒度を、300μm以下150μm超、150μm以下75μm以上、75μm未満に3分割した時、150μm以下75μm以上の質量比率が最も高く、ついで300μm以下150μm超の質量比率であり、75μm未満の質量比率が最も低く、
300μm以下150μm超の質量比率は40%未満であり、150μm以下75μm以上の質量比率は40%以上60%以下であり、75μm未満の質量比率は20%以上30%未満であり、
かつ、該粉末の見掛け密度は3.5g/cm3以上であり、
さらに、任意の40個以上の該粉末の粉末内平均結晶粒径が50μm以上であることを特徴とする圧粉磁芯用粉末。
圧粉磁芯用粉末(以下、単に粉末と言った場合は、圧粉磁芯用粉末を意味する)内の結晶粒径は、粉末の圧縮性や、成形後のヒステリシス損などに影響を及ぼす。
そこで、前述したように、発明者らが粉末の結晶粒径や不純物などを鋭意検討した結果、粉末の平均結晶粒径が50μmよりも細かい場合は、圧縮性を阻害するだけでなく、成形後の結晶粒径が細かくなってヒステリシス損が増加してしまうことが判明した。また、その際の粉末のサンプル数は、任意の40個以上とすることが肝要である。
なお、本発明において、上記結晶粒径は、以下の方法によって求めることができる。
まず、被測定物である鉄粉(粉末)を、熱可塑性樹脂粉に混合して混合粉としたのち、該混合粉を適当な型に装入後、加熱し樹脂を溶融させたのち冷却固化させ、鉄粉含有樹脂固形物とする。ついで、該鉄粉含有樹脂固形物を任意の断面で切断し、該切断した面を研磨しエッチングしたのち、光学顕微鏡または走査型電子顕微鏡(100倍)を用いて鉄粉粒子の断面組織を観察及び/又は撮像する。撮像した視野内の任意の鉄粉に対して、該鉄粉を横切るように線を引く。このとき、線は鉄粉の中心近傍を横切るように引く。鉄粉内に含まれる線の全長を、該線が横切った結晶粒の個数で割ることにより各鉄粉の結晶粒径を求める。1視野に対し、10個以上の鉄粉の結晶粒径を求めるが、各鉄粉を横切る線は互いに非平行となるようにする。上記の様な結晶粒径の測定を、4視野以上で行なうことで40個以上の鉄粉の結晶粒径を求め、それを平均して粉末内平均結晶粒径とする。
従って、本発明における粉末の粒度は300μm以下とし、粉末中の粗粉の粒度は、150μm超300μm以下の範囲とする。また、粉末中における上記粗粉の比率が75μm以上150μm以下の粒度の比率を超えると、渦電流損の増加が顕著になるため、150μm超300μm以下の粗粉の比率は75〜150μmの粒度の比率を超えないことが重要である。なお、具体的には、40%未満程度とするのが良い。
なお、本発明における粉末の粒度とは、JIS Z 8801−1:2006に規定された飾を用いて分級して得られた値である。
見掛け密度の異なる4種のベース鉄粉A、B、C、Dを用意した。A〜Dは1000℃で90分の仕上げ還元を行った後、JIS Z 8801−1:2006に規定された篩で分級した。Bについては、分級条件の異なるB1〜B7のものを作製した。また、Bの一部は仕上げ還元温度をそれぞれ950℃および850℃としたB8およびB9も準備した。
また、ベース鉄粉A、B、C、Dは、焼鈍後、シリコーン樹脂による絶縁被覆を施した。シリコーン樹脂はトルエンに溶解させて、シリコーン樹脂が0.9mass%となる希釈溶液を作製し、その後粉末に対する添加率が0.15mass%となるように粉末と希釈溶液を混合し、大気中で乾燥させた。
また、比抵抗測定後は、巻き線を行い(1次巻300ターン、2次巻40ターン)、10000A/mにおける磁束密度(メトロン技研製直流磁化測定装置にて測定)と、1.OT、1kHzにおける鉄損(アジレント・テクノロジー(株)社製5060A型にて測定)を測定した。
以上の測定により得られた、各試料の成形体密度、磁束密度、比抵抗および鉄損の測定結果をそれぞれ表2に示す。
Claims (1)
- 表面に絶縁被膜をそなえる、粒度が300μm以下の圧粉磁芯用粉末であって、
該粉末の粒度を、300μm以下150μm超、150μm以下75μm以上、75μm未満に3分割した時、150μm以下75μm以上の質量比率が最も高く、ついで300μm以下150μm超の質量比率であり、75μm未満の質量比率が最も低く、
300μm以下150μm超の質量比率は40%未満であり、150μm以下75μm以上の質量比率は40%以上60%以下であり、75μm未満の質量比率は20%以上30%未満であり、
かつ、該粉末の見掛け密度は3.5g/cm3以上であり、
さらに、任意の40個以上の該粉末の粉末内平均結晶粒径が50μm以上であることを特徴とする圧粉磁芯用粉末。
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