JP6035599B2 - 両面粘着フィルム - Google Patents
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Description
透明基板として化学強化ガラスを用いる場合には、強化処理後にガラスを所望のサイズに加工することが困難なため、表示パネルのサイズにガラスを加工してから強化処理をしている。このため、化学強化ガラスの透明基板に装飾層を印刷する場合、多面付で処理できないこととなり、多色印刷になるほど生産効率が低下する。このように、装飾層の印刷工程や透明基板の貼合せ工程、貼り合わせ後の気泡対策工程で発生する歩留り損が、製造コストに大きく影響するため、高価な透明基板を用いた場合など、不具合品を再剥離してリペアするなどの対策が必要になっている。
また、両面粘着シートを表示パネルに貼り合せる時に、粘着面が被着面に追従するのを剛性のあるフィルムが妨げるように作用する傾向がある。このため、このような両面粘着シートには、気泡が発生しやすいことや、貼り合せた後の気泡低減効果が低いことなどのデメリットがある。
また、表示パネルの薄型化により、それに用いる透明基板も薄くなる傾向がある。しかしフィルム基材を含む両面粘着シートはフィルム基材を含むため、表示パネルの総厚を厚くしてしまい、薄型化に不利に働いてしまうものである。
このような不具合は、フィルム基材を薄くすることで低減することが可能であるが、薄いフィルム基材を用いると、製造工程においてシワや折れなどの不良が多発することとなるため、望ましくない。
また、フィルム基材には、フィルム強度や耐熱性の観点から延伸フィルムを使用することが多い。このため、偏光メガネ越しに表示パネルを見た場合に、延伸フィルムが、その複屈折により外観のムラなどを発生させる要因となることがある。
前記装飾層は、前記両面粘着フィルムにより前記透明基板を貼り合せて前記表示パネルを形成したときに、前記表示パネルの前記表示部の外周部を囲う額縁形状が形成されるように、前記積層体において設けられていてもよい。
第1の粘着層は、前記装飾層を覆うように、前記積層体において設けられていてもよい。
前記装飾層は、前記両面粘着フィルムにより前記透明基板を貼り合せて前記表示パネルを形成したときに、前記表示パネルの前記表示部の外周部を囲う額縁形状が形成されるように、前記積層体において設けられていてもよい。
本発明において、前記第1の粘着層と前記第2の粘着層との間に、第1の透明樹脂層を設けることができる。
一態様において、前記第1の透明樹脂層は、前記装飾層と重ならないように、積層体において設けてられていてもよい。
別の一態様において、前記装飾層は、前記第1の透明樹脂層の上に形成されていてもよい。
本発明において、前記第1の粘着層と前記第2の粘着層との間に、さらに第2の透明樹脂層が設けられていてもよい。
一態様において、前記第2の透明樹脂層は、前記装飾層と重ならないように、積層体において設けてられていてもよい。
別の一態様において、前記第2の透明樹脂層は、前記装飾層を覆うように、積層体において設けられていてもよい。
本発明において、前記第1の粘着層及び前記第2の粘着層のうち少なくとも一方を、前記装飾層の外縁よりも内側に設けることとしてもよい。
本発明はさらに、複数の透明基板を貼り合わせて表示パネルを形成するための両面粘着フィルムの製造方法であって、(a)仮支持体の表面の一部に、装飾層を形成する工程、(b)前記仮支持体の前記一部以外の部分及び前記装飾層の上に、第1の粘着層を形成する工程、(c)前記第1の粘着層の上に、剥離性フィルムを積層する工程、(d)前記仮支持体を剥離して、前記第1の粘着層及び前記装飾層を前記剥離性フィルム側に転移させる工程、及び(e)セパレータフィルムの上に第2の粘着層を形成した粘着フィルムを、前記第1の粘着層及び前記装飾層の面に前記第2の粘着層を対向させて積層する工程を含むことを特徴とする製造方法である。
図1に示す本発明の態様では、粘着層2を埃や傷から保護するために、セパレータフィルムSFが設けられている。また、この態様では、装飾層3が、両面粘着フィルムで透明基板TS、TS’を貼り合せて前記表示パネルを形成したときに、表示パネルの表示部Aの外周部を囲う額縁形状(図中B)が形成されるように、積層体において設けられている。この額縁形状の領域Bに、デザイン性を有するパターンやロゴなどの文字や絵柄を設けることとしても良い。
図2に示す本発明の態様では、第2の粘着層4を埃や傷から保護するために、セパレータフィルムSFが設けられている。また、この態様では、装飾層3が、表示パネルの表示部Aの外周部を囲う額縁形状(図中B)が形成されるように、積層体において設けられている。
本発明の両面粘着フィルムの製造方法は、仮支持体TCの表面の一部、具体的には、表示パネルを形成したときに、表示パネルの表示部に相当する部分以外の部分に、装飾層3を印刷などにより形成する工程(工程(a))、仮支持体TCの上記一部以外の部分及び装飾層3の上に、第1の粘着層2を形成する工程(工程(b))、第1の粘着層2の上に、剥離性フィルム1をラミネートなどによって積層する工程(工程(c))、仮支持体TCを、第1の粘着層2及び装飾層3から剥離して、仮支持体TCに対向していた第1の粘着層2及び装飾層3の面を露出させる工程(工程(d))、セパレータフィルムSF上に第2の粘着層4を形成した粘着フィルムを、露出した第1の粘着層2及び装飾層3の面に第2の粘着層4を対向させてラミネートなどによって積層する工程(工程(e))を含む。
図5(a)に示す態様では、装飾層3と重ならないように第2の透明樹脂層6を設けて、装飾層3の段差を埋めるようにしている。
図5(b)に示す態様では、装飾層3を覆うように第2の透明樹脂層6を設けて、装飾層3の上の段差や粗さを埋めるようにしている。
このように、第2の透明樹脂層6を採用することにより、装飾層の膜厚による段差を低減することができ、粘着層をドライ状態の粘着フィルムでラミネートにより形成することも可能となる。また粘着塗料を用いて粘着層を積層塗布形成する場合であっても、図5(b)のように構成することにより、第2の透明樹脂層6が装飾層3への溶剤の浸み込みを防止する効果も得られる。また透明樹脂層は粘着層との密着が良好なものを採用することができるため、本発明の両面粘着フィルム内の積層体の層間の密着力を高めるなどのメリットもある。
このように、本発明によれば、装飾層から粘着層までをフィルム形態で製造することができるため、歩留り損による損失が低く、またロール形態での工程設計ができるため、透明基板上にパターンを積層することにより装飾層を形成していた従来工法と比較して、生産効率においてメリットがある。
セパレータフィルムや仮支持体としての剥離性フィルムについても、上記剥離性フィルムと同様のものを用いることができる。剥離性フィルム及びセパレータフィルムのうちいずれのフィルムを先に剥離して施工するかによって、これらのフィルムの剥離重さを調整することが可能である。フィルムの剥離重さは、フィルム基材の厚みや離型剤の種類や膜厚、粘着剤の種類や膜厚によって調整することが可能である。
両面粘着フィルムの積層体の構成も、多種多様に所望のデザインに合わせることで、装飾部で段差が発生する場合がある。本発明によれば、装飾部と表示部の段差だけでなく、装飾部内の段差に関しても、貼り合せ時の気泡を対策するように両面粘着フィルムを形成することができる。
粘着層の膜厚は、表示パネルの設計に応じて設定することが可能であるが、粘着力を十分に発揮するためには、5μm以上であるのが好ましく、10μm以上がより望ましい。粘着層の形成方法としては、各種印刷方式や塗布方式を選択することが可能である。
第1の粘着層と第2の粘着層とは、同一のものとしてもよいが、被着体となる透明基板の種類や表示パネルの特性に合わせて、それぞれ最適な膜厚や種類を設定すれば良い。例えば、一方の透明基板にITOパターンが形成されている場合には、経時的な抵抗値の増加を防ぐため、当該一方の透明基板に貼り合わせる粘着層のみ、アクリル酸フリーのアクリル粘着剤を選択しても良い。粘着層は、貼り合わせる透明基板によって、表示部の透明性を高めるため、屈折率を調整して透過率を高める組成にすることが望ましい。
第1の透明樹脂層と第2の透明樹脂層2とは、同じものを用いてもよいが、粘着層や装飾層、剥離性フィルムの種類や、表示パネルの特性に合わせて、膜厚や樹脂種などそれぞれ最適なものを設定しても良い。
透明樹脂層には、粘着層と同様に、UV硬化塗料を用いことができる。
図7(a)を参照して、まず、仮支持体TCとなる剥離性フィルムとして、シリコーン離型層を設けた厚さ50μmのPETフィルム(藤森工業製:DG2.5)を準備した。離型層面にシルバーミラー塗料(セイコーアドバンス製:クロムシルバー300MR)をスクリーン印刷して、100℃、5分の乾燥し、膜厚1μmのロゴパターンを形成した。その上に、黒塗料(帝国インキ製:GLS-HF919-墨)をスクリーン印刷して、100℃で5分間乾燥して、膜厚10μmの黒層の額縁状パターンを有する装飾層3を仮支持体TCの上に積層した(工程(i))。このように形成された装飾層3は、表示パネルの表示部の外周部に相当する部分に設けられており、額縁状パターンを有する装飾層3の内側が、表示パネルの表示部に相当することになる。
次に、無溶剤のアクリル系UV硬化型粘着塗料(ソニーケミカル&インフォメーションデバイス製:11X12A-2K-1)を用いて、アプリケーターにより、額縁状パターンを有する装飾層3の内側(表示部)の膜厚が30μmとなるように、装飾層3と仮支持体TCの表示部に相当する部分を覆うように、第1の粘着層2を積層塗布した(工程(ii))。
第1の粘着層2の上に、剥離性フィルム1として、シリコーン離型層付PETフィルム(帝人デュポン製:A31、厚さ:38μm)をラミネートした。水銀光源ランプを用いて、積算光量:2000mJで、剥離性フィルム1を介して酸素遮断してUV照射し、第1の粘着層2を硬化処理して、装飾層付粘着シートを作製した(工程(iii))。
最後に、先の装飾層付粘着シートの仮支持体の剥離性フィルム(DG2.5)を剥離して、第1の粘着層2及び装飾層3の面を露出させ(工程(iv))、別途作製した粘着層付フィルムの第2の粘着層4を対向させて、貼り合せてラミネートした(工程(v))。ビグ刃CBの抜き型で、ラミネートフィルムを60mm×120mmのサイズにカットし、両面粘着フィルムを作製した(工程(vi))。
実施例1と同様に、ロゴパターンまで形成した。その上に、黒塗料(帝国インキ製:GLS-HF919-墨+GSLガラス用補強剤=100wt%+0.5wt%)をスクリーン印刷して、90℃で30分間乾燥・熱硬化し、膜厚10μmの黒層の額縁状パターンを積層して、表示パネルの表示部の外周部に相当する部分に、装飾層3を形成した。
次に、重量平均分子量(Mw)40万のイソブチルアクリレートを、固形分が30wt%となるように酢酸エチルに溶解して、粘着層用の塗料を用意した。アプリケーターを使用して、表示部の膜厚が20μmとなるように、装飾層3及び仮支持体TCを覆うように上記塗料を塗工し、100℃で2分間乾燥して、第1の粘着層2を形成した。
第1の粘着層2の上に剥離性フィルム1として、シリコーン離型層付PETフィルム(帝人デュポン製:A31、厚さ:38μm)をラミネートした後、40℃に温調した金属板を用いて0.025MPa/cm2の加圧により、粘着層の表面のうねりをならした。
次いで、実施例1と同様の方法で、両面粘着フィルムを作製し、この両面粘着フィルムを使用して、表示パネルを作製した。
実施例1と同様の方法で、第1の粘着層2まで形成した装飾層付粘着シートを作製した。厚さ50μmのシリコーン離型層付PETフィルム上に、膜厚25μmの粘着層(第2の粘着層4)が形成されている粘着テープ(日東電工製:CS6661T)を、粘着層付フィルムとして用いて、装飾層付粘着シートの仮支持体の剥離性フィルム(DG2.5)を剥離した面に、粘着層付フィルムの粘着層をニップしてラミネートし、ビグ刃の抜き型で60mm×120mmのサイズにカットし、両面粘着フィルムを作製した。
次いで、この両面粘着フィルムを使用して、実施例1と同様の方法で、表示パネルを形成した。
図8(a)を参照して、アクリル樹脂粉末(共栄社化学製:オリコックスKC7000、ガラス転移温度:45℃)をトルエン/メチルエチルケトン=50/50の混合溶剤に溶解して、固形分30%の溶液を作製し、アクリル樹脂100wt%に対し、HDI系イソシアネート硬化剤(旭化成ケミカルズ製:デュラネート24A-100)を1wt%配合したアクリル塗料を準備した。仮支持体TCの剥離性フィルムとして、シリコーン離型層を設けたPETフィルム(藤森工業製:DG2.5、厚さ:50μm)を用いて、離型層面にアプリケーターでアクリル塗料を塗工後、120℃で30分間乾燥・熱硬化処理して、膜厚10μmの透明樹脂層5を形成した。
透明樹脂層5の上に、ロゴパターン、額縁状パターンを有する装飾層3を形成し、実施例1と同様の方法で、両面粘着フィルムを作製し、この両面粘着フィルムを使用して、表示パネルを作製した。(図8(b)参照)
実施例4と同様の方法で、装飾層3まで形成した。次に、装飾層3と重ならないように、表示部に相当する仮支持体TCの領域に、ポリエステル系透明塗料(帝国インキ製造製:TOC-HF-メジウム+106硬化剤=100+2)をスクリーン印刷して、90℃で30分間乾燥・硬化処理して、膜厚10μmの第2の透明樹脂層6を形成した。
次に、厚さ50μmのシリコーン離型層付PETフィルム(剥離性フィルム1)上に、膜厚25μmの粘着層(第1の粘着層2)が形成されている粘着テープ(日東電工製:CS6661T)を、粘着層付フィルムとして用いて、装飾層3と第2の透明樹脂層6を覆うように、第1の粘着層2をニップしてラミネート形成した。
次いで、実施例3と同様の方法により、図5(a)に示すような構造を有する両面粘着フィルムを作製し、この両面粘着フィルムを使用して、表示パネルを作製した。
実施例4と同様の方法で、装飾層3まで形成した。次に、無溶剤のアクリル系UV硬化型塗料(東洋インキ製:TU498 FDSS CT メジウム)を用いて、アプリケーターにより、装飾層3と仮支持体TCの表示部に相当する部分を覆うように、第2の透明樹脂層6を積層形成した。第2の透明樹脂層6の上に、剥離性フィルム1として、シリコーン離型層付PETフィルム(帝人デュポン製:A31、厚さ:38μm)をラミネートした。水銀光源ランプを用いて、積算光量:2000mJで、剥離性フィルム1を介して酸素遮断してUV照射し、硬化処理した膜厚20μmの第2の透明樹脂層6を形成し、装飾層付粘着シートを作製した。
次いで、実施例5と同様の方法により、図5(b)に示すような構造を有する両面粘着フィルムを作製し、この両面粘着フィルムを使用して、表示パネルを作製した。
仮支持体TCとなるロール形態の剥離性フィルムとして、シリコーン離型層を設けたPETフィルム(藤森工業製:DG2.5、厚:100μm、幅:230mm、長:500m)を準備した。離型層面に、実施例4と同様のアクリル塗料をノズルコーターで、塗工幅210mmで製膜し、120℃で3分間乾燥し、膜厚10μmの透明樹脂層5を有するロール形態のフィルムを作製した。第1の透明樹脂層5を形成したロールフィルムを室温で7日間放置して、第1の透明樹脂層5を硬化処理した。ロールtoロールのスクリーン印刷機を用いて、透明樹脂層5の上に、実施例1と同様に、装飾層3を形成した。
次に、装飾層3と仮支持体TCの表示部に相当する部分を覆うように、無溶剤のアクリル系UV硬化型塗料(東洋インキ製:TU498 FDSS CT メジウム)をナイフコーターで塗工し、第2の透明樹脂層6を形成した。酸素遮断のため、フィルム厚:38μm、幅:230mm、長:500mのシリコーン離型層付PETフィルム(帝人デュポン製:A31)の離型面を塗工面にラミネートした。水銀光源ランプを用いて、積算光量:2000mJで離型層付PETフィルムを介してUV照射により第2の透明樹脂層6を硬化処理した後、離型層付PETフィルムを剥離して、膜厚20μmの透明樹脂層6を有するロール形態のフィルムを作製した。
次に、セパレータフィルムSFとして使用する、フィルム厚:50μm、幅:220mm、長:500mのシリコーン離型層付PETフィルムの上に、膜厚25μmの第2の粘着層4を形成した粘着テープ(日東電工製:CS6661T)を用いて、第2の粘着層4が、装飾層3と透明樹脂層6とを覆うようにニップして、ロールtoロールでラミネートした。
仮支持体となる剥離性フィルム(DG2.5)を剥離し、第1の透明樹脂層5に、剥離性フィルム1として使用する、フィルム厚:50μm、幅:210mm、長:500mのシリコーン離型層付PETフィルムの上に、膜厚25μmの第1の粘着層2を形成した粘着テープ(日東電工製:CS6661T)を用いて、第1の粘着層2と第1の透明樹脂層5をニップして図9に示すようにロール形態でラミネート形成した。
次いで、実施例1と同様の方法で、両面粘着フィルムを作製し、この両面粘着フィルムを使用して、表示パネルを作製した。
実施例7と同様の方法で、第1の透明樹脂層5まで形成した。次に、第1の透明樹脂層5の上に、第1の装飾層として無溶剤系UV硬化型シルバー塗料(東南インキ製:APOシルバー白口)を樹脂凸版印刷にて、UV硬化後、膜厚2μmでロゴパターン形成した。その上に第2の装飾層として無溶剤系UV硬化型黒塗料(東洋インキ製:FDS墨TKロ)を用いて、樹脂凸版印刷で3回積層後、額縁状の黒層パターンを膜厚10μmで積層形成した。
次いで、実施例7と同様の方法で、両面粘着フィルムを作製し、この両面粘着フィルムを使用して、表示パネルを作製した。
実施例7と同様の方法で、両面粘着フィルムを作製した。透明基板TSとして、厚0.1mm、60mm×120mmのPETフィルムを準備し、両面粘着フィルムのセパレータフィルムSFを剥離して、剥離性フィルム1越しにスキージで加圧して接着した。次に、剥離性フィルム1を剥離して、もう一枚の透明基板TS’(同寸法のPETフィルム)を貼り合わせ、透明基板越しにスキージで加圧して接着し、表示パネルとして作製した。
図10を参照して、透明基板TSとして、厚1.1mm、60mm×120mmのソーダライムガラスを準備した。シルバーミラー塗料(セイコーアドバンス製:クロムシルバー300MR)をスクリーン印刷し、100℃で5分間乾燥して、膜厚1μmのロゴパターンB’を形成した。その上に、黒塗料(帝国インキ製:GLS-HF919-墨)をスクリーン印刷し、100℃で5分間乾燥して、額縁状の黒層パターンBを膜厚10μmで積層印刷し、装飾部を表示部Aの周りに形成した透明基板TSを作製した。
セパレータフィルムSFとして用いるフィルム厚:50μmのシリコーン離型層付PETフィルム上に、膜厚25μmの粘着層2を形成した粘着テープ(日東電工製:CS6661T)を、60mm×120mmにカット後、粘着層2をニップして、装飾層3を形成した透明基板TSの上にラミネートした。離型層付PETフィルムを剥離して、もう一つの透明基板TS’として同サイズのガラスを若干反らせながらスキージで加圧して貼り合せた後、オートクレーブ処理により、表示パネルを作製した。
比較例1と同様の方法で、装飾部を形成した透明基板TSを作製した。その上に、フィルム厚:50μmのシリコーン離型層付PETフィルム上に膜厚175μmの粘着層を設けた粘着テープ(日東電工製:CS9837T)を60mm×120mmにカット後、粘着層をニップしてラミネート形成した。離型層付PETフィルムを剥離して、もう一つの透明基板TS’として同サイズのガラスを反らせながらスキージで加圧して貼り合せた後、オートクレーブ処理により表示パネルを作製した。
透明基板TSとして、厚0.1mm、60mm×120mmのPETフィルムを用いて、比較例2と同様の方法で粘着層まで形成した。次いで、離型層付PETフィルムを剥離して、もう一つの透明基板TS’として同サイズのPETフィルムを反らせながらスキージで加圧して貼り合せ、表示パネルを作製した。
また、2枚の透明基板を貼り合わせて作製した表示パネルについて、オートクレーブ処理後の外観を目視にて観察し、気泡などの不具合が発生していないかなど、外観を確認した。
評価結果を表1及び図11に示す。
また、1枚貼り合せた後のフィルムの段差が2μm以下であり(図11(a)のグラフ)、軟質な粘着材質であることから、2枚目の透明基板の貼り合せによる気泡も少なく、オートクレーブ処理後、気泡のない良好な外観を得ることができた(図11(a)の写真)。
一方、比較例では、粘着層が薄いと装飾層の段差部に気泡が発生しやすく、且つ粘着層貼り合せ後の段差が大きいため(図11(b)のグラフ)、2枚目の透明基板を貼り合せた後も、気泡が抜けず、外観不良となった(図11(b)の写真)。
これに対して、実施例の両面粘着フィルムでは、樹脂凸版印刷法を用いたり、多面付で印刷したりするなど、効率よく装飾層を形成することが可能であった。また、1アクションで要求された所望のデザインをガラスに貼りつけるため、更に生産効率を高められることが確認された。
本発明の両面粘着フィルムはフレキシブルなフィルム状で製造できるため、装飾層もロール形態で形成でき、種々の印刷方式を採用でき、多面付で生産性の高い工程を設計することが可能となる。
2:(第1の)粘着層
3:装飾層
4:第2の粘着層
5:(第1の)透明樹脂層
6:第2の透明樹脂層
A:表示部
B,B’:装飾部
SF:セパレータフィルム
TS,TS’:透明基板
TC:仮支持体
Claims (6)
- 複数の透明基板を貼り合わせて表示パネルを形成するための両面粘着フィルムであって、前記両面粘着フィルムは、
剥離性フィルムと、
前記剥離性フィルム上に形成された積層体であって、第1の粘着層と、第2の粘着層と、前記第1の粘着層と前記第2の粘着層との間に設けられた装飾層とを含む、前記積層体と、
を有し、
前記装飾層は、前記両面粘着フィルムにより前記透明基板を貼り合せて前記表示パネルを形成したときに、前記表示パネルの表示部に相当する部分以外の部分に存在するよう、前記積層体において設けられ、
前記第1の粘着層と前記第2の粘着層との間に、第1の透明樹脂層が設けられ、
前記第1の粘着層と前記第2の粘着層との間に、さらに第2の透明樹脂層が設けられている
ことを特徴とする、前記両面粘着フィルム。 - 前記装飾層は、前記両面粘着フィルムにより前記透明基板を貼り合せて前記表示パネルを形成したときに、前記表示パネルの前記表示部の外周部を囲う額縁形状が形成されるように、前記積層体において設けられている
ことを特徴とする、請求項1に記載の両面粘着フィルム。 - 前記第1の透明樹脂層は、前記装飾層と重ならないように、前記積層体において設けられていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の両面粘着フィルム。
- 前記第2の透明樹脂層は、前記装飾層を覆うように、前記積層体において設けられていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の両面粘着フィルム。
- 前記第1の粘着層及び前記第2の粘着層のうち少なくとも一方は、前記装飾層の外縁よりも内側に設けられていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の両面粘着フィルム。
- 複数の透明基板を貼り合わせて表示パネルを形成するための両面粘着フィルムの製造方法であって、前記製造方法は、次の工程:
(a)仮支持体の表面の一部に、装飾層を形成する工程、
(b)前記仮支持体の前記一部以外の部分及び前記装飾層の上に、第1の粘着層を形成する工程、
(c)前記第1の粘着層の上に、剥離性フィルムを積層する工程、
(d)前記仮支持体を剥離して、前記第1の粘着層及び前記装飾層を前記剥離性フィルム側に転移させる工程、及び、
(e)セパレータフィルムの上に第2の粘着層を形成した粘着フィルムを、前記第1の粘着層及び前記装飾層の面に前記第2の粘着層を対向させて積層する工程、
を含むことを特徴とする、前記製造方法。
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