JP2017062430A - 粘着積層体とその製造方法 - Google Patents

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忠祐 小嶋
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克弘 藤本
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Abstract

【課題】気泡やしわなどの不具合が発生せず、低コストで歩留まりよく表示パネルの製造が可能な粘着積層体とその製造方法の提供を可能とする。【解決手段】表示パネルにおける枠状の加飾部を形成するための粘着積層体であって、セパレータと、前記セパレータ上に形成され前記表示パネルの表示部に相当する部分以外の枠部分に存在する装飾層と、粘着層と、を有する。【選択図】図3

Description

本発明は粘着積層体とその製造方法に関し、特に携帯電話、高度情報端末、カーナビゲーション、電子書籍タブレット、デジタルカメラ、テレビ、コンピューター、その他の電子機器の表示パネルの製造に用いて好適な技術に関する。
スマートフォン、電子機器等の表示パネルでは、一般的には表示範囲を規定する表示部と非表示部(遮蔽部)で構成されている。遮蔽部としては、透明な表示部の外周に、内部配線の隠ぺいやデザイン性を考慮した、枠状の加飾部が周設されている。このような加飾部は、遮光性やデザイン性を有するパターン、ロゴ、カメラ用等の貫通部分などを含むものである。
従来の表示パネルにおける加飾部としては、プラスチックフィルムやガラスで構成された透明基板上に、単層または複数のパターンを積層することにより装飾層を形成するとともに、この装飾層が形成された透明基板は、両面粘着テープを介して別の透明基板と貼り合わされるものが知られている。
特許文献1〜3には、飛散防止フィルムとして前面に貼り合わせるものが記載されている。
この場合、装飾層は、シルク印刷方式で形成されることが多い。一般に、赤外線センサー用の赤外線透過膜や管理用のバーコードなど、透明基板上に1μm以上の膜厚で形成されるものは、装飾層の一つと考えられている。
特許文献4に記載されるカバーガラス裏面での加飾技術では、装飾層を形成した透明基板に、両面粘着テープを介してもう一枚の透明基板を貼り合せる場合、装飾層の膜厚により生ずる段差に起因して気泡やしわなどの不具合が発生する問題がある。そのため、加飾部の膜厚と比較して2倍以上の膜厚の粘着テープを用いたり、貼り合せ後に加圧・加熱処理(オートクレーブ)したり、加飾部以外の表示部のみに透明樹脂を充填したりするなど、段差や気泡を低減するための対策がとられている。
透明基板として化学強化ガラスを用いる場合には、強化処理後にガラスを所望のサイズに加工することが困難なため、表示パネルのサイズにガラスを加工してから強化処理をおこなう。このため、化学強化ガラスの透明基板に装飾層を印刷する場合、多面付で処理できないこととなり、多色印刷になるほど生産効率が低下する。このように、装飾層の印刷工程や透明基板の貼合せ工程、貼り合わせ後の気泡対策工程で発生する歩留り損が、製造コストに大きく影響するため、高価な透明基板を用いた場合など、不具合品を再剥離してリペアするなどの対策が必要になっている。
また、従来の表示パネルにおける加飾部としては、特許文献5,6に記載されるように、表示パネルを構成するガラスシート、PMMA(ポリメタクリル酸メチル樹脂)シート、PC(ポリカルボネート)シートなどの透明基材の一方の面上に、直接、印刷法によるインキ層や蒸着法による金属膜などの隠蔽層を外枠として形成し、その外枠を非表示部、その外枠の内側を表示部として形成している。このように、蒸着によって非表示部における装飾層を形成する場合もあるが、同様に、多面付で処理できないこととなり、多色印刷になるほど生産効率が低下する。同時に、処理雰囲気の制御等、制御条件が厳しくなるため、発色への制約や、コスト増といった問題があり、これを改善したいという要求がある。
特許第4640626号公報 特開2014−119547号公報 特許第4716235号公報 特開2003−255847号公報 特開2013−25297号公報 特開2013−171223号公報
両面粘着である透明フィルムを用いて加飾部を貼り合わせる場合には、表示部と加飾部である外枠とに段差ができ、さらにその下部にタッチパネル電極層などとボンディングする場合などには、段差が原因となって表示部に気泡を抱き込んでしまい、不良品が発生する可能性があるという問題がある。さらに、タッチパネル電極層などと表示パネル最表面との距離が薄くすることが要求されている。
また、蒸着法によってガラスに形成された加飾部においては、タッチパネル電極層などと表示パネル最表面との距離を薄く使用とした場合、作業工程数が増大する上に、歩留まりが低減してしまい製造コストが増加する、あるいは、加飾部形成における歩留まりが低下した場合、単層では所望の色彩が発色できないことに起因する作業工程数増大と製造コスト増加が無視できないという問題があった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、気泡やしわなどの不具合が発生せず、低コストで歩留まりよく表示パネルの製造が可能な粘着積層体とその製造方法の提供を可能とするという目的を達成しようとするものである。
本発明の粘着積層体は、表示パネルにおける枠状の加飾部を形成するための粘着積層体であって、
セパレータと、
前記セパレータ上に形成され前記表示パネルの表示部に相当する部分以外の枠部分に存在する装飾層と、
粘着層と、
を有することにより上記課題を解決した。
本発明の粘着積層体は、前記セパレータとは対向する面に保護フィルムが貼り着けられていることが好ましい。
本発明の粘着積層体は、前記表示パネルの表示部に相当する部分では、前記セパレータと前記保護フィルム直接貼り合わされていることができる。
本発明の粘着積層体の製造方法は、上記のいずれか記載の粘着積層体の製造方法であって、
前記セパレータ上に形成された粘着層上に装飾層を印刷する工程を有することができる。
本発明の粘着積層体の製造方法は、前記セパレータ上に形成された粘着層上に印刷可能なように、この粘着層表面を処理する工程を有することができる。
本発明の粘着積層体の製造方法は、前記粘着層表面処理が、前記セパレータ上に形成された粘着層上にUVテクスチャー層を設ける工程とされることができる。
本発明の粘着積層体の製造方法は、前記セパレータ上に形成された前記粘着層、前記UVテクスチャー層、前記装飾層の輪郭線で切断する工程を有することができる。
本発明の粘着積層体の製造方法は、前記セパレータ上に形成されて切断された前記粘着層、前記UVテクスチャー層、前記装飾層の不要部分を剥離する工程を有することができる。
本発明の粘着積層体の製造方法は、前記セパレータ上に形成されて切断された前記装飾層に対し剥離用セパレータを貼り付けた後、前記粘着層、前記UVテクスチャー層、前記装飾層の不要部分を前記剥離用セパレータとともに剥離する工程を有することができる。
本発明の粘着積層体の製造方法は、前記セパレータ上に形成されて不要部を除去された前記粘着層、前記UVテクスチャー層、前記装飾層に保護フィルムを貼り付ける工程を有することができる。
本発明の粘着積層体は、表示パネルにおける枠状の加飾部を形成するための粘着積層体であって、
セパレータと、
前記セパレータ上に形成され前記表示パネルの表示部に相当する部分以外の枠部分に存在する装飾層と、
粘着層と、
を有することにより、装飾層と粘着層とを有しながら従来用いられていたPET基材を有さないため、極めて薄厚化することが可能となる。これにより、従来、加飾部境界付近で生じていた段差に起因する不具合、たとえば、ITO組み立てUVのはボンディングに対する気泡発生などを発生させないことが可能となる。同時に、蒸着法を用いないために、多面付で処理可能となり、生産効率の低下を防止し、発色への制約をなくし、コスト増、歩留まり低下を回避することが可能となる。
本発明の粘着積層体は、前記セパレータとは対向する面に保護フィルムが貼り着けられていることにより、粘着積層体を保護し、表示パネル製造時におけるハンドリング性を向上させることができる。
本発明の粘着積層体は、前記表示パネルの表示部に相当する部分では、前記セパレータと前記保護フィルムとが直接貼り合わされていることにより、加飾部以外における透明フィルム等の基材を用いることなく表示パネルの製造をおこなうことができる。これにより、表示部に対応する部分では、透明フィルム等に起因する不良(異物、汚れ、歪み、インキ飛びなど)の発生を起こすことがない。
本発明の粘着積層体の製造方法は、上記のいずれか記載の粘着積層体の製造方法であって、
前記セパレータ上に形成された粘着層上に装飾層を印刷する工程を有することにより、装飾層と粘着層とを有しながら従来用いられていたPET基材を有さないで加飾部を形成することが容易となるため、極めて薄厚化することが可能となる。これにより、従来、加飾部境界付近で生じていた段差に起因する不具合を発生させないで表示パネルを製造することが可能となる。同時に、蒸着法を用いないために、多面付で処理可能となり、生産効率の低下を防止し、発色への制約をなくし、コスト増、歩留まり低下を回避することが可能となる。
本発明の粘着積層体の製造方法は、前記セパレータ上に形成された粘着層上に印刷可能なように、この粘着層表面を処理する工程を有することにより、従前は行えなかった粘着層上に加飾部となる装飾層を印刷することを可能とすることができる。これにより、PET等の透明基材を有さないで加飾部を形成することが容易となるため、極めて薄厚化することが初めて可能となる。
本発明の粘着積層体の製造方法は、前記粘着層表面処理が、前記セパレータ上に形成された粘着層上にUVテクスチャー層を設ける工程とされることにより、粘着層表面状態を印刷可能な表面状態として、精度よく装飾層を印刷することができる。
本発明の粘着積層体の製造方法は、前記セパレータ上に形成された前記粘着層、前記UVテクスチャー層、前記装飾層の輪郭線で切断する工程により、加飾部となる部分を分離することができる。
本発明の粘着積層体の製造方法は、前記セパレータ上に形成されて切断された前記粘着層、前記UVテクスチャー層、前記装飾層の不要部分を剥離する工程により、セパレータ表面に前記粘着層、前記UVテクスチャー層、前記装飾層の必要部分のみを残してカストリし、不要部分を除去して加飾部を形成することが容易にできる。
本発明の粘着積層体の製造方法は、前記セパレータ上に形成されて切断された前記装飾層に対し剥離用セパレータを貼り付けた後、前記粘着層、前記UVテクスチャー層、前記装飾層の不要部分を前記剥離用セパレータとともに剥離する工程を有することにより、剥離用@セパレータを剥離するのみで、セパレータ表面に前記粘着層、前記UVテクスチャー層、前記装飾層の必要部分のみを残してカストリし、不要部分を除去して加飾部を形成することが容易にできる。
本発明の粘着積層体の製造方法は、前記セパレータ上に形成されて不要部を除去された前記粘着層、前記UVテクスチャー層、前記装飾層に保護フィルムを貼り付ける工程を有することにより、粘着積層体を保護し、表示パネル製造時におけるハンドリング性を向上させることができる。
本発明によれば、薄厚化して段差による悪影響を生じることなく、発色に制限が無く、ハンドリング性の高い加飾部形成可能な粘着積層体を提供して、表示パネル製造における歩留まりの向上と、製造時間の短縮と製造コストの低減とを実現することができるという効果を奏することが可能となる。
本発明に係る粘着積層体の第1実施形態を用いて製造される表示パネルを示す平面図である。 本発明に係る粘着積層体の第1実施形態を用いて製造される表示パネルを示す断面図である。 本発明に係る粘着積層体の第1実施形態を示す断面図である。 本発明に係る粘着積層体の製造方法の第1実施形態における製造工程を示すフローチャートである。 本発明に係る粘着積層体の製造方法の第1実施形態における製造工程を示す工程断面図である。 本発明に係る粘着積層体の製造方法の第1実施形態における製造工程を示す工程断面図である。 本発明に係る粘着積層体の製造方法の第1実施形態における製造工程を示す工程断面図である。 本発明に係る粘着積層体の製造方法の第1実施形態における製造工程を示す工程断面図である。 本発明に係る粘着積層体の製造方法の第1実施形態における製造工程を示す工程断面図である。 本発明に係る粘着積層体の製造方法の第1実施形態における製造工程を示す工程断面図である。 本発明に係る粘着積層体の製造方法の第1実施形態における製造工程を示す工程断面図である。 本発明に係る粘着積層体の製造方法の第1実施形態における製造工程を示す工程断面図である。 本発明に係る粘着積層体の第1実施形態を用いた表示パネルの製造工程を示す工程断面図である。
以下、本発明に係る粘着積層体とその製造方法の第1実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態における粘着積層体を用いて製造される表示パネルの平面図であり、図2は、本実施形態における粘着積層体を用いて製造される表示パネルの断面図であり、図3は、本実施形態における粘着積層体の断面図であり、図において、符号10は、粘着積層体である。
本実施形態に係る粘着積層体10は、図1,図2に示す表示パネルの製造に用いられるものとされ、図において、表示パネルは液晶表示パネル部材100とされる。
液晶表示パネル部材100は、図1,図2に示すように、表示部101と加飾部(非表示部)102からなる。
ここで加飾部(非表示部)102は、印刷法などによるインキ層等の遮光性を有する隠蔽部分が所定幅で設けられることにより形成される。同時に枠状の加飾部(非表示部)102に囲まれた部分が表示部101として形成される。
また、加飾部(非表示部)102には、表示パネルに設けられたカメラ等に対して透過可能とする貫通孔103が設けられている。
加飾部(非表示部)102は、本実施形態における粘着積層体10をガラス基板104等に貼り付けることで液晶表示パネル部材100が形成される。液晶表示装置を製造するデバイスメーカーは、液晶表示パネル用部材100に対して、例えばタッチパネルなどに必要な透明電極の形成をフラットな状態で行なうことができ、安定した品質で効率よく加工することができる。
本実施形態に係る粘着積層体10は、図3に示すように、セパレータ11と、粘着層12aと、UVテクスチャー層12bと、装飾層13と、保護フィルム14とを有する。
セパレータ11は、透明性と強靭性を有する高分子フィルムなら特に限定するものではないが、耐久性、耐熱性、耐候性、寸法安定性、加工、コストなどの点から、透明ポリエステルフィルム(PET)をベース基材としたものが好ましい。また、ポリエチレンテレフタレート(PET)以外にも、ポリカーボネート(PC)やポリエーテルスルホン(PES)等の光透過性を有するフィルムとすることができる。セパレータ11は、例えば、25μm〜75μm程度の厚み寸法を有する。
セパレータ11は、図3に示すように、表示部101および加飾部(非表示部)102の全面を覆うようにその大きさが設定される。
粘着層12aは、セパレータ11の上に形成されたOCA(Optical Clear Adhesive)などの接着剤とされる基材の無い両面テープである。粘着層12aは、例えば、10〜20μm程度の厚み寸法を有する。
粘着層12aは、図3に示すように、枠状の加飾部(非表示部)102の配置に対応して後述する装飾層13と同様に枠状に形成され、その中央部分では表示部101に対応した領域が除去された大きな中抜き状になっている。また、粘着層12aは、図3に示すように、貫通孔103に対応して表示部101とは連続しない部分で除去された貫通孔103を有する。
UVテクスチャー層12bは、図3に示すように、粘着層12aの上、つまりセパレータ11と反対側に積層され、粘着層12aの表面に印刷法により装飾層13を形成可能なように粘着層12aの表面に対する表面処理として設けられる。
UVテクスチャー層12bは、粘着層12aの表面に形成された後に紫外線の照射により瞬時に硬化して設けることができる。この際、UVテクスチャー層12bを凹凸のない平坦面を形成するために設けた平坦化層とする場合には、高い耐久性に加え平坦化による装飾層13の印刷形成を高精細におこなうことを可能とする表面処理層である。
また、UVテクスチャー層12bを型押し法によりパターン柄(ヘアライン、カーボン柄)を施した凹凸を有する層とすることも可能である。この場合には、UVテクスチャー層12b自体も装飾効果をもつことが可能となる。UVテクスチャー層12bは、粘着層12aの全面に対応した領域に形成されている。
さらに、UVテクスチャー層12bを多層として増刷する領域を設けることができる。これにより、UVテクスチャー層12bを増刷した部分において、粘着層12a上に部分的に凹凸のある領域を有するUVテクスチャー層12bとすることが可能となり、所定の位置にUVテクスチャー層による装飾を施すことが可能となる。
装飾層13は、例えば、シルク印刷法等により形成された複数のインキ層13a〜13fからなるものであり、加飾部102としての遮光性、発色性、赤外線透過性、平坦性のそれぞれに対して所定の値を有するものとされる。
また、装飾層13は、図3に示すように、枠状の加飾部(非表示部)102の配置に対応して枠状に形成され、その中央部分では表示部101に対応した領域が除去された大きな中抜き状になっている。装飾層13は、貫通孔103に対応して表示部101とは連続しない部分で除去された貫通孔103を有する。
本実施形態における装飾層13は、図3に示すように、例えば、5層からなり、そのそれぞれが、異なる特性を有するように積層されているが、所定の加飾部102となるように積層数、色合い等の層特性はこの例に限るものではない。
保護フィルム14は、装飾層13におけるセパレータ11と反対側に積層されており、は、セパレータ11と同様に、透明性と強靭性を有する高分子フィルムなら特に限定するものではないが、耐久性、耐熱性、耐候性、寸法安定性、加工、コストなどの点から、透明ポリエステルフィルム(PET)をベース基材としたものが好ましい。また、ポリエチレンテレフタレート(PET)以外にも、ポリカーボネート(PC)やポリエーテルスルホン(PES)等の光透過性を有するフィルムとすることができる。保護フィルム14は、例えば、15μm〜85μm程度の厚み寸法を有する。
保護フィルム14は、図3に示すように、表示部101および加飾部(非表示部)102の全面を覆うようにその大きさが設定されるとともに、保護フィルム14は、表示部101に対応する装飾層13の中抜け部分においては、セパレータ11と直接貼り合わされた状態となっている。
次に、本発明の粘着積層体の製造方法について説明する。
図4は本実施形態における粘着積層体の製造方法の製造方法を示すフローチャートであり、図5〜図14は本実施形態における粘着積層体の製造方法の製造方法を示す工程図である。
本実施形態における粘着積層体の製造方法は、準備工程S01と、粘着層形成工程S02と、表面処理工程S03と、装飾層印刷工程S04と、貫通孔形成工程S05と、剥離用セパレータ貼付工程S06と、切断工程S07と、剥離除去工程S08と、保護フィルム貼付工程S09と、を有する。
まず、図4に示す準備工程S01として、枚葉のセパレータ11を準備する。このとき、加飾部102よりも大きな範囲を有するものを準備する。なお、ロール状、枚葉、等の形状は特に限定されず、また、一枚のセパレータ11に複数の処理領域を設けて、後述の工程をおこない、複数の表示パネルに対応した加飾部102を形成することもできる。
次に、図4に示す粘着層形成工程S02として、図5に示すように、セパレータ1上に粘着層12aを形成する。このとき、粘着層12aは、塗布法、印刷法等、好適な方法を選択することができる。
粘着層12aは、加飾部102を含むとともに、その外側の周囲に余裕を持った大きな領域全体に形成する。
次に、図4に示す表面処理工程S03として、図6に示すように、粘着層12a表面上にUVテクスチャー層12bを形成する。UVテクスチャー層12bは、塗布法、印刷法等、好適な方法を選択することができ、紫外線照射によって硬化させることができる。
次に、図4に示す装飾層印刷工程S04として、図7〜図8に示すように、UVテクスチャー層12b上に装飾層13を形成する。
装飾層13としては、UVテクスチャー層12b側から、発色インキ層(インキ層)13a、発色インキ層(インキ層)13b、発色インキ層(インキ層)13c、発色インキ層(インキ層)13d、発色インキ層(インキ層)13e、IRインキ層(インキ層)13fが積層され、発色インキ層13aは黒色、発色インキ層13b〜13eは白色またはグレー、IRインキ層13fは、赤外線透過インキによる印刷層として形成される。
これらのインキ層13a〜13fは、UVテクスチャー層12bの全面に積層することもできるし、必要な領域のみに形成することもできる。
なお、本実施形態においては、図8に示すように、発色インキ層(インキ層)13a〜13eは表示部101に対応する部分にも形成されるとともに、IRインキ層(インキ層)13fは貫通孔103およびその周辺領域のみに形成されている。
次に、図4に示す貫通孔形成工程S05として、図9に示すように、セパレータ11および、このセパレータ11上に積層された粘着層12a、UVテクスチャー層12b、発色インキ層(インキ層)13a、発色インキ層(インキ層)13b、発色インキ層(インキ層)13c、発色インキ層(インキ層)13d、発色インキ層(インキ層)13eまでの各層にいずれも平面視して同じ位置となる貫通孔103を形成する。この貫通孔形成は、レーザ光照射、または打抜きによって該当部分を除去することによりおこなわれる。なお、レーザ光照射の場合インキ層(インキ層)13fを透過するIR透過インキを選択することが好ましい。具体的には、波長840nm〜1040nmの光を透過するIRインキを用いることができる。
次に、図4に示す剥離用セパレータ貼付工程S06として、図10に示すように、装飾層13の上に、剥離用セパレータ18を貼り付ける。
剥離用セパレータ18は、加飾部102および表示部101に対応した部分を覆うように貼り付けられていればよいが、次のカストリ工程を容易におこなえるように対応するためには、平面視して加飾部102よりも大きな範囲とすることが好ましい。
次に、図4に示す切断工程S07として、図11に示すように、粘着層12a、UVテクスチャー層12b、発色インキ層(インキ層)13a、発色インキ層(インキ層)13b、発色インキ層(インキ層)13c、発色インキ層(インキ層)13d、発色インキ層(インキ層)13e、IRインキ層(インキ層)13f、までの各層にいずれも平面視して同じ位置となるように、表示部101に対応した切り込み101a、および、加飾部102の外輪郭に対応した切り込み102aを形成する。切り込み101aは、例えばピナクルダイなどを用いてセパレータ11は切断しないようにして形成され、切り込み102aは、セパレータ11とともに切断して形成される。
次に、図4に示す剥離除去工程S08として、図12に示すように、剥離用セパレータ18を除去する。同時に、表示部101に対応する部分101bおよび加飾部102の外側となる不要部分102bをカストリして除去する。これにより、剥離用セパレータ18とともに、表示部101に対応した切り込み101aの内側における不要部分101bにおける粘着層12a、UVテクスチャー層12b、発色インキ層(インキ層)13a、発色インキ層(インキ層)13b、発色インキ層(インキ層)13c、発色インキ層(インキ層)13d、発色インキ層(インキ層)13e、IRインキ層(インキ層)13fと、加飾部102の外輪郭に対応した切り込み102a外側の不要部分102bにおけるセパレータ11,粘着層12a、UVテクスチャー層12b、発色インキ層(インキ層)13a、発色インキ層(インキ層)13b、発色インキ層(インキ層)13c、発色インキ層(インキ層)13d、発色インキ層(インキ層)13e、IRインキ層(インキ層)13fと、を除去する。
最後に、図4に示す保護フィルム貼付工程S09として、セパレータ11と反対側から保護フィルム14を貼り付けて、図3に示すように、粘着積層体10を完成する。このとき、セパレータ11と保護フィルム14とは、表示部101に対応する部分101bで貼り合わされている。
本実施形態の粘着積層体10は、図13に示すように、セパレータ11を剥離して、表示パネル部材104に装飾層13を含む積層体部分を粘着層12aにより貼り付けるとともに、この後、保護フィルム14を剥離することで、加飾部102が形成され、かつ、透明フィルムを有さないために加飾部102厚さが極めて薄くなり、段差が形成されない表示パネル100を容易に製造することが可能となる。
なお、セパレータ11、保護フィルム14、剥離用セパレータ18は、表示パネル100の製造工程においてはいずれも剥離するものであるため、これらの接着度合いはそれぞれ次のように設定される。
A:セパレータ11と粘着層12a
B:装飾層13表面と剥離用セパレータ18
C:装飾層13表面と保護フィルム14
D:剥離用セパレータ18とセパレータ11
A≧B≧D
B≧D
C≧D
C≧A≧D
以下、実験例により本発明を具体的に説明する。
<実験例1>
セパレータとして、厚さ75μmの透明PETフィルム表面に、粘着層12aとして厚さ15μmのパナック社製、商品名「PDS−1」のOCAを積層したものを用意した。
このOCA表面に、印刷法により、ウレタンアクリレート系樹脂を含むUV硬化性樹脂組成物の層を塗布形成し、その後UV照射により硬化を終了してUVテクスチャー層12bを形成した。
UVテクスチャー層12上に、にシルクスクリーン印刷用インキ(セイコーアドバンス社製、商品名SG740、セイコーアドバンス社製、商品名MS8、セイコーアドバンス社製、商品名700CX 700EX(鏡面ミラーインキ))等によりインキ層13a〜13eを多層形成した。
次いで、打抜き法により、貫通孔103を形成した。
次いで、剥離用セパレータ18を貼り付けた後、表示部101に対応した切り込み101a、および、加飾部102の外輪郭に対応した切り込み102aを形成して、不要部分を除去した。
最後に保護フィルム14を貼り付けて粘着積層体10を完成した。
この粘着積層体10において、セパレータ11および保護フィルム14をのぞいた膜厚は、30μmであった。
この粘着積層体10において、セパレータ11を剥離し、ガラス基板104に貼り付けて、裏面側に加飾付OCAを形成し、目視で確認した。
その結果、シワ・たるみや段差の発生、気泡の発生がなく、発色が面内均一であり、厚さが全印刷時で30μm以内となり薄厚化が図られた等の効果を奏することができる。
本発明の活用例として、スマートフォン、タブレットなどのタッチパネルの枠の柄付に裏面の可飾がある。
10…粘着積層体
11…セパレータ
12a…粘着層
12b…UVテクスチャー層
13…装飾層
13a〜13e…発色インキ層(インキ層)
13f…IRインキ層(インキ層)
14…保護フィルム
18…剥離用セパレータ
100…液晶表示パネル部材
101…表示部
101a…切り込み
102…加飾部(非表示部)
102a…切り込み
103…貫通孔103
104…ガラス基板

Claims (10)

  1. 表示パネルにおける枠状の加飾部を形成するための粘着積層体であって、
    セパレータと、
    前記セパレータ上に形成され前記表示パネルの表示部に相当する部分以外の枠部分に存在する装飾層と、
    粘着層と、
    を有することを特徴とする粘着積層体。
  2. 前記セパレータとは対向する面に保護フィルムが貼り着けられていることを特徴とする請求項1記載の粘着積層体。
  3. 前記表示パネルの表示部に相当する部分では、前記セパレータと前記保護フィルムとが直接貼り合わされていることを特徴とする請求項2記載の粘着積層体。
  4. 請求項1から3のいずれか記載の粘着積層体の製造方法であって、
    前記セパレータ上に形成された粘着層上に装飾層を印刷する工程を有する
    ことを特徴とする粘着積層体の製造方法。
  5. 前記セパレータ上に形成された粘着層上に印刷可能なように、この粘着層表面を処理する工程を有する
    ことを特徴とする請求項4記載の粘着積層体の製造方法。
  6. 前記粘着層表面処理が、前記セパレータ上に形成された粘着層上にUVテクスチャー層を設ける工程とされる
    ことを特徴とする請求項5記載の粘着積層体の製造方法。
  7. 前記セパレータ上に形成された前記粘着層、前記UVテクスチャー層、前記装飾層の輪郭線で切断する工程を有する
    ことを特徴とする請求項6記載の粘着積層体の製造方法。
  8. 前記セパレータ上に形成されて切断された前記粘着層、前記UVテクスチャー層、前記装飾層の不要部分を剥離する工程を有する
    ことを特徴とする請求項7記載の粘着積層体の製造方法。
  9. 前記セパレータ上に形成されて切断された前記装飾層に対し剥離用セパレータを貼り付けた後、前記粘着層、前記UVテクスチャー層、前記装飾層の不要部分を前記剥離用セパレータとともに剥離する工程を有する
    ことを特徴とする請求項8記載の粘着積層体の製造方法。
  10. 前記セパレータ上に形成されて不要部を除去された前記粘着層、前記UVテクスチャー層、前記装飾層に保護フィルムを貼り付ける工程を有する
    ことを特徴とする請求項7または8記載の粘着積層体の製造方法。
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