JP6035517B2 - 電子部品実装方法 - Google Patents

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Description

本発明は、バンプを介して基板に電子部品を実装する電子部品実装方法に関するものである。
電子部品実装分野では、電子部品の平滑な下面に形成された接合用のバンプにフラックスを付着させ、フラックス付着後のバンプを基板の電極部に接触させた状態で加熱処理を行うことにより、バンプを溶融させて基板と電子部品をはんだ接合により実装する方法が知られている。バンプにフラックスを付着させる方法としては、フラックスを貯留した容器に対して電子部品を保持した実装ヘッドを下降させ、バンプを容器内のフラックスに浸す。このように、フラックス付着後のバンプを介して基板に電子部品を実装する方法においては、実装動作に先立ってバンプの欠落の有無を含む各種の検査が行われる(例えば特許文献1参照)。
特許文献1に示す例では、電子部品を実装ヘッドによってピックアップした後、電子部品の下面に検査光を照射した状態でCCDカメラ等の撮像装置によって当該下面を撮像し、取得した画像データの認識結果に基づいてバンプの欠落等の検査を行う。検査の結果、異常がなければバンプにフラックスを付着させ、電子部品の下面を再び撮像装置によって撮像する。そして、再取得した画像データの認識結果に基づいてフラックスの塗布状態の検査を行い、塗布状態が良好であれば基板に電子部品を実装する。
特開2006−222193号公報
バンプには、はんだを球状に成形したものの他に、柱状の銅の端部にはんだを設けて成る「Cuピラー」が存在する。しかしながら、Cuピラーの欠落の検査に上記従来方法を用いると次のような問題が生じていた。すなわち、Cuピラーはその形状に起因して、電子部品との接合箇所である根元から折れて欠落し易い傾向にある。また、Cuピラーを構成するはんだの端面(検査光の照射を受ける面)は平滑に成形されている。そのため、検査光を照射した状態でCuピラーが一部で欠落した電子部品の下面の画像データを認識したとき、Cuピラーが存在する箇所と欠落した箇所とではコントラストにおいて差異が殆ど生じない。したがって、Cuピラーの有無を明確に区別することができずに誤判定を起こし、Cuピラーが欠落した電子部品を搭載した実装不良基板が多発するといった問題が生じていた。
そこで本発明は、柱状の金属の端部にはんだを設けて成るバンプの欠落についての誤判定を防止して実装不良基板の発生を抑制することができる電子部品実装方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の本発明は、電子部品の下面に形成された柱状の金属の端部にはんだを設けて成るバンプを介して基板に前記電子部品を実装する電子部品実装方法であって、実装ヘッドに保持された前記電子部品の前記バンプにフラックスを付着させるフラックス付着工程と、検査光を照射した状態で前記フラックスを付着させた後の前記バンプを含む前記電子部品の下面を撮像することによって、前記電子部品の下面の画像を取得する画像取得工程と、取得した前記画像に基づいて前記バンプに対する前記フラックスの付着状態を検査するフラックス付着状態検査工程とを含み、前記フラックス付着状態検査工程において、前記フラックスがあるべき位置に前記フラックスが検出されなかった場合は前記バンプが欠落していると判定し、前記バンプが欠落していると判定された前記電子部品は前記基板に実装することなく廃棄し、前記バンプが欠落していないと判定された前記電子部品は前記基板に実装する。
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の本発明において、前記フラックス付着状態検査工程において、前記バンプ毎における前記フラックスの付着状態の良否判定を併せて行う。
請求項3に記載の本発明は、請求項1又は2に記載の本発明において、前記フラックス付着状態検査工程において、前記実装ヘッドに対する前記電子部品の位置認識を併せて行う。
請求項1に記載の本発明によれば、実装ヘッドに保持された電子部品のバンプにフラックスを付着させ、検査光を照射した状態でフラックスを付着させた後のバンプを含む電子部品の下面を撮像することによって電子部品の下面の画像を取得し、取得した画像に基づいてバンプに対するフラックスの付着状態を検査し、フラックスの付着状態の検査において、フラックスがあるべき位置にフラックスが検出されなかった場合はバンプが欠落していると判定し、バンプが欠落していると判定された電子部品は基板に実装することなく廃棄し、バンプが欠落していないと判定された電子部品は基板に実装するので、バンプの欠落についての誤判定を防止して実装不良基板の発生を抑制することができる。
また請求項2に記載の本発明によれば、フラックス付着状態検査工程において、バンプ毎におけるフラックスの付着状態の良否判定を併せて行うので、検査工程の増加を防止して生産性を向上させることができる。
また請求項3に記載の本発明によれば、フラックスの付着状態検査工程において、実装ヘッドに対する電子部品の位置認識を併せて行うので、基板に電子部品を実装するための工程の増加を防止して生産性を向上させることができる。
本発明の一実施の形態における電子部品実装装置の説明図 (a)本発明の一実施の形態における電子部品の斜視図(b)本発明の一実施の形態における電子部品の部分断面図 本発明の一実施の形態における電子部品実装装置の制御系の構成を示すブロック図 本発明の一実施の形態における電子部品の実装動作を示すフロー図 本発明の一実施の形態におけるフラックスの付着状態の検査を示すフロー図 (a)(b)(c)本発明の一実施の形態における電子部品実装動作を示す図 (a)(b)(c)(d)本発明の一実施の形態における電子部品実装動作を示す図 (a)(b)本発明の一実施の形態におけるフラックスの付着状態の検査を示す図 (a)(b)本発明の一実施の形態における電子部品の下面の画像を示す図
まず図1を参照して、本発明の実施の形態における電子部品実装装置について説明する。電子部品実装装置1は基板2に電子部品3を実装する機能を有しており、部品供給部4、フラックス転写部5、部品撮像部6、基板保持部7を水平方向(X方向)に直列に配置し、これらの各部の上方に部品実装機構8を配設した構成となっている。
図2(a),(b)において、電子部品3の下面3aには、金属配線層12上にめっき工法を用いて柱状に成形された金属の柱部9の端部にはんだ10を設けて成るバンプ11が格子状に狭ピッチで形成されている。柱部9及び金属配線層12に用いる金属としては良好な導電性を有する銅が好ましいが、金、ニッケル、銀などでもよい。本実施の形態では、銅の柱部9の端部にはんだ10を設けて成るいわゆる「Cuピラー」をバンプ11として用いる。
電子部品3の実装に際しては、基板2に設けられた電極にはんだ10を接触させる。図2(b)において、はんだ10の端部10aは平滑な面に成形されており、また、柱部9と接合する金属配線層12の接合面12aも平滑に成形されている。バンプ11はその形状に起因して、根元から折れて欠落し易い傾向にある。そして、バンプ11が欠落した電子部品3の下面3aの領域は、金属配線層12の接合面12aがむき出しの状態になる。
図1において、部品供給部4は部品供給ステージ13を備えており、部品供給ステージ13上には複数の電子部品3が下面3aを上に向けた姿勢で載置されている。部品供給ステージ13の上方には、電子部品3を吸着可能な吸着ノズル14を有する反転ヘッド15が上下方向に反転自在に設けられている(矢印a)。反転ヘッド15と接続されたヘッド反転機構16(図3)を駆動することにより、反転ヘッド15は上下方向に反転する。反転ヘッド15を反転させて吸着ノズル14を下方に向けることにより、電子部品3の下面3aを吸着することができる。
反転ヘッド15と隣接する位置には廃棄ボックス17が配設されている。廃棄ボックス17には、バンプ11が欠落している電子部品3や、バンプ11に付着するフラックス19(詳細は後述する)の量が不十分な電子部品3など、実装不良を起こすおそれのある電子部品3が廃棄される。
部品供給部4に隣接して配置されたフラックス転写部5は、平滑な薄膜形成面18aを有する略円板形状の容器から成る転写ステージ18を備えている。この薄膜形成面18a上にはフラックス19が供給される。フラックス19は、ロジンなどの樹脂成分を溶剤に溶解した粘度の高い液状の基剤に、添加成分として活性剤と金属粉とを混合したものである。活性剤は、バンプ11の表面に付着する酸化膜を除去する目的で添加されるものであり、有機酸などが用いられる。
転写ステージ18はステージ回転機構20(図3)と接続されており、ステージ回転機構20を駆動することによって、転写ステージ18の中心を通るZ軸を中心に水平回転する(矢印b)。薄膜形成面18aの上方にはへら状のスキージ21が配設されており、ステージ回転機構20を駆動することによって、スキージ21は薄膜形成面18aに沿って転写ステージ18と相対移動する。薄膜形成面18a上にフラックス19を供給した状態で転写ステージ18を回転させることにより、フラックス19を薄膜状に拡げたフラックス薄膜面19aが形成される。このフラックス薄膜面19aが形成された転写ステージ18に対し、下面3aを下方に向けた姿勢で電子部品3を下降させることにより、バンプ11にフラックス19を付着(転写)させることができる。
フラックス転写部5に隣接して配置された部品撮像部6は、上部が開放された筐体22の内部に撮像視野を上方に向けた部品認識カメラ23を備えている。部品認識カメラ23は、バンプ11にフラックス19を付着させた後の電子部品3の下面3aを下方から撮像する。部品認識カメラ23の周囲には、上方に検査光を照射する複数の光源24が設けられている。光源24は、部品認識カメラ23による撮像時に、電子部品3の下面3aに向けて検査光を照射する。検査光を照射させながら部品認識カメラ23で撮像することによって取得した電子部品3の下面3aの画像は、後述する電子部品3の各種検査に用いられる。
部品撮像部6に隣接して配置された基板保持部7は基板保持ステージ25を備えている。基板保持ステージ25上には、実装対象である基板2が保持される。
部品実装機構8は、電子部品3を吸着可能な吸着ノズル26を下端部に有する実装ヘッド27を備えている。実装ヘッド27はヘッド移動機構28(図3)によって部品供給部4、フラックス転写部5、部品撮像部6及び基板保持部7の上方をX方向、及びX方向と水平面内において直交するY方向に移動する。また、吸着ノズル26はノズル昇降機構29(図3)によって昇降する。実装ヘッド27は、反転ヘッド15に保持された電子部品3を受け取った後、フラックス転写部5でのフラックス19の転写、部品撮像部6での電子部品3の撮像を経て基板保持ステージ25上の基板2に電子部品3を実装する。
次に図3を参照して、電子部品実装装置1の制御系の構成について説明する。電子部品実装装置1に備えられた制御部30は、記憶部31、機構制御部32、認識処理部33、フラックス付着状態検査部34及び部品位置認識部35を含んで構成される。この制御部30は、ヘッド反転機構16、ステージ回転機構20、部品認識カメラ23、光源24、ヘッド移動機構28、ノズル昇降機構29、操作・入力部36及び表示部37と接続されている。
記憶部31は、基板2に電子部品3を実装するための実装動作プログラムの他、部品データ31a及び検査データ31bを記憶する。部品データ31aは、実装対象となる電子部品3の外形寸法、バンプ11の数、大きさ、形成位置等の情報を含む。検査データ31bは、バンプ11に対するフラックス19の付着状態の検査を行うために必要な各種の情報を含む。これらの部品データ31a及び31bは、フラックス付着状態検査部34、部品位置認識部35において実行される各種の処理動作において用いられる。
機構制御部32は、実装動作プログラムに基づいてヘッド反転機構16、ステージ回転機構20、部品認識カメラ23、光源24、ヘッド移動機構28及びノズル昇降機構29を駆動することにより、実装ヘッド27によって部品供給ステージ13から電子部品3を取り出して基板保持ステージ25上の基板2に実装するための電子部品実装動作を行う。
認識処理部33は、バンプ11にフラックス19を付着させた後の電子部品3の下面3aを部品認識カメラ23で撮像することによって取得した画像を認識する。これにより、バンプ11に付着するフラックス19が検出される。
フラックス付着状態検査部34は、認識処理部33による認識結果に基づいてバンプ11に対するフラックス19の付着状態を検査するものであり、バンプ欠落判定部34a及びフラックス付着量判定部34bから構成される。バンプ欠落判定部34aは、電子部品3の下面3aの各位置におけるフラックス19の検出の有無に基づいてバンプ11の欠落を判定する(詳細は後述する)。
フラックス付着量判定部34bは、各バンプ11に対するフラックス19の付着量が十分であるか判定する。より具体的には、フラックス付着量判定部34bは画像の認識結果に基づいて各バンプ11に付着するフラックス19の面積を個別に算出し、算出した面積からフラックス19の付着量を測定する。そして、測定した付着量が予め設定した基準量を満たしているか否かによって、各バンプ11に付着するフラックス19の量が十分であるか判定する。
部品位置認識部35は、実装ヘッド27に対する電子部品3の位置を認識する。より具体的には、部品位置認識部35は画像の認識結果に基づいて電子部品3の下面3aに存在する各フラックス19の位置を測定する。そして、測定した各フラックス19の位置と、部品データ31aに示される各バンプ11の位置を照合することによって、実装ヘッド27に対する電子部品3の位置を認識する。すなわち、部品位置認識部35は測定したフラックス19の位置をバンプ11の位置とみなして電子部品3の位置を認識する。
操作・入力部36はタッチパネル、マウス等の操作・入力手段であり、表示部37上でなされる操作指示や各種の入力等の処理を行う。表示部37はモニタ等の表示手段から成り、電子部品実装作業や各種の検査を行うための操作指示画面等を表示する。
本発明の電子部品実装装置1は以上のような構成から成り、次に図4及び図5のフローを参照しながら動作について説明する。まず、制御部30は反転ヘッド15によって部品供給ステージ13から電子部品3をピックアップする(ST1:部品ピックアップ工程)。すなわち、図6(a)に示すように、制御部30は反転ヘッド15を反転させて吸着ノズル14を下方に向け(矢印c)、部品供給ステージ13上の所望の電子部品3を吸着ノズル14によって下面3aから吸着する。
次いで、制御部30は反転ヘッド15から実装ヘッド27に電子部品3を受け渡す(ST2:電子部品受け渡し工程)。すなわち、図6(b)に示すように、制御部30は反転ヘッド15を180°反転させて吸着ノズル14を上方に向けるとともに(矢印d)、実装ヘッド27を吸着ノズル14の上方まで移動させる(矢印e)。そして図6(c)に示すように、実装ヘッド27側の吸着ノズル26を昇降させることにより(矢印f)、実装ヘッド27は反転ヘッド15から電子部品3を受け取る。このとき、電子部品3は下面3aを下方に向けた姿勢で実装ヘッド27に保持される。
次いで、制御部30は電子部品3のバンプ11にフラックス19を付着させる(ST3:フラックス付着工程)。すなわち、制御部30は電子部品3を保持した実装ヘッド27を転写ステージ18の上方まで移動させた後、図7(a)に示すように、予め形成されたフラックス薄膜面19aに対して吸着ノズル26を下降させ(矢印g)、フラックス19にバンプ11を浸す。このときの吸着ノズル26の下降高さHは、電子部品3の下面3aにフラックス薄膜面19aが接触しない位置、望ましくはフラックス19にはんだ10の全体が浸され得る高さに設定する。
その後、図7(b)に示すように、制御部30は吸着ノズル26を上昇させてフラックス薄膜面19aからバンプ11を引き離す(矢印h)。このように、フラックス供給工程では、実装ヘッド27に保持された電子部品3のバンプ11にフラックス19を付着させる。
次いで、制御部30は電子部品3の下面3aの画像を取得する(ST4:画像取得工程)。すなわち、図7(c)に示すように、制御部30はバンプ11にフラックス19を付着させた後の電子部品3を保持した実装ヘッド27を部品認識カメラ23の上方へ移動させる(矢印i)。次いで、制御部30は光源24から検査光を上方に向けて照射させ、部品認識カメラ23で電子部品3の下面3aを撮像する。これにより、検査光が照射された電子部品3の下面3aの画像が取得される。このように、画像取得工程では、検査光を照射した状態でフラックス19を付着させた後のバンプ11を含む電子部品3の下面3aを撮像することによって、電子部品3の下面3aの画像を取得する。
次いで、制御部30は取得した画像に基づいて、バンプ11に対するフラックス19の付着状態を検査する(ST5:フラックス付着状態検査工程)。この工程では、バンプ11の欠落の判定、バンプ11に対するフラックス19の付着量の判定に加え、実装ヘッド27に対する電子部品3の位置認識が併せて行われる。
以下、図5のフローを参照してフラックス19の付着状態の検査について詳しく説明する。まず、制御部30はバンプ11の欠落の判定を行う(ST11:バンプ欠落判定工程)。この判定はフラックス19の検出の有無に基づいて行われる。より具体的に説明すると、図8(a)に示すように、バンプ11に付着するフラックス19の表面は不規則な凹凸状となっており、電子部品3の下面3aに向けて検査光を照射したとき、フラックス19に下方から入射した光源24からの検査光は乱反射する(矢印j)。その一方で、バンプ11が欠落した電子部品3の下面3aの領域、すなわち金属配線層12の接合面12aにはフラックス19が付着していない。そのため、平滑な接合面12aに対して下方から入射した検査光は、入射方向と正逆方向に反射する(矢印k)。つまり、部品認識カメラ23の撮像面に入射する光の量は、フラックス19が存在する位置とそうでない位置との間で顕著な差異が生じる。
これに伴い、図9(a)に示すように、バンプ11にフラックス19を付着させた後の電子部品3の下面3aの画像を制御部30が認識したとき、フラックス19が存在する位置とそうでない位置との間ではコントラストにおいて一定の差異が生じる。このコントラストの差異に基づいて、制御部30は電子部品3の下面3aの各位置におけるフラックス19の有無を検出する。図9(a)で示す領域E1,E2,E3は、バンプ11が欠落していることから、バンプ11が存在する他の領域との間でコントラストにおいて差異が生じている。
制御部30は部品データ31aを参照して、電子部品3の下面3aにおける各バンプ11の位置、換言すればフラックス19が検出されるべき位置と、実際に検出したフラックス19の位置を照合する。そして、フラックス19があるべき所定の位置にフラックス19が検出されなかった場合、制御部30は当該位置においてバンプ11が欠落していると判定する。
ここで図8(b)及び図9(b)を参照して、バンプ11にフラックス19を付着させた後の電子部品3の下面3aの画像を用いて、バンプ11の欠落の有無を判定する意義について説明する。図8(b)に示すように、フラックス19を付着させる前のバンプ11に検査光を照射したとき、はんだ10の端部10aに対して下方から入射した検査光は入射方向と正逆方向に反射する(矢印l)。また、バンプ11が欠落した電子部品3の下面3aの領域、すなわち金属配線層12の接合面12aに対して下方から入射した検査光も、入射方向と正逆方向に反射する場合がある(矢印m)。つまり、部品認識カメラ23の撮像面に入射する光の量は、バンプ11が存在する位置とそうでない位置との間で生じる差異が不安定である。
これに伴い、図9(b)に示すように、バンプ11にフラックス19を付着させる前の電子部品3の下面3aの画像を制御部30が認識したとき、バンプ11が存在する領域とそうでない領域(E1,E2,E3)との間ではコントラストにおいて差異が殆ど生じず、バンプ11の欠落の有無を明確に判断することが困難になる。このように、バンプ11にフラックス19を付着させた後の電子部品3の下面3aの画像を用いてフラックス19を検出することで、バンプ11の欠落の有無を正確に判断することができる。
バンプ11の欠落の判定の結果、バンプ11が欠落しているとき、制御部30は電子部品3を廃棄ボックス17に廃棄する(ST12:廃棄工程)。すなわち、制御部30は実装ヘッド27を廃棄ボックス17の上方まで移動させ、吸着ノズル26による電子部品3の吸着を解除する。
その一方でバンプ11が欠落していないとき、制御部30は各バンプ11に対するフラックス19の付着状態の良否判定を行う(ST13:フラックス付着状態良否判定工程)。すなわち、制御部30は画像の認識結果に基づいて電子部品3の下面3aに存在する各フラックス19の面積を個別に算出し、算出した面積から各バンプ11に対するフラックス19の付着量を測定する。そして、各バンプ11に対する全てのフラックス19の付着量が所定の基準量を満たしている場合には良好であると判定し、基準量を満たしていないフラックス19が存在する場合には不良であると判定する。
このように、フラックス付着状態検査工程では、バンプ11の欠落の判定の他に、バンプ11毎におけるフラックス19の付着状態の良否判定を併せて行う。これらの判定は、バンプ11にフラックス19を付着させた後の電子部品3の下面3aの画像に基づいて同時に行うことができる。したがって、部品認識カメラ23で電子部品3を再び撮像する等の作業を追加する必要がなく、検査工程の増加を防止して生産性を向上させることができる。
フラックス19の付着状態の良否判定の結果、フラックス19の付着量が不足しているとき、制御部30は前述した動作により電子部品3を廃棄ボックス17に廃棄する(ST12)。その一方でフラックス19の付着量が十分であるとき、制御部30は電子部品3の位置認識を行う(ST14:部品位置認識工程)。すなわち、制御部30は画像の認識結果に基づいて各バンプ11に付着するフラックス19の位置を測定する。そして、測定したフラックス19の位置をバンプ11の位置とみなして実装ヘッド27に対する電子部品3の位置を認識する。
このように、フラックス付着状態検査工程では、バンプ11の欠落の判定、フラックス19の付着状態の良否判定の他に、実装ヘッド27に対する電子部品3の位置認識を併せて行う。この電子部品3の位置認識も、バンプ11にフラックス19を付着させた後の電子部品3の下面3aの画像に基づいて前述した各判定と同時に行うことができる。したがって、基板2に電子部品3を実装するための工程の増加を防止して生産性を向上させることができる。そして、電子部品3の位置認識を終えることにより、フラックス19の付着状態の検査が終了する。
検査が終了したならば、制御部30は基板2に電子部品3を実装する(ST6:実装工程)。すなわち、制御部30は電子部品3を保持した実装ヘッド27を基板2の上方まで移動させた後、図7(d)に示すように、吸着ノズル26を下降させることにより基板2に電子部品3を実装する(矢印n)。このとき、電子部品3の位置認識結果に基づき、実装ヘッド27に対する電子部品3の位置ずれ量を加味して実装位置の補正がなされたうえで電子部品3が実装される。
以上説明したように、本発明の電子部品実装方法では、フラックス付着状態検査工程において、フラックス19があるべき位置にフラックス19が検出されなかった場合はバンプ11が欠落していると判定する。そして、バンプ11が欠落していると判定された電子部品3は基板2に実装することなく廃棄し、バンプ11が欠落していないと判定された電子部品3は基板2に実装するようにしている。このように、フラックス19の検出の有無に基づいてバンプ11の欠落の有無を判定することによって、バンプ11の欠落についての誤判定を防止して実装不良基板の発生を抑制することができる。
また、フラックス付着状態検査工程において、バンプ11の欠落の判定の他に、フラックス19の付着状態の良否判定、実装ヘッド27に対する電子部品3の位置認識を併せて行うことによって、検査工程と基板2に電子部品3を実装するための工程の増加を防止して生産性を向上させることができる。
本発明によれば、バンプの欠落についての誤判定を防止して実装不良基板の発生を抑制することができ、電子部品実装分野において特に有用である。
2 基板
3 電子部品
9 柱部
10 はんだ
11 バンプ
19 フラックス
27 実装ヘッド

Claims (3)

  1. 電子部品の下面に形成された柱状の金属の端部にはんだを設けて成るバンプを介して基板に前記電子部品を実装する電子部品実装方法であって、
    実装ヘッドに保持された前記電子部品の前記バンプにフラックスを付着させるフラックス付着工程と、
    検査光を照射した状態で前記フラックスを付着させた後の前記バンプを含む前記電子部品の下面を撮像することによって、前記電子部品の下面の画像を取得する画像取得工程と、
    取得した前記画像に基づいて前記バンプに対する前記フラックスの付着状態を検査するフラックス付着状態検査工程とを含み、
    前記フラックス付着状態検査工程において、前記フラックスがあるべき位置に前記フラックスが検出されなかった場合は前記バンプが欠落していると判定し、
    前記バンプが欠落していると判定された前記電子部品は前記基板に実装することなく廃棄し、前記バンプが欠落していないと判定された前記電子部品は前記基板に実装することを特徴とする電子部品実装方法。
  2. 前記フラックス付着状態検査工程において、前記バンプ毎における前記フラックスの付着状態の良否判定を併せて行うことを特徴とする請求項1に記載の電子部品実装方法。
  3. 前記フラックス付着状態検査工程において、前記実装ヘッドに対する前記電子部品の位置認識を併せて行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子部品実装方法。
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