JP6035176B2 - 点火装置 - Google Patents

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本発明は、着火性の内燃機関の点火を行う点火装置に関する。
近年、燃費向上、CO2低減を目的として、小型、高出力及び低NOを達成する高効率エンジンの開発が進められている。高効率エンジンは高過給、高圧縮に加え混合気の燃料濃度が希薄な場合もあり、火花点火では着火しにくい環境である。
このような難着火性の内燃機関を高効率で燃焼させるには、燃焼速度が早く着火性に優れた点火装置が望まれている。
特許文献1には、第1電極と前記第1電極を囲む第2電極と、前記第1電極又は前記第2電極のいずれか一方を覆う誘電体と、を有し、前記誘電体といずれか他方の電極との間の放電ギャップが、前記電極の長手方向位置によって異なることを特徴とする内燃機関用バリア放電装置が開示されている。
特開2010−37949号公報
ところが、特許文献1にあるようなバリア放電装置では、中心誘電体の先端が接地電極からほとんど露出しないように放電空間が接地電極の先端から内側に大きく引き込むように設けられているため、放電空間内に放出されたエネルギが効果的に着火に利用されず、一定のリーン限界A/Fで安定した着火を得るためには電源周波数を一定値(例えば、900kHz)以上とする必要があることが、本発明者等の鋭意試験により判明した。
車両など電源が限られている内燃機関においては、できるだけ供給した点火エネルギを無駄なく着火に利用できるようにすることが重要である。
そこで、本発明は、かかる実情に鑑み、内燃機関に設けられ、誘電体で覆われた中心電極と接地電極との間に所定の周波数以下の交流電圧を印加して、上記誘電体によって区画した放電空間内に発生させた非平衡プラズマと燃焼室内の混合気との直接的な反応により、初期火炎を生成して内燃機関の点火を行う点火装置において、電界集中によるストリーマ放電を開始させる第1の放電部と放電開始後にストリーマ放電を燃焼室側に移動させる第2の放電部とを設けることにより放電エネルギを効率的に火炎成長に利用して、着火性の向上を図ることのできる内燃機関用の点火装置を提供することを目的とする。
本発明(1、1a、1b)は、内燃機関(5)に設けられ、柱状の中心電極(10)と該中心電極(10)を覆う有底筒状の中心誘電体(11)と、該中心誘電体(11)と所定の放電ギャップ(130)を隔てて上記中心電極(10)と同軸状に配設した筒状の接地電極(12)と、上記中心電極(10)と上記接地電極(12)との間に、所定の周波数の高電圧を印加する高エネルギ電源(3)とを具備して、上記内燃機関(5)の点火を行う点火装置であって、
上記中心誘電体(11)の先端側の側面を構成する誘電体筒状部(111)の一部と、上記誘電体筒状部(111)の基端側を拡径して設けた基底部(112)と、上記接地電極(12)の先端側の側面を構成する接地電極筒状部(121)の内周面と、によって略筒状の放電空間(130)を区画し、
上記接地電極筒状部(121)の先端において上記内燃機関(5)の燃焼室(51)に開口する接地電極放電部(120)から、上記中心誘電体(11)の先端側の底部を構成する誘電体先端部(110)と上記誘電体筒状部(111)とによって覆われた上記中心電極(10)の先端部である中心電極放電部(100)の一部を上記内燃機関(5)の燃焼室(51)内に突出せしめると共に、
上記接地電極放電部(120)の内周面の一部に角部を設けて上記誘電体筒状部(111)の所定の位置に対向せしめた第1の電界集中部(200)と、該第1の電界集中部(200)よりも先端側で、上記第1の電界集中部(200)よりも大きい内径を有する第2の電界集中部(201)と、を設けたことを特徴とする。
基底部
本発明によれば、中心電極放電部(100)の先端を接地電極放電部(120)よりも燃焼室(51)の内側に配設すると共に、上記接地電極放電部(120)に第1の電界集中部(200)を設けることによって、局所的な電界集中を生じさせ、上記接地電極放電部(120)の先端側で燃焼室(51)の内側に突出した上記中心誘電体先端部(111)の表面と上記接地電極放電部(120)との間にストリーマ放電(STR)を高密度で発生させ易くし、さらに、上記第1の電界集中部(200)よりも先端側に上記第2の電界集中部(201)を設けることによって、上記中心誘電体先端部(110)で覆われた上記中心電極放電部(100)の先端との間にもストリーマ放電(STR)を生じさせ、上記放電空間(130)と上記燃焼室(51)との境界に生じていたストリーマ放電をより上記燃料室(51)の内側に移動させると共に、上記接地電極放電部(120)によって、燃焼室(51)との境界における気流を整流し、上記放電空間(130)の内側に発生した火炎核と燃焼室(51)内に導入された混合気との撹拌を促し、火炎成長速度を高め、比較的低い周波数の電源でも、高いリーン限界空燃比の混合気を安定して着火できることが判明した。
本発明の第1の実施形態における点火装置1の全体概要を示す一部断面図 本発明に用いられる高周波電源の一例を示す特性図 実施例1として示す本発明の第1の実施形態における点火装置の放電初期の様子を模式的に示す要部断面図 実施例1の放電中期以降の様子を模式的に示す要部断面図 実施例1の着火時の様子を模式的に示す要部断面図 比較例1として示す本発明の効果を発揮し得ない点火装置1zの概要と放電時の様子を模式的に示す要部断面図 比較例1の着火時の様子を模式的に示す要部断面図 比較例2として示す本発明の効果を発揮し得ない他の点火装置1yの概要と放電時の様子を模式的に示す要部断面図 比較例2の着火時の様子を模式的に示す要部断面図 比較例3として示す従来の点火装置1xの放電時の様子を模式的に示す要部断面図 比較例3の着火時の様子を模式的に示す要部断面図 比較例4として示す従来の他の点火装置1wの放電時の様子を模式的に示す要部断面図 比較例4の着火時の様子を模式的に示す要部断面図 実施例2として示す本発明の第2の実施形態における点火装置1aの放電時の様子を模式的に示す要部断面図 実施例2の着火時の様子を模式的に示す要部断面図 実施例3として示す本発明の第3の実施形態における点火装置1bの放電時の様子を模式的に示す要部断面図 実施例3の着火時の様子を模式的に示す要部断面図 比較例と共に本発明のリーン限界A/Fに対する効果を示す特性図 本発明の臨界的意義を示す特性図 本発明の効果を発揮する限界における接地電極突出長さの範囲を示す要部断面図 本発明の効果を発揮する限界における第1の電界集中部位置と第2の電界集中部位置との最大差を示す要部断面図 本発明の効果を発揮する限界における第1の電界集中部位置と第2の電界集中部位置との最小差を示す要部断面図 本発明の効果を発揮する限界における第2の電界集中部位置の最長位置を示す要部断面図 本発明の効果を発揮する変形例を示す要部断面図
図1を参照して、本発明の第1の実施形態における点火装置1の概要について説明する。
点火装置1は、内燃機関5に設けられ、柱状の中心電極10と中心電極10を覆う略有底筒状の中心誘電体11と、中心誘電体11と所定の放電空間130を隔てて同軸状に配設した略筒状の接地電極12と、中心電極10と接地電極12との間に、所定の周波数(80kHz以上850kHz)の交流高電圧(例えば、±20kV〜50kV)を印加する高エネルギ電源3とを具備して、中心電極10と接地電極12との間に高周波の高電界を作用させて、放電空間130内にストリーマ放電を発生させて内燃機関5の点火を行うものである。
本発明の点火装置1では、中心誘電体11に覆われた中心電極10の中心電極放電部100の一部を内燃機関5の燃焼室51内に突出させると共に、放電空間130に望む接地電極放電部120の特定の位置において、内周面の一部に角部を設けて第1の電界集中部200とすることにより、第1の電界集中部1においてストリーマ放電を起こり易くし、さらに、第1の電界集中部200よりも燃焼室51側に第2の電界集中部201を設けることによって、ストリーマ放電を燃焼室51側に移動させるようにして、燃焼室51内に早期に火炎伝播させて着火性の向上を図ったものである。
中心誘電体11の誘電体先端筒状部111の外周表面の一部と、誘電体先端筒状部111の基端側を拡径して設けた基端側基底部112と、接地電極12の接地電極放電部120の内周面とによって略筒状の放電空間130が設けられている。
接地電極12の先端において内燃機関5の燃焼室51に開口する略環状の接地電極放電部120と、中心誘電体11の底部を構成する誘電体先端部110と誘電体先端筒状部111とによって覆われた中心電極10の中心電極放電部100の一部を接地電極放電部120から内燃機関5の燃焼室51内に突出せしめてある。
本発明の要部である接地電極放電部120の内周面の一部には、中心電極放電部100の中間に対向する位置に第1の電界集中部200とその先端側に第2の電界集中部201とが設けられていることを特徴とする。
具体的には、本実施形態における第1の電界集中部200と第2の電界集中部201は、接地電極放電部120の内周面に先端に向かって径大となるように連続的に拡径する略円錐斜辺状の傾斜面を形成することで、放電空間130の特定の位置に対向する2カ所のエッジ部分を構成している。
さらに、放電空間130の底部を形成する基端側基底部112を基準面として、第1の電界集中部200までの距離を第1の電界集中部位置長さL200とし、第2の電界集中部201までの距離を第2の電界集中部位置長さL201とし、中心電極放電部100の長さを中心電極放電部長さL100としたとき、少なくとも、L200<L201≦L100の関係が成り立つように構成するのが望ましい。
より具体的には、0.5mm≦L201−L200≦5mmとするのが望ましい。
また、接地電極放電部120が内燃機関5を構成するシリンダヘッド50の内壁から燃焼室51内に突出する長さを接地電極放電部長さL120とすると、0.5mm≦L120とするのが望ましい。
また、第1の電界集中部200の内径を第1の電界集中部内径φD200とし、第2の電界集中部201の内径を第2の電界集中部内径φD201としたとき、D200<D201の関係が成り立つように構成するのが望ましい。
中心電極10は、柱状に形成された良導電性材料からなり、中心電極放電部100と、中心電極結合部101と、中心電極ステム部102と、中心電極端子部103とによって構成されている。
中心電極10には、導電性が高く、耐熱性に優れたニッケル合金や、これに銅等の高電導性材料を合わせたもの等を用いることができる。
なお、成形容易にすべく中心電極放電部100と中心電極ステム部102とは別体で設けられ、中心電極結合部101を介して電気的導通が図られている。
さらに、中心電極放電部100に斜線を施した部分が中心誘電体側面部111、誘電体先端部110を介して接地電極放電部120及び接地電極筒状部121との間で放電を起こし得る範囲であり、この範囲を中心電極放電部100と称しているが、その基端側の斜線を施していない部分と別体のものではなく中心電極結合部101迄は一体に形成されているものである。
中心電極端子部103は、外部に設けた高エネルギ電源3に接続されている。
高エネルギ電源3は、交流高電圧電源31と内燃機関5の運転状態を制御する電子制御装置30とによって構成され、内燃機関5の運転状況に応じた所定のタイミングで所定の周波数(例えば、80kHz以上850kHz以下、発生電圧±20kV〜50kV)の交流電圧を印加する。
中心誘電体11は、アルミナ、ジルコニア等の高耐熱性の誘電材料を用いて略有底筒状に形成されており、中心誘電体11は、中心電極放電部100の先端を覆う誘電体先端部110、中心誘電体11の先端側の側面を構成する誘電体先端筒状部111、放電空間130の底面を構成する基底部112、電極保持部113、拡径部114、頭部115、中心電極挿通孔116、118、電極係止面117によって構成されている。
封止部材160、161は、略環状に形成した金属シール、タルク等を略筒状に形成した粉末成形体等の公知の封止部材を用いて、気密性を確保している。
ハウジング12の基端側に露出する頭部115は、中心電極端子部103とハウジング12との間で放電が起こらないよう絶縁性を確保している。
頭部115の基端側には、必要に応じて、凹凸面が交互に並んだコルゲート状に形成して絶縁距離を長くし、電極端子部103とハウジング12との間でより一層沿面放電が起こり難くするようにしても良い。
中心電極挿通孔116、118内に長軸状の中心電極10が挿入され電極係止面117で中心電極10の結合部101が係止固定されている。
ハウジング12は、鉄、ニッケル、ステンレス等の公知の金属材料を用いて、略筒状に形成されており、シリンダヘッド50の内壁から燃焼室51内に所定の高さL120だけ露出する略環状の接地電極放電部120、中心誘電体11との間に放電空間130を区画するし、接地電極(12)の先端側の側面を構成する接地電極筒状部121、シリンダヘッド50に固定するためのネジ部122、中心誘電体11の拡径部114を保持する係止部123、封止部材160、161を介して拡径部114を加締め固定する加締め部124、ネジ部122を螺締めするための六角部125並びに本発明の要部である第1の電界集中部200及び第2の電界集中部201を構成している。
略筒状に形成されたハウジング12は、点火装置1を固定する筐体としの機能と、電気的には、シリンダヘッド50に接地状態となっており接地電極12としての機能とを兼用している。
なお、本発明の点火装置1では、放電時に熱プラズマを発生しないので、本質的に電極の消耗が起こり難いので、接地電極先端露出部120や、中心電極先端部100等に、必ずしも、イリジウム等の耐熱性に優れた特別な材料を用いる必要はなく、一般的な点火プラグに用いられている材料を適宜選択できる。
本発明の適用される内燃機関5について極簡単に説明する。内燃機関5は、本実施例においては、いわゆる4サイクルエンジンを例としてある。
内燃機関5は、図略の筒状のシリンダと、その上面を覆うシリンダヘッド50と、シリンダの内側で昇降可能に保持されたピストン52の頂面とで、燃焼室51を区画し、シリンダヘッド50に設けた吸気筒501と、これを開閉する吸気バルブ502と、シリンダヘッド50に設けた排気筒503と、これを開閉する排気バルブ504等によって構成されている。
ECU30は、内燃機関5の運転状況に応じて、図略の燃料噴射装置から燃料を噴射させ所定のタイミングで点火装置1に高周波電源31から所定の交流電圧を印加して、放電空間130、及び燃焼室51との境界部分に非平衡プラズマを発生させ、燃焼室52内の混合気に点火する。
なお、本発明において、内燃機関5を特に限定するものではなく、ガソリン、ディーゼル、気体燃料等の種々の燃料系に適用可能である。
図2を参照して本発明に用いられる高周波電源3の一例について説明する。
本発明に用いられる高エネルギ電源3から供給される交流高電圧は、高周波f(例えば、周波数80kHz〜850kHzで、最大電圧VPP(例えば、±20kV〜50kV)交流の高電圧電源31から1周期当たり一定量(例えば、1mJ)のエネルギが供給される。
交流高電圧電源31の周波数fに同期して、ストリーマ放電が完結的に放電される。当然のことながら、電源周波数が高いほど単位時間当たりの放電回数が増加し、点火エネルギも増える。
図3A、図3B、図3Bを参照して、実施例1として示す本発明の第1の実施形態における点火装置1の効果について説明する。
図3A中、交叉斜線で覆った部分が、接地電極放電部120である。
本図に示すように、高エネルギ電源3から、例えば、300kHzの比較的低い周波数で、300mJのエネルギを1.0ms印加すると、放電初期には、図3Aに示すように、放電空間130内にストリーマ放電STRが複数箇所に発生する。
このとき、第1の電界集中部200の電界強度が高くなるため、第1の電界集中部200と中心誘電体筒状部111の表面との間のストリーマ放電STRが他の位置よりも優先的に起こりやすくなり、エネルギ密度が高くなる。
ストリーマ放電STRが開始され放電空間130内に火炎核が発生すると、放電中期以降では、図3Bに示すように、接地電極放電部120の先端側に設けた第2の電界集中部201と中心誘電体筒状部111の表面との間でもストリーマ放電STRが発生するようになる。
さらに、図3Cに示すように、放電空間130内で発生した火炎核FLKは、第2の電界集中部200と中心誘電体111との間の放電により、接地電極放電部120が燃焼室51に望む位置で大きな火炎核FLKに成長し、速やかに燃焼室51内の混合気に燃え広がり安定した着火を実現できる。
このとき、放電空間130の容積(V130)が300mm以下の比較的小さい容積で形成されているので、放電空間130内に発生した火炎が閉じ込められ、点火エネルギが無駄にシリンダヘッド50に放出されることがない。
また、接地電極放電部120が燃焼室51内に突出しており、これが筒内気流を適度に制限し、放電空間130内に発生した火炎核を吹き消すことなく、また、放電空間130内に新気を取り込んでより一層の火炎成長を促進することになる。
図4A、図4Bを参照して比較例1として示す点火装置1zの構造とその問題点について説明する。
なお、本発明との違いを分かり易くするため、上記実施形態と同じ構成については同一の符号を付し、相違する部分に枝番としてzの符号を付した。
後述する比較例及び実施例においても同様にそれぞれ特徴的な部分に、対応するアルファベットで枝番を付してある。
点火装置1zでは、本発明の効果を明確にするため、第2の電界集中部201を設けていない点以外は、本発明の点火装置1と同様の構成となっている。
なお、比較例1では、基端側基底部112から接地電極放電部120zの先端までの距離L200zは、中心電極放電部100の長さL100の1/3〜2/3の範囲となるように形成されている。
点火装置1zに実施例1と同じ条件で高周波のエネルギを供給すると、図4Aに示すように、放電空間130z内の複数箇所でストリーマ放電STRが発生し、接地電極放電部120zの先端と中心誘電体111の表面との間でのエネルギ密度も高くなるが、図4Bに示すように接地電極放電部120zの先端側に発生する火炎核FLKは、実施例1に比べると小さいことが判明した。
これは、接地電極放電部120zの先端部200zが実施例1の第1の電界集中部200と同様に電界集中を引き起こすが、一カ所であるため、その周辺のエネルギ密度がすぐに飽和し、それ以上の火炎核の誘発を招かなかったものと推察される。
図5A、図5Bを参照して比較例2として示す点火装置1yの構造とその問題点について説明する。
点火装置1yでは、接地電極放電部120yの先端に実施例1と同じような傾斜面を設けて第1の電界集中部200yと第2の電界集中部201yを設けてあるが、接地電極放電部120yが中心誘電体11の中心誘電体先端部110の先端と同じ位置まで引き延ばした点が相違する。
このため、比較例2では、基端側基底部112から接地電極放電部120yの先端までの距離L201yは、中心電極放電部100の長さL100のよりも長くなっている。
点火装置1yに実施例1と同じ条件で高周波エネルギを供給すると、図5Aに示すように、放電空間130y内の複数箇所でストリーマ放電STRが発生するが、第2の電界集中部200yにストリーマ放電が移動することがないことが判明した。
さらに、図5Bに示すように火炎核FLKは、放電空間130y内にとどまるため、火炎伝播速度が遅く、実施例1に比べ着火性が劣ることが判明した。
比較例2においては、第2の電界集中部200yが中心電極放電部100の先端よりも先端側に設けられているので、第2の電界集中部201yに電界集中が起こらなかったためと推察される。
また、放電空間130yの容積が実施例1に比べて遙かに大きいため、混合気の着火に有効に利用されることなく放電空間130y内に発生したエネルギが接地電極12yや中心誘電体11に放出され、無駄に消費されたものと推察される。
図6A、図6Bを参照して比較例3として示す従来の点火装置1xの構造とその問題点について説明する。
図6Aに示すように、点火装置1xでは、接地電極12xとして、中心誘電体先端部110の先端に至る範囲を覆うように略筒状に伸びる接地電極筒状部120xが形成され、さらに、接地電極筒状部120xは、その先端が、シリンダヘッド50から露出しないように、シリンダヘッド50の内周面に対して、略面一に設けられており、放電空間130xの容積は、実施例1の2倍程度となっている。
さらに、接地電極12xの内径は、先端側に向かって徐々拡径するように形成されている。
点火装置1xに、上記実施例1と同じ条件で高周波エネルギを供給したとき、図6Aに示すように、放電空間130x内で多発的にストリーマ放電STRが発生するが、図6Bに示すように、放電空間130z内で火炎核が発生しても、放電空間130zの容積が大きいので、燃焼室51内への火炎の伝播速度が遅くなる。
このため、接地電極筒状部121を介してシリンダヘッド50へのエネルギ放出が大きくなり、失火に至ったり、中心誘電体11yの先端筒状部111yの過剰に加熱してプレイグニションを引き起こしたりして、安定した着火を維持することが困難であった。
さらに、比較例3では、燃焼室51内の圧力変化によってストリーマ放電STRの発生する部位が変動するため、内燃機関5の運転状況によっても着火が不安定となる虞があることが判明した。
図7A、図7Bを参照して比較例4として示す従来の点火装置1wの構造と問題点について説明する。
点火装置1wでは、点火装置1xと同様、接地電極12wとして、中心誘電体先端部110の先端に至る範囲を覆うように略筒状に伸びる接地電極放電部120wが形成されているが、接地電極放電部120wの内側に放電ギャップが軸方向で異なるように内周面の一部が内側に向かって突出する略環状の突起部を複数箇所に設けてある。
このような構成とすることで突起部への電界集中により、ストリーマ放電STRを起こり易くできると考えられたが、実施例1と同じ条件で高周波エネルギを供給した場合、比較例4では、放電空間130wの奥の方の放電ギャップが狭いため、図7Aに示すように燃焼室51側の突起部ではストリーマ放電が起こり難く、図7Bに示すように火炎核が放電空間130wの奥に発生し、比較例3と同様、火炎伝播の速度が遅く、放電空間130w内に発生したエネルギが無駄となり、着火も不安定となる虞があることが判明した。
図8A、図8Bを参照して実施例2として示す本発明の第2の実施形態における点火装置1aの概要について説明する。
上記実施形態においては、第1の電界集中部200と第2の電界集中部201との間に連続的に拡径する傾斜面を形成した例を示したが、本実施形態における点火装置1aでは、図8Aに示すように、第1の電界集中部200aと第2の電界集中部201aとが段階的に径変する段差形状となっている点が相違する。
このような構成によっても、実施例1と同様に、放電初期には、第1の電界集中部200aと中心誘電体筒状部111の表面との間でストリーマ放電が開始され、火炎核FLMの形成とともに、放電中期以降、第2の電界集中部201aとの間にストリーマ放電STRが移動し、燃焼室51内の混合気に速やかに火炎伝播して安定した着火を実現することができる。
図9A、図9Bを参照して実施例3として示す本発明の第3の実施形態における点火装置1bについて説明する。
点火装置1bでは、上記実施形態と同様に第1の電界集中部200と第2の電界集中部201とを所定の位置に設けるとともに、中心誘電体11bとして、接地電極放電部120bの先端から露出する部分が先端先細りとなる縮径部202を設けた点が相違する。
本実施形態においても上記実施形態と同様の効果を発揮できるのに加え、本実施形態2の縮径部202によって、その先端側の中心誘電体筒状部111bの表面電位を高くし、中心誘電体平面部200と第2の電界集中部201との間にストリーマ放電の発生を起こり易くし、燃焼室51との境界に発生する火炎核FLKを大きくし、さらに着火の安定を図ることができる。
図10を参照して、比較例の効果と本発明の効果の違いを明確にすべく行った試験結果について説明する。
投入エネルギとして、周波数f:300kHz、印加電圧Vpp:50kVの交流電圧を1ms印加し、エンジン条件として、回転数:2000rpm、図示平均有効圧Pmi:300kPaで、上述の点火装置1、1a、1b、1z、1y、1x、1wを用いたときのリーン限界A/Fを調査した。
その結果、比較例1では、比較例3、4として示した従来の点火装置1x、1wよりもリーン限界A/Fを高くすることができたが、本発明の実施例1、実施例2、実施例3はいずれも比較例1、比較例2、比較例3、比較例4のいずれよりも高いリーン限界A/Fを示し、着火性の高い点火装置1、1a、1bが実現できることが確認された。
さらに、点火装置1において、第2の電界集中部201の形成位置を変化させたときのリーン限界A/Fに対する効果を調査し、その結果を図11に示す。
その結果、第2の電界集中部201は、中心電極放電部100の長さL100よりも短く、即ち、L201≦L100となるように設定するのが望ましいことが確認された。
以上により、誘電体基底部112を基準面として、第1の電界集中部200までの距離L200と、第2の電界集中部201までの距離L201と中心電極放電部100の長さL100との間に、L200<L201<L100の関係が成り立つように形成することが望ましく、この範囲に第1の電解集中部200と第2の電界集中部201と設定することで、比較的低い周波数の高電圧交流電源を用いても、従来に比べ高いリーン限界A/Fで安定した着火を実現できるとの知見を得た。
本発明の範囲を外れL201をL100よりも長くすると、第2の電界集中部201に電界集中できなくなり、接地電極放電部120の先端において、第1の電界集中部200と第2の電界集中部201との間にストリーマ放電を発生させることができなくなり本発明の効果が発揮されなくなる。
加えて第1の電界集中部200の内径φD200と第2の電界集中部201の内径φD201との間に、D200<D201の関係が成り立つように設定することにより、放電初期には、中心誘電体筒状部111と第1の電界集中部200との間にストリーマ放電STRを発生され、放電中期以降、第2の電界集中部201へ放電を移動させることが可能となる。
これとは逆に先端側に位置する第2の電界集中部201の内径φD201を第1の電界集中部200の内径φD200よりも小さくしてしまうと、中心電極放電部100の先端に近い第2の電界集中部201のみに電界が集中して、第1の電界集中部200での放電が開始され難くなり、放電開始の要求電圧が高くなるおそれもある。
ここで、図12A、図12B、図12C、図12D、12Eを参照して、本発明の効果を発揮するための、各部の臨界的な構成並びに変形例について説明する。
なお、図12A〜図12Eは、点火装置1と基本構成が同じで、図中に示した各部の位置、大きさ等を変化させたときに、本発明の効果を発揮し得る各部の臨界的な範囲を示すものである。
図12Aに示す点火装置1cでは、接地電極放電部120cの燃焼室51内への突出する接地電極放電部長さL120が、本発明の効果を発揮し得る最小値(例えば、0.5mm)となるように設定してある。
これ以上、接地電極放電部長さL120を短くすると強い筒内気流を整流、抑制する作用が生じなくなり、筒内気流の強い引き込み力によって、放電空間130と燃焼室51との境界に発生した火炎核が成長する前に吹き消されてしまう虞がある。
図12Bに示す点火装置1dでは、第1の電界集中部位置長さL200と第2の電界集中部位置長さL201との差が最も大きくなるように設定してある。
本発明の効果を発揮するためには、L201−L200≦5mmとするのが望ましい。
本発明の範囲を外れ、L201−L200が5mmを超えると、第1の電界集中部200で発生したストリーマ放電STRが第2の電界集中部201へ移動し難くなり、本発明の効果を発揮できなくなり、比較例3と同じような問題を生ずるおそれがある。
図12Cに示す点火装置1eでは、第1の電界集中部位置長さL200と第2の電界集中部位置長さL201との差が最も小さくなるように設定してある。
本発明の効果を発揮するためには、0.5≦L201−L200とするのが望ましい。
本発明の範囲を外れ、第1の電界集中部200と第2の電界集中部201との距離が近くなりすぎると、本発明の効果が発揮されなくなり、比較例1と同程度の着火性となる。
図12Dに示す点火装置1fでは、第1の電界集中部長さL200と第2の電界集中部長さL201との差は適切な範囲(0.5≦L201−L200≦5)に設定し、第2の電界集中部長さL201を中心電極放電部長さL100と等しく設定してあり、これが、本発明の効果を発揮し得る限界となる。
本発明の範囲を外れ、第2の電界集中部201を中心電極放電部100の先端よりも燃焼室側に設けると、第2の電界集中部201と中心誘電体筒状部111の表面、又は、中心誘電体先端部110の表面との間でストリーマ放電STRを生じなくなり、本発明の効果を発揮できなくなる。
上記実施形態においては、放電空間130を区画する中心誘電体11の基底部112が内燃機関5のシリンダヘッド50内に引き込んだ位置に設けられた例を示したが、図12Eに示す点火装置1gのように、基底部112がシリンダヘッド50よりも燃焼室側に位置するように設けても良い。
点火装置1gでは、
200<L201≦L100
0.5≦L201−L200≦5、
0.5mm≦L120
130≦300mm
200<D201の関係が満たされており、上記実施形態と同様の効果を発揮できる。
なお、本発明は上記実施形態に限定するものではなく、中心誘電体の一部を接地電極の先端から露出させると共に、接地電極放電部120の所定の位置に第1の電界集中部200と第2の電界集中部201とを設けることによって、放電初期には第1の電界集中部200と中心誘電体筒状部111の表面との間に従来よりも低い周波数の交流電圧を用いて、比較的低いエネルギで、ストリーマ放電を発生させ、さらに、放電中期以降は第1の電界集中部200よりも先端側に設けた第2の電界集中部201と中心誘電体筒状部111と間にストリーマ放電を発生させるようにして、燃焼室51内に導入された混合気への速やかな火炎伝播を図り、効率的に体積着火を引き起こす本発明の趣旨に反しない限りにおいて、適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態においては、第1の電界集中部200と第2の電界集中部201との間を、円錐斜辺で構成された傾斜面状に形成した例や、階段状に内径を変化させて形成した例を示したが、第1の電界集中部200と第2の電界集中部201との間を先端側に向かって凸となる湾曲面や、凹となる湾曲面で構成しても良い。
接地電極放電部120の先端側外周面に先端に向かって径小となるように縮径する傾斜面を設けても良い。
このような形状とすることによって、上記実施形態と同様の効果に加え、燃焼室内に発生する筒内気流を整流して、混合気との攪拌を促し、火炎伝播速度の更なる向上を図ることも可能となる。
1 点火装置
10 中心電極
100 中心電極放電部
11 中心誘電体
110 誘電体先端部
111 誘電体先端筒状部
112 基底部
12 ハウジング(接地電極)
120 接地電極放電部
121 接地電極筒状部
130 放電空間
200 第1の電界集中部
201 第2の電界集中部
3 高エネルギ電源
31 交流高電圧電源
30 電子制御装置(ECU)
5 内燃機関
100 中心電極放電部長さ
120 接地電極放電部長さ
200 第1の電界集中部位置長さ
201 第2の電界集中部位置長さ
200 第1の電界集中部内径
201 第2の電界集中部内径
130 放電空間の容積

Claims (6)

  1. 内燃機関(5)に設けられ、柱状の中心電極(10)と該中心電極(10)を覆う有底筒状の中心誘電体(11)と、該中心誘電体(11)と所定の放電ギャップ(130)を隔てて上記中心電極(10)と同軸状に配設した筒状の接地電極(12)と、上記中心電極(10)と上記接地電極(12)との間に、所定の周波数の高電圧を印加する高エネルギ電源(3)とを具備して、上記内燃機関(5)の点火を行う点火装置であって、
    上記中心誘電体(11)の先端側の側面を構成する誘電体筒状部(111)の一部と、上記誘電体筒状部(111)の基端側を拡径して設けた基底部(112)と、上記接地電極(12)の先端側の側面を構成する接地電極筒状部(121)の内周面と、によって略筒状の放電空間(130)を区画し、
    上記接地電極筒状部(121)の先端において上記内燃機関(5)の燃焼室(51)に開口する接地電極放電部(120)から、上記中心誘電体(11)の先端側の底部を構成する誘電体先端部(110)と上記誘電体筒状部(111)とによって覆われた上記中心電極(10)の先端部である中心電極放電部(100)の一部を上記内燃機関(5)の燃焼室(51)内に突出せしめると共に、
    上記接地電極放電部(120)の内周面の一部に角部を設けて上記誘電体筒状部(111)の所定の位置に対向せしめた第1の電界集中部(200)と、該第1の電界集中部(200)よりも先端側で、上記第1の電界集中部(200)よりも大きい内径を有する第2の電界集中部(201)と、を設けたことを特徴とする点火装置。
  2. 上記接地電極放電部(120)は、上記第1の電界集中部(200)と上記第2の電界集中部(201)との間が、先端側に向かって連続的に径大となる傾斜面状、又は、先端側に向かって段階的に径大となる段差形状である請求項1に記載の点火装置。
  3. 記基底部(112)を基準面として、上記中心電極放電部(100)の先端までの長さを中心電極放電部長さL100とし、上記第1の電界集中部(200)までの長さを第1の電界集中部位置長さL200とし、上記第2の電界集中部(201)までの長さを第2の電界集中部位置長さL201としたとき、少なくとも、
    200<L201≦L100の関係が成り立つ請求項1又は2に記載の点火装置。
  4. 上記第1の電界集中部(200)の内径をφD200とし、上記第2の電界集中部(201)の内径をφD201としたとき、
    200<D201の関係が成り立つ請求項1ないし3のいずれかに記載の点火装置。
  5. 上記高エネルギ電源(3)から供給される交流電圧の周波数(f)が80kHz以上850kHz以下である請求項1ないし4のいずれかに記載の点火装置。
  6. 上記放電空間(130)の容積(V130)が300mm以下である請求項1ないし5のいずれかに記載の点火装置。
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