JP6035067B2 - ガラリの取付構造 - Google Patents

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本発明は、ガラリの取付構造に関する。
住宅等の建物においては、壁やドアなどに換気や通風のための開口部が設けられている場合がある。当該開口部からの目隠しを行いたい場合にはガラリが取り付けられる。ガラリは、複数の羽根板を平行に並べて構成されているため、羽根板間を風が通り、かつ羽根板の並びによって目隠しが実現される。このように構成されるガラリは、開口部に対して例えばビスや接着剤等によって固定されるのが一般的である(例えば特許文献1−3参照)。
特開2011−099227号公報 特開2001−241273号公報 特開2010−163808号公報
しかしながら、ガラリは羽根板を複数並べて構成されることから羽根板間に埃等が溜まってしまう場合がある。しかしながら、羽根板間の隙間は小さいし、例えば天井側にガラリが設置されている場合には羽根板は目隠しのために斜め上方に向いていることが多いため、掃除が容易ではない。
このような掃除の困難さは、羽根板が複雑な形状をしていたりガラリ周辺の全体として複雑な構造をしていたりする等、別の事情が重なることによって一層顕著となる。そして、ガラリの掃除が行き届かないと、衛生上もよくないし、通気性能も低下してしまうという問題が生じる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、掃除等のメンテナンスを容易に行うことができるガラリの取付構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、第1の発明は、通気用の開口部に対して取り付けられるガラリの取付構造であって、前記開口部の内周側には、桟が設けられており、前記ガラリには、複数の羽根板と、これら各羽根板が並べられた状態に保持する保持材とが設けられており、前記桟と前記保持材との互いの対向部の一方に磁石が設けられ、他方に当該磁石が吸着される磁石受け部が設けられていることを特徴とする。
第1の発明によれば、開口部に対して磁力によってガラリが取り付けられることになるため、ビスや接着剤等によってガラリを固定する場合と比べてガラリの着脱が容易になる。その結果、ガラリを掃除する場合には磁力に抗してガラリを引き出すだけでよく、ガラリを簡単に掃除することができる。しかも、桟と保持材との対向部に磁石及び磁石受け部を設けているため、磁力による吸着状態においては磁石及び磁石受け部が見えない状態とすることができ、ビス等が露出する場合と比べて見栄えをよくすることができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記開口部の前記ガラリが設置される箇所の上下寸法よりも前記ガラリの上下寸法が小さくなるように設定されており、前記ガラリの下端が前記開口部の下端に当接されるとともに前記ガラリの上端が前記開口部の上端から隙間のある状態で取り付けられていることを特徴とする。
第2の発明によれば、開口部に対して隙間が設けられた状態でガラリが取り付けられているため、ガラリを傾けた状態でも開口部から引き出したり取り付けたりすることができ、ガラリの着脱が一層容易になる。特に、ガラリは天井付近や床付近に設けられるものであるから、この隙間の意義は大きい。しかも、ガラリの下端は開口部の下端に当接されており、ガラリの荷重を開口部の下端にて支えることができ、磁石はガラリが地震等の揺れを想定して倒れないように支えるだけの吸着力だけで済む。そのため、吸着力を弱くすることができ、吸着力確保のための磁石や磁石受け部も小さくすることができる。
第3の発明は、第2の発明において、前記保持材は、前記羽根板の延びる方向の両端部に配置された縦材であり、前記桟は、前記縦材と対向する前記開口部の幅方向両端部に配置された縦桟であり、前記磁石及び前記磁石受け部は、前記縦材及び前記縦桟の上下方向の中央に配置されていることを特徴とする。
第3の発明によれば、第2の発明において吸着力を小さくすることができることにより、ガラリの縦材および開口部側の縦桟のいずれも1か所に磁石・磁石受け部を設けるだけで済む。そして、ガラリの縦材および開口部の縦桟のいずれも上下方向中央に磁石・磁石受け部を設けることにより、ガラリを反転させれば天井側にも床側にも同じガラリを同じ吸着状況にて取り付けることが可能となる。これにより、ガラリや縦桟の部材共通化を実現することができる。
第4の発明は、第3の発明において、前記縦桟の下端は、当該縦桟が設置される箇所において前記開口部の下端に当接した状態で固定されており、前記縦桟の上端は前記隙間と同じ寸法の隙間が前記開口部の上端との間に形成されるように前記縦桟の長さが設定されていることを特徴とする。
第4の発明によれば、ガラリを天井側と床側とで反転して用いる場合に、前記隙間を考慮して縦桟が施工現場において上下反対に取り付けられたとしても、磁石と磁石受け部とがぴったり向き合うようにすることができる。その結果、施工ミスやこれに基づく磁力の吸着不良を低減することが可能となる。
第5の発明は、第3又は第4の発明において、前記縦材には、前記羽根板を斜めに差し込むスリットが羽根板ごとに形成されており、前記スリットが形成された側とは反対の側に板状の前記磁石受け部が設けられていることを特徴とする。
第5の発明によれば、ガラリの構成として、縦材に羽根板を差し込むスリットが形成されることから、縦材は強度面で弱くなる。この場合、ガラリの縦材には磁石ではなく鉄板等の板状の磁石受け部を設けるようにしたことから、縦材の強度低下を抑えることができる。
第6の発明は、第1乃至第5のいずれかの発明において、前記ガラリは一対備えられており、前記開口部の両側から前記桟を挟むようにして取り付けられていることを特徴とする。
第6の発明によれば、開口部の両側からガラリを設置することで、開口部のどちらからみても見栄えをよくしたり、光漏れのないようにしたりすることができる。但し、両側からガラリを挟むようにして取り付ける場合には、両ガラリに挟まれた空間の掃除が困難となり得る。この点、以上説明したとおりガラリを簡単に着脱することができるので、前記空間の掃除やメンテナンスも容易に行うことができる。
ここで、開口部が建物の天井寄りに設けられている場合には、前記ガラリは前記羽根板が斜め上向きとなるようにして前記開口部に取り付けられるとよい。また、開口部が建物の床寄りに設けられている場合には、前記ガラリは前記羽根板が斜め下向きとなるようにして前記開口部に設けられるとよい。
このように羽根板の向きを規定することにより、目隠し効果を高めることができる。そして、上記のとおり、ガラリを反転すれば天井寄りに設置する場合にも床寄りに設置する場合にも対応することができるため、天井寄り専用のガラリや床寄り専用のガラリを用意する必要がない。
(a)は通気ガラリが天井寄りに取り付けられた場合の正面図、(b)は通気ガラリが床寄りに取り付けられた場合の正面図。 天井寄りに通気ガラリが取り付けられる場合の間仕切壁パネルの分解斜視図。 天井寄りに通気ガラリが取り付けられる場合の通気ガラリ周辺の分解斜視図。 天井寄りに取り付けられた通気ガラリ周辺の縦断面図。 床寄りに取り付けられた通気ガラリ周辺の縦断面図。
以下、本発明を具体化した一実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1において、(a)は通気ガラリが天井寄りに取り付けられた場合の正面図、(b)は通気ガラリが床寄りに取り付けられた場合の正面図である。
図1(a)に示すように、住宅等の建物10には間仕切壁13が設けられており、間仕切壁13は隣り合う部屋等の居住空間を仕切っている。間仕切壁13は、略矩形板状の間仕切壁パネル20が横並びに複数配置されることで形成されている。各間仕切壁パネル20は、屋内空間の天井高さとほぼ同じ高さ寸法を有しており、その上端が天井部19aに対して固定され、下端が床部19bに対して固定されている。
間仕切壁13には、天井寄りに通気開口部15が設けられている。通気開口部15は、間仕切壁13により仕切られた居室同士の通気を可能としている。通気開口部15は、複数の間仕切壁パネル20のうち一の間仕切壁パネル20に形成されており、以下の説明では通気開口部15が形成されている間仕切壁パネル20の符号にaを付す。通気開口部15は、間仕切壁パネル20aの上部に形成され、同パネル20aを壁厚み方向に貫通している。また、通気開口部15には、通気可能な通気ガラリ17が取り付けられている。
図1(b)に示すように、建物10には、上記間仕切壁13の他にも、居住空間同士を仕切る間仕切壁14が設けられている。間仕切壁14には隣接して階段25が設けられており、間仕切壁14において階段25(階段空間)よりも下方の位置には通気開口部16が形成されている。この場合、通気開口部16は、上記通気開口部15とは異なり床寄りに配置されている。また、通気開口部16には、通気ガラリ18が取り付けられている。
なお、間仕切壁14も、上記間仕切壁13と同様に複数の間仕切壁パネルにより構成されており、それら各間仕切壁パネルのうち一の間仕切壁パネルに通気開口部16が形成されている。
続いて、天井寄りに通気ガラリ17が取り付けられる間仕切壁パネル20aの構成について図2を用いながら説明する。図2は、間仕切壁パネル20aの分解斜視図である。
図2に示すように、間仕切壁パネル20aは、略矩形状の下地フレーム21と、その下地フレーム21を挟んで両側に設けられた一対の壁面材22とを有している。下地フレーム21は、互いに離間して設けられた一対の縦桟23と、それら縦桟23を連結する横桟24とを有している。縦桟23は鉛直方向に延びており、横桟24は水平方向に延びている。縦桟23及び横桟24は木材によりそれぞれ長尺状に形成されており、壁厚み方向の寸法(厚み寸法)が同じ大きさとされている。横桟24は所定の間隔で上下方向に並べて配置されている。また、横桟24は、下地フレーム21(縦桟23)の上端位置には配置されていない。
一対の各壁面材22は、石膏ボード等により形成されている。各壁面材22は、全体として下地フレーム21(の周縁部)と略同じ大きさ及び形状を有する矩形形状に形成されている。具体的には、各壁面材22は、通気開口部15に対応する部位が矩形形状に切り欠かれており、その切り欠かれた部分が切欠部22aとなっている。各壁面材22は、壁厚み方向において下地フレーム21を挟んだ両側に配置されており、下地フレーム21の居住空間側の面にビス等により固定されている。なお、各壁面材22の居住空間側の板面には壁紙(図示略)等の仕上げ材が貼り付けられている。
下地フレーム21は、その上部に、一対の縦枠27と一対の横枠28とをさらに備えている。一対の縦枠27と一対の横枠28とは通気開口部15を囲むように設けられている。縦枠27及び横枠28はそれぞれ木材により長尺状に形成されており、壁厚み方向の寸法(厚み寸法)が縦桟23及び横桟24よりも小さくされている。縦枠27及び横枠28は、下地フレーム21において壁厚み方向の略中央に配置されている。
一対の各横枠28は、横桟24と同様に水平方向に延び且つ一対の縦桟23同士を互いに連結している。これら各横枠28のうち、上側の横枠28は下地フレーム21の上端部に配置されており、各縦桟23及び下端の横桟24とともに下地フレーム21の外枠を構成している。下側の横枠28は最上段の横桟24(以下、この横桟24の符号にaを付す)上に配置されており、当該横桟24aにビス39により固定されている(図4参照)。
一対の各縦枠27は、鉛直方向に延びている。これら各縦枠27は各横枠28の間に配設され、各縦桟23の内側面にビス40により固定されている(図4参照)。
通気ガラリ17は、間仕切壁パネル20aの両壁面側のそれぞれに配置されており、両方で一対とされている。各通気ガラリ17は、一対の縦桟23の間において縦枠27及び横枠28を壁厚み方向に挟み込むようにして各縦枠27の側面(居住空間側の面)に対して取り付けられている。なお、各通気ガラリ17は、かかる取付状態において壁面材22よりも壁外側に突出しないように配置されている。
続いて、通気ガラリ17の構成について図3及び図4を用いて説明する。なお、図3は通気ガラリ17周辺の分解斜視図であり、図4は通気ガラリ17周辺の縦断面図である。
図3及び図4に示すように、通気ガラリ17は、複数のスラット31と、それら各スラット31を連結する一対の連結部材32とを備える。スラット31と連結部材32とはいずれも木製又は樹脂製とされており、通気ガラリ17の軽量化が図られている。なお、スラット31が羽根板に相当し、連結部材32が保持材及び縦材に相当する。
各スラット31は、互いに離間して上下方向に並べて配置されており、その離間部分を通じて通気が行われるようになっている。スラット31は長尺板状に形成されており、水平方向に延びている。一対の通気ガラリ17のそれぞれにおいて、各スラット31は短手方向における居住空間側の端部が上端となるように傾斜している。これにより、間仕切壁13により仕切られた両居住空間のいずれの居住空間からも、スラット31間の隙間を通じて隣の居住空間が見えにくくなっている。
連結部材32は、上下方向に延びる長尺材とされており、各スラット31の長手方向の両端部にそれぞれ配置されている。各連結部材32にはそれぞれ、スラット31を斜めに差し込むためのスリット32aがスラット31ごとに形成されている。スリット32aは、連結部材32をスラット31の長手方向に貫通しており、居住空間側(縦枠27とは反対側)に向けて開放されている。各スラット31はそれぞれ、その両端部が各連結部材32のスリット32aに居住空間側から差し込まれており、それによって各連結部材32に取り付けられている。
本実施形態では、各通気ガラリ17がそれぞれ縦枠27に対して着脱可能に取り付けられている。以下、通気ガラリ17を着脱可能とするための構成について説明する。
通気ガラリ17は、各連結部材32をそれぞれ縦枠27と対向させた状態で配設されており、それら各連結部材32が縦枠27に着脱可能に取り付けられている。連結部材32と縦枠27との対向部分には、縦枠27側にマグネット35が設けられ、連結部材32側にマグネット受け36が設けられている。マグネット35は、各縦枠27にそれぞれ設けられ、マグネット受け36は各連結部材32にそれぞれ設けられている。なおここで、マグネット35が磁石に相当し、マグネット受け36が磁石受け部に相当する。
マグネット35は、各縦枠27において上下方向(高さ方向)の中央に配置されている。マグネット35は、その磁力によってマグネット受け36を吸着する(取り付ける)吸着面35a(取付面)を有している。マグネット35は、その吸着面35aを縦枠27の側面(連結部材32側の面)に露出させた状態で当該縦枠27aに埋め込まれている。詳細には、マグネット35は、その吸着面35aを縦枠27の側面よりも連結部材32側(換言すると居住空間側)に位置させた状態で埋め込まれている。但し、吸着面35aを縦枠27の側面と同一平面上に位置させてもよい。
また、マグネット35は、各縦枠27に対してそれぞれ2つずつ設けられている。これら2つのマグネット35のうち一方のマグネット35が縦枠27の両側面のうち一方の側面に吸着面35aを露出させて埋め込まれ、他方のマグネット35が他方の側面に吸着面35aを露出させて埋め込まれている。
マグネット受け36は、各通気ガラリ17の各々の連結部材32において上下方向(高さ方向)の中央に配置されている。マグネット受け36は、矩形平板状(薄板状)の鋼板よりなり、マグネット35の吸着面35aに吸着される(取り付けられる)被吸着面36a(被取付面)を有している。マグネット受け36は、その被吸着面36aを連結部材32の裏面(縦枠27側の面)に露出させた状態で当該連結部材32に埋め込まれている。詳細には、マグネット受け36は、その被吸着面36aを連結部材32の裏面(縦枠27側の面)よりも縦枠27側に位置させた状態で埋め込まれている。但し、被吸着面36aを連結部材32の裏面と同一平面上に位置させてもよい。
また、マグネット受け36は、その上下高さが各スラット31の上下間距離(上下方向の離間距離)よりも小さくされており、連結部材32において各スラット31(換言すると各連結部材32のスリット32a)の間に配置されている。この場合、マグネット受け36の小型化が図られており、スリット32aが形成されているが故に強度的に弱い連結部材32にマグネット受け36を埋設させるにあたって連結部材32の強度低下を抑えることが可能となっている。
通気ガラリ17は、各連結部材32をそれぞれ縦枠27に対向させて配設された状態において、各連結部材32のマグネット受け36がそれぞれ縦枠27のマグネット35に磁力によって吸着されている。これにより、通気ガラリ17が各縦枠27に対して着脱可能に取り付けられている。この場合、通気ガラリ17を簡単に着脱することができるため、通気ガラリ17を清掃する等のメンテナンスを容易に行うことができる。また、通気ガラリ17の取付状態では、マグネット35及びマグネット受け36が縦枠27と連結部材32との対向部に配置され居住空間側から見えない状態となっている。このため、通気ガラリ17をビス等で固定しビス等が露出してしまう場合と比べ、見栄えをよくすることができる。
続いて、縦枠27に対する通気ガラリ17の取付状態について図4を参照しながらより詳しく説明する。
まず通気ガラリ17の取付状態の詳細説明に先立ち、間仕切壁パネル20aの天井部19aに対する固定構成について説明する。図4に示すように、天井部19aは、天井面を形成する天井板41と、天井板41を上方から支持する天井下地材42とを有している。天井下地材42は、天井小梁や野縁等により形成されている。天井板41の下面には、下地フレーム21の上側の横枠28が当接されており、その当接状態において当該横枠28が天井板41を介して天井下地材42にビス43により固定されている。これにより、間仕切壁パネル20aが天井部19aに対して固定されている。
各通気ガラリ17は、その下端部が横桟24a上に載置された状態で縦枠27に着脱可能に取り付けられている。具体的には、横桟24aの上面には板状をなす下見切材38が設けられ、その下見切材38の上面に通気ガラリ17の下端部が載置(当接)されている。この場合、通気ガラリ17の荷重は横桟24aによって支えられるため、マグネット35は、地震等の揺れを想定して通気ガラリ17が倒れないように支えるだけの吸着力を有していれば足りる。そのため、吸着力を弱くすることができ、吸着力確保のためのマグネット35及びマグネット受け36の小型化を図ることができる。
通気ガラリ17は、縦枠27に対する取付状態において下見切材38と天井板41との間に配設されている。下見切材38の上面から天井板41の下面までの離間距離D2は、通気ガラリ17の高さ寸法H2よりも大きくなっている。したがって、通気ガラリ17の上端部と天井板41の下面との間には所定の隙間W2(=D2−H2)が形成されており、本実施形態ではこの隙間W2が4mmとなっている。この隙間W2が形成されていることで、通気ガラリ17を傾けた状態でも通気ガラリ17を通気開口部15から引き出したり取り付けたりすることができ、通気ガラリ17の着脱がより一層容易となる。
また、通気ガラリ17は、縦枠27に対する取付状態において一対の縦桟23の間に配置されている。図示は省略するが、一対の各縦桟23の間の離間距離は、通気ガラリ17の幅寸法よりも大きくなっている。したがって、通気ガラリ17の幅方向の端部と縦桟23(の内側面)との間には所定の隙間W3(例えば3mm)が形成されている。この隙間W3によっても通気ガラリ17の着脱が容易となっている。以上が、通気ガラリ17の取付状態に関する説明である。
その他の構成として、縦枠27は、上述したように上下に対向する各横枠28の間に配置されている。ここで縦枠27は、その長さ(上下高さ)H1が各横枠28の間の離間距離D1よりも小さくなっており、その下端部を下側の横枠28の上面に当接させた状態で配置されている。この場合、縦枠27の上端部と上側の横枠28の下面との間には所定の隙間W1(W=D1−H1)が形成されており、本実施形態ではこの隙間W1が上記の隙間W2と同じ寸法(つまり4mm)とされている。
次に、間仕切壁14において床寄りの通気開口部16に取り付けられた通気ガラリ18の取付構成について図5を用いて説明する。図5は、床寄りに取り付けられた通気ガラリ18周辺の縦断面図である。
図5に示すように、通気開口部16には、一対の通気ガラリ18が取り付けられている。これら各通気ガラリ18は、上記天井寄りの通気ガラリ17と同一の構成を有している。図5では便宜上、通気ガラリ18の構成部材について通気ガラリ17の構成部材(スラット31や連結部材32等)と同一の符号を付している。
また、通気ガラリ18が取り付けられている通気開口部16側の構成(より詳しくは、縦枠27や横枠28、マグネット35等、通気開口部16周辺の各種部材の構成)も、上記通気開口部15側の構成と同じとなっている。したがって、通気ガラリ18は、上記天井寄りの通気ガラリ17と基本的に同じ取付構成で通気開口部16に取り付けられている。なお、図5では便宜上、通気開口部16周辺の部材について通気開口部15周辺の各種部材(縦枠27や横枠28、マグネット35等)と同一の符号を付している。
各通気ガラリ18はそれぞれ上記通気ガラリ17に対して上下に反転させた状態で、通気開口部16に取り付けられている。この場合、各通気ガラリ18のそれぞれにおいて、各スラット31は短手方向における居住空間側の端部が下端となるように傾斜している。これにより、間仕切壁14により仕切られた両居住空間のいずれの居住空間からも、スラット31間の隙間を通じて隣の居住空間が見えにくくなっている。
また、上述したように、通気ガラリ18が通気ガラリ17と同一の構成を有しており、かつ、通気開口部16側の構成が通気開口部15側の構成と同じとなっていることから、床寄りの通気開口部16においても縦枠27における上下方向の中央にマグネット35が配置され、通気ガラリ18の連結部材32における上下方向の中央にマグネット受け36が配置されている。このため、通気ガラリ17(18)を反転させて使用しても、すなわち通気ガラリ17(18)を天井寄りの通気開口部15及び床寄りの通気開口部16のいずれに取り付けたとしても、同じ吸着状況で取り付けることが可能となる。これにより、通気ガラリ17(18)や、通気開口部15(16)の周辺部材(例えば縦枠27)の共通化を図ることができる。
また、床寄りの通気開口部16においても、縦枠27の上端部と上側の横枠28の下面との間には、通気ガラリ18の上端部と通気開口部16の上端部51との間の隙間と同じ大きさの隙間が形成されている。このため、万が一、縦枠27が施工現場において上下反対に取り付けられたとしても、通気ガラリ17(18)を反転使用する構成においてマグネット35とマグネット受け36とをぴったり向き合うようにすることができる。これにより、施工ミス等に基づくマグネット35の吸着不良を低減することが可能となる。
本発明は上記実施形態に限らず、例えば次のように実施されてもよい。
(1)上記実施形態では、一対の通気ガラリ17を縦枠27を挟んだ両側にそれぞれ取り付けたが、縦枠27を挟んだ両側のうちいずれか一方にだけ通気ガラリ17を取り付けてもよい。
(2)各通気ガラリ17の間に通気開口部15を開閉する開閉手段としてカーテン部材を設けてもよい。この場合、カーテン部材により通気開口部15を閉鎖することで、通気開口部15を通じた通気を遮断することができる。また、通気ガラリ17が着脱可能に取り付けられているため、通気ガラリ17を取り外してカーテン部材を簡単にメンテナンスすることが可能である。
(3)上記実施形態では、居住空間同士を通気する通気開口部15に対して本発明のガラリ構造を適用したが、他の通気用の開口部に対して本発明を適用してもよい。例えば、空調装置の空調エアを吹き出すための吹出口(通気用の開口部に相当)に本発明のガラリ構造を適用してもよい。具体的には、吹出口において縦枠を挟んだ両側のうち一方にのみ通気ガラリ17を取り付け、他方側には空調装置又は空調装置から延びる空調ダクトを設置することが考えられる。この場合、通気ガラリ17が着脱可能とされているため、通気ガラリ17を取り外して空調装置や通気ダクトのメンテナンスを簡単に行うことができる。
(4)上記実施形態では、縦枠27と通気ガラリ17の連結部材32との対向部において、縦枠27側にマグネット35を設け、連結部材32側にマグネット受け36を設けたが、これを逆にして、連結部材32側にマグネット35を設け、縦枠27側にマグネット受け36を設けてもよい。
また、上記実施形態では、磁石受け部として鋼板よりなるマグネット受け36を設けたが、磁石受け部としてマグネット35を用いてもよい。この場合、連結部材32のマグネット35が縦枠27のマグネット35に吸着されることとなる。
(5)上記実施形態では、間仕切壁13,14に設けられる通気ガラリ17,18に対して本発明のガラリ構造を適用したが、外壁やドア等に設けられる通気ガラリに対して本発明を適用してもよい。
10…建物、13…間仕切壁、14…間仕切壁、15…開口部としての通気開口部、16…開口部としての通気開口部、17…ガラリとしての通気ガラリ、18…ガラリとしての通気ガラリ、27…桟及び縦桟としての縦枠、31…羽根板としてのスラット、32…保持材及び縦材としての連結部材、32a…スリット、35…磁石としてのマグネット、36…磁石受け部としてのマグネット受け。

Claims (5)

  1. 通気用の開口部に対して取り付けられるガラリの取付構造であって、
    前記開口部の内周側には、当該開口部の幅方向両端部に縦桟が設けられており、
    前記ガラリには、複数の羽根板と、これら各羽根板が並べられた状態に保持するとともにそれら羽根板の延びる方向の両端部に配置された縦材とが設けられており、
    前記桟と前記縦材との互いの対向部の一方に磁石が設けられ、他方に当該磁石が吸着される磁石受け部が設けられており、
    前記開口部の前記ガラリが設置される箇所の上下寸法よりも前記ガラリの上下寸法が小さくなるように設定されており、前記ガラリの下端が前記開口部の下端に当接されるとともに前記ガラリの上端が前記開口部の上端から隙間のある状態で取り付けられており、
    前記磁石及び前記磁石受け部は、前記縦材及び前記縦桟の上下方向の中央に配置されていることを特徴とするガラリの取付構造。
  2. 前記縦材には、前記羽根板を斜めに差し込むスリットが羽根板ごとに形成されており、
    前記スリットが形成された側とは反対の側に板状の前記磁石受け部が設けられていることを特徴とする請求項に記載のガラリの取付構造。
  3. 前記ガラリは一対備えられており、前記開口部の両側から前記桟を挟むようにして取り付けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のガラリの取付構造。
  4. 前記開口部は建物の天井寄りに設けられており、前記ガラリは前記羽根板が斜め上向きとなるようにして前記開口部に取り付けられることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のガラリの取付構造。
  5. 前記開口部は建物の床寄りに設けられており、前記ガラリは前記羽根板が斜め下向きとなるようにして前記開口部に設けられることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のガラリの取付構造。
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