JP6034117B2 - 香料を持続放出するための組成物 - Google Patents

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Description

本発明は特定の(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体及び香料を含有する、香料を持続放出するための組成物に関する。また、本発明の組成物は、化粧料、皮膚外用剤、洗剤、衣料用柔軟仕上剤、芳香剤、消臭剤、織物等の多種の製品として用いることができる。
近年、化粧料や衣料用柔軟仕上剤をはじめとした様々な製品において、香りの重要性が高まってきており、香りの良さ、香り立ちの良さ等に加え、使用後に香りが長く持続する(残香性に優れる)ことが求められている。とりわけ毛髪化粧料や入浴剤等においては香りが製品の訴求項目となることも多く、香りの強さとともに、使用後の毛髪や皮膚に香りが長く持続することが求められている。これまで、残香性を向上させるために、香料の添加量を増量したものや、ポリエチレングリコール中に香料とカチオン性高分子を含有する粉末状の保香性組成物(例えば特許文献1参照)や、香気放出性のシロキサン(例えば特許文献2参照)や、あるいは香料のカプセル化(例えば特許文献3参照)等の技術が提案されている。
特開平2−242899号公報 特開2011−116992号公報 特開2006−249326号公報
しかしながら、香料の添加量を増量したものは製品の性状に与える影響が大きく製品の幅を限定する場合があり、また特許文献1のようにポリエチレングリコールとカチオン性高分子で香料をカプセル化するには製造工程が煩雑であり、更にはこの保香性組成物は粉末状であるため多様な製品への展開が困難であった。また特許文献2はシロキサンに誘導できる化学種が限定され、香調が制限されるものであった。さらに特許文献3は製造工程が煩雑であり、また該カプセル化香料を製品に配合する際に物理的な力が加わるとカプセルが壊れてしまうめ、製造工程等が制限され配合できる製品が限定的であった。
したがって、本発明の解決しようとする課題は、香料の種類の制限なく、簡便に香料を添加することができ、且つ、多種の製品として用いることができる、香料を持続放出するための組成物を提供することにある。
かかる実情に鑑み、本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、特定の(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体と香料を組み合わせることにより、組成物中や組成物を適用した部位に該(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体が存在しながら香料と相互作用することで香料を長時間保持するため、香料の種類を制限することなく、容易に香料を添加でき、残香性に優れることを見出し、本発明を完成するに至った。さらに、更なる検討の結果、香料の中でも分子内に環構造を有すると残香性に優れ、リモネン、ベンジルアセテート、イソ・イー・スパー(登録商標)、バニリン等が残香性により優れることを見出した。
すなわち、本発明は、以下の成分(A)〜(B);
(A)下記(a)、(b)、(c)及び(d)のラジカル重合性モノマーを反応させて得られる(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体
(a)下記一般式(I)
(式中、Meはメチル基、R1は水素原子又はメチル基、R2は1又は2個のエーテル結合を含んでいてもよい、直鎖状又は分岐鎖状の炭素数1〜10の2価の飽和炭化水素基、R3は炭素数1〜10の飽和炭化水素基、mは5〜100の整数を表す。)で表される化合物
(b)下記一般式(II)
(式中、R4は水素原子又はメチル基、R5、R6、R7は同一又は異なっていてもよく、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基、Xは−O−、−NH−、−O−CH−又は−O−CHCH(OH)−、Yは直鎖状又は分岐鎖状の炭素数1〜4の2価の飽和炭化水素基、Zは対アニオンを表す。)で表される化合物、及び、式(III)
(式中、R8、R9は同一又は異なっていてもよく、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基、R10、R11は同一又は異なっていてもよく、水素原子又は炭素数1〜18のアルキル基、Zは対アニオンを表す。)で表される化合物から選ばれる少なくとも1種
(c)下記一般式(IV)
(式中、R12は水素原子又はメチル基、R13は水素原子又は直鎖状又は分岐鎖状の炭素数1〜3のアルキル基を表す。)で表される化合物
(d)下記一般式(V)
(式中、R14は水素原子又はメチル基、R15は炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基を表す。)で表される化合物
(B)香料
を含有することを特徴とする組成物を提供するものである。
さらに、前記成分(B)の香料が、分子内に環構造を有することを特徴とする前記組成物を提供するものである。
また、前記成分(B)の香料が、リモネン、ベンジルアセテート、イソ・イー・スパー(登録商標)、バニリンから選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする前記組成物を提供するものである。
本発明の組成物は香料の種類を制限することなく、また、多様な製品に香料を容易に添加でき、残香性に優れる組成物である。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明に用いられる成分(A)の(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体は、少なくとも、下記(a)、(b)、(c)及び(d)のラジカル重合性モノマーを反応させて得られる重合体であり、その他、(a)〜(d)以外の共重合可能なモノマーを加えて反応させて得られる重合体を包含する。
本発明において(メタ)アクリルとは、アクリル及びメタアクリルを包含することを意味する。
本発明に用いられる(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体は、25℃において99.5%エタノール中に50質量%以上溶解するものが好ましい。
各モノマーの仕込割合は、本発明の効果を奏する限り制限はないが、(a)〜(d)のモノマーの全体に対して、(a)=20〜50質量%、(b)=0.5〜4質量%、(c)及び(d)=46〜79.5質量%であり、(c)/(d)=0.5〜1.5であることが好ましい。
(a)〜(d)以外の共重合可能なモノマーを使用する場合は、(a)〜(d)のモノマーの合計は、全体の66.5質量%以上であることが好ましい。
なお、本発明において、モノマーの仕込割合とは共重合体中のそれらの組成割合と略同義である。
本発明に用いられる(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体は、共重合体を20質量%となるように99.5%エタノールに溶解させたときのエタノール溶液の、25℃においてB型回転粘度計を用いて測定した粘度(単位mPa・s=CS)は、50〜250、好ましくは、70〜150である。
また、本発明に用いられる(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体のTgは、好ましくは、−10〜40℃、さらに好ましくは0〜30℃である。
ここで、Tgは下記のFoxの式で算出したTgの値を示す。
1/Tg=W/Tg+W/Tg+・・・+W/Tg
上記式において、WからWは、n種のモノマーの各重量分率を示し、TgからTgは、各モノマーのみが重合して得られるホモポリマーのガラス転移温度を示す。
さらに、本発明に用いられる(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体は、ランダム共重合体、ブロック共重合体等の種々の形態を包含する。
以下に、共重合体の原料であるモノマーについて説明する。
(a)一般式(I)で表されるラジカル重合性モノマー
式中、Meはメチル基、R1は水素原子又はメチル基を表す。
R2は直鎖状又は分岐鎖状の炭素数1〜10の2価の飽和炭化水素基を表し、1又は2個のエーテル結合を含んでいてもよい。具体的には、−CH−,−(CH,−(CH−,−(CH10−、−CH−CH(CH)−CH−,−CHCHOCHCHCH−,−CHCHOCH(CH)CH−,−CHCHOCHCHCHOCHCHCH−などが例示される。
R3は炭素数1〜10の飽和炭化水素基を表し、具体的には、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、s−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ノニル基、イソノニル基、n−デシル基等の炭素数1〜10のアルキル基;シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロへキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、シクロドデシル基等の炭素数1〜10のシクロアルキル基;シクロプロピルメチル基、2−シクロプロピルエチル基、シクロブチルメチル基、シクロペンチルメチル基、3−シクロペンチルプロピル基、シクロへキシルメチル基、2−シクロヘキシルエチル基、シクロヘプチルメチル基、シクロオクチルメチル基等の炭素数1〜10のシクロアルキルアルキル基が挙げられる。
mは5〜100の整数を表す。
この式(I)で表わされるモノマーは、たとえば、式(1−a)
で表わされる(メタ)アクリレート置換クロロシラン化合物と式(1−b)
で表わされる片末端水酸基置換ポリシロキサンとを常法に従い、脱塩酸反応させることにより得ることができるが、合成方法は、これに限定されるものではない。
式(I)で表されるモノマーとしては、具体例には以下のものが挙げられる。なお以下の式中、Meはメチル基を、n−Buはn−ブチル基を示す。
(b)式(II)又は式(III)で表されるラジカル重合性モノマー
(b)成分は、下記式(II)又は式(III)で表されるカチオン性化合物から選ばれる少なくとも1種である。
式(II)中、R4は水素原子又はメチル基を表す。
R5、R6、R7は同一又は異なっていてもよく、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を表し、炭素数1〜4のアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、s−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基が例示される。
Xは−O−、−NH−、−O−CH−又は−O−CHCH(OH)−を表す。
Yは直鎖状又は分岐鎖状の炭素数1〜4の2価の飽和炭化水素基を表し、−CH−,−(CH,−(CH−,−(CH−,−CH−CH(CH)−CH−等が例示される。
は対アニオンであり、例えば、塩素イオン、臭素イオン、硫酸水素イオン、硝酸イオン、過塩素酸イオン、四フッ化ホウ素イオン、六フッ化リンイオン等が例示される。
式(III)中、R8、R9は同一又は異なっていてもよく、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を表し、炭素数1〜4のアルキル基としてはメチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、s−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基が例示される。
R10、R11は同一又は異なっていてもよく、水素原子又は炭素数1〜18のアルキル基を表し、炭素数1〜18のアルキル基としては、 メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、s−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ノニル基、イソノニル基、n−デシル基、ラウリル基、トリデシル基、ミリスチル基、n−ペンタデシル基、パルミチル基、ヘプタデシル基、ステアリル基等が例示される。
(c)式(IV)で表されるラジカル重合性モノマー
式中、R12は水素原子又はメチル基を表す。
R13は水素原子又は直鎖状又は分岐鎖状の炭素数1〜3のアルキル基を表し、直鎖状又は分岐鎖状の炭素数1〜3のアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基が例示される。
(d)式(V)で表されるラジカル重合性モノマー
式中、R14は水素原子又はメチル基を表す。
R15は炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基を表し、ヒドロキシメチル基、2−ヒドロキシエチル基、3−ヒドロキシ−n−プロピル基、4−ヒドロキシ−n−ブチル基等が例示される。
(e)その他の共重合可能なモノマー
その他の共重合可能なモノマーとしては、以下の物が例示される。
((メタ)アクリル系モノマー)
(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルへキシル、(メタ)アクリル酸n−へキシル、(メタ)アクリル酸n−オクチル、(メタ)アクリル酸シクロへキシル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸ウンデシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸トリデシル、(メタ)アクリル酸ミリスチル、(メタ)アクリル酸ペンタデシル、(メタ)アクリル酸パルミチル、(メタ)アクリル酸へプタデシル、(メタ)アクリル酸ステアリル、(メタ)アクリル酸イソステアリル、(メタ)アクリル酸オレイル、(メタ)アクリル酸ベヘニル、直鎖状、分岐鎖状又は脂環式の炭化水素基を有する(メタ)アクリル酸エステル;アクリロニトリル;アクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N−t−ブチルアクリルアミド、N−オクチルアクリルアミド、N−t−オクチルアクリルアミド等の(メタ)アクリルアミド;2−(メタ)アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸等のスルホン酸基含有(メタ)アクリルアミド;アミノエチル(メタ)アクリレート、t−ブチルアミノエチルメタクリレート、メチルアミノエチル(メタ)アクリレート等のアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート;ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート等のジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート;ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド等のジアルキルアミノアルキル(メタ)メタアクリルアミド;(メタ)アクリル酸テトラヒドロフルフリル、(メタ)アクリル酸イソボルニル、(メタ)アクリル酸グリシジル等の、環式化合物とメタ)アクリル酸のエステル類;(メタ)アクリル酸エトキシエチル、(メタ)アクリル酸メトキシエチル等の(メタ)アクリル酸アルコキシアルキルエステル;ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート等のポリアルキレングリコールと(メタ)アクリル酸とのモノエステル類;スルホン酸基含有(メタ)アクリルエステル;(メタ)アクリロイルオキシエチルホスフェート等のメタアクリロイルオキシアルキルリン酸モノエステル;(メタ)アクリル酸グリセリル、2−メタアクリロイルオキシエチルコハク酸、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルフタル酸、β−カルボキシエチルアクリレート、アクリロイルオキシエチルサクシネート、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルテトラヒドロフタル酸、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルヘキサヒドロフタル酸;1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレン(n=2〜50)グリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレン(n=2〜50)グリコールジ(メタ)アクリレート、ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、メチレンビスアクリルアミド、ビスフェノールF EO変性(n=2〜50)ジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールA EO変性(n=2〜50)ジアクリレート、ビスフェノールS EO変性(n=2〜50)ジ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリカプロラクトネートトリ(メタ)アクリレート、トリメチロールヘキサントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジグリセリンテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラカプロラクトネート、テトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールエタンテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールブタンテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールヘキサンテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールヘプタ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールオクタ(メタ)アクリレート等のエチレン性不飽和二重結合を2個以上有する(メタ)アクリレート等が例示される。
((メタ)アクリル系以外のモノマー)
クロトン酸等の不飽和モノカルボン酸;スチレン等の芳香族ビニル化合物;イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、無水マレイン酸、シトラコン酸等の不飽和ジカルボン酸;マレイン酸モノアルキルエステル、フマル酸モノアルキルエステル、イタコン酸モノアルキルエステル等の不飽和ジカルボン酸のモノアルキルエステル;スルホン酸基含有単量体としては、例えばビニルスルホン酸、(メタ)アリルスルホン酸等のアルケンスルホン酸;α−メチルスチレンスルホン酸等の芳香族ビニル基含有スルホン酸;(メタ)アリルアミン等の1〜3級アミノ基含有不飽和化合物;N,N−ジメチルアミノスチレン等のアミノ基含有芳香族ビニル系化合物;ジビニルベンゼン、ジイソプロペニルベンゼン、トリビニルベンゼン等のエチレン性不飽和二重結合を2個以上有する化合物;エチレン性不飽和二重結合を2個以上有するウレタンオリゴマー;エチレン性不飽和二重結合を2個以上有するシリコーン化合物;酢酸ビニル、ビニルピロリドン等が例示される。
本発明における成分(A)は、一種又は二種以上組み合わせて用いることができ、その含有量は、特に限定されず、また、製品によっても異なるが、0.01〜10質量%(以下、単に「%」と略す)が残香性の観点で好ましく、0.1〜5%であると仕上がりのべたつきのなさに優れ、膜感をあまり感じないため、より好ましい。
より詳細に説明すると、本共重合体は、カチオン性を有することから、毛髪や肌、繊維、紙等に付着しやすい性質を持つ。このことにより、本共重合体が付着面に均一に密着することができ、さらにカチオン性部位が香料と相互作用するため、香料が本共重合体とともに付着面に残り、高い残香性を有することができる。また組成物中においても本共重合体が香料と相互作用して高い残香性を有することができる。このように香料に成分(A)を組み合わせることで、香料種の制限なく、また、使用性や使用感を損なうことなく香料の残香性を高める方法となる。
また、成分(A)は一価の低級アルコールへの溶解性に優れるため、一価の低級アルコールを成分(A)の溶剤として用いることが好ましい。一価の低級アルコールとしては、例えば、エタノールやイソプロパノールがあげられ、特にエタノールが好適である。同様に、成分(B)に関しても、一価の低級アルコールへの溶解性に優れるため、一価の低級アルコールを成分(A)の溶剤として用いることは好ましい。
さらに、成分(A):成分(B)の含有質量比が100:1〜1:100であることが好ましく、特に優れた残香性を得るにはその比が5:1〜1:10であることが好ましい。成分(A)と成分(B)の割合をこの範囲で含有すると、各種製品として用いることが容易であり、残香性に優れるため、より好ましい。
本発明に用いられる成分(B)の香料は、通常香粧品等に使用できる香料であれば特に限定されず、合成香料または天然香料のいずれでも良く、合成香料としては、例えば、炭化水素、アルコール、エーテル、アルデヒド、アセタール、ケトン、エステル、カルボン酸、ムスク等があげられる。具体的には、リモネン、β-ピネン、ミルセン、オシメン、γ-ターピネン、p-サイメン等の炭化水素、トランス-2-ヘキセノール、シス-3-ヘキセノール、1-オクテン-3-オール、トランス-2-シス-6-ノナジエナール、リナロール、ゲラニオール、シトロネロール、ジヒドロミルセノール、α-ターピネオール、メントール、ファルネソール、ネロリドール、セドロール、ターピネン-4-オール、ベチベロール、マイヨール(登録商標)、ベンジルアルコール、フェニルエチルアルコール、スチラリルアルコール、アニスアルコール、シンナミックアルコール、フェニルヘキサノール(登録商標)、チモール、オイゲノール、イソオイゲノール、サンダロア(登録商標)、バクダノール(登録商標)等のアルコール、ネロールオキサイド、1,8-シネオール、ローズオキサイド、リナロールオキサイド、アンブロキサン(登録商標)、ボアザンブレン・フォルテ(登録商標)、アネトール、エストラゴール、メチルオイゲオール等のエーテル、ヘキサナール、ヘプタナール、オクタナール、ノナナール、デカナール、ウンデカナール、2-メチルデカナール、トランス-2-ヘキセナール、シトラール、シトロネラール、ヒドロキシシトロネラール、ぺリラアルデヒド、リグストラール(登録商標)、リラール(登録商標)、ベンズアルデヒド、フェニルプロピルアルデヒド、シンナミックアルデヒド、アニスアルデヒド、クミンアルデヒド、シクラメンアルデヒド、フローラルオゾン(登録商標)、リリアール(登録商標)、ヘリオトロピン、ヘリオナール(登録商標)、バニリン、エチルバニリン等のアルデヒド、シトラールジメチルアセタール、カラナール(登録商標)、フロロパール(登録商標)、インドフロール(登録商標)、マグノラン(登録商標)等のアセタール、アセトイン、メチルヘキシルケトン、カンファー、カルボン、メントン、ピペリトン、ゲラニルアセトン、ヌートカトン、α-イオノン、β-イオノン、α-イソメチルイオノン、β-メチルイオノン、α-イロン、β-イロン、ダマスコン、ダマセノン、ダイナスコン、マルトール、ソトロン(登録商標)、2,5-ジメチル-4-ヒドロキシフラン、ジヒドロジャスモン、シス-ジャスモン、カシュメラン(登録商標)、イソ・イー・スーパー(登録商標)、アセトフェノン、カロン(登録商標)、ラズベリーケトン(登録商標)、メチルナフチルケトン、ベンゾフェノン、γ-ノナラクトン、γ-デカラクトン、γ-ウンデカラクトン、クマリン、ジヒドロクマリン、ジャスモラクトン、ジャスミンラクトン等のケトン、ゲラニルフォーメート、エチルアセテート、ブチルアセテート、ヘキシルアセテート、シス-3-ヘキシルアセテート、シトロネリルアセテート、ゲラニルアセテート、ベンジルアセテート、フェニルエチルアセテート、スチラリルアセテート、アニシルアセテート、ピペロニルアセテート、アセチルオイゲノール、エチルピロピオネート、ベンジルプロピオネート、エチルブチレート、エチル-2-メチルブチレート、アリルシクロヘキシルプロピオネート、ゲラニルブチレート、ベンジルイソブチレート、プロピルバレレート、エチルヘキサノエート、アリルヘキサノエート、アリルアミルグリコレート、エチルアセトアセテート、メチルベンゾエート、エチルベンゾエート、ゲラニルベンゾエート、ベンジルベンゾエート、エベルニル(登録商標)、メチルフェニルアセテート、エチルフェニルアセテート、メチルシンナメート、シンナミルシンナメート、メチルサリシレート、ヘキシルサリシレート、フェニルエチルサリシレート、メチルアンスラニレート、メチルジャスモネート、メチルジヒドロジャスモネート、フラクトン(登録商標)等のエステル、安息香酸、フェニル酢酸、桂皮酸等のカルボン酸、ムスコン(登録商標)、シベトン(登録商標)、シクロペンタデカノリド(登録商標)、シクロヘキサデカノリド、ムスクケトン等の合成ムスク類等の合成香料と、ベルガモットオイル、レモンオイル、オレンジオイル、マンダリンオイル、ガルバナムオイル、サイプレスオイル、パインニードルオイル、タイムオイル、クローブオイル、スターアニスオイル、エストラゴンオイル、ローズマリーオイル、ラベンダーオイル、スペアミントオイル、ペパーミントオイル、オレンジフラワーアブソリュート、ネロリオイル、ジャスミンアブソリュート、ローズオイル、イリスコンクリート、チュベローズオイル、オスマンサスアブソリュート、バニラレジン、オリバナムアブソリュート、オークモスアブソリュート、サンダルウッドオイル、パチョリオイル、ベチバーオイル、ムスクチンキ、アンバーチンキ等の動植物の特定部位の抽出や蒸留等で得られた天然香料及びそれらを任意に組み合わせた調合香料等であるが、目的に応じてこれらの1種又は2種以上を適宜選択して用いることができる。
これら香料の中でも、分子内に環構造を有する香料を用いると成分(A)との相互作用が大きく、残香性がさらに高いものとなる。これは成分(A)のカチオン性部位と香料の環構造との相互作用が強いためと考えられる。
分子内に環構造を有する香料の具体例としては、β-ピネン、リモネン、γ-ターピネン、ターピネン-4-オール、セドロール、ベチベロール、マイヨール(登録商標)、ベンジルアルコール、フェニルエチルアルコール、スチラリルアルコール、アニスアルコール、シンナミックアルコール、チモール、メントール、オイゲノール、イソオイゲノール、サンダロア(登録商標)、バクダノール(登録商標)、1,8−シネオール、ローズオキサイド、アンブロキサン(登録商標)、ボアザンブレン・フォルテ(登録商標)、アネトール、エストラゴール、リグストラール(登録商標)、リラール(登録商標)、ベンズアルデヒド、フェニルアセトアルデヒド、シンナミックアルデヒド、アニスアルデヒド、シクラメンアルデヒド、フローラルオゾン(登録商標)、リリアール(登録商標)、ヘリオトロピン、ヘリオナール(登録商標)、バニリン、エチルバニリン、フロロパール(登録商標)、α-イオノン、β-イオノン、α-メチルイオノン、β-メチルイオノン、α-イロン、ダマスコン、ダマセノン、ダイナスコン、マルトール、シス-ジャスモン、カシュメラン(登録商標)、イソ・イー・スーパー(登録商標)、アセトフェノン、カロン(登録商標)、ラズベリーケトン(登録商標)、メチルナフチルケトン、ベンゾフェノン、ベンジルアセテート、フェニルエチルアセテート、スチラリルアセテート、アニシルアセテート、アセチルオイゲノール、ベンジルプロピオネート、アリルシクロヘキシルプロピオネート、ベンジルイソブチレート、メチルベンゾエート、エチルベンゾエート、ゲラニルベンゾエート、ベンジルベンゾエート、エベルニル(登録商標)、メチルフェニルアセテート、エチルフェニルアセテート、メチルシンナメート、シンナミルシンナメート、メチルサリシレート、ヘキシルシンナメート、フェニルエチルサリシレート、メチルアンスラニレート、メチルジャスモネート、メチルジヒドロジャスモネート、安息香酸、桂皮酸、γ-ノナラクトン、γ-デカラクトン、γ-ウンデカラクトン、クマリン、ジャスモラクトン(登録商標)、ジャスミンラクトン、ムスコン(登録商標)、シべトン(登録商標)、シクロペンタデカノリド、シクロヘキサデセノリド、ムスクケトン、インドール、イソブチルキノリン、等が例示される。
これら分子内に環構造を有する香料成分のうち、β‐ピネン、リモネン、γ‐ターピネン、ターピネン‐4‐オール、フェニルエチルアルコール、スチラリルアルコール、メントール、オイゲノール、イソオイゲノール、サンダロア(登録商標)、バクダノール(登録商標)、1,8−シネオール、ローズオキサイド、アンブロキサン(登録商標)、アネトール、エストラゴール、リグストラール(登録商標)、リラール(登録商標)、ベンズアルデヒド、フェニルアセトアルデヒド、シンナミックアルデヒド、アニスアルデヒド、フローラルオゾン(登録商標)、リリアール(登録商標)、ヘリオトロピン、ヘリオナール(登録商標)、バニリン、エチルバニリン、フロロパール、α‐イオノン、β‐イオノン、α‐メチルイオノン、β‐メチルイオノン、α‐イロン、ダマスコン、ダマセノン、ダイナスコン、マルトール、シス‐ジャスモン、イソ・イー・スーパー(登録商標)、カロン(登録商標)、ラズベリーケトン(登録商標)、ベンジルアセテート、フェニルエチルアセテート、スチラリルアセテート、メチルベンゾエート、エベルニル(登録商標)、メチルフェニルアセテート、メチルサリシレート、ヘキシルシンナメート、メチルアンスラニレート、メチルジャスモネート、メチルヒドロキシジャスモネート、γ‐ノナラクトン、γ‐デカラクトン、γ‐ウンデカラクトン、クマリン、ジャスモラクトン(登録商標)、シクロペンタデカノリド、ムスクケトン、インドールから選ばれる成分であることが好ましく、さらに、リモネン、ベンジルアセテート、イソ・イー・スーパー(登録商標)、バニリンから選ばれる成分であることが好ましく、これらの中でもイソ・イー・スーパー(登録商標)、バニリンが残香性に優れるため特に好ましい。
本発明における成分(B)は、一種又は二種以上組み合わせて用いることができ、その含有量は、特に限定されず、また、製品によっても異なるが、0.01〜50%が残香性の観点で好ましく、0.05〜15%であると香り立ちが良好で使用性に優れるため、より好ましい。
なお、本発明品には、上記必須成分に加え、本発明の効果を損なわない範囲で必要に応じて任意成分を適宜含有することができる。任意成分としては、例えば、水、アルコール、油剤、界面活性剤、増粘剤、粉体、キレート剤、pH調整剤、防腐剤、抗酸化剤、紫外線吸収剤、保湿剤、美白剤、抗炎症剤、細胞賦活剤等の各種薬効剤、動植物・微生物由来の抽出物等があげられる。
本発明の組成物の製造方法は、特に限定されず、常法により調製される。例えば、上記成分(A)及び(B)、さらに必要に応じて上記任意成分を加え、これを混合することにより調製する方法が挙げられる。
本発明の組成物は、液状、ジェル状、クリーム状、固形状、ムース状等の種々の形態で実施することが可能であり、霧状に噴霧可能な容器に収容して霧状に噴霧して用いてもよい。また、本発明品の剤型は、水性型、水中油型、油中水型、油性型、水中油中水型、油中水中油型、多層型等特に限定されるものではない。
また、本発明品は、化粧料、皮膚外用剤、洗剤、衣料用柔軟仕上剤、芳香剤、消臭剤、織物等の各種製品として用いることができる。これらの中でも成分(A)との相互作用の観点から毛髪化粧料が好ましい。
以下に実施例を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。尚、これらは本発明を何ら限定するものではない。
(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体の製造
[参考製造例1]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(IPA)(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(V−601)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)(注3)40g、エチルアクリレート(EA)(注4)31g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)(注5)27g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(MAPTAC)(注6)4g、イソプロパノール(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を87g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した(この生成物は、赤外吸収スペクトルによりジメチルポリシロキサン、アミド結合、エステル結合、アルキル基、水酸基を有するポリマーであることが確認された)。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−24−8201=2:31:27:40
(注1)IPA 関東化学株式会社製
(注2)V−601 和光純薬工業株式会社製
(注3)X−24−8201 信越化学工業社製
(注4)EA 関東化学株式会社社製
(注5)HEMA 関東化学株式会社社製
(注6)MAPTAC エボニック・デグサ・ジャパン株式会社製,50%水溶液
[参考製造例2]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(注1)50gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−22−174DX)(注7)40g、エチルアクリレート(注4)31g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(注5)27g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(注6)4g、イソプロパノール(注1)170gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を90g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−22−174DX=2:31:27:40
(注7)X−22−174DX 信越化学工業社製
[参考製造例3]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−22−174ASX)(注8)40g、エチルアクリレート(注4)31g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(注5)27g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(注6)4g、イソプロパノール(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を83g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−22−174ASX=2:31:27:40
(注8)X−22−174ASX 信越化学工業社製
[参考製造例4]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)(注3)40.4g、エチルアクリレート(注4)27.3g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(注5)31.3g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(注6)2g、イソプロパノール(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を86g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−24−8201=1:27.3:31.3:40.4
[参考製造例5]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(注1)50gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)(注3)40g、エチルアクリレート(注4)26g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(注5)30g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(注6)8g、イソプロパノール(注1)120gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を83g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−24−8201=4:26:30:40
[参考製造例6]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)(注3)20g、エチルアクリレート(注4)41.5g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(注5)36.5g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(注6)4g、イソプロパノール(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を86g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−24−8201=2:41.5:36.5:20
[参考製造例7]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(注1)50gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)(注3)50g、エチルアクリレート(注4)23g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(注5)25g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(注6)4g、イソプロパノール(注1)100gを3〜4時間かけて添加した。次いで、IPAに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を96g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−24−8201=2:23:25:50
[参考製造例8]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(IPA)(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(V−601)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)(注3)40g、エチルアクリレート(EA)(注4)31g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)(注5)27g、ジメチルジアリルアンモニウムクロライド(DADMAC)(注9)3.34g、イソプロパノール(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を87g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した(この生成物は、赤外吸収スペクトルによりジメチルポリシロキサン、アミド結合、エステル結合、アルキル基、水酸基を有するポリマーであることが確認された)。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
DADMAC:EA:HEMA:X−24−8201=2:31:27:40
(注9)DADMAC 東京化成工業株式会社製,60%水溶液
[参考製造例9]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(IPA)(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(V−601)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)(注3)40g、エチルアクリレート(EA)(注4)30g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)(注5)27g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(MAPTAC)(注6)6g、イソプロパノール(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を89g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した(この生成物は、赤外吸収スペクトルによりジメチルポリシロキサン、アミド結合、エステル結合、アルキル基、水酸基を有するポリマーであることが確認された)。
また、EA、HEMAから理論的に計算されるガラス転移温度(Tg)は、11℃である。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−24−8201=3:30:27:40
[参考製造例10]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(IPA)(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(V−601)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)(注3)30g、エチルアクリレート(EA)(注4)35g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)(注5)32g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(MAPTAC)(注6)6g、イソプロパノール(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を88g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した(この生成物は、赤外吸収スペクトルによりジメチルポリシロキサン、アミド結合、エステル結合、アルキル基、水酸基を有するポリマーであることが確認された)。
また、EA、HEMAから理論的に計算されるガラス転移温度(Tg)は、11℃である。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−24−8201=3:35:32:30
[参考製造例11]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(IPA)(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(V−601)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)(注3)30g、エチルアクリレート(EA)(注4)36g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)(注5)32g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(MAPTAC)(注6)4g、イソプロパノール(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を88g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した(この生成物は、赤外吸収スペクトルによりジメチルポリシロキサン、アミド結合、エステル結合、アルキル基、水酸基を有するポリマーであることが確認された)。
また、EA、HEMAから理論的に計算されるガラス転移温度(Tg)は、11℃である。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−24−8201=2:36:32:30
[参考製造例12]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(IPA)(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(V−601)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)(注3)30g、エチルアクリレート(EA)(注4)37g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)(注5)32g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(MAPTAC)(注6)2g、イソプロパノール(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を90g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した(この生成物は、赤外吸収スペクトルによりジメチルポリシロキサン、アミド結合、エステル結合、アルキル基、水酸基を有するポリマーであることが確認された)。
また、EA、HEMAから理論的に計算されるガラス転移温度(Tg)は、10℃である。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−24−8201=1:37:32:30
[参考製造例13]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(IPA)(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(V−601)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−22−174DX)(注7)30g、エチルアクリレート(EA)(注4)36g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)(注5)32g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(MAPTAC)(注6)4g、イソプロパノール(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を86g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した(この生成物は、赤外吸収スペクトルによりジメチルポリシロキサン、アミド結合、エステル結合、アルキル基、水酸基を有するポリマーであることが確認された)。
また、EA、HEMAから理論的に計算されるガラス転移温度(Tg)は、11℃である。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−22−174DX=2:36:32:30
[参考製造例14]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(IPA)(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(V−601)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)(注3)40g、エチルアクリレート(EA)(注4)16g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)(注5)42g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(MAPTAC)(注6)2g、イソプロパノール(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を91g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した(この生成物は、赤外吸収スペクトルによりジメチルポリシロキサン、アミド結合、エステル結合、アルキル基、水酸基を有するポリマーであることが確認された)。
また、EA、HEMAから理論的に計算されるガラス転移温度(Tg)は、30℃である。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−24−8201=1:16.2:42.4:40.4
[参考製造例15]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(IPA)(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(V−601)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)(注3)40g、エチルアクリレート(EA)(注4)27g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)(注5)31g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(MAPTAC)(注6)2g、イソプロパノール(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を88g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した(この生成物は、赤外吸収スペクトルによりジメチルポリシロキサン、アミド結合、エステル結合、アルキル基、水酸基を有するポリマーであることが確認された)。
また、EA、HEMAから理論的に計算されるガラス転移温度(Tg)は、15℃である。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−24−8201=1:27.3:31.3:40.4
[参考製造例16]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(IPA)(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(V−601)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)(注3)20.2g、エチルアクリレート(EA)(注4)65.7g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)(注5)13.1g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(MAPTAC)(注6)2g、イソプロパノール(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を87g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した(この生成物は、赤外吸収スペクトルによりジメチルポリシロキサン、アミド結合、エステル結合、アルキル基、水酸基を有するポリマーであることが確認された)。
また、EA、HEMAから理論的に計算されるガラス転移温度(Tg)は、−10℃である。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−24−8201=1:65.7:13.1:20.2
実施例1及び比較例1:液状毛髪化粧料
表1に示す組成の液状毛髪化粧料を下記製造方法により製造し、各試料のリモネンの香りが無くなるまでに要した時間について、以下に示す評価方法により評価し、結果を併せて表1に示す。
注1:カチナールHC−100(東邦化学工業製)
注2:GENAMIN STAC(塩化ステアリルトリメチルアンモニウム80%、イソプロパノール20%)(クラリアント・ジャパン製)
(製造方法)
A:成分1〜2を均一に混合する。
B:A、成分3〜4、7を均一に混合する。
C:成分5〜6を均一に混合する。
D:BにCを添加し、均一に混合する。
E:Dを容器に充填し、液状毛髪化粧料を得た。
(評価項目)
<香りが無くなるまでに要した時間>
(評価方法)
10gの毛束を複数用意し、実施例1および比較例1に浸漬した。1分浸漬後、毛束表面についた溶液をくしで2回しごきとり、空間に放置した。その後、香料評価専門パネル10名によりそれぞれの毛束のリモネンの香りを評価し、毛束からリモネンの香りが無くなったと判断した時間を測定し、平均時間を算出した。
表1に示したように、実施例1はリモネンの香りが無くなったと感じるまでに要した時間が51分であった。一方、参考製造例2の(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体の代わりにカチオン化セルロースを含有した比較例1は、香りが無くなったと感じるまでに要した時間は28分であった。このように実施例1は他のカチオン性高分子に比べ、香りの持続性に優れた液状毛髪化粧料であった。また、参考製造例2の(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体の代わりに参考製造例1の(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体を含有させて、同様に評価した結果、香りが無くなったと感じるまでに要した時間は46分であり、参考製造例2の(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体とほぼ同等の効果が確認された。
実施例2及び比較例2:液状毛髪化粧料
表2に示す組成及び下記製造方法により液状毛髪化粧料を製造し、各試料の残香性について、以下に示す評価方法により評価し、結果を併せて表2に示す。
注3:アーカード22−80(ライオン・アクゾ社製)
注4:ニッコールHCO−10(日本サーファクタント工業社製)
注5:コノール30C(新日本理化社製)
注6:シリコンKF−56(信越化学工業社製)
注7:シリコンKF−96A(信越化学工業社製)
注8:BY22−050A(東レ・ダウコーニング社製)
注9:メトローズ65SH4000(信越化学工業社製)
(製造方法)
A:成分1〜4を75℃で均一に溶解する。
B:成分5〜10を75℃で均一に溶解する。
C:BにAを添加し、混合乳化する。
D:Cを冷却し、50℃で成分11を添加し混合する。
E:成分13〜14を均一に混合する。
F:成分15〜17を均一に混合する。
G:DにE、F、成分12を添加し混合する。
H:Gを容器に充填し、液状毛髪化粧料を得た。
(評価項目)
<他方に比べて強いと感じた人数>
(評価方法)
10gの毛髪に実施例2および比較例2を0.1g塗布し、手で馴染ませ静置した。15時間後に香料評価専門パネル10名によりそれぞれの毛髪のフェニルエチルアルコールの香りの強さを評価し、他方に比べて香りが強いと感じた例の人数を測定した。
表2に示したように、参考製造例2の(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体を含有した実施例2は、該共重合体を含有しない比較例2に比べ、フェニルエチルアルコールの香りが強いと感じた人数が多く、香りの持続性に優れた液状毛髪化粧料であった。
実施例3〜8及び比較例3〜8:液状毛髪化粧料
表3及び表4に示す組成及び下記製造方法により液状毛髪化粧料を製造し、各試料の香りが無くなるまでに要した時間について、以下に示す評価方法により評価し、結果を併せて表3及び表4に示す。
(製造方法)
A:成分1〜2を均一に混合する。
B:A、成分3、9を均一に混合する。
C:成分4〜8を均一に混合する。
D:BにCを添加し、均一に混合する。
E:Dをアトマイザー容器に充填し、液状毛髪化粧料を得た。
(評価項目)
<香りが無くなるまでに要した時間>
(評価方法)
36mm×150mmの香料試験紙に、実施例3〜8及び比較例3〜8をそれぞれ0.4g噴霧し、空間に放置した。その後、香料評価専門パネル10名により、試験紙表面からリモネンの香りが無くなったと判断した時間を測定し、平均時間を算出した。
表3及び表4に示したように、実施例3〜8の液状毛髪化粧料は、(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体を含有しない比較例に比べ香りが無くなるまでに要した時間が飛躍的に向上し、香りの持続性に優れた液状毛髪化粧料であった。
実施例9:液状入浴剤
(成分) (%)
1.トリオレイン酸ポリオキシエチレン(20モル)ソルビタン 17
2.α‐オレフィンオリゴマー 20
3.トリ2エチルヘキサン酸グリセリル 10
4.香料(リラール(登録商標)) 1.6
5.香料(シトロネロール) 0.5
6.香料(メチルジヒドロジャスモネート) 0.5
7.香料(フェニルエチルアルコール) 0.4
8.香料(インドール) 0.03
9.香料(リナロール) 0.25
10.香料(ヒドロキシシトロネラール) 0.2
11.香料(リリアール(登録商標)) 0.1
12.香料(ベンジルアセテート) 0.07
13.エタノール 2.5
14.参考製造例5の(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体 4
15.精製水 残 量
(製造方法)
A.成分1〜3を均一に混合する。
B.成分4〜14を均一に混合する。
C.AにBを添加し均一に混合する。
D.Cに成分15を添加し、均一に混合する。
E.Dを容器に充填し、液状入浴剤を得た。
実施例9の液状入浴剤を浴湯に添加して均一に混合し、その浴湯に手をつけた後にタオルドライした。実施例9の液状入浴剤はタオルドライ後も香りが長時間持続し、残香性に優れた液状入浴剤であった。
実施例10:オードトワレ
(成分) (%)
1.エタノール 残 量
2.t−ブチルメトキシジベンゾイルメタン 0.1
3.参考製造例8の(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体 2
4.香料(ベルガモットオイル) 1
5.香料(オレンジオイル) 1
6.香料(ローズオイル) 1
7.香料(ネロリオイル) 1
8.香料(メチルジヒドロジャスモネート) 2
9.香料(リラール(登録商標)) 1
10.香料(アンブロキサン(登録商標)) 1
11.香料(ペンタリド(登録商標)) 2
12.精製水 7
(製造方法)
A.成分1〜11を均一に混合する。
B.Aに成分12を添加して均一に混合する。
C.Bを減圧下にて脱泡後、室温で容器に充填しオードトワレを得た。
実施例10のオードトワレは、残香性に優れたオードトワレであった。
実施例11:乳液
(成分) (%)
1.ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 0.5
2.エタノール 12.5
3.参考製造例5の(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体 1
4.モノステアリン酸ポリエチレングリコール 2
5.イソノナン酸イソトリデシル 8
6.セトステアリルアルコール 2
7.重質流動イソパラフィン 5
8.香料(イリスコンクリート) 0.03
9.香料(ローズオイル) 0.02
10.ジプロピレングリコール 4
11.精製水 残 量
12.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
13.グリセリン 3
(製造方法)
A.成分1〜9を80℃に加熱し、混合溶解する。
B.成分10〜13を80℃に加熱し、混合溶解する。
C.BにAを添加し乳化し、乳液を得る。
D.Cを減圧下にて脱泡後、室温で容器に充填し乳液を得た。
実施例11の乳液を人の前腕内側に0.5g塗布し残香性について評価した結果、残香性に優れた乳液であった。
実施例12:制汗剤(スプレー)
(成分) (%)
1.クロルヒドロキシアルミニウム 0.3
2.無水ケイ酸 1.7
3.トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル 2.6
4.ミリスチン酸イソプロピル 2.0
5.エタノール 3.0
6.参考製造例3の(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体 0.1
7.イソプロピルメチルフェノール 0.01
8.香料 0.3
9.ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸 0.02
10.液化石油ガス 残 量
(製造方法)
A:成分1〜2を混合する。
B:Aに成分3〜9を加えて混合し、制汗剤の原液を得た。
C:Bをエアゾール容器に入れ、成分10をBに加えて制汗剤(スプレー)を得た。
実施例12の制汗剤(スプレー)は、香りが長時間持続し、残香性に優れた制汗剤(スプレー)であった。
実施例13:液体衣料用洗剤
(成分) (%)
1.ポリオキシエチレンラウリルエーテル(EO=2) 30
2.ポリオキシエチレンアルキル硫酸ナトリウム 8
3.アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム 2
4.モノエタノールアミン 5
5.プロピレングリコール 5
6.精製水 残 量
7.エタノール 5
8.参考製造例1の(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体 0.5
9.参考製造例2の(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体 1
10.香料(ベンジルアセテート) 0.8
(製造方法)
A.成分7〜9を均一に混合する。
B.A、成分1〜6、10を均一に混合する。
C.容器に充填し液体衣料用洗剤を得た。
実施例13の液体衣料用洗剤10gを40Lの水に添加し衣料を洗浄したところ、洗浄して乾燥した後も香りが長時間持続し、残香性に優れた液体衣料用洗剤であった。
実施例13:衣料用消臭芳香剤
(成分) (%)
1.緑茶エキス 0.5
2.エタノール 5
3.参考製造例2の(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体 0.1
4.香料(ゼラニウムオイル) 0.05
5.リン酸一水素ナトリウム 0.05
6.リン酸二水素ナトリウム 0.05
7.精製水 残 量
(製造方法)
A.成分2〜4を均一に混合する。
B.A、成分1、5〜7を均一に混合する。
C.Bを手動式スプレー容器に充填し、衣料用消臭芳香剤を得た。
実施例13の衣料用消臭芳香剤を煙草の臭いがする布にスプレーしたところ、煙草の臭いを感じなくなり、さらに香りが長時間持続し、残香性に優れた衣料用消臭芳香剤であった。

Claims (4)

  1. 下記(a)、(b)、(c)及び(d)のラジカル重合性モノマー;(a)下記一般式(I)
    (式中、Meはメチル基、R1は水素原子又はメチル基、R2は1又は2個のエーテル結合を含んでいてもよい、直鎖状又は分岐鎖状の炭素数1〜10の2価の飽和炭化水素基、R3は炭素数1〜10の飽和炭化水素基、mは5〜100の整数を表す。)で表される化合物
    (b)下記一般式(II)
    (式中、R4は水素原子又はメチル基、R5、R6、R7は同一又は異なっていてもよく、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基、Xは−O−、−NH−、−O−CH−又は−O−CHCH(OH)−、Yは直鎖状又は分岐鎖状の炭素数1〜4の2価の飽和炭化水素基、Zは対アニオンを表す。)で表される化合物、及び、式(III)
    (式中、R8、R9は同一又は異なっていてもよく、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基、R10、R11は同一又は異なっていてもよく、水素原子又は炭素数1〜18のアルキル基、Zは対アニオンを表す。)で表される化合物から選ばれる少なくとも1種
    (c)下記一般式(IV)
    (式中、R12は水素原子又はメチル基、R13は水素原子又は直鎖状又は分岐鎖状の炭素数1〜3のアルキル基を表す。)で表される化合物
    (d)下記一般式(V)
    (式中、R14は水素原子又はメチル基、R15は炭素数1〜4のヒドロキシア
    ルキル基を表す。)で表される化合物が、上記(a)〜(d)のモノマーの全体に対して、(a)=20〜50質量%、(b)=0.5〜4質量%、(c)及び(d)=46〜79.5質量%、かつ(c)/(d)=0.5〜1.5の組成割合で共重合されている(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体を含有する、残香性付与組成物。
  2. 請求項1に記載の残香性付与組成物と香料とを含有する香料放出持続性組成物。
  3. 記香料が、分子内に環構造を有することを特徴とする請求項記載の組成物。
  4. 記香料が、リモネン、ベンジルアセテート、イソ・イー・スパー(登録商標)、バニリンから選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする請求項記載の組成物。
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