JP2002284628A - 化粧料組成物 - Google Patents

化粧料組成物

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JP2002284628A
JP2002284628A JP2001089575A JP2001089575A JP2002284628A JP 2002284628 A JP2002284628 A JP 2002284628A JP 2001089575 A JP2001089575 A JP 2001089575A JP 2001089575 A JP2001089575 A JP 2001089575A JP 2002284628 A JP2002284628 A JP 2002284628A
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oil
group
polymerizable monomer
hair
carbon atoms
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JP2001089575A
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English (en)
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Naoyoshi Sonoda
直由 園田
Masako Miyamae
雅子 宮前
Naoji Umezawa
直司 梅澤
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Original Assignee
Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 (A)シリコーン誘導体及び(B)
(a)4級カチオン基を含有する重合性モノマーと
(b)ポリオキシエチレン鎖含有重合性モノマーとの共
重合体であるカチオン性ポリマーであって、該ポリマー
中の窒素含有量がポリマー全質量に対して0.5〜6質
量%であるカチオン性ポリマーを含有することを特徴と
する化粧料組成物。 【効果】 本発明の化粧料組成物は、毛髪に適用する
と、すすぎ時の毛髪のきしみ、からまり等を効果的に抑
え、さらに乾燥後の毛髪が硬くならず、柔らかで滑らか
な感触が得られ、皮膚に適用する際には、滑らかで延び
が良く、且つ適用後の皮膚に滑らかでしっとりした感触
を付与することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化粧料組成物に関
し、より詳しくは毛髪に適用すると、すすぎ時の毛髪の
きしみやからまりがなく、且つ乾燥後の毛髪に滑らかで
柔らかな感触を与えることができ、皮膚に適用する際に
は滑らかで延びが良く、且つ適用後の皮膚に滑らかでし
っとりした感触を付与することができる毛髪用、皮膚用
の化粧料組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばシャンプーなどの毛髪用化
粧料においては、すすぎ時のきしみやからまりを防止す
るために、カチオン化セルロースやカチオン化グアーガ
ム、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミ
ド共重合体などのカチオン性高分子化合物の配合が一般
的に行われてきたが、このような組成物の場合、乾燥後
に毛髪が硬くなるなどの不具合が生じていた。
【0003】そこで、乾燥後の毛髪に滑らかで柔らかな
感触を与えるため、シリコーン誘導体の配合が行われて
いるが、シリコーンの配合ですすぎ時のきしみ感が強く
なる傾向にあり、これを防止するためにカチオン性高分
子化合物を増量すると、再び乾燥後に毛髪が硬くなるな
どの不具合が生じてしまい、すすぎ時のきしみやからま
りがなく、且つ乾燥後の毛髪に滑らかで柔らかな感触を
与える毛髪用化粧料組成物を得ることは困難であった。
【0004】一方、スキンクリームなどの皮膚用化粧料
においても、皮膚に適用する際には滑らかで延びが良
く、且つ適用後の皮膚に滑らかでしっとりした感触を付
与する皮膚用化粧料組成物を得ることは困難であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
鑑みなされたもので、毛髪に適用すると、すすぎ時のき
しみ、からまり等を効果的に抑え、さらに乾燥後、硬く
ならず、柔らかで滑らかな感触が得られ、皮膚に適用す
る際には、滑らかで延びが良く、且つ適用後の皮膚に滑
らかでしっとりした感触を付与することができる化粧料
組成物を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者らは上記目的を達成すべく鋭意検討した結果、特
定のカチオン性ポリマーをシリコーン誘導体と併用する
と、毛髪のすすぎ時のきしみ、からまり等を効果的に抑
え、さらに乾燥後に毛髪が硬くならず、柔らかで滑らか
な感触が得られ、皮膚適用時には、滑らかで延びが良
く、且つ適用後の皮膚に滑らかでしっとりした感触を付
与できることを見出し、更に鋭意検討した結果、このよ
うな化粧料組成物に、更に、アニオン性、両性又は非イ
オン性界面活性剤の少なくとも1種以上を配合すると、
製剤としての安定性が向上することを知見し、本発明を
なすに至った。
【0007】即ち、本発明は、(A)シリコーン誘導体
及び(B)(a)4級カチオン基を含有する重合性モノ
マーと(b)ポリオキシエチレン鎖含有重合性モノマー
との共重合体であるカチオン性ポリマーであって、該ポ
リマー中の窒素含有量がポリマー全質量に対して0.5
〜6質量%であるカチオン性ポリマーを含有することを
特徴とする化粧料組成物を提供する。
【0008】ここで、上記(B)(a)4級カチオン基
を含有する重合性モノマーが、下記一般式(1)又は
(2)で表わされ、上記(b)ポリオキシエチレン鎖含
有重合性モノマーが、下記一般式(3)で表わされるも
のであると、より好適である。
【0009】
【化2】 (但し、上記式(1)、(2)及び(3)中、R1は、
水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基、R2〜R6は、
それぞれ独立に炭素数1〜4のアルキル基、X,X1
びX2はそれぞれ炭素数2〜4のアルキレン基、Mは陰
イオン、R7は、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル
基、R8は、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基又は
アリール基、nは、2〜50である。)
【0010】また、上記化粧料組成物が、更に、(C)
アニオン界面活性剤、両性界面活性剤及び非イオン性界
面活性剤から選ばれる1種又は2種以上の界面活性剤を
含有するものであると、更に好適である。
【0011】以下、本発明につき更に詳しく説明する
と、本発明の化粧料組成物は、(A)シリコーン誘導体
と、(B)(a)4級カチオン基を含有する重合性モノ
マーと、(b)ポリオキシエチレン鎖含有重合性モノマ
ーとの共重合体であるカチオン性ポリマーであって、該
ポリマー中の窒素含有量がポリマー全質量に対して0.
5〜6質量%であるカチオン性ポリマーとを含有するも
のである。
【0012】ここで、上記(A)シリコーン誘導体とし
ては、毛髪用組成物、皮膚用組成物に配合し得るもので
あれば、その種類は、特に制限されず、例えばトリメチ
ルシリル基末端ジメチルポリシロキサン、シラノール基
末端ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルシリコー
ン、アミノ変性シリコーン、べタイン変性シリコーン、
アルコール変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコー
ン、フッ素変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、
メルカプト変性シリコーン、カルボキシ変性シリコー
ン、脂肪酸変性シリコーン、シリコーングラフトポリマ
ー、環状シリコーン、アルキル変性シリコーン等が挙げ
られる。これらの中でも、トリメチルシリル基末端ジメ
チルポリシロキサン、シラノール基末端ジメチルポリシ
ロキサン、アミノ変性シリコーン、ベタイン変性シリコ
ーンが乾燥後の滑らかさ、ぱさつきのなさの点で特に好
ましい。これらは1種単独で又は2種以上を適宜組み合
わせて使用することができる。
【0013】上記シリコーン誘導体は、その粘度が特に
制限されるものではないが、適用後の風合いを考慮すれ
ば、通常25℃における粘度が1〜20,000,00
0cst、好ましくは30〜10,000,000cs
tのものが好適である。
【0014】本発明の化粧料組成物において、上記
(A)シリコーン誘導体の配合量は特に制限されるもの
ではないが、通常、組成物全体に対して0.1〜10%
(質量%、以下同様)、特に0.2〜5%となるように
配合すると、好適である。シリコーン誘導体の配合量が
少なすぎると例えば被洗物へのコンディショニング効果
に乏しくなる場合があり、多すぎるとビルドアップする
など逆に不具合を生じる場合がある。
【0015】本発明の(B)成分の(a)4級カチオン
基を含有する重合性モノマーとしては、分子内に少なく
とも1つ、好ましくは1つの4級カチオン基を含有する
ビニルモノマー等が挙げられ、これらの中でも、本発明
の(a)4級カチオン基を含有する重合性モノマーとし
ては、下記一般式(1)又は(2)で表されるモノマー
がより好適である。
【0016】
【化3】 (但し、上記式(1)及び(2)中、R1は、水素原子
又は炭素数1〜4のアルキル基、R2〜R6は、それぞれ
独立に炭素数1〜4のアルキル基、X,X1及びX2はそ
れぞれ炭素数2〜4のアルキレン基、Mは陰イオンであ
る。)
【0017】ここで、上記一般式(1)及び(2)にお
いて、アルキル基は、ヒドロキシル基、ハロゲン基等の
置換基を有していてもよい。また、R1としては、水素
原子又は炭素数1又は2のアルキル基であるのが好まし
く、R2〜R6としては、それぞれ独立に炭素数1又は2
のアルキル基であるのが好ましい。なお、上記式(2)
中の2つのR1は、同一でも異なっていてもよい。M
は、ハロゲンイオン、硫酸イオン、メチル硫酸イオン等
の陰イオン性の対イオンである。更に、上記式(1)で
示される陽イオン性モノマーとしては、R1は、水素原
子又はメチル基であることが特に好ましく、Xは、炭素
数2又は3のアルキレン基、R2〜R4は、炭素数1〜3
のアルキル基、特にメチル基及びエチル基が好ましい。
Mは、ハロゲンイオンが好ましく、より好ましくはクロ
ライドイオン、ブロマイドイオンなどである。
【0018】上記一般式(1)で示される陽イオン性モ
ノマーとして、具体的には、例えば(メタ)アクリル酸
エチルトリメチルアンモニウム、(メタ)アクリル酸プ
ロピルトリメチルアンモニウム、(メタ)アクリル酸ブ
チルトリメチルアンモニウム、(メタ)アクリル酸エチ
ルトリエチルアンモニウム、(メタ)アクリル酸プロピ
ルトリエチルアンモニウム、(メタ)アクリル酸ブチル
トリエチルアンモニウムなどのハロゲン化物(ハライ
ド)が挙げられ、これらの中でも、特に(メタ)アクリ
ル酸エチルトリメチルアンモニウム、(メタ)アクリル
酸プロピルトリメチルアンモニウム等のハロゲン化物が
より好ましい。
【0019】なお、本発明の上記(B)成分のカチオン
性ポリマーは、最終的に得られた共重合体が、上記
(a)4級カチオン基を含有する重合性モノマーからな
る構成単位と、(b)ポリオキシエチレン鎖含有重合性
モノマーからなる構成単位とを有する共重合体であれば
よく、上記(a)4級カチオン基を含有する重合性モノ
マーと、上記(b)ポリオキシエチレン鎖含有重合性モ
ノマーとを共重合させた共重合体のみならず、上記
(a)4級カチオン基を含有する重合性モノマーの代わ
りに、分子内に3級アミノ基を有する少なくとも1つ、
好ましくは1つ有するビニルモノマーを用いて、上記
(b)ポリオキシエチレン鎖含有重合性モノマーと共重
合させた後、モノマー単位中の3級アミノ窒素をカチオ
ン化剤と反応させて4級化してもよい。
【0020】このような分子内に3級アミノ基を有する
ビニルモノマーとしては、上記一般式(1)中の−N+
234基が、−NR23基となっているものが挙げ
られる。より具体的には、例えばジメチルアミノエチル
(メタ)アクリレート、ジメチルアミノプロピル(メ
タ)アクリレート、ジメチルアミノブチル(メタ)アク
リレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、ジ
エチルアミノブチル(メタ)アクリレート、ジプロピル
アミノエチル(メタ)アクリレート、ジプロピルアミノ
プロピル(メタ)アクリレート、ジプロピルアミノブチ
ル(メタ)アクリレート等が好ましく、これらの中で
も、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメ
チルアミノプロピル(メタ)アクリレート、ジエチルア
ミノエチル(メタ)アクリレート等がより好ましい。
【0021】また、モノマー単位中の3級アミノ窒素を
カチオン化剤と反応させて4級化する際に使用する4級
化剤としては、例えばハロゲン化アルキル(Cn2n+1
3;n=1〜3、X3=Br,ClやI)や、ジアルキ
ル硫酸などのカチオン化剤が好ましい。それらのカチオ
ン化剤として、より詳しくは、例えば臭化メチル、塩化
メチル、ヨウ化メチル、臭化エチル、塩化エチル、ヨウ
化エチル、臭化プロピル、塩化プロピル、ヨウ化プロピ
ルや、ジメチル硫酸、ジエチル硫酸、ジプロピル硫酸な
どが使用でき、これらの中でも、より好ましく臭化エチ
ルや塩化メチル、ジメチル硫酸、ジエチル硫酸などであ
る。
【0022】このように3級アミノ基を有するビニルモ
ノマーを用い、上記(b)ポリオキシエチレン鎖含有重
合性モノマーと共重合させた後、モノマー単位中の3級
アミノ窒素をカチオン化剤と反応させて4級化して本発
明の(B)カチオン性ポリマーとする場合、ポリマー中
の窒素含有量のうち50モル%以上が4級化されている
ことが望ましく、より好ましくは70モル%以上であ
る。
【0023】また、上記一般式(2)で示される本発明
の上記(a)4級カチオン基を含有する重合性モノマー
としては、上記式(2)中、X1及びX2はそれぞれ炭素
数2又は3のアルキレン基が好ましく、より好ましくは
エチレン基であり、R5とR6は、炭素数1〜3のアルキ
ル基、特にメチル基及びエチル基がより好ましい。M
は、ハロゲンイオン、硫酸イオン、メチル硫酸イオン等
の陰イオン性の対イオンであり、これらの中でもハロゲ
ンイオンが好ましく、より好ましくはクロライドイオ
ン、ブロマイドイオンなどである。
【0024】上記一般式(2)で示される重合性モノマ
ーとして、より具体的には、例えばジメチルジアリルア
ンモニウムハライド、ジエチルジアリルアンモニウムハ
ライド、ジプロピルジアリルアンモニウムハライド、ジ
ブチルジアリルアンモニウムハライドなどが挙げられ、
これらの中でも、特にジメチルジアリルアンモニウムハ
ライド等が好ましい。
【0025】次に、本発明で用いられる(B)(b)ポ
リオキシエチレン鎖含有重合性モノマーとしては、分子
内に少なくとも1つのポリオキシエチレン鎖を含有する
ビニルモノマーなどが挙げられる。ここで、ポリオキシ
エチレン鎖は、エチレンオキシドの付加モル数が2〜5
0であるのが好ましく、より好ましくは2〜30であ
る。これらの中でも、本発明の(b)ポリオキシエレン
鎖含有重合性モノマーとしては、下記一般式(3)で表
されるモノマーがより好ましい。
【0026】
【化4】 (但し、上記式(3)中、R7は、水素原子又は炭素数
1〜4のアルキル基、R8は、炭素数1〜6のアルキル
基又はアリール基、nは、2〜50である。)ここで、
上記一般式(3)中、アルキル基としては、ヒドロキシ
ル基、ハロゲン基などの置換基を有してもよい。R7
しては、水素原子又は炭素数1又は2のアルキル基が好
ましく、より好ましくは水素原子又はメチル基である。
8としては、炭素数1又は2のアルキル基又はフェニ
ル基が好ましく、より好ましくは水素原子、メチル基、
エチル基、プロピル基、ベンジル基などである。また、
上記一般式(3)において、オキシエチレン基の数n
は、2〜50の整数を表わすが、単独の値の単品であっ
ても、分布を持ったものの平均値でも良い。nは、2〜
30が好ましい。
【0027】上記一般式(3)で示されるモノマーとし
て、より具体的には、例えばポリオキシエチレングリコ
ール(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリ
コール(メタ)アクリレート、エトキシポリエチレング
リコール(メタ)アクリレート、フェノキシポリエチレ
ングリコール(メタ)アクリレートなどが挙げられ、こ
れらの中でも、より好ましくは、メトキシポリエチレン
グリコール(メタ)アクリレート等である。
【0028】本発明の(B)カチオン性ポリマーは、ポ
リマー中の窒素含有量がポリマー全質量に対して0.5
〜6%、好ましくは、2〜5%となるように、上記
(a)4級カチオン基を含有する重合性モノマーと、
(b)ポリオキシエチレン鎖含有重合性モノマーとを共
重合させることにより得られる。ポリマー中の窒素含有
量が少なすぎると、目的の効果が発現せず、多すぎると
ビルドアップや製剤中での析出の原因となる。なお、本
発明の(B)カチオン性ポリマーは、上記(a)及び
(b)の重合性モノマーからなる構成単位が(a):
(b)(モル比)=1:19〜19:1、特に1:10
〜10:1となるように上記(a)及び(b)の重合性
モノマーを共重合させると、より好適である。
【0029】ここで、本発明の(B)カチオン性ポリマ
ーは、ポリマー中の窒素含有量が上記範囲となる限り、
上記(a)及び(b)の重合性モノマー以外のモノマー
を更に、例えばモノマー全体の15%以下、好ましくは
10%以下の量で共重合させることができる。このよう
なモノマーとしては、アニオン性、両性や他の非イオン
性のエステル系モノマー等が挙げられる。ここで、アニ
オン基を有するモノマーを用いる場合には、カチオン基
/アニオン基の比率(モル比)が7/3よりも大きくな
らないようにすることが望ましく、特に8/2よりも大
きくならないようにすると、より好適である。
【0030】本発明の(B)カチオン性ポリマーは、分
子量が特に制限されるものではないが、その重量平均分
子量が1000〜100万であると、好適であり、より
好ましくは5000〜l00万、さらに好ましくは1万
〜50万である。この範囲のものを用いると、例えばア
ニオン界面活性剤を更に配合した場合、アニオン界面活
性剤との複合体が析出しやすくなり、優れたコンディシ
ョニング性が発現し、また、配合時や使用時のハンドリ
ング性が向上する。特に、最終組成物を調製すると、良
好な粘度とすすぎ時のコンディショニング性が得られ、
さらに、例えばアニオン界面活性剤を更に配合した場
合、本発明の特徴である乾燥後の仕上がり感に優れた高
柔軟な複合体皮膜をより効果的に形成することができ
る。
【0031】本発明の(B)カチオン性ポリマーは、公
知の種々の方法で共重合でき、特にその共重合方法が限
定されるものではないが、溶液重合或いは乳化重合を行
うのが望ましい。また、共重合はランダムでもブロック
であっても構わない。
【0032】また、共重合する際の重合溶媒としては、
メタノール,エタノール,2−プロパノールなどの低級
アルコール、アセトンなどの低級ケトン等の単独溶媒又
は混合溶媒、或いはこれらと水の混合溶媒を用いること
が好ましい。ここで、水を含む混合溶煤を用いる場合、
溶媒中の水の量は、10〜50%が好ましく、より好ま
しくは20〜35%である。
【0033】重合開始剤としては、使用前に溶媒に溶解
するものであれば特に限定されず、例えば2,2−アゾ
ビスイソブチロニトリル、2,2−アゾビス(2−メチ
ルブチロニトリル)、2,2−アゾビス(2,4−ジメ
チルバレロニトリル)、2,2−アゾビス(2−アミジ
ノプロパン)2塩酸塩、2,2−アゾビス(N,N−ジ
メチレンイソブチルアミジン)、過硫酸カリウム、過硫
酸アンモニウム、過酸化水素水などが挙げられ、その使
用量はモノマー全量に対して、0.02〜5%とするこ
とが好ましい。重合温度は、用いる重合溶媒により異な
るが、40〜90℃が好ましく、重合時間は3〜8時問
が好ましい。
【0034】本発明の上記(B)成分としては、上記カ
チオン性ポリマーを1種単独で又は2種以上を適宜組み
合わせて使用することができる。本発明の化粧料組成物
において、上記(B)カチオン性ポリマーの配合量は、
特に制限されるものではないが、組成物全体に対して
0.001〜30%であると、好適であり、より好まし
くは0.05〜20%、更に好ましくは0.05〜10
%である。この範囲で用いると、本発明のカチオン性ポ
リマーの有する効果が特に良好に発揮できる。なお、同
様の理由により、上記(A)シリコーン誘導体との配合
割合は、(A)シリコーン誘導体:(B)カチオン性ポ
リマー(質量比)=19:1〜1:9、特に9:1〜
1:2とすると、より好適である。
【0035】本発明の化粧料組成物は、上記(A)成
分、(B)成分に加えて、更に、(C)成分としてアニ
オン性界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性
剤から選ばれる界面活性剤を1種単独で又は2種以上を
適宜組み合わせて配合すると、製剤の安定性が向上する
ので、より好適である。
【0036】本発明の(C)成分として使用するアニオ
ン性界面活性剤としては、例えばアルキルスルフェー
ト、アルキルエーテルスルフェート、アルカリールスル
ホネート、アルキルスクシネート、アルキルスルホスク
シネート、N−アルコイルサルコシネート、アルキルホ
スフェート、アルキルエーテルホスフェート、アルキル
エーテルカルボキシレート及びαオレフィンスルホネー
ト及びこれらの塩を挙げることができ、特にこれらのナ
トリウム、マグネシウム、アンモニウム、モノエタノー
ルアミン、ジエタノールアミン及びトリエタノールアミ
ンの塩が好適である。
【0037】上記アルキル基は、通常8〜18個の炭素
原子を有する。また、上記アルキルエーテルスルフェー
ト、アルキルエーテルホスフェート及びアルキルエーテ
ルカルボキシレートとしては、1分子当たり1〜10の
エチレンオキシド又はプロピレンオキシドユニットを含
み、好ましくは1分子当たり2又は3のエチレンオキシ
ドユニットを含むものが好適である。上記アニオン性界
面活性剤として、より具体的には、例えばナトリウムラ
ウリルスルフェート、トリエタノールアミンラウリルス
ルフェート、トリエタノールアミンモノラウリルホスフ
ェート、ナトリウムラウリルエーテルスルフェート1E
O,2EO及び3EO、アンモニウムラウリルスルフェ
ート、並びにアンモニウムラウリルエーテルスルフェー
ト1EO、2EO及び3EO、ナトリウムオレイルスク
シネート、アンモニウムラウリルスルホスクシネート、
アンモニウムラウリルスルフェート、ナトリウムドデシ
ルベンゼンスルホネート、トリエタノールアミンドデシ
ルベンゼンスルホネート及びナトリウムN−ラウリルサ
ルコシネート等を挙げることができ、これらの中でも特
に、ナトリウムラウリルスルフェート、トリエタノール
アミンラウリルスルフェート、トリエタノールアミンモ
ノラウリルホスフェート、ナトリウムラウリルエーテル
スルフェート1EO,2EO及び3EO、アンモニウム
ラウリルスルフェート、並びにアンモニウムラウリルエ
ーテルスルフェート1EO、2EO及び3EOを挙げる
ことができる。
【0038】本発明の(C)成分として用いるのに適し
た非イオン性界面活性剤としては、通常、エチレンオキ
シド等のアルキレンオキシドを含み、例えば6〜30E
Oを含む脂肪族(C8〜C18)第一直鎖、第二直鎖、分
枝鎖アルコール又はフェノールの縮合物などを挙げるこ
とができる。また、モノ又はジアルキルアルカノールア
ミドやアルキルポリグルコシド等も挙げられ、より具体
的には、例えばココモノ又はジエタノールアミド、ココ
モノイソプロパノールアミド及びココジグルコシドなど
を挙げることができる。
【0039】本発明の(C)成分として用いるのに適し
た両性界面活性剤としては、例えばアルキル基及びアシ
ル基が8〜18個の炭素原子を有するアルキルアミンオ
キシド、アルキルベタイン、アルキルアミドプロピルベ
タイン、アルキルスルホベタイン、アルキルグリシネー
ト、アルキルカルボキシグリシネート、アルキルアンホ
プロピオネート、アルキルアミドプロピルヒドロキシス
ルテイン、アシルタウレート及びアシルグルタメートな
どを挙げることができる。より具体的には、例えばラウ
リルベタイン、ココアミドプロピルベタイン及びナトリ
ウムココアンホプロピオネート、ラウリルアミンオキシ
ド、ココジメチルスルホプロピルベタイン等が挙げら
れ、これらの中でも特に好ましいものとしてラウリルベ
タイン、ココアミドプロピルベタイン及びナトリウムコ
コアンホプロピオネート等を挙げることができる。
【0040】本発明の化粧料組成物に上記(C)界面活
性剤を配合する場合、その配合量は、特に制限されるも
のではないが、通常組成物全体に対して2〜40%、特
に5〜30%となるように配合すると、好適である。配
合量が少なすぎると、安定性の向上効果が充分でない場
合があり、多すぎると効果を減ずる場合がある。
【0041】本発明の化粧料組成物には、上記成分以外
に、精製水などの水の他に必要に応じて、本発明の効果
を損なわない範囲で、毛髪用化粧料、皮膚用化粧料に従
来から使用されてきた他の成分を添加しても良い。添加
可能な成分としては、例えばクエン酸などのpH調整
剤、色素、香料、プロピレングリコールなどの保湿剤、
安息香酸塩などの抗菌剤、ヒドロキシプロピルメチルセ
ルロースなどの粘度調整剤、食塩、芒硝、可溶化剤、タ
ンパク誘導体、動植物抽出エキス、カチオン化セルロー
スなどのカチオン性高分子化合物(コンディショニング
剤)、パール外観付与剤、ハイドロトロープ、防腐剤、
酸化防止剤、紫外線吸収剤、増粘剤、ふけ止め剤、トニ
ック剤等が挙げられる。
【0042】上記香料として、具体的には、例えば脂肪
族炭化水素,テルペン炭化水素,芳香族炭化水素等の炭
化水素類、脂肪族アルコール,テルペンアルコール,芳
香族アルコール等のアルコール類、脂肪族エーテル,芳
香族エーテル等のエーテル類、脂肪族オキサイド,テル
ペン類のオキサイド等のオキサイド類、脂肪族アルデヒ
ド,テルペン系アルデヒド,脂肪族環状アルデヒド,チ
オアルデヒド,芳香族アルデヒド等のアルデヒド類、脂
肪族ケトン,テルペンケトン,脂肪族環状ケトン,非ベ
ンゼン系芳香族ケトン,芳香族ケトン等のケトン類、ア
セタール類、ケタール類、フェノール類、フェノールエ
ーテル類、脂肪酸,テルペン系カルボン酸,脂肪族環状
カルボン酸,芳香族カルボン酸等の酸類、酸アミド類、
脂肪族ラクトン,大環状ラクトン,テルペン系ラクト
ン,脂肪族環状ラクトン,芳香族ラクトン等のラクトン
類、脂肪族エステル,フラン系カルボン酸エステル,脂
肪族環状カルボン酸エステル,シクロヘキシルカルボン
酸エステル,テルペン系カルボン酸エステル,芳香族カ
ルボン酸エステル等のエステル類、ニトロムスク類,ニ
トリル,アミン,ピリジン類,キノリン類,ピロール,
インドール等の含窒素化合物等の合成香料及び動物、植
物からの天然香料、天然香料及び/又は合成香料を含む
調合香料の1種又は2種以上を混合し使用することがで
きる。
【0043】例えば、合成香料としては、1996年化
学工業日報社刊印藤元一著「合成香料化学と商品知
識」、1969年MONTCLAIR,N.J.刊、ス
テファン・アークタンダー(STEFFEN ARCT
ANDER)著「パヒューム アンド フレーバー ケ
ミカルス(Perfume and Flavor C
hemicals)」等に記載の香料が使用できる。天
然香料としては、「香りの百科」(日本香料協会編)に
記載の香料が使用できる。
【0044】主な香料名を具体的に挙げると、アルテヒ
ドC6〜C12、アニスアルデヒド、アセタールR、アセ
トフェノン、アセチルセドレン、アドキサール、アリル
アミルグリコレート、アリルシクロヘキサンプロピオネ
ート、α−ダマスコン、β−ダマスコン、δ−ダマスコ
ン、アンブロキサン、アミルシンナミックアルデヒド、
アミルシンナミックアルデヒドジメチルアセタール、ア
ミルバレリアネート、アミルサリシレート、イソアミル
アセテート、イソアミルサリシレート、オウランチオー
ル、アセチルオイゲノール、バクダノール、ベンジルア
セテート、ベンジルアルコール、ベンジルサリシレー
ト、ベルガミールアセテート、ボルニルアセテート、ブ
チルブチレート、p−t−ブチルシクロヘキサノール、
p−t−ブチルシクロヘキシルアセテート、o−t−ブ
チルシクロヘキサノール、o−t−ブチルシクロヘキシ
ルアセテート、ベンズアルデヒド、ベンジルフォーメー
ト、カリオフィレン、カシュメラン、カルボン、セドロ
アンバー、セドリルアセテート、セドロール、セレスト
リッド、シンナミックアルコール、シンナミックアルデ
ヒド、シスジャスモン、シトラール、シトラールジメチ
ルアセタール、シトラサール、シトロネラール、シトロ
ネロール、シトロネリルアセテート、シトロネリルフォ
ーメート、シトロネリルニトリル、シクラセット、シク
ラメンアルデヒド、シクラプロップ、キャロン、クマリ
ン、シンナミルアセテート、δ−C6〜C13ラクトン、
ジメチルベンジルカービノール、ジヒドロジャスモン、
ジヒドロリナロール、ジヒドロミルセノール、ジメトー
ル、ジミルセトール、ジフェニルオキサイド、エチルワ
ニリン、オイゲノール、フルイテート、フェンチルアル
コール、フェニルエチルフェニルアセテート、ガラクソ
リド、γ−C6〜C13ラクトン、α−ピネン、β−ピネ
ン、リモネン、ミルセン、β−カリオフィレン、ゲラニ
オール、ゲラニルアセテート、ゲラニルフォーメート、
グラニルニトリル、ヘディオン、ヘリオナール、ヘリオ
トロピン、cis−3−ヘキセノール、cis−3−ヘ
キセニールアセテート、cis−3−ヘキセニールサリ
シレート、ヘキシルシンナミックアルデヒド、ヘキシル
サリシレート、ヒヤシンスジメチルアセタール、ハイド
ロトロピックアルコール、ヒドロキシシトロネラール、
インドール、イオノン、イソボルニルアセテート、イソ
シクロシトラール、イソEスーパー、イソオイゲノー
ル、イソノニルアセテート、イソブチルキノリン、ジャ
スマール、ジャスモラクトン、ジャスモフィラン、コア
ボン、リグストラール、リリアール、ライムオキサイ
ド、リナロール、リナロールオキサイド、リナリルアセ
テート、リラール、マンザネート、マイヨール、メンサ
ニールアセテート、メンソネート、メチルアンスラニレ
ート、メチルオイゲノール、メントール、α−メチルイ
オノン、β−メチルイオノン、γ−メチルイオノン、メ
チルイソオイゲノール、メチルラベンダーケトン、メチ
ルサリシレート、ミューゲアルデヒド、ムゴール、ムス
クTM−II、ムスク781、ムスクC14、ムスコ
ン、シベトン、シクロペンタデカノン、シクロヘキサデ
セノン、シクロペンタデカノリド、アンブレッドリド、
シクロヘキサデカノリド、10−オキサヘキサデカノリ
ド、11−オキサヘキサデカノリド、12−オキサヘキ
サデカノリド、エチレンブラシレート、エチレンドデカ
ンジオエート、オキサヘキサデセン−2−オン、14−
メチル−ヘキサデセノリド、14−メチル−ヘキサデカ
ノリド、ムスクケトン、ムスクチベチン、ノピルアルコ
ール、ノピルアセテート、ネリルアセテート、ネロー
ル、メチルフェニルアセテート、ミラックアルデヒド、
ネオベルガメート、オークモスNo.1、オリボン、オ
キシフェニロン、p−クレゾールメチルエーテル、ペン
タリッド、フェニルエチルアルコール、フェニルエチル
アセテート、ルバフラン、ダマセノン、ラズベリーケト
ン、ジメチルベンジルカービニルアセテート、ジャスマ
サイクレン、メチルナフチルケトン、ローズフェノン、
ローズオキサイド、サンダロア、サンデラ、サンタレッ
クス、スチラリールアセテート、スチラリールプロピオ
ネート、ターピネオール、タービニルアセテート、テト
ラヒドロリナロール、テトラヒドロリナリルアセテー
ト、テトラヒドロゲラニオール、テトラヒドロゲラニル
アセテート、トナリッド、トラセオライド、トリプラー
ル、チモール、ワニリン、ベルドックス、ヤラヤラ、ア
ニス油、ベイ油、ボアドローズ油、カナンガ油、カルダ
モン油、カシア油、シダーウッド油、オレンジ油、マン
ダリン油、タンジェリン油、バジル油、ナツメグ油、シ
トロネラ油、クローブ油、コリアンダー油、エレミ油、
ユーカリ油、フェンネル油、ガルバナム油、ゼラニウム
油、ヒバ油、桧油、ジャスミン油、ラバンジン油、ラベ
ンダー油、レモン油、レモングラス油、ライム油、ネロ
リ油、オークモス油、オコチア油、パチュリ油、ペパー
ミント油、ペリラ油、プチグレン油、パイン油、ローズ
油、ローズマリー油、樟脳油、芳油、クラリーセージ
油、サンダルウッド油、スペアミント油、スパイクラベ
ンダー油、スターアニス油、タイム油、トンカ豆チン
キ、テレピン油、ワニラ豆チンキ、ベチバー油、イラン
イラン油、グレープフルーツ油、ゆず油、ベンゾイン、
ペルーバルサム、トルーバルサム、チュベローズ油、ア
ブソリュートオークモス、ファーバルサム、ムスクチン
キ、カストリウムチンキ、シベットチンキ、アンバーグ
リスチンキ等である。
【0045】また、香料の溶剤又は保留剤としてジエチ
ルフタレート、ジプロピレングリコール、ベンジルベン
ゾエート、イソプロピルミリステート、ハーコリン、イ
ソペンタン、オレンジテルペン等を使用することができ
る。
【0046】本発明の化粧料組成物は、その用途が特に
制限されるものではなく、例えばシャンプー、リンスイ
ンシャンプー等の毛髪用洗浄剤、洗顔剤,ボディーシャ
ンプー等の皮膚用洗浄剤、ヘアリンス,ヘアコンディシ
ョナー,ヘアワックス,ヘアトニック,ヘアクリーム,
養育毛剤,染毛剤,ヘアジェル等の毛髪用化粧料、スキ
ンローション,スキンクリーム,乳液等の皮膚用化粧料
などのように種々の用途の化粧料組成物として好適に使
用することができる。そして、その剤型、調製方法など
も特に制限されるものではなく、各用途に合わせた適宜
剤型の常法に準じて調製することができる。
【0047】
【発明の効果】本発明の化粧料組成物は、毛髪に適用す
ると、すすぎ時の毛髪のきしみ、からまり等を効果的に
抑え、さらに乾燥後の毛髪が硬くならず、柔らかで滑ら
かな感触が得られ、皮膚に適用する際には、滑らかで延
びが良く、且つ適用後の皮膚に滑らかでしっとりした感
触を付与することができる。
【0048】
【実施例】以下、実施例と比較例を示し、本発明をより
具体的に説明するが、本発明は下記実施例により限定さ
れるものではない。なお、下記例において%は質量基準
である。
【0049】まず、以下の実施例及び比較例で使用した
(B)カチオン性ポリマーについて説明する。
【0050】撹拌機、還流冷却管及び窒素導入管をとり
つけた1Lの四つ口セパラブルフラスコに、表1に示す
各組成のモノマー(表中の各モノマーの数値はモル比で
ある)合計100gとエタノール100gを入れて均一
に溶解した後、撹拌しながら窒素導入管より窒素ガスを
導入した。20分後、2,2−アゾビス(2−メチル−
ブチロニトリル)0.8gをエタノール100gに溶解
した開姶剤溶液を加え、90℃のオイルバスで窒素を導
入しながら6時間重合させた。フラスコ内容物より脱溶
媒し、更に、蒸留水で透析することによって、未反応モ
ノマーや臭気性残物を除去し、更に、濃縮、凍結乾燥し
て目的とするカチオン性ポリマー(B−1〜B−10)
を得た。凍結乾燥した各カチオン性ポリマーを、50m
M塩化リチウムを含む水/メタノール=4/1(vo1
/vo1)の溶媒に溶解し、同溶媒を溶離液とした水系
GPCで既知分子量のポリアクリル酸を標準として、各
カチオン性ポリマーの重量平均分子量を決定した。表1
に、各カチオン性ポリマーの重量平均分子量及び窒素
(N)含有量(質量%)を併記する。
【0051】
【表1】
【0052】[実施例1〜14及び比較例1〜6]表2
及び表3に示す組成に従って毛髪用洗浄剤組成物(シャ
ンプー)をそれぞれ常法に準じて調製して、実施例及び
比較例の化粧料組成物を得た。各組成物について、下記
評価方法に従って評価した。結果を表2及び表3に併記
する。なお、いずれの組成もクエン酸を用いてpH5.
5〜6.0の範囲に調整した。また、表中の配合量は、
界面活性剤(C)とカチオン性ポリマー(B)は、純分
としての質量%、その他は原料(その成分を含む溶液
等)の質量%である。
【0053】<pHの測定法>化粧品原料基準の一般試
験法のpH試験法に準拠して、洗浄剤組成物の原液(温
度:25±1℃)のpHを測定した。
【0054】<ハーフヘッド一対比較試験>頭髪を左右
に分け、片方に実施例及び比較例の毛髪洗浄剤組成物3
gを、もう片方に下記組成からなる標準試料3gを施し
て洗髪し、すすぎ時のきしみ感(きしみのなさ)、乾燥
後の柔らかさ及び乾燥後の滑らかさを10名の被験者が
下記評点に基づいて評価し、10名の評点を加算して算
出し、以下に示す評価基準で表した。
【0055】評点; +3点:標準試料に比較し、非常に良い +2点:標準試料に比較し、良い +1点:標準試料に比較し、やや良い 0点:標準試料に比較し、同等 −1点:標準試料に比較し、やや悪い −2点:標準試料に比較し、悪い −3点:標準試料に比較し、非常に悪い
【0056】評価基準; ◎:30〜20点 ○:19〜10点 △:9〜−10点 ×:−11〜−30点
【0057】 標準試料; C−1 15.0% C−7 4.0% C−10 2.0% C−11 2.0% A−1 5.0% クエン酸 pH5.8調整量 香料A 0.5%精製水 残部 合 計 100
【0058】なお、上記標準試料、下記実施例及び比較
例に使用した香料A(シャンプー用)の組成は以下の通
りである。 レモン油 5 % スイートオレンジ油 10 % ゼラニウム油 3 % ラベンダー油 6 % サンダルウッド油 1 % リリアール 5 % ノピルアセテート 1 % リナロール 2 % ベンジルベンゾエート 2 % ベンジルサリシレート 3 % β−イオノン 2 % メチルイオノン 3 % ヘリオナール 2 % ヘディオン 8 % イソEスーパー 3 % cis−3−ヘキセノール 0.3% リガントラール 0.3% トリプラール 0.4% シクラメンアルデヒド 1.5% ヘキシルシンナミックアルデヒド 6 % ベルトフィックス 3 % ガラクソリド 5 % トナリッド 6 % ペンタリッド 1 % バクダノール 0.5% カシュメラン 2 % ムスクT 1 % フルーツベース 3 % ローズベース 3 % ジャスミンベース 1 % ミューゲベース 3 % アンバーベース 1 % ノナナール 10%ジプロピレングリコール溶液 2 % デカナール 10%ジプロピレングリコール溶液 1 % メチルノニルアルデヒド 10%ジプロピレングリコール溶液 2 %ジプロピレングリコール 残部 合計 100 %
【0059】
【表2】
【0060】
【表3】
【0061】なお、上記標準試料、上記及び以下に示す
実施例、上記比較例において使用した成分は、以下に示
した通りである。 C−1:ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナト
リウム(3E.O.) C−2:テトラデセンスルホン酸ナトリウム C−3:N−ヤシ油脂肪酸−N−メチル−β−アラニン
トリエタノールアミン C−4:ラウロイルサルコシンナトリウム C−5:ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム C−6:ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン C−7:ラウリン酸アミドプロピルベタイン C−8:ラウリルベタイン C−9:ラウリルジメチルアミンオキシド C−10:ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(20E.
O.) C−11:ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド
【0062】B−11:カチオン化セルロース(ユニオ
ンカーバイド社製、ポリマーJR400) B−12:カチオン化グアガム(ローディア社製、ジャ
ガーC−14S) B−13:カチオン化グアガム(ローディア社製、ジャ
ガーC−162) B−14:塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリ
ルアミド共重合体(カルゴン社製、マーコート550)
【0063】A−1:トリメチルシリル基末端ジメチル
ポリシロキサン(100000cst)(東レ・ダウコ
ーニング社製、“BY22−029”、平均粒子径約5
00nm、シリコーン分約50%、機械乳化物) A−2:トリメチルシリル基末端ジメチルポリシロキサ
ン(1000000cst)(東レ・ダウコーニング社
製、“BY22−050A”、平均粒子径約300n
m、シリコーン分約50%、乳化重合物) A−3:アミノ変性メチルポリシロキサン(1000c
st)オイル(東芝シリコーン社製、“XF 42−1
989) A−4:シラノール基末端ジメチルポリシロキサン(1
00000cst)(東芝シリコーン社製、“YMR7
212”、平均粒子径約300nm、シリコーン分約3
0%、乳化重合物) A−5:トリメチルシリル基末端ジメチルポリシロキサ
ン(60000cst)オイル(東レ・ダウコーニング
社製) A−6:シラノール基末端ジメチルポリシロキサン(1
00000cst)(東芝シリコーン社製、“XS65
−B4252”、平均粒子径約30nm、シリコーン分
約30%、乳化重合物) A−7:トリメチルシリル基末端ジメチルポリシロキサ
ン(100000cst、東レ・ダウコーニング社製、
“SH200オイル”) A−8:シラノール基末端ジメチルポリシロキサン(6
0000cst、東レ・ダウコーニング社製) A−9:トリメチルシリル基末端ジメチルポリシロキサ
ン(1000万cst/30cst=40/60(重量
比)、東レ・ダウコーニング社製、“SH200オイ
ル”) A−10:ベタイン変性シリコーン(100cst、ゴ
ールドシュミット社製、“ABIL B9950”) A−11:ポリエーテル変性シリコーン(1050cs
t、東レ・ダウコーニング社製、“SH3772M”)
【0064】[実施例15]以下に示す組成のシャンプ
ーを常法に準じて製造した。このシャンプーで洗髪した
毛髪は、すすぎ時は、きしまず、滑らかで、絡んだりせ
ず、乾燥後は、滑らかで、柔らかい良好なコンディショ
ニング性を有していた。
【0065】組成 成 分 配合量 C−1 15.0% C−7 1.0% C−9 1.0% B−3 0.6% B−14 0.5% トリメチルシリル基末端ジメチルポリシロキサン(100000cst)ノニオ ン性エマルジョン(東レ・ダウコーニング社製、“BY22−029”、平均粒 子径約0.5μm、シリコーン分約50%、機械乳化物) 4.0% 椰子油脂肪酸ジエタノールアミド 3.0% ポリオキシエチレン(20)硬化ヒマシ油 3.0% 安息香酸ナトリウム 1.0% クエン酸 pH6.0調整量 メチルクロロイソチアゾリノン・メチルイソチアゾリノン液(ローム・アンド・ ハース社、ケーソンCG) 0.02% 緑色3号 0.0002% 前記のシャンプー用香料A 0.5%精製水 残部 合 計 100.0
【0066】[実施例16]以下に示す組成のシャンプ
ーを常法に準じて製造した。このシャンプーで洗髪した
毛髪は、すすぎ時にきしまず、滑らかで、しっとりし
て、乾燥後は、柔らかく、滑らかで良好な感触を有して
いた。
【0067】組成 成 分 配合量 C−1 10.0% C−3 2.0% C−6 3.0% C−10 2.0% C−11 2.0% B−1 1.0% A−2 5.0% A−3 0.1% ヘキシレングリコール 1.5% ジステアリン酸エチレングリコール 1.5% エデト酸四ナトリウム 0.4% 安息香酸ナトリウム 1.0% 青色403号 0.0001% 香料A 0.4% クエン酸 pH5.6調整量精製水 残部 合 計 100.0
【0068】[実施例17]以下の組成のヘアワックス
を常法に準じて調製した。このヘアワックスで処理した
毛髪は、乾燥後は、滑らかで硬くならず、柔らかい感触
を有していた。
【0069】組成 成 分 配合量 B−7 0.3% A−1 5.0% ジイソステアリン酸デカグリセリル 5.0% カルボキシビニルポリマー 0.5% キサンタンガム 0.3% メチルシロキサン・ポリオキシエチレン共重合体 2.0% ワセリン 3.0% スクアラン 2.0% キャンデリラロウ 1.0% ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル 0.3% ポリオキシプロピレンジグリセリルエーテル 4.0% ジヒドロキシベンゾフェノン 0.1% プロピルパラベン 0.1% メチルパラベン 0.3% フェノキシエタノール 0.5% エデト酸四ナトリウム 0.05% トリエタノールアミン 0.5% 香料B 0.2%精製水 残部 合 計 100.0
【0070】[実施例18]下記のヘアコンディショナ
ーを常法に準じて製造した。このコンディショナーで処
理した毛髪は、すすぎ時には滑らかで絡みもなく、乾燥
後は滑らかで柔らかく、うるおい感豊かな感触を有して
いた。
【0071】組成 成 分 配合量(%) 4−グアニジノブチルラウリルアミド 0.8 N−[3−アルキル(12,14)オキシ−2−ヒドロキシプロピル]−L−ア ルギニン 0.5 ポリエチレングリコール(平均分子量500万) 0.2 べベニン酸ジエチルアミノエチルアミド 0.2 A−7 2.0 B−2 0.5 ジグリセリンイソパルミチン酸エステルセバシン酸縮合物 1.0 グリシン 0.7 セタノール 1.5 ベヘニルアルコール 0.2 オレイルアルコール 0.3 オレイン酸 0.2 イソステアリン酸 0.2 トリメチルグリシン 0.2 アルギニン 0.3 システイン 0.3 モノステアリン酸グリセリル 0.1 モノラウリン酸ソルビタン 0.1 リン酸 適量 パラオキシ安息香酸メチル 適量 パラオキシ安息香酸プロピル 適量 香料A 適量精製水 残部 合 計 100.0
【0072】[実施例19]下記組成のスキンクリーム
を常法に準じて調製した。このクリームは、塗布時は滑
らかでのびがよく、塗布後の皮膚は、柔らかく、滑らか
でしっとりとした感触を有していた。
【0073】組成 成 分 配合量(%) ベントナイト 1.0 ヘキサグリセリルモノステアレート 1.0 ジグリセリルモノイソステアレート 0.5 グリセリルモノステアレート 1.5 流動パラフィン 10.0 固体パラフィン 1.5 A−11 3.0 パルミチン酸セチル 2.0 セトステアリルアルコール 4.0 グリセリン 5.0 1,3−ブチレングリコール 2.0 トリメチルグリシン 1.0 B−1 0.1 キサンタンガム 0.1 プロピルパラベン 0.1 メチルパラベン 0.4 ホソバノトサカモドキ(Callophyllis japonica)水抽出 物 5.0 精製水 バランス 水酸化ナトリウム 微量香料B 微量 合 計 100.0
【0074】なお、上記実施例17及び実施例19にお
いて使用した香料Bの組成は、以下の通りである。 レモン油 5 ライム油 2 オレンジ油 10 ベルガモット油 1 グレープフルーツ油 2 ローズ油 1 ジャスミン油 0.4 ラベンダー油 0.2 ラバンジン油 0.1 プチグレン油 0.1 ネロリ油 0.2 イランイラン油 3 アブソリュート バニラ 1 アブソリュート オークモス 1 サンダルウッド油 1 グリーンベース 1 フルーティベース 5 アンバーべース 1 リナロール 2 リナルアセテート 10 l−メントール 5 ヘディオン 3 ガラクソリド 5 トナリド 5 ベルトフィックス 3 イソ E スーパー 1 ヘキシルシンナミックアルデヒド 5 アルデヒド C−8 10% DPG溶液 5 アルデヒド C−10 10% DPG溶液 2 アルデヒド C−12 MNA 10% DPG溶液 5ジプロピレングリコール 14 合 計 100%
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梅澤 直司 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 Fターム(参考) 4C083 AA122 AB432 AC012 AC022 AC072 AC082 AC112 AC122 AC152 AC182 AC252 AC262 AC302 AC312 AC392 AC422 AC432 AC472 AC482 AC522 AC542 AC562 AC582 AC642 AC662 AC712 AC792 AD092 AD132 AD151 AD152 AD162 AD352 BB04 BB05 BB07 BB34 CC05 CC32 CC33 CC38 DD31 EE06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)シリコーン誘導体及び(B)
    (a)4級カチオン基を含有する重合性モノマーと
    (b)ポリオキシエチレン鎖含有重合性モノマーとの共
    重合体であるカチオン性ポリマーであって、該ポリマー
    中の窒素含有量がポリマー全質量に対して0.5〜6質
    量%であるカチオン性ポリマーを含有することを特徴と
    する化粧料組成物。
  2. 【請求項2】 上記(B)(a)4級カチオン基を含有
    する重合性モノマーが、下記一般式(1)又は(2)で
    表わされ、上記(b)ポリオキシエチレン鎖含有重合性
    モノマーが、下記一般式(3)で表わされる請求項1記
    載の化粧料組成物。 【化1】 (但し、上記式(1)、(2)及び(3)中、R1は、
    水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基、R2〜R6は、
    それぞれ独立に炭素数1〜4のアルキル基、X,X1
    びX2はそれぞれ炭素数2〜4のアルキレン基、Mは陰
    イオン、R7は、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル
    基、R8は、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基又は
    アリール基、nは、2〜50である。)
  3. 【請求項3】 更に、(C)アニオン界面活性剤、両性
    界面活性剤及び非イオン性界面活性剤から選ばれる1種
    又は2種以上の界面活性剤を含有する請求項1又は2記
    載の化粧料組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015504912A (ja) * 2012-01-31 2015-02-16 ユニリーバー・ナームローゼ・ベンノートシヤープ レオロジーが改善した毛髪組成物

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