JP6033537B2 - ゴルフクラブヘッド - Google Patents

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本発明はゴルフクラブヘッドに関する。

ゴルフクラブヘッドの慣性モーメント（ＭＯＩ）を大きくすることが、オフセンタショット時の性能改善につながることは、ゴルフクラブヘッド製造関連の当業者にとって公知である。クラブヘッドのより大きなＭＯＩは、地面へのヘッドの投影面積（すなわち、「底面積」）を増やすことで得ることができ、通常ではヘッド体積の増大を伴う。一方、全米ゴルフ協会（ＵＳＧＡ）によって公布された規則は、ゴルフクラブヘッドの体積および他のパラメータを規制する条項を含む。これらの検討事項を考慮して、メーカは、従来とは異なる形状のクラブヘッドを提案することで、既存のＵＳＧＡ制限を超えることなく、ゴルフクラブヘッドの投影面積を最大化しようとした。しかし、ゴルファーがそのような形状を受け入れるには限界があった。さらに、従来とは異なるデザインの中には、所望しない音響特性を伴うものがあった。

本発明は、その１つまたは複数の態様において、有利にも、ＵＳＧＡ規定に準拠すると同時に、投影面積および慣性モーメントが増大し、従来の形状を維持し、好ましい動的加振応答を呈するゴルフクラブヘッドを含むことができる。

本発明の一つまたは複数の態様による実施形態では、ゴルフクラブヘッドは、基準位置に向きを合わせた場合に、底部部分と、底部部分とは反対側の上部部分と、フェースセンタを有する打撃面とを含む。上部部分は外側面を有する。ゴルフクラブヘッドはまた、最前方点と、最前方点とは反対側の最後方点と、架空の中心線を有するホーゼルと、架空の中心線を包含する架空の鉛直ホーゼル面とを含む。架空の鉛直ホーゼル面に対して垂直な架空の鉛直面において、上部部分の外側面は、第１の点と、第１の点の後方の第２の点とを含む面路を含む。架空の無限直線は第１の点および第２の点を通るが、上部部分の外側面を貫通しない。架空の直線の線分は、第１の点および第２の点によって範囲を限定される。２次元空間は、第１の点、第２の点、面路、および架空の無限直線によって囲まれる。架空の直線に対して垂直方向に測定した、線分と上部部分の外側面との間の最大距離は、０．７０ｍｍ以下であり、第１の点と第２の点との間の距離は２２ｍｍ以上である。架空のホーゼル面に対して垂直な架空の鉛直面はフェースセンタを通る。

本発明の一つまたは複数の態様による実施形態では、ゴルフクラブヘッドは、基準位置に向きを合わせた場合に、フェースセンタおよび中心頂部を有する打撃面と、底部部分と、底部部分とは反対側の上部部分とを含む。上部部分は外側面を有する。ゴルフクラブヘッドはまた、最前方点と、最前方点とは反対側の最後方点と、架空の中心線を有するホーゼルと、架空の中心線を包含する架空の鉛直ホーゼル面とを含む。ゴルフクラブヘッドの全長Ｌ_ｏは、架空の鉛直ホーゼル面に対して平行で、クラブヘッドの最前方点を通る第１の架空の鉛直面と、ホーゼル面に対して平行で、最後方点を通る第２の架空の鉛直面との間の最短距離である。架空の鉛直ホーゼル面に対して垂直で、かつフェースセンタを通る第３の架空の鉛直面において、上部部分の外側面は、第１の点と、第１の点の後方の第２の点とを有する面路を含む。架空の無限直線は第１の点および第２の点を通るが、上部部分の外側面を貫通しない。架空の直線の線分は、第１の点および第２の点によって範囲を限定される。Ｄ_１は、第１の点と第２の点との間の距離である。２次元空間は、第１の点、第２の点、面路、および架空の無限直線によって囲まれる。中心頂部と架空の直線の線分の第１の点との間の距離Ｄ_２は、 Ｄ_２／Ｌ_ｏが０．１０以上になるようなものとされる。Ｄ_ｍａｘは、架空の直線に対して垂直方向に測定した、線分と上部部分の外側面との間の最大距離である。Ｄ_ｍａｘ／Ｄ_１は０．０２３以下である。

本発明の一つまたは複数の態様による実施形態では、ゴルフクラブヘッドは、基準位置に向きを合わせた場合に、フェースセンタおよび中心頂部を有する打撃面と、底部部分と、底部部分とは反対側の上部部分とを含む。上部部分は外側面を有する。ゴルフクラブヘッドはまた、最前方点と、最前方点とは反対側の最後方点と、架空の中心線を有するホーゼルと、架空の中心線を包含する架空の鉛直ホーゼル面とを含む。架空の鉛直ホーゼル面に対して垂直で、かつフェースセンタを通る架空の鉛直面において、上部部分の外側面は、第１の点と、第１の点の後方の第２の点とを有する面路を含む。架空の無限直線は第１の点および第２の点を通るが、上部部分の外側面を貫通しない。架空の直線の線分は第１の点および第２の点によって範囲を限定される。２次元空間は、第１の点、第２の点、面路、および架空の無限直線によって囲まれる。Ｄ_１は、第１の点と第２の点との間の距離である。Ｄ_２は、中心頂部と第１の点との間の距離である。Ｄ_ｍａｘは、架空の直線に対して垂直方向に測定した、線分と上部部分の外側面との間の最大距離である。Ｄ_ｍａｘ／Ｄ_１は０．０２３以下であり、Ｄ_１／Ｄ_２は３．０以下である。

本発明の一つまたは複数の態様による実施形態では、ゴルフクラブヘッドは、基準位置に向きを合わせた場合に、底部部分と、底部部分とは反対側の上部部分と、フェースセンタを有する打撃面とを含む。上部部分は外側面および最大高さＨ_ｍａｘを有する。ゴルフクラブヘッドはまた、最前方点と、最前方点とは反対側の最後方点と、架空の中心線を有するホーゼルと、架空の中心線を包含する架空の鉛直ホーゼル面とを含む。ヘッドの最後方点は高さＨ_ｒｅａｒを有し、Ｈ_ｒｅａｒ／Ｈ_ｍａｘは０．３０以下である。架空の鉛直ホーゼル面に対して垂直で、かつフェースセンタを通る架空の鉛直面において、上部部分の外側面は、第１の点と、第１の点の後方の第２の点とを有する面路を含む。架空の無限直線は第１の点および第２の点を通るが、上部部分の外側面を貫通しない。架空の直線の線分は第１の点および第２の点によって範囲を限定される。Ｄ_１は、第１の点と第２の点との間の距離である。２次元空間は、第１の点、第２の点、面路、および架空の無限直線によって囲まれる。Ｄ_ｍａｘは、架空の直線に対して垂直方向に測定した、線分と上部部分の外側面との間の最大距離である。Ｄ_ｍａｘ／Ｄ_１は０．０３５以下である。

本発明の一つまたは複数の態様による実施形態では、ゴルフクラブヘッドは、基準位置に向きを合わせた場合に、底部部分と、底部部分とは反対側の上部部分と、フェースセンタを有する打撃面とを含む。上部部分は外側面を有する。ゴルフクラブヘッドはまた、最前方点と、最前方点とは反対側の最後方点と、架空の中心線を有するホーゼルと、架空の中心線を包含する架空の鉛直ホーゼル面と、上部部分の外側面上の点の任意の１つを通るすべての架空無限直線が、上部部分の外側面も貫通するように配置されたかかる点のすべてからなる完全に陥没した領域とを含む。完全に陥没した領域は、０．１ｃｃ以下の付随する容積を有し、この付随する容積は、クラブヘッドの上部部分より上の空間点の任意の１つを通るすべての架空の無限直線が、上部部分の外側面も貫通するように配置されたかかる空間点のすべてからなる。架空の鉛直ホーゼル面に対して垂直で、かつフェースセンタを通る架空の鉛直面において、上部部分の外側面は、第１の点と、第１の点の後方の第２の点とを含む面路を含む。架空の無限直線は、第１の点および第２の点を通るが、上部部分の外側面を貫通しない。架空の直線の線分は、第１の点および第２の点によって範囲を限定される。２次元空間は、第１の点、第２の点、面路、および架空の無限直線によって囲まれる。架空の直線に対して垂直方向に測定した、線分と上部部分の外側面との間の最大距離は、０．９０ｍｍ以下である。第１の点と第２の点との間の距離は２２ｍｍ以上である。

本発明の一つまたは複数の態様による実施形態では、ゴルフクラブヘッドは、基準位置に向きを合わせた場合に、次の特性を示すウッドタイプのゴルフクラブヘッドである。ゴルフクラブヘッドは、フェースセンタおよび中心頂部を有する打撃面と、底部部分と、底部部分とは反対側の上部部分とを含む。上部部分は外側面を有する。ゴルフクラブヘッドはまた、最前方点と、最前方点とは反対側の最後方点と、架空の中心線を有するホーゼルと、架空の中心線を包含する架空の鉛直ホーゼル面とを含む。クラブヘッドの体積は１５０ｃｃ以上である。架空の鉛直ホーゼル面に対して垂直な架空の鉛直面において、上部部分の外側面は、第１の端点と、第１の端点の後方の第２の端点とによって挟まれた、連続する直線線分を含む。架空の無限直線は線分と同一線上にあるが、上部部分の外側面を貫通しない。

下記に詳細に説明する各種実施例の一つまたは複数によって提示されるような、様々な態様の本発明によるゴルフクラブヘッドのこれらのおよび他の特徴ならびに利点が、下記の説明、添付図面、および添付の特許請求の範囲を検討した後、明らかになるであろう。添付図面は単に例示を目的としており、本発明の範囲を限定することを意図されていない。

本発明は、その１つまたは複数の態様において、添付図面の図に一例として示されるのであって、限定する目的で示されるのではない。

本発明の一つまたは複数の態様によるゴルフクラブヘッドのヒール側の斜視図である。 図１（ａ）のゴルフクラブヘッドの底部斜視図である。 図１（ａ）のゴルフクラブヘッドのヒール側の図である。 図１（ａ）のゴルフクラブヘッドのフェースセンタを通る架空の鉛直面内の断面図である。 本発明の１つまたは複数の態様をさらに示す、図１（ｄ）の図と同じ平面内の断面図である。 本発明の１つまたは複数の態様をさらに示す、図１（ｅ）の詳細図である。 図１（ｄ）の図と同じ平面内の断面図であり、本発明のさらなる態様を示している。 図１（ａ）のゴルフクラブヘッドの側面図である。 図１（ａ）のゴルフクラブヘッドの正面図である。 テンプレートをあてがった図１（ａ）のゴルフクラブヘッドの正面図である。 本発明の一つまたは複数の態様によるゴルフクラブヘッドの後部斜視図である。 図２のゴルフクラブヘッドの上面図である。 図２（ａ）の２（ｂ）−２（ｂ）線に沿った断面図である。 図２（ａ）の２（ｃ）−２（ｃ）線に沿った断面図である。 図２（ａ）の２（ｄ）−２（ｄ）線に沿った断面図である。 図２のゴルフクラブヘッドのヒール側の図である。 本発明の一つまたは複数の態様によるゴルフクラブヘッドの後部斜視図である。 図３のゴルフクラブヘッドのヒール側の図である。 図３のゴルフクラブヘッドの上面図である。 図３（ｂ）の３（ｃ）−３（ｃ）線に沿った断面図である。 図３（ｂ）の３（ｄ）−３（ｄ）線に沿った断面図である。 図３（ｂ）の３（ｅ）−３（ｅ）線に沿った断面図である。 本発明の一つまたは複数の態様によるゴルフクラブヘッドのヒール側の斜視図である。 図４のゴルフクラブヘッドの側面図である。 図４のゴルフクラブヘッドの上面図である。 図４のゴルフクラブヘッドのフェースセンタを通る架空の鉛直面内の断面図である。

説明のために、これらの図面は必ずしも一定の縮尺で描かれていない。すべての図面において、同じまたは同様の要素は同じ参照数字で表されている。

以下に開示する、本発明によるゴルフクラブヘッドの１つまたは複数の新規でかつ非自明の態様および特徴の代表例は、いかなる形でも限定することを意図されるものではない。さらに、本発明の種々の態様および特徴は、単独で、または新規で非自明の、様々な互いの組み合わせおよび部分的組み合わせで使用することができる。

本発明の１つまたは複数の態様において、また図１（ａ）〜図１（ｊ）の例によって示すように、ゴルフクラブヘッド１００は、ドライバまたはフェアウェイウッドなどのウッドタイプのゴルフクラブ用のヘッドである。例えば、図１（ａ）および図１（ｄ）を参照すると、クラブヘッド１００は、ゴルフボールを打撃する打撃面１０２を含む前部部分１０１と、前部部分１０１とは反対側の後部部分１０３と、外側面１１４ａおよび内側面１１４ｂを含む上部部分１０４と、上部部分１０４とは反対側の底部部分１０８と、ヒール部分１３４と、ヒール部分とは反対側のトウ部分１３６と、上部部分１０４のヒール側にある、シャフト（図示せず）を受け入れるホーゼル１０６とを有する。下記にさらに定義されるホーゼル１０６は、ホーゼル中心線１３８を有する。ゴルフクラブヘッド１００は、少なくとも約１５０ｃｃの実体積を有する。本明細書では、「実体積」とは、ホーゼル１０６を含むゴルフクラブヘッド１００全体の体積を指す。

図１（ｃ）および図１（ｉ）を参照して、本明細書では、「基準位置」とは、ホーゼル中心線１３８が水平地面１２８に対して６０°のライ角αで向きを合わされ、打撃面１０２に対してほぼ平行な架空の水平線を包含する架空の鉛直ホーゼル面１４６内にある、クラブヘッド１００の位置を意味する。別途指摘がない限り、本明細書のすべてのパラメータは、クラブヘッドが基準位置にある状態で特定される。さらに、本明細書に記載した各種ゴルフクラブヘッドの構成部品に適用した用語については、明白に定義されないか、または特に説明されないとしても、本明細書で最初に言及されたときに、定義および説明されたと解釈すべきである。

図１（ｉ）に示すように、打撃面１０２は前部トウ点１４０を含む。本明細書では、「前部トウ点」、例えば、前部トウ点１４０とは、トウ部分１３６に近接した、打撃面１０２の最も遠い横方向突出点を意味する。前部トウ点１４０を通る架空の水平面１４２は、点１４３でホーゼル中心線１３８と交差する。本明細書では、「ホーゼル」、例えば、ホーゼル１０６とは、ホーゼル中心線１３８に対して垂直で、かつ点１４３を包含する架空の平面１４４によってヘッド１００の残りの部分から分けられるクラブヘッド１００の部分を意味する。

再度図１（ｃ）を参照すると、打撃面１０２と底部部分１０８との間の境界には、最前方点１１０がある。上部部分１０４と底部部分１０８との間の境界には、最前方点１１０とは反対側の最後方点１１２がある。クラブヘッド１００の全長Ｌ_ｏは、架空の鉛直ホーゼル面１４６に対して平行で、かつ最前方点１１０を通る第１の架空の鉛直面１４５と、架空の鉛直ホーゼル面１４６に対して平行で、かつ最後方点１１２を通る第２の架空の鉛直面１４７との間の最短距離である。長さＬ_ｏは、９０ｍｍ以上、好ましくは１００ｍｍ以上、より好ましくは１０５ｍｍ以上、さらにより好ましくは１１０ｍｍ以上である。本明細書では、「〜より大きいかまたは等しい」および「〜以上」という成句は置き換え可能に使用される。同様に、「〜より小さいかまたは等しい」および「〜以下」という成句は置き換え可能に使用される。クラブヘッドの長さＬ_ｏを少なくとも９０ｍｍまで延ばすことで、ヘッドの地面への投影面積を拡大することが可能になり、それにより、クラブヘッドの慣性モーメント（ＭＯＩ）をより大きくするのに寄与し、特に、オフセンタショットに対する性能が改善される。

再度図１（ａ）を参照すると、打撃面１０２は、フェースセンタ１１６および中心頂部１１８を含む。本明細書では、「中心頂部」、例えば、中心頂部１１８とは、クラブヘッド１００が基準位置にある状態で、架空の鉛直ホーゼル面１４６に対して垂直で、かつフェースセンタ１１６を通る第３の架空の鉛直面１４９と、打撃面１０２の上部との交点を指す。

図１（ｊ）を参照して、本明細書で使用する「フェースセンタ」、例えば、フェースセンタ１１６は、ヒール−トウ軸１５８が上部−底部軸１６０に直交する座標系を有するテンプレート１５６を使用して位置を特定することができる。開孔１６２は、座標系の原点に配置され、軸１５８、１６０は等間隔刻みで目盛りを付けられている。テンプレート１５６は、可撓性材料、例えば、透明なポリマーで作製することができる。

フェースセンタ１１６の位置は以下の通りに決められる。最初に、開孔１６２が打撃面１０２のほぼ中央にあり、ヒール−トウ軸１５８が架空の水平線１６４とほぼ平行になるように、テンプレート１５６を打撃面１０２にあてがう。次いで、打撃面１０２の両縁部で、軸１５８に沿ったヒールとトウでの測定値が同じ絶対値を有するまで、テンプレート１５６を打撃面１０２に沿ってヒール−トウ方向に平行移動させる。打撃面１０２に対してテンプレート１５６をヒール−トウ方向の中心に置いた後、打撃面１０２の両縁部で、軸１６０に沿った測定値が同じ絶対値を有するまで、テンプレート１５６を打撃面１０２に沿って上部−底部方向に平行移動させる。軸１５８に沿ってヒールを測定した絶対値が、トウを測定した絶対値と等しくなり、軸１６０に沿って底部を測定した絶対値が、上部を測定した絶対値と等しくなるまで、上記の一連の動作を繰り返す。次いで、フェースセンタ１１６を示すために、開孔１６２を通して前面に点で印を付ける。

テンプレート１５６などの位置特定テンプレートは、全米ゴルフ協会のＰｒｏｃｅｄｕｒｅ ｆｏｒ Ｍｅａｓｕｒｉｎｇ ｔｈｅ Ｆｌｅｘｉｂｉｌｉｔｙ ｏｆ ａ Ｇｏｌｆ Ｃｌｕｂｈｅａｄ（改訂版２．０、２００５年３月２５日）に示されており、ＵＳＧＡから入手可能である。

ここで図１（ｅ）を参照すると、第３の架空の鉛直面１４９、または平面１４９に対して平行で、かつクラブヘッド１００と交差する第４の架空の平面１４９（ａ）（図１（ａ）を参照のこと）において、上部部分１０４の外側面１１４ａは、第１の点１２２と、第１の点１２２の後方の第２の点１２４とによって挟まれた面路１２１を含む。架空の無限直線１２０は、第１の点１２２および第２の点１２４を通っているが、上部部分１０４の外側面１１４ａを貫通していない。本発明の１つまたは複数の態様では、平面１４９（ａ）は、全幅Ｗ_ｏの０．２５倍以下の横方向距離だけ平面１４９から離間するのが好ましく、Ｗ_ｏは、下記に定義するように、クラブヘッド１００の全幅である。平面１４９（ａ）は、全幅Ｗ_ｏの０．２０倍以下だけ平面１４９から離間するのがより好ましく、さらにより好ましくは、全幅Ｗ_ｏの０．１５倍以下だけ離間する。

図１（ｆ）を参照すると、架空の直線１２０の線分１２３が、第１の点１２２および第２の点１２４によって範囲を限定されている。さらに、２次元空間１２６が線分１２３および面路１２１によって囲まれている。ゴルフクラブ製造関連の当業者には、面路１２１に沿った点が、外側面１１４ａの完全に陥没した領域にあっても、またはなくてもよいと分かるであろう。本明細書では、「完全に陥没した領域」とは、上部部分１０４の前記外側面１１４ａを貫通しかつ前記上部部分１０４の前記外側面１１４ａ上の全ての点のいずれか一つを通る全ての架空の無限直線が配される前記点から構成される、上部部分１０４の外側面１１４ａの領域を指す。

架空の直線１２０に対して垂直方向に測定した、線分１２３と面路１２１との間の最大距離Ｄ_ｍａｘは、０．９０ｍｍ以下であり、好ましくは０．８０ｍｍ以下、より好ましくは０．７０ｍｍ以下、さらにより好ましくは０．６１ｍｍ以下、さらにより好ましくは０．５２ｍｍ以下、それ以上により好ましくは０．４５ｍｍ以下である。また、Ｄ_ｍａｘは、０．２０ｍｍ以上であるのが好ましく、より好ましくは０．３０ｍｍ以上である。上記のようにＤ_ｍａｘを制限することで、ゴルフクラブヘッドのＭＯＩが増大し、ボール衝突時の動的加振応答が良好になり、プレーヤがアドレス時に見たときに従来の形状になる。

本発明の１つまたは複数の態様によれば、ゴルフクラブヘッド１００は、約１５０ｃｃ以上、より好ましくは約２５０ｃｃ以上、さらにより好ましくは約３２０ｃｃ以上、さらにより好ましくは約４００ｃｃ〜約４６０ｃｃ、それ以上により好ましくは約４２０ｃｃ〜約４６０ｃｃの調整された体積を有する。本明細書では、ゴルフクラブヘッドの「調整された体積」とは、クラブヘッドの実体積と、ゴルフクラブヘッドの上部部分の外側面にある任意の完全に陥没した領域に付随する容積との合計を指す。本明細書では、「任意の完全に陥没した領域に付随する容積」とは、前記上部部分１０４の前記外側面１１４ａを貫通しかつ前記上部部分１０４の前記外側面１１４ａより上の全ての空間点のいずれか一つを通る全ての架空の無限直線が配される前記空間点から構成された容積を指す。当業者には、完全に陥没した領域が、連続的でも、または不連続的（すなわち、複数の離散した副領域を含む）でもよいと分かるであろう。

図１（ｇ）を参照すると、Ｄ_１は、第１の点１２２と第２の点１２４との間の距離である。本発明の一態様では、Ｄ_１は２２ｍｍ以上である。好ましくは、Ｄ_１は２５ｍｍ以上であり、より好ましくは、Ｄ_１は３０ｍｍ以上であり、さらにより好ましくは、Ｄ_１は３５ｍｍ以上であり、それ以上により好ましくは、Ｄ_１は４０ｍｍ以上である。上記の範囲内にＤ_１を制限することは、ゴルファーがアドレス時に見たときにクラブヘッドの従来の形状を維持することができるなど、利点を増やす。

再度図１（ｇ）を参照すると、Ｄ_２は、第１の点１２２と、紙面に投影した中心頂部１１８の位置との間の距離である。Ｄ_２は４０ｍｍ以上である。好ましくは、Ｄ_２は５０ｍｍ〜１００ｍｍである。さらにより好ましくは、Ｄ_２は７０ｍｍ〜９０ｍｍである。それ以上により好ましくは、Ｄ_２は８０ｍｍ〜９０ｍｍである。

距離Ｄ_ｍａｘ、Ｄ_１、Ｄ_２は、次の通り互いに関連する。Ｄ_ｍａｘ／Ｄ_１は０．０３５以下であり、好ましくは０．０３０以下、より好ましくは０．０２３以下、さらにより好ましくは０．０２０以下、さらにより好ましくは０．０１８以下、さらにより好ましくは０．００５〜０．０１８、それ以上により好ましくは０．０１０〜０．０１８である。

Ｄ_１／Ｄ_２は、３．０以下が好ましく、より好ましくは２．５以下、さらにより好ましくは２．０以下、それ以上により好ましくは１．５以下である。

本発明の１つまたは複数の態様では、Ｄ_ｍａｘ、Ｄ_１、およびＤ_２は、互いにだけでなく、全長Ｌ_ｏとも特に相互に関係がある。具体的には、Ｄ_２／Ｌ_ｏは、０．１０以上であるのが好ましく、より好ましくは０．２０以上、さらにより好ましくは０．３０以上、それ以上により好ましくは０．４０以上である。実用を考慮すると、Ｄ_２／Ｌ_ｏは０．５０〜０．９０であり、好ましくは０．６０〜０．０８０である。上記のように、Ｄ_ｍａｘ、Ｄ_１、Ｄ_２、およびＬ_ｏの範囲を限定することで、いくつかの利点の中で特に、ゴルファーがアドレス時に見たときに、クラブヘッドの従来の形状の維持性が高まり、ひいては、用品に対するプレーヤの信頼が高まる。

再度図１（ｇ）を参照して、クラブヘッド１００の従来の外観にさらに近づけるために、第２の点１２４と、紙面に投影したクラブヘッドの最後方点１１２との間の距離Ｄ_５が、４５ｍｍ以下、より好ましくは３０ｍｍ以下、さらにより好ましくは２０ｍｍ以下、それ以上により好ましくは１５ｍｍ以下に設定される。

再度図１（ｉ）を参照して、本明細書では、「全幅」または「Ｗ_ｏ」とは、ゴルフクラブヘッド１００の前部トウ点１４０と点１４３との間の距離を意味する。Ｗ_ｏは、ゴルフクラブヘッド１００の地面上への投影面積に関係する。クラブヘッド１００のＭＯＩを増大させるために、幅Ｗ_ｏは３インチ（７６．２ｍｍ）以上であるのが好ましく、より好ましくは３．５インチ（８８．９ｍｍ）以上、さらにより好ましくは４インチ（１０１．６ｍｍ）以上である。

図１（ｈ）を参照すると、ゴルフクラブヘッド１００の上部部分１０４は最大高さＨ_ｍａｘを有する。本明細書では、上部部分１０４の「最大高さ」または「Ｈ_ｍａｘ」とは、クラブヘッド１００が基準位置にある状態で、地面１２８と上部部分１０４の外側面１１４ａとの間の最大鉛直距離を指す。Ｈ_ｍａｘは、２．８インチ（７１．１２ｍｍ）以下であるのが好ましい。

再度図１（ｈ）を参照して、本明細書では、「最後方点の高さ」または「Ｈ_ｒｅａｒ」とは、クラブヘッド１００が基準位置にある状態で、地面１２８とクラブヘッド１００の最後方点１１２との間の鉛直距離を指す。Ｈ_ｒｅａｒ／Ｈ_ｍａｘは、０．５０以下であるのが好ましく、より好ましくは０．４０以下、さらにより好ましくは０．３０以下、それ以上により好ましくは０．２５以下である。最も好ましくは、Ｈ_ｒｅａｒ／Ｈ_ｍａｘは０．１０〜０．２２である。上記のＨ_ｒｅａｒとＨ_ｍａｘとの間の有益な関係は、ゴルファーがアドレス時に見たときに、クラブヘッドの従来の形状を維持するのに寄与する。

本発明の１つまたは複数の態様では、図２〜２（ｅ）に示すように、ゴルフクラブヘッド２００は、上部部分２０４と、底部部分２０８と、フェースセンタ２１６および中心頂部２１８を有する打撃面２０２と、ホーゼル中心線２３８を包含する架空の鉛直ホーゼル面２４６を有するホーゼル２０６とを含む。上部部分２０４は、完全に陥没した領域２３０を有する外側面２１４ａを含む。ゴルフクラブヘッド２００は、完全に陥没した領域２３０以外に、図１（ａ）〜１（ｊ）に示す本発明の態様と同じ、または同様な態様を有することができる。

完全に陥没した領域２３０は、上部部分２０４の外側面２１４ａを貫通しかつ前記上部部分２０４の前記外側面２１４ａ上の全ての点のいずれか一つを通る全ての架空の無限直線が配される前記点から構成される。完全に陥没した領域２３０は、クラブヘッド２００の上部部分２０４の前記外側面２１４ａを貫通しかつ前記上部部分２０４の前記外側面２１４ａより上の全ての空間点のいずれか一つを通る全ての架空の無限直線が配される前記空間点から構成される、付随する容積２３２（例えば、図２（ｂ）を参照のこと）を有する。ゴルフクラブヘッド２００の完全に陥没した領域２３０の付随する容積は、４ｃｃ以下であるのが好ましく、より好ましくは２ｃｃ以下、さらにより好ましくは１ｃｃ以下、それ以上により好ましくは０．１ｃｃ以下である。本発明の１つまたは複数の態様では、完全に陥没した領域２３０は、６ｃｍ^２以下、より好ましくは３ｃｍ^２以下、さらにより好ましくは１ｃｍ^２以下、それ以上により好ましくは０．５ｃｍ^２以下の表面積を有する。これらの領域は、上記のように、ゴルフクラブヘッド２００の調整した体積とゴルフクラブヘッド２００の実体積との間の差異を軽減する点で有益である。したがって、ゴルフクラブヘッド２００の質量は、より効果的に、例えば、ゴルフクラブヘッド２００の慣性モーメントを増大させるように配置される。本発明の１つまたは複数の態様では、例えば、図２（ａ）に示すように、完全に陥没した領域２３０は、離散した副領域２３０ａ、２３０ｂを含む。

図２（ｂ）〜２（ｄ）はそれぞれ、図２（ａ）に示すように、平行に離間した３つの断面の１つで切り取った断面でゴルフクラブヘッド２００を示している。鉛直断面２（ｂ）、２（ｄ）はホーゼル面２４６に対して垂直であり、それぞれ完全に陥没した領域２３０の副領域２３０ｂ、２３０ａを貫通している。鉛直断面２（ｃ）もまた、ホーゼル面２４６に対して垂直であるが、中心頂部２１８を通っている。

図２（ｃ）を参照すると、上部部分２０４の外側面２１４ａは、第１の点２２２と、第１の点２２２の後方の第２の点２２４とによって挟まれた面路２２１を含む。面路２２１は、図１（ｆ）に示す面路１２１と同じ、または同様である。架空の無限直線２２０は、第１の点２２２および第２の点２２４を通っているが、上部部分２０４の外側面２１４ａを貫通していない。架空の直線の線分２２３は、第１の点２２２および第２の点２２４によって範囲を限定されている。２次元空間２２６は、架空の直線２２０に対して垂直方向に測定された、線分２２３と上部部分２０４の外側面２１４ａとの間の最大距離Ｄ_ｍａｘが、０．９０ｍｍ以下であるように、第１の点２２２、第２の点２２４、面路２２１、および架空の無限直線２２０によって囲まれている。この最大距離は、０．８０ｍｍ以下であるのがより好ましい。また、距離Ｄ_１は、第１の点２２２と第２の点２２４との間の最短距離を示す。距離Ｄ_２は、第１の点２２２と中心頂部２１８との間の最短距離を示す。距離Ｄ_１、Ｄ_２は、図１（ｇ）に示す距離Ｄ_１、Ｄ_２と同様である。

図２（ｅ）を参照すると、ゴルフクラブヘッド２００は、最前方点２１０および最後方点２１２をさらに含む。ゴルフクラブヘッド２００の上部部分２０４の最大高さＨ_ｍａｘと、ゴルフクラブヘッド２００の最後方点２１２の高さＨ_ｒｅａｒとは、図１（ｈ）に示すＨ_ｍａｘおよびＨ_ｒｅａｒと同じ、または同様である。

図３〜３（ｅ）を参照すると、本発明の１つまたは複数の態様では、ゴルフクラブヘッド３００は、輪郭特徴部３４８ａ、３４８ｂを有する上部部分３０４を含む。そのほかの点では、ゴルフクラブヘッド３００は、例えば、図１（ａ）〜１（ｊ）に示す本発明の態様と同じ、または同一とすることができる。輪郭特徴部３４８ａ、３４８ｂは、副領域３３０ａ、３３０ｂ（図３（ｂ）を参照のこと）を有する完全に陥没した領域３３０を形成している。 具体的には、完全に陥没した領域３３０の副領域３３０ａは、外側面３１４ａの輪郭特徴部３４８ａに対応する部分と、外側面３１４ａの、通常は輪郭特徴部３４８ａの後方にある部分とを含む。同様に、完全に陥没した領域３３０の副領域３３０ｂは、外側面３１４ａの輪郭特徴部３４８ｂに対応する部分と、外側面３１４ａの、通常は輪郭特徴部３４８ｂの後方にある部分とを含む。

完全に陥没した領域３３０は、図２（ａ）に示す完全に陥没した領域２３０の表面積と同様な表面積を有する。容積３３２は、完全に陥没した領域３３０に関連し、図２（ａ）に示す完全に陥没した領域２３０に付随する容積１３２と同様である。容積３３２は、副領域３３０ａに関連する、離散した小容積３３２ａと、副領域３３０ｂに関連する離散した小容積３３２ｂとを含む。

特に図３（ｄ）を参照すると、上部部分３０４の外側面３１４ａは、第１の点３２２と、第１の点３２２の後方の第２の点３２４とによって挟まれた面路３２１を形成している。面路３２１は、図１（ｆ）に示す面路１２１と同じ、または同様である。架空の無限直線３２０は、第１の点３２２および第２の点３２４を通っているが、上部部分３０４の外側面３１４ａを貫通していない。架空の直線３２０の線分３２３は、第１の点３２２および第２の点３２４によって範囲を限定されている。２次元空間３２６は、架空の直線３２０に対して垂直方向に測定された、線分３２３と面路３２１との間の最大距離Ｄ_ｍａｘが、０．９０ｍｍ以下、より好ましくは０．８０ｍｍ以下であるように、第１の点３２２、第２の点３２４、面路３２１、および架空の無限直線３２０によって囲まれている。上記のようにＤ_ｍａｘを制限することで、ゴルフクラブヘッドのＭＯＩが増大し、ボール衝突時の動的加振応答が良好になり、プレーヤがアドレス時に見たときに従来の形状になる。

再度図３（ｄ）を参照して、距離Ｄ_１は、第１の点３２２と第２の点３２４との間の最短距離を示す。距離Ｄ_２は、第１の点３２２と中心頂部３１８との間の最短距離を示す。ゴルフクラブヘッド３００の距離Ｄ_１、Ｄ_２は、図１（ｇ）に示すゴルフクラブヘッド１００の距離Ｄ_１、Ｄ_２と同様である。

図４〜４（ｃ）を参照すると、本発明の１つまたは複数の態様では、ゴルフクラブヘッド４００として、ウッドタイプのゴルフクラブヘッドが含まれる。図４を参照すると、ゴルフクラブヘッド４００は、上部部分４０４と、底部部分４０８（図４（ａ）を参照のこと）と、フェースセンタ４１６および中心頂部４１８を有する打撃面４０２と、ホーゼル中心線４３８を有するホーゼル４０６と、ホーゼル中心線４３８を包含する架空の鉛直ホーゼル面４４６（図４および図４（ｂ）を参照のこと）とを含む。図４（ａ）を参照すると、ゴルフクラブヘッド４００は、最前方点４１０と、最前方点４１０とは反対側に配置された最後方点４１２とをさらに含む。ゴルフクラブヘッド４００は、好ましくは約１５０ｃｃ以上、より好ましくは約２５０ｃｃ以上、さらにより好ましくは約３２０ｃｃ以上の体積を有する。

図４（ｂ）を参照すると、鉛直断面４（ｃ）は、クラブヘッド４００の一部を貫通し、架空の鉛直ホーゼル面４４６に対して垂直である。示すように、断面４（ｃ）は、中心頂部４１８を通っている。しかし、本発明の１つまたは複数の代替の態様では、断面４（ｃ）は、中心頂部４１８から横方向に、例えば、クラブヘッド４００の全幅Ｗ_ｏの０．２５倍以下の距離だけずれてもよい。

図４（ｃ）を参照すると、ゴルフクラブヘッド４００が断面４（ｃ）で示されている。上部部分４０４は、外側面４１４ａおよび反対側の内側面４１４ｂを含む。示すように、外側面４１４ａは、直線線分４２３をなす面路４２１を形成している。具体的には、線分４２３は、第１の端点４２２と、第１の端点４２２の後方の第２の端点４２４とによって挟まれている。断面４（ｃ）では、架空の無限直線４５６は、直線線分４２３と同一線上にあるが、上部部分４０４の外側面４１４ａを貫通していない。距離Ｄ_３は、第１の端点４２２と第２の端点４２４との間の最短距離を示す。Ｄ_４は、第１の端点４２２と、断面４（ｃ）の平面に投影した中心頂部４１８との間の距離を示す。Ｄ_３は４ｍｍ以上であるのが好ましく、より好ましくは８ｍｍ以上である。

再度図４（ａ）を参照すると、ゴルフクラブヘッド４００が基準位置にある状態で、最後方点４１２は高さＨ_ｒｅａｒを有し、ゴルフクラブヘッド４００の上部部分４０４は最大高さＨ_ｍａｘを有する。比率Ｈ_ｒｅａｒ／Ｈ_ｍａｘは、０．５０以下であるのが好ましく、より好ましくは０．４０以下、最も好ましくは０．２５以下である。

再度図４（ｃ）を参照すると、断面４（ｃ）内の、第２の端点４２４と、断面４（ｃ）の平面に投影された最後方点４１２との間の距離Ｄ_５は、４５ｍｍ以下であるのが好ましく、より好ましくは２５ｍｍ以下、さらにより好ましくは１５ｍｍ以下、それ以上により好ましくは１０ｍｍ以下である。上記のように距離Ｄ_５を制限することで、ゴルフクラブヘッドのＭＯＩが増大し、ボール衝突時の動的加振応答が良好になり、プレーヤがアドレス時に見たときに従来の形状になる。

図４（ａ）および図４（ｃ）を参照すると、ゴルフクラブヘッド４００は、図１（ｃ）に示す全長Ｌ_ｏと同じ、または同様の全長Ｌ_ｏを有する。比率Ｄ_４／Ｌ_ｏは、０．３５以上であるのが好ましく、より好ましくは０．４５以上、さらにより好ましくは０．５０以上である。

本発明が、現時点でのその好ましい態様に関連して説明されたが、次に続く、添付の特許請求の範囲に記載される場合を除いて、前述のものに限定されないことを意図した本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、多数の変更、修正、および等価物での代用が可能であると、当業者には分かるであろう。

１００ ゴルフクラブヘッド
１０２ 打撃面
１０４ 上部部分
１０６ ホーゼル
１０８ 底部部分
１１０ 最前方点
１１２ 最後方点
１１４ａ 外側面
１１６ フェースセンタ
１１８ 中心頂部
１２０ 架空の無限直線
１２１ 面路
１２２ 第１の点
１２４ 第２の点
１２６ ２次元空間
１２８ 水平地面
１３４ ヒール部分
１３６ トウ部分
１３８ ホーゼル中心線
１４０ 前部トウ点
１４２ 架空の水平面
１４３ 点
１４４ 架空の平面
１４５ 架空の鉛直面
１４６ 架空の鉛直ホーゼル面
１４７ 架空の鉛直面
１４９ 架空の鉛直面
１５６ テンプレート
１５８ ヒール−トウ軸
１６２ 開孔
１６４ 架空の水平線
Ｄ１ 距離
Ｄ_ｍａｘ 最大距離

Claims (36)

1. フェースセンタを含む打撃面と、
   底部部分、および前記底部部分とは反対側の、外側面を含む上部部分と、
   架空の中心線を含むホーゼル、および前記架空の中心線を包含する架空の鉛直ホーゼル面と、
   最前方点および前記最前方点とは反対側の最後方点と、
   を含み、
   基準位置にあるゴルフクラブヘッドであって、
   前記架空の鉛直ホーゼル面に対して垂直で、かつ前記フェースセンタを通る架空の鉛直面において、
   前記上部部分の前記外側面は、第１の点と前記第１の点の後方の第２の点とを含む面路を有し、
   第１の架空の無限直線は、前記第１の点および前記第２の点を通るが、前記上部部分の前記外側面を貫通せず、前記第１の架空の直線の線分は、前記第１の点および前記第２の点によって範囲を限定され、
   ２次元空間が、前記第１の点、前記第２の点、前記面路、および前記第１の架空の無限直線によって囲まれ、
   前記第１の架空の無限直線に対して垂直方向に測定した、前記線分と前記上部部分の前記外側面との間の最大距離が、０．７０mm以下であり、
   前記第１の点と前記第２の点との間の距離が、２２mm以上であり、
   前記上部部分は、第２の架空の無限直線によって区分されかつ前記底部部分に向かって陥没する第２の完全に陥没した領域が形成され、
   前記第２の完全に陥没した領域は、前記第２の架空の無限直線に沿ってのびる底面部と、前記底面部の全周から前記第２の架空の無限直線側に向かってのびかつ前記第２の架空の無限直線に対して前記底面部よりも大きな角度で傾斜する傾斜面部とを有する、ゴルフクラブヘッド。
2. 前記第１の点と前記第２の点との間の前記距離は、２５mm以上である、請求項１に記載のゴルフクラブヘッド。
3. 前記線分と前記上部部分の前記外側面との間の前記最大距離は、０．６１mm以下である、請求項１に記載のゴルフクラブヘッド。
4. 前記上部部分の前記外側面を貫通しかつ前記上部部分の前記外側面上の全ての点のいずれか一つを通る全ての架空の無限直線が配される前記点から構成される第１の完全に陥没した領域をさらに含み、
   前記第１の完全に陥没した領域は、前記上部部分の前記外側面を貫通しかつ前記上部部分の前記外側面上の全ての点のいずれか一つを通る全ての前記第２の架空の無限直線が配される前記点から構成され、
   前記完全に陥没した領域は、表面積が６cm ^２ 以下である、請求項１に記載のゴルフクラブヘッド。
5. 前記上部部分の前記外側面の各点は、少なくとも１つの前記第１の架空の無限直線が、前記上部部分の前記外側面を貫通することなく前記点を通るように配置される、請求項１に記載のゴルフクラブヘッド。
6. 前記第２の点と前記最後方点との間の第２の距離をさらに有し、前記第２の距離は４５mm以下である、請求項１に記載のゴルフクラブヘッド。
7. 前記線分と前記上部部分の前記外側面との間の前記最大距離は、０．２０mm以上である、請求項１に記載のゴルフクラブヘッド。
8. フェースセンタを含む打撃面と、
   底部部分、および前記底部部分とは反対側の、外側面を含む上部部分と、
   架空の中心線を含むホーゼル、および前記架空の中心線を包含する架空の鉛直ホーゼル面と、
   最前方点および前記最前方点とは反対側の最後方点と、
   を含み、
   基準位置にあるゴルフクラブヘッドであって、
   前記架空の鉛直ホーゼル面に対して垂直な架空の鉛直面において、
   前記上部部分の前記外側面は、第１の点と前記第１の点の後方の第２の点とを含む面路を有し、
   第１の架空の無限直線は、前記第１の点および前記第２の点を通るが、前記上部部分の前記外側面を貫通せず、前記第１の架空の直線の線分は、前記第１の点および前記第２の点によって範囲を限定され、
   ２次元空間が、前記第１の点、前記第２の点、前記面路、および前記第１の架空の無限直線によって囲まれ、
   前記第１の架空の無限直線に対して垂直方向に測定した、前記線分と前記上部部分の前記外側面との間の最大距離が、０．７０mm以下であり、
   前記第１の点と前記第２の点との間の距離が、２２mm以上であり、
   前記上部部分は、第２の架空の無限直線によって区分されかつ前記底部部分に向かって陥没する第２の完全に陥没した領域が形成され、
   前記第２の完全に陥没した領域は、前記第２の架空の無限直線に沿ってのびる底面部と、前記底面部の全周から前記第２の架空の無限直線側に向かってのびかつ前記第２の架空の無限直線に対して前記底面部よりも大きな角度で傾斜する傾斜面部とを有する、ゴルフクラブヘッド。
9. 全幅Ｗ _ｏ をさらに有し、前記架空の鉛直面は、前記全幅Ｗ _ｏ の０．２５倍以下の横方向距離だけ前記フェースセンタから離間している、請求項８に記載のゴルフクラブヘッド。
10. フェースセンタおよび中心頂部を含む打撃面と、
    底部部分、および前記底部部分とは反対側の、外側面を含む上部部分と、
    架空の中心線を含むホーゼル、および前記架空の中心線を包含する架空の鉛直ホーゼル面と、
    最前方点および前記最前方点とは反対側の最後方点と、
    前記架空の鉛直ホーゼル面に対して平行で、かつ前記最前方点を通る第１の架空の鉛直面と、前記ホーゼル面に対して平行で、かつ前記最後方点を通る第２の架空の鉛直面との間の最短距離である全長Ｌ _ｏ と、
    を含み、
    基準位置にあるゴルフクラブヘッドであって、
    前記架空の鉛直ホーゼル面に対して垂直で、かつ前記フェースセンタを通る第３の架空の鉛直面において、
    前記上部部分の前記外側面は、第１の点と前記第１の点の後方の第２の点とを含む面路を有し、
    第１の架空の無限直線は、前記第１の点および前記第２の点を通るが、前記上部部分の前記外側面を貫通せず、前記第１の架空の無限直線の線分は、前記第１の点および前記第２の点によって範囲を限定され、
    Ｄ _１ は、前記第１の点と前記第２の点との間の距離であり、
    ２次元空間が、前記第１の点、前記第２の点、前記面路、および前記第１の架空の無限直線によって囲まれ、
    Ｄ _２ は、前記中心頂部と前記第１の点との間の距離であり、
    Ｄ _２ ／Ｌ _ｏ は０．１０以上であり、
    Ｄ _ｍａｘ は、前記第１の架空の無限直線に対して垂直方向に測定した、前記線分と前記上部部分の前記外側面との間の最大距離であり、
    Ｄ _ｍａｘ ／Ｄ _１ は０．０２３以下であり、
    前記上部部分は、第２の架空の無限直線によって区分されかつ前記底部部分に向かって陥没する第２の完全に陥没した領域が形成され、
    前記第２の完全に陥没した領域は、前記第２の架空の無限直線に沿ってのびる底面部と、前記底面部の全周から前記第２の架空の無限直線側に向かってのびかつ前記第２の架空の無限直線に対して前記底面部よりも大きな角度で傾斜する傾斜面部とを有する、ゴルフクラブヘッド。
11. Ｄ _２ ／Ｌ _ｏ は０．２０以上である、請求項１０に記載のゴルフクラブヘッド。
12. Ｄ _ｍａｘ ／Ｄ _１ は０．０２０以下である、請求項１０に記載のゴルフクラブヘッド。
13. Ｄ _１ ／Ｄ _２ は３．０以下である、請求項１０に記載のゴルフクラブヘッド。
14. Ｄ _ｍａｘ は０．７０mm以下である、請求項１０に記載のゴルフクラブヘッド。
15. Ｄ _１ は２２mm以上である、請求項１０に記載のゴルフクラブヘッド。
16. フェースセンタおよび中心頂部を含む打撃面と、
    底部部分、および前記底部部分とは反対側の、外側面を含む上部部分と、
    架空の中心線を含むホーゼル、および前記架空の中心線を包含する架空の鉛直ホーゼル面と、
    最前方点および前記最前方点とは反対側の最後方点と、
    を含み、
    基準位置にあるゴルフクラブヘッドであって、
    前記架空の鉛直ホーゼル面に対して垂直で、かつ前記フェースセンタを通る架空の鉛直面において、
    前記上部部分の前記外側面は、第１の点と前記第１の点の後方の第２の点とを含む面路を有し、
    第１の架空の無限直線は、前記第１の点および前記第２の点を通るが、前記上部部分の前記外側面を貫通せず、前記第１の架空の無限直線の線分は、前記第１の点および前記第２の点によって範囲を限定され、
    ２次元空間が、前記第１の点、前記第２の点、前記面路、および前記第１の架空の無限直線によって囲まれ、
    Ｄ _１ は、前記第１の点と前記第２の点との間の距離であり、
    Ｄ _ｍａｘ は、前記第１の架空の無限直線に対して垂直方向に測定した、前記線分と前記上部部分の前記外側面との間の最大距離であり、
    Ｄ _２ は、前記中心頂部と前記第１の点との間の距離であり、
    Ｄ _ｍａｘ ／Ｄ _１ は０．０２３以下であり、
    Ｄ _１ ／Ｄ _２ は３．０以下であり、
    前記上部部分は、第２の架空の無限直線によって区分されかつ前記底部部分に向かって陥没する第２の完全に陥没した領域が形成され、
    前記第２の完全に陥没した領域は、前記第２の架空の無限直線に沿ってのびる底面部と、前記底面部の全周から前記第２の架空の無限直線側に向かってのびかつ前記第２の架空の無限直線に対して前記底面部よりも大きな角度で傾斜する傾斜面部とを有する、ゴルフクラブヘッド。
17. Ｄ _１ ／Ｄ _２ は２．５以下である、請求項１６に記載のゴルフクラブヘッド。
18. Ｄ _ｍａｘ ／Ｄ _１ は０．０２０以下である、請求項１６に記載のゴルフクラブヘッド。
19. Ｄ _ｍａｘ は０．７０mm以下である、請求項１６に記載のゴルフクラブヘッド。
20. Ｄ _１ は２２mm以上である、請求項１６に記載のゴルフクラブヘッド。
21. フェースセンタを含む打撃面と、
    底部部分、ならびに前記底部部分とは反対側の、外側面および最大高さＨ _ｍａｘ を有する上部部分と、
    架空の中心線を含むホーゼル、および前記架空の中心線を包含する架空の鉛直ホーゼル面と、
    最前方点、および前記最前方点とは反対側の、高さＨ _ｒｅａｒ を有する最後方点と、
    を含み、比率Ｈ _ｒｅａｒ ／Ｈ _ｍａｘ が０．３０以下であり、
    基準位置にあるゴルフクラブヘッドであって、
    前記架空の鉛直ホーゼル面に対して垂直で、かつ前記フェースセンタを通る架空の鉛直面において、
    前記上部部分の前記外側面は、第１の点と前記第１の点の後方の第２の点とを含む面路を有し、
    第１の架空の無限直線は、前記第１の点および前記第２の点を通るが、前記上部部分の前記外側面を貫通せず、前記第１の架空の無限直線の線分は、前記第１の点および前記第２の点によって範囲を限定され、
    Ｄ _１ は、前記第１の点と前記第２の点との間の距離であり、
    ２次元空間が、前記第１の点、前記第２の点、前記面路、および前記第１の架空の無限直線によって囲まれ、
    Ｄ _ｍａｘ は、前記第１の架空の無限直線に対して垂直方向に測定した、前記線分と前記上部部分の前記外側面との間の最大距離であり、
    Ｄ _ｍａｘ ／Ｄ _１ が０．０３５以下であり、
    前記上部部分は、第２の架空の無限直線によって区分されかつ前記底部部分に向かって陥没する第２の完全に陥没した領域が形成され、
    前記第２の完全に陥没した領域は、前記第２の架空の無限直線に沿ってのびる底面部と、前記底面部の全周から前記第２の架空の無限直線側に向かってのびかつ前記第２の架空の無限直線に対して前記底面部よりも大きな角度で傾斜する傾斜面部とを有する、ゴルフクラブヘッド。
22. Ｄ_ｍａｘ／Ｄ_１は０．０３０以下である、請求項２１に記載のゴルフクラブヘッド。
23. Ｈ _ｒｅａｒ ／Ｈ _ｍａｘ は０．２５以下である、請求項２１に記載のゴルフクラブヘッド。
24. Ｄ _ｍａｘ は０．７０mm以下である、請求項２１に記載のゴルフクラブヘッド。
25. Ｄ _１ は２２mm以上である、請求項２１に記載のゴルフクラブヘッド。
26. フェースセンタを含む打撃面と、
    底部部分、および前記底部部分とは反対側の、外側面を含む上部部分と、
    架空の中心線を含むホーゼル、および前記架空の中心線を包含する架空の鉛直ホーゼル面と、
    最前方点および前記最前方点とは反対側の最後方点と、
    前記上部部分の前記外側面を貫通しかつ前記上部部分の前記外側面上の全ての点のいずれか一つを通る全ての第１の架空の無限直線が配される前記点から構成され、さらに、前記上部部分の前記外側面を貫通しかつ前記上部部分の前記外側面より上の全ての空間点のいずれか一つを通る全ての前記第１の架空の無限直線が配される前記空間点から構成される容積が０．１cc以下である付随した容積を有する第１の完全に陥没した領域と、
    を含み、
    基準位置にあるゴルフクラブヘッドであって、
    前記架空の鉛直ホーゼル面に対して垂直で、かつ前記フェースセンタを通る架空の鉛直面において、
    前記上部部分の前記外側面は、第１の点と前記第１の点の後方の第２の点とを含む面路を有し、
    前記第１の架空の無限直線は、前記第１の点および前記第２の点を通るが、前記上部部分の前記外側面を貫通せず、前記第１の架空の無限直線の線分は、前記第１の点および前記第２の点によって範囲を限定され、
    ２次元空間が、前記第１の点、前記第２の点、前記面路、および前記架空の無限直線によって囲まれ、
    前記第１の架空の無限直線に対して垂直方向に測定した、前記線分と前記上部部分の前記外側面との間の最大距離が、０．９０mm以下であり、
    前記第１の点と前記第２の点との間の距離が、２２mm以上であり、
    前記上部部分は、第２の架空の無限直線によって区分されかつ前記底部部分に向かって陥没する第２の完全に陥没した領域が形成され、
    前記第２の完全に陥没した領域は、前記第２の架空の無限直線に沿ってのびる底面部と、前記底面部の全周から前記第２の架空の無限直線側に向かってのびかつ前記第２の架空の無限直線に対して前記底面部よりも大きな角度で傾斜する傾斜面部とを有する、ゴルフクラブヘッド。
27. 前記最大距離は、０．８０mm以下である、請求項２６に記載のゴルフクラブヘッド。
28. 前記完全に陥没した領域は、６cm ^２ 以下の表面積を有する、請求項２６に記載のゴルフクラブヘッド。
29. フェースセンタおよび中心頂部を含む打撃面と、
    底部部分、および前記底部部分とは反対側の、外側面を含む上部部分と、
    架空の中心線を含むホーゼル、および前記架空の中心線を包含する架空の鉛直ホーゼル面と、
    最前方点および前記最前方点とは反対側の最後方点と、
    １５０cc以上の体積と、
    を有し、
    基準位置にあるウッドタイプのゴルフクラブヘッドであって、
    前記架空の鉛直ホーゼル面に対して垂直な架空の鉛直面において、
    前記上部部分の前記外側面は、第１の端点と前記第１の端点の後方の第２の端点とによって挟まれた、連続する直線線分を含み、
    第１の架空の無限直線は、前記線分と同一線上にあるが、前記上部部分の前記外側面を貫通せず、
    前記上部部分は、第２の架空の無限直線によって区分されかつ前記底部部分に向かって陥没する第２の完全に陥没した領域が形成され、
    前記第２の完全に陥没した領域は、前記第２の架空の無限直線に沿ってのびる底面部と、前記底面部の全周から前記第２の架空の無限直線側に向かってのびかつ前記第２の架空の無限直線に対して前記底面部よりも大きな角度で傾斜する傾斜面部とを有する、ウッドタイプのゴルフクラブヘッド。
30. 前記第１の端点と前記第２の端点との間の距離は、４mm以上である、請求項２９に記載のゴルフクラブヘッド。
31. 前記体積は２５０cc以上である、請求項２９に記載のゴルフクラブヘッド。
32. 前記体積は３２０cc以上である、請求項２９に記載のゴルフクラブヘッド。
33. 前記最後方点は高さＨ _ｒｅａｒ を有し、前記外側面は最大高さＨ _ｍａｘ を有し、さらに、比率Ｈ _ｒｅａｒ ／Ｈ _ｍａｘ が０．５０以下である、請求項２９に記載のゴルフクラブヘッド。
34. 全幅Ｗ _ｏ をさらに有し、前記架空の鉛直面は、前記全幅Ｗ _ｏ の０．２５倍以下の横方向距離だけ前記フェースセンタから離間している、請求項２９に記載のゴルフクラブヘッド。
35. 前記架空の鉛直面はフェースセンタを通る、請求項２９に記載のゴルフクラブヘッド。
36. 前記第１の点と前記中心頂部との間の距離Ｄ _４ が規定され、全長Ｌ _ｏ を有し、前記距離Ｄ _４ の全長Ｌ _ｏ に対する比率が０．３５以上である、請求項２９に記載のゴルフクラブヘッド。

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