JP2001321466A - ゴルフクラブヘッド - Google Patents
ゴルフクラブヘッドInfo
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Abstract
面に載置しかつフェース部の中間を通るフェース部と直
角な垂直面での断面において、クラウン部の外輪郭線
は、フェース部の上縁から後方に滑らかにのびるクラウ
ン前部と、このクラウン前部よりも後方に向かいかつ下
に傾くクラウン後部と、前記クラウン後部、クラウン前
部に連なる角度変化部とを含む。前記水平面から角度変
化部の中央位置までの高さAを、ヘッド高さHの0.7
倍以上かつ1.0倍よりも小とする。フェース部の上縁
から角度変化部の中央位置までの水平距離Bを、ヘッド
奥行き長さLの0.6〜0.95倍とする。クラウン後
部とサイド部との接続部の水平面から高さCをヘッド高
さHの0.05〜0.25倍とする。
Description
つ構えた際に方向性を合わせ易くしうるゴルフクラブヘ
ッドに関する。
飛距離を増大させるために、ヘッドの重心位置を低く設
定することが行われている。図8(A)には、このよう
な低重心化を図ったウッド型ゴルフクラブヘッドa1
を、図8(B)には低重心化を図っていない一般的なヘ
ッドa2をそれぞれ規定のライ角、ロフト角で水平面に
接地した状態を示している。ヘッドa1は、ヘッドa2
に比し、水平面HPから重心Gまでの高さh1を低く設
定している。このため、ヘッドa1は、重心Gからフェ
ース面bに引いた垂線の足であるスイートスポット点S
Sの高さh2も低くなる。そして、前記スイートスポッ
ト点SSを低く設定すると、フェース面bのスイートス
ポット点SSないしその上方の領域でボールを打撃しや
すくなる。その結果、ギヤ効果によってボールの打ち出
し角度が高くかつバックスピン量を減少させて吹け上が
りのない強い弾道が得られ、飛距離が増大する。
しては種々の方法が提案されている。例えばヘッド体積
が小さく重量設計などに余裕がある場合には、高比重の
金属材料からなる錘部材等をソール部cなどに配するこ
とが行われる。しかしながら、近年主流となっているゴ
ルフクラブヘッドのように、ヘッドが著しく大型化され
ている場合、重量を増加させる余裕が殆ど無いため、前
記錘部材等を配して重心を調節することが困難となる。
このため、大型のヘッドにあっては、図8(A)に示し
たように、ヘッドa1の上壁部を構成するクラウン部d
をヘッド後方に向かって大きく下に傾斜させ、ヘッド後
方を薄くしたいわゆるシャローバック形状が採用されて
いる。
ャローバック形状のヘッドa1にあっては、同図(B)
のヘッドa2と比較して明らかなように、クラウン部d
が、フェース面bの上縁jからバックフェースe側のサ
イド部fまで下側に向かう急な傾斜を有する曲面で形成
されている。このため、ヘッドa1を具えたクラブを構
えた場合、プレーヤがクラウン部dを眺めたときに目線
がクラウン部dの傾斜に沿って傾きやすく(例えば右利
きのプレーヤでは首を右に傾けがちとなり)なるため、
目標に対して正確に方向を合わせづらく、構え難いとい
う傾向があった。
されたもので、フェース部と直角な垂直面での断面にお
いて、クラウン部の外輪郭線が、フェース部の上縁から
後方に滑らかにのびるクラウン前部と、このクラウン前
部よりも後方に向かいかつ下に傾くクラウン後部と、前
記クラウン後部とクラウン前部との間に位置し該クラウ
ン前部、クラウン後部の外輪郭線を継ぐ角度変化部とを
含み、かつこの角度変化部の中央位置までの高さA、フ
ェース部の上縁から角度変化部の中央位置までの水平距
離B、及びクラウン後部とサイド部との接続部の高さC
などを限定することを基本として、低重心化を図りつつ
目標に対して方向を合わせ易くひいては構え易いゴルフ
クラブヘッドを提供することを目的としている。
と、このフェース部の上縁に連なりヘッド後方に延びて
ヘッドの上壁部をなすクラウン部と、前記フェース部の
下縁に連なりヘッドの後方に延びて底壁部をなすソール
部と、前記フェース部のトウ側縁からヒール側縁までに
おいて前記クラウン部、ソール部間を継ぐサイド部とを
具え、かつヒール側にシャフト取付部を設けたゴルフク
ラブヘッドであって、ヘッドを規定のライ角、ロフト角
で水平面に載置した基準状態における前記フェース部の
トウ端からヒール端までのフェース巾の中心を通りかつ
フェース面と直角な垂直面での断面において、前記クラ
ウン部の外輪郭線は、前記フェース部の前記上縁から後
方に滑らかにのびるクラウン前部と、このクラウン前部
よりも後方に向かいかつ下に傾くクラウン後部と、前記
クラウン後部とクラウン前部との間に位置し該クラウン
前部、クラウン後部の外輪郭線を継ぐ角度変化部とを含
み、かつ前記水平面から前記角度変化部の中央位置まで
の高さAを、前記水平面から前記クラウン部の最高点ま
でのヘッド高さHの0.7倍以上かつ1.0倍よりも
小、かつ前記フェース部の上縁から前記角度変化部の中
央位置までの水平距離Bを、前記フェース部の上縁から
バックフェース側のヘッド最後方点までの水平距離であ
るヘッド奥行き長さLの0.6倍以上かつ0.95倍以
下、かつ前記クラウン後部と前記サイド部との接続部の
前記水平面からの高さCを、前記ヘッド高さHの0.0
5〜0.25倍とするとともに、前記ヘッドの重心から
フェース面に引いた垂線の足であるスイートスポット点
の前記水平面からの高さDを、前記ヘッド高さHの0.
5倍以下としたことを特徴としている。
部の外輪郭線とクラウン後部の外輪郭線とが交わること
により形成されるエッジを含んで構成することができ
る。また、前記クラウン部の外輪郭線は、前記エッジか
らフェース部側に5mmの距離を該外輪郭線に沿って隔て
た第1の点P1を通る第1の接線と、前記エッジからヘ
ッド後方に5mmの距離を該外輪郭線に沿って隔てた第2
の点P2を通る第2の接線との鋭角側の交わり角度が2
0゜以上であることが望ましい。
部がなす外輪郭線と前記クラウン後部がなす外輪郭線と
を滑らかに継ぐ円弧状部分により構成しうるとともに、
前記角度変化部の前後方向の任意の点からフェース部側
に5mmの距離を該外輪郭線に沿って隔てた第1の点P1
を通る第1の接線と、前記角度変化部からヘッド後方に
5mmの距離を該外輪郭線に沿って隔てた第2の点P2を
通る第2の接線との鋭角側の交わり角度が20゜以上で
あることが望ましい。
ウン部においてトウ側からヒール側まで延在する稜線を
形成するとともに、前記基準状態におけるヘッドの平面
視において、フェース部の前記トウ端からヘッド後方を
通りシャフト取付部に至る前記サイド部の輪郭線の長さ
S1と、前記稜線の長さS2との比(S2/S1)が
0.6以上であることが望ましい。また前記稜線は、前
記水平面から前記ヘッド高さHの0.7倍以上かつ1.
0倍以下よりも小の範囲に含まれる合計長さS3と、前
記サイド部の輪郭線の長さS1との比(S3/S1)が
0.6以上であることが望ましいものである。
に基づき説明する。図1には、本実施形態のウッド型の
ゴルフクラブヘッド(以下、単に「ヘッド」ということ
がある。)1を予め設定されている規定のライ角、ロフ
ト角αで水平面に載置した基準状態でのトウ側から見た
側面図、図2はその平面図、図3は図1の正面図、図4
は図2のA−A線端面図をそれぞれ示している。
るフェース部2と、このフェース部2の上縁2aに連な
りヘッド後方に延びてヘッド1の上壁部をなすクラウン
部3と、前記フェース部2の下縁2bに連なりヘッド後
方に延びて底壁部をなすソール部4と、前記フェース部
2のトウ側縁2tからバックフェース5を通りフェース
部2のヒール側縁2hまでにおいて前記クラウン部3、
ソール部4間を継ぐサイド部6とを具え、かつヒール側
にシャフトの一端が装着されるシャフト取付部7を具
え、本例では内部に中空部iが形成された金属製のもの
を例示する。
種々の材料を用いて形成でき、例えばチタン、チタン合
金、ステンレス、アルミ合金等の金属材料、さらには繊
維強化樹脂といった非金属材料、さらにはこれらを複合
した複合材料などが挙げられる。また、ヘッド1は、例
えば体積が180cm3 以上、より好ましくは220cm 3
以上、さらに好ましくは240〜500cm3 程度とする
ことにより、慣性モーメントを大とすることが望まし
い。
に示すように、本例では前記フェース部2、クラウン部
3、サイド部6がヒール側で交わる位置の近傍で上部に
突出形成された軸状体からなる。またシャフト取付部7
は、その内部にシャフト(図示省略)を挿入し接着剤等
にて固着しうるシャフト取付孔9を具える。そして、こ
のシャフト取付孔9の軸中心線9Cはシャフトが装着さ
れた際に該シャフトの軸中心線と実質的に一致する。従
って、本実施形態ではこのシャフト取付孔9の軸中心線
9Cを垂直面V1内で前記ライ角βに合わせることによ
り、前記基準状態を特定している。
のトウ端2teからヒール端2heまでの水平な長さで
あるフェース巾Wfの中心Jを通りかつフェース面と直
角な垂直面V2(図2のA−A線)での断面を図4に示
す。図において、前記クラウン部3の外面が描く外輪郭
線Nは、前記フェース部2の前記上縁2aからヘッド後
方に滑らかにのびるクラウン前部3aと、このクラウン
前部3aよりも後方に向かいかつクラウン前部3aより
も下に傾くクラウン後部3bと、前記クラウン後部3b
とクラウン前部3aとの間に位置し該クラウン前部3
a、クラウン後部3bの外輪郭線を継ぐ角度変化部3c
とを含んで構成されている。
って凸となる単一円弧ないし複合円弧、又はこれらに近
似した滑らかな曲線から構成され、ヘッド後方に向かっ
て下に向かう傾斜を小としている。クラウン前部3aを
単一の円弧で形成する場合、その曲率半径は、例えば9
0〜200mm、より好ましくは100〜150mmとする
ことができる。そして、このようなクラウン前部3a
は、上述のように下に向かう傾斜が緩やかであるため、
クラブを構えた際にプレーヤの目線が傾き難く、ひいて
は目標に対して方向を合わせやすくなり、構え易さを向
上するのに役立つ。とりわけ、図5に略示する如く、ク
ラウン前部3aは、その外輪郭線上に引いた接線C1の
ヘッド後方に向かって下に向かう傾斜角度θ1が水平線
HLに対して、例えば35°以下、より好ましくは30
°以下、さらに好ましくは25°以下となるように形成
するのが特に望ましい。
ッド後方へ下に向かって急な傾斜をなす直線状をなし、
本例ではその後縁が前記サイド部6に低い位置で接続さ
れている。クラウン後部3bを円弧で形成する場合、そ
の曲率半径は例えば90〜300mm、より好ましくは1
00〜200mmとするのが望ましい。このようなクラウ
ン後部3bは、主としてヘッド後方を薄くしクラウン部
3の重量を下方に配分するのに役立ち、ひいてはヘッド
1の低重心化に貢献しうる。とりわけ、前記クラウン後
部3bは、その外輪郭線上に引いた接線C2のヘッド後
方に向かって下に向かう傾斜角度θ2が、水平線HLに
対して例えば40゜以上、より好ましくは45°以上で
あるのが望ましい。
大して示したように、前記滑らかな曲線からなるクラウ
ン前部3aの外輪郭線と、略直線状をなすクラウン後部
3bの外輪郭線とが交わる角部であるエッジEにより形
成されたものを例示する。そして、例えばクラウン部3
の外輪郭線Nは、前記エッジEからフェース部2側に5
mmの距離を該外輪郭線に沿って隔てた第1の点P1を通
る第1の接線C1と、前記エッジEからヘッド後方に5
mmの距離を該外輪郭線に沿って隔てた第2の点P2を通
る第2の接線C2との鋭角側の交わり角度δが20゜以
上、より好ましくは30゜以上、さらに好ましくは40
゜以上とするのが良い。
に、前記クラウン前部3aがなす外輪郭線と前記クラウ
ン後部3bがなす外輪郭線とを滑らかに継ぐ円弧状部分
により構成することもできる。この場合、角度変化部3
cは、クラウン部3の外輪郭線上の任意の点Zからフェ
ース部2側に5mmの距離を該外輪郭線に沿って隔てた第
1の点P1を通る第1の接線C1と、前記点Zからヘッ
ド後方に5mmの距離を該外輪郭線に沿って隔てた第2の
点P2を通る第2の接線C2との鋭角側の交わり角度γ
が20゜以上、より好ましくは30゜以上、さらに好ま
しくは40゜以上となる前記点Zの集合体となり、クラ
ウン部3の輪郭線上に一定の長さで連続して存在しう
る。
3c、すなわち本例では前記エッジEの位置を適切に限
定することにより、クラウン部3に占めるクラウン前部
3a、クラウン後部3bの各領域を最適なものとし、ヘ
ッド1の低重心化を図りつつ構えやすい形状を提供す
る。
化部3cの中央位置(本例では角度変化部3cがエッジ
EをなすためこのエッジEとする。)までの高さAを、
前記水平面HPから前記クラウン部3の最高点Tまでの
ヘッド高さHの0.7倍以上かつ1.0倍よりも小に設
定する。前記角度変化部3cの前記高さAが、ヘッド高
さHの0.7倍未満であると、クラウン部3がバックフ
ェース5側へ大きく下に傾斜するため、構えた際に目線
が傾きやすくなるという従来の欠点を防止できない傾向
があり、逆に1.0倍以上になると、クラウン前部3a
の曲率が小さくなって平面化する傾向が強く、その形状
に違和感を生じるなど構え難くなる。より好ましくは角
度変化部3cの前記高さAは、ヘッド高さHの0.75
〜0.95倍、さらに好ましくは0.75〜0.80倍
とするのが望ましい。
角度変化部3cの中央位置(本例では角度変化部3cが
エッジEをなすためこのエッジEまでとする。)までの
水平距離Bを、前記フェース部2の上縁2aからバック
フェース5側のヘッド最後方点11までの水平距離であ
るヘッド奥行き長さLの0.6倍以上かつ0.95倍以
下とすることが必要である。前記角度変化部3cの前記
水平距離Bが、ヘッド奥行き長さLの0.6倍未満であ
ると、クラブを構えた際にクラウン後部3bが目立ちや
すくなるためプレーヤの目線が傾きやすくなる不具合が
あり、逆に0.95倍を超えると、クラウン後部3bが
小となって、効果的にヘッドの低重心化を図ることが困
難となる。このような観点より、前記前記角度変化部3
cの前記水平距離Bは、ヘッド奥行き長さLの0.65
〜0.90倍、より好ましくは0.7〜0.8倍とする
のが特に望ましい。
6との接続部11の前記水平面HPからの高さCは、前
記ヘッド高さHの0.05〜0.25倍とすることが必
要である。前記高さCが、ヘッド高さHの0.05倍未
満になると、スイング時にバックフェース5側のサイド
部6が地面に接触する「ダフリ」が生じやすくなり、逆
に前記高さCが、ヘッド高さHの0.25倍を超える
と、クラウン後部3bの重量を低所に配分するのが困難
となる。このような観点より、前記高さCは、ヘッド高
さHの0.05〜0.22倍、より好ましくは0.07
〜0.22倍とするのが望ましい。
を限定することにより、前記ヘッド1の重心からフェー
ス面に引いた垂線の足であるスイートスポット点SSの
前記水平面HPからの高さDを、前記ヘッド高さHの
0.5倍以下、より好ましくは0.35〜0.50倍の
範囲に設定しうる。前記スイートスポット点SSの高さ
Dが、ヘッド高さHの0.5倍を超えると、ボールが良
く飛ぶとされるフェース面のスイートスポット点SSの
上側の領域が狭くなるため、飛距離の増大を容易に実現
するのが難しい。逆に前記スイートスポット点SSの高
さDが、前記ヘッド高さHの0.35倍を下回ると、著
しい低重心化によりフェース面のスイートスポット点で
ボールを捉えることが不可能になり、飛距離をロスし易
い。このような観点より、前記スイートスポット点SS
の高さDは、より好ましくは前記ヘッド高さHの0.4
5〜0.50倍とするのが望ましい。
おける前記角度変化部3cのエッジEが、図2に示すよ
うにクラウン部3においてトウ側からヒール側まで延在
する稜線10を形成するものを例示している。この稜線
10は、本例ではサイド部6の輪郭に沿ってヘッド後方
に向かって凸となる滑らかな曲線となって表れるものを
例示している。そして稜線10は、前記断面以外のクラ
ウン部においてクラウン前部3aとクラウン後部3bと
を区分する。またこの稜線10の長さが大きいほど、ク
ラウン部3に広い範囲でクラウン後部3bを構成できる
ためヘッド1の低重心化が可能となる。具体的には図2
の如く前記基準状態におけるヘッド1の平面視におい
て、フェース部2の前記トウ端2teからヘッド後方を
通りシャフト取付部7に至る前記サイド部6の輪郭線の
長さS1と、前記稜線10の長さS2との比(S2/S
1)が0.6以上、より好ましくは0.7以上、さらに
好ましくは0.8以上であることが望ましい。
と、クラウン後部3bの領域が小となり低重心化を損ね
る傾向がある。とりわけ、前記稜線10のうち、前記水
平面HPから前記ヘッド高さHの0.7倍以上かつ1.
0倍以下よりも小の範囲に含まれる稜線10の合計長さ
S3と、前記サイド部6の輪郭線の長さS1との比(S
3/S1)が0.6以上、より好ましくは0.7以上、
さらに好ましくは0.8以上であることが望ましい。
ている。図7(A)、(B)はヘッド1の基準状態での
平面図を例示しており、(A)では角度変化部3cがな
す前記稜線10がヘッド1のトウ側からヒール側にのび
る略直線状をなすもの、(B)では前記稜線10がフェ
ース部2側に向けて凸となる円弧状で現れるものを示
し、このような構成おいても前記効果を奏することが可
能である。また図示していないが、本発明は、ウッド型
とアイアン型の中間的な形状を具えたいわゆるユーティ
リティ型のヘッドにも適用しうる。
ヘッドを試作(実施例、比較例)するとともに、各ヘッ
ドに同一のシャフトを装着してウッド型のゴルフクラブ
を製造し、その構え易さ、スイートスポット点の高さな
どを測定した。構え易さは、ハンディキャップ20以下
の10人のゴルファに各供試クラブを構えてもらい、
「構えやすい」又は「構えにくい」の二者択一で判定し
「構えやすい」が8人以上の場合を「○」とし、それ以
外を「×」として評価した。テストの結果を表1に示
す。
比してスイートスポット点の高さが低くかつ構えやすい
ことが確認できた。
は、クラウン部を、フェース部の上縁から後方に滑らか
にのびるクラウン前部、このクラウン前部よりも後方に
向かいかつ下に傾くクラウン後部、及び角度変化部を含
んで構成し、かつ角度変化部の位置を適切に規制するこ
とにより、ヘッドの低重心化を図りつつ構えやすいゴル
フクラブヘッドを提供できる。従って、方向性に優れか
つ飛距離の増大に役立つ。
に、角度変化部の前、後に連なるクラウン前部、クラウ
ン後部の傾きを規制したときには、より効果的にヘッド
の低重心化を図りつつ、より構えやすいゴルフクラブヘ
ッドを提供しうる。また角度変化部をエッジで構成した
ときには、角度変化部が視覚的に明瞭となり、より構え
やすくすることが可能となる。
に、角度変化部がなす稜線の長さや、一定の高さに含ま
れる稜線の長さ等を限定したときには、より確実にヘッ
ドの低重心化を図ることができる。
基準状態でのトウ側から見た側面図である。
線を示す線図である。
郭線を示す線図である。
平面図である。
ヘッドの断面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】フェース部と、このフェース部の上縁に連
なりヘッド後方に延びてヘッドの上壁部をなすクラウン
部と、前記フェース部の下縁に連なりヘッド後方に延び
て底壁部をなすソール部と、前記フェース部のトウ側縁
からヒール側縁までにおいて前記クラウン部、ソール部
間を継ぐサイド部とを具え、かつヒール側にシャフト取
付部を設けたゴルフクラブヘッドであって、 ヘッドを規定のライ角、ロフト角で水平面に載置した基
準状態における前記フェース部のトウ端からヒール端ま
でのフェース巾の中心を通りかつフェース面と直角な垂
直面での断面において、 前記クラウン部の外輪郭線は、前記フェース部の前記上
縁から後方に滑らかにのびるクラウン前部と、このクラ
ウン前部よりも後方に向かいかつ下に傾くクラウン後部
と、前記クラウン後部とクラウン前部との間に位置し該
クラウン前部、クラウン後部の外輪郭線を継ぐ角度変化
部とを含み、 かつ前記水平面から前記角度変化部の中央位置までの高
さAを、前記水平面から前記クラウン部の最高点までの
ヘッド高さHの0.7倍以上かつ1.0倍よりも小、 かつ前記フェース部の上縁から前記角度変化部の中央位
置までの水平距離Bを、前記フェース部の上縁からバッ
クフェース側のヘッド最後方点までの水平距離であるヘ
ッド奥行き長さLの0.6倍以上かつ0.95倍以下、 かつ前記クラウン後部と前記サイド部との接続部の前記
水平面からの高さCを、前記ヘッド高さHの0.05〜
0.25倍とするとともに、 前記ヘッドの重心からフェース面に引いた垂線の足であ
るスイートスポット点の前記水平面からの高さDを、前
記ヘッド高さHの0.5倍以下としたことを特徴とする
ゴルフクラブヘッド。 - 【請求項2】前記角度変化部は、前記クラウン前部の外
輪郭線とクラウン後部の外輪郭線とが交わることにより
形成されるエッジを含むとともに、 前記クラウン部の外輪郭線は、前記エッジの中央位置か
らフェース部側に5mmの距離を該外輪郭線に沿って隔て
た第1の点P1を通る第1の接線と、 前記エッジからヘッド後方に5mmの距離を該外輪郭線に
沿って隔てた第2の点P2を通る第2の接線との鋭角側
の交わり角度が20゜以上であることを特徴とする請求
項1記載のゴルフクラブヘッド。 - 【請求項3】前記角度変化部は、前記クラウン前部がな
す外輪郭線と前記クラウン後部がなす外輪郭線とを滑ら
かに継ぐ円弧状部分からなるとともに、 前記角度変化部の前後方向の任意の点からフェース部側
に5mmの距離を該外輪郭線に沿って隔てた第1の点P1
を通る第1の接線と、 前記角度変化部からヘッド後方に5mmの距離を該外輪郭
線に沿って隔てた第2の点P2を通る第2の接線との鋭
角側の交わり角度が20゜以上であることを特徴とする
請求項1記載のゴルフクラブヘッド。 - 【請求項4】前記角度変化部は、前記エッジがクラウン
部においてトウ側からヒール側まで延在する稜線を形成
するとともに、 前記基準状態におけるヘッドの平面視において、フェー
ス部の前記トウ端からヘッド後方を通りシャフト取付部
に至る前記サイド部の輪郭線の長さS1と、前記稜線の
長さS2との比(S2/S1)が0.6以上であること
を特徴とする請求項2記載のゴルフクラブヘッド。 - 【請求項5】前記稜線は、前記水平面から前記ヘッド高
さHの0.7倍以上かつ1.0倍以下よりも小の範囲に
含まれる合計長さS3と、前記サイド部の輪郭線の長さ
S1との比(S3/S1)が0.6以上であることを特
徴とする請求項4記載のゴルフクラブヘッド。
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JP2000143865A JP2001321466A (ja) | 2000-05-16 | 2000-05-16 | ゴルフクラブヘッド |
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JP2000143865A JP2001321466A (ja) | 2000-05-16 | 2000-05-16 | ゴルフクラブヘッド |
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Country | Link |
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