JP6033280B2 - PTH、PTHrP、および関連ペプチドの薬剤送達方法 - Google Patents

PTH、PTHrP、および関連ペプチドの薬剤送達方法 Download PDF

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Description

関連出願
本出願は、2011年4月22日出願の米国仮特許出願第61/478,466号明細書および2011年12月20日出願の米国仮特許出願第61/578,120号明細書に基づく特典を主張する。以上の出願の内容はすべて、参照により本明細書に組み込まれる。
上皮小体ホルモン関連タンパク質(「PTHrP」)は、139〜173アミノ酸のタンパク質である。PTHrP、とくにそのC末端1〜36の分泌産物および特定の類似体は、骨形成を刺激して骨ミネラル密度(BMD)を改善することにより、骨粗鬆症および関連障害の治療に有用であることが知られている。優れた薬理学的性質を有するPTHrP類似体およびその非経口貯蔵安定性組成物は、国際公開第2008/063279号パンフレット(その内容はすべて、参照により本明細書に組み込まれる)に記載されている。皮下以外の経路によりPTHrP類似体を効果的に送達すれば、患者の満足度およびコンプライアンスの改善などの利点を提供できる可能性がある。
皮下送達に代わる他の一選択肢は、マイクロニードルパッチまたはマイクロプロジェクションパッチ(「MNP」)の経路による送達である。標準的な定義によれば、経真皮送達とは、皮膚を通る薬剤物質の送達を意味する。特定のタイプの薬剤を製剤化し、そして皮膚を通る薬剤の受動的拡散を可能にする経真皮パッチなどを用いて送達可能であるが、すべての薬剤が経真皮投与部位で良好に機能するとは限らない。特定の薬剤または特定のクラスの薬剤が効果的に皮膚を透過して体循環に達しない一般的な理由の1つは、最外側皮膚層の特定の性質にある。
ヒトの最外側皮膚層は、角質層と呼ばれ、主にいくつかの死んだ皮膚細胞層で構成される。薬剤が角質層を介して拡散できないかぎり、効率的に循環に入らないであろうから、角質層は、薬剤の経真皮送達に対して厄介な障害となる。つまり、角質層は、血管新生されない。したがって、水への溶解度が高い多くの大分子または薬剤、とくにペプチドなどの荷電高分子は、角質層を介して効果的に拡散することができない。
PTHrP類似体を利用する治療は、薬動学的挙動を制御することにより有効性を失うことも骨損失を生じることもなく骨同化作用を達成すれば、最も治療効果が高いと考えられる。したがって、マイクロプロジェクションパッチの使用は、マイクロプロジェクションの効果的で再現性のある被覆が達成されなければ、複雑な治療になる可能性がある。PTHrP類似体の改善された送達方法が必要とされている。
ペプチド薬剤などの薬剤が角質層をバイパスする一方法は、角質層を介して薬剤を送達して真皮内空間に薬剤を配置する小さい穿刺要素を使用することであり、真皮内送達として参照されることもある。本発明の説明との関連で移送を意味する目的では、「経真皮」および「真皮内」という用語は、PTHrP、PTHrP類似体([Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含む)のマイクロプロジェクション支援送達またはマイクロニードル支援送達を参照する場合、同義的である。これらの小さい穿刺要素は、種々の材料、形状、および寸法を含むマイクロプロジェクションの形態をとりうる。いくつかの場合には、マイクロニードルの形態をとりうる。
本発明は、マイクロプロジェクションパッチアレイで使用するためのマイクロプロジェクションを被覆するのに有用なPTHrPおよびPTHrP類似体を含む薬剤製剤(たとえば水性製剤)と、マイクロプロジェクションおよびマイクロプロジェクションパッチアレイを被覆する方法と、薬剤被覆マイクロプロジェクションおよび薬剤被覆マイクロプロジェクションパッチアレイと、に関する。本発明はまた、PTHrPおよびPTHrP類似体の真皮内送達と、経真皮送達を用いて、たとえば、薬剤被覆マイクロプロジェクションおよび薬剤被覆マイクロプロジェクションアレイを用いて、骨粗鬆症、骨減少症、骨の骨折、および骨関節炎を治療する方法と、に関する。特定的には、本発明の実施形態で使用するためのPTHrP類似体は、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHである。
天然のhPTHrP(1−34)の配列は、以下のとおり、すなわち、
Ala Val Ser Glu His Gln Leu Leu His Asp Lys Gly Lys Ser Ile Gln Asp Leu Arg Arg Arg Phe Phe Leu His His Leu Ile Ala Glu Ile His Thr Ala(配列番号1)
である。
特定の実施形態では、PTHrP類似体は、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH(配列番号2)である。
一態様では、本発明は、PTHrPまたはPTHrP1−34類似体([Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含む)を含有する製剤に関する。特定的には、これらの製剤は、前記PTHrPまたはPTHrP1−34類似体([Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含む)で1つ以上のマイクロプロジェクションまたはマイクロプロジェクションアレイ(マイクロニードルパッチアレイ(「MNP」)を含む)を被覆するのに有用である。これらの製剤は、PTHrPまたはPTHrP類似体([Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含む)のパーセントを含むそれらの含有量により記述可能である。被覆製剤とは、マイクロプロジェクションを被覆するために使用される製剤組成物を意味する。記載の実施形態のプロセスおよび使用の理解を助けるための例として、マイクロプロジェクションアレイは、典型的にはバッキング材料に固着されたかつPTHrP類似体([Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含む)を含有する製剤(たとえば水性製剤)により規定の重量基準濃度で被覆された、少なくとも1つの、ただし、通常は複数のマイクロプロジェクションを含むが、これに限定されるものではない。被覆製剤は、マイクロプロジェクション上を薬剤で被覆するのに有用なように設計され、次いで、被覆されたマイクロプロジェクションは、多くの場合、最終組成物中の成分の割合に影響を及ぼすと思われるさらなる処理(たとえば乾燥)条件および貯蔵条件に付されるので、被覆製剤中の重量パーセントは、典型的には、使用される薬剤送達デバイス中の重量パーセントではない。マイクロプロジェクションまたはマイクロニードルのアレイを可撓性バッキング材料に固着した場合、そのアレイは、マイクロプロジェクションパッチアレイまたはマイクロニードルパッチアレイまたは単にマイクロニードルパッチとして参照されることもある。マイクロニードルパッチは、パッチのプロジェクションまたはニードルから薬剤を放出させつつ、所定の位置への停留を促進するために接着材料を含有しうる。
本発明の一実施形態では、1つ以上のマイクロプロジェクションまたはマイクロプロジェクションアレイを被覆するのに有用な製剤は、少なくとも5重量%の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含む水性製剤である。関連実施形態では、少なくとも10重量%の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含む、1つ以上のマイクロプロジェクションまたはマイクロプロジェクションアレイを被覆するのに有用な水性製剤が記載される。さらに他の実施形態では、少なくとも20重量%または少なくとも30重量%または少なくとも40重量%または少なくとも45重量%の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含む、1つ以上のマイクロプロジェクションまたはマイクロプロジェクションアレイを被覆するのに有用な水性製剤が記載される。本発明の特定の実施形態では、40重量%〜63重量%の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含む、1つ以上のマイクロプロジェクションまたはマイクロプロジェクションアレイを被覆するのに有用な水性製剤が記載される。本発明の特定の実施形態では、43重量%〜63重量%の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含む、1つ以上のマイクロプロジェクションまたはマイクロプロジェクションアレイを被覆するのに有用な水性製剤が記載される。
本発明のいくつかの実施形態では、5重量%〜15重量%の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含む、1つ以上のマイクロプロジェクションまたはマイクロプロジェクションアレイを被覆するのに有用な水性製剤が記載される。本発明の他の実施形態では、12.5重量%〜20重量%の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含む、1つ以上のマイクロプロジェクションまたはマイクロプロジェクションアレイを被覆するのに有用な水性製剤が記載される。本発明の他の実施形態では、15重量%〜60重量%の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含む、1つ以上のマイクロプロジェクションまたはマイクロプロジェクションアレイを被覆するのに有用な水性製剤が記載される。
本発明のいくつかの実施形態では、43重量%〜48重量%の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含む、1つ以上のマイクロプロジェクションまたはマイクロプロジェクションアレイを被覆するのに有用な水性製剤が記載される。本発明の他の実施形態では、46重量%〜52重量%の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含む、1つ以上のマイクロプロジェクションまたはマイクロプロジェクションアレイを被覆するのに有用な水性製剤が記載される。
本発明のいくつかの実施形態では、40重量%〜48重量%の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含む、1つ以上のマイクロプロジェクションまたはマイクロプロジェクションアレイを被覆するのに有用な水性製剤が記載される。本発明の他の実施形態では、40重量%〜46重量%の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含む、1つ以上のマイクロプロジェクションまたはマイクロプロジェクションアレイを被覆するのに有用な水性製剤が記載される。本発明の他の実施形態では、40重量%〜52重量%の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含む、1つ以上のマイクロプロジェクションまたはマイクロプロジェクションアレイを被覆するのに有用な水性製剤が記載される。
本発明のいくつかの実施形態では、50重量%〜62重量%の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含む、1つ以上のマイクロプロジェクションまたはマイクロプロジェクションアレイを被覆するのに有用な水性製剤が記載される。本発明の他の実施形態では、52重量%〜60重量%の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含む、1つ以上のマイクロプロジェクションまたはマイクロプロジェクションアレイを被覆するのに有用な水性製剤が記載される。本発明の他の実施形態では、54重量%〜58重量%の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含む、1つ以上のマイクロプロジェクションまたはマイクロプロジェクションアレイを被覆するのに有用な水性製剤が記載される。
本発明の他の実施形態では、54重量%の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHと46重量%のPBSとを含む、1つ以上のマイクロプロジェクションまたはマイクロプロジェクションアレイを被覆するのに有用な水性製剤が記載される。本発明のいくつかの実施形態では、58重量%の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHと42重量%のPBSとを含む、1つ以上のマイクロプロジェクションまたはマイクロプロジェクションアレイを被覆するのに有用な水性製剤が記載される。
本発明を説明する目的では、とくに明記されていないかぎり、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHなどのペプチドの重量パーセントは、規格化ペプチド含有量を意味し、種々の共賦形剤、対イオンなどの存在を除外することを認識すべきである。重量パーセントとは、考察される製剤の全重量に対するペプチド含有量のパーセント重量を意味する。したがって、たとえば、ペプチドを合成する場合、それは、水、共溶媒(たとえば酢酸)、対イオン、水などを含有しうる。バッチ間変動を調整するために、本発明との関連では、それは、純粋ペプチド含有量、すなわち、前記追加の共溶媒、対イオン、水、および他の非ペプチド成分を除いた含有量を意味することが好ましい。
本発明の特定の実施形態では、「マイクロプロジェクションアレイを被覆するのに好適」という用語は、製剤が、マイクロプロジェクションアレイを被覆するのに有用であることを意味する。これとの関連で有用という用語は、水性製剤が、哺乳動物、好ましくはヒトにおけるアレイの最終的使用に合致するようにアレイを被覆するのに有用であることを意味する。製剤は、アレイを製剤中に浸漬することにより浸漬塗布したり、アレイ上に製剤を刷毛塗りしたり、またはアレイ上に製剤のアリコートを適用したりするなどの当技術分野で公知の種々の技術を用いて、マイクロニードルまたはマイクロプロジェクションのアレイ上に被覆されうる。マイクロニードルアレイを被覆する例は、たとえば、米国特許出願公開第2008/0051699号明細書に見いだしうる。
記載の濃度範囲内のいずれかで[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含む水性製剤は、追加の賦形剤をさらに含みうる。追加の賦形剤は、たとえば、安定剤、緩衝剤、および/または両親媒性界面活性剤を含みうる。
いくつかの実施形態では、1種以上のサッカリドまたはポリサッカリドが、水性製剤中に賦形剤として含まれる。特定の実施形態では、ポリサッカリドのヒドロキシエチルセルロース(HEC)が、追加の賦形剤である。他の実施形態では、水性製剤は、スクロースを含む。
いくつかの実施形態では、緩衝生理食塩水溶液が、水性製剤中に含まれる。好適な緩衝生理食塩水溶液としては、リン酸緩衝生理食塩水(PBS)、トリス緩衝生理食塩水(TBS)、生理食塩水−酢酸ナトリウム緩衝液(SSA)、および生理食塩水−クエン酸ナトリウム緩衝液(SSC)が挙げられる。一実施形態では、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含む水性製剤は、リン酸緩衝生理食塩水(PBS緩衝液)をさらに含みうる。この実施形態の一態様では、水性製剤で使用されるPBS緩衝液は、6.6〜8.2のpHを有する。この実施形態の他の態様では、水性製剤で使用されるPBSは、6.8〜8または7.0〜7.8または7.2〜7.6または約7.4または7.4のpHを有する。この実施形態のさらに他の態様では、PBS緩衝液は、0.5×〜10×緩衝液濃度、0.5×〜5×緩衝液濃度、または1×緩衝液濃度である。特定の実施形態では、1つ以上のマイクロプロジェクションまたはマイクロプロジェクションアレイを被覆するのに有用な水性製剤は、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHと唯一の賦形剤としてPBSとを含む。この実施形態の特定の態様では、PBSは、1×緩衝液濃度を有する。より特定的な実施形態では、1つ以上のマイクロプロジェクションまたはマイクロプロジェクションアレイを被覆するのに有用な水性製剤は、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHと唯一の賦形剤として1×PBSとを含み、このペプチドは、約50重量%〜62重量%たとえば52重量%〜60重量%たとえば54重量%〜58重量%で存在する。他の特定の実施形態では、1つ以上のマイクロプロジェクションまたはマイクロプロジェクションアレイを被覆するのに有用な水性製剤は、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHと唯一の賦形剤として1×PBSとを含み、このペプチドは約58重量%で存在し、かつPBSは約42重量%で存在する。
本発明の特定の実施形態では、マイクロニードル被覆製剤は、その最終pHにより特徴付け可能である。当業者であればわかるであろうが、最終被覆製剤のpHは、とくに、ペプチドが高濃縮されている場合および/またはpHに影響を及ぼす有意量の他の共溶質たとえば酢酸を含有する場合、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHなどのペプチドを共製剤化するために使用される緩衝液のpHと異なりうる。特定的には、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHなどのペプチドの被覆製剤は、含まれる緩衝液、たとえば、含まれるPBS緩衝液のpHよりも低いpH値を有しうる。たとえば、本発明に係る被覆製剤のいくつかの実施形態は、3〜8または3〜7または3.5〜6.5または4〜6または4.5〜5.5の範囲内にあるpHを有しうる。
いくつかの実施形態では、1つ以上の薬剤被覆マイクロプロジェクションまたは薬剤被覆マイクロプロジェクションアレイの作製に好適な水性製剤溶液の調製に使用される[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHは、水性被覆製剤中に酢酸イオンおよび/または酢酸として存在する3重量%〜20重量%のアセテートをさらに含有しうる。他の実施形態では、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHは、水性製剤で使用される酢酸イオンおよび/または酢酸として存在する3重量%〜15重量%のアセテートを含有しうる。特定の実施形態では、1つ以上の薬剤被覆マイクロプロジェクションまたは薬剤被覆マイクロプロジェクションアレイの作製に好適な水性製剤溶液の調製に使用される[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHは、水性製剤中に酢酸イオンおよび/または酢酸として存在する4重量%〜10重量%のアセテートを含有しうる。
特定の実施形態では、1つ以上の薬剤被覆マイクロプロジェクションまたは薬剤被覆マイクロプロジェクションアレイの作製に好適な水性製剤溶液の調製に使用される[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHは、水性製剤中にトリフルオロ酢酸イオンおよび/またはトリフルオロ酢酸として存在する1重量%〜15重量%のトリフルオロ酢酸を含有しうる。他の実施形態では、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHは、水性製剤中にトリフルオロ酢酸イオンおよび/またはトリフルオロ酢酸として存在する1重量%〜10重量%のトリフルオロ酢酸をさらに含有しうる。
特定の実施形態では、1つ以上の薬剤被覆マイクロプロジェクションまたは薬剤被覆マイクロプロジェクションアレイの作製に好適な水性製剤溶液の調製に使用される[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHは、水性製剤中に1重量%〜15重量%のヒスチジンをさらに含有しうる。他の実施形態では、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHは、水性製剤中に1重量%〜10重量%のヒスチジンをさらに含有しうる。他の実施形態では、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHは、水性製剤中に1重量%〜7重量%のヒスチジンをさらに含有しうる。特定の実施形態では、1つ以上の薬剤被覆マイクロプロジェクションまたは薬剤被覆マイクロプロジェクションアレイの作製に好適な水性製剤は、3%のヒスチジンまたは約3%のヒスチジンをさらに含有しうる。いくつかの実施形態では、1つ以上の薬剤被覆マイクロプロジェクションまたは薬剤被覆マイクロプロジェクションアレイの作製に好適な水性製剤は、5%のヒスチジンまたは約5%のヒスチジンをさらに含有しうる。いくつかの実施形態では、1つ以上の薬剤被覆マイクロプロジェクションまたは薬剤被覆マイクロプロジェクションアレイの作製に好適な水性製剤は、10%のヒスチジンまたは約10%のヒスチジンをさらに含有しうる。
特定の実施形態では、1つ以上の薬剤被覆マイクロプロジェクションまたは薬剤被覆マイクロプロジェクションアレイの作製に好適な水性製剤溶液の調製に使用される[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHは、水性製剤中に1重量%〜15重量%の塩化カリウムをさらに含有しうる。他の実施形態では、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHは、水性製剤中に2重量%〜10重量%の塩化カリウムをさらに含有しうる。いくつかの実施形態では、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHは、水性製剤中に9重量%の塩化カリウムをさらに含有しうる。特定の実施形態では、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHは、水性製剤中に約9重量%の塩化カリウムをさらに含有しうる。特定の実施形態では、1つ以上の薬剤被覆マイクロプロジェクションまたは薬剤被覆マイクロプロジェクションアレイの作製に好適な水性製剤溶液の調製に使用される[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHは、水性製剤中に1重量%〜15重量%のアルギニンをさらに含有しうる。他の実施形態では、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHは、水性製剤中に1重量%〜7重量%のアルギニンをさらに含有しうる。特定の実施形態では、1つ以上の薬剤被覆マイクロプロジェクションまたは薬剤被覆マイクロプロジェクションアレイの作製に好適な水性製剤は、3%のアルギニンまたは約3%のアルギニンをさらに含有しうる。いくつかの実施形態では、1つ以上の薬剤被覆マイクロプロジェクションまたは薬剤被覆マイクロプロジェクションアレイの作製に好適な水性製剤は、5%のアルギニンまたは約5%のアルギニンをさらに含有しうる。
本発明のいくつかの実施形態では、マイクロプロジェクションを被覆するのに好適な[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含む水性製剤の粘度は、室温および高剪断速度で500センチポアズ〜10,000センチポアズである。本発明の追加の実施形態では、マイクロプロジェクションを被覆するのに好適な[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含有する製剤の粘度は、室温および高剪断速度で500センチポアズ〜750センチポアズである。本発明のさらに追加の実施形態では、マイクロプロジェクションを被覆するのに好適な[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含有する製剤の粘度は、室温および高剪断速度で500センチポアズ〜1000センチポアズである。本発明のいくつかの実施形態では、マイクロプロジェクションを被覆するための[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHの水性製剤の粘度は、室温および高剪断速度で1000センチポアズ〜2000センチポアズである。本発明のいくつかの実施形態では、マイクロプロジェクションを被覆するための[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHの水性製剤の粘度は、室温および高剪断速度で1000センチポアズ〜10,000センチポアズである。
本明細書で用いられる場合、「室温」とは、20℃〜25℃(両端の値を含む)の範囲内の温度を意味する。いくつかの態様では、温度は、23℃または25℃である。本明細書で用いられる場合、「高剪断速度」とは、100s−1以上の剪断速度を意味する。いくつかの実施形態では、剪断速度は、100s−1または128s−1である。
本発明のいくつかの実施形態では、マイクロプロジェクションを被覆するのに好適な[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含む水性製剤の粘度は、23℃および128s−1の剪断速度で測定したときに500センチポアズ超である。本発明のいくつかの実施形態では、マイクロプロジェクションを被覆するのに好適な[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含有する製剤の粘度は、23℃および128s−1の剪断速度で600センチポアズ超である。本発明の特定の実施形態では、マイクロプロジェクションを被覆するのに好適な[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含有する製剤の粘度は、23℃および128s−1の剪断速度で700センチポアズ超である。本発明の特定の実施形態では、マイクロプロジェクションを被覆するのに好適な[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含有する製剤の粘度は、23℃および128s−1の剪断速度で800センチポアズ超である。本発明の特定の実施形態では、マイクロプロジェクションを被覆するのに好適な[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含有する製剤の粘度は、23℃および128s−1の剪断速度で1000センチポアズ超である。本発明のさらに追加の実施形態では、マイクロプロジェクションを被覆するのに好適な[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含有する製剤の粘度は、23℃および128s−1の剪断速度で1250センチポアズ超である。本発明の特定の実施形態では、マイクロプロジェクションを被覆するのに好適な[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含有する製剤の粘度は、23℃および128s−1の剪断速度で1500超である。本発明の特定の実施形態では、マイクロプロジェクションを被覆するのに好適な[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含有する製剤の粘度は、23℃および128s−1の剪断速度で2500超である。本発明の特定の実施形態では、マイクロプロジェクションを被覆するのに好適な[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含有する製剤の粘度は、23℃および128s−1の剪断速度で3500超である。本発明の特定の実施形態では、マイクロプロジェクションを被覆するのに好適な[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含有する製剤の粘度は、23℃および128s−1の剪断速度で4500超である。本発明の特定の実施形態では、マイクロプロジェクションを被覆するのに好適な[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含有する製剤の粘度は、23℃および128s−1の剪断速度で5500超である。本発明のさらに追加の実施形態では、マイクロプロジェクションを被覆するのに好適な[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含有する製剤の粘度は、23℃および128s−1の剪断速度で500センチポアズ〜750センチポアズである。本発明のさらに追加の実施形態では、マイクロプロジェクションを被覆するのに好適な[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含有する製剤の粘度は、23℃および128s−1の剪断速度で500センチポアズ〜1000センチポアズである。本発明のいくつかの実施形態では、マイクロプロジェクションを被覆するための[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHの水性製剤の粘度は、23℃および128s−1の剪断速度で1000センチポアズ〜2000センチポアズである。本発明のいくつかの実施形態では、マイクロプロジェクションを被覆するための[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHの水性製剤の粘度は、23℃および128s−1の剪断速度で1000センチポアズ〜10,000センチポアズである。
本発明のいくつかの実施形態では、マイクロプロジェクションを被覆するのに好適な[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含む水性製剤の粘度は、25℃および100s−1の剪断速度で測定したときに500センチポアズ超である。本発明のいくつかの実施形態では、マイクロプロジェクションを被覆するのに好適な[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含有する製剤の粘度は、25℃および100s−1の剪断速度で600センチポアズ超である。本発明の特定の実施形態では、マイクロプロジェクションを被覆するのに好適な[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含有する製剤の粘度は、25℃および100s−1の剪断速度で700センチポアズ超である。本発明の特定の実施形態では、マイクロプロジェクションを被覆するのに好適な[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含有する製剤の粘度は、25℃および100s−1の剪断速度で800センチポアズ超である。本発明の特定の実施形態では、マイクロプロジェクションを被覆するのに好適な[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含有する製剤の粘度は、25℃および100s−1の剪断速度で1000センチポアズ超である。本発明のさらに追加の実施形態では、マイクロプロジェクションを被覆するのに好適な[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含有する製剤の粘度は、25℃および100s−1の剪断速度で1250センチポアズ超である。本発明の特定の実施形態では、マイクロプロジェクションを被覆するのに好適な[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含有する製剤の粘度は、25℃および100s−1の剪断速度で1500超である。本発明の特定の実施形態では、マイクロプロジェクションを被覆するのに好適な[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含有する製剤の粘度は、25℃および100s−1の剪断速度で2500超である。本発明の特定の実施形態では、マイクロプロジェクションを被覆するのに好適な[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含有する製剤の粘度は、25℃および100s−1の剪断速度で3500超である。本発明の特定の実施形態では、マイクロプロジェクションを被覆するのに好適な[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含有する製剤の粘度は、25℃および100s−1の剪断速度で4500超である。本発明の特定の実施形態では、マイクロプロジェクションを被覆するのに好適な[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含有する製剤の粘度は、25℃および100s−1の剪断速度で5500超である。本発明のさらに追加の実施形態では、マイクロプロジェクションを被覆するのに好適な[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含有する製剤の粘度は、25℃および100s−1の剪断速度で500センチポアズ〜750センチポアズである。本発明のさらに追加の実施形態では、マイクロプロジェクションを被覆するのに好適な[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含有する製剤の粘度は、25℃および100s−1の剪断速度で500センチポアズ〜1000センチポアズである。本発明のいくつかの実施形態では、マイクロプロジェクションを被覆するための[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHの水性製剤の粘度は、25℃および100s−1の剪断速度で1000センチポアズ〜2000センチポアズである。本発明のいくつかの実施形態では、マイクロプロジェクションを被覆するための[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHの水性製剤の粘度は、25℃および100s−1の剪断速度で2000センチポアズ〜3000センチポアズである。本発明のいくつかの実施形態では、マイクロプロジェクションを被覆するための[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHの水性製剤の粘度は、25℃および100s−1の剪断速度で1000センチポアズ〜3000センチポアズである。本発明のいくつかの実施形態では、マイクロプロジェクションを被覆するための[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHの水性製剤の粘度は、25℃および100s−1の剪断速度で2000センチポアズ〜2500センチポアズである。本発明のいくつかの実施形態では、マイクロプロジェクションを被覆するための[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHの水性製剤の粘度は、25℃および100s−1の剪断速度で1000センチポアズ〜10,000センチポアズである。
剪断粘度は、剪断応力により変形される流体の抵抗の測定値である。レオメーター、たとえば、TA Instruments(New Castle,DE)製のレオメーターをはじめとする種々の機器を粘度試験に使用することが可能である。
いくつかの態様では、本明細書に記載の発明は、複数のマイクロプロジェクションを含むマイクロプロジェクションアレイを含む薬剤送達デバイスに関し、前記マイクロプロジェクションの1つ以上は、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHで被覆される。本発明の特定の実施形態では、マイクロプロジェクションは、100ミクロン超ただし1,000ミクロン未満の長さである。本発明の特定の実施形態では、マイクロプロジェクションは、250ミクロン超ただし750ミクロン未満の長さである。本発明のいくつかの実施形態では、マイクロプロジェクションは、400〜600ミクロンの長さである。特定の実施形態では、マイクロプロジェクションは、約500ミクロンの長さである。いくつかの実施形態では、マイクロプロジェクションは、500ミクロンの長さである。
本発明のいくつかの実施形態では、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションは、マイクロニードルである。本発明の目的では、マイクロニードルという用語は、底部と先端部とを有し、前記先端部が前記底部よりも短い直径、幅、外周、または円周を有するマイクロプロジェクションを意味する。本発明の一実施形態では、マイクロニードルは、底部から先端部までマイクロニードルが長さ全体にわたり比較的一定した狭小化を反映することを意味するテーパー状設計を有する。本発明の特定の態様では、マイクロニードルは、前記マイクロニードルの他のいずれの位置と比較しても、底部で最大の直径、幅、外周、または円周を有する。本発明の特定の実施形態では、マイクロニードルの底部の幅とマイクロニードルの先端部の幅との比は、2超である。本発明の関連実施形態では、マイクロニードルの底部の直径、幅、外周、または円周とマイクロニードルの先端部の直径、幅、外周、または円周との比は、4超である。本発明の関連実施形態では、マイクロニードルの底部の直径、幅、外周、または円周とマイクロニードルの先端部の直径、幅、外周、または円周との比は、6超である。いくつかの実施形態では、ニードルは、その軸を中心として略円形の外周を有し、底部が先端部よりも広い。特定の実施形態では、マイクロニードルは、頂部に向ってテーパー状に縮小する略長方形の底部を有する角錐形状であり、前記頂部が略長方形である。特定の実施形態では、マイクロニードルは、頂部に向ってテーパー状に縮小する正方形の底部を有する角錐形状であり、頂部が略正方形である。特定の実施形態では、マイクロニードルは、長方形または正方形の底部を有する角錐形状であり、頂部が長方形としても正方形としても容易に特徴付けられない形状である。
本発明のいくつかの実施形態では、マイクロプロジェクションアレイは、バッキングシートまたはバッキング部材を含み、前記バッキングシートまたはバッキング部材に複数のマイクロプロジェクションが固着される。本発明の特定の実施形態では、前記マイクロプロジェクションの垂直軸は、バッキングシートまたはバッキング部材から少なくとも45度の角度で延在する。特定の実施形態では、前記マイクロプロジェクションは、バッキングシートまたはバッキング部材から少なくとも60度の角度で延在する。いくつかの実施形態では、マイクロプロジェクションは、前記シートまたは部材に垂直である。特定の実施形態では、本発明に係るマイクロプロジェクションアレイは、バッキングシートまたはバッキング部材と同一の材料から作製された複数のマイクロプロジェクションを含む。特定の実施形態では、本発明に係るマイクロニードルアレイは、バッキングシートまたはバッキング部材と同一の材料から作製された複数のマイクロニードルを含む。いくつかの実施形態では、本発明に係るマイクロプロジェクションアレイは、バッキングシートまたはバッキング部材と一体化された複数のマイクロプロジェクションを含む。いくつかの態様では、本発明に係るマイクロプロジェクションアレイは、射出成形プロセスにより作製された複数のマイクロプロジェクションを含む。特定の実施形態では、本発明に係るマイクロプロジェクションアレイは、バッキングシートまたはバッキング部材と同一の材料から作製された複数のマイクロプロジェクションを含み、前記マイクロプロジェクションアレイは、成形プロセスにより作製される。特定の実施形態では、本発明に係るマイクロニードルアレイは、バッキングシートまたはバッキング部材と同一の材料から作製された複数のマイクロニードルを含み、前記マイクロプロジェクションアレイは、射出成形プロセスにより作製される。
本発明の特定の実施形態では、マイクロプロジェクションおよび/またはマイクロニードルは、炭素含有ポリマーから作製され、前記マイクロプロジェクションおよび/またはマイクロニードルは、それらの曲げ弾性率に従って規定されうる。いくつかの実施形態では、本発明は、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHで被覆されたマイクロプロジェクションおよび/またはマイクロニードルを含むアレイを包含し、前記マイクロプロジェクションおよび/またはマイクロニードルは、1,000MPa(ISO178)超の曲げ弾性率を有する炭素含有ポリマーから作製される。特定の実施形態では、本発明は、2,000MPa(ISO178)超の曲げ弾性率を有する炭素含有ポリマーから作製されたマイクロプロジェクションおよび/またはマイクロニードルを含むアレイを包含する。さらに他の実施形態では、本発明は、3,000MPa(ISO178)超の曲げ弾性率を有する炭素含有ポリマーから作製されたマイクロプロジェクションおよび/またはマイクロニードルを含むアレイを包含する。さらに他の実施形態では、本発明は、3,000MPa(ISO178)〜15,000MPa(ISO178)の曲げ弾性率を有する炭素含有ポリマーから作製されたマイクロプロジェクションおよび/またはマイクロニードルを含むアレイを包含する。いくつかの実施形態では、本発明は、5,000MPa(ISO178)〜12,000MPa(ISO178)の曲げ弾性率を有する炭素含有ポリマーから作製されたマイクロプロジェクションおよび/またはマイクロニードルを含むアレイを包含する。いくつかの実施形態では、本発明は、8,000MPa(ISO178)〜12,000MPa(ISO178)の曲げ弾性率を有する炭素含有ポリマーから作製されたマイクロプロジェクションおよび/またはマイクロニードルを含むアレイを包含する。いくつかの実施形態では、本発明は、9,000MPa(ISO178)〜10,000MPa(ISO178)の曲げ弾性率を有する炭素含有ポリマーから作製されたマイクロプロジェクションおよび/またはマイクロニードルを含むアレイを包含する。
本明細書で用いられる場合、「ISO178」とは、プラスチックの曲げ性を決定するためのISO試験規格を意味する。
本発明の一実施形態は、複数のマイクロニードルを含むマイクロプロジェクションアレイを包含し、前記マイクロニードルの1つ以上は、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHで被覆され、前記マイクロプロジェクションアレイは、20〜1,000ニードル/cmのニードル密度を有する。本発明の特定の実施形態では、複数のマイクロニードル(前記マイクロニードルの1つ以上は[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHで被覆される)を含むマイクロプロジェクションアレイは、100〜500ニードル/cmのニードル密度を有する。
本発明のいくつかの実施形態では、有効量の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHの真皮内送達に好適な[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションアレイは、50〜600マイクロプロジェクションを含有する。本発明の特定の実施形態では、有効量の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHの真皮内送達に好適な[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションアレイは、100〜500マイクロプロジェクションを含有して記載される。特定の実施形態では、本発明は、250〜400マイクロプロジェクションを含有する、有効量の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHの真皮内送達に好適な[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションアレイを包含する。いくつかの実施形態では、本発明は、有効量の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHの真皮内送達に好適であるかつ300〜375マイクロプロジェクションを含有する[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションアレイを包含する。特定の実施形態では、本発明は、有効量の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHの真皮内送達に好適であるかつ約366マイクロプロジェクションを含有する[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションアレイを包含する。本発明のいくつかの実施形態では、有効量の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHの真皮内送達に好適であるかつ366マイクロプロジェクションを含有する[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションアレイが記載される。特定の実施形態では、本発明は、有効量の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHの真皮内送達に好適であるかつ約316マイクロプロジェクションを含有する[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションアレイを包含する。特定の実施形態では、本発明は、有効量の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHの真皮内送達に好適であるかつ約320マイクロプロジェクションを含有する[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションアレイを包含する。いくつかの実施形態では、マイクロプロジェクションはマイクロニードルである。
本発明のいくつかの実施形態では、「被覆」という用語は、マイクロプロジェクションアレイのマイクロプロジェクションまたはマイクロニードルの1つ以上が前記マイクロプロジェクションまたはマイクロニードルの表面の少なくとも一部分上に[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含むことを意味する。いくつかの実施形態では、マイクロプロジェクションまたはマイクロニードルの全表面領域の1%超かつ50%未満は、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含む水性製剤により被覆される。特定の実施形態では、マイクロプロジェクションまたはマイクロニードルの全表面領域の2%超かつ40%未満は、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含む水性製剤により被覆される。特定の実施形態では、マイクロプロジェクションまたはマイクロニードルの全表面領域の5%超かつ35%未満は、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含む水性製剤により被覆される。特定の実施形態では、マイクロプロジェクションまたはマイクロニードルの全表面領域の30%超かつ50%未満は、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含む水性製剤により被覆される。特定の実施形態では、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含む水性製剤は、マイクロプロジェクションまたはマイクロニードルの頂部の約30%〜約50%を被覆する(本明細書で用いられる場合、「頂部」とは、皮膚に接触するであろうマイクロプロジェクションまたはマイクロニードルの端部を意味する)。この記述との関連では、マイクロプロジェクションまたはマイクロニードルの全表面領域という用語は、マイクロプロジェクションまたはマイクロニードルアレイ上に存在するマイクロプロジェクションまたはマイクロニードルのすべてのマイクロプロジェクションまたはマイクロニードルの表面領域を意味し、前記アレイは、複数のマイクロプロジェクションまたはマイクロニードルを含む。本発明の特定の実施形態では、前記被覆マイクロプロジェクションまたは被覆マイクロニードルは、前記マイクロプロジェクションまたはマイクロニードルを含むアレイを、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含む水性製剤中に浸漬してから、前記アレイを取り出してアレイを乾燥させることにより、作製される。いくつかの実施形態では、前記アレイに加速乾燥条件が適用される。特定の実施形態では、前記加速乾燥条件は、循環空気流、乾燥剤、真空、および/または熱の提供の1つ以上を含む。
いくつかの実施形態では、本発明は、複数の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションを含むマイクロプロジェクションアレイを包含し、前記マイクロプロジェクションアレイは、少なくとも63.75μgの[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含む。いくつかの実施形態では、本発明は、複数の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションを含むマイクロプロジェクションアレイを記述し、前記マイクロプロジェクションアレイは、63.75〜86.25μgの[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含む。いくつかの実施形態では、本発明は、複数の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションを含むマイクロプロジェクションアレイを記述し、前記マイクロプロジェクションアレイは、約75μgの[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含む。特定の実施形態では、本発明は、複数の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションを含むマイクロプロジェクションアレイを記述し、前記マイクロプロジェクションアレイは、75μgの[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含む。いくつかの実施形態では、前記マイクロプロジェクションアレイはマイクロニードルアレイである。
特定の態様では、本発明は、複数の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションを含むマイクロプロジェクションアレイを包含し、前記マイクロプロジェクションアレイは、少なくとも85μgの[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含む。いくつかの実施形態では、本発明は、複数の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションを含むアレイを記述し、前記マイクロプロジェクションアレイは、85μg〜115μgの[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含む。いくつかの実施形態では、本発明は、複数の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションを含むマイクロプロジェクションアレイを記述し、前記アレイは、約100μgの[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含む。特定の実施形態では、本発明は、複数の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションを含むマイクロプロジェクションアレイを記述し、前記マイクロプロジェクションアレイは、100μgの[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含む。いくつかの実施形態では、前記マイクロプロジェクションアレイはマイクロニードルアレイである。特定の態様では、本発明は、複数の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションを含むマイクロプロジェクションアレイを包含し、前記アレイは、少なくとも106.25μgの[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含む。いくつかの実施形態では、本発明は、複数の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションを含むマイクロプロジェクションアレイを記述し、前記マイクロプロジェクションアレイは、106.25μg〜143.75μgの[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含む。いくつかの実施形態では、本発明は、複数の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションを含むマイクロプロジェクションアレイを記述し、前記マイクロプロジェクションアレイは、約125μgの[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含む。特定の実施形態では、本発明は、複数の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションを含むマイクロプロジェクションアレイを記述し、前記アレイは、125μgの[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含む。いくつかの実施形態では、前記マイクロプロジェクションアレイはマイクロニードルアレイである。
いくつかの実施形態では、本発明は、複数の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションを含むマイクロプロジェクションアレイを記述し、前記マイクロプロジェクションアレイは、少なくとも127.5μgの[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含む。いくつかの実施形態では、本発明は、複数の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションを含むマイクロプロジェクションアレイを記述し、前記マイクロプロジェクションアレイは、127.5μg〜172.5μgの[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含む。いくつかの実施形態では、本発明は、複数の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションを含むマイクロプロジェクションアレイを記述し、前記マイクロプロジェクションアレイは、約150μgの[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含む。特定の実施形態では、本発明は、複数の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションを含むマイクロプロジェクションアレイを記述し、前記マイクロプロジェクションアレイは、150μgの[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含む。いくつかの実施形態では、前記マイクロプロジェクションアレイはマイクロニードルアレイである。
いくつかの実施形態では、本発明は、複数の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションを含むマイクロプロジェクションアレイを記述し、前記マイクロプロジェクションアレイは、少なくとも170μgの[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含む。いくつかの実施形態では、本発明は、複数の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションを含むマイクロプロジェクションアレイを記述し、前記マイクロプロジェクションアレイは、170μg〜230μgの[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含む。いくつかの実施形態では、本発明は、複数の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションを含むマイクロプロジェクションアレイを記述し、前記マイクロプロジェクションアレイは、約200μgの[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含む。特定の実施形態では、本発明は、複数の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションを含むマイクロプロジェクションアレイを記述し、前記マイクロプロジェクションアレイは、200μgの[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含む。いくつかの実施形態では、前記マイクロプロジェクションアレイはマイクロニードルアレイである。
これらの実施形態のいくつかの態様では、20μgの[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含むマイクロプロジェクションアレイを作製するために、5〜15%の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含む水性製剤が使用される。これらの実施形態の他の態様では、40μgの[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含むマイクロプロジェクションアレイを作製するために、12.5〜20%の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含む水性製剤が使用される。これらの実施形態のいくつかの態様では、80〜450μgの[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含むマイクロプロジェクションアレイを作製するために、15〜60%の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHを含む水性製剤が使用される。
いくつかの実施形態では、本発明は、1つ以上の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションを含むマイクロプロジェクションアレイによる毎日1回未満の投与を含む、処置の必要な被験体における骨粗鬆症の治療方法を包含し、前記投与は、皮膚中への1つ以上の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションの進入を引き起こすのに十分な力を用いて、前記[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションの1つ以上を被験体の皮膚に接触させることを含む。たとえば、骨への同化作用は、2日に1回の適用、3日に1回の適用、さらには毎週1回の適用により達成可能であると考えられる。
いくつかの実施形態では、本発明は、1つ以上の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションを含むマイクロプロジェクションアレイによる毎日1回の投与を含む、処置の必要な被験体における骨粗鬆症の治療方法を包含し、前記投与は、皮膚中への1つ以上の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションの進入を引き起こすのに十分な力を用いて、前記[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションの1つ以上を被験体の皮膚に接触させることを含む。特定の実施形態では、アレイは、10分間超かつ1時間未満の時間にわたり1つ以上のマイクロプロジェクションを被験体の皮膚内に埋め込んだ状態で所定の位置に残存させる。いくつかの実施形態では、アレイは、10分間〜30分間の時間にわたり1つ以上のマイクロプロジェクションを被験体の皮膚内に埋め込んだ状態で所定の位置に残存させる。特定の実施形態では、アレイは、約15分間の時間にわたり1つ以上のマイクロプロジェクションを被験体の皮膚内に埋め込んだ状態で所定の位置に残存させる。特定の実施形態では、アレイは、15分間の時間にわたり1つ以上のマイクロプロジェクションを被験体の皮膚内に埋め込んだ状態で所定の位置に残存させる。いくつかの実施形態では、前記マイクロプロジェクションアレイはマイクロニードルアレイである。
特定の実施形態では、本発明は、1つ以上の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションを含むマイクロプロジェクションアレイによる毎日1回の投与を含む、処置の必要な被験体における骨粗鬆症の治療方法を包含し、前記投与は、皮膚中への前記1つ以上の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションの進入を引き起こすのに十分な力を用いて、前記[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションの1つ以上を被験体の皮膚に接触させることを含む。特定の実施形態では、アレイは、3秒間〜10分間の時間にわたり1つ以上のマイクロプロジェクションを被験体の皮膚内に埋め込んだ状態で所定の位置に残存させる。特定の実施形態では、マイクロプロジェクションアレイは、3秒間〜5分間の時間にわたり1つ以上のマイクロプロジェクションを被験体の皮膚内に埋め込んだ状態で所定の位置に残存させる。特定の実施形態では、マイクロプロジェクションアレイは、5秒間〜3分間の時間にわたり1つ以上のマイクロプロジェクションを被験体の皮膚内に埋め込んだ状態で所定の位置に残存させる。特定の実施形態では、マイクロプロジェクションアレイは、5秒間〜1分間の時間にわたり1つ以上のマイクロプロジェクションを被験体の皮膚内に埋め込んだ状態で所定の位置に残存させる。いくつかの実施形態では、マイクロプロジェクションアレイは、5秒間〜30秒間の時間にわたり1つ以上のマイクロプロジェクションを被験体の皮膚内に埋め込んだ状態で所定の位置に残存させる。特定の好ましい実施形態では、マイクロプロジェクションアレイは、約15分間の時間にわたり1つ以上のマイクロプロジェクションを被験体の皮膚内に埋め込んだ状態で所定の位置に残存させる。いくつかの好ましい実施形態では、マイクロプロジェクションアレイは、約5分間の時間にわたり1つ以上のマイクロプロジェクションを被験体の皮膚内に埋め込んだ状態で所定の位置に残存させる。他の好ましい実施形態では、マイクロプロジェクションアレイは、約1分間の時間にわたり1つ以上のマイクロプロジェクションを被験体の皮膚内に埋め込んだ状態で所定の位置に残存させる。いくつかの実施形態では、マイクロプロジェクションアレイは、約30秒間の時間にわたり1つ以上のマイクロプロジェクションを被験体の皮膚内に埋め込んだ状態で所定の位置に残存させる。特定の実施形態では、マイクロプロジェクションアレイは、約15秒間の時間にわたり1つ以上のマイクロプロジェクションを被験体の皮膚内に埋め込んだ状態で所定の位置に残存させる。特定の実施形態では、マイクロプロジェクションアレイは、約10秒間の時間にわたり1つ以上のマイクロプロジェクションを被験体の皮膚内に埋め込んだ状態で所定の位置に残存させる。特定の実施形態では、マイクロプロジェクションアレイは、約5秒間の時間にわたり1つ以上のマイクロプロジェクションを被験体の皮膚内に埋め込んだ状態で所定の位置に残存させる。特定の実施形態では、マイクロプロジェクションアレイは、5、10、または15秒間、30秒間、1分間、5分間、10分間、15分間、または30分間の時間にわたり前記マイクロプロジェクションを被験体の皮膚内に埋め込んだ状態で所定の位置に残存させる。いくつかの実施形態では、マイクロプロジェクションアレイは、被験体の皮膚上のその滞留時間の持続時間にわたり所定の位置に固定される。特定の実施形態では、マイクロプロジェクションアレイは、接着材料が被験体の皮膚およびマイクロプロジェクションアレイに接着することにより、マイクロプロジェクションアレイが前記被験体の皮膚上をその滞留時間中に実質的に移動するであろう可能性を低減するように、マイクロプロジェクションアレイ上の接着材料の存在により所定の位置に固定される。いくつかの実施形態では、前記マイクロプロジェクションアレイはマイクロニードルアレイである。
いくつかの実施形態では、マイクロプロジェクションアレイによる[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHの投与は、前記マイクロプロジェクションの1つ以上を少なくとも50マイクロメートルの深さまで被験体の皮膚に進入させるのに十分な力で適用される。いくつかの実施形態では、マイクロプロジェクションアレイによる[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHの投与は、前記マイクロプロジェクションの1つ以上を少なくとも100マイクロメートルの深さまで被験体の皮膚に進入させるのに十分な力で適用される。いくつかの実施形態では、マイクロプロジェクションアレイによる[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHの投与は、前記マイクロプロジェクションの1つ以上を少なくとも200マイクロメートルの深さまで被験体の皮膚に進入させるのに十分な力で適用される。
特定の実施形態では、アレイに加えられる力は、手動で加えられ、前記アレイは、薬剤の投与を受ける者であってもなくてもよい投与者の手に保持されて、投与部位に適用される。いくつかの実施形態では、アレイに加えられる力は、手動でアプリケーターに加えられ、前記アプリケーターは、アレイに固着される。特定の実施形態では、前記アプリケーターは、一定の力を蓄積可能であり、かつ前記力は、本発明の原理に従って薬剤を投与するのに十分なエネルギーでアレイに放出される。いくつかの実施形態では、マイクロプロジェクションアレイは、バネ式アプリケーターの解除による力を用いて適用される。本発明に係る方法に従ってマイクロプロジェクションアレイにより投与するのに好適なアプリケーターは、当業者に公知である。たとえば、好適なアプリケーターは、米国特許出願公開第2009/0198189号明細書および同第2005/0096586号明細書(そのそれぞれの内容はすべて、参照により本明細書に組み込まれる)に記載されている。
特定の実施形態では、本明細書に記載の薬剤被覆マイクロプロジェクションアレイは、骨粗鬆症の治療に有用である。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の薬剤被覆マイクロプロジェクションアレイは、閉経後骨粗鬆症の治療に有用である。特定の実施形態では、本明細書に記載の薬剤被覆アレイは、男性または女性におけるグルココルチコイド誘発性骨粗鬆症の治療に有用である。特定の実施形態では、本明細書に記載の骨粗鬆症の治療方法は、骨折のリスクが高いとして特徴付けられる患者または患者集団に適用可能である。いくつかの実施形態では、前記患者または患者集団は、1つ以上の骨格部位で標準値よりも>1標準偏差だけ低い骨ミネラル密度を有するとして特徴付け可能である。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の骨粗鬆症の治療方法は、骨ミネラル密度が1つ以上の骨格部位で標準値よりも>2標準偏差だけ低いことにより特徴付けられる患者または患者集団に適用可能である。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の骨粗鬆症の治療方法は、骨ミネラル密度が1つ以上の骨格部位で標準値よりも>2.5標準偏差だけ低いことにより特徴付けられる患者または患者集団に適用可能である。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の骨粗鬆症の治療方法は、骨ミネラル密度が1つ以上の骨格部位で標準値よりも>3標準偏差だけ低いことにより特徴付けられる患者または患者集団に適用可能である。特定の実施形態では、本明細書に記載の骨粗鬆症の治療方法は、以前に1回以上の骨折を起こした患者に適用可能である。前記患者が以前に1回以上の骨折を起こした場合、平均値以下の骨ミネラル密度を呈する可能性もあり、たとえば、前記患者は、1つ以上の部位で、平均値よりも少なくとも1標準偏差だけ低い、または平均値よりも少なくとも2標準偏差だけ低い、または平均値よりも少なくとも2.5標準偏差だけ低い、または平均値よりも少なくとも3標準偏差だけ低い骨ミネラル密度を有する可能性がある。それに加えて、本明細書に記載の骨粗鬆症の治療方法は、骨折の潜在的リスクが増大した状態にあるいずれの患者にも適用可能であり、前記患者は、喫煙、アルコールの摂取、グルココルチコイドの使用、三環系抗鬱剤の使用などのリスクが増大した状態にあるとみなされる1つ以上の特徴を有していたり、転倒のリスクが増大していたり、喘息、慢性肝疾患、関節リウマチ、2型糖尿病、内分泌障害、骨折の家族歴、栄養不良、または栄養障害を有していたりする可能性がある。
いくつかの実施形態では、本発明は、処置の必要な被験体への複数の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションを含むマイクロプロジェクションアレイによる毎日1回の投与を含む骨粗鬆症の治療方法を包含し、前記投与は、マイクロプロジェクションアレイの前記マイクロプロジェクションの1つ以上を被験体の皮膚に進入させるのに十分な力で接触させることを含み、かつ前記マイクロプロジェクションは、75μgまたは約75μgの[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHで被覆される。
いくつかの実施形態では、本発明は、処置の必要な被験体への複数の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションを含むマイクロプロジェクションアレイによる毎日1回の投与を含む骨粗鬆症の治療方法を包含し、前記投与は、被験体の皮膚に進入させるのに十分な力でマイクロプロジェクションアレイの前記マイクロプロジェクションの1つ以上を接触させることを含み、かつ前記マイクロプロジェクションは、85μg〜115μgの[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHで被覆される。
いくつかの実施形態では、本発明は、処置の必要な被験体への複数の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションを含むマイクロプロジェクションアレイによる毎日1回の投与を含む骨粗鬆症の治療方法を包含し、前記投与は、被験体の皮膚に進入させるのに十分な力でマイクロプロジェクションアレイの前記マイクロプロジェクションの1つ以上を接触させることを含み、かつ前記マイクロプロジェクションは、100μgまたは約100μgの[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHで被覆される。
いくつかの実施形態では、本発明は、処置の必要な被験体への複数の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションを含むマイクロプロジェクションアレイによる毎日1回の投与を含む骨粗鬆症の治療方法を包含し、前記投与は、被験体の皮膚に進入させるのに十分な力でマイクロプロジェクションアレイの前記マイクロプロジェクションの1つ以上を接触させることを含み、かつ前記マイクロプロジェクションは、106.25μg〜143.75μgの[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHで被覆される。
いくつかの実施形態では、本発明は、処置の必要な被験体への複数の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションを含むマイクロプロジェクションアレイによる毎日1回の投与を含む骨粗鬆症の治療方法を包含し、前記投与は、被験体の皮膚に進入させるのに十分な力でマイクロプロジェクションアレイの前記マイクロプロジェクションの1つ以上を接触させることを含み、かつ前記マイクロプロジェクションは、125μgまたは約125μgの[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHで被覆される。
いくつかの実施形態では、本発明は、処置の必要な被験体への複数の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションを含むマイクロプロジェクションアレイによる毎日1回の投与を含む骨粗鬆症の治療方法を包含し、前記投与は、被験体の皮膚に進入させるのに十分な力でマイクロプロジェクションアレイの前記マイクロプロジェクションの1つ以上を接触させることを含み、かつ前記マイクロプロジェクションは、127.5μg〜172.5μgの[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHで被覆される。
いくつかの実施形態では、本発明は、処置の必要な被験体への複数の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションを含むマイクロプロジェクションアレイによる毎日1回の投与を含む骨粗鬆症の治療方法を包含し、前記投与は、被験体の皮膚に進入させるのに十分な力でマイクロプロジェクションアレイの前記マイクロプロジェクションの1つ以上を接触させることを含み、かつ前記マイクロプロジェクションは、150μgまたは約150μgの[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHで被覆される。
いくつかの実施形態では、本発明は、処置の必要な被験体への複数の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションを含むマイクロプロジェクションアレイによる毎日1回の投与を含む骨粗鬆症の治療方法を包含し、前記投与は、被験体の皮膚に進入させるのに十分な力でマイクロプロジェクションアレイの前記マイクロプロジェクションの1つ以上を接触させることを含み、かつ前記マイクロプロジェクションは、170μg〜230μgの[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHで被覆される。
いくつかの実施形態では、本発明は、処置の必要な被験体への複数の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションを含むマイクロプロジェクションアレイによる毎日1回の投与を含む骨粗鬆症の治療方法を包含し、前記投与は、被験体の皮膚に進入させるのに十分な力でマイクロプロジェクションアレイの前記マイクロプロジェクションの1つ以上を接触させることを含み、かつ前記マイクロプロジェクションは、200μgまたは約200μgの[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHで被覆される。
特定の治療分野では、本発明に係る薬剤被覆アレイは、脊椎骨折または非脊椎骨折(たとえば、股関節部骨折または大腿骨骨折)のいずれかを含む身体の1つ以上の骨の1つ以上の骨折または破損を患った人々における治癒過程を改善するのに有用である。そのような改善は、不快感の低減、可撓性および/または可動性および/または強度の増大などの骨折治癒の指標を含めて、骨折部位に関連する骨の骨折治癒速度および/または質の向上および/または患者の報告による症状転帰により実証される。骨折を患った人々は、付随的な低い骨ミネラル密度を患うこともあればそうでないこともありうるが、本発明に係る薬剤被覆アレイの使用により提供可能な骨形成速度の増大の恩恵を受けることが可能である。本発明の特定の実施形態では、骨粗鬆症を予防または治療のための本明細書に記載の投与量および投与スケジュールは、骨折を経験した人々における骨折治癒過程を改善するのに有用である。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される身体の1つ以上の骨の1つ以上の骨折または破損を患った人々における治癒過程の改善方法は、1つ以上の脊椎骨折を有する患者に適用可能である。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される身体の1つ以上の骨の1つ以上の骨折または破損を患った人々における治癒過程の改善方法は、1つ以上の大腿骨骨折を有する患者に適用可能である。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される身体の1つ以上の骨の1つ以上の骨折または破損を患った人々における治癒過程の改善方法は、1つ以上の橈骨骨折を有する患者に適用可能である。
本発明のいくつかの実施形態では、薬剤被覆マイクロプロジェクションアレイは、毎日2回または毎日1回または2日に1回または3日に1回または毎週1回適用される。したがって、本発明のいくつかの実施形態では、薬剤被覆マイクロプロジェクションアレイは、1日1回適用され、前記アレイは、本明細書に別途記載したように骨粗鬆症の予防または治療に有用な量である推奨量を有する適応症に有用とみなされる量の薬剤で被覆される。前記毎日1回の適用は、骨折が検出された後の任意の時点で開始可能である。いくつかの実施形態では、本発明に係る薬剤被覆マイクロプロジェクションアレイの適用は、骨折が起こった後または検出された後、6ヶ月以内に開始される。特定の実施形態では、前記適用は、骨折が起こった後または検出された後、3ヶ月以内に開始される。いくつかの実施形態では、前記適用は、骨折が起こった後または検出された後、1ヶ月以内に開始される。いくつかの実施形態では、前記適用は、骨折が起こった後または検出された後、2週間以内に開始される。特定の実施形態では、前記適用は、骨折が起こった後または検出された後、1週間以内に開始される。1つ以上の骨折した骨を有する人々を治療する方法を最も効果的に利用するために、骨折が検出された後、すぐにそれ治療を開始することが推奨される。治療の継続期間は、傷害の範囲、傷害の位置、回復の速度および程度、他の解剖学的部位の骨ミネラル密度を含む患者の全体的な骨の健康、治療医の自由裁量などをはじめとするいくつかの変数に左右されることを認識すべきである。したがって、骨折の治療は、毎日1回の適用で1回または数回程度の少数回から、毎日1回の適用で1年間さらには1年間超まで、さまざまでありうる。いくつかの実施形態では、治療期間は、本発明に記載の薬剤被覆マイクロプロジェクションアレイの少なくとも1回の適用であろう。特定の実施形態では、治療期間は、毎日1回の適用で少なくとも1週間であろう。いくつかの実施形態では、治療期間は、毎日1回の適用で少なくとも2週間であろう。いくつかの実施形態では、治療期間は、毎日1回の適用で少なくとも4週間であろう。特定の実施形態では、治療期間は、毎日1回の適用で少なくとも8週間であろう。いくつかの実施形態では、治療期間は、毎日1回の適用で少なくとも12週間であろう。特定の実施形態では、治療期間は、毎日1回の適用で少なくとも24週間であろう。いくつかの実施形態では、治療期間は、毎日1回の適用で少なくとも1年間であろう。
特定の実施形態では、本発明は、1つ以上の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションを含むマイクロプロジェクションアレイによる毎日1回の投与を含む、処置の必要な被験体における骨折の治療方法または骨折治癒の促進方法を包含し、前記投与は、皮膚中への前記1つ以上の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションの進入を引き起こすのに十分な力を用いて、前記[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションの1つ以上を被験体の皮膚に接触させることを含む。特定の実施形態では、アレイは、3秒間〜10分間の時間にわたり1つ以上のマイクロプロジェクションを被験体の皮膚内に埋め込んだ状態で所定の位置に残存させる。特定の実施形態では、マイクロプロジェクションアレイは、3秒間〜5分間の時間にわたり1つ以上のマイクロプロジェクションを被験体の皮膚内に埋め込んだ状態で所定の位置に残存させる。特定の実施形態では、マイクロプロジェクションアレイは、5秒間〜3分間の時間にわたり1つ以上のマイクロプロジェクションを被験体の皮膚内に埋め込んだ状態で所定の位置に残存させる。特定の実施形態では、マイクロプロジェクションアレイは、5秒間〜1分間の時間にわたり1つ以上のマイクロプロジェクションを被験体の皮膚内に埋め込んだ状態で所定の位置に残存させる。いくつかの実施形態では、マイクロプロジェクションアレイは、5秒間〜30秒間の時間にわたり1つ以上のマイクロプロジェクションを被験体の皮膚内に埋め込んだ状態で所定の位置に残存させる。特定の実施形態では、マイクロプロジェクションアレイは、約15分間の時間にわたり1つ以上のマイクロプロジェクションを被験体の皮膚内に埋め込んだ状態で所定の位置に残存させる。特定の実施形態では、マイクロプロジェクションアレイは、約5分間の時間にわたり1つ以上のマイクロプロジェクションを被験体の皮膚内に埋め込んだ状態で所定の位置に残存させる。いくつかの実施形態では、マイクロプロジェクションアレイは、約1分間の時間にわたり1つ以上のマイクロプロジェクションを被験体の皮膚内に埋め込んだ状態で所定の位置に残存させる。いくつかの実施形態では、マイクロプロジェクションアレイは、約30秒間の時間にわたり1つ以上のマイクロプロジェクションを被験体の皮膚内に埋め込んだ状態で所定の位置に残存させる。特定の実施形態では、マイクロプロジェクションアレイは、約15秒間の時間にわたり1つ以上のマイクロプロジェクションを被験体の皮膚内に埋め込んだ状態で所定の位置に残存させる。特定の実施形態では、マイクロプロジェクションアレイは、約10秒間の時間にわたり1つ以上のマイクロプロジェクションを被験体の皮膚内に埋め込んだ状態で所定の位置に残存させる。特定の実施形態では、マイクロプロジェクションアレイは、約5秒間の時間にわたり1つ以上のマイクロプロジェクションを被験体の皮膚内に埋め込んだ状態で所定の位置に残存させる。特定の実施形態では、マイクロプロジェクションアレイは、5、10、または15秒間、30秒間、1分間、5分間、10分間、15分間、または30分間の時間にわたり前記マイクロプロジェクションを被験体の皮膚内に埋め込んだ状態で所定の位置に残存させる。いくつかの実施形態では、マイクロプロジェクションアレイは、被験体の皮膚上のその滞留時間の持続時間にわたり所定の位置に固定される。特定の実施形態では、マイクロプロジェクションアレイは、接着材料が被験体の皮膚およびマイクロプロジェクションアレイに接着することにより、マイクロプロジェクションアレイが前記被験体の皮膚上をその滞留時間中に実質的に移動するであろう可能性を低減するように、マイクロプロジェクションアレイ上の接着材料の存在により所定の位置に固定される。
いくつかの実施形態では、本発明は、処置の必要な被験体への複数の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションを含むマイクロプロジェクションアレイによる毎日1回の投与を含む骨折の治療方法または骨折治癒の促進方法を包含し、前記投与は、被験体の皮膚に進入させるのに十分な力でマイクロプロジェクションアレイの前記マイクロプロジェクションの1つ以上を接触させることを含み、かつ前記マイクロプロジェクションは、約75μgの[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHで被覆される。
いくつかの実施形態では、本発明は、処置の必要な被験体への複数の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションを含むマイクロプロジェクションアレイによる毎日1回の投与を含む骨折の治療方法または骨折治癒の促進方法を包含し、前記投与は、被験体の皮膚に進入させるのに十分な力でマイクロプロジェクションアレイの前記マイクロプロジェクションの1つ以上を接触させることを含み、かつ前記マイクロプロジェクションは、85μg〜115μgの[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHで被覆される。
いくつかの実施形態では、本発明は、処置の必要な被験体への複数の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションを含むマイクロプロジェクションアレイによる毎日1回の投与を含む骨折の治療方法または骨折治癒の促進方法を包含し、前記投与は、被験体の皮膚に進入させるのに十分な力でマイクロプロジェクションアレイの前記マイクロプロジェクションの1つ以上を接触させることを含み、かつ前記マイクロプロジェクションは、約100μgの[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHで被覆される。
いくつかの実施形態では、本発明は、処置の必要な被験体への複数の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションを含むマイクロプロジェクションアレイによる毎日1回の投与を含む骨折の治療方法または骨折治癒の促進方法を包含し、前記投与は、被験体の皮膚に進入させるのに十分な力でマイクロプロジェクションアレイの前記マイクロプロジェクションの1つ以上を接触させることを含み、かつ前記マイクロプロジェクションは、106.25μg〜143.75μgの[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHで被覆される。
いくつかの実施形態では、本発明は、処置の必要な被験体への複数の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションを含むマイクロプロジェクションアレイによる毎日1回の投与を含む骨折の治療方法または骨折治癒の促進方法を包含し、前記投与は、被験体の皮膚に進入させるのに十分な力でマイクロプロジェクションアレイの前記マイクロプロジェクションの1つ以上を接触させることを含み、かつ前記マイクロプロジェクションは、約125μgの[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHで被覆される。
いくつかの実施形態では、本発明は、処置の必要な被験体への複数の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションを含むマイクロプロジェクションアレイによる毎日1回の投与を含む骨折の治療方法または骨折治癒の促進方法を包含し、前記投与は、被験体の皮膚に進入させるのに十分な力でマイクロプロジェクションアレイの前記マイクロプロジェクションの1つ以上を接触させることを含み、かつ前記マイクロプロジェクションは、127.5μg〜172.5μgの[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHで被覆される。
いくつかの実施形態では、本発明は、処置の必要な被験体への複数の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションを含むマイクロプロジェクションアレイによる毎日1回の投与を含む骨折の治療方法または骨折治癒の促進方法を包含し、前記投与は、被験体の皮膚に進入させるのに十分な力でマイクロプロジェクションアレイの前記マイクロプロジェクションの1つ以上を接触させることを含み、かつ前記マイクロプロジェクションは、150μg〜の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHで被覆される。
いくつかの実施形態では、本発明は、処置の必要な被験体への複数の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションを含むマイクロプロジェクションアレイによる毎日1回の投与を含む骨折の治療方法または骨折治癒の促進方法を包含し、前記投与は、被験体の皮膚に進入させるのに十分な力でマイクロプロジェクションアレイの前記マイクロプロジェクションの1つ以上を接触させることを含み、かつ前記マイクロプロジェクションは、170μg〜230μgの[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHで被覆される。
いくつかの実施形態では、本発明は、処置の必要な被験体への複数の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションを含むマイクロプロジェクションアレイによる毎日1回の投与を含む骨折の治療方法または骨折治癒の促進方法を包含し、前記投与は、被験体の皮膚に進入させるのに十分な力でマイクロプロジェクションアレイの前記マイクロプロジェクションの1つ以上を接触させることを含み、かつ前記マイクロプロジェクションは、約200μgの[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHで被覆される。
いくつかの実施形態では、被験体における骨折の治療方法または骨折治癒の促進方法に有用なマイクロプロジェクションアレイは、マイクロニードルを含む。
本発明に係る薬剤被覆マイクロプロジェクションまたは薬剤被覆マイクロニードルアレイはまた、骨関節炎の予防および/または治療に使用されうる。骨関節炎は、とくに関節で軟骨の損失を伴うと認識されている。いくつかの場合には、失われた軟骨は、骨または骨性堆積物により置き換えられる。本発明に係る薬剤被覆マイクロプロジェクションアレイは、正常骨リモデリング過程の促進による軟骨生成の増大および/または骨性堆積物の低減を含みうる骨リモデリング過程を促進する作用剤を用いて人々を治療する方法を提供する。摩耗した関節の軟骨量の増大は、疼痛の軽減および罹患した関節の周りの運動の自由度の増大をはじめとする多くの生活の質の改善により測定可能な個体に及ぼす賞賛すべき効果がありうる。典型的には、骨関節炎に罹患している個体を治療する方法は、典型的には1日1回の設定条件で本発明に係る薬剤被覆マイクロプロジェクションまたは薬剤被覆マイクロニードルアレイによる投与を含むであろう。適用される投与量は、典型的には、本明細書に記載の骨粗鬆症の予防および/または治療に有用な投与量と同一であろう。骨関節炎の徴候および症状は、骨粗鬆症と異なることが多いので、本発明に係るアレイによる骨関節炎の治療は、それが考慮されるであろう。特定的には、本発明に係るアレイによる1日1回の投与は、重要な選択の余地があるであろうと考えられるが、成功転帰の判決を含む治療継続期間は、さまざまであろう。特定的には、骨粗鬆症の治療の効果は、骨ミネラル密度に及ぼす急性の一時的効果および骨折のリスクの低減により、容易に確認可能であるが、骨関節炎に対する治療の効果は、患者の報告による症状の軽減により、最も容易に検出可能である。これに関連して、骨関節炎の治療は、骨関節炎の1つ以上の症状が観察され次第、開始可能であり、観察された症状の1つ以上を軽減または除去するのに十分な時間にわたり継続されうる。他の選択肢として、患者は、罹患した関節のX線分析によりその治療をモニター可能であり、X線画像は、治療が所望の効果を有しているかの判定を支援するために資格のある検査員により解釈可能である。骨関節炎が複雑であるためおよびX線画像と患者による疼痛の知覚または患部の動きとの相関が曖昧であるため、患者は、その医師と一緒になって、治療レジメンが機能しているかまたはそれを調整すべきかを一緒に判定することになろう。
本発明の特定の実施形態では、薬剤被覆マイクロプロジェクションまたは薬剤被覆マイクロニードルアレイは、疼痛、炎症、腫脹、浮腫などの症状の満足すべき軽減を達成するのに十分な期間にわたり毎日1回適用される。いくつかの実施形態では、薬剤被覆マイクロプロジェクションアレイは、少なくとも1週間の期間にわたり毎日1回適用される。特定の実施形態では、薬剤被覆マイクロプロジェクションアレイは、少なくとも2週間の期間にわたり毎日1回適用される。いくつかの実施形態では、治療期間は、毎日1回の適用で少なくとも4週間であろう。特定の実施形態では、治療期間は、毎日1回の適用で少なくとも8週間であろう。いくつかの実施形態では、治療期間は、毎日1回の適用で少なくとも12週間であろう。特定の実施形態では、治療期間は、毎日1回の適用で少なくとも24週間であろう。いくつかの実施形態では、治療期間は、毎日1回の適用で少なくとも1年間であろう。いかなる治療コースの長さにかかわらず、症状が戻ったり悪化したりした場合または疾患の他の指標から追加の回の治療が有益でありうることが示唆された場合、再治療を開始しうることを認識すべきである。
特定の実施形態では、本発明は、1つ以上の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションを含むマイクロプロジェクションアレイによる毎日1回の投与を含む、処置の必要な被験体における骨関節炎の治療方法を包含し、前記投与は、皮膚中への前記1つ以上の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションの進入を引き起こすのに十分な力を用いて、前記[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションの1つ以上を被験体の皮膚に接触させることを含む。特定の実施形態では、アレイは、3秒間〜10分間の時間にわたり1つ以上のマイクロプロジェクションを被験体の皮膚内に埋め込んだ状態で所定の位置に残存させる。特定の実施形態では、マイクロプロジェクションアレイは、3秒間〜5分間の時間にわたり1つ以上のマイクロプロジェクションを被験体の皮膚内に埋め込んだ状態で所定の位置に残存させる。特定の実施形態では、マイクロプロジェクションアレイは、5秒間〜3分間の時間にわたり1つ以上のマイクロプロジェクションを被験体の皮膚内に埋め込んだ状態で所定の位置に残存させる。特定の実施形態では、マイクロプロジェクションアレイは、5秒間〜1分間の時間にわたり1つ以上のマイクロプロジェクションを被験体の皮膚内に埋め込んだ状態で所定の位置に残存させる。いくつかの実施形態では、マイクロプロジェクションアレイは、5秒間〜30秒間の時間にわたり1つ以上のマイクロプロジェクションを被験体の皮膚内に埋め込んだ状態で所定の位置に残存させる。特定の実施形態では、マイクロプロジェクションアレイは、約15分間の時間にわたり1つ以上のマイクロプロジェクションを被験体の皮膚内に埋め込んだ状態で所定の位置に残存させる。特定の実施形態では、マイクロプロジェクションアレイは、約5分間の時間にわたり1つ以上のマイクロプロジェクションを被験体の皮膚内に埋め込んだ状態で所定の位置に残存させる。いくつかの実施形態では、マイクロプロジェクションアレイは、約1分間の時間にわたり1つ以上のマイクロプロジェクションを被験体の皮膚内に埋め込んだ状態で所定の位置に残存させる。いくつかの実施形態では、マイクロプロジェクションアレイは、約30秒間の時間にわたり1つ以上のマイクロプロジェクションを被験体の皮膚内に埋め込んだ状態で所定の位置に残存させる。特定の実施形態では、マイクロプロジェクションアレイは、約15秒間の時間にわたり1つ以上のマイクロプロジェクションを被験体の皮膚内に埋め込んだ状態で所定の位置に残存させる。特定の実施形態では、マイクロプロジェクションアレイは、約10秒間の時間にわたり1つ以上のマイクロプロジェクションを被験体の皮膚内に埋め込んだ状態で所定の位置に残存させる。特定の実施形態では、マイクロプロジェクションアレイは、約5秒間の時間にわたり1つ以上のマイクロプロジェクションを被験体の皮膚内に埋め込んだ状態で所定の位置に残存させる。特定の実施形態では、マイクロプロジェクションアレイは、5、10、または15秒間、30秒間、1分間、5分間、10分間、15分間、または30分間の時間にわたり前記マイクロプロジェクションを被験体の皮膚内に埋め込んだ状態で所定の位置に残存させる。いくつかの実施形態では、マイクロプロジェクションアレイは、被験体の皮膚上のその滞留時間の持続時間にわたり所定の位置に固定される。特定の実施形態では、マイクロプロジェクションアレイは、接着材料が被験体の皮膚およびマイクロプロジェクションアレイに接着することにより、マイクロプロジェクションアレイが前記被験体の皮膚上をその滞留時間中に実質的に移動するであろう可能性を低減するように、マイクロプロジェクションアレイ上の接着材料の存在により所定の位置に固定される。
いくつかの実施形態では、本発明は、処置の必要な被験体への複数の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションを含むマイクロプロジェクションアレイによる毎日1回の投与を含む骨関節炎の治療方法を包含し、前記投与は、被験体の皮膚に進入させるのに十分な力でマイクロプロジェクションアレイの前記マイクロプロジェクションの1つ以上を接触させることを含み、かつ前記マイクロプロジェクションは、約75μgの[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHで被覆される。
いくつかの実施形態では、本発明は、処置の必要な被験体への複数の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションを含むマイクロプロジェクションアレイによる毎日1回の投与を含む骨関節炎の治療方法を包含し、前記投与は、被験体の皮膚に進入させるのに十分な力でマイクロプロジェクションアレイの前記マイクロプロジェクションの1つ以上を接触させることを含み、かつ前記マイクロプロジェクションは、85μg〜115μgの[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHで被覆される。
いくつかの実施形態では、本発明は、処置の必要な被験体への複数の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションを含むマイクロプロジェクションアレイによる毎日1回の投与を含む骨関節炎の治療方法を包含し、前記投与は、被験体の皮膚に進入させるのに十分な力でマイクロプロジェクションアレイの前記マイクロプロジェクションの1つ以上を接触させることを含み、かつ前記マイクロプロジェクションは、約100μgの[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHで被覆される。
いくつかの実施形態では、本発明は、処置の必要な被験体への複数の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションを含むマイクロプロジェクションアレイによる毎日1回の投与を含む骨関節炎の治療方法を包含し、前記投与は、被験体の皮膚に進入させるのに十分な力でマイクロプロジェクションアレイの前記マイクロプロジェクションの1つ以上を接触させることを含み、かつ前記マイクロプロジェクションは、106.25μg〜143.75μgの[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHで被覆される。
いくつかの実施形態では、本発明は、処置の必要な被験体への複数の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションを含むマイクロプロジェクションアレイによる毎日1回の投与を含む骨関節炎の治療方法を包含し、前記投与は、被験体の皮膚に進入させるのに十分な力でマイクロプロジェクションアレイの前記マイクロプロジェクションの1つ以上を接触させることを含み、かつ前記マイクロプロジェクションは、約125μgの[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHで被覆される。
いくつかの実施形態では、本発明は、処置の必要な被験体への複数の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションを含むマイクロプロジェクションアレイによる毎日1回の投与を含む骨関節炎の治療方法を包含し、前記投与は、被験体の皮膚に進入させるのに十分な力でマイクロプロジェクションアレイの前記マイクロプロジェクションの1つ以上を接触させることを含み、かつ前記マイクロプロジェクションは、127.5μg〜172.5μgの[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHで被覆される。
いくつかの実施形態では、本発明は、処置の必要な被験体への複数の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションを含むマイクロプロジェクションアレイによる毎日1回の投与を含む骨関節炎の治療方法を包含し、前記投与は、被験体の皮膚に進入させるのに十分な力でマイクロプロジェクションアレイの前記マイクロプロジェクションの1つ以上を接触させることを含み、かつ前記マイクロプロジェクションは、150μg〜の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHで被覆される。
いくつかの実施形態では、本発明は、処置の必要な被験体への複数の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションを含むマイクロプロジェクションアレイによる毎日1回の投与を含む骨関節炎の治療方法を包含し、前記投与は、被験体の皮膚に進入させるのに十分な力でマイクロプロジェクションアレイの前記マイクロプロジェクションの1つ以上を接触させることを含み、かつ前記マイクロプロジェクションは、170μg〜230μgの[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHで被覆される。
いくつかの実施形態では、本発明は、処置の必要な被験体への複数の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションを含むマイクロプロジェクションアレイによる毎日1回の投与を含む骨関節炎の治療方法を包含し、前記投与は、被験体の皮膚に進入させるのに十分な力でマイクロプロジェクションアレイの前記マイクロプロジェクションの1つ以上を接触させることを含み、かつ前記マイクロプロジェクションは、約200μgの[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHで被覆される。
いくつかの実施形態では、骨関節炎の治療に有用なマイクロプロジェクションアレイは、マイクロニードルを含む。
いくつかの実施形態では、本発明は、1つ以上の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションを含むマイクロプロジェクションアレイによる投与を含む、処置の必要な被験体における骨ミネラル密度の増大方法を包含し、前記投与は、皮膚中への1つ以上の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションの進入を引き起こすのに十分な力を用いて、前記[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションの1つ以上を被験体の皮膚に接触させることを含む。たとえば、骨への同化作用は、2日に1回の適用、3日に1回の適用、さらには毎週1回の適用により達成可能であると考えられる。特定の実施形態では、処置の必要な被験体における骨ミネラル密度の増大方法は、骨粗鬆症の治療および/または骨折の治療もしくは骨折治癒の促進および/または骨関節炎の治療のために本明細書に明示された用量および投与スケジュールでの1つ以上の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NH被覆マイクロプロジェクションを含むマイクロプロジェクションアレイによる投与を含む。
図1は、参照の皮下(SC)プロファイルと一緒にグラフにして、20μg/kgの用量に調整された代表的なマイクロニードルアレイ薬動学的(PK)プロファイル(09RAD010グループ1)を比較したグラフである。 図2は、液晶ポリマー(LCP)マイクロアレイの画像である。 図3は、LCPアレイのマイクロ構造の寸法を有する側面図である。 図4は、単回マイクロニードルアレイ適用(155342−041、124μg)後の時間に対して血清中の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHの平均濃度を示したグラフである。 図5は、単回マイクロニードルアレイ適用(155342−016、103μg)後の時間に対して血清中の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHの平均濃度を示したグラフである。 図6は、単回マイクロニードルアレイ適用(155342−064、56μg)後の血清中の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH(ng/mL)の平均濃度を示したグラフである。 図7は、単回マイクロニードルアレイ適用(155342−033、211μg)後の血清中の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHの平均濃度を示したグラフである。 図8は、単回マイクロニードルアレイ適用(152986−035、13.6μg)後の血清中の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH(ng/mL)の平均濃度を示したグラフである。 図9は、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイの繰返し適用後の骨減少ラットにおける大腿骨骨幹端骨ミネラル密度の変化を示した図である。 図10は、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイの繰返し適用後の骨減少ラットにおける腰部脊椎骨ミネラル密度の変化を示した図である。 図11は、100μgアレイによる臍周囲適用(15分間の接触時間および10秒間の接触時間)後および[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHの80μg皮下投与後のpG/mL単位の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHの血漿暴露レベルを比較したグラフである。 図12は、100μgアレイによる上腿適用(15分間の接触時間および10秒間の接触時間)後および[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHの80μg皮下投与後のpg/mL単位の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHの血漿暴露レベルを比較したグラフである。 図13は、1、3、および7日目のGlu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH試験グループおよびプラセボの結果としてベースラインの1型コラーゲン架橋C−テロペプチド(CTX)濃度からの平均変化を示したグラフである(試験期間2)−線形目盛り。 図14は、1、3、および7日目のGlu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH試験グループの結果としてベースラインのCTX濃度からの平均変化を示したグラフである(試験期間3)−線形目盛り。 図15は、1、3、および7日目のGlu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH試験グループおよびプラセボの結果としてベースラインの1型プロコラーゲンアミノ末端プロペプチド(P1NP)濃度からの平均変化を示したグラフである(試験期間2)−線形目盛り。 図16は、1、3、および7日目のGlu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH試験グループの結果としてベースラインのP1NP濃度からの平均変化を示したグラフである(試験期間3)−線形目盛り。
本発明は、骨粗鬆症、骨減少症、骨関節炎、もしくは骨折の予防もしくは治療または骨折治癒の促進のためのPTHrPまたはPTHrP類似体の使用に関する。特定的には、本発明の種々の実施形態で使用するのに好ましい化合物は、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHまたはその塩である。骨同化剤[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHは、国際公開第2008/063279号パンフレット、米国特許出願公開第2009/0227498号明細書、および米国特許第5,969,095号明細書をはじめとする従来の出版物に記載されている。
哺乳動物、好ましくはヒトの「治療」または「処置」という用語は、骨減少症、骨粗鬆症、骨関節炎、骨折などをはじめとする考慮対象の病態に関連する症状の治療、予防、もしくは寛解、またはその発生頻度の低減、その病理発生の低減、その回復の促進、もしくはその発生の遅延を含むとみなされる。
本明細書で用いられる「予防」という用語は、疾患または症状の素因を有する可能性があるがまだそれを有すると診断されていない被験体において疾患または症状の発生を予防または遅延することを意味するとみなされる。
本明細書で用いられる場合、単位のマイクログラムは、「mcg」または「μg」のいずれかにより表されることもあり、ポリカーボネートは、「PC」という用語により表されることもあり、そしてリン酸緩衝生理食塩水は、(PBS)により表されることもある。
骨減少症または骨粗鬆症に関して、被験体が罹患している骨粗鬆症または骨粗鬆症のリスクが、運動不足、年齢、性機能低下状態(たとえば、アロマターゼ阻害剤、抗アンドロゲン剤、ゴナドトロピンアゴニスト/アンタゴニストなどの使用により誘発される化学誘発性性機能低下様状態を含めて、閉経後女性、テストステロン欠乏男性)、内分泌障害(たとえば、糖尿病、副腎不全、クッシング症候群)、ビタミンD欠乏症および/またはカルシウム欠乏症をはじめとする栄養失調、関節リウマチ、腎不全、骨髄腫および白血病をはじめとする種々の癌、特定の遺伝性骨粗鬆症、および骨損失を引き起こすことが知られているまたは推測される医薬(たとえば、コルチコステロイド、ペルオキシソーム増殖剤活性化レセプターγ(PPARγ)アゴニスト、甲状腺剤、リチウム治療剤、抗鬱剤、プロトンポンプ阻害剤など)の併用投与に起因する骨粗鬆症に端を発しているかは、問題とならないであろう。起源のいかんにかかわらず、骨粗鬆症のリスクは、リスクの高い集団を同定することにより最も広く同定されるが、より特定的には、対象の個体における低い骨ミネラル密度および/または以前の骨折の発生頻度をはじめとする個別のリスク因子を調べることにより同定可能である。本発明に係る組成物、製品、デバイス、および方法は、リスクの高い集団または個体に適用可能であることを認識すべきである。本発明に係る組成物および方法の骨同化性がきわめて高いので、平均値よりも1標準偏差超だけ低い、または平均値よりも2標準偏差超だけ低い、または平均値よりも2.5標準偏差超だけ低い骨ミネラル密度を有するものを含めて、とりわけ高いリスクを有する集団の治療でとくに価値がある。他の選択肢としてまたは追加として、本発明に係る組成物および方法は、以前に1回以上の骨折を起こした者、特定的には、以前に1回以上の脆弱性骨折を患った者にとくに価値がある。
骨折の治療または骨折治癒の促進に関して、骨折は、たとえば、脆弱性骨折または骨粗鬆症骨折を含めて、非外傷性骨折または外傷性骨折のいずれかでありうるし、そして椎骨または非椎骨のいずれかで起こりうる。特定的には、骨粗鬆症骨折は、股関節部、脊椎、手首、または前腕で起こりうるが、これらの部位に限定されるものではない。
[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHにとく関連する以前に発表された報告には、処置の必要な患者への皮下注射(たとえば、国際公開第2008/063279号パンフレット)、好ましくは毎日1回の皮下注射による投与が記載されている。PTHおよびPTHrPおよび類似体の同化作用の特定の性質に起因して、有効性を失うこともなく、さらには骨損失を生じるおそれもなく、骨同化作用を達成するために、それらの薬動学的挙動をかなり厳重に制御しなければならないと一般に考えられている。特定的には、適正量のPTH、PTHrP、またはPTHrP類似体への一過性の毎日1回の暴露により、骨吸収の遅れを有する骨に同化作用を誘発して、骨密度の正味の増加および対応する骨折の低減をもたらしうることが注目されている(たとえば、Neer,et al.New England Journal of Medicine,vol 344;1434−1441,May 10,2001を参照されたい)。しかしながら、現在利用可能なPTH治療の欠点として、20μg/日の低い一日用量でさえも高カルシウム血症などの副作用があり、しかも患者が薬剤を毎日自分に皮下注射する必要があるという不便さがある。これらの難題は、治療が奏効する可能性が最も高い患者集団が高齢者または虚弱者であることが多いという事実により難しさが増している。これに関連して、PTHrP類似体[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHが、骨粗鬆症患者において骨ミネラル密度を増大させるのにとくに有効な骨同化剤であり、かつ非常に高い用量(たとえば、80μg sc/日)でさえも患者において高カルシウム血症を誘発するその傾向が低減されることにとくに関心が払われていることは、注目に値する。しかしながら、毎日1回の注射の不便さの問題は、残されたままである。このため、本明細書に報告されるPTHrP類似体[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHの非常に実用性のある代替的送達という刺激的な発見は、とくに注目に値する。
本特許出願に記載の代替的送達は、PTHrP類似体[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHで被覆されたマイクロプロジェクション(マイクロニードルを含む)アレイの使用に関する。一般的には、薬剤の皮下投与よりも優れたマイクロプロジェクションアレイの利点は、アレイ中のマイクロプロジェクションが、薬剤物質を効果的に送達するために真皮に完全に進入する必要がないので、比較的無痛の送達経路を患者に提供するという事実に関連する。マイクロプロジェクションアレイは、典型的には、支持体材料に固定された複数のマイクロプロジェクション(たとえばマイクロニードル)で構成される。マイクロプロジェクション(たとえばマイクロニードル)は、多くの場合、非常に小さいマイクロプロジェクション(たとえばマイクロニードル)が治療を受ける被験体中に十分量の薬剤物質を移動可能なように貯蔵部またはチャネルまたは機構を含有するとして記載される。いくつかの場合には、マイクロプロジェクション(たとえばマイクロニードル)は、マイクロプロジェクションが個別の貯蔵部を含有するのではなく薬剤物質で直接被覆される場合に有用であると報告されている(たとえば、米国特許出願公開第2005/0256045号明細書を参照されたい)。この後者の動作モードでは、これまで記載された技術は、非常に小さい被覆マイクロプロジェクション(たとえばマイクロニードル)により十分量の薬剤を移送して患者を効果的に治療できるように薬剤が十分に高い効力を有する場合に最も良好に機能する。PTH1−34(テリパラチド)の特定例では、その化合物をマイクロニードルアレイ上で用いる研究が開示されており、それらのアレイは、その化合物に対する認可された市販の用量である20μgの皮下用量(またはそれ未満)のテリパラチドの暴露にほぼ匹敵する十分量の薬剤で被覆される。すべての薬剤は、いずれの特定の薬剤送達形態に関しても、それ自体の難題を呈するが、いくつかの難題は、他の難題よりも難しいこともある。特定的には、PTHrP類似体[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHを含有する直接被覆マイクロプロジェクション(たとえばマイクロニードル)では、テリパラチドの現在販売される用量20μgを上回る用量が好ましい。たとえば、80μg程度の高い皮下用量の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHは、きわめて効果的で耐容性が良好であることが見いだされた。薬剤を保持する貯蔵部やチャネルをなんら利用しない場合、そのような多量の投与量をマイクロプロジェクション(たとえばマイクロニードル)上に効果的にかつ再現性よく被覆可能であるか、さらには、そのような多量の投与量を厳密に制御された薬動学的要件に合致するように効果的にかつ再現性よく送達可能であるか、というもっともな疑問が存在する。そのほかに、より高用量のこの特定の薬剤に関連する疑問は、皮膚を通るいずれのポリペプチドの送達にも固有の問題である。真皮内経路によるテリパラチドの送達は実証されているが、その結果をまったく異なるポリペプチドにあてはめようとするには、とくに注意を払うべきである。溶解性、安定性、極性、イオン化、および多くの他の因子の差により、なんらかの比較または一群の化合物からの他の推測化合物の予測が行われる。本発明の特徴に従って、種々の態様は、単独および組合せの両方で提示されるであろうが、本発明は、記載の特定の組合せに限定されるものではないことを認識すべきである。
本発明の第1の態様では、マイクロプロジェクション(たとえばマイクロニードル)送達デバイスを被覆するための製剤が記載される。以上で述べたように、被覆製剤は、理想的には、好適な濃度、粘度、および薬剤安定性を提供し、さらには、被覆製剤中で使用される(もしあれば)賦形剤は、とくに治療動物がヒトである場合、治療動物の皮膚に対して過度に刺激性であったりアレルゲン性であったりしてはならない。これに関連して、きわめて驚くべきことに、本発明に有用な化合物は、伝統的な安定化賦形剤を添加してまたは添加せずに、マイクロプロジェクション(たとえばマイクロニードル)上に効果的に被覆可能であり、しかも依然として非常に良好な薬剤安定性を維持することが見いだされた。評価の目的で、さまざまな濃度の薬剤および賦形剤を含有するいくつかの被覆製剤を調製し、そしてこれらの製剤を用いて、頂部間が550μm離間した500μm正四角錐ニードル構造物を有するポリカーボネートまたは液晶ポリマーの固体経真皮系(「sMTS」)マイクロプロジェクションアレイを被覆した。マイクロニードル上に薬剤物質を被覆した後、製剤を乾燥させて安定性を評価した。
表1には、乾燥後におけるポリカーボネートアレイ上に被覆された賦形剤としてPBS緩衝液1×(pH7.4)のみを用いた[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHの水性製剤の安定性の結果が示されている。表1からわかるように、いずれの被覆濃度でも良好な安定性が観察され、しかも、良好な安定性は最終負荷用量に依存しない。
Figure 0006033280
表1に報告された重量パーセントは、酢酸とトリフルオロ酢酸と少量の水とを含む粗ペプチド重量に基づく。ペプチドに規格化された実際の重量含有量は、列挙した量の約85%である。
さまざまな負荷濃度の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHおよび賦形剤に対して、追加実験を行った。
それらの知見のいくつかを表2にまとめる。表2の製剤は、マイクロニードルアレイを被覆するために使用した製剤濃度および賦形剤に基づく。以上で行ったように、製剤溶液をマイクロニードルアレイ上に被覆して、安定性評価前に被覆マイクロニードルアレイを乾燥させた。
Figure 0006033280
表2に報告された重量パーセントは、酢酸と水とを含む粗ペプチド重量に基づく。ペプチドに規格化された実際の重量含有量は、列挙した量の約80%〜90%である(すなわち、酢酸および水は、粗ペプチド重量の10%〜20%を占める)。
表3には、賦形剤として3%のヒスチジン、5%ヒスチジン、または9%塩化カリウムを用いたLCP(液晶ポリマー)マイクロニードルアレイ上の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHの安定性の結果が示されている。表3の製剤は、マイクロニードルアレイを被覆するために使用した賦形剤に基づく。以上で行ったように、製剤溶液をマイクロニードルアレイ上に被覆して、安定性評価前に乾燥剤の存在下または不在下でマイクロニードルアレイをパッケージングした。医薬用途に好適な乾燥剤としては、シリカゲルおよびモレキュラーシーブが挙げられる。
表3からわかるように、賦形剤としてPBSを用いた製剤またはPBSと追加の賦形剤ヒスチジンまたは塩化カリウムとを含有する製剤で、良好なマイクロニードルアレイ被覆および[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH安定性が観察され、しかも安定性は、パッケージング中の乾燥剤の存在により増強された。
Figure 0006033280
スプラーグドーリーラットを用いた前臨床モデルで特定の薬剤被覆マイクロアレイのin vivo試験を行った。これらの試験では、スプラーグドーリーラットにおいてマイクロニードルアレイを用いて[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHの経真皮送達を評価した。ごく短い接触時間(1〜5分間)で[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHマイクロニードルアレイを皮膚に適用することにより、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHの全身暴露ならびにアレイからの迅速吸収および迅速排出を達成した。
Figure 0006033280
表4の試験RAD005、006、010、011、017、018、030、048、および053に対する材料および方法
動物
頸静脈カテーテルを有する雄スプラーグドーリーラットをCharles River Laboratoriesから購入した。入手次第、投与前に少なくとも24時間馴化させた。ポリカーボネート通気(45ACH)ケージ内に一匹ずつ動物を収容した。すべての動物に品質保証された齧歯動物用食餌(Harlan Teklad製の2918)および水を不断給餌で提供した。12時間明:12時間暗の周期を用いて30〜70%の相対湿度で住環境を18〜26℃に維持した。
試験品
Figure 0006033280
静生物環境(微生物が増殖できない環境)を維持するように湿気および光の制御が確保されたパッケージングシステム内に、完成([Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH)−マイクロニードルアレイを密閉する。さらに、投与時まで([Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH)−マイクロニードルアレイ完成薬剤製品を冷蔵条件下に貯蔵する。薬剤製品の微生物放出規格は、PhEur5.1.4ならびにUSP<1111>、USP<61>、および<62>に記載の合格基準に基づく。薬剤製品はまた、Ph.Eur.2.6.14ならびにUSP<85>および<161>のエンドトキシン規格を満たす。
微生物防除を確保すべく設計された製造プロセスおよびヒトに使用する前の薬剤製品の放出を規制する放出規格に基づいて、([Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH)−マイクロニードルアレイ完成薬剤製品は、極低生物汚染度製品として規定される。
重量基準で開示された濃度の([Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH)と表4に記載された追加の賦形剤とを有する水性PBS緩衝溶液中にマイクロニードルアレイを導入して浸漬塗布することにより、([Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH)で被覆されたマイクロニードルアレイを作製した。マイクロニードルの他の被覆方法は、当技術分野で公知である。浸漬工程後、アレイを空気乾燥させる。種々のロットの([Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイを試験した。その際、製剤中の([Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHおよびヒドロキシエチルセルロース(HEC)のパーセント(w/w)ならびにアレイ上に被覆される化合物の量を変化させた。さまざまなマイクロニードルアレイロットの詳細を表4に示す。いくつかは乾燥剤を用いて、いくつかは用いずに、光保護フォイルパウチ内にパッケージングして、マイクロニードルアレイを個別に供給し、そして4℃で貯蔵する。典型的には、マイクロニードルアレイによる投与の1時間前に、冷蔵(約4℃)から取り出して、室温に平衡化させる。試験09RAD005および09RAD006では、室温に達する十分な時間をかけずに、冷蔵庫から取り出した直後にマイクロニードルアレイを適用した。
用量投与
ラットの皮膚に([Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイを適用することにより、経真皮用量送達を評価した。皮膚の準備およびマイクロニードルアレイの適用の標準的手順は、以下のとおりである。
投与の1日前、電気クリッパーを用いてラットの背側表面上の後肢の真上の領域を剃毛した。次いで、残存する剃毛屑を除去するために、その領域にNair(登録商標)脱毛ローション(Church & Dwight Co.)を5〜8分間適用した。次いで、湿った布を用いてNair(登録商標)ローションを十分に除去した。翌日、バネ式アプリケーターを用いてマイクロニードルアレイを適用した。マイクロニードルアレイを皮膚に接触した状態で5分間放置した後、除去した。アレイの適用および接触時間の間、ラットを手で拘束した。
これらの試験全体を通じて、マイクロニードルの適用手順にさまざまな変更を加えて試験した。
この一群の各試験の投与および適用の条件を表6にまとめる。
Figure 0006033280
血清採取
09RAD005、09RAD006、09RAD010、09RAD011、09RAD017、09RAD018:
いずれの動物からも過剰採血することなく15分間の時点で追加のサンプリングを行ってすべての時点を表すような時差スケジュールにより、各ラットから可能な5つすべての目標時点(5分間、15分間、30分間、45分間、90分間)のうち3つの時点で各動物の血液を採取した。それらの最初の2つの採血では、シリンジおよびニードルを用いてラットの頸静脈からカテーテルを介して約1mLの血液を採取した。最後の血液採取では、COチャンバーで動物を安楽死させて、心臓穿刺により約1mLの血液を採取した。ただちに、25μLの2.5mg/mlアプロチニン(Sigma)溶液を含有する血清分離チューブに血液を移した。
09RAD030に対する採血スケジュール:
投与の5、10、15、30、および45分間後、各ラットから血液を採取した。それらの最初の4つの採血では、シリンジおよびニードルを用いてラットの頸静脈からカテーテルを介して約600μLの血液を採取した。最後の血液採取では、COチャンバーで動物を安楽死させて、心臓穿刺により約600μLの血液を採取した。ただちに、12μLの2.5mg/mlアプロチニン(Sigma)溶液を含有する血清分離チューブに血液を移した。
09RAD048に対する採血スケジュール:
以下の表に示される時点で各ラットから血液を3または4回採取した。最後以外のいずれの時点でも、シリンジおよびニードルを用いてラットの頸静脈からカテーテルを介して約1mLの血液を採取した。最後の血液採取では、COチャンバーで動物を安楽死させて、心臓穿刺により約1mLの血液を採取した。ただちに、20μLの2.5mg/mlアプロチニン(Sigma)溶液を含有する血清分離チューブに血液を移した。
09RAD053に対する採血スケジュール:
投与の5、15、30、45、90、および120分間後、各ラットから血液を採取した。それらの最初の5つの採血では、シリンジおよびニードルを用いてラットの頸静脈からカテーテルを介して約500μLの血液を採取した。最後の血液採取では、COチャンバーで動物を安楽死させて、心臓穿刺により約500μLの血液を採取した。ただちに、10μLの2.5mg/mlアプロチニン(Sigma)溶液を含有する血清分離チューブに血液を移した。
残留物([Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHの分析
試験09RAD010および09RAD011を投与するために使用したすべての([Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイから、残留物([Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHを溶出させた。それに加えて、初期アレイ薬剤含有量を確認するために投与に使用されなかった各グループから少なくとも2つのマイクロニードルアレイおよび2つの非被覆アレイ(プラセボマイクロニードルアレイ)から溶出させた。試験09RAD018では、投与前に1グループあたり1つの([Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイから、([Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHを溶出させた。以下のプロトコルに従って、([Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH溶出を行った。
鉗子を用いてマイクロニードルアレイをその接着バッキングから除去し、ニードルを下向きにして5mLスナップキャップバイアル(Nalgene)中に配置した。アレイが完全に浸漬するように、1mLのPBS−Tween(登録商標)80抽出溶液(0.2gTween/L PBS)をバイアルに添加した。100〜150振動/分に設定されたオービタルシェーカー上にバイアルを30分間配置した。次いで、アレイをバイアルから取り出して廃棄した。試験09RAD010および09RAD011からPBS−Tween80溶液中に溶出された([Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHを含有するバイアルを−20℃で貯蔵した。次いで、サンプルを([Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH含有量のHPLC分析に使用した。試験09RAD018からPBS−Tween80溶液中に溶出された([Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHを含有するバイアルを4℃で貯蔵した。次いで、サンプルを([Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH含有量のHPLC分析に送った。
投与に使用しなかった少なくとも2つのアレイの平均として各グループのアレイの初期薬剤含有量を決定した。残留物含有量は、残存アレイ上の([Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHの平均量である。次いで、放出された薬剤負荷のパーセントを以下のように計算した。
%放出=ペプチドINITIAL−ペプチドRESIDUAL)/ペプチドINITIAL
サンプルの取扱いおよび貯蔵
凝固させるために、アプロチニンを含有する血清分離チューブ中に血液を室温で約45分間保持した。凝固し次第、血液を2500rpmで10分間遠心分離した。以下で説明されるように、ラジオイムノアッセイによる([Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH含有量の分析まで−80℃で貯蔵するために、血清をマイクロ遠心分離チューブに移した。
([Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHラジオイムノアッセイ
アッセイ緩衝液の調製: 2.00gのウシ血清アルブミン(BSA、Sigma)を750mLの脱イオン水中に溶解させた。17.4gの第二リン酸カリウム(EMD)、9.0gの塩化ナトリウム(Sigma)、0.50gのアジ化ナトリウム(Sigma)、および1.00mLのTriton X−100(Sigma)を添加した。1.0Mリン酸カリウム(Fisher)を用いてpHを7.4に調整し、かつ最終体積を1.0Lに調整した。
標準曲線の作成: 0.1N酢酸中の0.1mg/mLアリコートの([Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHを氷上で解凍した。アプロチニン(0.1mg/mL、Sigma)を含有するラット血清(Innovative Research)中で2000ng/mL希釈を行った。この希釈液を同一の血清中で250ng/mLにさらに希釈した。250ng/mL溶液を用いて同一の血清中で([Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHの8ng/mL溶液を作製した。最後に、この溶液を逐次2倍希釈して、次の濃度、すなわち、4、2、1、0.5、0.25、0.125、0.063、0.031ng/mLを得た。すべての希釈を行って、エタノール抽出まで氷上で保持した。
サンプル調製:試験血清サンプルを氷上で解凍し、アプロチニン(0.1mg/mL)を含有するプール化ラット血清中に希釈した。履歴データに基づいて、0.25〜2.0ng/mLの最終予想濃度を与えるように希釈を選択した。
エタノール抽出: 250μLの標準(二重試験方式)、希釈サンプル、またはブランク血清(非特異的結合およびマトリックス結合)をマイクロ遠心分離チューブに入れた。リピートピペットを用いて、各サンプル、標準、またはブランクに1mLの室温95%エタノールを添加した。これらのチューブのすべてを2分間撹拌し、そして4℃で30分間貯蔵した。次いで、サンプルを4℃、3600rpmで30分間遠心分離した。各チューブから上清を除去して、新しいマイクロ遠心分離チューブ中に移した。すべてのサンプルを最高温度設定(約60℃)で3時間真空蒸発させた。乾燥し次第、サンプルを−80℃で一晩貯蔵した。
再構成: サンプルをフリーザーから取り出して、4℃で30分間配置した。氷上で操作しながら、100μLのアッセイ緩衝液を各チューブに添加した。サンプルを3分間撹拌し、次いで、4℃で30分間貯蔵した。
抗体添加: 1:11,000希釈の([Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHウサギ抗血清、Ipsen)をアッセイ緩衝液中に作製した。100μLのこの抗体溶液を非特異的結合チューブ以外のすべての再構成サンプルに添加した。サンプルを30秒間撹拌し、そして4℃で20〜24時間貯蔵した。
プローブ添加: 調製後30日未満の[125I]−Tyro−([Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHのストックをフリーザーから取り出して解凍した。10mLのシンチレーション流体中で1分間カウントしたとき100μLのプローブ溶液が9,500〜11,000cpmsの読み値になるまで、ストックをアッセイ緩衝液中に希釈した。100μLのこの溶液をすべてのサンプルチューブに添加した。チューブを30秒間撹拌し、そして4℃で20〜24時間貯蔵した。
n−プロパノール抽出: 1mLの冷n−プロパノールを各サンプルに添加した。チューブを30秒間撹拌し、次いで、4℃で15分間貯蔵した。チューブを4℃、3600rpmで30分間遠心分離した。最後に、上清を廃棄容器中に注加した。
サンプルの液体シンチレーション計数: 200μLの0.2N NaOHを各サンプルに添加した。ペレットが完全に溶解されるまでサンプルを約5分間撹拌した。次いで、サンプルを10mLのシンチレーション流体中に移した。100μLの氷酢酸を各シンチレーションバイアルに添加して溶液を中和した。Beckman Coulter LS6500を用いてすべてのサンプルを1分間カウントした。
データ解析: Microsoft(著作権)Excel 2008で以下の式を用いて、標準および未知サンプルに対してRIAでB/B値を見いだした。
B/B=[(Y−NSB)/(MB−NSB)]*100
式中:
B/B=抗体に結合された放射性標識化([125I]−Tyro−([Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHのパーセント
Y=標準または未知サンプルの結合(cpm)
MB=マトリックス結合またはゼロ濃度(cpm)
NSB=非特異的結合(cpm)
標準のB/B値をGraphPad(著作権)Prism4で濃度の対数に対してプロットし、S字状用量−反応(変動傾き)解析を用いてあてはめ曲線を作成した。この曲線から未知サンプル値を推定した。Excelでは、推定値をng/mLに変換し、そして希釈倍率を掛け算して各血清サンプルの元の濃度を決定した。希釈倍率で掛け算する前にアッセイの線形範囲内に入る所与のラットに対するすべてのサンプルを平均して、報告濃度を決定した。サンプルに対するすべての希釈がアッセイの線形範囲外に入る場合、サンプルを検出限界超または未満として報告し、平均値から除外した。
薬動学的(PK)解析
各時点での血清中平均[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH濃度を用いて、各投与グループに対して、薬動学的パラメーターを決定しうる薬動学的プロファイルを作成した。
この例外は、試験09RAD030であった。この試験では、グループサイズが小さすぎたので(n=1〜3)、さまざまなアレイ接触時間から暴露の差を確実に決定することはできなかった。各グループあたりより多くのサンプルを有するようにするために、血清中平均[125I]−Tyro−[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH濃度を正確に標準20mcg/kg用量に調整し、次いで、1分間アレイ適用動物のすべてを一緒に平均した。同様にして、5分間アレイ適用動物もまた、1グループになった。得られた曲線を用いて薬動学的パラメーターを決定した。
PK関数アドイン(Allergan)を用いたMicrosoft(著作権)Excel2008を用いて、薬動学的プロファイルから、最大濃度(Cmax)、最大濃度までの時間(Tmax)、曲線下面積(AUC0−t)、および半減期(T1/2)を計算した。以下の式を用いて相対的生物学的利用能(%F)を計算した。
%F=AUC0−t/[AUCSC (Dose/20)]
式中:
%F=20μg/kg皮下用量に対する生物学的利用能、
AUC0−t=マイクロニードルアレイ薬動学的プロファイルの曲線下面積(ngmin/mL)、
AUCSC=旧来の20μg/kg皮下薬動学的プロファイルの曲線下面積(ngmin/mL)、
用量=マイクロニードルアレイ上の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH含有量を平均体重で割り算した値(μg/kg)。
結果および考察
[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ皮膚適用後の種々の時点で、血液サンプルを採取した。ラジオイムノアッセイにより[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH含有量の信頼性のある決定が可能になるように、サンプルをプール化ブランクラット血清中に希釈した。同一日に作成された対照標準曲線からの推定により、各サンプル希釈の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHの濃度を決定した。各標準曲線の線形範囲は、アッセイ間でわずかに異なるが、典型的には0.25〜2.0 ng/mLである。それらのアッセイの線形範囲の外側に入るサンプルは、分析から除外した。
個別の血清サンプル中の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHの濃度ならびに各時間点に対する平均および標準偏差を表7〜16に列挙する。平均値を用いて、PKパラメーターが計算される薬動学的曲線を作成することが可能である。
いくつかの試験からのPKプロファイルの比較により、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイは、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHの迅速な吸収および排出を有する類似の一定した暴露プロファイルをもたらすことが実証される。9つの試験全体にわたる[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイロットでは、Tmaxは5〜15分間で現れ、t1/2は14〜27分間であり、試験09RAD005の半減期は例外で、43分間であると計算された。
[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHマイクロニードルのロット間で一貫性があることに加えて、これらプロファイルは、旧来の参照SC注射PKデータに匹敵する。図1は、参照SCプロファイルと一緒にグラフにされた20μg/kg用量に調整された代表的マイクロニードルアレイのPKプロファイル(09RAD010グループ1)である。この参照SCデータでは、t1/2は31分間であり、Tmaxは10分間である。
sMTSアレイにより送達された[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHの相対的生物学的利用能をSC注射と比較した(表17)。
max値は、一般的には、生物学的利用能に比例する。Cmaxを標準20μg/kg用量に調整した場合、09RAD005および09RAD006からの[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHマイクロニードルアレイは、4.2±0.7ng/mLの平均Cmaxを有していた。これは、20μg/kg SC用量でのCmax(8.9ng/mL)の47パーセントである。しかしながら、09RAD010、09RAD011、09RAD017、および09RAD030[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイからの平均Cmaxは、8.9±1.8ng/mLであり、これは、皮下注射の約100パーセントである。
表7〜17では、「ペプチド」は、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHを意味し、NAは、血清サンプルを採取しなかったことを示し、NDは、値を決定しなかったことを意味し、LLOQは、定量の下限を意味し、そしてULOQは、定量の上限を意味する。
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スプラーグドーリーラットにおけるさまざまなアレイ材料およびアレイ接触時間の評価
試験設計
スプラーグドーリーラットにおいていくつかの追加の単回用量薬動学的試験を行った。この試験では、ポリカーボネート(PC)および液晶ポリマー(LCP)のマイクロニードルアレイでさまざまな皮膚接触時間の効果およびさまざまなマイクロニードルアレイ用量負荷の効果を調べた。40〜60wt%[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHの水性製剤およびリン酸緩衝生理食塩水をマイクロニードルアレイに被覆した。
PCおよびLCPのマイクロニードルの一般的特徴は、以下の表18に示され、非被覆マイクロニードルパッチ(すなわち、アレイは、いかなるペプチド薬剤負荷も含有しなかった)を用いて行った進入深さ試験の結果を呈する。
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LCPマイクロニードルアレイは、射出成形USPクラスVI等級液晶ポリマー樹脂(Ticona、Vectra(登録商標)MT1300)である。アレイは、ディスクの片側に約316個の角錐状マイクロ構造を含有する1.27cmの全表面積または約12.7mmの直径を有する円形ディスクである。LCPマイクロアレイの画像を図2に示す。
LCPアレイでは、各マイクロ構造は、約500μmの高さである。マイクロ構造は、約550μm離間(先端部間)した幾何学的パターンである。マイクロ構造の寸法を有する側面図を図3に示す。
用量投与
典型的には、投与の1日前、電気クリッパーを用いてラットの背側の後肢の真上の領域を剃毛した。次いで、残存する剃毛屑を除去するために、その領域にNair(登録商標)脱毛ローションを5〜8分間適用した。水で湿らせた布を用いてNairローションを完全に除去した。翌日、供給されたバネ式アプリケーターを用いてマイクロニードルアレイを適用した。マイクロニードルアレイは、除去前に皮膚に接触した状態で5分間放置したか、またはほぼ即時(典型的には皮膚接触の2〜3秒後)に除去した。マイクロニードルの適用および接触の間、ラットを手で拘束した。
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血清サンプルの採取
LCPマイクロニードルアレイではマイクロニードルアレイ適用の5、15、30、45、および90分後に、PCマイクロニードルアレイでは適用の1、5、15、および30分後に、各ラットから血液を採取した。それらの最初の4つの採血では、シリンジおよびニードルを用いてラットの頸静脈からカテーテルを介して約600μLの血液を採取した。最後の血液採取では、COチャンバーで動物を安楽死させて、心臓穿刺により約600μLの血液を採取した。ただちに、12μLの2.5mg/mlアプロチニン(Sigma)溶液を含有する血清分離チューブに血液を移した。
驚くべきことに、155342−041[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−LCP−マイクロニードルアレイを5分間または約3秒間(0.05分間)のいずれかでラットに適用したところ、Cmax、Tmax、AUC、およびT1/2に基づく類似のPKプロファイルが得られた。2つの他のLCPアレイ(155342−016および155342−064)および2つのPCマイクロニードルアレイ(155342−033および152986−035)を用いて5分間の適用時間と0.05分間の適用時間とを比較したところ、類似の結果が得られた。さらに、0.05分間の装着と5分間の装着との間で個別の動物のデータ値を比較したところ、短い適用時間でも必ずしも変動が増大されるわけではないことが示唆される。このことから、適用後にパッチが所定の位置に放置されるパッチ適用時間は、広範な薬剤用量にわたり有用であることが示唆される。
以下の表では、BLQは、定量限界未満を意味する。
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表20〜24のデータに対して単回マイクロニードルアレイ適用後の時間と対比して血清中[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH(ng/mL)の平均濃度を示したグラフを図4〜8に示す。
骨減少ラットへの[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH PCマイクロニードルアレイおよび[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH LCPマイクロニードルアレイの繰返し適用後の骨ミネラル密度および骨マイクロ構造の変化の評価
試験設計
この試験では、スプラーグドーリーラットにおいて卵巣摘出(OVX)誘発性骨損失モデルで[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−PCおよびLCP−マイクロニードルアレイの効果を調べた。二重エネルギーX線吸収測定(DEXA)および骨マイクロ構造(マイクロコンピューター断層撮影(microCT)による)を用いて骨ミネラル密度(BMD)の変化を測定することにより、骨格に及ぼす効果を評価した。
[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHの水性製剤およびリン酸緩衝生理食塩水をマイクロニードルアレイに被覆した。
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動物
59匹の雌スプラーグドーリーラット(CRL:CD、Charles River Laboratories)をポリカーボネート通気(45ACH)ケージ内に一匹ずつ収容した。すべてのラットに品質保証された齧歯動物用食餌(Harlan Teklad製の2918)および水を不断給餌で提供した。0〜70%の相対湿度および12時間明:12時間暗の周期で住環境を18〜26℃に維持した。約18週齢のラットに卵巣摘出術またはシャム卵巣摘出術を施した。
用量投与
手術の約6週間後から開始して、マイクロニードルアレイ適用を模擬するようにすべてのラットを毎日1回の取扱いおよび拘束の実験手順に馴化させた。DEXAによるBMDのベースライン評価および大腿骨BMDに基づく治療グループへのランダム化を行う前、4週間にわたり馴化を継続した。表25に概説される[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−PC−マイクロニードルアレイ、または[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−LCP−マイクロニードルアレイ、またはプラセボマイクロニードルアレイ、または[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH皮下注射、またはプラセボ皮下注射のいずれかによる毎日1回用量投与。マイクロアレイを皮膚に接触した状態で1分間放置した後、除去した。投与を14日間行い、次いで、サンプル採取のためにすべてのラットを安楽死させた。
血清サンプルの採取
投与の14日目、約3mLの血液を投与の15分後に採取した。ただちに、60μLの2.5mg/mlアプロチニン(Sigma)溶液を含有する血清分離チューブに血液を移した。凝固させるために血液を室温で約45分間保持した。凝固し次第、血液を2500rpmで10分間遠心分離した。ラジオイムノアッセイによる[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHの定量前、血清を−80℃で貯蔵した。
骨ミネラル密度(BMD)
試験品投与の初日および屠殺日、すべての動物のBMDをDEXA(PIXImus、Lunar Corp/GE)により評価した。提供されたソフトウェアを用いて画像を解析し、脊椎のL3〜L5領域および左大腿骨のBMDを決定した。ベースラインおよび試験終了時の走査を用いて、14日間の治療後のBMDの変化パーセントを計算した。
マイクロコンピューター断層撮影
剖検時、左大腿骨およびL4〜L5脊椎を取り出して遊離軟組織を除去した。骨を−80Cで70%エタノール中に貯蔵した。マイクロCT分析前、大腿骨を骨幹中央部で切断し、サンプル分析チューブ中に充填した。そのほかに、各ラットの椎骨をエタノール浸漬ガーゼで包んで、走査用サンプルチューブ中にスタッキングした。Scanco mCT40システム(Scanco、CH)を用いて定性的3D評価を事前に行った。大腿骨骨梁骨の分析では、遠位大腿骨骨幹端の250スライスを走査した。これらのうち150スライスを評価のために輪郭化した。左右の顆がもはや見えない第1のスライスで分析を開始した。これにより、皮質骨または成長板からの寄与がないことを保証した。骨の骨幹中央部に向って分析を継続した。腰部脊椎の分析のために、成長板がもはや見えない第1のスライスから開始して骨梁骨セクションを分析し、成長板が椎骨の他方の側に現われるまで継続した。分析した骨梁パラメーターには、骨体積密度(BV/TV)、連結密度(ConnD.)、骨梁数(Tb.N)、骨梁厚(Tb.Th)、骨梁中心距離(Tb.Sp)、および見掛け骨密度(ABD)が含まれていた。
結果
雌ラットの卵巣摘出により、シャム手術対照と対比してベースライン時に全大腿骨BMDが約10%減少し、かつ腰部脊椎BMDが約15%減少したことから、ラットにおいて骨減少を誘発する卵巣摘出の効果が確認された(図9)。[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH PCマイクロニードルアレイまたは[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH LCPマイクロニードルアレイを毎日1回繰返し適用したところ、14日後、対応するプラセボマイクロニードルアレイ対照と比較して、全大腿骨BMD(図9)および腰部脊椎BMD(図10)の顕著な増大が見られた。[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH皮下注射(図9および10)を用いて、大腿骨BMDおよび腰部脊椎BMDの類似の増大が観測された。骨ミネラル密度が迅速に回復したことから、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHを含有するアレイは、骨粗鬆症などの骨ミネラル密度の減少に関連する疾患の予防および治療に、ならびに製品の効果および同化性がとくに迅速であるので、骨折および/または破損の治癒に有用であることが明確に示唆される。
シャム対照と比較してOVXラットの大腿骨骨幹端では、ベースライン時、BV/TV、Tb.N、およびTb.ThをはじめとするマイクロCTにより評価される骨梁骨マイクロ構造パラメーターは減少し、一方、Tb.Spは増加する(表26)。腰部脊椎の骨マイクロ構造パラメーターでも、ベースラインOVXラットにおける類似の変化が観察される(表27)。[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH PCまたは[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH LCPのマイクロニードルアレイの毎日1回の適用を14日間繰り返したところ、大腿骨骨幹端および腰部脊椎の両方で、これらの変化が部分的に逆転して、BV/TV、TB.N、およびTbThは増加し、一方、Tb.Spは減少した(表26および27)。これらの骨マイクロ構造パラメーターの変化の大きさは、皮下注射による[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHの毎日1回の繰返し投与で観察されたものに類似していた(表26および27)。そのほかに、マイクロCTにより測定された骨密度はまた、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH PCまたは[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH LCPのマイクロニードルアレイの適用後、大腿骨骨幹端および腰部脊椎の骨でも増加した(表26および27)。
[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHの血清中濃度を投与の15分後に測定したところ、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH PCマイクロニードルアレイで治療したラットでは、血清中濃度は17.2±5.9pg/mlであり、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH LCPマイクロニードルアレイで治療したラットでは、血清中濃度は14.0±9.2pg/mlであり、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH皮下注射で治療したラットでは、10.8±3.6pg/mlであった。
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閉経後女性における[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHポリカーボネート被覆マイクロアレイの薬動学的挙動の臨床試験評価
試験設計
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54〜58wt%[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHの水性製剤およびリン酸緩衝生理食塩水を用いて、アレイを作製した。
試験したアレイ負荷投与量
アレイ1: 100μg/アレイ±15μg/アレイ(平均90μg/アレイ)
アレイ2: 150μg/アレイ±22.5μg/アレイ(平均149μg/アレイ)
アレイ3: 200μg/アレイ±30μg/アレイ(平均211μg/アレイ)
試験設計および方法:
これは、健常閉経後女性における被覆経真皮マイクロアレイとして提供された[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHのランダム化試験、二重盲検試験、プラセボ対照試験、漸増単回用量安全性試験、薬動学的試験、および耐容性試験である。登録被験体は、試験期間全体を通じて[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHまたは[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTS−プラセボまたは[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH 80μg皮下(sc)注射への3までの単回用量暴露を受けるであろう。
各投与前に被験体をランダム化して3つの試験期間および13の試験グループを計画する。第1の試験期間では、4つの装着時間変数グループが完成されるであろう。そのうえさらに、6つの被験体は、皮下投与注射で80μgの[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHの投与を受けるであろう。試験期間2および3では、漸増用量の投与を受ける3つのグループが存在するであろう。第1の試験グループ内では、32の被験体が、経真皮マイクロアレイに対してさまざまな装着時間の4つのサブグループの1つにランダム化されるであろう。TDマイクロアレイの可能な装着時間は、5、15、30、および60分間であり、一方、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイの濃度は、100μgで一定に保持されるであろう。5つの各サブグループ内では(試験期間1)、6つの被験体が、経真皮マイクロアレイを介して[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイの適用を受け、かつ2つの被験体が、対応する[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ−プラセボの適用を受け、かつ6つの被験体が、皮下投与注射で80μgの[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHの投与を受けるであろう。次の用量に進む前に、それに続くより高い用量への漸増に好適であるかに関して、より前のグループに登録された被験体からの安全性データ、耐容性データ、および薬動学的データが精査されるであろう。24の被験体を登録する試験グループ2では、18の被験体が、経真皮マイクロアレイを介して[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイの適用を受けるように無作為に帰属され、4つの被験体が、対応する[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ−プラセボの適用を受け、そして2つの被験体が、皮下投与注射用の80μgの[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHのSC注射として投与される[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHの投与を受けるであろう。16の被験体を登録するグループ3では、6つの被験体からなる2つのグループが、臍周囲部または上腕外側に適用される[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイの適用を受けるように無作為に帰属され、一方、2つの被験体が、これらの各部位の1つで、対応する[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ−プラセボの適用を受けるであろう。それに加えて、2つの追加の被験体が、皮下投与注射用の80μgの[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHの標準SCの投与を受けるであろう。
100μg[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイの生物学的利用能が50%超であれば、200μg用量は投与されず、66%超であれば、150μg用量は投与されないであろう。
各期間および各グループに登録すべく計画される用量および被験体数を表29に示す。
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被験体の安全性を確保するために、標準安全性評価が含まれる。この安全性評価には、理学的検査、生命徴候、12リードディジタルECG、臨床検査、ならびに局所耐容性および有害事象のモニターおよび記録が含まれる。
薬動学的(PK)解析では、次の時間、すなわち、投与前、ならびに投与の5、10、15、20、30、および60分間後、1.5、2、3、4、6、8、および12時間後に[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHの血漿中濃度を測定するために、24時間にわたり合計15の静脈血サンプルが採取されるであろう。最終サンプルは、試験医薬の最後の投与の24時間後に採取されるであろう。
被験体の数: 治療および試験手順を終了する38の被験体を得るのに十分な数の適格被験体が登録されるであろう。
投与される治療剤: [Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTS(100μg、150μg、および200μg)は、アプリケーターで使用するために自己接着性パッチに装着された被覆経真皮アレイとして供給されるであろう。
[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ−プラセボは、同様に、バネ式アプリケーターで使用するために自己接着性パッチに装着された被覆経真皮アレイの形態で供給されるであろう。
80μg注射用の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH薬剤製品は、酢酸を用いてpH5.1に調整された5mg/mLの酢酸ナトリウム三水和物および5mg/mLのフェノール(保存剤)中に2mg/mLの[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH(遊離塩基)を含有する複数回用量カートリッジ(1.5mL)として供給される。
ペン型注射器は、Becton Dickinson Pen IIデバイスの変形型であり、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHをカートリッジにあらかじめ充填して使用できることが確認されている。
データ解析:
薬動学的解析:
[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHの個々の血漿中濃度は、用量グループおよびサンプリング時間ごとに個別に表に示され、事実に基づいてまとめられるであろう。個々のおよびまとめたプロファイルもまた、用量ごとにプロットされるであろう。[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHの血漿中濃度−時間プロファイルは、ノンコンパートメント法を用いて分析されるであろう。用量レベルごとに、相対的生物学的利用能が、用量規格化AUCinf値の比として以下のように計算されるであろう。
[AUCinf(経真皮)/用量(経真皮)]/[AUCinf(SC)/用量(SC)]。
試験集団の選択
被験体の数
治療および試験手順を終了する38の被験体を得るのに十分な数の適格被験体が登録されるであろう。
選択基準
被験体は、この試験に参加する資格を有するために以下の選択基準のすべて満たさなければならない。
被験体は、年齢50〜80歳(両端の値を含む)の健常閉経後女性である。この試験の目的では、閉経後は、≧24ヶ月間の自然無月経(摂食障害や他の原因に関係しない)、または血清中濾胞刺激ホルモン(FSH)レベル≧40mIU/mLで≧6ヶ月間の自然無月経、または子宮摘出を伴ってまたは伴わずに両側卵巣摘出手術の6週間後として定義される。
被験体は、病歴および理学的検査(生命徴候を含む)により判定したときに良好な全般的健康状態にあり、かつ研究者の意見として臨床的に有意な異常の証拠が見られない。
被験体は、スクリーニング期間中、12.0g/dL超のヘモグロビン値を有する。
被験体は、スクリーニング期間中、血清中リン、PTH(1−84)、および血清中全カルシウムを正常範囲内に有する。
被験体は、スクリーニング受診時、正常な血清中アルカリホスファターゼを有するか、または異常であるが臨床的に有意でなければ、正常な血清中骨特異的アルカリホスファターゼを有する。
被験体は、≧9ng/mLの25−ヒドロキシビタミンDを有する。
被験体は、研究者の意見として臨床的に有意ないかなる異常もなければ、すべての他のスクリーニング試験およびベースライン臨床検査試験を受ける。
スクリーニング時に得られる安静時の12リード心電図は、次の範囲、すなわち、PR:≧120かつ≦220ms、QRS≦120ms、QTc(バゼット補正)≦470 msの臨床的に有意な異常を示さない。不完全右脚ブロック(IRBBB)および左脚前枝ヘミブロック(LAH)は、許容可能である。
スクリーニング時、被験体の収縮期血圧は、≧100かつ≦155mmHgであり、拡張期血圧は、≧40かつ≦95mmHgであり、さらに心拍数は、≧45かつ≦90bpmである。
被験体は、少なくとも120のポンド(54.5kg)の体重であり、かつMetropolitan Life Insurance Companyの表による身長および体格に基づく理想体重(スクリーニングの)の−25%〜+30%以内である。
被験体は、書面によるインフォームドコンセントフォームを読み、理解し、そして署名した。
除外基準
以下の除外基準のいずれかを満たす被験体は、試験に参加する資格がない。
一般的除外基準:
被験体は、臨床的に有意な慢性もしくは再発性の腎疾患、肝疾患、肺疾患、アレルギー疾患、心血管疾患、胃腸疾患、内分泌疾患、中枢神経系疾患、血液学的疾患、もしくは代謝性疾患、または免疫学的障害、情動障害、および/もしくは精神障害の履歴を有する。
被験体は、骨粗鬆症、パジェット病、もしくは他の代謝性骨疾患(たとえば、ビタミンD欠乏症もしくは骨軟化症)と診断されたか、または最初のスクリーニング受診の1年前以内に非外傷性骨折を起こした。
被験体は、過去5年以内に尿路結石症の履歴を有する。
被験体は、スクリーニング期間中、痛風の履歴または尿酸値>7.5mg/dLを有する。
患者は、仰臥位から立位に移行したときに(5分間の横臥位および3分間の立位)収縮期血圧の20mmHg以上の減少もしくは拡張期血圧の10mmHg以上の減少および/またはなんらかの症候性低血圧を有する。
被験体は、研究者の意見として、被験体に脅威もしくは危害を与えたりまたは臨床検査結果もしくは試験データ解釈を曖昧にしたりするおそれのある急性疾病を有する。
被験体は、試験の1日目の8週間前以内に献血したもしくは50mL超の失血を起こしたか、または1日目の7日前以内に血漿献血(アフェレーシス)を行った。
被験体は、B型肝炎、C型肝炎、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)−1、もしくはHIV−2に対して陽性であることが知られているか、またはB型肝炎表面抗原(HBsAg)、C型肝炎抗体(HCV−Ab)、もしくはHIVのスクリーニングで陽性の結果を有する。
被験体は、以前に、なんらかの理由でこの試験でランダム化、投与、または継続中断された。
医薬関連の除外基準:
被験体は、試験材料または関連化合物のいずれかに対して過敏性の既往歴を有する。
被験体は、特定の医薬を除いて、ビスホスホネートおよびエストロゲンまたはエストロゲン誘導体をはじめとする慢性ベースのなんらかの医薬を使用する。
被験体は、試験医薬の初回用量投与の72時間前以内に、特定の医薬を除いて、市販の処方箋なしで買える製剤またはハーブサプリメントもしくはホメオパシーサプリメントをはじめとするなんらかの医薬の投与を受けた。
被験体は、試験医薬の初回投与の90日前以内に、全身麻酔剤または[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH以外の研究剤の投与を受けた。
医学研究者により判定したとき、試験手順または拘束について理解する気がないかまたは理解できない。
生活習慣関連の除外基準:
被験体は、異常栄養状態(異常な食事、過剰または不自然なビタミン摂取、吸収不良、有意な最近の体重変化)を有する。
被験体は、1日10本超のタバコを喫煙する。被験体は、臨床施設に拘束されている間、いかなるニコチン含有製品の摂取も認められないであろう。
被験体は、スクリーニング受診の24ヶ月以内に、アルコール乱用、違法薬物使用、または薬物乱用の履歴を有する。
被験体は、尿中薬物/アルコール検査が陽性である。
被験体の取消し
被験体は、医療を侵害することなく、なんらかの理由で任意の時点で試験を取り消す権利を有することが通知されるであろう。研究者もまた、以下の理由のいずれかで試験から被験体を取り消す権利を有する。
・有害事象。
・治療拒否。
・被験体要望。
・試験手順終了不能。
・追跡不能。
・ノンコンプライアンス。
被験体が試験の取消しまたは継続中断を行う場合、試験の取消しの理由は、元の文書および症例報告書に記録されるものとする。試験終了前に取り消された被験体はすべて、試験グループに予定された投与後試験評価を終了するように奨励すべきである。試験医薬が投与された後、投与が原因で試験を取り消す被験体は、研究者の自由裁量により医療モニターとの協議後に交換してもよい。
被験体の交換
グループ1、2、および3で投与グループあたりそれぞれ38、24、および16の被験体の登録を達成するうえで不十分な被験体が存在する場合、追加の被験体を補充してもよい。
[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイおよび[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ−プラセボが供給されるであろう。試験医薬を投与するための経真皮マイクロアレイ、カートリッジ、およびニードルもまた、試験部位に供給されるであろう。試験薬剤は、薬剤師により個々の患者に対して調製されるであろう。
[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHは、マイクロニードルアレイを用いて経皮投与に供すべく、アレイあたり100、150、または200μgのいずれかの[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHが送達されるように、リン酸緩衝生理食塩水(PBS)のみで製剤化された。マイクロニードルアレイは、全身送達を達成すべく、皮膚に直接に薬剤が被覆および適用されるように設計された366マイクロニードル(高さ500μm)アレイである。アレイパッチは、5.5cmの全表面積または約27mmの直径を有する。
[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH被覆マイクロニードルアレイ([Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ)は、バネ式アプリケーター上に充填すべくカラーアセンブリー内に封入されるであろう。[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイは、適用の1時間前に冷蔵から取り出されるであろう。次いで、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHマイクロニードルアレイは、被験体に投与すべく薬剤師または試験員によりアプリケーター上に充填されるであろう。各[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHマイクロニードルアレイは、100μg、150μg、または200μgのいずれかの[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHで被覆される。
[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ−プラセボ:リン酸緩衝生理食塩水(PBS)は、マイクロニードルアレイを用いて経皮投与に供すべくプラセボとして製剤化された。PBS被覆マイクロニードルアレイ(プラセボマイクロニードルアレイ)は、バネ式アプリケーター上に充填すべくカラーアセンブリー内に封入されるであろう。プラセボマイクロニードルアレイは、適用の1時間前に冷蔵から取り出されるであろう。次いで、プラセボマイクロニードルアレイは、被験体に投与すべく薬剤師または試験員によりアプリケーター上に充填されるであろう。
試験医薬の投与
[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイおよび[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ−プラセボは、二重盲検方式で投与されるであろう。被験体は、試験医薬の投与を受ける前に少なくとも8時間にわたり一晩絶食するであろう。
グループ1では適切な時点で、各被験体は、試験員による臍周囲部への経真皮マイクロアレイの単回適用または単回皮下注射を介して試験医薬が与えられるであろう。グループ1に参加する被験体は、経真皮投与される[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイもしくは[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ−プラセボまたは皮下投与される80μgの[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHの投与を受けるべくランダム化されるであろう。[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイまたは[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ−プラセボの経皮適用にランダム化された被験体は、4つの装着時間(5、15、30、および60分間、各グループ中、6つの活性治療および2つのプラセボ)の1つに帰属されるであろう。また、6つの被験体は、皮下投与注射用される80μgの[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHにランダム化されるであろう。
グループ2aの被験体は、経真皮送達される[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHマイクロニードルアレイまたは皮下投与注射される80μgの[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHのいずれかの投与を受けるようにランダム化されるであろう。100μg[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイの生物学的利用能が66%超であれば、150μg用量は投与されないであろう。経皮適用に対してランダム化されたものは、2つの解剖学的位置の1つで、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイまたは150μg[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ−プラセボのいずれかの適用を受けるであろう。6つの被験体は、臍周囲部にマイクロアレイを装着するようにランダム化され(グループ2a)、6つの被験体は、前上腿でマイクロアレイを受容するようにランダム化されるであろう(グループ2b)。1名のプラセボ患者は、解剖学的部位のそれぞれにランダム化され、グループ2aでは合計で12の活性被験体、2つのプラセボ被験体になるであろう。さらに8つの被験体は、グループ2cにランダム化され、これらのうち6つの被験体は、臍周囲部に24時間適用すべく経真皮送達を介して100μgの用量で[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイまたは[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ−プラセボのいずれかの投与を受けるであろう。
試験薬剤の投与前、その領域が損なわれてないことを保証するために、適用部位を検査すべきである。各適用部位は、経真皮デバイスの除去直後または注射直後、マイクロアレイ適用または皮下注射が行われた1時間後および24時間後、グレード付けされるであろう。24時間の装着時間に対してランダム化されたグループ2cの患者では、患者は、マイクロアレイの除去の24時間後、最終的な局所耐容性評価のために診療所に戻す必要があろう。3のグレードを有すると評価されたいずれかの投与部位に対しても、皮膚刺激が安定化または消散するまで、評価が24時間間隔で継続されるであろう。
経真皮マイクロアレイおよびカラーアプリケーター上に充填する前、マイクロアレイを目視検査されるべきである。マイクロアレイまたはカラーのはいずれかに損傷が見られる場合、そのマイクロアレイを使用すべきでなく、新しいアレイを選択すべきである。
併用医薬
被験体が初期スクリーニング受診前の1ヶ月にわたり安定用量を摂取しかつ試験全体を通じて同一用量を維持するかぎり、ビタミンD(<=800IU/日)、カルシウムサプリメント(≦1000mg/日)、および低用量アスピリン(心血管疾患の予防のために≦81mg/日)は、許容可能である。被験体が少なくとも6ヶ月間にわたり安定用量を摂取しかつ試験全体を通じて同一用量を維持するかぎり、甲状腺置換療法は、許容される。被験体が少なくとも3ヶ月間にわたり安定用量を摂取しかつ試験全体を通じて同一用量を維持するかぎり、血中コレステロールレベルを低減するためのスタチンは、許容される。
被験体は、試験期間中、研究者の事前の許可を受けずに市販の医薬、ハーブ医薬、または高用量ビタミンをはじめとするいかなる他の医薬をも摂取すべきでない。頭痛または軽度の不快感に対する市販の医薬(たとえば、イブプロフェンまたはアセトアミノフェン)のときどきの使用は、研究者が検討したのであれば許容され、CRFに記録される。
試験期間中、被験体がいずれかの他の医薬を摂取することが必要になった場合、特定の医薬および効能は、研究者により検討されなければならない。試験期間中に摂取された併用医薬はすべて、元の文書に記録され、被験体の症例報告書に転記されなければならない。
禁止医薬
被験体は、1日目に投与する72時間前以内では、認められた医薬(併用医薬)を除いて、市販の処方箋なしで買える医薬を含むいかなる医薬をも摂取することができない。
それに加えて、過去の3ヶ月以内に全身麻酔を受けたか、試験医薬の初回投与の90日前以内に研究薬剤の投与を受けたか、慢性ベース(第6.1節で許容されたもの以外)でなんらかの医薬の投与を受けたか、または異常栄養状態(異常な食事、過剰または不自然なビタミン摂取、吸収不良)を有する場合、被験者は、試験の資格がない。
血液サンプルの採取
[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHの血漿中濃度を測定するために、合計15の静脈血サンプルが採取されるであろう。PK血液サンプルは、できるかぎり厳密な時点で採取すべきである。2つの5mLサンプルがバキュテーナーチューブ中に採取され、採取直後、氷水浴に入れられるであろう。血漿サンプルの遠心分離、貯蔵、および輸送のための厳密な手順は、個別の文献に詳述されるであろう。血漿サンプルは生物分析の実験室への輸送の前に−80℃で貯蔵されるだろう。静脈血サンプルは、以下のように採取されるであろう。
試験日P1−D1、P2−D1、およびP3−D1
投与前、ならびに投与の5、10、15、20、30、60分、1.5、2、3、4、6、8、および12時間後。
試験日P1−D2、P2−D2、およびP3−D2
試験医薬投与の24時間後の朝、単一の静脈血サンプルが採取されるであろう。
各血液採取の実際の時間が記録されるであろう。
薬力学的(PD)評価
血液サンプルの採取
静脈血サンプルは、以下の時点で、全カルシウムおよびリンを測定するために採取されるであろう。
試験日P1−D1、P2−D1、およびP3−D1
投与前、ならびに投与の0.5、1、2、3、4、6、8、および12時間後。
試験日P1−D2、P2−D2、およびP3−D2
試験医薬投与の24時間後の朝、単一の静脈血サンプルが採取されるであろう。
以下の時点で1.25ヒドロキシビタミンDを測定するための静脈血サンプル:
試験日P1−D1、P2−D1、およびP3−D1
投与前ならびに投与の3および12時間後。
試験日P1−D2、P2−D2、およびP3−D2
試験医薬投与の24時間後の朝、単一の静脈血サンプルが採取されるであろう。
薬動学的解析
PKパラメーターは、WinNonlin(商標) Professional Version 5.01以降(Pharsight Corp,Cary,North Carolina)およびSAS(商標) Version 9.1以降(SAS Institute,Inc.,Cary,North Carolina)を用いてノンコンパートメント法により誘導されるであろう。以下のPKパラメーターが推定されるであろう。
・ピーク血漿中濃度(Cmax
・Cmax(Tmax)の経験的時間さらには[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHの定量可能な濃度を有する最後のサンプルの時間(Tlast
・明確に規定される場合、片対数血漿中レベル曲線の最終相の線形回帰により推定される見掛けの排出速度定数(λ)。
・ln2/λとして決定される見掛けの排出半減期(t1/2z
・線形log台形公式により推定される時間0から最後の実験点までの血漿中濃度時間曲線下面積(AUC0−t
・線形log台形公式により推定される時間0から∞までの血漿中濃度時間曲線下面積(AUC0−∞)。AUC0−∞=AUC0−t+C/λ、式中、Cは最終測定可能濃度である。
・線形log台形公式により推定される時間0から24hrまでの血漿中濃度時間曲線下面積(AUCτ
・=用量/AUC0−∞として計算される血管外血漿クリアランス(CL/F)
=CL/F/λzとして計算される血管外分布容積(Vd/F)。
さらに、用量レベルごとに、相対的生物学的利用能が、用量規格化AUC0−∞値の比:[AUC0−∞(経真皮)/用量(経真皮)]/[AUC0−∞(SC)/用量(SC)]として計算されるであろう。
分析方法
ヒト血漿中[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHの定量は、検証されたイムノアッセイ法を用いて行われるであろう。
Figure 0006033280
[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ100μgからのピーク[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH暴露は、Cmaxから決定したとき、参照治療(80μg注射用の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH)の45%〜73%の範囲内であった。全暴露は、AUC0−∞から決定したとき、参照治療の11%〜18%であった。
平均のCmax、AUC0−t、およびAUC0−∞の値の差は、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ治療と参照治療との間で、ほとんどの場合、統計的に有意であった(p値<0.05)。
Figure 0006033280
[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ150μgからのピーク[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH暴露は、Cmaxから決定したとき、参照治療(80μg注射用の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH)の約62%であった。全暴露は、AUC0−∞から決定したとき、参照治療の17%〜23%であった。
平均のCmax、AUC0−t、およびAUC0−∞の値の差は、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ治療と80μg注射用の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHとの間で、ほとんどの場合、統計的に、有意であった(p値<0.05)。
前上腿部に適用された[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ150μgからのピーク[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH暴露は、Cmaxから決定したとき、参照治療(臍周囲部に適用された[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ150μg)の約99%であった。全暴露は、AUC0−∞から決定したとき、参照治療の133%であった。
平均のCmax、AUC0−t、およびAUC0−∞の値の差は、臍周囲部に適用された[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ150μgと前上腿部に適用された[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ150μgとの間で、統計的に有意でなかった(p値>0.05)。
Figure 0006033280
[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ200μgからのピーク[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH暴露は、Cmaxから決定したとき、参照治療(80μg注射用の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH)の67%〜97%の範囲内であった。全暴露は、AUC0−∞から決定したとき、参照治療の16%〜27%であった。
平均のCmax、AUC0−t、およびAUC0−∞の値の差は、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ治療と80μg注射用の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHとの間で、ほとんどの場合、統計的に、有意であった(p値<0.05)。
上腕外側(三角筋)部に適用された[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ200μgからのピーク[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH暴露は、Cmaxから決定したとき、参照治療(臍周囲部に適用された[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ200μg)の約145%であった。全暴露は、AUC0−∞から決定したとき、参照治療の174%であった。
平均のCmax、AUC0−t、およびAUC0−∞の値の差は、臍周囲部に適用された[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ200μgと上腕外側(三角筋)部に適用された[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ200μgとの間で、統計的に有意でなかった(p値>0.05)。
相対的生物学的利用能(Frel):
単回SC注射で臍周囲部に投与された80μg注射用の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHと比較した−sMTS治療の相対的生物学的利用能(Frel)の結果は、以下の表に示される。
Figure 0006033280
単回SC注射で臍周囲部に投与された80μg注射用の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHと比較した[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ治療の相対的生物学的利用能は、15分間の装着時間で臍周囲部に投与された200μg[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH(治療3A)の後の約6%から60分間の装着時間で臍周囲部に投与された100μg[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH(治療1D)の後の約20%までの範囲内であった。
用量比例性の解析
[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTS治療の用量比例性の解析の結果は、以下の表に示される。
Figure 0006033280
PKパラメーターの95%CIは、1の値を含有しなかったことから、15分間の装着時間で臍周囲部に適用された3つの治療([Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ100μg(治療1B)、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ150μg(治療2A)、および[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ200μg(治療3A))の用量比例性の欠如が示唆される。さらに、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ用量に対する用量比、予想および観測の暴露比、PKパラメーターの回帰線の負の傾き、ならびにPKパラメーターCmax、AUC0−t、およびAUC0−∞の提示値から、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHへの暴露は、投与された[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHマイクロニードルアレイ用量の比例性から予測されるよりも低いことが示唆される。
薬力学的結果:
PDマーカーの結果を提示する際、ベースライン調整という用語は、ベースラインからの変化を意味すべく使用される。
血清中全カルシウム
試験期間1および24時間の装着時間を有する試験期間2の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHマイクロニードルアレイ100μg(治療2C)
臍周囲部に適用された5分間〜24時間の範囲内の装着時間を有する[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHマイクロニードルアレイ100μgおよび80μg注射用の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH(治療1E)の後のベースライン調整血清中全カルシウム濃度は、サンプリング間隔のほとんどの部分でベースラインレベルを超えて存在し、投与の約8時間後まで、プラセボレベルを超えて存在した。ベースライン調整血清中全カルシウム濃度は、投与後約8時間にわたり他の治療と比較して治療1Eの後で最も高かった。
平均のベースライン調整血清中全カルシウム濃度は、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ治療の後、−0.1〜0.3mg/dLの範囲内であり、治療1Eの後、0.1〜0.4、およびプラセボの後、−0.1〜0.3 mg/dLの範囲内であった。血清中全カルシウム濃度(λmax)のベースラインからの平均最大変化は、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ治療の後、0.3〜0.5mg/dL、治療1Eの後、0.5mg/dL、プラセボの後、0.0であった。
試験期間2
[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ150μg(臍周囲部[治療2A]および前上腿部[治療2B]に適用された)および80μg注射用の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH(治療2D)の後のベースライン調整血清中全カルシウム濃度は、一般的には、投与後約8時間までベースラインレベルを超えて存在した。最大のベースライン調整血清中全カルシウム濃度は、治療2Dの後、生じた。ベースライン調整血清中全カルシウム濃度は、一般的には、両方とも15分間の装着時間で、治療2Bの投与と比較して治療2Aの投与後、より高かった。
平均のベースライン調整血清中全カルシウム濃度は、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ150μgの後、0.0〜0.3mg/dLの範囲内であり、治療2Dの後、0.2〜0.5mg/dL、およびプラセボの後、0.0〜0.3mg/dLの範囲内であった。血清中全カルシウム濃度のベースラインからの平均最大変化(Δmax)は、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ150μgの後、0.3〜0.4mg/dL、治療2Dの後、0.6mg/dL、およびプラセボの後、0.2mg/dLの範囲内であった。
0.0〜0.3mg/dLの範囲内である平均のベースライン調整血清中全カルシウム濃度は、治療2Aおよび2Bの後、類似していた。治療2Aの後の0.4mg/dLの平均Δmax値は、治療2Bの後の0.3mg/dLの平均Δmax値と同程度だった。
試験期間3
[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ200μg(臍周囲部[治療3A]および上腕外側[三角筋]部域[治療3B]に適用された)および80μg注射用の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH(治療3C)の後のベースライン調整血清中全カルシウム濃度は、主に、サンプリング間隔全体を通じてベースラインレベルを超えておよび投与後約8時間までプラセボレベルを超えて維持された。ベースライン調整血清中全カルシウム濃度は、一般的には、両方とも15分間の装着時間で、治療3Aの投与と比較して治療3Bの投与後、より高かった。
平均のベースライン調整血清中全カルシウム濃度は、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ200μgの後、0.0〜0.3mg/dLの範囲内であり、治療3Cの後、−0.5〜0.1mg/dL、およびプラセボの後、−0.3〜0.2mg/dLの範囲内であった。血清中全カルシウム濃度のベースラインからの平均最大変化(Δmax)は、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ200μgの後、0.0〜0.3mg/dL、治療3Cの後、−0.5mg/dL、プラセボの後、0.0であった。
平均のベースライン調整血清中全カルシウム濃度は、治療3Aの後、−0.2〜0.3mg/dLの範囲内であり、治療3Bの後、0.0〜0.3mg/dLの範囲内であった。平均Δmax値は、治療3Aの後、0.0、および治療3Bの後、0.3mg/dLであった。
血清中リン
試験期間1および24時間の装着時間を有する試験期間2の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHマイクロニードルアレイ100μg(治療2C)
臍周囲部に適用された5分間〜24時間の範囲内の装着時間を有する[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHマイクロニードルアレイ100μgおよび80μg注射用の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH(治療1E)の後のベースライン調整血清中リン濃度は、投与の約8時間後まで、ベースラインレベルを超えて変動し、その後、ベースラインレベルを超えて上昇した。[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ100μgおよび治療1Eの後のベースライン調整血清中リン濃度は、一般的には、プラセボを超えた。
平均のベースライン調整血清中リン濃度は、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ100μgの後、−0.2〜0.8mg/dLの範囲内であり、治療1Eの後、−0.2〜0.4mg/dL、およびプラセボの後、−0.3〜0.5mg/dLの範囲内であった。血清中リン濃度のベースラインからの平均最大変化(Δmax)は、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ100μgの後、0.3〜0.9mg/dL、治療1Eの後、0.3mg/dL、およびプラセボの後、0.4mg/dLの範囲内であった。
[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ150μg(臍周囲部[治療2A]および前上腿部[治療2B]に適用された)および80μg注射用の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH(治療2D)の後のベースライン調整血清中リン濃度は、主に、投与後約8時間にわたりベースラインレベルを超えて変動し、その後、ベースラインレベルを超えて上昇した。治療2Bおよび治療2Dの後のベースライン調整血清中リン濃度は、一般的には、プラセボレベルを超えて存在した。さらに、ベースライン調整血清中リン濃度は、両方とも15分間の装着時間で、治療2Aと比較して治療2Bの後でより高かった。
平均のベースライン調整血清中リン濃度は、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ150μgの後、−0.1〜1.0mg/dLの範囲内であり、治療2Dの後、−0.3〜0.6mg/dL、およびプラセボの後、−0.1〜0.4の範囲内であった。血清中リン濃度のベースラインからの平均最大変化(Δmax)は、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ150μgの後、0.2〜1.0mg/dLの範囲内、治療2Dの後、0.6mg/dL、およびプラセボの後、0.4mg/dLであった。
平均のベースライン調整血清中リン濃度は、治療2Aの後、−0.2〜0.3mg/dLの範囲内であり、治療2Bの後、−0.1〜1.0mg/dLの範囲内であった。平均Δmax値は、治療2Aの後、0.2mg/dL、および治療2Bの後、1.0mg/dLであった。
試験期間3
[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ200μg(臍周囲部[治療3A]および上腕外側[三角筋]部[治療3B]に適用された)および80μg注射用の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH(治療3C)の後のベースライン調整血清中リン濃度は、主に、投与後約8時間にわたりベースラインレベルを超えて変動し、その後、ベースラインレベルを超えて上昇した。[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ200μgおよび治療3Cの後のベースライン調整血清中リン濃度は、一般的には、プラセボレベルを超えた。ベースライン調整血清中リン濃度は、一般的には、治療3Aと比較して治療3Bでより高かった。
平均のベースライン調整血清中リン濃度は、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ200μgの後、−0.4〜0.6mg/dLの範囲内であり、治療3Cの後、−0.7〜0.4mg/dL、およびプラセボの後、−0.3〜0.3mg/dLの範囲内であった。血清中リン濃度のベースラインからの平均最大変化(Δmax)は、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ200μgの後、0.4および0.6mg/dL、治療3Cの後、−0.7mg/dL、およびプラセボの後、0.2mg/dLであった。
平均のベースライン調整血清中リン濃度は、治療3Aの後、−0.4〜0.6mg/dL、および治療3Bの後、−0.1〜0.6mg/dLの範囲内であった。平均Δmax値は、治療3Aの後、0.4mg/dL、および治療3Bの後、0.6mg/dLであった。
1,25−ジヒドロキシビタミンD試験期間1および24時間の装着時間を有する試験期間2の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHマイクロニードルアレイ100μg(治療2C)
臍周囲部に適用された5分間〜24時間の範囲内の装着時間を有する[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTS100μgおよび80μg注射用の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH(治療1E)の後のベースライン調整血清中1,25−ジヒドロキシビタミンD濃度は、ベースラインレベルを超えて存在した。最大のベースライン調整血清中1,25−ジヒドロキシビタミンD濃度は、治療1Eの後、投与の3時間後に生じた。
平均のベースライン調整血清中1,25−ジヒドロキシビタミンD濃度は、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ100μgの後、0.5〜16.1pg/dL、治療1Eの後、−0.6〜26.2pg/dL、およびプラセボの後、1.1〜7.1pg/dLの範囲内であった。血清中1,25−ジヒドロキシビタミンD濃度のベースラインからの平均最大変化(Δmax)は、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ100μgの後、2.9〜27.1pg/dLの範囲内、治療1Eの後、30.2pg/dL、およびプラセボの後、8.0pg/dLであった。
試験期間2
[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ150μg(臍周囲部[治療2A]および前上腿部[治療2B]に適用された)および80μg注射用の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH(治療2D)の後のベースライン調整血清中1,25−ジヒドロキシビタミンD濃度は、主に、ベースラインレベルを超えて維持された。最大のベースライン調整血清中1,25−ジヒドロキシビタミンD濃度は、治療2Dの後、生じた。
平均のベースライン調整血清中1,25−ジヒドロキシビタミンD濃度は、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ150μgの後、−14.2〜11.0pg/dL、治療2Dの後、7.6〜32.2pg/dL、およびプラセボの後、3.4〜14.9pg/dLの範囲内であった。血清中1,25−ジヒドロキシビタミンD濃度のベースラインからの平均最大変化(Δmax)は、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ150μgの後、−4.5〜0.3pg/dLの範囲内、治療2Dの後、32.2pg/dL、およびプラセボの後、17.0pg/dLであった。
平均のベースライン調整血清中1,25−ジヒドロキシビタミンD濃度は、治療2Aおよび2Bの後、それぞれ、−14.2〜11pg/mLおよび−2.5〜11.0pg/mLの範囲内であった。平均Δmax値は、治療2Aの後、−4.5pg/mL、および治療2Bの後、0.3pg/mLであった。
試験期間3
[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ200μg(臍周囲部[治療3A]および上腕外側[三角筋]部[治療3B]に適用された)および80μg注射用の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH(治療3C)の後のベースライン調整血清中1,25−ジヒドロキシビタミンD濃度は、主に、ベースラインレベルを超えて維持され、投与の8時間後、プラセボレベルを超えた。ベースライン調整血清中1,25−ジヒドロキシビタミンD濃度は、一般的には、治療3Aと比較して治療3Bでより高かった。
平均のベースライン調整血清中1,25−ジヒドロキシビタミンD濃度は、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ200μgの後、−5.1〜22.5pg/dL、治療3Cの後、−0.2〜25.9pg/dL、およびプラセボの後、−0.7〜19.0pg/dLの範囲内であった。血清中1,25−ジヒドロキシビタミンD濃度のベースラインからの平均最大変化(Δmax)は、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ200μgの後、9.0および22.6pg/dL、治療3Cの後、30.2pg/dL、およびプラセボの後、10.5pg/dLであった。
平均のベースライン調整血清中1,25−ジヒドロキシビタミンD濃度は、治療3Aの後、−5.1〜11.5pg/mL、および治療2Bの後、7.2〜22.5pg/mLの範囲内であった。平均Δmax値は、治療3Aの後、9.0pg/mL、および治療3Bの後、22.6pg/mLであった。
薬動学的挙動:
[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ100μgからのピーク[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH暴露は、Cmaxから決定したとき、参照治療(80μg注射用の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH)の45%〜73%の範囲内であった。全暴露は、AUC0−∞から決定したとき、参照治療の11%〜18%であった。
[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ150μgからのピーク[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH暴露は、Cmaxから決定したとき、参照治療(80μg注射用の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH)の約62%であった。全暴露は、AUC0−∞から決定したとき、参照治療の17%〜23%であった。
[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ200μgからのピーク[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH暴露は、Cmaxから決定したとき、参照治療(80μg注射用の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH)の67%〜97%の範囲内であった。全暴露は、AUC0−∞から決定したとき、参照治療の16%〜27%であった。
[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ100μgの平均相対的生物学的利用能は、80μg注射用の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHと比較したときに、約11%〜20%範囲内であり、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ150μgでは、9%(臍周囲部に適用されたとき)および13%(前上腿部に適用されたとき)であり、そして[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHマイクロニードルアレイ200μgでは、約6%(臍周囲部に適用されたとき)および12%(上腕外側[三角筋]部に適用されたとき)であった。
装着時間と[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHへの暴露との関係は、この研究の結果から明らかでなかった。相対的生物学的利用能は、装着時間に関係なく約6%〜20%の範囲内であった。
平均相対的生物学的利用能は、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ150μgの適用の後、臍周囲部と前上腿部との間で同程度であった。臍周囲部および前上腿部に適用された[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ150μgからのピーク[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH暴露は、Cmaxから決定したとき、参照治療(80μg注射用の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH)の約62%であった。全暴露は、AUC0−∞から決定したとき、それぞれ、参照治療の17%および23%であった。
平均相対的生物学的利用能は、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ200μgの後、臍周囲部よりも三角筋部への適用のほうがより高かった。臍周囲部および三角筋部に適用された[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ200μgからのピーク[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH暴露は、Cmaxから決定したとき、参照治療(80μg注射用の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH)の約67%および97%であった。全暴露は、AUC0−∞から決定したとき、それぞれ、参照治療の16%および27%であった。
薬力学的挙動:
ベースライン調整血清中全カルシウム濃度は、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ治療の後、わずかにまたは一過的に増大され、そして80μg注射用の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHの後、正常な実験範囲内に維持されたか、またはベースラインレベルの近傍に維持された。ベースライン調整血清中全カルシウム濃度は、投与の約8時間後まで、プラセボレベルを超えて上昇し、その後、プラセボレベル未満に低下するかまたはプラセボとオーバーラップした。
ベースライン調整血清中全カルシウム濃度は、前上腿部と比較して臍周囲部に[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ150μgを適用した後、より高く、臍周囲部と比較して上腕外側(三角筋)部に[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHマイクロニードルアレイ200μgを適用した後、より高かったことから、血清中全カルシウム濃度に及ぼす[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH投与の部位の効果が示唆される。
ベースライン調整血清中リン濃度は、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHマイクロニードルアレイ治療および80μg注射用の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHの後、投与の約8時間後、ベースラインレベルの近傍で変動し、サンプリング間隔の残りの部分ではベースラインレベルを超えて上昇した。血清中リン濃度は、一般的には、プラセボレベルを超え、ときには、プラセボとオーバーラップした。
ベースライン調整血清中全リン濃度は、臍周囲部と比較して前上腿部に[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ150μgを適用した後、より高く、臍周囲部と比較して上腕外側(三角筋)部に[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHマイクロニードルアレイ200μgを適用した後、より高かったことから、血清中リン濃度に及ぼす[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH投与の部位の効果が示唆される。
ベースライン調整血清中1,25−ジヒドロキシビタミンD濃度は、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ治療および80μg注射用の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHの後、ベースラインレベルと比較して、より高かった。ベースライン調整血清中1,25−ジヒドロキシビタミンD濃度は、プラセボレベルを超えるか、またはプラセボとオーバーラップした。
臍周囲部および前上腿部への[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ150μgの適用の後、血清中1,25−ジヒドロキシビタミンD濃度に明らかな変動が存在しなかった場合、ベースライン調整血清中1,25−ジヒドロキシビタミンD濃度は、一般的には、上腕外側(三角筋)部への[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイ200μgの適用後、臍周囲部と比較して、より高く、全サンプリング期間中、ベースラインレベルを超えて維持された。
安全性:
200μgまでの[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイTDマイクロアレイパッチおよび注射用80μg[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHの単回用量適用は、安全であるように思われ、一般的には、このグループの健常閉経後女性志願者で良好な耐容性が得られた。
[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−マイクロニードルアレイは、適用部位で耐容性が良好であり、主に軽度の紅斑および腫脹からなる軽度の刺激性を有する。活性TDマイクロアレイの適用を受ける被験体とプラセボの適用を受ける被験体との間の複合刺激スコアの比較から、刺激は、活性成分[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHの量に関係しないことが示唆されたことに留意されたい。
臨床試験2
閉経後女性における[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH(ng/mL)LCP被覆マイクロアレイの薬動学的挙動の臨床試験評価。
Figure 0006033280
試験したアレイ負荷投与量
アレイ1: 100μg/アレイ±15μg/アレイ(平均104μg/アレイ)
アレイ2: 150μg/アレイ±22.5μg/アレイ(平均146μg/アレイ)
54〜58wt%[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]PTHrP(1−34)NHの水性製剤およびリン酸緩衝生理食塩水を用いて、アレイを作製した。
閉経後女性において[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH被覆LCPマイクロアレイを利用して、第2の第1相臨床試験を行った。新しいアレイ材料(LCP)の有用性およびより短い適用時間(10秒間および15分間)を評価すべく、さらには、以上の例で上述したPCS試験で得られる相対的生物学的利用能およびCmax値および薬力学的パラメーターに関して投与部位を評価すべく、試験を設計した。
この第2の試験は、健常閉経後女性に経真皮適用与された[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH被覆LCPアレイのランダム化試験、二重盲検試験、プラセボ対照試験、単回および複数回用量安全性試験、PK試験、および耐容性試験であった。
この試験は、1つの試験部位で行われ、3つの試験期間で構成された。試験期間1では、被験体は、次のもの、すなわち、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH被覆LCPアレイ100μg、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH被覆LCPアレイプラセボの単回適用、または80μg注射用の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHの単回SC投与を受けた。適用部位は、臍周囲部または上腿部各のいずれかであり、それぞれ、10秒間および15分間の2つの装着時間であった。試験期間2に登録された被験体は、連続7日間にわたり[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH被覆LCPアレイ100もしくは150μgまたは[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH被覆LCPアレイ−プラセボの適用を受けた。適用部位は、10秒間および15分間の装着時間で臍周囲部または15分間の装着時間で上腿部であった。試験期間3に登録された被験体は、連続7日間にわたり一連の適用時間で[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH被覆LCPアレイ150μgまたは[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH被覆LCPアレイプラセボの適用を受けた。適用時間には、30秒間、1、5、15、60分間および24時間が含まれていた。新しい被験体は、各試験期間に登録された。
標準安全性評価は、被験体の安全性を確保すべく試験に組み込まれた。これらの安全性評価には、理学的検査、生命徴候、12リードECG、臨床検査試験、ならびに局所耐容性およびAEのモニターおよび記録が含まれていた。予防策としておよび試験手順がプロトコルに従って行われることを保証するために、被験体は、PKおよびPDの評価期間中、直接監視下に維持され、安全に行われることが主研究者により決定されるまで、臨床施設から出ることはできなかった。
安全性および耐容性の評価を容易にし、かつ結果の解釈で偏りを少なくするために、ランダム化、二重盲検、プラセボ対照の設計を利用した。臨床判定を用いて後続期間への被験体の登録を決定する安全性および耐容性の初期臨床試験に対して、6または8被験体/用量レベル(6つの活性試験、または6つの活性試験/2つのプラセボ試験)の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH被覆LCPアレイグループサイズを選択した。最初の時期に最低用量(100μg)を投与した。前の期間で[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH被覆LCPアレイの安全性および耐容性の試験に付して活性であった被験体は、後続期間で100または150μgの投与を受けた。
Figure 0006033280
試験期間1には、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH被覆LCPアレイ100μgの適用を受ける4つの試験グループ(1A、1B、1Cおよび1D)と(ただし、4つの試験グループのうちの2つ(1Bおよび1D)には、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH被覆LCPアレイプラセボが組み入れられた)、80μg注射用の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHの投与を受ける第5のグループ(1E)と、が含まれていた。4つの[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH被覆LCPアレイ100μg試験グループの主要目的は、80μg注射用の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHと比較して、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH被覆LCPアレイの相対的生物学的利用能に及ぼす装着時間(10秒間および15分間)および適用部位(臍周囲および上腿)の影響を明確にすることであった。SC投与される80μg注射用の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH(第5のグループ、試験グループ1E)は、この用量がvivo活性で適合性を呈することが実証されているので、陽性対照グループとして機能した。試験グループ1Bおよび1Dには、6つの活性被験体および2つのプラセボ被験体が存在し、試験グループ1A、1C、および80μg注射用の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH(1E)のそれぞれには、6つの活性被験体のみが存在した。2つの[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH被覆LCPアレイグループ(1Bおよび1D)からのプール化プラセボ治療は、安全性評価のための対照として機能した。
試験期間2では、3つの試験グループのうちの2つで、50%多い[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH被覆LCPアレイ用量(150μg)を検査した。試験グループ2Aの6つの被験体は、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH被覆LCPアレイの適用を受け、試験グループ2Bの8つの被験体は、連続7日間にわたり、6:2に割り付けて(ランダム化二重盲検)、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH被覆LCPアレイおよび[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH被覆LCPアレイ−プラセボの適用を受けた。主要目標は、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH被覆LCPアレイの単回適用(1日目)および連続7日間の複数回適用の後、2つの異なる装着時間(臍周囲部に10秒間および15分間適用)を比較することであった。そのほかに、試験グループ2Aおよび2Bの後、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH被覆LCPアレイの相対的生物学的利用能を、80μg注射用の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH、試験グループ1E、試験期間1)と比較した。第3のグループ[試験グループ2C]は、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH被覆LCPアレイ100μg用量(試験期間1と同様)を含み、6つの被験体は、連続7日間にわたり15分間の装着時間で[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH被覆LCPアレイ用量の適用を受けた。
試験期間3では、試験期間2と同一の150μg[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH被覆LCPアレイ用量(試験グループ2Aおよび2B)をさらに調べたが、装着時間を変化させて上腿部(臍周囲部の代わり)に適用した。主要な目標は、80μg注射用の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH(試験グループ1E、試験期間1)と比較して、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH被覆LCPアレイの相対的生物学的利用能に及ぼす適用部位およびさまざまな装着時間の影響を記述することであった。さらに、装着時間を変化させる影響を比較した。試験期間3(試験グループ3A[N=6]および試験グループ3B[N=6])の被験体は、1日目にそれぞれ5および1分間の装着時間ならびに7日目にそれぞれ6および30秒間および60分間の装着時間で、150μg[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH被覆LCPアレイ用量の適用を受けた。試験グループ3Cの8つの被験体は、6:2に割り付けて(ランダム化二重盲検)、1日目に24時間の装着時間で、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH被覆LCPアレイおよび[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH被覆LCPアレイプラセボの適用を受けた。8つの被験体はすべて、2、3、4、5、および6日目にそれぞれ60、15、5、および1分間および30秒間の装着時間で、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH被覆LCPアレイプラセボの適用を受けた。8つの被験体はすべて、7日目に15分間の装着時間で、150μg[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH被覆LCPアレイ用量の適用を受けた。
被験体は、この試験に参加する資格を有するために以下の選択基準のすべて満たさなければならなかった。
1.
被験体は、年齢50〜80歳(両端の値を含む)の健常閉経後女性であった。
この試験の目的では、閉経後は、≧24ヶ月間の自然無月経(摂食障害や他の原因に関係しない)、または血清中濾胞刺激ホルモン(FSH)レベル≧40mIU/mLで≧6ヶ月間の自然無月経、または子宮摘出を伴ってまたは伴わずに両側卵巣摘出手術の6週間後として定義された。
2.
主研究者の意見として、被験体は、病歴および理学的検査(生命徴候を含む)により判定したときに良好な健康状態にあり、臨床的に有意な異常の証拠を有していなかった。
3.
被験体は、スクリーニング期間中、>12.0g/dLのヘモグロビン値を有していた。
4.
被験体は、スクリーニング期間中、血清中リン、PTH(1−84)、および血清中全カルシウムを正常範囲内に有していた。
5.
被験体は、スクリーニング受診時、正常な血清中アルカリホスファターゼ(ALP)を有するか、または異常であるが臨床的に有意でなければ、正常な血清中骨特異的ALPを有していた。
6.
被験体は、20ng/mLより多い25−ヒドロキシビタミンDを有していた。
7.
主研究者の意見として、被験体は、臨床的に有意ないかなる異常も有しておらず、すべての他のスクリーニング試験およびベースライン臨床検査試験を受けていた。
8.
スクリーニング時に得られる安静時の12リードECG、次の範囲、すなわち、の臨床的に有意な異常を示さなかった。
PR:
≧120かつ≦220ミリ秒、
QRS≦120ミリ秒、
QTc(バゼット補正)≦470ミリ秒。
不完全右脚ブロック(IRBBB)および左脚前枝ヘミブロック(LAH)は、許容可能であった。
9.
スクリーニング時、被験体の収縮期血圧(SBP)は、≧100かつ≦155mmHgであり、拡張期血圧(DBP)は、≧40かつ≦95mmHgであり、さらに心拍数は、≧45かつ≦90bpmであった。
10.
被験体は、少なくとも120ポンド(54.5kg)の体重であり、かつ身長および体格に基づく理想体重(スクリーニングの)の−25%〜+30%以内であった。
11.
被験体は、書面のICFを読んで、理解し、そして署名した。
以下の除外基準のいずれかを満たす被験体は、試験に参加する資格がなかった。
一般的除外基準:
1.被験体は、臨床的に有意な慢性もしくは再発性の腎疾患、肝疾患、肺疾患、アレルギー疾患、心血管疾患、胃腸疾患、内分泌疾患、中枢神経系疾患、血液学的疾患、もしくは代謝性疾患、またはCNS障害、情動障害、および/もしくは精神障害の履歴を有する。
2.被験体は、骨粗鬆症、パジェット病、もしくは他の代謝性骨疾患(たとえば、ビタミンD欠乏症もしくは骨軟化症)と診断されたか、または最初のスクリーニング受診の1年前以内に非外傷性骨折を起こした。
3.被験体は、過去5年以内に尿路結石症の履歴を有していた。
4.被験体は、スクリーニング期間中、痛風の履歴または尿酸値>7.5mg/dLを有していた。
5.患者は、仰臥位から立位に移行したときに(5分間の横臥位および3分間の立位)SBPの20mmHg以上の減少もしくはDBPの10mmHg以上の減少および/またはなんらかの症候性低血圧を有していた。
6.被験体は、主研究者の意見として、被験体に脅威もしくは危害を与えたりまたは臨床検査結果もしくは試験データ解釈を曖昧にしたりするおそれのある急性疾病を有していた。
7.被験体は、試験の1日目の8週間前以内に献血したもしくは50mL超の失血を起こしたか、または1日目の7日前以内に血漿献血(アフェレーシス)を行った。
8.被験体は、B型肝炎、C型肝炎、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)−1、もしくはHIV−2に対して陽性であることが知られているか、またはB型肝炎表面抗原(HBsAg)、C型肝炎抗体(HCV−Ab)、もしくはHIVのスクリーニングで陽性の結果を有していた。
9.被験体は、以前に、なんらかの理由でこの試験でランダム化、投与、または継続中断された。
医薬関連の除外基準:
10.被験体は、試験材料または関連化合物のいずれかに対して過敏性の既往歴を有していた。
11.被験体は、ビスホスホネート、エストロゲン、またはエストロゲン誘導体をはじめとする慢性ベースのいずれかの医薬を使用した。
12.被験体は、試験医薬の初回用量投与の72時間前以内に、市販(OTC)の処方箋なしで買える製剤またはハーブサプリメントもしくはホメオパシーサプリメントをはじめとするなんらかの医薬の投与を受けた。
13.被験体は、試験医薬の初回投与の90日前以内に、全身麻酔剤または[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH以外の研究剤の投与を受けた。
14.主研究者により判定したとき、試験手順または拘束について理解する気がないかまたは理解できなかった。
生活習慣関連の除外基準:
15.被験体は、異常栄養状態(異常な食事、過剰または不自然なビタミン摂取、吸収不良、有意な最近の体重変化)を有していた。
16.被験体は、1日10本超のタバコを喫煙した。被験体は、臨床施設に拘束されている間、いかなるニコチン含有製品の摂取も認められなかった。
17.被験体は、スクリーニング受診の24ヶ月以内に、アルコール乱用、違法薬物使用、または薬物乱用の履歴を有していた。
18.被験体は、尿中薬物/アルコール検査が陽性であった。
被験体は、医療を侵害することなく、なんらかの理由で任意の時点で試験を取り消す権利を有することが通知された。主研究者もまた、以下の理由のいずれかで試験から被験体を取り消す権利を有していた。
・有害事象
・治療拒否
・被験体要望
・試験手順終了不能
・追跡不能
・ノンコンプライアンス
・管理上の理由
被験体が試験の取消しまたは継続中断を行う場合、試験の取消しの理由は、元の文書および症例報告書に記録された。試験終了前に取り消された被験体はすべて、試験グループに予定された投与後試験評価を終了するように奨励した。すべてのAEが解決されるように追跡した。
試験医薬が投与された後、投与が原因で試験を取り消した被験体は、主研究者の自由裁量により医療モニターとの協議後に交換した。
試験プロトコルによれば、試験グループという用語は、表、図、および報告の本文で治療の代わりに使用されるであろう。
バネ式アプリケーター上に充填するために、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH被覆LCPアレイ([Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH被覆LCPアレイ、100、150、または200μg)([Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH被覆LCPアレイ)を内蔵カラーアセンブリー中に供給した。
バネ式アプリケーター上に充填するために、リン酸緩衝生理食塩水(PBS)被覆アレイ(プラセボアレイ)を同様に内蔵カラーアセンブリー中に供給した。
80μg注射用の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHは、酢酸を用いてpH5.1に調整された5mg/mLの酢酸ナトリウム三水和物および5mg/mLのフェノール(保存剤)中に2mg/mLの[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH(遊離塩基)を含有する複数回用量カートリッジ(1.5mL)として供給した。
ペン型注射器は、Becton Dickinson Pen IIデバイスの変形型であり、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHをカートリッジにあらかじめ充填して使用できることが確認されている。
試験期間1
試験グループ1A=1×100μg[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTSを10秒間の装着時間でTD送達系(TDマイクロアレイ)を介して臍周囲部に適用した。
試験グループ1B=1×100μg[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTSを15分間の装着時間でTD送達系(TDマイクロアレイ)を介して臍周囲部に適用した。
試験グループ1C=1×100μg[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTSを10秒間の装着時間でTD送達系(TDマイクロアレイ)を介して上腿部に適用した。
試験グループ1D=1×100μg[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTSを15分間の装着時間でTD送達系(TDマイクロアレイ)を介して上腿部に適用した。
試験グループ1E=1×80μg[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHを単回SC注射で臍周囲部に投与した。
プラセボ=プラセボを15分間の装着時間でTD送達系(TDマイクロアレイ)を介する臍周囲部/上腿部に適用した。
試験期間2
試験グループ2A=1×150μg[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTSを毎日1回7日間にわたり10秒間の装着時間でTD送達系(TDマイクロアレイ)を介して臍周囲部に適用した。
試験グループ2B=1×150μg[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTSを毎日1回7日間にわたり15分間の装着時間でTD送達系(TDマイクロアレイ)を介して臍周囲部に適用した。
試験グループ2C=1×100μg[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTSを毎日1回7日間にわたり15分間の装着時間でTD送達系(TDマイクロアレイ)を介して上腿部に適用した。
プラセボ=プラセボを毎日1回7日間にわたり15分間の装着時間でTD送達系(TDマイクロアレイ)を介する臍周囲部に適用した。
試験期間3
試験グループ3A=1×150μg[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTSを1〜6日目に5分間の装着時間および7日目に30秒間の装着時間でTD送達系(TDマイクロアレイ)を介して上腿部に適用した。
試験グループ3B=1×150μg[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTSを1〜6日目に1分間の装着時間および7日目に60分間の装着時間でTD送達系(TDマイクロアレイ)を介して上腿部に適用した。
試験グループ3C=1×150μg[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTSを1日目に24時間の装着時間および7日目に15分間の装着時間でTD送達系(TDマイクロアレイ)を介して上腿部に適用した。
プラセボ=プラセボを1日目に24時間の装着時間および2、3、4、5、6日目にそれぞれ60、15、5、1分間および30秒間の装着時間でTD送達系(TDマイクロアレイ)を介して上腿部に適用した。
治療グループへの患者の帰属方法
二重ランダム化手順を試験に利用した。特定の試験グループを被験体数およびランダム化コードに従って被験体に帰属した。この帰属は盲検ではなかった。次に、被験体を活性薬剤対プラセボに帰属した。この帰属は二重盲検であった。
試験期間1に計画された合計34の被験体を5つの試験グループに帰属した。試験グループには、装着時間(10秒間および15分間)および適用部位(臍周囲および上腿)を変化させて[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTS100μgの適用を受けた4グループ(1A、1B、1Cおよび1D)が含まれていた。6つの被験体を、試験グループ1Aおよび1Cのそれぞれに無作為に帰属し、8つの被験体を試験グループ1Bおよび1Dのそれぞれに無作為に帰属した。試験グループ1Bおよび1Dのそれぞれの6つの被験体をランダム化して[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTS100μgの適用を受けるようにし、各グループの2つの被験体をランダムに[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTS−プラセボに帰属した。第5のグループ(試験グループ1E、N=6)をランダム化して、80μg注射用の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHの適用を受けるようにした。
試験期間2に計画された20の被験体を3つの試験グループに無作為に帰属した。6つの被験体を試験グループ2Aに帰属して、連続7日間にわたり10秒間の装着時間で臍周囲部に[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTS150μgの適用を受けるようにした。8つの被験体を試験グループ2Bに帰属し、6つの被験体は、15分間の装着時間で臍周囲部に[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTS150μgの適用を受けるようにし、2つの被験体は、連続7日間にわたり対応する[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTSプラセボの適用を受けるようにした。6つの被験体を試験グループ2Cに帰属して、連続7日間にわたり15分間の装着時間で上腿に[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTS100μgの適用を受けるようにした。
試験期間3に計画された20の被験体を3つの試験グループに無作為に帰属した。6つの被験体を試験グループ3Aに帰属して、連続7日間にわたり5分間の装着時間(1〜6日目)および30秒間の装着時間(7日目)で上腿に[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTS150μgの適用を受けるようにした。6つの被験体を試験グループ3Bに帰属して、連続7日間にわたり1分間の装着時間(1〜6日目)および60分間の装着時間(7日目)で上腿にGlu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]中のhPTHrP(1−34)NH−sMTS150μgの適用を受けるようにした。試験グループ3C(N=8)の被験体をランダム化して、1日目に24時間の装着時間で上腿に[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTS150μg(N=6)または[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTS−プラセボ(N=2)の適用を一回受けるようにした。続いて、これらの8つの被験体は、連続5日間にわたり一連の装着時間(2日〜6目にそれぞれ60、15、5、1分間および30秒間)で上腿に[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTS−プラセボの適用を受け、続いて、7日目に15分間の装着時間で上腿に単回用量の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTS150μg(N=8))の適用を受けた。
安全審査、PKサンプルの解析、および生物学的利用能の計算を可能にすべく、試験期間1および2を約28日間空けた。安全性を審査すべく、試験期間2および3を約7日間空けた。新しい被験体を各期間に登録した。試験期間2および3の試験被験体はすべて、最大7回の試験薬剤投与を受けた。
試験用量の選択
[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTS活性剤および[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTS−プラセボ
[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTS
バネ式アプリケーター上に充填するために、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH被覆sMTS−マイクロニードルアレイをカラーアセンブリー内に封入した。適用の1時間前に[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTSを冷蔵から取り出して、被験体に投与すべく薬剤師または資格のある試験員によるアプリケーター上に充填した。各[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTSを100または150μG[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHで被覆した。
[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTS−プラセボ
sMTSを用いてTD投与すべくPBSをプラセボとして製剤化した。バネ式アプリケーター上に充填するために、PBS被覆sMTS(プラセボ−sMTS)をカラーアセンブリー内に封入した。適用の1時間前にプラセボ−sMTSを冷蔵から取り出して、被験体に投与すべく資格のある試験員によるアプリケーター上に充填した。
80μg注射用の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH
各複数回用量カートリッジは、酢酸でpH5.1に調整された5mg/mLの酢酸ナトリウム三水和物および5mg/mLのフェノール(保存剤)中に2mg/mLの[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH(遊離塩基)を含有していた。80μg注射用の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHを1.5mL1型ガラスカートリッジ中に液体として供給し、5±3℃で冷蔵貯蔵した。ペン型注射器デバイス(BDペンII)に挿入されたときに40mLの流体中に80μgの用量の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHが送達されるように、複数回用量カートリッジを設計した。ペン型注射器デバイス(BDペンII)に挿入されたときに40mLの流体中に80μgの用量の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHが送達されるように、複数回用量カートリッジを設計した。適用の1時間前に80μgカートリッジを冷蔵から取り出した。
各患者に対する用量の選択およびタイミング
試験期間1では、適用部位および装着時間を変化させた[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTS100μgの5つの試験グループの1つに、または80μg注射用の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHの投与を受ける試験グループに、34の被験体をランダム化した。適用部位は、臍周囲部および前上腿であり、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTS100μgの装着時間は、10秒間および15分間であった。Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTSグループにランダム化されたこの期間のすべての被験体では、単回適用が行われ、Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTSの用量は、100μgで一定に保持された。試験グループ1Aでは、6つの被験体は、10秒間にわたり臍周囲部にGlu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTS100μgの適用を受けた。試験グループ1Bでは、6つの被験体をランダム化して、15分間にわたり臍周囲部にGlu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTS100μgの適用を受けるようにし、2つの被験体は、15分間にわたり臍周囲部に、対応するsMTS−プラセボの適用を受けるようにした。試験グループ1Cでは、6つの被験体は、10秒間にわたり上腿にGlu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH100μgの適用を受けた。試験グループ1Dでは、6つの被験体をランダム化して、15分間にわたり上腿にGlu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTS100μgの適用を受けるようにし、2つの被験体は、同様に15分間にわたり上腿に、対応するGlu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30])hPTHrP(1−34)NH−sMTS−プラセボの適用を受けるようにした。それに加えて、6つの被験体は、臍周囲部に80μg注射用のGlu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHのSC投与(試験グループ1E)を受けた。
次の用量に進む前に、それに続くより高い用量への漸増に好適であるかに関して、より前の期間に登録された被験体からの安全性データおよび耐容性データを精査した。Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTS100μgの単回用量投与の生物学的利用能が、試験期間1でSC80μg用量の66%超であった場合、150μg用量を投与しなかった。
試験期間2では、20の被験体は、連続7日間にわたり毎日1回、Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTS100μgまたは150μgの適用を受けた。試験グループ2Aでは、6つの被験体をランダム化して、10秒間の装着時間で臍周囲部にGlu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTS150μgの適用を受けるようにした。試験グループ2Bでは、6つの被験体をランダム化して、15分間にわたり臍周囲部にGlu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTS150μgの適用を受けるようにし、2つの被験体は、同様に15分間にわたり臍周囲部に、対応するGlu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30])hPTHrP(1−34)NH−sMTS−プラセボの適用を受けるようにした。それに加えて、試験グループ2Cの6つの被験体は、試験期間1から得られたPK結果により決定される装着時間(10秒間または15分間のいずれか)でおよび適用部位(臍周囲または上腿のいずれか)にGlu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTS100μgの適用を受けるようにランダムに帰属した。
次の用量に進む前に、それに続くより高い用量への漸増に好適であるかに関して、より前の期間に登録された被験体からの安全性および耐容性を精査した。Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTS100μgの単回用量投与の生物学的利用能が、試験期間1でSC80μg用量の50%超であった場合、200μg用量を投与しなかった。
Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTS150μg用量グループ内で時間経過試験を行ってGlu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTS適用の持続期間を最適化すべく、プロトコル補正4を実施した。
試験期間3では、合計20の被験体を投与した。試験グループ3A(N=6)にランダム化された被験体は、連続6日間にわたり5分間の装着時間で上腿にGlu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH150μgの適用を受けてから、同様に7日目に上腿に30秒間の装着時間でGlu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH150μgの単回適用を受けた。試験グループ3B(N=6)にランダム化された被験体は、連続6日間にわたり1分間の装着時間で上腿にGlu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTS150μgの適用を受けてから、同様に7日目に上腿に60分間の装着時間でGlu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTS150μgの単回適用を受けた。試験グループ3C(N=8)にランダム化された被験体は、1日目に24時間の装着時間で上腿にGlu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTS150μg(N=6)または[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTS−プラセボ(N=2)の1回適用を受けた。続いて、これら8つの被験体は、連続5日間にわたり、一連の装着時間(30秒間および1、5、15、および60分間)でプラセボ適用を受けてから、7日目に15分間の装着時間で上腿にGlu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTS150μg(N=8)の単回用量の適用を受けた。
先行治療および併用治療
被験体が初期スクリーニング受診前の1ヶ月にわたり安定用量を摂取しかつ試験全体を通じて同一用量を維持するかぎり、ビタミンD(≦800IU/日)、カルシウムサプリメント(≦1000mg/日)、および低用量アスピリン(心血管疾患の予防のために≦81mg/日)は、許容可能であった。被験体が少なくとも6ヶ月間にわたり安定用量を摂取しかつ試験全体を通じて同一用量を維持するかぎり、甲状腺置換療法は、許容された。被験体が少なくとも3ヶ月間にわたり安定用量を摂取しかつ試験全体を通じて同一用量を維持するかぎり、血中コレステロールレベルを低減するためのスタチンは、許容された。
被験体は、試験期間中、主研究者の事前の許可を受けずにOTC医薬、ハーブ医薬、または高用量ビタミンをはじめとするいかなる他の医薬をも摂取しなかった。頭痛または軽度の不快感に対するOTC医薬(たとえば、イブプロフェンまたはアセトアミノフェン)のときどきの使用は、主研究者が検討したのであれば許容され、CRFに記録された。
試験期間中、被験体がいずれかの他の医薬を摂取することが必要になった場合、特定の医薬および効能は、主研究者により検討された。試験の過程の中で摂取された併用医薬はすべて、元の文書に記録され、被験体のCRFに転記された。
それに加えて、過去の3ヶ月以内に全身麻酔を受けたか、試験医薬の初回投与の90日前以内に研究薬剤の投与を受けたか、慢性ベースでなんらかの医薬の投与を受けたか、または異常栄養状態(異常な食事、過剰または不自然なビタミン摂取、吸収不良)を有していた場合、被験者は、試験の資格がなかった。
治療コンプライアンス
試験薬剤の安全性、耐容性、およびPKを評価するために、被験体は、指定どおり各用量の試験医薬の投与を受けることが重要であった。各用量の試験薬剤が投与された日付けおよび時間を記録した。すべての用量の試験医薬は、直接観察下で有資格者により臨床施設で投与された。
被験体が所定の持続期間にわたりマイクロアレイを装着しなかった場合またはすべての試験医薬の投与を受けなかった場合、欠落した投与の理由をCRFおよび元の文書に記録した。
主要な薬動学的および薬力学的なパラメーター
薬動学的挙動
WinNonlin Version 5.0.1およびSAS(登録商標)Version 9.1を用いてノンコンパートメント法により実際の時間に基づく個々の血漿中濃度時間Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHデータから以下のPKパラメーターを計算した
試験期間1、2および3−1日目(1回の用量)
Figure 0006033280
試験期間2および3−7日目(複数回の用量)
上記のパラメーター(AUC0−∞を除く)に加えて、同じ方法を用いて、以下のPKパラメーターを計算した。
Figure 0006033280
さらに、可能であれば、7日目の複数回投与後、CLss/FおよびVss/Fを計算したが、それぞれ、CL/FおよびVd/Fとして表された。可能であれば、7日目のPKパラメーター表に以下の脚注を追加した。
複数回投与後のCL/Fを用量/AUC0−τとして計算した。
複数回投与後のVd/FをMRT*CLssとして計算した。
薬力学的挙動
SAS(登録商標)Version 9.1を用いて血清中全カルシウムおよび血清中リンに対して以下のPDパラメーターを計算した。
試験期間1、2および3−1日目および7日目
Figure 0006033280
Figure 0006033280
Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHは、平均Cmaxが、Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTS100μg試験グループの後、0.163時間(約10分間)以内およびGlu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH(試験グループ1E)の後、0.422時間(約25分間)で達成されたので、迅速吸収により特徴付けられた。さらに、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHは、Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTS試験グループの後、0.302時間(約18分間)〜0.571時間(約34分間)の範囲内、および試験グループ1Eの後、0.970時間(約58分間)の平均のt1/2を有する短い半減期を有していた。
15分間の装着時間で臍周囲部に投与されたGlu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTS100μg(試験グループ1B)の後、401pg/mLのCmaxにより測定される平均ピーク暴露は、80μg注射用のGlu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH(試験グループ1E)の後、452pg/mLの平均のピーク暴露とほぼ同程度であったが、10秒間の装着時間で臍周囲部または上腿部に適用されたGlu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTS100μg(試験グループ1Aおよび1C)の後、それぞれ、292pg/mLおよび303pg/mLと比較して、高かった。
676pg/mLの最大の平均ピーク暴露は、15分間の装着時間で上腿部に適用されたGlu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTS100μg(試験グループ1D)の後、観測された。1140pg/mL(この試験グループで他の被験体の平均ピーク値の約2倍)のピーク濃度を有する被験体110は、おそらく試験グループ1Dの高いCmax値に寄与した。
最大の平均全暴露(AUC0−∞により測定される)は、80μg注射用のGlu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH(試験グループ1E)の後、633.3pghr/mL、試験グループ1Dの後、約268.9pghr/mL、試験グループ1Cの後、150.8pghr/mL、ならびに試験グループ1Aおよび1Bの後、約142pghr/mLで得られた。試験グループ1Eに対するより低いクリアランス値は、Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTS試験グループと比較して、この試験グループのより高い全暴露の結果である。
最後の検出可能な血漿中Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH濃度への平均時間は、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTS試験グループの後、1.09〜1.86時間の範囲内であり、試験グループ1Eの後、3.51時間であった。
見掛けの全身クリアランスは、Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTS試験グループの後、402.6〜1143L/hrの範囲内であり、試験グループ1E(SC注射)の後、140.6L/hrよりも低かった。
試験期間2の1および7日目のGlu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTS試験グループの後、血漿中[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHのPKパラメーターは、表38および39にまとめられる。
Figure 0006033280
Figure 0006033280
平均ピーク暴露(1および7日目、それぞれ、470pg/mLおよび412pg/mL)は、10秒間の装着時間で臍周囲部に適用されたGlu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTS150μg(試験グループ2A)の後、1日目および7日目でそれぞれ380pg/mLおよび144pg/mLと比較して、15分間の装着時間で臍周囲部に適用されたGlu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTS150μg(試験グループ2B)の後、より高かった。317pg/mLの最小の平均ピーク暴露は、15分間の装着時間で上腿部に適用されたGlu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTS100μg(試験グループ2C)の後、1日目に生じた。359pg/mLの第2の最大平均ピーク暴露は、試験グループ2Cの後、7日目に生じた。1日目のAUC0−∞および7日目のAUC0−λにより測定される平均全暴露値は、試験グループ2Aの後、それぞれ、268.8および219.3pghr/mLであり、試験グループ2Bの後、それぞれ、236.8および318.1pghr/mLであり、試験グループ2Cの後、それぞれ、176.9および184.3pghr/mLであった。
メジアンTmaxは、約11分間で生じ、試験グループ内で類似していた。平均のt1/2値は、試験グループ2Aの後、34分間であり、試験グループ2Bの後、36〜46分間の範囲内であり、そして試験グループ2Cの後、24〜29分であった。
最後の検出可能な血漿中Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH濃度への平均時間は、1日目、試験グループ2Cの後、1.28時間から、試験グループ2Bの後、2.83時間までの範囲内、7日目、試験グループ2Aの後、1.09時間から、試験グループ2Bの後、2.37時間の範囲内であった。
1および7日目、それぞれ、1167および1778L/hrの最大の見掛けの全身クリアランスは、次の試験グループ2Aの後、生じ、試験グループ2Bの後、716.3および809.9L/hrの試験グループ2Cの後、666.2および679.2L/hrであった。全身クリアランス値は、各試験グループの後、1日目と7日目との間で比較的一定していた。
蓄積比(ARおよびAR)および線形性因子(LF)値は、試験グループ2Aの後、それぞれ、0.2939、0.4485、および0.4482であり、試験グループ2Bの後、それぞれ、1.175、2.097、および2.097であり、試験グループ2Cの後、それぞれ、1.188、1.076、および1.075である。
試験期間3の1および7日目のGlu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTS試験グループの後、血漿中Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHのPKパラメーターは、表40および41にまとめられる。
Figure 0006033280
Figure 0006033280
1日目
ピーク暴露値および全暴露値は、5分間および24時間の装着時間で上腿部に適用されたGlu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTS150μg(それぞれ試験グループ3Aおよび3C)の間で同程度であったが、1分間の装着時間で上腿に適用されたGlu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTS150μg(試験グループ2B)の対応する値よりも大きかった。
maxに達する約10分間のメジアン時間(すなわち、Tmax)および約30〜35分間のt1/2は、3つの試験グループ内に類似または同程度であった。さらに、最後の検出可能な血漿中Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH濃度への1.42〜1.60時間の範囲内の平均時間(すなわち、Tlast)は、3つの試験グループ内に同程度であった。
1日目、1分間の装着時間後(試験グループ3B)、1308L/hrの見掛けの全身クリアランス値は、5分間の装着時間(試験グループ3A)および24時間装着時間(試験グループ3C)の後、それぞれ、1046および921.4L/hrと比較して、より高かった。
7日目
Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHへの平均のピーク暴露および全暴露は、一般的には、試験グループ3B(60分間の装着時間)の後、より高く、続いて、試験グループ3A(30秒間の装着時間)および試験グループ3C(15分間の装着時間)であった。1日目と同様に、7日目、約10分間のメジアンTmaxは、類似しており、27〜44分間の範囲内のt1/2は、3つの試験グループ内にほぼ同程度であった。最後の検出可能な血漿中Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH濃度の時間(すなわち、Tlast)は、30秒間および60分間の装着時間後、約2時間であり、15分間の装着時間後の約1.5時間のTlast値と比較して、いくらか遅かった。
15分間の装着時間(試験グループ3C)の後、1578L/hrの見掛けの全身クリアランス値は、30秒間の装着時間(試験グループ3A)および60分間の装着時間(試験グループ3B)の後、それぞれ723および814L/hrと比較して約2倍であった。
80μg注射用のGlu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHと比較した試験期間1、2、および3の1日目の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTS試験グループの相対的生物学的利用能(Frel)の結果を表42に示す。
Figure 0006033280
血清中CTX(1型コラーゲン架橋C−テロペプチド)
血清中CTX濃度を決定するために、1、3、および7日目、試験期間2(試験グループ2A、2B、2C、およびプラセボ)および3(試験グループ3Aおよび3B)で、投与前サンプルを取得した。3および7日目でのベースライン濃度からの変化を計算するために、1日目の投与前血清中濃度をベースラインとして使用した。
1、3、および7日目、試験期間2で、Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTS試験グループの後、ベースラインCTX濃度からの平均変化を図13に示す。
3日目、15分間の装着時間で臍周囲部に適用されたGlu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTS150μg(試験グループ2B)を除いて、Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTS試験グループの後、平均血清中CTX濃度は、3および7日目、ベースラインレベル未満に維持された。3日目、血清中の平均CTX濃度は、プラセボレベル以上であり、7日目、プラセボレベル未満であった。
3および7日目、ベースライン血清中CTX濃度からの平均変化は、それぞれ、10秒間の装着時間で臍周囲部に適用されたGlu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTS150μg(試験グループ2A)の後、0.0および−0.1ng/mL、15分間の装着時間で臍周囲部に適用されたGlu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTS150μg(それぞれ1および7日目)(試験グループ2B)の後、0.0および−0.1ng/mL、(試験グループ2C)15分間の装着時間で上腿部に適用されたGlu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTS100μgの後、0.0および−0.1 ng/mL、ならびにプラセボの後、0.0ng/mLであった。
1、3、および7日目、試験期間3で、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTS試験グループの後、ベースラインCTX濃度からの平均変化を図14に示す。
血清中の平均CTX濃度は、1日目5分間の装着時間および7日目30秒間の装着時間で上腿部に適用されたGlu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTS150μg(試験グループ3A)の後、3および7日目、ベースラインレベルに維持されたが、1日目1分間の装着時間および7日目60分間の装着時間で上腿部に適用されたGlu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTS150μg(試験グループ3B)の後、3および7日目、ベースラインレベル未満に減少した。
ベースライン血清中CTX濃度値からの平均変化は、試験グループ3Aの後、0.0ng/mL、および試験グループ3Bの後、−0.1ng/mLであった。
血清中CTX濃度のベースラインからの平均最大変化(Δmax)は、試験グループ3Aの後、0.0ng/mL、および試験グループ3Bの後、−0.1ng/mLであった。
血清中P1NP(1型プロコラーゲンアミノ末端プロペプチド)
血清中P1NP濃度を決定するために、1、3、および7日目、試験期間2(試験グループ2A、2B、2C、およびプラセボ)および試験期間3(試験グループ3Aおよび3B)で、血清中P1NP投与前サンプルを取得した。3および7日目でのベースライン濃度からの変化を計算するために、1日目の投与前血清中濃度をベースラインとして使用した。
1、3、および7日目、試験期間2で、Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTS試験グループの後、ベースラインP1NP濃度からの平均変化を図15に示す。
3および7日目、ベースライン値からの変化に基づいて、血清中の平均P1NP濃度は、Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTS試験グループの後、ベースラインおよびプラセボレベルを超えて維持された。平均値は、3日目と比較して7日目により高かった。
3および7日目、ベースライン血清中P1NP濃度からの平均変化は、それぞれ、10秒間の装着時間で臍周囲部に適用されたGlu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTS150μg(試験グループ2A)の後、2.8および6.2ng/mL、3および7日目、それぞれ、15分間の装着時間で臍周囲部に適用されたGlu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30](試験グループ2B)hPTHrP(1−34)NH−sMTS150μgの後、6および7.2ng/mL、3および7日目、それぞれ、15分間の装着時間で上腿部に適用されたGlu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTS100μg(試験グループ2C)の後、3.2および8.8ng/mL、ならびにプラセボの後、2.0ng/mLであった。
血清中P1NP濃度のベースラインからの平均最大変化(Δmax)は、試験グループ2Aの後、5.5ng/mL、試験グループ2Bの後、7.8ng/mL、試験グループ2Cの後、8.8ng/mL、およびプラセボの後、1.0ng/mLであった。
1、3、および7日目、試験期間3で、Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTS試験グループの後、ベースラインP1NP濃度からの平均変化を図16に示す。
ベースライン値からの変化に基づいて、血清中の平均P1NP濃度は、Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTS試験グループの後、ベースラインレベル(1日目投与前)を超えて維持され、3日目と比較して7日目により高かった。
ベースライン血清中P1NP濃度からの平均変化は、1日目5分間の装着時間および7日目30秒間の装着時間で上腿部に適用されたGlu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTS150μg(試験グループ3A)の後、1.0および4.2ng/mL、1日目1分間の装着時間および7日目60分間の装着時間で上腿部に適用されたGlu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH−sMTS150μg(試験グループ3B)の後、5.6および9.8ng/mLであった。
血清中P1NP濃度のベースラインからの平均最大変化(Δmax)は、試験グループ3Aの後、4.7ng/mL、および試験グループ2Bの後、10.4ng/mLであった。マイクロニードル技術を用いたGlu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHの系統的送達は、前臨床モデル(ラット)および閉経後女性で明確に実証された。放出プロファイルは、迅速に達された高いCmax値を有してきわめて迅速であるように思われる。得られたレベル、骨マーカー応答、および骨ミネラル密度の増大は、本発明に係る多くの実施形態の臨床有用性を示す明確な指標となる。
例示的実施形態を参照しながら本発明について特定的に提示および説明を行ってきたが、添付の特許請求の範囲に包含される本発明の範囲から逸脱することなく本明細書において形態および細部にさまざまな変更を加えうることは、当業者であればわかるであろう。

Claims (19)

  1. 経皮薬剤送達に好適なマイクロプロジェクションアレイであって、前記マイクロプロジェクションアレイが、複数の装着されたマイクロプロジェクションを有するバッキング材料を含み、前記マイクロプロジェクションの少なくとも1つが、[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH およびヒスチジンを含む製剤の被覆を含む、マイクロプロジェクションアレイ。
  2. 前記マイクロプロジェクションが炭素含有高分子材料、ポリカーボネートポリマーまたは液晶ポリマーを含む、請求項に記載のマイクロプロジェクションアレイ。
  3. 前記アレイが約63.75μg〜約86.25μg、約75μg、約85μg〜約115μg、約100μg、約106.25μg〜約143.75μg、約125μg、約127.5μg〜約172.5μgまたは約150μgの[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHを含む、請求項1または2に記載のマイクロプロジェクションアレイ。
  4. 哺乳動物における骨減少症、骨粗鬆症、グルココルチコイド誘発性の骨減少症、グルココルチコイド誘発性の骨粗鬆症、1つ以上の骨折、または骨関節炎を治療するための医薬の製造における[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NH およびヒスチジンの使用であって、前記哺乳動物の皮膚に請求項1〜3のいずれか一項に記載のマイクロプロジェクションアレイを接触させ、前記接触が、前記製剤の被覆を含む前記マイクロプロジェクションの1つ以上を前記哺乳動物の皮膚中に進入させるのに十分な力で行われる、使用。
  5. 前記哺乳動物がヒトである、請求項に記載の使用
  6. [Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHを、毎日1回、2日毎に1回3日毎に1回または毎週1回接触させる、請求項5に記載の使用。
  7. 前記マイクロプロジェクションアレイを、前記ヒトの胃部、三角筋部、大腿部または上胸部の表面に接触させる、請求項5または6に記載の使用。
  8. 前記マイクロプロジェクションアレイが、前記接触後、前記マイクロプロジェクションの1つ以上を前記皮膚内に埋め込んだ状態で約10秒間〜約24時間、約10秒間〜約1時間、約10秒間〜約30分間、約10秒間〜約15分間、約10秒間〜約5分間、約10秒間、約30秒間、約1分間、約5分間、約15分間または約30分間にわたりの位置に残される、請求項のいずれか一項に記載の使用
  9. 前記骨粗鬆症が閉経後骨粗鬆症でありヒトが女性であり、前記女性の皮膚請求項のいずれか一項に記載のマイクロプロジェクションアレイ接触させ、前記接触が、前記マイクロプロジェクションの構成メンバーの1つ以上を前記女性の皮膚中に進入させるのに十分な力で行われ、前記接触が、200pg/mL超、300pg/mL超、400pg/mL超または500pg/mL超の[Glu22,25、Leu23,28,31、Aib29、Lys26,30]hPTHrP(1−34)NHのCmax血漿中レベルをもたらす、請求項4、6および8のいずれか一項に記載の使用
  10. 血漿T max、接触時間後1時間未満または接触時間後1/2時間未満の時間で生じる、請求項のいずれか一項に記載の使用
  11. 前記1つ以上の骨折が、前記接触の開始時から3ヶ月以内、1ヶ月以内または2週間以内に検出された、請求項10のいずれか一項に記載の使用
  12. 前記製剤が、50〜62wt%の[Glu 22,25 、Leu 23,28,31 、Aib 29 、Lys 26,30 ]hPTHrP(1−34)NH を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載のマイクロプロジェクションアレイ。
  13. 前記ヒトが、骨折のリスクが高いか、性機能低下状態であるか、1つ以上の骨格部位で標準値よりも>1、>2もしくは>2.5標準偏差だけ低い骨ミネラル密度を有するか、または内分泌障害、栄養失調、ビタミンD欠乏症、カルシウム欠乏症、関節リウマチ、腎不全、骨髄腫および白血病からなる群から選択される状態を有する、請求項5〜11のいずれか一項に記載の使用。
  14. 前記ヒトがテストステロン欠乏男性である、請求項5〜8のいずれか一項に記載の使用。
  15. 前記ヒトが、コルチコステロイド、ペルオキシソーム増殖剤活性化レセプターγアゴニスト、甲状腺剤、リチウム治療剤、抗鬱剤、プロトンポンプ阻害剤、アロマターゼ阻害剤、抗アンドロゲン剤、およびゴナドトロピンアゴニスト/アンタゴニストからなる群から選択される療法を受けている、請求項5〜11のいずれか一項に記載の使用。
  16. 前記骨折が、椎骨骨折、大腿骨折、および橈骨骨折から選択される、請求項11に記載の使用。
  17. 前記骨折が外傷性骨折である、請求項11または16に記載の使用。
  18. 前記骨折が非外傷性骨折である、請求項11または16に記載の使用。
  19. 前記接触が、ヒトにおいて骨ミネラル密度の上昇および/または血清P1NPレベルの上昇を生じる、請求項11および16〜18いずれか一項に記載の使用。
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