JP6032813B2 - バス照合回路および集積回路装置 - Google Patents

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Description

この発明は、鉄道信号保安装置などの鉄道信号制御分野で用いられる多重系電子計算機に好適なバス照合回路に関し、詳しくは、複数の電子計算機(コンピュータ,CPU)のバスラインの情報を比較する2線式検査回路とその結果を交番信号で出力する振子回路とを組み合わせたバス照合回路に関し、更に詳しくは、LSI化(集積回路化)にも適したバス照合回路に関する。
また、バス照合回路の要部を搭載したバス照合回路搭載集積回路装置にも関する。
同期して動作する一対のコンピュータそれぞれの入出力情報を入力してその入出力情報対を比較する第1二線式検査回路と、前記入出力情報対が一致しているときには前記入出力情報に対応する交番信号を出力するが前記入出力情報対が一致しないときにはその交番信号の出力を停止する第1振子回路と、前記第1二線式検査回路と前記第1振子回路とを搭載したシングルチップ(ワンチップ)の半導体集積回路装置(LSI)とを備えたバス照合回路が(例えば特許文献1〜4参照)、実用化されて、フェールセーフコンピュータ等に応用されている。
図3は、従来の基本的なバス照合回路の構造を示し、(a)がバス照合回路10のブロック図、(b)が二線式検査回路15(第1二線式検査回路)と振子回路16(第1振子回路)のブロック図、(c),(d)が基本の絞込回路の回路図である。
その構成等は詳細に知られているので(例えば特許文献1参照)、ここでは、後述する本願発明の理解に役立つ部分を、掻い摘んで説明する。
このバス照合回路10は(図3(a)参照)、A系CPU(第1コンピュータ)からその入出力情報Daを入力するための第1ラッチ部11,12即ちA系ラッチ制御回路11及びA系ラッチ回路12と、B系CPU(第2コンピュータ)からその入出力情報Dbを入力するための第2ラッチ部13,14即ちB系ラッチ回路13及びB系ラッチ制御回路14と、A系ラッチ回路12から入出力情報Daを入力するとともにB系ラッチ制御回路14から入出力情報Dbをビット反転させた入出力情報Db(図ではアッパーライン付きDbで表しているが、本明細書では「入出力情報Db ̄」と記す)を入力してそれらの入出力情報対Da,Dbを比較する二線式検査回路15と、二線式検査回路15が比較結果として二線式符号で出力した出力符号X,Yを入力して出力符号X,Yが正規符号語(0,1)又は(1,0)であるときは入出力情報対Da,Dbに対応する交番信号を出力するが出力符号X,Yが非正規符号語の(0,0)又は(1,1)であるときはその交番信号の出力を停止する振子回路16と、最終的な照合結果をリレー信号で出力するために交番信号検出回路17によって駆動されて交番信号出力の有無に応じて励磁/非励磁される正常リレー(R)とを具備している。
二線式検査回路15は(図3(b)参照)、基本の絞込回路をツリー状の多列多段に連ねたものであり、基本の絞込回路は(図3(c)又は(d)参照)、入力した二つの符号語を一つの符号語に集約して出力するものであるが、集約に際して、二つの入力符号語が何れも正規符号語であれば正規符号語を一つ出力し、それ以外のときには非正規符号語を一つ出力するようになっている。二線式検査で用いる二線式符号では、通常のビット値(0)にはビット対(0,1)が、通常のビット値(1)にはビット対(1,0)が、対応しており、これらのビット対だけが正規符号語とされる。それ以外のビット対である(0,0)又は(1,1)は非正規符号語とされる。
具体例を示した二線式検査回路15は(図3(b)参照)、A系CPUもB系CPUもデータバスのライン数が8本の場合のものであり、A系CPUの入出力情報Daをなす8ビットのデータDa0〜Da7と、B系CPUの入出力情報Dbをビット反転させた入出力情報Db ̄をなす8ビットのデータDb0 ̄〜Db7 ̄とを、各ビット毎の対応付けにて8対の二線式符号として入力し、それを一段目の4個の絞込回路で4対の二線式符号に絞り込み、それを二段目の2個の絞込回路で2対の二線式符号に絞り込み、それを三段目の1個の絞込回路で1対の二線式符号に絞り込み、それを出力符号X,Yとして振子回路16へ送出するようになっている。このような二線式検査回路15は、A系CPUの入出力情報DaとB系CPUの入出力情報Dbとを入力して入出力情報対Da,Dbを二線式符号にしてから二線式検査方式で比較するものとなっている。なお、バスラインの本数が8ビット以外の場合は、ライン数に応じて絞込回路の段数や列数を増減すれば良い。
また、二線式検査回路15に前置されている第1ラッチ部11,12及び第2ラッチ部13,14は(図3(a)参照)、二線式検査の実施に必須のものではないが、比較タイミング整合等のため多くのものに設けられている。A系ラッチ回路12は、A系CPUの入出力情報Daを一時保持して二線式検査回路15に送出するものであり、A系ラッチ制御回路11は、外部から与えられた又は内部で生成したクロックCLKとA系CPUのデータ読出制御信号RDa及びデータ書込制御信号WRaとに基づいてA系ラッチ回路12のラッチ動作を制御するようになっている。B系ラッチ回路13は、B系CPUの入出力情報Dbを一時保持して二線式検査回路15に送出するものであり、B系ラッチ制御回路14は、上記のクロックCLKとB系CPUのデータ読出制御信号RDb及びデータ書込制御信号WRbとに基づいてB系ラッチ回路13のラッチ動作を制御するようになっている。なお、図示の例では、B系ラッチ回路13が入出力情報Dbをビット反転させて入出力情報Db ̄にしてから二線式検査回路15に送出するようになっているが、それに代えて、A系ラッチ回路12が反転出力するようにしても良く、二線式検査回路15が入力時に入出力情報対Da,Dbの何れか一方を反転させるようにしても良い。
振子回路16は(図3(b)参照)、二線式検査回路15の出力符号X,Yを入力して、それが正規符号語の(0,1)又は(1,0)であるのか其れとも非正規符号語の(0,0)又は(1,1)であるのかを検出する符号語検出回路と、その検出結果をラッチするフリップフロップFFとを具えている。例示したフリップフロップFFでは上述したクロックCLKがそのままラッチのタイミング信号として用いられているが、クロックCLKの分周信号や、クロックCLKとは別に外部から与えられた又は内部で生成したクロック同様の信号がタイミング信号として用いられるようにしても良い。何れにしても、入出力情報対Da,Dbが一致していて出力符号X,Yが正規符号語になっているときには、フリップフロップFFひいては振子回路16の出力信号Zが交番信号になり、そうでなく入出力情報対Da,Dbが不一致のため出力符号X,Yが非正規符号語になっているときには、出力信号Zが交番信号でなくなるように、振子回路16が出来ている。
ところで、LSI(半導体集積回路装置)では、エレクトロマイグレーションによる線間短絡といった後発的な短絡不良の可能性が、ディスクリートな部品(個別回路素子)を組み合わせた回路より高いため、バス照合回路10をLSI化した場合、例えば振子回路16の内部配線や出力信号ラインとクロックラインとの短絡不良によって、振子回路16の出力信号ZにクロックCLK(タイミング信号)が発現してしまうことが懸念される。クロックCLKは、出力信号Zと波形こそ異なれ交番信号であるから、交番信号検出回路17によって存在が検出される。そのため、二線式検査回路15での比較結果が一致であるか不一致であるかにかかわらず常に正常リレー(R)が正常状態を示してしまうので、不具合が潜在化する。そして、かかる後発的な不具合に対処した改良品も知られている。
図4は、そのようなLSI化・集積回路化の公知手法を二つ示しており、(a)が半導体集積回路装置21に巡回符号生成回路22,23を二つ搭載したバス照合回路20のブロック図、(b)が半導体集積回路装置31に巡回符号生成回路32を一つ搭載したバス照合回路30のブロック図である。
何れのバス照合回路20,30でも(例えば特許文献2,3参照)、バス照合回路10のうち、第1ラッチ部11,12と第2ラッチ部13,14と二線式検査回路15と振子回路16とが、シングルチップの半導体集積回路装置21,31に搭載されるが、交番信号検出回路17は半導体集積回路装置21,31に搭載されない。
そして、振子回路16の出力信号ZにクロックCLK(タイミング信号)が発現したときにその不具合が潜在化してしまうのを防止するために、巡回符号生成回路22,23,24,32,33が導入されている。
すなわち(例えば特許文献2参照)、バス照合回路20では(図4(a)参照)、第1ラッチ部11,12に巡回符号生成回路22を組み合わせるとともに、第2ラッチ部13,14に巡回符号生成回路23を組み合わせて、両回路22,23もラッチ部11〜14と共に半導体集積回路装置21に搭載したうえで、交番信号検出回路17に代えて同様の役目を果たす巡回符号生成回路24及び照査回路25が導入されている。巡回符号生成回路24と照査回路25は、ディスクリートな部品(個別回路素子)の組み合わせ回路であり、半導体集積回路装置21には搭載されない。
また(例えば特許文献3参照)、バス照合回路30では(図4(b)参照)、振子回路16に巡回符号生成回路32が後置されるとともに、この回路32も振子回路16と共に半導体集積回路装置31に搭載したうえで、やはり、交番信号検出回路17に代えて同様の役目を果たす巡回符号生成回路33及び照査回路34が導入されているが、これらの回路33,34も、ディスクリートな部品の組み合わせ回路であり、半導体集積回路装置31には搭載されない。
さらに、何れのバス照合回路20,30でも、巡回符号としてM系列符号が採用されており、それに対応して照査回路25,34は、M系列符号を二つ入力してそれが一致しているか否かを照査するものとなっている。
特開平4−119435号公報 特開2002−247012号公報 特開2002−312254号公報 特開2006−338094号公報
このように、従来のバス照合回路LSI化では、回路実装規模の小形化のためシングルチップLSI(ワンチップIC,単一の半導体集積回路装置)に二線式検査回路15やその前置回路さらには振子回路16をも搭載したうえで、LSI化に伴う集積済み振子回路の出力へのタイミング信号発現という不具合の潜在化を防止するために、ディスクリートな部品で構成した巡回符号生成回路と照査回路を導入している。また、巡回符号にM系列符号を採用することで巡回符号生成回路の部品点数の削減も図っている。
しかしながら、公知の一般的な設計手法でM系列の巡回符号生成回路を作成すると、多数のディスクリートな部品が必要になる。
また、やはり一般的な設計手法で照査回路を作成すると、その実装にも幾つかのディスクリートな部品が必要になる。
このため、回路実装規模において半導体集積回路装置の外の巡回符号生成回路が占める割合が高いので、バス照合回路LSI化に際して回路実装規模の小形化を更に推し進めるには、ディスクリートな部品の巡回符号生成回路を省くことが有効と思われる。
そこで、巡回符号を用いなくても集積済み振子回路の出力へのタイミング信号発現を不具合として顕在化しうるバス照合回路を実現することが技術的な課題となる。
本発明のバス照合回路は(解決手段1)、このような課題を解決するために創案されたものであり、同期して動作する一対のコンピュータそれぞれの入出力情報を入力してその入出力情報対を比較する第1二線式検査回路と、前記入出力情報対が一致しているときには前記入出力情報に対応する交番信号を出力するが前記入出力情報対が一致しないときにはその交番信号の出力を停止する第1振子回路と、前記第1二線式検査回路と前記第1振子回路とを搭載したシングルチップの半導体集積回路装置とを備えたバス照合回路において、前記半導体集積回路装置に搭載されており前記入出力情報対を入力して比較する第2二線式検査回路と、前記半導体集積回路装置に搭載されており前記入出力情報対が一致しているときには前記入出力情報に対応する交番信号を出力するが前記入出力情報対が一致しないときにはその交番信号の出力を停止する第2振子回路と、前記半導体集積回路装置の外部に設けられており前記第1振子回路と前記第2振子回路との出力信号対が一致しているときには交番信号を出力するが前記出力信号対が一致しないときにはその交番信号の出力を停止する第3振子回路とを具備したことを特徴とする。
また、本発明のバス照合回路搭載集積回路装置は(解決手段1)、上記解決手段1のバス照合回路のうちシングルチップの半導体集積回路装置を特定したものであり、
同期して動作する一対のコンピュータそれぞれの入出力情報を入力してその入出力情報対を比較する第1二線式検査回路と、前記入出力情報対が一致しているときには前記入出力情報に対応する交番信号を出力するが前記入出力情報対が一致しないときにはその交番信号の出力を停止する第1振子回路と、前記入出力情報対を入力して比較する第2二線式検査回路と、前記入出力情報対が一致しているときには前記入出力情報に対応する交番信号を出力するが前記入出力情報対が一致しないときにはその交番信号の出力を停止する第2振子回路とを搭載している。
さらに、本発明のバス照合回路は(解決手段2)、上記解決手段1のバス照合回路であって、前記第1振子回路と前記第2振子回路は、それぞれの動作タイミングを定めるクロックその他のタイミング信号として同相の信号を用いるものであり且つ何れか一方が交番信号を反転させて出力するが何れか他方は交番信号を反転させないで出力するようになっており、前記第3振子回路は、前記第1振子回路と前記第2振子回路との出力信号対が反転状態で一致しているときには交番信号を出力するが前記出力信号対が反転状態で一致しないときにはその交番信号の出力を停止するようになっていることを特徴とする。
また、本発明のバス照合回路搭載集積回路装置は(解決手段2)、上記解決手段2のバス照合回路のうちシングルチップの半導体集積回路装置を特定したものであり、
上記解決手段1のバス照合回路搭載集積回路装置であって、前記第1振子回路と前記第2振子回路は、それぞれの動作タイミングを定めるクロックその他のタイミング信号として同相の信号を用いるものであり且つ何れか一方が交番信号を反転させて出力するが何れか他方は交番信号を反転させないで出力するようになっていることを特徴とする。
このような本発明のバス照合回路やバス照合回路搭載集積回路装置にあっては(解決手段1)、二線式検査回路と振子回路が第1,第2の回路に二重化されて何れも半導体集積回路装置に搭載されるとともに、それらの出力信号対が半導体集積回路装置外の第3振子回路によって照査されるため、第1,第2振子回路の何れかの出力ラインにタイミング信号が発現すると、第1,第2振子回路の出力信号対の不一致が検出されて第3振子回路の交番信号出力が停止するため、異常であることが分かるので、不具合が顕在化される。
したがって、この発明によれば、巡回符号を用いなくても集積済み振子回路の出力へのタイミング信号発現を不具合として顕在化しうるバス照合回路を実現することができる。
また、本発明のバス照合回路やバス照合回路搭載集積回路装置にあっては(解決手段2)、二重化された第1,第2振子回路の一方が反転出力を行うとともに他方が正転出力を行うことに加えて、それらの出力信号対を照査する第3振子回路によって反転状態での一致/不一致が調べられるようにしたことにより、正常時には適切に動作するとともに、第1,第2振子回路の何れかの出力ラインにタイミング信号が発現したときにも、解決手段1について上述したのと同様になるため、異常であることが分かるので、不具合が顕在化される。
しかも、上述した出力信号対に係る一方反転に加えて、第1,第2振子回路のタイミング信号に同相信号が用いられるようにもしたことにより、第1,第2振子回路の双方の出力ラインにタイミング信号が発現した場合、それらの出力信号対に係る反転が失われて、第3振子回路の段階では反転が不足するため、この場合も、異常であることが分かるので、不具合が顕在化される。
本発明の実施例1のバス照合回路について、その構造を示すブロック図である。 動作時の信号波形例を示し、(a)が第1,2照合いずれも正常時の波形例、(b)が一方にクロック発現時の波形例、(c)が双方にクロック発現時の波形例である。 従来の基本的なバス照合回路の構造を示し、(a)がバス照合回路のブロック図、(b)が二線式検査回路と振子回路のブロック図、(c),(d)が基本の絞込回路の回路図である。 従来の集積回路化の手法を示し、(a)が半導体集積回路装置に巡回符号生成回路を二つ搭載したもののブロック図、(b)が半導体集積回路装置に巡回符号生成回路を一つ搭載したもののブロック図である。
このような本発明のバス照合回路について、これを実施するための具体的な形態を、以下の実施例1により説明する。
図1〜2に示した実施例1は、上述した解決手段1〜2(出願当初の請求項1,2〜3,4)を総て具現化したものである。
なお、それらの図示に際し従来と同様の構成要素には同一の符号を付して示したので、また、それらについて背景技術の欄で述べたことは以下の実施例についても共通するので、重複する再度の説明は割愛し、以下、従来との相違点を中心に説明する。
本発明のバス照合回路の実施例1について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図1は、バス照合回路50の構造を示すブロック図である。
バス照合回路50(図1参照)が既述したバス照合回路10(図3参照)と相違するのは、既述した第1ラッチ部11,12と第2ラッチ部13,14と第1二線式検査回路15と第1振子回路16とがシングルチップLSIの半導体集積回路装置51に搭載されている点と、第2二線式検査回路52と第2振子回路53と第3振子回路54とが追加されている点である。交番信号検出回路17と正常リレー(R)はそのまま引き継がれている。
また、バス照合回路50(図1参照)が既述したバス照合回路20,30(図4参照)と相違するのは、巡回符号生成回路22,23,24,32,33及び照査回路25,照査回路34が無い点と、第2二線式検査回路52と第2振子回路53と第3振子回路54と交番信号検出回路17が設けられている点である。
第2二線式検査回路52は、既述した第1二線式検査回路15をそのまま複製したもので良く、A系CPUの入出力情報DaとB系CPUの入出力情報Dbとを入力して入出力情報対Da,Dbを二線式符号にしてから二線式検査方式で比較するものであり、具体的には、A系CPUの入出力情報Daと、B系CPUの入出力情報Dbをビット反転させた入出力情報Db ̄とを、各ビット毎の対応付けにて複数対の二線式符号として入力し、それをツリー状の絞込回路で1対の二線式符号に絞り込み、それを出力符号Xb,Ybとして第2振子回路53へ送出するようになっている。なお、それとの対比の明確化のため、第1二線式検査回路15の出力符号X,Yを出力符号Xa,Yaと言い換えている。
第2振子回路53は、既述した第1振子回路16を複製したもので良いが、入力が出力符号Xa,Yaから出力符号Xb,Ybに変更されており、第2二線式検査回路52が比較結果として二線式符号で出力した出力符号Xb,Ybを入力してそれが正規符号語(0,1)又は(1,0)であるときは入出力情報対Da,Dbに対応する交番信号を出力するが出力符号X,Yが非正規符号語の(0,0)又は(1,1)であるときはその交番信号の出力を停止するようになっている。なお、第2振子回路53の出力信号Zbとの対比明確化のため及び第1振子回路16の出力が交番信号検出回路17に入力されなくなったことの明確化のため、第1振子回路16の出力信号Zを出力信号Zaと言い換えている。また、第2振子回路53は、出力信号Zaをビット反転させるように改造されている点で、正転出力を行う第1振子回路16と少しだけ相違したものとなっている。
第3振子回路54も既述した第1振子回路16を複製したもので良いが、これは、入力が出力符号Xa,Yaから第1振子回路16の出力信号Zaと第2振子回路53の出力信号Zbとの出力信号対からなる二線式符号(Za,Zb)に変更されており、その二線式符号(Za,Zb)を入力してそれが正規符号語(0,1)又は(1,0)であるときは交番信号を出力するが二線式符号(Za,Zb)が非正規符号語の(0,0)又は(1,1)であるときはその交番信号の出力を停止するようになっている。この第3振子回路54の出力が交番信号検出回路17の入力とされるものなので、そのことの明確化のため、以下、第3振子回路54の出力信号を出力信号Zと呼ぶこととする。
これらの追加回路のうち、第3振子回路54は、交番信号検出回路17と共にディスクリートな部品で構成されて、半導体集積回路装置51の外に設けられるが、第2二線式検査回路52と第2振子回路53は、第1二線式検査回路15や第1振子回路16と共に半導体集積回路装置51に搭載される。
そのため、バス照合回路50は、従来のバス照合回路20,30より少ない部品点数で実装することができる。
この実施例1のバス照合回路50について、その使用態様及び動作を、図面を引用して説明する。図2(a)は、第1振子回路16の出力信号Zaも,第2振子回路53の出力信号Zbも,正常な時の波形例を示すタイムチャートであり、同図(b)は、一方の第2振子回路53の出力信号ZbにクロックCLKが発現したときの波形例を示すタイムチャートであり、同図(c)は、第1振子回路16の出力信号Zaにも第2振子回路53の出力信号ZbにもクロックCLKが発現したときの波形例を示すタイムチャートである。
バス照合回路50の第1ラッチ部11,12には従来と同じくA系CPU(第1コンピュータ)の入出力情報Daとその関連信号RDa,CLK,WRaが入力され、第2ラッチ部13,14にも従来と同じくB系CPU(第2コンピュータ)の入出力情報Dbとその関連信号RDb,CLK,WRbが入力される。
そして、やはり従来と同じく、入出力情報対Da,Dbが第1二線式検査回路15によって比較されて出力符号Xa,Yaに絞り込まれ、更に出力符号Xa,Yaを入力した第1振子回路16の出力信号Zaが入出力情報対Da,Dbの一致時には交番信号になるが不一致時には交番信号でなくなる。
同様にして、入出力情報対Da,Dbが第2二線式検査回路52によっても比較されて出力符号Xb,Ybに絞り込まれ、更に出力符号Xb,Ybを入力した第2振子回路53の出力信号Zbも入出力情報対Da,Dbの一致時には交番信号になるが不一致時には交番信号でなくなる。
そのため、A系CPUやB系CPUに異常が生じて入出力情報対Da,Dbが一致しなくなると、第1振子回路16の出力信号Zaも第2振子回路53の出力信号Zbも交番信号でなくなり、それを対にした出力信号対からなる二線式符号(Za,Zb)が非正規符号語になるので、第3振子回路54の出力信号Zが交番信号でなくなり、交番信号検出回路17にて駆動される正常リレー(R)が異常を示すので、異常が的確に検知される。
また、A系CPUもB系CPUも正常で入出力情報対Da,Dbが一致しているときには(図2(a)参照)、第1振子回路16の出力信号Zaが入出力情報対Da,Dbに対応した交番信号になるとともに、第2振子回路53の出力信号Zbが出力信号Zaをビット反転させた交番信号になるため、それを対にした出力信号対からなる二線式符号(Za,Zb)が正規符号語になるので、第3振子回路54の出力信号Zが交番信号になり、交番信号検出回路17にて駆動される正常リレー(R)が正常を示すので、異常だけでなく異常無しも的確に検知される。
これに対し、第2振子回路53の出力信号ZbにクロックCLKが発現した場合(図2(b)参照)、第1振子回路16の出力信号Zaは入出力情報対Da,Dbに対応した交番信号になるが、クロックCLKの波形は交番信号ではあっても具体的な波形が異なるので、それらを対にした出力信号対からなる二線式符号(Za,Zb)が、断続的にしか正規符号語にならず、しばしば非正規符号になるので(図中の*部分を参照)、第3振子回路54の出力信号Zが交番信号でなくなり、交番信号検出回路17にて駆動される正常リレー(R)が異常を示すので、異常が的確に検知される。
第1振子回路16の出力信号ZaにクロックCLKが発現した場合も、繰り返しとなる詳細な説明は割愛するが、同様にして、異常が的確に検出される。
さらに、第1振子回路16の出力信号Zaにも第2振子回路53の出力信号ZbにもクロックCLKが発現した場合(図2(c)参照)、第1振子回路16と第2振子回路53とに同相のクロックCLKが用いられていることから、出力信号Zaの波形と出力信号Zbの波形とが同じになるため、それを対にした出力信号対からなる二線式符号(Za,Zb)が何時も非正規符号語になるので(図中の*部分を参照)、やはり第3振子回路54の出力信号Zが交番信号でなくなり、交番信号検出回路17にて駆動される正常リレー(R)が異常を示すので、異常が的確に検知される。
こうして、このバス照合回路50にあっては、CPU異常ばかりか、半導体集積回路装置51の線間短絡不良等によって第1振子回路16の出力信号Zaと第2振子回路53の出力信号Zbとの何れか一方であれ双方であれそこにクロックCLKが発現した場合も、異常が的確に検知される。
[その他]
上記実施例では、第1振子回路16の出力信号Zaや第2振子回路53の出力信号ZbにクロックCLKが発現する場合について述べたが、クロックCLKの分周信号や、クロックCLKとは別に外部から与えられた又は内部で生成したクロック同様のタイミング信号が発現した場合も、クロックCLKの発現時と同様、異常が的確に検知される。
上記実施例では、バス照合回路50の最終的な出力が正常リレー(R)によって生成されるようになっていたが、これはリレー信号を多用する鉄道信号制御分野への応用を意識した一例であり、正常リレー(R)は本願発明の実施に必須のものではない。
上記実施例では、二線式検査回路15,52にラッチ部11〜14が前置されていたが、ラッチ部11〜14も必須でなく、比較タイミングに余裕があるとき等には省略することも可能である。逆に比較タイミングが厳しいとき等には連続データを蓄積しうるデュアルポート等をラッチ部11〜14に代えて前置すると良い(特許文献4参照)。
半導体集積回路装置51の具体化には、種々の公知手法が利用可能であり、例えばPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)といったプログラマブルなものが使い易い。
本発明のバス照合回路の適用は、上述した二重系電子計算機の動作照合への適用に限られる訳でなく、上述した二重系を含んでいる三重系以上の多重系電子計算機の動作照合にも適用することができる。
10…バス照合回路、
11…A系ラッチ制御回路(第1入出力情報入力回路)、
12…A系ラッチ回路(第1入出力情報入力回路)、
13…B系ラッチ回路(第2入出力情報入力回路)、
14…B系ラッチ制御回路(第2入出力情報入力回路)、
15…二線式検査回路(比較回路,第1二線式検査回路,第1照合部)、
16…振子回路(誤り表示回路,第1振子回路,第1照合部)、
17…交番信号検出回路(最終照合結果出力回路)、
20…バス照合回路、
21…半導体集積回路装置(シングルチップLSI)、
22,23,24…巡回符号生成回路、25…照査回路、
30…バス照合回路、
31…半導体集積回路装置(シングルチップLSI)、
32,33…巡回符号生成回路、34…照査回路、
50…バス照合回路、
51…半導体集積回路装置(シングルチップLSI,FPGA)、
52…第2二線式検査回路(比較回路,第2照合部)、
53…第2振子回路(誤り表示回路,第2照合部)、
54…第3振子回路(誤り表示回路,第3照合部,最終照合部)、
R…正常リレー(監視リレー,最終照合結果出力リレー)、CLK…クロック

Claims (4)

  1. 同期して動作する一対のコンピュータそれぞれの入出力情報を入力してその入出力情報対を比較する第1二線式検査回路と、前記入出力情報対が一致しているときには前記入出力情報に対応する交番信号を出力するが前記入出力情報対が一致しないときにはその交番信号の出力を停止する第1振子回路と、前記第1二線式検査回路と前記第1振子回路とを搭載したシングルチップの半導体集積回路装置とを備えたバス照合回路において、前記半導体集積回路装置に搭載されており前記入出力情報対を入力して比較する第2二線式検査回路と、前記半導体集積回路装置に搭載されており前記入出力情報対が一致しているときには前記入出力情報に対応する交番信号を出力するが前記入出力情報対が一致しないときにはその交番信号の出力を停止する第2振子回路と、前記半導体集積回路装置の外部に設けられており前記第1振子回路と前記第2振子回路との出力信号対が一致しているときには交番信号を出力するが前記出力信号対が一致しないときにはその交番信号の出力を停止する第3振子回路とを具備したことを特徴とするバス照合回路。
  2. 同期して動作する一対のコンピュータそれぞれの入出力情報を入力してその入出力情報対を比較する第1二線式検査回路と、前記入出力情報対が一致しているときには前記入出力情報に対応する交番信号を出力するが前記入出力情報対が一致しないときにはその交番信号の出力を停止する第1振子回路と、前記入出力情報対を入力して比較する第2二線式検査回路と、前記入出力情報対が一致しているときには前記入出力情報に対応する交番信号を出力するが前記入出力情報対が一致しないときにはその交番信号の出力を停止する第2振子回路とを搭載しているシングルチップの半導体集積回路装置。
  3. 前記第1振子回路と前記第2振子回路は、それぞれの動作タイミングを定めるクロックその他のタイミング信号として同相の信号を用いるものであり且つ何れか一方が交番信号を反転させて出力するが何れか他方は交番信号を反転させないで出力するようになっており、前記第3振子回路は、前記第1振子回路と前記第2振子回路との出力信号対が反転状態で一致しているときには交番信号を出力するが前記出力信号対が反転状態で一致しないときにはその交番信号の出力を停止するようになっていることを特徴とする請求項1記載のバス照合回路。
  4. 前記第1振子回路と前記第2振子回路は、それぞれの動作タイミングを定めるクロックその他のタイミング信号として同相の信号を用いるものであり且つ何れか一方が交番信号を反転させて出力するが何れか他方は交番信号を反転させないで出力するようになっていることを特徴とする請求項2記載の半導体集積回路装置。
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