JP6109090B2 - シリアル通信装置 - Google Patents
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Description
図9は、このような分散PIOを用いた通信装置の基本的な構成を示す概要図で、図において、CPU(Central Processing Unit)装置1は、PIOマスターカード2を経由してPIOモジュール3とデジタル入出力データまたはアナログ入出力データの通信を行っている。このPIOモジュール3の中で、アナログ入力を行うモジュールでは、外部からのアナログ入力データをI/O(Input/Output)制御部4でデジタル値に変換し、通信LSI(Large Scale Integrated Circuit)5からPIOマスターカード2を経由してCPU装置1に通知する。また、小型化されたPIOモジュール3内では、I/O制御部4と通信LSI5を別の基板に実装することがあり、基板間をまたぐ信号線を極力減らすため、シリアル通信を用い、シリアルデータ通信部6間で通信することがある。
このため、ノイズの影響を受け易い個所でシリアル通信を行うものとして、特許文献1に示されるように、受信データを前回データと比較し、二回一致した場合にのみこれを真値として使用し、一致しない場合はノイズとして扱い読み捨てるようにしたシリアル通信方式が知られている。
長さが所定値であるか否かを判定し、所定値である場合に正常なデータであるとしてデー
タバッファにデータを保持させるように構成し、さらに有効データを奇数ビットで形成するとともに、全ビットにおける“1”の個数が偶数であれば“1”、奇数であれば“0”となるパリティビットを送信データに付与して送信し、前記シリアル−パラレル変換回路の出力データから排他的論理和をとってパリティビットを再現するパリティビット比較回路とを備え、前記パリティビット比較回路の出力と前記比較手段の出力により前記データバッファを動作させるようにしたことによってノイズの影響を受け難いシリアル通信装置を実現することができる。
図1は、この発明の実施の形態1に係るシリアル通信装置の要部であるシリアルデータ受信回路の構成を示すブロック図である。
図において、シリアルデータ受信回路10は、以下のとおり構成されている。
入力端子11に入力されたシリアルデータは、シリアル−パラレル変換回路12によりパラレル信号に変換されてデータバッファ13に供給される。ここで、シリアル−パラレル変換回路12は、シフトレジスタで構成され、伝送クロックに同期してシリアルデータをビットシフトしながら保持し、パラレル信号に変換するものである。
データ有効信号の検出手段となる内部カウンタ15の出力は、データ有効期間が予め設定された定数回路16の所定値と比較手段となる比較回路17で比較され、両者が一致した場合に出力を発生する。この出力と、データ有効信号がインバーター18を通して反転された出力とがAND回路19に入力され、両者がHレベルとなったとき、出力を発生してデータバッファ13の動作を有効とする。なお、入力端子20には、伝送クロック信号が入力され、各回路のクロック入力端子CLKに供給される。
図2(a)は、伝送クロック信号、図2(b)は、入力されたシリアルデータの有効範囲に対応した長さのデータ有効信号、図2(c)は、入力されたシリアルデータを示している。
図3は、この発明の実施の形態2に係るシリアル通信装置の要部であるシリアルデータ受信回路の構成を示すブロック図で、図1と同じ構成には同じ符号を付して説明を省略する。
この実施形態では、図4(c)に示すようにシリアルデータの最終ビットに、有効データの全ビットの排他的論理和否定(XNOR)をパリティビットPとして付与し、これをシリアルデータとして送信するように構成している。ここで、有効データのビット幅が本来偶数ビットであったとしても、ダミービットを付加して奇数ビットとしておくことにより、排他的論理和否定(XNOR)は、有効データの全ビットが“0”であれば、“1”となり、有効データの全ビットが“1”であれば、“0”となる信号を形成することができる。
また、ノイズ等によりデータが化けてしまった場合は、図4(t0−t1)に示すようにパリティビット比較回路21の出力は“0”となり、AND回路19は出力を発生しないため、データバッファ13を動作させることがなく、入力されたデータを保持せず、前回有効データを保持したままとすることができる。また、シリアルデータの入力ラインの断線などにより、シリアルデータが“0”または“1”に固着した場合も、パリティビット比較回路21の出力は“0”となり、AND回路19は出力を発生しないため、無効データとして廃棄することができる。
なお、図4(d)は内部カウンタ15の動作状態、図4(e)はシリアル−パラレル変換回路12の取り込みデータ、図4(f)はパリティビット比較回路21の動作状態、図2(g)はシリアル−パラレル変換回路12の取り込みデータを示す。
図5は、この発明の実施の形態3に係るシリアル通信装置の要部であるシリアルデータ受信回路の構成を示すブロック図である。
この実施形態では、図6(c)に示すようにシリアルデータとして、同じ内容のデータを2回以上送信し、2回受信したデータが一致することにより、データバッファの内容を更新するようにしたものである。
すなわち、受信データの一致は、シリアル−パラレル変換回路12の出力とデータバッファ13の出力を比較回路22で比較し、一致した場合は、AND回路19の出力との論理積をAND回路23により出力し、データバッファ24を動作させて一致したデータを第2のデータバッファ24に保持するように構成している。
図7は、この発明の実施の形態4に係るシリアル通信装置の要部であるシリアルデータ受信回路の構成を示すブロック図である。
この実施形態では、図8(c)に示すようにシリアルデータとして、送信するデータd0,d1,d2,d3とチェック用に論理反転したデータd0-,d01-,d2-,d3-とを組み合わせて送信し、シリアル−パラレル変換回路12の出力とこの出力を論理反転したインバーター25の出力を比較回路26で比較し、図8(f)(g)に示すように両者が一致した場合にAND回路19から出力を発生してデータバッファ13の内容を更新するようにしたものである。
13:データバッファ 15:内部カウンタ(検出手段)
17:比較回路(比較手段) 19:AND回路 21:パリティビット比較回路
22:比較回路 24:第2のデータバッファ 25:インバーター
26:比較回路
Claims (2)
- シリアルデータと、このシリアルデータに対応した長さを有するデータ有効信号と、伝送クロックとをもって通信を行うシリアル通信装置において、
受信したシリアルデータをパラレルデータに変換するシリアル−パラレル変換回路と、入力されたデータ有効信号の幅を検出する検出手段と、前記検出手段の出力を所定のデータ有効期間と比較する比較手段と、前記比較手段の出力により前記シリアル−パラレル変換回路の出力データを保持するデータバッファと、有効データを奇数ビットで形成するとともに、全ビットにおける“1”の個数が偶数であれば“1”、奇数であれば“0”となるパリティビットを送信データに付与して送信し、前記シリアル−パラレル変換回路の出力データから排他的論理和をとってパリティビットを再現するパリティビット比較回路とを備え、前記パリティビット比較回路の出力と前記比較手段の出力により前記データバッファを動作させるようにしたことを特徴とするシリアル通信装置。 - 請求項1に記載のシリアル通信装置において、
同じシリアルデータを複数回連続して送信し、今回受信したデータのパリティビットが正常の場合、前記データバッファにおける前回有効データと今回受信したデータとを比較する比較回路と、この比較回路の出力により受信データを更新する第2のデータバッファを備えたシリアル通信装置。
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