JP6032264B2 - 運動解析装置および運動解析方法 - Google Patents
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Description
以下、本実施形態について、図1から図6を参照して説明する。
グリップ部51の一端51aに、軌道検出装置10が、取り付けられている。グリップ部51の他端51bに、フレーム部52が形成されている。フレーム部52に囲まれた領域に、樹脂繊維などからなるガットが張られたガット部53を形成している。
図3に示すように、時間t1以前の静止状態での第1ゼロ点と、時間t2以後の静止状態での第2ゼロ点とでは、電圧値Vが異なるという現象(ゼロ点ドリフト)が起こっていることを確認できる。図3では、このゼロ点ドリフトの値をゼロ点ドリフト値Dと図示する。
演算部4は、データインターフェイス部3からのデジタルデータ、たとえば姿勢データを演算するCPUの機能を備えている。
そして、姿勢データ生成部7の分析部8で、図3で示された波形に含まれると想定される影響または誤差があるか否か、およびその量を、時間t1から時間t2、および時間t2における各時点における測定値(電圧値V)を分析し、補正値を算出する。
分析部8において分析および算出された補正値を基にして、姿勢データ生成部7の補正部9で、図3で示した時間t1から時間t2、および時間t2における各時点における波形を補正する。
受信部21は、軌道検出装置10の送信部12から送られた姿勢データを受信する機能を備えている。解析部22は、受信部21で受信した姿勢データを解析するCPUと解析結果を保存するメモリーなどを備えている。操作部23は、解析部22に保存された解析結果を、観測者へ通知するための操作機能を備えている。通知部24は、解析部22における作業、たとえば解析部22に保存された解析結果を表示する機能を備えている。このような構成により、解析装置20は、軌道検出装置10で得られた姿勢データを観測者またはプレーヤーXに通知することができる。
ここでの静止状態は、たとえば地面上、コート上、テーブル上などに、ラケット50を置く、またはプレーヤーXがグリップ部51を握って静止するなどの状態で測定することが例として挙げられる。
ここでの静止状態は、第1ゼロ点測定工程(S101)において例示した中から選択して実施した同一の静止状態で測定することが好ましい。
図3に示して上述したように、図6(a)では、時間t1以前の静止状態での第1ゼロ点と、時間t2以後の静止状態での第2ゼロ点とでは、電圧値Vが異なるという現象(ゼロ点ドリフト)を確認できる。図6(a)では、このゼロ点ドリフトの値を、図3と同様に、ゼロ点ドリフト値Dと図示する。
引き続き、図6(b)に示すように、差であるゼロ点ドリフト値Dを、第1ゼロ点と第2ゼロ点との間の時間t(=t2−t1)に比例して変動したものと仮定し、補正時間軸Trを一点鎖線で示す。
そして、図6(b)に実線で示した実時間軸T(図示横軸)と、一点鎖線で示した補正時間軸Trとにおいて、時間t1から時間t2までの間の各時間teにおける各ドリフト値Deを算出する。
具体的には、図6(c)に示す時間teにおいて、実線で示した実時間軸Tと、一点鎖線で示した補正時間軸Trとは、ドリフト値Deの差が生じている。時間teでの電圧値Vには、ドリフト値Deが含まれ、それを排除するために、電圧値Vからドリフト値Deを差引く。つまり、図6(c)に示すように、時間teでの電圧値Vをドリフト値Deだけ移動させる。このように軌道解析方法およびゼロ点補正方法を実施して、破線で示した波形を、実線で示した波形へ補正する。
Claims (6)
- 運動器具に装着された慣性センサーを用いてスイングを解析する運動解析装置であって、
前記慣性センサーを用いて、前記スイングの開始前の前記運動器具の静止状態における第1電圧を測定する第1電圧測定部と、
前記慣性センサーを用いて、前記スイングの開始から終了までの前記運動器具の運動状態における第2電圧を測定する第2電圧測定部と、
前記慣性センサーを用いて、前記スイングの終了後の前記運動器具の静止状態における第3電圧を測定する第3電圧測定部と、
前記第1電圧と前記第3電圧との間の差を算出し、前記差に基づいて、前記第2電圧を補正する補正部と、
補正された前記第2電圧に基づき、前記運動器具の姿勢データを演算する姿勢データ生成部と、
前記姿勢データ生成部で演算された前記姿勢データを送信する送信部と、を備えた検出装置と、
前記検出装置の前記送信部から送信された前記姿勢データを受信し、前記姿勢データをユーザーに通知する解析装置と、
を備えることを特徴とする運動解析装置。 - 請求項1に記載の運動解析装置において、
前記補正部は、前記第1電圧と前記第3電圧との間の差が、前記第1電圧を取得した時間t1と前記第3電圧を取得した時間t2との間の時間(t2−t1)に比例して変動するものとして、前記時間t1から前記時間t2までの間の時間teにおける電圧の補正を行うことを特徴とする運動解析装置。 - 請求項1または2に記載の運動解析装置において、
前記姿勢データ生成部で演算された前記姿勢データを解析装置に送信する送信部を備えることを特徴とする運動解析装置。 - 運動器具に装着された慣性センサーを用いてスイングを解析する運動解析方法であって、
前記慣性センサーを用いて、前記スイングの開始前の前記運動器具の静止状態における第1電圧を測定する第1電圧測定工程と、
前記慣性センサーを用いて、前記スイングの開始から終了までの前記運動器具の運動状態における第2電圧を測定する第2電圧測定工程と、
前記慣性センサーを用いて、前記スイングの終了後の前記運動器具の静止状態における第3電圧を測定する第3電圧測定工程と、
前記第1電圧と前記第3電圧との間の差を算出し、前記差に基づいて、前記第2電圧を補正する補正工程と、
補正された前記第2電圧に基づき、前記運動器具の姿勢データを演算する姿勢データ生成工程と、
前記姿勢データ生成部で演算された前記姿勢データを送信する工程と、
前記送信部から送信された前記姿勢データを外部の解析装置が受信する工程と、
前記解析装置が前記姿勢データをユーザーに通知する工程と、
を備えることを特徴とする運動解析方法。 - 請求項4に記載の運動解析方法において、
前記補正工程は、前記第1電圧と前記第3電圧との間の差が、前記第1電圧を取得した時間t1と前記第3電圧を取得した時間t2との間の時間(t2−t1)に比例して変動するものとして、前記時間t1から前記時間t2までの間の時間teにおける電圧の補正を行うことを特徴とする運動解析方法。 - 請求項4または5に記載の運動解析方法において、
前記姿勢データ生成工程で演算された前記姿勢データを解析装置に送信することを特徴とする運動解析方法。
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