JP6032109B2 - 基板用コネクタおよびケース一体型コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、基板用コネクタおよびケース一体型コネクタに関する。
従来、基板用コネクタの一例として、下記特許文献1に記載のものが知られている。この基板用コネクタは、複数の端子が組み付けられたハウジングと、複数の端子を整列させるアライメントプレートとを備えて構成されており、アライメントプレートは、複数の端子を個別に挿通させる複数の端子挿通孔が設けられた板状のプレート本体を有している。プレート本体は、ハウジングに設けられた係止部によって係止可能とされており、端子挿通孔に端子が挿入されて、係止部によってプレート本体が係止されることで、アライメントプレートが移動しないように保持されている。
そして、各端子が、アライメントプレートによって整列された状態で回路基板のスルーホールにそれぞれ挿入され、半田付けされることにより、各端子が回路基板に接続される。
特開2005−123120号公報
ところで、回路基板のプレート本体とは反対側のスペースが限られている場合には、回路基板とプレート本体との間の隙間を極力小さくする必要がある。ところが、上記の基板コネクタによると、プレート本体を回路基板側から係止するために、係止部がプレート本体よりも回路基板側に突出した構成となっているため、回路基板とプレート本体との間の隙間を小さくしようとすると、係止部と回路基板とが干渉してしまい、回路基板とアライメントプレートとの間の隙間を小さくすることができなくなってしまう。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、回路基板とプレート本体との間の隙間を小さくすることを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として本発明は、合成樹脂製のハウジングに固定された複数の端子をアライメントプレートによって整列させた状態で回路基板に接続させる基板用コネクタであって、前記アライメントプレートは、複数の前記端子を個別に挿通させて整列させる前後方向よりも左右方向に長い板状のプレート本体と、前記プレート本体に設けられ、前記ハウジングに設けられた係止部に前記回路基板側から係止される被係止部と、を備え、前記被係止部は、前記係止部が前記アライメントプレートよりも前記回路基板側に飛び出さないように反対側にオフセットされて配されており、前記アライメントプレートは、前記プレート本体において前記複数の端子が挿通された部分の前後方向両側において前記プレート本体よりも左右方向両側向けて突出する一対のリブを有しており、前記一対のリブにおいて前記プレート本体よりも左右方向両側に突出した部分は、前記被係止部と係止部とが係止された状態において、前記係止部に設けられた一対の支持部によって支持される位置決め部とされており、前記被係止部は、前記プレート本体の前記複数の端子が挿通された部分の左右方向両側方において一対の位置決め部を前後方向に連結するように、かつプレート本体の複数の端子が挿通された部分の前後方向の長さ寸法よりも前後方向に大きく設けられているところに特徴を有する。
このような構成の基板用コネクタによると、係止部に回路基板側から係止される被係止部が、アライメントプレートよりも回路基板側に飛び出さないように反対側にオフセットされて配されているから、係止部と回路基板とが干渉することを抑制することができる。これにより、係止部がプレート本体を直接係止する場合に比べて、回路基板とプレート本体との間の隙間を必要最小限に確保することができる。
本発明の実施の態様として、以下の構成が好ましい。
前記係止部は、前記ハウジングから前記回路基板側に向かって立ち上がる弾性変位可能な板状に形成され、前記被係止部は、前記アライメントプレートを前記ハウジングに組み付ける際に前記係止部を押圧して弾性変位させ、前記アライメントプレートが正規の位置に至ると、前記係止部が弾性復帰することで前記係止部と係止されるようになっており、前記係止部の基端部には、前記係止部の板厚を肉厚にする補強部が形成されている構成としてもよい。
このような構成によると、係止部の基端部が補強部によって肉厚になり、係止部が容易に弾性変位することを抑制することができる。これにより、係止部の基端部が意図せずに弾性変位することが抑制され、アライメントプレートががたつくことを抑制することができる。ひいては、アライメントプレートによって端子をしっかりと位置決めすることができる。
複数の前記端子は、前記ハウジングに設けられた端子保持部に保持されており、前記補強部は、前記端子保持部と連結部によって連結されている構成としてもよい。
このような構成によると、係止部が連結部によって確実に補強され、係止部の基端部が意図せずに弾性変位することを抑制することができる。
前記係止部は、前記プレート本体を両側から挟み込むように一対形成されており、前記被係止部が前記係止部に係止されると、前記係止部の先端部は、前記プレート本体が挟み込まれる方向と直交する方向に前記プレート本体と当接して前記プレート本体を位置決めする構成としてもよい。
このような構成によると、被係止部が前記係止部に係止されると、プレート本体が一対の係止片によって両側から挟み込まれると共に、プレート本体と係止部の先端部とがアライメントプレートが挟み込まれる方向と直交する方向に当接して位置決めされるから、プレート本体が、一対の係止部によってプレート本体を挟み込まれる方向と、プレート本体が挟み込まれる方向と直交する方向との何れの方向にもプレート本体ががたつくことを抑制することができる。これにより、プレート本体によって端子をしっかりと位置決めすることができる。
また、本発明は、前記ハウジングが前記回路基板を内部に収容可能なケースと一体になっており、前記ケースの底壁には、前記回路基板を収容する方向に一段下がった形態の底部を有して前記端子を収容する端子収容部が設けられており、前記係止部は、前記端子収容部の前記底部に設けられているケース一体型コネクタとしてもよい。
このような構成のケース一体型コネクタによると、アライメントプレートを保持する保持片がケースの底壁よりも一段下がった位置に設けられているから、例えば、回路基板のアライメントプレートとは反対側のスペースが限られている場合には、端子収容部の底部がケースの底壁と同じ高さ位置に設定されている場合に比べて、有効である。
本発明によれば、回路基板とプレート本体との間の隙間を小さくすることができる。
ケースの正面図 同平面図 図2のA−A線断面図 図2のB−B線断面図 図3のC−C線断面図 アライメントプレートの斜視図 同平面図 同側面図 同底面図 図9のD−D線断面図 図9のE−E線断面図 端子が装着されたケースにアライメントプレートを組み付ける前の状態を示した断面図であって、図4および図10の断面に相当する断面図 端子が装着されたケースにアライメントプレートを組み付ける前の状態を示した部分断面図であって、図3および図11の断面に相当する部分断面図 ケースにアライメントプレートを組み付けた状態を示す部分断面図であって、図5の断面に相当する部分断面図 ケースにアライメントプレートを組み付けた状態を示す断面図であって、図12の断面に相当する断面図 ケースにアライメントプレートを組み付けた状態を示す部分断面図であって、図13の断面に相当する部分断面図 アライメントプレートが係止片に係止された状態を示す要部拡大断面図 ケース一体型コネクタに回路基板が半田付けされた状態を示す要部拡大断面図
<実施形態>
本発明の実施形態について図1乃至図18を参照して説明する。
本実施形態は、回路基板70に半田付けされるケース一体型コネクタ(「基板用コネクタ」に相当する)10であって、車両に搭載されるものを例示している。このケース一体型コネクタ10は、図14乃至図16に示すように、回路基板70が収容される合成樹脂製のケース(「ハウジング」に相当する)20と、ケース20に保持された複数の端子40と、複数の端子40を整列させるアライメントプレート50とを備えて構成されている。なお、以下の説明において、上下方向とは、図15における上下方向を基準とし、左右方向とは、図15における左右方向を基準とする。また、前後方向とは図16における左右方向を基準とし、図示右側を前側として説明する。
ケース20は、図1乃至図4に示すように、全体として上面が開口した浅い箱形に形成されており、略方形をなす底壁21と、底壁21の外周縁から上方に立ち上がった形態で底壁21を全周に亘って囲む周壁22とを備えて構成されている。周壁22の前壁22Aの下側には、図1および図3に示すように、前方に向かって突出する長円形状の筒状部23が設けられており、筒状部23内には、図示しない相手側コネクタが前方から嵌合可能とされている。筒状部23の奥壁(周壁22の前壁22A)は、端子保持部24とされ、端子保持部24には、複数の端子40が個別に圧入される複数の端子圧入孔25が上下左右に整列して形成されている。
各端子40は、図13に示すように、前後方向に長い端子を、前方から筒状部23を通して端子圧入孔25に圧入し、端子保持部24から後方に突出した部分の途中位置を上方に向かって略直角に曲げ加工することにより、略L字状に形成されている。このため、端子40は、上方から見ると、図14に示すように、前後左右に整列した状態に配され、後方から見ると、図15に示すように、上下左右に整列した状態で端子保持部24に保持されている。また、端子40の上方に延びる一端側は、図18に示すように、回路基板70のスルーホール71に挿通されて、半田付けにより回路基板70に接続される基板接続部41とされ、筒状部23内に配された他端側は、図13および図16に示すように、相手側コネクタに接続される相手側接続部42とされている。
ケース20の底壁21における端子保持部24の後方には、図3に示すように、底壁21よりも一段下がった形態の端子収容部26が設けられている。この端子収容部26の底部27は、ケース20の底壁21よりも低い位置に設定されており、端子保持部24から後方に突出した端子40が端子収容部26内に収容されるようになっている。なお、ケースにおいて、端子保持部24および端子収容部26の周辺部が「ハウジング」に相当する。
端子収容部26の底部27には、図15および図16に示すように、アライメントプレート50が上方から組み付けられる一対の係止片(「係止部」に相当する)28が形成されている。一対の係止片28は、端子収容部26の底部27から上方に向かって立ち上がる形態とされており、左右方向に弾性変位可能に設けられている。また、一対の係止片28は、図14および図15に示すように、端子40の基板接続部41が配された領域の左右両側に互いに対向するように配置されており、一対の係止片28の間にアライメントプレート50が左右両側から挟み込まれるようにして保持されている。
各係止片28の前後両端部には、図3および図13に示すように、アライメントプレート50を下方から支持する一対の支持部29が設けられており、これらの支持部29は、係止片28の上端よりも一段下がった位置において端子収容部26の底部27と平行となるように形成されている。
各係止片28の上端部よりもやや下側の位置には、図12乃至図16に示すように、アライメントプレート50を上方から係止する係止爪30がそれぞれ設けられている。これらの係止爪30は、下方に向かうほど互いに近づくように内側に向かって突出した形態をなしており、係止爪30の下面は、端子収容部26の底部27と平行となる係止面30Aとされている。
この係止爪30の前方には、図1、図4および図5に示すように、端子保持部24を前後方向に貫通する型抜き孔31が形成されている。この型抜き孔31は、筒状部23を成形するスライド型の一部が挿通可能とされており、係止爪30の下端部は、この型抜き孔31を通してスライド型を端子収容部26の底部27に沿うように型抜きすることで形成されている。このため、例えば、一対の係止片の内側にスライド型を配して、係止爪の下端部を形成する場合に比べて、金型の製造を簡便にすることができる。また、この型抜き孔31は、治具を挿入する治具挿入孔として利用することができ、この型抜き孔31から治具を挿入して係止片28を弾性変位させることで、係止片28の係止爪30とアライメントプレート50との係止状態を解除することができる。
一対の係止片28の下端に位置する基端部には、図2、図3および図5に示すように、互いに近づく方向に張り出す補強部32がそれぞれ形成されている。補強部32は、係止片28の基端部における板厚を肉厚にすることにより、係止片28が弾性変位する際に、力が大きく作用する係止片28の基端部を補強し、係止片28が意図せずに弾性変位することを抑制している。また、補強部32の前端部には、前方に向かって延出されて端子保持部24に連なる連結部33が設けられており、連結部33は、補強部32と共に係止片28が意図せずに弾性変位することを抑制している。
アライメントプレート50は、図6乃至図10に示すように、左右方向に細長い板状のプレート本体51と、このプレート本体51の前後両側縁部を含んで設けられた一対のリブ53とを備えて構成されている。
プレート本体51には、図7、図9、図10に示すように、端子40の基板接続部41を個別に挿通させる複数の端子挿通孔54が上下方向に貫通して設けられており、端子挿通孔54に基板接続部41を挿通させ、アライメントプレート50が一対の係止片28に保持されると、図14乃至図16に示すように、各基板接続部41が所定の位置に整列される。
また、端子挿通孔54は、図7および図9に示すように、略矩形状をなしており、端子挿通孔54の下側開口縁には、図10および図11に示すように、下側から上側に向かうほど端子挿通孔54の軸心に近づくように先細りとなる誘い込み部55が形成されている。この誘い込み部55は、アライメントプレート50を一対の係止片28に組み付ける際に、端子40の基板接続部41を端子挿通孔54に誘い込み、基板接続部41を端子挿通孔54に挿入し易くすることができる。
また、端子挿通孔54の上側開口縁には、上側から下側に向かうほど端子挿通孔54の軸心に近づくように先細りとなる逃がし部56が形成されており、この逃がし部56は、誘い込み部55よりも、上下方向に短く浅い形態とされている。
一対のリブ53は、図7、図9および図10に示すように、プレート本体51よりも左右両側に突出した形態をなしており、それぞれのリブ53の長さ寸法は、ケース20の一対の係止片28における外側面28A間の距離とほぼ同じ長さ寸法に設定されている。
また、一対のリブ53においてプレート本体51よりも左右方向に突出した部分は、前後方向に対向する位置決め部57とされており、アライメントプレート50を上方から一対の係止片28に組み付ける際に、これらの位置決め部57を各係止片28の支持部29に載置することで、アライメントプレート50が各係止片28に対して正規の位置に組み付けられたことを確認することができるようになっている。
また、アライメントプレート50を一対の係止片28に組み付けると、図14、図16および図17に示すように、前後に対向する位置決め部57の間に係止片28の上端部がそれぞれ嵌合され、位置決め部57と係止片28とが前後方向に当接し、プレート本体51と係止片28とが左右方向に当接する。つまり、アライメントプレート50を一対の係止片28に組み付けるだけで、アライメントプレート50が前後左右方向にがたつくことを抑制することができる。
位置決め部57の下端部には、図8乃至図11に示すように、一対の係止片28に係止される被係止部58がそれぞれ設けられている。この被係止部58は、それぞれの位置決め部57の下面から僅かに下方に延びた後、前後方向に対向する両位置決め部57間を前後方向に連結する形態とされており、被係止部58の上面58Aが前後方向に対向する位置決め部57の間から上方に臨んだ形態とされている。つまり、被係止部58は、位置決め部57(プレート本体51)よりも上方(回路基板70側)に飛び出さないように位置決め部57(プレート本体51)よりも下側にオフセットされて配置されている。
また、被係止部58の上面58Aと両位置決め部57の上面57Aとの間の上下方向の長さ寸法D1は、図12に示すように、係止片28の上端面28Bと係止爪30の係止面30Aとの間の上下方向の長さ寸法D2とほぼ同じとなるように設定されている。
そして、一対の係止片28にアライメントプレート50を上方から組み付ける過程では、被係止部58が一対の係止片28の係止爪30を押圧することで一対の係止片28が左右方向外側に向かって弾性変形し、アライメントプレート50が正規の組み付け位置に至ると、係止爪30が被係止部58を乗り越えることで両係止片28が弾性復帰し、図15および図17に示すように、係止爪30の係止面30Aに被係止部58の上面58Aが上方から係止される。
つまり、アライメントプレート50が上方(回路基板側)に抜け止めされた状態で一対の係止片28に保持されると、図15および図17に示すように、両位置決め部57の上面57A(プレート本体51)よりも係止片28の上端面28Bが飛び出さないようになっている。
一対のリブ53の上端部は、回路基板70と当接可能な当接部59とされており、当接部59は、プレート本体51の上面51Aよりも僅かに上方(回路基板70側)に突出した形態とされている。言い換えると、当接部59は、プレート本体51の前後両側縁に左右方向に走るリブ状に二本並んで形成されている。このため、回路基板70のスルーホール71に基板接続部41を挿通して、当接部59上に回路基板70を載置し、当接部59と回路基板70とが当接した状態になると、図18に示すように、回路基板70とプレート本体51との間に隙間Sが形成されるようになっている。
また、一対のリブ53の下端部は、プレート本体51の下面51Bよりも下方(回路基板70とは反対側)に向かって僅かに突出する撓み規制部60とされ、撓み規制部60は、プレート本体51を境に当接部59の反対側に上下対称となるように配置されている。言い換えると、撓み規制部60は、プレート本体51の下面51Bにおいて当接部59の反対側の位置に設けられている。これにより、アライメントプレート50を樹脂成形の際に、熱収縮に伴ってプレート本体51に上下方向の反りが生じることを抑制できるようになっている。
本実施形態のケース一体型コネクタ10は、以上のような構成であって、続いて、ケース一体型コネクタ10を製造する際の作用効果を説明し、続けて、ケース一体型コネクタ10に回路基板70を接続する際の作用効果を説明する。
まず、図12または図13に示すように、ケース20の端子保持部24における端子圧入孔25に端子40を圧入し、端子保持部24から後方に突出した部分の途中位置を上方に向かって略直角に屈曲させることで、基板接続部41を形成する。
次に、ケース20の上方にアライメントプレート50を配置し、基板接続部41を、プレート本体51の端子挿通孔54内に挿通させつつ、アライメントプレート50を上方から一対の係止片28に組み付ける。
この組み付け過程において、端子挿通孔54に基板接続部41が下方から挿通されると、プレート本体51における位置決め部57の下端部に設けられた一対の被係止部58が一対の係止片28の係止爪30に上方から当接し、さらにそのまま、アライメントプレート50を下方に移動させると、被係止部58が係止爪30を押圧することで一対の係止片28が左右方向外側に向かって弾性変形する。
そして、プレート本体51の位置決め部57が各係止片28の支持部29に当接して載置されることにより、アライメントプレート50が正規の組み付け位置に至ったことが確認される。また、アライメントプレート50が正規の組み付け位置に至ると、係止爪30が被係止部58を乗り越えることで両係止片28が弾性復帰し、図15および図17に示すように、係止爪30の係止面30Aに被係止部58の上面58Aが上方から係止される。これにより、アライメントプレート50が上方(回路基板70側)に抜け止めされた状態で保持される。
また、アライメントプレート50が一対の係止片28に組み付けられると、図14、図16および図17に示すように、前後に対向する位置決め部57の間に係止片28の上端部がそれぞれ嵌合され、位置決め部57と係止片28とが前後方向に当接し、プレート本体51と係止片28とが左右方向に当接した状態となる。これにより、アライメントプレート50が前後左右方向にがたつくことが抑制され、端子40をアライメントプレート50によって位置決めしたケース一体型コネクタ10が完成する。
次に、ケース一体型コネクタ10が完成したところで、回路基板70をケース一体型コネクタ10に接続する手順を以下に示す。
まず、回路基板70のスルーホール71に基板接続部41を下方から挿通し、ケース20内に回路基板70を収容するようにしてケース一体型コネクタ10に回路基板70を上方から載置する。このとき、アライメントプレート50の最上部には、プレート本体51の当接部59が配されているから、回路基板70は、プレート本体51における当接部59に上方から当接し、当接部59の上面に接触した状態で載置される。
ところで、アライメントプレートを係止片で保持する場所を、例えば、基板接続部を位置決めするプレート本体の高さ位置に設定すると、アライメントプレートを上側(回路基板側)に抜け止めする係止爪がプレート本体よりも上側に配されることになり、係止爪の高さ分だけプレート本体と回路基板との隙間が大きくなる。このため、回路基板のアライメントプレートとは反対側のスペースが限られているなどの理由により、回路基板とプレート本体との隙間を小さくして回路基板と基板接続部とを接続しようとすると、係止片と回路基板とが干渉してしまう。
ところが本実施形態によると、被係止部58が、プレート本体51よりも上方(回路基板70側)に飛び出さないようにプレート本体51よりも下側にオフセットされて配置され、この被係止部58を係止爪30によって上方から係止するから、回路基板70をプレート本体51に近づけたとしても、図15および図18に示すように、係止片28と回路基板70とを干渉させることなく、プレート本体51上に回路基板70を接触した状態で配置することができる。すなわち、係止片がプレート本体を直接保持する場合に比べて、係止片28と回路基板70とを干渉させることなく、回路基板70とプレート本体51との間の隙間を無くした状態にすることができる。
次に、回路基板70がアライメントプレート50のプレート本体51上に載置されたところで、回路基板70の上方から回路基板70と基板接続部41とを半田付けする。すると、毛細管現象により、回路基板70の上面70Aからスルーホール71を通して半田が回路基板70の下面70Aに移動する。ここで、本実施形態によると、回路基板70とプレート本体51との間には、隙間Sが形成されているから、図18に示すように、回路基板70の上面70Aだけでなく、回路基板70の下面70Bに対してもフィレット状の半田付け部72を形成することができる。
また、回路基板70の下面70Bに形成された半田付け部72は、基板接続部41を軸心に回路基板70の下面70Bから下方に向かって先細り状に形成されることになるが、プレート本体51の端子挿通孔54の上側開口縁には、逃がし部56が形成されているから、逃がし部が形成されていない場合に比べて、プレート本体51に対して半田付け部72が接触することを抑制することができる。これにより、回路基板70とプレート本体51との間に係止爪を配する隙間を設けることなく、回路基板70の上下両面70A,70Bに半田付け部72を形成することができる。すなわち、回路基板70と基板接続部41とが半田付け部72によりしっかりと接続されているから、ケース一体型コネクタ10を車両の振動が伝わる場所で使用したとしても、回路基板70とケース一体型コネクタ10の基板接続部41との接続信頼性を確保することができる。
また、本実施形態によると、当接部59がプレート本体51の前縁および後縁に対してリブ状に形成されているから、例えば、回路基板やプレート本体が撓んだ場合においても、半田付け部72がプレート本体51と干渉することを防ぐことができる。また、例えば、プレート本体の片面のみにリブ状の当接部が形成されると、樹脂成形の際に、熱収縮に伴って反りを生じることが懸念される。ところが、本実施形態によると、当接部59と撓み規制部60とがプレート本体51を境に上下対称に形成されているから、熱収縮に伴ってプレート本体51に上下方向の反りが生じることを抑制することができる。
以上のように、本実施形態のケース一体型コネクタ10によると、回路基板70の上方のスペースが限られており、回路基板70をアライメントプレート50のプレート本体51にできる限り近づけた状態で回路基板70と基板接続部41とを接続しなければならない場合においても、被係止部58が、プレート本体51よりも上方(回路基板70側)に飛び出さないようにプレート本体51よりも下側にオフセットされて配置され、この被係止部58を係止片28の係止爪30によって上方から係止するから、係止片28と回路基板70とを干渉させることなく、プレート本体51上に回路基板70を配置することができる。
また、本実施形態によると、当接部59を形成したことにより、図18に示すように、隙間Sが形成されるから、回路基板70の上面70Aだけでなく、回路基板70の下面70Bに対してもフィレット状の半田付け部72を形成することでき、車両の振動が伝わる場所であっても、回路基板70とケース一体型コネクタ10の基板接続部41との接続信頼性を確保することができる。
また、本実施形態によると、アライメントプレート50を保持する係止片28がケース20の底壁21よりも一段下がった位置に設けられているから、回路基板70の上方のスペースが限られている場合には、端子収容部の底部がケースの底壁と同じ高さ位置に設定されている場合に比べて、有効である。
さらに、本実施形態によると、アライメントプレート50の被係止部58を係止する一対の係止片28の基端部には、補強部32が設けられ、この補強部32が連結部33によって端子保持部24に連結されているから、係止片28の基端部が補強されることにより、アライメントプレート50が左右方向にがたつくことを防ぐことができる。また、プレート本体51の位置決め部57の間には、係止片28の上端部がそれぞれ嵌合され、位置決め部57と係止片28とが前後方向に当接すると共に、プレート本体51と係止片28とが左右方向に当接しているから、アライメントプレート50が前後左右方向にがたつくことを抑制することができる。これにより、アライメントプレート50によって基板接続部41をしっかりと位置決めすることができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、プレート本体51の左右両端部に被係止部58を設けた構成としたが、参考例として、例えば、被係止部をプレート本体の前後両端部に設けてもよい。
(2)上記実施形態では、ハウジングを、浅い箱形のケースとして構成したが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、ハウジングを、端子のみを覆う小型な形態に構成してもよい。
(3)上記実施形態では、係止部を、板状の係止片28として構成したが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、係止部をブロック状の係止部として構成し、アライメントプレートが弾性変位して係止部に係止されるように構成してもよい。
20:ケース(ハウジング)
24:端子保持部
28:係止片(係止部)
32:補強部
33:連結部
40:端子
50:アライメントプレート
51:プレート本体
58:被係止部
70:回路基板

Claims (5)

  1. 合成樹脂製のハウジングに固定された複数の端子をアライメントプレートによって整列させた状態で回路基板に接続させる基板用コネクタであって、
    前記アライメントプレートは、複数の前記端子を個別に挿通させて整列させる前後方向よりも左右方向に長い板状のプレート本体と、
    前記ハウジングに設けられた係止部に前記回路基板側から係止される被係止部と、を備え、
    前記被係止部は、前記係止部が前記アライメントプレートよりも前記回路基板側に飛び出さないように反対側にオフセットされて配されており、
    前記アライメントプレートは、前記プレート本体において前記複数の端子が挿通された部分の前後方向両側において前記プレート本体よりも左右方向両側向けて突出する一対のリブを有しており、
    前記一対のリブにおいて前記プレート本体よりも左右方向両側に突出した部分は、前記被係止部と係止部とが係止された状態において、前記係止部に設けられた一対の支持部によって支持される位置決め部とされており、
    前記被係止部は、前記プレート本体の前記複数の端子が挿通された部分の左右方向両側方において前記一対の位置決め部を前後方向に連結するように、かつ前記プレート本体の前記複数の端子が挿通された部分の前後方向の長さ寸法よりも前後方向に大きく設けられている基板用コネクタ。
  2. 前記係止部は、前記ハウジングから前記回路基板側に向かって立ち上がる弾性変位可能な板状に形成され、
    前記被係止部は、前記アライメントプレートを前記ハウジングに組み付ける際に前記係止部を押圧して弾性変位させ、前記アライメントプレートが正規の位置に至ると、前記係止部が弾性復帰することで前記係止部と係止されるようになっており、
    前記係止部の基端部には、前記係止部の板厚を肉厚にする補強部が形成されている請求項1記載の基板用コネクタ。
  3. 複数の前記端子は、前記ハウジングに設けられた端子保持部に保持されており、
    前記補強部は、前記端子保持部と連結部によって連結されている請求項2記載の基板用コネクタ。
  4. 前記係止部は、前記プレート本体を両側から挟み込むように一対形成されており、
    前記係止部の先端部は、前記被係止部が前記係止部に係止されると、前記プレート本体が挟み込まれる方向と直交する方向に前記プレート本体と当接して前記プレート本体を位置決めする請求項2または請求項3記載の基板用コネクタ。
  5. 請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の前記ハウジングが前記回路基板を内部に収容可能なケースと一体となっており、
    前記ケースの底壁には、前記回路基板を収容する方向に一段下がった形態の底部を有して前記端子を収容する端子収容部が設けられており、
    前記係止部は、前記端子収容部の前記底部に設けられているケース一体型コネクタ。
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