JP6031845B2 - 記録装置及び記録物の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、被記録媒体に対して複数回の重ね合わせ記録を行える記録装置及び重ね合わせ記録による記録物の製造方法に関する。
本願において、記録装置には、インクジェットプリンター、ラインプリンター、複写機、ファクシミリ等の種類が含まれるものとする。
従来、被記録媒体、特にTシャツ等の布帛に画像等を記録する場合、画像を鮮やかに発色させるために記録部によって、白色等のインクで下地記録を行い、その後下地記録した部分にカラーインクを重ね合わせて画像を記録させることが行われている。二回目の画像記録は、前記被記録媒体を保持して移動する媒体保持部を、一回目の下地記録の際の記録開始位置まで戻し、その後一回目と同様に記録ヘッド側に向かって移動させて行われる。
また、媒体保持部を戻すことなく一回目の下地記録と二回目の画像記録(カラー記録)を行う構造の記録装置がある(特許文献1)。この記録装置は、媒体保持部を移動する移動経路上に第1記録ヘッドと第2記録ヘッドが該移動経路に沿って間隔をおいて設けられている。第1記録ヘッドと第2記録ヘッドは互いに平行に移動する。そして、被記録媒体を保持する媒体保持部を移動経路に沿って移動させ、第1記録ヘッドにおいて下地記録を行い、そのまま移動させて第2記録ヘッドにおいて画像記録を行っている。
特開2008−80750号公報
上記従来技術においては、以下の課題が全く考慮されていない。
媒体保持部(以下「セットトレイ」とも言う)の移動経路に沿う移動の制御は、基準位置に対して行われる。セットトレイのサイズが大小複数ある場合、単一の基準位置による移動制御では、大きいサイズのセットトレイに合わせた基準位置で、小さいサイズのセットトレイの移動を制御することになる。「小さいセットトレイ」は、サイズが小さくなった分だけ記録ヘッドまでの距離が「大きいセットトレイ」よりも長くなる。すなわち、前記基準位置から移動開始後に実際に記録が開始されるまでの移動距離(以下、この移動距離を「開始前移動距離」と言う)が長くなる。そのため、「小さいセットトレイ」で記録を行う場合、前記開始前移動距離が前記「大きいセットトレイ」よりも長くなるので、前記移動に伴う誤差(位置ずれ)の積算量も大きくなる。
重ね合わせ記録でない場合は、さほど問題にならないが、重ね合わせ記録の場合には、前記「開始前移動距離」が長くなることに基づく積算誤差が記録品質の低下につながる。
また、前記「大きいセットトレイ」で記録を行う場合であっても、例えば被記録媒体に対する画像の記録領域が記録ヘッドから遠い側に偏倚している場合には、前記記録領域から記録ヘッドまでの距離が長くなるので、前記「小さいセットトレイ」と同様の問題が生じる。
更に、前記「大きいセットトレイ」で記録を行う場合であっても、例えば一回目の記録領域と二回目の記録領域が前記移動の方向に対してある程度離れている場合には、同様に前記積算誤差の影響が出やすくなる。
次に、前記特許文献1に記載された従来技術では、媒体保持部を戻すことなく一回目の下地記録と二回目の画像記録(カラー記録)を行う構造であり、前記従来技術のように前記「戻す」ことに基づく問題は生じない。
しかし、単一の基準位置に基づいて、第1記録ヘッドに対するセットトレイの移動位置と第2記録ヘッドに対するセットトレイの移動位置の制御が行われるので、第2記録ヘッドに対しては基準位置からの前記「開始前移動距離」が第1記録ヘッドよりも長くなる。その結果、第1記録ヘッドによる画像に対する第2記録ヘッドによる画像の位置が本来の位置からずれ易い問題がある。
本発明は、重ね合わせ記録を実行する際に、使用するセットトレイのサイズが大小複数ある場合や、記録画像の位置が偏倚している場合等においても、記録品質の低下を抑制することを目的とする。
上記課題を達成するため、本発明の第1の態様の記録装置は、被記録媒体に複数回の記録による重ね合わせ記録を行う記録装置であって、前記被記録媒体を載置するセットトレイと、前記セットトレイに載置された前記被記録媒体に記録を行う記録部と、前記記録部に対して前記セットトレイを記録実行のため第1の方向に相対移動可能な移動機構と、前記第1の方向に沿って間隔をおいて設けられ、前記記録部に対する前記セットトレイの位置又は該セットトレイに対する前記記録部の位置を検出する複数のセンサーとを備えていることを特徴とする。
当該「課題を解決するための手段」の項における発明の作用効果の説明においては、説明が冗長になって解りにくくなることを避けるために、記録装置はセットトレイが第1の方向に移動する構成であるとして説明することがある。記録部が第1の方向に移動する構造又はいずれもが移動する構造については基本的に同様なので説明は省略する。
本態様によれば、前記記録部に対する前記セットトレイの位置を検出するセンサーが、セットトレイの移動方向に沿って複数設けられている。この複数のセンサーにおいて使用するセンサーを換えることにより、重ね合わせ記録において画像がずれる虞がない、あるいは虞を低減することができる。以下、詳しく説明する。
セットトレイのサイズが大小複数ある場合に、「小さいセットトレイ」で記録を実行する場合は、使用するセンサーを記録部に近い位置に位置する他のセンサー(「大きいセットトレイ」用のセンサーとは別の「小さいセットトレイ用のセンサー」)に換えて当該セットトレイの位置を検出することが可能である。これにより、「小さいセットトレイ」で記録を実行する場合に、使用するセンサーを換えることによって、前記「開始前移動距離」が長くなることを防止することができる。
また、前記「大きいセットトレイ」で記録を行う場合であって、例えば被記録媒体に対する画像の記録領域が記録ヘッドから遠い側に偏倚している場合には、使用するセンサーを換えることによって、前記記録領域から記録ヘッドまでの距離が長くなることを避けることができる。すなわち、前記「開始前移動距離」が長くなることを防止することができる。
更に、前記「大きいセットトレイ」で記録を行う場合であって、例えば一回目の記録領域と二回目の記録領域が前記第1の方向に沿ってある程度離れている場合には、使用するセンサーを換えることによって、同様に前記「開始前移動距離」が長くなることを防止することができる。
また、前記特許文献1に記載された従来技術のように、複数の記録ヘッドを備え、セットトレイ(媒体保持部)を戻すことなく一回目の下地記録と二回目の画像記録(カラー記録)を行う構造の記録装置においても、同様に使用するセンサーを換えることによって、同様に前記「開始前移動距離」が長くなることを防止することができる。これにより、第1記録ヘッドによる画像に対する第2記録ヘッドによる画像の位置が本来の位置からずれを低減することができる。
尚、下地記録の際にセットトレイの位置を検出するセンサーと、画像記録の際にセットトレイの位置を検出するセンサーとを同じセンサーとすれば、複数回の重ね合わせ記録においてセットトレイを往復移動させても同じ記録開始位置から記録を開始することができる。よって、記録開始位置のずれが生じないことから被記録媒体に記録される画像の記録品質の低下を抑制することができる。
本発明の第2の態様の記録装置は、第1の態様において、前記移動機構及び前記記録部を制御する制御部を備え、前記複数のそれぞれのセンサーによって検出されたそれぞれの前記位置に対応して記録実行の際の前記セットトレイ又は前記記録部の第1の方向における位置の基準位置がそれぞれ定まり、前記制御部は、使用するセンサーに対応して定まる前記基準位置に基づいて前記セットトレイ又は前記記録部の前記第1の方向における移動位置を制御して記録を実行することを特徴とする。
本態様によれば、複数のセンサーの内の使用するセンサーに対応して定まる前記基準位置に基づいて前記セットトレイ又は前記記録部の前記第1の方向における移動位置を制御して記録を実行するので、前記「開始前移動距離」が長くなることを防止することができ、第1の態様と同様の作用効果を効果的に得ることができる。すなわち、重ね合わせ記録において画像がずれる虞がない、あるいは虞を低減することができる。
本発明の第3の態様の記録装置は、第2の態様において、前記制御部は、前記第1の方向における前記セットトレイの大きさに対応して使用するセンサーを切り替えることを特徴とする。
本態様によれば、第2の態様と同様の作用効果に加え、前記セットトレイの大きさに対応して該セットトレイの位置を検出するセンサーを切り替えることで、前記セットトレイの大きさに対応して基準位置を設定することができる。これにより、重ね合わせ記録において画像がずれる虞がない、あるいは虞を低減することができる。
本発明の第4の態様の記録装置は、第2又は第3の態様において、前記制御部は、前記重ね合わせ記録の各回の記録画像の前記第1の方向における位置に対応して使用するセンサーを切り替えることを特徴とする。
本態様によれば、第2又は第3の態様と同様の作用効果に加え、前記制御部に入力された画像データに基づいて記録開始位置を変更すべく、前記セットトレイの位置を検出するセンサーを切り替えることができる。これにより、重ね合わせ記録の各回において、記録部と記録開始位置との間の距離を短くすることができる。その結果、下地記録の記録を開始する位置と、画像記録の記録を開始する位置とが異なる場合において、画像記録の回では、下地記録の際の基準位置を用いずに、記録部に近いセンサーによって検出した他の基準位置を用いるので、画像記録の際の「開始前移動距離」が長くなることがなく、画像がずれる虞がない、あるいは虞を低減することができる。
本発明の第5の態様の記録装置は、第2から第4の態様のいずれか一の態様において、前記記録部は前記第1の方向に交差する第2の方向に移動可能に設けられた第1の記録ヘッドと、前記第2の方向に移動可能に設けられるとともに前記第1の記録ヘッドに対して前記第1の方向に間隔を置いた第2の記録ヘッドとを備え、前記制御部は、前記第1の記録ヘッドにより前記被記録媒体に記録させる場合に前記セットトレイの位置又は前記第1の記録ヘッドの位置を検出させるセンサーと、前記第2の記録ヘッドにより前記被記録媒体に記録させる場合に前記セットトレイの位置又は前記第2の記録ヘッドの位置を検出させるセンサーとを切り替えることを特徴とする。
本態様によれば、第2から第4のいずれか一の態様と同様の作用効果に加え、複数の記録ヘッドを備え、セットトレイ(媒体保持部)を戻すことなく一回目の下地記録と二回目の画像記録(カラー記録)を行う構造の記録装置においても、同様に使用するセンサーを換えることによって、同様に前記「開始前移動距離」が長くなることを防止することができる。これにより、第1記録ヘッドによる画像に対する第2記録ヘッドによる画像の位置が本来の位置からずれを低減することができる。
本発明の第6の態様の記録装置は、第2から第5のいずれか一の態様において、前記制御部は前記セットトレイの位置又は前記記録部の位置を前記複数のセンサーのいずれか一つのセンサーにより検出させた後、前記記録部による前記被記録媒体への記録動作完了まで前記セットトレイ又は前記記録部を前記検出時に前記セットトレイ又は前記記録部が移動していた方向の一方向にのみ移動させることを特徴とする。
本態様によれば、第2から第5のいずれか一の態様と同様の作用効果に加え、前記記録部による前記被記録媒体への記録動作完了まで前記セットトレイ又は前記記録部を前記検出時に前記セットトレイ又は前記記録部が移動していた方向の一方向にのみ移動させることから、前記移動機構の逆転によるバックラッシすなわちガタにより記録画像がずれることを防止することができる。
本発明の第7の態様の記録物の製造方法は、被記録媒体に複数回の記録により該被記録媒体に重ね合わせ記録を行う記録物の製造方法であって、前記被記録媒体が載置されたセットトレイを第1の方向に沿って前記被記録媒体に記録を行う記録部へ相対移動させる工程と、前記第1の方向に沿って間隔をおいて配置された複数のセンサーにより前記第1の方向に沿って移動する前記セットトレイ又は前記記録部の位置を検出させ、該検出した位置に対応して記録実行の際の前記セットトレイ又は前記記録部の第1の方向における位置の基準位置を決定する工程と、前記基準位置に基づいて前記セットトレイ又は前記記録部の前記第1の方向における移動位置を制御して記録を実行する工程とを有することを特徴とする。
本態様によれば、第1の態様と同様の効果を奏することができる。
本発明の第8の態様の記録物の製造方法は、第7の態様において、前記セットトレイの位置又は前記記録部の位置を前記複数のセンサーのいずれか一つのセンサーにより検出させた後、前記記録部による前記被記録媒体への記録動作完了まで前記セットトレイ又は前記記録部を前記検出時に前記セットトレイ又は前記記録部が移動していた方向の一方向にのみ移動させることを特徴とする。
本態様によれば、第7の態様と同様の作用効果に加え、第6の態様と同様の効果を奏することができる。
第1の実施例に係る記録装置の搬送経路の平面図。 (A)は第1の実施例に係る記録装置のセットトレイがセット位置にある状態を示す平面図であり、(B)はセットトレイが待機位置に移動した状態を示す平面図。 (A)は第1の実施例に係る記録装置のセットトレイの位置をセンサーが検出した状態すなわち基準位置にある状態を示す平面図であり、(B)はセットトレイが記録実行状態を示す平面図。 (A)は第1の実施例に係る記録装置のセットトレイが記録終了位置にある状態を示す平面図であり、(B)はセットトレイが重ね合わせ記録を終えてセット位置に戻った状態を示す平面図。 第1の実施例における記録工程を示すフローチャート。 (A)は第2の実施例に係る記録装置の記録開始位置に対応するセンサーのセットトレイ検出位置を説明する平面図であり、(B)は重ね合わせ記録の記録開始位置に対応するセンサーのセットトレイ検出位置を説明する平面図。 第2の実施例における記録工程を示すフローチャート。 (A)は第3の実施例に係る記録装置においてセットトレイの大きさが第1の実施例のセットトレイと異なる場合における対応する検出センサーのセットトレイ検出位置を説明する平面図であり、(B)は第3の実施例における記録装置のセットトレイの検出位置を示す平面図。 第3の実施例における記録工程を示すフローチャート。 (A)は第4の実施例に係る記録装置における第1の記録ヘッドで記録する場合においてセットトレイが第1の記録ヘッドに対応する基準位置にある状態を示す平面図であり、(B)は第4の実施例に係る記録装置における第2の記録ヘッドで記録する場合においてセットトレイが第2の記録ヘッドに対応する基準位置にある状態を示す平面図。 第4の実施例における記録工程を示すフローチャート。 (A)は第5の実施例に係る記録装置において記録部が基準位置にある状態を示す平面図であり、(B)は第5の実施例に係る記録装置におけるセットトレイの大きさが異なる場合において記録部が基準位置にある状態を示す平面図。 第5の実施例における記録工程を示すフローチャート。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施例において同一の構成については、同一の符号を付し、最初の実施例においてのみ説明し、以後の実施例においてはその構成の説明を省略する。
[第1の実施例]
図1を参照するに、本発明に係る記録装置としてのインクジェットプリンター10(以下「プリンター10」という。)が示されている。プリンター10は、例えばTシャツなどの布帛からなる被記録媒体を載置するセットトレイ12と、該セットトレイ12を第1の方向すなわち図1においてY軸方向に移動させる移動機構14と、第1の方向と交差する第2の方向すなわち図1においてX軸方向に移動可能な記録部16と、セットトレイ12の位置を検出する複数の位置検出センサー18と、セットトレイ12に載置された被記録媒体の浮き上がりをチェックする浮きチェックセンサー20と、移動機構14、記録部16、位置検出センサー18及び浮きチェックセンサー20を制御する制御部22と、制御部22に電気的に接続された表示部24と、制御部22に電気的に接続されるとともにユーザーからの操作を入力する操作部26とを備えている。
ここで、「布帛」には、綿、絹、羊毛等の天然繊維やナイロン等の化学繊維あるいはこれらを混ぜた複合繊維の織物、編物、不織布等が含まれ、Tシャツ等の被服、縫製後のハンカチ、スカーフ、タオル、カーテン、シーツ、ベッドカバー等の他、縫製前の状態のパーツとして存在する裁断前後の布地等も含まれる。
移動機構14は、Y軸方向に延びるとともにX軸方向に間隔をおいて並行に配置された一対のレール28と、図示しない駆動源によりY軸方向に往復動可能に駆動されるステージ30とを備えている。ステージ30には、その上部にセットトレイ12が設けられている。また、ステージ30には、位置検出センサー18がセットトレイ12の位置を検出するためのフラグ部32を備えている。
記録部16には、記録ヘッド34が設けられている。記録ヘッド34は、図示しない駆動源によりX軸方向に往復動可能に構成されている。記録ヘッド34には、その下面にインクを吐出させる複数のノズル穴(図示せず)が設けられている。前記ノズル穴は、被記録媒体を支持するセットトレイ12に対向している。尚、セットトレイ12は、被記録媒体と記録ヘッド34との距離を規定している。
位置検出センサー18は、Y軸方向に沿って該Y軸方向に適宜間隔をおいて複数(18a,18b,18c)配置されている。ここで本実施例において使用されている位置検出センサー18は、例えば反射式検出センサーである。「反射式検出センサー」は該センサーの投光部から光(レーザー光等)が測定対象物に照射され、該測定対象物により反射された前記光を前記センサーの受光部で受光し、前記測定対象物の有無、前記センサーと前記測定対象物との間の距離を測定するものである。
尚、ここで位置検出センサー18は、反射式検出センサーに限定されるものではなく、光学式、渦電流式、接触式、超音波式、透過光式等の測定対象物の位置あるいは存在を検出するものであれば良い。
本実施例において、セットトレイ12又は記録部16の検出は、位置検出センサー18a,18b,18cにおいて受光部で反射光を受光しなくなったとき、すなわちセットトレイ12又は記録部16が位置検出センサー18a,18b,18cの投光部上方から移動し、該投光部からの光を反射しなくなったとき、セットトレイ12又は記録部16の位置を検出し、検出した信号を制御部22に送信する。
制御部22は、移動機構14を駆動する図示しない駆動源、記録部16を駆動する図示しない駆動源及び位置検出センサー18a,18b,18c、表示部24及び操作部26に電気的に接続されている。制御部22は、前記移動機構14を駆動する図示しない駆動源を介して移動機構14を駆動させ、ひいてはセットトレイ12をY軸方向に沿って駆動させる。また、制御部22は、位置検出センサー18a,18b,18cからの検出信号により記録ヘッド34を駆動する図示しない駆動源を介して記録ヘッド34をX軸方向に駆動させ、セットトレイ12上に支持された被記録媒体に記録を実行する。
浮きチェックセンサー20は、セットトレイ12に被記録媒体を載置した後、被記録媒体に浮きがないかをチェックし、浮きがある場合には、制御部22を介して、プリンター10に設けられている図示しない表示部によりプリンター10のユーザーに浮きが生じていることを知らせる。
図2から図5を参照して、第1の実施例における記録工程の流れを説明する。図2(A)は、被記録媒体をセットトレイ12にセットするセット位置Ysetにあるセットトレイ12及びステージ30を示している。ステップS1として、制御部22に被記録媒体に記録する画像データを入力する。
次いでステップS2として、プリンター10のユーザーの手によりセットトレイ12上に被記録媒体がセットされる。次いで、プリンター10のユーザーは、プリンター10の操作部26を操作し、制御部22に記録実行命令を入力する。制御部22は、前記記録実効命令により、被記録媒体がセットされたセットトレイ12を移動機構14により駆動させて、−Y方向に移動させる。
ステップS3として、Y軸方向においてセット位置Ysetと記録部16との間に配置された浮きチェックセンサー20により、セットトレイ12にセットされた被記録媒体に浮きやたるみがないかをチェックする。被記録媒体に浮き等が生じていることを浮きチェックセンサー20が検出した場合、制御部22は表示部24に浮きが生じている旨を表示し、セットトレイ12を再度セット位置Ysetに戻す。
ユーザーは、セット位置Ysetに戻されたセットトレイ12上で再度浮き等が生じないように被記録媒体をセットしなおし、再度制御部22に記録実行命令を入力する。被記録媒体に浮き等が生じていることを浮きチェックセンサー20が検出しなかった場合、制御部22はステップS4としてセットトレイ12を図2(B)に示す待機位置Yhまで移動させる。
この際、セットトレイ12及びステージ30が待機位置Yhまで移動すると、フラグ部32は、位置検出センサー18aの上方に位置する。これにより、位置検出センサー18aの投光部36から上方に照射された光がフラグ部32により反射させられ、位置検出センサー18aの受光部38に入射し、位置検出センサー18aがオフ状態となる。
ステップS5として、待機位置にあるセットトレイ12及びステージ30をY方向側に移動を開始させる。図3(A)に示すようにセットトレイ12及びステージ30のY方向側への移動に伴い、フラグ部32が位置検出センサー18aの投光部36の上方からY方向側に移動する。これにより、位置検出センサー18aの投光部36から照射された光がフラグ部32に反射されないことから、位置検出センサー18aの受光部38に入射せず、位置検出センサー18aがオン状態となり、検出信号が制御部22に送信される。
このとき、制御部22は、位置検出センサー18aがオン状態となったときの位置すなわち検出位置を記録実行のための基準位置Y1として定める。また、セットトレイ12及びステージ30の待機位置からY方向側への移動に伴い、位置検出センサー18b,18cのそれぞれが、オフ状態となった後、オン状態となり、それぞれ検出信号を制御部22に送信する。
制御部22は、これらの検出信号に基づいて、位置検出センサー18b,18cの基準位置Y2,Y3を定める。ステップS6は、制御部22が位置検出センサー18aから送られる検出信号を受信した場合ステップS7に移行する。
ステップS7として、制御部22は、位置検出センサー18a,18b,18cからの検出信号すなわち基準位置Y1,Y2,Y3のうち、セットトレイの大きさ又は記録する画像のセットトレイに対する位置に対応して開始前移動距離Lを設定する基準位置を定める。制御部22は、定めた基準位置Y1に基づいてセットトレイ12の開始前移動距離Lを算出する。その後、制御部22は、セットトレイ12をY方向に移動させ、移動距離が開始前移動距離Lに達した際に記録部16をX方向に移動させて被記録媒体への下地記録すなわち白色インクでの記録を開始する。そして図3(B)に示すように被記録媒体への記録を実行する。
このとき、制御部22は、記録開始時から記録終了時までセットトレイ12及びステージ30をY方向側にのみ移動させる。すなわち、セットトレイ12及びステージ30は、位置検出センサー18a,18b,18cにより検出された際に移動していた方向の一方向にのみ移動するように制御部22により制御される。これにより、記録実行中に移動機構14が反転駆動させられることがないことから、移動機構14のバックラッシや反転駆動に伴う振動等による記録品質の低下が生ずる虞を少なくすることができる。
ステップS8として、制御部22は前記下地記録が終了したか否かの判定を行う。図4(A)に示すようにセットトレイ12が記録終了位置Yeにあり前記下地記録が終了した場合、ステップS9に移行し、セットトレイ12を再度−Y方向側の待機位置Yhに戻す。さらにステップS10として、セットトレイ12を再度記録部16に向けて移動させる。
ステップS11として、再度位置検出センサー18a,18b,18cにより基準位置Y1,Y2,Y3を検出させる。制御部22は、再検出された前記基準位置Y1,Y2,Y3のいずれかを開始前移動距離Lを設定するための基準位置として選択する。制御部22は、選択された基準位置Y1に基づいてセットトレイ12の開始前移動距離Lを算出する。その後、ステップS12として制御部22は、セットトレイ12をY方向に移動させ、移動距離が開始前移動距離Lに達した際に記録部16記録部16をX方向に移動させて被記録媒体への重ね合わせ記録すなわちカラーインクでの記録を開始する。
ステップS13として、制御部22は前記重ね合わせ記録が終了したか否かの判定を行う。前記重ね合わせ記録が終了した場合、ステップS14に移行し、図4(B)に示すようにセットトレイ12をY方向側のセット位置まで移動させ、ステップS15としてセットトレイ12がセット位置Ysetにあるか否かの判定を行う。
セットトレイ12がセット位置にあると判定されたとき、制御部22は表示部24に記録動作が終了した旨の表示を行い、一連の記録工程を終了する。尚、図示していないが、セットトレイ12が記録終了位置Yeに移動したとき及びセット位置Ysetに移動したときの検出も位置検出センサーにより行われている。
<<<実施例1の変更例>>>
また、本実施例では、下地記録後に待機位置Yhまでセットトレイ12を戻し、基準位置Y1,Y2,Y3を再検出させたが、下地記録後にセットトレイ12を下地記録における基準位置Y1,Y2,Y3のいずれか一つの位置に戻し、該戻した基準位置に対応する開始前移動距離Lに基づいて重ね合わせ記録を実行する構成としても良い。
[第2の実施例]
図6(A)、図6(B)及び図7を参照して、第2の実施例における記録工程の流れを説明する。第2の実施例は、重ね合わせ記録すなわち画像記録における画像の記録領域が記録ヘッドから遠い側(−Y方向側)に偏倚している点で第1の実施例と相違する。
ステップS1として、制御部22に被記録媒体に記録する画像データを入力する。次いでステップS2として下地記録及び重ね合わせ記録における基準位置Y1,Y2を検出するために位置検出センサー18a,18bをそれぞれ設定する。そして、第1の実施例と同じようにステップ3(第1の実施例のステップS2に相当)からステップS6(第1の実施例のステップS5に相当)を実行する。
次いでステップS7として位置検出センサー18aにより下地記録における基準位置Y1を検出させる。ステップS8として、図6(A)に示すように制御部22は基準位置Y1に基づいて開始前移動距離L1を算出し、セットトレイ12をY方向に移動させ、移動距離が開始前移動距離L1に達した際に記録を開始する。
ステップS9として、制御部22は前記下地記録が終了したか否かの判定を行う。前記下地記録が終了した場合、ステップS10に移行し、セットトレイ12を再度−Y方向側の待機位置Yhに戻す。そして、S11として、制御部22は、セットトレイ12の位置検出に用いる位置検出センサーを位置検出センサー18aから位置検出センサー18bに切り替える。その後ステップS12として、セットトレイ12を再度記録部16に向けて移動させる。
次いでステップS13として位置検出センサー18bにより重ね合わせ記録における基準位置Y2を検出させる。ステップS14として、制御部22は基準位置Y2に基づいて開始前移動距離L2を算出する。その後、セットトレイ12をY方向に移動させ、移動距離が開始前移動距離L2に達した際に記録を開始する。
そして、S15(第1の実施例のステップS13に相当)からステップS17(第1の実施例のステップS17に相当)を実行する。本実施例では、下地記録及び重ね合わせ記録における基準位置をそれぞれ設定することにより、重ね合わせ記録における開始前移動距離を下地記録における基準位置を採用して算出された重ね合わせ記録の開始前移動距離よりも短くすることができる。
<<<実施例2の変更例>>>
また、上記説明では、基準位置をY1,Y2の2つとしたが、さらに重ね合わせ記録の回数に応じて位置検出センサーの数を増やすことにより、基準位置を増やすことができる。
[第3の実施例]
図8(A)、図8(B)及び図9を参照して、第3の実施例における記録工程の流れを説明する。第3の実施例は、セットトレイ12の大きさが異なる場合において、位置検出に用いる位置検出センサーを切り替える点で第1の実施例と相違する。
図8(A)に示すように、セットトレイ12のY軸方向における大きさが小さい場合、位置検出センサー18aにより検出された基準位置Y1に基づいて算出される開始前移動距離L3が長くなることから、セットトレイ12の移動に伴い移動誤差が積算しやすく、設定された開始前移動距離L3と実際の移動距離との間でずれが生じる虞がある。このため、図8(B)に示すように位置検出センサー18bにより検出された基準位置Y2に基づいて算出された開始前移動距離L4のように移動距離が短いことが望ましい。
本実施例では、セットトレイ12のY軸方向における大きさに応じて、記録部16に対する基準位置を検出する位置検出センサー18を切り替え、設定した位置検出センサー(図8(B)においては位置検出センサー18b)により検出した基準位置(図8(B)においてY2)を用いて開始前移動距離L4を算出する。その後、セットトレイ12をY方向に移動させ、移動距離が開始前移動距離L4に達した際、被記録媒体への記録を実行する。
本実施例における記録工程の流れは、まずステップS1として記録装置に画像データを入力し、次いでステップS2として記録に使用するセットトレイ12のサイズを設定する。前記セットトレイのサイズの設定方法は、例えば表示部24に表示された複数のセットトレイのサイズの中から対応するサイズを選択して操作部26を操作して入力する方法である。
次いでステップS3として、制御部22は選択されたセットトレイ12のサイズに応じて、位置検出センサー18a,18b,18cの中から最適な位置にある位置検出センサー(図8(B)においては位置検出センサー18b)をセットトレイ12の位置検出に使用する位置検出センサーとして設定して使用する。ステップS4以降は実施例1と同様の流れであるため、説明は省略する。
[第4の実施例]
図10(A)、図10(B)及び図11を参照して、第4の実施例における記録工程の流れを説明する。第4の実施例は、記録部16においてY軸方向に間隔をおいて複数の記録ヘッドが設けられている点で第1の実施例と相違する。
図10(A)を参照するに、記録部16には第1の記録ヘッド40と、該第1の記録ヘッド40とY方向側に間隔をおいて第2の記録ヘッド42とが設けられている。第1の記録ヘッド40と第2の記録ヘッド42とは、それぞれ独立してX軸方向に駆動する。
図10(A)において第1の記録ヘッド40に対応する基準位置Y1を検出する位置検出センサーは、位置検出センサー18aである。一方で、図10(B)において第2の記録ヘッド42に対応する基準位置Y2を検出する位置検出センサーは、位置検出センサー18bである。
本実施例における記録工程の流れは、まずステップS1として記録装置に画像データを入力し、次いでステップS2として第1の記録ヘッド40に対応する位置検出センサー18及び第2の記録ヘッド42に対応する位置検出センサー18を設定する。
ステップS3からステップS9までの工程において、制御部22は位置検出センサー18aを使用して基準位置Y1を検出させ、該基準位置Y1に基づいて開始前移動距離L5(図10(A)参照)を設定する。その後、セットトレイ12をY方向に移動させ、移動距離が開始前移動距離L5に達した際、第1の記録ヘッド40により被記録媒体への記録を実行する。
次いでステップS10において、セットトレイ12を−Y方向側の待機位置に戻す。そしてステップS11からステップS17までの工程において、制御部22は、使用する位置検出センサーを位置検出センサー18aから位置検出センサー18bに切り替え位置検出センサー18bを使用して基準位置Y2を検出させ、該基準位置Y2に基づいて開始前移動距離L6(図10(B)参照)を設定する。その後、セットトレイ12をY方向に移動させ、移動距離が開始前移動距離L6に達した際、第2の記録ヘッド42により被記録媒体への記録を実行する。
[第5の実施例]
図12(A)、図12(B)及び図13を参照して、第5の実施例における記録工程の流れを説明する。第5の実施例は、セットトレイ12に代えて記録部16がY軸方向に移動する点で第1の実施例と相違する。
図12(A)を参照するに、セットトレイ44はプリンター10に固定されている。記録部16の記録ヘッド46は、X軸方向及びY字方向に移動可能に構成されている。また、浮きチェックセンサー48もY軸方向に移動可能に構成されている。
本実施例における記録工程の流れは、まずステップS1として記録装置に画像データを入力し、次いでステップS2としてセットトレイ44に被記録媒体をセットする。そしてステップS3として浮きチェックセンサー48をセットトレイ44の上方に移動させ、被記録媒体に浮きがあるか否かの判定を行う。被記録媒体に浮きがなければステップS4に移行する。
次いで、ステップS4において、記録ヘッド46をY方向側に移動させ、ステップS5においてセットトレイ44に対する記録ヘッド46に対応する基準位置Y1を位置検出センサー18aにより検出させる。制御部22は、検出された基準位置Y1に基づいて開始前移動距離L7を算出する。そして、ステップS6として記録ヘッド46をY方向に移動させ、移動距離が開始前移動距離L7に達した際、記録ヘッド46により被記録媒体への記録を実行する。
その後、ステップS7において下地記録が終了したか否かを判定し、下地記録が終了した場合、ステップS8として記録ヘッド46を待機位置まで戻す。次いでステップS9として記録ヘッド46を再度Y方向へ移動させ、ステップS10において記録ヘッド46の基準位置Y1を再検出させる。ステップS11として、再検出した基準位置Y1に基づいて記録ヘッド46を再度Y方向に移動させ、移動距離が開始前移動距離L7に達した際、重ね合わせ記録を実行する。
次いでステップS12として、重ね合わせ記録が終了したか否かを判定し、重ね合わせ記録が終了した場合、ステップS13として記録ヘッド46を待機位置まで戻す。制御部22は表示部24に記録動作が終了した旨の表示を行い、一連の記録工程を終了する。
<<<実施例5の変更例>>>
図12(B)に示すように、セットトレイ44のY軸方向における大きさが異なる場合には、セットトレイ44に対する記録ヘッド46の基準位置を検出する位置検出センサー18を切り替えてもよい。図12(B)の例では、図12(A)で基準位置Y1の検出に使用していた位置検出センサー18aに代えて、位置検出センサー18bにより基準位置Y2を検出する。制御部22は、検出した基準位置Y2に基づいて開始前移動距離L8を算出する。その後、記録ヘッド46をY方向に移動させ、移動距離が開始前移動距離L8に達した際、記録ヘッド46により被記録媒体への記録を実行する。
上記説明をまとめると、本実施形態のプリンター10は、被記録媒体に複数回の記録による重ね合わせ記録を行えるプリンターであって、前記被記録媒体を載置するセットトレイ12,44と、該セットトレイに載置された前記被記録媒体に記録を行う記録部16と、該記録部に対してセットトレイ12,44を記録実行のためY方向に相対移動可能な移動機構14(28,30)と、記録部16に対するセットトレイ12,44の位置又は該セットトレイに対する記録部16の位置を検出するセンサー18であってY方向に沿って間隔をおいて設けられた複数の位置検出センサー18a,18b,18cと、を備えている。
さらに、プリンター10は、移動機構14及び記録部16を制御する制御部22を備え、前記複数のそれぞれのセンサー18a,18b,18cによって検出されたそれぞれの前記位置に対応して記録実行の際の前記セットトレイ12,44又は記録部16のY方向における位置の基準位置Y1,Y2,Y3がそれぞれ定まり、制御部22は、使用する位置検出センサー18に対応して定まる基準位置Y1,Y2,Y3に基づいてセットトレイ12,44又は記録部16のY方向における移動位置を制御して記録を実行する。
さらに制御部22は、Y方向におけるセットトレイ12,44の大きさに対応して使用する位置検出センサー18を切り替えることができ、重ね合わせ記録の各回の記録画像のY方向における位置に対応して使用するセンサーを切り替えることができる。
またプリンター10において、記録部16はY方向に交差するX方向に移動可能に設けられた第1の記録ヘッド40と、X方向に移動可能に設けられるとともに第1の記録ヘッド40に対してY方向に間隔を置いた第2の記録ヘッド42とを備え、制御部22は、第1の記録ヘッド40により前記被記録媒体に記録させる場合にセットトレイ12,44の位置又は第1の記録ヘッド40の位置を検出させる位置検出センサー18aを、第2の記録ヘッド42により前記被記録媒体に記録させる場合にセットトレイ12,44の位置又は第2の記録ヘッド40の位置を検出させる位置検出センサー18b又は18cに切り替える。
制御部22はセットトレイ12,44の位置又は記録部16の位置を複数の位置検出センサー18a,18b,18cのいずれか一つのセンサーにより検出させた後、記録部16による前記被記録媒体への記録動作完了までセットトレイ12,44又は記録部16を前記検出時にセットトレイ12,44又は記録部16が移動していた方向の一方向にのみ移動させる。
本実施形態の記録物の製造方法は、被記録媒体に複数回の記録により該被記録媒体に重ね合わせ記録を行う記録物の製造方法であって、前記被記録媒体が載置されたセットトレイ12,44をY方向に沿って前記被記録媒体に記録を行う記録部16へ相対移動させる工程と、Y方向に沿って間隔をおいて配置された複数のセンサー18a,18b,18cにより前記Y方向に沿って移動するセットトレイ12,44又は記録部16の位置を検出させ、該検出した位置に対応して記録実行の際のセットトレイ12,44又は記録部16のY方向における位置の基準位置Y1,Y2,Y3を決定する工程と、前記基準位置Y1,Y2,Y3に基づいてセットトレイ12,44又は記録部16のY方向における移動位置を制御して記録を実行する工程とを有している。
さらに、本実施形態の記録物の製造方法は、セットトレイ12,44の位置又は記録部16の位置を複数の位置検出センサー18a,18b,18cのいずれか一つのセンサーにより検出させた後、記録部16による前記被記録媒体への記録動作完了までセットトレイ12,44又は記録部16を前記検出時にセットトレイ12,44又は記録部16が移動していた方向の一方向にのみ移動させる。
また、本実施形態では本発明に係るプリンター10を記録装置の一例としてのインクジェットプリンターに適用したが、その他液体噴射装置一般に適用することも可能である。
ここで、液体噴射装置とは、インクジェット式記録ヘッドが用いられ、該記録ヘッドからインクを吐出して被記録媒体に記録を行うプリンター、複写機及びファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えてその用途に対応する液体を前記インクジェット式記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから被記録媒体に相当する被噴射媒体に噴射して、前記液体を前記被噴射媒体に付着させる装置を含むものである。
尚、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
10 プリンター、12,44 セットトレイ、14 移動機構、16 記録部、18,18a,18b,18c 位置検出センサー、20,48 浮きチェックセンサー、22 制御部、24 表示部、26 操作部、28 レール、30 ステージ、32 フラグ部、34,46 記録ヘッド、36 投光部、38 受光部、40 第1の記録ヘッド、42 第2の記録ヘッド、L,L1,L2,L3,L4,L5,L6,L7,L8 開始前移動距離、Y1,Y2,Y3 基準位置、Ye 記録終了位置、Yh 待機位置、Yset セット位置

Claims (6)

  1. 被記録媒体に複数回の記録による重ね合わせ記録を行う記録装置であって、
    前記被記録媒体を載置するセットトレイと、
    前記セットトレイに載置された前記被記録媒体に記録を行う記録部と、
    前記記録部に対して前記セットトレイを記録実行のため第1の方向に相対移動可能な移動機構と、
    前記第1の方向に沿って間隔をおいて設けられ、前記記録部に対する前記セットトレイの位置又は該セットトレイに対する前記記録部の位置を検出する複数のセンサーと、
    前記移動機構及び前記記録部を制御する制御部と、を備え、
    前記複数のそれぞれのセンサーによって検出されたそれぞれの前記位置に対応して記録実行の際の前記セットトレイ又は前記記録部の第1の方向における位置の基準位置がそれぞれ定まり、
    前記制御部は、
    使用するセンサーに対応して定まる前記基準位置に基づいて前記セットトレイ又は前記記録部の前記第1の方向における移動位置を制御して記録を実行し、
    前記第1の方向における前記セットトレイの大きさに対応して使用するセンサーを切り替える
    ことを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1に記載の記録装置において、
    前記制御部は、前記重ね合わせ記録の各回の記録画像の前記第1の方向における位置に対応して使用するセンサーを切り替える
    ことを特徴とする記録装置。
  3. 請求項1又は2に記載の記録装置において、
    前記記録部は、前記第1の方向に交差する第2の方向に移動可能に設けられた第1の記録ヘッドと、前記第2の方向に移動可能に設けられるとともに前記第1の記録ヘッドに対して前記第1の方向に間隔を置いた第2の記録ヘッドとを備え、
    前記制御部は、前記第1の記録ヘッドにより前記被記録媒体に記録させる場合に前記セットトレイの位置又は前記第1の記録ヘッドの位置を検出させるセンサーと、前記第2の記録ヘッドにより前記被記録媒体に記録させる場合に前記セットトレイの位置又は前記第2の記録ヘッドの位置を検出させるセンサーとを切り替える、
    ことを特徴とする記録装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の記録装置において、
    前記制御部は、前記セットトレイの位置又は前記記録部の位置を前記複数のセンサーのいずれか一つのセンサーにより検出させた後、前記記録部による前記被記録媒体への記録動作完了まで、前記セットトレイ又は前記記録部を前記検出時に前記セットトレイ又は前記記録部が移動していた方向の一方向にのみ移動させる、
    ことを特徴とする記録装置。
  5. 被記録媒体に複数回の記録により該被記録媒体に重ね合わせ記録を行う記録物の製造方法であって、
    前記被記録媒体が載置されたセットトレイを第1の方向に沿って前記被記録媒体に記録を行う記録部へ相対移動させる工程と、
    前記第1の方向に沿って間隔をおいて配置された複数のセンサーにより前記第1の方向に沿って移動する前記セットトレイ又は前記記録部の位置を検出し、該検出した位置に対応して記録実行の際の前記セットトレイ又は前記記録部の第1の方向における位置の基準位置を決定する工程と、
    前記基準位置に基づいて前記セットトレイ又は前記記録部の前記第1の方向における移動位置を制御して記録を実行する工程と、を有し、
    前記第1の方向における前記セットトレイの大きさに対応して使用するセンサーを切り替える
    ことを特徴とする記録物の製造方法。
  6. 請求項5に記載の記録物の製造方法において、
    前記セットトレイの位置又は前記記録部の位置を前記複数のセンサーのいずれか一つのセンサーにより検出させた後、前記記録部による前記被記録媒体への記録動作完了まで、前記セットトレイ又は前記記録部を前記検出時に前記セットトレイ又は前記記録部が移動していた方向の一方向にのみ移動させる、
    ことを特徴とする記録物の製造方法。
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