JP6163746B2 - 記録装置及び記録方法 - Google Patents

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Description

本発明は、被記録媒体としての布帛に記録する記録装置及び記録方法に関する。
従来から、被記録媒体としての布帛に記録する記録装置が使用されている。被記録媒体としての布帛には様々な地色のものがあるため、このような記録装置では、地色の影響を受けることなく所望の色で記録を行うために白色インクを搭載しているものが多い。白色インクを塗布して布帛の地色の影響を抑制したうえで、カラーインクによる画像形成を行うことが可能になるためである。
例えば、特許文献1には、白色顔料として中空状ポリマー微粒子を含有する白色インクを仮加熱定着させて複数回重ねて記録する画像形成方法が開示されている。
また、特許文献2には、前処理した織物に対して白色インクとカラーインクとを付与する画像形成方法が開示されている。
一方、上記のような白色インクは、布帛の地色の影響を抑制することを目的としている。このため、布帛の表面に白色の色材を多く存在させるために、白色インクの布帛への塗布量を多くしなければならない場合がある。白色インクの布帛への塗布量が少ないと布帛の地色の影響により所望の色と異なる色で画像が形成される場合があるためである。
特開2005−161583号公報 特表2009−508717号公報
しかしながら、白色インクの布帛への塗布量を多くすると、白色インクが溢れて記録画像の品質が低下する場合がある。
特許文献1の画像形成方法のように白色インクを複数回重ねて記録すると、白色インクの溢れ(所望の範囲を超えたインクの広がり)を抑制することは可能である。しかし、特許文献1の画像形成方法は、白色インクを複数回重ねて記録する際に、白色インクを仮加熱定着させて記録する。このため、布帛上において、乾燥した状態の白色インクの上にさらに白色インクのドットが塗布されてドットの盛り上がりが形成されることにより、記録画像の平滑性が低下する場合があった。白色インクを仮加熱定着することにより、乾燥した状態の白色インクの上に白色インクのドットがさらに塗布された場合ドットが広がりにくいためである。また、記録ヘッドを往復走査させて記録を行う場合、白色インクの仮加熱定着に起因して、1回分の走査に対応する帯状のムラ(バンドムラ)が発生する場合があった。すなわち、特許文献1の画像形成方法は、白色インクが溢れることとは別の理由で記録画像の品質が低下する場合があった。
一方、特許文献2の画像形成方法は、記録画像の平滑性の低下やバンドムラを発生させるものではないが、そもそもの目的である白色インクの布帛への塗布量を多くすることを可能にする技術ではない。
そこで、本発明の目的は、記録画像の品質を低下することなく、白色インクの布帛への塗布量を多くすることを可能にすることである。
上記課題を解決するための本発明の第1の態様の記録装置は、被記録媒体としての布帛を支持する支持部と、前記支持部に支持される前記被記録媒体に白色インクを用いた記録を行う記録ヘッドと、前記記録ヘッドに対して前記支持部を相対移動させる移動機構と、を備え、前記移動機構による相対移動を複数回行うことにより、前記相対移動のうち先の相対移動において記録された前記白色インクが湿っている状態で、後の相対移動において前記湿っている状態の前記白色インクに少なくとも一部が重なるように前記白色インクを重ねることを特徴とする。
ここで、「前記記録ヘッドに対して前記支持部を相対移動させる移動機構」とは、前記記録ヘッドに対して前記支持部を移動させる(前記支持部に支持された前記被記録媒体を搬送する)構成に限定されない意味である。すなわち、前記支持部に対して前記記録ヘッドを移動させる構成や、両者を相対移動させる構成も含む意味である。
また、「湿っている状態」とは、乾燥しきっている状態でなければ含まれる意味である。
本態様によれば、前記相対移動のうち先の相対移動において記録された前記白色インクが湿っている状態で、後の相対移動において前記湿っている状態の前記白色インクに少なくとも一部が重なるように記録する。こうして、前記複数回に分割して前記白色インクを記録する。このため、記録画像の平滑性の低下やバンドムラを発生させることなく、白色インクの被記録媒体としての布帛への塗布量を多くすることが可能である。
本発明の第2の態様の記録装置は、前記第1の態様において、前記白色インクでの記録の際の単位面積当たりの前記白色インクの塗布量は、前記複数回の記録により、予め定められた塗布量となることを特徴とする。
ここで「前記複数回の記録により、予め定められた塗布量となる」とは、1回の前記相対移動による記録によって所定の塗布量の白色インクを塗布するのではなく、複数回の前記相対移動による記録に分割して所定の塗布量の白色インクを塗布することを意味する。例えば、予め定められた塗布量が2880dpi×1440dpiの解像度で1回記録する際の塗布量である場合、1inch辺りのドット数は4147200となる。これに対して1440dpi×1440dpiの解像度で2回記録する場合の1inch辺りの合計のドット数は4147200となり同じドット数となる。このため、1ドットを形成するインク量(ドロップボリューム)が同じ場合、2880dpi×1440dpiの解像度で1回記録する場合と1440dpi×1440dpiの解像度で2回記録する場合とでは単位面積当たりのインクの塗布量は同じとなる。
2880dpi×1440dpiの解像度で記録するよりも1440dpi×1440dpiの解像度で記録した場合の方が、同じ駆動周波数(吐出周波数)であれば記録ヘッドの1走査あたりの記録速度は速くできる。このため、本態様によれば、複数回に分割して記録することに伴う記録速度の低下を抑制することができる。
本発明の第3の態様の記録装置は、前記第1又は第2の態様において、前記複数回は2回であり、前記移動機構による1回目の相対移動による記録の際のほうが2回目の相対移動による記録の際よりも前記白色インクの塗布量が多くなるよう記録することを特徴とする。
本態様によれば、湿った被記録媒体上に前記白色インクを塗布する際よりも、湿っていない被記録媒体上に前記白色インクを塗布する際の塗布量が多くなるよう記録する。湿った被記録媒体上にインクを塗布する方が湿っていない被記録媒体上にインクを塗布するよりもインクの広がりを抑制することができる。インクの広がりを抑制することが可能な1回目の相対移動による記録の際に多くのインクを塗布することで、インクの広がりやすい2回目の相対移動による記録の際のインク塗布量を少なくすることができる。こうして、1回目の相対移動による記録と2回目の相対移動による記録の合計のインクの広がり(溢れ)を抑制することが可能になる。このため、効果的に被記録媒体上の白色インクの溢れを抑制することができる。特に、被記録媒体に前処理をしている場合は、1回目の相対移動による記録の際のほうが前処理剤は前記白色インク中により多く滲入できるので、より効果的に被記録媒体上の白色インクの溢れを抑制することができる。
本発明の第4の態様の記録装置は、前記第1から第3のいずれか1つの態様において、前記複数回の記録により、前記白色インクの塗布量の合計が200mg/inch以上で記録可能であることを特徴とする。
本態様によれば、前記複数回に分割して記録することにより、前記複数回の記録における前記白色インクの塗布量の合計が200mg/inch以上で記録可能である。すなわち、白色インクの被記録媒体としての布帛への塗布量を十分に多くすることが可能である。
本発明の第5の態様の記録装置は、前記第1から第4のいずれか1つの態様において、前記白色インク以外のインクを搭載し、前記白色インクでの記録の際の解像度が前記白色インク以外のインクでの記録の際の解像度よりも高くなるよう記録することを特徴とする。
本態様によれば、前記白色インクでの記録の際の解像度が前記白色インク以外のインクでの記録の際の解像度よりも高い。すなわち、同じドロップボリュームであれば、カラーインクなどの白色インク以外のインクよりも白色インクの塗布量を多くすることができる。上記のように、白色インクは塗布量を多くしなければならないのに対し、カラーインクなどでは塗布量を白インクほど多くしなくてもよいためである。
特に、被記録媒体に前処理をしている場合は、前処理をした被記録媒体に直接記録される白色インクは前処理剤の効果により塗布量が多くても被記録媒体に溢れることなく定着可能である。これに対し、カラーインクは白色インクの上に記録されるため、前処理剤の効果が及ばず、白色インクと同様の塗布量だと溢れが生じ、記録画像の品質を低下させる場合がある。本態様によれば、このような場合を抑制可能である。
本発明の第6の態様の記録装置は、前記第1から第5のいずれか1つの態様において、前記被記録媒体の繊維方向と交差する方向の解像度が前記繊維方向に沿う方向の解像度よりも高くなるよう記録することを特徴とする。
一般的に布帛には繊維方向があり、布帛に塗布されたインクは繊維方向に沿ってインクが流れてから定着する傾向にある。すなわち、繊維方向に沿う方向にインクは広がりやすく、繊維方向に沿う方向のムラができやすい。本態様によれば、繊維方向と交差する方向の解像度が前記繊維方向に沿う方向の解像度よりも高くなるよう記録するので、このようなムラを抑制することができる。
ここで、「前記被記録媒体の繊維方向と交差する方向の解像度が前記繊維方向に沿う方向の解像度よりも高くなるよう記録する」とは、具体的には、被記録媒体の繊維方向と交差する方向のほうが前記繊維方向に沿う方向よりも被記録媒体に形成される白色インクのドットが密になるよう記録することを意味する。なお、「繊維方向」とは、被記録媒体を構成する繊維そのものの方向のほか、該繊維が編まれることにより構成される被記録媒体の表面に表れる溝状の凹部に沿う方向も含む意味である。
なお、前記被記録媒体の繊維方向は、被記録媒体としての布帛の種類によって概ね共通している。このため、例えば、使用する被記録媒体と該被記録媒体のセット方向とを設定可能とし、該セット方向に対応して該被記録媒体の繊維方向に沿う方向及び繊維方向と交差する方向の解像度を設定可能とする構成にすることにより本態様を実施可能である。また、記録装置又は別の手段により被記録媒体のセット方向をユーザーに報知し、そのセット方向に対応して両方向について所望の解像度で記録を行うことが可能な構成とすることによっても本態様を実施可能である。
上記課題を解決するための本発明の第7の態様の記録方法は、被記録媒体としての布帛を支持する支持部と、前記支持部に支持される前記被記録媒体に白色インクを用いた記録を行う記録ヘッドと、前記記録ヘッドに対して前記支持部を相対移動させる移動機構と、を備える記録装置を用いて行う記録方法であって、前記移動機構による相対移動を複数回行うことにより、前記相対移動のうち先の相対移動において記録された前記白色インクが湿っている状態で、後の相対移動において前記湿っている状態の前記白色インクに少なくとも一部が重なるように前記白色インクを重ねることを特徴とする。
本態様によれば、前記相対移動のうち先の相対移動において記録された前記白色インクが湿っている状態で、後の相対移動において前記湿っている状態の前記白色インクに少なくとも一部が重なるように記録する。こうして、前記複数回に分割して前記白色インクを記録する。このため、記録画像の平滑性の低下やバンドムラを発生させることなく、白色インクの被記録媒体としての布帛への塗布量を多くすることが可能である。
また、本発明に係る記録装置は、被記録媒体としての布帛を支持する支持部と、前記支持部に支持される前記被記録媒体に白色インクを用いた記録を行う記録ヘッドと、前記記録ヘッドに対して前記支持部を相対移動させる移動機構と、を備え、前記移動機構による相対移動を複数回行うことにより、前記相対移動のうち先の相対移動において記録された前記白色インクが湿っている状態で、後の相対移動において前記湿っている状態の前記白色インクに少なくとも一部が重なるように前記白色インクを重ね、前記移動機構による1回目の相対移動による記録の際のほうが2回目の相対移動による記録の際よりも前記白色インクの塗布量が多くなるよう記録する記録モードを有していることを特徴とする記録装置であってもよい。
本発明の一実施例に係る記録装置を表す概略斜視図。 本発明の一実施例に係る記録装置を表す概略正面図。 本発明の一実施例に係る記録装置のブロック図。 本発明の一実施例に係る記録装置を表す概略側面図。 本発明の一実施例に係る記録方法を表すフローチャート。
[実施例](図1〜図3)
以下に、本発明の一実施例に係る記録装置について、添付図面を参照して詳細に説明する。
最初に、本発明の一実施例に係る記録装置について説明する。
図1は本発明の一実施例に係る記録装置1の概略斜視図、図2は概略正面図を表している。
本実施例の記録装置1は、被記録媒体としての布帛を支持する支持部としての媒体支持トレイ2を備えている。また、媒体支持トレイ2に支持された被記録媒体を搬送方向Aに搬送する移動機構3を備えている。なお、本実施例における移動機構3は記録ヘッド6(図3参照)に対して媒体支持トレイ2を移動させる(媒体支持トレイ2に支持された被記録媒体を搬送する)構成である。しかしながら、媒体支持トレイ2に対して記録ヘッド6を移動させる構成や、両者を相対移動させる構成であってもよい。
また、媒体支持トレイ2はステージ4に支持されている。媒体支持トレイ2はステージ4と共に、回転レバー5を回転させることにより、高さ方向Cに移動する。
また、記録装置1の本体内部には記録ヘッド6が備えられている。そして、本実施例の記録装置1は、搬送方向Aと交差する走査方向Bに記録ヘッド6を往復移動させながら、記録ヘッド6から媒体支持トレイ2に支持されて搬送される被記録媒体にインクを吐出させて所望の画像を形成する。なお、本実施例の記録装置1は、図1中の手前側(左下方向)が媒体支持トレイ2への被記録媒体のセット位置であり、図1中の奥側(右上方向)の記録開始位置まで被記録媒体をセットした媒体支持トレイ2を移動した後、図1中の手前側に媒体支持トレイ2を移動しながら記録する。
また、記録装置1には、モニター8及びコントロールパネル9が設けられている。ユーザーは、コントロールパネル9を用いて、モニター8に表示されるメニューから所望のメニューを選択し記録装置1に実行させることができる。例えば、使用する被記録媒体の種類や搬送方向A及び走査方向Bにおける解像度(記録モード)等を選択し記録装置1に実行させることができる。
また、記録装置1は、白色インク、黒色インク、シアンインク、マゼンタインク、イエローインクを収容したインクカートリッジ(不図示)を備えている。
さらに、媒体支持トレイ2に支持された被記録媒体の浮きを検出する浮き検出センサー21(図3参照)を備えている。なお、浮き検出センサー21は、記録時の被記録媒体の搬送方向において記録ヘッド6の走査範囲よりも上流側に設けられており、記録時においては制御部10(図3参照)の制御により常時ONになっている。
次に、本実施例の記録装置1における電気的な構成について説明する。
図3は、本実施例の記録装置1のブロック図である。
制御部10には、記録装置1の全体の制御を司るCPU11が設けられている。CPU11は、システムバス12を介して、CPU11が実行する各種制御プログラムやメンテナンスシーケンス等を格納したROM13と、データを一時的に格納可能なRAM14と接続されている。また、CPU11は、システムバス12を介して、記録ヘッド6を駆動するためのヘッド駆動部15と接続されている。また、記録ヘッド6を搭載したキャリッジを移動させるためのキャリッジモーター16及び被記録媒体を搬送するための搬送モーター17を駆動させるためのモーター駆動部18と接続されている。さらに、記録データ等をPC等の外部装置から入力する等のためのインターフェース19、モニター8及びコントロールパネル9とデータ及び信号の送受信を行うための入出力部20と接続されている。
制御部10は、白色インクの記録の際、移動機構3による媒体支持トレイ2と記録ヘッド6との相対移動を複数回行いながら記録をするよう制御する。また、この際、前記相対移動のうち先の相対移動において記録された白色インクが湿っている状態で、後の相対移動において前記湿っている状態の白色インクに少なくとも一部が重なるように記録するよう制御する。具体的には、このような記録条件を満たす記録速度や白色インクの塗布位置となる複数の記録シーケンスを複数の記録モードとしてROM13に格納しておき、該記録シーケンスに従って記録を行うよう制御部10は記録ヘッド6や移動機構3等を制御する。
制御部10がこのような制御を行うことにより、本実施例の記録装置1は、記録画像の平滑性の低下やバンドムラを発生させることなく、白色インクの被記録媒体としての布帛への塗布量を多くすることが可能になっている。
なお、前記湿っている状態には、白色インクが乾燥しきっている状態でなければ含まれる。
また、本実施例の記録装置1は、複数の記録モードで記録することが可能である。白色インクでの記録において、初期設定である通常モードでは、前記相対移動を2回行って、同じ記録領域に対して1440dpi×1440dpiの解像度で2回記録することが可能な構成となっている。同じ記録領域に対して1440dpi×1440dpiで2回記録することによって、所望の塗布量(予め定められた単位面積当たりの塗布量であって2880dpi×1440dpiにおいて1回で記録した場合の塗布量)で記録することになる。また、本実施例の記録装置1は、2回合計の白色インクの塗布量が200mg/inch以上になるように記録することが可能な構成となっている。なお、上記解像度は、例えば、2880dpi×1440dpiの場合、先の記載である2880dpiが走査方向B、後の記載である1440dpiが搬送方向Aに対応している。
このような構成のため、複数回に分割して記録することに伴う記録速度の低下を抑制することができるとともに、白色インクの被記録媒体としての布帛への塗布量を十分に多くすることが可能である。
記録速度の低下を抑制することができるのは、2880dpi×1440dpiの解像度で記録するよりも1440dpi×1440dpiの解像度で記録した場合の方が、同じ吐出周波数であれば記録ヘッド6の1走査あたりの記録速度は速くできるためである。
なお、本実施例の記録装置1は、白色インクでの記録における通常モードでは、移動機構3による1回目の相対移動による記録の際と2回目の相対移動による記録の際とで白色インクの塗布量は同じである。制御部10は、通常モードでは、該1回目の相対移動による記録の際と2回目の相対移動による記録の際とで白色インクの塗布位置が同じ位置になるように制御する。
ただし、使用する白色インクの種類等に応じて、前記1回目の相対移動による記録の際と2回目の相対移動による記録の際とで白色インクの塗布位置が、少なくとも一部が重なっていれば、ずれるように塗布する構成であってもよい。
また、本実施例の記録装置1は、移動機構3による1回目の相対移動による記録の際のほうが2回目の相対移動による記録の際よりも白色インクの塗布量が多くなるよう記録する記録モードを有している。
この記録モードでは、湿った被記録媒体上に白色インクを塗布する際よりも、湿っていない被記録媒体上に白色インクを塗布する際の塗布量が多くなるよう記録するので、効果的に被記録媒体上の白色インクの溢れを抑制することができる。特に、被記録媒体に前処理をしている場合は、1回目の相対移動による記録の際のほうが前処理剤は前記白色インク中により多く滲入でき、前処理剤の効果が顕著となるため、より効果的に被記録媒体上の白色インクの溢れを抑制することができる。
また、上記の各記録モードは、前記相対移動を2回行って、同じ記録領域に対して2回記録する記録モードである。しかしながら、本実施例の記録装置1は、前記相対移動を3回以上行って、同じ記録領域に対して3回以上記録する記録モードも複数有している。
なお、本実施例の記録装置1は、白色インクでの記録において、通常モードでは、1440dpi×1440dpiで記録する構成となっている。一方、白色インク以外のインクである黒色インク、シアンインク、マゼンタインク、イエローインクでの画像形成時の記録において、通常モードでは、白色インクでの記録の際の解像度よりも低い解像度で記録する構成となっている。すなわち、初期設定では、白色インクでの記録の際の解像度が白色インク以外のインクでの記録の際の解像度よりも高くなるよう設定されている。
また、本実施例の記録装置1では、白色インクに酸化チタンを色材として用いた水性インク、白色インク以外のインクに顔料を色材として用いた水性インクを使用しているが、使用可能なインクの種類に特に限定はない。
また、本実施例の記録装置1では、インクの色材と反応する多価金属や樹脂等を含有する前処理剤を予め塗布した布帛が被記録媒体として好ましく用いられるが、このような前処理を行っていない被記録媒体を使用することもできる。
本実施例の記録装置1は、初期設定としての通常モードとは別の記録モードをモニター8及びコントロールパネル9を用いてユーザーが選択できる構成となっている。具体的には、以下の手順となる。
最初に、ユーザーは、モニター8に表示された複数の被記録媒体から、コントロールパネル9を用いて記録を行う被記録媒体の種類を選択する。
次に、モニター8に被記録媒体のセット方向が表示される。
次に、ユーザーは、該セット方向に被記録媒体をセットした後、コントロールパネル9を用いて記録実行命令をする。
すると、ユーザーに選択された被記録媒体の種類に応じた解像度で記録装置1は記録を実行する。
被記録媒体が布帛である場合、その種類によって概ね繊維方向は決まっている。例えば、一般的にはTシャツにおける繊維方向は丈方向である。布帛に塗布されたインクは繊維方向に沿ってインクが流れてから定着する傾向にあるので、繊維方向に沿う方向にインクは広がりやすく、繊維方向に沿う方向のムラができやすい。すなわち、Tシャツに記録を行う場合、丈方向にムラができやすい。
このため、本実施例の記録装置1は、例えば、被記録媒体としてTシャツがユーザーに選択された場合、丈方向と交差する幅方向(繊維方向と交差する方向)の解像度が丈方向(繊維方向に沿う方向)の解像度よりも高くなるよう記録する。こうして、このような丈方向のムラを抑制している。
すなわち、本実施例の記録装置1は、ユーザーに選択された被記録媒体の種類に応じて、被記録媒体の繊維方向と交差する方向の解像度が前記繊維方向に沿う方向の解像度よりも高くなるよう記録する記録モードを有している。別の表現をすると、被記録媒体の繊維方向と交差する方向のほうが前記繊維方向に沿う方向よりも被記録媒体に形成される白色インクのドットが密になるよう記録する記録モードを有している。
なお、本実施例の記録装置1は、モニター8に、走査方向B及び搬送方向Aの解像度の表示を伴う記録モードの表示も可能である。このため、ユーザーは、コントロールパネル9を用いて解像度の表示を伴う記録モードから、実際に記録を実行する記録モードを選択することも可能である。
次に、本実施例の記録装置1における記録動作について説明する。
図4は、本実施例の記録装置1の概略側面図である。
図4において、ユーザーは被記録媒体のセット位置P1において被記録媒体を媒体支持トレイ2にセットする。記録を開始すると、最初に、媒体支持トレイ2は記録開始位置P2まで方向A1に搬送される。そして、媒体支持トレイ2は、記録の実行と共に方向A2に移動し、記録の終了とともにセット位置P1まで移動する。
次に、本発明の記録方法の一実施例について説明する。
図5は、本発明の記録方法の一実施例に係るフローチャートである。
なお、本実施例の記録方法は、上記の記録装置1を用いて、記録ヘッド6に対して媒体支持トレイ2を2回相対移動させて白色インクの記録を行う際の記録方法の実施例である。
ユーザーにより、セット位置P1において被記録媒体が媒体支持トレイ2にセットされ、コントロールパネル9を用いて記録開始の指示がされると、最初に、ステップS110において、媒体支持トレイ2のセット位置P1から記録開始位置P2への移動が開始する。この媒体支持トレイ2の移動に伴い、ステップS120において、浮き検出センサー21により被記録媒体の浮きを検出する。ステップS120で浮きが検出された場合、ステップS130において、媒体支持トレイ2を停止してセット位置P1に戻し、該記録方法を終了する。一方、ステップS120で浮きが検出されなかった場合、ステップS140において、記録開始位置P2まで媒体支持トレイ2を移動し停止する。ここで、ステップS110から140までのステップを被記録媒体の浮き検出ステップとする。
次に、ステップS150において、記録ヘッド6に対して媒体支持トレイ2を相対移動させて第1回目の白色記録を実行する。次に、ステップS160において、媒体支持トレイ2をセット位置P1まで移動し停止する。次に、ステップS170において、ステップS110から140までのステップである被記録媒体の浮き検出ステップを実行する。そして、ステップS180において第2回目の白色記録を実行し、ステップS190において媒体支持トレイ2をセット位置P1まで移動し停止する。
次に、ステップS200において、白色インク以外のインクでの記録である、黒色インク、シアンインク、マゼンタインク、イエローインクでの画像形成のための記録を行うかを判断する。画像形成のための記録を行わない場合は、そのまま該記録方法を終了する。画像形成のための記録を行う場合は、ステップS210において被記録媒体の浮き検出ステップを実行する。そして、ステップS220において画像形成のための記録を実行し、ステップS230において媒体支持トレイ2をセット位置P1まで移動し停止し、該記録方法を終了する。
なお、上記実施例は、記録ヘッドを往復走査させると共に被記録媒体を間欠搬送させて記録を行う記録装置の実施例であるが、所謂ラインヘッドを備える記録装置でもよい。このようなラインヘッドを備え、ラインヘッドからインクを連続して吐出させると共に被記録媒体を間欠搬送ではなく連続的に搬送させる構成の記録装置でもよい。
1 記録装置、2 媒体支持トレイ(支持部)、3 移動機構、4 ステージ、
5 回転レバー、6 記録ヘッド、8 モニター、
9 コントロールパネル、10 制御部、11 CPU、12 システムバス、
13 ROM、14 RAM、15 ヘッド駆動部、16 キャリッジモーター、
17 搬送モーター、18 モーター駆動部、19 インターフェース、
20 入出力部、21 浮き検出センサー

Claims (7)

  1. 被記録媒体としての布帛を支持する支持部と、
    前記支持部に支持される前記被記録媒体に白色インクを用いた記録を行う記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドに対して前記支持部を相対移動させる移動機構と、を備え、
    前記移動機構による相対移動を複数回行うことにより、前記相対移動のうち先の相対移動において記録された前記白色インクが湿っている状態で、後の相対移動において前記湿っている状態の前記白色インクに少なくとも一部が重なるように前記白色インクを重ね
    前記移動機構による1回目の相対移動による記録の際のほうが2回目の相対移動による記録の際よりも前記白色インクの塗布量が多くなるよう記録する記録モードを有していることを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1に記載の記録装置において、
    前記被記録媒体に前処理がされている場合に、前記移動機構による1回目の相対移動による記録の際のほうが2回目の相対移動による記録の際よりも前記白色インクの塗布量が多くなるよう記録する記録モードを有していることを特徴とする記録装置。
  3. 請求項1又は2に記載の記録装置において、
    前記支持部は、前記被記録媒体がセットされるセット位置と、前記記録ヘッドによる記録が開始される記録開始位置と、の間を移動可能に構成されており、
    前記記録モードにおいて、
    前記セット位置から前記記録開始位置に前記支持部を移動させ、1回目の前記白色インクの前記被記録媒体への記録である白色記録を実行し、前記セット位置まで前記支持部を移動させ、
    前記セット位置から前記記録開始位置に前記支持部を移動させ、前記1回目の前記白色記録で記録された前記白色インクに少なくとも一部が重なるように2回目の前記白色記録を実行し、前記セット位置まで前記支持部を移動させ、
    前記1回目の前記白色記録における前記白色インクの塗布量が、前記2回目の前記白色記録における前記白色インクの塗布量より多くなるように記録することを特徴とする記録装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の記録装置において、
    前記支持部に支持される前記被記録媒体の浮きを検出する浮き検出センサーを備え、
    前記浮き検出センサーは、記録時の前記被記録媒体の搬送方向において前記記録ヘッドの走査範囲よりも上流側に設けられていることを特徴とする記録装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の記録装置において、
    記録を行う前記被記録媒体の種類を受け付け、前記被記録媒体の種類に応じたセット方向を表示させることを特徴とする記録装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の記録装置において、
    前記被記録媒体が、丈方向と、丈方向と交差する幅方向を有するTシャツである場合、前記幅方向の解像度が、前記丈方向の解像度よりも高くなるよう記録することを特徴とする記録装置。
  7. 被記録媒体としての布帛を支持する支持部と、前記支持部に支持される前記被記録媒体に白色インクを用いた記録を行う記録ヘッドと、前記支持部と前記記録ヘッドとを相対移動させる移動機構と、を備える記録装置を用いて行う記録方法であって、
    前記移動機構による相対移動を複数回行うことにより、前記相対移動のうち先の相対移動において記録された前記白色インクが湿っている状態で、後の相対移動において前記湿っている状態の前記白色インクに少なくとも一部が重なるように前記白色インクを重ね
    前記移動機構による1回目の相対移動による記録の際のほうが2回目の相対移動による記録の際よりも前記白色インクの塗布量が多くなるよう記録することを特徴とする記録方法。
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