以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
[情報表示システムの構成例]
まず、本発明の実施形態に係る情報表示システムの構成例について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る情報表示システムの構成例を示す説明図である。以下、図1を用いて、本発明の実施形態に係る情報表示システムの構成例について説明する。
図1に示したように、本発明の実施形態に係る情報表示システム1は、制御用コンピュータ100と、タブレット200と、電子ペン300と、を含んで構成される。
制御用コンピュータ100は、情報処理装置の一例であり、内部に有するコンピュータプログラム等によって、タブレット200への画面表示を制御する。タブレット200は、画面を表示する機能を有する板状の端末である。タブレット200は、VGA(Video Graphics Array)、DVI(Digital Visual Interface)その他の画像表示規格に則った画面表示用ケーブル11、およびUSBその他の規格に則った制御用ケーブル12によって制御用コンピュータ100と接続される。タブレット200は、制御用コンピュータ100の制御によって、画面に画像を表示する。
電子ペン300は、タブレット200のポインティングデバイスである。電子ペン300のペン先を、タブレット200の画面に接触させることで、タブレット200は、電子ペン300のペン先が接触した座標位置や、電子ペン300のペン先の筆圧情報等の、電子ペン300のタブレット200の画面への接触に伴って発生する情報(以下「デバイス情報」とも称する)を取得することができる。
以上、本発明の実施形態に係る情報表示システム1の構成例について説明した。続いて、本発明の実施形態に係る情報表示システム1を構成する、制御用コンピュータ100およびタブレット200の機能構成について説明する。
[制御用コンピュータおよびタブレットの機能構成]
図2は、本発明の実施形態に係る情報表示システム1を構成する、制御用コンピュータ100およびタブレット200の機能構成を示す説明図である。以下、図2〜図12を用いて本発明の実施形態に係る情報表示システム1を構成する、制御用コンピュータ100およびタブレット200の機能構成について説明する。
図2に示したように、本発明の実施形態に係る制御用コンピュータ100は、デバイス情報受信部110と、判断部120と、文字認識部130と、辞書データ保持部140と、画面表示制御部150と、画面情報送信部160と、データ記憶部170と、を含んで構成される。
また、図2に示したように、本発明の実施形態に係るタブレット200は、デバイス情報検知部210と、デバイス情報送信部220と、画面情報受信部230と、画面表示部240と、を含んで構成される。
まず制御用コンピュータ100の構成について説明する。デバイス情報受信部110は、タブレット200のデバイス情報送信部220から制御用ケーブル12を介して送信されるデバイス情報を受信する。デバイス情報受信部110は、タブレット200から受信したデバイス情報を判断部120へ提供する。
判断部120は、デバイス情報受信部110がタブレット200から受信したデバイス情報の提供を受けて、そのデバイス情報を基に次に実行すべき動作を判断する。例えば、判断部120がデバイス情報受信部110から取得したデバイス情報が、タブレット200に電子ペン300で記入された文字の認識処理を実行するためのボタンが押されたものであると判断すれば、判断部120は、タブレット200に電子ペン300で記入された文字の認識を文字認識部130に指示する。また判断部120は、デバイス情報受信部110から取得したデバイス情報に基づいて、タブレット200に表示すべき内容を決定し、画面表示制御部150に対して、タブレット200に表示する情報の作成を指示する。
文字認識部130は、タブレット200に電子ペン300で記入された内容がどの文字であるかを認識するものである。文字認識部130は、例えば判断部120の指示により、辞書データ保持部140に保持されている辞書データと、タブレット200に電子ペン300で記入された内容とを照らし合わせることで文字認識処理を実行する。
辞書データ保持部140は、文字認識部130の文字認識処理に用いられる辞書データを保持する。文字認識部130は、辞書データ保持部140に保持されている辞書データと、タブレット200に電子ペン300で記入された内容とを照らし合わせて、記入された内容に最も近い文字を認識結果と決定する。文字認識部130は、文字認識の結果を判断部120に返し、判断部120は、文字認識部130による文字認識の結果をタブレット200に表示させるための情報を画面表示制御部150に作成させる。
画面表示制御部150は、判断部120の指示に基づいて、タブレット200に表示する情報(画面情報)を作成する。画面表示制御部150は、例えば、文字認識部130による文字認識の結果をタブレット200に表示させるための情報の作成の指示を判断部120から受けて、判断部120の指示に基づいて、文字認識部130による文字認識の結果をタブレット200に表示させるための情報を生成する。画面表示制御部150は、作成した情報を画面情報送信部160に送る。
画面情報送信部160は、画面表示制御部150が作成した、タブレット200に表示する情報(画面情報)を、画面表示用ケーブル11を介してタブレット200に送信する。タブレット200は、画面情報送信部160から画面表示用ケーブル11を介して送られてきた情報(画面情報)を受信することで、制御用コンピュータ100が生成した情報(画面情報)を表示することができる。
データ記憶部170は、必要に応じて、タブレット200に電子ペン300で記入された内容と、記入された内容の文字認識部130による認識結果とを紐付けて記憶する。なお、データ記憶部170に記憶する認識結果は、ユーザによって認識結果候補から選択されたものに変更してもよい。データ記憶部170に記憶された内容は、必要に応じて、タブレット200に表示される実際の取引画面において呼び出して使用することができる。さらに、データ記憶部170は、後に説明するような記入情報を記憶することも可能である。
続いてタブレット200の構成について説明する。デバイス情報検知部210は、電子ペン300のペン先がタブレット200の画面表示部240に接触した際に、その接触した座標や電子ペン300の筆圧などのデバイス情報を検知する。デバイス情報検知部210は、電子ペン300のペン先の、画面表示部240への接触により得られるデバイス情報を、デバイス情報送信部220に送る。
デバイス情報送信部220は、デバイス情報検知部210が検知して取得したデバイス情報を受け取り、受け取ったデバイス情報を、制御用ケーブル12を介して制御用コンピュータ100へ送信する。
画面情報受信部230は、制御用コンピュータ100の画面情報送信部160から画面表示用ケーブル11を介して送信されて来る情報(画面情報)を受信する。画面情報受信部230は、画面情報送信部160から送信されて来る画面情報を画面表示部240へ送る。
画面表示部240は、画面情報受信部230から送られて来る画面情報に基づいて画像を表示する。画面表示部240は、画面情報受信部230から送られて来る画面情報に基づいて画像を表示することで、制御用コンピュータ100の画面表示制御部150が生成した情報(画面情報)を表示することができる。また画面表示部240は、電子ペン300のペン先の接触を検知することができるよう構成されている。画面表示部240が、電子ペン300のペン先の接触を検知することができるよう構成されていることで、デバイス情報検知部210が電子ペン300のデバイス情報を検知することができる。
制御用コンピュータ100とタブレット200とが、図2に示したような構成を有することで、タブレット200の画面表示部240に電子ペン300を接触させて文字を記入すると、入力された文字を認識して、タブレット200の画面表示部240に即座に表示させることができる。
図3は、タブレット200の画面表示部240に表示されるメニュー画面の例を示す図である。図3に示したように、例えば、メニュー画面241は、記入者の一例である顧客が用件を選択するためのメニュー画面である。メニュー画面241には、お引き出しボタン2411と、お預け入れボタン2412と、お振込みボタン2413と、残高照会ボタン2414と、税公金ボタン2415と、新規ボタン2416と、諸届ボタン2417と、各種申込ボタン2418と、が含まれている。なお、以下では、金融店舗を訪れた顧客がタブレット200への記入者である場合を例に挙げて説明する。また、顧客が視覚障害者等である場合には、金融店舗の行員が顧客の記入を補助する場面を想定する。
電子ペン300によりこれらのボタン(お引き出しボタン2411、お預け入れボタン2412、お振込みボタン2413、残高照会ボタン2414、税公金ボタン2415、新規ボタン2416、諸届ボタン2417および各種申込ボタン2418)のいずれかが押下されると、判断部120は、押下されたボタンに対応する処理において記入画面を呼び出す必要があるか否かを判断する。記入画面を呼び出す必要があるか否かはあらかじめ定められている。以下では、記入画面の例として口座開設帳票入力画面が使用される場合を例に説明する。
判断部120は、口座開設帳票入力画面を呼び出す必要があると判断した場合、視覚障害者向けの口座開設帳票入力画面または視覚障害のない者向けの口座開設帳票入力画面のいずれを使用して顧客に入力を行わせるべきかをさらに判断する。より詳細には、データ記憶部170に、所定の広さを有する記入エリアよりも広いエリアである拡大記入エリアへの記入が以前に行われたか否かを示す記入情報を記憶させておき、判断部120は、この記入情報を判断する。記入情報の初期値はいずれに設定されていてもよい。以下では、記入エリアの例を、文字記入欄2431を構成する記入エリアおよび文字記入欄2432を構成する記入エリアとして示している。また、拡大記入エリアの例を拡大記入エリア2451および全拡大記入エリア2471として示している。拡大記入エリアは、記入エリアに入力すべき複数の文字について、一画面につき一文字を連続して入力させるものである。
画面表示制御部150は、記入情報が拡大記入エリアへの記入が以前に行われた旨を示すと判断された場合には、拡大記入エリアを有する記入エリア拡大画面を画面表示部240に表示させる。一方、画面表示制御部150は、記入情報が拡大記入エリアへの記入が以前に行われていない旨を示すと判断された場合には、記入エリアを有する記入画面を画面表示部240に表示させる。以下では、記入エリア拡大画面の例を記入エリア拡大画面245および記入エリア全拡大画面247として示している。
また、顧客ごとに記入情報を記憶させておくこともできる。かかる場合には、データ記憶部170には、顧客識別情報と記入情報とを関連付けて記憶させておき、判断部120は、タブレット200に現在記入している顧客を識別するための顧客識別情報に関連付けられてデータ記憶部170により記憶されている記入情報を判断するようにすればよい。顧客識別情報は、顧客を識別するための情報であれば特に限定されないが、例えば、タブレット200に現在記入している顧客の情報(以下、「顧客情報」とも言う。)であってもよい。その場合、例えば、顧客情報は、タブレット200に現在記入している顧客の氏名および住所に関連付けられている口座番号であってもよい。また、顧客情報は、顧客に対して発行されたカードから読み取られた情報(例えば、口座番号など)であってもよい。
図4は、タブレット200の画面表示部240に表示される記入エリア拡大モード説明画面の例を示す図である。上記したように、画面表示制御部150は、記入情報が拡大記入エリアへの記入が以前に行われた旨を示すと判断された場合に、記入エリア拡大画面245または記入エリア全拡大画面247を画面表示部240に表示させる。その表示に先立って、画面表示制御部150は、記入エリア拡大画面について顧客に説明するための画面を画面表示部240に表示させてもよい。図4には、記入エリア拡大画面について顧客に説明するための記入エリア拡大モード説明画面242が示されている。
図4に示した記入エリア拡大モード説明画面242には、拡大モード選択欄2421と、全拡大モード選択欄2422と、エリア拡大モード不使用選択欄2423と、補足事項入力欄2425と、確認ボタン2426と、が含まれている。補足事項入力欄2425は、例えば、顧客が視覚障害者である場合等に行員がその顧客に関する事項を入力するための欄である。確認ボタン2426は、拡大モード選択欄2421、全拡大モード選択欄2422およびエリア拡大モード不使用選択欄2423のうち選択されている欄に対応する画面への遷移を開始するためのボタンである。
拡大モード選択欄2421は、記入エリア拡大画面245を使用した記入エリア拡大モードを選択するための欄であり、拡大モード選択欄2421が選択されている状態において確認ボタン2426が押下されると、画面表示制御部150は、記入エリア拡大モードの画面244を画面表示部240に表示させる。
全拡大モード選択欄2422は、記入エリア全拡大画面247を使用した記入エリア全拡大モードを選択するための欄であり、全拡大モード選択欄2422が選択されている状態において確認ボタン2426が押下されると、画面表示制御部150は、記入エリア全拡大モードの画面246を画面表示部240に表示させる。
エリア拡大モード不使用選択欄2423は、記入エリア拡大画面245および記入エリア全拡大画面247を使用しない通常モードを選択するための欄であり、エリア拡大モード不使用選択欄2423が選択されている状態において確認ボタン2426が押下されると、画面表示制御部150は、通常モードの画面243を画面表示部240に表示させる。
図5は、タブレット200の画面表示部240に表示される通常モードにおける記入画面の例を示す図である。例えば、図3に示した通常モードの画面243は、通常モードにおいて画面表示部240に電子ペン300のペン先を接触させて文字を記入させるための記入画面の一例である。上記したように、図5に示した通常モードの画面243は、例えば、エリア拡大モード不使用選択欄2423が選択されている状態において確認ボタン2426が押下されると表示される。図5に示した通常モードの画面243には、文字記入欄2431と、文字記入欄2432と、戻るボタン2433と、記入内容修正ボタン2434と、確定ボタン2435と、が含まれている。
文字記入欄2431および文字記入欄2432は、電子ペン300のペン先を接触させて文字を記入させるための領域である。図5に示した例では、文字記入欄2431が7の記入エリアを有し、文字記入欄2432が14の記入エリアを有しているが、各々が有する記入エリアの数は限定されない。戻るボタン2433は、前画面(例えばメニュー画面)に戻るためのボタンである。記入内容修正ボタン2434は、記入内容(文字記入欄2431および文字記入欄2432)を修正するためのボタンであり、例えば、文字記入欄2431および文字記入欄2432のいずれかの記入エリアにフォーカスが当てられている状態で記入内容修正ボタン2434が押下された場合には、その記入エリアの文字を修正することが可能となる。フォーカスは、例えば、電子ペン300のペン先を接触させることにより接触位置に移動させることができる。
確定ボタン2435は、記入内容を確定するためのボタンであり、判断部120は、確定ボタン2435が押下されたと判断した場合には、文字記入欄2431および文字記入欄2432に対する電子ペン300のペン先の接触座標や筆圧などのデバイス情報がデバイス情報検知部210で検知され、デバイス情報送信部220から制御用コンピュータ100へ送られる。
制御用コンピュータ100は、タブレット200から送られてくるデバイス情報に基づいて文字認識処理を実行し、文字認識結果を決定する。制御用コンピュータ100は、文字認識結果をタブレット200に送信してもよい。制御用コンピュータ100から文字認識結果が送信されてきた場合には、画面表示制御部150は、文字認識結果を文字記入欄2431および文字記入欄2432に表示させてもよい。
データ記憶部170は、文字認識結果をデータ記憶部170に記憶させる。また、判断部120は、確定ボタン2435が押下されたと判断した場合には、拡大記入エリアへの記入が以前に行われていない旨を示すように記入情報を更新してもよい。あるいは、判断部120は、通常モードの画面243を使用した記入が選択された際に(例えば、通常モードの画面243に遷移された際に)、拡大記入エリアへの記入が以前に行われていない旨を示すように記入情報をさらに更新してもよい。さらに、上記したように、文字認識結果および記入情報は、顧客ごとにデータ記憶部170に記憶されてもよい。
図6は、タブレット200の画面表示部240に表示される記入エリア拡大モードにおける記入画面の例を示す図である。上記したように、図6に示した記入エリア拡大モードの画面244は、例えば、拡大モード選択欄2421が選択されている状態において確認ボタン2426が押下されると表示される。図6に示した記入エリア拡大モードの画面244には、拡大記入ボタン2441と、文字記入欄2442と、拡大記入ボタン2443と、文字記入欄2444と、戻るボタン2445と、記入内容修正ボタン2446と、確定ボタン2447と、が含まれている。
文字記入欄2442および文字記入欄2444は、電子ペン300のペン先を接触させて文字を記入させるための領域である。図6に示した例では、文字記入欄2442が7の記入エリアを有し、文字記入欄2444が14の記入エリアを有しているが、各々が有する記入エリアの数は限定されない。戻るボタン2445は、前画面(例えばメニュー画面)に戻るためのボタンである。記入内容修正ボタン2446は、記入内容(文字記入欄2442および文字記入欄2444)を修正するためのボタンであり、例えば、文字記入欄2442および文字記入欄2444のいずれかの記入エリアにフォーカスが当てられている状態で記入内容修正ボタン2446が押下された場合には、その記入エリアの文字を修正することが可能となる。フォーカスは、例えば、電子ペン300のペン先を接触させることにより接触位置に移動させることができる。
確定ボタン2447は、記入内容を確定するためのボタンであり、判断部120は、確定ボタン2447が押下されたと判断した場合には、文字記入欄2442および文字記入欄2444に対する電子ペン300のペン先の接触座標や筆圧などのデバイス情報がデバイス情報検知部210で検知され、デバイス情報送信部220から制御用コンピュータ100へ送られる。
制御用コンピュータ100は、タブレット200から送られてくるデバイス情報に基づいて文字認識処理を実行し、文字認識結果を決定する。制御用コンピュータ100は、文字認識結果をタブレット200に送信してもよい。制御用コンピュータ100から文字認識結果が送信されてきた場合には、画面表示制御部150は、文字認識結果を文字記入欄2442および文字記入欄2444に表示させてもよい。
データ記憶部170は、文字認識結果をデータ記憶部170に記憶させる。また、判断部120は、確定ボタン2447が押下されたと判断した場合には、拡大記入エリアへの記入が以前に行われた旨を示すように記入情報をさらに更新してもよい。あるいは、判断部120は、記入エリア拡大モードの画面244を使用した記入が選択された際に(例えば、記入エリア拡大モードの画面244に遷移された際に)、拡大記入エリアへの記入が以前に行われた旨を示すように記入情報を更新してもよい。さらに、上記したように、文字認識結果および記入情報は、顧客ごとにデータ記憶部170に記憶されてもよい。
拡大記入ボタン2441は、文字記入欄2442のうちフォーカスが当てられている記入エリアへの記入を、記入エリア拡大画面245を使用して行うためのボタンである。拡大記入ボタン2441が押下されたと判断部120により判断された場合には、画面表示制御部150は、フォーカスが当てられている記入エリアへの記入を記入エリア拡大画面にて行わせるため、記入エリア拡大画面を画面表示部240に表示させる。
拡大記入ボタン2443は、文字記入欄2444のうちフォーカスが当てられている記入エリアへの記入を、記入エリア拡大画面245を使用して行うためのボタンである。拡大記入ボタン2443が押下されたと判断部120により判断された場合には、画面表示制御部150は、フォーカスが当てられている記入エリアへの記入を記入エリア拡大画面にて行わせるため、記入エリア拡大画面を画面表示部240に表示させる。
図7は、タブレット200の画面表示部240に表示される記入エリア拡大画面の例を示す図である。上記したように、図7に示した記入エリア拡大画面245は、例えば、拡大記入ボタン2441または拡大記入ボタン2443が押下されると表示される。図7に示した記入エリア拡大画面245には、拡大記入エリア2451と、全拡大モード遷移ボタン2452と、入力完了ボタン2453と、次へボタン2454と、が含まれている。記入エリア拡大画面245には、戻るボタンが含まれていてもよい。
拡大記入エリア2451は、電子ペン300のペン先を接触させて文字を記入させるための領域である。拡大記入エリア2451は、所定の広さを有する記入エリア(図5に示した例では、文字記入欄2431を構成する記入エリアおよび文字記入欄2432を構成する記入エリア)よりも広いエリアである。拡大記入エリア2451は、主に視覚障害者向けの記入エリアである。なお、上記したように、拡大記入エリア2451は、拡大記入エリアの一例に過ぎない。
全拡大モード遷移ボタン2452は、フォーカスが当てられていた記入エリアへの記入を、記入エリア全拡大画面247を使用して行うためのボタンである。全拡大モード遷移ボタン2452が押下されたと判断部120により判断された場合には、画面表示制御部150は、フォーカスが当てられていた記入エリアへの記入を記入エリア全拡大画面にて行わせるため、記入エリア全拡大画面を画面表示部240に表示させる。
入力完了ボタン2453は、記入内容を確定するためのボタンであり、判断部120は、入力完了ボタン2453が押下されたと判断した場合には、拡大記入エリア2451に対する電子ペン300のペン先の接触座標や筆圧などのデバイス情報を一時的に保存し、画面表示制御部150は、フォーカスが当てられていた記入エリアに記入内容が設定された記入エリア拡大モードの画面244を表示させる。また、画面表示制御部150は、フォーカスが当てられていた記入エリアが属する文字記入欄の次の文字記入欄にフォーカスを移動させてもよい。
次へボタン2454は、記入内容を確定するためのボタンであり、判断部120は、次へボタン2454が押下されたと判断した場合には、拡大記入エリア2451に対する電子ペン300のペン先の接触座標や筆圧などのデバイス情報を一時的に保存し、画面表示制御部150は、フォーカスが当てられていた記入エリアに記入内容が設定された記入エリア拡大モードの画面244を表示させる。また、画面表示制御部150は、フォーカスが当てられていた記入エリアと同一の文字記入欄に属する次の記入エリアにフォーカスを移動させてもよい。
図8は、タブレット200の画面表示部240に表示される記入エリア全拡大モードにおける記入画面の例を示す図である。上記したように、図8に示した記入エリア全拡大モードの画面246は、例えば、全拡大モード選択欄2422が選択されている状態において確認ボタン2426が押下されると表示される。図8に示した記入エリア全拡大モードの画面246には、拡大記入ボタン2461と、文字記入欄2462と、拡大記入ボタン2463と、文字記入欄2464と、戻るボタン2465と、記入内容修正ボタン2466と、確定ボタン2467と、が含まれている。
文字記入欄2462および文字記入欄2464は、電子ペン300のペン先を接触させて文字を記入させるための領域である。図8に示した例では、文字記入欄2462が7の記入エリアを有し、文字記入欄2464が14の記入エリアを有しているが、各々が有する記入エリアの数は限定されない。戻るボタン2465は、前画面(例えばメニュー画面)に戻るためのボタンである。記入内容修正ボタン2466は、記入内容(文字記入欄2462および文字記入欄2464)を修正するためのボタンであり、例えば、文字記入欄2462および文字記入欄2464のいずれかの記入エリアにフォーカスが当てられている状態で記入内容修正ボタン2466が押下された場合には、その記入エリアの文字を修正することが可能となる。フォーカスは、例えば、電子ペン300のペン先を接触させることにより接触位置に移動させることができる。
確定ボタン2467は、記入内容を確定するためのボタンであり、判断部120は、確定ボタン2467が押下されたと判断した場合には、文字記入欄2462および文字記入欄2464に対する電子ペン300のペン先の接触座標や筆圧などのデバイス情報がデバイス情報検知部210で検知され、デバイス情報送信部220から制御用コンピュータ100へ送られる。
制御用コンピュータ100は、タブレット200から送られてくるデバイス情報に基づいて文字認識処理を実行し、文字認識結果を決定する。制御用コンピュータ100は、文字認識結果をタブレット200に送信してもよい。制御用コンピュータ100から文字認識結果が送信されてきた場合には、画面表示制御部150は、文字認識結果を文字記入欄2462および文字記入欄2464に表示させてもよい。
データ記憶部170は、文字認識結果をデータ記憶部170に記憶させる。また、判断部120は、確定ボタン2467が押下されたと判断した場合には、拡大記入エリアへの記入が以前に行われた旨を示すように記入情報をさらに更新してもよい。あるいは、判断部120は、記入エリア全拡大モードの画面246を使用した記入が選択された際に(例えば、記入エリア全拡大モードの画面246に遷移された際に)、拡大記入エリアへの記入が以前に行われた旨を示すように記入情報を更新してもよい。さらに、上記したように、文字認識結果および記入情報は、顧客ごとにデータ記憶部170に記憶されてもよい。
拡大記入ボタン2461は、文字記入欄2462のうちフォーカスが当てられている記入エリアへの記入を、記入エリア全拡大画面247を使用して行うためのボタンである。拡大記入ボタン2441が押下されたと判断部120により判断された場合には、画面表示制御部150は、フォーカスが当てられている記入エリアへの記入を記入エリア拡大画面にて行わせるため、記入エリア拡大画面を画面表示部240に表示させる。
拡大記入ボタン2443は、文字記入欄2444のうちフォーカスが当てられている記入エリアへの記入を、記入エリア拡大画面245を使用して行うためのボタンである。拡大記入ボタン2463が押下されたと判断部120により判断された場合には、画面表示制御部150は、フォーカスが当てられている記入エリアへの記入を記入エリア全拡大画面にて行わせるため、記入エリア全拡大画面を画面表示部240に表示させる。
図9は、タブレット200の画面表示部240に表示される記入エリア全拡大画面の例を示す図である。上記したように、図9に示した記入エリア全拡大画面247は、例えば、拡大記入ボタン2461または拡大記入ボタン2463が押下されると表示される。図9に示した記入エリア全拡大画面247には、全拡大記入エリア2471と、入力完了ボタン2472と、次へボタン2473と、が含まれている。記入エリア全拡大画面247には、戻るボタンが含まれていてもよい。
全拡大記入エリア2471は、電子ペン300のペン先を接触させて文字を記入させるための領域である。全拡大記入エリア2471は、所定の広さを有する記入エリア(図5に示した例では、文字記入欄2431を構成する記入エリアおよび文字記入欄2432を構成する記入エリア)よりも広いエリアである。拡大記入エリア2451は、主に視覚障害者向けの記入エリアである。なお、上記したように、全拡大記入エリア2471は、拡大記入エリアの一例に過ぎない。
入力完了ボタン2472は、記入内容を確定するためのボタンであり、判断部120は、入力完了ボタン2472が押下されたと判断した場合には、全拡大記入エリア2471に対する電子ペン300のペン先の接触座標や筆圧などのデバイス情報を一時的に保存し、画面表示制御部150は、フォーカスが当てられていた記入エリアに記入内容が設定された記入エリア全拡大モードの画面246を表示させる。また、画面表示制御部150は、フォーカスが当てられていた記入エリアが属する文字記入欄の次の文字記入欄にフォーカスを移動させてもよい。
次へボタン2473は、記入内容を確定するためのボタンであり、判断部120は、次へボタン2473が押下されたと判断した場合には、全拡大記入エリア2471に対する電子ペン300のペン先の接触座標や筆圧などのデバイス情報を一時的に保存し、画面表示制御部150は、フォーカスが当てられていた記入エリアに記入内容が設定された記入エリア全拡大モードの画面246を表示させる。また、画面表示制御部150は、フォーカスが当てられていた記入エリアと同一の文字記入欄に属する次の記入エリアにフォーカスを移動させてもよい。
図10は、記入エリア全拡大モードにおける記入画面の使用例を示す図である。図10に示した記入エリア全拡大モードの画面246は、図8に示した記入エリア全拡大モードの画面246と同様に、例えば、全拡大モード選択欄2422が選択されている状態において確認ボタン2426が押下されると表示される。図10に示した記入エリア全拡大モードの画面246には、図8に示した記入エリア全拡大モードの画面246と同様に、拡大記入ボタン2461と、文字記入欄2462と、拡大記入ボタン2463と、文字記入欄2464と、戻るボタン2465と、記入内容修正ボタン2466と、確定ボタン2467と、が含まれている。
図10に示すように、フォーカスFは、記入エリア全拡大モードの画面246に遷移された段階で、先頭の文字記入欄である文字記入欄2462のうち先頭の記入エリアに当てられるように画面表示制御部150により制御されてもよい。また、記入エリア全拡大モードの画面246に電子ペン300のペン先が接触された場合には、接触位置にフォーカスFが表示されるようにフォーカスFの位置が画面表示制御部150により制御されてもよい。フォーカスFが当てられている記入エリアには、図11に示した記入エリア全拡大画面247を使用して文字の記入を行うことができる。
図11は、記入エリア全拡大画面の使用例を示す図である。図11に示した記入エリア全拡大画面247は、図10に示した記入エリア全拡大モードの画面246のようにフォーカスFが記入エリアに当てられている状態において拡大記入ボタン2461が押下されると表示される。図11に示した記入エリア全拡大画面247には、図10に示した記入エリア全拡大モードの画面246と同様に、全拡大記入エリア2471と、入力完了ボタン2472と、次へボタン2473と、が含まれている。
全拡大記入エリア2471に対する記入がなされた場合には(図11に示した例では、「沖」という文字が全拡大記入エリア2471に記入されている)、この記入内容が図10に示した記入エリアに反映される。より詳細には、全拡大記入エリア2471に対する記入がなされた状態において、入力完了ボタン2472が押下された場合には、文字記入欄2464にフォーカスFが移動され、次へボタン2473が押下された場合には、文字記入欄2462の二番目の記入エリアにフォーカスFが移動される。
図12は、記入エリア全拡大モードにおける記入画面の使用例を示す図である。図12に示した記入エリア全拡大モードの画面246は、図11に示したように、記入エリア全拡大画面247の全拡大記入エリア2471に記入がなされた状態において次へ2473が押下されると表示される。図12に示した記入エリア全拡大モードの画面246には、図8に示した記入エリア全拡大モードの画面246と同様に、拡大記入ボタン2461と、文字記入欄2462と、拡大記入ボタン2463と、文字記入欄2464と、戻るボタン2465と、記入内容修正ボタン2466と、確定ボタン2467と、が含まれている。
図12に示すように、フォーカスFは、記入エリア全拡大モードの画面246に遷移された段階で、先頭の文字記入欄である文字記入欄2462のうち二番目の記入エリアに当てられるように画面表示制御部150により制御されてもよい。フォーカスFが当てられている記入エリアには、記入エリア全拡大画面を使用して文字の記入を行うことができる。
以上、図2〜図12を用いて本発明の実施形態に係る情報表示システム1を構成する、制御用コンピュータ100およびタブレット200の機能構成について説明した。次に、本発明の実施形態に係る情報表示システム1を構成する、制御用コンピュータ100およびタブレット200の動作について説明する。
[制御用コンピュータおよびタブレットの動作]
図13および図14は、本発明の実施形態に係る情報表示システム1を構成する、制御用コンピュータ100およびタブレット200の動作を示す流れ図である。以下、本発明の実施形態に係る情報表示システム1を構成する、制御用コンピュータ100およびタブレット200の動作について説明する。
図13に示すように、図3に示したようなメニュー画面が画面表示部240に表示される(ステップS1)。メニュー画面の表示は、例えば、行員操作によりなされる。タブレット200において、図3に示したようなメニュー画面が画面表示部240に表示されている場合に、電子ペン300によって手続きが選択される(ステップS2)。この選択は、例えば、顧客操作または行員操作によりなされる。手続きが選択されると(ステップS2)、手続きが進行される(ステップS3)。手続きの進行は、例えば、行員操作に基づいてなされ、手続きごとに用意されている画面に遷移される。手続きの進行は、顧客操作に基づいてなされてもよい。
判断部120は、選択された手続きの画面に遷移するに際して、口座開設帳票入力画面を呼び出す必要があるか否かを判断する(ステップS4)。判断部120は、口座開設帳票入力画面を呼び出す必要がないと判断した場合(ステップS4で「No」)、手続きを終了するか否かを判断する(ステップS5)。判断部120は、手続きを終了しないと判断した場合には(ステップS5で「No」)、ステップS3に戻るが、手続きを終了すると判断した場合には(ステップS5で「Yes」)、動作を終了する。
一方、判断部120は、口座開設帳票入力画面を呼び出す必要があると判断した場合(ステップS4で「Yes」)、記入エリア拡大画面245または記入エリア全拡大画面247を使用した記入が以前になされたか否かを判断する(ステップS6)。判断部120により、記入エリア拡大画面245および記入エリア全拡大画面247を使用した記入がいずれも以前になされていないと判断された場合には(ステップS6で「No」)、ステップS7に進む。
一方、判断部120により、記入エリア拡大画面245または記入エリア全拡大画面247を使用した記入が以前になされたと判断された場合には(ステップS6で「Yes」)、ステップS10に進む。ステップS7に進んだ場合には、画面表示制御部150は、記入エリア拡大モード説明画面242を表示するように制御する(ステップS7)。このような制御に基づいて、記入エリア拡大モード説明画面242が表示された場合、記入エリア拡大モードについての説明が行員により顧客になされてもよい。
記入エリア拡大モード説明画面242において記入モードが選択された後に確認ボタン2426が押下されると、判断部120は、通常モード、記入エリア拡大モードおよび記入エリア全拡大モードのいずれが記入モードとして選択されたかを判断する(ステップS8)。記入エリア拡大モードは、拡大モード選択欄2421が選択された場合のモードであり、記入エリア全拡大モードは、全拡大モード選択欄2422が選択された場合のモードであり、通常モードは、エリア拡大モード不使用選択欄2423が選択された場合のモードである。
記入モードの選択および補足事項入力欄2425への入力は、例えば、顧客または行員によりなされる。また、例えば、確認ボタン2426の押下は、記入モードの選択および補足事項入力欄2425が行員により確認された後、行員によりなされる。判断部120は、補足事項入力欄2425に記入された内容を、データ記憶部170に記憶させてもよい。画面表示制御部150は、通常モードが選択された場合には(ステップS8で「通常モード」)、通常モードにおける口座開設帳票入力画面(例えば、図5に示した通常モードの画面243)を表示するように制御し(ステップS9)、ステップS17に進む。通常モードにおける口座開設帳票入力画面では、顧客により文字記入欄2431への文字の記入がなされる。
一方、画面表示制御部150は、記入エリア拡大モードまたは記入エリア全拡大モードが選択された場合には(ステップS8で「記入エリア拡大モードまたは記入エリア全拡大モード」)、記入エリア拡大モードまたは記入エリア全拡大モードにおける口座開設帳票入力画面(例えば、図6に示した記入エリア拡大モードの画面244または図8に示した記入エリア全拡大モードの画面246)を表示するように制御する(ステップS10)。画面表示制御部150は、拡大記入ボタンが押下されると(ステップS11)、記入エリア拡大画面245または記入エリア全拡大画面247を表示するように制御する(ステップS12)。拡大記入ボタンの押下は、例えば、行員によりなされる。
記入エリア拡大画面245または記入エリア全拡大画面247では、視覚障害者である顧客により拡大記入エリアへの文字の記入がなされる。記入エリア拡大画面245と比較すると記入エリア全拡大画面247の方がより記入エリアの拡大度が大きいため、記入エリア全拡大画面247の方が重度の視覚障害を持つ顧客による記入に適している。記入エリア拡大画面245または記入エリア全拡大画面247では、顧客操作により拡大記入エリア2451または全拡大記入エリア2471への1文字の記入がなされる(ステップS13)。
続いて、判断部120は、次へボタンまたは入力完了ボタンが押下されたか否かを判断し(ステップS14)、次へボタンが押下されたと判断した場合には(ステップS14で「次へ」)、入力された1文字を保存して同一項目内の次の1文字の入力に移る(ステップS15)。次へボタンは、例えば、行員操作により押下される。また、項目は、上記した例では、文字記入欄に該当する。かかる場合、判断部120は、ステップS13に戻る。一方、判断部120は、入力完了ボタンが押下されたと判断した場合には(ステップS14で「入力完了」)、未記入の項目があるか否かを判断する(ステップS16)。入力完了ボタンは、例えば、行員により押下される。
判断部120は、未記入の項目があると判断した場合には(ステップS16で「Yes」)、入力された1文字を保存して次の項目内の先頭文字の入力に戻る(ステップS13)。一方、判断部120により、未記入の項目がないと判断された場合には(ステップS16で「No」)、画面表示制御部150は、記入内容を確認するための画面を表示するように制御する(ステップS17)。記入内容を確認するための画面には、記入内容が文字記入欄に設定される。また、記入内容を確認するための画面は、例えば、顧客および行員により確認される。
続いて、判断部120は、記入内容修正ボタンまたは確定ボタンが押下されたか否かを判断する(ステップS18)。記入内容修正ボタンは、顧客および行員による確認の結果、問題があれば、顧客操作により押下される(あるいは、行員操作により押下されてもよい)。一方、確定ボタンは、顧客および行員による確認の結果、問題がなければ、顧客操作により押下される(あるいは、行員操作により押下されてもよい)。判断部120は、記入内容修正ボタンが押下されと判断した場合には(ステップS18で「記入内容修正ボタン」)、ステップS9またはステップS10に戻る(遷移元の画面に戻る)。
一方、判断部120は、確定ボタンが押下されと判断した場合には(ステップS18で「確定ボタン」)、記入内容をデータ記憶部170に保存し(記入内容の文字認識部130による文字認識結果をデータ記憶部170に記憶し)、顧客情報と記入エリア拡大画面245または記入エリア全拡大画面247の使用状況とを関連付けてデータ記憶部170に保存して(ステップS20)、動作を終了する。ここで保存された利用状況は、次回以降に使用された場合におけるステップS6にて参照され得る。使用状況は、ステップS12を経由してステップS20に到達した場合には、拡大記入エリアへの記入が以前に行われた旨を示す記入情報に相当する。また、使用状況は、ステップS9を経由してステップS20に到達した場合には、拡大記入エリアへの記入が以前に行われていない旨を示す記入情報に相当し得る。
[まとめ]
以上説明したように本発明の実施形態では、所定の広さを有する記入エリアよりも広いエリアである拡大記入エリアへの記入が以前に行われたか否かを示す記入情報を記憶しているデータ記憶部と、データ記憶部により記憶されている記入情報を判断する判断部と、判断部により、記入情報が拡大記入エリアへの記入が以前に行われた旨を示すと判断された場合には、拡大記入エリアを有する記入エリア拡大画面を画面表示部に表示させ、記入情報が拡大記入エリアへの記入が以前に行われていない旨を示すと判断された場合には、記入エリアを有する記入画面を画面表示部に表示させる画面表示制御部と、を備えることを特徴とする、情報処理装置が提供される。
かかる構成によれば、以前にどのような記入画面に対して入力が行われたかによって、視覚障害者向けの記入画面または視覚障害のない者向けの記入画面のいずれを使用して記入者に入力を行わせるべきかを自動的に判断することが可能となる。これにより、記入者の利便性を向上させることができる。
なお、本実施形態では、拡大記入エリアへの記入が以前に行われたか否かを示す情報が記入情報として使用される例を説明したが、拡大記入エリアへの記入が以前に行われたか否かを示す情報の代わりに、拡大記入エリアへの記入を行うか否かを示す情報が使用されてもよい。すなわち、以前に行われた記入に依存せずに表示される画面が決定されてもよい。
なお、上述した実施形態では、制御用コンピュータ100とタブレット200とが画面表示用ケーブル11および制御用ケーブル12によって接続されている構成を示したが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、タブレット200の内部に、制御用コンピュータ100の構成の一部または全部が含まれるようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、制御用コンピュータ100とタブレット200とが画面表示用ケーブル11および制御用ケーブル12によって接続されている構成を示したが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、電子ペン等で画面に触ることで手書き入力が出来るシステムであれば、同様に上述の実施形態を適用可能であることは言うまでもない。例えば、本実施形態では、金融店舗においてタブレットを使用した帳票入力を行う場合に限定して記載したが、電子ペン、タブレットを使用して正確な記述が必要になるシステムや、機械に不慣れな利用者が記入者となるシステムであれば適用が可能である。また、主に想定しているシステム構成は、スタンドアローンの構成であるが、サーバ経由で他システムと連携する構成であってもよい。
なお、上記実施形態における種動作は、ハードウェア的な処理によって実行されるようにしてもよく、ソフトウェア的な処理によって実行されるようにしてもよい。ソフトウェア的な処理によって上記実施形態における各種動作を実行する場合には、コンピュータプログラムが格納された記録媒体及びコンピュータプログラムを実行するプロセッサその他の制御手段を制御用コンピュータ100に設け、かかる記録媒体からコンピュータプログラムを読み出し、かかる制御手段において順次実行するようにしてもよい。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。