JP6030543B2 - 環境試験装置 - Google Patents
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Description
環境試験装置は、被試験物を設置する試験室を有している。環境試験装置は、試験室内に、高温環境、高湿度や低湿度等の所望の環境を人工的に作り出す装置である。
環境試験装置の試験室は内部の温度を維持するため、周囲が断熱壁で覆われている。また試験室は内部の湿度を維持するため、外部との通気が制限されている。
そのため試験室内の温度が変化すると、内部の空気が体積変化を来し、内部の圧力が変動する。
特許文献1,2に開示された環境試験装置は、試験室の側面に圧力調整装置を設置したものである。圧力調整装置内には、袋体が内蔵されている。そして試験室と圧力調整装置の袋体との間が、ダクトで接続されている。
特許文献1, 2に記載の装置は、冷熱衝撃試験装置であり、試験室に高温環境と低温環境を交互に作る。その際の温度変化に起因する気圧変化を圧力調整装置内の袋体で吸収するものである。
また振動台を駆動する機器が試験室外にあり、試験室外から試験室内の振動台を上下方向に振動させる構成を採用する場合には、振動台の上下方向移動に応じて、試験室の断熱壁を貫通する振動台の面積に振幅を乗じた容積が実質的に変動する。
特に、試験室の床面自身を振動させる構成を採用すると、床面の上下動によって試験室の容積が大きく変動し、試験室内の圧力変動幅が大きく、且つその変化速度は急激である。
本発明の環境試験装置では、試験室の天面に開口が設けられている場合、当該開口に試験室内と外部とを仕切る薄膜部材が設けられている。そのため薄膜部材は試験室内の圧力を直接受ける位置にある。また薄膜部材の自然状態における内側表面積は、前記開口の開口面積よりも大きい。そのため薄膜部材は、天面の開口面積よりも大きい面積で試験室内の圧力を直接受け、試験室内の圧力変化に対して俊敏に反応する。
そのため振動部材が動作することによる急激な圧力変動を、薄膜部材の形状変化によって緩和することができる。
また薄膜部材は、自己の剛性だけでは一定の形状を維持することができない程度に剛性が低く、且つ試験室の天面に設けられているから、中央部分が垂れ下がって試験室の中に入り込んでしまう懸念がある。そこで本発明では、薄膜部材の一部を他の部材で保持し、試験室の気圧が外気と等しい条件下においては、薄膜部材の大部分が前記開口よりも上部に止まるようにした。
試験室の天面又は側面に開口が設けられ、当該開口に試験室内と外部とを仕切る薄膜部材が設けられ、前記薄膜部材の自然状態における内側表面積は、前記開口の開口面積よりも大きく、試験室内の気圧の変化に応じて薄膜部材の形状が変化し、試験室内の気圧の変化を抑制するものであって、薄膜部材は、少なくとも内側薄膜と外側薄膜を有する多層構造であり、内側薄膜の開口端と外側薄膜の開口端の間には一定の距離があり、前記内側薄膜が前記内壁に直接的又は間接的に接続されると共に、前記外側薄膜が前記外壁に直接的又は間接的に接続されていて、内側薄膜と外側薄膜の間に空間が形成されるものであり、当該空間内に気体が存在することを特徴とする環境試験装置である。
請求項6に記載の発明は、試験室内の気圧が爆発的に上昇した場合には、薄膜部材の一部又は全部が開口部から離脱し、試験室内の圧力を直接外部に逃がすことが可能であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の環境試験装置である。
そこで本発明の環境試験装置では、試験室内の気圧が爆発的に上昇した場合には、薄膜部材の一部又は全部が開口部から離脱する構造を採用し、試験室内の圧力を直接外部に逃がすことによって、試験室や薄膜部材の破損を防止した。
本実施形態の環境試験装置1は、振動複合環境試験装置であり、本体装置2と振動発生装置3とが組み合わされたものである。
振動発生装置3は、図2の様な公知の動電型振動装置であり、コイルと磁石(いずれも図示せず)を内蔵する動電振動部5と、動電振動部5を支持するフレーム部6とを有している。動電振動部5は、磁石が発生する磁界中にコイルが置かれたものであり、コイルに交流電流を通電することにより、振動力を発生させることができる。
図示しないコイルは、振動出力軸8に接続されている。振動出力軸8は、動電振動部5の上部側にあって、上方に突出している。
そして振動出力軸8の先端に振動部材10が取り付けられている。振動部材10は、相当の剛性を有する金属板であり、正方形に近い四角形てある。振動部材10は、後記する様に試験室11の床面43の一部を構成する部材であり、その表面は試験室11の中にある。
振動発生装置3のフレーム部6は、図2の様に防振動ゴム12を介してピット13の床面15に設置されている。
即ち本体装置2は、公知の環境試験装置と同様に、断熱壁20によって覆われた断熱槽22を有している。断熱槽22の内部には、図8の様に仕切り壁23があり、試験室11と空気調和機器設置部17に区画されている。
空気調和機器設置部17は、仕切り壁23によって試験室11から区画されているが、仕切り壁23は、上端部と下端部に開口30,31がある。そのため空気調和機器設置部17は、前記した開口30,31を通じて試験室11と連通している。
本実施形態では、空気調和機器設置部17は一連の空気流路32を形成しており、当該空気流路32に前記した加湿装置25、冷却装置26、加熱装置27、及び送風機28が置かれている。
また空気流路32の出口側(開口30側)に、温度センサー33と湿度センサー34が設けられている。環境試験装置1では、前記した空気調和機器設置部17内の部材と、温度センサー33及び湿度センサー34によって試験室11内に所定の環境を作り、この環境を維持することができる。
試験室11は、断熱槽22の一部に形成された空間であり、被試験物を設置して試験を行うための部材である。
本実施形態で採用する試験室11は、正面壁35、天面壁36、底面壁37、左右側面壁40,41及び奥面壁(仕切り壁23)を有している。
正面壁35、天面壁36、底面壁37、左右側面壁40,41は、いずれも断熱壁である。
本実施形態では、試験室11は、図1, 図8の様に正面側に扉21が設けられており、正面側を開放することができ、正面の扉21を開いて被試験物を試験室11に出し入れすることができる。
即ち試験室11には、図2, 図8の様に底面壁37に大きな四角形の開口45が設けられ、当該開口45に振動発生装置3の振動部材10がある。
本実施形態の環境試験装置1では、本体装置2は、図1, 図2の様に架台38に載置されていて中空位置に支持されており、本体装置2の下に前記した振動発生装置3が配置されている。
そして振動発生装置3の振動部材10が、試験室11の底面壁37に設けられた開口45内にある。振動部材10の高さは、試験室11の底面壁37と同一の高さにあり、振動部材10と試験室11の底面壁37によって試験室11の床面43が形成されている。そのため、少なくとも振動部材10の表面は、試験室11の中にある。
本実施形態では、振動部材10が、試験室11の床面43の中央を占め、試験室11の底面壁37が、その縁を構成している。
振動部材10が床面43に占める面積の割合は、任意であるが、本実施形態では、30パーセントから80パーセントを占める。
薄膜47は、実質的に気密性を有するシートで作られている。
本実施形態では、天面壁36は、断熱壁であり、図3の様に内壁51と、外壁52を有しているが、前記した開口48は、内壁51と外壁52とを連通するものである。
即ち天面壁36は、断熱壁であり、その間の空間53にグラスウール等の断熱材55が内蔵されたものである。内壁51は、ステンレス等の金属の薄板で作られており、試験室11の天面の一部を形成する。一方、外壁52は、ステンレス等の金属の薄板で作られており、内壁51に対して一定の間隔を空けて配置されていて、試験室11の外壁の一部を形成する。
本実施形態では、升形成領域59は、升形成壁56によって内壁51と外壁52の間に設けられた他の空間53とは隔離されており、両者の間に通気性は無い。また升形成領域59には、断熱材55は無い。
なお薄膜部材50を組み立てる都合上、外壁52に設けられた外壁開口58の直径は、図3、図4、図5の様に、内壁51に設けられた内壁開口57の直径よりも大きい。そして外壁開口58にはドーナツ状の開口狭窄部材55が設けられていて外壁開口58がやや狭められている。
本実施形態では、開口狭窄部材55の開口53が、実質的に開口48の開口端となっている。
もちろん、薄膜部材50が取り付け可能であるならば、内壁開口57と外壁開口58の大きさは同じであってもよい。例えば、内壁開口57と外壁開口58の双方に開口狭窄部材55を取り付ける構造とするならば、内壁開口57と外壁開口58の大きさは同じであってもよい。また内壁開口57や外壁開口58の開口端をゴムで作り、開口端を変形させて薄膜部材50を取り付けたり、内壁開口57や外壁開口58の開口端に薄膜部材50を嵌合させる等の方策を採用する場合も内壁開口57と外壁開口58の大きさは同じであってもよい。
要するに、内壁開口57と外壁開口58は、いずれが大きくてもよいし、同じ大きさであってもよい。
内壁開口57の面積は、薄膜部材50の反応を速くするという観点からは大きい方が望ましく、内壁開口57の開口面積は、振動部材10の面積の5分の1以上であることが望ましい。より望ましい内壁開口57の開口面積は、振動部材10の面積の4分の1以上である。
また断熱性を確保するという観点からは、内壁開口57の開口面積は小さい方が望ましく、振動部材10の面積の1.2倍以下であることが望ましい。より望ましい内壁開口57の開口面積は、振動部材10の面積の1倍以下である。
最も推奨される内壁開口57の開口面積は、振動部材10の面積の4分の1から2分の1以下である。
薄膜部材50は、2個の薄膜体60,61が支持リング部材62及び中吊り部材63に取り付けられ、一定の間隔を空けて重ねられたものである。
外側薄膜体60及び内側薄膜体61は、内部を高圧にし、外部を低圧にした場合に膨らみ、ドーム状を呈する。
即ち外側薄膜体60及び内側薄膜体61は、半球状や、球面の一部を切り取った様な形状、あるいは碗型の様な形状であり、全体的に曲面を有するものである。
ただしシートを完全な曲面に成形することは困難であるから、図6に示すように、多角形等にシートを裁断し、これを縫製して疑似的な球面を形成している。
本実施形態では、三角形と四角形と五角形に裁断されたシート片を縫製してドーム状に成形している。
他に、サッカーボールの様に、六角形と五角形の組み合わせにより球面を作ったり、野球ボールの様に瓢箪状に裁断したシート片を使用してもよい。さらに短冊状のシート片を縫製してもよい。
上部側円形リング66と下部側円形リング67は、いずれも金属の薄板で作られたものであり、中央に大きな開口70が設けられている。上部側円形リング66と下部側円形リング67は実質的に円形の縁である。
本実施形態においては、上部側円形リング66と下部側円形リング67の外径は同一であり、前記した外壁開口58の直径よりも小さく、内壁開口57の直径よりも大きい。
上部側円形リング66と下部側円形リング67の大小関係は、薄膜部材50を取り付ける都合から差異を設けたものに過ぎず、上記の関係は必須ではない。上部側円形リング66と下部側円形リング67の直径は、いずれが大きくてもよいし、同じ大きさであってもよい。
そのため2個の上部側円形リング66と下部側円形リング67は、一定の間隔をあけて平行に配された姿勢を保つことができる。
また、内側薄膜体61の頂部の外面と、外側薄膜体60の頂部の内面に、中吊り部材63が取り付けられている。即ち内側薄膜体61の頂部の外面に、中吊り部材63の下接続板72が接続され、外側薄膜体60の頂部の内面に、中吊り部材63の上接続板71が接続されている。
下部側円形リング67と天面壁36の内壁51の間、及び上部側円形リング66の外壁52との間には、図示しないシール材が介在されており、両者の間の気密性が確保されている。
また下部側円形リング67と天面壁36の内壁51の間の接合、及び上部側円形リング66の外壁52との接合は、粘着テープ69で行われている。粘着テープ69は、例えばアルミ箔等の金属箔の一面に粘着層が設けられたものであり、気密性と、ある程度の引っ張り強度を有している。しかしながら、薄膜部材50の取り付けには、ネジやリベット等の機械的締結要素や、溶接等の永久締結構想は採用されていない。そのため薄膜部材50に強い力が掛かると、粘着テープ69が剥がれ、薄膜部材50が離脱する。
本実施形態では、外吊り部材65は座板部材80と、複数のバネ81によって構成され、バネ81の一端が座板部材80に接続されている。座板部材80は、薄膜部材50の外側薄膜体60の頂部に接着され、バネ81の他端は、防護ケース16の天井部に接続されている。そのため防護ケース16は、中央部分で複数のバネ81によって薄膜部材50の頂部を吊り下げた構造となっている。
前記した様に、薄膜部材50を構成する外側薄膜体60及び内側薄膜体61は、軟質のシートで作られていて自己の剛性によっては決まった形状や姿勢を維持することができないが、外側薄膜体60が複数のバネ81によって吊り下げられており、且つ内側薄膜体61は中吊り部材63によって外側薄膜体60から吊り下げられている。
そのため外側薄膜体60及び内側薄膜体61は自然状態においては、中心部が上にあり、裾が広がった形状となる。理想的には、円錐形に類似した形状であるが、実際には、表面に多数のひだが出来た形状となる。
また薄膜部材50の外側薄膜体60の開口端は、上部側円形リング66を介して天面壁36の外壁52に設けられた外壁開口58に接続されている。
そして天面壁36に設けられた内壁開口57と、外壁開口58は、升形成壁56によって囲まれた領域にあり、内壁開口57と外壁開口58との間は気密性が確保されている。
そのため、内側薄膜体61と外側薄膜体60の間は密閉空間となっている。また内側薄膜体61の開口端と、外側薄膜体60の開口端は、連結シャフト68によって一定の距離が確保されており、内側薄膜体61の頂部と、外側薄膜体60の頂部についても中吊り部材63によって一定の距離が確保されている。
そのため内側薄膜体61と外側薄膜体60の間には空間82がある。もっとも、前記した様に外側薄膜体60及び内側薄膜体61は、軟質のシートで作られていて自己の剛性によっては決まった形状や姿勢を維持することができないため、多くの部位で外側薄膜体60と内側薄膜体61とが接することとなるが、両者の間が密接してしまうことはなく、いずれかの部分に空間82が確保される。
本実施形態の環境試験装置1は、空気調和機器設置部17内の機器を動作させて、試験室11内に所望の温度や湿度の環境を作る。例えば、夏期における乗用車のボンネット内の様な高温環境を試験室11内に作り、これを維持する。
そして被試験物を振動部材10の上に設置し、振動発生装置3を起動して振動部材10を起動し、振動部材10を所望の振動数で振動させる。例えば、未舗装路を高速で走行する状態を想定して、10Hzから20Hz程度の振動を発生させる。
さらに内側薄膜体61は、剛性が低い素材で作られており、変形に要する応力が極めて小さい。
そのため内側薄膜体61は、試験室11内の僅かな圧力変動に敏感に反応し、形状変化や体積変化を来して試験室11内の圧力変動を吸収する。
そして振動部材10が上昇し、試験室11内の容積が減少すると、試験室11内が加圧傾向となるが、薄膜部材50が図7(c)の様に外側に膨らみ、試験室11内の圧力上昇を緩和する。
振動部材10は振動しているから、振動部材10が上昇しきると次に降下することとなる。振動部材10が降下すると試験室11内の容積が増加するので、試験室11内が減圧傾向となるが、薄膜部材50が図7(a)の様に内側に収縮し、試験室11内の圧力降下を緩和する。
そのため薄膜部材50の膨張・収縮によって試験室11内の圧力変動が緩和され、試験室11内の圧力変動は、一定の範囲内に収まる。
即ち本実施形態の環境試験装置1では、薄膜部材50は、粘着テープ69によって試験室11に取り付けられており、薄膜部材50の取り付け強度は、試験室11の他の部材の取り付け強度や剛性に比べて著しく低い。
そのため試験室11の圧力が突発的に上昇すると、薄膜部材50を取り付けていた粘着テープ69が破断し、薄膜部材50が離脱して試験室11の上部の開口48が直接開く。そのため試験室11の圧力は急激に低下し、試験室11や薄膜部材50の破損を防ぐ。
なお激しい爆発が起きた場合は、薄膜部材50が吹き飛ぶ事態となるが、薄膜部材50は、防護ケース16内に配されているから、薄膜部材50が防護ケース16の外に飛び出すことはない。同様に、被試験物の破片や、内容物の飛散は、防護ケース16内で収まり、外部の作業者に危害が及ぶことはない。
さらに本実施形態の環境試験装置1は、振動発生装置3の大部分がピット13内に設置されているから、振動部材10が昇降することによってピット13の容積が実質的に変動することとなるが、前記した薄膜47が姿勢変更することによってピット13内の圧力変動を抑制することもできる。
例えば振動部材10の高さが、試験室11の底面壁37の高さよりも高く、あたかも振動部材10が底面壁37からせり上がった状態や突出した状態であってもよい。
逆に振動部材10の高さが、試験室11の底面壁37よりも低くてもよい。
本発明の実施例として、図1乃至図7に記載した環境試験装置1を使用した。比較例として、試験室11や振動発生装置3の構造が同一であり、薄膜部材50に代わって、天面壁36の開口48に、ベローズ(図示せず)を取り付けた。
そして振動発生装置3を起動して振動部材10を同一周波数及び同一振幅で振動させた。その結果、薄膜部材50を取り付けた本発明の環境試験装置1は、薄膜部材50が膨張・収縮をくりかえし、試験室11の圧力は、一定範囲に維持された。
これに対してベローズを取り付けた比較例の環境試験装置は、試験室11の圧力が変動して試験室11の壁面が膨張と収縮を繰り返し、振動が発生した。
この結果から、本発明の環境試験装置1は、圧力変動を抑制する効果があることが理解できる。
2 本体装置
3 振動発生装置
10 振動部材
11 試験室
16 防護ケース
17 空気調和機器設置部
36 天面壁
47 薄膜
48 開口
50 薄膜部材
51 内壁
52 外壁
56 升形成壁
57 内壁開口
58 外壁開口
60 外側薄膜体
61 内側薄膜体
62 支持リング部材
63 中吊り部材
65 外吊り部材
66 上部側円形リング
67 下部側円形リング
68 連結シャフト
69 粘着テープ
73 接続部材
82 空間
Claims (7)
- 内部に所望の環境を作ることが可能な試験室を有し、振動部材があり、被試験物を振動部材上に設置して被試験物を試験室内で振動させる機能を備えた環境試験装置において、
試験室の天面又は側面に開口が設けられ、当該開口に試験室内と外部とを仕切る薄膜部材が設けられ、前記薄膜部材の自然状態における内側表面積は、前記開口の開口面積よりも大きく、試験室内の気圧の変化に応じて薄膜部材の形状が変化し、試験室内の気圧の変化を抑制するものであって、
前記薄膜部材は、自己の剛性だけでは一定の形状を維持することができず、薄膜部材の一部が他の部材にバネで吊り下げ保持されていて、試験室の気圧が外気と等しい条件下においては、薄膜部材の大部分が前記試験室の前記開口よりも上にあることを特徴とする環境試験装置。 - 内壁と外壁を有する断熱壁と、前記断熱壁の内側にあって内部に所望の環境を作ることが可能な試験室を有し、振動部材があり、被試験物を振動部材上に設置して被試験物を試験室内で振動させる機能を備えた環境試験装置において、
試験室の天面又は側面に開口が設けられ、当該開口に試験室内と外部とを仕切る薄膜部材が設けられ、前記薄膜部材の自然状態における内側表面積は、前記開口の開口面積よりも大きく、試験室内の気圧の変化に応じて薄膜部材の形状が変化し、試験室内の気圧の変化を抑制するものであって、
薄膜部材は、少なくとも内側薄膜と外側薄膜を有する多層構造であり、内側薄膜の開口端と外側薄膜の開口端の間には一定の距離があり、前記内側薄膜が前記内壁に直接的又は間接的に接続されると共に、前記外側薄膜が前記外壁に直接的又は間接的に接続されていて、内側薄膜と外側薄膜の間に空間が形成されるものであり、当該空間内に気体が存在することを特徴とする環境試験装置。 - 内部に所望の環境を作ることが可能な試験室を有し、振動部材があり、被試験物を振動部材上に設置して被試験物を試験室内で振動させる機能を備えた環境試験装置において、
試験室の天面又は側面に開口が設けられ、当該開口に試験室内と外部とを仕切る薄膜部材が設けられ、前記薄膜部材の自然状態における内側表面積は、前記開口の開口面積よりも大きく、試験室内の気圧の変化に応じて薄膜部材の形状が変化し、試験室内の気圧の変化を抑制するものであって、
薄膜部材は、少なくとも内側薄膜と外側薄膜を有する多層構造であり、内側薄膜と外側薄膜の間に空間があり、
当該空間内に乾燥状態の気体を供給可能であることを特徴とする環境試験装置。 - 前記薄膜部材は複数のシート片を縫製して形成されたものであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の環境試験装置。
- 薄膜部材は、試験室の気圧が外部よりも高い条件下においては、外観形状がドーム状を呈することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の環境試験装置。
- 試験室内の気圧が爆発的に上昇した場合には、薄膜部材の一部又は全部が開口部から離脱し、試験室内の圧力を直接外部に逃がすことが可能であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の環境試験装置。
- 試験室の床面の一部又は全部が振動し、試験室の他の部位と床面の振動する部位との間は、弛みを有する薄膜で接続されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の環境試験装置。
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