JP6029907B2 - 核酸検出用デバイス及び核酸検出装置 - Google Patents
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表面及び裏面を有し、前記表面には、センサ領域が設けられ、このセンサ領域両側の一方及び他方には、第1及び第2パッド領域が設けられ、前記裏面には、前記センサ領域に対向し、前記センサ領域を温度制御すべく外部から加熱制御される温度制御領域が設けられている基板と、
前記基板の表面上の前記センサ領域に所定配列される、核酸を検出するための複数のセンサと、
前記基板の表面上の前記第1パッド領域に設けられ、前記センサによる検出信号を取り出すための複数の第1の電極パッドと、
前記基板の表面上の前記第2パッド領域に設けられ、前記センサによる検出信号を取り出すための複数の第2の電極パッドと、
を備える第1の部材と、
前記所定配列の前記複数のセンサ上に試薬を送液するための流路となる溝部が前記センサ領域内に折り返して形成されるように前記基板の表面に積層される第2の部材と、
を備え、
前記第2の部材は、前記第1及び第2パッド領域を除く前記基板の表面上の領域であって、前記センサ領域を少なくとも含む前記基板の表面上の領域を覆い、前記第1の電極パッド及び前記第2の電極パッドは、前記第1及び第2パッド領域に複数列を成すように略直線状に配置され、外部から直接に接触され、外部に電気的に接続されるように露出されている。
廃液シリンジ108は、容器形状で構成されている。廃液シリンジ108は、流路形成部材113の排出口113cから流出する液体を貯める。
逆止弁部材115aは、検体シリンジ112aと溝部113aとを繋ぐ流路の所定位置に設けられている。弁部材115aは、検体が検体シリンジ112aに逆流することを防止する。逆止弁部材115bは、洗浄シリンジ112bと溝部113aとを繋ぐ流路の所定位置に設けられている。逆止弁部材115bは、洗浄液が洗浄シリンジ112bに逆流することを防止する。逆止弁部材115cは、挿入剤シリンジ112cと溝部113aとを繋ぐ流路の所定位置に設けられている。逆止弁部材115cは、挿入剤が挿入剤シリンジ112cに逆流することを防止する。
基板141は、X軸に沿う2辺とY軸に沿う2辺を備える略矩形状で構成され、センサ部142、電極パッド143、電極パッド144が表面上に設けられる。
センサ部142は、DNAチップ14の表面におけるY軸の略中央部分に設けられている。センサ部142は、導電性部材で構成されたセンサ(電極)である。センサ部142は、標的となる核酸を検出するための各種核酸プローブがそれぞれ固定化され、標的となる核酸を検出する。なお、1つのセンサ部142は、図3では3つのセンサで構成されているが、1以上のセンサで構成されていればよい。各センサ部142を構成するセンサは、略同じ大きさである。センサ部142は、溝部113aと相対するように、一方向(例えばX軸)に沿った4列の略直線状に配置され、一列当たり複数並べられている。ここでは、各センサ部142は、X軸に沿って配置されているものとして説明する。なお、基板141の表面における各センサ部142近傍の領域、つまり、基板141の表面上において、流路形成部材113の溝部113aにより流路として規定される基板141の領域をセンサ領域1421というものとする。なお、センサ領域1421は、溝部113aにより流路として規定される領域にも対応するため、流路領域ともいうものとする。なお、センサ部142は、X軸に沿った4列以外の偶数列で略直線状に配置され、一列当たり複数並べられていてもよい。この場合、溝部113aの略直線部分は、センサ部142の列数に対応する数の偶数列でX軸に沿って流路形成部材113に形成されている。なお、溝部113aの折返し部分の数が多くなることは、不要な試薬量が多くなる。そのため、流路形成部材113は、折返し部分は3ヶ所以下、つまり、X軸に沿った略直線部分が4列以下の溝部113aが形成されていることが好ましい。
核酸検出用デバイス10は、上述のような構成により、溝部113aと基板141で構成される流路(センサ領域1421)内において、核酸増幅反応から核酸検出までを行うことができる。
(3)溝部113aはDNAチップ14のY軸の略中央部分に設けられ、DNAチップ14のX軸に沿った2辺(外縁)にほとんど近接していない。(4)溝部113aは3回のみ折り返されている。(5)液体取扱い部である溝部113aと電気取扱い部であるパッド領域1431、パッド領域1441の境界部分が多い。
上述の(1)の特徴については、DNAチップ14は、表面のY側の端部(Y軸において相対する2辺両側近傍)においてコネクタ201、202が押し当てられ、裏面のY軸の略中央部分において温度制御部203が押し当てられるように構成されているため、コネクタ201、202と温度制御部203とのDNAチップ14にかける力のバランスは取れている。そのため、DNAチップ14と温度制御部203との密着性は良くなる。その結果、DNAチップ14(より具体的にはセンサ領域1421)の熱容量を均一にすることができるため、面内温度分布は小さくなる。上述の(2)、(3)の特徴については、溝部113a(センサ領域1421)内の熱が逃げにくいため、DNAチップ14(より具体的にはセンサ領域1421)の面内温度分布は小さくなる。上述の(4)の特徴については、溝部113aの折り返しが少ないため、不要な試薬量を低減できる。さらに、溝部113aは、X軸に沿った略直線部分を偶数列の並列で形成されているため、注入口113b及び排出口113cは、X軸の略同位置、つまり相対する基板141の同一辺側に近接して流路形成部材113に形成されている。これにより、流路形成部材113は、注入口113b及び排出口113cのインターフェースを一体化して構成することができるので、核酸検出用デバイス10の構成が容易になる。上述の(5)の特徴については、流路形成部材113とDNAチップ14の密着性が向上するため、液体のリークによる故障リスクは低い。
図7及び図8に示す核酸検出用デバイス10によれば、検体シリンジ112a等から流路形成部材113までの流路長、及び流路形成部材113から廃液シリンジ114までの流路長を短くできる。そのため、核酸検出用デバイス10における余計な流路を減らすことができる。
以下に、上述の実施形態に係る核酸検出用デバイス10及び核酸検出装置20を用いた核酸検出の具体的例を説明する。
1−1.核酸検出用デバイスの準備
核酸検出用デバイス10上の各電極(以下、各センサ部142を構成するセンサに対応するものとする)に、以下の表1に示す5種類の核酸プローブ(配列A〜E)を固定化した。各核酸プローブを含む溶液を各電極組に滴下し、その後余分な核酸プローブを洗浄除去することによって固定化を行った。なお、下記1、2番電極組、3、4番電極組、5、6番電極組、7、8番電極組、9、20番電極組は、それぞれ別のセンサ部142を構成している。
DNAチップ14上に反応領域を形成できる流路形成部材113を備える流路パッキン11を取り付けて核酸検出用デバイス10を構成した。流路形成部材113には注入口113bが形成されており、流路形成部材113は、液体が漏れ出さないようDNAチップ14に固定されている。
なお、洗浄試薬は、SSC、検出試薬は、ヘキスト33258である。
まず、増幅済みのHPV−B配列を持つ核酸サンプルを溝部113aへ送液し、45℃で10分保持することでDNAチップ14上の核酸検出用プローブとハイブリダイゼーション反応を行った。洗浄試薬を溝部113aへ送液し、30℃で5分保持することで、非特異的に吸着した核酸を除去した。検出試薬を溝部113aへ送液し、室温で3分保持することで検出試薬を核酸と反応させた。最後にDNAチップ14の各電極から得られる電流値を測定することによって核酸検出を行った。
HPV−B検出用のプローブが固定化された電極からは、他の電極と比較して有意に大きな電流値が得られていることから、サンプル中のHPV−B配列が正常に検出されたことがわかった。
Claims (10)
- 表面及び裏面を有し、前記表面には、センサ領域が設けられ、このセンサ領域両側の一方及び他方には、第1及び第2パッド領域が設けられ、前記裏面には、前記センサ領域に対向し、前記センサ領域を温度制御すべく外部から加熱制御される温度制御領域が設けられている基板と、
前記基板の表面上の前記センサ領域に所定配列される、核酸を検出するための複数のセンサと、
前記基板の表面上の前記第1パッド領域に設けられ、前記センサによる検出信号を取り出すための複数の第1の電極パッドと、
前記基板の表面上の前記第2パッド領域に設けられ、前記センサによる検出信号を取り出すための複数の第2の電極パッドと、
を備える第1の部材と、
前記所定配列の前記複数のセンサ上に試薬を送液するための流路となる溝部が前記センサ領域内に折り返して形成されるように前記基板の表面に積層される第2の部材と、
を備え、
前記第2の部材は、前記第1及び第2パッド領域を除く前記基板の表面上の領域であって、前記センサ領域を少なくとも含む前記基板の表面上の領域を覆い、前記第1の電極パッド及び前記第2の電極パッドは、前記第1及び第2パッド領域に複数列を成すように略直線状に配置され、外部から直接に接触され、外部に電気的に接続されるように露出されている、
核酸検出用デバイス。 - 前記流路領域の少なくとも一部は、前記第1の電極パッド及び前記第2の電極パッドを結ぶ線上に位置する、
請求項1記載の核酸検出用デバイス。 - 前記第1の電極パッド及び前記第2の電極パッドは、第1軸に沿って複数設けられている、
請求項1記載の核酸検出用デバイス。 - 前記基板は、略矩形状であり、
前記第1の電極パッドは、前記基板の第1の辺に沿って複数設けられ、
前記第2の電極パッドは、前記第1の辺と略平行な前記基板の第2辺に沿って複数設けられている、
請求項1記載の核酸検出用デバイス。 - 前記基板は、略矩形状であり、
前記第1の電極パッド及び前記第2の電極パッドは、隣り合わない2つの隅近傍に設けられている、
請求項1記載の核酸検出用デバイス。 - 前記溝部は、偶数列で第1軸に沿って形成されている、請求項3記載の核酸検出用デバイス。
- 前記溝部は、奇数列で第1軸に沿って形成されている、請求項3記載の核酸検出用デバイス。
- 前記溝部の折り返し部分は3ヶ所以下で形成されている、請求項6または7記載の核酸検出用デバイス。
- 前記第1軸に沿って核酸検出装置に挿入される、請求項3記載の核酸検出用デバイス。
- 請求項1から9のいずれか1項に記載の核酸検出用デバイスが挿入される核酸検出装置であって、
前記第1の電極パッド及び前記第2の電極パッドと接触し、検出信号を取り出すためのコネクタと、
前記流路領域と相対する前記基板の裏面と接触し、前記流路領域の温度を制御するための温度制御部と、
を備える核酸検出装置。
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