JP6616937B2 - 塩基配列検出チップ - Google Patents

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本発明の実施形態は、塩基配列検出チップに関する。
電流検出型DNA配列検出チップが知られている。この電流検出型DNA配列検出チップは、基板上に設けられた複数の電極上に既知の塩基配列を有するDNAプローブが少なくとも1個配置された構成を有している。異なる電極上には異なる塩基配列のDNAプローブが配置される。
DNA配列の検出は、DNA配列検出チップの電極上に形成される検出流路に挿入剤を含む試薬を流すことにより行われる。この試薬を流したときに、電極上に気泡が存在すると、正確な電流検出を行うことができず、DNA配列を正確に検出することが難しい。
特許第4729030号公報
本実施形態は、電極上の流路に気泡が送られることを抑制することのできる塩基配列検出チップを提供する。
本実施形態による塩基配列検出チップは、基板上に互いに離間して配列された複数の電極群であって、各電極群は離間して配置された複数の第1電極を有する、複数の電極群と、各第1電極に対応して設けられ、対応する第1電極に固定され、塩基配列を有するプローブと、前記複数の電極群の配列方向に沿って前記複数の電極群を覆うように前記基板上に設けられ、前記基板とともに流路を形成するカバー部材であって、試薬が流入する入口と、前記流路を通過した前記試薬が流出する出口と、を有するカバー部材と、を備え、前記入口に最近接した第1電極は前記入口から前記流路の幅の2.0倍以上離れた位置に設けられている。
図1(a)乃至(c)は、DNAプローブと検査するDNAが相補的であることを説明する図。 図2(a)乃至2(d)は塩基配列検出チップを説明する図。 図3(a)、3(b)は塩基配列検出チップから検出される酸化電流の測定結果の一例を示す波形図。 三電極法を用いて電流検出を行う塩基配列検出チップの断面図。 塩基配列検出チップの電流検出系の一例を示す図。 第1実施形態による塩基配列検出チップを示す平面図。 気泡ができる要因を説明する図。 流路幅と気泡の到達位置との関係を示す図。 流路が形成された第1実施形態の塩基配列検出チップを示す平面図。 塩基配列検出装置の外形を示す斜視図。 塩基配列検出装置の構成を示す斜視図。 塩基配列検出装置の上面図。 バルブNOVの断面図。 図14(a)、14(b)はバルブNCVの構成を説明する図。 塩基配列検出装置の流路モデルを示す図。 塩基配列検出装置の増幅流路を示す図。 図17(a)乃至17(e)は、塩基配列検出装置の動作を説明する図。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
(基本原理)
本実施形態の塩基配列検出チップについて説明する前に、塩基配列検出チップの基本原理について説明する。
この塩基配列検出チップは、塩基配列、例えばDNAまたはRNAの塩基配列を検出するものである。DNAは、A(アデニン)、T(チミン)、G(グアニン)、C(シトシン)の4つの塩基から構成され、2本鎖状になっている。2本鎖状では、塩基Aと塩基T、および塩基Gと塩基Cという特定の組み合わせで結合する。RNAは、A(アデニン)、U(ウラシル)、G(グアニン)、C(シトシン)の4つの塩基から構成される。以下の説明では、DNAの検出を例にとって説明するが、RNAでも同様にして検出することができる。
DNAの断片は簡単に合成できるので、塩基配列検出チップでは、配列がわかっているDNAを合成して1本鎖にしたDNAをプローブとして基板上に固定する。検査するDNAも一本鎖にし、基板上に固定されたDNAプローブと反応させる。検体の検査するDNAの配列がDNAプローブの配列と相補的であれば、結合して2本鎖になる。例えば、図1(a)に示すようにDNAプローブがTAGACの順序で配列されているときに、検査するDNAがATCTGの順序で配列されていれば(図1(b))、配列は互いに相補的である。図1(c)に示すこれらの一本鎖のDNAが結合して2本鎖になることをハイブリダイゼーションという。
図2(a)に示すように、塩基配列検出チップ500は、例えばガラスまたはシリコンからなる基板510上に複数の電極520を離間して設け、各電極520上に異なる配列のDNAプローブ530を固定した構成を有する。この塩基配列検出チップ500上に、検査するDNAの配列を含む試薬を流す。検査するDNAの配列と相補的な配列を有するDNAプローブ530が塩基配列検出チップ500上に存在すれば、検査するDNA540は、この検査するDNA540の配列と相補的な配列を有するDNAプローブ530と反応してハイブリダイゼーションを生じる(図2(b)、2(c))。しかし、検査するDNAの配列と相補的な配列を有するDNAプローブを塩基配列検出チップ500が有していない場合は、ハイブリダイゼーションは生じない。上記試薬を塩基配列検出チップ500上に流した後洗浄する。その後、挿入剤550を含む試薬(溶液)を塩基配列検出チップ500上に流す。すると、ハイブリダイゼーションが生じた2本鎖のDNAプローブ530に挿入剤550が結合する。この状態で塩基配列検出チップ500に電圧を印加すると、ハイブリダイゼーションが生じた2本鎖のDNAプローブ530が固定された電極520に、挿入剤550の酸化電流が流れる(図2(d))。
この酸化電流、すなわちハイブリダイゼーションが生じた電極からの信号の一例を図3(a)に示し、ハイブリダイゼーションが生じない電極からの信号の一例を図3(b)に示す。図3(a)からわかるように、塩基配列検出チップ500に印加する電圧を増加していくと、500mV程度の電圧で酸化電流が急に大きく上昇している。これに対して、ハイブリダイゼーションが生じない電極からの信号値は、塩基配列検出チップ500に印加する電圧が500mV程度になると若干上昇するが、図3(a)に示す場合に比べて上昇度は小さい。このように、どの電極から電流が検出されたかを判別することにより、検査するDNAの配列を知ることができる。
(電流検出)
次に、塩基配列検出チップ500の電流検出の一例について図4および図5を参照して説明する。この電流検出は、例えば三電極法を用いて行う。この三電極法が用いられる塩基配列検出チップ500においては、例えば図4に示すように、基板510上に、作用電極520と、カウンタ電極522と、参照電極524とが設けられている。作用電極520、カウンタ電極522、および参照電極524は互いに離間して設けられる。作用電極520には同一の配列を有するDNAプローブ530が少なくとも1個(図4では3個)固定され、基板510上に設けられた端子Wと接続される。なお、説明を簡単にするために、作用電極520は1個しか示していないが、一般に複数個設けられる。カウンタ電極522は基板510上に設けられた端子Cに接続され、参照電極524は基板510上に設けられた端子Rに接続される。
このように構成された塩基配列検出チップ500の電流検出系の一例を図5に示す。図5に示す電流検出系600は、カウンタ電極522の入力に対して参照電極524の電圧をフィードバックさせることにより、基板510内の電極および溶液などの各種条件の変動によらずに溶液中に所望の電圧を印加するポテンショスタットである。
このポテンショスタット600は、作用電極520に対する参照電極の電圧がある所定の特性に設定されるようにカウンタ電極522の電圧を変化させ、挿入剤による酸化電流を電気化学的に測定する。
作用電極520は、DNAプローブ530が固定された電極で、塩基配列検出チップ内の反応電流を検出する電極である。カウンタ電極522は、作用電極520との間に所定の電圧を印加して塩基配列検出チップ内に電流を供給する電極である。参照電極524は、参照電極524と作用電極520との間の電圧を所定の電圧特性となるように制御するべく、この参照電極524の電圧をカウンタ電極522にフィードバックさせる電極である。これにより、カウンタ電極522による電圧が制御され、塩基配列検出チップ内の各種検出条件に左右されない精度の高い酸化電流の検出を行うことができる。
電極間を流れる電流を検出するための電圧パターンを発生する電圧パターン発生回路610が配線612bを介して参照電極524の参照電圧制御用の反転増幅器612の反転入力端子に接続される。
この電圧パターン発生回路610は、図示しない塩基配列検出制御装置の制御機構から入力されるデジタル信号をアナログ信号に変換して電圧パターンを発生させる回路であり、DA変換器を備えている。
配線612bには抵抗Rが接続されている。反転増幅器612は、非反転入力端子が接地され、出力端子が配線602aに接続されている。反転増幅器612の反転入力端子側の配線612bと出力端子側の配線602aは配線612aで接続されている。この配線612aには、フィードバック抵抗R’およびスイッチSWからなる保護回路620が設けられている。
配線602aは端子Cに接続されている。端子Cは、塩基配列検出チップ500上のカウンタ電極522に接続されている。カウンタ電極522が複数設けられている場合には、それぞれに対して並列に端子Cが接続される。これにより、1つの電圧パターンにより複数のカウンタ電極に同時に電圧を印加することができる。配線602aには、端子Cへの電圧印加のオンオフ制御を行うスイッチSWが設けられる。
反転増幅器612に設けられた保護回路620により、カウンタ電極522に過剰な電圧が印加されない構成となっている。したがって、電流検出時に過剰な電圧がカウンタ電極に522に印加され、溶液が電気分解されてしまうことにより、所望の挿入剤の酸化電流の検出に影響を及ぼすことが無く、安定した測定を行うことが可能となる。
端子Rは配線603aにより電圧フォロア増幅器613の非反転入力端子に接続される。この電圧フォロア増幅器613の反転入力端子は、電圧フォロア増幅器613の出力端子に接続された配線613bと、配線613aにより短絡している。配線613bには抵抗Rが設けられており、この抵抗Rは一端が配線513bに接続され、他端が抵抗Rと、配線612aと配線612bとの交点との間に接続される。これにより、電圧パターン発生回路610により生成される電圧パターンに、参照電極524の電圧をフィードバックさせた電圧反転増幅器612に入力させ、このような電圧を反転増幅した出力に基づきカウンタ電極522の電圧を制御する。
端子Wは配線601aによりトランス・インピーダンス増幅器611の反転入力端子に接続される。このトランス・インピーダンス増幅器611は、非反転入力端子が接地され、出力端子が配線611bに接続されるとともに配線611aを介して反転入力端子に接続される。配線611aには抵抗Rが設けられている。このトランス・インピーダンス増幅器611の出力側の端子Oの電圧をV、電流をIとすると、V=I×Rとなる。この端子Oから得られる電気化学信号は、図示しない塩基配列検出制御装置の制御機構に出力される。
作用電極520は、複数個あるため、端子Wおよび端子Oは作用電極520のそれぞれに対応して複数個設けられる。複数の端子Oからの出力は後述する信号切換部により切り換えられ、AD変換されることにより、各作用電極からの電気化学信号をデジタル値として取得することができる。なお、端子Wおよび端子Oの間のトランス・インピーダンス増幅器611等の回路は、複数の作用電極で共有してもよい。この場合、配線601aに複数の端子Wからの配線を切り換えるための信号切換部を備えればよい。
このような構成のポテンショスタット600を用いて、塩基配列検出チップの電流測定は、以下のように行われる。
1.まず、ポテンショスタット600を用いて作用電極520の電位を参照電極524の電位に対して一定にする。
2.作用電極520は、この電極520上で挿入剤を電気分解する。
3.作用電極520で電気分解を維持するために必要な電流は、カウンタ電極522から流れる電流Icである。
4.このとき、ポテンショスタット600は作用電極520とカウンタ電極522との間に流れる電流を正確に測定する。すなわち、参照電極524には電流はほとんど流れない。
(第1実施形態)
次に、第1実施形態による塩基配列検出チップ500を図6に示す。この実施形態の塩基配列検出チップ500は、固相基板510上に40組の作用電極群520〜52040と、カウンタ電極522a、522bと、参照電極524とを備えている。カウンタ電極522a、522bはそれぞれ図面上でCEと表示され、参照電極524はREと表示されている。固相基板510は、例えば、ガラス基板またはシリコン基板から形成される。
40組の作用電極群520〜52040は、第1乃至第4の部分に分けられて配列される。第1の部分は10組の作用電極群520〜52010からなり、図面上で左から右に向かって配列される。第2の部分は、10組の作用電極群52011〜52020からなり、図面上で第1の部分の下方に配置されるとともに図面上で右から左に向かって配列される。第3の部分は、10組の作用電極群52021〜52030からなり、図面上で第2の部分の下方に配置されるとともに図面上で左から右に向かって配列される。第4の部分は、10組の作用電極群52031〜52040からなり、図面上で第3の部分の下方に配置されるとともに図面上で右から左に向かって配列される。
各作用電極群520(i=1,・・・,40)には、離間して設けられた3つの作用電極を備えており、それぞれ番号3i−2、3i−1、3iが付けられている。例えば、作用電極群520は、1、2、3の番号が付けられた作用電極を備え、作用電極群52010は、28、29、30の番号が付けられた作用電極を備えている。各作用電極群520(i=1,・・・,40)の3個の作用電極には、同一のDNA配列を有するDNAプローブが固定される。各作用電極は例えば金から形成される。
カウンタ電極522aはU字形状を有しており、このU字形状の一端が第1の部分の作用電極群52010に近接して配置され、U字形状の他端が第2の部分の作用電極群52011に近接して配置される。カウンタ電極522bはU字形状を有しており、このU字形状の一端が第3の部分の作用電極群52030に近接して配置され、U字形状の他端が第4の部分の作用電極群52031に近接して配置される。
参照電極524は、U字形状を有しており、U字形状の一端が第2の部分の作用電極群52020に近接して配置され、U字形状の他端が第3の部分の作用電極群52021に近接して配置される。
また、基板510には、各作用電極群520(i=1,・・・,40)の作用電極にそれぞれ電気的に接続される端子Wが設けられている。端子Wには、各作用電極群520(i=1,・・・,40)の作用電極に対応して番号3i−2、3i−1、3iが付けられている。例えば、番号1、2、3の端子Wはそれぞれ、作用電極群520の番号1、2、3の作用電極に電気的に接続し、番号118、119、120の端子Wはそれぞれ、作用電極群52040の番号118、119、120の作用電極に電気的に接続する。
また、基板510には、C端子523a、523bと、R端子525a、525bと、X端子526と、Y端子528a、528bと、複数の導通検出端子58が更に設けられている。C端子523aはカウンタ電極522aに電気的に接続され、C端子523bはカウンタ電極522bに電気的に接続される。R端子525a、525bはそれぞれ参照電極524に接続される。X端子526a、526bは塩基配列検出チップ500の両端に設けられ、これらの端子526a、526b間に電圧を印加し、塩基配列検出チップ500が導通しているか否かを検出する端子である。また、同様にY端子528a、528bは塩基配列検出チップ500の両端に設けられ、これらの端子528a、528b間に電圧を印加し、塩基配列検出チップ500が導通しているか否かを検出する端子である。複数の導通検出端子580は、作用電極群520〜52040の作用電極に対応して設けられ、各導通検出端子580は、対応する作用電極に接続され、対応する作用電極に電気的に接続される端子Wとの間に電圧を印加することにより、上記対応する作用電極と上記端子Wとの間が導通するか否かを検出する。上記端子は、図6に示すように、作用電極群520(i=1,・・・,40)を挟むように、図面上で上下の組みに分かれて設けられる。
塩基配列検出チップ500は後述する塩基配列検出装置に装着される。装着された場合、作用電極群520から作用電極52010に向かって挿入剤を含む試薬が流れるように、第1の部分上に流路が形成される。また、カウンタ電極522a上にも、作用電極群52010から作用電極52011に向かって上記試薬が流れるように流路が形成される。作用電極群52011から作用電極52020に向かって上記試薬が流れるように、第2の部分上に流路が形成される。また、参照電極524上にも、作用電極群52020から作用電極52021に向かって上記試薬が流れるように流路が形成される。作用電極群52021から作用電極52030に向かって上記試薬が流れるように、第3の部分上に流路が形成される。また、カウンタ電極522b上にも、作用電極群52030から作用電極52031に向かって上記試薬が流れるように流路が形成される。作用電極群52031から作用電極52040に向かって上記試薬が流れるように、第4の部分上に流路が形成される。これらの流路は、作用電極群の第1乃至第4部分、カウンタ電極、参照電極が形成された塩基配列検出チップ500の領域と、これらの領域を覆う上蓋とによって形成される。上蓋としては、例えば、塩基配列検出装置のパッキンが用いられる。
挿入剤を含む試薬は、第1の部分上の流路、カウンタ電極522a上の流路、第2の部分上の流路、参照電極524上の流路、第3の部分上の流路、カウンタ電極522b上の流路、および第4の部分上の流路をこの順序で通過する。なお、図6においては、各作用電極群520(i=1,・・・,40)の3個の作用電極は、上記試薬が流れる方向に沿って配列されている。
本発明者達は、上記上蓋によって形成された、塩基配列検出チップ500の電極上の流路内に気泡が発生する要因について鋭意研究に努めた。その結果、以下のことが判明した。試薬が流入する塩基配列検出チップ500の入口は、図7に示すように、塩基配列検出チップ500に対してほぼ垂直に上蓋770に設けられた構成となっている。このため、試薬は、矢印765aに示すように入口760aから鉛直下方に塩基配列検出チップ500に向かって流入する。このため、入口直下の流路780の領域には淀み790が生じ、この淀みによって気泡が発生し、この気泡が矢印765bに示すように、流路780を通って電極520上の領域に達する。
そこで、本発明者達は、実験を行い、気泡は入口直下の領域から流路内をどのくらいの距離送られるかを調べた。その結果を図8に示す。図8からわかるように、流路幅が1mmの場合は気泡の到達位置は流路幅の1.6倍であり、流路幅が1.2mmの場合は、1.64倍であった。以上のことから、気泡は、流路780の幅の2.0倍以上離れた領域には、送られないことが判明した。
この結果を踏まえて、第1実施形態の塩基配列検出チップ500においては、試薬が流入する入口に最も近接する電極を、入口760aから流路780の幅の2.0倍以上離して配置する。すなわち、入口760aから最近接の電極までの距離Lofは、流路780の幅の2.0倍以上とする。また、上記実験結果から、距離Lofは流路780の幅の2〜3倍であることが好ましいことが分かった。
流路780が上蓋770によって形成された塩基配列検出チップ500を図9に示す。試薬が流入する入口760aから、この入口760aに最も近接する、流路780内の作用電極520aまで距離Lofは、流路780の幅Lwの2.0倍以上である。また、本実施形態においては、試薬が塩基配列検出チップ500から流出する出口760b側についても入口側と同様な配置とする。すなわち、出口760bに最も近接する作用電極520bは、出口760bから流路780の幅Lwの2.0倍以上離して配置する。
以上説明したように、本実施形態によれば、電極上の流路に気泡が送られることを抑制することが可能な塩基配列検出チップを提供することができる。
(第1実施形態の塩基配列検出チップを搭載した塩基配列検出装置)
次に、第1実施形態の塩基配列検出チップを搭載して検体のDNA配列を検出する塩基配列検出装置の一例について説明する。塩基配列検出装置の外形図を図10に示す。この塩基配列検出装置700は、図11に示すように、下プレート710と、パッキン720と、上プレート730と、カバー740と、キャップ750とを備えている。パッキン720は、下プレート710と、上プレート730との間に挿入される。カバー740は上プレート730に取り付けられる。キャップ750はヒンジによってカバー740に取り付けられる。下プレート710、上プレート730、カバー740、キャップ750は例えば透明なポリカーボネイト(PC)から形成され、パッキン720は例えば透明なエラストマーから形成される。
下プレート710は、周辺に沿って土手(bank)710aが設けられ、この土手710aの内側の表面は土手710aより低くなっている。この土手710aの内側に、開口710bが設けられている。この開口710bの周囲には、塩基配列検出チップ500が載置され、支持するための支持部710b1が設けられている。この支持部710b1は、塩基配列検出チップ500が支持部710b1上に載置された場合に塩基配列検出チップ500の上面が土手710aの内側の表面より低くなるように、開口710bの底面側に設けられる。なお、パッキン720は、土手710aの内側の領域を覆うように配置される。
塩基配列検出チップ500が搭載されたときの塩基配列検出装置700の上面図を図12に示す。下プレート710の土手710aの内側には、シリンジ部710cを形成する4つの窪み710c1、710c2、710c3、710c4が設けられている。窪み710c1は、後述するようにパッキン720の膨らみとともにタンクを形成し、このタンク内に例えば検体のDNAを含む液、すなわちサンプルが保存される。窪み710c2はパッキン720の膨らみとともにタンクを形成し、このタンク内に例えば洗浄液が保存される。窪み710c3には例えば挿入剤を含む試薬が保存される。窪み710c4はパッキン720の膨らみとともにタンクを形成し、このタンク内に例えば洗浄液が保存される。窪み710c1、710c2、710c3、710c4のそれぞれの入口側には液を注入する注入部710d1、710d2、710d3、710d4が設けられ、これらの注入部710d1、710d2、710d3、710d4は、対応する窪み710c1、710c2、710c3、710c4と、下プレート710に設けられた流路となる溝で接続される。
窪み710c1の入口側に空気抜き口710e1が設けられ、窪み710c2の出口側に空気抜き口710e2が設けられ、窪み710c3の出口側に空気抜き口710e3が設けられ、窪み710c4の出口側に空気抜き口710e4が設けられている。
また、下プレート710の土手710aの内側には、窪み710c1、710c2、710c3、710c4のそれぞれの出口側に設けられた常時閉のバルブNCVと、サンプル内のDNAを増幅する増幅流路710fと、増幅流路710fの入口部と出口部とに設けられ常時開のバルブNOVと、廃液を塩基配列検出装置内に留めておくため廃液タンク711g1、711g2となる窪み710g1、710g2とが設けられている。廃液タンク711g1、711g2は、窪み710g1、710g2と、パッキン720と、上プレート730とによって形成される。
なお、バルブNCVは下プレート710と、パッキン720と、カバー740とによって形成され、バルブNOVは下プレート710とパッキン720とで形成される。バルブNCVはシリンジ部710cに試薬等を保存するために用いられる。バルブNOVは、DNAの増幅中に試薬等が移動しないように流路を閉鎖するために用いられる。
また、窪み710c1、710c2の出口側に設けられたバルブNCVは、増幅流路710fの入口側に設けられたバルブNOVと、下プレート710に形成された流路で接続される。窪み710c3、710c4の出口側に設けられたバルブNCVは、パッキン720とで形成される塩基配列検出チップ500上の流路の入口と、下プレート710に形成された流路によって接続される。増幅流路710fの出口側に設けられたバルブNOVは、パッキン720とで形成される塩基配列検出チップ500上の流路の入口と、下プレート710に形成された流路によって接続される。パッキン720とで形成される塩基配列検出チップ500上の流路の出口は窪み710g1と、下プレート710に形成された流路によって接続される。
図11に示すように、パッキン720には、窪み710c1、710c2、710c3、710c4に対応する領域にそれぞれ、上プレート730に向かって凸のドーム状の膨らみが設けられ、この膨らみと対応する窪み710c1、710c2、710c3、710c4によって、シリンジ部710cのタンクが形成される。また、パッキン720は、バルブNCVおよびバルブNOVが形成される領域に、後述するように断面がチューブ構造を有し、このチューブ構造と下プレート710とによって流路を形成する。このチューブ構造に対応する下プレート710の領域は溝が形成されず、平坦となっている。また、下プレートに形成された流路用の溝を覆う、パッキン720の面は平坦となっている。パッキンの平坦な面と溝とにより流路が形成される。
また、パッキン720には、窪み710g1,710g2に対応する領域に開口が設けられるとともに、DNAチップ500の端子(例えば図6に示す作用電極520に接続する端子W、カウンタ電極522に接続する端子C、参照電極524に接続する端子R等)が設けられている領域に対応して開口が設けられている。したがって、搭載される塩基配列検出チップ500が図6に示すチップである場合には、開口は2個必要となる。
上プレート730には、パッキン720の膨らみに対応する領域に第1開口が設けられている。この第1開口を通して、図示しないDNA配列検出制御装置からロッドが延びてタンクの上面、すなわちパッキン720の膨らみの上面を押すことにより、タンクから液が流路に放出される。このとき、タンクの出口側に設けられているバルブNCVは開状態にする。また、上プレート730には、塩基配列検出チップ500の端子が設けられている領域に対応して第2開口が設けられている。第1開口が設けられている領域は、第2開口が設けられている領域に比べて上面の位置が低くなっている。この第1開口が設けられている領域にカバー740が取り付けられる。また、第1開口が設けられている領域には、バルブNCVに対応する領域に開口が設けられている。
流路の延在する方向に直交する面で切断したバルブNOVの断面を図13に示す。図13に示すように、バルブNOVはチューブ構造720aを有し、このチューブ構造720aと下プレート710とによって常時開となるバルブとなる。バルブNOVは、図示しないDNA配列検出制御装置からのロッド810により、パッキン720のチューブ構造を押しつぶすことにより流路を閉状態にする。なお、バルブNOVが設けられている領域に対応する上プレート730の領域には、上記ロッド810が挿入される開口が設けられている。
図14(a)に示すように、カバー740の裏面側には、バルブNCVが設けられる位置に対応して、パッキン720のチューブ構造を押しつぶすためのロッド740aが片持ち梁の先端に設けられており、このロッド740aにより、バルブNCVが常時閉状態となっている。このバルブNCVは、図14(b)に示すように、塩基配列検出制御装置からのロッド820が上記片持ち梁を持ち上げることにより、バルブNCVは開状態となり、パッキン720のチューブ構造からなる流路が開く。なお、なお、バルブNCVが設けられている領域に対応する下プレート710の領域には、上記ロッド820が挿入される開口が設けられている。
図15に、塩基配列検出装置700の流路モデルを示す。検体のDNAを含む液は、注入口710d1から注入されてタンク711d1に保存され、洗浄液は注入口710d2から注入されてタンク711d2に保存される。また、挿入剤を含む試薬は注入口710d3から注入されてタンク711d3に保存され、洗浄液は注入口710d4から注入されてタンク711d4に保存される。タンク711d1、711d2、711d3、711d4に貯まる空気を抜くための空気口711e1、711e2、711e3、711e4が設けられている。タンク711d3からの試薬またはタンク711d3からの洗浄液は、流路を通って塩基配列検出チップ500上に形成される流路712の入口に流入する。このとき、試薬または洗浄液がパッキン720から漏れ出さないように、流路712の入口近傍では流路は一旦上側に持ち上がって水平の状態になり、その後、下側に下がって流路712の入口に接続する。この理由は、流路が水平の状態になる領域では、図11からわかるように、下プレートは平坦となっており、この領域では、パッキン720はチューブ構造を有している。なお、廃液タンク711g1、711g2は流路によって接続され、タンク711g1が満杯に近くになると、廃液タンク711g2に廃液は移動するように構成されている。
なお、増幅流路710fは、図16に示すように、流路内において等間隔で液が一時的貯まるウェル710f1が複数個設けられている。このような構造を増幅流路710fが備えることにより、異なる複数のDNAを増幅することが可能なマルチ増幅を行うことができることを本願発明者達によって見出された。なお、隣接するウェル710f間の間隔は流路に沿って4mm以上であることが好ましい。
次に、塩基配列検出装置の動作について図17(a)乃至図17(e)を参照して説明する。図17(a)乃至17(e)は、図15に示す流路モデルの平面図である。
まず、塩基配列検出装置700のタンク711d1、711d2、711d3、および711d4にそれぞれ、検体の抽出されたDNAを含む液(サンプル)、第1洗浄液、挿入剤を含む試薬、および第2洗浄液を注入する。この塩基配列検出装置700を図示しない塩基配列検出制御装置に搭載する(図17(a))。
続いて、塩基配列検出制御装置の制御機構によって、塩基配列検出装置700におけるサンプルを保持しているタンク711d1の出口側のバルブNCVを開状態にする。その後、サンプルを保持しているタンク711d1を、塩基配列検出制御装置のロッドによって押しつぶすことによって、サンプルを増幅流路710fに送る。サンプルが増幅流路710fに送り込まれた後、増幅流路710fの出入り口のバルブNOVを閉状態にするとともに、塩基配列検出制御装置の加熱機構(例えば、ヒータ)によって、増幅流路710fを加熱し、サンプル内のDNAに増幅反応を起こす(図17(b))。
次に、塩基配列検出制御装置のロッドによって、第1洗浄液が保存されているタンク711d2の出口側のバルブNCVを開状態にするとともに増幅流路710fの出入り口のバルブNOVを開状態にする。続いて、タンク711d2を、塩基配列検出制御装置のロッドによって押しつぶすことによって、第1洗浄液を増幅流路710fに送る。すると、増幅反応が生じたDNAを含むサンプルは第1洗浄液により押し出されて、塩基配列検出チップ上に形成される流路712に流入する。サンプルが塩基配列検出チップ上に送られた後は、増幅流路710fの出入り口のバルブNOVを閉状態にする。ここで、塩基配列検出制御装置の加熱冷却機構(例えば、ペルチェ素子)によって、塩基配列検出チップを加熱する。塩基配列検出チップのDNAプローブの配列と相補的なDNA配列を、サンプル内のDNAが有している場合には、流路712内においてハイブリダイゼーション反応が生じる(図17(c))。
次に、塩基配列検出制御装置の制御機構によって、第2洗浄液が保存されているタンク711d4の出口側のバルブNCVを開状態にする。続いて、タンク711d4を、塩基配列検出制御装置のロッドによって押しつぶすことによって、第2洗浄液を流路712に送る。このとき、塩基配列検出制御装置によって、塩基配列検出チップを加熱する。これにより、塩基配列検出チップのDNAプローブに吸着している非特異物を洗い流す。洗い流された非特異物は廃液タンク711g1に送られる(図17(d))。
次に、塩基配列検出制御装置の制御機構によって、挿入剤を含む試薬が保存されているタンク711d3の出口側のバルブNCVを開状態にする。続いて、タンク711d3を、塩基配列検出制御装置のロッドによって押しつぶすことによって、試薬を流路712に送る。このとき塩基配列検出チップおよび流路712は塩基配列検出制御装置の加熱冷却機構によって常温(例えば25℃)に保持されている。
次に、塩基配列検出制御装置によって、塩基配列検出チップの端子(例えば図6に示す作用電極520に接続する端子W、カウンタ電極522に接続する端子C、参照電極524に接続する端子R等)に電圧を印加し、各作用電極からの電流を検出することにより、サンプル内のDNA配列の検出を行う。
以上説明したように、電極上の流路に気泡が送られることを抑制することが可能な塩基配列検出チップを提供することができる。また、検出可能な遺伝子数を多くすることができる。また、高価な試薬は、検出処理に必要な分だけタンクに保持するため、DNA配列の検出を安価に行うことができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
500 塩基配列検出チップ
510 固相基板
520 電極(作用電極)
520a 入口に最近接する作用電極
520b 出口に最近接する作用電極
522 カウンタ電極
524 参照電極
530 DNAプローブ
540 検査されるDNA
550 挿入剤
600 ポテンショスタット
760a 流路入口
760b 流路出口
770 上蓋
780 流路
C 端子
R 端子
W 端子

Claims (6)

  1. 基板上に互いに離間して配列された複数の電極群であって、各電極群は離間して配置された複数の第1電極を有する、複数の電極群と、
    各第1電極に対応して設けられ、対応する第1電極に固定され、塩基配列を有するプローブと、
    前記複数の電極群の配列方向に沿って前記複数の電極群を覆うように前記基板上に設けられ、前記基板とともに流路を形成するカバー部材であって、試薬が流入する入口と、前記流路を通過した前記試薬が流出する出口とを有するカバー部材と、
    前記基板上に設けられた第2電極であって、前記第2電極と前記複数の第1電極との間に電圧が印加されることにより前記基板に電流を供給するための第2電極と、
    前記基板上に設けられた第3電極であって、前記第3電極と前記複数の第1電極との間の電圧が所定の電圧特性となるように制御するための第3電極と、
    を備え、
    前記入口に最近接した第1電極は前記入口から前記流路の幅の2.0倍以上離れた位置に設けられ、
    前記複数の電極群は、第1乃至第4部分に分割され、前記第2部分は前記第1部分と前記第4部分との間に配置され、前記第3部分は前記第2部分と前記第4部分との間に配置され、
    前記第2電極は2つの部分に分割され、
    前記第2電極の一方の部分はU字形状を有し、前記第2電極の前記一方の部分は一端が前記第1部分の一方の端部に近接して設けられ、他端が前記第1部分の前記一方の端部と同じ側にある前記第2部分の一方の端部に近接して設けられ、
    前記第2電極の他方の部分はU字形状を有し、前記第2電極の前記他方の部分は一端が前記第3部分の一方の端部に近接して設けられ、他端が前記第3部分の前記一方の端部と同じ側にある前記第4部分の一方の端部に近接して設けられ、
    前記第3電極はU字形状を有し、前記第3電極は一端が前記第2部分の他方の端部に近接して設けられ、他端が前記第部分の他方の端部に近接して設けられ、
    前記上蓋は、前記第1乃至第4部分を覆うととともに更に前記第2および第3電極のそれぞれの形状に沿って前記第2および第3電極を覆うように設けられ、
    前記上蓋は、前記第1部分、前記第2電極の前記一方の部分、前記第2部分、前記第3電極、前記第3部分、前記第2電極の前記他方の部分、および前記第4部分に亘って連続している塩基配列検出チップ。
  2. 前記入口に最近接した前記第1電極は前記入口から前記流路の幅の2〜3倍の距離に位置している請求項1記載の塩基配列検出チップ。
  3. 前記出口は前記基板に対して前記試薬が略垂直に流出するように設けられ、前記出口に最近接した第1電極は前記出口から前記流路の幅の1.4倍以上離れた位置に設けられている請求項1または2記載の塩基配列検出チップ。
  4. 各電極群内の前記複数の第1電極は、同じ塩基配列を有するプローブが固定される請求項1乃至3のいずれかに記載の塩基配列検出チップ。
  5. 前記複数の第1電極は、前記電極群毎に異なる塩基配列を有するプローブが固定される請求項1乃至4のいずれかに記載の塩基配列検出チップ。
  6. 前記基板上に設けられ、前記複数の電極群における前記複数の第1電極にそれぞれ接続される複数の第1端子と、
    前記基板上に設けられ、前記第2電極に接続される第2端子と、
    前記基板上に設けられ、前記第3電極に接続される第3端子と、
    を更に備えた請求項1乃至5のいずれかに記載の塩基配列検出チップ。
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