JP6028842B2 - 真空断熱材の設置構造 - Google Patents

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Description

本発明は、建物などの断熱に用いられる真空断熱材の設置構造に係り、特に壁面に設けられた上桟部材と下桟部材とによって真空断熱材を支持した真空断熱材の設置構造に関する。
建物などの断熱材として用いられるパネル状の真空断熱材は、コア材(芯材)を外皮シートで気密に被包し、内部を真空に減圧したものである(特許文献1)。
特許文献1には、T型胴縁を用いて真空断熱材を壁面に施工する方法が記載されている。図14は特許文献1の真空断熱材施工方法を示す斜視図、図15はその水平断面図である。図示の通り、建物の柱22の外側に内壁下地板23を取り付け、この内壁下地板23の外面側にT字形断面形状のT型胴縁21を介して真空断熱材24を取り付ける。T型胴縁21は予め真空断熱材24の一辺に留め付けられ、真空断熱材24と一体化されている。このT型胴縁21は釘25やネジ、ボルト、針状物などによって内壁下地板23に対し固定される。図14,15では、T型胴縁21は上下方向に配材され、T型胴縁21によって真空断熱材24の左辺及び右辺を押える構成となっているが、特許文献1の0014段落にはT型胴縁21を水平方向にして横胴縁としてもよいことが記載されている。
この特許文献1では、T型胴縁21を予め真空断熱材24に一体化しており、T型胴縁21の長さは真空断熱材24の一辺の長さと同一となっている。そのため、1枚の真空断熱材24を内壁下地板23に取り付ける度毎に、当該真空断熱材24に一体化されたT型胴縁21を釘25等によって内壁下地板23に留め付ける必要があり、施工作業に著しく手間がかかる。また、各真空断熱材24にそれぞれT型胴縁21を一体化しておく必要があり、T型胴縁21と真空断熱材24との一体化作業工数が多く、施工作業効率が悪い。さらに、真空断熱材24と一体化されたT型胴縁21に釘25等を打つため、誤って釘25等によって真空断熱材24を打ち抜いてしまうおそれもある。真空断熱材24を釘等で打ち抜くと、真空断熱材24の真空がブレークし、断熱性能が損なわれる。
特許文献2には、上桟部材及び下桟部材を予め壁面に取り付けておき、真空断熱材ではない壁パネルを上桟部材及び下桟部材に対しけんどん式に嵌め込んで取り付ける壁パネル取付方法が記載されている。図16(a),(b)はこの特許文献2の方法を示す縦断面図である。
図示の通り、上桟部材31に深溝部33を設け、該深溝部33に対向する浅溝部34を下桟部材32に設け、壁パネル35の上端部36を深溝部33に挿入させた状態で同壁パネル35の下端部37を浅溝部34に係合させる。
壁パネル35は木質板材よりなる。上桟部材31は見切縁部材、下桟部材32は巾木部材となっており、上桟部材31は釘打ち、接着等の手段によって壁面30に固定され、下桟部材32は壁面30と床面40との間の隅部分に同様の手段によって固定されている。壁パネル35は上桟部材31と下桟部材32との間に、横方向に複数枚連設されて保持施工される。
壁パネル35の上端部36には、その裏側に凹所39が形成されるよう階段形状に切削加工が施されている。該上端部36に断面略L型状の軟質弾性体38が接着されている。
壁パネル35の施工を行うには、(a)図の通り上端部36を上桟部材31の深溝部33に挿入し、(b)図の通り、壁パネル35の下端部37を下桟部材32の浅溝部34に係合させ、上桟部材31と下桟部材32との間に壁パネル35をけんどん式に嵌め込む。
壁パネル35の上端部36に軟質弾性体38が設けられているため、軟質弾性体38の弾性復元力によって壁パネル35は上桟部材31と下桟部材32との間にがたつきなく安定して固定される。
この特許文献2の構造にあっては、上桟部材31の前部に垂下部31aが設けられ、下桟部材2の前部に起立部32aが設けられているので、壁パネル35をけんどん式に嵌め込むときに壁パネル35を上方に強く押して軟質弾性体38を上桟部材31の下面に強く押し当てて十分に押し縮める必要があり、作業に手間がかかり、作業に要する労力も大きいものとなる。
特開2008−31763 実開平5−78774
本発明は、施工が容易であり、施工作業に要する労力も小さい真空断熱材の設置構造を提供することを目的とする。
本発明の真空断熱材の設置構造は、壁面に設けられた上桟部材と下桟部材とによって真空断熱材の上辺と下辺とが支持された真空断熱材の設置構造において、該上桟部材及び下桟部材は弾性材料よりなり、該真空断熱材の上端部が該上桟部材の下面に押し込まれ、該真空断熱材の下端部が該下桟部材の上面に押し込まれていることを特徴とするものである。
本発明の一態様では、前記真空断熱材は、コア材と、該コア材を被包する外皮とを有しており、該外皮の外面に、該外皮の少なくとも一部を構成した外皮材同士が重なり合った外皮材重合部が形成されており、該外皮材重合部は、該外皮のうち該コア材を被包した部分から該真空断熱材の外方に延出したものとなっており、該真空断熱材の少なくとも上辺部及び下辺部にあっては、該外皮材重合部は、該外皮のうち該コア材を被包した部分の外面に沿うように折曲されている。
本発明の一態様では、前記真空断熱材、上桟部材及び下桟部材の前面側に面材が設置されており、該面材と該真空断熱材との間隔が20mm以下である。
本発明においては、弾性材料よりなる桟部材に対し下端部及び上端部を押し込むようにして設置することができ、各真空断熱材に弾性充填材を設けておくことが不要であり、真空断熱材を容易に設置することができる。
本発明において、該真空断熱材を、コア材と、該コア材を被包する外皮とで構成し、この外皮の外面に、この外皮を構成する外皮材同士が重なり合った外皮材重合部(以下、単に重合部ということがある。)を形成するようにしてもよい。この場合、該重合部の少なくとも上辺部及び下辺部を、外皮のうち該コア材を被包した部分の外面に沿うように折曲することにより、真空断熱材上端面及び下端面を平坦なものとすることができる。これにより、上桟部材及び下桟部材に対し真空断熱材をしっかりと支持させることができる。
実施の形態に係る真空断熱材の設置構造を示す断面斜視図である。 図1の真空断熱材の設置構造の縦断面図である。 図1,2の真空断熱材の設置構造に面材を取り付けた状態を示す縦断面図である。 桟部材の縦断面図である。 実施の形態に係る真空断熱材の設置構造の縦断面図である。 実施の形態に係る真空断熱材の設置構造を示す断面斜視図である。 図6の真空断熱材の設置構造の縦断面図である。 実施の形態に係る真空断熱材の設置構造を示す縦断面図である。 実施の形態に係る真空断熱材の設置構造を示す縦断面図である。 真空断熱材の構成図である。 真空断熱材の端部の断面図である。 真空断熱材の端部の断面図である。 真空断熱材の構成図である。 従来例を示す斜視図である。 図14の水平断面図である。 従来例の断面図である。 真空断熱材の端部の断面図である。 真空断熱材の端部の断面図である。
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。
図1,2は、実施の形態に係る真空断熱材の設置構造を示すものであり、壁面1に対し複数本の桟部材2が水平かつ上下多段に取り付けられている。この実施の形態では、桟部材2は前端側に上方に起立する起立部2aが設けられた上向きのL字形断面形状を有する。符号2bは起立部2aの後方側の凹部を示している。桟部材2の下面全体は平坦面(この実施の形態では水平面)となっている。桟部材2は複数枚の真空断熱材3の上辺及び下辺にまたがって連続して延在する長尺のものである。
真空断熱材3を施工するに際しては、予め各桟部材2を釘、ビス、タッカー、接着剤などの固定手段によって壁面1に取り付けておく。そして、好ましくは下段側から順次に真空断熱材3を壁面に沿わせるようにして設置する。この際、真空断熱材3の下辺部を下桟部材2(真空断熱材3にとって下側に位置する桟部材2)の凹部2bに差し込み、次いで真空断熱材3を壁面1に沿わせるのが好ましい。
真空断熱材3を図2(a)のように下側の桟部材2と上側の桟部材(上桟部材)2との間に設置した後、真空断熱材3の上端面と上桟部材2との間の隙間に弾性充填材4を押し込む。弾性充填材4が真空断熱材3を下方に押圧することにより、真空断熱材3は壁面1に対し前倒することなく桟部材2,2間に保持される。
弾性充填材4としては、発泡ポリエチレン、発泡ポリプロピレンなどの発泡合成樹脂よりなるものが好ましい。弾性充填材4は、真空断熱材3の上端面と上桟部材2との間の隙間幅の1〜3倍程度の直径を有した円柱形状のものが好適である。弾性充填材4は、複数枚の真空断熱材4の上端面に沿って連続して延在する長尺物であることが好ましい。
すべての桟部材2,2間に真空断熱材3を設置した後、図3のように真空断熱材3の前面側に面材5を設置してもよい。この面材5としては、合板、石膏ボード、インシュレーションボード、金属サイディング、窯業系サイディング、ケイ酸カルシウム板、MDF、ALC、陶板など各種のものを用いることができる。面材5は、桟部材2に対し釘、ビス、タッカー、接着剤などの固定手段によって取り付けることができる。面材5を取り付けた場合、面材5の後面と真空断熱材3の前面との隙間間隔d(図3)は20mm以下であることが好ましい。このように隙間間隔dを小さくすると、空気の対流が抑制され、断熱効果が高いものとなる。
この図1〜3の実施の形態によると、真空断熱材3を桟部材2,2間にけんどん式に設置した後、真空断熱材3の上端面と上桟部材2との間に弾性充填材4を押し込むことにより真空断熱材3を固定することができる。各桟部材2及び弾性充填材4は、複数枚の真空断熱材3にまたがる長尺物であり、桟部材2の壁面1への取り付けが容易である。また、真空断熱材3に弾性充填材4を付着させておかない。このため、施工が簡単である。なお、弾性充填材4を発泡合成樹脂とした場合、弾性充填材4も断熱効果を発揮する。前述の通り、面材5と真空断熱材3との隙間間隔dを20mm以下とすることにより、空気層における対流が抑制され、断熱性が高くなる。この実施の形態では、桟部材2が上向きL字型であるので、真空断熱材3をけんどん式に挿入することが容易となるので、真空断熱材を容易に設置施工することができる。
図1〜3では、起立部2aは方形断面形状であるが、これに限定されるものではなく、図4の桟部材2A〜2Cのように各種形状としうる。図4(a)の桟部材2Aでは、起立部2aは三角形断面形状である。図4の(b)の桟部材2Bでは、起立部2aは、その後面側が凹に湾曲した略三角形状となっている。図4(c)の桟部材2Cでは、三角形断面形状の起立部2aの後面側の斜面が桟部材2Cの後面にまで達しており、凹部2bも三角形断面形状となっている。
上記の桟部材2,2A〜2Cでは、各桟部材の下面は全体として平面となっているが、真空断熱材3の配置位置よりも後方には下方に向って突出する部分が存在していてもよい。
図5はその一例に係る桟部材2Dを示すものである。この桟部材2Dの下面の後縁から下方に向って突出する凸形状の垂下部2dが設けられている。また、桟部材2Dの上面の後縁には上方に向って突出する凸部2cが設けられている。真空断熱材3の下端部は、この凸部2cと起立部2aとの間の凹部2bに差し込まれる。真空断熱材3の上端部は、その後面が垂下部2dの前面に当接される。真空断熱材3の上端面と桟部材2Dの下面(垂下部2dよりも前方側の下面)との間に弾性充填材4が押し込まれる。
この図5の真空断熱材の設置構造では、壁面1と真空断熱材3の後面との間に垂下部2d及び凸部2cの厚み分だけスペースが存在する。このスペースSを20mm以下とすることにより、空気の対流が抑制され、断熱性が向上する。
上記実施の形態では、弾性充填材4を真空断熱材3と桟部材との間に押し込むようにしているが、弾性充填材を予め桟部材の下面に設けておいてもよい。図6,7及び図8はそれぞれその一例を示すものである。図6,7では、方形断面形状の弾性充填材6が桟部材2の下面に予め接着剤、粘着剤、両面テープなどにより取り付けられている。弾性充填材6の前面は桟部材2の前面と面一であり、後面は桟部材2の後面と面一であるが、これに限定されない。
真空断熱材3を設置施工するには、真空断熱材3の上端面を上桟部材2の弾性充填材6の後部に押し付けた後、真空断熱材3を壁面1に沿わせ、次いで真空断熱材3を下方にスライドさせて真空断熱材3の下端を下桟部材2の凹部2bに差し込む。弾性充填材6は、その下部前縁側6aが真空断熱材3の上端部前面に十分に被さる上下厚みを有しており、真空断熱材3の前倒が阻止される。
図8では、下向きL字形断面形状の弾性充填材7が桟部材2の下面に予め接着剤、粘着剤、両面テープなどにより取り付けられている。この弾性充填材7の下面前部は下方に突出する凸部7aとなっており、該凸部7aの後方側は凹部7bとなっている。弾性充填材7の前面は桟部材2の前面と面一であり、後面は桟部材2の後面と面一であるがこれに限定されない。
図8において真空断熱材3を設置施工するには、真空断熱材3の上端面を上桟部材2の弾性充填材7の凹部7bに差し込み、強く上方に押圧した後、真空断熱材3を壁面1に沿わせ、次いで真空断熱材3を下方にスライドさせて真空断熱材3の下端を下桟部材2の凹部2bに差し込む。弾性充填材7の凸部7aが真空断熱材3の上端部前面に十分に被さることにより、真空断熱材3の前倒が阻止される。
図9(a),(b)は、桟部材を全体として前記発泡合成樹脂などの弾性部材によって形成した実施の形態を示すものである。
壁面1に桟部材8を釘、ビス、接着剤などの固定手段によって取り付けておく。真空断熱材3を上桟部材8及び下桟部材8の間に配置するには、真空断熱材3の下端部を下桟部材8の上面後部に押し込み、真空断熱材3を壁面1に沿わせた後、真空断熱材3を上方にスライドさせ、真空断熱材3の上端部を上桟部材8の下面に押し込むか、又は真空断熱材3の上端部を上桟部材8の下面後部に押し込み、真空断熱材3を壁面1に沿わせた後、真空断熱材3を下方にスライドさせ、真空断熱材3の下端部を下桟部材8の上面に押し込む。
これにより、上桟部材8の下面前部8aが真空断熱材3の上縁前面に被さり、下桟部材8の上面前部8bが真空断熱材の下縁前面に被さることにより、真空断熱材3が支持される。この実施の形態においても、桟部材8は複数枚の真空断熱材3にまたがる長尺物となっており、真空断熱材3を容易に施工することができる。
上記実施の形態はいずれも本発明の一例であり、本発明は上記以外の形態とされてもよい。
次に、本発明で用いるのに好適な真空断熱材の構成に付いて図10〜13,17,18を参照して説明する。
図10(a)は、真空断熱材15の分解斜視図であり、図10(b)は、この真空断熱材15の非分解斜視図である。図10(c)は、図10(b)のC−C線断面図である。
この真空断熱材15は、コア材12を外皮13で被包したものである。
コア材12としては、セラミック粒子などの粉粒体の他、繊維集合体、発泡樹脂など各種のものを用いることができる。
この実施の形態では、外皮13は、図10(a)の通り、2枚のシート状の外皮材14a,14bを接合してなる。この外皮材14a,14bとしては、アルミなどの金属シートや、樹脂シート、金属ラミネート樹脂シートなど各種のものを用いることができる。外皮材14a,14bは、互いの周縁部が重ね合わされ、この周縁部同士が全周にわたって溶接、融着、圧着、接着などの固着方法により気密に固着されている。図10(b),(c)の符号14cは、外皮材14a,14bの周縁部同士が重なり合った(この実施の形態ではさらに固着された)重合部を示している。外皮材14a,14bをこのように接合することにより、外皮13の内側(重合部14cによって囲まれた、外皮材14a,14bの非周縁領域同士の間)に気密室が形成されている。
この重合部14cは、気密室の外側に配置されており、外皮材14a,14bのうち該気密室を形成した部分の外面(以下、単に気密室の外面という。)から該気密室の外方へ鍔状に延出している。
なお、外皮13の構成はこれに限定されない。例えば、外皮13は、3枚以上のシート状の外皮材を接合したものであってもよく、1枚のシート状外皮材を2つ折りにし、その重なり合った周縁部同士を接合したものであってもよい。
コア材12は、この外皮13の内側の気密室内に封入されている。この気密室内は高真空度となるように減圧されている。なお、この気密室内に、ガスや水分を吸着などによって捕捉するゲッター剤も併せて封入してもよい。この気密室内において、コア材12は、該気密室内の全体を占める大きさの1個の塊状とされていてもよく、複数個の塊状に分割されていてもよい。
この実施の形態では、真空断熱材15は方形(長方形又は正方形)パネル状である。外皮材14a,14bは、それぞれ、この真空断熱材15の前側(被取り付け体と反対側)及び裏側(被取り付け体側)の各パネル面(以下、真空断熱材15の前面及び裏面ということがある。)を構成しており、それらの周縁部同士の重合部14cは、この方形の真空断熱材15の外周の各辺縁部15a,15b,15c,15dに沿って形成されている。
この真空断熱材15では、図10(c)の通り、重合部14cは、この真空断熱材15の前面と面一状に側方へ延出するように形成されている。即ち、この真空断熱材15では、一方の外皮材14aの非周縁領域は、真空断熱材15の前面のうち重合部14cよりも中央側の領域を構成し、他方の外皮材14bの非周縁領域は、真空断熱材15の裏面と、各重合部14cよりも真空断熱材15の裏面側の、各辺縁部15a,15b,15c,15dに沿う真空断熱材15の側面(以下、単に真空断熱材15の側面という。)とを構成している。
この真空断熱材15の少なくとも桟部材に係合する上辺部及び下辺部においては、図11,12のように重合部14cを気密室の側面に沿うように折り畳んでおくのが好ましい。真空断熱材の全辺において重合部を折り畳んでもよい。なお、図11では、重合部14cは気密室の側面にのみ重なっている。図12では、重合部は気密室の裏側にまで回り込んでいる。また、図17のように、重合部14cを気密室の前面側に折り返してもよい。重合部14cは、図18のように、真空断熱材15の厚み方向の中間付近に位置され、真空断熱材15の気密室の側面に沿うように折り畳まれ、さらに気密室の裏側にまで回り込むように折られてもよい。
上記の真空断熱材15では、外皮13は、シート状の外皮材14a,14bの周縁部同士を接合してなるものであるが、図13の真空断熱材15Aの外皮13Aのように、シート状以外の形態の外皮材から構成されてもよい。
図13の外皮13Aは、筒状の外皮材14dから構成されている。真空断熱材15Aを作製する場合、この外皮材14dを真空断熱材15Aのパネル面方向に平たく展延させ、この外皮材14dの内側にコア材12を挿入する。次いで、この外皮材14dの内側を減圧させつつ、この外皮材14dの筒軸心線方向の一端側14e及び他端側14fにおいて、それぞれ、真空断熱材15Aのパネル厚さ方向に対向する該外皮材14dの縁部同士を重ね合わせる。そして、これらの縁部同士を、真空断熱材15Aのパネル面方向且つ外皮材14dの筒軸心線方向と直交方向の全幅にわたって、適宜の固着手段により気密に固着する。これにより、筒状の外皮材14dからコア材12を被包した外皮13Aが構成される。
この筒状の外皮材14dからなる外皮13Aを備えた真空断熱材15Aにあっては、該真空断熱材15Aの4辺縁部15a〜15dのうち、外皮材14dの筒軸心線方向に直交する1対の辺縁部15b,15dに沿って、それぞれ、該外皮材14dの筒軸心線方向の一端側14eの縁部同士及び他端側14fの縁部同士を接合してなる重合部14cが形成されている。また、図13(c)の通り、外皮材14dの筒軸心線方向と直交方向に対向する残りの1対の辺縁部15a,15cに沿って、それぞれ、外皮材14dの内側を減圧した際に該外皮材14dの周方向の余剰部分が折り重なってなる重合部14c’が形成されている。この重合部14c’を前記図11,12のように気密室側面に沿うように折り曲げるのが好ましい。
なお、外皮材14dの周長やコア材12の体積を適宜調整して該外皮材14dの周方向に余剰部分が生じないようにすることにより、これらの辺縁部15a,15cには重合部14c’が形成されないようにすることも可能である。
本発明では、真空断熱材を下桟部材に載せるようにして施工した後、真空断熱材の上端面と上桟部材の下面との間に弾性充填材の原料液をスプレーして弾性充填材を形成してもよい。
1 壁面
2,2A〜2D,8 桟部材
3 真空断熱材
4,6,7 弾性充填材
5 面材
15,15A,24 真空断熱材
12 コア材
13,13A 外皮
14a,14b,14d 外皮材
14c,14c’ 外皮材重合部
15a〜15d 辺縁部

Claims (3)

  1. 壁面に設けられた上桟部材と下桟部材とによって真空断熱材の上辺と下辺とが支持された真空断熱材の設置構造において、該上桟部材及び下桟部材は弾性材料よりなり、
    該真空断熱材の上端部が該上桟部材の下面に押し込まれ、
    該真空断熱材の下端部が該下桟部材の上面に押し込まれていることを特徴とする真空断熱材の設置構造。
  2. 請求項1において、前記真空断熱材は、コア材と、該コア材を被包する外皮とを有しており、
    該外皮の外面に、該外皮の少なくとも一部を構成した外皮材同士が重なり合った外皮材重合部が形成されており、該外皮材重合部は、該外皮のうち該コア材を被包した部分から該真空断熱材の外方に延出したものとなっており、
    該真空断熱材の少なくとも上辺部及び下辺部にあっては、該外皮材重合部は、該外皮のうち該コア材を被包した部分の外面に沿うように折曲されていることを特徴とする真空断熱材の設置構造。
  3. 請求項1又は2において、前記真空断熱材、上桟部材及び下桟部材の前面側に面材が設置されており、該面材と該真空断熱材との間隔が20mm以下であることを特徴とする真空断熱材の設置構造。
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