JP6028216B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

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本発明は、冷気を強制循環させて貯蔵室を冷却する冷蔵庫に関するものである。
省エネルギに対する要求が厳しくなる中、冷却器で生成した冷気を強制循環させて貯蔵室を冷却する冷蔵庫においては、その冷却器の冷凍効率だけでなく、送風機の送風効率も重視されている。そのため、送風機から吐出された冷気を効率よく運搬する送風技術が重要となる。従来は冷気吐出口を、貯蔵物を収納する容器の内側へ伸ばすことで容器内への冷気の供給を良好にしている。(例えば、特許文献1参照)。
以下、図面を参照しながら従来の冷蔵庫を説明する。
図7は従来の冷蔵庫の断面図である。図において、冷蔵庫本体30は、上から順に、冷蔵室36、冷凍温度室31、野菜室37を備えている。冷凍温度室31は、その上部に、急速冷凍容器41を設けた急速冷凍室32と、急速冷凍室32の横に並置した製氷室33と、急速冷凍室32及び製氷室33の下方に配置された冷凍室34とから構成される。冷凍室34はその背部に、冷却器61を有する冷却器室62を仕切部材50により区画形成してあり、仕切部材50には冷気通路50aが設けてある。冷凍室34内には、3段重ねの上段容器42、中段容器43、及び下段容器44を備えられ、仕切部材50と一体若しくは別体に構成された冷気吐出風路52、53、54は冷気通路50aと連通し容器42、43、44に冷気を導入する。この冷気吐出風路52、53、54の吐出口52a、53a、54aの位置は、容器42、43、44の背面壁の後方に作られたフランジ部後壁42c、43c、44cより、前方(庫内側)に成るように構成してある。
送風機63は冷却器室62に設けられ、冷却器室62にて生成した冷気を、冷凍温度室31、冷蔵室36、野菜室37等に強制循環する。
以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作を説明する。
冷却器室62により生成された冷気は、送風機63の運転により仕切部材50の冷気通路50a内に吐出される。冷気通路50a内に吐出された冷気は、仕切部材50内で冷凍温度室冷却用冷気と冷蔵温度室冷却用冷気とに分流される。冷凍温度室冷却用冷気は、仕切部材50に設けられた冷気吐出風路52、53、54のそれぞれの吐出口52a、53a、54aより容器42、43、44内に吐出されて、容器内を所定の温度に冷却する。このとき、吐出口52a、53a、54aの位置は、容器42、43、44の背面壁の後方に作られたフランジ部後壁42c、43c、44cより、前方(庫内側)に成るように構成してあるため、吐出口52a、53a、54aから吐出された冷気が容器42、43、44の背面側に回りこむことを防止し、効果的に容器内を冷却することができる。
以上のように、従来の冷蔵庫では、吐出口52a、53a、54aの位置を容器フランジ部後壁42c、43c、44cより、前方に構成することで、吐出冷気の容器42、43、44の背面側への漏れを防止し、効果的に容器内を冷却することができる冷蔵庫を提供することができる。
特開2009−139088号公報
しかしながら、従来の冷蔵庫の構成では、冷却器室62により生成された冷気が送風機63の運転により仕切部材50の冷気通路50a内に吐出される際に、冷凍温度室31の室温より低い温度まで仕切部材50を冷却することで、仕切部材50の庫内側表面に霜や氷結ができる。これが冷却器61を除霜する際にその暖気で溶け冷気吐出風路52、53、54を伝い容器42、43、44の内側に溜まるという問題があった。
本発明は、従来の課題を解決するもので、冷気の送風効率を損なうことなく仕切部材表面の水滴が容器内に溜まらない高品位な冷蔵庫を提供することを目的とする。
従来の課題を解決するために、本発明の冷蔵庫は、貯蔵室と、前記貯蔵室を冷却する冷気を生成する冷却室と、前記冷却室に設けられ冷却器と、前記冷却器で生成された冷気を強制的に貯蔵室に送風する送風機と、前記貯蔵室と前記冷却室とを区画する仕切部材と、前記仕切部材に設けられ前記貯蔵室に冷気を吐出する吐出口と、前記貯蔵室に設けられて貯蔵物を載置する載置部材とを備え、前記吐出口が前記載置部材の後端部より前方に位置するように上面と下面とを備えて突出した冷蔵庫において、前記吐出口の周辺に、前記載置部材内への水垂れを防止する水切り構造を備えたもので、前記水切り構造は、前記吐出口の前記上面から前記吐出口を縦断し前記下面へ繋がり前記仕切部材まで連続する複数の縦リブで構成されたことを特徴とする。これにより、仕切部材表面にできた水滴は、冷気
吐出風路を伝って載置部材に落ちることなく、冷気吐出風路を左右方向に回避して仕切部材の下に流れ落ちるため、貯蔵物を載置するところに溜まることなく、高品位な冷蔵庫を提供することが可能となる。このとき、突起部は冷気の流れに関係のない位置に存在するため、風路抵抗になることがなく送風効率を損なう恐れはない。
本発明の冷蔵庫は、冷気の送風効率を損なうことなく仕切部材表面の水滴が貯蔵物載置部材に溜まらない高品位な冷蔵庫を提供することができる。
本発明の実施の形態1における冷蔵庫の正面図 本発明の実施の形態1における冷蔵庫の縦断面図 本発明の実施の形態1における冷蔵庫本体要部正面拡大図 本発明の実施の形態1における要部縦断面拡大図 本発明の実施の形態1における要部縦断面拡大図 本発明の実施の形態2における冷蔵庫本体要部正面拡大図 従来の冷蔵庫の縦断面図
請求項1に記載の発明は、貯蔵室と、前記貯蔵室を冷却する冷気を生成する冷却室と、前記冷却室に設けられ冷却器と、前記冷却器で生成された冷気を強制的に貯蔵室に送風する送風機と、前記貯蔵室と前記冷却室とを区画する仕切部材と、前記仕切部材に設けられ前記貯蔵室に冷気を吐出する吐出口と、前記貯蔵室に設けられて貯蔵物を載置する載置部材とを備え、前記吐出口が前記載置部材の後端部より前方に位置するように上面と下面とを備えて突出した冷蔵庫において、前記吐出口の周辺に、前記載置部材内への水垂れを防止する水切り構造を備えたもので、前記水切り構造は、前記吐出口の前記上面から前記吐出口を縦断し前記下面へ繋がり前記仕切部材まで連続する複数の縦リブで構成されたことを特徴とする。これにより、吐出口周辺に発生した水滴または吐出口上方より流れてきた水滴を、吐出口を回避して吐出口の下まで流れるように導くことができるため、吐出口での滞留と載置部材への滴下を防止する高品位な冷蔵庫を提供することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明するが、従来例または先に説明した実施の形態と同一構成については同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における冷蔵庫の正面図、図2は図1におけるA−A断面図、図3は本発明の実施の形態1における冷凍室正面拡大図、図4は図3におけるB−B断面図、図5は本発明の実施の形態1における下段吐出口と下段冷凍室ケースの位置関係を示す断面拡大図である。
図1から4において、冷蔵庫100の冷蔵庫本体である断熱箱体101は、主に鋼板を用いた外箱102と、ABSなどの樹脂で成型された内箱103と、外箱102と内箱103との間の空間に発泡充填される硬質発泡ウレタンなどの発泡断熱材とで構成され、周囲と断熱され、複数の貯蔵室に区画されている。最上部に第一の貯蔵室としての冷蔵室104、その冷蔵室104の下部に第四の貯蔵室としての第二の冷凍室105と第五の貯蔵室としての製氷室106が横並びに設けられ、その第二の冷凍室105と製氷室106の下部に第二の貯蔵室としての第一の冷凍室107、そして最下部に第三の貯蔵室としての野菜室108が配置される構成となっている。
冷蔵室104は、回転扉である冷蔵室右扉104aと冷蔵室左扉104bを備え、内部には、冷蔵室棚104cや冷蔵室ケース104dが適切に配設され、貯蔵空間を整理し易く構成している。一方、その他の貯蔵室は引き出し式扉を有し、それぞれ第二の冷凍室扉105aには第二の冷凍室ケース105bが、製氷室扉106aには製氷室ケース106bが、第一の冷凍室扉107aには上段冷凍室ケース107bおよび下段冷凍室ケース107cが、野菜室扉108aには上段野菜室ケース108bおよび下段野菜室ケース108cが、それぞれ扉に取り付けられたフレームに載置される。
冷蔵室104は冷蔵保存のために凍らない温度である冷蔵温度帯に設定されており、通常1℃から5℃とし、野菜室108は冷蔵室104と同等の冷蔵温度帯もしくは若干高い温度設定の野菜温度帯2℃から7℃としている。第一の冷凍室107は冷凍温度帯に設定されており、冷凍保存のために通常−22℃から−15℃で設定されているが、冷凍保存状態の向上のために、例えば−30℃や−25℃の低温で設定されることもある。
第二の冷凍室105は、第一の冷凍室107と同等の冷凍温度帯または若干高い温度設定−20℃から−12℃である。製氷室106は、冷蔵室104内の貯水タンク(図示せず)から送られた水で室内上部に設けられた自動製氷機(図示せず)で氷を作り、製氷室ケース106bに貯蔵する。
断熱箱体101の天面部は冷蔵庫の背面方向に向かって階段状に凹みを設けた形状であ
り、この階段状の凹部に機械室101aを形成して、機械室101aに、圧縮機109、水分除去を行うドライヤ(図示せず)等の冷凍サイクルの高圧側構成部品が収容されている。すなわち、圧縮機109を配設する機械室101aは、冷蔵室104内の最上部の後方領域に食い込んで形成されることになる。
このように、手が届きにくくデッドスペースとなっていた断熱箱体101の最上部の貯蔵室後方領域に機械室101aを設けて圧縮機109を配置することにより、従来の冷蔵庫で、使用者が使いやすい断熱箱体101の最下部にあった機械室のスペースを貯蔵室容量として有効に転化することができ、収納性や使い勝手を大きく改善することができる。
冷凍サイクルは、圧縮機109と凝縮器と減圧器であるキャピラリーと冷却器112とを順に備えた一連の冷媒流路から形成されており、冷媒として炭化水素系冷媒である例えばイソブタンが封入されている。
圧縮機109はピストンがシリンダ内を往復動することで冷媒の圧縮を行う往復動型圧縮機である。断熱箱体101に、三方弁や切替弁を用いる冷凍サイクルの場合は、それらの機能部品が機械室101a内に配設されている場合もある。
また、本実施の形態では冷凍サイクルを構成する減圧器をキャピラリーとしたが、パルスモーターで駆動する冷媒の流量を自由に制御できる電子膨張弁を用いてもよい。
なお、本実施の形態における、以下に述べる発明の要部に関する事項は、従来一般的であった断熱箱体101の最下部の貯蔵室後方領域に機械室を設けて圧縮機109を配置するタイプの冷蔵庫に適用しても構わない。
第一の冷凍室107の背面には冷気を生成する冷却室110が設けられ、第二の冷凍室105および製氷室106、第一の冷凍室107からなる貯蔵室と冷却室110とを区画するために仕切部材111が構成されている。冷却室110内には、冷却器112が配設されており、貯蔵室と熱交換して温められた空気と熱交換し、冷気を生成している。冷却器112の下部空間には冷却時に冷却器112やその周辺に付着する霜や氷を除霜するためのガラス管製のラジアント加熱手段114が設けられ、さらにその下部には除霜時に生じる除霜水を受けるためのドレンパン115、その最深部から庫外に貫通したドレンチューブ116が構成され、その下流側の庫外に蒸発皿117が構成されている。なお、ラジアント加熱手段114の代わりに冷却器112に取り付けたパイプヒータなど他形状の加熱手段を用いたり、ラジアント加熱手段114と他形状の加熱手段を併用したりしても構わない。
仕切部材111は、貯蔵室側の外殻をなす前仕切部材120と冷却室側の外殻をなす後仕切部材121とから構成され、後仕切部材121は、送風機113を備える。前仕切部材120と後仕切部材121との間の空間は各貯蔵室に向けて冷気を分岐させる分配風路122である。
ここで、送風機113は、吐出面からみて時計回りをする軸流ファンである。以下、冷蔵庫の左右方向の位置を指定する場合、送風機113の回転方向を基準とする。回転方向が反時計回りの送風機を使用する場合は、左右を反転させることで同様の効果を得ることができる。
送風機113の吐出面は冷蔵庫100の正面に対し角度を持って取り付けられ、冷気は斜め上向きに吹き上げるように配設されている。また、第一の冷凍室107正面より見て、送風機113の中心は、第一の冷凍室107の中心に対し左側に位置し、上段冷凍室ケ
ース107bの奥面上端より上方に位置する。前仕切部材120の送風機113に対向する部分は、送風機113側に突出した冷気整流部120aを構成する。冷気整流部120aは送風機113の回転軸を中心軸とする略円錐台形状をしている。冷気整流部120aの先端は送風機113の吐出面に平行な面で構成され、その径は送風機113のボス径と略同径である。
前仕切部材120は、冷気整流部120aより下方で且つ上段冷凍室ケース107bより上方に上段吐出口120bを有し、下段冷凍室ケース107cと上段冷凍室ケース107bの間に一体または別体で下段風路123を有し、下段風路123はその先端に下段吐出口123aを有する。上段吐出口120bおよび下段吐出口123aは分配風路122と第一の冷凍室107を連通している。下段風路123は前仕切部材120から第一の冷凍室107内部へ突出し、図5に示す通り下段吐出口123aは下段冷凍室ケース107cの後端部フランジよりも前方に設けられる。また、下段風路123の上面の左右両端は5mm以上のRによって面取りを行い、上面の中で両端が最も低い位置となる形状を有している。
上段吐出口120bは、幅が上段冷凍室ケース107bの幅内に分布するように、複数の孔からなる。そのうち少なくとも一つの孔は正面より見て、第一の冷凍室107の中心を通る。下段風路123は、幅が下段冷凍室ケース107cの幅内に分布するように、複数の突出風路からなり、各突出風路の先端に一つまたは複数個の下段吐出口123aを有する。
なお、上段吐出口120bおよび下段吐出口123aは、上下複数段の孔により構成したり、幅方向に段数を変化させたりしてもよく、それにより収納ケース内の冷気の分布を決定し、より適切に冷却することが可能となる。
また、冷蔵室104とその他の貯蔵室とを断熱区画する仕切壁118と仕切部材111との間には、前仕切り部材120と仕切壁118とによって構成された第二の冷凍室風路124と製氷室風路125とを有する。第二の冷凍室風路124は第二の冷凍室吐出口124aを、製氷室風路は製氷室吐出口125aを有し、それぞれ分配風路122と第二の冷凍室105および製氷室106とを連通している。第二の冷凍室吐出口124aおよび製氷室吐出口は第二の冷凍室ケース105bおよび製氷器(図示せず)の後端部フランジよりも前方に設けられる。
なお、第二の冷凍室風路124および製氷室風路は前仕切部材120や仕切壁118と別体に設けたり、分割して一部のみを別体に設けたりしても良い。
前仕切部材120は、上段吐出口120bの上方で冷気整流部120aの右側に右下がりの直線形状の傾斜リブ120cを有する。傾斜リブ120cの右端は上段吐出口120bの右端よりも右側にあり、傾斜リブ120cの上辺と水平面とのなす角は5度以上である。
さらに、前仕切部材120は、下段風路123の上方に、各孔の上に一つずつ山形の形状をした山形リブ120dを有する。山形リブ120dは下段吐出口123aの孔一つの横幅よりも大きな幅を有し、各辺の水平面とのなす角は5度以上である。
なお、傾斜リブ120cおよび山形リブ120dはそれぞれ弓形やかまぼこ形のような曲線により構成してもよい。
また、前記仕切部材120は、下段風路123の複数の突出風路の谷間に谷間リブ12
0eを有する。谷間リブ120eは縦向きの直線形状を有したリブであり、山形リブ120dの端周辺から下段吐出口123aの高さまたはその下までの長さを有する。
また、下段風路123は第一の冷凍室107側に複数の下段リブ123bを有する。下段リブ123bは、下段風路123の上面から始まり下段吐出口123aを縦断し下段風路123の下へ繋がり前仕切部材120と連結する。下段リブ123bの下辺は下段風路123の下面よりも急勾配を有し、水平面となす角は10°以上である。
同様に、上段吐出口120bは一つまたは複数の上段リブ120fを有する。上段リブ120fは第一の冷凍室107側に突出した縦向きの直線形状を有し、少なくとも上段吐出口120bの送風機113から遠い側の辺に設けられる。
また、第二の冷凍室風路124は下面に第二の冷凍室リブ124bを有する。第二の冷凍室リブ124bは第二の冷凍室風路124の下面と前仕切部材120を二辺とする略三角形の形状を有し、第二の冷凍室風路124の下面の横幅に亘って複数設けられる。
なお、本実施の形態における、以下に述べる発明の要部に関する事項は、いずれの貯蔵室においても回転扉を有し、内箱103に貯蔵ケースが載置される構造を有するタイプの冷蔵庫に適用しても構わない。
以上のように構成された本実施の形態の冷蔵庫100について、以下その動作、作用を説明する。
まず、冷凍サイクルの動作について説明する。庫内の設定された温度に応じて制御装置(図示せず)からの信号により冷凍サイクルが動作して冷却運転が行われる。圧縮機109の動作により吐出された高温高圧の冷媒は、凝縮器(図示せず)である程度凝縮液化し、さらに冷蔵庫本体である断熱箱体101の側面や背面、また断熱箱体101の前面間口に配設された冷媒配管(図示せず)などを経由し断熱箱体101の水滴を防止しながら凝縮液化し、キャピラリーチューブ(図示せず)に至る。その後、キャピラリーチューブでは圧縮機109への吸入管(図示せず)と熱交換しながら減圧されて低温低圧の液冷媒となって冷却器112に至る。
ここで、冷却室110では、送風機113の動作により集められた各貯蔵室内の空気が、冷却器112により液冷媒と熱交換され、冷却器112内の冷媒は蒸発気化する。この時、貯蔵室から戻ってきた空気は、冷却室110内で再び各貯蔵室を冷却するための冷気となる。低温の冷気は送風機113から分配風路122を通り、風路やダンパを用いて分流され、冷蔵室104、第二の冷凍室105、製氷室106、第一の冷凍室107、野菜室108をそれぞれの目的温度帯に冷却する。
送風機113は、冷蔵庫100正面から見て時計回りに回転する軸流ファンであることから、吐出された冷気は時計回りに旋回しながら放射状に広がるように円錐状に流れる。したがって、冷気整流部120aを吐出冷気の流れに合わせた形状にすることで、渦を発生させることなく、冷気を分配風路122にスムーズに送り出すことができる。また、軸流ファンの吐出側では、中心にファンに向かって戻る気流が発生するが、冷気整流部120aの円錐台上面径をファンのボス径と略同径とすることで、この戻り気流を抑制することができるため、送風機113より冷気に与えられたエネルギを無駄なく送風に生かすことができる。
吐出冷気の作る円錐面と送風機113の回転軸のなす角は送風機113の送る流量や回転数により異なるため、冷気整流部120aの円錐面の角度を変えることで、設計流量に
応じた最適設計を行うことができる。例えば、羽根径が90から110mmの送風機113を1200から3000rpm前後で回転させ、0.5から1.0m/minの風量を得る場合、実験に因れば、回転軸と冷気整流部120aの円錐面とのなす角は50から85°が望ましい。半径方向に広がるにつれ徐々に送風機113との距離を大きくすることで、吐出冷気の持つ運動エネルギを圧力エネルギとして効率よく回収することができるため、送風機113の仕事を増やすことなく吐出圧力を高めることができる。本実施の形態のように、貯蔵室が多く、送風回路が多岐にわたり、ダンパのような風路抵抗になる部品を多く必要とする風路では、送風機113の仕事が大きくなるため、冷気整流部120aの果たす役割はより大きいものとなる。
冷気整流部120aに沿って広がった冷気の一部は、冷気整流部120a内に設けられた上段吐出口120bより第一の冷凍室107内に吐出される。このとき、冷気にはコアンダ効果により冷気整流部120aに沿うような力が働いている。従って、冷気整流部120a内に設けられた孔から吐出された冷気は送風機113の正面方向に向かってスムーズに吐出される。従って、従来冷気を直接送ることが難しかった送風機113の正面にも冷気を送ることが可能となる。
また、第一の冷凍室107の中央に位置する上段吐出口120bの孔には、冷気整流部120aより遠い側の辺に垂直に、貯蔵室に向けて上段リブ120fを有するため、冷気の速度のうち放射状に広がる成分も貯蔵室内部へ向けることができる。このため、上段冷凍室ケース107b内部向かう冷気を増やすことができ、さらに急速に貯蔵物を冷却することができる。ここで上段リブ120fは、前仕切部材120と一体に成型することで部品点数を増やすことなく形成することが可能であるため、固体による風向のばらつきを小さく抑えることができるだけでなく、使用の中で変形や脱落することを抑制できる構造を安価に提供することができる。
次に、傾斜リブ120cおよび山形リブ120d、谷間リブ120eの効果について説明する。
送風機113より吐出された冷気は、第一の冷凍室107より冷たいため、前仕切部材120の第一の冷凍室107側の表面は温度差により霜や氷が付着することがある。この霜や氷は、ラジアント加熱手段114を用いて冷却室110内を加熱するとき、送風機113の羽根の間を抜けて分配風路122内へ進入した冷却室110内の暖気の一部により溶解する。冷蔵庫100は冷却器112やその周辺に付着した霜や氷を溶かすために、定期的に冷却を中断しラジアント加熱手段114を加熱することで、前仕切部材120の表面の霜や氷も定期的に溶解するため、成長して貯蔵空間を圧迫する心配はない。
このようにして、溶解した前仕切部材120表面の水滴は、表面を伝って下へ垂れていく。垂れた水滴は傾斜リブ120cや山形リブ120dの位置まで来ると、各リブの上面に沿って、それぞれ低い方(傾斜リブ120cの場合は右端、山形リブ120dの場合は両端)へ流れるため、リブの真下に流れることはない。つまり、傾斜リブ120cにより水滴は右へ流れるため、傾斜リブ120cの真下にある上段吐出口120bに流れることはない。
上段吐出口120bは前仕切部材120に開いた孔であり、第一の冷凍室107を冷却する際は冷気が通るため、上段吐出口120bに水滴が垂れると、上段吐出口120bに水滴が孔に溜まり冷却時に氷となって孔を塞ぐことで冷却能力が低下する恐れがある。従って傾斜リブ120cを設けることで安定して貯蔵室を冷却できる高品質を実現することができる。
同様に山形リブ120dにより、水滴は山形リブ120dの両端から下へ流れる。山形リブ120dの幅は下段風路123の幅よりも大きいため、山形リブ120dの両端より下へ流れた水滴は下段風路123の両脇を通過し下へ流れる。従って、下段冷凍室ケース107cの内側に突出している下段風路123上に水が垂れ、下段冷凍室ケース107cに滴下することを防止することができる。
下段冷凍室ケース107cは貯蔵物収納容器であり底部に孔を持たないため、もし、下段冷凍室ケース107cに滴下すると、水は下段冷凍室ケース107c内部に溜まり、冷却時には氷結するため氷は成長し続け、貯蔵物に氷によりケースに固着することにより、ユーザの使い勝手を損ない不快感を与えることになる。
なお、本実施の形態において前仕切部材120表面を下へ流れた水滴は、前仕切部材120の下端から第一の冷凍室107の底面に落下した後、更に低いドレンパン115へと流れドレンチューブ116を通り庫外へ排出される仕組みとなっているが、前仕切部材120に水滴を回収する機構を設け直接ドレンパン115へ落とす仕組みとすることで、貯蔵空間である第一の冷凍室107の底面に水滴が滴下することがなくなり、さらに高品位な冷蔵庫を提供することができる。
また、下段風路123の谷間には、谷間リブ120eが存在するため、山形リブ120dから流れ落ちた水はその表面張力により積極的に谷間リブ120eへ引き寄せられる。そのため、山形リブ120dから流れ落ちた水が下段風路123へ流れる危険性を更に低減することができる。
なお、谷間リブ120eはリブでなく、水を引き寄せる作用を持つ形状や物質であれば良いため、同形状の凹みや親水面などに置き換えてもよく、別部品を嵌め込んで構成することもできる。
上述の通り、傾斜リブ120c、山形リブ120d、谷間リブ120eの効果により、上段吐出口120bおよび下段風路123には水滴が流れ込まない構造であるが、万が一流れた場合や、上段吐出口120bの直上や下段風路123表面に水滴が発生した場合にも、水滴が吐出口内で氷結することや貯蔵ケース内に滴下することを防止する必要がある。
ここで、上段吐出口120bは上段リブ120fを有するため、温度差により上段吐出口120bに水滴が生じたり、上段吐出口120bより上で発生した水滴が流れ落ちたりした際も、上段リブ120fを伝って上段吐出口120bの下まで流すことができるため、上段吐出口120b内に溜まることを防止し、品質の良い冷蔵庫を提供することができる。もし、上段リブ120fが水平に構成されていれば、水滴が流れ落ちず吐出される冷気により冷やされ氷となる現象を繰り返し、上段吐出口120bを塞ぐ恐れがある。
また、下段風路123は下段リブ123bを有する。下段風路123の上面または下段吐出口123a周辺に発生したり流れ落ちたりした水滴は、下段リブ123bを伝って下段風路123の下の前仕切部材120表面まで到達することができる。このとき、下段リブ123bの下辺は下段風路123の下面よりも急勾配であるため、水は下段風路123表面よりも下段リブ123bを優先的に流れるため、下段風路123を伝って下段冷凍室ケース107c内に滴下する危険性を更に低くすることができる。ここで、下段リブ123bの下辺と水平面とのなす角を10°以上にすることで、水をより確実に引き付けて導くことが可能となる。さらに、下段リブ123bの設置間隔は狭すぎると冷気の風路抵抗が増加し送風効率を低減させ消費電力を増加させ、広過ぎると下段リブ123bの隙間から水滴が垂れる可能性が高くなるため循環させる冷気の風速や風量、貯蔵室の温度帯によ
って適切に設定する必要があるが、一般的に10〜20mmが望ましい。
さらに、下段風路123の上面左右両端は大きなRによって面取りが行われているため、下段風路123上に載った水滴は下段吐出口123a側ではなく下段風路123の両脇へ流れやすくなる。従って、山形リブ120dから下段風路123上に水滴が流れ落ちた際や、山形リブ120dから下段吐出口123aまでの間で水滴が発生した際も、水滴は下段吐出口123aから下段冷凍室ケース107cに滴下することを抑制し、下段風路123の両脇から前仕切部材120の表面へ導くことができる。
最後に、第二の冷凍室リブ124bについて説明する。第二の冷凍室リブ124bは第二の冷凍室風路124の下面に発生した水滴を前仕切部材120表面まで誘導することで第二の冷凍室ケース105b内に滴下するのを防止することができる。第二の冷凍室リブ124bは第二の冷凍室風路124の下面を一辺とする略三角形の形状であるため、下辺は第二の冷凍室風路124の下面よりも急勾配であるため、水滴は第二の冷凍室風路124よりも優先的に第二の冷凍室リブ124bを流れる。なお、第二の冷凍室リブ124bは第二の冷凍室風路124の下面と前仕切部材120を2辺とする形状であれば略三角形でなく台形など他の形状でも良いが、その他の辺は三角形のときの様に第二の冷凍室風路124の下面よりも急勾配を持つ方が望ましい。さらに、第二の冷凍室リブ124bの設置間隔は狭すぎると逆に水滴を保持し易く、広過ぎると第二の冷凍室リブ124bの隙間から水滴が垂れる可能性が高くなるため一般的に10〜20mmが望ましい。
第二の冷凍室風路124は送風機113よりも上方にあるため、除霜運転中に送風機113より漏れ出た冷却室110内の暖気がさらに上段吐出口120bより貯蔵空間に漏れたとき、暖気は上昇し第二の冷凍室風路124にぶつかることになる。暖気は第二の冷凍室風路124の壁面により冷やされ、風路表面に結露するため、第二の冷凍室風路124の下面は水滴がつき易いため、第二の冷凍室リブ124bの効果は非常に大きいものであるといえる。
なお、傾斜リブ120c、山形リブ120d、谷間リブ120e、上段リブ120f、下段リブ123b、第二の冷凍室リブ等の水切り構造は、冷凍温度帯である第二の冷凍室105、製氷室106、第一の冷凍室107だけでなく、温度差が発生し易いその他の貯蔵室の冷気吐出口付近にも有効である。必要に応じて、冷蔵室104の吐出口や野菜室108の吐出口にもリブを設けることで、冷蔵室棚104cや冷蔵室ケース104d、上段野菜室ケース108bなどに水滴が溜まり、貯蔵物を濡らすことを防止することができる。
以上のように、本実施の形態では、上段吐出口120bおよび下段吐出口123a、第二の冷凍室吐出口124aは周辺に水垂れを防止する傾斜リブ120c、山形リブ120d、谷間リブ120e、上段リブ120f、下段リブ123b、第二の冷凍室リブによる水きり構造を備えることにより、吐出口周辺に発生した水滴または吐出口上方より流れてきた水滴を、吐出口を回避して吐出口の下まで流れるように導くことができるため、吐出口での滞留と載置部材への滴下を防止する高品位な冷蔵庫を提供することが可能となる。
さらに、山形リブ120dは下段吐出口123aの幅よりも大きい幅を有することにより、下段吐出口123aの上方にできた水滴が、山形リブ120dを伝って下段風路を左右に回避して下に流れ落ちる。従って、下段風路123から下段冷凍室ケースに落ちることを抑制するため、貯蔵物を載置する下段冷凍室ケースに溜まることなく、高品位な冷蔵庫を提供することが可能となる。このとき、山形リブ120dは下段吐出口123aから離れており冷気の流れの緩やかな位置に設けられているため、風路抵抗になり送風効率を損なうことを防止し消費電力の増加を抑制できる。
さらに、傾斜リブ120cの上面は右端が最も低い右下がりの直線形状をしており、山形リブ120dの上面は、左右両端が最も低い山形状を有することにより、上段吐出口120bおよび下段吐出口123aの上方に生成した水滴は各リブまで流れ落ちた後、各リブに溜まることなくすぐさま低い方へ流れ前仕切部材120表面に沿って更に下へ流れ落ちるため、各リブに溜まり各リブを乗り越えて正面から冷気吐出口へ落下することを防止することができ、氷結により上段吐出口120bを閉塞したり下段冷凍室ケース内に水滴が溜まったりする危険性をより低くすることが可能となる。
この効果は、各リブの上面が、水平面に対し5°以上の角度を有することにより、さらに流れをスムーズにし高めることが可能となる。
また、上段吐出口120b、下段吐出口123a、第二の冷凍室吐出口124aがその周辺に、水の流れを誘導する上段リブ120f、下段リブ123b、谷間リブ120e、第二の冷凍室リブ124bを有することにより、吐出口周辺に発生したまたは流れてきた水滴は、吐出口ではなく各リブに引き寄せられ各リブを伝って更に下へ流れていくため、吐出口に溜まったり吐出口から載置部材に落ちたりすることを抑制するため、高品位な冷蔵庫を提供することが可能となる。
更に、谷間リブ120eは、山形リブ120dの両端の下方周辺に設けられたことにより、下段風路123を左右方向に回避して山形リブ120dの両端から流れ落ちた水滴は、たとえ上方の水滴が集められその量が多い場合や勢いが強い場合も、谷間リブ120eに引き寄せられるため谷間リブ120e沿って流れ、山形リブ120dから離れた水滴が再び下段風路123へ流れる危険性を最小限に抑えることができる。
また、谷間リブ120eは前仕切部材120と一体に成型されたリブであることにより、部品点数を増やすことなく確実に水滴を吐出口の下まで導くことができるため、谷間リブ120eが冷蔵庫100の使用中に変形や脱落することが少なく、品位の高い状態を使用期間中保つことができる高品質な冷蔵庫を安価に提供することができる。
上段リブ120fおよび下段リブ123bは、上段吐出口120bおよび下段吐出口123aの上辺と下辺とに接するリブであることにより、吐出口に流れ落ちた水滴は、吐出口に溜まったり、その上辺から離れ下段冷凍室ケース107cに落ちたりすることなく、各リブを伝って吐出口の下まで導かれるため、氷結により上段吐出口120bを閉塞したり下段冷凍室ケース内に水滴が溜まったりする危険性をより低くする高品位な冷蔵庫を提供することが可能となる。
また、下段風路123および第二の冷凍室風路124が、それぞれ下面に下段リブ123bと第二の冷凍室リブ124bを有することにより、風路の下面まで流れ落ちた水滴は、リブを伝い冷気吐出風路の先端から根元まで誘導されるため、吐出口周辺の冷気吐出風路先端部から下段冷凍室ケース107cや第二の冷凍室ケース105bに滴下することを防止でき、高品位の冷蔵庫を提供することができる。
さらに下段リブ123bと第二の冷凍室リブ124bの下辺が、下段風路123および第二の冷凍室風路124の下面よりも水平面に対し大きな角度をなすことにより、流れてくる水滴は、風路下面よりもリブの下辺に沿って流れようとするため、ガイド部によって確実に水滴を導くことができる。
このとき、下段リブ123bと第二の冷凍室リブ124bの下辺と水平面とのなす角は10°以上であることより、流れてくる水滴をよりスムーズにガイド部に沿わせて導くこ
とが可能となるため、さらに下段冷凍室ケース107cや第二の冷凍室ケース105bへの滴下を抑制することができる。
(実施の形態2)
図6は本発明の実施の形態2の仕切部材正面図である。
なお、実施の形態1と同様の構成および同様の技術思想が適用できる部分については、説明を省略するが、不具合がない限り実施の形態1の構成に本実施の形態を組み合わせて適用することが可能である。
図6において、前仕切部材220は図2の前仕切部材120と同様にして、第二の冷凍室105および製氷室106、第一の冷凍室107からなる貯蔵室と分配風路122とを区画する。前仕切部材220は、下段冷凍室ケース107cと上段冷凍室ケース107bの間に一体または別体で下段風路223を有し、下段風路223はその先端に下段吐出口223aを有する。
また、前仕切部材220は、下段風路223の上方から側方にかけて雁垂れリブ220dを有する。雁垂れリブは下段風路223と同数設けられ、上面は中央部が最も高い山形形状を有し、上面の左端から伸びた側面は略垂直でその下端は下段風路223の下面より下に達する。また、雁垂れリブ220d上面のうち側面を持たない右端は右隣の雁垂れリブ220dの上面の上方に位置する。雁垂れリブ220d右端と右隣の雁垂れリブ220dの左上面との隙は、水滴が流れ易いように5mm以上空けることが望ましい。
なお、側辺は上辺の右側に設けてもよく、また実施の形態1の山形リブ120dと併用しても良い。
以上のように構成された本発明の実施の形態2における冷蔵庫について、以下その動作を説明する。
雁垂れリブ220dより上方で発生した水滴は、前仕切部材220の表面を伝って雁垂れリブ220dまで流れてくる。雁垂れリブ220dに到達した水滴は雁垂れリブ220dの上面の傾斜によって下方へ分かれて流れる。このとき、左方向へ流れた水滴はそのまま雁垂れリブ220dの側面に沿って下段風路223よりも下まで誘導される。逆に右方向へ流れた水滴は雁垂れリブ220dの上面右端より雁垂れリブ220dから離れ前仕切部材220表面を伝って下へ流れる。ここで、雁垂れリブ220d右端は右隣の雁垂れリブ220dの左上面上方に位置するため、雁垂れリブ220dの右端から流れた水滴は右隣の雁垂れリブ220dの左上面によって受け止められ左方向へ流れた水滴と同様にして側面に沿って下段風路223よりも下まで誘導される。
ここで、雁垂れリブ220dは上面と側面が繋がっているため、下段風路223の上方で受け取った水滴を離すことなく下段風路223の下まで導くことができる。従って、受け取った水滴をより確実に下段風路223、下段吐出口223aから遠ざけることができる。このように水滴を受ける部分と導く部分とを組み合わせて構成することで、更に効果を高めることができる。
なお、最右の雁垂れリブ220dの右端の下方には実施の形態1の谷間リブ120eを設けることで、右端から流れた水滴を下段風路223の下まで誘導できる。
以上のように、本実施の形態では、雁垂れリブ220d上面は下段吐出口223aの幅よりも大きい幅を有することにより、下段吐出口223aの上方にできた水滴が、雁垂れ
リブ220dを伝って下段風路を左右に回避して下に流れ落ちる。従って、下段風路223から下段冷凍室ケースに落ちることを抑制するため、貯蔵物を載置する下段冷凍室ケースに溜まることなく、高品位な冷蔵庫を提供することが可能となる。
雁垂れリブ220dの上面は、左右両端が最も低い山形状を有することにより、下段吐出口223aの上方に生成した水滴は雁垂れリブ220dまで流れ落ちた後、溜まることなくすぐさま下へ流れ落ちるため、溜まった水滴が雁垂れリブを乗り越えて正面から下段吐出口223aへ落下することを防止することが可能となる。
また、雁垂れリブ220dはその側面が下段風路223の側方を通り、下段風路223の下まで伸びていることにより、雁垂れリブ220dの上面で受けた水滴は離れることなく下段風路223の下まで確実に導くことができる。
以上のように、本発明にかかる冷蔵庫は、冷気の送風効率を損なうことなく仕切部材表面の水滴が貯蔵物載置部材に溜まらない高品位な冷蔵庫を提供することができるので、あらゆる冷却機器等の用途にも適用できる。
100 冷蔵庫
104 冷蔵室(貯蔵室)
105 第二の冷凍室(貯蔵室)
105b 第二の冷凍室ケース(載置部材)
106 製氷室(貯蔵室)
107 第一の冷凍室(貯蔵室)
107c 下段冷凍室ケース(載置部材)
108 野菜室(貯蔵室)
110 冷却室
112 冷却器
113 送風機
120b 上段吐出口
120c 傾斜リブ(突起部)
120d 山形リブ(突起部)
120e 谷間リブ(ガイド部)
120f 上段リブ(ガイド部)
123、223 下段風路(吐出風路)
123a、223a 下段吐出口
123b 下段リブ(ガイド部)
124 第二の冷凍室風路
124a 第二の冷凍室吐出口
124b 第二の冷凍室リブ(ガイド部)
220d 雁垂れリブ(突起部)

Claims (1)

  1. 貯蔵室と、前記貯蔵室を冷却する冷気を生成する冷却室と、前記冷却室に設けられ冷却器と、前記冷却器で生成された冷気を強制的に貯蔵室に送風する送風機と、前記貯蔵室と前記冷却室とを区画する仕切部材と、前記仕切部材に設けられ前記貯蔵室に冷気を吐出する吐出口と、前記貯蔵室に設けられて貯蔵物を載置する載置部材とを備え、前記吐出口が前記載置部材の後端部より前方に位置するように上面と下面とを備えて突出した冷蔵庫において、前記吐出口の周辺に、前記載置部材内への水垂れを防止する水切り構造を備えたもので、前記水切り構造は、前記吐出口の前記上面から前記吐出口を縦断し前記下面へ繋がり前記仕切部材まで連続する複数の縦リブで構成されたことを特徴とする冷蔵庫。
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