JP6028188B1 - 情報提供装置及び情報提供方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】対象者の顔部位属性について得られる評価結果を用いて、対象者に対して当該対象者に適合するスタイリングなどの有用かつ的確な情報(以下、対象者情報という。)を少なくとも1つ迅速に提供できる情報提供装置及び情報提供方法を提供する。【解決手段】本発明の情報提供装置及び情報提供方法は、対象者の顔を構成する少なくとも1の顔部位を選択した上で、その顔部位属性のそれぞれについて取得した少なくとも1つの顔部位属性測定結果とその基準値と対比し当該対比結果と前記顔部位属性について規定された少なくとも1つの傾向性とに基づいて少なくとも1つの傾向性を用いて適合情報カテゴリーを特定し、複数の対象者情報群から当該適合情報カテゴリーに含まれる対象者情報群を選出し、これを出力するようにしたことを特徴とする。【選択図】図14

Description

本発明は、情報提供装置及び情報提供情報方法に係り、詳細には、対象者の顔のパーツの形や大きさなどの属性についての測定データや入力データに基づいて、体系的に分類蓄積された複数のスタイリングなどの情報群から対象者に適合する情報群を提供する情報提供装置及び情報提供方法に関する。
最近では、映画俳優やテレビ番組の出演者などに対してだけでなく、例えばPR用写真などの個人写真を撮影するような場面などで、イメージアップを図りたい個人に対して、スタイリストが、その人(以下、対象者という。)、その場面に合った衣装、服装やアクセサリー、小物などをコーディネートすることがある。スタイリストは、対象者の顔の形状、肌色、頭髪色、肌質、頭髪質など顔部位及び顔部位属性を全体的に観察したり、対象者との問診をしたりした後、そのスタイリストの経験上から分類整理したスタイリングに関する情報や知見の中から、対象者に適したアドバイスや情報(対象者情報)の提供を行っている。
しかし、このようなスタイリストによるアドバイスや情報の提供では的確さが要求されるが、実際にはスタイリストの主観によるところが大きく、また、スタイリストの観察能力、経験、知見の不足などもあり、対象者に適したスタイリングのアドバイスや情報の提供が適切に行えないことが問題となっていた。
この問題を解決し、客観的、的確なアドバイスや情報の提供を行うためには、スタイリングやその他の情報をコンピュータを用いて管理などするシステムを構築することが必要となる。ところで、近年、コンピュータを用いた占いなどの娯楽に関する提案(例えば、特許文献1参照)や、美容分野におけるメイクアップなどに関する提案(例えば、特許文献2参照)がなされている。しかしながら、コンピュータを用い、対象者のスタイリング全般などに関するアドバイスや有用な情報を提供するシステムについてはまだ存在しない。
特開2005−352803号公報 特開2014−149841号公報
本発明は、前記事情に鑑み、対象者の顔部位属性について得られる評価結果を用いて、対象者に対して当該対象者に適合するスタイリングなどの有用かつ的確な情報(以下、対象者情報という。)を少なくとも1つ迅速に提供できる情報提供装置及び情報提供方法を提供することを目的とする。
前記目的は、本発明の一局面によれば、属性情報取得部、記憶部、評価部、適合情報カテゴリー特定部、情報選出部及び出力部を少なくとも含んでおり、前記属性情報取得部は、対象者自身の顔を構成する眉、目、鼻、口、肌及び頭髪を含む顔部位の中から選択した少なくとも1つの選択顔部位、前記選択顔部位について規定されている形状・大きさ、色及び質感を含む顔部位属性及び当該顔部位属性の測定結果を取得し、前記記憶部は、複数の顔部位情報と、複数の傾向性と、複数の適合情報カテゴリーと、当該各適合情報カテゴリーに属する複数の対象者情報群とを記憶し、前記顔部位情報のそれぞれは、前記顔部位のそれぞれについて予め規定された少なくとも1つの顔部位属性と、当該各顔部位属性の基準となる少なくとも1つの顔部位属性基準値とを含み、前記複数の傾向性はそれぞれ前記顔部位属性に関連し、前記各顔部位属性において前記顔部位属性基準値を含む直線軸として規定され、当該直線軸上において前記少なくとも1つの顔部位属性基準値を境にして前記複数の対象者情報群を少なくとも2つの適合情報カテゴリーに分類するように規定されており、前記評価部は、前記属性情報取得部を通じて前記選択顔部位及び前記顔部位属性測定結果を取得し、前者に基づいて前記記憶部から呼び出した前記顔部位属性基準値と後者とを対比し、当該対比結果を前記適合情報カテゴリー抽出部に送り、前記適合情報カテゴリー特定部は、前記記憶部から、前記各顔部位属性に関連する少なくとも1つの傾向性を呼び出すとともに、前記対比結果に基づいて当該各傾向性に関連づけられた少なくとも1つの適合情報カテゴリーを抽出して特定し、前記情報選出部は、特定された当該適合情報カテゴリーに属する少なくとも1つの対象者情報を前記記憶部における対象者情報群の中から選出し、前記出力部は、当該選出された各対象者情報を出力するように構成されてなることを特徴とする情報提供装置によって達成される。
前記目的はまた、本発明の別の局面によれば、対象者が自身の顔を構成する眉、目、鼻、口、肌及び頭髪を含む顔部位の中から選択した少なくとも1つの選択顔部位と、当該顔部位について形状・大きさ、色及び質感の中から選択された少なくとも1つの顔部位属性と、当該顔部位属性について規定された所定の顔部位属性測定結果とを取得する属性情報取得工程と、前記選択顔部位及び前記顔部位属性測定結果の入力を受け、前者に基づいて記憶部から呼び出した顔部位属性基準値と後者とを対比し、当該対比結果を適合情報カテゴリー抽出工程に送る評価工程と、前記記憶部から、前記各顔部位属性に関連し、直線軸として規定される少なくとも1つの傾向性を呼び出すとともに、前記対比結果に基づいて当該各傾向性に関連づけられた少なくとも1つの適合情報カテゴリーを抽出して特定する適合情報カテゴリー特定工程と、特定された当該適合情報カテゴリーに属する少なくとも1つの対象者情報を前記記憶部における対象者情報群の中から選出する対象者情報選出工程と、当該選出された各対象者情報を出力する出力工程とを含むことを特徴とする情報提供方法によって達成される。
前記目的はまた、本発明の情報提供方法をコンピュータに実行させるためのプログラムによって達成される。
本発明の情報提供装置及び情報提供方法によれば、当該装置を使用する対象者が自身の顔部位及び顔部位属性を少なくとも1つ選択し、選択した顔部位についての少なくとも1つの顔部位属性測定結果を前記情報提供装置に入力することで、当該顔部位属性測定結果とこれに対応する顔部位属性基準値との対比結果に基づいて、複数の対象者情報群を分類する複数の適合情報カテゴリーの中から少なくとも1つの傾向性に関連付けられた少なくとも1つの適合情報カテゴリーを特定し、この適合情報カテゴリーに属する対象者情報を出力できる。これにより、コンピュータを用いて対象者に適合する的確な対象者情報を迅速に当該対象者に提供できる。
本発明の情報提供装置の一実施形態のハードウェア構成例を概略的に示すブロック図である。 図1に示す演算制御部の機能構成例を概略的に示すブロック図である。 図1に示す記憶部の一例を概略的に示すブロック図である。 基準となる顔形状及び基準顔サイズを説明するための図である。 顔部位属性、及びこれと傾向性との関係の一例を示す表である。 顔部位属性及び傾向性と適合情報カテゴリーとの関係を示した直交座標系(スタイリングマップ)の一例を示す図である。 傾向性と適合情報カテゴリーとの関係の一例を説明するための表である。 適合情報カテゴリーと対象者情報群との関係を示した表である。 アンケート情報の一例を示した表である。 眉の顔部位属性における測定内容を説明するための概念図である。 目の顔部位属性における測定内容を説明するための概念図である。 鼻の顔部位属性における測定内容を説明するための概念図である。 口の顔部位属性における測定内容を説明するための概念図である。 図1に示す情報提供装置を用いた情報提供方法の手順の一例を示すフローチャートである。 顔部位属性が形・大きさである場合の顔部位属性測定結果を得るまでの手順を示すフローチャートである。 顔部位属性が色である場合の顔部位属性測定結果を得るまでの手順を示すフローチャートである。
本発明の情報提供装置
添付の図1〜図13を参照しながら、本発明の情報提供装置の一実施形態について詳細に説明する。
[ハードウェア構成例]
図1は、本実施形態のハードウェア構成例を概略的に示すブロック図、図2は図1に示す演算制御部の機能構成例を概略的に示すブロック図、また図3は図1に示す記憶部を概略的に示すブロック図である。本実施形態の情報提供装置1は、予め、統計的に蓄積されたスタイリング情報などの対象者にとって有用な情報(以下、この情報を「対象者情報」といい、複数の対象者情報を「対象者情報群」ということがある。)を蓄えておき、対象者の顔の目、鼻、口、眉、肌などのパーツ(以下、「顔部位」という。)の形・大きさ、色、質感などの属性(以下、「顔部位属性」という。)についての測定データや入力データ(以下、「顔部位属性値」という。)に基づいて、対象者個人の固有の情報を抽出し、複数の対象者情報群から対象者に適した少なくとも1つの対象者情報を提供する装置である。
情報提供装置1は、演算制御部2と、記憶部3と、入力部5と、出力部7と、内部バス4とを含む。ここで、情報提供装置1としては、汎用のパーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォンなどが挙げられる。これらは、スタンドアロンタイプの端末であってもよく、クライアント・サーバシステムにおいて、不図示の通信部を介してサーバと電気通信手段を介して接続されるクライアント端末であってもよい。後者の場合、記憶部3には、サーバ側が備える記憶部(不図示)が含まれるものとする。なお、内部バス4は、これを除く前記各部、即ち演算制御部2、記憶部3、入力部5及び出力部7を相互に接続する機能を備えている。
演算制御部2は、CPUなどによって各部に対して各種制御を担う。演算制御部2は、ハードウェア的には、CPU,MPU,ROMなどを含む演算制御装置で構成されている。演算制御部2は、本発明の情報提供装置の電源ON後にROMに記憶されている起動用プログラムを実行し、記憶部3内に格納されているオペレーティングシステム(OS)、各種処理ドライバ及び本発明の情報提供方法を実行するためのプログラム及び各種データを主記憶装置であるRAMなどに読み込みをすると共に、RAMなどに展開された表示情報を出力部7のディスプレイ10に出力したり、プリンタ11に出力したりする。本実施形態における演算制御部2は、図2に示すように、画像データ解析部25を含む属性情報取得部21、評価部22、適合情報カテゴリー特定部23及び情報選出部24の各機能部で構成されている。これら各機能部については後述する。
なお、本発明の情報提供方法を実行するためのプログラム及び各種データは、例えばCD―R、DVD−Rなどの記録媒体に保存されていてもよく、その場合、これらは演算制御部2の指示に従い当該記録媒体から必要に応じて記憶部3に格納することもできる。
記憶部3は、演算制御部2によって実行されるプログラムや各種データなどを一時的又は恒久的に保存、格納する。記憶部3は、各種RAMなどの揮発メモリ、ハードディスクドライブ(HDD)などの磁気ディスク、光ディスク、不揮発性メモリなどの副記憶装置で構成されている。記憶部3には、図3に示すように、基準顔形状(サイズ)と、複数の顔部位情報と、複数の傾向性と、複数の適合情報カテゴリーと、複数の対象者情報群と、複数のアンケート情報とが予め記憶されている。
(基準顔形状(サイズ))
記憶部3には、過去に蓄積された複数の人間の顔形状を統計的に処理して基準的な顔形状として得られた2次元及び/又は3次元の基準顔形状が、その基準顔サイズとともに記憶されている。これらのうち、2次元の基準顔形状の一例を示した図を図4に示す。この図に基準顔サイズが示されている。ここで、基準顔サイズとは、基準顔形状における以下の(1)〜(4)のいずれかに示す寸法又は寸法の積をいう(図4参照)。
(1)正中矢状面上の髪の生え際と顎先端との間の上下距離 L(「正面上下距離」という。図4、符号Lの距離)
(2)左右の揉み上げの頬側の生え際間の距離 M(「左右のもみ上げ間の距離」という。図4中、符号Mの距離)
(3)左右の眉毛の上側の生え際と顎先端との間の上下距離 N(図4中、符号Nの距離)
(4)上記のMとNとの積(面積) M・N
(顔部位情報)
顔部位情報は、顔部位と、当該顔部位のそれぞれについて予め規定された少なくとも1つの顔部位属性と、当該各顔部位属性において予め規定されている少なくとも1つの基準値(以下、「顔部位属性基準値」という。)との組から成り立っている。図5は、本実施形態の記憶部3に記憶されている顔部位情報の一例を示している。この図に示すように、顔部位には、顔の目、鼻、口、眉、肌、頭髪などのパーツが含まれる他、頭髪も含まれるものとする。顔部位にはまた、これらのパーツの少なくとも2つの組み合わせも含まれるものとする。また、顔部位属性は、本実施形態では顔部位の形・大きさ、色及び質(質感)の3種類を規定する。この顔部位属性は、今後の測定技術の進歩などにより追加的に規定可能であり、これら3種類に限定されるわけではない。また、顔部位属性基準値は、今後の測定技術の進歩などにより変更される可能性があるので、適宜更新可能とされている。なお、顔部位属性基準値は主として数値で定量的に表されるが、数値以外で定性的に表されるものであってもよい。
それぞれの顔部位属性はさらに、図5に示すように、原則として2つの属性を含んでいる。例えば、顔部位が眉であり顔部位属性が形・大きさの場合には、直線的か曲線的かという「直線−曲線」に係る属性と、細いか太いかという「細い−太い」に係る属性とが規定されている。また、顔部位が瞳であり顔部位属性が色の場合には、瞳が黄色味を帯びているか青味を帯びているかという「イエロー−ブルー」に係る属性と、肌色が明るいか暗いかという「明るい−暗い」に係る属性とが規定されている。また、顔部位が肌であり顔部位属性が質感の場合には、皮膚の表皮が薄いか厚いかという「薄い−厚い」に係る属性と、肌にツヤがあるかないかという「マット−ツヤ(有り)」に係る属性とが規定されている。
一方、顔部位が肌及び頭髪であり顔部位属性が色の場合、また顔部位が目であり顔部位が色の場合はそれぞれ例外的に1つの属性を含んでいる。前者の場合は、肌色と頭髪との色差が顔部位属性基準値よりも相対的に小さいか大きいかを示す「グラデーション−コントラスト」に係る属性であり、後者の場合は白目部分と黒目部分との彩度がその基準値(顔部位属性規準値)よりも相対的に大きいか小さいかを示す「穏やか−鮮やか」に係る属性である。
(傾向性)
図5はまた、顔部位属性と傾向性との関係をも示している。この図に示すように、顔部位属性は、3つの傾向性に分類される。即ち、「直線−曲線」、「イエロー−ブルー」、「フラット−凹凸」に係る属性はクール−ウォーム傾向性に、「細い−太い」、「小さい−大きい」、「薄い−濃い」に係る属性はライト−ディープ傾向性に、「グラデーション−コントラスト」、「穏やか−鮮やか」に係る属性はグラデーション−コントラスト傾向性にそれぞれ対応することになる。このようにそれぞれの傾向性は前記顔部位情報に関連しており、前記各顔部位属性における両極の2つの属性から受ける印象やイメージによって命名され、これら両極の属性の指標となる直線軸(スケール軸)として表される。そして、前記顔部位属性基準値はこの直線上の中間の任意の位置に含まれることになる。なお、それぞれの顔部位属性における属性は、これらに限定されるものではなく、今後の解析・検討により、対象者情報群との間で統計的に有意な関連が認められる属性がさらに発見されれば、当該属性を現行の属性に代え、又は追加的に採用することは可能である。また、本発明においては、これらの傾向性に限定されるものではなく、さらに統計的な処理を繰り返すことで、顔部位属性と対象者情報群との間により関連性の高い傾向性に関する知見が得られれば、新たに傾向性を追加し又は変更できることは言うまでもない。
(対象者情報群)
対象者情報群は、統計的処理により過去の一般人の顔部位情報と非常に関連が高いと認められる情報を前記各傾向性、さらに言えば、当該各傾向性の両極の属性のそれぞれに関連付けて収集されたものである。この対象者情報群には、対象者に見合うスタイリング(商品)情報(ネクタイ、シャツ、スーツの柄、色など)、対象者の性格に関する情報(穏やか、エネルギッシュなど)、接客タイプに関する情報(早めに声を掛ける、話を聞き出す、積極的に説明するなど)その他の情報やアドバイスなどが含まれている。その他の情報やアドバイスとしては、例えば食器に関する情報;家具、内装(床や壁の色など)などのインテリアに関する情報;ロゴの色などのグラフィックデザインに関する情報;広告、プロモーション、商品企画(パッケージの色など)に関する情報;スタイリングに関する検定の教材などが挙げられる。これらの対象者情報群は、それぞれの傾向性についてその属性の強弱によって1次元的に配置することができる。
(適合情報カテゴリー)
対象者情報群は、任意の1の傾向性によって少なくとも1つの顔部位属性基準値を境にしてその両極の属性に関連する少なくとも2つのカテゴリーに分類される。以下では、このカテゴリーを「適合情報カテゴリー」と呼ぶこととする。顔部位属性基準値が1つの場合には、対象者情報群は、当該部位属性基準値を境にして両極の属性に関連する2つの適合情報カテゴリーに分けられる。例えば、クール−ウォーム傾向性であれば、対象者情報群は一方の極の直線的、ブルー系などのクールな印象を与える属性についての適合情報カテゴリー(クールカテゴリー)と他方の極の曲線的、イエロー系などのウォームな印象を与える属性についての適合情報カテゴリー(ウォームカテゴリー)とに分けられる。またライト−ディープ傾向性であれば、明るい、小さい、軽いなどのライトな(軽快感がある)印象を与える属性についての適合情報カテゴリー(ライトカテゴリー)と暗い、大きい、重いなどのディープな(重厚感がある)印象を与える属性についての適合情報カテゴリー(ディープカテゴリー)とに、またグラデーション−コントラスト傾向性であれば、穏やか、なじむ、マット(つや消し)などのグラデーションのある(穏やかな色の印象を与える)属性についての情報群の範囲(グラデーションカテゴリー)と、鮮やか、目立つ、ツヤ有などのコントラストのある(鮮やかな印象を与える)属性についての適合情報カテゴリー(コントラストカテゴリー)とにそれぞれ対象者情報群は分けられる。また、顔部位属性基準値が2つ以上ある場合には、これらのうちで最大の顔部位基準値以上の適合情報カテゴリー、2番目の顔部位属性基準値以上、最大の顔部位属性基準値未満の適合情報カテゴリー、3番目の顔部位属性基準値以上、2番目の顔部位属性基準値未満の適合情報カテゴリー、・・・などのように分けられる。
次に、対象者によって複数の顔部位、顔部位属性が選択される場合など、前記3つの傾向性のうち少なくとも2つの異なる傾向性が得られた場合における当該少なくとも2つの傾向性と適合情報カテゴリーとの関係について説明する。なお、説明を簡便にするために、いずれの傾向性もそこに含まれる顔部位属性基準値を1つとしている。図6は、顔部位属性及び傾向性と適合情報カテゴリーとの関係を示しており、前記3つの傾向性のうち、クール−ウォーム傾向性を横軸に、またライト−ディープ傾向性を縦軸とする直交座標系の一例を示している。また、斜め45°の右上がり及び右下がりの方向にコントラスト−グラデーション傾向性の仮想軸を設けるものとする。この直交座標系において、横軸のクール−ウォーム傾向性及び縦軸のライト−ディープ傾向性はそれぞれの顔部位属性基準値を原点とし、この原点にて互いに交差するように設けられている。そして、この直交座標系に、図示していないが、前記対象者情報群が例えば原点からの属性の強弱などに従い2次元的に配置されている。なお、以下では、この直交座標系を「スタイリングマップ」と呼び、特に第1象限(I)を「ブライトテイスト」、第2象限(II)を「アクアテイスト」、第3象限(III)を「クリスタルテイスト」、第4象限(IV)を「アーステイスト」を呼ぶことにする。
このスタイリングマップでは、横軸のクール−ウォーム傾向性により、第1象限(ブライトテイスト)及び第4象限(アーステイスト)がウォームカテゴリーとなり、第2象限(アクアテイスト)及び第3象限(クリスタルテイスト)がクールカテゴリーとなる。また、縦軸のライト−ディープ傾向性により、第1象限(ブライトテイスト)及び第2象限(アクアテイスト)がライトカテゴリーとなり、第3象限(クリスタルテイスト)及び第4象限(アーステイスト)がクールカテゴリーとなる。また、図6に示すように、グラデーション−コントラスト傾向性により、原点を通る斜め45度の右上がりの仮想軸が含まれる第1象限(ブライトテイスト)及び第3象限(クリスタルテイスト)がグラデーションカテゴリーとなり、原点を通る斜め45度の右下がりの仮想軸が含まれる第2象限(アクアテイスト)及び第4象限(アーステイスト)がコントラストカテゴリーとなる。なお、本実施形態における前記各傾向性と適合情報カテゴリーとの関連性を説明するのにこのスタイリングマップが好適であるため、これを用いて説明したが、傾向性と適合情報カテゴリーとの関係は、このようなスタイリングマップを用いる代わりに他の方式や構造を用いて示すこともでき、スタイリングマップを用いることに限定されない。。
図7は、図5に示した3つの傾向性によって分類される適合情報カテゴリーと図6に示した第1〜4象限のそれぞれとの関係を表形式でまとめたものである。この表に示すように、前記各傾向性のそれぞれの適合情報カテゴリーは第1〜4象限のうちの2つの象限の組み合わせで構成される。逆に言えば、第1〜4象限のそれぞれは6つの適合情報カテゴリーのうちの3つの一部となる。即ち、第1象限の「ブライトテイスト」は、ライト、ウォーム及びコントラストの各適合情報カテゴリーの一部である。また、第2象限の「アクアテイスト」は、ライト、クール及びグラデーションの各適合情報カテゴリーの一部である。さらにまた、第3象限の「クリスタルテイスト」は、クール、ディープ及びコントラストの各適合情報カテゴリーの一部である。さらにまた、第4象限の「アーステイスト」は、ディープ、ウォーム及びグラデーションの各適合情報カテゴリーの一部である。
図8は、前記各象限と対象者情報群との関係を示している。この図では、対象者情報群として接客タイプ、商品(スタイリング)及び対象者の性格に関する情報を掲載するが、これらに限定されない。図8に示すように、対象者情報群は、適合情報カテゴリーによって分類される。例えば、適合情報カテゴリーがブライトテイストの場合、商品として「カジュアル感のある物」が、性格として「明るく快活」が、接客タイプとして「早めに声をかける」ことが代表的に挙げられる。また、適合情報カテゴリーがアクアテイストの場合、商品として「肌触りの良い物」が、性格として「穏やかで優しい」が、接客タイプとして「話を聞き出す」ことが代表的に挙げられる。さらにまた、適合情報カテゴリーがクリスタルテイストの場合、商品として「つやがある物」が、性格として「エネルギッシュで行動が早い」が、接客タイプとして「素早い動作で即答する」ことが代表的に挙げられる。さらにまた、適合情報カテゴリーがアーステイストの場合、商品として「深みある物」が、性格として「落着きがあり、じっくり考える」が、接客タイプとして「手順を追って伝える」ことが代表的に挙げられる。
(アンケート情報)
本実施形態における記憶部3はさらに、対象者の性格や行動パターンを知るための複数の設問と当該各設問に対する複数の回答文とのセットで構成されるアンケート情報を記憶しておくことができる。このアンケート情報の一例を図9に示す。この図に示すように、各設問に対する複数の回答文はそれぞれ、「ブライトテイスト」、「アクアテイスト」、「クリスタルテイスト」及び「アーステイスト」に対応して設けられている。アンケート情報の内容は、設問「性格(あなたの性格)」であれば、例えば「穏やかで優しく人を援助することが好き」、「エネルギッシュで意思決定や行動が早く目的や結果を重視する」、「明るく快活で自分にお完成や感性を大切にする」、「落ち着きがあり何事もじっくり考えて行動する」などの回答文が用意されている。このように、このアンケート情報は、対象者がこの中から自身に該当すると思われるものを選択していくように構成されている。
本実施形態における入力部5は、入力端末9とデバイスドライバ6とを含む。入力端末9やデバイスドライバ6などから入力された情報は、内部バス12を介して記憶部3に格納される。入力端末9は、これの操作者(通常は、対象者に一致するが、該対象者に限定されない。)が顔部位や顔部位属性の選択結果を入力し、また後述するアンケート情報の回答文(複数の選択肢)を選択するためのデバイスである。ここで、対象者は、図5に示す顔部位属性の組合せを参考にして顔部位及び顔部位属性を選択することになる。このように少なくとも2つ1組で組合せることで、後述するように適合情報カテゴリーを対象者に見合うようにさらに絞り込むことができ、対象者に対してより適切な対象者情報を提供することができるためである。この入力部5は主に属性情報取得部21として機能する(図2参照)。
入力端末9は、これを用いて主に選択の指示や必要データの入力が行われる。この入力端末9としては、例えばマウス、ポインティングデバイス、キーボード、タッチパネルなどが挙げられる。入力端末9がマウスやポインティングデバイスの場合、出力部7のディスプレイ10に表示された選択画面上でマウスカーソルやポイントを用いて選択の指示やデータの入力などに使用でき、入力端末9がキーボードの場合は、各種データの入力に使用できる。また、入力端末9がタッチパネルの場合、ディスプレイ10又は別途用意されたディスプレイの画面上の操作入力ボタンを用いて選択の指示やデータの入力を行うことができる。
デバイスドライバ6は、これを介して接続されている測定機器、デジタルカメラ、スキャナー装置や3Dスキャナー装置などの外部機器から後述する顔部位属性測定結果、顔画像データ、3Dスキャニングデータなどの各種データを受信するドライバである。そして、このドライバ6は演算制御部2の指示信号に基づいて、例えば、不図示のデジタルカメラによって撮影された顔画像データ、3Dスキャナーからの3Dスキャニングデータ、所定の属性についての測定結果などの読み込み処理などを実行する。
本実施形態における出力部7は、ディスプレイ10とプリンタ11とを含む。出力部7は、演算制御部2からの指示信号に基づいて種々のフォーマットやデータをディスプレイ10に表示させ、又はプリンタ11に印字させる。種々のフォーマットには、対象者がその顔部位や顔部位属性を選択するための選択画面や、本実施形態の情報提供装置において選出された対象者情報群及び当該情報群に対応した複数の対象者情報を出力するための出力画面が含まれる。ディスプレイ10としては、液晶モニターやプロジェクタなどが挙げられる。
[演算制御部2]
次に、演算制御部2の機能について説明する。図2に示すように、演算制御部2は、ここで本発明の情報提供方法を実行するためのプログラム及び各種データが処理されることで、属性情報取得部21、評価部22、適合情報カテゴリー特定部23及び情報選出部24のそれぞれの機能部の処理が実行される。これらの処理は、演算制御部2からの各種指令信号に応じて行われる。なお、前記各部21〜24は、説明の便宜上、機能別に名称を付し分類したものであり、ソフトウェア構成を限定するものではない。また、本発明においては、これらによる処理の一部を本実施形態の情報提供装置に実装されたハードウェアで実行する形態も含まれるものとする。
[属性情報取得部21]
属性情報取得部21は、対象者による入力部5の入力装置の操作による選択顔部位や顔部位属性の選択結果や、不図示の外部機器(キーボード、タッチパネル、スキャナーなど)からデバイスドライバ6を介して送られた少なくとも1つの顔部位属性測定結果(測定値)などを取得する機能を備えている。
具体的には、例えば前記選択顔部位が眉、目、鼻及び口のうちの少なくとも1つであり、顔部位属性が形・大きさである場合、属性情報取得部21は当該各選択顔部位における所定の寸法を顔部位属性測定結果として取得して前記評価部に送る。この場合、顔部位属性測定結果には前記対象者について基準顔サイズと同様にして求められた顔サイズLm、Mm、Nm又はMm・Nm(説明の便宜上、基準顔サイズのそれぞれに対応させてLm、Mm、Nmなどとmを添えて表示する。)が含まれる。
前記選択顔部位が肌、瞳、頭髪のうちの少なくとも1つであり、前記顔部位属性が色である場合、属性情報取得部21は当該各選択顔部位における色彩値を顔部位属性測定結果として取得して評価部22に送る。また、前記選択顔部位が目であり、前記顔部位属性が色である場合、属性情報取得部21は当該選択顔部位における白目部分及び黒目部分のそれぞれについて測定された色彩値を顔部位属性測定結果として取得して評価部22に送る。
また、前記選択顔部位が肌であり、前記顔部位属性が質感である場合、属性情報取得部21は当該選択顔部位における油分量の測定値を顔部位属性測定結果として取得して評価部22に送る。なお、肌の質感の評価方法としては、肌の油分量には限定されず、例えば肌水分量や油分量と水分量との比率などのその他の属性を採用することもできる。さらにまた、前記選択顔部位が頭髪であり、前記顔部位属性が質感である場合、属性情報取得部21は当該選択顔部位における頭髪の直径の測定値を顔部位属性測定結果として取得して評価部22に送る。
属性情報取得部21はまた、顔画像データや3Dスキャニングデータを取得することもできる。そのため、属性情報取得部21は、取得した顔画像データや3Dスキャニングデータを解析するのに画像データ解析部25を備えることができる。顔画像データなどは、対象者自身のものであってもよく、対象者以外の者であってもよい。対象者又は本発明の情報提供装置1の操作者による顔部位及び顔部位属性の選択結果に応じて、画像データ解析部25では、取得した顔画像データなどから従来公知の方法で選択顔部位を検出した上で寸法など所定の属性の測定を行い、その結果を顔部位属性測定結果とする。なお、最終的には、本発明の情報提供装置1は、前者の場合には、対象者自身についての情報を提供し、後者の場合には当該対象者以外の者についての情報を提供することになる。
以下、2次元の顔画像データの場合について述べると、例えば、前記選択顔部位が眉、目、鼻及び口のうちの少なくとも1つで、かつ顔部位属性が形・大きさであれば、画像データ解析部25は属性情報取得部21から送られた顔画像データについて前記選択顔部位の形・大きさに係る所定の寸法を求めて顔部位属性測定結果とする。
また、前記選択顔部位が肌であり、前記顔部位属性が色である場合、画像データ解析部25は顔画像データより頭髪の部分を除く肌の領域の色彩値を測色して顔部位属性測定結果とする。さらにまた、前記選択顔部位が頭髪又は瞳(黒目部分又は瞳孔)であり、前記顔部位属性が色である場合、画像データ解析部25は顔画像データより頭髪の領域又は瞳の色彩値を測色して顔部位属性測定結果とする。さらにまた、前記選択顔部位が目であり、前記顔部位属性が色である場合、画像データ解析部25は顔画像データより選択顔部位における白目部分及び黒目部分のそれぞれについて色彩値を測色して顔部位属性測定結果とする。なお、測色は、公知の測色方法によって行うことができる。また、測色の際の頭髪の領域や目(白目部分、黒目部分の双方を含む)における測色位置は、これらの領域のそれぞれを代表するように公知の方法により設定できる。代表値を得られるのであれば、1点のみの測色であってもよく、多点を測色しそれらの平均値を求めるようにしてもよい。
さらにまた、選択顔部位が頭髪であり、顔部位属性が質感である場合、画像データ解析部25は顔画像データ(この場合、3Dスキャニングデータの方が好ましい。)における当該選択顔部位における頭髪の直径を測定し、これを顔部位属性測定結果とする。さらにまた、この場合、画像データ解析部25は公知の画像解析手法を用いて頭髪の断面形状を取得し、これを顔部位属性測定結果とする。頭髪の断面形状を用いるのは、この形状が直毛や縮れ毛形成の一要因であり、直毛か否かが頭髪の質感に大きく影響するからである。
これら各顔部位属性測定結果は、評価部22に送られる。
[評価部22]
評価部22は、属性情報取得部21から送られた顔部位属性測定結果と、後述する記憶部3から呼び出した顔部位属性基準値とを対比し、その対比結果を適合情報カテゴリー特定部23(後述)に送るように構成されている。例えば前記選択顔部位が眉、目、鼻及び口のうちの少なくとも1つであり、顔部位属性が形・大きさである場合、評価部22は属性情報取得部21から送られた各寸法(画像データ解析部25における測定値も含む。)と記憶部3から呼び出したそれぞれの寸法の基準値とを対比する。このとき、評価部22は、後述する記憶部3から基準顔サイズL、M、N又はM・N(図4参照)を呼び出し、属性情報取得部21から送られた、対象者について基準顔サイズと同様の測定により得られた顔サイズLm、Mm、Nm又はMm・Nmで基準顔サイズL、M、N又はM・Nをそれぞれ除して補正値(L/Lm、M/Mm、N/Nm又はM・N/(Mm・Nm))を求め、取得した対象者の顔部位属性測定結果のうち前記顔サイズを除く各測定値に当該補正値を乗じるように構成されている。
以下、顔部位及び顔部位属性のそれぞれに係る評価部22における評価内容について具体的に説明する。顔部位が眉の場合、顔部位属性「形・大きさ」として「直線(的)−曲線(的)」及び「細い−太い」という2つの属性がある(図5参照)。ここで、前者の属性(「直線(直線的)−曲線(曲線的)」)が選択されている場合には、図10(a)に示すように、評価部22が取得する顔部位属性測定結果(測定値)は眉の上端縁で近似される円弧(アール)の半径A(単位はcm)であり、記憶部3から呼び出される顔部位属性基準値は5cmに設定されている。対象者についての常法による半径Aの測定値が、例えば補正値(M・N/(Mm・Nm)。以下同様。)を乗じた後に、この顔部位属性基準値よりも大きい10cmの場合には、対象者の目の形状は直線的な横長であるので、「直線」的となり、前記顔部位属性基準値よりも小さい3cmの場合には、高さがあり幅が狭いので、「曲線」的となる。即ち、この場合、対象者についての顔部位属性測定結果は、「直線−曲線」ライン(図6に示すスタイリングマップ(直交座標系)の横軸(クール−ウォーム傾向性)に相当)上、顔部位属性基準値5cmを境(原点)にして「直線」側、又は「曲線」側に属することになる。
また、後者の属性(「細い−太い」)が選択されている場合には、評価部22が取得する顔部位属性測定結果(測定値)は、図10(b)に示すように、左右の揉み上げ間の距離に上下距離を乗じた積M・N(図4参照)に対する目頭側の眉の幅の割合B(単位は%)であり、顔部位属性の基準値は0.03%に設定されている。常法による対象者の幅Bの測定値が、前記と同様、補正値(M・N/(Mm・Nm))を乗じた後に、基準値0.03%より小さい0.02%の場合には「細い」側に、基準値0.03%より大きい0.05%の場合には、「太い」側に属する。即ち、この場合、対象者についての顔部位属性測定結果は、「細い−太い」ライン(図6に示すスタイリングマップの縦軸(ライト−ディープ傾向性)に相当)上、顔部位属性基準値0.03%を境(原点)にして「細い」側、又は「太い」側に属することになる。
顔部位が目である場合、顔部位属性「形・大きさ」には「直線(直線的)か曲線(曲線的)か」及び「小さい−大きい」という2つの属性がある(図5参照)。前者の属性(「直線(的)−曲線(的)」)が選択されている場合、顔部位属性測定結果(測定値)は、図11(a)に示すように、積M・N(図4参照)に対するに対する目の縦方向の高さの割合C(単位は%)であり、この顔部位属性の基準値は0.05%に設定されている。常法による対象者の上記割合Cの測定値が、補正値(M・N/(Mm・Nm))を乗じた後に、基準値0.05%よりも小さい0.03%の場合には、目の形状は横長であるので、「直線」的となり、大きい0.08%の場合には、高さがあるので、「曲線」的となる。即ち、この場合の対象者についての顔部位属性測定結果は、「直線−曲線」ライン(図6に示すスタイリングマップの横軸(クール−ウォーム傾向性)に相当)上、顔部位属性基準値0.05%を境(原点)にして「直線」側、又は「曲線」側に属することになる。
また、後者の属性(「小さい−大きい」)が選択されている場合、顔部位属性測定結果(測定値)は、図11(b)に示すように、積M・N(図4参照)に対する目の横方向の幅の割合D(単位は%)であり、この顔部位属性基準値は0.2%に設定されている。対象者の目の幅の割合Dの測定値が、補正値(M・N/(Mm・Nm))を乗じた後に、基準値(0.2%)よりも小さい0.18%の場合には「小さい」側に、大きい0.25%の場合には「大きい」側に属する。即ち、この場合の対象者についての顔部位属性測定結果は、「小さい−大きい」ライン(図6に示すスタイリングマップの縦軸(ライト−ディープ傾向性)に相当)上、顔部位属性基準値0.2%を境(原点)にして「小さい」側か「大きい」側かに属することになる。
顔部位が鼻である場合には、目の場合と同様、顔部位属性「形・大きさ」として「直線(的)−曲線(的)」及び「小さい−大きい」という2つの属性がある(図5参照)。前者の属性(「直線−曲線」)が選択されている場合には、顔部位属性測定結果(測定値)は、図12(a)に示すように、小鼻の膨らみを近似する円弧(アール)の半径E(単位はcm)であり、その顔部位属性基準値は1cmに設定されている。対象者の半径Eの測定値が、補正値(M・N/(Mm・Nm))を乗じた後に、この顔部位属性基準値1cmよりも小さい0.5cmの場合には、「曲線」的となり、大きい2cmの場合には、「直線」的となる。即ち、この場合の対象者についての顔部位属性測定結果は、「曲線−直線」ライン(図6に示すスタイリングマップの横軸(クール−ウォーム傾向性)に相当)上、顔部位属性基準値1cmを境(原点)にして「直線」側か「曲線」側かに属することになる。
また、後者の属性(「小さい−大きい」)が選択されている場合、顔部位属性測定結果(測定値)は、図12(b)に示すように、積M・N(図4参照)に対する鼻の横方向における幅の割合F(単位は%)で表し、その基準値は0.2%に設定されている。対象者の割合Fの測定値が、補正値(M・N/(Mm・Nm))を乗じた後に、この顔部位属性基準値0.2%よりも小さい0.18%の場合には「小さい」側に、大きい0.25%の場合には「大きい」側に属する。即ち、この場合の対象者についての顔部位属性測定結果は、「小さい−大きい」ライン(図6に示すスタイリングマップの縦軸(ライト−ディープ傾向性)に相当)上、顔部位属性基準値0.2%を境(原点)にして「小さい」側、又は「大きい」側に属することになる。
顔部位が口である場合、目や鼻の場合と同様、顔部位属性「形・大きさ」には「直線(的)−曲線(的)」及び「小さい−大きい」という2つの属性がある(図5参照)。前者の属性(「直線か曲線か」)が選択されている場合には、顔部位属性測定結果(測定値)は、図12(a)に示すように、積M・N(図4参照)に対する口の縦方向の高さの割合G(単位は%)で表し、0.1%をその顔部位属性の基準値とする。対象者の割合Gの測定値が、補正値(M・N/(Mm・Nm))を乗じた後に、この基準値0.1%よりも小さい0.08%の場合には、口の形状は横長であるので、「直線」的となり、大きい0.15%の場合には、高さがあり幅が狭いので、「曲線」的となる。即ち、この場合の対象者についての顔部位属性測定結果は、「曲線−直線」ライン(図6に示すスタイリングマップの横軸(クール−ウォーム傾向性)に相当)上、顔部位属性基準値0.1%を境(原点)にして「直線」側又は「曲線」側に属することになる。
また、後者の属性(「小さい−大きい」)が選択されている場合には、顔部位属性測定結果(測定値)は、図12(b)に示すように、積M・N(図4参照)に対する口の横方向における幅の割合H(単位は%)であり、その基準値は0.25%に設定されている。対象者の割合Hの測定値が、補正値(M・N/(Mm・Nm))を乗じた後に、この顔部位属性基準値0.25%よりも小さい0.23%の場合には「小さい」側に、大きい0.3%の場合には「大きい」側に属する。即ち、この場合の対象者についての顔部位属性測定結果は、「小さい−大きい」ライン(図6に示すスタイリングマップの横軸(ライト−ディープ傾向性)に相当)上、顔部位属性基準値0.25%を境(原点)にして「小さい」側又は「大きい」側に属することになる。
また、選択顔部位が肌であり、顔部位属性が色である場合、評価部22は顔部位属性測定結果を後述する記憶部3から呼び出した色彩値の基準値と対比する。この場合の顔部位属性には、「イエロー(系)−ブルー(系)」及び「明るい−暗い」という2つの属性がある(図5参照)。いずれの属性(顔部位属性)についても、顔部位属性測定結果(測定値)は肌の色を代表する箇所を常法を用いて測色した色彩値であり、その基準値はCIE Lab色彩値を示している。なお、以下では、色彩値としてCIE Lab色彩値を用いた例について説明するが、これに限定されず、その他の色彩値、例えばハンターLab、RGB、CMYK、XYZ又はLchなどを使用することもできる。
選択顔部位が肌であり、前者の属性「イエロー(系)−ブルー(系)」が選択されている場合、顔部位属性基準値は、L=+62.5、a=−1.9、b=+11.8である。対象者について測色したa値及びb値がそれぞれ、+10.2及び−7.6であれば、前記顔部位属性基準値よりも赤味がかった青色である「ブルー系」となる。また、測色したa値及びb値がそれぞれ83.5、+11.3及び+10.9であれば、前記顔部位属性基準値よりも赤味がかった黄色である「イエロー系」となる(2つの色彩値の差(色差)に関する判定は常法に従う。以下同様。)。即ち、この場合の対象者についての顔部位属性測定結果は、「イエロー−ブルー」ライン(図6に示すスタイリングマップの横軸(クール−ウォーム傾向性)に相当)上、顔部位属性基準値を境(原点)にして「イエロー」側又は「ブルー」側に属することになる。
選択顔部位が肌であり、後者の属性「明るい−暗い」が選択されている場合、顔部位属性基準値は、前記と同様、L=+62.5、a=−1.9、b=+11.8である。対象者について測色したL値が+87.3であれば、前記顔部位属性基準値L=+62.5よりも明るく、測色したL値が+57.7であれば、前記顔部位属性基準値L=+62.5よりも暗くなる。即ち、この場合の対象者についての顔部位属性測定結果は、「明るい−暗い」ライン(図6に示すスタイリングマップの横軸(ライト−ディープ傾向性)に相当)上、顔部位属性基準値を境(原点)にして「明るい」側又は「暗い」側に属することになる。
また、選択顔部位が頭髪又は瞳(瞳孔)であり、顔部位属性が色である場合もまた、評価部22は顔部位属性測定結果を後述する記憶部3から呼び出した色彩値の基準値(顔部位属性基準値)と対比する。この場合の顔部位属性としては、「イエロー(系)−ブルー(系)」及び「明るい−暗い」という2つの属性がある(図5参照)。前者の「イエロー(系)−ブルー(系)」が選択されている場合、顔部位属性基準値は、L=+31.9、a=+5.5、b=+7.2である。対象者について測色したa値及びb値がそれぞれ、+0.0及び+0.4であれば、前記顔部位属性基準値よりも僅かに青味を感じる「ブルー(系)」となる。また、測色したa値及びb値がそれぞれ+7.5及び+6.7であれば、前記顔部位属性基準値よりも赤味及び黄味が強い「イエロー(系)」となる。即ち、この場合の対象者についての顔部位属性測定結果は、「イエロー−ブルー」ライン(図6に示すスタイリングマップの横軸(クール−ウォーム傾向性)に相当)上、顔部位属性基準値を境(原点)にして「イエロー」側又は「ブルー」側に属することになる。
選択顔部位が頭髪又は目の黒目部分であり、後者の「明るい−暗い」が選択されている場合、顔部位属性基準値は、L=+62.5、a=−1.9、b=+11.8であり、前記と同様である。対象者について測色したL値が+87.3であれば、前記顔部位属性基準値L=+62.5よりも明るくなり、測色したL値が+57.7であれば、前記顔部位属性基準値L=+62.5よりも暗くなる。即ち、この場合の対象者についての顔部位属性測定結果は、「明るい−暗い」ライン(図6に示すスタイリングマップの横軸(ライト−ディープ傾向性)に相当)上、顔部位属性基準値を境(原点)にして「明るい」側又は「暗い」側に属することになる。
また、選択顔部位が目であり、顔部位属性が色の「穏やか−鮮やか」である場合、評価部22は白目部分及び黒目部分の色彩値の差を求めて、これと前記記憶部から呼び出した前記色彩値の差の基準値と対比する。この場合、顔部位属性基準値(彩度)は、白目部分にてL=+94.5、a=+1.4、b=+7.6、黒目部分にてL=+31.9、a=+5.5、b=+7.2であるので、次式よりc=1.33となる。
Figure 0006028188
対象者の目について測色した色彩値が、白目部分でL=+94.5、a=+1.4、b=+7.6、黒目部分がL=+42.2、a=+6.4、b=+1.6であれば、上式からc=1.1となり、基準値1.33より小さいので穏やかになる。また、対象者の目の色彩値が白目部分でL=+95.1、a=+1.7、b=−2.8、黒目部分がL=+14.1、a=−0.6、b=+0.7であれば、上式からc=2.36となり、基準値1.33よりも大きいので鮮やかとなる。この場合の顔部位属性測定結果は、評価が鮮やかである場合、図6に示す直交座標系において原点を通る右上がりの斜め45度の仮想軸(コントラスト傾向性)に相当)が含まれる第1象限及び第3象限に属することになる。また、評価が穏やかな場合、前記直交座標系において原点を通る右下がりの斜め45度の仮想軸(グラデーション傾向性)が含まれる第2象限及び第4象限に属することになる。
さらにまた、選択顔部位が肌及び頭髪であり、顔部位属性が色の「鮮やかさ−穏やか」である場合、評価部22は肌の部分及び髪の部分の色彩値の差を求めて、これと前記記憶部から呼び出した前記色彩値の差の基準値と対比する。この場合、顔部位属性基準値(彩度)は、肌部分にてL=+62.5、a=+1.9、b=+11.8、髪部分にてL=+31.9、a=+5.5、b=+7.3であるので、上式よりc=2.81となる。対象者について測色した色彩値が、肌部分でL=+62.5、a=+1.9、b=+11.8、髪部分がL=+31.9、a=+5.5、b=+7.3であれば、上式からc=2.66となり、基準値2.81より小さいので穏やかになる。また、肌部分でL=+87.7、a=+7.1、b=+6.6、髪部分がL=+14.2、a=+2.4、b=+1.5であれば、上式からc=3.57となり、基準値2.81よりも大きいので鮮やかとなる。この場合、評価が鮮やかである場合、図6に示す直交座標系のにおいて原点を通る右上がりの斜め45度の仮想軸(コントラスト傾向性)に相当)が含まれる第1象限及び第3象限に属することになる。また、評価が穏やかな場合、図7に直交座標系において原点を通る右下がりの斜め45度の仮想軸(グラデーション傾向性)が含まれる第2象限及び第4象限に属することになる。
さらにまた、選択顔部位が肌の場合、顔部位属性「質感」として「薄い−厚い」及び「マット(つや消し)−つや(有り)」という2つの属性がある(図5参照)。ここで、前者の属性(「薄い−厚い」)が選択され、顔部位属性測定結果として肌部分における表皮の厚さを用いる場合には、評価部22は肌部分における表皮の厚さ測定値を記憶部3から呼び出した表皮の厚さの基準値と対比する。評価部22が取得するのは表皮の厚さ(単位はmm)であり、記憶部3から呼び出される表皮の厚さ基準値(顔部位属性基準値)は0.2mmに設定されている。対象者について測定した表皮の厚さが0.1mmである場合、基準値0.2mmよりも小さいので、「薄い」と評価され、表皮の厚さが0.3mmの場合には、基準値0.2mmよりも大きいので、「厚い」と評価される。この場合の顔部位属性値は、「薄い−厚い」ライン(図6に示すスタイリングマップの縦軸(ライト−ディープ傾向性)に相当)上、顔部位属性基準値0.2mmを境(原点)にして「薄い」側、又は「厚い」側に属することになる。
後者の属性(「マット(つや消し)−つや(有り)」)が選択され、顔部位属性測定結果として肌油分量を取得している場合、評価部22は対象者についての肌油分量を記憶部3から呼び出した肌油分量基準値と対比する。この場合の肌油分量の基準値(顔部位属性基準値)は12%である。対象者の肌油分量測定値(顔部位属性測定結果)が5%であれば、基準値12%よりも低いので、マットであり、反対に肌油分量測定値が20%であれば、基準値12%よりも高いので、ツヤありとなる。この場合の顔部位属性測定結果は、評価がマットである場合、図7の直交座標系のにおいて原点を通る右下がりの斜め45度の仮想軸(グラデーション傾向性)に相当)が含まれる第2象限及び第4象限に属することになる。また、評価がつやありの場合、図6に示す直交座標系において原点を通る右上がりの斜め45度の仮想軸(コントラスト傾向性)が含まれる第1象限及び第3象限に属することになる。
さらにまた、選択顔部位が頭髪の場合、顔部位属性「質感」として「フラット−凹凸」及び「細い−太い」という2つの属性がある(図5参照)。ここで、前者の属性(「フラット−凹凸」)が選択されている場合には、評価部22は顔部位属性測定結果としての髪の毛の断面形状を記憶部3から呼び出した断面形状の基準値と対比する。ここで、記憶部3から呼び出される断面形状(顔部位属性基準値)は楕円に設定されている。対象者について測定した髪の毛の断面形状が略正円である場合、「フラット」と近似的に評価され、断面形状が略三角形の場合には、「凹凸あり」と近似的に評価される。この場合の顔部位属性値は、「フラット−凹凸」ライン(図6に示すスタイリングマップの横軸(クール−ウォーム傾向性)に相当)上、顔部位属性基準値楕円を境(原点)にしてより略正円であれば「フラット」側、略三角形であれば「凹凸」側に属することになる。
後者の属性(「細い−太い」)が選択されている場合、評価部22は当該顔部位属性測定結果としての髪の毛の直径を記憶部3から呼び出した髪の毛の直径の基準値と対比する。この場合の直径の基準値(顔部位属性基準値)は0.08mmである。対象者の直径の測定値(顔部位属性測定結果)が0.06mmであれば、基準値0.08mmよりも小さいので、「細い」と評価され、反対に直径測定値が0.1mmであれば、基準値0.08mmよりも大きいので、「太い」と評価される。この場合の顔部位属性測定結果は、図7の直交座標系の「細い−太い」ライン(図6に示すスタイリングマップの縦軸(ライト−ディープ傾向性)に相当)上、顔部位属性基準値0.08mmを境(原点)にして「薄い」側、又は「厚い」側に属することになる。
対象者による選択顔部位若しくは顔部位属性、又は双方の選択数が複数である場合、評価部22では、選択顔部位及び顔部位属性と顔部位属性測定結果についての対比結果とをそれぞれ適合情報カテゴリー特定部23に送る。
[適合情報カテゴリー特定部23]
適合情報カテゴリー特定部23は、評価部22から送られた選択顔部位及び顔部位属性の選択結果のそれぞれから少なくとも1つの所定の傾向性を呼び出すとともに、顔部位属性測定結果の対比結果に基づいて当該各傾向性に関連づけられた少なくとも1つの適合情報カテゴリーを特定し、この特定結果を情報選出部24に送るように構成されている。評価部22からの顔部位属性測定結果が1つの場合、適合情報カテゴリー特定部23はその顔部位属性に対応する傾向性を記憶部3から呼び出す。そうして、顔部位属性測定結果に基づいて当該傾向性によって分類される2つの適合情報カテゴリーのうちのいずれかを特定し、情報選出部24に対して特定した適合情報カテゴリーに属する対象者情報群を選出するように指令を発する。
例えば、顔部位が眉で、顔部位属性「形・大きさ」の属性「直線(直線的)−曲線(曲線的)」であり、評価部22での評価結果が「直線」である場合、適合情報カテゴリー特定部23は、クール−ウォーム傾向性を記憶部3から呼び出し、図6のスタイリングマップ上、横軸のクール−ウォーム傾向性によって区画される第2象限(アクアテイスト)及び第3象限(クリスタルテイスト)を適合情報カテゴリーとして特定する。また、顔部位が肌で、顔部位属性がその色(明暗)であり、評価部22での評価結果が「明るい」であった場合、適合情報カテゴリー特定部23は、記憶部3からライト−ディープ傾向性図6のスタイリングマップ上、縦軸のライト−ディープ傾向性によって区画される第1象限(ブライトテイスト)及び第2象限(アクアテイスト)を適合情報カテゴリーとして特定する。さらに、顔部位が肌及び頭髪で、顔部位属性がその色(穏やか−鮮やか)であり、評価部22での評価結果が「穏やか」であった場合、適合情報カテゴリー特定部23は、記憶部3からグラデーション−コントラスト傾向性を呼び出し、図6のスタイリングマップ上、原点を通る斜め45度の右下がりの仮想軸が含まれる第2象限(アクアテイスト)及び第4象限(アーステイスト)を適合情報カテゴリーとして特定する。
また、対象者が顔部位及び顔部位属性を以下の(a)〜(c)などのように選択することで、適合情報カテゴリー特定部23が前記3つの傾向性のうちの少なくとも2つの傾向性についてそれぞれ適合情報カテゴリーを特定することになる場合には、図6に示したスタイリングマップ上にそれぞれの適合情報カテゴリーを重畳させて配置し、重複する適合情報カテゴリーを特定することで当該カテゴリーの絞り込みを実施することができる。これにより、結果として1つの傾向性の場合の任意の2つの象限を含む適合情報カテゴリーに含まれるものよりも絞り込みによってより的確な(対象者により適合する)対象者情報群を提供できるようになる。
(a)1の選択顔部位に対して1の顔部位属性のうちの2つ1組の属性を選択する場合
例えば、図5において、選択顔部位が肌であり顔部位属性「色」の2つ1組の属性を選択する場合である。この場合、評価部22での対比結果がそれぞれ「イエロー」及び「明るい」であれば、適合情報カテゴリー特定部23は、前者の適合情報カテゴリーである第1象限(ブライトテイスト)及び第4象限(アーステイスト)と後者のカテゴリーである第1象限(ブライトテイスト)及び第2象限(アクアテイスト)とを重畳させて両者が重複する第1象限(ブライトテイスト)に絞り込んで適合情報カテゴリーとして特定する。
(b)1の選択顔部位に対して2以上の顔部位属性にそれぞれ含まれる少なくとも1の属性を選択する場合
例えば、図5において選択顔部位が肌であり、顔部位属性「色」の2つ1組の属性に追加して顔部位属性「質感」の属性「マット−ツヤ」をさらに選択する場合などである。この場合、評価部22での対比結果がそれぞれ「イエロー」、「明るい」及び「ツヤ」であれば、適合情報カテゴリー特定部23は前者のカテゴリーである第1象限(ブライトテイスト)、第2象限(アクアテイスト)、第4象限(アーステイスト)と後者のカテゴリーである第1象限(ブライトテイスト)、第3象限(クリスタルテイスト)とを重畳させて重複する第1象限(ブライトテイスト)を適合性が相対的に高い適合情報カテゴリーとして、またその他のカテゴリーも第1象限よりも相対的には低い適合性であるものの適合性を否定できないカテゴリーとして特定することになる。
(c)複数の選択顔部位について規定されているそれぞれの顔部位属性のうちから少なくとも各1の属性を選択する場合
例えば、一の選択顔部位が眉で、顔部位属性「形・大きさ」の属性「直線(直線的)か曲線(曲線的)か」であり、他の選択顔部位が肌で、顔部位属性がその色(明暗)である場合である。この場合、評価部22でのそれぞれの評価結果が「直線」及び「明るい」であれば、適合情報カテゴリー特定部23は前者の適合情報カテゴリーの第2象限(アクアテイスト)及び第3象限(クリスタルテイスト)と、後者のカテゴリーである第1象限(ブライトテイスト)及び第2象限(アクアテイスト)とを重畳させ、重複する第2象限(アクアテイスト)を特定することになる。
そうして適合情報カテゴリー特定部23は、ここで特定した適合情報カテゴリーを次の情報選出部24に送る。
このように、異なる傾向性が含まれるように複数の顔部位及び/又は顔部位属性を選択することで、さらに適合情報カテゴリーの絞り込みが可能であり、対象者に対してさらにより的確な対象者情報を提供できることになる。また仮に複数の顔部位についての顔部位属性測定結果が1つまたは2つの傾向性の両極の属性に属し、1つの適合情報カテゴリーに絞り込めず複数になってしまう場合には、順位付けをして適合情報カテゴリーを特定することができる。この場合、適合情報カテゴリー特定部23は、特定した複数の適合情報カテゴリーをその順位で情報選出部24に送ることで、おそらく最も適合する対象者情報(群)、次に適合する対象者情報(群)、・・・などのように順位を付けて対象者に提供できる利点がある。
次に、仮に3つの傾向性のそれぞれが2つ以上の顔部位属性基準値を有する場合には、以下のように適合情報カテゴリーを特定する。説明を簡便にするために、クール−ウォーム傾向性(スタイリングマップの横軸)及びライト−ディープ傾向性(スタイリングマップの縦軸)の2つの傾向性の場合、これら各傾向性について、適合情報カテゴリーは最大の顔部位属性基準値以上、2番目の顔部位属性基準値以上、最大の顔部位属性基準値未満、3番目の顔部位属性基準値以上、2番目の顔部位属性基準値未満、・・・に分けられる。スタイリングマップを共通にして、これらをそれぞれ当該スタイリングマップ上に投影させると、碁盤の目状に区画される。複数の顔部位属性測定結果はこの碁盤の目のいずれかに含まれる(プロッタされる)ことになるので、前記区画単位でプロット数の大小によって順位を付けて適合情報カテゴリーを特定し、この特定した結果を当該順位で情報選出部24に送るようにする。次に、さらにグラデーション−コントラスト傾向性を含める場合には、スタイリングマップ上の斜めの仮想軸上の測定結果のプロットが前記いずれかの碁盤の目状の区画に含まれるので、同様に前記区画単位でプロット数の大小によって順位を付けて適合情報カテゴリーを特定し、この特定した結果を当該順位で情報選出部24に送るようにする。3つの傾向性のそれぞれが2つ以上の顔部位属性基準値を有する場合には、以上のようにスタイリングマップ上、属性の強弱、つまり原点からの距離に応じた属性の度合いを踏まえた対象者情報(群)を提供することができる。
[情報選出部24〜出力部25]
情報選出部24は、適合情報カテゴリー特定部23からの特定結果に基づいて特定された当該適合情報カテゴリーに属する少なくとも1つの対象者情報を記憶部3における対象者情報群の中から選出し、出力部25は、当該選出された各対象者情報を出力するように構成されている。本実施形態においては、ディスプレー上に表示させ、プリンターに印字させるように構成しているが、出力の方法はこれらに限定されず、他の方法によってもよい。
本発明の情報提供方法
次に、図14〜図17を参照して、本発明に係る情報提供装置1を用いる情報提供方法の一例について説明する。図14は、図1に示す情報提供装置を用いる情報提供方法の全体の手順を示すフローチャート、図15は顔部位属性が形・大きさである場合の顔部位属性値測定の手順を示すフローチャート、図16は顔部位属性が色である場合の顔部位属性値測定の手順を示すフローチャートを示している。
図14に示すように、対象者はまず性別の入力操作を行うことで、本発明の情報提供装置1は入力端末9から性別を取得する(ステップS1)。次に、演算制御部2は、ディスプレイ10に前記各顔部位のリストなどを表示させ、対象者は、入力端末9を用い、該リストの中から少なくとも1つの顔部位(目、鼻、口、肌、頭髪)を選択する(ステップS2)。これにより、選択顔部位が定まる。
続いて、本発明の情報提供装置1は、前記各選択顔部位について、演算制御部2の機能によりディスプレイ10に図5を基礎にして顔部位属性(形・大きさ、色、質(質感))及び図5に示す属性のそれぞれを選択可能なように表示させるので、対象者はその中から顔部位属性を選択する(ステップS3)。そうして選択された顔部位属性について、本発明の情報提供装置1は次の(1)及び(2)のうちのいずれかの方法により顔部位属性測定結果を取得する(ステップS4)。その後、属性情報取得部21では、取得した選択顔部位及び顔部位属性の選択結果と顔部位属性測定結果とを評価部22に送る。
(1) 対象者の顔画像データや3Dスキャニングデータより顔部位属性測定結果を求める方法
本発明の情報提供装置1が対象者よりその顔を撮影した顔画像データなどを取得後、当該データより選択顔部位及び選択された顔部位属性について予め規定されている方法で顔部位属性測定結果を求めるものである。図15に示すように、属性情報取得部21は先ず顔画像データの取得を行う(ステップS21)。具体的には、演算制御部2が、不図示のデジタルカメラや3Dスキャナー装置などによって対象者の顔正面画像及び必要な場合には所定角度からの顔画像を撮影した顔画像データを取得する。顔画像データは、デバイスドライバ6を介して記憶部3に格納される。なお、顔画像データは、これをデジタルデータとして取得、処理できればよく、デジタルカメラや3Dスキャナー装置で撮像したものに限定されず、例えば対象者の顔又は上半身を撮影したアナログ写真をスキャナで読み込んだものであってもよい。
次に、顔画像データから公知の認識技術を用い顔の輪郭や頭髪の部分を認識して、顔領域の抽出を行う(ステップS22)。ここでは、顔領域とは、顔のうち頭髪の部分を除く領域を顔領域とする。そうして記憶部3から基準顔形状の基準顔サイズLなど(図4参照)を取得し、顔領域の顔サイズLmなどと記憶部3から取得した基準顔サイズLなどとを対比して補正値を求め、この補正値によって顔画像データを拡大縮小することでサイズ合わせを行う(ステップS23)。
次に、サイズ合わせした顔画像データに基づいて、対象者の選択(図14、ステップS2参照)に応じて少なくとも1つの選択顔部位を抽出し(ステップS24)、当該各選択顔部位について規定されている各寸法(顔部位属性測定結果)を当該顔画像データから求め、これを顔部位属性測定結果を取得する(ステップS25)。このとき、タッチパネル等の入力端末5から別の顔部位属性についての顔部位属性測定結果を直接入力することもできる。例えば、顔部位が眉であり、顔部位属性「形・大きさ」における「直線―曲線」である場合、眉の円弧の半径を前記のようにして測定する。なお、図示していないが、3Dスキャニングデータの場合も、概ね前記した2次元の顔画像データの場合と同様のフローとなる。また、前記ステップ22とステップ23とは順序を逆にして行ってもよい。即ち、対象者の選択結果に応じて顔部位及び顔部位属性を取得し、顔部位属性測定結果を得た後に当該測定結果に補正値を乗じてサイズ合わせをすることも可能である。
(2)対象者の顔部位属性測定結果入力による方法
対象者が、本発明の情報提供装置1に選択顔部位について求めた属性の測定結果を入力し、これを顔部位属性測定結果とするものである。例えば、顔部位が眉であり、顔部位属性「形・大きさ」における「直線―曲線」である場合、眉の円弧の半径の測定値を直接、入力端末5から入力して顔部位属性測定結果とする。こうして得られた顔部位属性測定結果に、前記補正値を乗じる。
次に、図16を参照して、顔画像データから顔部位属性測定結果である色彩値を得る方法について詳細に説明する。まず、属性情報取得部21は、当該顔画像データを取得し、画像データ解析部25に送る(ステップS31)。画像データ解析部25では、送られた顔画像データから顔の輪郭や頭髪を認識して、顔領域の抽出を行う(ステップS32)。選択顔部位が頭髪の色の場合には、ここで領域の抽出の代わりに、顔画像データから顔の輪郭や頭髪を認識して、頭髪領域の抽出をしても良い。次に、顔領域から適宜の方法により色彩値測定点を選択する(ステップS33)。色彩値測定点は代表的な結果が得られれば、1箇所選択するのでもよいし、複数箇所選択するのでもよい。そうして、当該色彩値測定点の色彩値を測色する(ステップS34)。測定方法は、公知の方法で行われる。続いて測定された測色結果(測定点を複数にする場合には、各店での測色結果を平均化した結果)を顔部位属性値として記憶部3に格納する(ステップS35)。なお、色彩値は、前記と同様の方法により3Dスキャニングデータから得ることができる。
図14に戻り、さらに別の顔部位を取得するか否かを対象者の入力操作によって確認する(ステップS5)。別の顔部位を取得する場合には、再びステップS2に戻り、結果として複数の顔部位を選択することができる。また、別の顔部位を取得しない場合にはステップS6に進む。
次に、対象者の入力による選択操作に基づいてアンケートを実施するか否かを判断する(ステップS6)。対象者がアンケートを選択した場合、属性情報取得部21は次に、対象者による入力端末9への入力によりアンケートの複数の回答データを取得する(ステップS7)。アンケート情報の項目が2以上ある場合には、複数項目のアンケート情報を一度に表示させて、対象者に個々の回答文について一度に選択させても良いし、一問一答方式(設問と複数の回答文をセットで)で複数回に分けて回答文を選択させてもよい。属性情報取得部21は取得された回答データを記憶部3に格納する。
評価部22では、以下の評価工程を実施する(ステップS8)。即ち、記憶部3から選択顔部位、顔部位属性の選択結果、顔部位属性測定結果及び顔部位属性基準値をそれぞれ呼び出し、顔部位属性測定結果と顔部位属性基準値との対比を行う。こうして、1つ以上の顔部位属性の評価結果が得られる。また、対象者によるアンケート情報に対する複数の回答データがある場合には、当該回答データを記憶部3から呼び出し、当該回答データをブライトテイスト、アクアテイスト、クリスタルテイスト及びアーステイストの4つの各象限に割り振って当該各象限(カテゴリー)ごとのデータ件数を集計する。評価部22は、前記の対比結果及び集計結果を適合情報カテゴリー特定部23に送る。
適合情報カテゴリー特定部23では、評価部22からの選択された顔部位属性が1つである場合、当該顔部位属性について規定されている傾向性によって少なくとも1つの顔部位属性基準値を境にしてその両側の属性に関連する2つのカテゴリーのいずれか(図6に示すスタイリングマップにおいて、4つの象限のうちの2つからなる適合情報カテゴリー)を特定する。また、対象者によって1つの顔部位に規定されている2つの顔部位属性が選択された場合、又は複数の顔部位に規定されている顔部位属性から異なる傾向性に属する少なくとも2つが選択されている場合、適合情報カテゴリー特定部23は各顔部位属性についての傾向性と評価部22における対比結果とから、図6に示すスタイルマップ上、適合情報カテゴリーを重畳させて重複するものを適合性の高い適合情報カテゴリーとして特定する(ステップS9)。このように少なくとも2つの顔部位属性を選択した場合には、重複数が最も多い適合情報カテゴリーが対象者に見合う有用な情報を含んでいることになる。さらにアンケート情報の回答データがある場合、適合情報カテゴリー特定部23は前記特定結果にアンケートについての集計結果をスタイリングマップ上の象限ごとに集計し、重複数が多い順に対象者にとって適合性の高い適合情報カテゴリーとして特定する(ステップS9)。次に、情報選出部24にて適合情報カテゴリーの中から対象者情報を選出し(ステップS10)、選出された対象者情報を出力部7に出力する(ステップS11)。読み出された対象者情報群は、出力部7に送られ、ディスプレイ10に表示させ、あるいはプリンタ12により印刷することが可能となる。
以上説明したように、本発明の情報提供装置及び情報提供方法は、前記のように、対象者など(顔部位属性測定結果や顔画像データの提供者を含む)が自身の顔を構成する複数の顔部位の中から選択した少なくとも1つの選択顔部位に係る少なくとも1つの顔部位属性測定結果に基づいて当該対象者に適合する有用なスタイリング(商品)情報(ネクタイ、シャツ、スーツの柄や色、メイクアップ用化粧品など)や対象者の性格や接客タイプに関する情報その他の情報やアドバイスなどを提供できる。その他の情報やアドバイスとしては、例えば食器に関する情報;家具、内装(床や壁の色など)などのインテリアに関する情報;ロゴの色などのグラフィックデザインに関する情報;広告、プロモーション、商品企画(パッケージの色など)に関する情報;スタイリングに関する検定の教材などが挙げられる。
また、本発明の情報提供装置及び情報提供方法によれば、顔部位及び顔部位属性と統計的に高い関連性を示す情報群が得られた場合には、当該情報群を適合情報カテゴリーごとに対象者情報群に分類包含させ、対象者に対するその後の情報提供に活用できる。また、情報提供装置内の記憶部に格納されている対象者情報群と統計的に高い関連性を示す顔部位属性が確認された場合などには、当該顔部位属性を傾向性や適合情報カテゴリーと関連させて本発明の情報提供装置における記憶部の顔部位情報に追加的に記憶させるなどして、対象者に対するその後の情報提供に活用できる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を外したり、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせたりすることができる。
1 情報提供装置
2 演算制御部
3 記憶部
4 内部バス
5 入力部
6 デバイスドライバ
7 出力部
9 入力端末
10 ディスプレイ
11 プリンタ
21 属性情報取得部
22 傾向性選択部
23 適合情報カテゴリー特定部
24 情報選出部
25 画像データ解析部

Claims (11)

  1. 属性情報取得部、記憶部、評価部、適合情報カテゴリー特定部、情報選出部及び出力部を少なくとも含んでおり、
    前記属性情報取得部は、対象者自身の顔を構成する眉、目、鼻、口、肌及び頭髪を含む顔部位の中から選択した少なくとも1つの選択顔部位、前記選択顔部位について規定されている形状・大きさ、色及び質感を含む顔部位属性及び当該顔部位属性の測定結果を取得し、
    前記記憶部は、複数の顔部位情報、複数の傾向性、複数の適合情報カテゴリー及び当該各適合情報カテゴリーに属する複数の対象者情報群を記憶し、
    前記顔部位情報のそれぞれは、前記顔部位のそれぞれについて予め規定された少なくとも1つの顔部位属性、及び当該各顔部位属性の基準となる少なくとも1つの顔部位属性基準値を含み、
    前記複数の傾向性はそれぞれ前記顔部位属性に関連し、前記各顔部位属性において前記顔部位属性基準値を含む直線軸として表され、当該直線軸上の前記少なくとも1つの顔部位属性基準値を境にして前記複数の対象者情報群を少なくとも2つの適合情報カテゴリーに分類するように規定されており、
    前記評価部は、前記属性情報取得部を通じて前記選択顔部位及び前記顔部位属性測定結果をそれぞれ取得し、前者に基づいて前記記憶部から呼び出した前記顔部位属性基準値と後者とを対比し、当該対比結果を前記適合情報カテゴリー特定部に送り、
    前記適合情報カテゴリー特定部は、前記対象者によって異なる3つの傾向性にそれぞれ属するように複数選択された前記選択顔部位又は当該選択顔部位について、前記記憶部から、前記各顔部位属性に関連するそれぞれの傾向性を呼び出すとともに、前記対比結果に基づいて当該各傾向性で分類される各適合情報カテゴリーの中から重複する1の適合情報カテゴリーを特定するか、又は1の適合情報カテゴリーに絞り込めない場合には当該適合情報カテゴリーごとの重複数によって順位つけをして複数の適合情報カテゴリーを特定し、
    前記情報選出部は、特定された当該適合情報カテゴリーに属する少なくとも1つの対象者情報を前記記憶部における対象者情報群の中から選出し、
    前記出力部は、当該選出された各対象者情報を出力するように構成されてなることを特徴とする情報提供装置。
  2. 前記記憶部はさらに、少なくとも1つの基準顔サイズを含む基準顔形状に関する情報を記憶しており、
    前記選択顔部位が眉、目、鼻及び口のうちの少なくとも1つであり、顔部位属性が形・大きさである場合、前記属性情報取得部は前記基準顔サイズと同様の測定により得られた前記対象者の顔サイズとともに当該各選択顔部位における所定の寸法を顔部位属性測定結果として取得して前記評価部に送り、
    前記評価部は、前記基準顔サイズを当該顔サイズで除した補正値を、取得した前記対象者の顔部位属性測定結果のうち前記顔サイズを除く各測定値に乗じた上で当該評価部は前記各寸法と前記記憶部から呼び出したそれぞれの寸法の基準値とを対比し、当該対比結果を前記適合情報カテゴリー特定部に送るように構成されている請求項1に記載の情報提供装置。
  3. 前記属性情報取得部はさらに画像データ解析部を備えており、前記顔部位属性測定結果に代えて又は前記顔部位属性測定結果とともに顔画像データを取得して前記画像データ解析部において所定の解析を行うものである請求項1又は2に記載の情報提供装置。
  4. 前記選択顔部位が頭髪であり、前記顔部位属性が質感である場合、前記画像データ解析部は当該選択顔部位における頭髪の断面形状を抽出して顔部位属性測定結果として前記評価部に送り、前記評価部は当該顔部位属性測定結果が真円、略三角形のいずれに近似するかを判定するように構成されている請求項3に記載の情報提供装置。
  5. 前記記憶部はさらに、互いの前記顔部位属性基準値で交差する所定の2つの傾向性によって区画された前記各適合情報カテゴリーに関連づけられたアンケート情報を有しており、前記対象者がアンケートを選択した場合、前記記憶部から前記アンケート情報を呼び出して前記対象者の操作に供するために前記出力部に表示させ、
    前記評価部は、前記属性情報取得部を通じて取得した、前記対象者によるアンケート情報に対する複数の回答データを前記各適合情報カテゴリーごとに割り振ってそれぞれのカテゴリーのデータ件数を集計し、
    前記適合情報カテゴリー特定部はさらに、前記重複数に前記回答データ件数の集計結果を加算し、当該加算結果の多い順に前記各適合情報カテゴリーを順位付けして特定するように構成された請求項1〜4のいずれか1項に記載の情報提供装置。
  6. 対象者が自身の顔を構成する眉、目、鼻、口、肌及び頭髪を含む顔部位の中から選択した少なくとも1つの選択顔部位、当該顔部位について形状・大きさ、色及び質感の中から選択された少なくとも1つの顔部位属性、及び当該顔部位属性について規定された所定の顔部位属性測定結果を取得する属性情報取得工程と、
    前記選択顔部位及び前記顔部位属性測定結果の入力を受け、前者に基づいて記憶部から呼び出した顔部位属性基準値と後者とを対比し、当該対比結果を適合情報カテゴリー特定工程に送る評価工程と、
    前記対象者によって異なる3つの傾向性に属するように複数選択された前記選択顔部位又は当該選択顔部位について、前記記憶部から、前記各顔部位属性に関連するそれぞれの傾向性を呼び出すとともに、前記対比結果に基づいて当該各傾向性で分類される各適合情報カテゴリーの中から重複する1の適合情報カテゴリーを特定するか、又は1の適合情報カテゴリーに絞り込めない場合には当該適合情報カテゴリーごとの重複数によって順位つけをして複数の適合情報カテゴリーを特定する適合情報カテゴリー特定工程と、
    特定された当該適合情報カテゴリーに属する少なくとも1つの対象者情報を前記記憶部における対象者情報群の中から選出する対象者情報選出工程と、
    当該選出された各対象者情報を出力する出力工程とを含むことを特徴とする情報提供方法。
  7. 前記記憶部はさらに、基準顔サイズを含む基準顔形状に関する情報を記憶しており、
    前記選択顔部位が眉、目、鼻及び口のうちの少なくとも1つであり、顔部位属性が形・大きさである場合、前記属性情報取得工程は前記基準顔サイズと同様の測定により得られた前記対象者の顔サイズとともに、当該各選択顔部位における所定の寸法を顔部位属性測定結果として取得してこれらを前記評価工程に送り、
    当該評価工程において、前記基準顔サイズを当該顔サイズで除した補正値を、取得した前記対象者の顔部位属性測定結果のうち前記顔サイズを除く各測定値に乗じるように構成されている請求項6に記載の情報提供方法。
  8. 前記属性情報取得工程はさらに画像データ解析工程を備えており、前記顔部位属性測定結果に代えて又は前記顔部位属性測定結果とともに顔画像データを取得して前記画像データ解析工程において所定の解析を行うものである請求項6又は7に記載の情報提供方法。
  9. 前記選択顔部位が頭髪であり、前記顔部位属性が質感である場合、前記画像データ解析工程は当該選択顔部位における頭髪の断面形状を抽出して顔部位属性測定結果として前記評価工程に送り、当該評価工程は当該顔部位属性測定結果が真円、略三角形のいずれに近似するかを判定するように構成されている請求項8に記載の情報提供方法。
  10. 前記記憶部はさらに、互いに前記顔部位属性基準値で直交する所定の2つの傾向性によって区画された前記各適合情報カテゴリーに関連づけられたアンケート情報を有しており、前記対象者がアンケートを選択した場合、前記記憶部から前記アンケート情報を呼び出して前記出力工程に送り、当該出力工程ではこれを出力部を介して表示させ、
    前記評価工程は、前記属性情報取得工程を通じて取得した、前記対象者によるアンケート情報に対する複数の回答データを前記各適合情報カテゴリーごとに割り振ってそれぞれのカテゴリーのデータ件数を集計し、
    前記適合情報カテゴリー特定工程はさらに、前記重複数に前記回答データ件数の集計結果を加算し、当該加算結果の多い順に前記各適合情報カテゴリーを順位付けして特定するように構成された請求項6〜9のいずれか1項に記載の情報提供方法。
  11. 請求項6〜10のいずれか1項に記載の情報提供方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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