JP6026974B2 - テールクリアランス計測装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シールド掘進機のスキンプレートと、該スキンプレートの後部で組み立てられたセグメントの外周面との間に保持される、テールクリアランスを計測するテールクリアランス計測装置及びスキンプレートに関する。
シールド工法は、シールド掘削機の先端の切端面を、泥土、泥水、圧気等によって押さえ付けつつカッターによって地山を掘削すると共に、シールド掘削機の後方にセグメントによるトンネル覆工体を組み立てながら、発進立坑から到達立坑に向けて、地中にトンネルを形成してゆく工法であり、都市部や平野部における主要なトンネル工事のための工法として広く採用されている。
シールド工法に用いるシールド掘削機は、スキンプレートと呼ばれる金属製の外殻体の先端に切端面を切削する回転カッターや、隔壁、カッター駆動装置、排土機構等を備えると共に、スキンプレートの後部に、シールドジャッキ、エレクター装置等を備えており、エレクター装置を用いてセグメントによるトンネル覆工体を組み立て、組み立てたトンネル覆工体から反力をとりつつ、シールドジャッキによってスキンプレートと共に回転カッターを押し出すことで、切端面を切削しながらトンネルを掘進して行くようになっている。
また、組み立てられたトンネル覆工体の外周面と、これを覆う後部のスキンプレートの内周面との間には、テールクリアランスと呼ばれる隙間が保持されるようになっており、これによって、シールド掘削機を前進させる際に、トンネル覆工体を残置したまま、トンネル覆工体の外周面に沿って、スキンプレートをスムーズに前方に移動させることができ、曲線部分を施工する際には、保持された隙間を利用して、トンネル覆工体に対してスキンプレートを、徐々に折れ曲がった方向に前進させることができるようになっている。さらに、テールクリアランスを介して、周囲の地盤から土砂や地下水がシールド掘削機の内部に流入しないように、テールクリアランスには、例えば可撓性を有するリング状の部材からなるテールシールが、トンネル覆工体及びスキンプレートの軸方向に間隔をおいて、複数体取り付けられている。
一方、このようなシールド掘削機では、テールクリアランスのクリアランス量を計測してその変化を把握することが、例えばテール部でのトンネル覆工体とスキンプレートとの競りによるセグメントの変形や破損を防止して、トンネル覆工体の品質を向上させる上で重要である。このため、テールクリアランスを計測する方法が種々提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3等参照)。
ここで、特許文献1のワイヤ式テールクリアランス計測装置は、伸長バネによって接触面をセグメントの外周面へ摺動可能に押圧した時のワイヤの巻き取り長さから、テールクリアランスを計測するものであり、特許文献2のテールクリアランス測定装置は、カメラ部によって撮像された画像データに基づいて、テールクリアランスを導出するものであり、特許文献3のシールド機は、テールプレートのひずみを測定するひずみ計と、テールエンドクリアランスを測定するストローク計とによって、クリアランスを測定するものである。
特開平11−13383号公報 特開2010−189914号公報 特開2012−97556号公報
しかしながら、上記従来のテールクリアランスを計測する方法や装置では、画像データによるものは、精度良く二値化することが難しく、またテールクリアランスのクリアランス量の変化を連続して計測することが困難である。ワイヤの巻き取り長さを計測するものや、ひずみ計やストローク計を用いたものは、耐久性に問題を生じ易い。シールドトンネル工事は、数か月から数年程度の長期間に亘って行われるものであり、計測装置は、その期間中ずっと、トンネル覆工体とスキンプレートとの間の隙間に配置されるため、特に計測装置が、クリアランス量の変化を機械的に連続して計測するものである場合には、トンネル覆工体の外周面やスキンプレートの内周面に接触状態のまま摺動させる必要があることから、相当の耐久性を要求されると共に、容易に交換できるようにする必要がある。
本発明は、テールクリアランスのクリアランス量を連続して計測して、その変化を容易に把握できるようにすると共に、トンネル覆工体とスキンプレートとの間に長期間に亘って配置することが可能な相当の耐久性を備え、且つ交換作業も容易に行うことのできるテールクリアランス計測装置及びスキンプレートを提供することを目的とする。
本発明は、シールド掘進機のスキンプレートと、該スキンプレートの後部で組み立てられたセグメントによるトンネル覆工体の外周面との間に保持される、テールクリアランスのクリアランス量を計測するテールクリアランス計測装置であって、前記スキンプレートの肉厚よりも小さな高さを有する扁平な支持枠部と、該支持枠部に回転可能に支持された状態で収容された回転軸部と、該回転軸部の回転角を検出する回転角センサと、前記回転軸部に一体として接合されて前記スキンプレートの後方側に延設する接触手部と、該接触手部が前記スキンプレートの内方に向けて回転するように付勢するバネ部とからなり、前記接触手部は、前記バネ部の付勢力に抗して前記テールクリアランスの内周面から突出しなくなる位置まで回動可能に前記回転軸部に取り付けられていると共に、前記バネ部の付勢力によって、スキンプレートの後方側から前記セグメントの外周面に接触して、前記回転軸部の回転角を検出させるようになっているテールクリアランス計測装置を提供することにより、上記目的を達成したものである。
そして、本発明のテールクリアランス計測装置は、前記接触手部が、面板形状を有していることが好ましい。
また、本発明のテールクリアランス計測装置は、前記接触手部が、腕本体部の先端に回転ローラ接触部を備えるアーム形状を有していることが好ましい。
さらに、本発明のテールクリアランス計測装置は、前記腕本体部が、上方にくの字状に折れ曲がった状態で形成されていることが好ましい。
また、本発明は、上記テールクリアランス計測装置が取り付けられたスキンプレートであって、 組み立てられたセグメントによるトンネル覆工体が配置される後部には、前記支持枠部を収容可能な大きさの貫通穴が形成されていると共に、該貫通穴を外側から閉塞してカバープレートが取り付けられていることにより、前記スキンプレートの内周面に装着凹部が形成されており、該装着凹部に、前記テールクリアランス計測装置が、前記接触手部を前記スキンプレートの軸方向後方側に延設させると共に、前記支持枠部を前記スキンプレートの内周面から突出させない状態で、固定されているスキンプレートを提供することにより、上記目的を達成したものである。
そして、本発明のスキンプレートは、前記装着凹部が、後部の周方向に間隔をおいて少なくとも3箇所に設けられており、各々の前記装着凹部に、前記テールクリアランス計測装置が固定されていることが好ましい。
本発明のテールクリアランス計測装置又はスキンプレートによれば、テールクリアランスのクリアランス量を連続して計測して、その変化を容易に把握できるようにすると共に、トンネル覆工体とスキンプレートとの間に長期間に亘って配置することが可能な相当の耐久性を備え、且つ交換作業も容易に行うことができる。
本発明の好ましい一実施形態に係るテールクリアランス計測装置が取り付けられたシールド掘進機の構成を説明する略示断面図である。 本発明の好ましい一実施形態に係るテールクリアランス計測装置が取り付けられたスキンプレートの略示断面図である。 (a)は、テールクリアランス計測装置の構成を説明する図1のA部拡大図、(b)は上面図、(c)は(b)のB−Bに沿った断面図である。 (a)はテールクリアランス計測装置の斜視図、(b)はシャッター式カバー機構を説明する図3(a)のC部拡大図である。 他の形態に係るテールクリアランス計測装置の構成を説明する、(a)は(b)のD−Dに沿った断面す、(b)は上面図である。 テールクリアランス計測装置が取り付けられたスキンプレートの他の形態を例示する略示断面図である。
本発明の好ましい一実施形態に係るテールクリアランス計測装置10は、図1に示すように、シールトド掘進機11の外郭体を構成するスキンプレート12の後端部に、周方向に間隔をおいて少なくとも3箇所(本実施形態では4箇所)に取り付けて用いられ、スキンプレート12の後部内側でセグメント13を用いて組み立てられたトンネル覆工体14の外周面と、スキンプレート12の内周面との間に保持される、テールクリアランス15(図2参照)のクリアランス量の変化を、連続的に計測できるようにするものである。本実施形態のテールクリアランス計測装置10は、軽量で簡易な構成を備えると共に、耐久性に優れており、スキンプレート12の内部からの作業によって容易に交換可能でメンテナンス性にも優れている。これによって、数か月から数年程度の長期に亘るシールドトンネル工事において、トンネル覆工体14とスキンプレート12との間の隙間に長期間配置され続けた場合でも、安定した状態でテールクリアランス15のクリアランス量を連続して計測できるようになっている。
そして、本実施形態のテールクリアランス計測装置10は、シールド掘進機11のスキンプレート12と、スキンプレート12の後部で組み立てられたセグメント13によるトンネル覆工体14の外周面との間に保持される、テールクリアランス15のクリアランス量を計測する計測装置であって、図2及び図3(a)〜(c)に示すように、スキンプレート12の肉厚よりも小さな高さを有する扁平な支持枠部16と、支持枠部16に回転可能に支持された状態で収容された回転軸部17と、回転軸部17の回転角を検出する回転角センサ18と、回転軸部17に一体として接合されてスキンプレート12の後方側に延設する接触手部19と、接触手部19がスキンプレート12の内方に向けて回転するように付勢するバネ部20とからなる。接触手部19は、バネ部20の付勢力に抗してテールクリアランス15の内周面から突出しなくなる位置まで回動可能に回転軸部17に取り付けられていると共に、バネ部20の付勢力によって、スキンプレート12の後方側からセグメント13の外周面に接触して、回転軸部17の回転角を検出させるようになっている。
本実施形態では、シールド掘進機11は、例えば泥土圧式のシールド掘進機となっており、肉厚が例えば28〜45mm程度(本実施形態では40mm)の円筒形状の金属製の外殻体であるスキンプレート12の先端部に、回転カッター30を備えると共に、スキンプレート12の内側には、隔壁31によって仕切られた泥土圧室32、カッター駆動装置33、スクリューコンベアによる排土機構34、シールドジャッキ35、セグメント組立用のエレクター装置36等を備えている。そして、シールド掘進機11は、エレクター装置36を用いてセグメント13によるトンネル覆工体14を組み立て、組み立てたトンネル覆工体14から反力をとりつつ、シールドジャッキ35によってスキンプレート12と共に回転カッター30を押し出すことで、切端面を切削すると共に、切削した土砂を泥土として排土機構34を介して排出しながら、トンネルを掘進して行くようになっている。
また、本実施形態では、シールド掘削機11を前進させる際に、組み立てたトンネル覆工体14を残置したまま、トンネル覆工体14の外周面に沿って、スキンプレート12をスムーズに前方に移動できるようにすると共に、曲線部分を施工する際にも対応できるように、組み立てられたトンネル覆工体14の外周面と、これを覆う後部のスキンプレート12の内周面との間には、テールクリアランス15が保持されている。本実施形態では、テールクリアランス計測装置10によって、シールド掘削機11を前進させる際のテールクリアランス15のクリアランス量を連続的に計測してその変化を把握することで、例えばテール部でのトンネル覆工体14とスキンプレート12との競りによるセグメント13の変形や破損を防止して、トンネル覆工体14の品質を向上させるようになっている。
そして、本実施形態のテールクリアランス計測装置10は、上述の図3(a)〜(c)、及び図4(a)、(b)に示すように、扁平な支持枠部16と、回転軸部17と、回転角センサ18と、接触手部19と、接触手部19を付勢するバネ部20とからなる。支持枠部16は、例えば縦横100〜200mm程度の大きさの矩形平面形状を有する底面プレート16aの周縁部に接合して、例えば20〜40mm程度の高さで帯状プレートを側壁プレート部16bとして立設させることで、上面が開口する扁平な六面体形状を有するように形成された本体ボックス部16cと、本体ボックス部16cの対向する一方の一対の側壁プレート部16bの上端部分から各々外側に張り出して設けられた、帯板形状を有する取り付けフランジ部16dとを含んで構成される。また、本体ボックス部16cの内側には、L字上面形状を有するL字仕切プレート16eが接合されて、底面プレート16aから立設すると共に、両端部を、角部を挟んだ隣接する一対の側壁部16bの内側面に各々接合することによって、本体ボックス部16cは、これの矩形平面形状を縦横に略4等分割した一箇所の角部領域に配設された、矩形平面形状を有する角部ボックス部16fと、これ以外の領域のL字平面形状を有する接触手収容ボックス部16gとに区画される。
角部ボックス部16fは、さらに、取り付けフランジ部16dが張り出す一対の側壁部16bと平行に延設する中央支持プレート16hによって仕切られて、二等分割されており、二等分割された角部側の一方の分割収容部16iには、回転角センサ18が配設収容されることになる。
回転軸部17は、金属製の丸棒部材であって、角部ボックス部16fの中央支持プレート16hと、L字仕切プレート16eと、角部ボックス部16fとは反対側の、取り付けフランジ部16dが張り出す一方の側壁部16bとに跨って、これらに形成された切欠き支持溝や支持孔に回転可能に挿通係止されることにより、両端部及び中間部分を回転可能に支持させた状態で、取り付けフランジ部16dが張り出す一対の側壁部16bと垂直な方向に延設して取り付けられている。回転軸部17の、中央支持プレート16h側の端部は、角部側の分割収容部16iに突出しており、この分割収容部19hに突出した部分に、回転角センサ18が一体として取り付けられている。
回転角センサ18は、回転する物体と回転しない物体との間の回転の差分を検出するセンサとして公知の、例えばロータリエンコーダ等を使用することができる。本実施形態では、回転角センサ18が収容される角部側の分割収容部16iに臨んで、防水コネクター21が、本体ボックス部16cの角部分から外側に張り出して設けられている。この防水コネクター21を介して、スキンプレート12の内側面に沿わせて延設させたセンサーケーブル22を、角部側の分割収容部16iに導入して、回転角センサ18に接続することができる。これによって、回転角センサ18で検出された角度情報等の信号が、センサーケーブル22を介して、シールド掘削機11の内部に設けた例えば機内シーケンサ盤に取り込まれるようになっている。
接触手部19は、本実施形態では、本体ボックス部16cのL字平面形状を有する接触手収容ボックス部16gに収まる大きさ、形状として、回転軸部17よりも後方側の領域の接触手収容ボックス部16gの平面形状と略同様の、L字平面形状の面板形状を有する上面プレート部19aと、上面プレート部19aの周縁部に接合されて下方に延設する、例えば20〜40mm程度の高さの帯状プレートによる周壁プレート部19bと、周壁プレート部19bの外周面に沿って上下に回転摺動するシャッター式カバー機構19c(図4(b)参照)とからなる。
接触手収容ボックス部16gにおける、角部ボックス部16fと隣接する部分に収まる上面プレート部19aの両側縁部から下方に延設する周壁プレート部19bには、回転軸部17側に張り出して、接合フランジ部19d各々が設けられている。接合フランジ部19dが回転軸部17に接合固定されることで、接触手部19は、回転軸部17を中心に上下方向に回動できるようになっている。接触手部19は、周壁プレート部19bが、本体ボックス部16cの側壁部16bと同様の高さを備えていることにより、バネ部20の付勢力に抗して、本体ボックス部16cから突出しなくなる位置まで、回動可能に回転軸部17に取り付けられることになる。
シャッター式カバー機構19cは、例えば接触手部19の周壁プレート部19bと相似形状の2枚の周壁プレート部19bからなり、互いに隙間のないように重ね合わせた状態で、本体ボックス部16cの接触手収容ボックス部16gの内部に収納されている。図4(b)に示すように、接触手部19がバネ部20の付勢力によって大きく上方に回動して、特に弧状に湾曲する後端の周壁プレート部19b’の下端縁部が、本体ボックス部16cの側壁プレート部16bよりも上方まで移動することで、これらの間に間隔が生じた場合でも、シャッター式カバー機構19cは、周壁プレート部19b,19b’の下端縁部に追随して、本体ボックス部16cの内側に収められていた状態から上方にスライドすることによって、周壁プレート部19b,19b’の下端縁部と、本体ボックス部16cの側壁プレート部16bの上端縁部との間に生じた隙間を閉塞することで、接触手部19の内側に土砂や異物が侵入するのを効果的に回避できるようになっている。
接触手部19を付勢するバネ部20は、本実施形態では、ねじりバネとなっている。ねじりバネ20は、中央のコイル部20aから、一対の張出しバネ部20bを、例えば30〜60度の内角を保持した状態で張り出させたものである。ねじりバネ20は、一方の張出しバネ部20bの先端部を、本体ボックス部16cの底面プレート16aの上面に接合固定すると共に、他方の張出しバネ部20bの先端部を、接触手部19の上面プレート部19aの下面に接合固定した状態で取り付けられる。これによって、ねじりバネ20は、接触手部19を、本体ボックス部16cの内側に収容された状態から、上方に回動するように付勢して、テールクリアランス計測装置10がスキンプレート12に取り付けられた際に、特に上面プレート部19aの、後端の周壁プレート部19b’との角部分が、トンネル覆工体14の外周面に常時接触した状態となるように保持する。
上述の構成を備えるテールクリアランス計測装置10は、本実施形態では、スキンプレート12における、組み立てられたセグメント13によるトンネル覆工体14が配置される後部において、例えば周方向に90度の等角度間隔で上下左右の4箇所に設けられた装着凹部23に、各々固定した状態で取り付けて用いられる(図1参照)。
すなわち、本実施形態では、図2及び図3(a)〜(c)に示すように、スキンプレート12の後部には、テールクリアランス計測装置10の支持枠部16を、防水コネクター21と共に収容可能な大きさの、矩形形状の貫通穴24が上下左右の4箇所に形成されている。また、これらの貫通穴24を外側から閉塞して、例えば9mm程度の厚さを有する鋼製プレートからなるカバープレート25が、スキンプレート12の外周面に溶接等を施して取り付けられることにより、スキンプレート12の内周面には、装着凹部23が形成されている。これらの装着凹部23に、テールクリアランス計測装置10が、接触手部19をスキンプレート12の軸方向後方側に延設させた状態で、且つスキンプレート12の肉厚よりも小さな高さの扁平な支持枠部16をスキンプレート12の内周面から突出させない状態で、固定されることになる。テールクリアランス計測装置10は、例えば貫通穴24の内側面から内側に張り出して設けた固定台24aに、支持枠部16の取り付けフランジ部16dをボルト接合することによって、容易に着脱交換可能な状態で固定することができる。
また、本実施形態では、スキンプレート12の内側面には、4箇所の装着凹部23からスキンプレート12の軸方向前方に各々延設して、センサーケーブル22を配設するための凹溝26が切欠き形成されている。この凹溝26に、センサーケーブル22が敷設されることで、装着凹部23に設置されたテールクリアランス計測装置10の回転角センサ18と、シールド掘削機11の内部に設けた例えば機内シーケンサ盤とが、接続されるようになっている。
上述のようにして装着凹部23に固定されたテールクリアランス計測装置10は、スキンプレート12の後部内側でセグメント13によるトンネル覆工体14が組み立てられた後は、接触手部19の上面プレート部19aの、後端の周壁プレート部19b’との角部分が、バネ部20の付勢力によって、スキンプレート12の後方側から、トンネル覆工体14の外周面に常時接触した状態を保持することになるので、テールクリアランスのクリアランス量の変化による、接触手部19が接合された回転軸部17の回転角の変化を、容易に検出することが可能になる。
そして、上述の構成を備える本実施形態のテールクリアランス計測装置10及びスキンプレート12によれば、テールクリアランス15のクリアランス量を連続して計測して、その変化を容易に把握できるようにすると共に、トンネル覆工体14とスキンプレート12との間に長期間に亘って配置することが可能な相当の耐久性を備え、且つ交換作業も容易に行うことが可能である。
すなわち、本実施形態によれば、テールクリアランス計測装置10は、扁平な支持枠部16と、回転軸部17と、回転角センサ18と、接触手部19と、接触手部19を付勢するバネ部20とからなる簡易な構成を備えており、しかもスキンプレート12の内側のテールクリアランス15に突出する部分は、バネ部20によって内側に付勢された接触手部19の一部のみとなるので、例えばシールド掘進機の内部や周囲の地盤からテールクリアランス15の内部に侵入した土砂やその他の異物が、テールクリアランス計測装置10と接触するのを極力回避させて、トンネル覆工体14とスキンプレート12との間に長期間に亘って配置される際の耐久性を、効果的に向上させることが可能になる。
また、接触手部19の上面プレート部19aを、バネ部20の付勢力によって、トンネル覆工体14の外周面に常時接触させた状態で容易に保持することができるので、テールクリアランス15のクリアランス量を連続して計測して、その変化を容易に把握することが可能になると共に、接触手部19は、上面プレート部19aによる面板形状を有しているので、横断方向では緩やかな円弧形状に湾曲しているトンネル覆工体14の外周面に対して、接触手部19を安定した状態で常時接触させて、クリアランス量の変化を精度良く計測することが可能になる。
さらに、テールクリアランス計測装置10は、軽量且つコンパクトであり、スキンプレート12に形成された装着凹部23に、着脱交換可能な状態で容易に固定することができるので、交換作業や補修やメンテナンスを容易に行うことが可能になる。
さらにまた、本実施形態では、テールクリアランス計測装置10を設置するための装着凹部23は、支持枠部16を収容可能な大きさの貫通穴24をスキンプレート12に形成すると共に、貫通穴24を外側から閉塞してカバープレート25を取り付けるだけで、容易に形成することができる。カバープレート25は、9mm程度の薄さでしか、スキンプレート12の外周面から突出しないので、スキンプレート12を前進させる際の障害となることはない。
図5(a)、(b)は、本発明の他の実施形態に係るテールクリアランス計測装置50を示すものである。図5(a)、(b)に示すテールクリアランス計測装置50は、上記実施形態のテールクリアランス計測装置10と同様に、スキンプレート12の肉厚よりも小さな高さを有する扁平な支持枠部51と、支持枠部51に回転可能に支持された状態で収容された回転軸部52と、回転軸部52の回転角を検出する回転角センサ53と、回転軸部52に一体として接合されてスキンプレート12の後方側に延設する接触手部54と、接触手部54がスキンプレート12の内方に向けて回転するように付勢するバネ部55とからなり、接触手部54は、腕本体部54bの先端に回転ローラ接触部54aを備えるアーム形状を有している。
図5(a)、(b)に示すテールクリアランス計測装置50では、接触手部54の腕本体部54bは、例えば厚さが6mm程度、幅が15mm程度の帯板形状の鋼製プレートからなり、例えば基端部が回転軸部52に一体として接合される、100mm程度の長さの上腕部54cの先端から、30mm程度の長さの下腕部54dを、50度程度の角度で折り曲げて延設させた、上方にくの字状に折れ曲がった状態で形成されている。下腕部54dの先端部分に、回転ローラ接触部54aが取り付けられている。
回転ローラ接触部54aは、例えば内側リング部材の外側に、多数の球体を介在させて外側リング部材を取り付けた小径ベアリングによって形成されている。回転ローラ接触部54aは、ボルト及びナット54eを用いて、内側リング部材を下腕部54dの先端部分に固定することによって、外側リング部材の外周面を、セグメント13によるトンネル覆工体14の外周面に対する接触部として、ボルト及びナット54eの頭部や、下腕部54dの先端よりも外側に配置した状態で、当該外側リング部材を、内側リング部材に対して回転可能に設置することによって構成される。
図5(a)、(b)に示すテールクリアランス計測装置50によっても、接触手部54を、バネ部55の付勢力に抗してテールクリアランス15に突出しない位置まで回動可能に取り付けることができると共に、バネ部55の付勢力によって、スキンプレート12の後方側から接触手部54の先端の回転ローラ接触部54aをセグメント13の外周面に接触させて、回転軸部52の回転角を常時検出することで、上記実施形態のテールクリアランス計測装置10と同様の作用効果を奏する他、回転可能な回転ローラ接触部54aをセグメント13の外周面に接触させることで、よりスムーズに接触手部54をセグメント13の外周面に沿って軸方向に移動させることが可能になる。また、腕本体部54bが、上方にくの字状に折れ曲がった状態で形成されているので、スキンプレート12の後方側から、接触手部54の先端の回転ローラ接触部54aを、セグメント13の外周面にさらに安定した状態で接触させることが可能になる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、テールクリアランス計測装置は、泥土圧式のシールド掘進機以外の、泥水式のシールド掘進機等、その他の種々のシールド掘進機のスキンプレートに取り付けて用いることができる。また、装着凹部23’からスキンプレート12’の軸方向前方に延設して、センサーケーブル22’を配設するための凹溝26’は、図6に示すうに、スキンプレート12’内側面ではなく、外側面に設けることもできる。この場合、装着凹部23’を形成するための貫通穴24’を外側から閉塞するカバープレート25’によって、凹溝26’の外側も防護できるように、カバープレート25’を軸方向に相当の長さで延設させて設けることもできる。この場合、カバープレート25’のスキンプレート12の外周面からの突出高さは、15mm程度となるが、スキンプレート12’を前進させる際の障害となることはない。
10,50 テールクリアランス計測装置
11 シールトド掘進機
12 スキンプレート
13 セグメント
14 トンネル覆工体
15 テールクリアランス
16,51 支持枠部
16a 底面プレート
16b 側壁プレート部
16c 本体ボックス部
16d 取り付けフランジ部
16e L字仕切プレート
16f 角部ボックス部
16g 接触手収容ボックス部
16h 中央支持プレート
16i 角部側の分割収容部
17,52 回転軸部
18,53 回転角センサ
19,54 接触手部
19a 上面プレート部
19b,19b’ 周壁プレート部
19c シャッター式カバー機構
19d 接合フランジ部
20,55 バネ部(トーションバネ)
20a コイル部
20b 張出しバネ部
21 防水コネクター
22 センサーケーブル
23 装着凹部
24 貫通穴
24a 固定台
25 カバープレート
26 凹溝
54a 回転ローラ接触部
54b 腕本体部
54c 上腕部
54d 下腕部
54e ボルト及びナット

Claims (6)

  1. シールド掘進機のスキンプレートと、該スキンプレートの後部で組み立てられたセグメントによるトンネル覆工体の外周面との間に保持される、テールクリアランスのクリアランス量を計測するテールクリアランス計測装置であって、
    前記スキンプレートの肉厚よりも小さな高さを有する扁平な支持枠部と、該支持枠部に回転可能に支持された状態で収容された回転軸部と、該回転軸部の回転角を検出する回転角センサと、前記回転軸部に一体として接合されて前記スキンプレートの後方側に延設する接触手部と、該接触手部が前記スキンプレートの内方に向けて回転するように付勢するバネ部とからなり、
    前記接触手部は、前記バネ部の付勢力に抗して前記テールクリアランスの内周面から突出しなくなる位置まで回動可能に前記回転軸部に取り付けられていると共に、前記バネ部の付勢力によって、スキンプレートの後方側から前記セグメントの外周面に接触して、前記回転軸部の回転角を検出させるようになっているテールクリアランス計測装置。
  2. 前記接触手部が、面板形状を有している請求項1に記載のテールクリアランス計測装置。
  3. 前記接触手部が、腕本体部の先端に回転ローラ接触部を備えるアーム形状を有している請求項1に記載のテールクリアランス計測装置。
  4. 前記腕本体部が、上方にくの字状に折れ曲がった状態で形成されている請求項3に記載のテールクリアランス計測装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のテールクリアランス計測装置が取り付けられたスキンプレートであって、
    組み立てられたセグメントによるトンネル覆工体が配置される後部には、前記支持枠部を収容可能な大きさの貫通穴が形成されていると共に、該貫通穴を外側から閉塞してカバープレートが取り付けられていることにより、前記スキンプレートの内周面に装着凹部が形成されており、該装着凹部に、前記テールクリアランス計測装置が、前記接触手部を前記スキンプレートの軸方向後方側に延設させると共に、前記支持枠部を前記スキンプレートの内周面から突出させない状態で、固定されているスキンプレート。
  6. 前記装着凹部が、後部の周方向に間隔をおいて少なくとも3箇所に設けられており、各々の前記装着凹部に、前記テールクリアランス計測装置が固定されている請求項5に記載のスキンプレート。
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