JP6026865B2 - 汚泥処理装置およびリンの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、汚泥処理装置およびリンの製造方法に関する。
従来、し尿や浄化槽汚泥からリンを回収する方法および回収装置等が提案されている。
例えば特許文献1には、被処理水をpH調整してアルカリ性pH域下でリン晶析反応させることによって、被処理水中のリンを除去する水中のリン晶析除去方法において、前記被処理水のpH調整は、前記被処理水とは異なる水を電解処理した電解水を用いて行なうことを特徴とする水中のリン晶析除去方法が記載されている。
特許文献2には、有機性残留物をメタン発酵処理した後に残留するメタン発酵消化液を、順次固形物分離工程、リン回収工程及び窒素制御工程を経て廃液処理する際に、前記固形物分離工程の前に、前記メタン発酵消化液に酸又は酸及び繊維質を添加することを特徴とする廃液処理方法が記載されている。
特許文献3には、消化ガスの生物脱硫装置を備えた汚泥消化設備から排出された消化汚泥を、脱水機に供給し脱水した後、得られた脱水ろ液中のリンをリン酸マグネシウムアンモニウム(MAP)として回収するリン回収方法において、前記生物脱硫装置より発生する硫酸を前記脱水機に供給する消化汚泥および/または前記脱水ろ液に添加し、pHが6.0〜7.0となるよう調整することを特徴とするリン回収方法が記載されている。
特許文献4には、リン成分含有排水・汚水中にアルカリ電解水を作用させることによって、該リン成分をリン酸二水素カリウムとして析出させて分離回収する方法が記載されている。
特開2007−105707号公報 特開2009−66499号公報 特開2011−50803号公報 特開2012−40530号公報
し尿や浄化槽汚泥等の汚泥からリンを回収する場合、汚泥に含まれるリンを高い割合で、かつ、肥料等として再利用可能な態様で回収することが重要である。
しかしながら、従来のリン回収方法やリン回収装置では、リンを肥料等として再利用できる態様で回収できる晶析法を適用した場合、汚泥に含まれるリンの一部しか回収できていなかった。
本発明は上記の課題を解決することを目的とする。
すなわち、本発明は、肥料等として再利用できる態様でリンを回収できる晶析法を適用して、汚泥に含まれるリンを、従来よりも高い割合で回収することができる汚泥処理装置およびリンの製造方法を提供することを目的とする。
本発明者は上記課題を解決するため鋭意検討し、本発明を完成させた。
本発明は、以下の(1)〜(10)である。
(1)汚泥に高分子凝集剤を添加する高分子凝集剤添加手段と、
前記高分子凝集剤を添加した後の前記汚泥の少なくとも一部を固液分離し、凝集汚泥および分離液を排出する濃縮部と、
前記分離液に晶析法を適用してリンを回収し、残部である脱リン液を排出するリン回収部と、
前記脱リン液を活性汚泥法によって処理する生物処理部と、
前記汚泥から発生する臭気成分を回収して酸性廃液を排出する脱臭部と、
前記生物処理部において用いる活性汚泥の少なくとも一部を前記脱臭部へ供給する活性汚泥供給手段と、
前記高分子凝集剤を添加する前または添加した後の前記汚泥へ、前記酸性廃液を添加する廃液添加手段と、
を備える汚泥処理装置。
(2)前記濃縮部において前記高分子凝集剤を添加した後の前記汚泥の少なくとも一部を固液分離しつつ、前記廃液添加手段によって前記汚泥における固体成分へ前記酸性廃液を添加して、前記凝集汚泥および前記分離液を排出する、上記(1)に記載の汚泥処理装置。
(3)前記凝集汚泥に無機凝集剤を添加する無機凝集剤添加手段を備える、上記(1)または(2)に記載の汚泥処理装置。
(4)前記凝集汚泥、または前記無機凝集剤を添加した後の前記凝集汚泥を、脱水処理し、脱水汚泥および脱水排液を排出する脱水部を備える、上記(1)〜(3)のいずれかに記載の汚泥処理装置。
(5)前記脱リン液および前記脱水排液を受け入れて、これらが混合されてなる混合排液を排出する混合部を備え、
前記生物処理部において、前記混合排液を活性汚泥法によって処理する、上記(1)〜(4)いずれかに記載の汚泥処理装置。
(6)前記廃液添加手段によって前記酸性廃液を添加した後の前記汚泥のpHが4.5〜6.0となるように、前記酸性廃液へ硫酸および/またはポリ硫酸第二鉄を添加するpH調整手段をさらに備える、上記(1)〜(5)のいずれかに記載の汚泥処理装置。
(7)前記濃縮部の前段に、前記高分子凝集剤を添加する前または添加した後の前記汚泥を比重分離して、高比重部分と低比重部分に分離する比重分離部をさらに備え、
前記比重分離部において得られた高比重部分を前記分離液へ加え、低比重部分を前記濃縮部において固液分離する、上記(1)〜(6)のいずれかに記載の汚泥処理装置。
(8)前記脱リン液および/または前記脱水排液を前記脱臭部へ供給して、前記脱臭部を洗浄する洗浄手段をさらに備える、上記(1)〜(7)のいずれかに記載の汚泥処理装置。
(9)汚泥に高分子凝集剤を添加する高分子凝集剤添加工程と、
前記高分子凝集剤を添加した後の前記汚泥の少なくとも一部を固液分離し、凝集汚泥および分離液を排出する濃縮工程と、
前記分離液に晶析法を適用してリンを回収し、残部である脱リン液を排出するリン回収工程と、
前記脱リン液を活性汚泥法によって処理する生物処理工程と、
前記汚泥から発生する臭気成分を回収して酸性廃液を排出する脱臭工程と、
前記生物処理工程において用いる活性汚泥の少なくとも一部を前記脱臭工程にて用いることができるように供給する活性汚泥供給工程と、
前記高分子凝集剤を添加する前または添加した後の前記汚泥へ、前記酸性廃液を添加する廃液添加工程と、
を備える、リンの製造方法。
(10)前記濃縮工程において前記高分子凝集剤を添加した後の前記汚泥の少なくとも一部を固液分離しつつ、前記廃液添加工程において前記汚泥における固体成分へ前記酸性廃液を添加して、前記凝集汚泥および前記分離液を排出する、上記(9)に記載のリンの製造方法。
本発明によれば、肥料等として再利用できる態様でリンを回収できる晶析法を適用して、汚泥に含まれるリンを、従来よりも高い割合で回収することができる汚泥処理装置およびリンの製造方法を提供することができる。
本発明の装置の概略図である。 本発明の装置の好ましい態様の概略図である。 実施例1で用いた汚泥処理装置の概略図である。 実施例2で用いた汚泥処理装置の概略図である。 比較例1で用いた汚泥処理装置の概略図である。
本発明について説明する。
本発明は、汚泥に高分子凝集剤を添加する高分子凝集剤添加手段と、前記高分子凝集剤を添加した後の前記汚泥の少なくとも一部を固液分離し、凝集汚泥および分離液を排出する濃縮部と、前記分離液に晶析法を適用してリンを回収し、残部である脱リン液を排出するリン回収部と、前記脱リン液を活性汚泥法によって処理する生物処理部と、前記汚泥から発生する臭気成分を回収して酸性廃液を排出する脱臭部と、前記生物処理部において用いる活性汚泥の少なくとも一部を前記脱臭部へ供給する活性汚泥供給手段と、前記高分子凝集剤を添加する前または添加した後の前記汚泥へ、前記酸性廃液を添加する廃液添加手段と、を備える汚泥処理装置である。
このような汚泥処理装置を、以下では「本発明の装置」ともいう。
また、本発明は、汚泥に高分子凝集剤を添加する高分子凝集剤添加工程と、前記高分子凝集剤を添加した後の前記汚泥の少なくとも一部を固液分離し、凝集汚泥および分離液を排出する濃縮工程と、前記分離液に晶析法を適用してリンを回収し、残部である脱リン液を排出するリン回収工程と、前記脱リン液を活性汚泥法によって処理する生物処理工程と、前記汚泥から発生する臭気成分を回収して酸性廃液を排出する脱臭工程と、前記生物処理工程において用いる活性汚泥の少なくとも一部を前記脱臭工程にて用いることができるように供給する活性汚泥供給工程と、前記高分子凝集剤を添加する前または添加した後の前記汚泥へ、前記酸性廃液を添加する廃液添加工程と、を備える、リンの製造方法である。
このようなリンの製造方法を、以下では「本発明の製造方法」ともいう。
本発明の装置を用いて、本発明の製造方法を実施することができる。
以下において、単に「本発明」と記した場合、「本発明の装置」および「本発明の製造方法」のいずれをも意味するものとする。
本発明について、図1を用いて説明する。
図1に示す本発明の装置(本発明の装置10)は、高分子凝集剤添加手段12と、濃縮部14と、リン回収部16と、生物処理部18と、脱臭部21と、活性汚泥供給手段22と、廃液添加手段24と、を備えている。
また、本発明の装置10は、汚泥20を受け入れる受入部11を備えている。ただし、本発明の装置において受入槽11は必須の構成要素ではない。
本発明において処理する汚泥は、リン(少なくとも一部がリン酸態リンであることが好ましい)を含む汚泥であれば特に限定されない。汚泥として、し尿、浄化槽汚泥が例示される。すなわち、本発明において「汚泥」は「し尿」を含むものとする。また、汚泥は、し尿や浄化槽汚泥から、これに含まれるし渣を取り除いた後のものであってもよい。
汚泥はし尿(生し尿を含む)であることが好ましい。すなわち、本発明では、し尿を好ましく処理することができる。
また、従来公知の生物脱リン処理を施した後に得られる汚泥に、本発明を適用すると、より多くのリンを回収できるので好ましい。
また、以下において「汚泥」と記した場合、「活性汚泥」、「凝集汚泥」または「脱水汚泥」とは区別するものとする。
汚泥の成分は、例えば、pH=6〜9、SS=3,000〜15,000mg/L、リン含有率(全リン)=25〜800mg/L、リン酸態リン濃度=20〜300mg/L、アンモニア性窒素濃度=500〜5,000mg/Lである。
また、汚泥の中でも、し尿の成分は、例えば、pH7.0〜8.0、SS=5,000〜15,000mg/L、リン含有率(全リン)=25〜800mg/L(好ましくは100〜200mg/L)、リン酸態リン濃度=20〜200mg/L(好ましくは10〜40mg/L)、アンモニア性窒素濃度=500〜5,000mg/Lである。
<高分子凝集剤添加手段、高分子凝集剤添加工程>
本発明の装置10において高分子凝集剤添加手段12は、汚泥20に高分子凝集剤を添加する機能を有する。
本発明の装置において高分子凝集剤添加手段は、高分子凝集剤を所望量、汚泥へ添加できるものであれば特に限定されない。例えば、粉状または液状の高分子凝集剤を水へ添加して、高分子凝集剤の濃度を0.1〜0.3質量%(好ましくは0.2質量%程度)とした水溶液を得た後、薬注ポンプ(例えばダイヤフラムポンプやモーノポンプ)を用いて添加する手段が挙げられる。
高分子凝集剤添加手段は、例えば、受入部と濃縮部との間に攪拌装置を備えた凝集槽を設置し、ここへ高分子凝集剤を添加できる態様であることが好ましい。また、受入部内へ高分子凝集剤を添加できる態様であってもよい。さらに、凝集槽または受入部の内部を攪拌できる装置が設置されていれば、これを用いて凝集槽または受入部の内部を攪拌することで高分子凝集剤添加手段によって添加した高分子凝集剤の反応速度を速めることができるので好ましい。
高分子凝集剤は汚泥中のSS(浮遊物質)を凝集し、固液分離しやすくする役割を果たすものである。これによって、汚泥中に含まれるほとんどのリン酸態リンが、濃縮部から排出される分離液へ含まれることになる。
高分子凝集剤はこのような役割を果たすものであればよい。例えばカチオン系高分子凝集剤、両性高分子凝集剤等が挙げられ、汚泥の性状により最適な種類を選定する。
高分子凝集剤の添加量は、汚泥の性状などによって異なり、また、用いる高分子凝集剤の種類によっても異なるが、汚泥中の固形物乾燥量(DS)に対して1.0〜3.0質量%であることが好ましく、2.0〜2.5質量%であることがより好ましい。
このような高分子凝集剤添加手段によって、本発明の製造方法における高分子凝集剤添加工程を行うことができる。
<濃縮部、濃縮工程>
本発明の装置10において濃縮部14は、前記高分子凝集剤を添加した後の汚泥20の少なくとも一部を固液分離し、汚泥20に含まれるSSが凝集した部分である凝集汚泥26および主として液体部分である分離液28を排出する。
濃縮部として、例えばウェッジワイヤースクリーン、ロータリースクリーンを用いることができる。ここで、これらの目開きは、0.5〜1.0mmであることが好ましい。
このような濃縮部によって、本発明の製造方法における濃縮工程を行うことができる。
<リン回収部、リン回収工程>
本発明の装置10においてリン回収部16は、分離液28に晶析法を適用してリン34を回収し、残部である脱リン液30を排出する。
晶析法は、液中のリンを種晶表面に晶析させる反応に基づく方法であり、主なものとしてMAP法およびHAP法が挙げられる。
MAP法は、液中のPO4 3-、NH4 +、Mg2+の反応によって生成するMAPの晶析現象を利用した方法であり、リンとアンモニウムイオンを含む汚泥にMgイオン源(塩化マグネシウム、水酸化マグネシウム等)を添加し、過飽和状態で種晶と接触させることで、種晶表面にMAPを晶析させ、これを回収する。
HAP法は、液中のPO4 3-、Ca2+、OH-の反応によって生成するヒドロキシアパタイト(以下HAPと記す。)の晶析現象を利用した方法であり、リンを含む汚泥にCa2+およびOH-を添加し、過飽和状態で種晶と接触させることで、種晶表面にHAPを晶析させ、これを回収する。
リン回収部16として、従来公知の晶析反応槽を用いることができるが、高速処理を可能とする流動式であることが好ましい。
また、晶析反応はpHが7.5〜10.0程度で行われることが好ましく、8.0〜9.5程度で行われることがより好ましいので、このようなpHとなるように反応浴(晶析リアクター)へpH調整剤を添加することが好ましい。pH調整剤としては、NaOH等のアルカリや、硫酸等の酸が挙げられる。
また、MAP法の場合、上記の反応浴中のMgイオン濃度がリン酸態リン濃度に対して、モル比で1.2〜1.5倍程度となるようにMgイオン源を添加することが好ましい。
また、必要に応じてアンモニウムイオン源を添加してもよい。
また、HAP法の場合、上記の反応浴中のCaイオン濃度がリン酸態リン濃度に対して、モル比で1.2〜1.5倍程度となるようにCaイオン源を添加することが好ましい。
その他の条件については、晶析法を行うに際しての従来公知の条件範囲内で行うことができる。
このようなリン回収部によって、本発明の製造方法におけるリン回収工程を行うことができる。
<生物処理部、生物処理工程>
本発明の装置10において生物処理部18では、脱リン液30を活性汚泥法によって処理する。活性汚泥法の中でも、生物学的硝化脱窒法が好ましく、嫌気−無酸素−好気法(A2O法)がより好ましい。
生物処理部18は、脱リン液30に従来公知の活性汚泥法を適用し、必要に応じてさらに二次脱窒素処理、曝気処理、沈殿処理等を行うことで河川等へ放流できる排液を得られるものであれば特に限定されず、例えば従来公知の設備を用いることができる。具体的には、脱窒素槽および硝化槽からなり、脱リン液30をこれらを用いて活性汚泥処理することができる設備が挙げられる。
また、嫌気槽、無酸素槽および好気槽の3槽からなる反応タンクを用いて嫌気−無酸素−好気法(A2O法)を適用して、窒素とリンを同時に取り除くことができる。ここで嫌気槽および無酸素槽はエアレーションを行わず、撹拌のみを行うことが好ましい。
脱リン液30中には、リン回収部において回収できなかったリン(主としてPO4−P)が含まれている。よって、これを処理する際に用いる活性汚泥中にもリンが含まれることになる。嫌気−無酸素−好気法(A2O法)を適用した場合、活性汚泥中にリン濃度が高くなるので、分離液中のリンの量が増加し、本発明の装置によって回収できるリンの量も増加するので好ましい。
このような生物処理部によって、本発明の製造方法における生物処理工程を行うことができる。
<脱臭部、脱臭工程>
本発明の装置10において脱臭部21では、汚泥20から発生する臭気成分を回収して酸性廃液32を排出する。
本発明の装置10では、汚泥20に由来する臭気成分が大気中に拡散し難いように、送風機や排風機等を備えた換気装置が、各部(各槽)の上部やベルトコンベア上等に設置されている。そして、これによって集められた臭気成分(主にH2S)は、脱臭部21によって処理される。脱臭部21では、生物の作用によって、臭気成分に含まれるH2Sを硫酸(H2SO4)へ酸化する。そして、脱臭部21からは、硫酸を含む酸性廃液32が排出される。
酸性廃液のpHは概ね1〜4であるが、1〜2であることが好ましい。汚泥20に含まれる固体状のリンを容易に溶解することができるからである。
脱臭部21は、生物の作用によって臭気成分に含まれるH2Sを硫酸(H2SO4)へ酸化する機能を果たすものであれば特に限定されず、例えば従来公知の生物脱臭装置を用いることができる。
このような脱臭部によって、本発明の製造方法における脱臭工程を行うことができる。
<活性汚泥供給手段、活性汚泥供給工程>
本発明の装置10において活性汚泥供給手段22は、生物処理部18において用いる活性汚泥の少なくとも一部を脱臭部21へ供給する。
活性汚泥供給手段22は、生物処理部18で用いる活性汚泥23を、定期的にもしくは必要時に、または連続して採取して脱臭部21に供給することができる手段であれば特に限定されない。例えば活性汚泥供給手段22はポンプが設置された配管であってよく、この場合、必要時にポンプを運転することで、活性汚泥23を脱臭部21へ供給することができる。
生物処理部18で用いる活性汚泥23を、定期的にもしくは必要時に、または連続して採取して脱臭部21に供給することで、脱臭部21の内部の生物の活性を維持することができる。
このような活性汚泥供給手段によって、本発明の製造方法における活性汚泥供給工程を行うことができる。
<廃液添加手段、廃液添加工程>
本発明の装置10において廃液添加手段24は、前記高分子凝集剤を添加する前の汚泥20へ、酸性廃液32を添加する。そうすると、汚泥20に含まれる固体状のリンを溶解することができ、その結果、濃縮部14において分離液28に含まれるPO4−Pの量を増加させることができる。
なお、本発明の装置において廃液添加手段は、前記高分子凝集剤を添加した後の汚泥へ、酸性廃液を添加してもよい。また、濃縮部において前記高分子凝集剤を添加した後の前記汚泥の少なくとも一部を固液分離しながら、酸性廃液を添加してもよい。すなわち、濃縮部において前記高分子凝集剤を添加した後の前記汚泥の少なくとも一部を固液分離しつつ、廃液添加手段によって前記汚泥における固体成分へ酸性廃液を添加して、前記凝集汚泥および前記分離液を排出してもよい。例えば、濃縮部としてスリット型の濃縮機(ウェッジワイヤースクリーン等)を用いる場合、スリット(ワイヤー)上に存することになる部分が、ここでいう固体成分に該当する。このような場合、少ない量の酸性廃液によって、汚泥における固体成分に含まれる固体状のリンを溶解することができ、その結果、分離液に含まれるPO4−Pの量を増加させることができるので好ましい。また、この場合、酸性廃液のみを利用して(酸性廃液のpHを低下させるために追加の硫酸等を添加することなしに)、汚泥における固体成分に含まれる固体状のリンを溶解することができると考えられる。
これに対して、特許文献3に記載されているリン回収方法では、消化ガスの生物脱硫装置を備えた汚泥消化設備にてリン酸マグネシウムアンモニウム(MAP)が生成し、これが消化汚泥に含まれることになるため、生物脱硫装置より発生した硫酸を消化汚泥へ添加してもpHを低下させることが困難であり、生物脱硫装置より発生した硫酸以外の硫酸が必要になる。
また、前述のように、受入部11と濃縮部14との間に攪拌装置を備えた凝集槽を設置し、ここへ酸性廃液32を添加できる態様であることが好ましい。また、受入部内へ酸性廃液を添加できる態様であってもよい。
さらに、本発明の装置において廃液添加手段は、前記高分子凝集剤を添加する前または添加した後の前記汚泥へ前記酸性廃液を添加するが、前記汚泥へ前記高分子凝集剤を添加しながら、同時に前記酸性廃液を添加する場合も含まれるとする。このような場合であっても、本発明の技術的範囲内とする。
廃液添加手段24は、脱臭部21から排出される酸性廃液32を、定期的にもしくは必要時に、または連続して前記高分子凝集剤を添加する前または添加した後の前記汚泥へ供給することができる手段であれば特に限定されない。例えば廃液添加手段24はポンプが設置された配管であってよく、この場合、ポンプを連続運転することで、酸性廃液32を連続して前記汚泥へ供給することができる。
前述のように、生物処理部18から脱臭部21に供給される活性汚泥23には、リン回収部16にて回収できなかったリン(主にPO4−P)が含まれているため、脱臭部21から排出される酸性廃液32にもリン(主にPO4−P)が含まれる。その結果、濃縮部14にて処理する汚泥に含まれるリンの量が増加し、濃縮部14から排出される分離液28に含まれるリンの量も増加するので、リン回収部16にて回収されるリンの量も増加する。
このような廃液添加手段によって、本発明の製造方法における廃液添加工程を行うことができる。
<受入部>
本発明の装置10において受入部11は、汚泥20を受け入れ、これを所望の供給量で濃縮部14へ送る役割を果たす。
本発明の装置において受入部は、このような役割を果たすものであればよく、例えば従来公知の受入槽を用いることができる。
次に、上記のような本発明の装置10によって汚泥20を処理した場合の処理の流れを説明する。
初めに汚泥20は受入部11に受け入れられる。そして、汚泥20は所望の供給量で濃縮部14へ向かって送られる。ここで、受入部11から排出された後、濃縮部14に供給される前に、廃液添加手段24によって汚泥20へ酸性廃液32が添加され(廃液添加工程)、さらに高分子凝集剤添加手段12によって汚泥20へ高分子凝集剤が添加される(高分子凝集剤添加工程)。高分子凝集剤が添加された汚泥20は濃縮部14において、その少なくとも一部が固液分離される。そして、濃縮部14から、汚泥20が凝集した部分である凝集汚泥26と、主として液体部分である分離液28とが排出される(濃縮工程)。
分離液28はリン回収部16へ供給される。リン回収部16では晶析法によって分離液28中からリン34が回収される。そして、残部である脱リン液30が排出される(リン回収工程)。
脱リン液30は、必要に応じて酸またはアルカリを添加してほぼ中性(例えばpH=6〜8程度、好ましくはpH=6.5〜7.5程度)とした後、生物処理部18に送られる。生物処理部18では、脱リン液を活性汚泥法によって処理する。処理後の排水は必要に応じてさらに処理した後、放流する(生物処理工程)。
また、脱臭部21では、汚泥20から発生する臭気成分(主にH2S)を回収して、これを生物処理して硫酸(H2SO4)に酸化し、硫酸を含む酸性廃液を排出する(脱臭工程)。
また、生物処理部18(生物処理工程)において用いる活性汚泥の少なくとも一部を用いることができるように脱臭部21へ供給する(活性汚泥供給工程)。
上記のように本発明では、リン回収部において分離液に晶析法を適用してリンを回収する。よって、リンを肥料等として再利用できるリン酸マグネシウムアンモニウムやヒドロキシアパタイト等の結晶として回収することができる。また、ここで、処理対象である分離液は、汚泥へ高分子凝集剤を添加し、さらにリンを含む酸性廃液を添加して得たものであり、溶解性リンを多く含有しているので、リンを高効率(80〜95%程度)で回収することができる。
次に、本発明の好ましい態様について図2を用いて説明する。
図2に示す本発明の装置の好ましい態様(本発明の装置10´)は、図1に示した本発明の装置10が備える構成に、さらに無機凝集剤添加手段40、脱水部42および混合部44を備える態様である。
本発明の装置は、無機凝集剤添加手段、脱水部および混合部からなる群から選ばれる少なくとも1つをさらに備えることが好ましく、全てを備える図2に示す構成であることがより好ましい。
図2では、本発明の装置の好適態様について、図1に示した態様と同じ構成要素については、同じ符号を付している。
以下では、本発明の好ましい態様について、図1に示した態様と異なる点を中心に説明する。
<無機凝集剤添加手段、無機凝集剤添加工程>
本発明の装置10´において無機凝集剤添加手段40は、凝集汚泥26に無機凝集剤を添加する機能を有する。
本発明の装置において無機凝集剤添加手段は、無機凝集剤を所望量、凝集汚泥26へ添加できるものであれば特に限定されない。
また、無機凝集剤添加手段は、例えば、濃縮部と脱水部との間に凝集槽を設置し、ここへ無機凝集剤を添加できる態様であることが好ましい。また、凝集槽の内部を攪拌できる装置がさらに設置されていれば、これを用いて凝集槽の内部を攪拌することで無機凝集剤添加手段によって添加した無機凝集剤の反応速度を速めることができるので好ましい。
無機凝集剤は、高分子凝集剤と同様にSS分を凝集させるものであるが、高分子凝集剤によって凝集した後の凝集汚泥に添加することで、そのフロックをさらに強固にし、脱水しやすいものに変える役割を果たすものである。これによって、凝集汚泥中の水分とそれ以外の成分とを、次の脱水部42において分離し易くする。
無機凝集剤はこのような役割を果たすものであればよい。例えば塩化第二鉄、硫酸アルミニウム、塩化アルミニウム、ポリ塩化アルミニウム、硫酸第二鉄、ポリ硫酸鉄、ポリ硫酸第二鉄、ポリ塩化第二鉄が挙げられる。中でもポリ硫酸第二鉄が好ましい。
無機凝集剤の添加量は、凝集汚泥の性状などによって異なり、また、用いる無機凝集剤の種類によっても異なるが、凝集汚泥中の固形物乾燥量(DS)に対して2.0〜7.0質量であることが好ましく、5質量%程度であることがより好ましい。
このような無機凝集剤添加手段によって、本発明の製造方法において、前記凝集汚泥に無機凝集剤を添加する無機凝集剤添加工程を行うことができる。
本発明の製造方法は、このような無機凝集剤添加工程をさらに備えることが好ましい。
<脱水部、脱水工程>
本発明の装置10´において脱水部42は、無機凝集剤を添加した後の凝集汚泥26を脱水処理し、脱水汚泥46および脱水排液48を排出する。
本発明の装置において脱水部は、凝集汚泥を脱水処理することで脱水排水および低含水率の脱水汚泥を排出することができる装置等であればよく、例えば従来公知の脱水機を用いることができる。例えばベルトプレス脱水機、スクリュープレス脱水機、遠心脱水機を用いることができる。
このような脱水部によって、本発明の製造方法において、前記凝集汚泥、または前記無機凝集剤を添加した後の前記凝集汚泥を、脱水処理し、脱水汚泥および脱水排液を排出する脱水工程を行うことができる。
本発明の製造方法は、このような脱水工程をさらに備えることが好ましい。
<混合部、混合工程>
本発明の装置10´において混合部44は、脱リン液30および脱水排液48を受け入れて、これらが混合されてなる混合排液50を排出する。
本発明の装置において混合部は、脱リン液と脱水排液とを受け入れて、これらを混合できるものであればよく、例えば従来公知の反応槽を用いることができる。また、混合部は、脱リン液と脱水排液とがより混合されるように、攪拌機を備えていることが好ましい。
このような混合部によって、本発明の製造方法において、前記脱リン液および前記脱水排液を受け入れて、これらが混合されてなる混合排液を排出する混合工程を行うことができる。
本発明の製造方法がこのような混合工程を備える場合、前記生物処理工程において、前記混合排液を活性汚泥法によって処理する。
本発明の製造方法は、このような混合工程をさらに備えることが好ましい。
次に、上記のような本発明の装置10´によって汚泥20を処理した場合の処理の流れについて、図1に示した態様と異なる点を中心に説明する。
図1を用いて説明した本発明の装置10を用いた場合と同様にして、図2を用いて説明した本発明の装置10´の濃縮部14からは凝集汚泥26が排出される。
凝集汚泥26は、濃縮部14から排出された後、無機凝集剤添加手段40によって、無機凝集剤が添加される。そして、無機凝集剤が添加された凝集汚泥26は脱水部42へ供給される。そして脱水部42で脱水され、主として固形分は脱水汚泥46として排出され、主として水分は脱水排液48として、混合部44へ排出される。
脱リン液30および脱水排液48は混合部44に受け入れられる。脱リン液30がアルカリ性であって、脱水排液48は酸性である場合は、ほぼ中性(例えばpH=6〜8程度、好ましくはpH=6.5〜7.5程度)となった混合排液50が排出される。この場合、中性にするための酸やアルカリを添加しなくてよいので好ましい。ただし、中性にするために酸やアルカリを添加してもよい。
混合排液50は、生物処理部18にて活性汚泥法によって処理される。処理後の排水は必要に応じてさらに処理した後、放流される。
図2に示した態様の場合、凝集汚泥へ無機凝集剤を添加した後に脱水部において脱水するので、十分に低い含水率の脱水汚泥を得ることができる。無機凝集剤を添加すると脱水効率が高まるので、含水率が70質量%程度の脱水汚泥を比較的容易に得ることができる。この程度の低含水率である脱水汚泥は、助燃剤等として好ましく再利用できる。
本発明の装置は、前記廃液添加手段によって前記酸性廃液を添加した後の前記汚泥のpHが4.5〜6.0となるように、前記酸性廃液へ硫酸および/またはポリ硫酸第二鉄を添加するpH調整手段をさらに備えることが好ましい。
本発明の製造方法は、前記酸性廃液を添加した後の前記汚泥のpHが4.5〜6.0となるように、前記酸性廃液へ硫酸および/またはポリ硫酸第二鉄を添加するpH調整工程をさらに備えることが好ましい。
ポリ硫酸第二鉄を前記酸性廃液へ添加すると、前記酸性廃液を前記汚泥に添加し得る硫化水素の発生を抑制できるからである。
本発明の装置は、前記濃縮部の前段に、前記高分子凝集剤を添加する前または添加した後の前記汚泥を比重分離して、高比重部分と低比重部分に分離する比重分離部をさらに備え、前記比重分離部において得られた高比重部分を前記分離液へ加え、低比重部分を前記濃縮部において固液分離することが好ましい。
本発明の製造方法は、前記濃縮工程の前段に、前記高分子凝集剤を添加する前または添加した後の前記汚泥を比重分離して、高比重部分と低比重部分に分離する比重分離工程をさらに備え、前記比重分離工程において得られた高比重部分を前記分離液へ加え、低比重部分を前記濃縮工程において固液分離することが好ましい。
高比重部分にはリン酸マグネシウムアンモニウムやヒドロキシアパタイトが固体として存在している場合があり、これが濃縮部における固液分離によって固体成分へ含まれることを抑制するためである。
比重分離部は、前記高分子凝集剤を添加する前または添加した後の前記汚泥を比重分離して、高比重部分と低比重部分に分離することができるものであれば特に限定されず、例えば液体サイクロンを用いることができる。
本発明の装置は、前記脱リン液および/または前記脱水排液を前記脱臭部へ供給して、前記脱臭部を洗浄する洗浄手段をさらに備えることが好ましい。
本発明の製造方法は、前記脱リン液および/または前記脱水排液を用いて、前記脱臭工程において用いる脱臭設備を洗浄する洗浄工程をさらに備えることが好ましい。
前記脱リン液および/または前記脱水排液を用いて前記脱臭部(脱臭設備)を洗浄すると、硫化水素の発生が抑制できるからである。
<実施例1>
図3に示す汚泥処理装置60を用いて汚泥処理し、リンを回収した。
汚泥処理装置60について説明する。
図3において汚泥処理装置60は、本発明の装置における高分子凝集剤添加手段に相当する高分子凝集剤添加装置62と、濃縮部に相当する濃縮機64と、リン回収部に相当するリン回収装置66と、無機凝集剤添加手段に相当する無機凝集剤添加装置68と、脱水部に相当する脱水機70と、混合部に相当する混合槽72と、生物処理部に相当する脱窒素槽74および硝化槽76と、脱臭部に相当する生物脱臭塔78とを備えている。ここで、リン回収装置66は、リン回収原水槽80および晶析反応槽82から構成されている。
そして、さらに汚泥処理装置60は、汚泥90を受け入れる受入槽84を備えている。また、受入槽84から汚泥90を受け入れ、さらに生物脱臭塔78から排出された酸性廃液92を受け入れる中継槽86を備えている。また、汚泥90を貯留して、高分子凝集剤を受け入れ、これらを攪拌して凝集を促進させることができる凝集槽88を備えている。
また、汚泥処理装置60は、晶析反応槽82から排出された脱リン液98を受け入れ、混合槽72へ排出する循環槽89を備えている。さらに、循環槽89から、その内部の液体(脱リン液98)を晶析反応槽82へ返送するためのパイプ状の返送手段91を備えており、そのパイプには、必要に応じて晶析反応槽82におけるpHおよびマグネシウム濃度を調整できるpH調整剤添加装置93およびマグネシウム源添加装置95が設置されている。
このような汚泥処理装置60では、初めに汚泥90は受入槽84に受け入れられ、その後、中継槽86へ移動される。そして、中継槽86において生物脱臭塔78から排出された酸性廃液92が添加され、中継槽86の内部の汚泥90のpHが6.0程度に調整されることで、汚泥90に含まれる固体状のリンが溶解してPO4−Pに変化し、汚泥90に含まれるPO4−Pの量が多くなる。生物脱臭塔78では、汚泥処理装置60における複数個所から発生する、汚泥90に由来する臭気成分(主としてH2S成分)が集められ、これを生物処理することで硫酸(H2SO4)を含む酸性廃液92が排出される。ここで、硝化槽76から生物脱臭塔78へ供給される活性汚泥75にはPO4−Pが含まれるので、生物脱臭塔78から排出される酸性廃液92にもPO4−Pが含まれる。このような酸性廃液92を中継槽86へ添加するので、汚泥90に含まれるPO4−Pの量はさらに多くなる。
次に、汚泥90は中継槽86から凝集槽88へ移動され、凝集槽88において高分子凝集剤添加装置62から、この内部に貯留されている汚泥90へ高分子凝集剤が添加される。凝集槽88は攪拌機を備えており、これによって高分子凝集剤の作用を高めることができる。その後、酸性廃液92および高分子凝集剤が添加された汚泥90は所定の供給量で濃縮機64へ向かって送られる。酸性廃液92および高分子凝集剤が添加された汚泥90は濃縮機64において、その少なくとも一部が固液分離する。そして、濃縮機64から、汚泥90中の固形成分等が凝集された部分である凝集汚泥97と、主として液体部分である分離液94とが排出される。上記のように、酸性廃液92からもPO4−Pが加えられているため、分離液94にはPO4−Pが多く含まれている。
分離液94は、リン回収原水槽80へ供給され、さらに所定の供給量で晶析反応槽82へ供給される。また、晶析反応槽82の内部の反応槽における各成分濃度等は監視されていて、各々が適正濃度となるように、適宜、pH調整剤添加装置93やマグネシウム源添加装置95からpH調整剤やマグネシム源を適量添加したり、パイプ状の返送手段91を通じて循環槽89内の脱リン液98を所望量添加したりする。そして、晶析反応槽82では晶析法によって分離液94中からリン96が回収され、残部である脱リン液98が排出される。上記のように分離液94中のPO4−Pが多いので、晶析反応槽82で得られるリン96の量は多くなる。
凝集汚泥97は、濃縮機64から排出された後、無機凝集剤添加装置68によって、無機凝集剤が添加される。そして、無機凝集剤が添加された凝集汚泥97は脱水機70へ供給される。そして脱水機70で脱水され、主として固形分は脱水汚泥100として排出され、主として水分は脱水排液102として、混合槽72へ排出される。
脱リン液98は循環槽89を経由して混合槽72に受け入れられる。また、脱水排液102は混合槽72に受け入れられる。そして、脱リン液98と脱水排液102とが混合槽72内で混合され、混合排液104が混合槽72から排出される。脱リン液98がアルカリ性の液体であって脱水排液102が酸性の液体である場合、混合排液104をほぼ中性とすることができるので、さらにアルカリや酸を添加しないで生物処理部にて処理することもできる。
排出された混合排液104は脱窒素槽74に送られ、さらに硝化槽76にて処理され、必要に応じてさらに二次脱窒素処理、曝気処理、沈殿処理等が行われた後、放流される。
このような汚泥処理装置60における各部は、具体的には次のようなものである。
・受入槽84:攪拌機付きタンク
・中継槽86:鉄筋コンクリート製水槽
・凝集槽88:液滞留時間3〜5分、撹拌機付きのタンクで完全混合できるもの。
・高分子凝集剤添加装置62:撹拌機付き200Lタンクおよび定量ポンプ
・濃縮機64:スリット型濃縮機(目開き0.5〜1.0mm)
・リン回収装置66
・リン回収原水槽80:撹拌機付きタンク
・晶析反応槽82:2塔式晶析反応槽(特許第4053273号に記載のもの)、水ing株式会社製
・脱水機70:スクリュープレス機:軸摺動型スクリュ−プレス、水ing株式会社製
・混合槽72:撹拌機付きタンク
・循環槽89:撹拌機付きタンク
・返送手段91:渦巻きポンプ
・pH調整剤添加装置93:20Lタンクおよびポンプ
・マグネシウム源添加装置95:50Lタンクおよびポンプ
・脱窒素槽74:鉄筋コンクリート製水槽
・硝化槽76:鉄筋コンクリート製水槽
・生物脱臭塔78:充填式スクラバ脱臭塔
また、汚泥処理装置60では、次のような条件の下で汚泥90を処理した。
・汚泥90:し尿および浄化槽汚泥の混合物
・汚泥の処理量:10.8m3/日
・流入PO4−P負荷:約1.0kg−PO4−P/日
・高分子凝集剤:両性ポリマー(CS−302)、水ing株式会社社製
・pH調整剤:水酸化ナトリウム(循環槽に設置されたpH計が8.7〜9.5付近となるように添加した。)
・マグネシウム源:塩化マグネシウム(10質量%−MgClとなるように溶解して使用)
・無機凝集剤:ポリ塩化第二鉄、濃度11質量%−Fe(比重1.45)
このような汚泥処理装置60を用いて汚泥90を処理したところ、リンをリン酸マグネシウムアンモニウム(MAP)として、1.0kg−MAP/日で回収することができた。また、脱水汚泥100を63〜70質量%の低含水率とすることができた。
<実施例2>
図4に示す汚泥処理装置110を用いて汚泥処理し、リンを回収した。
汚泥処理装置110について説明する。
図4において汚泥処理装置110は、本発明の装置における高分子凝集剤添加手段に相当する高分子凝集剤添加装置112と、濃縮部に相当する濃縮機113と、リン回収部に相当するリン回収原水槽114および晶析反応槽115と、生物処理部に相当する生物処理水槽116と、脱臭部に相当する生物脱臭塔117とを備えている。また、汚泥処理装置110は、さらに、受入槽111および中継槽118を備えている。
このような本発明の装置110では、初めに汚泥109を受入槽111に受け入れ、その後、中継槽118へ移動させる。中継槽118では、受入槽111から汚泥109を受け入れ、濃縮機113へ供給する。ここで中継槽118と濃縮機113との間において、高分子凝集剤添加装置112を用いて、汚泥109へ高分子凝集剤を添加する。
濃縮機113はスリット型濃縮機であり、高分子凝集剤が添加された汚泥109をスリットの上において移動させつつ、固形成分と液体部分(分離液120)とを分離することができる。ここで汚泥109をスリットの上を移動させながら、スリット上の固形成分へ、生物脱臭塔117から排出された酸性廃液119をシャワー状にして添加する。そうすると、スリット上の固形成分に含まれているリンが溶解してPO4−Pとなり、これが分離液120に含まれることなるため、分離液120に含まれるリンの量が多くなる。
分離液120は、リン回収原水槽114へ供給され、さらに所定の供給量で晶析反応槽115へ供給される。晶析反応槽115では晶析法によって分離液120中からリン121が回収され、残部である脱リン液122が排出される。
脱リン液122は生物処理水槽116へ送られ、必要に応じてさらに二次脱窒素処理、曝気処理、沈殿処理等が行われた後、放流される。
また、生物脱臭塔117では、汚泥処理装置110における複数個所から発生する、汚泥109に由来する臭気成分(H2S成分)が集められ、これを生物処理することで硫酸(H2SO4)を含む酸性廃液119が排出される。ここで、生物処理水槽116から生物脱臭塔117へ供給される活性汚泥123にはPO4−Pが含まれるので、生物脱臭塔117から排出される酸性廃液119にもPO4−Pが含まれる。このような酸性廃液119を濃縮機113へ添加するので、分離液120に含まれるPO4−Pの量はさらに多くなる。
このような汚泥処理装置110を用いて汚泥109を処理する。ここで、中継槽118における汚泥のPO4−P濃度が30ppm、全リン濃度が85ppmであり、中継槽118から濃縮機113へ供給する汚泥の量を1.5m3/日とすると、晶析反応槽115において得られるリン121の回収量は、リン酸マグネシウムアンモニウム(MAP)として、0.59kg−MAP/日となる。
<比較例1>
図5に示す汚泥処理装置130を用いて汚泥処理し、リンを回収した。
汚泥処理装置130について説明する。
汚泥処理装置130は、生物脱臭塔117を備えないこと以外は、実施例2において用いた汚泥処理装置110と同様の装置である。
このような汚泥処理装置130を用いて汚泥109を処理する。実施例2と同様に、中継槽118における汚泥のPO4−P濃度が30ppm、全リン濃度が85ppmであり、中継槽118から濃縮機113へ供給する汚泥の量を1.5m3/日とすると、晶析反応槽115において得られるリンの回収量は、リン酸マグネシウムアンモニウム(MAP)として、0.25kg−MAP/日となる。
上記の実施例2と比較例1との対比により、本発明の装置は、リンの回収量が多いと考えられる。
10、10´ 本発明の装置、 60、110、130 汚泥処理装置
11 受入部 84、111 受入槽
12 高分子凝集剤添加手段、 62、112 高分子凝集剤添加装置
14 濃縮部、 64、113 濃縮機
16 リン回収部、 66 リン回収装置
80、114 リン回収原水槽、 82、115 晶析反応槽
18 生物処理部、 116 生物処理水槽
74 脱窒素槽、 76 硝化槽
20、90,109 汚泥
21 脱臭部、 78、117 生物脱臭塔
22 活性汚泥供給手段
23、75、123 活性汚泥
24 廃液添加手段
26、97 凝集汚泥
28、94,120 分離液
30、98、122 脱リン液
32、92、119 酸性廃液
34、121 リン、 96 リン(MAP)
40 無機凝集剤添加手段、 68 無機凝集剤添加装置
42 脱水部、 70 脱水機
44 混合部、 72 混合槽
46,100 脱水汚泥
48、102 脱水排液
50、104 混合排液
86、118 中継槽
88 凝集槽
89 循環槽
91 返送手段
93 pH調整剤添加装置
95 マグネシウム源添加装置

Claims (10)

  1. し尿または浄化槽汚泥を含む汚泥に高分子凝集剤を添加する高分子凝集剤添加手段と、
    前記高分子凝集剤を添加した後の前記汚泥の少なくとも一部を固液分離し、凝集汚泥および分離液を排出する濃縮部と、
    前記分離液に晶析法を適用してリンを回収し、残部である脱リン液を排出するリン回収部と、
    前記脱リン液を活性汚泥法によって処理する生物処理部と、
    前記汚泥から発生する臭気成分を回収して酸性廃液を排出する脱臭部と、
    前記生物処理部において用いる活性汚泥の少なくとも一部を前記脱臭部へ供給する活性汚泥供給手段と、
    前記高分子凝集剤を添加する前または添加した後の前記汚泥へ、前記酸性廃液を添加する廃液添加手段と、
    を備える汚泥処理装置。
  2. 汚泥に高分子凝集剤を添加する高分子凝集剤添加手段と、
    前記高分子凝集剤を添加した後の前記汚泥の少なくとも一部を固液分離し、凝集汚泥および分離液を排出する濃縮部と、
    前記分離液に晶析法を適用してリンを回収し、残部である脱リン液を排出するリン回収部と、
    前記脱リン液を活性汚泥法によって処理する生物処理部と、
    前記汚泥から発生する臭気成分を回収して酸性廃液を排出する脱臭部と、
    前記生物処理部において用いる活性汚泥の少なくとも一部を前記脱臭部へ供給する活性汚泥供給手段と、
    前記高分子凝集剤を添加する前または添加した後の前記汚泥へ、前記酸性廃液を添加する廃液添加手段と、
    を備え
    前記濃縮部において前記高分子凝集剤を添加した後の前記汚泥の少なくとも一部を固液分離しつつ、その分離によって得られた固体成分へ前記廃液添加手段によって前記酸性廃液を添加して、前記凝集汚泥および前記分離液を排出する汚泥処理装置。
  3. 汚泥に高分子凝集剤を添加する高分子凝集剤添加手段と、
    前記高分子凝集剤を添加した後の前記汚泥の少なくとも一部を固液分離し、凝集汚泥および分離液を排出する濃縮部と、
    前記分離液に晶析法を適用してリンを回収し、残部である脱リン液を排出するリン回収部と、
    前記脱リン液を活性汚泥法によって処理する生物処理部と、
    前記汚泥から発生する臭気成分を回収して酸性廃液を排出する脱臭部と、
    前記生物処理部において用いる活性汚泥の少なくとも一部を前記脱臭部へ供給する活性汚泥供給手段と、
    前記高分子凝集剤を添加する前または添加した後の前記汚泥へ、前記酸性廃液を添加する廃液添加手段と、
    を備え、
    前記脱リン液および/または前記脱水排液を前記脱臭部へ供給して、前記脱臭部を洗浄する洗浄手段をさらに備える汚泥処理装置。
  4. 前記凝集汚泥に無機凝集剤を添加する無機凝集剤添加手段を備える、請求項1〜3のいずれかに記載の汚泥処理装置。
  5. 前記凝集汚泥、または前記無機凝集剤を添加した後の前記凝集汚泥を、脱水処理し、脱水汚泥および脱水排液を排出する脱水部を備える、請求項1〜のいずれかに記載の汚泥処理装置。
  6. 前記脱リン液および前記脱水排液を受け入れて、これらが混合されてなる混合排液を排出する混合部を備え、
    前記生物処理部において、前記混合排液を活性汚泥法によって処理する、請求項1〜5のいずれかに記載の汚泥処理装置。
  7. 前記廃液添加手段によって前記酸性廃液を添加した後の前記汚泥のpHが4.5〜6.0となるように、前記酸性廃液へ硫酸および/またはポリ硫酸第二鉄を添加するpH調整手段をさらに備える、請求項1〜のいずれかに記載の汚泥処理装置。
  8. 前記濃縮部の前段に、前記高分子凝集剤を添加する前または添加した後の前記汚泥を比重分離して、高比重部分と低比重部分に分離する比重分離部をさらに備え、
    前記比重分離部において得られた高比重部分を前記分離液へ加え、低比重部分を前記濃縮部において固液分離する、請求項1〜のいずれかに記載の汚泥処理装置。
  9. し尿または浄化槽汚泥を含む汚泥に高分子凝集剤を添加する高分子凝集剤添加工程と、
    前記高分子凝集剤を添加した後の前記汚泥の少なくとも一部を固液分離し、凝集汚泥および分離液を排出する濃縮工程と、
    前記分離液に晶析法を適用してリンを回収し、残部である脱リン液を排出するリン回収工程と、
    前記脱リン液を活性汚泥法によって処理する生物処理工程と、
    前記汚泥から発生する臭気成分を回収して酸性廃液を排出する脱臭工程と、
    前記生物処理工程において用いる活性汚泥の少なくとも一部を前記脱臭工程にて用いることができるように供給する活性汚泥供給工程と、
    前記高分子凝集剤を添加する前または添加した後の前記汚泥へ、前記酸性廃液を添加する廃液添加工程と、
    を備える、リンの製造方法。
  10. 汚泥に高分子凝集剤を添加する高分子凝集剤添加工程と、
    前記高分子凝集剤を添加した後の前記汚泥の少なくとも一部を固液分離し、凝集汚泥および分離液を排出する濃縮工程と、
    前記分離液に晶析法を適用してリンを回収し、残部である脱リン液を排出するリン回収工程と、
    前記脱リン液を活性汚泥法によって処理する生物処理工程と、
    前記汚泥から発生する臭気成分を回収して酸性廃液を排出する脱臭工程と、
    前記生物処理工程において用いる活性汚泥の少なくとも一部を前記脱臭工程にて用いることができるように供給する活性汚泥供給工程と、
    前記高分子凝集剤を添加する前または添加した後の前記汚泥へ、前記酸性廃液を添加する廃液添加工程と、
    を備え
    前記濃縮工程において前記高分子凝集剤を添加した後の前記汚泥の少なくとも一部を固液分離しつつ、その分離によって得られた固体成分へ前記廃液添加工程において前記酸性廃液を添加して、前記凝集汚泥および前記分離液を排出する、リンの製造方法。
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