JP6026710B1 - 飛散塩分捕獲装置及び防雨器具 - Google Patents
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Abstract
防雨器具を吹き抜ける風の流れの状態が風向きにかかわらず同じようにする。飛散塩分捕獲装置1は、大気中に飛散する塩分を捕獲する塩分捕獲体20と、塩分捕獲体を収容した防雨器具10と、を備える。この防雨器具10は、裁頭円錐面状に形成され、径方向外方に向けて下向きに傾斜し、上下に間隔を置いて積み上げられた複数の防雨板15と、これら防雨板15のうち最上段の防雨板15の上部開口を閉塞する蓋部13と、を有し、塩分捕獲体20がこれら防雨板15の内側に配されている。
Description
本発明は、防雨器具に関するとともに、その防雨器具を備える飛散塩分捕獲装置に関する。
送電系統の絶縁碍子や鉄塔等の海塩粒子による塩害の予測を行うために、大気中に飛散している塩分の量(以下、単位体積あたりに含まれる塩分を気中塩分密度といい、これに風速を乗じたものを飛散塩分量という。)を測定する必要があり、そのためには、大気中に飛散している塩分を捕獲する必要がある。JIS Z2382で規定されているドライガーゼ法は、窓が空いた木枠にガーゼをはめ込んで雨に濡れない風通しの良い場所に設置し、ガーゼに付着した塩分の量を測定するというものである。また、特許文献1に記載の海塩粒子(気中塩分)の捕捉分析方法は、海塩粒子よりも目が細かいフィルタを通して大気を吸引することにより、海塩粒子をフィルタで捕捉するというものである。特許文献2に記載の飛散塩分捕獲装置は、風により上昇気流を発生させてその上昇気流中の塩分を捕獲する機構が円錐台形状のルーフの下に配置されているというものである。特許文献3に記載の飛散塩分捕獲装置は、屋根材の下に筐体が設けられ、その筐体の側面には複数の窓が異なる向きに設けられ、これら窓に塩分捕集布が張設されることによって多方向の風の飛散塩分の捕獲に対応できるようにしたものである。
ところで、上記ドライガーゼ法では、降雨の際に、ガーゼに付着した塩分が雨水により離脱してしまうので、ガーゼを百葉箱内に設置する必要がある。通常、百葉箱は直方体状に設けられており、百葉箱の四方の側面にはルーバーが設けられている。このような百葉箱の場合、百葉箱を吹き抜ける風が異方的になってしまう。つまり、百葉箱の側面に対して垂直な方向から風が吹き付ける場合と、側面に対して斜めな方向から風が吹き付けた場合とでは、風向に対するルーバーの角度が異なるので、百葉箱内の風の流れの状態が異なる。そのため、ガーゼに付着する塩分の量やその変化量が風向きにより異なってしまう。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、百葉箱等の防雨器具を吹き抜ける風の流れの状態が風向きにかかわらず同じようにすることである。
本発明に係る飛散塩分捕獲装置は、大気中に飛散する塩分を捕獲する塩分捕獲体と、
前記塩分捕獲体を収容した防雨器具と、を備え、前記防雨器具が、裁頭円錐面状に形成され、径方向外方に向けて下向きに傾斜し、上下に間隔を置いて積み上げられた複数の防雨板と、前記複数の防雨板のうち最上段の防雨板の上部開口を閉塞する蓋部と、前記複数の防雨板の上に設けられた天板と、前記複数の防雨板の下に設けられた底板と、上下に延在し、前前記複数の防雨板を上下に貫通して前記複数の防雨板に固定され、前記天板及び前記底板に連結された支柱と、前記蓋部を前記天板に連結したヒンジと、を有し、前記塩分捕獲体が前記複数の防雨板の内側に配され、前記天板には、前記最上段の防雨板の上部開口に通じる開口が形成され、前記蓋部が前記ヒンジにより前記最上段の防雨板の上部開口及び前記天板の開口を開閉する。
前記塩分捕獲体を収容した防雨器具と、を備え、前記防雨器具が、裁頭円錐面状に形成され、径方向外方に向けて下向きに傾斜し、上下に間隔を置いて積み上げられた複数の防雨板と、前記複数の防雨板のうち最上段の防雨板の上部開口を閉塞する蓋部と、前記複数の防雨板の上に設けられた天板と、前記複数の防雨板の下に設けられた底板と、上下に延在し、前前記複数の防雨板を上下に貫通して前記複数の防雨板に固定され、前記天板及び前記底板に連結された支柱と、前記蓋部を前記天板に連結したヒンジと、を有し、前記塩分捕獲体が前記複数の防雨板の内側に配され、前記天板には、前記最上段の防雨板の上部開口に通じる開口が形成され、前記蓋部が前記ヒンジにより前記最上段の防雨板の上部開口及び前記天板の開口を開閉する。
本発明に係る防雨器具は、裁頭円錐面状に形成され、径方向外方に向けて下向きに傾斜し、上下に間隔を置いて積み上げられた複数の防雨板と、前記複数の防雨板のうち最上段の防雨板の上部開口を閉塞する蓋部と、前記複数の防雨板の上に設けられた天板と、前記複数の防雨板の下に設けられた底板と、上下に延在し、前前記複数の防雨板を上下に貫通して前記複数の防雨板に固定され、前記天板及び前記底板に連結された支柱と、前記蓋部を前記天板に連結したヒンジと、を備え、前記天板には、前記最上段の防雨板の上部開口に通じる開口が形成され、前記蓋部が前記ヒンジにより前記最上段の防雨板の上部開口及び前記天板の開口を開閉する。
本発明によれば、防雨器具を吹き抜ける風の流れの状態が風向きにかかわらず同じようになる。そのため、風向きにかかわらず、塩分が塩分捕獲体に捕獲される。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているので、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
図1は、飛散塩分捕獲装置1の正面図である。図2は、飛散塩分捕獲装置1の平面図である。図3は、図2に示すIII−IIIに沿った断面を矢印方向に見て示した断面図である。図4は、飛散塩分捕獲装置1の内部を示す斜視図である。
飛散塩分捕獲装置1は、防雨器具10と、防雨器具10に収容された塩分捕獲体20と、を備える。そして、防雨器具10は、天板11、底板12、蓋部13、複数の支柱14、複数の防雨板15、ヒンジ16及び保持具30を備える。
天板11は上又は下から見てリング状に形作られた板材であり、天板11の中央部に円形状の開口11aが形成されている。底板12も開口12aを有したリング状の板材である。
底板12上には、複数の支柱14が周方向に等間隔で立てられた状態で設けられている。それら支柱14が底板12と天板11との間を上下に延在し、支柱14の下端が底板12に連結され、支柱14の上端が天板11に連結され、天板11と底板12の間隔が支柱14によって保たれている。
天板11上に蓋部13が設けられ、天板11の開口11aが蓋部13によって閉塞されている。この蓋部13は、天板11の開口11aを開閉可能なように、ヒンジ16によって天板11に連結されている。なお、蓋部13は、天板11の開口11aを開閉可能なように、天板11に対して着脱可能であってもよい。
防雨板15は、裁頭円錐面状に形作られているとともに、径方向外方に向けて下向きに傾斜する。従って、防雨板15の内側の面と外側の面は何れも裁頭円錐面であり、防雨板15の上端及び下端が開口している。なお、径方向(水平方向)を基準とした防雨板15の傾斜角は45°未満であることが好ましい。
これら防雨板15は、上下に間隔を置いて、天板11と底板12との間に積み上げられている。何れの防雨板15も上下方向に延びた中心軸が一致し、これら防雨板15が同軸状に配されている。支柱14が防雨板15を上下に貫通した状態で、防雨板15が支柱14に例えば接着、溶着又は溶接により固定されている。これにより、隣り合う防雨板15の間隔が支柱14によって保たれている。また、支柱14によって防雨板15の剛性が向上し、防雨板15の変形を抑えることができる。
上下に隣り合う防雨板15は、上下方向でオーバーラップしていない。つまり、上下に隣り合う防雨板15のうち上側の防雨板15の下端と下側の防雨板15の上端とは、上下方向で位置が揃っている。なお、上下に隣り合う防雨板15のうち上側の防雨板15の下端が下側の防雨板15の上端よりも上側に位置しており、上側の防雨板15の下端から下側の防雨板15の上端までの上下方向の間隔が短くなっていてもよい。
最上段の防雨板15の上端が天板11の下面に接合されている。そして、最上段の防雨板15の上部開口と天板11の開口11aが同心状に配され、最上段の防雨板15の上部開口が天板11の開口11aに連通する。
以上のように天板11、底板12、複数の支柱14及び複数の防雨板15が組み合わせられた組立品は円筒状のルーバーである。
これら防雨板15の内側に塩分捕獲体20が配置され、その塩分捕獲体20が保持具30によってこれら防雨板15の内側に着脱可能に保持されている。
塩分捕獲体20は、ガーゼ21、ガーゼホルダ22、エンドプレート23、エンドプレート24、シャフト25、シャフト26及び受け皿27を備える。
塩分捕獲体20は、ガーゼ21、ガーゼホルダ22、エンドプレート23、エンドプレート24、シャフト25、シャフト26及び受け皿27を備える。
ガーゼホルダ22は円筒状に形作られている。ガーゼホルダ22には、ガーゼホルダ22の内外に通じた多数の穴が点在している。例えば、ガーゼホルダ22は、円筒状に丸められた網材であったり、円筒状に形成された多孔板であったりする。
このガーゼホルダ22にはガーゼ21が巻き付けられている。ガーゼ21は、大気中に飛散する塩分を捕獲可能な通気性素材である。ガーゼ21には、非導電性のインクにより方位が記されている。
ガーゼホルダ22の上端にエンドプレート23が取り付けられ、ガーゼホルダ22の下端にエンドプレート24が取り付けられている。エンドプレート23の上端面にはシャフト25が設けられ、エンドプレート24の下端面にもシャフト26が設けられている。これらシャフト25,26は、上下に延在するとともに、同軸状に配されている。また、シャフト25,26とガーゼホルダ22とガーゼ21も同軸状に配されている。
エンドプレート24の下方には、受け皿27が配されている。受け皿27は円盤状に設けられ、受け皿27の上面の外縁には凸縁27aが形成されている。シャフト26が受け皿27の中心を上下に貫通するようにして受け皿27に結合されている。この受け皿27はエンドプレート24よりも大径であり、ガーゼ21から落ちた塩分が溜まるようにエンドプレート24の近傍に配されている。
以上に構成された塩分捕獲体20は、シャフト25,26が防雨板15の中心軸に重なるようにして、保持具30によって防雨器具10に保持されている。保持具30は、支持板31、装着板32及び固定バンド33を備える。
支持板31は、帯板状に形成されている。この支持板31は、底板12の直径方向に沿って開口12aを跨ぐようにして底板12の上面に取り付けられている。支持板31の上面の中央には軸受凹部31aが形成されており、その軸受凹部31aが底板12の中心に配置されている。塩分捕獲体20のシャフト26の下端が軸受凹部31aに嵌め込まれた状態で、そのシャフト26が支持板31上に立設されている。
装着板32は、帯板状に形成されている。この装着板32は、天板11の直径方向に沿って開口11aを跨ぐようにして天板11の下面に取り付けられている。装着板32の長手方向中央部には、幅方向一端から幅方向中央まで延びた切欠き32aが形成されている。シャフト25が切欠き32aに挿入されている。そして、シャフト25は、固定バンド33によって切欠き32aの端に突き当てられるようにして、装着板32に締め付けられている。固定バンド33は無端状ゴムであり、固定バンド33が装着板32の上側及び下側においてシャフト25に掛けられている。
シャフト25の下端が軸受凹部31aに嵌め込まれ、シャフト26が切欠き32aの端に突き当てられることによって、シャフト25,26、ガーゼホルダ22及びガーゼ21の中心軸が防雨板15に中心軸に重なり、シャフト25,26、ガーゼホルダ22、ガーゼ21及び防雨板15が同軸状に配されている。
以上のように構成された飛散塩分捕獲装置1は、シャフト25,26が鉛直方向に沿うように且つ、ガーゼ21に記された方位が実際の方位に合致するように、屋外に設置される。
隣り合う防雨板15の間には隙間が存在するので、風がそれら隙間を通って防雨板15の外側から内側を経由して外側へ吹き抜ける。特に、上下に隣り合う防雨板15が上下方向でオーバーラップしていないので、風及び飛散塩分が防雨板15の間を通過しすい。また、防雨板15の傾斜角が45°未満のように緩やかであれば、風及び飛散塩分が防雨板15の間を通過しすい。防雨板15の外側から内側を通って外側へ吹き抜ける風の風速や気中塩分密度に応じた量の塩分がガーゼ21に付着する。
また、防雨板15が裁頭円錐面状に形成されているので、防雨板15の外側から内側を通って外側へ吹き抜ける風が等方的になり、風向きが変わっても風向きに対する防雨板15の角度が常に等しい。つまり、防雨板15を上から見た場合、どのような風向きであっても、風が防雨板15の外周縁に対してほぼ垂直に当たり、防雨板15の外側から内側を通って外側へ吹き抜ける風は径方向に沿って流れる。よって、風向きにかかわらず風が防雨板15の隙間を確実に吹き抜ける上、防雨板15の外側から内側を通って外側へ吹き抜ける風の流れの状態が風向きにかかわらず同じようになる。そして、ガーゼ21が円筒状に形成されているので、飛散塩分捕獲装置1に飛来してきた塩分が飛来の向きにかかわらずガーゼ21に付着する。そのため、風向き毎に捕捉塩分量を測ることができる。
隣り合う防雨板15の間には隙間が存在するので、風がそれら隙間を通って防雨板15の外側から内側を経由して外側へ吹き抜ける。特に、上下に隣り合う防雨板15が上下方向でオーバーラップしていないので、風及び飛散塩分が防雨板15の間を通過しすい。また、防雨板15の傾斜角が45°未満のように緩やかであれば、風及び飛散塩分が防雨板15の間を通過しすい。防雨板15の外側から内側を通って外側へ吹き抜ける風の風速や気中塩分密度に応じた量の塩分がガーゼ21に付着する。
また、防雨板15が裁頭円錐面状に形成されているので、防雨板15の外側から内側を通って外側へ吹き抜ける風が等方的になり、風向きが変わっても風向きに対する防雨板15の角度が常に等しい。つまり、防雨板15を上から見た場合、どのような風向きであっても、風が防雨板15の外周縁に対してほぼ垂直に当たり、防雨板15の外側から内側を通って外側へ吹き抜ける風は径方向に沿って流れる。よって、風向きにかかわらず風が防雨板15の隙間を確実に吹き抜ける上、防雨板15の外側から内側を通って外側へ吹き抜ける風の流れの状態が風向きにかかわらず同じようになる。そして、ガーゼ21が円筒状に形成されているので、飛散塩分捕獲装置1に飛来してきた塩分が飛来の向きにかかわらずガーゼ21に付着する。そのため、風向き毎に捕捉塩分量を測ることができる。
ガーゼ21と防雨板15が同軸状に配置されているので、防雨器具10を吹き抜ける風の向きが変わっても、ガーゼ21に対する風のあたり方が変わらない。
また、ガーゼホルダ22に多数の穴が形成されているので、ガーゼ21がガーゼホルダ22に巻き付けられていても、ガーゼ21の通気性が確保される。そのため、防雨板15の内側を吹き抜ける風はガーゼ21及びガーゼホルダ22を通過し、塩分がガーゼ21に付着しやすい。
降雨の場合、雨水が防雨板15によって遮られる。上下に隣り合う防雨板15が上下方向でオーバーラップしていなくても、上側の防雨板15の下端の上下方向の位置が下側の防雨板15の上端の上下方向の位置に揃っている場合には、風により飛来する雨水が上側の防雨板15と下側の防雨板15の隙間に入り込みにくい。また、防雨板15が径方向外方に向けて下向きに傾斜するから、防雨板15の外面に付着した雨水が防雨板15の外側へ流れ落ち、雨水の浸入を抑えることができる。よって、ガーゼ21に付着した塩分が雨により洗い流されるのを防止することができる。
ガーゼ21から塩分が離脱しても、その塩分が受け皿27に受け止められる。雨水が防雨板15の内側に浸入しても、ガーゼ21の付着した雨水とともに塩分が受け皿27に受け止められる。よって、ガーゼ21から受け皿27に落ちた塩分量を加算してガーゼ21の捕獲塩分量を測定することができ、飛散塩分量の測定の精度を高めることができる。
続いて、塩分捕獲体20の取り外し方法について説明する。
まず、蓋部13を開ける。次に、固定バンド33をシャフト25及び装着板32から外す。次に、塩分捕獲体20を傾けることによってシャフト25を切欠き32aから外す。そして、シャフト26の下端を支持板31の軸受凹部31aから上へ引き抜いて、塩分捕獲体20を天板11の開口11aの上へ引き上げる。次に、蓋部13を閉じる。
なお、塩分捕獲体20を底板12の開口12aから下降することによって、防雨板15の外に出してもよい。
まず、蓋部13を開ける。次に、固定バンド33をシャフト25及び装着板32から外す。次に、塩分捕獲体20を傾けることによってシャフト25を切欠き32aから外す。そして、シャフト26の下端を支持板31の軸受凹部31aから上へ引き抜いて、塩分捕獲体20を天板11の開口11aの上へ引き上げる。次に、蓋部13を閉じる。
なお、塩分捕獲体20を底板12の開口12aから下降することによって、防雨板15の外に出してもよい。
続いて、塩分捕獲体20の取り付け方法について説明する。
まず、蓋部13を開ける。次に、塩分捕獲体20を天板11の上から開口11aに挿入して、シャフト26の下端を支持板31の軸受凹部31aに嵌め込む。次に、固定バンド33を装着板32の下側でシャフト25に掛けて、シャフト25を切欠き32aに差し込む。次に、固定バンド33を装着板32の上側でシャフト25に掛けて、固定バンド33の弾性力によってシャフト25を切欠き32aの端に突き当てて、固定バンド33によりシャフト25を装着板32に締め付ける。次に、蓋部13を閉じる。
まず、蓋部13を開ける。次に、塩分捕獲体20を天板11の上から開口11aに挿入して、シャフト26の下端を支持板31の軸受凹部31aに嵌め込む。次に、固定バンド33を装着板32の下側でシャフト25に掛けて、シャフト25を切欠き32aに差し込む。次に、固定バンド33を装着板32の上側でシャフト25に掛けて、固定バンド33の弾性力によってシャフト25を切欠き32aの端に突き当てて、固定バンド33によりシャフト25を装着板32に締め付ける。次に、蓋部13を閉じる。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、上記実施形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明はその趣旨を逸脱することなく変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。以上の実施形態からの変更点について以下に説明する。以下に述べる変更点は可能な限り組み合わせて適用してもよい。
(1) 上記実施形態では、ガーゼホルダ22が円筒状に形成されていたが、ガーゼホルダ22が角筒状等の他の筒形状に形成されていてもよい。
(2) 上記実施形態では、ガーゼホルダ22が円筒状に形成されていて、ガーゼ21がガーゼホルダ22に巻き付けられていた。それに対して、ガーゼホルダ22が枠状に形成され、その枠の内側にガーゼ21が張った状態に設けられていてもよい。この場合、ガーゼホルダ22とガーゼ21の組体が複数上下に配列された状態でシャフト25に取り付けられ、これらガーゼ21がシャフト25に対して平行であり、これらガーゼ21の法線方向がガーゼ21ごとに異なっている。
(3) 上記実施形態では、底板12に開口12aが形成されていたが、底板12に開口が形成されていなくてもよい。
(4) 上記実施形態では、天板11に開口11aが形成されていたが、天板11に開口が形成されていなくてもよい。この場合、天板11が最上段の防雨板15の上部開口を閉塞する蓋部となり、上述のような開閉可能な蓋部13が設けられていない。また、底板12の開口12aを通じて塩分捕獲体20の出し入れをする。
(5) 塩分捕獲体20の代わりに、特開2015−021796号公報に記載された塩分捕集器(筐体の内部空間が隔壁によって縦割りされることによって複数のチャンバーが形成され、チャンバー毎に窓が筐体の側面に形成され、その窓がガーゼによって塞がれたもの)が収容されてもよい。
1…飛散塩分捕獲装置, 10…防雨器具, 11…天板, 11a…開口, 12…底板, 13…蓋部, 14…支柱, 15…防雨板, 20…塩分捕獲体, 21…ガーゼ(素材), 22…ガーゼホルダ
Claims (10)
- 大気中に飛散する塩分を捕獲する塩分捕獲体と、
前記塩分捕獲体を収容した防雨器具と、を備え、
前記防雨器具が、
裁頭円錐面状に形成され、径方向外方に向けて下向きに傾斜し、上下に間隔を置いて積み上げられた複数の防雨板と、
前記複数の防雨板のうち最上段の防雨板の上部開口を閉塞する蓋部と、
前記複数の防雨板の上に設けられた天板と、
前記複数の防雨板の下に設けられた底板と、
上下に延在し、前前記複数の防雨板を上下に貫通して前記複数の防雨板に固定され、前記天板及び前記底板に連結された支柱と、
前記蓋部を前記天板に連結したヒンジと、を有し、
前記塩分捕獲体が前記複数の防雨板の内側に配され、
前記天板には、前記最上段の防雨板の上部開口に通じる開口が形成され、前記蓋部が前記ヒンジにより前記最上段の防雨板の上部開口及び前記天板の開口を開閉する飛散塩分捕獲装置。 - 前記複数の防雨板の隣り同士のうち上側の防雨板の下端と下側の防雨板の上端が上下方向で揃っている請求項1に記載の飛散塩分捕獲装置。
- 前記複数の防雨板の隣り同士のうち上側の防雨板の下端が下側の防雨板の上端よりも上側に位置している請求項1に記載の飛散塩分捕獲装置。
- 前記蓋部が前記最上段の防雨板の上部開口を開閉可能に設けられている請求項1から3の何れか一項に記載の飛散塩分捕獲装置。
- 前記塩分捕獲体が、
筒状に形成されているとともに、立てられた状態で前記複数の防雨板の内側に配されているホルダと、
前記ホルダに巻き付けられて筒状に形成され、気中塩分を捕獲可能な素材と、を有する請求項1から4の何れか一項に記載の飛散塩分捕獲装置。 - 前記複数の防雨板と前記素材が同軸状に配されている請求項5に記載の飛散塩分捕獲装置。
- 前記ホルダには内側から外側に通じた複数の穴が形成されている請求項5又は6に記載の飛散塩分捕獲装置。
- 裁頭円錐面状に形成され、径方向外方に向けて下向きに傾斜し、上下に間隔を置いて積み上げられた複数の防雨板と、
前記複数の防雨板のうち最上段の防雨板の上部開口を閉塞する蓋部と、
前記複数の防雨板の上に設けられた天板と、
前記複数の防雨板の下に設けられた底板と、
上下に延在し、前前記複数の防雨板を上下に貫通して前記複数の防雨板に固定され、前記天板及び前記底板に連結された支柱と、
前記蓋部を前記天板に連結したヒンジと、を備え、
前記天板には、前記最上段の防雨板の上部開口に通じる開口が形成され、前記蓋部が前記ヒンジにより前記最上段の防雨板の上部開口及び前記天板の開口を開閉する防雨器具。 - 前記複数の防雨板の隣り同士のうち上側の防雨板の下端と下側の防雨板の上端が上下方向で揃っている請求項8に記載の防雨器具。
- 前記複数の防雨板の隣り同士のうち上側の防雨板の下端が下側の防雨板の上端よりも上側に位置している請求項8に記載の防雨器具。
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