JP5805914B1 - 保持装置及び飛散塩分捕獲装置 - Google Patents

保持装置及び飛散塩分捕獲装置 Download PDF

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Abstract

【課題】飛散塩分を捕獲するガーゼ等の高所に設置する設置対象物の交換作業を容易化する。【解決手段】高所の設置位置において設置対象物たる塩分捕獲体20を着脱可能に保持する着脱式の保持装置100であって、前記設置位置に開口端が下側に位置するように固定される円筒状の固定部110と、固定部110と同軸に配されて塩分捕獲体20を保持し、固定部110内に下方から挿入され、固定部110内から下方に抜け出る円筒状の着脱部120と、固定部110内に挿入された着脱部120を、その軸周りに回動させて所定の保持位置まで案内し、前記所定の保持位置から上昇された着脱部120をその軸周りに回動させて所定の下降位置まで案内するロック機構130とを備える。

Description

本発明は、着脱式の保持装置、及び該保持装置を備え、飛散塩分量を測定するために大気中に飛散している塩分を捕獲する飛散塩分捕獲装置に関する。
送電系統の絶縁碍子や鉄塔等の海塩粒子による塩害の予測を行うために、大気中に飛散している塩分(以下、単位体積あたりに含まれる塩分を気中塩分量、これに風速を乗じたものを飛散塩分量という)の量(飛散塩分量)を測定する必要があり、そのためには、大気中に飛散している塩分を捕獲する必要がある。JIS Z2382で規定されているドライガーゼ法は、窓が空いた木枠にガーゼをはめ込んで雨に濡れない風通しの良い場所に設置し、ガーゼに塩分を含んだ大気を通過させてガーゼに塩分を付着させ、その付着した塩分の量を測定するというものである。
また、特許文献1に記載の外気導入装置では、外気を屋外構造物の内部に導入する外気導入部にテープ状の除塩フィルタを設け、この除塩フィルタで塩分を捕獲することで、外気中の塩分が屋外構造物の内部に入ることを防止している。ここで、特許文献1に記載の外気導入装置では、除塩フィルタの新規な面を外気導入部へ送り出し、塩分が付着した面を外気導入部から退避させる機構を設けることで、連続しての塩分の捕獲を可能にしている。
特開2011−85516号公報
ところで、百葉箱を鉄塔等の高所に設置してその中に上述のガーゼを設置することにより、高所での飛散塩分量を測定できる。この場合、ガーゼを交換するために百葉箱を高所で上げたり下したりするのでは作業性が悪い。そのため、高所に設置した百葉箱の中でガーゼを保持するホルダーを着脱できるようにすることが望ましい。なお、特許文献1に記載の送り出し機構を百葉箱内に設置することはこれらの寸法上難しい。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、飛散塩分を捕獲するガーゼ等の高所に設置する設置対象物の交換作業を容易化することを課題とするものである。
本発明に係る保持装置は、高所の設置位置において設置対象物を着脱可能に保持する着脱式の保持装置であって、前記設置位置に開口端が下側に位置するように固定される円筒状の固定部と、前記固定部と同軸に配されて前記設置対象物を保持し、前記固定部内に下方から挿入され、前記固定部内から下方に抜け出る円筒状の着脱部と、前記固定部内に挿入された前記着脱部を、その軸周りに回動させて所定の保持位置まで案内し、前記所定の保持位置から上昇された前記着脱部をその軸周りに回動させて所定の下降位置まで案内する着脱機構と、を備え、前記着脱機構は、前記着脱部の外周面にその周方向に所定間隔おきに設けられた複数の着脱側突起部と、前記固定部の内周面にその周方向に前記複数の着脱側突起部と同じ間隔で且つ前記着脱側突起部が通過可能な空間が形成されるように設けられた複数の固定側突起部と、前記固定部の内周面における前記固定側突起部よりも上側に前記複数の着脱側突起部と同じ間隔で設けられた固定側ガイド突起部とを備え、前記着脱側突起部には、互いに逆側に傾斜した上下の傾斜面が形成され、前記固定側突起部の下部には、互いに逆側に傾斜した左右の傾斜面が、横幅方向中央部が下方に凸となるように形成され、前記固定側突起部の上部には、互いに平行な左右の傾斜面が、横幅方向中央部に前記着脱側突起部の下側の鋭角な角部が嵌る段差部ができるように形成され、前記固定側ガイド突起部には、互いに平行且つ前記固定側突起部の上部の傾斜面とは逆側に傾斜した左右の傾斜面が、横幅方向中央部に前記着脱側突起部の上側の鋭角な角部が嵌る段差部ができるように形成され、前記固定側ガイド突起部は、左右の傾斜面が前記固定側突起部の上側の左右の鋭角な角部の上に位置するように配されている。
また、前記保持装置は、前記着脱部の上部に一端が取り付けられた、前記着脱部を引き上げるための線状部材を備えてもよい。その場合において、前記保持装置は、前記線状部材の他端側を下方へ転回する滑車を備えてもよい。
また、前記保持装置は、前記着脱部の上部と前記固定部の上部との間に配され、前記着脱部を下側へ付勢する付勢部材を備えてもよい。
また、前記保持装置において、前記設置対象物は、大気中に飛散している塩分を捕獲可能である素材を筒状に保持した塩分捕獲体であってもよい。
また、本発明に係る飛散塩分捕獲装置は、前記保持装置と、前記保持装置によって保持される前記塩分捕獲体と、前記高所の設置位置に設けられ、前記保持装置を収容し、前記塩分捕獲体に導風する導風口が設けられた箱とを備える。
また、本発明に係る飛散塩分捕獲装置は、高所の設置位置において設置対象物を着脱可能に保持する着脱式の保持装置であって、前記設置位置に開口端が下側に位置するように固定される円筒状の固定部と、前記固定部と同軸に配されて前記設置対象物を保持し、前記固定部内に下方から挿入され、前記固定部内から下方に抜け出る円筒状の着脱部と、前記固定部内に挿入された前記着脱部を、その軸周りに回動させて所定の保持位置まで案内し、前記所定の保持位置から上昇された前記着脱部をその軸周りに回動させて所定の下降位置まで案内する着脱機構と、を有する保持装置と、前記保持装置によって保持される前記設置対象物であり、大気中に飛散している塩分を捕獲可能である素材を筒状に保持した塩分捕獲体と、前記高所の設置位置に設けられ、前記保持装置を収容し、前記塩分捕獲体に導風する導風口が設けられた箱とを備える。
本発明によれば、飛散塩分を捕獲するガーゼ等の高所に設置する設置対象物の交換作業を容易化することができる。
一実施形態に係る飛散塩分捕獲装置を示す斜視図である。 一実施形態に係る飛散塩分捕獲装置を示す縦断面図である。 保持装置及び操作機構を示す斜視図である。 保持装置及び操作機構を示す斜視図である。 保持装置の正面図及び平断面図である。 着脱部を固定部に装着する手順を説明するための図である。 着脱部を固定部に装着する手順を説明するための図である。 着脱部を固定部に装着する手順を説明するための図である。 着脱部を固定部に装着する手順を説明するための図である。 着脱部を固定部に装着する手順を説明するための図である。 着脱部を固定部に装着する手順を説明するための図である。 着脱部を固定部に装着する手順を説明するための図である。 着脱部を固定部に装着する手順を説明するための図である。 着脱部を固定部から取り外す手順を説明するための図である。 着脱部を固定部から取り外す手順を説明するための図である。 着脱部を固定部から取り外す手順を説明するための図である。 着脱部を固定部から取り外す手順を説明するための図である。 着脱部を固定部から取り外す手順を説明するための図である。 操作機構の変形例を示す立断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態を説明する。図1は、一実施形態に係る飛散塩分捕獲装置10を示す斜視図であり、図2は、飛散塩分捕獲装置10を示す縦断面図である。これらの図に示すように、飛散塩分捕獲装置10は、百葉箱1と、百葉箱1内に設置された塩分捕獲体20と、塩分捕獲体20を着脱可能に百葉箱1に保持する保持装置100と、保持装置100の着脱操作をするための操作機構30とを備えている。
百葉箱1は、直方体状の箱であり、四つの側面にルーバー2が設けられている。ルーバー2は、奥側へかけて上側に傾斜する整流板が縦に並んだ構成である。また、百葉箱1の底面は、塩分捕獲体20を箱内に出し入れするために開口している。
図2に示すように、塩分捕獲体20は、通気性を有し、飛散する塩分を捕獲可能であるガーゼ22と、ガーゼ22が巻き付けられた円筒形状のガーゼホルダー24とを備えている。ガーゼホルダー24は、網状の円筒体24Aと、円筒体24Aの上下両端を閉塞する円板状の蓋部24B、24Cとを備えている。
図3及び図4は、保持装置100及び操作機構30を示す斜視図である。これらの図に示すように、保持装置100は、百葉箱1に固定された固定部110と、固定部110に着脱される着脱部120と、着脱部120と固定部110とをロック状態又はロック解除状態にするロック機構130とを備えている。固定部110は、軸方向一端が蓋部112で塞がれ軸方向他端が開口した円筒体であり、蓋部112が上に開口が下に位置するように、百葉箱1に固定されている。ここで、蓋部112の中心には、後述のロープ32を通す孔112Aが形成されている。
着脱部120は、軸方向両端が蓋部122A、122Bで塞がれた円筒体であり、固定部110と同軸に配されて固定部110内に収納されている。この着脱部120の下側の蓋部122Bには、塩分捕獲体20の上端の蓋部24Bが取り付けられている。ここで、蓋部122Bには凹部が形成され、該凹部の周縁にはねじ溝が形成されているのに対して、塩分捕獲体20の蓋部24Bには、上記ねじ溝と螺合するねじ部が形成されていることにより、塩分捕獲体20が着脱部120に対して着脱可能となっている。
ロック機構130は、固定部110の内周面の下部に設けられた複数の固定側突起部132と、固定部110の内周面の上部に設けられた複数の固定側ガイド突起部134と、着脱部120の外周面に設けられた複数の着脱側突起部136と、固定部110の蓋部112と着脱部120の蓋部122Aとの間に配されたバネ138とを備えている。
複数(例えば、3個)の固定側突起部132は、固定部110の周方向に所定間隔(例えば、60°おき)で配されている(図5のB−B断面参照)。この固定側突起部132は、左右一対の鉛直な側面132A、132Bと4つの傾斜面132C、132D、132E、132Fを備えている。
傾斜面132C、132Dは、固定側突起部132の下部に、幅方向の端から中央に行くにつれて下方に所定角度(例えば、約30°)で傾斜するように設けられており、固定側突起部132の下部は逆三角形状に形成されている。また、傾斜面132Cと傾斜面132Dとにより、鈍角(例えば、約120°)の角部が形成されている。さらに、傾斜面132Cと側面132Aとにより鈍角(例えば、約120°)の角部が形成され、傾斜面132Dと側面132Bとにより鈍角(例えば、約120°)の角部が形成されている。
傾斜面132E、132Fは、固定側突起部132の上部に設けられている。一方の傾斜面132Eは、幅方向一端から中央へ行くにつれて下方に所定角度(例えば、約30°)で傾斜するように設けられ、他方の傾斜面132Fは、幅方向中央から他端へ行くにつれて下方に所定角度(例えば、約30°)で傾斜するように設けられている。また、傾斜面132E、132Fの上端は同じ高さに位置しており、これにより、傾斜面132Eと傾斜面132Fとの境界には、段差部132G及び鋭角(例えば、約60°)の角部132Jが形成されている。
また、傾斜面132Cと傾斜面132Eとは互いに平行に上下に並ぶように配され、傾斜面132Dと傾斜面132Fとは互いに逆側に傾斜し上下に並ぶように配されている。また、傾斜面132Eと側面132Aとにより鋭角な角部(例えば、約60°)132Hが形成され、傾斜面132Fと側面132Bとにより鈍角な角部(例えば、約120°)132Iが形成されている。
複数(例えば、3個)の固定側ガイド突起部134は、固定部110の周方向に所定間隔(例えば、60°おき)に配されている(図5のA−A断面参照)。この固定側ガイド突起部134は、左右一対の傾斜面134A、134Bを備えている。一方の傾斜面134Aは、幅方向一端から中央へ行くにつれて上方へ所定角度(例えば、約30°)で傾斜するように設けられ、他方の傾斜面134Bは、幅方向中央から他端へ行くにつれて上方へ所定角度(例えば、約30°)で傾斜するように設けられている。即ち、傾斜面134A、134Bは、傾斜面132E、132Fに対して逆側に傾斜している。また、傾斜面134A、134Bの上端は同じ高さに位置しており、これにより、傾斜面134Aと傾斜面134Bとの境界には、段差部134Cが形成されている。
ここで、図5に示すように、傾斜面134Aは、その中央部が角部132Hの鉛直上方に位置するように配され、傾斜面134Bは、その中央部が段差部132G及び角部132Jの鉛直上方に位置するように配されている。即ち、固定側ガイド突起部134は、固定側突起部132に対して所定角度(例えば、15°)だけ周方向にずらして配されており、固定側ガイド突起部134の傾斜面134Aの一部(例えば、半分の長さ)は、固定側突起部132間の空間の鉛直上方に位置している。
複数(例えば、3個)の着脱側突起部136は、着脱部120の周方向に所定間隔(例えば、60°おき)で配されている(図5のB−B断面参照)。この着脱側突起部134は、左右一対の鉛直な側面136A、136Bと上下一対の傾斜面136C、136Dを備えている。また、着脱側突起部136の横幅(左右一対の側面136A、136Bの間隔)は、複数の固定側突起部132間の空間の横幅よりも僅かに狭くなっている。
傾斜面136Cは、固定側突起部132の上部に、幅方向の一端から他端に行くにつれて上方に所定角度(例えば、約30°)で傾斜するように設けられている。また、傾斜面136Dは、固定側突起部132の下部に、幅方向の一端から他端に行くにつれて下方に所定角度(例えば、約30°)で傾斜するように設けられている。即ち、傾斜面136C、136Dは、互いに逆側に傾斜している。
傾斜面136Cと側面136Aとにより鈍角(例えば、約120°)の角部が形成され、傾斜面136Cと側面136Bとにより鋭角(例えば、約60°)の角部136Eが形成されている。また、傾斜面136Dと側面136Aとにより鈍角(例えば、約120°)の角部が形成され、傾斜面136Dと側面136Bとにより鋭角(例えば、約60°)の角部136Fが形成されている。
また、傾斜面136Cは、固定側ガイド突起部134の傾斜面134A、134B、及び固定側突起部132の傾斜面132Dに対して平行であり、固定側突起部132の傾斜面132C、132E、132Fに対して逆側に傾斜している。また、傾斜面136Dは、固定側突起部132の傾斜面132C、132E、132Fに対して平行であり、固定側ガイド突起部134の傾斜面134A、134Bに対して逆側に傾斜している。
図3に示すように、着脱部120が固定部110に装着され、これらがロック機構130によりロックされた状態では、着脱側突起部136の下側の傾斜面136Dと固定側突起部132の上側の一方の傾斜面132Eとが当接し、着脱側突起部136の下側の角部136Fと固定側突起部132の段差部132Gとが嵌り合う。
ここで、バネ138は、圧縮コイルバネであって、その一端側が固定部110の蓋部112の下面中央部に取り付けられており、蓋部112と着脱部120の蓋部122Aとの間に弾性変形され圧縮された状態で介在している。これにより、着脱部120がバネ138の弾性力で下方に付勢され、着脱側突起部136の下側の傾斜面136Dと固定側突起部132の上側の一方の傾斜面132Eとが互いに圧接される。従って、着脱部120の固定部110内でのがたつきが抑えられ、ロック機構130によるロック状態が維持される。
図3及び図4に示すように、操作機構30は、ロープ32と、滑車34、36とを備えている。ロープ32の一端は、着脱部120の蓋部122Aの中心に取り付けられている。また、滑車34、36は、固定部110よりも上側に互いに平行な水平軸の周りに回転可能に配されており、百葉箱1に支持されている。
ここで、ロープ32は、固定部110の蓋部112の中心の孔112Aに通されて滑車34、36に巻き掛けられている。滑車34は、孔112Aから鉛直上方に延びるロープ32が水平方向に転回されるように配され、滑車34は、滑車34から水平方向に延びるロープ32が鉛直下方に転回されるように配されている。
図6〜図13は、着脱部120を固定部110に装着する手順を説明するための図である。図6に示すように、着脱部120を固定部110に装着する際には、ロープ32を引くことにより着脱部120を上昇させる。この際、図7及び図8に示すように、着脱側突起部136の位置が、固定側突起部132間の空間の位置に対して周方向にずれている場合には、着脱側突起部136の角部136Eが、固定側突起部132の傾斜面132Cに当たったり(図7参照)、着脱側突起部136の傾斜面136Cが傾斜面132Dに当たったりする。ここで、図7に示すように、角部136Eが傾斜面132Cに当たった場合には、角部136Eが傾斜面132Cにより斜め上方へ案内されることにより、着脱部120が平面視での時計回り方向に回転して、着脱側突起部136が、固定側突起部132間の空間に案内される。一方、図8に示すように、傾斜面136Cが傾斜面132Dに当たった場合には、傾斜面136Cが傾斜面132Dにより斜め上方に案内されることにより、着脱部120が平面視での反時計回り方向に回転して、着脱側突起部136が、固定側突起部132間の空間に案内される。
次に、図9に示すように、着脱側突起部136が固定側突起部132間の空間を通過することにより、着脱部120が固定部110内で上方に移動する。ここで、図10に示すように、着脱部120が固定部110の奥まで引き上げられると、着脱側突起部136の傾斜面136Cが、固定側ガイド突起部134の傾斜面134Aに当たる。そして、図11に示すように、傾斜面136Cが傾斜面134Aにより斜め上方に案内されることにより、着脱部120が平面視で反時計回り方向に回転して、着脱側突起部136の角部136Eが固定側ガイド突起部134の段差部134Cに嵌る。これにより、着脱部120の平面視での反時計回り方向への回転が止まる。
次に、図12に示すように、引いていたロープ32を緩めると、着脱部120が自重及びバネ138の弾性力により下降し、着脱側突起部136の傾斜面136Dが、固定側突起部132の傾斜面132Eに当たる。そして、傾斜面136Dが、傾斜面132Eにより斜め下方に案内される。これにより、図13に示すように、着脱部120が平面視での反時計回り方向に回転して、着脱側突起部136の角部136Fが固定側突起部132の段差部132Gに嵌り、着脱部120が固定部110にロック機構130によりロックされた状態になる。
図14〜図18は、着脱部120を固定部110から取り外す手順を説明するための図である。図14に示すように、着脱部120を固定部110から取り外す際には、ロープ32を引くことにより着脱部120を一旦上昇させる。この際、図15に示すように、着脱側突起部136の傾斜面136Cが、固定側ガイド突起部134の傾斜面134Bに当たる。そして、傾斜面136Cが、傾斜面134Bにより斜め上方に案内されることにより、着脱部120が平面視での反時計回り方向に回転する。
次に、図16に示すように、引いていたロープ32を緩めると、着脱部120が自重及びバネ138の弾性力により下降し、着脱側突起部136の傾斜面136Dが、固定側突起部132の傾斜面132Fに当たる。そして、図17に示すように、傾斜面136Dが、傾斜面132Fにより斜め下方に案内されることにより、着脱部120が反時計回り方向に回転して、着脱側突起部136が、固定側突起部132間の空間に案内される。これにより、図18に示すように、ロック機構130によるロックが解除された状態になり、着脱部120を固定部110から取り外すことができるようになる。
以上説明したように、本実施形態に係る保持装置100は、高所の設置位置たる百葉箱1内において設置対象物たる塩分捕獲体20を着脱可能に保持する着脱式の保持装置であって、設置位置に開口端が下側に位置するように固定される円筒状の固定部110と、固定部110と同軸に配されて塩分捕獲体20を保持し、固定部110内に下方から挿入され、固定部110内から下方に抜け出る円筒状の着脱部120と、固定部110内に挿入された着脱部120を、その軸周りに回動させて所定の保持位置まで案内し、該所定の保持位置から上昇された着脱部120をその軸周りに回動させて所定の下降位置まで案内するロック機構130とを備える。これによって、例えば、本実施形態のように着脱部120にロープ32を取り付けてそのロープ32により着脱部120を引き上げることによって、着脱部120を固定部110に装着したり取り外したりすることができ、高所の百葉箱1内に塩分捕獲体20を設置し回収する作業を容易に行うことができる。
また、ロック機構130は、着脱部120の外周面にその周方向に所定間隔おきに設けられた複数の着脱側突起部136と、固定部110の内周面にその周方向に複数の着脱側突起部136と同じ間隔で且つ着脱側突起部136が通過可能な空間が形成されるように設けられた複数の固定側突起部132と、固定部110の内周面における固定側突起部132よりも上側に複数の着脱側突起部136と同じ間隔で設けられた固定側ガイド突起部134とを備えている。ここで、着脱側突起部136には、互いに逆側に傾斜した上下の傾斜面136C、136Dが形成されている。また、固定側突起部132の下部には、互いに逆側に傾斜した左右の傾斜面132C、132Dが、横幅方向中央部が下方に凸となるように形成されている。また、固定側突起部132の上部には、互いに平行な左右の傾斜面132E、132Fが、横幅方向中央部に着脱側突起部136の下側の鋭角な角部136Fが嵌る段差部132Gができるように形成され、固定側ガイド突起部134には、互いに平行且つ固定側突起部132の上部の傾斜面132E、132Fとは逆側に傾斜した左右の傾斜面134A、134Bが、横幅方向中央部に着脱側突起部136の上側の鋭角な角部136Eが嵌る段差部134Cができるように形成されている。さらに、固定側ガイド突起部134は、左右の傾斜面134A、134Bが固定側突起部132の上側の左右の鋭角な角部132H、132Jの上に位置するように配されている。これによって、固定部110内に挿入された着脱部120を、その軸周りに回動させて所定の保持位置まで案内したり、該所定の保持位置から上昇された着脱部120をその軸周りに回動させて所定の下降位置まで案内したりすることができる。
また、着脱部120の上部には、着脱部120を引き上げるための線状部材たるロープ32の一端が取り付けられ、このロープ32の他端側が滑車34、36により下方へ転回されている。これによって、ロープ32により着脱部120を引き上げるという簡単な操作により、高所の百葉箱1内に設置される飛散塩分捕獲体20を設置したり回収したりすることができる。
また、着脱部120の上部と固定部110の上部との間に付勢部材たるバネ138を配して、該バネ138により着脱部120を下側へ付勢している。これによって、着脱部120の固定部110内でのがたつきを抑制できる。
また、本実施形態に係る飛散塩分捕獲装置10では、塩分捕獲体20を側面にルーバー2が設けられた百葉箱1内に設置したことにより、塩分捕獲体20に、設置場所の屋根の有無にかかわらず雨の影響を受けることがないように、風速に応じた量の塩分を付着させることができる。
図19は、操作機構30の変形例を示す立断面図である。この図に示すように、本実施例では、ロープ32の一端がバネ39を介して百葉箱1の下方の床面や構造物等に取り付けられている。このバネ39は、引張コイルバネであり、バネ39が弾性的に伸長し、ロープ32が緊張した状態となっている。
ここで、バネ39の弾性係数は、バネ138の弾性係数よりも低く設定されており、バネ39によるロープ32を引き下げる力が、バネ138による着脱部120を押し下げる力を上回らないようになっている。これによって、ロープ32を弛まない状態で定位置に留めておくことができると共に、ロープ32の張力によってロック機構130の機能が阻害されることを防止できる。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、上記実施形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。例えば、上記実施形態では、高所に設置される設置対象物が飛散塩分捕獲体20である場合を例に挙げて本発明を説明したが、各種センサーや電球等の他の設置対象物に対しても本発明を適用できる。
また、上記実施形態では、ロープ32で着脱部120を引き上げることにより、着脱部120が固定部110に対して着脱されるように構成したが、棒で着脱部120を押し上げることにより、着脱部120が固定部110に対して着脱されるように構成する等してもよい。さらに、上記実施形態では、塩分捕獲体20を円筒状としたが角筒状等の他の筒形状としてもよい。
1 百葉箱、2 ルーバー、10 飛散塩分捕獲装置、20 塩分捕獲体、22 ガーゼ、24 ガーゼホルダー、24A 円筒体、24B、24C 蓋部、30 操作機構、32 ロープ、34、36 滑車、39 バネ、100 保持装置、110 固定部、112 蓋部、112A 孔、120 着脱部、122A、122B 蓋部、130 ロック機構、132 固定側突起部、132A、132B 側面、132C、132D、132E、132F 傾斜面、132G 段差部、132H、132I、132J 角部、134 固定側ガイド突起部、134A、134B 傾斜面、134C 段差部、136 着脱側突起部、136A、136B 側面、136C、136D 傾斜面、136E、136F 角部、138 バネ

Claims (7)

  1. 高所の設置位置において設置対象物を着脱可能に保持する着脱式の保持装置であって、
    前記設置位置に開口端が下側に位置するように固定される円筒状の固定部と、
    前記固定部と同軸に配されて前記設置対象物を保持し、前記固定部内に下方から挿入され、前記固定部内から下方に抜け出る円筒状の着脱部と、
    前記固定部内に挿入された前記着脱部を、その軸周りに回動させて所定の保持位置まで案内し、前記所定の保持位置から上昇された前記着脱部をその軸周りに回動させて所定の下降位置まで案内する着脱機構と、を備え
    前記着脱機構は、
    前記着脱部の外周面にその周方向に所定間隔おきに設けられた複数の着脱側突起部と、
    前記固定部の内周面にその周方向に前記複数の着脱側突起部と同じ間隔で且つ前記着脱側突起部が通過可能な空間が形成されるように設けられた複数の固定側突起部と、
    前記固定部の内周面における前記固定側突起部よりも上側に前記複数の着脱側突起部と同じ間隔で設けられた固定側ガイド突起部と
    を備え、
    前記着脱側突起部には、互いに逆側に傾斜した上下の傾斜面が形成され、
    前記固定側突起部の下部には、互いに逆側に傾斜した左右の傾斜面が、横幅方向中央部が下方に凸となるように形成され、
    前記固定側突起部の上部には、互いに平行な左右の傾斜面が、横幅方向中央部に前記着脱側突起部の下側の鋭角な角部が嵌る段差部ができるように形成され、
    前記固定側ガイド突起部には、互いに平行且つ前記固定側突起部の上部の傾斜面とは逆側に傾斜した左右の傾斜面が、横幅方向中央部に前記着脱側突起部の上側の鋭角な角部が嵌る段差部ができるように形成され、
    前記固定側ガイド突起部は、左右の傾斜面が前記固定側突起部の上側の左右の鋭角な角部の上に位置するように配されている保持装置。
  2. 前記着脱部の上部に一端が取り付けられた、前記着脱部を引き上げるための線状部材を備える請求項に記載の保持装置。
  3. 前記線状部材の他端側を下方へ転回する滑車を備える請求項に記載の保持装置。
  4. 前記着脱部の上部と前記固定部の上部との間に配され、前記着脱部を下側へ付勢する付勢部材を備える請求項1から請求項までの何れか1項に記載の保持装置。
  5. 前記設置対象物は、大気中に飛散している塩分を捕獲可能である素材を筒状に保持した塩分捕獲体である請求項1から請求項までの何れか1項に記載の保持装置。
  6. 請求項に記載の保持装置と、
    前記保持装置によって保持される前記塩分捕獲体と、
    前記高所の設置位置に設けられ、前記保持装置を収容し、前記塩分捕獲体に導風する導風口が設けられた箱と
    を備える飛散塩分捕獲装置。
  7. 高所の設置位置において設置対象物を着脱可能に保持する着脱式の保持装置であって、前記設置位置に開口端が下側に位置するように固定される円筒状の固定部と、前記固定部と同軸に配されて前記設置対象物を保持し、前記固定部内に下方から挿入され、前記固定部内から下方に抜け出る円筒状の着脱部と、前記固定部内に挿入された前記着脱部を、その軸周りに回動させて所定の保持位置まで案内し、前記所定の保持位置から上昇された前記着脱部をその軸周りに回動させて所定の下降位置まで案内する着脱機構と、を有する保持装置と、
    前記保持装置によって保持される前記設置対象物であり、大気中に飛散している塩分を捕獲可能である素材を筒状に保持した塩分捕獲体と、
    前記高所の設置位置に設けられ、前記保持装置を収容し、前記塩分捕獲体に導風する導風口が設けられた箱と
    を備える飛散塩分捕獲装置。
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