JP6026343B2 - 圧力調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、大気圧より高い圧力下で食材を調理可能な圧力調理器に関する。
鍋内の圧力を大気圧より高い圧力に昇圧可能とし、食材の芯まで早く熱を加えて調理時間を短縮可能な圧力調理器具が普及されている。しかし、この圧力調理器具は、煮汁または調味汁が食材に浸み込み難いという課題がある。そこで、特許文献1の加圧調理鍋では、大気圧から大気圧より高い設定圧力の間で加減圧を繰り返し、食材への煮汁または調味汁の浸み込み(味付け)を促進可能としている。
しかしながら、特許文献1の加圧調理鍋では、食材に加えることが可能な単位時間当たりの熱量が少なくなるため、調理時間が長くなるという難点がある。
特公平3−70486号公報
本発明は、食材への味付けが良好で、調理時間も短縮可能な圧力調理器を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明の圧力調理器は、調理物を収容する内鍋と、前記内鍋内を大気圧から大気圧より高い圧力に調整可能な調圧手段と、前記調圧手段により前記内鍋の内圧を大気圧より高い加圧状態に維持する下ゆで工程を実行した後、前記調圧手段により前記内鍋の内圧を大気圧より高い第1設定圧力および第1設定圧力より低い第2設定圧力の間で加圧および減圧を繰り返す煮込み工程を実行する調理制御手段と、を備える。ここで、加圧状態に維持する下ゆで工程とは、設定圧力に昇圧させた後に一定圧力に維持する構成、設定圧力に昇圧させた後に徐々に減圧させる構成、設定圧力まで徐々に昇圧させる構成を含む。煮込み工程にて設定される第1設定圧力より低い第2設定圧力とは、大気圧状態を含む。
この圧力調理器は、下ゆで工程にて内鍋内を大気圧より高い加圧状態に維持するため、早期に食材の芯まで熱を通し、食材を柔らかくすることができる。その後、煮込み工程にて加減圧を繰り返し行うため、食材に煮汁または調味汁を浸み込ませ、良好な味付けを実現できる。
この圧力調理器では、前記内鍋の開口を閉塞するとともに、前記内鍋の内部と外部とを連通させる排気通路を有する蓋体を更に備え、前記調圧手段は、前記排気通路を開放可能に閉塞する閉塞手段と、前記内鍋内の調理物を加熱する加熱手段と、を備える。このようにすれば、閉塞手段により排気通路を閉塞した状態で加熱手段によって加熱することにより、内鍋内の食材に大気圧状態より高い温度と圧力を加えることができる。また、閉塞手段により排気通路を開放することにより、内鍋内を簡単に減圧することができる。
前記調理制御手段は、前記下ゆで工程にて加える平均圧力を、前記煮込み工程にて加える平均圧力より高くすることが好ましい。ここで、平均圧力とは、下ゆで工程または煮込み工程で投入した圧力の総和を、下ゆで工程または煮込み工程の時間で割った値をいう。このようにすれば、下ゆで工程での投入圧力を最大限に増やし、食材を早期に柔らかくすることで、調理時間を確実に短くすることができる。そして、早期に食材を柔らかくし、良好な味付けを実現できるため、省エネ効果も有する。
前記調理制御手段は、前記下ゆで工程にて加える最大圧力を、前記煮込み工程にて加える最大圧力以上とすることが好ましい。ここで、下ゆで工程にて加える最大圧力は、調圧手段により内鍋内に加えることが可能な上限圧力である。このようにすれば、下ゆで工程にて調理時間を確実に短縮できる。また、煮込み工程にて減圧時の吹き零れを抑制し、機器を清潔に保ちつつ、煮汁または調味汁を確実に浸み込ませることができる。
前記調理制御手段は、前記下ゆで工程と前記煮込み工程との間で、前記内鍋内を大気圧状態に維持する非加圧工程を実行することが好ましい。このようにすれば、下ゆでした食材に煮汁または調味汁を馴染ませることができる。
なお、前記非加圧工程は、調味料を投入可能な味付け工程であることが好ましい。また、前記下ゆで工程の終了状態または前記非加圧工程の実行状態を知らせる報知手段を設けることが好ましい。このようにすれば、食材を下ゆでした後に味付けを行う調理メニューに好適である。
本発明の圧力調理器では、加圧状態に維持する下ゆで工程にて食材を柔らかくし、加減圧を繰り返す煮込み工程にて煮汁または調味汁を食材に浸み込ませることができる。よって、調理時間の短縮を図るとともに、良好な味付けを実現できる。
本発明に係る実施形態の圧力調理器の構成を示す概略断面図。 図1の圧力調理器を示すブロック図。 第1実施形態の調理処理を示すタイムチャート。 第2実施形態の調理処理を示すタイムチャート。 第3実施形態の調理処理を示すタイムチャート。 第4実施形態の調理処理を示すタイムチャート。 第5実施形態の調理処理を示すタイムチャート。 第6実施形態の調理処理を示すタイムチャート。 第7実施形態の調理処理を示すタイムチャート。
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の実施形態に係る圧力調理器を示す。この圧力調理器は、調理物(食材)を収容する内鍋10を着脱可能に収容する調理器本体11と、調理器本体11に回動可能に取り付けた蓋体17とを備え、内鍋10内を大気圧より高い圧力に昇圧可能である。本発明では、食材に熱を通すための下ゆで工程と、食材を味付けするための煮込み工程とを区画制御し、食材への味付けが良好で調理時間も短縮可能な調理を実現する。
調理器本体11は、内鍋10を収容する収容部12を備える。収容部12の外周面下側には、内鍋10を誘導加熱して調理物を加熱する第1加熱手段である誘導加熱コイル13が配設されている。また、収容部12の外周面中央には、内鍋10の外周面上側を加熱する第2加熱手段である胴ヒータ14が配設されている。さらに、収容部12には、内鍋10を介して内部の調理物の温度を検出する温度検出手段である鍋用温度センサ15が配設されている。また、収容部12の上部正面側には、蓋体17のロック部材20を係合するロック受部16が設けられている。
蓋体17は、背面側のヒンジ接続部18が調理器本体11に回動可能に取り付けられ、内鍋10の上端開口を開放可能に閉塞する。蓋体17の正面側には、開放操作用の操作部材19が配設され、その内部にロック受部16に係合可能なロック部材20が回動可能に配設されている。蓋体17には、内鍋10を臨む内面側に放熱板21が配設され、この放熱板21の上面に内鍋10内の圧力を検出する圧力センサ22が配設されている。また、放熱板21の下面には、内鍋10の上端開口を密閉する内蓋23が着脱可能に配設されている。蓋体17の内部には、内鍋10の内部と外部とを連通する排気通路24が設けられている。
蓋体17には、排気通路24を開放可能に閉塞するための閉塞手段として調圧弁25が配設されている。調圧弁25は、弁座部材26と、弁座部材26上に転動可能に配置された球状部材27を備え、内蓋23に配設されている。調圧弁25は、駆動手段であるソレノイド28の駆動により動作される。ソレノイド28は、通電によりロッド29を後退させ、球状部材27を自重で転動させて通気孔26aを閉塞させる一方、通電の遮断によりロッド29を進出させ、球状部材27を押圧して通気孔26a上から離反させる。なお、ロッド29には、通電による後退状態で、ロック部材20の開放回動方向に進入して、蓋体17を開放不可能とする枠体30が配設されている。
本実施形態の圧力調理器は、閉塞手段である調圧弁25と、加熱手段である誘導加熱コイル13および胴ヒータ14とで、内鍋10内の圧力を調整する調圧機構31(調圧手段)を構成する。調圧弁25により排気通路24を閉塞した状態で内鍋10を加熱すると、内鍋10内で発生した蒸気および熱によって内鍋10の内部圧力が上昇する。調圧弁25の球状部材27は、内鍋10の内部圧力が1.30atmを超えると、弁座部材26の通気孔26aから離反し、排気通路24を通して蒸気を外部に排出可能な重量とする。また、通気孔26aは、球状部材27の離反により内鍋10内を所定時間(例えば30秒程度)で大気圧と平衡可能となるような開口面積とする。これにより、内鍋10内の圧力が、大気圧から、大気圧より高く上限が1.30atm以下の範囲で圧力調整される。
調理器本体11の正面上部には、ユーザが調理条件を入力し、また、現状の動作状態および選択状態の表示する操作パネル部32が設けられている。図2に示すように、操作パネル部32は、入力手段である複数のスイッチ33と、表示手段である液晶表示板34とを備える。
調理器本体11の正面側には、ホルダー35を介して制御基板36が配設され、この制御基板36にマイコン37が実装されている。制御手段であるマイコン37には記憶手段であるROM38が内蔵され、このROM38に調理処理を実行するプログラムが記憶されている。
調理処理にてマイコン37は、鍋用温度センサ15および圧力センサ22の検出値および内蔵した計測タイマに基づいて、誘導加熱コイル13および胴ヒータ14を制御するとともに、調圧弁25を駆動するソレノイド28を制御する調理制御手段の役割を兼ねる。第1実施形態の調理処理では、図3に示すように、内鍋10内を加圧状態に維持する下ゆで工程を実行した後、煮込み第1設定圧力Ps1および煮込み第2設定圧力Ps2の間で加減圧を繰り返す煮込み工程を実行する。
下ゆで工程では、誘導加熱コイル13および胴ヒータ14によって内鍋10を加熱するとともに、ソレノイド28を後退させて調圧弁25によって排気通路24を閉塞した状態に維持する。これにより、内鍋10内では、常温から加熱により昇温され、発生した蒸気と熱によって大気圧より高い加圧状態になる。そして、設定した下ゆで設定圧力Pbまで昇圧すると、その下ゆで設定圧力Pbを維持するように、誘導加熱コイル13および胴ヒータ14をデューティ制御する。なお、この下ゆで工程は、内鍋10内が大気圧状態から下ゆで設定圧力Pbに昇圧するまでを下ゆで1、下ゆで設定圧力Pbに昇圧した後の加圧状態を下ゆで2として、更に区画している。
煮込み工程では、誘導加熱コイル13および胴ヒータ14によって内鍋10を加熱するとともに、ソレノイド28をオンオフ制御して調圧弁25によって排気通路24を開閉する。これにより、内鍋10内では、加圧状態と減圧状態とが繰り返される。具体的には、調圧弁25によって排気通路24を閉塞することにより、内鍋10の内部から外部への排出が遮断され、煮込み第1設定圧力Ps1に昇圧される。その後、調圧弁25によって排気通路24を開放することにより、内鍋10内の圧力が排気通路24を通して外部に排出され、煮込み第2設定圧力Ps2に減圧される。この加減圧の1サイクルを繰り返し実行する。
下ゆで工程の下ゆで2および煮込み工程の実行時間tb,tsは、操作パネル部32の操作によりユーザが選択したコースによって異なる。即ち、全自動コースが選択されると、設定された実行時間tb1が経過するまで下ゆで工程を実行した後、設定された実行時間ts1が経過するまで煮込み工程を実行する。また、手動コースが選択されると、ユーザが設定した実行時間tb2が経過するまで下ゆで工程を実行した後、ユーザが設定した実行時間ts2が経過するまで煮込み工程を実行する。また、各コースは、煮込み工程が終了すると、調圧弁25によって排気通路24を開放し、予め設定した実行時間tdが経過するまで減圧工程を実行する。
全自動コースの実行時間tb1,ts1は、内鍋10内に加える目標平均圧力に基づいて設定される。ここで、平均圧力とは、下ゆで工程または煮込み工程で投入した圧力の総和を、下ゆで工程または煮込み工程の時間で割った値をいう。なお、下ゆで工程にて加える最大圧力(下ゆで設定圧力Pb)は、煮込み工程にて加える最大圧力(煮込み第1設定圧力Ps1)以上とする。下ゆで工程にて加える目標平均圧力は、煮込み工程にて加える目標平均圧力より高くする。但し、下ゆで工程にて加える目標平均圧力は、下ゆで2のみの平均圧力である。煮込み工程にて煮込み第1設定圧力Ps1に維持する維持時間ts1Aは、下ゆで工程の実行時間tb1より短くする。下ゆで工程の下ゆで2は、煮込み工程での加減圧の1サイクルより長くする。そして、これらの条件を満たすように、各実行時間tb1,ts1が設定される。本実施形態では、下ゆで工程にて加える最大圧力Pbを調圧弁25によって加圧可能な上限圧力(1.30atm)とし、煮込み工程にて加える最大圧力Ps1を同一の上限圧力に設定している。また、煮込み工程にて減圧する最低圧力(煮込み第2設定圧力Ps2)を大気圧としている。
この圧力調理器は、下ゆで工程にて内鍋10内を大気圧より高い加圧状態に維持するため、常圧下より高い温度(本実施形態では107℃)で食材を加熱することができる。その結果、食材の芯まで熱を通し、食材を柔らかくすることができる。
その後、煮込み工程にて加減圧を繰り返し行うため、食材に煮汁または調味汁を浸み込ませ、良好な味付けを実現できる。具体的には、内鍋10内を減圧すると、減圧に伴う急激な冷却(温度降下)により、煮汁または調味汁の浸み込みを促進できる。さらに、急激な圧力変化による掻き混ぜ作用(突沸作用)により、調理物全体に煮汁または調味汁を付着させて浸み込ませることができる。
また、下ゆで工程にて加える平均圧力を煮込み工程にて加える平均圧力より高くし、かつ、下ゆで工程にて加える最大圧力Pbを煮込み工程にて加える最大圧力Ps1以上としている。そのため、下ゆで工程では、食材を早期に柔らかくすることができ、調理時間を確実に短くすることができる。また、煮込み工程では、減圧時の吹き零れを抑制し、機器を清潔に保ちつつ、煮汁または調味汁を確実に浸み込ませることができる。そして、早期に食材を柔らかくし、良好な味付けを実現できるため、省エネ効果も有する。
さらに、排気通路24を開放可能に閉塞する調圧弁25と、内鍋10を加熱する誘導加熱コイル13および胴ヒータ14とで調圧機構31を構成しているため、調圧弁25の開閉駆動により簡単かつ確実に内鍋10内を加減圧できる。
(第2実施形態)
図4は第2実施形態の圧力調理器の調理処理を示す。この第2実施形態では、下ゆで工程にて煮込み工程に移行する際に、調圧弁25により排気通路24を開放せず、自然減圧(状態A)により徐々に降圧するようにした点で、第1実施形態と相違する。このようにすれば、加圧状態から減圧する際に生じる蒸気(水分)の噴出を防止できる。なお、この自然減圧は、煮込み工程の減圧時にも行うようにしてもよい。
(第3実施形態)
図5は第3実施形態の圧力調理器の調理処理を示す。この第3実施形態では、誘導加熱コイル13および胴ヒータ14への通電量を下げ、自然減圧より緩やかな下降勾配で減圧させる軽減圧ステップを、下ゆで工程および煮込み工程に設けた点で各実施形態と相違する。具体的には、下ゆで工程では、下ゆで設定圧力Pbに維持する第1維持時間tb1Aが経過すると、設定された第2維持時間tb1Bが経過するまで下ゆで軽減圧ステップを実行した後、大気圧に減圧する。また、煮込み工程では、煮込み第1設定圧力Ps1に維持する第1維持時間ts1Aが経過すると、設定された第2維持時間ts1Bが経過するまで煮込み軽減ステップを実行した後、煮込み第2設定圧力Ps2に減圧する。このように一旦下ゆで設定圧力Pbまたは煮込み第1設定圧力Ps1まで加熱することで、食材を柔らかくできる。その後、軽減圧ステップを実行することで、浸み込み効果をある程度残しつつ、急激な圧力変化量を小さくすることで、蓋体17からのふきこぼれを防止できる。なお、第2維持時間tb1B,ts1Bの代わりに、減圧目標圧力を設定してもよい。
(第4実施形態)
図6は第4実施形態の圧力調理器の調理処理を示す。この第4実施形態では、煮込み工程にて、煮込み第1設定圧力Ps1に維持する維持時間および煮込み第2設定圧力Ps2に維持する維持時間を設定した点で、各実施形態と相違する。このようにすれば、減圧時に噴出して内蓋23に溜まった煮汁が、煮込み第2設定圧力Ps2に維持されている間に内鍋10内に戻されるため、蓋体17からのふきこぼれを防止できる。
(第5実施形態)
図7は第5実施形態の圧力調理器の調理処理を示す。この第5実施形態では、煮込み工程にて減圧する煮込み第2設定圧力Ps2を、煮込み第1設定圧力Ps1より低く大気圧より高い圧力(例えば1.15atm)とした点で各実施形態と相違する。なお、この第4実施形態では、下ゆで工程の終了後に減圧する下ゆで第2設定圧力Pb2も、下ゆで第1設定圧力Pb1より低く大気圧より高い圧力(例えば1.15atm)としている。このようにすれば、内鍋10内での急激な圧力変化幅を小さくできるため、蓋体17からのふきこぼれを防止できる。
(第6実施形態)
図8は第6実施形態の圧力調理器の調理処理を示す。この第6実施形態では、下ゆで工程および煮込み工程を、大気圧より高い異なる圧力で段階的に維持するようにした点で各実施形態と相違する。即ち、下ゆで工程では、最大の下ゆで第1設定圧力Pb1、下ゆで工程の終了後に減圧する下ゆで第2設定圧力Pb2、および、第1設定圧力Pb1より低く第2設定圧力Pb2より高い中間設定圧力Pb3に基づいて制御される。また、煮込み工程では、最大の煮込み第1設定圧力Ps1、減圧する煮込み第2設定圧力Ps2、および、第1設定圧力Ps1より低く第2設定圧力Ps2より高い中間設定圧力Ps3に基づいて制御される。
具体的には、下ゆで工程では、下ゆで第1設定圧力Pb1に昇圧すると、第1維持時間tb1Aが経過するまで下ゆで第1設定圧力Pb1を維持する。ついで、内鍋10内を下ゆで中間圧力Pb3まで減圧し、第2維持時間tb1Bが経過するまで中間圧力Pb3を維持する。その後、内鍋10内を下ゆで第2設定圧力Pb2まで減圧する。煮込み工程では、煮込み第1設定圧力Ps1に昇圧すると、第1維持時間ts1Aが経過するまで煮込み第1設定圧力Ps1を維持する。ついで、内鍋10内を煮込み中間圧力Ps3まで減圧し、第2維持時間ts1Bが経過するまで中間圧力Ps3を維持する。その後、内鍋10内を煮込み第2設定圧力Ps2まで減圧する。なお、煮込み工程は、この1サイクルを繰り返し実行する。このようにすれば、内鍋10内での急激な圧力変化幅を小さくできるため、蓋体17からのふきこぼれを防止できる。
なお、第5および第6実施形態のように、加圧可能な最大の設定圧力Pb1,Ps1より低く大気圧より高い中間圧力を設定する場合、例えば調圧機構31を構成する調圧弁25を一対配設する。そして、一方の弁座部材26の通気孔26aは、各実施形態と同様に、球状部材27の離反により内鍋10内を大気圧と平衡可能な開口面積とする。また、他方の弁座部材26の通気孔26aは、排気抵抗により内鍋10内が大気圧と平衡されず、約1.15atmまで昇圧可能な開口面積とする。さらに、各球状部材27は、内鍋10の内部圧力が1.30atmを超えると、弁座部材26の通気孔26aから離反し、排気通路24を通して蒸気を外部に排出可能な重量とする。このようにすれば、一対のソレノイド28を個別制御することにより、内鍋10内を大気圧と平衡した状態、大気圧より高い第1設定圧力Pb1,Ps1、これらの間の中間圧力Pb3,Ps3に簡単に調整および維持できる。
(第7実施形態)
図9は第7実施形態の圧力調理器の調理処理を示す。この第7実施形態では、下ゆで工程と煮込み工程との間に、内鍋10内を大気圧状態に維持する非加圧工程である味付け工程を設けた点で各実施形態と相違する。具体的には、調理制御手段であるマイコン37は、設定された実行時間tb1が経過するまで第1実施形態と同様の下ゆで工程を実行すると、調圧弁25により排気通路24を開放した状態に維持する。そして、設定した実行時間tcが経過するまで味付け工程を実行すると、第1実施形態と同様の煮込み工程に移行する。
この第7実施形態にてマイコン37は、味付け工程の実行状態を知らせる報知手段の役割を兼ねる。具体的には、マイコン37は、味付け工程に移行すると、所定時間(例えば60秒)毎に制御基板36に実装した圧電ブザーにより報知音を出力するとともに、操作パネル部32の液晶表示板34により表示を行う。なお、報知手段としてのマイコン37は、味付け工程に移行した状態で報知する構成に限定されず、下ゆで工程の終了時に報知音を出力する構成としてもよい。
この第7実施形態では、下ゆで工程の後に大気圧状態に維持する味付け工程を設けているため、下ゆでした食材に煮汁または調味汁を馴染ませることができる。また、この味付け工程に移行した状態で蓋体17を開放して調味料を投入し、味付けすることができるため、種々の調理メニューに対応可能である。
なお、本発明の圧力調理器は、前記実施形態の構成に限定されず、種々の変更が可能である。
例えば、第7実施形態では、第1実施形態と同様の下ゆで工程および煮込み工程の間に、大気圧状態に維持する味付け工程を設ける構成としたが、この味付け工程を設ける構成は、第2から第6実施形態にも適用可能である。また、第1から第6実施形態の下ゆで工程と、第1から第6実施形態の煮込み工程とは、希望に応じて組み合わせて構成することも可能である。さらに、各調理処理を実行する圧力調理器の構成、特に、内鍋10内を所定圧力に維持する調圧機構31の構成は、種々の変更が可能である。
10…内鍋
11…調理器本体
12…収容部
13…誘導加熱コイル(加熱手段)
14…胴ヒータ(加熱手段)
15…鍋用温度センサ(温度検出手段)
16…ロック受部
17…蓋体
18…ヒンジ接続部
19…操作部材
20…ロック部材
21…放熱板
22…圧力センサ(圧力検出手段)
23…内蓋
24…排気通路
25…調圧弁
26…弁座部材
26a…通気孔
27…球状部材
28…ソレノイド
29…ロッド
30…枠体
31…調圧機構(調圧手段)
32…操作パネル部
33…スイッチ
34…液晶表示板
35…ホルダー
36…制御基板
37…マイコン(調理制御手段)
38…ROM
Pb,Pb1…下ゆで第1設定圧力
Pb2…下ゆで第2設定圧力
Pb3…下ゆで第3設定圧力
Ps1…煮込み第1設定圧力
Ps2…煮込み第2設定圧力
Ps3…煮込み第3設定圧力

Claims (5)

  1. 調理物を収容する内鍋と、
    前記内鍋内を大気圧から大気圧より高い圧力に調整可能な調圧手段と、
    前記調圧手段により前記内鍋の内圧を大気圧より高い加圧状態に維持する下ゆで工程を実行した後、前記調圧手段により前記内鍋の内圧を大気圧より高い第1設定圧力および第1設定圧力より低い第2設定圧力の間で加圧および減圧を繰り返す煮込み工程を実行する調理制御手段と、
    を備えることを特徴とする圧力調理器。
  2. 前記調理制御手段は、前記下ゆで工程にて加える平均圧力を、前記煮込み工程にて加える平均圧力より高くすることを特徴とする請求項1に記載の圧力調理器。
  3. 前記調理制御手段は、前記下ゆで工程にて加える最大圧力を、前記煮込み工程にて加える最大圧力以上とすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の圧力調理器。
  4. 前記調理制御手段は、前記下ゆで工程と前記煮込み工程との間で、前記内鍋内を大気圧状態に維持する非加圧工程を実行することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の圧力調理器。
  5. 前記非加圧工程は、調味料を投入可能な味付け工程であることを特徴とする請求項4に記載の圧力調理器。
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