JP6026122B2 - シールワッシャ及び流体管フランジ部の締結方法 - Google Patents

シールワッシャ及び流体管フランジ部の締結方法 Download PDF

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本発明は、水道管等を代表とする流体管のフランジ部に形成されたボルト孔を密封するためのシールワッシャ及び流体管フランジ部の締結方法に関する。
水道管等の流体管同士は、流体管の端部に設けられたフランジ部同士をナット及びボルト等の固着具を用いて締結することで接合されるのが通例である。
フランジ接合された流体管は、地震等の外力や老朽化によりフランジ部同士の間から流体(水)が漏出する場合がある。この流体漏出を未然に防止するため、又は、現に流体の漏出が発生している場合に漏出を止めるための一つの有効な手段として、例えば特許文献1には、フランジ部の径方向先端同士の間を密封すべく、フランジ部の径方向先端同士の間を閉塞する位置に巻き付けたパッキンをフランジ部に押圧した状態で固定するための配管補強金具が開示されている。
意匠登録第1305825号公報
上記に併せて、フランジ部に形成されたボルト孔からの流体漏出を防止するために、図7の部分断面図で示すように、ボルト2又はナット3の座面20・30とフランジ部40との間にボルト孔40sを密封するためのシールワッシャ101を介在する。シールワッシャ101は、フランジ部側となる端面にボルト孔40sの周縁部位40fと密接するためのシール面110fが設定され、弾性部材で形成され且つボルト2の軸部21を挿通させる挿通孔110sを有する環状をなすシール部材110と、シール部材110よりも硬質の枠部材111とを有する。ボルト2及びナット3を締め付けると、枠部材111を介してシール部材110のシール面110fがフランジ部40に押圧され、フランジ部40のボルト孔の周縁部位40fとシール面110fが密接して、ボルト孔40sが密封される。
ところが、現場には、実際のボルト孔の径が製造誤差により規格径と若干異なる場合や、フランジ部同士が相対的に径方向にオフセットしている場合、フランジ面同士が平行ではなく若干の開き姿勢にある場合などの種々の環境があり、環境に応じてボルト孔とボルトの軸部との間の隙間の大きさが種々変わり得る。この隙間が、例えば図7に示すように、シール部材110の軸心CL1とボルト孔40sの軸CL2とのズレを許容してしまう。仮に、同図に示すように、シール部材110のボルト孔40sに対するオフセットが大きくなると、シール面110fがボルト孔周縁部位40fから脱落したり、シール面110fによる密封が不十分になったりして、その部位から液体漏出を招来してしまうおそれがある。シール部材110(ボルトの軸部21)とボルト孔40sとが同軸になるように位置合わせしながら、ボルト2及びナット3を締め付けるのが望ましいが、現場においては難しい作業となる。特に、現に液体漏出が生じている場合には目視が難しいので困難を極める作業である。
一方、シール部材110の軸心CL1がボルト孔40sの軸CL2に対して径方向のいずれかにオフセットしても、シール面110fがボルト孔周縁部位40fから脱落することを防止するためには、シール部材110の外径を大きくしてシール面110fの面積を増大させることが一つの有効な手段として挙げられる。しかし、ボルト及びナットを締めるための工具代となるスペースを水道管4(流体管)の本体との間に確保しなければならず、シール部材の外径の上限にもおのずと限度がある。
本発明は、このような課題に着目してなされたものであって、その目的は、シールワッシャを大径化することなく、シール面がボルト孔周縁部位から脱落することを抑制可能なシールワッシャ及び流体管フランジ部の締結方法を提供することである。
本発明は、かかる目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち、本発明のシールワッシャは、ボルト又はナットの座面と前記ボルト及びナットにより締め付けられる流体管のフランジ部との間に介在し、前記フランジ部に形成されたボルト孔を密封するためのシールワッシャであって、前記フランジ部側となる端部に前記ボルト孔の周縁部位と密接するためのシール面が設定され、弾性部材で形成され且つ前記ボルトの軸部を挿通させる挿通孔を有する環状をなすシール部材と、前記シール部材よりも前記ボルト又はナットの座面側に配置され且つ前記シール部材よりも硬質の枠部材とを具備し、前記シール部材の前記挿通孔の周縁部には、外力が作用しない自然状態において前記シール面から軸方向に突出し、前記ボルト孔と前記ボルトの軸部との間の隙間に挿入可能なヒレ部が設けられていることを特徴とする。
このように、シール部材のうちボルト孔を挿通する挿通孔の周縁部には、外力が作用しない自然状態においてシール面から軸方向に突出し、ボルト孔とボルトの軸部との間の隙間に挿入可能なヒレ部が設けてあるので、ヒレ部をボルト孔に挿入すれば、シール部材のボルト孔に対する径方向移動がヒレ部によって或る程度規制されることになり、シール部材のシール面がフランジ部のボルト孔周縁部位から脱落することを抑制することが可能となる。
ボルト孔を均一に密封して安定性を向上させるためには、前記ヒレ部は、前記挿通孔の周縁部に沿って環状をなすと共に、先端から基端に向かうにつれて内周面との間の径方向厚みが太くなるテーパ状の外周面を有することが好ましい。
このように構成すれば、ボルト及びナットを締め付けるのに伴って、ヒレ部がボルト孔の奥側へ向けて押圧される。ヒレ部は、先端から基端に向かうにつれて内周面との間の径方向厚みが太くなるテーパ状の外周面を有するので、弾性反発力を蓄積する。このとき、ボルト孔の軸に対してシール部材の軸心が径方向一方にズレていると、ヒレ部のうち径方向一方側にある部位の方が他端側にある部位に比して圧縮される。この圧縮量の差に起因して、ボルト軸部の軸心をボルト孔の軸に一致させる方向に弾性反発力が作用し、シール部材とボルト孔の芯ズレが補正される。したがって、締着時にボルト孔とボルト軸部とが芯ズレようとしても、シール部材の弾性反発力によりシール部材とボルト孔の芯ズレが適切に補正されるので、ボルト孔を均一に密封でき、安定性を向上させることが可能となる。このような芯ズレ防止機能を発揮するので、特に、位置合わせしにくい漏出状態での作業時やボルト孔径に製造誤差が存在するとき、フランジ同士が相対的な位置ズレしている場合に好適となる。
また、締結後(施工後)においても、流体管へ荷重が作用してボルト軸部に曲げ荷重が作用したとしても、ヒレ部によりボルト軸部の軸をボルト孔の軸に一致させる方向に弾性反発力が作用するので、曲げ荷重による芯ズレを抑制又は防止することが可能となる。
本発明の流体管フランジ部の締結方法は、流体管のフランジ部に形成されたボルト孔にボルトを挿通し、前記ボルトの先端部にナットを取り付けて、前記ボルト及び前記ナットを締め付けて前記フランジ部を締結する流体管フランジ部の締結方法であって、前記フランジ部と前記ボルト又はナットの座面との間に、弾性部材で形成されたシール部材を有するシールワッシャを介在させるとともに、前記シール部材に突設されたヒレ部を前記ボルト孔と前記ボルトの軸部との間の隙間に挿入し、前記ボルト及びナットを締め付けて前記フランジ部を締結することを特徴とする。
このように、シールワッシャを構成するシール部材に突設されたヒレ部をボルト孔に挿入すれば、シール部材のボルト孔に対する径方向移動がヒレ部によって或る程度規制されることになるので、シール部材のシール面がフランジ部のボルト孔周縁部位から脱落することを抑制することが可能となる。
上記方法において、ボルト孔を均一に密封して安定性を向上させるためには、前記ヒレ部は、前記挿通孔の周縁部に沿って環状をなすと共に、先端から基端に向かうにつれて内周面との間の径方向厚みが太くなるテーパ状の外周面を有することが好ましい。
上記方法において、ボルト及びナットを共通化して製造コストを低減させるためには、前記ボルト又はナットの座面と前記シールワッシャとの間にスペーサを介在させていることが好ましい。このようにスペーサを用いることで、厚みの異なる種々のフランジ部に対して共通のボルト及びナットを利用でき、部品共通化により製造コストを低減させることが可能となる。
ボルト及びナットによりフランジ接合された水道管を模式的に示す斜視図。 図1のA−A部位の部分断面図。 本発明のシールワッシャを示す図。(a)シールワッシャをフランジ部側から視た正面図。(b)シールワッシャの軸心を通る断面図。 シールワッシャの軸心がボルト孔の軸に対してズレた状態を模式的に示す部分断面図。 配管補強金具の取付作業を模式的に示す斜視図。 配管補強金具の取付作業を模式的に示す斜視図。 従来のシールワッシャを用いた接合部分を模式的に示す部分断面図。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、シールワッシャ1は、水道管4(流体管の一例)の端部に設けられたフランジ部同士40・40をボルト2及びナットを用いて締結することで水道管同士4・4を接合する際に用いられるもので、具体的には、図2に示すように、ボルト2又はナット3の座面20・30とボルト2及びナット3により締め付けられる水道管4のフランジ部40との間に介在し、フランジ部40に形成されたボルト孔40sを密封するために使用される。なお、図2は、図1におけるA−A部位の部分断面図である。
シールワッシャ1は、図2及び図3に示すように、ゴム等の弾性部材で形成され且つボルト2の軸部21を挿通させる挿通孔10sを有する環状をなすシール部材10と、シール部材10よりもボルト2又はナット3の座面20・30側に配置される枠部材11とを有する。なお、図3(a)は、シールワッシャ1をフランジ部側から視た正面図であり、図3(b)は、シールワッシャ1の軸心CL1を通る断面図である。
シール部材10は、フランジ部側となる端部にボルト孔周縁部位40fと密接するためのシール面10fが設定されており、シール面10fは軸心CL1に直交する平坦面をなしている。シール部材10に形成された挿通孔10sは、ボルト2の軸部21との間を密封するためにボルト2の軸部21の外径にほぼ一致する径に設定されている。
シール部材10の挿通孔10sの周縁部には、外力が作用しない自然状態においてシール面10fから軸方向に突出するヒレ部12が設けられている。ヒレ部12は、少なくともその先端部がボルト孔40sとボルト2の軸部21との間の隙間に挿入可能な寸法に設定されている。ヒレ部12は、挿通孔10sの周縁部に沿って環状をなしており、先端から基端に向かうにつれて内周面12aとの間の径方向厚みが太くなるテーパ状の外周面12bを有する。ヒレ部12は、軸心CL1を通る断面形状は周方向のいずれの部位でも同一になるように、軸心CL1回りの対称形状にされている。また、テーパ状の外周面12bの径方向外側端とシール面10fの径方向内側端とは円弧面で接続されており、テーパ状の外周面12bとシール面10fとの接続部位に応力が集中することを避けている。
本実施形態では、図3(b)に例示するように、ボルトの軸部外径Dをφ16mmとし、規格となるボルト孔径をφ19mmとした場合に、ヒレ部12の先端部の外径Dをφ17.5mm(=ボルトの軸部外径+1.5mm)とし、ヒレ部12の基端部の外径Dをφ19.5mm(=ボルト孔径+0.5mm)にしている。ヒレ部12のシール面10fからの突出距離Dは、3mmである。このように、ヒレ部をボルト孔40sとボルト軸部21との間の隙間に挿入可能にするために、ヒレ部12の先端部の外径をボルト孔径よりも小さく設定している。さらに、締結に伴いボルト孔40sの周縁を密接するために、ヒレ部12の基端部の外径をボルト孔40sよりも大きく設定している。これにより、ボルト孔径が規格の値よりも小さい場合や大きい場合でも、ボルト・ナット締結時においてヒレ部12がボルト孔に嵌入するため、締結に伴ってヒレ部12が捻れることなく密封することが可能となる。
図2及び図3に示すように、枠部材11は、シール部材10よりも硬質な材料(例えば金属)で形成されており、例えば板金加工や鋳造により製造される。枠部材11は、ボルト2の軸部21を挿通するための孔11sが形成された環状の底壁11aと、底壁11aの周縁から軸方向に起立する側壁11bとを有し、底壁11a及び側壁11bとでシール部材10の一部を収容する形状をなしている。側壁11bの軸方向厚みは、シール部材10の反フランジ部側端面からシール面10fまでの厚みよりも薄く設定されており、これにより、枠部材11(側壁11bの先端)とフランジ部40との間に間隙を設けて、シール部材10を圧縮するための圧縮代を設定している。なお、使用時には、シール部材10と枠部材11とは接着剤で接着されることが好ましい。接着することで水圧により枠部材11からシール部材10が外れて破損するおそれを防止することが可能となる。
次に上記構成のシールワッシャ1を用いて、図2に示すように、水道管4のフランジ部40に形成されたボルト孔40sにボルト2を挿通し、ボルト2の先端部にナット3を取り付けて、ボルト2及びナット3を締め付けてフランジ部40を締結する方法について説明する。ここでは、ボルト側とナット側とにそれぞれシールワッシャ1を配置するため、二つのシールワッシャを用いる例を示す。まず、ボルト孔に挿通された既存のボルトおよびナットを1本ずつ取り出し、フランジの座面を清掃する。その後、シールワッシャ1を介在させたボルト及びナットで接続する。
まず、第一のシールワッシャ1a(1)を挿通したボルト軸部21をボルト孔40sに通し、フランジ部40とボルト2の座面20との間に第一のシールワッシャ1aを介在させた状態とする。このとき、シール部材10に突設されたヒレ部12をボルト孔40sとボルトの軸部21との間の隙間に挿入する。これにより、シール部材10のボルト孔40sに対する径方向移動がヒレ部12によって或る程度規制されることになる。なお、ボルト2の座面20と第一のシールワッシャ1aとの間に、必要に応じてスペーサ5を介在させてもよい。
次に、ボルト軸部21の先端に第二のシールワッシャ1b(1)を挿通し、ボルト2の先端にナット3を取り付ける。このとき、シール部材10に突設されたヒレ部12をボルト孔40sとボルト軸部21との間の隙間に挿入する。これにより、シール部材10のボルト孔40sに対する径方向移動がヒレ部12によって或る程度規制されることになる。なお、ナット3の座面30と第二のシールワッシャ1bとの間に、必要に応じてスペーサ5を介在させてもよい。このようにスペーサ5を用いることで、厚みの異なる種々のフランジ部に対して共通のボルト及びナットを利用でき、部品共通化により製造コストを低減させることが可能となる。
そして、ボルト2及びナット3を締め付けてフランジ部40を締結する。ボルト2及びナット3を締め付けるのに伴って、ヒレ部12がボルト孔40sの奥側へ向けて押圧され、若干弾性変形する。ヒレ部12は、図3(b)に示すように、先端から基端に向かうにつれて内周面12aとの間の径方向厚みが太くなるテーパ状の外周面12bを有するので、弾性変形に伴い弾性反発力を蓄積する。このとき、例えば図4に模式的に示すように、ボルト孔40sの軸CL2に対してシール部材の軸心CL1が径方向一方側にズレていると、ヒレ部12のうち径方向一方側の部位P1が径方向他方側の部位P2に比して多く圧縮される。この圧縮量の差に起因して、シール部材10の軸心CL1をボルト孔40sの軸CL2に一致させる方向に弾性反発力Fが作用し、シール部材10とボルト孔40sの芯ズレが補正される。
したがって、締結時にボルト孔40sとシール部材10(ボルト軸部21)とが芯ズレしようとしても、ヒレ部12によりシール部材10とボルト孔40sの芯ズレを無くす方向に弾性反発力Fが作用して、シール部材10とボルト孔40sの芯ズレが補正されるので、ボルト孔40sを周方向に亘り均一に密封でき、安定性を向上させることが可能となる。特に、位置合わせし難い漏出状態での作業時やボルト孔の製造誤差が存在するとき、フランジ部同士が相対的に位置ズレしている場合に好適である。
また、締結後においても、水道管4(流体管)への荷重によりボルト軸部21に曲げ荷重が作用したとしても、ヒレ部12による芯ズレ補正機能により、曲げ荷重に起因するシール部材10の芯ズレを抑制又は防止することが可能となる。
なお、予め、上記の手順でシールワッシャ付きのボルト・ナットに交換した後、意匠登録第1305825号公報に示す配管補強金具をフランジ部に取り付けることが好ましい。詳細な説明は省略するが、図5に示すように、ゴム板などのパッキン61を接着剤にてリング状に接着してフランジ部40の径方向先端部に配置し、図6に示すように、配管補強金具60を構成する複数の分割片60a・60b同士をボルト62及びナット63で締結する。フランジ部同士40・40の間から漏水が発生している場合は、複数のボルト孔のうち1箇所のボルト孔をシールワッシャ付きのボルト及びナットで締結せずに残しておき、そこから排水しながら配管補強金具60を取り付けし、最後に残りのボルト孔にシールワッシャ付きのボルト及びナットで締め付けを行う。
ここで、上記配管補強金具を取り付け、上記ヒレ部の無いシール部材を有する従来のシールワッシャを用いた場合と、上記ヒレ部を設けたシール部材を有する本発明のシールワッシャを用いた場合とで漏水確認試験を行ったところ、ヒレ部を設けた場合の方がヒレ部の無い場合よりも1MPa程度耐圧を向上させることができた。上記比較は、ボルト及びナットの締め付けトルク等のその他条件を一致させてある。
また、一般的な水道圧にてボルト孔から漏水している状態において、本発明のシールワッシャを用いたところ、手締めで止水することができた。これは、ヒレ部によるシール部材の芯ズレ補正が適切に発揮されたためと考える。
本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能である。
例えば、本実施形態において、ヒレ部12は、先端から基端に向かうにつれて径方向厚みが太くなるいわゆる先細り形状をなしているが、ボルト孔とボルト軸部との間に挿入することができ、シール部材のボルト孔に対する径方向移動を或る程度抑制することができるのであれば、径方向厚みが変わらない形状であってもよい。また、本実施形態では、ヒレ部12の外周面12bとシール面10fとは円弧面で連続しているが、これ以外の形状でもよい。また、本実施形態では、ヒレ部12によるボルト孔40sへの引っかかり効果を的確に得るために、少なくとも5mm以上突出していることが好ましい。
本発明において、流体管は、水道管に限定されるものではなく、各種の液体や気体が流れる流体管であってよい。
1…シールワッシャ
10…シール部材
10f…シール面
10s…挿通孔
12…ヒレ部
12b…外周面
12a…内周面
11…枠部材
2…ボルト
20…ボルトの座面
21…ボルトの軸部
3…ナット
30…ナットの座面
4…水道管(流体管)
40…フランジ部
40s…ボルト孔
40f…ボルト孔の周縁部位
5…スペーサ

Claims (7)

  1. 水道管のフランジ部を締め付けるボルト及びナットと、
    前記ボルト又はナットの座面と前記水道管のフランジ部との間に介在し、前記フランジ部に形成されたボルト孔を密封するためのシールワッシャと、を備え、
    前記シールワッシャは、前記フランジ部側となる端部に前記ボルト孔の周縁部位と密接するためのシール面が設定され、弾性部材で形成され且つ前記ボルトの軸部を挿通させる挿通孔を有する環状をなすシール部材と、前記シール部材よりも前記ボルト又はナットの座面側に配置され且つ前記シール部材よりも硬質の枠部材とを具備し、
    前記シール部材の前記挿通孔の周縁部には、外力が作用しない自然状態において前記シール面から軸方向に突出し、前記ボルト孔と前記ボルトの軸部との間の隙間に挿入可能なヒレ部が設けられ、前記ヒレ部の内周面全体が前記ボルトの軸部のうちネジ溝が形成されていない部位と密接している、水道管フランジ部の締結構造
  2. 前記ヒレ部は、前記挿通孔の周縁部に沿って環状をなすと共に、先端から基端に向かうにつれて内周面との間の径方向厚みが太くなるテーパ状の外周面を有する請求項1に記載の水道管フランジ部の締結構造
  3. 前記テーパ状の外周面の径方向外側端と前記シール面の径方向内側端とは円弧面で接続されている請求項2に記載の水道管フランジ部の締結構造
  4. 水道管のフランジ部に形成されたボルト孔にボルトを挿通し、前記ボルトの先端部にナットを取り付けて、前記ボルト及び前記ナットを締め付けて前記フランジ部を締結する水道管フランジ部の締結方法であって、
    前記フランジ部側となる端部に前記ボルト孔の周縁部位と密接するためのシール面が設定され、弾性部材で形成され且つ前記ボルトの軸部を挿通させる挿通孔を有する環状をなすシール部材を有するシールワッシャを、前記フランジ部と前記ボルト又はナットの座面との間に介在させるとともに、前記シール部材に突設されたヒレ部の内周面全体を前記ボルトの軸部のうちネジ溝が形成されていない部位に密接させた状態で前記ヒレ部を前記ボルト孔に挿入し、前記ボルト及びナットを締め付けて前記フランジ部を締結することを特徴とする水道管フランジ部の締結方法。
  5. 前記ヒレ部は、前記挿通孔の周縁部に沿って環状をなすと共に、先端から基端に向かうにつれて内周面との間の径方向厚みが太くなるテーパ状の外周面を有する請求項4に記載の水道管フランジ部の締結方法。
  6. 前記テーパ状の外周面の径方向外側端と前記シール面の径方向内側端とは円弧面で接続されている請求項5に記載の水道管フランジ部の締結方法。
  7. 前記ボルト又はナットの座面と前記シールワッシャとの間にスペーサを介在させている請求項4〜6のいずれかに記載の水道管フランジ部の締結方法。
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