JP6025562B2 - Mdv−1に関するアッセイ法 - Google Patents

Mdv−1に関するアッセイ法 Download PDF

Info

Publication number
JP6025562B2
JP6025562B2 JP2012526114A JP2012526114A JP6025562B2 JP 6025562 B2 JP6025562 B2 JP 6025562B2 JP 2012526114 A JP2012526114 A JP 2012526114A JP 2012526114 A JP2012526114 A JP 2012526114A JP 6025562 B2 JP6025562 B2 JP 6025562B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mdv
probe
strain
vaccine
toxic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012526114A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013502916A (ja
Inventor
バイジェント,スーザン
ネア,ヴェヌゴパル
ル・ガルデ,エルヴ
Original Assignee
ゾエティス・サービシーズ・エルエルシー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ゾエティス・サービシーズ・エルエルシー filed Critical ゾエティス・サービシーズ・エルエルシー
Publication of JP2013502916A publication Critical patent/JP2013502916A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6025562B2 publication Critical patent/JP6025562B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12QMEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
    • C12Q1/00Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions
    • C12Q1/70Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving virus or bacteriophage
    • C12Q1/701Specific hybridization probes
    • C12Q1/705Specific hybridization probes for herpetoviridae, e.g. herpes simplex, varicella zoster
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/12Antivirals
    • A61P31/20Antivirals for DNA viruses
    • A61P31/22Antivirals for DNA viruses for herpes viruses
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P37/00Drugs for immunological or allergic disorders
    • A61P37/02Immunomodulators
    • A61P37/04Immunostimulants
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12QMEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
    • C12Q2600/00Oligonucleotides characterized by their use
    • C12Q2600/156Polymorphic or mutational markers

Description

本発明は、アッセイ法に、そして特に、鳥類由来の試料におけるウイルス、特にマレック病ウイルス血清型1型(MDV−1)のワクチン株レベルおよび毒性株レベルを分析するための方法に関する。
マレック病ウイルス(MDV)は、ニワトリにおいてリンパ増殖性疾患を引き起こすヘルペスウイルスである。MDVに対するワクチンの導入後であっても、感染はなお、家禽産業にかなりの損失を引き起こす。MDVは3つの血清型に分けられ、これらはすべて潜在性感染を確立する。血清型1型には、発癌性ウイルスが含まれ、血清型2型には非発癌性ウイルスが含まれ、そして血清型3型には七面鳥ヘルペスウイルス(HVT)が含まれる(Buelowら(1976) Zentralblatt fuer Veterinarmedizin,23B,391−402)。
Handbergら(2001) Avian Pathology 30:243−249は、ニワトリにおけるMDV検出のための血清型1型および血清型3型特異的PCRの使用を記載する。組織試料は、血液(バフィーコート細胞)、脾臓、肝臓、皮膚、羽毛先端および卵巣から採取された。
天然弱毒化MDV血清型1型(MDV−1)であるCVI988(Rispens)株が、1990年代半ばに紹介され(Rispensら,(1972) Avian Diseases,16,108−125;de Boerら,(1986) Avian Diseases,30,276−283)、そしてこの株は、現在まで、MDVに対する最も有効なワクチンである。しかし、ワクチン接種プログラムを踏まえてもなお、MDV大流行は、かなりの損失を引き起こし続けている。これらの大流行は、母親由来抗体によるワクチンウイルス複製の阻害(Kingら,(1981) Avian Diseases,25,74−81;de Boerら,(1986)上記);環境ストレスによる、ワクチンに対する免疫応答の抑制、または免疫抑制病原体との同時感染;完全なワクチン免疫が確立される前の毒性MDV株への感染;ワクチン接種されそして完全に免疫適格性である鳥類の強毒性(hypervirulent)MDV株への感染(Witterら,(2005) Avian Pathology,34,75−90);そして最後に、防御免疫を誘導不能な不十分なワクチン用量の投与を含む、いくつかの原因によって引き起こされている可能性もある。
こうしたものとして、実験的および商業的理由の両方のため、同じニワトリ個体において、一方または両方の測定を含めて、MDVワクチンウイルスおよび攻撃(毒性)ウイルスを個々に正確に測定可能であることが重要である。実験的には、ワクチン防御の機構およびワクチン間の効率の相違をよりよく理解する目的で、ワクチンウイルスおよび攻撃ウイルス間の相互作用を調べることが可能であることが非常に有用である。商業的には、最適以下のワクチン用量の投与(Landman&Verschuren,2003)、母親由来抗体によるワクチンウイルス複製への干渉(Kingら,1981;de Boerら,1986)、および強毒性MDV野外株への感染(Witterら,2005)など、ワクチンの失敗の原因を同定するのを補助することが重要である。
ニワトリ組織におけるMDV−1の絶対定量化のための超高感度リアルタイム定量的PCR(q−PCR)アッセイが開発されてきており(Baigentら,2005a)、そして攻撃ウイルス感染の非存在下で、実験用ニワトリおよび商業用ニワトリの組織において、CVI988ワクチンウイルス複製の動力学を調べるために用いられ、非常に成功してきた(Baigentら,2005b,2006)。しかし、この方法は、CVI988および攻撃ウイルス間を区別不能である。他のグループが、MDV−2(Renzら,2006)およびMDV−3(七面鳥ヘルペスウイルス)(Islamら,2006a)を定量化するリアルタイムPCRアッセイを開発してきた。これらの血清型特異的アッセイは、個々のニワトリにおけるワクチンおよび毒性攻撃ウイルスの両方を定量化することも可能であるが(Islamら,2006b)、攻撃ウイルス(常にMDV−1)は、ワクチンウイルス(MDV−2または3)に対して異なる血清型のものである。
しかし、最も広く用いられ、そして有効であるMDVワクチンは、天然弱毒化血清型1型株(CVI988,Rispens)(Rispensら,1972;de Boerら,1986)であり、そして攻撃ウイルスと血清型1型1ワクチンウイルス間の配列相違が非常に限定されているため、今日まで、血清型1型ワクチンウイルスから攻撃ウイルスを区別するリアルタイムPCRは可能とはなっていない。132bp反復領域における反復の数の相違を用い、慣用的なPCRを用いて、毒性株からCVI988を区別することも可能である(Beckerら,1992;Silva,1992)。しかし、この領域が反復性であるため、定量的PCRにおける使用が妨げられる。meq遺伝子およびICP4遺伝子における相違は、CVI988および毒性株間で一定していない。BAC(細菌人工染色体)にクローニングされたMDV−1のBAC特異的配列、および野生型MDV−1のUS2遺伝子をターゲットとすることによって、BACにクローニングされたMDV−1および野生型MDV−1間を区別するqPCR系もまた開発されてきており(Baigent,未発表)、これを用いてBACにクローニングされたワクチン株および野生型毒性株間を区別することも可能であるが、こうしたワクチン株がBACにクローニングされている場合に限られる。重要なことに、商業的MDV−1ワクチンでBACにクローニングされているものはないため、こうした方法は、商業的には使用不能である。
pp38遺伝子は、MDV−1のCVI988ワクチン株および毒性株間で、一貫した単一ヌクレオチド相違を示すが、こうした小さい相違を区別可能なq−PCRプライマーを設計することは困難である。
Buelowら(1976) Zentralblatt fuer Veterinarmedizin,23B,391−402 Handbergら(2001) Avian Pathology30:243−249 Rispensら,(1972) Avian Diseases,16,108−125 de Boerら,(1986) Avian Diseases,30,276−283 Kingら,(1981) Avian Diseases,25,74−81 Witterら,(2005) Avian Pathology,34,75−90 Landman&Verschuren,2003 Baigentら,2005a Baigentら,2005b Baigentら,2006 Renzら,2006 Islamら,2006a Islamら,2006b Beckerら,1992 Silva,1992
本発明は、pp38遺伝子における単一ヌクレオチド多型(SNP)に基づいて、鳥類におけるマレック病ウイルス血清型1型のワクチン株および/または毒性MDV−1株を定量化するための方法を提供する。これらの方法にはまた、ワクチン株および毒性株の相対量および/または絶対量の定量化、ならびに各株のコピー数の決定のための方法も含まれる。
本発明の特定の側面を具体化する例を、ここで、以下の図に関連して記載する:
図1は、(a)CIV988(ワクチン株)および(b)Md5(代表的な毒性株)に関するpp38遺伝子中のプライマー(太字下線)およびプローブ(太字囲み)の結合位置を示す。一貫した多型G/Aに結合するプローブは特異的プローブであり、もう一方のプローブは総合プローブである。G/A多型はすべての毒性株においては一貫していない。 図1は、(a)CIV988(ワクチン株)および(b)Md5(代表的な毒性株)に関するpp38遺伝子中のプライマー(太字下線)およびプローブ(太字囲み)の結合位置を示す。一貫した多型G/Aに結合するプローブは特異的プローブであり、もう一方のプローブは総合プローブである。G/A多型はすべての毒性株においては一貫していない。 図2は、qPCRの周期数に対して蛍光変化をプロットすることによって、(a)CVI988(ワクチン株)および(b)RB1B(代表的な毒性株)に関する2つのミニプローブ各々の特異性を示す。 図3は、以下のqPCR反応に関して生成された感染ニワトリ胚線維芽細胞(CEF)のコピー数に対するCt値のDNA標準曲線を示す:(a)CVI988(ワクチン株)プローブとCVI988(ワクチン株)感染CEF由来の核酸;(b)RB1B(代表的な毒性株)プローブとRB1B(代表的な毒性株)感染CEF由来の核酸;(c)二重特異性プローブとCVI988(ワクチン株)感染CEF由来の核酸;および(b)二重特異性プローブとRB1B(代表的な毒性株)感染CEF由来の核酸。既知のコピー数のプラスミドDNAから生成された蛍光結果で、生成された蛍光結果を較正することによって、コピー数値を生成した。 図3は、以下のqPCR反応に関して生成された感染ニワトリ胚線維芽細胞(CEF)のコピー数に対するCt値のDNA標準曲線を示す:(a)CVI988(ワクチン株)プローブとCVI988(ワクチン株)感染CEF由来の核酸;(b)RB1B(代表的な毒性株)プローブとRB1B(代表的な毒性株)感染CEF由来の核酸;(c)二重特異性プローブとCVI988(ワクチン株)感染CEF由来の核酸;および(b)二重特異性プローブとRB1B(代表的な毒性株)感染CEF由来の核酸。既知のコピー数のプラスミドDNAから生成された蛍光結果で、生成された蛍光結果を較正することによって、コピー数値を生成した。 図4は、MDV血清型3型ワクチンHVT、MDV血清型2型ワクチンSB−1、3つの異なる供給源のMDV−1ワクチンCVI988、およびMDV−1の様々な12の異なる毒性株にわたる多様な毒性のMDV−1毒性株、に対する核酸プローブの特異性を示す。MDV−1株の各々に関して、血清型(1型、2型または3型)および病原型(v型、vv型またはvv+型)を示す(v=毒性、vv=非常に毒性、vv+=非常に毒性+)。 図5は、FAM−BHQ1で標識したOvoプローブおよび非感染ニワトリ胚線維芽細胞(CEF)DNAの較正連続希釈を用いて、Ovo qPCR反応に関して生成された標準曲線を示す。 図6は、MDV−1の遺伝子マップ、ならびにCVI988ワクチンおよびRB1B攻撃ウイルス内の重要なpp38およびUS2遺伝子の位置を示す。 図6は、MDV−1の遺伝子マップ、ならびにCVI988ワクチンおよびRB1B攻撃ウイルス内の重要なpp38およびUS2遺伝子の位置を示す。 図7は、BAC/US2 qPCR法における同等の反応から生成されたものと比較した、以下のqPCR反応において生成された感染細胞のコピー数に対するCt値の標準曲線の比較を示す:(a)CVI988(ワクチン株)プローブとCVI988(ワクチン株)感染CEF由来の核酸;(b)RB1B(代表的な毒性株)プローブとRB1B(代表的な毒性株)感染CEF由来の核酸。 図8は、BACにクローニングされたワクチンウイルス(第1列)、毒性/攻撃ウイルス(第2列)および総ウイルス(第3列)に特異的なqPCR系を用いて、40羽の鳥類に関して生成されたコピー数を示し、そして各々に関して本発明のqPCR発明対BAC/US2に基づくqPCRを比較する。鳥類は、これらが以下の4群に属するかどうかに関して示される:1)非ワクチン接種、非攻撃;2)ワクチン接種、非攻撃;3)ワクチン接種、攻撃;および4)非ワクチン接種、攻撃。 図9は、(a)ワクチンウイルスおよび(b)毒性ウイルスに関する本発明のqPCRおよびBAC/US2 qPCR系間で測定されたウイルスレベルの相関を示す。 図10は、(a)本発明の総合(二重特異的)qPCR、ならびにqPCRに関するワクチン特異的および毒性特異的なものの付加的結果の間での測定されたウイルスレベルの相関;(b)本発明のqPCRに関するワクチン特異的および毒性特異的なものの付加的結果、ならびにBAC/US2 qPCR系の付加的結果の間での測定されたウイルスレベルの相関;ならびに(c)本発明の総合(二重特異的)qPCRおよびBAC/US2 qPCR系の付加的結果の間での測定されたウイルスレベル間の相関を示す。 図10は、(a)本発明の総合(二重特異的)qPCR、ならびにqPCRに関するワクチン特異的および毒性特異的なものの付加的結果の間での測定されたウイルスレベルの相関;(b)本発明のqPCRに関するワクチン特異的および毒性特異的なものの付加的結果、ならびにBAC/US2 qPCR系の付加的結果の間での測定されたウイルスレベルの相関;ならびに(c)本発明の総合(二重特異的)qPCRおよびBAC/US2 qPCR系の付加的結果の間での測定されたウイルスレベル間の相関を示す。
第一の側面において、本発明は、鳥類由来の試料における、マレック病ウイルス血清型1型(MDV−1)のワクチン株定量化のための方法であって:
(i)鳥類由来の生物学的試料を提供し;
(ii)(i)の生物学的試料を:
(a)(i)の核酸試料内の、MDV−1のワクチン株および毒性株間の一貫した単一ヌクレオチド多型(SNP)相違を含有するpp38遺伝子領域を増幅し;そして
(b)(a)の増幅された核酸と、MDV−1の毒性株のSNPに特異的な検出可能核酸プローブを接触させる;
工程を含むリアルタイム定量的PCR(qPCR)に供し;
(iii)(ii)のプローブによって生成される検出可能シグナルの変化を測定する;
工程を含む、前記方法を提供する。
第二の側面において、本発明は、鳥類由来の試料における、マレック病ウイルス血清型1型(MDV−1)の毒性株定量化のための方法であって:
(i)鳥類由来の生物学的試料を提供し;
(ii)(i)の生物学的試料を:
(a)(i)の核酸試料内の、MDV−1のワクチン株および毒性株間の一貫した単一ヌクレオチド多型(SNP)相違を含有するpp38遺伝子領域を増幅し;そして
(b)(a)の増幅された核酸と、MDV−1の毒性株のSNPに特異的な検出可能な核酸プローブを接触させる;
工程を含むリアルタイム定量的PCR(qPCR)に供し;
(iii)(ii)のプローブによって生成される検出可能シグナルの変化を測定する;
工程を含む、前記方法を提供する。
第三の側面において、本発明は、鳥類由来の試料における、マレック病ウイルス血清型1型(MDV−1)のワクチン株および毒性株定量化のための方法であって:
(i)鳥類由来の生物学的試料を提供し;
(ii)(i)の生物学的試料を:
(a)(i)の核酸試料内の、MDV−1のワクチン株および毒性株間の一貫した単一ヌクレオチド多型(SNP)相違を含有するpp38遺伝子領域を増幅し;そして
(b)(a)の増幅された核酸と、MDV−1のワクチン株のSNPに特異的な検出可能核酸プローブおよび毒性株のSNPに特異的な第二の核酸プローブを接触させる;
工程を含むリアルタイム定量的PCR(qPCR)に供し;
(iii)(ii)の各プローブによって生成される検出可能シグナルの変化を測定し;そして場合によって
(iv)各特異的プローブに関して(iii)で測定した検出可能シグナルの変化を比較する;
工程を含む、前記方法を提供する。
本発明の1つの態様において、毒性株およびワクチン株の定量化は相対的定量化であってもよい。
本発明の方法には、工程(i)の生物学的試料から核酸を単離し、そして単離された核酸を工程(iii)のqPCRに供する工程が場合によって含まれてもよい。
鳥類から提供される生物学的試料は、鳥類核酸または鳥類から単離されるような核酸を含みうる(すなわち、鳥類核酸および鳥類内の他の供給源、例えばウイルス由来の核酸の両方を含みうる)。本発明の1つの態様において、提供される生物学的試料は、以下の組織:鳥類個体の血液、脾臓、肝臓、皮膚、卵巣、ブルサ(bursa)、胸腺、腎臓または羽毛先端由来である(Baigentら,(2005a) Journal of Virological Methods,23,53−64;Baigentら,(2005b) Journal of General Virology,86,2989−2998)。羽毛先端の使用は、野外の鳥類からの試料採取手段を提供し、そして最も単純で、そして最も侵襲性でない処置である。
pp38遺伝子は、MDVの発病に重要な役割を果たすリン酸化タンパク質である。pp38遺伝子は、B細胞において細胞溶解性感染を確立して、適切なレベルの潜在感染T細胞を産生し、そしてin vivoで形質転換状態を維持するのに必要であることが示されてきている(Gimenoら 2005)。
単一ヌクレオチド多型(SNP)は、ゲノム(または他の共有される配列)中の単一のヌクレオチド(A、T、C、またはG)が、種のメンバー間で、または個体における対の染色体間で、またはこの場合、MDV−1のワクチン株および毒性株間で異なる場合に生じるDNA配列変異である。例えば、異なる個体由来の2つの配列決定されたDNA断片、AAGCTAとAAGCTAは、単一のヌクレオチドに相違を含有する。この場合、本発明者らは、2つのアレル、C多型およびT多型があると称する。ほぼすべての一般的なSNPは2つのアレルのみを有する。
リアルタイム・ポリメラーゼ連鎖反応はまた、定量的リアルタイム・ポリメラーゼ連鎖反応(Q−PCR/qPCR)または動態(kinetic)ポリメラーゼ連鎖反応とも呼ばれ、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)に基づく技術であり、そしてターゲット遺伝物質を増幅しそしてかつ定量化するために用いられる。qPCRは、DNA試料中の特定の配列の検出および定量化(相対量、あるいはDNA投入量またはさらなる規準化遺伝子に対して規準化された場合、絶対コピー数)の両方を可能にする。qPCRは、PCRの一般的な方法にしたがうが、qPCRの毎周期後に、集積中の増幅されたDNAをリアルタイムで定量化するさらなる特徴を持つ。こうした定量化は、集積中のDNAに挿入される蛍光剤、または集積中のDNAとの結合に際して検出可能なシグナルを生成する、増幅されたDNA配列に相補的な修飾核酸プローブの一般的な方法によって達成可能である。したがって、qPCRは、試料における特定の核酸配列を検出し、そして定量化する、広く用いられ、そして非常に有用な方法である。qPCRの方法は、当業者に周知であり、そしてSambrookおよびRussell,Molecular Cloning:a Laboratory Manual.第1巻、第2巻および第3巻(2001,第3版)などの教科書に記載されている。
ここで、リアルタイムPCR(qPCR)の手段を通じて、そしてqPCR中に生成される核酸との結合に際して、検出可能なシグナルを生成可能な核酸プローブなどの剤を用いて、核酸試料におけるMDV−1のワクチン株および/または毒性株を検出するための方法を提供する。qPCR装置のVIC検出チャネルにおいて検出可能な波長を有するJUPなどの蛍光色素で、プローブを標識することによって、こうした検出可能シグナルを好適に提供可能である。
二重アッセイ(すなわち検出しようとする核酸の2つの型を用いるアッセイ)において特異性を達成するため、特異性は、通常、3つのレベルで必要である:
(1)PCR産物特異性:本発明において、pp38遺伝子の保存された領域に相補的である普遍的プライマー対を用い、そしてその結果、MDV−1のCVI988株および毒性株の両方が等しく増幅されるであろうし、そしてこうしたものとして、このレベルでは特異性はない。
(2)プローブ特異性:本発明において、どちらのプローブも、ミスマッチPCR産物に最小限に結合し、その代わりにMDV−1のワクチン株または毒性株いずれかに特異的に結合するため、優れたプローブ特異性がある。
(3)検出装置特異性:本発明において、既知の標準反応およびpp38反応の検出チャネル間にクロストーキングはなく、そしてこうしたものとして、検出装置特異性が達成される。
qPCR中に生成される検出可能シグナルは、蛍光剤、例えば蛍光色素、例えばMAR、JUP、NEP、SAT、URA、FAM、HEX、TET、VIC、JOE、TAMRA、エチジウムブロミド、LCグリーン、SYBRグリーンI、YO−PRO−1、BEBOおよびSYTO9;発色団、例えば発色団色素、例えばCy3、Cy5、Pyr(10)PC;またはFRET分析で使用するのに適した発色団色素対、例えば色素対TOTO1およびTOTO3、などの検出可能シグナルを生成可能な任意の剤でプローブを標識することによって、提供可能である。
本発明のさらなる態様において、株(単数または複数)の定量化は絶対定量化である。本発明の1つの態様において、工程(ii)のqPCRは、弱毒化株および/または毒性株の絶対定量化を可能にする異なる検出可能シグナルで標識されたプローブを利用して、同時に行う(concomitant)既知の標準qPCR(規準化反応)をさらに含む。異なる検出可能シグナルは、生成されるシグナルが、qPCR装置の別個の検出チャネルにおいて検出されることを可能にする。1つの態様において、この標準qPCR系は、ニワトリDNA中に存在するOvo宿主遺伝子を用いるOvo反応であり、そして好適に、検出可能シグナルFAM−BHQ1(Eurogentecなどの供給業者より入手可能)を用いてもよい。こうした標準化反応は、反応中で用いられるDNA量を考慮することによって、試料の正確な比較を可能にする。Ovoは、ニワトリDNA中に存在する遺伝子であり、そして2コピーのOvo遺伝子は1細胞に同等であり、したがって、Ovo標準曲線を用いて、10000細胞に同等であるOvo Ct値を計算することも可能である。試験試料に関して、CVI988 DNAおよびCVI988特異的反応を用いて生成される標準曲線を用いて、試料中のCVI988のコピー数を計算し(CVI988特異的Ct値から)、一方、RB−1B DNAおよび毒性特異的反応を用いて生成される標準曲線を用いて、試料中の毒性MDVのコピー数を計算する(毒性特異的Ct値から)。Ovo標準曲線を用いて、試料中のOvoコピー数を算定する(Ovo Ct値から)。Ovoコピー数(すなわち細胞数)は、異なる試料において異なるであろうし、したがって、試料Aと試料Bを正確に比較可能にするためには、これらの試料が1000細胞を有していたならば、各試料におけるMDVコピー数はどの程度になるかを計算する。
前述の核酸プローブによって提供されるシグナルを用いて、既知の標準と比較することによって、各周期によって増幅されるDNAの量を定量化可能である。周期閾値(Ct)は、異なる試料に関して生成されるDNAの相対量の比較を可能にするために生成される。このCt値は、生成されるシグナルがバックグラウンド閾値を越える場合、qRT−PCRの周期の有効な測定値である。
対数スケール(したがって指数関数的に増加する量が直線を生じるであろう)で、周期数に対してPCR反応(蛍光として測定)の対数期中に存在するDNAの相対濃度をプロットすることによって、測定を行う。バックグラウンドを越える蛍光検出のための閾値を決定し、そして試料由来の蛍光が閾値を超える周期が周期閾値、Ctである。
言い換えると、Ct値は、対数に基づく蛍光の閾値レベル(すなわちバックグラウンドレベルを超えて観察される最低の蛍光)での周期数と定義される。これは、リアルタイムPCR実験(qPCR)において観察されそして測定される値である。
特異的プローブ各々(一方は弱毒化ワクチン株に特異的であり、そして一方はMDV−1の毒性株に特異的である)を用いたqPCRにおける検出可能シグナルの生成によって、特定の鳥類から提供される核酸試料におけるワクチン株およびMDV−1毒性株各々の量の相対的決定が可能になる。これは、核酸プローブが、MDV−1のワクチン株または毒性株のいずれかに特異的な配列に相補的な配列を有し、そしてしたがって、特定の株の一方のみに結合するであろう際に可能である。既知の標準を含む本発明の態様において、Ct値を、記載するように計算し、そしてqPCR反応において生成されるウイルスの特異的株の絶対定量化に用いることも可能であり、そしてこうしたものとして、各株の量の比較が可能である。
本発明の1つの態様において、MDV−1のワクチン株は弱毒化ワクチンであり、そしてさらなる態様において、ワクチン株は弱毒化ワクチンCVI988である。
ウイルスワクチンは、ウイルスの死んだ型、不活性型、または弱毒化型、あるいはこれら由来の精製産物であり、そして被験体が毒性型のウイルスによって引き起こされる一般的な負の影響または疾病を経験することなく、こうしたウイルスに対する免疫応答を誘導するため、被験体に投与される。こうした免疫応答後、毒性型の病原体への曝露に対して、被験体において免疫が生成される。
いくつかのタイプのワクチンを用いてもよく、そしてこれらは、疾病のリスクを減少させるよう試みつつ、有益な免疫応答を誘導する能力を保持するために用いられる異なる戦略に相当する。一般的に用いられるウイルスワクチンは、死菌ワクチン、弱毒化ワクチン、トキソイド・ワクチン、サブユニット・ワクチンおよびコンジュゲート・ワクチンのカテゴリーに属する。
弱毒化ワクチンは、生きた弱毒化されたウイルスを含有する。これらは複製可能な生存ウイルスである。これらは、非毒性型で天然に存在するか、または毒性特性を不能にする条件下で培養されているか、または広い免疫応答を産生する、緊密に関連するがより危険性が低い生物である。これらは典型的には、ワクチンの他の型よりもより耐久性がある免疫学的応答を誘発する。
本発明の1つの態様において、プローブは、SNP周囲の最大30塩基対の領域を取り込むpp38の配列に相補的である。
本発明の特定の態様において、プローブは、以下の配列またはその断片:
ワクチン株特異的プローブ:5’ CCCACCGTGACAGCC 3’
毒性株特異的プローブ:5’ CCCACTGTGACAGCC 3’;または
第二の毒性株特異的プローブ:5’ CTCCCACTGTGACAGCC 3
を、より長い配列内に含有してもよく、あるいは該配列またはその断片のみを含んでもよい。
本発明のさらなる側面において、工程(ii)のqPCRが、工程(ii)において、ワクチン株および毒性株両方を検出可能な「総合」核酸プローブの使用をさらに含む方法を提供する。こうした総合プローブは対照として有用であり、これは総合プローブによって検出されるウイルスの量が、特異的qPCRにおいて、ワクチン特異的および毒性特異的プローブの両方によって検出されるウイルスの総量に等しいはずであるためである。
本発明の特定の側面において、両方の株に特異的な総合プローブは、以下の配列またはその断片:
5’ GCTACCGCCTGAGCC 3’
を、より長い配列内に含有してもよく、あるいは該配列またはその断片のみを含んでもよい。
qPCR内で用いられるプライマーは、単一ヌクレオチド多型を取り込む領域を増幅するであろうし、そしてこうしたものとして、上述の核酸プローブのいずれと組み合わせて用いてもよい。本発明の好ましい態様において、核酸試料の増幅に用いられる順方向および逆方向プライマーは、以下の配列またはその断片:
順方向プライマー:5’ GAGCTAACCGGAGAGGGAGA 3’
逆方向プライマー:5’ CGCATACCGACTTTCGTCAA 3’
を、より長い配列内に含有してもよく、あるいは該配列またはその断片のみを含んでもよい。
本発明のポリヌクレオチドはまた、上に列挙するポリヌクレオチドに実質的に同等であるヌクレオチド配列を含むポリヌクレオチドも提供する。本発明記載のポリヌクレオチドは、上に列挙するポリヌクレオチドに対して、例えば少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、81%、82%、83%、84%、より典型的には、少なくとも約85%、86%、87%、88%、89%、より典型的には、少なくとも約90%、91%、92%、93%、94%、そしてさらにより典型的には、少なくとも約95%、96%、97%、98%、99%の配列同一性を有しうる。
本発明のポリヌクレオチドは、上に列挙するポリヌクレオチドのいずれかの相補体をさらに含む。ポリヌクレオチドは、DNA(ゲノム、cDNA、増幅、または合成)またはRNAであってもよい。こうしたポリヌクレオチドを得るための方法およびアルゴリズムは、当業者に周知であり、そして例えば、望ましい配列同一性のポリヌクレオチドをルーチンに単離可能なハイブリダイゼーション条件を決定するための方法を含みうる。
本発明で用いられるようなオリゴヌクレオチドは、当業者にとってルーチンであり、そして第10章、Molecular Cloning:A Laboratory Manual(SambrookおよびRussell 2001)などの教科書に論じられる方法によって産生可能である。
論じるように、用いるプローブの特異性は、MDV−1の弱毒化株および毒性株間のpp38遺伝子における一貫した単一ヌクレオチド多型(SNP)による。本発明の態様において、このSNPを検出するために用いるプローブは、互いに消光可能であり、そしてプローブが切断されると脱消光(dequench)される、2つの同一レポーター色素を含む、同種標識(homolabelled)蛍光発生プローブである。好ましくは、こうしたプローブはAllGloミニプローブ(AlleLogic Biosciences Corp、カリフォルニア州ヘイワード)である。
AllGloミニプローブは、新規の同種標識蛍光発生プローブである。慣用的な二重標識Taqmanプローブとは異なり、AllGloミニプローブは、互いに消光可能であり、そしてプローブが切断されると脱消光される、2つの同一のレポーター色素で構成される。したがって、プローブ切断は、プローブあたり、2つのシグナル生成色素の放出を生じ、Taqmanプローブに比較して、検出感度が増加する。
AllGloミニプローブは、慣用的な二重標識プローブより有意により短い(例えば15〜16ヌクレオチド)。長さが短くなることで、消光がより効率的になり、そしてその結果、蛍光ベースラインが低くなる。特異性はTaqmanプローブのものより高く、したがってAllGloミニプローブは、単一点突然変異を検出可能である。AllGloミニプローブは、好ましくは、Allelogic Biosciencesより入手可能な蛍光色素、MAR、JUP、NEP、SATまたはURAとともに使用される。
本発明の1つの態様において、毒性MDV−1株は、RB1B MDV、584A MDV、595 MDV、684A MDV、Md5 MDV、HPRS−B14 MDV、JM102 MDV、660A MDV、675A MDV、549 MDV、571 MDV、またはC12−130 MDVより選択される。
1つの側面において、例えば弱毒化ワクチン株で以前ワクチン接種されているかまたはされていない鳥類における、毒性MDV−1への感染の診断において、本発明の方法を用いてもよい。該方法は、ワクチン株および毒性株の振る舞いを同時に監視可能であるため、ワクチンが失敗した原因を同定するなどの状況において、最適な診断法であろうし、そしてさらなる側面において、該方法を、MDV−1ワクチンの開発および/または試験における研究ツールとして用いてもよい。該方法は、鳥類が、いずれかの株に関する試験の前に、ワクチン株および毒性株の両方に感染したかどうかが知られていない一般的な状況において特に有用でありうる。
1つの態様において、本発明は:
(i)MDV−1のワクチン株および毒性株間の一貫した単一ヌクレオチド多型(SNP)を取り込むpp38遺伝子領域を増幅するであろうプライマー;および
(ii)MDV−1のワクチン株に特異的なpp38多型に関する標識核酸プローブ;
を含む、部品のキット(kit of parts)として提供可能である。
さらなる態様において、本発明は:
(i)MDV−1のワクチン株および毒性株間の一貫した単一ヌクレオチド多型(SNP)を取り込むpp38遺伝子領域を増幅するであろうプライマー;および
(ii)MDV−1の毒性株に特異的なpp38多型に関する標識核酸プローブ;
を含む、部品のキットとして提供可能である。
さらなる態様において、本発明は:
(i)MDV−1のワクチン株および毒性株間の一貫した単一ヌクレオチド多型(SNP)を取り込むpp38遺伝子領域を増幅するであろうプライマー;
(ii)ワクチン株に特異的なpp38多型に関する標識核酸プローブ;および
(iii)MDV−1の毒性株に特異的なpp38多型に関する標識核酸プローブ;
を含む、部品のキットとして提供可能である。
さらなる態様において、部品のキットには、標準qPCR試薬および/または異なる検出可能シグナルで標識されたプローブを利用する既知の標準qPCRに必要な試薬が場合によって含まれてもよい。1つの態様において、部品のキットによって定量化されるワクチン株は、CVI988ワクチンである。
さらなる態様において、部品のキットの核酸プローブ(単数または複数)は、以下の配列またはその断片:
ワクチン株特異的プローブ:5’ CCCACCGTGACAGCC 3’;および/または
毒性株特異的プローブ:5’ CCCACTGTGACAGCC 3’
を、より長い配列内に含有してもよく、あるいは該配列またはその断片のみを含んでもよい。
部品のキットは、ワクチン株および毒性株両方に結合する総合プローブをさらに含んでもよく、これは1つの態様において、以下の配列:
5’ GCTACCGCCTGAGCC 3’
を有する。
実施例1:qPCRプライマーおよびプローブの設計
MDV pp38遺伝子配列は、弱毒化ワクチンCVI988およびMd5(毒性株)の間の2つの単一ヌクレオチド相違を示す(図1)。大文字太字下線(G/A)で強調した多型は、本発明者らが配列を有するすべてのMDV−1ワクチンウイルスおよびMDV−1毒性ウイルス(RB1B MDV、584A MDV、595 MDV、684A MDV、Md5 MDV、HPRS−B14 MDV、JM102 MDV、660A MDV、675A MDV、549 MDV、571 MDV、C12−130 MDV)間で一貫した相違に相当し、そしてこれは、特定のプローブ内に取り込まれた多型であった。太字下線斜字(G/A)で強調した多型は、毒性ウイルスのすべての株に一貫しては存在しない。表1は、多型領域を含むように設計された2つのプローブ(弱毒化ワクチンCVI988に特異的なpp38Vacc JUP;および毒性ウイルスに特異的なpp38Vir JUP(1))とともに、プライマー配列を列挙する。すべてのMDV−1株に共通のpp38領域をターゲットとする第三のプローブpp38−total JUPもまた設計した。3つのプローブはすべて、同じプライマー対と組み合わせて使用可能である(表1を参照されたい)。
表1はまた、ワクチン特異的、毒性特異的および総合pp38プローブのすべてが同様の融点を有するように設計された、毒性ウイルスを特異的にターゲットとする第二のプローブ(pp38Vir JUP(3))も示す。pp38Vir JUP(3)の成績は、pp38Vir JUP(1)(もう一方の毒性株特異的プローブ)のものと非常によく似ている;しかし、該プローブは、第二の「一貫性がない」多型部位を含むため、いくつかの野外株に対するアフィニティが減少している可能性がある(図1および表1を参照されたい)。プローブを色素JUP(AlleLogic Biosciences)で標識し、これをリアルタイムPCR装置のVIC検出チャネル中で検出する。
表1
Figure 0006025562
プライマーおよびプローブは、AlleLogic Biosciences、米国カリフォルニア州ヘイワードによって設計され、そして製造された。
実施例2:ニワトリ胚線維芽細胞(CEF)の感染
ニワトリ胚線維芽細胞(CEF)を、MDV−1のCVI988ワクチン株またはRB1B毒性株のいずれかに感染させた。感染5日後、一重(singleplex)qPCRで使用するため、これらの細胞から連続希釈を調製した。
CEF(ニワトリ胚線維芽細胞)細胞単層を培養75cmフラスコ中で確立し、そしておよそ1000プラーク形成単位(pfu)の細胞関連ウイルスに感染させた。38℃で5日間培養した後、細胞を採取し、そしてフェノール−クロロホルム抽出法を用いて、DNAを調製した。反応は25μl体積であり、そして:Absolute Blue qPCRマスターミックス(ABgene)、400nMの各プライマー(すなわちOvoプライマー+ウイルス特異的プライマー)、200nMの各プローブ(すなわちOvoプローブ+ウイルス特異的プローブ)、およそ100ngのDNA試料を含有する。サイクリングパラメーター:50℃2分間、95℃15分間、その後、40周期の95℃(15秒間)および60℃(1分間)を用いて、ABI7500リアルタイムPCR装置上で反応を行う。
実施例3:qPCRの特異性:一重反応
本質的に先に記載されるように(Baigentら,2005a)反応を設定し、各々、「ABsolute qPCRマスターミックス」(ABgene、英国エプソム)、順方向および逆方向プライマー、ならびにプローブの1つを含有した。以下の条件下:50℃2分間、95℃15分間、その後、40周期の95℃(15秒間)および60℃(1分間)で、ABI 7500FAST(登録商標)q−PCR系(Applied Biosystems、米国カリフォルニア州フォスターシティ)を用いて増幅し、そして反応産物を検出した。各一重qPCRに関するプライマーおよびプローブの組み合わせを表2に示す。
表2
Figure 0006025562
CVI988またはRB1B(MDV−1の毒性株)のいずれかに感染させた5日後、ニワトリ胚線維芽細胞(CEF)から調製したDNAの連続10倍希釈を用いることによって、プローブの特異性をまず評価した。
図2は、CVI988またはRB1B(毒性株)のいずれか由来の核酸テンプレートあるいはテンプレート不含対照を用いた、(a)CVI988特異的プローブおよび(b)毒性特異的プローブによって生成される蛍光の変化を示す。該データは、qPCRにおいて核酸に特異的なプローブが用いられ、そしてこうしたものとしてプローブの特異性が明らかに立証された場合にのみ、シグナルが有意なレベルで生成されることを明らかに示す。
実施例4:qPCRの標準曲線
CVI988感染CEF細胞から、そしてRB−1B感染CEF細胞からDNA標準を調製し、そして既知のコピー数のプラスミドDNAに対して較正することによって、正確に定量化した。10倍連続希釈を調製した。図3(a)は、CVI988 DNAに対して、CVI988特異的qPCRを用いて生成される標準曲線を示す。図3(b)は、RB−1B DNAに対して、毒性特異的qPCRを用いて生成される標準曲線を示す。図3(c)は、CVI988 DNAに対して、総合pp38 qPCRを用いて生成される標準曲線を示す。図3(d)は、RB−1B DNAに対して、総合pp38 qPCRを用いて生成される標準曲線を示す。
各反応の効率は優れており、そして各反応は優れた標準曲線を生成した。pp38総合プローブは、予測されるように、CVI988(ワクチン)DNAおよびRB−1B(毒性)DNAを、そして類似の効率で検出した。テンプレート不含対照ウェルは、すべてのプローブに関して陰性であった。
実施例5:様々なMDV−1株に対するpp38核酸プローブの特異性
pp38Vir JUP(毒性特異的)プローブおよびpp38Vacc JUP(CVI988ワクチン特異的)プローブの特異性を、多様な毒性の様々な12のMDV−1株、MDV−1ワクチン株CVI988の様々な3つの異なる供給源および2つの非血清型1型ワクチン株に対して試験した(図4)。
閾値(デルタRn)を:Ovo反応(0.2)、毒性特異的pp38反応(0.6)、CVI988特異的pp38反応(0.35)、総合pp38反応(0.1)に設定した。毒性特異的プローブは、MDV1のすべての毒性株を検出し(しかし、CVI988は検出しない)、そしてワクチン特異的プローブは、CVI988のみを、しかし3つの供給源由来のものすべてを検出した。どちらのプローブも、MDV−2およびMDV−3ワクチン株SB−1およびHVTを検出しなかった。データは、多様な供給源のMDV−1ワクチンCVI988株に対するpp38Vacc JUPの一貫した特異性、および多様な毒性の毒性MDV−1株に対するpp38Vir JUPの特異性を確認する。データはまた、MDV−2またはMDV−3株を超える、MDV−1株に対する両プローブの特異性も示す。
実施例6:絶対定量化のためのアッセイ適応
組織試料におけるワクチンウイルスおよび攻撃ウイルスの絶対定量化(10細胞あたりのウイルスゲノムとして示される)のために、ミニプローブ(MiniProbe)qPCR反応を用いるためには、Ovo反応とpp38反応の二重化(duplexing)を最適化する必要があった。pp38プローブ蛍光とは異なるチャネルにおいて検出されるように、OvoプローブをFAM−BHQ1で標識した。Ovo qPCRのターゲット単位複製配列は71塩基対であり、そして用いるプライマー配列およびプローブ配列を以下の表3に示す。プライマーおよびプローブは、Sigma AldrichおよびEurogentecによって、生成された。
表3
Figure 0006025562
2コピーのOvo遺伝子は1つの細胞と同等であり、したがってOvo標準曲線を用いて、10000細胞に同等であるOvo Ct値を計算することも可能である。CVI988 DNAおよびCVI988特異的反応を用いて、試料中のCVI988のコピー数を計算し(CVI988特異的Ct値から)、一方、RB−1B DNAおよび毒性特異的反応を用いて生成される標準曲線を用いて、試料中の毒性MDVのコピー数を計算する(毒性特異的Ct値から)。Ovo標準曲線を用いて、試料中のOvoコピー数を算定する(Ovo Ct値から)。Ovoコピー数(すなわち細胞数)は、異なる試料において異なるであろうし、したがって、試料Aと試料Bを正確に比較可能にするためには、これらの試料が10000細胞を有していたならば、各試料におけるMDVコピー数はどの程度になるかを計算する。
非感染CEF DNAの較正連続希釈を用いてOvo反応に関する標準曲線を調製し、そして図5に示す。
実施例7:ニワトリDNA試料に対する二重qPCRの試験および検証
プライマー対は、CVI988および毒性MDV−1 DNAの両方を増幅するであろうため、これらの2つのターゲット配列は、両方のターゲット配列が存在する場合、同じプライマーに関して競合するであろう。実験室実験由来の、そして野外由来の試料は、CVI988および毒性MDV−1を多様な比で含有するであろう。一方のウイルスが高レベルで存在し、そしてもう一方が低レベルでしか存在しない場合、プライマーに関する競合が、存在量のより少ないウイルスの増幅(そしてしたがって検出)を防止しないことを確認するため、反応がCVI988および毒性MDV−1の両方を正確に定量化する能力を調べた。
BACにクローニングされたCVI988ウイルス(pCVI988)でニワトリにワクチン接種し、そしてニワトリをRB−1Bで攻撃する実験から、ニワトリ組織DNA試料を採取した。4群のニワトリは、(1)非ワクチン接種、非攻撃;(2)ワクチン接種、非攻撃;(3)ワクチン接種および攻撃;(4)非ワクチン接種、攻撃であった。ワクチン接種および攻撃後の多様な時点で、脾臓試料を収集した。ワクチンウイルスはpCVI988であり、そして攻撃(毒性)ウイルスはWT RB−1Bであり、これによって、CVI988 pp38/毒性pp38系の両方によって、そしてBACにクローニングされたMDV(BAC特異的配列を用いる)および野生型MDV(US2遺伝子をターゲットとすることによる)の間を区別するために本発明者らが開発した第二のqPCR系によって、2つのウイルス間の区別が可能になるはずである。したがって、この後者のqPCR系を用いて、CVI988 pp38/毒性pp38 qPCR系を検証することも可能である。pp38−総合反応を用いてもまた、総ウイルスを測定した。qPCR系の検証に関する計画を表4に示し、そして図6のウイルス遺伝子マップ上に示す。
表4
Figure 0006025562
表4に示す5つのウイルス特異的qPCR反応各々をOvo qPCRと二重で行って、10000細胞あたりのウイルスの絶対定量化を可能にした。図7(a)および7(b)は、両方のqPCR系を用いて、ワクチンウイルスおよび毒性ウイルスを定量化するのに用いられる標準曲線を示す。
図8は、4群、1)非ワクチン接種、非攻撃;2)ワクチン接種、非攻撃;3)ワクチン接種、攻撃;および4)非ワクチン接種、攻撃;由来の、40羽の鳥類で測定されたワクチン、攻撃および総MDVのレベルを示す。ベースライン値(0.6)を有する試料は陰性である。
最初の2つの列は、CVI特異的pp38 qPCR(第1列)およびBAC特異的qPCR(第2列)によるワクチンウイルス測定を示す。どちらの系においても、ワクチンウイルスは、2つのワクチン接種群においてのみ検出された。2つの系で得られたコピー数値間の合致は優れていた(図9(a)も参照されたい)。
第3列および第4列は、毒性特異的pp38 qPCR(第3列)およびUS2特異的qPCR(第4列)による攻撃ウイルスの測定を示す。どちらの系においても、攻撃ウイルスは、2つの攻撃群のみで検出された。2つの系で得られたコピー数値間の合致は優れていた(図9(b)も参照されたい)。
第5列、第6列、および第7列は、両ウイルスを測定するpp38 qPCRによる総MDVの測定(第5列)、CVI特異的pp 38 qPCRおよび毒性特異的pp38 qPCRに由来する付加的結果(第6列)、ならびにBAC特異的qPCRおよびUS2特異的qPCRに由来する付加的結果(第7列)を示す。これらの3つの系で得られたコピー数値間の合致は非常に優れていた(図10(a)、(b)および(c))。
これらのデータは、CVI−pp38 qPCRおよび毒性MDV1−pp38 qPCRが優れた特異性を示し、そしてこれを用いて、生物学的に関連する量で、両方のウイルスを含有するものを含めて、組織試料中のCVI988ワクチンおよび毒性MDV−1株を正確に定量化することも可能であることを確認する。
参考文献
Figure 0006025562
Figure 0006025562

Claims (28)

  1. 鳥類由来の試料における、マレック病ウイルス血清型1型(MDV−1)のワクチン株および毒性株定量化のための方法であって:
    (i)鳥類由来の生物学的試料を提供し;
    (ii)(i)の生物学的試料を:
    (a)(i)の核酸試料内の、MDV−1のワクチン株および毒性株間の一貫した単一ヌクレオチド多型(SNP)相違を含有するpp38遺伝子領域を増幅し、ここにおいて該SNPは、図1(a)及び1(b)の320位に位置するG/A多型である;そして
    (b)(a)の増幅された核酸と、MDV−1のワクチン株のSNPに特異的な検出可能核酸プローブおよび毒性株のSNPに特異的な第二の核酸プローブを接触させる;
    工程を含むリアルタイム定量的PCR(qPCR)に供し;
    (iii)(ii)の各プローブによって生成される検出可能シグナルの変化を測定する;
    工程を含み、
    ここにおいて、前記プローブが、以下の配列またはその断片:
    ワクチン株特異的プローブ:5’ CCCACCGTGACAGCC 3’;および
    毒性株特異的プローブ:5’ CCCACTGTGACAGCC 3’;または
    第二の毒性株特異的プローブ:5’ CTCCCACTGTGACAGCC 3’
    を、より長い配列内に含有してもよく、あるいは該配列またはその断片のみを含んでもよい、
    前記方法。
  2. 工程(iii)の後に:
    (iv)各特異的プローブに関して(iii)で測定した検出可能シグナルの変化を比較する
    工程を場合によって含む、請求項1の方法。
  3. 株(単数または複数)の定量化が相対的定量化である、請求項1の方法。
  4. 工程(i)の生物学的試料から核酸を単離し、そして単離された核酸を工程(ii)のqPCRに供する工程を場合によって含む、請求項1−3のいずれか1項の方法。
  5. 株(単数または複数)の定量化が絶対定量化である、請求項1−4のいずれか1項の方法。
  6. 工程(ii)のqPCRが、ワクチン株および/または毒性株の絶対定量化を可能にする異なる検出可能シグナルで標識されたプローブを利用して、同時に行う既知の標準qPCRをさらに含む、請求項1−5のいずれか1項の方法。
  7. 標準qPCR系が、ニワトリDNA中に存在するOvo宿主遺伝子を用いるOvo反応である、請求項6の方法。
  8. ワクチン株が弱毒化ワクチン株である、請求項1−7のいずれか1項の方法。
  9. ワクチン株がCVI988ワクチンである、請求項8の方法。
  10. プローブが、SNP周囲の最大30塩基対の領域を取り込むpp38の配列に相補的である、請求項1−9のいずれか1項の方法。
  11. 工程(ii)のqPCRが、工程(ii)において、ワクチン株および毒性株両方を検出可能な「総合」核酸プローブの使用をさらに含む、請求項1−10のいずれか1項の方法。
  12. 両方の株に特異的な総合プローブが、以下の配列またはその断片:
    5’ GCTACCGCCTGAGCC 3’
    を、より長い配列内に含有してもよく、あるいは該配列またはその断片のみを含んでもよい、請求項11の方法。
  13. 用いるプローブが、互いに消光可能であり、そしてプローブが切断されると脱消光(dequench)される、2つの同一レポーター色素を含む、同種標識(homolabelled)蛍光発生プローブである、請求項1−12のいずれか1項の方法。
  14. プローブがAllGloミニプローブである、請求項13の方法。
  15. 核酸試料の増幅において用いるプライマーが、以下の配列またはその断片:
    順方向プライマー:5’ GAGCTAACCGGAGAGGGAGA 3’
    逆方向プライマー:5’ CGCATACCGACTTTCGTCAA 3’
    を、より長い配列内に含有してもよく、あるいは該配列またはその断片のみを含んでもよい、請求項1−14のいずれか1項の方法。
  16. 毒性MDV株が、RB1B MDV、584A MDV、595 MDV、684A MDV、Md5 MDV、HPRS−B14 MDV、JM102 MDV、660A MDV、675A MDV、549 MDV、571 MDV、またはC12−13 0 MDVより選択される、請求項1−15のいずれか1項の方法。
  17. 提供される核酸試料が、以下の組織:血液、脾臓、肝臓、皮膚、卵巣、ブルサ(bursa)、胸腺、腎臓または羽毛先端由来である、請求項1−16のいずれか1項の方法。
  18. 検出可能シグナルが、蛍光色素または発色団などの蛍光剤を含む、請求項1−17のいずれか1項の方法。
  19. 蛍光剤が、MAR、JUP、NEP、SAT、URAより選択される色素を含む、請求項18の方法。
  20. 検出可能シグナルが色素JUPである、請求項19の方法。
  21. 鳥類における毒性MDV−1への感染の診断における、請求項1−20のいずれか1項の方法の使用。
  22. MDV−1ワクチンの開発および/または試験における研究ツールとしての請求項1−20のいずれか1項の方法の使用。
  23. (i)MDV−1のワクチン株および毒性株間の一貫した単一ヌクレオチド多型(SNP)を取り込むpp38遺伝子領域を増幅するプライマー、ここにおいて該SNPは、図1(a)及び1(b)の320位に位置するG/A多型である;
    (ii)ワクチン株に特異的なpp38多型に関する標識核酸プローブ;および
    (iii)MDV−1の毒性株に特異的なpp38多型に関する標識核酸プローブ;
    を含む、部品のキットであって、
    ここにおいて、前記核酸プローブが、以下の配列またはその断片:
    ワクチン株特異的プローブ:5’ CCCACCGTGACAGCC 3’;および
    毒性株特異的プローブ:5’ CCCACTGTGACAGCC 3’;または
    第二の毒性株特異的プローブ:5’ CTCCCACTGTGACAGCC 3’
    を、より長い配列内に含有してもよく、あるいは該配列またはその断片のみを含んでもよい、
    前記部品のキット
  24. 標準qPCR試薬をさらに含む、請求項23のキット。
  25. 異なる検出可能シグナルで標識されたプローブを利用する既知の標準qPCRに必要な試薬をさらに含む、請求項23または24のキット。
  26. ワクチン株がCVI988ワクチンである、請求項23−25のいずれか1項のキット。
  27. ワクチン株および毒性株両方に結合する総合プローブをさらに含む、請求項23−26のいずれか1項のキット。
  28. 総合プローブが、以下の配列またはその断片:
    5’ GCTACCGCCTGAGCC 3’
    を、より長い配列内に含有してもよく、あるいは該配列またはその断片のみを含んでもよい、請求項27のキット。
JP2012526114A 2009-08-25 2010-08-25 Mdv−1に関するアッセイ法 Active JP6025562B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GBGB0914826.3A GB0914826D0 (en) 2009-08-25 2009-08-25 Assay methods
GB0914826.3 2009-08-25
PCT/GB2010/001602 WO2011023950A1 (en) 2009-08-25 2010-08-25 Assay methods for mdv-1

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015189321A Division JP2016052307A (ja) 2009-08-25 2015-09-28 Mdv−1に関するアッセイ法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013502916A JP2013502916A (ja) 2013-01-31
JP6025562B2 true JP6025562B2 (ja) 2016-11-16

Family

ID=41171882

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012526114A Active JP6025562B2 (ja) 2009-08-25 2010-08-25 Mdv−1に関するアッセイ法
JP2015189321A Pending JP2016052307A (ja) 2009-08-25 2015-09-28 Mdv−1に関するアッセイ法

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015189321A Pending JP2016052307A (ja) 2009-08-25 2015-09-28 Mdv−1に関するアッセイ法

Country Status (17)

Country Link
US (3) US8865409B2 (ja)
EP (1) EP2470676B1 (ja)
JP (2) JP6025562B2 (ja)
CN (1) CN102686748B (ja)
AU (1) AU2010288269C1 (ja)
BR (1) BR112012004102B1 (ja)
CA (1) CA2771962C (ja)
CY (1) CY1116130T1 (ja)
DK (1) DK2470676T3 (ja)
ES (1) ES2538189T3 (ja)
GB (1) GB0914826D0 (ja)
HR (1) HRP20150308T1 (ja)
MX (1) MX2012002411A (ja)
PL (1) PL2470676T3 (ja)
PT (1) PT2470676E (ja)
SI (1) SI2470676T1 (ja)
WO (1) WO2011023950A1 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB0914826D0 (en) 2009-08-25 2009-09-30 Wyeth Corp Assay methods
US9631243B2 (en) * 2012-06-18 2017-04-25 The United States Of America, As Represented By The Secretary, Department Of Health And Human Services Methods and compositions for identifying JC virus
EP2845904A1 (en) * 2013-09-06 2015-03-11 Ceva Sante Animale Recombinant Marek's disease viruses and uses thereof
EP2889381A1 (en) * 2013-12-27 2015-07-01 Universite De Liege Detection method for species specific identification of nucleic acid of interest
CN105886662B (zh) * 2016-01-26 2020-03-24 金宇保灵生物药品有限公司 快速选育猪瘟兔化弱毒株(c株)st敏感细胞系的方法及专用引物
CN108034767A (zh) * 2018-01-03 2018-05-15 山东农业大学 鉴别血清i型马立克病毒基因缺失疫苗、传代致弱疫苗与野毒的引物、探针及试剂盒
CN113039796B (zh) 2018-11-17 2023-09-19 北京字节跳动网络技术有限公司 视频处理中的广义双向预测模式
CN109355434B (zh) * 2018-11-26 2022-04-15 中国农业科学院哈尔滨兽医研究所(中国动物卫生与流行病学中心哈尔滨分中心) 定量检测鸡马立克氏病毒Meq基因缺失疫苗株和野毒株的荧光定量PCR试剂盒及其应用
CN110699485B (zh) * 2019-08-16 2023-03-28 广州千寻生物技术有限公司 一种快速检测马立克氏病病毒的rpa引物对、探针、试剂盒及检测方法
CN111733297A (zh) * 2020-08-10 2020-10-02 中国兽医药品监察所 一种马立克氏病病毒血清3型荧光定量pcr试剂盒及其应用
CN113025734A (zh) * 2021-03-19 2021-06-25 广东省农业科学院动物卫生研究所 鉴别布鲁氏菌疫苗株a19与野毒株的引物、探针及应用
CN114317827B (zh) * 2022-01-07 2023-03-24 河南省农业科学院 一种鉴别不同血清型马立克病病毒感染与免疫的多重pcr引物、方法及应用
CN114540312B (zh) * 2022-03-16 2023-03-24 河南省农业科学院 一种血清1型马立克病病毒pp38单克隆抗体的制备方法及应用

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5827738A (en) * 1995-10-27 1998-10-27 Board Of Trustees Operating Michigan State University Sustainable chick cell line infected with Marek's disease virus
US5702659A (en) 1995-11-30 1997-12-30 Corning Incorporated Honeycomb extrusion die and methods
GB0914826D0 (en) 2009-08-25 2009-09-30 Wyeth Corp Assay methods
CN101824488A (zh) * 2010-04-09 2010-09-08 山东农业大学 鸡多重病毒核酸探针斑点杂交检测试剂盒

Also Published As

Publication number Publication date
US9416427B2 (en) 2016-08-16
CA2771962A1 (en) 2011-03-03
CN102686748B (zh) 2015-09-09
WO2011023950A1 (en) 2011-03-03
ES2538189T3 (es) 2015-06-17
AU2010288269A1 (en) 2012-03-08
PL2470676T3 (pl) 2015-06-30
PT2470676E (pt) 2015-03-30
US20120208177A1 (en) 2012-08-16
AU2010288269C1 (en) 2015-11-26
AU2010288269B2 (en) 2015-05-21
GB0914826D0 (en) 2009-09-30
MX2012002411A (es) 2012-04-10
SI2470676T1 (sl) 2015-03-31
EP2470676B1 (en) 2015-01-28
US8865409B2 (en) 2014-10-21
EP2470676A1 (en) 2012-07-04
CY1116130T1 (el) 2017-02-08
DK2470676T3 (en) 2015-02-16
CA2771962C (en) 2015-09-29
BR112012004102A2 (pt) 2016-03-15
BR112012004102B1 (pt) 2021-03-30
HRP20150308T1 (hr) 2015-04-24
JP2016052307A (ja) 2016-04-14
US20150024383A1 (en) 2015-01-22
CN102686748A (zh) 2012-09-19
US9416428B2 (en) 2016-08-16
US20150024382A1 (en) 2015-01-22
JP2013502916A (ja) 2013-01-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6025562B2 (ja) Mdv−1に関するアッセイ法
KR101939336B1 (ko) 호흡기 바이러스 검출용 조성물 및 이를 포함하는 호흡기 바이러스 검출용 키트
Baigent et al. Real-time PCR for differential quantification of CVI988 vaccine virus and virulent strains of Marek’s disease virus
Renz et al. Differentiation between pathogenic serotype 1 isolates of Marek's disease virus and the Rispens CVI988 vaccine in Australia using real-time PCR and high resolution melt curve analysis
Steyer et al. A diagnostic method based on MGB probes for rapid detection and simultaneous differentiation between virulent and vaccine strains of avian paramyxovirus type 1
EP3060686B1 (en) Compositions and methods for detection of influenza viruses
CN107190103B (zh) 同时检测三种鱼类病毒的多重pcr引物组、试剂盒及方法
Tadese et al. Detection and differentiation of re-emerging fowlpox virus (FWPV) strains carrying integrated reticuloendotheliosis virus (FWPV-REV) by real-time PCR
Davidson Biotic concerns in generating molecular diagnosis matrixes for 4 avian viruses with emphasis on Marek’s disease virus
CN113025610A (zh) 可视化二重lamp鉴别禽白血病病毒和鸡传染性贫血病毒的方法
WO2012104360A1 (en) Rt-pcr test for the detection of avian hepatitis e virus
US20180080091A1 (en) Detection of influenza b viruses
Okino et al. Rapid detection and differentiation of avian infectious bronchitis virus: an application of Mass genotype by melting temperature analysis in RT-qPCR using SYBR Green I
US20100196881A1 (en) Reverse restriction fragment length polymorphism assay and uses thereof
WO2017106184A2 (en) Detection of live attenuated influenza vaccine viruses
JP2007325514A (ja) ウイルス検出用オリゴヌクレオチドセット、ebv、cmv及びhhv−6の分析方法及び検出キット
McMenamy et al. Development and comparison of a Primer-Probe Energy Transfer based assay and a 5′ conjugated Minor Groove Binder assay for sensitive real-time PCR detection of infectious laryngotracheitis virus
KR102529399B1 (ko) 실시간 중합효소연쇄반응을 이용한 수두바이러스 검출 및 정량 방법
CN113981145B (zh) 一种i群禽腺病毒a、b、c、d和e种的检测方法及检测试剂盒
WO2024030345A1 (en) Compositions, kits, and methods for detection of variant strains of african swine fever virus
CN115807123A (zh) 用于cpsi和aiv二重荧光定量pcr检测的引物探针组、试剂盒及方法
KR20220112623A (ko) 아프리카돼지열병 및 돼지열병 동시감별 실시간유전자 진단법
CN114807432A (zh) 快速检测新型冠状病毒及其Delta突变株的试剂盒和方法
CN116162737A (zh) 用于检测鸡传染性支气管炎病毒的引物对及其应用、检测方法
CN114807446A (zh) 禽呼肠孤病毒TaqMan MGB探针实时荧光定量PCR检测试剂盒及其应用

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20130516

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20130516

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20130605

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130821

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20141029

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20150129

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150302

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20150527

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150928

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20151112

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20160108

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20160622

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161011

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6025562

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250